JP2006109958A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大当り遊技状態での遊技の興趣を高める
【解決手段】 パチンコ遊技機1は、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞する毎に、ランダムカウンタより抽出した乱数値に基づいて、継続ラウンド回数を決定すると共に、開放パターンを決定する。そして、ラウンドカウンタにおけるカウント値に対応する開放データの値が「1」であれば特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成され、「2」であれば可変入賞装置5の大入賞口が特定態様で開口される。この結果、パチンコ遊技機1は、大当り遊技状態中、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのいずれが開放されるかということに対する遊技者の興味を高めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 パチンコ遊技機1は、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞する毎に、ランダムカウンタより抽出した乱数値に基づいて、継続ラウンド回数を決定すると共に、開放パターンを決定する。そして、ラウンドカウンタにおけるカウント値に対応する開放データの値が「1」であれば特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成され、「2」であれば可変入賞装置5の大入賞口が特定態様で開口される。この結果、パチンコ遊技機1は、大当り遊技状態中、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのいずれが開放されるかということに対する遊技者の興味を高めることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に係り、詳しくは、遊技領域に設けられた開閉板により開閉される第1可変入賞装置と、遊技領域に設けられた始動領域にて遊技媒体を検出する始動検出手段と、該始動検出手段により遊技媒体が検出されると、開閉部材により開閉される可変入賞口を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者によって有利な開放状態とする始動動作を行う第2可変入賞装置と、該第2可変入賞装置に設けられた複数の領域のうちの特定領域に進入した遊技媒体を検出する特定検出手段と、前記始動動作が行われているときに該第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が前記特定検出手段によって検出された場合、特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と、を備える遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(表示図柄)を更新表示やスクロール表示させることで可変表示を行い、その組合せ結果である表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
可変表示ゲームの1つとして行われる特図ゲームは、始動入賞口を通過する遊技媒体としての遊技球(パチンコ玉)の検出(可変表示の始動条件が成立したこと)に基づいて表示図柄の可変表示を行い、表示図柄の可変表示が完全に停止した際の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となっている場合を「大当り」とするゲームである。この特図ゲームにおいて「大当り」となると、大入賞口又はアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。こうした状態を「特定遊技状態」あるいは「大当り遊技状態」という。
また、所定の始動入賞口(始動チャッカー)に遊技媒体である遊技球が入賞することで大入賞口を構成する開閉部材(いわゆる羽根部材)が開放し、大入賞口に進入した遊技球が可変入賞装置内の入賞空間を経由してVゾーン(特定領域)に飛び込むV入賞が生じると、「大当り」となり、開閉部材が可変進入口を遊技者にとって有利な特定態様で連続開放するラウンドを所定のラウンド(開放サイクル)数に達するまで継続して実行可能とするパチンコ遊技機も知られている。この種の遊技機は、ヒコーキタイプ等と呼ばれることもある。
従来の技術として、こうした可変表示ゲームと可変入賞装置を動作させる遊技とを実行することができる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示された技術は、可変表示ゲームにおける可変表示の表示結果が特定表示態様となったことに基づく大当りと、可変入賞装置内でV入賞が生じたことに基づく大当りとが重複して発生した場合に、一方の大当りを終了した後に他方の大当りに変化する確率が高くなるようにしたパチンコ遊技機である。
特開2002−165981号公報
