JP2006164790A - 燃料電池用触媒層の形成装置及び燃料電池用触媒層の形成方法 - Google Patents

燃料電池用触媒層の形成装置及び燃料電池用触媒層の形成方法 Download PDF

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浩二 猪俣
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Kenichi Ochiai
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愛 板垣
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Abstract

【課題】燃料電池セルを構成する膜電極接合体において、電解質膜表面に塗布される触媒層にひび割れが生じないようにする。
【解決手段】触媒スラリー22aが塗布されたガス拡散層21を保持する保持面25aをもち、且つ板厚方向に通気性を有する網状支持板25と、この網状支持板25の下方からガス拡散層21側の空気を吸引するブロアー28とを備えた構成とし、触媒スラリー22aの表面と裏面にそれぞれ空気を流すようにより、触媒スラリー22aの両面で乾燥が進行するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は高分子電解質膜を用いた燃料電池の製造技術に関し、詳しくは、燃料電池セルを構成する膜電極接合体において、電解質膜表面における触媒層の形成装置及びその形成方法に関する。
高分子電解質膜を用いた燃料電池は、高分子電解質膜の両面に燃料極と空気極とを接合一体化した膜電極接合体(MEA)を、セパレータで挟み込んで燃料電池単セルを構成し、この燃料電池単セルの複数個を積層することで燃料電池スタックとしている。
この膜電極接合体は、ガス拡散層(多孔質支持層)の表面に触媒層を形成し、これを高分子電解質膜の両面に貼り合わせて接合一体化した構成(あるいは高分子電解質膜の両面に触媒層を形成し、さらにその外側にガス拡散層を取り付けて接合一体化した構成)となっている。
触媒層の形成方法としては、電着方式、ダイコータ方式、スプレー方式などの塗装方法が用いられる。そして、これらの塗装方法に使用できるように、水やプロピルアルコールなどの溶媒と、高分子電解質膜との活性度を高めるために添加された高分子材料と、白金などの触媒粒子を担持したカーボン材料などをミル装置により粒径1μm程度に粉砕しながら混合、分散して触媒スラリーを作製し、この触媒スラリーを上記塗装方法により高分子電解質膜またはガス拡散層に塗布している。このような触媒層の形成に関する従来例として、膜厚の薄い高分子電解質膜を破損することなしに電解質膜−電極接合体を製造する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−216789号公報
ところで、ガス拡散層の表面に触媒層を塗布した場合、その表面を乾燥させる必要がある。この乾燥段階において、触媒層では、内部に含まれる溶媒が揮発することにより、体積が徐々に収縮することになる。しかしながら、乾燥は触媒層の片面から行われ、また、塗布された触媒層の厚みは層全体にわたって必ずしも均一でないため、収縮が不均一になる箇所が発生し、その部分では触媒層にひび割れが発生するという問題点があった。
本発明に係わる燃料電池用触媒層の形成装置は、触媒スラリーが塗布されたガス拡散層を保持する保持面をもち、且つ板厚方向に通気性を有する支持手段と、前記支持手段の下方から前記ガス拡散層側の空気を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係わる燃料電池用触媒層の形成方法は、触媒スラリーが塗布されたガス拡散層を、板厚方向に通気性を有する支持手段上に保持し、前記支持手段の下方から前記ガス拡散層側の空気を吸引することにより、前記ガス拡散層の表面に塗布された触媒スラリーを乾燥させることを特徴とする。
本発明によれば、触媒スラリーの両面で乾燥が進行するため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリーを固化させることができ、また片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層の表面におけるひび割れを防止することができる。
以下、本発明に係わる燃料電池用触媒層の形成装置及び燃料電池用触媒層の形成方法の実施例について説明する。
