JP2002319425A - 燃料電池の状態検出装置 - Google Patents

燃料電池の状態検出装置

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JP2002319425A
JP2002319425A JP2001124944A JP2001124944A JP2002319425A JP 2002319425 A JP2002319425 A JP 2002319425A JP 2001124944 A JP2001124944 A JP 2001124944A JP 2001124944 A JP2001124944 A JP 2001124944A JP 2002319425 A JP2002319425 A JP 2002319425A
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fuel cell
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Hideo Kato
英男 加藤
Katsumi Hayashi
勝美 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池スタックの状態、例えば発電状態等
に関連した温度等を容易かつ高精度に検出する。 【解決手段】 冷却液通路36を冷却液通路20aと冷
却液通路20bの間に配置し、燃料ガス通路と空気通路
が重複する部分(発電可能な部位)の一部、例えばセル
の幅方向の中央部に設けた。冷却液通路36を、冷却液
通路37,38および冷却液循環回路53,54を介し
て、冷却液通路20a,20bに対し並列的に冷却液循
環回路51に接続した。冷却液循環回路53には、排出
側の冷却液通路37近傍で冷却液の温度を検出する温度
センサ55を設けた。供給側の冷却液循環回路54に
は、冷却液循環回路54を流れる冷却液の温度を検出す
る温度センサ56を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池の発電状
態等の状態を検出する燃料電池の状態検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固体高分子膜型燃料電池は、固体
高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側
から挟み込んで形成されたセルに対し、複数のセルを積
層して構成されたスタック(以下において燃料電池スタ
ックと呼ぶ)を備えており、アノード電極に燃料として
水素が供給され、カソード電極に酸化剤として空気が供
給されて、アノード電極で触媒反応により発生した水素
イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソード電極
まで移動して、カソード電極で酸素と電気化学反応を起
こして発電するようになっている。
【0003】ところで、従来、例えば特開2000−2
94263号公報に開示された燃料電池システムのよう
に、燃料電池スタック内部の温度を検出する複数の温度
センサを備え、これらの温度センサからの出力に基づい
て反応ガスの供給動作等を制御する燃料電池システムが
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の一例による燃料電池システムのように、燃料電
池スタックの内部に温度センサを設ける場合には、燃料
電池スタックの構造が複雑化してしまうという問題が生
じる。しかも、燃料電池スタックの状態、例えば発電状
態等を精度良く検出するためには、燃料電池スタックの
内部に複数の温度センサを設ける必要があり、より一
層、燃料電池スタックの構造が複雑化してしまう虞があ
る。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電
池スタックの状態、例えば発電状態等に関連した温度等
を容易かつ高精度に検出することが可能な燃料電池の状
態検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の燃料
電池の状態検出装置は、固体高分子電解質膜をアノード
電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された
セルと、前記セルに設けられて各前記アノード電極およ
び前記カソード電極に反応ガスを供給する反応ガス通路
(例えば、後述する実施の形態における燃料ガス通路1
