JP5498847B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される発電ユニットを備え、前記発電ユニット間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を形成して該発電ユニットが互いに積層されるとともに、前記発電ユニットの積層方向に貫通し、前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が設けられる燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セル(発電ユニット)を備えている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。また、セパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が、前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
さらに、燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。その際、燃料電池では、単位セルの積層方向に貫通して燃料ガスを流すための燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔と、酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔と、冷却媒体を流すための冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔とを内部に備える、所謂、内部マニホールド型燃料電池を構成する場合が多い。
この種の燃料電池スタックでは、冷却媒体を循環させて燃料電池内部の温度を設定温度に調整している。ところが、燃料電池内部の温度は、部分的に設定温度以上の高温になるおそれがある。
そこで、燃料電池内部の温度むらを抑制するために、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムは、図9に示すように、複数の単位セル1が積層された燃料電池2を設けるとともに、第1、2の冷却液マニホールド(図示せず)を備えている。
各単位セル1の冷却液流路の一端は、第1の冷却液マニホールドで束ねられる一方、前記各単位セル1の冷却液流路の他端は、第2の冷却液マニホールドで束ねられている。第1の冷却液マニホールドと第2の冷却液マニホールドとには、管路3の両端が接続されており、前記管路3と個々の単位セル1の冷却液流路とを経由して、冷却液を循環させている。
管路3には、ラジエータ4及びポンプ5が配設されており、前記ラジエータ4は、前記管路3を流れる冷却液の熱を系外に放出するとともに、前記ポンプ5は、回転方向を反転させることができる。
燃料電池システムは、管路3の燃料電池2付近の位置に、温度センサ6及び7を備えている。温度センサ6は、冷却液が正方向に流れている場合の、燃料電池2に流れ込む前の冷却液の温度を測定する一方、温度センサ7は、冷却液が正方向に流れている場合の、前記燃料電池2から流出した冷却液の温度を測定している。
特開2009−245802号公報
上記の特許文献1では、管路3の燃料電池2付近の位置に、温度センサ6及び7が設けられている。そして、温度センサ6は、燃料電池2に流れ込む前の冷却液の温度を測定する一方、温度センサ7は、前記燃料電池2から流出した冷却液の温度を測定している。従って、温度センサ6及び7は、燃料電池2を流通する冷却液の全量から温度を測定しており、前記燃料電池2の内部温度を正確に測定することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、複数の発電ユニットが積層された燃料電池内部の温度を、簡単な構成で、正確に測定することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される発電ユニットを備え、前記発電ユニット間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を形成して該発電ユニットが互いに積層されるとともに、前記発電ユニットの積層方向に該発電ユニットを貫通し、前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が設けられる燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックは、冷却媒体流路に連通し、冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔とは個別に設けられて積層方向に発電ユニットを貫通する冷却媒体連通路と、前記冷却媒体連通路内に挿入され、発電ユニットから前記冷却媒体連通路に排出される冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度測定装置とを備えている。
また、冷却媒体温度測定装置は、積層方向に配列される複数の温度計測部を備えることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックは、冷却媒体温度測定装置を冷却媒体連通路内に保持するための絶縁性保持部材を備え、前記絶縁性保持部材は、前記冷却媒体連通路を形成する発電ユニットの内壁面に嵌合する筒形状を有するとともに、前記絶縁性保持部材には、冷却媒体を前記冷却媒体連通路内で積層方向に流通させる通路部が、前記筒形状の軸方向に貫通して設けられることが好ましい。
さらにまた、冷却媒体温度測定装置は、冷却媒体連通路内に直接挿入されるとともに、前記冷却媒体連通路を形成する発電ユニットの内壁面には、冷却媒体を前記冷却媒体連通路内で積層方向に流通させるための通路部が形成されることが好ましい。
また、温度計測部は、熱電対であり、複数の前記熱電対は、冷却媒体温度測定装置を構成し積層方向に長尺な絶縁性ケーシング部材内に配置されることが好ましい。
本発明によれば、燃料電池スタックの内部に設けられた冷却媒体連通路内に、冷却媒体温度測定装置が挿入されている。しかも、冷却媒体連通路は、冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔とは個別に設けられており、前記冷却媒体連通路を流通する冷却媒体の流量及び流速が有効に低減されている。このため、複数の発電ユニットが積層された燃料電池内部の温度を、簡単な構成で、正確に測定することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置の説明図である。 前記冷却媒体温度測定装置の、図4中、V−V線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置の要部断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置の要部斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置の説明図である。 特許文献1の燃料電池システムの説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、燃料電池システム11に組み込まれる。この燃料電池システム11は、例えば、車両(図示せず)に搭載される車載用燃料電池システムを構成する。
