JP2006128478A - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体薄膜の欠陥の発生を抑制しながら,変換効率を向上することができる光電変換装置を提供する。
【解決手段】 本発明による光電変換装置は,ガラス基板1と,ガラス基板1の上面側に形成された下部電極層2と,下部電極層2の上に形成された半導層3,4とを具備する。下部電極層2は,導電体で形成された媒質6と,媒質6に埋め込まれた光散乱体7とを含む。媒質6と光散乱体7とから構成されている下部電極層2の構造は,入射光を有効に散乱させる。従って,当該光電変換装置は,入射光を散乱させて光吸収を促進させるために下部電極層2に凹凸を形成する必要がない。これは,半導体薄膜の欠陥の発生を抑制しながら変換効率を向上することを可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は,光電効果を利用して電力を発生する光電変換装置に関する。
半導体薄膜を光電変換に使用する光電変換装置(例えば,薄膜太陽電池)の課題の一つは,変換効率の向上である。単結晶の半導体チップに形成される光電変換装置と比較すると,半導体薄膜を使用する光電変換装置は本質的に変換効率が低いことは避けられない。変換効率の向上は,半導体薄膜を使用する光電変換装置の普及の上で極めて重要な事項の一つである。
基板側の電極としてテクスチャ状に形成された透明電極を使用する技術は,変換効率を向上させるための有力な技術の一つである(特許文献1乃至3参照)。この技術を採用する光電変換装置では,テクスチャ状の透明電極の上に光電変換のための半導体層が形成される。テクスチャ状に形成された透明電極は,光電変換装置への入射光を散乱させ,光吸収量,即ち,変換効率を有効に向上させる。
テクスチャ状の透明電極を形成する方法としては,以下の3つの方法が知られている。第1の方法は,特許文献1に開示されているように,熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって透明電極を形成する方法である。成長条件を最適化することにより、熱CVD法によってテクスチャ状の透明電極を形成することができる。第2の方法は,特許文献3に開示されているように,ガラス基板の表面を研磨し,研磨された表面に透明電極を形成する方法である。第3の方法は,特許文献2に開示されているように,絶縁性微粒子及びバインダーからなる薄膜を基板上に形成し,その薄膜の上に透明電極を形成する方法である。
しかしながら,テクスチャ状に形成された透明電極を基板側の電極として使用する技術には,変換効率の向上に限界がある(非特許文献1参照)。これは,テクスチャ状に形成された透明電極は,その上に形成された半導体薄膜に欠陥を誘起してしまうからである。透明電極の凹凸を増大させれば,半導体層の光吸収を増大させることができる。しかし,透明電極の凹凸の増大は,半導体薄膜に誘起された欠陥を増大させ,出力電圧を低下させる。したがって,透明電極に凹凸を形成することによる変換効率の向上には限界がある。
このような背景から,変換効率を向上するための新たな技術の提供が求められている。
特許第2862174号公報 特開2003−243676号公報 特開2002−222975号公報 Yoshiyuki Nasuno et al., "Effects of Substrate Surface Morphology on Microcrystalline Silicon Solar Cells", Jpn. J. Appl. Phys., The Japan Society of Applied Physics, 1 April 2001, vol 40, pp. L303-L305.
したがって,本発明の目的は,光電変換装置の変換効率を向上するための新たな技術を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明は,以下に述べられる手段を採用する。その手段を特定するため技術的事項の記述には,[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために,[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し,付加された番号・符号は,[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による光電変換装置は,基板(1)と,基板(1)を被覆するように形成された下部電極層(2)(2C)と,下部電極層(2)(2C)の上に形成された第1半導体層(3)(4C)とを具備している。下部電極層(2)(2C)は,導電体で形成された第1媒質(6)(19)と,前記第1媒質(6)に埋め込まれた光散乱体(7)(20)とを含む。第1媒質(6)(19)と光散乱体(7)(20)とから構成されている下部電極層(2)(2C)の構造は,入射光を有効に散乱させて第1半導体層(3)の内部における光路長を増大させる。これは,光電変換装置の変換効率の向上に有効である。
当該光電変換装置は,入射光を散乱させて光吸収を促進させるために下部電極層(2)(2C)に凹凸を積極的に形成する必要がない点,言い換えれば,当該光電変換装置は,下部電極層(2)(2C)の,第1半導体層(3)(4C)と接触する接触面(2a)を,実質的に平坦にすることができる点でも有利である。接触面(2a)が実質的に平坦であることは,半導体薄膜の欠陥の発生を抑制しながら変換効率を向上することを可能にする。ここで「実質的に平坦」とは,基板(1)の主面(1a)と平行な方向における長さが300nm〜1200nmである任意の断面における,下部電極層(2)(2C)の表面(2a)と,基板(1)の主面(1a)とがなす角の平均値が,5°以下であるような状態をいう。
