JP6863264B2 - 燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池の製造方法に関する。
燃料電池の製造工程において、膜電極接合体を紫外線硬化性の接着剤によりフレームに接着する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2016−76440号公報
膜電極接合体は、紫外線硬化性の接着剤に紫外線が照射されることによりフレームに接着される。このとき、例えば、膜電極接合体の触媒(電極触媒層)やガス拡散層にも紫外線が照射されるため、触媒やガス拡散層は紫外線の照射により熱を発生し、その熱によって接着剤中のモノマー成分が揮発する。揮発したモノマー成分が拡散して膜電極接合体の触媒に付着すると、触媒が被毒し、例えばセル電圧の低下などの発電性能の劣化が生ずるおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、触媒の被毒を抑制する燃料電池の製造方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載の燃料電池の製造方法は、電解質膜と、前記電解質膜の周縁領域が露出するように前記電解質膜の一方の面に形成された電極触媒層とを有する膜電極接合体を準備する工程と、前記膜電極接合体の少なくとも前記周縁領域に紫外線硬化性の接着剤を塗布する工程と、紫外線透過性を有する枠形状のフレームを、前記接着剤を介して前記周縁領域に重なるように前記膜電極接合体上に配置する工程と、紫外線を前記フレーム側から前記接着剤に照射する工程と、前記紫外線の照射前及び照射中の少なくとも一方において前記接着剤を冷却する工程とを含む方法である。
本発明によれば、燃料電池の触媒の被毒を抑制することができる。
燃料電池の単セルの一例を示す分解斜視図である。 単セルの製造工程の一例を示す図である。 単セルの製造工程の一例を示す図である。 単セルの製造工程の一例を示す図である。 単セルの製造工程の一例を示す図である。 冷却媒体による接着層の冷却の一例を示す図である。 ヒートシンクによる接着層の冷却の一例を示す図である。 上部側冶具による接着層の冷却の一例を示す図である。
図1は、燃料電池の単セル2の一例を示す分解斜視図である。燃料電池は、例えば燃料電池車に用いられるが、その用途に限定はない。
燃料電池は、固体高分子形であり、複数の単セル2が積層された積層体を含んで構成される。また、燃料電池には、各単セル2を積層方向に貫通するカソード側入口マニホルド、カソード側出口マニホルド、アノード側入口マニホルド、アノード側出口マニホルド、冷却媒体入口マニホルド、及び冷却媒体出口マニホルドが設けられている。
カソード側入口マニホルドには、各単セル2に供給される酸化剤ガスが流れる。カソード側出口マニホルドには、各単セル2から排出された酸化剤オフガスが流れる。アノード側入口マニホルドには、各単セル2に供給される燃料ガスが流れる。アノード側出口マニホルドには、各単セル2から排出された燃料オフガスが流れる。冷却媒体入口マニホルドには、各単セル2に供給される冷却水などの冷却媒体が流れる。冷却媒体出口マニホルドには、各単セル2から排出された冷却媒体が流れる。
単セル2は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気中の酸素)が供給され、燃料ガスと酸化剤ガスの化学反応により発電する。単セル2は、積層体3の積層方向に沿って配置されたMEGA(Membrane-Electrode-Gas diffusion layer Assembly)20、フレーム21、及びセパレータ23,24を有する。
セパレータ23,24は、例えば金属板などにより構成され、矩形状の外形を有する。セパレータ23,24は接着剤また溶接により互いに接合され、セパレータ23は接着剤によりフレーム21に接着されている。このため、積層体3内において、セパレータ24は、隣接する単セル2のMEGA20のアノード側に配置され、セパレータ23は、同一の単セル2のMEGA20のカソード側に配置される。
セパレータ23は、厚み方向に貫通する貫通孔231〜236と、波板形状のカソード流路部230を有する。貫通孔231,235,234はセパレータ23の一方の端部に設けられ、貫通孔233,236,232はセパレータ23の他方の端部に設けられている。
MEGA20側のカソード流路部230の面には、酸化剤ガスが流れる溝状の酸化剤ガス流路が形成されている。カソード流路部230は、例えばプレス金型による曲げ加工により形成される。酸化剤ガス流路は、例えば直線状に形成されてもよいし、蛇行するように形成されてもよい。
また、セパレータ24は、貫通孔241〜246と、波板形状のアノード流路部240を有する。貫通孔241,245,244はセパレータ24の一方の端部に設けられ、貫通孔243,246,242はセパレータ24の他方の端部に設けられている。
セパレータ23側のアノード流路部240の面には、冷却媒体が流れる溝状の冷却媒体流路が形成され、隣接する単セル2側のアノード流路部240の他方の面には、燃料ガスが流れる溝状の燃料ガス流路が形成されている。アノード流路部240は、例えばプレス金型による曲げ加工により形成される。冷却媒体流路及び燃料ガス流路は、例えば直線状に形成されてもよいし、蛇行するように形成されてもよい。なお、セパレータ23,24は、金属に限定されず、例えばカーボン成型により形成されてもよい。また、セパレータ23のカソード流路部230には、セパレータ24に対向する面に、冷却媒体が流れる溝状の冷却媒体流路が形成されていてもよい。
