JPWO2007125595A1 - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータ装置においては、第1のかごの第1及び第2のかご室は、互いに水平方向に並んだ第1の位置と互いに上下方向に並んだ第2の位置とに相対的に変位可能である。第1及び第2のかご室が第2の位置にあるとき、第1のかごは第2のかごとすれ違い可能になる。第1のかご室には、第1の前出入口及び第1の後出入口がそれぞれ設けられている。第2のかご室には、第2の前出入口及び第2の後出入口がそれぞれ設けられている。第2のかごの背面には、救出用出入口が設けられている。
Description
この発明は、第1及び第2のかごが共通の昇降路内をそれぞれ独立して昇降されるエレベータ装置に関するものである。
従来のダブルデッキエレベータでは、上下に並んで配置された第1及び第2のエレベータかごが吊りビームから吊り下げられている。また、吊りビームに搭載されたモータの駆動力により、第1及び第2のエレベータかごの間隔が変化される(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来のダブルデッキエレベータでは、通常と同じ昇降路面積に対して約2倍のかご床面積を確保することができるものの、上部のかごは最下階に停止できず、下部のかごは最上階に停止できないなどの制約があり、利便性が不十分であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、十分なかご床面積を確保しつつ、昇降路スペースを削減し、しかも運行上の利便性の低下を防止することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ装置は、第1及び第2の駆動装置、第1の駆動装置により昇降路内を昇降される第1のかご、及び第2の駆動装置により昇降路内を昇降される第2のかごを備え、第1のかごは、それぞれ乗客を収容可能な第1及び第2のかご室を有し、第1及び第2のかご室は、互いに水平方向に並んだ第1の位置と互いに上下方向に並んだ第2の位置とに相対的に変位可能であり、第1及び第2のかご室が第1の位置にあるとき、垂直投影面で第1のかごは第2のかごと重なり、第1及び第2のかご室が第2の位置にあるとき、第1のかごは第2のかごとすれ違い可能になり、第2のかご室は、第1の位置では第1のかご室の後方に隣接し、第1のかご室の前面及び背面には、第1の前出入口及び第1の後出入口がそれぞれ設けられており、第2のかご室の前面及び背面には、第2の前出入口及び第2の後出入口がそれぞれ設けられており、第2のかごの背面には、第1及び第2のかご室が第2の位置にあるとき、第1及び第2の後出入口のいずれか一方と対向可能な救出用出入口が設けられている。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す側面図、図2は図1のエレベータ装置を示す平面図、図3は図1の第1のかごを示す平面図、図4は図1の第1のかごを示す正面図、図5は図4の第1のかごを示す側面図、図6は図4の第2のかご室が第2の位置に移動した状態を示す側面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す側面図、図2は図1のエレベータ装置を示す平面図、図3は図1の第1のかごを示す平面図、図4は図1の第1のかごを示す正面図、図5は図4の第1のかごを示す側面図、図6は図4の第2のかご室が第2の位置に移動した状態を示す側面図である。
図において、昇降路1の上部には、第1及び第2の駆動装置2,3が設置されている。第1の駆動装置2は、モータ及びブレーキを含む第1の駆動装置本体と、第1の駆動装置本体により回転される第1の駆動シーブとを有している。第2の駆動装置3は、モータ及びブレーキを含む第2の駆動装置本体と、第2の駆動装置本体により回転される第2の駆動シーブとを有している。
第1及び第2の駆動装置2,3としては、例えば、軸方向寸法が軸方向に直角な方向の寸法よりも小さい薄型巻上機が用いられている。また、駆動装置2,3は、駆動シーブの回転軸が水平となるように配置されている。
第1の駆動装置2の近傍には、第1のそらせ車4が設置されている。第1の駆動シーブ及び第1のそらせ車4には、複数本の第1の主索5が巻き掛けられている。第2の駆動装置3の近傍には、第2のそらせ車6が設置されている。第2の駆動シーブ及び第2のそらせ車6には、複数本の第2の主索7が巻き掛けられている。
