JP2008103154A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池モジュール内部に存在する低温箇所の温度を把握して氷点突破か否かを判断することにより、氷点下起動時から通常運転に移行する時に発生する可能性が有る燃料電池モジュールの劣化や凍結を防止する。
【解決手段】温度センサT1、T2、T3、T4は、スタック内の温度が低くなり易い箇所に設置される。始動時、これらの温度センサが示す温度を比較して、最も低い温度(tmlとする)を選別し、温度tmlと基準温度t0(例えば氷点温度)とを比較する過程を、tmlがt0より大となるまで繰り返す。tmlがt0より大となった時、燃料電池モジュールの運転条件を通常運転時の運転条件に切り換える。通常運転時では、各温度センサが示す温度を比較して、最も高い温度(tmhとする)を選別し、以後、この温度tmhを温度条件とする制御に切り換える。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、特に低温動作から通常動作に切り換える判断を適正に行える技術に関する。
燃料電池システムでは、燃料電池モジュール内部の温度を測定し、測定された温度に対応した運転制御が行われている。これは、燃料電池モジュールの損傷(特に、凍結や、電解質膜、樹脂等の劣化)や、発電効率の低下を防止するために必要な技術である。
従来は、この燃料電池の燃料電池モジュール内部の温度測定方法として、燃料電池モジュールから排出される冷却水の温度を測定し、冷却水の温度が低い場合には、燃料電池の発熱量を増大させて温度を上昇させ、温度が十分高くなったと判断されると、燃料電池モジュールに供給されるエア流量を増加させて、発電効率を上げていた。
例えば、特開2003−308863号公報には、燃料電池モジュールの端部に発熱体を設け、端部セルの出力電圧値が設定電圧値に達するまで、この発熱体に通電して端部の温度上昇を図る技術が開示されている(特許文献1)。
また、例えば、特開2002−313388号公報には、低温起動時には燃料電池に供給する水素ガスの流量または圧力を低下させることにより、発電効率低下による自己発熱量(損失)を増大させ、燃料電池の暖機時間を短縮する技術が開示されている(特許文献2)。
さらに、例えば、特開2005−44795号公報には、燃料電池の温度が水の凍結温度を突破しているか否かによって燃料ガス及び酸化剤ガスの供給圧力を変化させるように制御する技術が開示されている(特許文献3)。
特開2003−308863号公報(段落0055〜0057等) 特開2002−313388号公報(段落0016、0026等) 特開2005−44795号公報(段落0037〜0039等)
しかしながら、前特許文献1に開示されている技術の場合、発熱体を設ける必要が有るのでコスト高になったり、発熱体を設置するスペースが必要なために燃料電池の小型化が阻まれたりすることになる。また、端部における単セルの出力電圧値は必ずしも燃料電池モジュール内部の温度指標になるとは限らず、特に、高々一箇所の単セルにおいて温度センサを設けただけでは燃料電池モジュール内部に偏在する低温領域の温度を正しく把握することができないという不都合があった。
また、特許文献2に開示されている技術の場合、低温起動時か否かの判断を行うために必要な燃料電池モジュール内部の温度の具体的な測定方法にまでは開示されていなかった。すなわち、燃料電池モジュール内でも場所によって検出される温度にバラツキがあるため、例えば、燃料電池モジュールのある場所では氷点突破と判断されたとしても、他の場所では氷点以下で水が凍結していることがあった。このため、燃料電池モジュール全体が氷点突破と判断されて氷点突破時に対応した通常運転が始まると、燃料電池モジュールに供給される燃料ガスやエアの増大により燃料電池モジュール内部で生成される水の量が増加し、実際には未だ氷点以下の部分において凍結が生じ、ガス流路が閉塞されてセル電圧が低下したり、燃料電池モジュールの劣化により耐久性が悪くなったりするという不都合を生じることがあった。
さらに、前述の特許文献3に開示されている技術の場合、同様に、燃料電池の温度が水の凍結温度を突破しているか否かの判断を行うために必要な燃料電池モジュール内部の温度の具体的な測定方法にまでは触れられておらず、同様の不都合を生じていた。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、燃料電池モジュール内の最低温度を正しく測定し、低温動作から通常動作に切り換えるタイミングの適正化を図ることにより、燃料電池モジュールの劣化を防止し、凍結によるセル電圧の低下を防止することができる燃料電池システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、反応ガスの電気化学反応により発電する単セルが複数積層されて形成された燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを制御する制御部と、を有する燃料電池システムであって、前記セル積層体内には、選定された特定の複数の単セルの各々に温度センサを備え、前記制御部は、始動時以降に、前記温度センサの各々が示す温度のうち、最も低い温度が、予め設定された基準温度よりも高くなった場合に、前記燃料電池モジュールの運転状態を通常運転状態に切り換えることを特徴とする。