セパレータ23の貫通孔231〜236は、セパレータ24の貫通孔241〜246にそれぞれ重なる。貫通孔231,241は、アノード側入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料ガスが流れる。貫通孔232,242は、アノード側出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料オフガスが流れる。
貫通孔241,242は燃料ガス流路に接続されている。燃料ガスは、貫通孔241から燃料ガス流路を経由してMEGA20に供給される。また、燃料オフガスは、MEGA20から燃料ガス流路を経由して貫通孔242に排出される。
貫通孔233,243は、カソード側入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤ガスが流れる。貫通孔234,244は、カソード側出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流れる。
酸化剤ガスは、貫通孔233から酸化剤ガス流路を経由してMEGA20に供給される。また、酸化剤オフガスは、MEGA20から酸化剤ガス流路を経由して貫通孔234に排出される。
貫通孔236,246は、冷却媒体入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。貫通孔235,245は、冷却媒体出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。
冷却媒体は、貫通孔246から冷却媒体流路を経由して貫通孔245に流れ込む。これにより、冷却媒体は燃料電池1を冷却する。
MEGA20には、膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)200と、MEA200を挟持する一対のガス拡散層(GDL: Gas Diffusion Layer)201,202とが含まれる。符号Pは、MEA200の積層構造が示されている。MEA200には、電解質膜200aと、電解質膜200aを挟持するアノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cとが含まれる。
電解質膜200aは、例えば、湿潤状態で良好なプロトン電導性を示すイオン交換樹脂膜を含む。このようなイオン交換樹脂膜としては、例えば、ナフィオン(登録商標)などの、イオン交換基としてスルホン酸基を有するフッ素樹脂系のものが挙げられる。
アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cは、それぞれ、触媒担持導電性粒子とプロトン伝導性電解質を含む、ガス拡散性を有する多孔質層として形成されている。例えば、アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cは、白金担持カーボンとプロトン伝導性電解質を含む分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。
アノード電極触媒層200bには一方のガス拡散層201を介し燃料ガスが供給され、カソード電極触媒層200cには他方のガス拡散層202を介し酸化剤ガスが供給される。ガス拡散層201,202は、例えば、カーボンペーパーなどの基材に撥水性のマイクロポーラス層を積層することにより形成される。なお、マイクロポーラス層としては、例えばPTFE(polytetrafluoroethylene)などの撥水性樹脂とカーボンブラックなどの導電性材料などを含んで形成される。MEA200は、酸化剤ガス及び燃料ガスを用いた電気化学反応により発電する。
フレーム21は、一例として矩形状の外形を有する樹脂シートにより構成される。フレーム21の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET: Polyethylene Terephthalate)系樹脂、シンジオタクチックポリスチレン(SPS; Syndiotactic Polystyrene)系樹脂、及びポリプロピレン(PP: Polypropylene)系樹脂などが挙げられる。フレーム21は、枠形状を有し、中央部には矩形状の開口210が設けられている。
また、フレーム21の端部には、厚み方向に貫通する貫通孔211〜216が設けられている。開口210は、MEGA20に対応する位置に設けられ、その縁にはMEA200の外周側の端部が、後述する接着層を介し接着される。これにより、MEA200はフレーム21に固定される。
貫通孔211,215,214は、フレーム21の一方の端部に設けられ、貫通孔213,216,212は、フレーム21の他方の端部に設けられている。貫通孔211〜216は、セパレータ23,24の貫通孔231〜236,241〜246にそれぞれ重なる。
貫通孔211は、アノード側入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料ガスが流れる。貫通孔212は、アノード側出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料オフガスが流れる。
貫通孔213は、カソード側入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤ガスが流れる。貫通孔214は、カソード側出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流れる。