媒質(6)の比屈折率と光散乱体(7)の比屈折率との差の絶対値は,2.0以内であることが好ましい。
また,光散乱体(7)は,絶縁体で形成されていることが好ましく,特に,酸化チタン,ダイヤモンド,酸化シリコン,フッ化マグネシウム(MgF),酸化マグネシウム(MgO),酸化亜鉛(ZnO),及びタンタル酸リチウム(LiTaO)のうちから選択された一の材料であることが好ましい。
光散乱体(7)は,第1光散乱体(7a)と,第1光散乱体(7a)を構成する材料と比屈折率が異なる材料で形成されている第2光散乱体(7b)とを備えることが好ましい。
光散乱体(7)は,中心回転軸を有する回転楕円体で近似できるような形状に形成され得る。この場合には,光散乱体(7)の外径を光散乱体(7)の中心回転軸(7a)から表面までの平均距離の2倍として定義して,該光散乱体(7)の外径の平均が,60nm以上,2000nm以下であることが好ましい。光散乱体(7)の外径の平均が1200nm以下であることは,一層に好ましく,また,光散乱体(7)の外径の平均が300nm以上であることも,一層に好ましい。
また,光散乱体(7)は,球や正多面体のように,中心を有するような構造体で形成され得る。この場合,光散乱体(7)の直径を光散乱体(7)の中心から表面までの平均距離として定義して,光散乱体(7)の直径の平均は,60nm以上2000nm以下であることが好ましい。光散乱体(7)の直径の平均が1200nm以下であることは一層に好ましく,また,光散乱体(7)の直径の平均が300nm以上であることも一層に好ましい。この場合,光散乱体(7)の直径の最大値と最小値との差は,120nm以下であることが好ましい。
また,隣接する2つの前記光散乱体(7)の中心の距離で定義される,光散乱体(7)のピッチの平均は,4000nm以下,一層好ましくは2400nm以下であることが好ましい。この場合,光散乱体(7)のピッチの最大値と最小値との差は,120nm以下であることが好ましい。
光閉じ込め効果を高め,もって変換効率を向上するためには下部電極層(2)の第1半導体層(3)との接触面(2a)から光散乱体(7)への距離は,50nm以下であることが好ましく,30nm以下であることが一層に好ましい。最も好適な実施形態では,光散乱体(7)は,下部電極層(2)の第1半導体層(3)との接触面(2a)に接するように配置される。
当該光電変換装置が,第1半導体層(3)と第2半導体層(4)の間に形成されている中間層(8)を備えている場合,中間層(8)は,導電体で形成された第2媒質(11)と,第2媒質(11)に埋め込まれた光散乱体(12)とを含むことが好ましい。このような構造は,入射光を散乱させて光吸収を促進させるために中間層(8)に凹凸を形成する必要がない;即ち,中間層(8)の,第2半導体層(4)と接触する接触面(8a)を,実質的に平坦にすることができる。
一層に変換効率を向上するためには,当該光電変換装置の上部電極層(13)は,導電体で形成された第3媒質(14)と,第3媒質(14)に埋め込まれた光散乱体(15)とを含むことが好適である。
他の観点において,本発明による光電変換装置は,基板(1)と,基板(1)の上面側に形成された第1半導体層(3)と,第1半導体層(3)の上面側に形成された中間層(8)と,中間層(8)の上に形成された第2半導体層(4)とを具備している。中間層(8)は,導電体で形成された媒質(11)と,媒質(11)に埋め込まれた光散乱体(12)とを含む。このような構造は,入射光を散乱させて光吸収を促進させるために中間層(8)に凹凸を形成する必要がない;即ち,中間層(8)の,第2半導体層(4)と接触する接触面(8a)を,実質的に平坦にすることができる。これは,半導体薄膜の欠陥の発生を抑制しながら変換効率を向上することを可能にする。
更に他の観点において,本発明による光電変換装置用基板は,基板(1)と,基板(1)の主面(1a)の上に形成された下部電極層(2)とを具備する。下部電極層(2)は,導電体で形成された媒質(6)と,媒質(6)に埋め込まれた光散乱体(7)とを含む。このような光電変換装置用基板は,上述の光電変換装置を製造するために好適な構造を有している。
更に他の観点において,本発明による光電変換装置用基板の製造方法は,基板(1)の上に,導電体で形成された第1層(6a)を形成する工程と,第1層(6a)の上に,導電体で形成された媒質(6)の前駆体と光散乱体(7)とを含む溶液を塗布する工程と,前記溶液を焼結することによって媒質(6)に光散乱体(7)が埋め込まれた第2層(6b)を,第1層(6a)の上に形成する工程とを具備する。このような製造方法は,光散乱体(7)が下部電極層(2)の表面(2a)の近傍に位置する光電変換装置用基板を製造することを可能にする。
本発明によれば,変換効率を向上することができる。
本発明による光電変換装置の実施の一形態は,図1に示されている構造を有するタンデム型薄膜太陽電池10である。タンデム型薄膜太陽電池10は,ガラス基板1と,ガラス基板1の主面1aの上に順次に形成された,下部電極層2,トップセル3,ボトムセル4,及び上部電極層5とを備えている。トップセル3は,下部電極層2の上に順次に形成された,p型アモルファスシリコン層3aと,i型アモルファスシリコン層3bと,n型アモルファスシリコン層3cから構成されている。ボトムセル4は,トップセル3の上に順次に形成された,p型微結晶シリコン層4aと,i型微結晶シリコン層4bと,n型微結晶シリコン層4cから構成されている。上部電極層5は,ボトムセル4の上に形成されたZnO層5aと,ZnO層5aの上に形成されたAg層5bから構成されている。ZnO層5aには,Gaがドープされている。