しかしながら、上記従来の技術では、可変表示ゲームにおける可変表示の表示結果が特定表示態様となったことに基づく大当りと、可変入賞装置内でV入賞が生じたことに基づく大当りと、が重複して発生した場合でも、一方の大当りに基づく遊技しか行われないため、一回の大当り遊技状態中に両方の大当り遊技を楽しむことができなかった。また、開放される大入賞口もいずれか一方のみであり、他方の大入賞口は、この間ずっと閉口されたままであった。このため、上記従来の技術では、大当り遊技状態での遊技の興趣を高めることができなかった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、大当り遊技状態での遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の請求項1に記載の遊技機は、遊技者が遊技領域に遊技媒体(例えば遊技球)を発射することにより遊技を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機1)において、前記遊技領域に設けられた開閉板により開閉される第1可変入賞装置(例えば特別可変入賞球装置7)と、前記遊技領域に設けられた始動領域(例えば始動入賞口6a〜6c)にて遊技媒体を検出する始動検出手段(例えば始動玉検出器41a〜41c)と、該始動検出手段により遊技媒体が検出されると、開閉部材(例えば開閉部材30a、及び30b)により開閉される可変入賞口(例えば大入賞口31a、及び31b)を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者によって有利な開放状態とする始動動作を行う第2可変入賞装置(例えば可変入賞装置5)と、該第2可変入賞装置に設けられた複数の領域のうちの特定領域(例えばV入賞口35)に進入した遊技媒体を検出する特定検出手段(例えば特定玉検出器40)と、前記始動動作が行われているときに該第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が前記特定検出手段によって検出された場合、特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御する特定遊技状態制御手段(例えばCPU103がステップS121の始動動作中処理、ステップS122の特定遊技動作開始待ち処理、ステップS123のラウンド開始時処理、及びステップS124のラウンド中制御処理を実行する部分など)と、を含み、前記特定遊技状態制御手段は、前記特定遊技状態として、前記第1可変入賞装置を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者にとって有利な開放状態に制御するラウンド(例えば第1ラウンド)と前記第2可変入賞装置を前記始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特定態様で前記開放状態に制御するラウンド(例えば第2ラウンド)を所定の実行回数(例えば16回)まで実行する機能を有し、所定の条件が成立したこと(例えばCPU103がステップS101、及びS102の処理にてYesと判定されたこと)に基づいて、前記特定遊技状態において実行するラウンドの実行回数(例えば継続ラウンド回数)を決定するとともに、各ラウンドにおいて前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置のうちのいずれを開放状態に制御するかを示す制御パターン(例えば開放パターン)を決定する遊技態様決定手段(例えばCPU103がステップS103〜S107の処理を実行する部分)をさらに含み、前記特定遊技状態制御手段は、前記遊技態様決定手段によって決定された制御パターンに基づき前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置のいずれかを開放状態に制御する(例えばCPU103がステップS253、S254、S256、及びS257の処理を実行する)、ことを特徴とする。
請求項2に記載の遊技機において、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば主基板11)と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて、所定の演出手段(例えば第2表示装置4B、スピーカ8L、8R、及び遊技効果ランプ9)による演出動作を制御する演出制御手段(例えば演出制御基板12)と、を備え、前記遊技制御手段は、前記遊技態様決定手段と、前記特定遊技状態制御手段と、前記遊技態様決定手段によって決定された実行回数と制御パターンを特定可能な遊技態様指定コマンド(例えば始動入賞コマンド)を前記演出制御手段に送信する遊技態様指定コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS114の処理を実行する部分)と、を含み、前記演出制御手段は、前記演出手段において実行される演出のパターンを示す演出データ(例えば演出A〜Cを示す演出制御データや、報知開放パターン、報知ラウンド回数を示す設定データ)を複数種類記憶する演出データ記憶手段(例えば演出制御データ決定用テーブル212、報知開放パターン決定用テーブル213、及び報知ラウンド回数決定用テーブルメモリ214)と、前記演出データ記憶手段に記憶されている複数種類の演出データのうちから、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数と制御パターンとに対応する演出データの一つを選択することにより、前記演出手段において実行される演出のパターンを決定する演出パターン決定手段(例えばCPU200がステップS501〜S503や、ステップS521〜S532の処理を実行する部分)と、前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに従って、所定の演出の実行を制御した後(例えばCPU200がステップS533の処理を実行した後)、前記実行回数と前記制御パターンとを特定可能に報知する演出の実行を制御する遊技態様報知演出制御手段(例えばCPU200がステップS543の処理を実行する部分)と、を含む。
