JP2006168182A - 相変化型光記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録マーク中の結晶の発生を抑制することができ、高線速記録が可能で、広い線速範囲でジッター特性と再生エラー特性が両立する相変化型光記録媒体の提供。
【解決手段】 レーザー光を用いて、記録層をアモルファス状態とすることにより情報の記録を行い、記録層を結晶状態とすることにより情報の消去を行う相変化型光記録媒体において、最高記録線速Vが20m/s以上60m/s以下であり、記録線速が連続的に変化しても記録可能な線速範囲が少なくとも0.3Vから1.0Vであって、かつ記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生しないことを特徴とする相変化型光記録媒体。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録マーク中の結晶の発生を抑制した相変化型光記録媒体に関する。
近年、相変化材料を記録層とした光記録媒体(相変化型光記録媒体)の開発が盛んに行われている。実用されている相変化型光記録媒体は主に相変化型光ディスクである。
一般に相変化型光ディスクは透明なプラスチック基板上に特定の溝を形成し、その上に薄膜を形成する。基板に用いられるプラスチック材料は主にポリカーボネートで、溝の形成には射出成形法がよく用いられる。基板上に成膜する薄膜は多層膜で、基板側から順番に第1保護層、記録層、第2保護層、反射層を積層した構成が基本的なものである。
第1及び第2保護層には酸化物、窒化物、硫化物などが用いられるが、中でもZnSとSiOを混合したZnS−SiOがよく用いられる。記録層にはSbTeを主成分とした相変化材料がよく用いられる。具体的には、Ge−Sb−Te、In−Sb−Te、Ag−In−Sb−Te、Ge−In−Sb−Te、Ge−Sn−Sb−Teなどが挙げられ、これら以外にもGe−Te、In−Sb、Ga−Sb、Ge−Sbなどが用いられる。反射層には金属材料が用いられるが、光学特性及び熱伝導率などからAl、Ag、Au、Cuなどの金属材料及びそれらの合金材料がよく用いられる。また、種々のディスク特性の改良を目的に、上述した各層の間に挿入層或いは界面層と称して、異なる層を設けたり、各層を複数層から形成することもある。
これらの多層膜の成膜には、抵抗線加熱法、電子ビーム蒸着法、スパッタ法、CVD法など様々な成膜方法を用いることができるが、中でも量産性に優れている点からスパッタ法がよく用いられる。これらの多層膜を形成後、薄膜を保護する為に樹脂層をスピンコートにより被覆する。
このようにして作製された相変化型光ディスクは、記録層に用いられている相変化材料がアモルファス状態であり、これを結晶化状態にするために、一般に所謂初期化を行う。通常、相変化型光ディスクの初期化は、ディスクを回転させながら幅数μm、長さ数十〜数百μmの半導体レーザからレーザ光を照射し、半径方向にレーザ光を移動させることで行う。レーザ光の照射にはフォーカシング機能を設けて、より効率の良いレーザ照射を行う場合が多い。
このようにして作製した相変化型光ディスクは任意に決められたレーザ発光パターン(以下、記録ストラテジという)を照射することで任意のアモルファスマークを形成することができる。更に、相変化型光ディスクでは消去と記録を同時に行う、所謂ダイレクトオーバーライト(DOW)記録が可能である。因みに消去とはアモルファス状態のマークを結晶化させることであり、記録とは結晶状態からアモルファス状態のマークを形成することである。
よく用いられる記録ストラテジとしては、記録パワー(Pw)、消去パワー(Pe)、バイアスパワー(Pb)の3値制御(Pw>Pe>Pb)がある。これらと種々のパルス幅を組み合わせて特定のマーク長を記録する。データ記録・再生の変調方式としてCDで使われているEFM変調やDVDで使われているEFM+変調などはマークエッジ記録方式であることから、マーク長の制御が非常に重要である。このマーク長の制御の評価としては一般的にジッタ特性が用いられる。
このような相変化型光ディスクはCD−RW、DVD+RW、DVD−RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blue−Ray Discなどに応用され、オーディオビジュアル用途及びコンピュータの情報記録用途として広く普及している。
最近では更なるデジタル容量の大容量化により、これらの光ディスクへの記録速度の向上が期待されている。相変化型光ディスクへの高速記録には、より速い記録線速での書換え性能とより広い記録線速範囲での書換え性能の双方が要求される。前者は最高記録線速であり、後者は記録可能な線速度範囲に相当する。
この点について以下に説明する。
記録方式として、記録回転数一定で記録を行うCAV記録と線速度一定で行うCLV記録の2種類を考えた時、CLV記録の場合は半径値により回転数が変わり、内周側になるほど高い回転数が要求される。その為、最内周の最高線速は光ディスク用記録再生装置が有する回転能力の限界で決まってしまう。従って、それ以上の線速での記録を行うには、回転数一定のCAV記録を採用し、最内周より外周側での記録が速くなるようにすることで実現が可能となる。
例えば、光ディスク用記録再生装置の回転数の限界を10000rpmとすると、半径24mmでは約25m/sの線速度であり、これをDVDの基準線速3.5m/sで規格化すると約7倍速に当る。これ以上の高線速記録を行おうとするとディスクの特定の半径範囲或いは全面でCAV記録を行う必要がある。或いは、ディスク半径値に対応した複数の記録線速を利用するZCLV記録を行う必要がある。
データ転送速度自体は記録線速に比例することから、光ディスク用記録再生装置の回転数の限界以上に高速記録を行うにはCAV記録が必要となる。その為、記録線速の向上とは最高線速の向上だけでなく、ある一定の記録線速範囲での書換え性能も同時に求められる。