背景技術に開示された光電変換装置とは異なり,本実施の形態の下部電極層2には,変換効率を向上するための凹凸は積極的には設けられない。下部電極層2の,トップセル3に接する表面2aは,実質的に平坦である。「実質的に平坦」とは,ガラス基板1の主面と平行な方向における長さが300nm〜1200nmである任意の断面における,下部電極層2の表面2aと,ガラス基板1の主面1aとがなす角の平均値θが,5°以下であるような状態をいう。この程度の平坦度であれば,シリコン層の欠陥に起因する開放電圧の低下を招かない。図2は,このことを裏付けるグラフであり,平均値θと,開放電圧の関係を示している。図2から理解されるように,平均値θが5°以下である場合には,開放電圧は低下しない。
図1に戻り,本実施の形態のタンデム型薄膜太陽電池10では,凹凸を設ける代りに,透明な導電体で形成された媒質6と媒質6に埋め込まれた光散乱体7とで下部電極層2が構成される。光散乱体7は,ガラス基板1を介して入射される入射光を散乱させ,トップセル3及びボトムセル4の光吸収を促進する。言い換えれば、本実施の形態のタンデム型薄膜太陽電池10は、光散乱体7が媒質6に埋め込まれた下部電極層2を使用しているため、下部電極層2に入射光を散乱させるための凹凸を設ける必要がない。これは、トップセル3、及びボトムセル4を構成する半導体膜の欠陥の発生を抑制しながら,変換効率を向上することを可能にする。
以下では、下部電極層2を構成する媒質6及び光散乱体7の、好適な物理的性質及び構造が詳細に説明される。
下部電極層2の媒質6としては,透明電極として広く使用される一般的な材料,例えば,酸化錫,酸化亜鉛,酸化インジウム,ITO(Indium Tin Oxide)が使用され得る。
光散乱体7としては,媒質6と異なる比屈折率を有する材料が使用される。光散乱体7を構成する材料は,その比屈折率と媒質6の比屈折率との差の絶対値が,2以下となるような材料から選択される。具体的には,媒質6として酸化錫,酸化亜鉛,酸化インジウム,ITOが使用される場合には,光散乱体7としては,酸化チタン(比屈折率:2.2〜2.3),ダイヤモンド(比屈折率:2.1〜2.2),SiO(ガラス)(比屈折率1.53),MgF(比屈折率1.29),MgO(比屈折率1.73),ZnO(比屈折率1.88),LiTaO(比屈折率2.18)等が好適に使用される。
光散乱体7としては導電体は使用される必要はない;光散乱体7による光吸収を抑制するためには,むしろ,光散乱体7としては絶縁体が使用されることが好適である。自由電子が少ない絶縁体を光散乱体7として使用することは、光散乱体7による光吸収を抑制するために有効である。一方で、トップセル3,ボトムセル4によって発生される光電電流は媒質6を介して流れるから,光散乱体7として絶縁体が使用されることは,光電電流が流れることを阻害しない。
光散乱体7の大きさは,入射光の散乱の程度を決定する重要なパラメータの一つである。図2Bに示されているように,光散乱体7の形状を回転楕円体で近似した場合には,光散乱体7の外径の平均は,60nm以上2000nm以下であることが好ましく,60nm以上,1200nm以下であることが一層に好ましい;ここで,光散乱体7の外径とは,光散乱体7の中心回転軸7aから表面までの距離Lの平均LAVEの2倍として定義されるパラメータである。
光散乱体7として,球,又は正多面体のように中心を持つ形状の構造体が使用される場合には,光散乱体7の平均直径は,10nm〜2000nmであることが好適であり,60nm〜1200nmであることは,一層に好適である;ここで,ある光散乱体7の直径とは,当該光散乱体7の中心から表面の距離の平均で定義され,平均直径とは,上記のように定義された光散乱体7の直径の平均をいう。光散乱体7の平均直径をこの範囲にすることにより,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の光をより効果的に散乱し,タンデム型薄膜太陽電池10の効率を向上させることができる。
加えて,光散乱体7の平均ピッチは,4000nm以下であることが好ましく,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の高値である1200nmの2倍以下,即ち,2400nm以下であることが一層に好ましい;ここで,隣接する光散乱体7のピッチとは,当該光散乱体7の中心の距離をいい,平均ピッチとは光散乱体7のピッチの平均をいう。光散乱体7の平均ピッチをこの範囲にすることにより,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の光をより効果的に散乱し,タンデム型薄膜太陽電池10の効率を向上させることができる。
また,光散乱体7の平均ピッチδAVEの平均直径dAVEに対する比δAVE/dAVEは,20以下であることが好ましく,4以下であることが一層に好ましい。比δAVE/dAVEをこの範囲にすることにより,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の光をより効果的に散乱し,タンデム型薄膜太陽電池10の効率を向上させることができる。
下部電極層2のトップセル3の側の表面2aと,光散乱体7の距離は,50nm未満であることが好ましく,30nm未満であることが一層に好ましく,光散乱体7が表面2aに接していることが最も好適である;図1には,光散乱体7が表面2aに接している構造が記載されている。光散乱体7の表面2aからの距離を小さくすることにより,トップセル3及びボトムセル4に入射された光をトップセル3及びボトムセル4に閉じ込め,変換効率を向上することができる。
光散乱体7は,可能な限り規則的に設けられていることが好ましい。より具体的には,下部電極層2のトップセル3の側の表面2aから光散乱体7への距離(即ち,光散乱体7が埋め込まれる深さ)の最大値と最小値との差は,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の低値である300nmの10分の1以下である30nm以下であることが好ましい。
