JP2014143070A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができ、低温始動性の向上を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の燃料電池18が立位姿勢で水平方向に積層される。燃料電池スタック10を構成する第2エンドプレート24bには、上下に一対の冷却媒体供給連通孔42a、42aが設けられる。一対の冷却媒体供給連通孔42a、42aに冷却媒体供給マニホールド部材64aが一体に連通するとともに、前記冷却媒体供給マニホールド部材64aの中央部分には、前記冷却媒体供給連通孔42a、42a間の中央位置に対応して棒状ヒータ66が設置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面側にアノード電極が、他方の面側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池車両に組み込まれている。
燃料電池スタックでは、氷点下等の低温環境下で使用される際、前記燃料電池スタック内の水分が凍結する場合がある。このため、燃料電池スタックの始動性が低下するおそれがある。そこで、例えば、低温環境下において、小型の熱源を用いて燃料電池を短時間で始動させることを目的として、特許文献1の燃料電池システムが提案されている。
この燃料電池システムは、図9に示すように、燃料電池1、水素供給装置2、空気供給装置3及び加熱冷却システム4及び制御部5等を備えている。加熱冷却システム4は、冷却水を燃料電池1に循環させるための熱媒体循環経路4a、冷却水を冷却するための熱交換手段であるラジエータ6を設けている。熱媒体循環経路4aには、冷却水を循環させるためのウォータポンプ(W/P)7、前記冷却水を加熱するためのヒータ8、及び該冷却水を積層されたセル1aの全てにおける一部の部位のみを循環させ、他の部位をバイパスさせるバイパス経路9が配設されている。
低温始動時には、ヒータ8の加熱制御が行われ、冷却水流量に基づいてウォータポンプ7の回転数制御が行われている。そして、ヒータ8により加熱された冷却水が、燃料電池1内を循環するとともに、冷却水は、バイパス経路9を通って燃料電池1の一部の部位のみを循環している。これにより、熱媒体を各セル1aの一部の部位のみに循環させ、集中的に加熱する、としている。
特開2003−249251号公報
しかしながら、上記の構造では、燃料電池1の外部に設けられている熱媒体循環経路4aに、ヒータ8が配置されている。このため、ヒータ8の熱は、燃料電池1の外部に放熱され易く、熱効率が低下するという問題がある。従って、燃料電池1内を迅速に昇温させるためには、ヒータ8が相当に大型化し、経済的ではないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができ、低温始動性の向上を図ることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されて積層方向両端にエンドプレートが配設されるとともに、互いに隣接する前記セパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側には、前記冷却媒体流路を流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ、前記冷却媒体流路の出口側には、前記冷却媒体流路を前記流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、一方のエンドプレートには、一対の冷却媒体供給連通孔に一体に連通する冷却媒体供給マニホールド部材が設けられるとともに、前記冷却媒体供給マニホールド部材の中央部分には、一対の前記冷却媒体供給連通孔間の中央位置に対応してヒータが設置されている。
また、この燃料電池スタックでは、冷却媒体供給連通孔は、冷却媒体流路の流れ方向に沿って長尺な長方形状に形成されるとともに、ヒータは、棒状を有し、前記冷却媒体供給連通孔の長手方向に沿って設置されることが好ましい。
さらに、本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されて積層方向両端にエンドプレートが配設されるとともに、互いに隣接する前記セパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側に冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ、前記冷却媒体流路の出口側に冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池スタックに関するものである。
そして、この燃料電池スタックでは、一方のエンドプレートには、冷却媒体供給連通孔に連通する冷却媒体供給マニホールド部材が設けられるとともに、前記冷却媒体供給マニホールド部材の内部には、棒状のヒータが設置されている。
本発明によれば、冷却媒体供給マニホールド部材の中央部分にヒータが設置されている。このため、冷却媒体供給マニホールド部材に供給された冷却媒体は、ヒータにより加熱(昇温)された直後に、一対の冷却媒体供給連通孔に振り分け供給されている。従って、燃料電池スタックの外部への放熱が可及的に抑制されるとともに、各冷却媒体供給連通孔に均等加熱された冷却媒体を供給することが可能になる。これにより、簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができ、低温始動性の向上を図ることが可能になる。