CDやDVDでCAV記録を行った場合、ディスクサイズが直径120mmであることから、「(最外周での記録線速)/(最内周での記録線速)」を求めると、約2.4倍の比率である。即ち、DVD+RWの4倍速ディスクでは、CAV記録に必要な記録線速範囲は、5.8〜14.0m/sとなる。なお、ここでいう「4倍速」とはDVDの基準線速である3.5m/sの4倍の線速のことである。
一方、最高記録線速が速くなると、必然的に記録線速範囲も広くなる。即ち、上述したように、4倍速ディスクでは5.8〜14.0m/s(記録線速範囲8.2m/s)であるが、これが8倍速ディスクになると11.5〜28.0m/s(記録線速範囲16.5m/s)と記録線速範囲が広がることが分かる。以上のことから、CAV或いはZCLV記録において記録線速の向上を図るためには、最高記録線速を早くすると同時に記録線速範囲を更に広げる必要があることが分かる。
ここまでCAV記録或いはZCLV記録の必要性が光ディスク用記録再生装置の有する光ディスクの回転能力の限界から来ていると説明してきたが、更にCAV記録は回転数が一定であることから、記録する半径値によって回転数を調整する必要が無く、その為、ランダムアクセス記録の高速化に重要な技術でもある。ランダムアクセス記録の高速化はデータ転送の高速化でもあり、結果的にユーザーが体感する記録速度の向上にも繋がる。
本発明に関連すると思われる下記特許文献1〜6については後述する。
特開2004−203011号公報 特開2004−164850号公報 特開2004−164849号公報 特開平4−286683号公報 特開平6−103609号公報 特許第3474714号公報
前述したように高速記録に求められるCAV記録をベースに高速記録ディスクを開発中に、本発明者等は従来知られていない新たな課題を見出した。
即ち、ジッター特性が実用レベルにある記録線速範囲内で再生エラーが多くなる場合があるという現象を見出した。因みに、ここでいう再生エラーとは、実際に記録された信号をデジタルデータに変換する際の確かさを表したもので、その値が低い程良好である。
従来はジッター特性が良好であれば再生エラーも低く、両者が相反するという現象は殆ど確認されていない。唯一、相反する場合としては、ディスクに欠陥が多いときにジッター特性と再生エラー特性が相反することが稀にあるが、本発明者が見出した現象は欠陥によるものではないことが確認された。以下に、その現象についての詳細を述べる。
今回見出した現象の一例として、図1に、DVD+RWの8倍速記録用に開発した相変化型光ディスクにおける記録線速とDOW10回記録時のジッター特性及びPIエラー特性の関係を示す。なお、PIエラーは先述した再生エラーに当る。また、記録条件はジッタ−特性が最適になるものを用いている。図からも分かるように、3倍速から8倍速までジッター特性はほぼ9%以下と良好な特性であるのに対し、PIエラーが4倍速から7倍速の範囲で急激に大きくなっている。PIエラーが350以上になると実用上問題があると考えられているが、この結果ではそれをはるかに上回る値を示しており、ジッター特性とエラー特性が大きく相反していることが分かる。このような現象は従来では見出されておらず、本発明者等が新たに見出した現象である。なお、ここではDOW10記録の結果を示しているが、多少の程度の違いはあるものの、DOW回数には依存せず同様な現象が確認されている。このことから、この現象が熱ダメージなどに起因する現象ではないことが分かる。
次に、この現象の詳細を調べる為に、図6に示すような構成の光ディスクを作成した。即ち、トラックピッチ0.74μm、グルーブ(凹部)幅0.3μm、深さ約30nmの案内溝を有する120mmφ、厚さ0.6mmのポリカーボネート基板上に、第1保護層としてZnS・SiO(80:20mol%)を厚さ60nm、記録層として相変化材料Ge0.1Sb0.8Sn0.1を厚さ16nm、第2保護層としてZnS・SiO(80:20mol%)を厚さ7nm、硫化防止層としてTiC−TiOを厚さ4nm、反射層としてAgを厚さ140nm、この順に成膜し、次いで反射層上に環境保護層としてUV硬化樹脂(大日本インキ社製SD−318)を塗布して硬化させ、最後に上記基板と同様な基板(図示せず)を貼り合わせて、厚さが約1.2mmの相変化型光ディスクを得た。そして最適な条件で初期化を行った。
この光ディスクに対して、図2に示す記録ストラテジを用いて3Tマークと3Tスペースが交互に配列する単一パターンを記録した。その結果を図3に示す。図3(a)は記録マーク形状の模式図である。なお、マーク形状は透過電子顕微鏡で観察した結果を模写したものである。図から分るように、マークAとマークCは正常な記録マークであるが、マークBはマーク中に結晶が発生している異常なマークである。このような結晶がある場合の再生信号は、図3(b)に示す通り、正常な場合(点線)に対して実線のように歪んでしまう。その結果、2値化後の信号は図3(c)の実線のようになり、結晶のあるマークBのみ、点線で示した正常な3Tマークよりも短く再生されてしまう。なお、ここでは3T単一パターン記録のデータのみを示したが、他の単一パターンでも同様な問題が発生することが確認されている。
上記再生信号をTIA(タイムインターバルアナライザ)により測定した結果を模式的に示すと、図4のようになる。これは3Tを中心とした正規分布をとる成分(図中の「正常マークの分布曲線」)と3Tより短い領域に分布する成分(図中の「異常マークの分布曲線」)とに分けることができる。この3Tより短い領域に分布する成分が記録マーク中に結晶が存在する異常マークの個数に当り、これがPIエラーの原因となる。
アモルファスマークに対して結晶が影響する例としては、次の(1)〜(3)等が知られている。
(1)余熱によるマークの一部再結晶化、クロスイレーズと言われることもある(例えば、特許文献2など参照)
(2)高速記録時に十分な結晶化が行えず消し残りが発生する(例えば、特許文献3など参照)
(3)多数回のDOW記録を行うことによりアモルファスマーク周辺に結晶が析出する(例えば、特許文献4〜6など参照)
しかし、上記本発明者等が見出した現象は、DOW記録の回数に依らない点、アモルファスマーク全てに結晶が発生していない点、ジッター特性が良好であるにも拘わらず再生エラーが非常に大きくなっている点、マーク周辺でなくマーク内に結晶が存在する点などから、従来知られている現象とは全く異なることが分かる。