また,図2Bに示されているように光散乱体7を回転楕円体で近似した場合には,光散乱体7の外径の最大値と最長値との差は,タンデム型薄膜太陽電池10が電力を発生するために使用する光波長域の高値である1200nmの10分の1以下である120nm以下であることが好ましい。同様に,光散乱体7が中心を有する構造体である場合には,光散乱体7の直径の最大値と最小値との差は,120nm以下であることが好ましい。光散乱体7の大きさのばらつきが変換効率に与える影響は,光散乱体7が埋め込まれる深さが変換効率に与える影響よりも小さいため,光散乱体7の直径は,光散乱体7が埋め込まれる深さと比較して大きなばらつきが許容される。同様に,光散乱体7のピッチの最大値と最小値との差は,120nm以下であることが好ましい。
光散乱体7が媒質6に埋め込まれた下部電極層2は,前段階でCVD法,スパッタリング法,イオンプレーティング法,ゾル・ゲル法を用いて,後段階でゾル・ゲル法を用いて形成されることが好適である。後段階でゾル・ゲル法が使用される場合,媒質6の前駆体溶液に光散乱体7を混合しておけば,光散乱体7を媒質6に容易に分散させることができる。
図3A,図3Bは,好適な下部電極層2の形成工程を示す断面図である。まず,図3Aに示されているように,ガラス基板1の主面1aの上に,媒質6と同一材料の第1層6aがCVD法,スパッタリング法,イオンプレーティング法,ゾル・ゲル法を用いて形成される。より具体的には,CVD法,スパッタリング法,イオンプレーティング法の場合,直接媒質6の薄膜を形成する。またゾル・ゲル法の場合,媒質6の前駆体を含む溶液がガラス基板1に塗布された後,当該前駆体溶液を焼結することによって第1層6aが形成される。経験上,CVD法,スパッタリング法,イオンプレーティング法による媒質6の性能は,ゾル・ゲル法よりも高いため,第1層6aの形成は,CVD法,スパッタリング法,イオンプレーティング法によることが望ましい。続いて,ゾル・ゲル法により,第2層6bが形成される。詳細には,媒質6の前駆体と光散乱体7とが混合された溶液がガラス基板1に塗布された後,当該溶液を焼結することによって第2層6bが形成される。このような形成工程により,光散乱体7が下部電極層2の表面2aの近傍に位置するような構造を有する下部電極層2を形成することができる。第2層6bの形成に使用される前駆体溶液の粘度を調節して第2層6bの厚さを光散乱体7の直径に一致させれば,理想的には,光散乱体7を下部電極層2の表面2aに接するように位置させることができる。
(好適な変形例)
下部電極層2がゾル・ゲル法を用いて形成される場合に入射光を一層に効率よく散乱させるためには,一の材料で形成された光散乱体7と,当該一の材料と異なる比屈折率を有する材料で形成された光散乱体7とが下部電極層2に含まれることが好適である。例えば,図4に示されているように,光散乱体7が,酸化チタンで形成された光散乱体7aと,SiO(ガラス)で形成された光散乱体7bとで構成されていることが好適である。異なる材料で形成された光散乱体7を使用することにより,同一の屈折率を有する光散乱体7が直接に接する確率が低くなり,入射光を一層に効率よく散乱させることができる。
トップセル3とボトムセル4との間に中間層が設けられる場合には,当該中間層に光散乱体が埋め込まれることが好適である。図5は,このようなタンデム型薄膜太陽電池10Aの構造を示す断面図である。タンデム型薄膜太陽電池10Aは,トップセル3とボトムセル4との間に設けられた中間層8を備えている。中間層8のボトムセル4の側の面8aは,「実質的に平坦」に形成され,且つ,中間層8が導電体で形成された媒質11と,媒質11に埋め込まれた光散乱体12から構成される。中間層8に光散乱対12が埋め込まれることにより,中間層8からボトムセル4に向かう透過光が充分に散乱され,ボトムセル4内部の透過光光路長が充分に増加し結果としてボトムセル4の吸収光量が増加する。加えて,光散乱体12を媒質11に埋め込むことは,変換効率の向上のために中間層8に凹凸を設ける必要を無くし,中間層8のボトムセル4の側の面8aを「実質的に平坦」に形成することを可能にする;ここでいう「実質的に平坦」とは,上述の定義と同一の意味である。中間層8の面8aが「実質的に平坦」に形成されることは,ボトムセル4の変換効率を向上させるために重要である。中間層8の面8aが実質的に平坦に形成されることにより,面8aの上に順次に形成されるp型微結晶シリコン層4aとi型微結晶シリコン層4bとn型微結晶シリコン層4cの欠陥の発生が抑制され,ボトムセル4の変換効率が有効に向上される。
中間層8の媒質11及び光散乱体12の好適な物理的な性質は,下部電極層2の媒質6及び光散乱体7と同様である。媒質11としては,透明電極として広く使用される一般的な材料,例えば,酸化錫,酸化亜鉛,酸化インジウム,ITO(Indium Tin Oxide)が使用され得る。光散乱体12としては,媒質11と異なる比屈折率を有する材料,具体的には,酸化チタン,ダイヤモンド,SiO(ガラス),MgF,MgO,ZnO,LiTaO等が好適に使用される。光散乱体12としては,導電体は使用される必要はない。
上部電極層に,光散乱体が埋め込まれることも好適である。図6は,このようなタンデム型薄膜太陽電池10Bの構造を示す断面図である。タンデム型薄膜太陽電池10Bは,図1の上部電極層5の代わりに,ボトムセル4の上に形成された透明電極層13と,透明電極層13の上に形成されたAg層14とを備えている;透明電極層13とAg層14とは,タンデム型薄膜太陽電池10Bの上部電極として機能する。透明電極層13は,媒質15と,媒質15に埋め込まれた光散乱体16から構成されている。
