JP2006137655A - 耐摩耗性に優れたアスファルト用骨材やコンクリート用骨材として調整した製鋼スラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 製鋼スラグをアスファルト用骨材やコンクリート用骨材として利用する際の、すりへり減量が小さく、耐摩耗性に優れている製鋼スラグを提供する。
【解決手段】 製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量との比、すなわち、2CaO・SiO2/P2O5、を90以下に調整したことからなる骨材としてのすりへり減量が図1に示すように15%以下と小さく、耐摩耗性に優れている製鋼スラグである。
【選択図】 図1
【解決手段】 製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量との比、すなわち、2CaO・SiO2/P2O5、を90以下に調整したことからなる骨材としてのすりへり減量が図1に示すように15%以下と小さく、耐摩耗性に優れている製鋼スラグである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばアスファルト用骨材やコンクリート用骨材など耐摩耗性を要求される用途に利用する製鋼スラグに関するものである。
従来、電気炉製鋼に伴う製鋼スラグは、主に路盤材や地盤改良材、肥料や土壌改良剤として使用されてきた。しかし、これらの需要は低下しており、最近はアスファルト用骨材やコンクリート用骨材などの耐摩耗性を要求される用途としても利用されてきている。その際、骨材の重要な品質項目の一つが耐摩耗性の指標となるすりへり減量である。このアスファルト用骨材やコンクリート用骨材のすりへり減量を向上させることによってアスファルトやコンクリート自体の耐摩耗性や耐久性を高めることができる。一般に、すりへり減量の小さな骨材は、堅硬ですりへり抵抗や耐久性に優れたものとなり、すりへり減量の大きな骨材は耐摩耗性や耐久性に劣る。
ところで、電気炉製鋼に伴う製鋼スラグの主要鉱物相はダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)である。しかし、このダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)は冷却時に相転移を起こし、体積膨張を生じる。この体積膨張によって製鋼スラグの比重が小さくなる。また、体積膨張に伴い製鋼スラグに大きな圧力がかかることにより製鋼スラグにクラックが生じて脆くなる。これらのことが原因で製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量が悪化することが考えられる。
一方、製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)にCr2O3、P2O5、V2O5、B2O5などが固溶していれば、相転移が抑制されることが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。元来、製鋼スラグ中にはP2O5が0〜1.5%程度含有されており、その含有量が多いものほどダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の相転位防止への寄与が大きくなる。
そのため、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)に対するP2O5の質量割合が多いほど、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の相転位が抑制でき、その結果、体積膨張する割合も少なくなるため製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量の悪化が軽減できると考えられる。しかし、これまでダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量との比(2CaO・SiO2/P2O5)と骨材のすりへり減量との関係については明確にされていなかった。
製鋼スラグ中の2CaO・SiO2/P2O5の値と骨材のすりへり減量の関係を明確にできれば、この値を調整することで製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量を調整することができる。その手段としては、製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の生成量を減少することや、製鋼スラグ中のP2O5の含有量を増加することが考えられる。
製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケートの生成量の減少方法としては、ステンレススラグを対象に、スラグの塩基度(CaO/SiO2)に対するAl2O3の濃度の比を10以上にする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この方法はステンレススラグ中のクロムの低減と、ダイカルシウムシリケートの体積膨張による粉化を抑制することを目的とするものである。また、P2O5の含有量を増加する方法としては、粉化しやすい還元スラグにリン酸塩を含有する材料を添加する方法がある(例えば、特許文献2参照。)。しかし、これも粉化防止を目的とする方法である。したがって、従来は、2CaO・SiO2/P2O5と製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量との関係については明らかにされていなかった。
製鋼スラグをアスファルト用骨材やコンクリート用骨材として利用する場合、製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量が耐摩耗性を保証するうえで重要な指標になるので、製鋼スラグ中の成分を調整して製鋼スラグからなる骨材のすりへり減量が規定できれば、骨材としてのすりへり減量に優れた製鋼スラグを安定的に生産するのに有効な手段となる。
本発明が解決しようとする課題は、製鋼スラグをアスファルト用骨材やコンクリート用骨材として利用する際の、すりへり減量が小さく、耐摩耗性に優れている製鋼スラグを提供することである。
上記の課題を解決するための手段は、製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量との比、すなわち、2CaO・SiO2/P2O5、を90以下に調整したことからなるアスファルト用骨材あるいはコンクリート用骨材としてのすりへり減量が小さく、耐摩耗性に優れている製鋼スラグである。
具体的には、製鋼スラグの化学成分から算出される2CaO・SiO2/P2O5の値を90以下に調整することによって、製鋼スラグからなるアスファルト用骨材あるいはコンクリート用骨材のすりへり減量を15%以下としたものであり、好ましくは、製鋼スラグ中の2CaO・SiO2/P2O5の値を30以下に調整することによって、製鋼スラグからなるアスファルト用骨材あるいはコンクリート用骨材のすりへり減量を10%以下としたものである。