8a,18b,42、空気通路19a,19b,43)
と、前記反応ガス通路から離隔して設けられて熱交換媒
体(例えば、後述する実施の形態における冷却液)を流
通させる第1熱交換媒体通路(例えば、後述する実施の
形態における冷却液通路20a,20b)と、前記セル
の発電可能な領域の一部(例えば、後述する実施の形態
におけるセル15の幅方向の中央部)に前記第1熱交換
媒体通路から独立して設けられ、熱交換媒体を流通させ
る第2熱交換媒体通路(例えば、後述する実施の形態に
おける冷却液通路36)とを備えてなる燃料電池(例え
ば、後述する実施の形態における燃料電池スタック1
1)と、前記第2熱交換媒体通路に前記熱交換媒体を流
通させる熱交換媒体循環手段(例えば、後述する実施の
形態における冷却液通路37,38および冷却液循環回
路53,54および冷却液循環回路51およびポンプ5
2)と、前記熱交換媒体循環手段に設けられて前記熱交
換媒体の温度を検出する温度検出手段(例えば、後述す
る実施の形態における温度センサ55,57)と、前記
温度検出手段にて検出された前記熱交換媒体の温度に基
づいて前記燃料電池の状態(例えば、後述する実施の形
態における発電状態)を検出する状態検出手段(例え
ば、後述する実施の形態におけるECU35)とを備え
たことを特徴としている。
【0006】上記構成の燃料電池システムによれば、例
えば燃料電池の発電時等に冷却を行う熱交換媒体が流通
する第1熱交換媒体通路に対して、例えば低温状態の燃
料電池を起動する場合等に熱交換媒体を流通させる第2
熱交換媒体通路を、第1熱交換媒体通路と独立してセル
の発電可能な領域の一部に設け、さらに、第2熱交換媒
体通路を流通する熱交換媒体の温度を検出する温度検出
手段を備えたことにより、この温度検出手段の検出結果
に基づいて、燃料電池内部の状態、例えば発電状態に関
わる温度等を容易に検出することができる。しかも、第
2熱交換媒体通路は、第1熱交換媒体通路に比べて、セ
ルの発電可能な領域の一部にのみ熱交換媒体を流通させ
るだけであるから、例えば低温状態の燃料電池を起動す
る場合には、第1熱交換媒体通路における熱交換媒体の
流通を停止、さらには第1熱交換媒体通路から熱交換媒
体を抜き取っておくことで、燃料電池の熱容量が増大す
ることを抑制して、燃料電池を所定の温度まで上昇させ
る際に要する時間を短縮することができる。すなわち、
燃料電池内部の温度を検出する際に、第2熱交換媒体通
路に相対的に小流量の熱交換媒体(つまり冷却媒体)を
流通させるだけで済み、燃料電池内部の状態が変化する
(つまり冷却される)ことを抑制することができる。こ
れにより、例えば第1熱交換媒体通路に温度検出手段を
備え、この第1熱交換媒体通路に冷却媒体をなす熱交換
媒体を相対的に大流量で流通させて燃料電池内部の温度
を検出する場合のように、燃料電池内部が過剰に冷却さ
れてしまうことを防止することができる。
【0007】さらに、請求項2に記載の本発明の燃料電
池の状態検出装置は、前記温度検出手段は前記第2熱交
換媒体通路の排出口近傍(例えば、後述する実施の形態
における排出側の冷却液通路37近傍)に設けられ、前
記第2熱交換媒体通路から排出される前記熱交換媒体の
温度を検出することを特徴としている。上記構成の燃料
電池の状態検出装置によれば、第2熱交換媒体通路から
排出される熱交換媒体の温度を検出することで、この検
出結果に基づいて、燃料電池内部の状態、例えば発電状
態に関わる温度等を、より一層、精度良く検出すること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
燃料電池の状態検出装置について添付図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る燃料電池
の状態検出装置10の構成図であって、セパレータ16
を冷却液通路20a,20b,36が形成されている側
から見た正面図であり、図2は燃料電池スタック11の
一部における縦断面図であり、図3はセパレータ16を
燃料ガス通路18a,18bが形成されている側から見
た正面図である。なお、説明の都合上、図1には冷却液
回路および制御構成を併記しており、図3にはセパレー
タ17に形成されている空気通路19a,19bを破線
で併記している。
【0009】図2に示すように、この本実施の形態に係
る燃料電池スタック11は、固体高分子電解質膜12を
アノード電極13とカソード電極14とで挟持し、さら
にアノード電極13およびカソード電極14の外側を一