請求項3に記載の遊技機において、前記演出データ記憶手段は、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数よりも少ないラウンド数を特定可能に一旦報知し、該少ないラウンド数を実行した後にさらに実行されるラウンドがあることを報知する上乗せ演出の実行が可能な上乗せ演出データ(例えば実際の継続ラウンド回数よりも少ない報知ラウンド回数を示す設定データ)を記憶し、前記遊技態様報知演出制御手段は、前記演出パターン決定手段によって前記上乗せ演出データが選択されたとき、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数よりも少ないラウンド数を特定可能に一旦報知する演出の実行を制御する少数ラウンド報知演出制御手段(例えばCPU200がステップS530〜S531の処理にて実際の継続ラウンド回数よりも少ない報知ラウンド回数を示す設定データが選択された後にステップS543の処理を実行する部分)と、前記少数ラウンド報知演出制御手段によって報知されたラウンド数を実行したときに(例えばCPU200がステップS638の処理にてYesと判定した後、ステップS639の処理にてNoと判定したときに)、更に実行されるラウンドがあることを報知する演出の実行を制御する継続可能報知演出制御手段(例えばCPU200がステップS577の上乗せ演出処理を実行する部分)と、を備える。
請求項4に記載の遊技機において、前記演出データ記憶手段は、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンよりも遊技者にとって不利な制御パターンを特定可能に一旦報知した後、該遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンを特定可能に報知する変更演出の実行が可能な変更演出データ(例えば実際の開放パターンよりも不利な開放パターンを示す設定データ)を記憶し、前記遊技態様報知演出制御手段は、前記演出パターン決定手段によって前記変更演出データが選択されたとき、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンよりも遊技者にとって不利な制御パターンを特定可能に一旦報知する演出の実行を制御する不利制御パターン報知演出制御手段(例えばCPU200がステップS527の処理にてYesと判定した後にステップS543の処理を実行する部分)と、前記不利制御パターン報知演出制御手段によって前記遊技者にとって不利な制御パターンを報知した後に(例えばCPU200がステップS642の処理にてYesと判定したときに)、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンを特定可能に報知する演出の実行を制御する特定制御パターン報知演出制御手段(例えばCPU200がステップS579の変更演出処理を実行する部分)と、を備える。
請求項5に記載の遊技機において、前記遊技態様指定コマンド送信手段は、前記所定の条件の成立として前記始動検出手段によって遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記実行回数と前記制御パターンとに加えて前記可変入賞装置による始動動作の実行時間(例えば始動時待機用タイマ初期値)を特定可能な始動動作制御コマンドを前記遊技態様指定コマンドとして前記演出制御手段に送信し、前記演出制御手段は、前記可変入賞装置による始動動作の実行時間を計測する始動動作時間計測手段(例えば演出制御時間タイマ219)と、前記始動動作制御コマンドを受信したことに基づいて、前記始動動作時間計測手段による始動動作の実行時間の計測を開始する始動動作時間計測開始手段(例えばCPU200がステップS505の処理を実行する部分)と、を含み、前記演出パターン決定手段は、前記始動動作時間計測手段によって計測された時間が前記始動動作制御コマンドから特定される時間に達した後に(例えばCPU200がステップS512の処理にてYesと判定したときに)、前記演出手段において実行される演出のパターンを決定する。
請求項6に記載の遊技機において、前記特定遊技状態制御手段は、前記遊技態様決定手段によって決定された制御パターンに従って、前記第1可変入賞装置を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者にとって有利な開放状態に制御する第1ラウンドと、該第1ラウンドとは有利度合(例えばラウンド中に遊技領域内に打ち出された遊技球のうち大入賞口内に入賞しない遊技球の少なさや、所定個数の遊技球を大入賞口に入賞させるのに要する時間の短さなど)が異なり、前記第2可変入賞装置を前記始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特定態様で前記開放状態に制御する第2ラウンドと、のいずれかを実行可能に制御するラウンド制御手段(例えばCPU103がステップS123のラウンド開始時処理を実行する部分)を含む。
