JP5054080B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向両端に長方形状のエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池スタックでは、単位セルの積層方向に貫通して燃料ガスを流すための燃料ガス供給連通孔及び燃料ガス排出連通孔と、酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス供給連通孔及び酸化剤ガス排出連通孔と、冷却媒体を流すための冷却媒体供給連通孔及び冷却媒体排出連通孔とを内部に備える、所謂、内部マニホールド型燃料電池を構成する場合が多い。
内部マニホールド型燃料電池に関連する技術として、例えば、特許文献1が知られている。この特許文献1では、図7に示すように、冷却媒体通路を確保するためのスペーサ1を備えており、このスペーサ1の周辺部2には、上下に一方の反応ガス流路となる孔3と、他方の反応ガス流路となる孔4とが設けられている。周辺部2の両側部には、それぞれ冷却媒体通路となる一対の孔5a、5bが上下に設けられており、各一対の前記孔5a、5bは、連通路6を介して中央部の冷却媒体用空間7に連通している。
特開2000−260439号公報
ところで、上記の燃料電池では、冷却媒体供給通路となる一対の孔5a同士及び冷却媒体排出通路となる一対の孔5b同士を、エンドプレートに設けられたそれぞれ単一の供給マニホールド及び排出マニホールドで連通する場合がある。
その際、例えば、供給マニホールドが四角形状に構成されていると、前記供給マニホールドの内部容積が大きくなる。このため、供給マニホールドに連結された供給配管から前記供給マニホールド内に冷却媒体が流入されると、前記冷却媒体の流速が著しく低下し易い。従って、供給マニホールド内で冷却媒体の圧損が相当に増加するとともに、前記供給マニホールド内の流れに渦流が惹起され、一対の孔5aに前記冷却媒体を良好に供給することができないという問題がある。一方、排出マニホールド内でも同様の問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、マニホールド内の圧損を良好に低減させることができ、冷却媒体を円滑且つ均一に燃料電池に供給流通させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向両端に長方形状のエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関するものである。
燃料電池スタックの互いに対向する長辺側の2辺には、それぞれの一端側に積層方向に連通して冷却媒体を流通させる冷却媒体供給連通孔が互いに対向して一対設けられ、且つ、それぞれの他端側に冷却媒体排出連通孔が互いに対向して一対設けられている。そして、一方のエンドプレートには、少なくとも一対の冷却媒体供給連通孔又は一対の冷却媒体排出連通孔のいずれかに連通する一対のマニホールド部と、前記一対のマニホールド部同士を連結し且つ長辺側に沿う幅寸法が前記一対のマニホールド部の寸法よりも小さく設定される連結部とが設けられている。
また、エンドプレートには、冷却媒体供給連通孔に連通する一対のマニホールド部である一対の供給マニホールド部と、前記一対の供給マニホールド部同士を連結する連結部である供給連結部と、前記冷却媒体排出連通孔に連通する前記一対のマニホールド部である一対の排出マニホールド部と、前記一対の排出マニホールド部同士を連結する前記連結部である排出連結部とが設けられることが好ましい。
さらに、一対の供給マニホールド部の一方には、エンドプレートの外部に延在する供給配管が設けられるとともに、一対の排出マニホールド部の前記供給配管と対角位置には、前記エンドプレートの外部に延在する排出配管が設けられることが好ましい。
本発明によれば、一対のマニホールド部が、幅寸法の小さな連結部により連結されている。このため、マニホールド全体として矩形状を有することがなく、マニホールドの内部容積及び重量(コスト)が良好に削減される。従って、マニホールド内に流入する冷却媒体の圧損の増加を有効に抑制することができ、前記冷却媒体を円滑且つ均一に燃料電池に供給流通させることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する第1エンドプレートの正面説明図である。 連結部の幅寸法と圧損との関係説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 特許文献1のスペーサの説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、燃料電池12を備え、複数の前記燃料電池12を水平方向(矢印A方向)又は鉛直方向(矢印C方向)に沿って互いに積層して構成される。
燃料電池12の積層方向一端には、第1ターミナルプレート14a、第1絶縁プレート16a及び第1エンドプレート18aが積層される一方、積層方向他端には、第2ターミナルプレート14b、第2絶縁プレート16b及び第2エンドプレート18bが積層される。
長方形状に構成される第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bは、矢印A方向に延在する複数のタイロッド19により一体的に締め付け保持される。なお、燃料電池スタック10は、第1エンドプレート18a及び第2エンドプレート18bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持されてもよい。
図2に示すように、燃料電池12は、電解質膜・電極構造体20が、第1及び第2セパレータ22、24に挟持される。第1及び第2セパレータ22、24は、例えば、カーボンセパレータの他、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等の金属セパレータにより構成される。