更に、記録密度がDVD程度に高くなると、このような結晶が記録マーク中に存在することが再生エラーの増加に繋がると考えられ、更なる高密度記録である青色レーザを使用した相変化型光ディスクでは非常に大きな問題となる。
なお、高速記録が可能な相変化記録材料としては、InSb(Techncal Digest ISOM’04 p.266:“In−Sb Phase−Change Material for 16X DVD−Rewritable Media“)、SnSb(例えば特許文献1)などの材料をベースにした相変化材料を用いた光記録媒体の提案がなされている。しかし何れの提案も高速記録についてのものであり、CAV記録で必要な記録線速範囲についての記述はない。また、GaSbやGeSb(例えば特開2004−224040、特開2004−224041、特開2004−322630)、BiGeTe(例えば特開2004−259443、特開2004−255889)などの材料をベースにした相変化材料を用いた光記録媒体については、高速記録及びCAV記録についての記述はあるものの、本発明者等が見出した現象については記述されていない。
そこで本発明は、記録マーク中の結晶の発生を抑制することができ、高線速記録が可能で、広い線速範囲でジッター特性と再生エラー特性が両立する相変化型光記録媒体の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜12)の発明(以下、本発明1〜12という)によって解決される。
1) レーザー光を用いて、記録層をアモルファス状態とすることにより情報の記録を行い、記録層を結晶状態とすることにより情報の消去を行う相変化型光記録媒体において、最高記録線速Vが20m/s以上60m/s以下であり、記録線速が連続的に変化しても記録可能な線速範囲が少なくとも0.3Vから1.0Vであって、かつ記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生しないことを特徴とする相変化型光記録媒体。
2) 最小記録マークの長さが0.5μm以下であることを特徴とする1)記載の相変化型光記録媒体。
3) 相変化型光記録媒体が書き換え型DVDディスクであって、少なくとも3.3X〜8Xの線速間において記録可能であり、記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生せず、PIエラーが350以下であることを特徴とする1)又は2)記載の相変化型光記録媒体。
4) 4X〜6Xの線速間においてもPIエラーが350以下であることを特徴とする3)記載の相変化型光記録媒体。
5) 書き換え型DVDディスクが、DVD−RW又はDVD+RWであることを特徴とする3)又は4)記載の相変化型光記録媒体。
6) 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
SbZQ
Z:Sn、又は、SnにBi、Pb、Oの中から選ばれた少なくとも1つの元素を添加したもの
Q:Ge、Si、Cの中から選ばれた少なくとも1つの元素
7) 相変化材料の主成分が下記組成式で表されることを特徴とする6)記載の相変化型光記録媒体。
SbαZβQδ(α、β、δは原子比)
0.50≦α≦0.79
0.10≦β≦0.30
0.03≦δ≦0.25
但し、ZがSnと添加元素からなる場合の添加元素の量は0.05未満とする。
8) 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
SbZJQ
Z:Sn、又は、SnにBi、Pb、Oの中から選ばれた少なくとも1つの元素を添加したもの
J:Al、In、Ga、N、P、As、Se、Te、Cu、Ag、Au、Ni、Pd、Pt、Zn、Mn、希土類、アルカリ土類金属(但し、BeとRaは除く)、V、Nb、Ta、Mo、W、Co、Ti、Zr、Hfの中から選ばれた少なくとも1つの元素
Q:Ge、Si、Cの中から選ばれた少なくとも1つの元素
9) 相変化材料の主成分が下記組成式で表されることを特徴とする8)記載の相変化型光記録媒体。
SbαZβJγQδ(α、β、γ、δは原子比)
0.50≦α≦0.79
0.10≦β≦0.30
0.01≦γ≦0.25
0.03≦δ≦0.25
但し、ZにおけるSnの添加元素の添加量は0.05未満とする。
10) 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
SbαSnβGaγGeδ(α、β、γ、δは原子比)
0.55≦α≦0.75
0.15≦β≦0.25
0.03≦γ≦0.11
0.05≦δ≦0.15
11) 透光性を有する基板上に、少なくとも第1保護層、相変化材料から成る記録層、第2保護層、反射層が積層され、第1保護層、第2保護層のうち少なくとも一方にC、Si、Geの中から選ばれた少なくとも1つの元素が含まれていることを特徴とする1)〜10)の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
12) 第1保護層及び/又は第2保護層が、C、Si、Geの中から選ばれた少なくとも1つの元素を単体として含む酸化物、窒化物、硫化物、炭化物、又はそれらの混合物から成ることを特徴とする11)記載の相変化型光記録媒体。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
従来、アモルファス状態である記録マークが形成される過程は次のように考えられる。
記録パワーPwが照射された瞬間に相変化材料は加熱されて溶融し液相状態となる。次に、PwからボトムパワーPbにレーザーパワーが急激に下がることで、レーザーによる加熱が止まり、光ディスク自体が有する冷却効果で急激に温度が下がり、相変化材料は固相状態へと変化する。この冷却速度から相変化材料はアモルファス状態となる。
このような過程で本発明者等が見出したような現象が起る原因の詳細は不明であるが、何れにしても、(1)熱の変化、(2)それに伴う結晶核の生成、(3)結晶成長の3要素が大きく関わっていると考えられる。(2)と(3)は結晶の発生メカニズムを考える上では当然の内容であるが、(1)については次のような実験で定性的に確認することができた。