貫通孔216は、冷却媒体入口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。貫通孔215は、冷却媒体出口マニホルドの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流れる。
次に、A−A線に沿った断面図を参照しながら、実施例の燃料電池の製造方法として、単セル2のフレーム21にMEA200を接着する工程を挙げる。
図2〜図5は、単セル2の製造工程の一例を示す。本例では、アノード電極触媒層200bにはガス拡散層201が積層されているが、カソード電極触媒層200cにはガス拡散層202が積層されていない状態からの製造工程を述べる。
図2は、MEA200を準備する工程を示す。MEA200は、一方の面にアノード電極触媒層200bが形成されており、他方の面にカソード電極触媒層200cが形成されている。カソード電極触媒層200cの面積は電解質膜200a及びアノード電極触媒層200bの面積より小さいため、電解質膜200aの周縁領域200sはカソード電極触媒層200cから露出している。周縁領域200sは、MEA200の上面を正面視した場合、カソード電極触媒層200cの周囲にロ字状に設けられている。
また、アノード電極触媒層200bには、ガス拡散層201が積層されている。なお、カソード電極触媒層200cは電極触媒層の一例である。
図3は、MEA200上に接着剤を塗布する工程を示す。接着剤の塗布により接着層22が形成される。例えば、接着層22は、MEA200の少なくとも周縁領域200sに紫外線硬化性の接着剤を塗布することにより形成される。紫外線硬化性の接着剤としては、カチオン重合型のものが挙げられ、例えばエポキシ系、ビニルエーテル系、及びオキセタン系などがある。接着層22は、例えば周縁領域200sとカソード電極触媒層200cの端部にわたって形成される。
図4は、フレーム21をMEA200上に配置する工程を示す。フレーム21は、矢印で示されるように、接着剤、つまり接着層22を介して周縁領域200sに重なるようにMEA200上に配置される。このため、フレーム21の開口210は、MEA200のカソード電極触媒層200cの上部に位置し、フレーム21の配置後、カソード電極触媒層200cは開口210から露出する。
図5は、紫外線(UV)を接着層22(接着剤)に照射する工程である。接着層22、つまり接着剤は、紫外線硬化性を有するため、紫外線を照射されると硬化する。これにより、フレーム21は、MEA200に接着される。このとき、フレーム21をMEA200に押し当てるため、下部側冶具50及び上部側冶具51が用いられる。
上部側冶具51は、紫外線透過性を備えていてもよいし、照射された紫外線を接着層22に向かって通過させるための穴が設けられていてもよい。紫外線は、上部側冶具51を抜け、フレーム21を透過して接着層22に照射されて、接着層22を硬化させる。
MEA200は、ガス拡散層201とともに下部側冶具50により固定されており、フレーム21は、上部側冶具51によりMEA200側に押圧される。上部側冶具51には、MEA200及びガス拡散層201を収容するスペース511が設けられている。また、下部側冶具50には、MEA200及びガス拡散層201を固定するための凹部501が設けられている。
紫外線の照射は、紫外線照射装置9のチャンバー内で行われる。チャンバー内の光源7は、フレーム21側から接着層22に紫外線を照射する。フレーム21は紫外線透過性を有するため、紫外線は、フレーム21を透過して接着層22を硬化させる。
これにより、フレーム21の一方の面と電解質膜200aの周縁領域200sとが接着層22により接着される。このとき、アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cやガス拡散層201は、紫外線の照射により熱を発生し、その熱によって接着層22中のモノマー成分(例えばアクリルモノマー)が揮発する。アノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cやガス拡散層201は、黒色であるため、電解質膜200aやフレーム21より熱を吸収しやすく、接着層22を加熱しやすい。
モノマー成分がカソード電極触媒層200cに付着すると、例えばモノマー成分中のエステル結合がカソード電極触媒層200c中の白金に作用することによりMEA200の発電性能が低下する。
そこで、本例の製造方法では、紫外線の照射前及び照射中の少なくとも一方において接着剤、つまり接着層22を冷却することにより、モノマー成分の揮発を抑制して、カソード電極触媒層200cの被毒を抑制する。
接着層22の冷却は、例えば、紫外線照射装置9のチャンバー内の温度を低温に制御することにより行われてもよいし、紫外線照射装置9自体を不図示の恒温槽に設置して、恒温槽の温度を低温に制御することにより行われてもよい。冷却中の温度は、例えば、接着層22を形成する接着剤としてポリイソブチレンを用いた場合、40℃以下に制御するのが好ましく、さらに好ましくは室温(つまり25℃)以下とするのがよい。
温度制御は、事前に実験などにより接着剤からモノマー成分が揮発する温度を計測しておき、接着層22がその温度以下にとなるように紫外線照射装置9または恒温槽を制御することにより実行される。このとき、接着層22の温度は、例えばサーモグラフィや放射温度計などの計測手段により計測され、その計測値が目標値となるように制御される。
接着層22の冷却手段は、本例に限定されない。以下に、図6〜図8を参照して他の冷却手段について述べる。なお、図6〜図8には、図5の符号Qで示される部分が記載されている。