このような構成により、燃料電池モジュール内部に存在する最も低温となりそうな箇所のうち、実際に測定された温度が最も低かった温度が基準温度(例えば氷点)を突破したか否かを判断して通常運転に切り換えるので、通常運転切り換え後に生成される水が凍結しガス流路が閉鎖され単セル電圧を低下させたり、単セルの耐久性を劣化させたりすることを防止することができる。なお、「選定された特定の単セル」は、他の単セルよりも温度が低くなり易い単セルとして選ばれたものであり、例えば燃料電池モジュールの端部に位置する単セルのうち幾つかである。
また、本発明の燃料電池システムは、前記燃料電池モジュールの運転状態が通常運転状態に切り換えられた後は、前記燃料電池を冷却する冷媒の温度を温度条件とする制御を実行することが可能である。
上記構成によれば、低温運転から脱し通常運転状態となった後は、冷媒の温度、すなわち燃料電池モジュール全体の温度に基づいて制御されるので、高い運転効率での運転制御が行える。
また、本発明の燃料電池システムにおいて、前記セル積層体内には、選定された特定の複数の単セルの各々に温度センサを備え、前記制御部は、通常運転状態に移行後に、前記温度センサの各々が示す温度のうち、最も高い温度を選別し、前記最も高い温度を温度条件とする制御を実行することは好ましい。
このような構成により、燃料電池モジュール内部に存在する最も高温となりそうな箇所のうち、実際に測定された温度が最も高かった温度を温度条件として通常運転時における制御が行われる。単セルが必要以上に高温になると電解質膜の劣化等の不都合が生じるところ、上記発明によれば、最も温度の高い単セルに適合させて通常運転における制御がされるため、高い運転効率を維持しつつ、耐久性を確保することが可能である。なお、「選定された特定の単セル」とは、他の単セルよりも温度が高くなり易い単セルとして選ばれたものであり、例えば燃料電池モジュールの中央部に位置する単セルのうち幾つかである。
また、本発明の燃料電池システムは、反応ガスの電気化学反応により発電する単セルが複数積層されて形成されるセル積層体を備えた燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを制御する制御部と、を有する燃料電池システムであって、前記セル積層体内には、他の単セルよりも温度が低くなり易い単セルとして選定された複数の単セルから成る第1のセンサ系と、他のセルよりも温度が高くなり易いセルとして選定された複数のセルから成る第2のセンサ系と、を備え、前記制御部には、始動時以降に、前記第1のセンサ系に属する温度センサの各々が示す温度のうち、最も低い温度を選別する手段と、前記の最も低い温度が、予め設定された基準温度よりも高くなった場合に、前記燃料電池モジュールの運転状態を通常運転状態に切り換える手段と、を備え、さらに、前記制御部には、通常運転時の運転条件に移行後に、前記第2のセンサ系に属する温度センサの各々が示す温度のうち、最も高い温度を選別する手段と、前記制御手段において前記の最も高い温度を温度条件とする制御を実行する手段と、を備えたことを特徴とする。
このような構成により、低温運転時には、燃料電池モジュール内部に存在する最も低温となりそうな箇所のうち、実際に測定された温度が最も低かった温度が基準温度(例えば氷点)を突破したか否かを判断して通常運転に切り換えるので、通常運転切り換え後に生成される水が凍結しガス流路が閉鎖され単セル電圧を低下させたり、単セルの耐久性を劣化させたりすることを防止することができる。また、通常運転時には、燃料電池モジュール内部に存在する最も高温となりそうな箇所のうち、実際に測定された温度が最も高かった温度を温度条件として通常運転時における制御が行われる。単セルが必要以上に高温になると電解質膜の劣化等の不都合が生じるところ、上記発明によれば、最も温度の高い単セルに適合させて通常運転における制御がされるため、高い運転効率を維持しつつ、耐久性を確保することが可能である。
ここで、単セルの各々には、各前記単セルの発電電圧を測定するためのセルモニタ用の突起部が設けられており、前記温度センサは、該セルモニタ用の突起部に設けられているようにしてもよい。このような構成により、温度センサをセルモニタ用の突起部に取り付けるので、温度センサの取り付けが容易である。
また、単セルに冷媒を供給する流路を提供するセパレータが設けられており、前記温度センサは、該セパレータの中央付近に設けられているようにしてもよい。このように冷媒が流れるセパレータの中央付近で温度を検出するので、単セルの実際の温度を的確に把握して制御できる。
さらに、燃料電池モジュールの端部にターミナルが設けられており、前記温度センサは、該ターミナルに設けられているようにすることもできる。このような構成により、金属部材であって熱伝導度が大きいセルの電極端子に表面温度を測定する温度センサを取り付けるので、単セルの実際の温度を一層的確に把握して制御できると共に、温度センサの取付加工が容易である。
さらにまた、燃料電池モジュールの端部にはガスバイパスダミーセルが設けられており、前記温度センサは、該ガスバイパスダミーセルに設けられているようにしてもよい。このような構成により、起電力を有する通常のセルではなく、ガスバイパスダミーセルの中央部に、表面温度を測定する温度センサを取り付けるので、スタック内部の実際の温度を、起電力を有するセルには影響を与えることなく把握して制御することができる。
本発明によれば、燃料電池モジュール内部に存在する最も低温となる箇所の温度によって基準温度(例えば氷点)を突破したか否かを判断するので、通常運転切り換え後に生成される水が凍結しガス流路が閉鎖され単セル電圧を低下させたり、単セルの耐久性を劣化させたりすることを防止することができる。