透明電極層13の媒質15及び光散乱体16の好適な物理的な性質は,下部電極層2の媒質6及び光散乱体7と同様である。媒質15としては,透明電極として広く使用される一般的な材料,例えば,酸化錫,酸化亜鉛,酸化インジウム,ITO(Indium Tin Oxide)が使用され得る。光散乱体16としては,媒質15と異なる比屈折率を有する材料,具体的には,酸化チタン,ダイヤモンド,SiO(ガラス),MgF,MgO,ZnO,LiTaO等が好適に使用される。光散乱体16としては,導電体は使用される必要はない。
本発明は,太陽光が上部電極の側から入射される構造の薄膜太陽電池にも適用可能である。図13は,かかる構造を有するタンデム型薄膜太陽電池10Cの構成を示す断面図である。薄膜太陽電池10Cは,ガラス基板1と,下部電極層2Cと,ボトムセル4Cと,トップセル3Cと,上部電極層5Cとを備えている。ボトムセル4Cは,下部電極層2Cの上に順次に形成された,p型微結晶シリコン層4aと,i型微結晶シリコン層4bと,n型微結晶シリコン層4cから構成されている。トップセル3Cは,ボトムセル4Cの上に順次に形成された,p型アモルファスシリコン層3aと,i型アモルファスシリコン層3bと,n型アモルファスシリコン層3cから構成されている。上部電極層5Cは,透明電極として広く使用される一般的な材料,例えば,酸化錫,酸化亜鉛,酸化インジウム,ITO(Indium Tin Oxide)で形成される。
タンデム型薄膜太陽電池10Cの下部電極層2Cは,金属電極層17と,その上に形成された透明電極層18とで構成される。図1のタンデム型薄膜太陽電池10と同様に,透明電極層18には積極的に凹凸は設けられない。その代りに,透明電極層18は,透明な導電体で形成された媒質19と,媒質19に埋め込まれた光散乱体20とで構成される。光散乱体20は,上部電極層5Cを介して入射される入射光を散乱させ,トップセル3及びボトムセル4の光吸収を促進する。このような構成でも,トップセル3C、及びボトムセル4Cを構成する半導体膜の欠陥の発生を抑制しながら,変換効率を向上することが可能である。
図13のタンデム型薄膜太陽電池10Cにも中間層が設けられ得る。この場合,図5のタンデム型薄膜太陽電池10Aと同様に,当該中間層が媒質と光散乱体とで構成されることが好適である。更に,上部電極層5Cが媒質と光散乱体とで構成されることも好適である。
本発明は,上述の構造以外の様々な構造の薄膜太陽電池にも適用可能である。例えば,媒質6と光散乱体7とからなる下部電極層2の構造,及び媒質15と光散乱体16とからなる透明電極層13を含む上部電極層の構造は,光電変換セルが積層されていない(即ち,タンデム型薄膜太陽電池ではない)薄膜太陽電池に適用されることが可能である。
また,薄膜太陽電池を構成する材料としては,シリコン以外の材料,例えば,SiC,SiGeが使用可能である。
以下では,本発明による光電変換装置の有用性が実施例を用いて説明される。
図1の構造のタンデム型薄膜太陽電池10の有利性が,シミュレーションによって検証された。シミュレーションは,マクスウェルの電磁方程式を,時間領域有限差分解析(FDTD)を用いて,そのままに解くことによって行なわれた。そのFDTD解析の計算条件の詳細は,下記のとおりである:
入射光は,基板面に平行である平面波である;即ち,基板は,太陽に対して真っ直ぐに向けられると仮定される。吸収境界のアルゴリズムは,BerengerのPerfect Matching Layer法(J. P. Berenger, J. Computational Physics, 114, 185(1994)参照)が適用される。反射波の振幅と,各セル内の電磁波の振幅の時間変化を全計算時間で記録され,フーリエ変換により,300nm〜1200nm(空気中又は真空中の波長)の振幅は5nm間隔で刻まれる。シリコンの吸収率の計算の収束は,吸収率と反射率の和が100%になることにより確認された。この計算により,トップセル3,ボトムセル4の量子効率スペクトルを得る。さらに300nm〜1200nm(空気中の又は真空中の波長)の各波長において,基準太陽光(JIS C8911等に記載)の光子数密度と各セルの量子効率スペクトルの積を波長について積分し,吸収した総光子数密度をもって短絡電流密度とする。光電変換層内部の欠陥が少ない実用的な太陽電池であれば,この仮定は妥当である。
図7は,シミュレーションの対象にされた断面構造を示す図である。シミュレーションでは,光散乱体7は,その直径が同一の球体であると仮定され,従って,光散乱体7の平均直径は,個々の光散乱体7の直径と一致する。加えて,図7の構造がガラス基板1の面内方向に無限に繰り返されていると仮定されている。言い換えれば,光散乱体7の平均ピッチは,任意の隣接する2つの光散乱体7のピッチと一致する。下部電極層2の媒質6としては,フッ素がドープされたSnOが使用されていると仮定されている。更に,光散乱体7は,下部電極層2の表面2aに接するように位置していると仮定されている。(ここでトップセル3の膜厚は0.1〜0.5μmの範囲内の1点,ボトムセル4の膜厚は1〜5μmの範囲内の1点,ZnO層5aの膜厚は,20〜200μmの範囲内の1点,Ag層5bは,0,1〜10μmの範囲内の1点に固定した。)
加えて,タンデム型薄膜太陽電池10の短絡電流は,平坦なTCO(transparent conductive oxide)基板の上に形成されたタンデム型薄膜太陽電池のトップセル3,ボトムセル4の短絡電流によって規格化され,それぞれ短絡電流比(%)として表現されている。短絡電流比が100%を超えているということは,光電変換層への光散乱性の存在を意味している。同じ指標(短絡電流)による議論は,テクスチャ上に形成された透明電極(旭硝子社製のテクスチャTCO基板であるAsahi−U)においても非特許文献1で展開されており,短絡電流は光散乱性能の指標として妥当である。