製鋼スラグ中の2CaO・SiO2/P2O5の値を減少させる手段としては、製鋼スラグ中のP2O5の含有量を増加させるか、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)を減少させることで達成できる。このために製鋼スラグ中のダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)を減少させるには、例えば、アルミドロスなどのAl含有物を製鋼スラグ中に投入し、CaOをAl2O3と結合させてカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)を生成することによって達成することができる。
本発明は、アスファルト用骨材やコンクリート用骨材に、本発明に基づいて製造された製鋼スラグを利用することによって、すりへり減量が小さく耐摩耗性に優れたスラグ骨材を得ることができ、その結果、耐摩耗性および耐久性に優れたアスファルトやコンクリートが製造可能である。さらに、製鋼スラグを高品質化することによって、低迷している製鋼スラグのアスファルト用骨材やコンクリート用骨材としての需要を高めることができる等の優れた効果を奏する。
以下に本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明における製鋼スラグは、通常CaOを30〜60質量%、SiO2を5〜20質量%、Al2O3を0〜40質量%、P2O5を0〜1.5%、T−Feを0〜40質量%、MgOを0〜15質量%、MnOを0〜10質量%、Cr2O3を0〜10質量%、TiO2を0〜5質量%程度含むものである。
製鋼スラグの主要鉱物相はダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)で30〜60%を占め、カルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)が5〜40%、ウスタイト((Ca,Mg,Mn,Fe)O)が10〜40%程度存在する。このうちダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)はスラグの冷却時に相転移を起こし、体積膨張を生じる。本発明者は、この体積膨張が大きいものほど比重が小さくなることおよびスラグ内に大きな圧力がかかりクラックが生じるなど脆くなることが原因で、骨材としてのすりへり減量が悪化すると考えた。
一方、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)は、その中にCr2O3やP2O5、V2O5、B2O5などを固溶していれば、相転移が抑制されるとの報告がある。元来、製鋼スラグ中にはP2O5が0〜1.5%程度含有され、その含有量が多いものほどダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の相転位防止に寄与している。
したがって、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量との比の大きさよって体積膨張を起こす割合が変化し、骨材としてのすりへり減量も変化することが予想された。そこで本発明者は、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量とP2O5の含有量の比(2CaO・SiO2/P2O5)と骨材としてのすりへり減量の関係について調べた。
ここで、2CaO・SiO2/P2O5の値はスラグの化学成分から算出した。
ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量は、製鋼スラグの主要鉱物相がダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)やカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)であることから、SiO2とAl2O3が全てダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)とカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)として存在すると仮定して算出した。
ただし、CaOの質量%が、この計算によって求められたダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)とカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)の生成量に必要なCaOの質量%に満たない場合は、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)とカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)との比を変えずに、足りないCaOの質量%に見合う分だけダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)やカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)の含有割合を減少させて補正した。
表1に製鋼スラグの化学成分の例をスラグ1およびスラグ2の2種を示す。
表1に示す成分を有するスラグ1およびスラグ2について、以下に2CaO・SiO2/P2O5の値の計算方法を示す。なお、%は質量%を表わすものとする。
先ずダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有割合(%)を次式(1)で算出する。
2CaO・SiO2の含有割合(%)=SiO2の%×100/34.88(2CaO・SiO2中のSiO2の%) (1)
したがって、表1のスラグ1のダイカルシウムシリケートの含有割合は式(1)から計算すると、
2CaO・SiO2の含有割合(%)=15.16(%)×100/34.88=43.46(%)
となる。
2CaO・SiO2の含有割合(%)=15.16(%)×100/34.88=43.46(%)
となる。
次にカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)の含有割合(%)を次式(2)で算出する。
12CaO・7Al2O3の含有割合(%)=Al2O3の%×100/51.47(12CaO・7Al2O3中のAl2O3の%) (2)
したがって、表1のスラグ1のカルシウムアルミネートの含有割合は式(2)から計算すると、
12CaO・7Al2O3の含有割合(%)=6.93×100/51.47=13.46(%)
となる。
12CaO・7Al2O3の含有割合(%)=6.93×100/51.47=13.46(%)
となる。
さらに、2CaO・SiO2と12CaO・7Al2O3の生成に必要なCaOの合計%を求めると、