次に本発明を実施するための好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態は、電気自動車に搭載するハイブリッド燃料電池システムに本発明を適用したものである。以下の実施形態は本発明の適用形態の単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
(実施形態1)
この実施形態1は、車載用の燃料電池システムに係り、特に燃料電池の端部の温度が相対的に低くなり易い箇所に複数箇所温度センサを設置し、始動時、各温度センサからの温度を計測し、最も低い検出温度が基準値(例えば氷点温度)を越えた場合に運転条件を切り換える燃料電池システムに関するものである。
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの構成を示す構成図である。
図1において、本実施形態に係る燃料電池システム100は、車載発電システムであり、燃料電池1(燃料電池本体)と、酸化ガスとしての空気(酸素)を燃料電池1に供給する酸化ガス配管系300と、燃料ガスとしての水素を燃料電池1に供給する燃料ガス配管系400と、燃料電池1に冷媒を供給して燃料電池1を冷却する冷媒配管系500と、システムの電力を充放電する電力系600と、システム全体を統括制御する制御部700と、を備えている。
図2は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの燃料電池1の主要部の構成を示す構成図である。
図2において、本実施形態に係る燃料電池1の主要部(本発明に係る燃料電池モジュール)は、反応ガスの電気化学反応により発電する単セル(以下、単に「セル」とも称する。)2と、該セル2が複数積層されて形成されるセル積層体3と、該セル積層体3の積層方向両端を挟持する一対のエンドプレート8と、両端のエンドプレート8同士を繋ぐテンションプレート9と、複数の弾性体(図示省略)をセル2の積層方向から挟持する一対のプレッシャプレート12と、酸化ガス(ここではエア)用の出入口マニホールド15と、燃料ガス(ここでは水素ガス)用の出入口マニホールド16と、冷却水の出入口マニホールド17と、を備えて構成されている。
図2に示すように、燃料電池1は、例えば固体高分子電解質型で構成され、多数のセル(単セル)2を積層したスタック構造となっている。各セル2は、イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極及び燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータ(図示は省略)を有している。一方のセパレータの燃料ガス流路に燃料ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、このガス供給により燃料電池1は電力を発生する。
酸化ガス配管系300は、図1に示すように、燃料電池1に供給される酸化ガスが流れる酸化ガス供給路111と、燃料電池1から排出された酸化オフガスが流れる排出路112と、を有している。
酸化ガス供給路111には、フィルタ113を介して酸化ガスを取り込むコンプレッサ114と、コンプレッサ114により圧送される酸化ガスを加湿する加湿器115と、が設けられている。排出路112を流れる酸化オフガスは、背圧調整弁116を通って加湿器115で水分交換に供された後、最終的に排ガスとして本システム外の大気中に排気される。コンプレッサ114は、モータ114aの駆動により大気中の酸化ガスを取り込む。
燃料ガス配管系400は、水素供給源121と、水素供給源121から燃料電池1に供給される水素ガスが流れる水素ガス供給路122と、燃料電池1から排出された水素オフガス(燃料オフガス)を水素ガス供給路122の合流点Aに戻すための循環路123と、循環路123内の水素オフガスを水素ガス供給路122に圧送するポンプ124と、循環路123に分岐接続された排出路125と、を有している。
水素供給源121は、例えば高圧タンクや水素吸蔵合金などで構成され、例えば35MPa又は70MPaの水素ガスを貯留可能に構成されている。水素供給源121の元弁126を開くと、水素ガス供給路122に水素ガスが流出するようになっている。水素ガスは、調整弁127その他の減圧弁により、最終的に例えば200kPa程度まで減圧されて、燃料電池1に供給されるようになっている。
水素ガス供給路122の合流点Aの上流側には、遮断弁128とインジェクタ129が設けられている。水素ガスの循環系は、水素ガス供給路122の合流点Aの下流側流路と、燃料電池1のセパレータに形成される燃料ガス流路と、循環路123とを順番に連通することで構成されている。水素ポンプ124は、モータ124aの駆動により、循環系内の水素ガスを燃料電池1に循環供給する。
インジェクタ129は、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス流量やガス圧を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。例えば本実施形態のインジェクタ129は、水素ガス等を噴射する噴射孔を有する弁座と、水素ガス等を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に収容保持され噴射孔を開閉する弁体と、を備えている。インジェクタ129の弁体は例えばソレノイドにより駆動され、このソレノイドに給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、噴射孔の開口面積を2段階または多段階に切り替えることができるようになっている。