図8A,図8B,図9A,図9Bは,光散乱体7としてTiOが使用されているタンデム型薄膜太陽電池10の光散乱体7のピッチ,直径,及び短絡電流比の関係を示すグラフである。詳細には,図8Aは,光散乱体7の直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとトップセル3の短絡電流比の関係を示すグラフであり,図8Bは,光散乱体7の直径が同範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとボトムセル4の短絡電流比の関係を示すグラフである。図8A,図8Bのグラフでは,下部電極層2の膜厚は0.7μmと仮定されている。一方,図9Aは,光散乱体7の直径が300nm〜1200nmの範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとトップセル3の短絡電流比の関係を示すグラフであり,図9Bは,光散乱体7の直径が同範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとボトムセル4の短絡電流比の関係を示すグラフである。
図9A,図9Bのグラフでは,下部電極層2の膜厚は1.2μmと仮定されている。ただし,図8A,図8B,図9A,図9Bのいずれのグラフについても,ピッチが”0nm”である短絡電流比の値は,下部電極層2のトップセル3の側に,連続的なTiO層が設けられている構造の短絡電流比の値であることに留意されたい。
図8A,図8B,図9A,図9Bから理解されるように,トップセル3及びボトムセル4のいずれについても,光散乱体7の直径を60nm〜1200nmにし,更に,光散乱体7のピッチを発電に使用される光波長域の高値である1200nmの2倍以下,即ち,2400nm以下にすることにより,100%を超える短絡電流比を得ることができる。これは,光散乱体7の直径及びピッチを上述の範囲に定めることが,変換効率の向上のために有利であることを意味している。
光散乱体7がダイヤモンドで形成されている場合も同様である。図10A,図10Bは,下部電極層2の膜厚が0.7μmと仮定され,且つ,光散乱体7としてダイヤモンドが使用されているタンデム型薄膜太陽電池10における,光散乱体7のピッチ,直径,及び短絡電流比の関係を示すグラフである。詳細には,図10Aは,光散乱体7の直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとトップセル3の短絡電流比の関係を示すグラフであり,図10Bは,光散乱体7の直径が同範囲にあるときにおける,光散乱体7のピッチとボトムセル4の短絡電流比の関係を示すグラフである。
図10A,図10Bから理解されるように,光散乱体7がダイヤモンドで形成されているときのトップセル3,ボトムセル4の短絡電流比の挙動は,光散乱体7がTiOで形成されているときのトップセル3,ボトムセル4の短絡電流比の挙動とほぼ同様である。これは,光散乱体7の材料としてダイヤモンドを採用可能であることを意味している。
図8A,図8B,図9A,図9B,図10A,図10Bについてなされた議論は,光散乱体7が回転楕円体で近似される場合にも適用可能であることに留意されたい。光散乱体7が回転楕円体で近似される場合,(特にその長軸が2000nm以上の長さを有する場合),光散乱体7の光散乱性能は,その短軸方向における大きさで決定される。したがって,図8A,図8B,図9A,図9B,図10A,図10Bのデータは,光散乱体7の外径を,60nm以上1200nm以下にすることの有利性を示している。ここで光散乱体7の外径とは,上述されるように,光散乱体7の中心回転軸7aから表面までの平均距離dの2倍として定義されるパラメータであることに留意されたい。
図11A,図11Bは,光散乱体7のピッチδの直径dに対する比δ/dと,短絡電流比の関係を示すグラフである。詳細には,図11Aは,比δ/dと,トップセル3の短絡電流比の関係を示しており,図11Bは,比δ/dと,ボトムセル4の短絡電流比の関係を示している。光散乱体7の直径は,60nm〜600nmの範囲にあると仮定されている。トップセル3及びボトムセル4のいずれについても,光散乱体7の直径が60nmを超えている限りにおいては,光散乱体7のピッチδの直径dに対する比δ/dを20以下にすることによって100%を超える短絡電流比を得ることができる。
図12A,図12Bは,下部電極層2のトップセル3の側の表面2aと光散乱体7との距離(即ち,光散乱体7の深さ)と,短絡電流比の関係を示している。詳細には,図12Aは,光散乱体7の深さとトップセル3の短絡電流比の関係を示しており,図12Bは,光散乱体7の深さとボトムセル4の短絡電流比の関係を示している。光散乱体7の直径は,120nm,240nm,360nm,600nmのうちから選択され,ピッチは,各直径について短絡電流を最大にするように選択されている。
図12A,図12Bから理解されるように,光散乱体7の深さが浅いほど,高い短絡電流比が得られる。トップセル3については,図12Aから理解されるように,光散乱体7の深さを30nm以下にすることにより,100%を超える短絡電流比を得ることができる。一方,ボトムセル4については,図12Bから理解されるように,光散乱体7の深さを50nm以下にすることにより,100%を超える短絡電流比を得ることができる。図12A,図12Bは,光散乱体7の深さを50nm以下にすること,好ましくは,30nm以下にすることの有用性を示している。