まず、燃料電池を構成する燃料電池スタックの構造について簡単に説明する。図5は、燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。
燃料電池スタック1は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により起電力を生じる単位電池としての燃料電池単セル2を所定数だけ積層することにより積層体3とし、この積層体3の両端に集電板4、絶縁板5及びエンドプレート6を配置した構成となっている。そして、積層体3の内部に貫通した図示しない貫通孔にタイロッド7を貫通させ、そのタイロッド7の端部に図示しないナットを螺合させることで全体が一体化されている。
この燃料電池スタック1においては、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却水をそれぞれ各燃料電池単セル2の図示しないセパレータに形成された流路溝に流通させるための燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12及び冷却水排出口13を、一方のエンドプレート6に形成している。
燃料ガスは、燃料ガス導入口8より導入されてセパレータに形成された燃料ガス供給用の流通路を流れた後、燃料ガス排出口9より排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口10より導入されてセパレータに形成された酸化剤ガス供給用の流路溝を流れた後、酸化剤ガス排出口11より排出される。冷却水は、冷却水導入口12より導入されてセパレータに形成された冷却水供給用の流路溝を流れた後、冷却水排出口13より排出される。
燃料電池単セル2は、図6の拡大断面図に示すように、膜電極接合体(MEA)14と、この膜電極接合体14の両面にそれぞれ配置されるセパレータ15とから構成されている。ただし、図6に示す燃料電池単セル2の構成は一例を示すものであり、本発明の実施はこの構成に限定されるものではない。
膜電極接合体14は、例えば水素イオンを通す高分子電解質膜である固体高分子電解質膜(以下、電解質膜という)16と、この電解質膜16の両面にアノード側に配置されるアノード電極17と、カソード側に配置されるカソード電極18とから構成されている。かかる膜電極接合体14は、電解質膜16の両面にアノード電極17とカソード電極18とを配置して、ホットプレスすることにより接合一体化される。
アノード電極17は、図7の拡大断面図に示すように、アノード触媒層17aとガス拡散層17bとから構成され、カソード電極18は、カソード触媒層18aとガス拡散層18bとからそれぞれ構成されている。
アノード側に配置されるセパレータ15は、電解質膜16に燃料ガスを供給するための図示しない燃料ガス流路を備えている。またカソード側に配置されるセパレータ15は、電解質膜16に酸化剤ガスを供給するための図示しない酸化剤ガス流路を備えている。そして、セパレータ15には、前述した燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12及び冷却水排出口13と連通するそれぞれの図示しないマニホールドが形成されている。さらにセパレータ15には、タイロッド7を貫通させるためのスタッキング孔が形成されている。
このように構成された膜電極接合体14とセパレータ15とは、膜電極接合体14の両面にセパレータ15を積層し、図6に示すように、これらの間をシール部材19でシールすることで燃料電池単セル2を構成し、その各燃料電池単セル2の複数個を積層することで燃料電池スタック1が構成される。
次に、アノード電極17、カソード電極18において、それぞれのガス拡散層の表面に塗布した触媒スラリーを乾燥させて触媒層を形成する乾燥工程について説明する。
以下、アノード、カソードいずれの電極にも共通の実施例として、各電極の構成要素を「ガス拡散層21」、「触媒層22」として説明する。
図1は、実施例1に係わる燃料電池用触媒層の形成装置(乾燥装置)20の構成図である。
本実施例に係わる形成装置20は、ガス拡散層21を保持する網状支持板(支持手段)25と、この網状支持板25を載せるための受け台26と、受け台26の下方を覆うように形成された密閉治具27と、密閉治具27の底部に連結されたブロアー(吸引手段)28と、網状支持板25の上部においてガス拡散層21を所定位置に保持するための押さえ治具29とを備えて構成されている。また、網状支持板25の上方にはヒータ(加熱手段)30が配置されている。