対のセパレータ16,17で挟持してなるセル15を水
平方向に複数積層して構成されており、図示しないスタ
ッドボルトにより締め付けられている。なお、固体高分
子電解質膜7は例えばパーフルオロスルホン酸ポリマー
で構成されており、アノード電極9およびカソード電極
11はPtを主体とする触媒により構成されており、セ
パレータ16,17はカーボン等の導電性材料で構成さ
れている。
【0010】アノード電極13と、これに隣接するセパ
レータ16との間には、燃料ガスとしての水素ガスを流
通させる燃料ガス通路18a,18bが形成されてい
る。また、カソード電極14と、これに隣接するセパレ
ータ17との間には、酸化剤ガスとしての空気を流通さ
せる空気通路19a,19bが形成されている。さら
に、各セパレータ16,17の背面間には、燃料電池1
5を冷却するための冷却液(純水やエチレングリコール
やオイル等)を流通させる冷却液通路20a,20b,
36が形成されている。
【0011】図1に示すように、燃料電池スタック11
は、左右両側にそれぞれ4つの通路21,22,23,
24,25,26,27,28を備え、上下両側にそれ
ぞれ3つの通路29,30,37,31,32,38を
有しており、これら通路21〜32,37,38はセル
15の積層方向に貫通して設けられている。
【0012】以下に、燃料ガス通路および空気通路につ
いて説明する。図3に示すように、この燃料電池スタッ
ク11においては、燃料ガス通路および空気通路が上下
二系列に分割されている。左側上から1番目と3番目の
通路は水素ガスを供給するための燃料ガス通路21,2
3であり、右側上から2番目と下から1番目の通路は水
素ガスを排出するための燃料ガス通路26,28であ
り、燃料ガス通路21を流通する水素ガスは上側の燃料
ガス通路18aを通って燃料ガス通路26に排出され、
一方、燃料ガス通路23を流通する水素ガスは下側の燃
料ガス通路18bを通って燃料ガス通路28に排出され
る。
【0013】また、セパレータ17には、上側の燃料ガ
ス通路18aに対応する位置に上側の空気通路19aが
形成されており、下側の燃料ガス通路18bに対応する
位置に下側の空気通路19bが形成されている。右側上
から1番目と3番目の通路は空気を供給するための空気
通路25,27であり、左側上から2番目と下から1番
目の通路は空気を排出するための空気通路22,24で
あり、空気通路25を流通する空気は上側の空気通路1
9aを通って空気通路22に排出され、一方、空気通路
27を流通する空気は下側の空気通路19bを通って空
気通路24に排出される。
【0014】次に、冷却液通路20a,20b,36に
ついて説明すると、この燃料電池スタック11において
は、冷却液通路が左右および中央の三系列に分割されて
いる。下側の冷却液通路31,32,38は冷却液が供
給される冷却液通路であり、上側の冷却液通路29,3
0,37は冷却液を排出するための冷却液通路であり、
冷却液通路31に供給された冷却液は冷却液通路20a
を通って冷却液通路29に排出され、冷却液通路32に
供給された冷却液は冷却液通路20bを通って冷却液通
路30に排出され、冷却液通路38に供給された冷却液
は冷却液通路36を通って冷却液通路37に排出され
る。
【0015】冷却液通路36は、冷却液通路20aと冷
却液通路20bの間に配置されておち、燃料ガス通路1
8a,18bと空気通路19a,19bが重複する部分
(この部分が発電可能な部位となる)の一部、例えばセ
ル15の幅方向の中央部に設けられている。なお、これ
ら冷却液通路20a,20b,36は、燃料ガス通路1
8a,18bと空気通路19a,19bが重複する部分
(この部分が発電可能な部位となる)のほぼ全域をカバ
ーしている。
【0016】供給側の冷却液通路31,32は冷却液循
環回路51を介して排出側の冷却液通路29,30に接
続されており、冷却液循環回路51は、ポンプ52と、
ポンプ52の上流側および下流側に設置された制御バル
ブV1,V2を備えている。制御バルブV1,V2は冷
却液の流路を制御するための流路切り替え手段であり、
制御バルブV1,V2を開くと冷却液通路29,30,
31,32への冷却液の流通が許容され、その結果、冷
却液通路20a,20bに冷却液が流れ、制御バルブV
1,V2を閉じると冷却液通路29,30,31,32
への冷却液の流通が阻止され、その結果、冷却液通路2
0a,20bに冷却液が流れなくなる。
【0017】また、排出側の冷却液通路37は、冷却液
循環回路51におけるポンプ52と制御バルブV1との