図2に示した記録ストラテジを採用した場合のバイアスパワー照射時間Tcp3の長さと異常マークの発生確率の関係を調べた結果を図5に示す。記録条件は前述したものと同様で、グラフの縦軸はTIAで測定した異常マーク数を正常マーク数で割った値を示し、横軸はTcp3の時間長さを8倍速記録の規準クロック周波数を基にした時間長さTを用いて表している。図から、Tcp3の長さを変えることで異常マークの発生確率が変わること、熱の変化が異常マークの発生確率に大きく関係していることが分かる。
ところで、この結果から記録ストラテジを調整することにより異常マークの発生を抑えることが期待されるが、記録ストラテジを変更すると他のディスク特性への影響も大きく、ディスク特性と異常マークの低減とが両立しない場合がある。例えば、図5の結果から異常マークの低減の為にはTcp3>2.0T、又は、Tcp3<0.8Tが必要であるが、Tcp3>2.0Tの範囲では冷却効果が大きくなり過ぎて、アモルファスマークが必要以上に広がってしまい、ジッター特性が悪化することが確認されている。また、Tcp3<0.8Tの範囲では冷却効果が小さくなり、繰り返し記録特性が悪化することが確認されている。
以上のことから、熱の変化を調整する方法として、記録ストラテジを用いることは他のディスク特性への影響が大きい為、異常マークの抑制には結晶核の生成と結晶成長の最適化が最も重要であり、これは相変化材料の最適化が必要不可欠であるとも言える。更に、結晶核の生成や結晶成長に関しては、記録層と保護層との界面状態についても検討する必要があることから、記録層に接する保護層材料(界面層を設ける場合には界面層材料)についての検討も必要となる。
以上の知見を踏まえて検討した結果、本発明者等は、最高記録線速Vが20m/s以上60m/s以下という高速記録が可能であり、記録線速が連続的に変化しても記録可能な線速範囲が少なくとも0.3Vから1.0Vであって、かつ記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生しない相変化型光記録媒体は、例えば本発明6で規定する相変化材料を用いることにより実現できることを見出した。該相変化材料の好ましい組成範囲は、本発明7で規定する通りであり、更に本発明8〜10で規定するような組成の相変化材料を用いることが望ましい。
なお、本発明6〜10における「主成分」とは、記録層に用いられる相変化材料全体の90原子%以上を占めることを意味する。
更に、記録層に接する保護層材料については、本発明11〜12に規定する材料を用いることが望ましい。
本発明者等が見出した現象はマークサイズが0.5μm以下であると発生し易くなる事から、本発明が有効に機能するのはマークサイズが0.5μm以下の場合である。マークサイズが小さくなる事によりマーク中に結晶部が生成され易くなる原因の詳細は不明であるが、以下のように考えられる。
即ち、マークサイズが小さくなっていくと、より短時間でアモルファスへの相変化を引き起こす必要があるが、レーザー光のパルス変調やパワー変調の高速化には限界がある為、従来考えられてきた高速記録用の相変化材料では均一なアモルファスマークが形成できないとため考えられる。
更に、図1に示したように本発明3で規定する条件でマーク中に結晶部が生成され易くなる事が本発明者等の詳細な検討で分った。特に本発明4で規定する範囲においてマーク中に結晶部が生成され易いためPIエラーが増大する。これらの問題は上述した本発明の構成を採用する事で解決できる。
PIエラーについては、DVD媒体で用いられる再生エラーの1つであって、これが大きくなるとデジタルデータに変調して記録された信号を復調する際に誤り率が大きくなり読み取れなくなる。PIエラーが幾つ以上から実用上問題になるのかは使用しているディスクの駆動装置の能力により左右されるため一概には言えないが、本件で用いているような開発用駆動装置の場合で350以上になると、一般に市販されている駆動装置では問題になると考えられる。
次に、本発明で好ましく用いられる相変化材料について説明する。
一般式のSbは結晶化速度が非常に速いことが知られており、高速記録用の相変化材料の基材として用いるのに適している。但し、結晶化し易い性質も持っている為、異常マークを適度に抑制するには、その量を0.79(原子比)以下とすることが望ましい。しかし、その結果、最高記録線速の上限が60m/sに制限されることになる。一方、Sb量が0.5未満では十分な結晶化速度を得る事ができず、高速記録ができない。
一般式におけるZ元素として示したSn、又はSnにBi、Pb、O(酸素)の中から選ばれた少なくとも1つの元素を加えたものは、Sb量を制限したことによる結晶化速度の低下を補う効果がある。その為、Z元素の添加量に関連してSb量は適宜調整する必要がある。
SnやBi、Pbは、それ自体の結晶化速度が速いか又は結晶化し易いことからSbと同様な結晶化速度の向上効果が期待できる。また、何れもSbと異種の元素であることから、Sb量を単純に増やすよりも結晶状態が広がる確率が減り、結果的に結晶成長を抑える作用もあり、これらのバランスを取ることで異常マークの発生抑制と結晶化速度の向上の両立が可能になると考えられる。一方、Oについては、Sbと結合して酸化物を作ることで融点が非常に高い材料に変わり、記録パワーPwを照射しても溶融せずに該酸化物が結晶核と成るので、結晶速度が向上すると考えられる。また同時に、該酸化物は結晶成長を阻害する役割も果たすことから、SnやBi、Pbの場合と同様な効果が得られると考えられる。
但し、Bi、Pbについては少量の添加でも異常マークの発生を促進したりアモルファス化が困難になったりすること、Oについては酸化によりSb量を低減させることなどから、これらの元素の添加量は0.05(原子比)未満に抑えることが望ましく、更に0.03以下に抑えることが望ましい。
また、Z元素は、その添加量が多過ぎるとアモルファス化が困難になる為、0.30(原子比)以下とすることが望ましく、より望ましくは0.25以下である。しかし、Z元素量が0.1未満では、Sb量を制限したことによる結晶化速度の低下を補う効果が得られない為、0.1以上が望ましい。