図1は,本発明による光電変換装置の実施の一形態に係るタンデム型薄膜太陽電池の構造を示す断面図である。 図2Aは,タンデム型薄膜太陽電池の下部電極層の平坦性と,開放電圧の関係を示すグラフである。 図2Bは,回転楕円体の外径の定義を説明する図である。 図3Aは,タンデム型薄膜太陽電池の下部電極層の好適な製造工程を示す断面図である。 図3Bは,タンデム型薄膜太陽電池の下部電極層の好適な製造工程を示す断面図である。 図4は,本発明による光電変換装置の実施の他の形態に係るタンデム型薄膜太陽電池の構造を示す断面図である。 図5は,本発明による光電変換装置の実施の更に他の形態に係るタンデム型薄膜太陽電池の構造を示す断面図である 図6は,本発明による光電変換装置の実施の更に他の形態に係るタンデム型薄膜太陽電池の構造を示す断面図である 図7は,タンデム型薄膜太陽電池の特性のシミュレーションの対象の構造を示す断面図である。 図8Aは,光散乱体がTiOで形成され,且つ,その直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとトップセルの短絡電流比の関係を示すグラフである 図8Bは,光散乱体がTiOで形成され,且つ,その直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとボトムセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図9Aは,光散乱体がTiOで形成され,且つ,その直径が300nm〜1200nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとトップセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図9Bは,光散乱体がTiOで形成され,且つ,その直径が300nm〜1200nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとボトムセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図10Aは,光散乱体がダイヤモンドで形成され,且つ,その直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとトップセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図10Bは,光散乱体がダイヤモンドで形成され,且つ,その直径が60nm〜600nmの範囲にあるときにおける,光散乱体のピッチとボトムセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図11Aは,光散乱体7のピッチδの直径dに対する比δ/dと,トップセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図11Bは,光散乱体7のピッチδの直径dに対する比δ/dと,ボトムセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図12Aは,光散乱体の深さとトップセルの短絡電流比の関係を示すグラフである。 図12Bは,光散乱体の深さとボトムセルの短絡電流比の関係を示している。 図13は,本発明による光電変換装置の実施の更に他の形態に係るタンデム型薄膜太陽電池の構造を示す断面図である
符号の説明
10,10A,10B,10C:タンデム型薄膜太陽電池
1:ガラス基板
1a:主面
2:下部電極層
2a:表面
3,3C:トップセル
3a:p型アモルファスシリコン層
3b:i型アモルファスシリコン層
3c:n型アモルファスシリコン層
4,4C:ボトムセル
4a:p型微結晶シリコン層
4b:i型微結晶シリコン層
4c:n型微結晶シリコン層
5:上部電極層
5a:ZnO層
5b:Ag層
6:媒質
6a:第1層
6b:第2層
7,7a,7b:光散乱体
8:中間層
8a:面
11:媒質
12:光散乱体
13:透明電極層
14:Ag層
15:媒質
16:光散乱体
17:金属電極層
18:透明電極層
19:媒質
20:光散乱体

Claims (28)

  1. 基板と,
    前記基板を被覆するように形成された下部電極層と,
    前記下部電極層の上に形成された第1半導体層
    とを具備し,
    前記下部電極層は,
    導電体で形成された第1媒質と,
    前記第1媒質に埋め込まれた光散乱体
    とを含む
    光電変換装置。
  2. 請求項1に記載の光電変換装置であって,
    前記下部電極層の,前記第1半導体層と接触する接触面は,実質的に平坦である
    光電変換装置。
  3. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記媒質の比屈折率と前記光散乱体の比屈折率との差の絶対値は,2.0以内である
    光電変換装置。
  4. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体は,絶縁体で形成されている
    光電変換装置。
  5. 請求項3に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体は,酸化チタン,ダイヤモンド,酸化シリコン,フッ化マグネシウム,酸化マグネシウム,酸化亜鉛,及びタンタル酸リチウムのうちから選択された一の材料である
    光電変換装置。
  6. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体は,
    第1光散乱体と,
    前記第1光散乱体を構成する材料と比屈折率が異なる材料で形成されている第2光散乱体
    とを備える
    光電変換装置。