間に、冷却液循環回路53を介して接続されており、供
給側の冷却液通路38は、冷却液循環回路51における
ポンプ52と制御バルブV2との間に、冷却液循環回路
54を介して接続されている。これにより、冷却液通路
36は、冷却液通路37,38および冷却液循環回路5
3,54を介して、冷却液通路20a,20bに対し並
列的に冷却液循環回路51に接続されている。この冷却
液循環回路53,54は制御バルブV1,V2の開閉状
態にかかわらず常に冷却液が流通可能であり、したがっ
て、ポンプ52が駆動されているときには冷却液通路3
6,37,38に冷却液が流れる。
【0018】冷却液循環回路53には、排出側の冷却液
通路37近傍に、冷却液循環回路53を流れる冷却液の
温度を検出するための温度センサ55が設けられてお
り、温度センサ55の出力信号はECU35に入力され
る。供給側の冷却液循環回路54には、供給側の冷却液
通路38近傍に冷却液循環回路54を流れる冷却液の温
度を検出するための温度センサ56が設けられており、
温度センサ56の出力信号はECU35に入力される。
【0019】なお、ECU35は通常は燃料電池スタッ
ク11の発電により得られた電力で作動されるが、燃料
電池スタック11の起動時には図示しないバッテリーに
蓄電されている電力により作動される。
【0020】本実施の形態による燃料電池の状態検出装
置10は上記の構成を備えている。次に、この燃料電池
の状態検出装置10の動作について説明する。先ず、低
温発電モードについて説明する。燃料電池の温度が低い
場合、例えば0℃以下である低温起動時には、燃料電池
スタック11を迅速に暖機するために低温発電モードで
動作するようにし、低温発電モードでの運転により燃料
電池スタック11の温度が上昇してから、後述する定常
発電モードに移行するようにしている。低温発電モード
では、水素ガスは上側の燃料ガス通路18aだけに流し
て下側の燃料ガス通路18bには流さず、空気は上側の
空気通路19aだけに流して下側の空気通路19bには
流さないようにする。このようにすると、各セル15に
おいて上側半分だけを発電面とすることができ、各セル
15の下側半分は発電に寄与しなくすることができる。
【0021】また、低温発電モードでは、ポンプ52を
駆動するとともに制御バルブV1,V2を閉じ、冷却液
通路29,30,31,32の冷却液の流通を阻止して
冷却液通路20a,20bに冷却液を流さないようにす
る。これにより、冷却液循環回路51の冷却液は、ポン
プ52→冷却液循環回路51→冷却液循環回路54→冷
却液通路38→冷却液通路36→冷却液通路37→冷却
液循環回路53→冷却液循環回路51→ポンプ52とい
う閉回路を循環することとなる。さらに、低温発電モー
ドでは、冷却液循環回路51に設けられている図示しな
いラジエータは駆動させない。
【0022】これにより、燃料電池スタック11の発電
面の一部領域だけで発電を行い、この発電に伴う自己発
熱によって燃料電池スタック11を局所的に加熱する。
そして、この熱が燃料電池スタック11全体に伝熱し、
燃料電池スタック11全体を迅速に昇温することができ
る。なお、低温発電モードでは、冷却液通路29,3
0,31,32から冷却液を抜いておくことで、燃料電
池スタック11の熱容量が低くなって、より一層迅速に
加熱することができる。
【0023】定常発電モードでは、上下二系列ある燃料
ガス通路18a,18bの両方に水素ガスを流し、空気
通路19a,19bの両方に空気を流し、左右中央三系
列ある冷却液通路20a,20b,36の全てに冷却液
を流す。すなわち、燃料ガス通路21,23に水素ガス
を供給して燃料ガス通路18a,18bに水素ガスを流
し、燃料ガス通路26,28に排出する。また、図示し
ないスーパーチャージャーを駆動して空気通路25,2
7に空気を供給し、空気通路19a,19bに空気を流
し、空気通路22,24に排出する。さらに、ポンプ5
2を駆動するとともに制御バルブV1,V2を開いて冷
却液通路31,32,38に冷却液を供給し、冷却液通
路20a,20b,36に冷却液を上向きに流し、冷却
液通路29,30,37に排出する。これにより、全セ
ル15の発電面全面で発電が行われ、発電面全面が冷却
液により冷却される。なお、低温発電モードから定常発
電モードへの切り換えは、後述するように燃料電池スタ
ック11内部の温度が、例えば0℃近傍を超えた時点で
行うようにされているが、この切り換え直後において、
燃料電池スタック11の温度が相対的に低い状態では、
ポンプ52を低出力で駆動する。なお、この定常発電モ