また、本発明によれば、冷却媒体供給マニホールド部材の内部には、棒状のヒータが設置されている。このため、冷却媒体供給マニホールド部材に導入された冷却媒体は、ヒータにより加熱された直後に、冷却媒体供給連通孔に供給されている。従って、燃料電池スタックの外部への放熱が可及的に抑制される。これにより、簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができ、低温始動性の向上を図ることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックが組み込まれる燃料電池電気自動車の前方側の概略平面説明図である。 前記燃料電池スタックの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの冷却媒体供給マニホールド部材側の斜視説明図である。 前記冷却媒体供給マニホールド部材の、図4中、V−V線断面図である。 前記冷却媒体供給マニホールド部材の、図4中、VI−VI線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略構成説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10が組み込まれる燃料電池電気自動車(燃料電池車両)12は、自動車車体12aを備える。自動車車体12aの前方には、フロントボックス(所謂、モータルーム)14が形成され、前記フロントボックス14に燃料電池スタック10が収容される。
燃料電池スタック10は、図2に示すように、複数の燃料電池18が電極面を立位姿勢にして燃料電池電気自動車12の車長方向(前後走行方向)(矢印A方向)に交差する車幅方向(矢印B方向)に積層される。燃料電池18の積層方向一端には、第1ターミナルプレート20a、第1絶縁プレート22a及び第1エンドプレート24aが、外方に向かって順次配設される。燃料電池18の積層方向他端には、第2ターミナルプレート20b、第2絶縁プレート22b及び第2エンドプレート(一方のエンドプレート)24bが、外方に向かって順次配設される。なお、燃料電池スタック10は、複数の燃料電池18を車長方向に積層してもよい。
横長形状の第1エンドプレート24aの中央部からは、第1ターミナルプレート20aに接続された第1電力出力端子26aが外方に向かって延在する。横長形状の第2エンドプレート24bの中央部からは、第2ターミナルプレート20bに接続された第2電力出力端子26bが外方に向かって延在する。
第1エンドプレート24aと第2エンドプレート24bの各辺間には、4本の連結バー28の両端がねじ30により固定され、複数の積層された燃料電池18に積層方向(矢印B方向)の締め付け荷重を付与する。
図3に示すように、燃料電池18は、電解質膜・電極構造体32と、前記電解質膜・電極構造体32を挟持する第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36とを備える。
第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36に代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36は、横長形状を有するとともに、長辺が水平方向(矢印A方向)に延在し且つ短辺が重力方向(矢印C方向)に延在するように構成される。なお、短辺が水平方向に延在し且つ長辺が重力方向に延在するように構成してもよい。
燃料電池18の長辺方向(矢印A方向)の一端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔38aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔40aとが設けられる。
燃料電池18の長辺方向の他端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔40bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔38bとが設けられる。
燃料電池18の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方側(水平方向一端側)には、すなわち、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス供給連通孔40a側には、矢印B方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔42aが、対向する辺に上下に設けられる。燃料電池18の短辺方向の両端縁部他方側(水平方向他端側)には、すなわち、燃料ガス排出連通孔40b及び酸化剤ガス排出連通孔38b側には、矢印B方向に互いに連通して、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔42bが、対向する辺に上下に設けられる。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜44と、前記固体高分子電解質膜44を挟持するカソード電極46及びアノード電極48とを備える。
カソード電極46及びアノード電極48は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜44の両面に形成される。
第1金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、酸化剤ガス供給連通孔38aと酸化剤ガス排出連通孔38bとを連通する酸化剤ガス流路50が形成される。酸化剤ガス流路50は、矢印A方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