  7. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体を中心回転軸を有する回転楕円体で近似し,且つ,前記光散乱体の外径を,前記光散乱体の前記中心回転軸から表面までの平均距離の2倍として定義した場合に,前記光散乱体の前記外径の平均が,60nm以上,2000nm以下である
    光電変換装置。
  8. 請求項7に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記外径の平均が,1200nm以下である
  9. 請求項7に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記外径の平均が,300nm以上である
    光電変換装置。
  10. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の直径を前記光散乱体の中心から表面までの平均距離として定義した場合に,前記光散乱体の前記直径の平均が,60nm以上,2000nm以下である
    光電変換装置。
  11. 請求項10に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記直径の平均が,1200nm以下である
    光電変換装置。
  12. 請求項10に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記直径の平均が,300nm以上である
    光電変換装置。
  13. 請求項10に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記直径の最大値と最小値との差は,120nm以下である
    光電変換装置。
  14. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体のピッチを,隣接する2つの前記光散乱体の中心の距離で定義した場合に,前記光散乱体の前記ピッチの平均が,4000nm以下である
    光電変換装置。
  15. 請求項14に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記ピッチの平均が,2400nm以下である
    光電変換装置。
  16. 前記光散乱体のピッチを隣接する2つの前記光散乱体の中心の距離で定義し,且つ,前記光散乱体の直径を前記前記光散乱体の中心から表面までの平均距離として定義した場合に,前記光散乱体の前記ピッチの平均である平均ピッチδAVEの前記光散乱体の前記直径の平均である平均直径dAVEに対する比δAVE/dAVEが,20以下である
    光電変換装置。
  17. 前記比δAVE/dAVEが,4以下である
    光電変換装置。
  18. 請求項14に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記ピッチの最大値と最小値との差は,120nm以下である
    光電変換装置。
  19. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記接触面からの距離は,50nm以下である
    光電変換装置。
  20. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体の前記接触面からの距離は,30nm以下である
    光電変換装置。
  21. 請求項2に記載の光電変換装置であって,
    前記光散乱体は,前記接触面に接している
    光電変換装置。
  22. 請求項1に記載の光電変換装置であって,
    更に,
    前記第1半導体層の上に形成されている中間層と,
    前記中間層の上に形成されている第2半導体層
    とを具備し,
    前記中間層は,
    導電体で形成された第2媒質と,
    前記第2媒質に埋め込まれた光散乱体
    とを含む
    光電変換装置。
  23. 請求項14に記載の光電変換装置であって,
    前記中間層の,前記第2半導体層と接触する接触面は,実質的に平坦である
    光電変換装置。
  24. 請求項1に記載の光電変換装置であって,
    更に,
    前記第1半導体層の上面側に形成されている上部電極層
    を具備し,
    前記上部電極層は,
    導電体で形成された第3媒質と,
    前記第3媒質に埋め込まれた光散乱体
    とを含む
    光電変換装置。
  25. 請求項1に記載の光電変換装置であって,
    前記第1半導体層は,シリコン,SiC,SiGeのうちから選択された少なくとも一の材料で形成された
    光電変換装置。
  26. 基板と,
    前記基板の上面側に形成された第1半導体層
    前記第1半導体層の上面側に形成された中間層と,
    前記中間層の上に形成された第2半導体層
    とを具備し,
    前記中間層は,
    導電体で形成された媒質と,
    前記媒質に埋め込まれた光散乱体
    とを含む
    光電変換装置。
  27. 基板と,
    前記基板を被覆するように形成された下部電極層
    とを具備し,
    前記下部電極層は,
    導電体で形成された媒質と,
    前記媒質に埋め込まれた光散乱体
    とを含む
    光電変換装置用基板。
  28. 基板を被覆するように,導電体で形成された第1層を形成する工程と,
    前記第1層の上に,導電体で形成された媒質の前駆体と光散乱体とを含む溶液を塗布する工程と,
    前記溶液を焼結することによって前記媒質に前記光散乱体が埋め込まれた第2層を,前記第1層の上に形成する工程
    とを具備する
    光電変換装置用基板の製造方法。
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