燃料電池スタック10は、発電ユニット12を備え、複数の前記発電ユニット12が、水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層される。発電ユニット12は、図1及び図2に示すように、第1セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16a、第2セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3セパレータ20を設ける。第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、例えば、金属セパレータで構成されているが、カーボンセパレータ等により構成されてもよい。
図2に示すように、第1電解質膜・電極構造体16aは、第2電解質膜・電極構造体16bよりも小さな表面積に設定される。第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有する段差型MEAを構成している。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体入口連通孔34a、34aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の短辺方向の両端縁部下方には、前記冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体出口連通孔34b、34bが設けられる。
各冷却媒体入口連通孔34a、34aは、酸化剤ガス入口連通孔30a及び燃料ガス入口連通孔32aに近接し、且つそれぞれ矢印B方向両側の各辺に振り分けられる。各冷却媒体出口連通孔34b、34bは、酸化剤ガス出口連通孔30b及び燃料ガス出口連通孔32bにそれぞれ近接し、且つそれぞれ矢印B方向両側の各辺に振り分けられる。
冷却媒体出口連通孔34b、34bの間、好ましくは、冷却媒体流路44の幅方向の略中央部には、後述する冷却媒体流路44に連通し且つ積層方向に貫通して冷却媒体連通路35が設けられる。冷却媒体連通路35は、冷却媒体入口連通孔34a及び冷却媒体出口連通孔34bとは個別に設けられるとともに、好ましくは、発電ユニット12内の最高温度となる部位の近傍に設けられる。より具体的には、酸化剤ガス出口連通孔30bの近傍が好適である。
第1セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の流路溝部36aを有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。
第1セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部である複数の流路溝部44aが形成される。流路溝部44aの入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部46a及び出口バッファ部48aが設けられる。
第2セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の流路溝部50aを有する。第1酸化剤ガス流路50の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部52及び出口バッファ部54が設けられる。
第2セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の流路溝部58aを有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。
第3セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の流路溝部66aを有する。第2酸化剤ガス流路66の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部68及び出口バッファ部70が設けられる。
第3セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路44の一部である複数の流路溝部44bが形成される。流路溝部44bの入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部46b及び出口バッファ部48bが設けられる。
第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が、個別に又は一体に設けられる。第2セパレータ18の面18a、18bには、この第2セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が、個別に又は一体に設けられるとともに、第3セパレータ20の面20a、20bには、この第3セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が、個別に又は一体に設けられる。
図3に示すように、第1セパレータ14の面14bでは、第1シール部材74は、冷却媒体入口連通孔34a、34aを冷却媒体流路44の入口側に連通する一方、冷却媒体出口連通孔34b、34b及び冷却媒体連通路35を前記冷却媒体流路44の出口側に連通する。
同様に、第3セパレータ20の面20bでは、図2に示すように、第3シール部材78は、冷却媒体入口連通孔34a、34aを冷却媒体流路44の入口側に連通する一方、冷却媒体出口連通孔34b、34b及び冷却媒体連通路35を前記冷却媒体流路44の出口側に連通する。
第1セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32aと第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側供給孔部80a及び内側供給孔部80bと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側排出孔部82a及び内側排出孔部82bとを有する。
第2セパレータ18は、燃料ガス入口連通孔32aと第2燃料ガス流路58とを連通する複数の供給孔部84と、燃料ガス出口連通孔32bと前記第2燃料ガス流路58とを連通する複数の排出孔部86とを有する。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3セパレータ20との間には、矢印B方向に延在する冷却媒体流路44が形成される。