燃料電池12の矢印C方向(図2中、重力方向)の上端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔26a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔28aが、矢印B方向(水平方向)に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印C方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔26b、及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔28bが、矢印B方向に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の両端縁部(長辺側の2辺)には、冷却媒体を供給するための一対の冷却媒体供給連通孔30a、及び前記冷却媒体を排出するための一対の冷却媒体排出連通孔30bが、例えば、それぞれ上下に設けられる。
第1セパレータ22の電解質膜・電極構造体20に向かう面22aには、酸化剤ガス供給連通孔26aと酸化剤ガス排出連通孔26bとに連通する酸化剤ガス流路32が設けられる。
第2セパレータ24の電解質膜・電極構造体20に向かう面24aには、燃料ガス供給連通孔28aと燃料ガス排出連通孔28bとに連通する燃料ガス流路34が設けられる。
互いに隣接する燃料電池12を構成する第1セパレータ22の面22bと、第2セパレータ24の面24bとの間には、冷却媒体供給連通孔30aと冷却媒体排出連通孔30bとを連通する冷却媒体流路36が設けられる。各冷却媒体供給連通孔30aと冷却媒体流路36とは、連通路38aを介して連通するとともに、各冷却媒体排出連通孔30bと前記冷却媒体流路36とは、連通路38bを介して連通する。
第1セパレータ22の面22a、22bには、第1シール部材40aが、一体的に又は個別に設けられるとともに、第2セパレータ24の面24a、24bには、第2シール部材40bが、一体的に又は個別に設けられる。
電解質膜・電極構造体20は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜42と、前記固体高分子電解質膜42を挟持するカソード側電極44及びアノード側電極46とを備える。
カソード側電極44及びアノード側電極46は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜42の両面に形成されている。
図1に示すように、第1エンドプレート18aの外面側には、上部側に冷却媒体供給マニホールド50が設けられるとともに、下部側に冷却媒体排出マニホールド52が設けられる。冷却媒体供給マニホールド50及び冷却媒体排出マニホールド52は、下方に開口する略コ字状を有する。
なお、第1エンドプレート18a側に、例えば、冷却媒体供給マニホールド50を設ける一方、第2エンドプレート18b側に、例えば、冷却媒体排出マニホールド52を設けてもよい。また、上記とは逆の構成でもよい。
図1及び図3に示すように、冷却媒体供給マニホールド50は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体供給連通孔30a、30aに連通する一対の供給マニホールド部54a、54aと、一対の前記供給マニホールド部54a、54aの上部側同士を連結するとともに、長辺方向(矢印C方向)に沿う幅寸法が、一対の前記供給マニホールド部54a、54aの寸法よりも小さく設定される供給連結部56aとを備える。供給連結部56aの底面は、供給マニホールド部54a、54aの底面から距離X(後述する)だけ上方に離間する。
供給マニホールド部54a、54aは、第1エンドプレート18aの長辺方向(矢印C方向)に沿って長尺な直方体形状を有している。一方の供給マニホールド部54aには、第1エンドプレート18aの外部に延在する供給配管58aが一体に設けられる。この供給配管58aは、図示しない冷却媒体供給部に連通する。
冷却媒体排出マニホールド52は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体排出連通孔30b、30bに連通する一対の排出マニホールド部54b、54bと、一対の前記排出マニホールド部54b、54bの上部側同士を連結するとともに、長辺方向(矢印C方向)に沿う幅寸法が、一対の前記排出マニホールド部54b、54bの寸法よりも小さく設定される排出連結部56bとを備える。排出連結部56bの底面は、排出マニホールド部54b、54bの底面から距離X(後述する)だけ上方に離間する。なお、供給マニホールド部54a、54aの距離Xと、排出マニホールド部54b、54bの距離Xとは、異なる値であってもよい。
排出マニホールド部54b、54bは、第1エンドプレート18aの長辺方向(矢印C方向)に沿って長尺な直方体形状を有している。排出マニホールド部54bには、供給配管58aと対角位置に、第1エンドプレート18aの外部に延在する排出配管58bが一体に設けられる。この排出配管58bは、図示しない冷却媒体供給部に連通する。
第2エンドプレート18bには、図示しないが、酸化剤ガス供給連通孔26a、酸化剤ガス排出連通孔26b、燃料ガス供給連通孔28a及び燃料ガス排出連通孔28bに対応して、それぞれマニホールドが設けられる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、第2エンドプレート18bでは、酸化剤ガス供給連通孔26aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔28aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。
