JP2006199394A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動装置の制御を簡単にすることができるとともに、輸送効率を向上させることができるエレベータ装置を得ること。
【解決手段】第2のかご8は、第1のかご7とほぼ同一の構造及び容量を有しており、第1のかご7に対して左右対称に配置されている。第1及び第2のかご7,8は、垂直投影したときにかご室14が互いに部分的に重なるように、部分的に上下に重ねて配置されている。また、第1及び第2のかご7,8のかご室14は、垂直投影面積がそれぞれ縮小可能になっており、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉が避けられるようになっている。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば高層ビルや展望タワーなどに設置され、下層階と上層階との間でのシャトル運転に特に適したエレベータ装置に関するものである。
高層ビルでは、低層の玄関階から高層の基準階までの直通輸送をシャトルエレベータで行い、基準階から周辺の階までの輸送をローカルエレベータで行うことがある。また、展望タワーのエレベータでは、入口階と最上階との間の直通運転のみが実施されることが多い。さらに、複数機のエレベータが設置されたビルにおいて、ラッシュ時間に一部のエレベータが途中階に停止しないように制御する場合もある。
このような下層階と上層階との間でのシャトル運転の輸送力を増大させるためのエレベータとして、1つの昇降路内に2台のかごが配置されたワンシャフトマルチカータイプのエレベータが提案されている。2台のかごは、それぞれ別々の巻上機により、昇降路内を独立して昇降される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−220075号公報
しかし、上記のような従来のワンシャフトマルチカーエレベータでは、2台のかごが互いに干渉しないように2台の巻上機を制御する必要があるとともに、2台のかごの昇降行程に制限(最下階には下かごのみ、最上階には上かごのみが停止)があるため、巻上機の制御が複雑になるとともに、輸送効率を十分に向上させることができなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、駆動装置の制御を簡単にすることができるとともに、輸送効率を向上させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブを有する駆動装置、駆動シーブに巻き掛けられている主ロープ、及び主ロープにより昇降路内に吊り下げられ、駆動装置の駆動力により昇降路内を交互に昇降される第1及び第2のかごを備え、第1及び第2のかごは、垂直投影したときに互いに部分的に重なるように配置され、かつそれぞれの垂直投影面積が縮小可能になっており、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉が避けられるようになっている。
この発明のエレベータ装置は、第1及び第2のかごを、垂直投影したときに互いに部分的に重なるように配置し、かつそれぞれの垂直投影面積を縮小可能とし、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉を避けるようにしたので、1台の駆動装置により第1及び第2のかごを昇降させることができ、かつ第1及び第2のかごの昇降行程を同じにすることができ、駆動装置の制御を簡単にすることができるとともに、輸送効率を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す正面図、図2は図1のエレベータ装置の断面図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2内には、駆動装置(巻上機)3が設置されている。駆動装置3は、駆動装置本体(図示せず)と、駆動装置本体により回転される駆動シーブ4とを有している。駆動装置3の近傍には、回転自在のそらせ車5が配置されている。
駆動シーブ4及びそらせ車5には、複数本(図1では1本のみ示す)の主ロープ6が巻き掛けられている。主ロープ6の第1の端部には、第1のかご7が吊り下げられている。主ロープ6の第2の端部には、第2のかご8が吊り下げられている。即ち、第1及び第2のかご7,8は、1:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられており、駆動装置3の駆動力により昇降路1内を交互に昇降される。