ードにおいては、冷却液循環回路51に設けられている
図示しないラジエータを駆動して冷却液を冷却する。
【0024】ここで、例えば低温発電モードから定常発
電モードへ移行するタイミングを決定する際には、冷却
液循環回路53に設けられた温度センサ55による冷却
液の温度の検出結果に基づいて、燃料電池スタック11
内部の温度、つまり発電状態を算出する。そして、燃料
電池スタック11の温度が所定温度(例えば、0〜+1
0℃程度)を超えたと判定された場合に定常発電モード
へ移行する。
【0025】上述したように、本実施の形態による燃料
電池の状態検出装置10によれば、例えば燃料電池スタ
ック11の定常発電モードに冷却を行う冷却液が流通す
る冷却液通路20a,20bに対して、これらの冷却液
通路20a,20bと独立してセル15の発電可能な領
域の一部に冷却液通路36を設け、さらに、この冷却液
通路36を流通する冷却液の温度を検出する温度センサ
55を備えたことにより、この温度センサ55の検出結
果に基づいて、燃料電池スタック11内部の状態、例え
ば発電状態に関わる温度等を容易に検出することができ
る。特に、冷却液通路36から排出される冷却液の温度
を検出することで、この検出結果に基づいて、燃料電池
スタック11内部の状態、例えば発電状態に関わる温度
等を、より一層、精度良く検出することができる。これ
により、例えば低温発電モードから定常発電モードに移
行する際に、燃料電池スタック11の冷却を開始するタ
イミングを適切に設定することができ、燃料電池スタッ
ク11が過剰加熱状態となってしまうことを防止するこ
とができる。
【0026】しかも、冷却液通路36は、冷却液通路2
0a,20bに比べて、セル15の発電可能な領域の一
部にのみ冷却液を流通させるだけであるから、例えば低
温発電モードであっても、燃料電池スタック11が過剰
に冷却されてしまうこと無しに内部の温度を検出するこ
とができる。また、冷却液通路20a,20bにおける
冷却液の流通を停止、さらには、冷却液通路20a,2
0bから冷却液を抜き取っておくことで、燃料電池スタ
ック11の熱容量が増大することを抑制して、燃料電池
スタック11を所定の温度まで上昇させる際に要する時
間を短縮することができる。
【0027】なお、上述した本実施形態の燃料電池の状
態検出装置10においては、冷却液通路36をセル15
の幅方向の中央部に配置したが、冷却液通路36の設置
位置は他の位置であってもよく、反応ガス(この実施の
形態では燃料である水素ガスや、酸化剤である空気)の
流路形態等に基づいて適宜の位置に配置することが可能
である。
【0028】また、上述した本実施形態の燃料電池の状
態検出装置10において、低温発電モードのときには、
上側の燃料ガス通路18aと上側の空気通路19aにだ
け水素ガスと空気を流すようにしているが、低温発電モ
ードのときに上下両方の燃料ガス通路18a,18bに
水素ガスを流し、上下両方の空気通路19a,19bに
空気を流すようにしても構わない。
【0029】さらに、上述した本実施形態の燃料電池の
状態検出装置10においては、燃料ガス通路18a,1
8bと空気通路19a,19bをそれぞれ水平方向に延
びる直線流路としているが、これら燃料ガス通路および
空気通路は直線流路に限るものではない。例えば、図4
に示すように、燃料ガス通路および空気通路を蛇行流路
としても本発明は成立する。図4について簡単に説明す
ると、図4は本実施形態の変形例に係るセパレータ16
を燃料ガス通路が設けられている側から見た正面図であ
り、図3に対応するものである。この燃料電池スタック
11では、水素ガスを供給するための燃料ガス通路41
が左側上方に設けられ、水素ガスを排出するための燃料
ガス通路42が右側下方に設けられ、空気を供給するた
めの空気通路43が右側上方に設けられ、空気を排出す
るための空気通路44が左側下方に設けられている。そ
して、セパレータ16には燃料ガス通路41と燃料ガス
通路42とを接続する燃料ガス通路45が逆S字状に蛇
行して設けられており、セパレータ17には空気通路4
3と空気通路44とを接続する空気通路46がセパレー
タ16側から見てS字状に蛇行して設けられている。
【0030】この燃料電池スタック11においては、水
素ガスは左側上方の燃料ガス通路41から燃料ガス通路
45に入り、燃料ガス通路45に沿って蛇行して流れな
がら下降していき、右側下方の燃料ガス通路42に排出
される。空気は右側上方の空気通路43から空気通路4
6に入り、空気通路46に沿って蛇行して流れながら下