第1のかご8及び第1の釣合おもり9は、第1の主索5により2:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられており、第1の駆動装置2の駆動力により昇降路1内を昇降される。第1のかご8の下部には、一対の第1のかご吊り車41が設けられている。第1の釣合おもり9の上部には、第1の釣合おもり吊り車42が設けられている。
第1の主索5の第1の端部は、昇降路1内の上部に固定された第1のかご側綱止め板43に接続されている。第1の主索5の第2の端部は、昇降路1内の上部に固定された釣合おもり側綱止め板44に接続されている。第1の主索5は、第1の端部側から順に、第1のかご吊り車41、第1の駆動シーブ、第1のそらせ車4及び第1の釣合おもり吊り車42に巻き掛けられている。
第2のかご10及び第2の釣合おもり11は、第2の主索7により2:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられており、第2の駆動装置3の駆動力により昇降路1内を昇降される。第2のかご10の下部には、一対の第2のかご吊り車45が設けられている。第2の釣合おもり11の上部には、第2の釣合おもり吊り車46が設けられている。なお、吊り車41,42,45,46は、図1のみで示し、他の図では省略している。
第2の主索7の第1の端部は、昇降路1内の上部に固定された第2のかご側綱止め板47に接続されている。第2の主索7の第2の端部は、釣合おもり側綱止め板44に接続されている。第2の主索7は、第1の端部側から順に、第2のかご吊り車45、第2の駆動シーブ、第2のそらせ車6及び第2の釣合おもり吊り車46に巻き掛けられている。
第1の釣合おもり9は、第1のかご8と同じ高さに位置するときに第1のかご8の側面に対向するように、第1のかご8の側方に配置されている。また、第2の釣合おもり11は、第2のかご10と同じ高さに位置するときに第2のかご10の側面に対向するように、第2のかご10の側方に配置されている。
昇降路1内には、第1のかご8の昇降を案内する一対の第1のかごガイドレール12と、第1の釣合おもり9の昇降を案内する一対の第1の釣合おもりガイドレール13と、第2のかご10の昇降を案内する一対の第2のかごガイドレール14と、第2の釣合おもり11の昇降を案内する第2の釣合おもりガイドレール15とが設置されている。
このエレベータ装置が設置されたビルには、第1のかご8を利用するための複数の第1の乗場16と、第2のかご10を利用するための複数の第2の乗場17とが設けられている。各第1の乗場16と昇降路1との間には、第1の乗場出入口16aが設けられている。各第2の乗場17と昇降路1との間には、第2の乗場出入口17aが設けられている。
第1の乗場出入口16aは、第1のかご8の前面に対向するとともに第2のかご10の背面に対向するように配置されている。また、第2の乗場出入口17aは、第2のかご10の前面に対向するとともに第1のかご8の背面に対向するように配置されている。
第1のかご8は、かご枠18と、かご枠18に支持され、それぞれ乗客を収容可能な第1及び第2のかご室(前かご室及び後ろかご室)19,20とを有している。第1及び第2のかご室19,20は、互いに水平方向に並んだ第1の位置(図1〜図5)と互いに上下方向に並んだ第2の位置(図6)とに相対的に変位可能になっている。
具体的には、第2のかご室20は、第1の位置では第1のかご室19の後方に隣接する。第1のかご室19は、第2のかご室20に対して上下に移動可能であり、第2のかご室20は、前後に移動可能である。そして、第2のかご室20は、第2の位置では第1のかご室19の上方に隣接する。
第1及び第2のかご室19,20が第1の位置にあるとき、垂直投影面で第2のかご室20は第2のかご10と重なっている。第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に移動させることにより、第1のかご8の垂直投影面積は、第1及び第2のかご室19,20が第1の位置にあるときの半分程度に縮小される。
第2のかご10は、第1のかご8と同様に、第1の位置と第2の位置とに変位可能な第1及び第2のかご室19,20を有している。即ち、第2のかご10は、第1のかご8と同様の構造を有し、昇降路1内に第1のかご8とは背中合わせで配置されている。
第1及び第2のかご8,10における第1及び第2のかご室19,20がともに第1の位置にあるとき、垂直投影面で第1及び第2のかご8,10は互いに重なっている。これに対して、第1及び第2のかご8,10における第1及び第2のかご室19,20がともに第2の位置にあるとき、第1及び第2のかご8,10はすれ違い可能になる。