排出路125には、遮断弁であるパージ弁133が設けられている。パージ弁133が燃料電池システム100の稼働時に適宜開弁することで、水素オフガス中の不純物が水素オフガスと共に水素希釈器(図示は省略)に排出される。パージ弁133の開弁により、循環路123内の水素オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環供給される水素オフガス中の水素濃度が上がる。
冷媒配管系500は、燃料電池1内の冷却流路に連通する冷媒循環流路141と、冷媒循環流路141に設けられた冷却ポンプ142と、燃料電池1から排出される冷媒を冷却するラジエータ143と、ラジエータ143をバイパスするバイパス流路144と、ラジエータ143及びバイパス流路144への冷却水の通流を設定する三方弁(切替え弁)145と、を有している。冷却ポンプ142は、モータ142aの駆動により、冷媒循環流路141内の冷媒を燃料電池1に循環供給する。
電力系600は、高圧DC/DCコンバータ161、バッテリ162、トラクションインバータ163、トラクションモータ164、及び各種の補機インバータ165、166、167を備えている。高圧DC/DCコンバータ161は、直流の電圧変換器であり、バッテリ162から入力された直流電圧を調整してトラクションインバータ163側に出力する機能と、燃料電池1又はトラクションモータ164から入力された直流電圧を調整してバッテリ162に出力する機能と、を有する。高圧DC/DCコンバータ161のこれらの機能により、バッテリ162の充放電が実現される。また、高圧DC/DCコンバータ161により、燃料電池1の出力電圧が制御される。
バッテリ162は、バッテリセルが積層されて一定の高電圧を端子電圧とし、図示しないバッテリコンピュータの制御によって余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。トラクションインバータ163は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ164に供給する。トラクションモータ164は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム100が搭載される装置(ここでは移動体)の主動力源を構成する。
補機インバータ165、166、167は、それぞれ、対応するモータ114a、124a、142aの駆動を制御する電動機制御装置である。補機インバータ165、166、167は、直流電流を三相交流に変換して、それぞれ、モータ114a、124a.142aに供給する。補機インバータ165、166、167は、例えばパルス幅変調方式のPWMインバータであり、制御部700からの制御指令に従って燃料電池1又はバッテリ162から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、各モータ114a、124a、142aで発生する回転トルクを制御する。
なお、上記電力系600の構成では、高圧DC/DCコンバータ161の二次側(燃料電池側)に補機インバータ165、166、167が接続されているが、これらの幾つかが高圧DC/DCコンバータ161の一次側(バッテリ側)に接続されていてもよい。
制御部700は、内部にCPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プラグラムに従って所望の演算を実行して、後述するポンプ124の解凍制御など、種々の処理や制御を行う。また、ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。制御部700は、ガス系統(、300、400)や冷媒配管系500に用いられる各種の圧力センサや温度センサ、外気温センサなどの検出信号を入力し、各構成要素に制御信号を出力する。
なお、このようなセル2等で構成される燃料電池1は、この実施形態では移動体、より具体的には燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして利用可能されるものであるが、これに限られることはなく、各種移動体(例えば船舶や飛行機など)や、ロボットなどといった自走可能なものに搭載される発電システムとしても用いることが可能である。
図3は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システムにおいて燃料電池1のスタック内部の温度を測定する温度センサの取付け位置の例を示す説明図である。
図3では、図2に示す燃料電池1のスタック(セル積層体)の側面図を示している。
以下の説明で、「運転」なる用語は、制御部700の制御下での燃料電池モジュールの稼働を示すものとするが、これは、この燃料電池モジュールが搭載される装置(例えば移動体)の運転を示す意味合いも含んでいるものとする。
図3に示すように、スタック内部の相対的に低い温度を測定するための温度センサT1、T2、T3、T4は、スタック内の4箇所の端部のセルに設置される。この4箇所の端部セルは、外気の影響を受けて他のセルよりも温度が低くなり易いセルとして選ばれたものである。無論、流通する空気や冷媒循環経路により、端部のセルよりも温度が低くなりやすいセルがあれば、そのようなセルを選定することも可能である。