降していき、左側下方の空気通路44に排出される。燃
料ガス通路45における3つの水平部を流れる水素ガス
と空気通路46における3つの水平部を流れる空気は互
いに対向するように流れる。
【0031】また、上述した本実施形態の燃料電池の状
態検出装置10において、冷却液通路36は、冷却液通
路37,38および冷却液循環回路53,54を介し
て、冷却液通路20a,20bに対し並列的に冷却液循
環回路51に接続したが、これに限定されず、例えば冷
却液通路20a,20bが接続された冷却液循環回路5
1とは独立した、他の冷却液循環回路に接続されていて
も良い。すなわち、冷却液通路36と、冷却液通路20
a,20bとは、互いに異なる閉循環回路に接続されて
いても良く、この場合には、冷却液通路36,37,3
8が接続された閉循環回路に温度センサ55,56が設
けられていれば良い。
【0032】また、上述した本実施形態の燃料電池の状
態検出装置10においては、低温発電モードにて燃料電
池スタック11の発電面の一部領域だけで発電を行い、
この発電に伴う自己発熱によって燃料電池スタック11
を局所的に加熱するとしたが、これに限定されず、例え
ば、図3に示す上側の燃料ガス通路18aおよび上側の
空気通路19aや、図4に示す蛇行した燃料ガス通路4
5および空気通路46の上部等を、外部から加熱するシ
ート状等の電気ヒーターを備えても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の燃料電池の状態検出装置によれば、燃料電池内
部の状態、例えば発電状態に関わる温度等を容易かつ高
精度にに検出することができる。さらに、請求項2に記
載の本発明の燃料電池の状態検出装置によれば、燃料電
池の内部を流通して第2熱交換媒体通路から排出される
熱交換媒体の温度を検出することで、燃料電池内部の状
態、例えば発電状態に関わる温度等を、より一層、精度
良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る燃料電池の状態検
出装置の構成図であって、セパレータを冷却液通路が形
成されている側から見た正面図である。
【図2】 図1に示す燃料電池スタックの一部における
縦断面図である。
【図3】 図1に示すセパレータを燃料ガス通路が形成
されている側から見た正面図である。
【図4】 本実施形態の変形例に係るセパレータを燃料
ガス通路が形成されている側から見た正面図である。
【符号の説明】
10 燃料電池の状態検出装置 18a,18b,42 燃料ガス通路(反応ガス通路) 19a,19b,43 空気通路(反応ガス通路) 20a,20b 冷却液通路(第1熱交換媒体通路) 35 ECU(状態検出手段) 36 冷却液通路(第2熱交換媒体通路) 37,38 冷却液通路(熱交換媒体循環手段) 51,53,54 冷却液循環回路(熱交換媒体循環手
段) 52 ポンプ(熱交換媒体循環手段) 55,57 温度センサ(温度検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質膜をアノード電極とカ
    ソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルと、
    前記セルに設けられて各前記アノード電極および前記カ
    ソード電極に反応ガスを供給する反応ガス通路と、前記
    反応ガス通路から離隔して設けられて熱交換媒体を流通
    させる第1熱交換媒体通路と、前記セルの発電可能な領
    域の一部に前記第1熱交換媒体通路から独立して設けら
    れ、熱交換媒体を流通させる第2熱交換媒体通路とを備
    えてなる燃料電池と、 前記第2熱交換媒体通路に前記熱交換媒体を流通させる
    熱交換媒体循環手段と、前記熱交換媒体循環手段に設け
    られて前記熱交換媒体の温度を検出する温度検出手段
    と、 前記温度検出手段にて検出された前記熱交換媒体の温度
    に基づいて前記燃料電池の状態を検出する状態検出手段
    とを備えたことを特徴とする燃料電池の状態検出装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段は前記第2熱交換媒体
    通路の排出口近傍に設けられ、前記第2熱交換媒体通路
    から排出される前記熱交換媒体の温度を検出することを
    特徴とする請求項1に記載の燃料電池の状態検出装置。
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