昇降路1内には、第1のかご7の昇降を案内する一対の第1のかごガイドレール9と、第2のかご8の昇降を案内する一対の第2のかごガイドレール10とが設置されている。第1のかごガイドレール9は、それらを結ぶ中心線が昇降路1の奥行き方向に平行になるように配置されている。第2のかごガイドレール10も、それらを結ぶ中心線が昇降路1の奥行き方向に平行になるように配置されている。
第1のかご7は、かご枠11と、かご枠11の上部に設けられ第1のかごガイドレール9に係合する一対の上部ガイドシュー12と、かご枠11の下部に設けられ第1のかごガイドレール9に係合する一対の下部ガイドシュー13と、かご枠11に支持されたかご室14とを有している。
かご枠11は、垂直な縦柱11aと、縦柱11aの上端部から水平に突出した上梁11bと、縦柱11aの下端部近傍から水平に突出した下梁11cとを有している。主ロープ6は、上梁11bの先端部にロープシャックル15を介して接続されている。
第2のかご8は、第1のかご7と同一のサイズで、及び第1のかご7に対して左右対称の構造を有している。第1及び第2のかご7,8は、垂直投影したときにかご室14が互いに部分的に重なるように、部分的に上下に重ねて配置されている。
また、第1及び第2のかご7,8のかご室14は、垂直投影面積がそれぞれ縮小可能になっており、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉が避けられるようになっている。図2では、第2のかご8のかご室14の垂直投影面積が縮小された状態を示している。
かご室14は、床部16、天井部17、前面部18、背面部19、第1の側面部20及び第2の側面部21を有している。前面部18には、かご出入口18a、及びかご出入口18aを開閉する複数のかごの戸22が設けられている。かご出入口18aは、前面部18の中央よりも側面部20側に配置されている。即ち、かご出入口18aは、かご室14の垂直投影面積の縮小部分を避けて配置されている。
かごガイドレール9,10は、第1の側面部20と、第1の側面部20に対向する昇降路壁との間の領域に配置されている。また、かごガイドレール9,10は、複数のブラケット30により昇降路壁に対して固定されている。
かご室14には、垂直投影面積の縮小時にかご室14内に張られる仕切幕23と、垂直投影面積の拡大時に仕切幕23を巻き取る仕切幕巻取装置24とが搭載されている。仕切幕巻取装置24は、背面部19の外側に配置されている。
昇降路1の底部には、第1のかご7を受けるための第1のかご緩衝器25と、第2のかご8を受けるための第2のかご緩衝器26とが設置されている。かご緩衝器25,26は、かご枠11の真下に配置されている。
機械室2内には、駆動装置3と第1及び第2のかご7,8とを制御する制御装置27が設置されている。制御装置27は、第1及び第2のかご7,8の垂直投影面積を第1及び第2のかごの下降時に縮小させる上昇運転優先モードと、第1及び第2のかご7,8の垂直投影面積を上記第1及び第2のかご7,8の上昇時に縮小させる下降運転優先モードとを含む複数の運転モードにより、駆動装置3と第1及び第2のかご7,8とを制御する。
各階の乗場には、乗場出入口28が設けられている。乗場出入口28は、複数の乗場の戸29により開閉される。
図3は図1のかご室14の垂直投影面積拡大時の状態を示す平面図、図4は図3のかご室14の垂直投影面積縮小時の状態を示す平面図であり、天井部17を除いた状態を示している。前面部18には、垂直な軸31aを中心として回動可能な可動前壁31が設けられている。可動前壁31は、かご室14の幅方向に平行な拡張位置(図3)と、かご室14の奥行き方向に平行な折り畳み位置(図4)との間で回動可能になっている。可動前壁31の上端部及び下端部の少なくともいずれか一方には、腕31bが設けられている。腕31bには、可動前壁31を拡張位置に付勢するばね32が接続されている。
背面部19には、垂直な軸33aを中心として回動可能な可動後壁33が設けられている。可動後壁33は、かご室14の幅方向に平行な拡張位置(図3)と、かご室14の奥行き方向に平行な折り畳み位置(図4)との間で回動可能になっている。可動後壁33の上端部及び下端部の少なくともいずれか一方には、腕33bが設けられている。腕33bには、可動後壁33を拡張位置に付勢するばね34が接続されている。