第1及び第2のかご8,10には、第1及び第2のかご室19,20の変位が完了したことを検出するための複数のかご室位置センサ(図示せず)がそれぞれ設けられている。
かご枠18には、第1のかご室19の上下動を案内する互いに平行な一対のガイドロッド21が固定されている。ガイドロッド21には、ねじ部21aが設けられている。第1のかご室19には、ねじ部21aに螺合しガイドロッド21に沿って第1のかご室19を上下動させる一対のねじ式昇降装置22が搭載されている。ねじ式昇降装置22は、ガイドロッド21を回転させるタイプであっても、ねじ部21aに螺合するナット部(図示せず)を回転させるタイプであってもよい。
また、かご枠18には、第2のかご室20を支持するとともに第2のかご室20の前後動を案内する一対の支持梁23が水平に固定されている。第2のかご室20の上部には、一対のラック24が固定されている。かご枠18には、第2のかご室20を前後動させる一対の歯車式送り装置25が搭載されている。各歯車式送り装置25は、ラック24と噛み合うピニオン26と、ピニオン26を回転させるモータ27とを有している。
支持梁23は、第1のかご8が第2のかご10とすれ違う際に第2のかご10と干渉しないように、第2のかご室20の移動範囲全体には設けられていない。従って、第2のかご室20が第1の位置にあるときには、第2のかご室20の前端部のみが支持梁23上に位置し、他の部分は支持梁23よりも後方に突出している。このため、第2のかご室20とかご枠18との間には、第2のかご室20が第1の位置にあるときに第2のかご室20の水平姿勢を維持するための一対の連結部材28が連結されている。
各連結部材28は、第2のかご室20の両側に配置されている。また、各連結部材28は、第2のかご室20に回動可能に連結されている。さらに、各連結部材28は、かご枠18に回動可能かつスライド可能に連結されている。さらにまた、各連結部材28には、かご枠18との連結部からの抜けを阻止するストッパ28aが設けられている。
第1のかご室19の前面には、第1の前出入口が設けられている。第1のかご室19の背面には、第1の後出入口が設けられている。そして、第1のかご室19には、第1の前出入口を開閉する第1のかご室前ドア31と、第1の後出入口を開閉する第1のかご室後ドア32とが設けられている。
第2のかご室20の前面には、第2の前出入口が設けられている。第2のかご室20の背面には、第2の後出入口がそれぞれ設けられている。そして、第2のかご室20には、第2の前出入口を開閉する第2のかご室前ドア33と、第2の後出入口を開閉する第2のかご室後ドア34とが設けられている。
第1及び第2のかご8,10の第1及び第2のかご室19,20が第2の位置にあるとき、第1のかご8の第1及び第2の後出入口は、第2のかご10の第1及び第2の後出入口と対向可能である。即ち、第1のかご8が故障により停止した場合、第2のかご10の第1及び第2の後出入口は救出用出入口として機能する。また、第2のかご10が故障により停止した場合には、第1のかご8の第1及び第2の後出入口が救出用出入口として機能する。
第1のかご8の上部及び下部と第2のかご10の上部及び下部とには、第1及び第2のかご8,10間の距離を検出するための距離センサ35が設けられている。距離センサ35としては、例えば赤外線又は超音波を利用したセンサが使用される。
第2のかご室20の天井部には、天井救出口が設けられている。また、第2のかご室20の上部には、天井救出口を開閉する上部蓋36が設けられている。第2のかご室20の床部には、床救出口が設けられている。また、第2のかご室20の下部には、床救出口を開閉する下部蓋37が設けられている。
次に、動作について説明する。第1及び第2のかご8,10は、駆動装置2,3の駆動力により昇降路1内をそれぞれ独立して昇降される。第1及び第2のかご室19,20は、通常は第1の位置に位置し前後に並んでいる。これに対し、第1のかご8と第2のかご10とがすれ違う際には、第1及び第2のかご室19,20は第2の位置に移動されて上下に隣接する。
例えば、高層ビルにおいてシャトル運転を実施する場合であれば、第1及び第2のかご室19,20の変位を比較的緩やかに行うことができ、乗り心地の低下を防止することができる。