さらに、図1に示すように、第1エンドプレート18aでは、供給配管58aから冷却媒体供給マニホールド50内に純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。この冷却媒体の一部分は、供給配管58aが設けられる一方の供給マニホールド部54aから冷却媒体供給連通孔30aに供給されるとともに、前記冷却媒体の残余の部分は、供給連結部56aを通って他方の供給マニホールド部54aから冷却媒体供給連通孔30aに供給される。
このため、酸化剤ガスは、図2に示すように、酸化剤ガス供給連通孔26aから第1セパレータ22の酸化剤ガス流路32に導入される。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路32に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体20のカソード側電極44に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔28aから第2セパレータ24の燃料ガス流路34に導入される。この燃料ガスは、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体20のアノード側電極46に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体20では、カソード側電極44に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極46に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体20のカソード側電極44に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔26bに沿って矢印A方向に排出される。電解質膜・電極構造体20のアノード側電極46に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。
一方、2つの冷却媒体供給連通孔30a、30aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ22と第2セパレータ24との間に形成された冷却媒体流路36に導入される。この冷却媒体は、矢印C方向に移動して電解質膜・電極構造体20を冷却した後、2つの冷却媒体排出連通孔30b、30bから冷却媒体排出マニホールド52の一対の排出マニホールド部54b、54bに排出される。
図1に示すように、一方の排出マニホールド部54bに排出された冷却媒体は、直接、排出配管58bを介して外部に排出される。他方の排出マニホールド部54bに排出された冷却媒体は、排出連結部56bを通って一方の排出マニホールド部54bに流入した後、排出配管58bを介して外部に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、冷却媒体供給マニホールド50は、一対の供給マニホールド部54a、54aと幅狭な供給連結部56aとを一体に有するとともに、一方の前記供給マニホールド部54aには、供給配管58aが設けられている。さらに、冷却媒体排出マニホールド52は、一対の排出マニホールド部54b、54bと幅狭な排出連結部56bとを一体に有するとともに、供給配管58aと対角位置の前記排出マニホールド部54bには、排出配管58bが設けられている。
ここで、供給連結部56aの底面は、供給マニホールド部54a、54aの底面から距離Xだけ上方に離間する一方、排出連結部56bの底面は、排出マニホールド部54b、54bの底面から距離Xだけ上方に離間している。
図4には、供給配管58aから排出配管58bまでの冷却媒体の圧損と、距離Xとの関係が示されている。これにより、距離Xが0の際、すなわち、冷却媒体供給マニホールド50(及び冷却媒体排出マニホールド52)が、四角形状(矩形状)の場合には、前記冷却媒体供給マニホールド50の内部容積が相当に大きくなる。従って、供給配管58aから冷却媒体供給マニホールド50内に冷却媒体が流入されると、前記冷却媒体の流速が著しく低下し、該冷却媒体の圧損が相当に増加している。
一方、距離Xが増加すると、冷却媒体供給マニホールド50及び冷却媒体排出マニホールド52の内部容積が減少するため、前記冷却媒体供給マニホールド50及び前記冷却媒体排出マニホールド52の圧損が低下する。そして、距離X1を超えると、供給連結部56a及び排出連結部56bの流路断面積が縮小し、圧損が増加する。
このため、距離X1に設定することにより、冷却媒体供給マニホールド50及び冷却媒体排出マニホールド52の圧損を最も低下させることができる。これにより、簡単な構成で、冷却媒体を円滑且つ確実に流通させることが可能になるという効果が得られる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック70の一部省略斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック70は、第1エンドプレート18aの外面側に設けられる冷却媒体供給マニホールド72及び冷却媒体排出マニホールド74を備える。冷却媒体供給マニホールド72及び冷却媒体排出マニホールド74は、略H字状を有する。
冷却媒体供給マニホールド72は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体供給連通孔30a、30aに連通する一対の縦長形状の供給マニホールド部76a、76aと、一対の前記供給マニホールド部76a、76aの略中間位置同士を連結し且つ長辺方向(矢印C方向)に沿う幅寸法が、一対の前記供給マニホールド部76a、76aよりも小さく設定される供給連結部78aとを備える。一方の供給マニホールド部76aには、第1エンドプレート18aの外部に延在する供給配管80aが一体に設けられる。