一般式におけるQ元素は、異常マーク発生の抑制に顕著な効果のある元素である。特に、Geについては保存信頼性を向上させる効果もある。但し、何れも結晶化速度を著しく遅くする為、添加量には上限がある。望ましい添加量の範囲は0.03〜0.25(原子比)であり、より望ましくは0.05〜0.20、更に望ましくは0.07〜0.20である。なお、添加量は結晶化速度を速くするZ元素の量によって調整する必要がある。
更に、本発明8〜9のように、J元素を適宜添加することで、異常マーク発生の抑制以外のディスク特性、即ち、記録感度や変調度、DOW特性、保存信頼性などを最適化することができる。J元素の添加量としては、個々の元素で得られる効果が異なる為、一概に規定はできないが、何れの元素も結晶化速度を遅くするから、0.25(原子比)以下とすることが望ましい。より望ましくは0.20以下である。下限についても同様に一概に規定はできないが、0.01(原子比)以上とすることが望ましい。
以下、個々のJ元素の添加効果について順に説明する。
J元素としてGaを添加すると高い変調度や良好なジッター特性を得ることができる。その一方で結晶化速度を非常に遅くする為、添加量は、0.04〜0.11(原子比)の範囲が望ましく、より望ましくは0.04〜0.07である。
また、同属元素であるInは結晶化速度の低下が小さく、Gaと同様に変調度を大きくする効果がある。但し、過剰に添加すると再生光に対する耐性が著しく悪くなる為、添加量は、0.03〜0.10(原子比)が望ましく、より望ましくは0.03〜0.07である。
GaとInを比較すると、ディスク特性の改善効果はほぼ同程度であるが、再生光に対する安定性や記録した信号の保存性、所謂アーカイバル特性などについてはGaの方が良好な結果を示す為、Gaを用いる方が望ましい。
また、Se、Te、Cu、Ag、Auを添加すると特に保存信頼性が改善される。特にSeについては結晶化速度をあまり遅くすること無く保存信頼性を改善する効果がある。但し、何れも結晶化速度を遅くする作用がある為、添加量としては適切な範囲があり、Se、Teについては、0.05〜0.25(原子比)の範囲が望ましく、より望ましくは0.05〜0.15である。Cu、Ag、Auについては0.01〜0.05(原子比)の範囲が望ましい。
また、Al、Zn、Mn、アルカリ土類金属(但し、BeとRaは除く)を添加すると、初期化過程に於いて結晶化を妨げる要因である不純物、具体的には酸素と反応することで初期化を良好に行うことができる。その結果、安定な結晶状態を得ることができ、未記録状態で保存した後に記録した場合のジッター特性、所謂シェルフ特性が改善される。但し、その酸化物が結晶核となり異常マークの発生を促す為、添加量は0.01〜0.10(原子比)の範囲が望ましく、より望ましくは0.01〜0.05である。
また、Ni、Pd、Pt、希土類、V、Nb、Ta、Mo、W、Co、Ti、Zr、Hfを添加すると、結晶化温度を上げるのでアモルファス状態の安定性が向上し、保存安定性を改善することができる。その反面、結晶化速度が低下したりアモルファス化が困難になること、異常マークの発生に寄与する結晶核になることなどから、添加量は、0.01〜0.05(原子比)の範囲が望ましい。
また、N、P、Asを添加すると、アモルファス状態の安定性が向上し保存信頼性を改善する効果がある。但し、結晶化速度を低下させることなどから、添加量は0.05〜0.10(原子比)の範囲が望ましい。
上記各元素を組み合わせた相変化材料の中でも、SbSnGaGeが特に優れており、その組成比は本発明10で規定する範囲が望ましい。
次に、本発明11、12の光記録媒体の層構成について説明する。
第1保護層と第2保護層のうち少なくとも一方に、相変化材料で望ましいとされたQ元素、即ちC、Si、Geの少なくとも1つが含まれることで、相変化材料の場合と同様に、異常マークを顕著に抑制する効果が得られる。中でも、Geが最も優れた効果を示す。
この理由としては、相変化材料と保護層の界面に発生する結晶核がQ元素により大幅に少なくなる為と考えられる。特に反射層側にある第2保護層との界面部に発生した熱は反射層側に放熱される為に、第1保護層との界面部に比べて熱が高くなることで結晶核の生成が多くなると考えられる。その為、第2保護層にQ元素が含まれると、より顕著な効果を得ることができる。また、Q元素は何れも薄膜状にすると可視光領域に吸収を持つ為、第1保護層には適していないと考えられる。但し、Q元素の添加量や膜厚、その他の層構成を調整することで第1保護層に用いることは可能である。
この事から分かるように、Q元素の添加量についてはディスクの光学特性によって異なるが、少なくとも10原子%未満では十分な効果が得られず、90原子%を超えると界面部の結晶核生成を抑えすぎる為に高線速側の記録特性が悪くなる。但し、より最適な範囲については第1保護層、第2保護層の何れに設けるか、或いは組み合わせる材料によって異なる為に一概に決める事はできない。
このように相変化材料からなる記録層に接する層にQ元素が含まれていることが重要であるから、第1又は第2保護層と記録層の間に界面層を設ける場合は、その界面層にQ元素が含まれていることが望ましい。
なお、本発明11、12で規定する層構成を採用するだけでも異常マークの抑制効果は十分にあるが、更に本発明6〜10で規定するような相変化材料を用いることで抑制効果は更に高くなる。
具体的な保護層材料としては本発明12で規定するような材料が望ましい。但し、ここで重要な点は、Q元素が材料中に単体で存在することであり、例えば相変化型光ディスクの保護層材料としてよく用いられるZnS−SiOは、Q元素であるSiが含まれているが、SiOという酸化物の形態である為、本発明の効果を得ることはできない。
酸化物としては、BeとRaを除くIIa族、TcとReを除くIIIb〜VIIb族、Fe、Co、Ni、Auを除くIb族、Hgを除くIIb族、BとTlを除くIIIa族、Cを除くIVa族、Sb、Biの中から選ばれた少なくとも1種の元素の酸化物が挙げられる。特に望ましいのは、Ti、Zn、In、Sn、Cr、W、Mo、Ni、Ta、Y、希土類、Ge、Siの中から選ばれた少なくとも1種の元素の酸化物である。