また、燃料電池1の冷媒配管系500のうち、燃料電池の出口配管付近に温度センサT9が設けられている。温度センサT9は、冷媒の燃料電池出口温度t9を検出し、通常運転モードにおける温度条件として利用するためのものである。燃料電池1を冷却する冷媒の温度は、スタックを構成する総てのセルの表面を流れ出てくるものであるため燃料電池モジュール全体の平均的な温度を示していると考えられ、多くのセルの実際の温度に近いものと考えられるからである。
また、スタック内部の相対的に高い温度を測定するための温度センサT5、T6、T7、T8は、スタック内の4箇所の中央付近のセルに設置される。この4箇所の中央付近のセルは、積層されたセルの内部であり冷媒以外の放熱先が無いので他のセルよりも温度が高くなり易いセルとして選ばれたものである。無論、発電電圧や放熱構造によって中央付近のセルよりも温度が低くなりやすいセルがあれば、そのようなセルを選定することも可能である。
さらに、冷媒配管系500における冷媒出口付近に設けられた温度センサT9は、通常運転の温度条件として従来より設けられている燃料電池モジュールの全体温度を検出するものである。通常運転時における温度条件として、温度センサT5〜8の示す温度を用いるか、温度センサT9の示す温度を用いるかは、任意に設定可能である。
次に本実施形態1の動作を説明する。
まず、制御部700における制御動作の概要を説明する。
始動時以降、制御部700は、燃料電池1の暖機運転を実施し適正な温度条件となるまでアイドリングする低温運転モードで、システムの運転制御をする。低温運転モードでは、定期的に、この温度センサT1、T2、T3、T4が示す温度(それぞれt1、t2、t3、t4とする)を検出し、それらを互いに比較して、温度t1、t2、t3、t4のうち、最も低い温度を選別する(以下、この温度tmlとする)。
次に、この温度tmと基準温度t0(例えば氷点温度)とを比較し、温度tmlが基準温度t0を上回っていない場合には、温度が低すぎる(氷点以下)のセルがあると判断し、低温運転を続行し、次の検出のタイミングを待つ。一方、温度tmlが基準温度t0を上回ると、総てのセルが適温(氷点上)になったものと判断し、燃料電池モジュールの運転条件を低温運転モードから通常運転モードに切り換える。この過程は、温度tmlが基準温度t0を上回るまで繰り返される。
通常運転モードでは、制御部700は、今度は、温度センサT9が示す温度t9を検出し(以下、この温度tmcとする)。以後、制御部700(図1)は、tmcを温度条件とする通常運転制御に切り換える。
なお、上記の処理では、複数の検出温度を互いに比較し、最も低い温度を選択し、それと基準となる温度とを比較していたが、複数の検出温度をそれぞれ基準となる温度と比較し、複数のうち総ての検出温度が基準となる温度以上となっていた場合に低温運転モードから通常運転モードに切り換えるように制御してもよい。
次に、図5のフローチャートを参照して、具体的な制御部700の制御処理を説明する。
まず、制御部700は、ステップS1において、低温運転モードにて、始動時の運転を開始させる。総てのインバータに対する給電を抑制して、燃料電池1の内部温度が早期に上昇するように高圧DC−DCコンバータ10の電圧設定がされる。
次に、ステップS2に移行し、制御部700は、各温度センサT1、T2、T3、T4の示す温度の相対値を検出し、検出された温度t1、t2、t3、t4を互いに比較する。そして、ステップS3において、制御部700は、温度t1、t2、t3、t4のうち、最も低い温度tmlを選別する。
次に、ステップS4において、制御部700は、選別された温度tmlが基準温度t0を上回っているか否かを検証する。その結果、温度tmlが基準温度t0を上回っていない場合は(S4:NO)ステップS2に戻り、次の検出タイミングにおける比較処理(S2〜S3)を待つ。一方、温度tmlが基準温度t0を上回っている場合は(S4:YES)、制御部700は、暖機が十分と判断してステップS5に移行し、運転モードを低温運転モードから通常運転モードに切り換える。これによって、各インバータに対する給電が解禁され、負荷に対する電力供給ができるようになる。
通常運転モードにおいて、制御部700は、ステップS6に移行し、定期的に温度センサT9の示す温度の相対値に基づき冷媒の出口温度t9を検出する。そして、ステップS7において、制御部700は、温度t9を通常運転モードにおける温度条件となる温度tmcに設定する。
そしてステップS8に移行し、制御部700は、温度tmcを温度条件として燃料電池システムの運転制御を実施する。
図4は、スタック内部の4箇所の端部のセルに取り付けられた温度センサが描く温度上昇曲線の一例を示すグラフ図である。
図4に示すグラフの場合、温度センサT3が示す温度t3は、他の温度t2、t4、t1のいずれよりも常に低い温度を示している。つまり、このグラフ例では、温度センサT3が設置された端部セルは、他の温度センサT2、T4、T1が設置された端部セルのいずれよりも温度が低くなり易いセルであるということが示されている。この場合、前述の温度tmlとして温度t3が選別されることになる。よって、温度t3が基準温度t0(ここでは氷点温度)を上回る時点T0において、燃料電池モジュールの運転条件は通常運転時の運転条件に切り換えられる。
以上、本実施形態1によれば、燃料電池モジュール内部に存在する最も低温となる箇所の温度によって基準温度t0(例えば氷点)を突破したか否かを判断するので、氷点下起動時から通常運転に移行する時に発生する可能性が高い燃料電池モジュールの劣化を防止することができる効果が有る。