かご室14の上部及び下部のいずれか一方には、壁用ワイヤ巻取装置35が設けられている。壁用ワイヤ巻取装置35と可動前壁31及び可動後壁33との間には、壁用ワイヤ36,37が接続されている。壁用ワイヤ36,37は、それぞれワイヤチューブ38により部分的に囲繞されている。ワイヤチューブ38は、チューブ押さえ具39によりかご室14に固定されている。可動前壁31及び可動後壁33は、ばね32,34のばね力により拡張位置に保持されるとともに、壁用ワイヤ巻取装置35により壁用ワイヤ36,37を巻き取ることによりばね32,34に抗して折り畳み位置に回動される。
仕切幕23の先端部の上端部及び下端部の少なくともいずれか一方には、幕用ワイヤ40の基端部が接続されている。前面部18の上端部及び下端部の少なくともいずれか一方には、幕用ワイヤ巻取装置41が設けられている。仕切幕23は、かご室14の垂直投影面積拡大時には仕切幕巻取装置24により巻き取られている。また、かご室14の垂直投影面積縮小時には、幕用ワイヤ40が幕用ワイヤ巻取装置41により巻き取られることにより、仕切幕巻取装置24に抗してかご室14内に引き出される。
図5は図1のかご室14の垂直投影面積変化途中の状態を示す側面図、図6は図5のかご室14の垂直投影面積拡大時の要部を示す側面図、図7は図5のかご室14の垂直投影面積縮小時の要部を示す側面図である。床部16には、水平な軸43aを中心として回動可能な可動床43が設けられている。可動床43は、水平な拡張位置(図6)と、垂直な折り畳み位置(図7)との間で回動可能になっている。
床部16の下部には、可動床43を回動させるアクチュエータ44(例えば油圧シリンダ)、及びアクチュエータ44を駆動する駆動部45(例えば油圧ポンプ)が設けられている。
天井部17には、水平な軸46aを中心として回動可能な可動天井46が設けられている。可動天井46は、水平な拡張位置と、垂直な折り畳み位置との間で回動可能になっている。第2の側面部21の下端部は、可動床43にヒンジ47を介して回動自在に連結されている。また、第2の側面部21の上端部は、可動天井46にヒンジ48を介して回動自在に連結されている。従って、可動床43を折り畳み位置へ回動させることにより、可動天井46及び第2の側面部21も可動床43に連動して折り畳み位置へ変位される。
図8は図1のエレベータ装置の乗場及び乗場への通路壁を示す斜視図である。乗場への通路壁には、このエレベータ装置の構造の概略と上昇運転優先モード及び下降運転優先モードに関する説明とが記載された説明パネル51が設置されている。また、乗場出入口28間には、乗場インジケータ52と待ち時間表示装置53とが設けられている。さらに、各乗場出入口28の上方の乗場壁には、乗場表示装置54が設けられている。乗場表示装置54には、例えば、次にどちらの乗場出入口28が開くかが表示(例えば、点灯表示又は点滅表示)される。
さらにまた、乗場壁には、上昇運転及び下降運転のどちらの運転を優先しているかを表示する優先運転方向表示装置55が設けられている。また、乗場には、上昇運転及び下降運転のどちらの運転を優先しているかを音声により利用者に知らせるスピーカ(図示せず)も設けられている。さらに、表示装置53〜55では、例えばLEDを用いたデジタル表示が行われる。
次に、動作について説明する。まず、上昇運転優先モードでは、第1及び第2のかご7,8は、最下階で乗客を受け入れる際に拡大状態にされ、最大定員の乗客を乗せることが可能となる。また、第1及び第2のかご7,8は、最上階で乗客を降車させた後、縮小状態にされ、最大定員の約半分の乗客しか乗せることができなくなる。第1及び第2のかご7,8が互いに擦れ違う際には、下降する側のかご7,8の縮小動作が完了しており、擦れ違い時の干渉は発生しない。
第1及び第2のかご7,8の拡張動作は、最下階に停止してから行っても、かご7,8の擦れ違い後に下降しながら行ってもよい。仕切幕23は、拡張動作の完了後に仕切幕巻取装置24により巻き取られる。一方、第1及び第2のかご7,8の縮小動作は、最上階での停止中に開始される。即ち、乗客の降車後にかご室14内に仕切幕23が張られ、かご室14が折り畳まれる。
このとき、かご室14の縮小動作の完了が確認されてから、かご7,8の昇降を開始するのが好適である。しかし、運転効率を向上するため、下降運転中に縮小動作が完了するようにしてもよい。この場合、縮小動作の完了を検出するセンサをかご7,8に設け、万一、何等かの原因でかご7,8の擦れ違いまでに縮小動作が完了しないときには、かご7,8を急停止させる必要がある。
このような上昇運転優先モードでは、最下階に交互に到着する第1及び第2のかご7,8の両方に最大定員の乗客が乗り込むことができる。また、最上階から最下階へ移動する乗客がいる場合には、縮小状態のかご7,8に乗って移動することができる。