窒化物、炭化物、硫化物としては、B、Al、Si、Ti、Cr、Mn、Fe、Ga、Ge、Zr、V、Zn、Nb、Mo、Cd、In、Hf、Ta、W、希土類の中から選ばれた少なくとも1種の元素の窒化物、炭化物、硫化物が挙げられる。特に望ましいのは、Ge、Al、Si、Gaの中から選ばれた少なくとも1種の元素の窒化物、Si、Ti、Ge、Wの中から選ばれた少なくとも1種の元素の炭化物、Zn、Cd、Ga、Ge、Si、Al、In、Ta、Ti、Moの中から選ばれた少なくとも1種の元素の硫化物である。また、Ge−GeOやGe−GeN、Ge−GeC、Ge−GeSのようにQ元素の酸化物、窒化物、硫化物、炭化物、或いはそれらの混合物とQ元素の混合物を用いても同様な効果を得ることができる。但し、CO、COのように常温常圧下で気体又は液体状態となる化合物は用いることができない。
更に、保護層材料としては、相変化型光記録媒体に使用する際に一般的に要求される特性を満足する必要がある。例えば、第1保護層の場合は、透光性を有する必要があることやディスクの反射率や変調度を最適化する為の光学特性を満足する必要があることなどが挙げられる。一方、第2保護層については、記録層に対する加熱及び冷却効果を調整する為に、ある範囲の熱伝導率を有する必要があること、第1保護層の場合と同様に満足するべき光学特性の範囲があることなどが挙げられる。また、何れの保護層も熱的、化学的に安定であることが求められる。
第1保護層及び第2保護層の膜厚は他の層の光学特性や熱特性によって変わる為、一概には決められないが、第1保護層の膜厚は反射率に大きく影響することが知られており、膜厚の変化に対して反射率が正弦波的な変化を示す。ここで反射率が最低になるような膜厚を選べば記録層へ最も効率よく光が入射することになり、記録感度の改善や良好なマーク形成に繋がる。但し、反射率が低過ぎるとデータ信号の読み取りが困難になる為、この関係を調整して最適な膜厚とすることが望ましい。
記録層の膜厚は5〜30nmの範囲が望ましい。更に望ましくは10〜20nmである。5nmより薄いと相変化を起こすのに十分な熱を記録層に蓄積することができず、30nmより厚いと逆に放熱効果が無くなりアモルファス化が困難になる。
反射層は、光学特性及び熱伝導率などからAl、Ag、Au、Cuなどの金属材料及びそれらの合金材料を用いることができる。特に本発明では急冷構造が望ましいことから、熱伝導率が最も高いAg又はその合金類が適している。反射層にAgを用い、第2保護層に硫化物からなる保護層を用いた場合には、硫黄成分によるAgの硫化が問題になる為、第2保護層と反射層の間に硫化防止層を設ける必要がある。硫化防止層には硫化に対して強い材料を用いる必要があるが、具体的にはSi、Alなどの金属膜、SiN、AlNなどの窒化物、SiC、TiCなどの炭化物、SiO、Al、TiO、ZrOなどの酸化物、或いはこれらの混合物などが用いられる。また、その膜厚は2〜20nm程度が望ましく、より望ましくは3〜10nm、更に望ましくは3〜5nmである。2nmより薄いと硫化防止の効果が無くなる可能性が高く、20nmより厚いと放熱効果や光学特性に与える影響が大きくなる可能性がある為である。
反射層の膜厚は100〜300nmの範囲が望ましい。より望ましくは120〜250nmである。100nmより薄いと放熱効果が得られず、300nmより厚くしても放熱効果は変わらず、単に必要のない厚さの膜を成膜することになる。
更に層構成については、本発明11で規定する層構成に限らず、各層を複数層からなる積層構成としてディスク特性を改善することなども可能である。
本発明によれば、新たな課題である記録マーク中の結晶の発生を抑制することができ、高線速記録が可能で、広い線速範囲でジッター特性と再生エラー特性が両立する相変化型光記録媒体を提供できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。なお、図6に実施例及び比較例で作製した相変化型光ディスクの概略層構造を示す。
<実施例1〜21>及び<比較例1〜13>
トラックピッチ0.74μm、グルーブ(凹部)幅0.3μm、深さ約30nmの案内溝を有する120mmφ、厚さ0.6mmのポリカーボネート基板上に、第1保護層としてZnS・SiO(80:20mol%)をスパッタパワー4.5kW、成膜レート9nm/secで厚さ60nm、記録層として表1に示す相変化材料をスパッタパワー0.9kW、成膜レート5nm/secで厚さ16nm、第2保護層としてZnS・SiO(80:20mol%)をスパッタパワー1.5kW、成膜レート4nm/secで厚さ7nm、硫化防止層としてTiC−TiOをスパッタパワー1.0kW、成膜レート1nm/secで厚さ4nm、反射層としてAgをスパッタパワー3.0kW、成膜レート35nm/secで厚さ140nm、この順に成膜した。
ZnS・SiO(80:20mol%)の成膜にはRFマグネトロンスパッタ法を、記録層、TiC−TiO、Agの成膜にはDCマグネトロンスパッタ法を用いた。
次いで反射層上に環境保護層としてUV硬化樹脂(大日本インキ社製SD−318)を塗布し硬化させた。最後に上記基板と同様な基板(図示せず)を貼り合わせて、厚さが約1.2mmの<実施例1〜21>及び<比較例1〜13>の相変化型光ディスクを得た。
続いて上記の各ディスクを、出力波長830nm、幅約1μm、長さ約75μm、最大出力約2Wのレーザ光にフォーカシング機能を付加したレーザヘッドを有する初期化装置(日立CP社製POP120−7AH)を用いて初期化した。初期化条件としては初期化パワー2000mW、線速20m/s、ヘッドの送り速度50μmで一定とした。なお、本初期化装置は、線速一定方式(CLV方式)での最高線速が18.5m/sである為、角速度一定方式(CAV方式)で初期化を行った。
このようにして作製した各ディスクについて、記録線速範囲11.5〜27.9m/sでのディスクの再生エラー(PIエラー)特性とジッタ特性を評価した。なお、記録線速範囲は、DVDの規準線速を1倍速とした場合、3.3倍速から8倍速に相当する。