網状支持板25は、触媒スラリー22aが塗布されたガス拡散層21を保持するための保持面25aをもち、且つ内部は網状に形成されて板厚方向に通気性を有する構造となっている。
密閉治具27は、受け台26の下方を覆うことで密閉した空間を形成しており、この密閉治具27と連結されたブロアー28を駆動して内部の空気を吸引することにより、装置上部に滞在する空気がガス拡散層21から網状支持板25の内部を通過して密閉治具27に流れ込み、外部に排出されるように構成されている。
また、図1には示していないが、本実施例の形成装置20は、外部から空気を吸入、排出可能に構成された容器内に収容されていてもよい。
上記のように構成された形成装置20において、ガス拡散層21の表面に塗布された触媒スラリー22aを乾燥させるには、まず、網状支持板25の保持面25a上に、表面に触媒スラリー22aが塗布されたガス拡散層21を載せて、押さえ治具29により所定位置に保持させる。次に、この状態でブロアー28を駆動して内部の空気を吸引するとともに、ヒータ30に通電して上方から触媒スラリー22aの表面を加熱する。
これにより、ガス拡散層21側に滞在する空気は触媒スラリー22aの表面と、通気性の良いガス拡散層21をそれぞれ通り抜け、さらに、通気性を有する網状支持板25の内部を通過して密閉治具27に流れ込むことになる。
このとき、触媒スラリー22aは表面を移動する空気により乾燥(揮発)するだけでなく、同時に裏面を通り抜ける空気によっても乾燥することになる。このように、本実施例では触媒スラリー22aの両面で乾燥が進行することになるため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリー22aを固化させることができ、また触媒層22の厚みが層全体で均一でないとしても、片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層22の表面におけるひび割れを防止することができる。
また、ヒータ30に通電することによって、触媒スラリー22aの表面が加熱されるとともに、ヒータ30で温められた空気が触媒スラリー22aの表裏面を通り抜けることになるため、乾燥時間を短縮することができる。
図2は、実施例2に係わる燃料電池用触媒層の形成装置20Aの構成図であり、図1と同等部分には同一符号を付している。以下、実施例1との相違点について説明し、重複する部分については適宜に説明を省略する。
本実施例に係わる形成装置20Aは、ガス拡散層21の表面に触媒スラリー22aを塗布するスプレー装置(触媒スラリー塗布手段)31を備えている。このスプレー装置31は、白金などの触媒粒子を担持したカーボン材料、溶媒及び高分子材料などを攪拌することにより生成した触媒スラリーを収容したタンク部と、これをスプレーヘッドに送り出すために加圧するポンプ部などを備えて構成されている。図2では、スプレー装置31のスプレーヘッドのみを示している。
上記のように構成された形成装置20Aでは、まず、網状支持板25の保持面25a上にガス拡散層21を載せて、押さえ治具29により所定位置に保持させる。次に、この状態でスプレー装置31を駆動してスプレーヘッドから触媒スラリー22aをガス拡散層21の表面に塗布するとともに、ブロアー28を駆動して内部の空気を吸引する。
本実施例において、ガス拡散層21の表面に塗布された触媒スラリー22aは表面を移動する空気により乾燥するだけでなく、同時に裏面を通り抜ける空気によっても乾燥するため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリー22aを固化させることができる。また、片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層22の表面におけるひび割れを防止することができる。とくに、本実施例では、吸引によりガス拡散層21の表面が平坦化した状態で触媒スラリー22aが塗布されるため、触媒層22の厚みが層全体でほぼ均一になり、乾燥時の収縮をより均一にすることができる。
図3は、実施例3に係わる燃料電池用触媒層の形成装置20Bの構成図であり、図1と同等部分には同一符号を付している。以下、実施例1との相違点について説明し、重複する部分については適宜に説明を省略する。