第2金属セパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、燃料ガス供給連通孔40aと燃料ガス排出連通孔40bとを連通する燃料ガス流路52が形成される。燃料ガス流路52は、矢印A方向に延在する複数本の波状流路溝(又は直線状流路溝)により形成される。
第2金属セパレータ36の面36bと隣接する第1金属セパレータ34の面34bとの間には、冷却媒体供給連通孔42a、42aと冷却媒体排出連通孔42b、42bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。この冷却媒体流路54は、水平方向に延在しており、電解質膜・電極構造体32の電極範囲にわたって冷却媒体を流通させる。
第1金属セパレータ34の面34a、34bには、この第1金属セパレータ34の外周端縁部を周回して第1シール部材56が一体成形される。第2金属セパレータ36の面36a、36bには、この第2金属セパレータ36の外周端縁部を周回して第2シール部材58が一体成形される。
第1シール部材56及び第2シール部材58としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図2に示すように、第1エンドプレート24aには、酸化剤ガス供給連通孔38a、酸化剤ガス排出連通孔38b、燃料ガス供給連通孔40a及び燃料ガス排出連通孔40bに連通する酸化剤ガス供給マニホールド部材60a、酸化剤ガス排出マニホールド部材60b、燃料ガス供給マニホールド部材62a及び燃料ガス排出マニホールド部材62bが取り付けられる。
図4に示すように、第2エンドプレート(一方のエンドプレート)24bには、上下の冷却媒体供給連通孔42a、42aに一体に連通する樹脂製の冷却媒体供給マニホールド部材64a及び上下の冷却媒体排出連通孔42b、42bに一体に連通する樹脂製の冷却媒体排出マニホールド部材64bがねじ止め等により取り付けられる。
冷却媒体供給マニホールド部材64aは、冷却媒体供給連通孔42a、42aに接続される端部64au、64adを有するとともに、高さ方向(矢印C方向)中間部に入口配管部64apが設けられる。冷却媒体排出マニホールド部材64bは、冷却媒体排出連通孔42b、42bに接続される端部64bu、64bdを有するとともに、高さ方向(矢印C方向)中間部に出口配管部64bpが設けられる。入口配管部64ap及び出口配管部64bpは、冷却媒体供給マニホールド部材64a及び冷却媒体排出マニホールド部材64bの側部から第2エンドプレート24bの表面方向に沿って延在する。
図4〜図6に示すように、冷却媒体供給マニホールド部材64aの中央部分には、冷却媒体供給連通孔42a、42a間の中央位置に対応してヒータ、例えば、棒状ヒータ66が設置される。棒状ヒータ66は、冷却媒体供給マニホールド部材64aの入口配管部64apが設けられた側部とは反対の側部に形成された孔部68に、Oリング70を介して装着される(図5及び図6参照)。棒状ヒータ66の先端部は、Rを設けることにより冷却媒体を円滑に流通させることができる。
棒状ヒータ66は、取り付けブラケット71がねじ72により冷却媒体供給マニホールド部材64aに固定される。棒状ヒータ66は、冷却媒体供給連通孔42a、42aの長手方向(矢印A方向)に沿って設置されるとともに、入口配管部64apの中心線上に配置される。
図4に示すように、冷却媒体供給マニホールド部材64a、冷却媒体排出マニホールド部材64b及び棒状ヒータ66は、第2エンドプレート24bの正面領域内に配置される。燃料電池スタック10に外部から衝撃が付与されても、棒状ヒータ66の破損を可及的に抑制することができるからである。
棒状ヒータ66には、ヒータケーブル74の一端が接続される。図1に示すように、ヒータケーブル74の他端は、コネクタ76に接続されるとともに、前記コネクタ76は、自動車車体12aの側部(第2エンドプレート24b側の側部)に設置される。このため、ヒータケーブル74を最短にすることができる。コネクタ76には、外部電源78がケーブル80に接続されたコネクタ82を介して着脱自在である。なお、棒状ヒータ66には、外部電源78の他、自動車車体12aに搭載されたバッテリ(図示せず)から電力を供給してもよい。
図1に示すように、冷却媒体供給マニホールド部材64aの入口配管部64ap及び冷却媒体排出マニホールド部材64bの出口配管部64bpには、冷却媒体を燃料電池スタック10に循環させる冷却媒体循環路100が接続される。
冷却媒体循環路100には、ラジエータ102、サーモスタット104及び冷媒ポンプ(冷却媒体循環用ポンプ)106が接続されるとともに、前記ラジエータ102を迂回するバイパス路108が設けられる。バイパス路108には、冷却媒体中の導電成分を除去するための不純物除去機構、例えば、イオン交換樹脂(IEX)110が配設される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、第1エンドプレート24aの酸化剤ガス供給マニホールド部材60aから酸化剤ガス供給連通孔38aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。第1エンドプレート24aの燃料ガス供給マニホールド部材62aから燃料ガス供給連通孔40aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。
さらに、図1に示すように、冷媒ポンプ106が作動される。このため、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、冷却媒体循環路100を強制的に循環するとともに、一部がバイパス路108に沿って流通し、イオン交換樹脂110に供給される。イオン交換樹脂110では、冷却媒体中の導電成分が除去されるため、前記冷却媒体中の金属イオンを含む導電成分の濃度(導電率)が低下する。