冷却媒体排出マニホールド74は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体排出連通孔30b、30bに連通する一対の排出マニホールド部76b、76bと、一対の前記排出マニホールド部76b、76bの略中間位置同士を連結し且つ長辺方向(矢印C方向)に沿う幅寸法が、一対の前記排出マニホールド部76b、76bよりも小さく設定される排出連結部78bとを備える。排出マニホールド部76bには、供給配管80aと対角位置に、第1エンドプレート18aの外部に延在する排出配管80bが一体に設けられる。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体供給マニホールド72及び冷却媒体排出マニホールド74は、略H字状を有している。このため、第2の実施形態は、略コ字状の冷却媒体供給マニホールド50及び冷却媒体排出マニホールド52を備える第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック90の一部省略斜視説明図である。
燃料電池スタック90は、第1エンドプレート18aの外面側に設けられる冷却媒体供給マニホールド92及び冷却媒体排出マニホールド94を備える。冷却媒体供給マニホールド92及び冷却媒体排出マニホールド94は、上方に開口する略コ字状を有する。
冷却媒体供給マニホールド92は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体供給連通孔30a、30aに連通する一対の縦長形状の供給マニホールド部96a、96aと、一対の前記供給マニホールド部96a、96aの下部側同士を連結し且つ長辺方向に沿う幅寸法が、一対の前記供給マニホールド部96a、96aよりも小さく設定される供給連結部98aとを備える。一方の供給マニホールド部96aには、第1エンドプレート18aの外部に延在する供給配管100aが一体に設けられる。
冷却媒体排出マニホールド94は、第1エンドプレート18aの一対の冷却媒体排出連通孔30b、30bに連通する一対の排出マニホールド部96b、96bと、一対の前記排出マニホールド部96b、96bの下部側同士を連結し且つ長辺方向に沿う幅寸法が、一対の前記排出マニホールド部96b、96bよりも小さく設定される排出連結部98bとを備える。排出マニホールド部96bには、供給配管100aと対角位置に、第1エンドプレート18aの外部に延在する排出配管100bが一体に設けられる。
このように構成される第3の実施形態では、冷却媒体供給マニホールド92及び冷却媒体排出マニホールド94は、上方に開口する略コ字状を有している。このため、第3の実施形態は、下方に開口する略コ字状の冷却媒体供給マニホールド50及び冷却媒体排出マニホールド52を備える第1の実施形態、並びに略H字状の冷却媒体供給マニホールド72及び冷却媒体排出マニホールド74を備える第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10、70、90…燃料電池スタック 12…燃料電池
18a、18b…エンドプレート 20…電解質膜・電極構造体
22、24…セパレータ 26a…酸化剤ガス供給連通孔
26b…酸化剤ガス排出連通孔 28a…燃料ガス供給連通孔
28b…燃料ガス排出連通孔 30a…冷却媒体供給連通孔
30b…冷却媒体排出連通孔 32…酸化剤ガス流路
34…燃料ガス流路 36…冷却媒体流路
38a、38b…連通路 42…固体高分子電解質膜
44…カソード側電極 46…アノード側電極
50、72、92…冷却媒体供給マニホールド
52、74、94…冷却媒体排出マニホールド
54a、76a、96a…供給マニホールド部
54b、76b、96b…排出マニホールド部
56a、78a、98a…供給連結部 56b、78b、98b…排出連結部
58a、80a、100a…供給配管 58b、80b、100b…排出配管

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、積層方向両端に長方形状のエンドプレートが配設される燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池スタックの互いに対向する長辺側の2辺には、それぞれの一端側に積層方向に連通して冷却媒体を流通させる冷却媒体供給連通孔が互いに対向して一対設けられ、且つ、それぞれの他端側に冷却媒体排出連通孔が互いに対向して一対設けられるとともに、
    一方の前記エンドプレートには、少なくとも前記一対の冷却媒体供給連通孔又は前記一対の冷却媒体排出連通孔のいずれかに連通する一対のマニホールド部と、
    前記一対のマニホールド部同士を連結し且つ前記長辺側に沿う幅寸法が前記一対のマニホールド部の寸法よりも小さく設定される連結部と、
    が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記エンドプレートには、前記冷却媒体供給連通孔に連通する前記一対のマニホールド部である一対の供給マニホールド部と、
    前記一対の供給マニホールド部同士を連結する前記連結部である供給連結部と、
    前記冷却媒体排出連通孔に連通する前記一対のマニホールド部である一対の排出マニホールド部と、
    前記一対の排出マニホールド部同士を連結する前記連結部である排出連結部と、
    が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記一対の供給マニホールド部の一方には、前記エンドプレートの外部に延在する供給配管が設けられるとともに、
    前記一対の排出マニホールド部の前記供給配管と対角位置には、前記エンドプレートの外部に延在する排出配管が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
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