図1に示すように、複数の発電ユニット12の積層方向(矢印A方向)の一端には、ターミナルプレート90a、絶縁プレート92a及びエンドプレート94aが配設される。発電ユニット12の積層方向の他端には、ターミナルプレート90b、絶縁プレート92b及びエンドプレート94bが配設される。
エンドプレート94aには、図示しないが、燃料ガスの供給を行う燃料ガス供給マニホールド、前記燃料ガスの排出を行う燃料ガス排出マニホールド、酸化剤ガスの供給を行う酸化剤ガス供給マニホールド、前記酸化剤ガスの排出を行う酸化剤ガス排出マニホールドが設けられる。
エンドプレート94aには、さらに冷却媒体の供給を行う冷却媒体供給マニホールド96a及び前記冷媒体の排出を行う冷却媒体排出マニホールド96bが設けられるとともに、前記冷却媒体供給マニホールド96a及び前記冷却媒体排出マニホールド96bには、冷却媒体循環供給装置98を構成する冷却媒体循環路100が接続される。冷却媒体循環路100には、循環ポンプ102とラジエータ(タンク機能を有する)104とが配設される。ラジエータ104には、冷却媒体排出路105を介して冷却媒体連通路35が連通する。
燃料電池スタック10は、冷却媒体連通路35内に挿入されるとともに、発電ユニット12から前記冷却媒体連通路35に排出される冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度測定装置106を備える。
図4に示すように、冷却媒体温度測定装置106は、積層方向に長尺な絶縁性ケーシング部材108を備え、前記ケーシング部材108内には、複数、例えば、2つの熱電対(温度計測部)110、112が配置される。少なくとも熱電対110、112は、各測定点110a、112aが燃料電池スタック10の積層方向両端部近傍に配置される発電ユニット12に対応して設けられる。なお、3つ以上の熱電対を設けるとともに、燃料電池スタック10の積層方向の所定の位置に前記熱電対を配置してもよい。
ケーシング部材108は、絶縁性保持部材114を介して冷却媒体連通路35内に保持される。保持部材114は、複数設けられるとともに、図4及び図5に示すように、冷却媒体連通路35を形成する発電ユニット12の内壁面35aに嵌合し且つケーシング部材108を嵌合する略円筒形状(筒形状)を有する。なお、実際上、組み立て作業等を考慮して、保持部材114の外周面と内壁面35aとの間には、隙間を設けてもよい。
保持部材114の外周部には、冷却媒体を冷却媒体連通路35内で積層方向に流通させるための複数の通路部116が、軸方向に貫通して設けられる。保持部材114は、少なくとも温度測定が行われる発電ユニット12の冷却媒体流路44からの冷却媒体の流れを遮断しない位置に配置される。
図1に示すように、燃料電池スタック10の外部には、熱電対110、112に接続される測定器118が配設される。測定器118は、熱電対110、112を介してそれぞれ積層方向両端側の発電ユニット12から排出される冷却媒体の温度を検出する。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体入口連通孔34a、34aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極26に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから外側供給孔部80aを通って第1セパレータ14の面14b側に移動する。さらに、燃料ガスは、内側供給孔部80bから面14a側に導入された後、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給される。
また、燃料ガスは、供給孔部84を通って第2セパレータ18の面18b側に移動する。このため、燃料ガスは、面18b側で第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給される。
従って、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの各カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、内側排出孔部82bを通って第1セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、外側排出孔部82aを通って、再度、面14a側に移動し、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部86を通って面18a側に移動する。この燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
さらに、図1に示すように、冷却媒体循環供給装置98を構成する冷却媒体循環路100から燃料電池スタック10に供給された冷却媒体は、左右一対の冷却媒体入口連通孔34a、34aに供給される(図2参照)。冷却媒体は、一方の発電ユニット12を構成する第1セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入される。
図3に示すように、一対の冷却媒体入口連通孔34a、34aは、発電ユニット12の上部側左右両端に酸化剤ガス入口連通孔30a及び燃料ガス入口連通孔32aに近接する位置に振り分けて設けられている。
このため、各冷却媒体入口連通孔34a、34aから冷却媒体流路44に供給される冷却媒体は、矢印B方向に且つ互いに近接する方向に供給される。そして、互いに近接する冷却媒体は、冷却媒体流路44の矢印B方向中央部側で衝突して重力方向(矢印C方向下方)に移動した後、発電ユニット12の下部側両側部に振り分けて設けられている各冷却媒体出口連通孔34b、34bに排出される。また、冷却媒体流路44の下流に流動した冷却媒体の一部は、冷却媒体連通路35に向かって重力方向に排出されている。
この場合、第1の実施形態では、冷却媒体温度測定装置106を構成するケーシング部材108内に、熱電対110、112が配置されるとともに、前記ケーシング部材108は、保持部材114を介して冷却媒体連通路35内に保持されている(図4参照)。
しかも、冷却媒体連通路35は、冷却媒体入口連通孔34a及び冷却媒体出口連通孔34bとは個別に設けられており、前記冷却媒体連通路35を流通する冷却媒体の流量及び流速が有効に低減されている(図3参照)。
このため、複数の発電ユニット12が積層された燃料電池スタック10の内部温度を、簡単な構成で、正確に測定することが可能になるという効果が得られる。その上、極小流量の冷却媒体でも、燃料電池スタック10の内部温度を正確に計測することができるとともに、少なくとも積層方向両端部近傍に2つの熱電対110、112が配置されることにより、積層方向に沿って前記燃料電池スタック10の内部温度差を確実に計測することが可能になる。