請求項7に記載の遊技機において、前記遊技制御手段は、前記ラウンド制御手段によって実行可能に制御された第1ラウンドの終了後、次のラウンドへの移行制御をする第1ラウンド移行制御手段(例えばCPU103がステップS307〜S310や、S1279及びS1280の処理を実行する部分)と、前記ラウンド制御手段によって実行可能に制御された第2ラウンド中において該第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が前記特定検出手段によって検出されたことを条件に(例えばCPU103がステップS1283やS315の処理にてYesと判定したことを条件に)、次のラウンドへの移行制御をする一方、該特定検出手段により検出されなかったとき(例えばCPU103がステップS1283やS315の処理にてNoと判定したとき)前記特定遊技状態の終了制御をする第2ラウンド移行制御手段(例えばCPU103がステップS279や、S326の処理を実行する部分)と、を含む。
請求項8に記載の遊技機において、前記第2可変入賞装置から排出された遊技媒体を検出する排出検出手段(例えば排出玉検出器44)と、前記第2可変入賞装置の開放状態が終了した後(例えばCPU103がステップS324や、S332の処理を実行した後)、該第2の可変入賞装置の開放状態中に進入した遊技媒体が前記排出検出手段又は前記特定検出手段によって全て検出されるまで(例えばCPU103がステップS334、S345の処理にてYesと判定するまで)、該第1可変入賞装置及び第2可変入賞装置を閉鎖状態に制御する排出時制御手段(例えばCPU103がステップS334、S345の処理にてNoと判定してステップS337、S347の処理をスキップする部分)と、前記第2可変入賞装置の開放状態が終了した後、前記ラウンド中に進入した遊技媒体が前記排出検出手段又は前記特定検出手段によって全て検出されるまでの期間に、次のラウンドにおいて前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置とのうちのいずれを開放状態に制御するかを予告する開放予告手段(例えばCPU200がステップS575の予告演出処理を実行する部分)と、を備えた。
請求項9に記載の遊技機において、前記第1可変入賞装置に進入した遊技媒体を検出する第1進入検出手段(例えばカウントスイッチ43)と、前記第2可変入賞装置に進入した遊技媒体を検出する第2進入検出手段(例えば入賞玉検出器42a、及び42b)と、前記第1可変入賞装置を開放状態に制御すると共に前記第2可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて前記第2進入検出手段によって前記第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたとき(例えばCPU103がステップS302や、S303の処理にてYesと判定したとき)、又は前記第2可変入賞装置を開放状態に制御すると共に前記第1可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて前記第1進入検出手段によって前記第1可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたとき(例えばCPU103がステップS314の処理にてYesと判定したとき)、その旨を報知する異常検出時報知手段(例えばCPU200がステップS563のエラー処理を実行する部分)と、を備える。
本発明は、以下に示す効果を有する。
請求項1に記載の構成によれば、遊技態様決定手段は、特定遊技状態において実行可能なラウンドの実行回数を決定すると共に、各ラウンドにおいて第1可変入賞装置と第2可変入賞装置とのうちのいずれを開放状態に制御するかを示す制御パターンを決定する。そして、特定遊技状態制御手段は、遊技態様決定手段によって決定された制御パターンに従って、第1可変入賞装置と第2可変入賞装置とのうちのいずれかを開放状態に制御するラウンドを、同じく遊技態様決定手段によって決定された実行回数まで実行可能とする特定遊技状態に制御する。このため、一回の特定遊技状態において、遊技者は、第1可変入賞装置が開放状態に制御されるラウンドと、第2可変入賞装置が開放状態に制御されるラウンドと、の両方を楽しむことができる。また、遊技態様決定手段は、ラウンドの実行回数や制御パターンを所定の条件が成立したことに基づいて決定するため、特定遊技状態の発生毎に、この特定遊技状態における遊技態様が異なってくる。このようにして、遊技機は、特定遊技状態中の各ラウンドにおいていずれの可変入賞装置が開放状態に制御されるかということに対する遊技者の興趣を高めることができる。
請求項2に記載した構成によれば、演出制御手段は、遊技制御手段より送信された遊技態様指定コマンドから特定される実行回数及び制御パターンに基づいて、演出手段にて実行される演出のパターンを決定するため、遊技制御手段での処理負担を低減することができる。
請求項3に記載した構成によれば、少数ラウンド報知演出制御手段によって一旦、実際のラウンドの実行回数よりも少ないラウンド数が報知され、その後、この報知されたラウンド数が実行されたときに、更に実行されるラウンドがあることが継続可能報知演出制御手段によって報知される。このため、遊技者は、少ないラウンド数が報知されたときでも、報知されたラウンド数の実行後、更に実行されるラウンドがある旨の報知がなされるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、特定遊技状態における遊技の興趣を高めることができる。