本実施例に係わる形成装置20Bは、外部から空気を取り込む図示しない通気口が設けられた容器32の内部に、網状支持板25、受け台26、密閉治具27、押さえ治具29が収容されている。この容器32の下方にはブロアー28が連結されており、ブロアー28を駆動して内部の空気を吸引すると、前記通風口から取り込まれた空気がガス拡散層21から網状支持板25の内部を通過して密閉治具27に流れ込み、外部に排出されるように構成されている。
また、容器32の上部には空気温度制御装置(温度制御手段)33が取り付けられている。この空気温度制御装置33は、内部の空気温度を0℃〜100℃の範囲で制御するためのもので、ここで温度制御された空気は触媒スラリー22aの表面に吐出供給される。乾燥時には、この空気温度制御装置33によって内部が低温状態となるように温度制御されるが、その温度は製品仕様や作業条件(乾燥時間ほか)などにより適宜に定められる。一例として、およそ0℃〜60℃の範囲に設定される。
上記のように構成された成形装置20Bでは、まず、網状支持板25の保持面25a上に、表面に触媒スラリー22aが塗布されたガス拡散層21を載せて、押さえ治具29により所定位置に保持させる。次に、この状態で空気温度制御装置33を起動して、容器32内の空気温度を低温状態に保つとともに、ブロアー28を駆動して内部の空気を吸引する。
本実施例において、ガス拡散層21の表面に塗布された触媒スラリー22aは表面を移動する空気により乾燥するだけでなく、同時に裏面を通り抜ける空気によっても乾燥するため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリー22aを固化させることができる。また片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層22の表面におけるひび割れを防止することができる。
とくに、本実施例では、内部が低温状態に保たれているので、触媒スラリー22aの熱による急激な体積変化が緩和され、乾燥時の収縮をほぼ均一にすることができる。また、ブロアー28で吸引して空気の流通性を良くすると、低い温度で乾燥させることができ、乾燥時間も短縮することができる。したがって、ブロアー28の吸引と、空気温度制御装置33による乾燥温度、乾燥時間との関係を適切に制御することにより、最適な乾燥条件を作り出すことができる。これによれば、触媒スラリーの成分や膜厚等の条件に応じて、よりきめ細かく乾燥条件を設定することができるため、ひび割れの発生を効果的に防止することができる。
図4は、実施例4に係わる燃料電池用触媒層の形成装置20Cの構成図であり、図3と同等部分には同一符号を付している。以下、実施例3との相違点について説明し、重複する部分については適宜に説明を省略する。
本実施例に係わる形成装置20Cでは、容器32の上部にはファン装置(送風手段)34が取り付けられている。このファン装置34は、ガス拡散層21の表面に塗布された触媒スラリー22aに送風するためのもので、送風のためのプロペラと、このプロペラを回転させるためのプロペラシャフトと、プロペラシャフトの回転機構とを備えて構成されている。図4ではファン装置34のうちのプロペラとプロペラシャフトのみを示している。
上記のように構成された形成装置20Cでは、まず、網状支持板25の保持面25a上に、表面に触媒スラリー22aが塗布されたガス拡散層21を載せて、押さえ治具29により所定位置に保持させる。次に、この状態でファン装置34を駆動してガス拡散層21の表面に塗布された触媒スラリー22aに送風するとともに、ブロアー28を駆動して内部の空気を吸引する。
本実施例においては、ファン装置34の送風により触媒スラリー22aの表面で乾燥が進行し、同時にブロアー28の吸引により触媒スラリー22aの裏面でも乾燥が進行するため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリー22aを固化させることができるとともに、片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層22の表面におけるひび割れを防止することができる。
とくに、本実施例では、ファン装置34で送風するようにしているため、吸引による触媒スラリー22a内部の揮発成分の拡散を促進することができ、乾燥時間を短縮することができる。
以上説明したように、各実施例に示す燃料電池用触媒層の形成装置では、触媒スラリー22aの両面で乾燥が進行するため、収縮によりひび割れが始まる前に触媒スラリー22aを固化させることができ、また片面のみで乾燥させる場合に比べて収縮をほぼ均一にすることができるため、触媒層22の表面におけるひび割れを防止することができる(請求項1、6の効果)。