第1及び第2のかご室19,20を第1の位置から第2の位置へ移動させる場合、まずねじ式昇降装置22により第1のかご室19を下動させる。その後、歯車式送り装置25により第2のかご室20を前方へ移動させる。逆に、第1及び第2のかご室19,20を第2の位置から第1の位置へ移動させる場合、まず歯車式送り装置25により第2のかご室20を後方へ移動させる。その後、ねじ式昇降装置22により第1のかご室19を上動させる。
このような第1及び第2のかご室19,20の動作中は、全てのドア31〜34が閉鎖されているのは勿論である。逆に、全てのドア31〜34の閉鎖がドアセンサ等により確認されるまでは、第1及び第2のかご室19,20の移動は禁止される。第1のかご室後ドア32及び第2のかご室前ドア33は、乗場階への停止時以外は原則として閉鎖するようにしても、第1及び第2のかご室19,20が第1の位置にあるときには開放するようにしてもよい。
また、距離センサ35により検出された第1及び第2のかご8,10の距離が所定の範囲内であるときに第1及び第2のかご室19,20が第2の位置に移動していない場合、第1及び第2のかご8,10は緊急停止(又は可能であれば最寄り階停止)される。
さらに、第1及び第2のかご8,10が異なる階に停止している状態であれば、第1及び第2のかご8,10の距離によらず第1及び第2のかご室19,20を第1の位置に移動させてもよいが、第1及び第2のかご8,10の距離が所定の範囲内であるときには、第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に移動させるまでは、第1及び第2のかご8,10の走行が禁止される。
さらに、第1及び第2のかご8,10が異なる階に停止している状態であれば、第1及び第2のかご8,10の距離によらず第1及び第2のかご室19,20を第1の位置に移動させてもよいが、第1及び第2のかご8,10の距離が所定の範囲内であるときには、第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に移動させるまでは、第1及び第2のかご8,10の走行が禁止される。
このようなエレベータ装置では、第1及び第2のかご室19,20を第1の位置に位置させることにより、垂直投影面で第1のかご8が第2のかご10に重なるように配置することができ、また第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に変位させることにより、第2のかご10とのすれ違いを可能とすることができる。従って、十分なかご床面積を確保しつつ、昇降路スペースを削減することができる。しかも、第1及び第2のかご室19,20を第1の位置に位置させれば、第1及び第2のかご室19,20を最上階及び最下階の両方に停止させることができ、運行上の利便性の低下を防止することができる。
また、第1のかご室後ドア32と第2のかご室前ドア33とをそれぞれ独立して開閉制御可能とすれば、第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に位置させた状態で、ダブルデッキエレベータとして運転することもできる。即ち、第1及び第2のかご室19,20が第1及び第2の位置のいずれにあっても、乗客の乗降が可能であり、運行方法の自由度を向上させることができる。また、第1及び第2のかご室19,20を第2の位置に位置させた状態で着床する場合、第1及び第2のかご室19,20の間隔を階間寸法に応じて調整することもできる。
ここで、何等かの故障により、第1及び第2のかご室19,20が第2の位置にある状態で第1のかご8が階床間に停止した場合、図7に示すように、第2のかご10を移動させて第1のかご室後ドア32同士及び第2のかご室後ドア34同士を対向させ、後ドア32,34を開放する。これにより、第1のかご8内の乗客を第2のかご10に移動させ、第2のかご10により救出することができる。同様に、第2のかご10が階床間に停止した場合も、第1のかご8により第2のかご10内の乗客を救出することができる。
また、第1及び第2のかご8,10が正常に同じ乗場階に停止している場合に、後ドア32,34を開放して、かご8,10間や乗場16,17間を乗客が移動できるようにしてもよい。このように、後出入口間で乗客を移動させるためには、後出入口間の距離をできるだけ短くすることが好適である。