また、下降運転優先モードは、上昇運転優先モードの逆であり、最下階で乗客の降車後にかご室14内に仕切幕23が張られ、かご室14が折り畳まれる。そして、最上階では、かご7,8が拡張され、最大定員の乗客を乗せることが可能となる。
従って、下降運転優先モードでは、最上階に交互に到着する第1及び第2のかご7,8の両方に最大定員の乗客が乗り込むことができる。また、最下階から最上階へ移動する乗客がいる場合には、縮小状態のかご7,8に乗って移動することができる。
このようなエレベータ装置では、第1及び第2のかご7,8を、垂直投影したときに互いに部分的に重なるように配置し、かつそれぞれの垂直投影面積を縮小可能とし、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉を避けるようにしたので、1台の駆動装置3により第1及び第2のかご7,8を昇降させることができ、かつ第1及び第2のかご7,8の昇降行程を同じにすることができ、駆動装置3の制御を簡単にすることができるとともに、輸送効率を向上させることができる。
また、1台の駆動装置3で第1及び第2のかご7,8を昇降させることができるので、コストを低減できるとともに、駆動装置3の設置スペースを縮小することができる。
さらに、かご7,8が釣合おもりも兼ねているので、釣合おもりを別に用いる必要がなく、これによってもコストを低減できる。
さらにまた、かご7,8の擦れ違い時には、いずれか一方のかご7,8の垂直投影面積が縮小されているので、昇降路1の間口寸法は、通常のエレベータ装置の間口寸法よりもやや大きいか又は同程度とすることができる。
また、第1及び第2のかごの一方が上昇しているときには、他方は必ず下降しているので、優先方向運転の実行が容易である。さらに、第1及び第2のかごの擦れ違い位置は常に同じであるため、垂直投影面積の縮小動作は、昇降路内の同じ位置までに完了すればよく、2台のかごを完全に独立して昇降させる場合に比べて制御が容易である。
さらにまた、制御装置27により上昇運転優先モードと下降運転優先モードとを切換可能にしたので、上昇及び下降のいずれかの乗客が集中するラッシュ時の運転に容易に対応することができる。
また、かご室14に仕切幕23を設けたので、かご室14の縮小動作を乗客に見せることなく、スムーズに行うことができる。
さらに、第1及び第2のかご7,8のかご出入口18aが同じ方向に設けられているので、共通の乗場から第1及び第2のかご7,8の両方に乗ることができる。
さらにまた、乗場への通路壁に説明パネル51を設けたので、このエレベータ装置の利用方法を乗客に事前に知らせることができ、乗客の乗降をスムーズに行わせることができる。
また、乗場表示装置54を乗場壁に設け、次にどちらの乗場出入口28が開くかを表示するので、乗客がかご7,8にスムーズに乗ることができる。
実施の形態2.
次に、図9はこの発明の実施の形態2によるかご室14の垂直投影面積拡大時の状態を示す側面図、図10は図9のかご室14の垂直投影面積縮小時の状態を示す側面図、図11は図9のXI部を拡大して示す側面図、図12は図10のXII部を拡大して示す側面図である。なお、前面部18及び背面部19の折り畳み方法は、実施の形態1と同様である。
床部16には、固定床60と、固定床60に対して水平にスライド可能な可動床61が設けられている。可動床61は、拡張位置(図9)と、固定床60の下部の収納位置(図10)との間でスライド可能になっている。また、可動床61は、ベース62と、ベース62上に上下動可能に設けられた上板63と、ベース62と上板63との間に設けられ上板63を上下動させる複数の油圧ジャッキ64とを有している。
上板63は、拡張位置では、固定床60の上面と面一になるように上動されている。また、上板63は、収納位置へ変位される際に下動される。即ち、可動床61の厚さは、油圧ジャッキ64に変化させることができる。ベース62の下面には、ラック65が設けられている。
固定床60の下方には、可動床61の収納位置への移動を案内するとともに、可動床61を支持する支持部66が設けられている。支持部66の上面には、複数のコロ67が設けられている。支持部66には、ラック65に噛み合うピニオン68と、ピニオン68を回転させるモータ69とが設けられている。このモータ69の駆動力により、可動床61がスライドされる。