評価には、記録用として、波長650nm、NA0.65のピックアップを有する光ディスク評価装置(パルステック社製DDU−1000)を用いた。記録方式はパルス変調法を用い、変調方式はEFM+〔8/16(2,10)RLL〕変調方式で行った。記録線密度は0.267μm/bitとし、グルーブに記録した。記録パワーPw及び消去パワーPeについては最適条件を用いた。ボトムパワーPbは0.1mWで一定とした。そして約400トラックに10回繰り返し記録(DOW10)を行なった。
次に、その記録部を1倍速で再生してジッター特性を測定した。再生光パワーは0.7mWとした。
一方、PIエラーについては、再生装置として、波長650nm、NA0.6のピックアップを有する光ディスク評価装置(パルステック社製DDU−1000)を用いて評価した。
PIエラーは100未満の場合を◎(実用的な範囲)、100以上280以下の場合を○(実用可能な範囲)、281以上350以下の場合を△(許容範囲)、350を超える場合を×(改善が必要な範囲)として判断した。
ジッターは、9%未満の場合を◎、9%以上10%未満の場合を○、10%以上12%未満の場合を△、12%以上の場合を×として判断した。
その結果を表1に示す。
表1の結果から本実施例の構成を採用することで、高速記録が可能で広い線速範囲においてPIエラーとジッター特性が両立できることが分かる。なお、本実施例に於いてSnにBi、Pb、Oを添加した場合でも<実施例15〜17>と同様な結果が得られる。また、本実施例に於いてGe、Si、Cを2種以上用いた場合でも<実施例5〜10>及び<実施例18〜21>と同様な結果が得られる。
<実施例22〜57>
Sb−Sn−Geを基にした表2に示す相変化材料を用いた点以外は、<実施例1>と同様にして<実施例22〜57>の相変化型光ディスクを作製し評価を行った。
その結果を表2に示す。PIエラーとジッターの評価基準は表1と同じである。
表2の結果から何れの実施例もSb−Sn−GeにJ元素を添加することで低線速側の特性が良好になっていることが分かる。これは、添加元素が結晶化速度を遅くすることで低線速側の特性が改善されたと考えられる。その為、何れの元素も添加量の違いはあるが、多過ぎると高速側の特性が悪化している。
<実施例22>と<実施例23>を比較すると、<実施例22>の方がジッター特性が劣っている。この理由はGa添加量が多すぎて結晶化速度が遅くなった為と考えられる。また<実施例25>と<実施例26>を比較すると、<実施例26>の方がジッター特性が優れている。この理由はGa添加量が多いので変調度が大きくなった為と考えられる。<実施例30>と<実施例31>の場合も同様に、In添加量による変調度の違いから、<実施例31>の方がジッター特性は良好な結果となっている。
次に、<実施例27>と<実施例28>はほぼ同じ特性を示すが、これらの再生光に対する耐性を比較するため、<実施例1>と同様な方法でDOW10記録されたトラックに1.2mWの大きな再生光パワーの光を照射したところ、<実施例27>の方は約200回からジッターの増加が始まったが、<実施例28>の方は約10000回までジッターに変化は見られなかった。これはIn添加量が多すぎることに依ると考えられる。
以上のことからGa及びIn添加量については前述した範囲が望ましいことが分かる。
次に、<実施例35>と<実施例36>はほぼ同じ特性を示すが、これらの保存信頼性特性を比較するため、作製したディスクを60℃30%RHの環境下に24時間放置し、その後、<実施例1>と同様な方法でDOW1記録した際のジッター特性、所謂シェルフ特性を調べたところ、<実施例36>の方がジッター特性は小さかった。このことから、Te添加量については前述した範囲が望ましいことが分かる。
次に、<実施例1>と、<実施例39>、<実施例43>、<実施例47>、<実施例50>、<実施例53>について、シェルフ特性を比較した。比較には<実施例35>と<実施例36>の場合と同様な方法を用いた。
その結果、<実施例1>に比べて<実施例39>、<実施例43>、<実施例47>、<実施例50>、<実施例53>は何れもジッター特性が小さかった。このことから、Ag、Mn、Zn、Ta、Vのそれぞれの添加量については前述した範囲が望ましいことが分かる。
以上の結果から本実施例の構成を採用することで、高速記録が可能で広い線速範囲においてPIエラーとジッター特性が両立できることが分かる。なお、本実施例に於いてSnにBi、Pb、Oを混合した場合でも同様な結果が得られる。また、本実施例に於いてGeに代えてSi、Cを用いた場合でも、またそれらを2種以上用いた場合でも本実施例と同様な結果が得られる。更に、Teの代りにSeを、Agの代りにCu、Auを、Zn、Mnの代りにAl、アルカリ土類金属(但し、BeとRaは除く)を、Ta、Vの代りにNi、Pd、Pt、希土類、Nb、Mo、W、Co、Ti、Zr、Hfを、Nの代りにP、Asを用いた場合でも本実施例と同様な結果が得られる。
<実施例58〜73>
特に優れた相変化材料と考えられるSb−Sn−Ga−Geについて、表3に示すように組成比を変化させ、<実施例1>と同様にして<実施例58〜73>の相変化型光ディスクを作製し評価を行った。
その結果を表3に示す。PIエラーとジッターの評価基準は表1と同じである。なお、比較の為、実施例24のデータも一緒に示した。
表3の結果から本実施例の構成を採用することで、高速記録が可能で広い線速範囲においてPIエラーとジッター特性が両立できることが分かる。また、本発明10で規定する組成範囲の方が好ましいことが分かる。
<実施例74〜83>
<実施例72>のディスクにおける第2保護層材料を表4に示す材料に変え、その成膜条件のうち、スパッタパワーを1.0kWに、成膜レートを1.0〜2.5nm/secに変え、更に硫化防止層を無くした点以外は、<実施例1>と同様にして相変化型光ディスクを作製し評価を行った。
その結果を表4に示す。PIエラーとジッターの評価基準は表1と同じである。なお、比較の為、<実施例72>のデータも一緒に示した。