図4に示すように、第2エンドプレート24bでは、冷却媒体が冷却媒体供給マニホールド部材64aに供給される。従って、冷却媒体は、冷却媒体供給マニホールド部材64aの端部64au、64adから一対の冷却媒体供給連通孔42aに供給される。
これにより、図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔38aから第1金属セパレータ34の酸化剤ガス流路50に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路50に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体32のカソード電極46に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔40aから第2金属セパレータ36の燃料ガス流路52に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路52に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体32のアノード電極48に供給される。
このため、電解質膜・電極構造体32では、カソード電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード電極48に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。従って、燃料電池電気自動車12では、燃料電池スタック10から電力が走行駆動モータ(図示せず)に供給されて走行される。
次いで、電解質膜・電極構造体32のカソード電極46に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔38bに沿って矢印B方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体32のアノード電極48に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔40bに沿って矢印B方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔42aに供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ34及び第2金属セパレータ36間の冷却媒体流路54に導入される。冷却媒体は、一旦矢印C方向内方に沿って流動した後、矢印A方向に移動して電解質膜・電極構造体32を冷却する。冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔42bに沿って矢印B方向に流通し、冷却媒体排出マニホールド部材64bから冷却媒体循環路100に排出される(図1参照)。
この場合、燃料電池電気自動車12が低温起動される際には、棒状ヒータ66に電力が供給される。具体的には、図1に示すように、外部電源78のケーブル80に接続されたコネクタ82が、自動車車体12aの側部に設定されたコネクタ76に連結される。このため、ヒータケーブル74を介して棒状ヒータ66には、外部電源78が接続され、前記棒状ヒータ66が付勢される。
棒状ヒータ66は、冷却媒体供給マニホールド部材64aに設置され、前記冷却媒体供給マニホールド部材64aの内部に延在している。従って、冷媒ポンプ106が停止された状態で、冷却媒体供給マニホールド部材64a内に滞留している冷却媒体は、棒状ヒータ66により迅速且つ確実に加熱される。
しかも、第1の実施形態では、棒状ヒータ66は、冷却媒体供給連通孔42a、42aの長手方向(矢印A方向)に沿って設定されるとともに、入口配管部64apの中心線上に配置されている。これにより、冷媒ポンプ106の作用下に、冷却媒体が循環される際、図5及び図6に示すように、冷却媒体は、棒状ヒータ66により加熱された直後に、一対の冷却媒体供給連通孔42a、42aに振り分け供給されている。
このため、各冷却媒体供給連通孔42aには、同様の条件で、すなわち、均一温度に加熱された冷却媒体が供給されるとともに、燃料電池スタック10の外部への放熱が、可及的に抑制される。これにより、簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができ、低温始動性の向上を図ることが可能になるという効果が得られる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック120の概略斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック120は、複数の燃料電池122が立位姿勢で水平方向に積層される。燃料電池122の積層方向一端には、第1ターミナルプレート124a、第1絶縁プレート126a及び第1エンドプレート128aが、外方に向かって順次配設される。燃料電池122の積層方向他端には、第2ターミナルプレート124b、第2絶縁プレート126b及び第2エンドプレート128bが、外方に向かって順次配設される。
第1エンドプレート128aと第2エンドプレート128bの各辺間には、連結バー130が配置される。各連結バー130は、両端を第1エンドプレート128a及び第2エンドプレート128bにボルト132を介して固定され、複数の積層された燃料電池122に積層方向(矢印B方向)の締め付け荷重を付与する。
図8に示すように、燃料電池122は、電解質膜・電極構造体134と、前記電解質膜・電極構造体134を挟持する第1セパレータ136及び第2セパレータ138とを備える。第1セパレータ136及び第2セパレータ138は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等の金属セパレータやカーボンセパレータにより構成される。