また、本実施形態1において、通常運転モードに切り換えられた後に、冷媒の温度、すなわち燃料電池モジュール全体の温度に基づいて燃料電池が運転制御されるので、高い運転効率で適正な運転制御が行える。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る燃料電池システムの構成は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システム100(図1)の構成とほぼ同じであるが、温度センサの取付け位置が異なる。また、各温度センサにより検出される温度に基づく制御部700の制御方法も異なる。
図6は、本発明の実施形態2に係る燃料電池システムにおいて燃料電池1のスタック内部の温度を測定する温度センサの取付け位置の例を示す説明図である。
図6では、図2に示す燃料電池1のスタック(セル積層体)の側面図を示している。
図6に示すように、スタック内部の相対的に低い温度を測定するための温度センサT1、T2、T3、T4は、スタック内の4箇所の端部のセルに設置される。これらについては実施形態1と同様である。
また、本実施形態2では、スタック内部の相対的に高い温度を測定するための温度センサT5、T6、T7、T8が、スタック内の4箇所の中央付近のセルに設置されている。この4箇所の中央付近のセルは、積層されたセルの内部であり冷媒以外の放熱先が無いので他のセルよりも温度が高くなり易いセルとして選ばれたものである。無論、発電電圧や放熱構造によって中央付近のセルよりも温度が低くなりやすいセルがあれば、そのようなセルを選定することも可能である。
次に本実施形態2の動作を説明する。
まず、制御部700における制御動作の概要を説明する。
始動時以降の低温運転モードにおける制御部700の処理及び低温運転モードから通常運転モードへの切り換えについては、上記実施形態1と同様である。ここで簡単のため、温度センサT1、T2、T3、T4からなる低温検出のための温度センサ群を「センサ系1」と称する。
本実施形態2では、通常運転モードにおいて、今度は、温度センサT5、T6、T7、T8が示す温度t5、t6、t7、t8を検出し、それらを互いに比較して、温度t5、t6、t7、t8のうち、最も高い温度を選別する(以下、この温度tmhとする)。以後、制御部700(図1)は、tmhを温度条件とする通常運転制御に切り換える。ここで簡単のため、温度センサT5、T6、T7、T8からなる高温検出のための温度センサ群を「センサ系2」と称する。
なお、上記の処理では、複数の検出温度を互いに比較し、最も低い温度を選択し、それと基準となる温度とを比較していたが、複数の検出温度をそれぞれ基準となる温度と比較し、複数のうち総ての検出温度が基準となる温度以上となっていた場合に低温運転モードから通常運転モードに切り換えるように制御してもよい。
次に、図7のフローチャートを参照して、具体的な制御部700の制御処理を説明する。
まず、制御部700は、ステップS21において、低温運転モードにて、始動時の運転を開始させる。総てのインバータに対する給電を抑制して、燃料電池1の内部温度が早期に上昇するように高圧DC−DCコンバータ10の電圧設定がされる。
次に、ステップS22に移行し、制御部700は、センサ系1に含まれる各温度センサによって検出された温度を互いに比較する。そして、ステップS23において、制御部700は、センサ系1によって検出された温度のうち、最も低い温度tmlを選別する。
次に、ステップS24において、制御部700は、選別された温度tmlが基準温度t0を上回っているか否かを検証する。その結果、温度tmlが基準温度t0を上回っていない場合は(S24:NO)ステップS22に戻り、次の検出タイミングにおける比較処理(S22〜S23)を待つ。一方、温度tmlが基準温度t0を上回っている場合は(S24:YES)、制御部700は、暖機が十分と判断してステップS25に移行し、運転モードを低温運転モードから通常運転モードに切り換える。これによって、各インバータに対する給電が解禁され、負荷に対する電力供給ができるようになる。
通常運転モードにおいて、制御部700は、ステップS26に移行し、定期的にセンサ系2に含まれる各温度センサT5、T6、T7、T8の示す温度の相対値を検出し、検出した温度t5、t6、t7、t8を互いに比較する。そして、ステップS27において、制御部700は、温度t5、t6、t7、t8のうち、最も高い温度tmhを選別する。
そしてステップS28に移行し、制御部700は、選別された温度tmhを燃料電池システムの温度条件として設定し、燃料電池システムの運転制御に利用する。
以上、本実施形態2によれば、センサ系1に係る温度検出の動作については、上記実施形態1と同様の作用効果がある。
また、本実施形態2によれば、通常運転モードに切り換えられた後に、中央付近のセルに設けられたセンサ系2の温度センサの各々が示す温度を参照するので、スタック中の相対的に高温部において温度検出がされる。そしてそのような複数のセルから検出される温度のうち最も高い温度に基づいて制御されるので、電解質膜の劣化させるような温度に達することを防止でき、高い運転効率を維持しつつ、耐久性を確保することが可能である。
(実施形態3)
本発明の実施形態3は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システム100(図1)の構成において、温度センサの取付け位置の変形例に関する。
図8は、本発明の実施形態3に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図であり、図8(a)はスタックの側面図、図8(b)はスタックの正面図を、それぞれ示すものである。