表4の結果から本実施例の構成を採用することで、高速記録が可能で広い線速範囲においてPIエラーとジッター特性が両立できることが分かる。
<実施例84〜93>
<実施例72>のディスクにおける第2保護層材料を表5に示す材料に変え、スパッタパワー1.0kW、成膜レート1.0〜2.5nm/secの製膜条件で4nm形成すると共に、第1保護層材料の膜厚を56nmとした点以外は、<実施例1>と同様にして相変化型光ディスクを作製し評価を行った。
その結果を表5に示す。PIエラーとジッターの評価基準は表1と同じである。なお、比較の為、<実施例72>のデータも一緒に示した。
表5の結果から本実施例の構成を採用することで、高速記録が可能で広い線速範囲においてPIエラーとジッター特性が両立できることが分かる。なお、本実施例で用いた酸化物、窒化物、炭化物、硫化物に代えて前述した種々の化合物を用いても本実施例と同様な結果が得られる。
DVD+RWの8倍速記録用に開発した相変化型光ディスクにおける記録線速とDOW10回記録時のジッター特性及びPIエラー特性の関係を示す図。 図1の対象となった光ディスクに対して、3Tマークと3Tスペースが交互に配列する単一パターンを記録したときの記録ストラテジを示す図。 図2の記録ストラテジで記録した結果を示す図。(a)記録マーク形状の模式図、(b)再生信号、(c)2値化後の信号。 図3に示した再生信号をTIAにより測定した結果を模式的に示す図。 図2に示した記録ストラテジを採用した場合のバイアスパワー照射時間Tcp3の長さと異常マークの発生確率の関係を調べた結果を示す図。 実施例及び比較例で作製した相変化型光ディスクの概略層構造を示す図。
符号の説明
Pw:記録パワー
Pe:消去パワー
Pb:バイアスパワー
Tlp3:記録パワーの照射時間
Tcp3:バイアスパワーの照射時間
1:基板
2:第1保護層
3:記録層
4:第2保護層
5:硫化防止層
6:反射層
7:環境保護層

Claims (12)

  1. レーザー光を用いて、記録層をアモルファス状態とすることにより情報の記録を行い、記録層を結晶状態とすることにより情報の消去を行う相変化型光記録媒体において、最高記録線速Vが20m/s以上60m/s以下であり、記録線速が連続的に変化しても記録可能な線速範囲が少なくとも0.3Vから1.0Vであって、かつ記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生しないことを特徴とする相変化型光記録媒体。
  2. 最小記録マークの長さが0.5μm以下であることを特徴とする請求項1記載の相変化型光記録媒体。
  3. 相変化型光記録媒体が書き換え型DVDディスクであって、少なくとも3.3X〜8Xの線速間において記録可能であり、記録マーク中に再生エラーの原因となる結晶が発生せず、PIエラーが350以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の相変化型光記録媒体。
  4. 4X〜6Xの線速間においてもPIエラーが350以下であることを特徴とする請求項3記載の相変化型光記録媒体。
  5. 書き換え型DVDディスクが、DVD−RW又はDVD+RWであることを特徴とする請求項3又は4記載の相変化型光記録媒体。
  6. 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
    SbZQ
    Z:Sn、又は、SnにBi、Pb、Oの中から選ばれた少なくとも1つの元素を添加したもの
    Q:Ge、Si、Cの中から選ばれた少なくとも1つの元素
  7. 相変化材料の主成分が下記組成式で表されることを特徴とする請求項6記載の相変化型光記録媒体。
    SbαZβQδ(α、β、δは原子比)
    0.50≦α≦0.79
    0.10≦β≦0.30
    0.03≦δ≦0.25
    但し、ZがSnと添加元素からなる場合の添加元素の量は0.05未満とする。
  8. 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
    SbZJQ
    Z:Sn、又は、SnにBi、Pb、Oの中から選ばれた少なくとも1つの元素を添加したもの
    J:Al、In、Ga、N、P、As、Se、Te、Cu、Ag、Au、Ni、Pd、Pt、Zn、Mn、希土類、アルカリ土類金属(但し、BeとRaは除く)、V、Nb、Ta、Mo、W、Co、Ti、Zr、Hfの中から選ばれた少なくとも1つの元素
    Q:Ge、Si、Cの中から選ばれた少なくとも1つの元素
  9. 相変化材料の主成分が下記組成式で表されることを特徴とする請求項8記載の相変化型光記録媒体。
    SbαZβJγQδ(α、β、γ、δは原子比)
    0.50≦α≦0.79
    0.10≦β≦0.30
    0.01≦γ≦0.25
    0.03≦δ≦0.25
    但し、ZにおけるSnの添加元素の添加量は0.05未満とする。
  10. 記録層に用いられる相変化材料の主成分が下記一般式で表されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
    SbαSnβGaγGeδ(α、β、γ、δは原子比)
    0.55≦α≦0.75
    0.15≦β≦0.25
    0.03≦γ≦0.11
    0.05≦δ≦0.15
  11. 透光性を有する基板上に、少なくとも第1保護層、相変化材料から成る記録層、第2保護層、反射層が積層され、第1保護層、第2保護層のうち少なくとも一方にC、Si、Geの中から選ばれた少なくとも1つの元素が含まれていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の相変化型光記録媒体。
  12. 第1保護層及び/又は第2保護層が、C、Si、Geの中から選ばれた少なくとも1つの元素を単体として含む酸化物、窒化物、硫化物、炭化物、又はそれらの混合物から成ることを特徴とする請求項11記載の相変化型光記録媒体。
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