さらに、冷却媒体連通路35は、発電ユニット12内の最高温度となる部位の近傍に設けられている。従って、冷却媒体連通路35に排出される冷却媒体は、発電ユニット12内の正確な内部温度に維持されており、燃料電池スタック10の内部温度を一層正確に測定することができる。
また、ケーシング部材108を保持する保持部材114は、絶縁性を有している。これにより、短絡の発生を良好に抑制することが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置120の要部断面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を構成する冷却媒体温度測定装置106と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態以降においても同様に、その詳細な説明は省略する。
冷却媒体温度測定装置120は、ケーシング部材108を冷却媒体連通路35内に保持するための絶縁性保持部材122を備える。保持部材122は、複数、例えば、4つ設けられるとともに、各保持部材122の内周面は、ケーシング部材108の外周面に等角度間隔離間して固着される。
4つの保持部材122は、全体として略円筒形状を有し、冷却媒体連通路35を形成する発電ユニット12の内壁面35aに嵌合する。各保持部材122間には、冷却媒体を冷却媒体連通路35内で積層方向に流通させる複数の通路部124が、軸方向に貫通して設けられる。
このように構成される第2の実施形態では、第1の実施形態の保持部材114に代えて複数の保持部材122を備えており、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する冷却媒体温度測定装置130の要部斜視説明図である。
冷却媒体温度測定装置130は、ケーシング部材108を冷却媒体連通路35内に保持するための絶縁性保持部材132を備える。保持部材132は、複数、例えば、4つ設けられるとともに、各保持部材132の内周面は、ケーシング部材108の外周面に等角度間隔離間して固着される。
4つの保持部材132は、全体として略円筒形状を有し、且つ、冷却媒体連通路35に沿って矢印A方向(積層方向)に長尺形状を有する。保持部材132は、冷却媒体連通路35を形成する発電ユニット12の内壁面35aに嵌合するとともに、各保持部材132間には、冷却媒体を前記冷却媒体連通路35内で積層方向に流通させる複数の通路部134が、軸方向に貫通して設けられる。
このように構成される第3の実施形態では、第1及び第2の実施形態の保持部材114、122に代えて複数の保持部材132を備えており、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタック140を構成する冷却媒体温度測定装置142の説明図である。
燃料電池スタック140は、冷却媒体連通路35に代えて冷却媒体連通路144を設けるとともに、前記冷却媒体連通路144を構成する内壁面には、冷却媒体を該冷却媒体連通路144内で積層方向に流通させるための複数の通路部146が形成される。冷却媒体連通路144を構成する内壁面には、ケーシング部材108が直接嵌合する。
このように構成される第4の実施形態では、ケーシング部材108が冷却媒体連通路114に直接挿入されるため、保持部材114が不要になる。これにより、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる他、構成部品が削減されるという利点がある。
10、140…燃料電池スタック 12…発電ユニット
14、18、20…セパレータ 16a、16b…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 35、144…冷却媒体連通路
36、58…燃料ガス流路 44…冷却媒体流路
50、66…酸化剤ガス流路 74、76、78…シール部材
98…冷却媒体循環供給装置 100…冷却媒体循環路
102…循環ポンプ 104…ラジエータ
106、120、130、142…冷却媒体温度測定装置
108…ケーシング部材 110、112…熱電対
110a、112a…測定点 114、122、132…保持部材
116、146…通路部 118…測定器

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層される発電ユニットを備え、前記発電ユニット間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を形成して該発電ユニットが互いに積層されるとともに、前記発電ユニットの積層方向に該発電ユニットを貫通し、前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が設けられる燃料電池スタックであって、
    前記冷却媒体流路に連通し、前記冷却媒体入口連通孔及び前記冷却媒体出口連通孔とは個別に設けられて前記積層方向に前記発電ユニットを貫通する冷却媒体連通路と、
    前記冷却媒体連通路内に挿入され、前記発電ユニットから前記冷却媒体連通路に排出される前記冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度測定装置と、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記冷却媒体温度測定装置は、前記積層方向に配列される複数の温度計測部を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記冷却媒体温度測定装置を前記冷却媒体連通路内に保持するための絶縁性保持部材を備え、
    前記絶縁性保持部材は、前記冷却媒体連通路を形成する前記発電ユニットの内壁面に嵌合する筒形状を有するとともに、
    前記絶縁性保持部材には、前記冷却媒体を前記冷却媒体連通路内で前記積層方向に流通させる通路部が、前記筒形状の軸方向に貫通して設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記冷却媒体温度測定装置は、前記冷却媒体連通路内に直接挿入されるとともに、
    前記冷却媒体連通路を形成する前記発電ユニットの内壁面には、前記冷却媒体を前記冷却媒体連通路内で前記積層方向に流通させるための通路部が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記温度計測部は、熱電対であり、
    複数の前記熱電対は、前記冷却媒体温度測定装置を構成し前記積層方向に長尺な絶縁性ケーシング部材内に配置されることを特徴とする燃料電池スタック。
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