とくに、実施例1の形成装置20では、ヒータ30により触媒スラリー22aの表面を加熱するようにしたので、触媒スラリー22aの表面はヒータ30により加熱されるとともに、ヒータ30で温められた空気が触媒スラリー22aの表裏面を通り抜けることになるため、乾燥時間を短縮することができる(請求項2の効果)。
また、実施例2の形成装置20Aでは、吸引によりガス拡散層21の表面が平坦化した状態で触媒スラリー22aを塗布しているため、触媒層22の厚みが層全体でほぼ均一になり、乾燥時の収縮をより均一にすることができる(請求項3の効果)。
また、実施例3の形成装置20Bでは、空気温度制御装置33により内部が低温状態に保たれているので、触媒スラリー22aの熱による急激な体積変化が緩和され、乾燥時の収縮をほぼ均一にすることができる。また、ブロアー28の吸引と、空気温度制御装置33による乾燥温度、乾燥時間との関係を適切に制御することにより、最適な乾燥条件を作り出すことができる。これによれば、触媒スラリーの成分や膜厚等の条件に応じて、よりきめ細かく乾燥条件を設定することができるため、ひび割れの発生を効果的に防止することができる(請求項4の効果)。
また、実施例4の形成装置20Cでは、ファン装置34で送風するようにしているため、吸引による触媒スラリー22a内部の揮発成分の拡散を促進することができ、乾燥時間を短縮することができる(請求項5の効果)。
実施例1に係わる燃料電池用触媒層の形成装置の構成図。 実施例2に係わる燃料電池用触媒層の形成装置の構成図。 実施例3に係わる燃料電池用触媒層の形成装置の構成図。 実施例4に係わる燃料電池用触媒層の形成装置の構成図。 燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図。 燃料電池単セルの一例を示す拡大断面図。 膜電極接合体の一例を示す拡大断面図。
符号の説明
20,20A,20B,20C…形成装置
21…ガス拡散層
22…触媒層
22a…触媒スラリー
25…網状支持板
25a…保持面
26…受け台
27…密閉治具
28…ブロアー
29…押さえ治具
30…ヒータ
31…スプレー装置
32…容器
33…空気温度制御装置
34…ファン装置

Claims (6)

  1. 触媒スラリーが塗布されたガス拡散層を保持する保持面をもち、且つ板厚方向に通気性を有する支持手段と、
    前記支持手段の下方から前記ガス拡散層側の空気を吸引する吸引手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池用触媒層の形成装置。
  2. 前記ガス拡散層の表面に塗布された触媒スラリーの表面を加熱する加熱手段を備え、
    前記加熱手段により前記触媒スラリーの表面を加熱しながら、前記吸引手段により前記ガス拡散層側の空気を吸引することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒層の形成装置。
  3. 前記ガス拡散層の表面に触媒スラリーを塗布する触媒スラリー塗布手段を備え、
    前記触媒スラリー塗布手段により前記ガス拡散層の表面に触媒スラリーを塗布しながら、前記吸引手段により前記ガス拡散層側の空気を吸引することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒層の形成装置。
  4. 前記触媒スラリーが塗布されたガス拡散層の周辺温度を制御する温度制御手段を備え、
    前記温度制御手段により前記ガス拡散層の周辺温度を低温状態に保ちながら、前記吸引手段により前記ガス拡散層側の空気を吸引することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒層の形成装置。
  5. 前記ガス拡散層の表面に塗布された触媒スラリーに送風する送風手段を備え、
    前記送風手段により前記触媒スラリーの表面に送風しながら、前記吸引手段により前記ガス拡散層側の空気を吸引することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒層の形成装置。
  6. 触媒スラリーが塗布されたガス拡散層を、板厚方向に通気性を有する支持手段上に保持し、前記支持手段の下方から前記ガス拡散層側の空気を吸引することにより、前記ガス拡散層の表面に塗布された触媒スラリーを乾燥させることを特徴とする燃料電池用触媒層の形成方法。
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