図8に示すように、温度センサT10は、端部付近のセパレータ2Aにおいてセルモニタ取付用突起部21に取り付けられる。よって、本実施形態3は、セルモニタ取付用の突起部が存在する燃料電池モジュールの場合に適用されるものである。
本実施形態3において、制御部700(図1)は、温度センサT1〜T4に代えて、この温度センサT10が示す温度t10に基づいて燃料電池システムの運転をすることになる。なお、図8では、温度センサをセルモニタの端部一箇所に設けたが、実施形態1と同様に、燃料電池の端部付近の複数のセルモニタの突起部に設けてもよい。
以上、本実施形態3によれば、セルモニタ用の突起部が存在する燃料電池モジュールにおいて、温度センサ(ここでは温度センサT10)を、セルモニタ用の突起部(ここではセルモニタ取付用突起部21)の端部に取り付けるので、上記実施形態1と同様の効果を奏する他、温度センサの取り付けが容易となる効果が有る。
(実施形態4)
本発明の実施形態4は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システム100(図1)の構成において、温度センサの取付け位置の他の変形例に関する。
図9は、本発明の実施形態4に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。
図9に示すように、セルモニタ取付用突起部21には、温度センサとして熱電対22を、コネクタ23を介して取り付ける。この熱電対は、端部セル付近でセパレータ25にコネクタを介して取り付けられる。なお、熱電対22を取り付けるセルとしては、上記実施形態1で説明したように、最も低温になることが予想されるセルが選択される。
この熱電対22は、端部セル付近で冷媒の流路となるセパレータ25の中央部に設定された温度測定端24の温度に対応した検出電圧を発生する。制御部700は、セパレータにおける検出温度に基づいて燃料電池システムの動作処理を行う。
以上、本実施形態4によれば、セルモニタ用の突起部が存在する燃料電池モジュールにおいて、熱電対22を取り付けてセルの中央部の冷媒流路上の温度を測定するので、セルの実際の温度を的確に把握して制御できる効果が有る。
(実施形態5)
本発明の実施形態5は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システム100(図1)の構成において、温度センサの取付け位置のさらに他の変形例に関する。
図10は、本発明の実施形態5に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。
図10に示すように、熱電対22は、燃料電池1のスタック端部に設けられる電極ターミナル2Bにコネクタ23を介して取り付けられる。この熱電対22は、温度測定端24が、電極ターミナル2Bの中央端部に設定される。
電極ターミナル2Bは、燃料電池1のスタック端部に位置し熱伝導率も高いため、一般に燃料電池の中で温度が低めの部位である。制御部700は、この電極ターミナル2Bにおける検出温度に基づいて燃料電池システムの動作処理を行う。
以上、本実施形態5によれば、電極ターミナル2Bにおいて温度を検出するので、最も低い燃料電池の温度として利用に適する。また、電極ターミナル2Bは金属部材であるので温度測定端24の取付加工が容易となる効果がある。
(実施形態6)
本発明の実施形態6は、本発明の実施形態1に係る燃料電池システム100(図1)の構成において、温度センサの取付け位置のさらにまた他の変形例に関する。
図11は、本発明の実施形態6に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。
図11に示すように、熱電対22は、通常の発電を行うセル2ではなく、ガス流通の便宜のため等に用いられるガスバイパスダミーセル2Cにコネクタを介して取り付けられる。この熱電対22は、ガスバイパスダミーセル2Cの中央部に設定された温度測定端24の温度に対応する電圧を発生する。制御部700は、ガスバイパスダミーセル2Cにおける検出温度に基づいて燃料電池システムの動作処理を行う。
なお、このガスバイパスダミーセル2Cは、例えば、複数の弾性体をセル2の積層方向から挟持する一対のプレッシャプレート12(図2)であってもよい。
以上、本実施形態6によれば、通常、燃料電池モジュールの端部に設けられるガスバイパスダミーセルに熱電対22を取り付けるので、スタック内部の最も低い温度として利用に適する。また、実際に発電するセルには影響を与えることなく温度検出が可能という効果が有る。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態以外にも種々に変更して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態1では温度センサの設置箇所をセルの両端としたが、スタック内で最も温度が低くなる箇所、若しくは温度が低くなり易い箇所が、実験等により、このセルの前記両端以外の箇所として確定しているならば、該確定箇所に取り付けることができる。