また、何等かの故障により、第1及び第2のかご室19,20が第1の位置にある状態で第1のかご8が階床間に停止した場合、図8に示すように、第1及び第2のかご室19,20が第2の位置にある状態で第2のかご10を第1のかご8に近接させ、第1のかご8の下部蓋37を開くとともに、第2のかご10の上部蓋36を開く。これにより、第1のかご8内の乗客を第2のかご10に移動させ、第2のかご10により救出することができる。同様に、第2のかご10が階床間に停止した場合も、第1のかご8により第2のかご10内の乗客を救出することができる。なお、図7及び図8では、駆動装置2,3、主索5,7、そらせ車4,6及び釣合おもり9,11等の図示を省略している。
このように、停止しているかご8,10に正常なかご8,10を近付ける場合、距離センサ35からの情報を監視しながら極低速で最接近させるような自動運転を実施するのが好適である。
なお、上記の例では、第1及び第2のかご室19,20がそれぞれ独立して変位するようにしたが、第1及び第2のかご室は、互いに連動して変位するようにしてもよい。
また、第1及び第2のかご室19,20の変位は、第1及び第2のかご8,10が走行を開始する前に完了するように制御しても、走行中に実施するように制御してもよい。
さらに、第1及び第2のかご室19,20の変位は、乗場又は第1及び第2のかご室19,20内での呼び登録に応じて実施してもよい。
さらにまた、実施の形態1では、2:1ローピング方式のエレベータ装置を示したが、ローピング方式は特に限定されるものではなく、例えば1:1ローピング方式であってもよい。
また、第2のかごは、1つのかご室のみを有する構造であってもよい。
さらに、第1及び第2のかご室を変位させるための駆動装置は、ねじ式昇降装置や歯車式送り装置に限定されるものではなく、例えばロープ式、パンタグラフ式、油圧式など、種々の方式を適用することができる。
また、第1及び第2のかご室19,20の変位は、第1及び第2のかご8,10が走行を開始する前に完了するように制御しても、走行中に実施するように制御してもよい。
さらに、第1及び第2のかご室19,20の変位は、乗場又は第1及び第2のかご室19,20内での呼び登録に応じて実施してもよい。
さらにまた、実施の形態1では、2:1ローピング方式のエレベータ装置を示したが、ローピング方式は特に限定されるものではなく、例えば1:1ローピング方式であってもよい。
また、第2のかごは、1つのかご室のみを有する構造であってもよい。
さらに、第1及び第2のかご室を変位させるための駆動装置は、ねじ式昇降装置や歯車式送り装置に限定されるものではなく、例えばロープ式、パンタグラフ式、油圧式など、種々の方式を適用することができる。
Claims (6)
- 第1及び第2の駆動装置、
上記第1の駆動装置により昇降路内を昇降される第1のかご、及び
上記第2の駆動装置により上記昇降路内を昇降される第2のかご
を備え、
上記第1のかごは、それぞれ乗客を収容可能な第1及び第2のかご室を有し、
上記第1及び第2のかご室は、互いに水平方向に並んだ第1の位置と互いに上下方向に並んだ第2の位置とに相対的に変位可能であり、
上記第1及び第2のかご室が上記第1の位置にあるとき、垂直投影面で上記第1のかごは上記第2のかごと重なり、
上記第1及び第2のかご室が上記第2の位置にあるとき、上記第1のかごは上記第2のかごとすれ違い可能になり、
上記第2のかご室は、上記第1の位置では上記第1のかご室の後方に隣接し、
上記第1のかご室の前面及び背面には、第1の前出入口及び第1の後出入口がそれぞれ設けられており、
上記第2のかご室の前面及び背面には、第2の前出入口及び第2の後出入口がそれぞれ設けられており、
上記第2のかごの背面には、上記第1及び第2のかご室が上記第2の位置にあるとき、上記第1及び第2の後出入口のいずれか一方と対向可能な救出用出入口が設けられているエレベータ装置。 - 上記第1のかご室は、上記第2のかご室に対して上下に移動可能であり、上記第2のかご室は、前後に移動可能である請求項1記載のエレベータ装置。
- 上記第2のかご室は、上記第2の位置では上記第1のかご室の上方に隣接する請求項2記載のエレベータ装置。
- 上記第2のかごは、上記第1のかごと同様に、上記第1の位置と上記第2の位置とに変位可能な上記第1及び第2のかご室を有している請求項1記載のエレベータ装置。
- 上記第1のかごの天井部には天井救出口が設けられており、上記第2のかごの床部には床救出口が設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
- 上記第1のかごの床部には床救出口が設けられており、上記第2のかごの天井部には天井救出口が設けられている請求項1記載のエレベータ装置。
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