天井部17は、固定天井70と、固定天井70に対して水平に変位可能な可動天井71とを有している。可動天井71は、第2の側面部21の上端部に固定されており、第2の側面部21の下端部は可動床61に固定されている。従って、可動天井71は、可動床61の変位に伴って、拡張位置(図9)と、固定天井70の上部の収納位置(図10)との間で変位される。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によっても、かご室14を拡張・縮小することができ、第1及び第2のかご7,8の垂直投影面積を拡大・縮小することができる。従って、1台の駆動装置3により第1及び第2のかご7,8を昇降させることができ、かつ第1及び第2のかご7,8の昇降行程を同じにすることができ、駆動装置3の制御を簡単にすることができるとともに、輸送効率を向上させることができる。
なお、上記の例では、かご室14に仕切幕23を設けたが、例えばかご室内にセンサを設けるなどして、かご室14の収縮部分に乗客が立ち入らないようにできれば、仕切幕を設けなくてもよい。この場合、乗客がかご室14のメカニカルな拡張・縮小動作を見て楽しむこともできる。
また、第1及び第2のかごの垂直投影面積の拡大・縮小構造は、実施の形態1、2の構造に限定されるものではない。
さらに、この発明のエレベータ装置は、シャトル運転を行う場合に特に有効であるが、シャトル運転に限定されるものではなく、通常の運転を行うことも可能であり、一方向への移動が集中するラッシュ時などには有効である。
さらにまた、上記の例では1:1ローピングについて示したが、ローピング方式は特に限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
また、駆動装置が昇降路内の上部や下部に配置された機械室レスエレベータにも、この発明は適用できる。
さらに、上記の例では、垂直投影面積拡大時の容量に対して垂直投影面積縮小時の容量が50%程度としたが、容量の比率は特に限定されない。垂直投影面積縮小時の容量が小さい程、昇降路の面積を縮小できるのは勿論である。
さらにまた、上記の例では、第1及び第2のかご7,8のかご出入口28を同じ方向に設けたが、異なる方向に設けることも可能である。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す正面図である。 図1のエレベータ装置の断面図である。 図1のかご室の垂直投影面積拡大時の状態を示す平面図である。 図3のかご室の垂直投影面積縮小時の状態を示す平面図である。 図1のかご室の垂直投影面積変化途中の状態を示す側面図である。 図5のかご室の垂直投影面積拡大時の要部を示す側面図である。 図5のかご室の垂直投影面積縮小時の要部を示す側面図である。 図1のエレベータ装置の乗場及び乗場への通路壁を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2によるかご室の垂直投影面積拡大時の状態を示す側面図である。 図9のかご室の垂直投影面積縮小時の状態を示す側面図である。 図9のXI部を拡大して示す側面図である。 図10のXII部を拡大して示す側面図である。
符号の説明
1 昇降路、3 駆動装置、4 駆動シーブ、6 主ロープ、7 第1のかご、8 第2のかご、14 かご室、23 仕切幕、27 制御装置、31 可動前壁、33 可動後壁、43,61 可動床、46,71 可動天井。

Claims (4)

  1. 駆動シーブを有する駆動装置、
    上記駆動シーブに巻き掛けられている主ロープ、及び
    上記主ロープにより昇降路内に吊り下げられ、上記駆動装置の駆動力により上記昇降路内を交互に昇降される第1及び第2のかご
    を備え、
    上記第1及び第2のかごは、垂直投影したときに互いに部分的に重なるように配置され、かつ垂直投影面積がそれぞれ縮小可能になっており、いずれか一方の垂直投影面積を縮小することにより擦れ違い時の互いの干渉が避けられるようになっていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記第1及び第2のかごの垂直投影面積を上記第1及び第2のかごの下降時に縮小させる上昇運転優先モードと、上記第1及び第2のかごの垂直投影面積を上記第1及び第2のかごの上昇時に縮小させる下降運転優先モードとを含む複数の運転モードにより、上記駆動装置と上記第1及び第2のかごとを制御する制御装置をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 上記第1及び第2のかごには、垂直投影面積縮小時に変位される可動壁、可動床及び可動天井が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記第1及び第2のかごには、垂直投影面積縮小時にかご室内に張られる仕切幕を有していることを特徴とする請求項3記載のエレベータ装置。
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