本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態1に係る燃料電池システムの燃料電池1の主要部の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態1に係る燃料電池システムにおいて燃料電池1のスタック内部の温度センサの取付け位置を示す説明図である。 スタック内部の4箇所の端部セルに取り付けられた温度センサが描く温度上昇曲線の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施形態1に係る燃料電池システムにおける制御部の、温度条件による制御動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態2に係る燃料電池システムにおいて燃料電池1のスタック内部の温度センサの取付け位置を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る燃料電池システムにおける制御部の、温度条件による制御動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態3に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図であり、図8(a)はスタックの側面図、図8(b)はスタックの正面図を、それぞれ示すものである。 本発明の実施形態4に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態5に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態6に係る燃料電池システムにおける温度センサの取り付け箇所の一例を示す説明図である。
符号の説明
1…燃料電池、2…セル(単セル)、3…セル種層体、8…エンドプレート、9…テンションプレート、12…プレッシャプレート、21…セルモニタ取付用突起部、22…熱電対、23…コネクタ、24…温度測定端、25…セパレータ、T1〜T5…温度センサ、2A…セルモニタ突起部付きセル、2B…電極ターミナル、2C…ガスバイパスダミーセル

Claims (8)

  1. 反応ガスの電気化学反応により発電する単セルが複数積層されて形成された燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを制御する制御部と、を有する燃料電池システムであって、
    前記セル積層体内には、選定された特定の複数の単セルの各々に温度センサを備え、
    前記制御部は、
    始動時以降に、前記温度センサの各々が示す温度のうち、最も低い温度が、予め設定された基準温度よりも高くなった場合に、前記燃料電池モジュールの運転状態を通常運転状態に切り換えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池モジュールの運転状態が通常運転状態に切り換えられた後は、前記燃料電池を冷却する冷媒の温度を温度条件とする制御を実行する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記セル積層体内には、選定された特定の複数の単セルの各々に温度センサを備え、
    前記制御部は、
    通常運転状態に移行後に、前記温度センサの各々が示す温度のうち、最も高い温度を選別し、前記最も高い温度を温度条件とする制御を実行する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 反応ガスの電気化学反応により発電する単セルが複数積層されて形成されるセル積層体を備えた燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを制御する制御部と、を有する燃料電池システムであって、
    前記セル積層体内には、
    他の単セルよりも温度が低くなり易い単セルとして選定された複数の単セルから成る第1のセンサ系と、他のセルよりも温度が高くなり易いセルとして選定された複数のセルから成る第2のセンサ系と、を備え、
    前記制御部には、
    始動時以降に、前記第1のセンサ系に属する温度センサの各々が示す温度のうち、最も低い温度を選別する手段と、
    前記の最も低い温度が、予め設定された基準温度よりも高くなった場合に、前記燃料電池モジュールの運転状態を通常運転状態に切り換える手段と、を備え、
    さらに、前記制御部には、
    通常運転時の運転条件に移行後に、前記第2のセンサ系に属する温度センサの各々が示す温度のうち、最も高い温度を選別する手段と、
    前記制御手段において前記の最も高い温度を温度条件とする制御を実行する手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 前記単セルの各々には、各前記単セルの発電電圧を測定するためのセルモニタ用の突起部が設けられており、
    前記温度センサは、該セルモニタ用の突起部に設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記単セルに冷媒を供給する流路を提供するセパレータが設けられており、
    前記温度センサは、該セパレータの中央付近に設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池モジュールの端部にターミナルが設けられており、
    前記温度センサは、該ターミナルに設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池モジュールの端部にはガスバイパスダミーセルが設けられており、
    前記温度センサは、該ガスバイパスダミーセルに設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池システム。
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