(43.46×65.12/100)+(13.46×48.53/100)=34.84(%) (3)
となる。
(43.46×65.12/100)+(13.46×48.53/100)=34.84(%) (3)
となる。
実際のCaOの含有割合は40.08%であるので、この値から(3)の値を減じた残りの5.24%は、ウスタイト相などに存在していると考え、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有割合は最初に求めたように43.46%とする。これをP2O5の含有割合の0.93%で割って、2CaO・SiO2/P2O5の値は46.7と算出される。
同様の計算方法を用いて、スラグ2では、
2CaO・SiO2の含有割合(%)=13.68(%)×100/34.88=39.22(%)
となる。
2CaO・SiO2の含有割合(%)=13.68(%)×100/34.88=39.22(%)
となる。
さらに、
12CaO・7Al2O3の含有割合(%)=16.93×100/51.47=32.89(%)
となる。
12CaO・7Al2O3の含有割合(%)=16.93×100/51.47=32.89(%)
となる。
したがって、2CaO・SiO2と12CaO・7Al2O3の生成に必要なCaOの合計%は、
(39.22×65.12/100)+(32.89×48.53/100)=41.50(%)
である。
(39.22×65.12/100)+(32.89×48.53/100)=41.50(%)
である。
ところで、実際のCaOの含有割合は39.21%であるので、
41.50−39.21=2.29(%)
だけCaOが不足している。
41.50−39.21=2.29(%)
だけCaOが不足している。
この不足分のCaOの2.29%をダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)とカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)に質量割合を変更しないように割り当てると、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)における不足しているCaOの含有割合は、
2.29×(39.22×65.12)/(39.22×65.12+32.89×48.53)=1.41(%)
となる。
2.29×(39.22×65.12)/(39.22×65.12+32.89×48.53)=1.41(%)
となる。
これをダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の質量割合に変換すると、
1.41×100/65.12=2.16(%)
となる。
1.41×100/65.12=2.16(%)
となる。
したがって、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有割合は、
2CaO・SiO2の含有割合=39.22−2.16=37.06(%)
というふうに37.06%と求められる。
2CaO・SiO2の含有割合=39.22−2.16=37.06(%)
というふうに37.06%と求められる。
これをP2O5の含有割合の0.77%で割って、2CaO・SiO2/P2O5の値は48.1と算出される。この場合、計算上ではSiO2やAl2O3がCaOと結合していないものも存在しているということになるが、実際にはダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)やカルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)以外の鉱物も生成していると考えられる。
すりへり減量は、JIS規格A1121にしたがい測定を行った。その方法は、まず4.75〜13.2mmのふるいで整粒した試料(5000±10g)の質量m1(g)および鋼製の玉8個の全質量(3300±20g)を測定する。次に試料と玉をロサンゼルス試験機に入れて、毎分30〜33回の回転数で500回回転させる。そして試料を試験機から取り出し1.7mmのふるいでふるい、ふるいに残った試料を水で洗った後、105±5℃の温度で一定質量になるまで乾燥し、その試料の質量m2(g)を測定する。
すりへり減量R(%)は、次式
R={(m1−m2)/m1}×100
によって算出する。
R={(m1−m2)/m1}×100
によって算出する。
図1に製鋼スラグにおける化学成分から算出したダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の含有量(%)とP2O5の含有量(%)の比(2CaO・SiO2/P2O5)とすりへり減量の関係を示す。2CaO・SiO2/P2O5の値が大きくなるほど、すりへり減量も大きくなり、線形関係が得られた。
これは、2CaO・SiO2/P2O5の値が大きいほど相転位が抑制されずに体積膨張が大きくなって比重が小さくなること、および体積膨張によって生じるスラグ内の圧力が大きくなりスラグが脆くなることが原因ですりへり減量が大きくなるためと考えられる。
図1から2CaO・SiO2/P2O5の値を90以下に調整すれば、すりへり減量を15%以下に抑制することができることを見出した。さらに2CaO・SiO2/P2O5の値を30以下に調整すれば、すりへり減量は10%以下に抑制することができる。
以下、本発明の実施例について記載する。表2に製鋼スラグの化学成分から算出した2CaO・SiO2/P2O5の値が異なる製鋼スラグのすりへり減量を示す。実施例1〜4は2CaO・SiO2/P2O5の値がそれぞれ、22.21、46.73、48.12、67.10のものであり、比較例1〜3は2CaO・SiO2/P2O5の値はそれぞれ97.88、189.12、476.10である。
実施例1〜4では、2CaO・SiO2/P2O5の値が90以下であるため、すりへり減量は15%以下に抑制されている。特に実施例1では、2CaO・SiO2/P2O5の値が22.21と小さいため、すりへり減量は8.0%と優れた値が得られた。一方、比較例1〜3では、2CaO・SiO2/P2O5の値が90以上であるため、すりへり減量が15%以上となった。
比較例2と比較例3のスラグでは、P2O5の含有量は同程度であるが、すりへり減量に大きな差が出ている。これは、比較例2のAl2O3の含有量が多いために、カルシウムアルミネート(12CaO・7Al2O3)が多く生成し、ダイカルシウムシリケート(2CaO・SiO2)の生成が比較例3に比べて少なかったためだと考えられる。
Claims (1)
- 製鋼スラグをアスファルト用骨材あるいはコンクリート用骨材として利用可能とするために、耐摩耗性の向上を目的として、製鋼スラグの化学成分から算出される2CaO・SiO2/P2O5の値を90以下に調整したことを特徴とする製鋼スラグ。
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