燃料電池122の矢印A方向(図8中、水平方向)の一端縁部には、酸化剤ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔40bが、矢印C方向に配列して設けられる。燃料電池122の矢印A方向の他端縁部には、燃料ガス供給連通孔40a及び酸化剤ガス排出連通孔38bが、矢印C方向に配列して設けられる。燃料電池122の矢印C方向の上端縁部には、冷却媒体供給連通孔42aが設けられるとともに、前記燃料電池122の矢印C方向の下端縁部には、冷却媒体排出連通孔42bが設けられる。
第1セパレータ136の面136aには、酸化剤ガス流路50が設けられ、第2セパレータ138の面138aには、燃料ガス流路52が設けられる。互いに隣接する燃料電池122を構成する第1セパレータ136の面136bと、第2セパレータ138の面138bとの間には、冷却媒体流路54が設けられる。
図7に示すように、第1エンドプレート128aの上部には、冷却媒体供給連通孔42aに連通する樹脂製の冷却媒体供給マニホールド部材140aが取り付けられる。第1エンドプレート128aの下部には、冷却媒体排出連通孔42bに連通する樹脂製の冷却媒体排出マニホールド部材140bが取り付けられる。
冷却媒体供給マニホールド部材140aの水平方向(矢印A方向)中間部には、入口配管部140apが設けられる。冷却媒体排出マニホールド部材140bの水平方向中間部には、出口配管部140bpが設けられる。冷却媒体供給マニホールド部材140aの水平方向中央部分には、ヒータ、例えば、棒状ヒータ66が設置される。棒状ヒータ66は、入口配管部140apの中心線上に配置されることが好ましい。
なお、第2エンドプレート128bには、図示しないが、燃料ガス供給マニホールド部材、燃料ガス排出マニホールド部材、酸化剤ガス供給マニホールド部材及び酸化剤ガス排出マニホールド部材が取り付けられている。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体供給マニホールド部材140aに棒状ヒータ66が直接設置されている。このため、燃料電池スタック120の外部への放熱が可及的に抑制され、簡単且つ経済的な構成で、冷却媒体を効率的に昇温させることができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、120…燃料電池スタック 12…燃料電池電気自動車
12a…自動車本体 14…フロントボックス
18、122…燃料電池
24a、24b、128a、128b…エンドプレート
32、134…電解質膜・電極構造体 34、36…金属セパレータ
38a…酸化剤ガス供給連通孔 38b…酸化剤ガス排出連通孔
40a…燃料ガス供給連通孔 40b…燃料ガス排出連通孔
42a…冷却媒体供給連通孔 42b…冷却媒体排出連通孔
44…固体高分子電解質膜 46…カソード電極
48…アノード電極 50…酸化剤ガス流路
52…燃料ガス流路 54…冷却媒体流路
64a、140a…冷却媒体供給マニホールド部材
64ap、140ap…入口配管部
64b、140b…冷却媒体排出マニホールド部材
64bp、140bp…出口配管部 66…棒状ヒータ
68…孔部 74…ヒータケーブル
76、82…コネクタ 78…外部電源
80…ケーブル 100…冷却媒体循環路
102…ラジエータ

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されて積層方向両端にエンドプレートが配設されるとともに、互いに隣接する前記セパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側には、前記冷却媒体流路を流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ、前記冷却媒体流路の出口側には、前記冷却媒体流路を前記流路幅方向に挟んで一対の冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池スタックであって、
    一方の前記エンドプレートには、一対の前記冷却媒体供給連通孔に一体に連通する冷却媒体供給マニホールド部材が設けられるとともに、
    前記冷却媒体供給マニホールド部材の中央部分には、一対の前記冷却媒体供給連通孔間の中央位置に対応してヒータが設置されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記冷却媒体供給連通孔は、前記冷却媒体流路の流れ方向に沿って長尺な長方形状に形成されるとともに、
    前記ヒータは、棒状を有し、前記冷却媒体供給連通孔の長手方向に沿って設置されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層されて積層方向両端にエンドプレートが配設されるとともに、互いに隣接する前記セパレータ間には、セパレータ面に沿って冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の入口側に冷却媒体供給連通孔が設けられ、且つ、前記冷却媒体流路の出口側に冷却媒体排出連通孔が設けられる燃料電池スタックであって、
    一方の前記エンドプレートには、前記冷却媒体供給連通孔に連通する冷却媒体供給マニホールド部材が設けられるとともに、
    前記冷却媒体供給マニホールド部材の内部には、棒状のヒータが設置されることを特徴とする燃料電池スタック。
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