図6は、冷却媒体による接着層の冷却の一例を示す図である。冷却媒体は、矢印で示されるように、上部側治具51に設けられたスリット51aから接着層22に噴出される。冷却媒体としては、冷却エアが挙げられるが、酸素による接着効果を阻害することがない窒素やアルゴンなどの不活性ガスが用いられると望ましい。
スリット51aには、冷却媒体が通過する配管62が接続されており、配管62には、タンク60及びポンプ61が接続されている。タンク60には、冷却媒体が蓄圧されており、ポンプ61はタンク60内の冷却媒体を配管62及びスリット51aを介して接着層22に圧送する。
このとき、冷却媒体の温度や供給量は、接着層22の温度に基づいて制御される。例えば、予め、紫外線の照射中のフレーム21の温度と接着層22の温度の相関関係をデータベース化しておけば、フレーム21の温度から接着層22の温度を推定することが可能となるため、その推定された温度から冷却媒体の温度や供給量を制御することができる。
接着層22は、冷却媒体が吹き付けられることにより冷却されるため、紫外線による温度上昇が抑制される。このため、紫外線の照射によりアノード電極触媒層200b及びカソード電極触媒層200cやガス拡散層201が加熱しても、接着層22からのモノマー成分の揮発が抑制される。
なお、接着層22の温度制御は、必ずしも接着層22または接着層22の周辺部品の温度を計測しながら実施する必要はない。例えば、紫外線の照射量と接着層22の温度と冷却媒体の温度及び供給量の関係を予め取得しておけば、紫外線の照射量に応じて、接着層22の温度が所望の範囲になるように冷媒の温度及び供給量を制御することによって、温度制御を実施することができる。
図7は、ヒートシンク52による接着層22の冷却の一例を示す図である。ヒートシンク52は、例えば下部側冶具50の接着層22の下方に位置する領域に設けられている。
ヒートシンク52には、冷却媒体が供給される供給配管63と、冷却媒体が排出される排出配管64とが設けられている。冷却媒体としては、例えば冷却エアまたは冷却水が挙げられる。冷却媒体は、ヒートシンク52の内部を流れることによりガス拡散層201を冷却する。このため、ガス拡散層201の上部に積層されている接着層22も冷却され、紫外線の照射中のモノマー成分の揮発が抑制される。なお、冷却媒体の温度や供給量の制御については、上述した通りである。
また、ヒートシンク52には、電気的に温度を制御するペルチェ素子が設けられてもよい。ペルチェ素子は、冷却面がガス拡散層201に接触し、発熱面がヒートシンク52の外部に露出するように、ヒートシンク52に埋設されている。ペルチェ素子は、外部から電力が供給されることにより接着層22を冷却する。なお、ペルチェ素子の発熱面は、例えば強制空冷により放熱する。
図8は、上部側冶具51による接着層22の冷却の一例を示す図である。上部側冶具51の内部には、冷却媒体が流れる流路51bが設けられている。冷却媒体としては、例えば冷却エアまたは冷却水が挙げられる。
流路51bは、冷却媒体を供給するチラーなどの冷却装置と配管を介して接続され、冷却装置と上部側冶具51の間で冷却媒体が循環することにより接着層22が冷却される。これにより、紫外線の照射中のモノマー成分の揮発が抑制される。流路51bは、効果的に冷却が行われるように、冷却対象の接着層22の近傍や、発熱しやすいカソード電極触媒層200c及びガス拡散層201の近傍に設けられるのが望ましい。なお、冷却媒体の温度や供給量の制御については、上述した通りである。
接着層22の冷却は、上記の例に限定されない。例えばガス拡散層201を、例えば水滴の滴下や蒸気の噴射により予め濡らしておき、紫外線の照射によりガス拡散層201が発熱したとき、ガス拡散層201内の液水の気化熱(潜熱)により接着層22を冷却することも可能である。この場合、ガス拡散層201の全体を濡らす必要はなく、例えば接着層22の下方に位置する領域だけが濡れていればよい。
また、上記の各例において、接着層22の冷却は、紫外線の照射前及び照射中の少なくとも一方において行われればよい。これにより、紫外線の照射中、接着層22からのモノマー成分の揮発が抑制される。
また、接着層22の形成に先立って、接着剤を塗布前に冷却することによっても、上記と同様の作用効果は得られる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
2 単セル
21 フレーム
22 接着層
200 膜電極接合体
200a 電解質膜
200b アノード電極触媒層
200c カソード電極触媒層
200s 周縁領域
201 ガス拡散層

Claims (1)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜の周縁領域が露出するように前記電解質膜の一方の面に形成された電極触媒層とを有する膜電極接合体を準備する工程と、
    前記膜電極接合体の少なくとも前記周縁領域に紫外線硬化性の接着剤を塗布する工程と、
    紫外線透過性を有する枠形状のフレームを、前記接着剤を介して前記周縁領域に重なるように前記膜電極接合体上に配置する工程と、
    紫外線を前記フレーム側から前記接着剤に照射する工程と、
    前記紫外線の照射前及び照射中の少なくとも一方において前記接着剤を冷却する工程とを含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。
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