請求項4に記載した構成によれば、不利制御パターン報知演出制御手段によって一旦、実際の制御パターンよりも不利な制御パターンが報知される。そして、この不利な制御パターンが報知された後に、実際の制御パターンが特定制御パターン報知演出制御手段によって報知される。このため、遊技者は、不利な制御パターンが報知されたときでも、後にこれよりも有利な制御パターンが報知されるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、特定遊技状態における遊技の興趣を高めることができる。
請求項5に記載の遊技機において、第2可変入賞装置による始動動作の終了後に、演出パターン決定手段による演出パターンの決定が行われるため、ラウンドの開始前に、演出手段による演出が開始されるのを防止することができる。
請求項6に記載した構成によれば、制御パターンに従って、第1ラウンドと、第1のラウンドとは有利度合が異なる第2ラウンドとのいずれかが実行可能に制御される。このように、第1可変入賞装置が開放状態に制御される第1ラウンドと第2可変入賞装置が開放状態に制御される第2ラウンドとでは、その有利度合が異なるため、遊技者にいずれのラウンドが実行されるかということについて興味を持たせることができる。
請求項7に記載した構成によれば、第1ラウンドでは、無条件に次のラウンドへと移行制御されるが、第2ラウンドでは、第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が特定検出手段によって検出されたことを条件に次のラウンドへと移行制御される。このように、次のラウンドへと移行する有利度が、第1ラウンドと第2ラウンドとでは異なるため、遊技者にいずれのラウンドが実行されるかということについて興味を持たせることができる。
請求項8に記載した構成によれば、開放予告手段は、第2可変入賞装置の開放状態が終了した後、ラウンド中に進入した遊技媒体が排出検出手段又は特定検出手段によって全て検出されるまでの間、次のラウンドにおいて第1可変入賞装置と第2可変入賞装置とのうちのいずれを開放状態に制御するかを予告するため、遊技者の遊技に対する興味を継続させることができる。
請求項9に記載した構成によれば、第2可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたときや、第1可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて第1可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたときには、その旨が報知される。このため、悪質な遊技者が不正な手段により一回のラウンドにおいて第1可変入賞装置と第2可変入賞装置との両方を開放状態に制御させるなどの不正を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。
遊技領域のほぼ中央位置には、可変入賞装置5が配置されている。可変入賞装置5の右下方には、第1表示装置4Aが設けられている。可変入賞装置5の下方には、左・中・右の始動入賞口6a〜6cが配置されている。中央の始動入賞口6bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。
左・中・右の始動入賞口6a〜6cは、それぞれ始動玉検出器41a〜41cを内蔵しており、各始動入賞口6a〜6cに遊技球が入賞すると、遊技球は各始動玉検出器41a〜41cによって検出される。各始動玉検出器41a〜41cによって遊技球が検出されたときには、図2に拡大して示す可変入賞装置5に設けられた開閉部材30a、30bにより、可変入賞口としての大入賞口31a、31bが所定期間開放される。
ここで、始動入賞口6a〜6cのうち左右の始動入賞口6a、6cに遊技球が入賞した場合には、可変入賞装置5が所定期間(例えば0.35秒)1回開放され、始動入賞口6a〜6cのうち中央の始動入賞口6bに遊技球が入賞した場合には、可変入賞装置5が所定期間(例えば0.65秒)ずつ2回開放される。このように各始動入賞口6a〜6cに入賞した遊技球が各始動玉検出器41a〜41cによって検出されたことに応じて可変入賞装置5が行う開放動作を始動動作という。
可変入賞装置5には、左右一対の開閉部材(ハネ)30a、30bが回動可能に軸止されている。開閉部材30a、30bは、リンク機構を介してソレノイド50a、50b(図3)に連結され、ソレノイド50a、50bがオフしている通常状態では垂直状態にあり、ソレノイドソレノイド50a、50bがオンしたときに、傾斜状態となる。
開閉部材30a、30bが傾斜状態になると、開閉部材30a、30bにより閉鎖されていた大入賞口31a、31bが開成(開口)する。開閉部材30a、30bにより拾われた遊技球は、開成した大入賞口31a、31bを介して、可変入賞装置5内の上部入賞空間に進入可能となる。大入賞口31a、31bの近傍には、入賞玉検出器42a、42bが配置されており、大入賞口31a、31bを通過して可変入賞装置5内に進入した遊技球(入賞玉)を検出する。入賞玉検出器42a、42bにより遊技球が検出されたことに応じて、所定個数(例えば10個)の遊技球が払い出される。
大入賞口31a、31bの下方には、転動板37a、37bが設けられている。転動板37a、37bは、例えば入賞空間の中心部に向かって下降した傾斜を有し、遊技球が転動板37a、37b上を入賞空間の中心部に向けて転動可能となっている。遊技球は、転動板37a、37b上を転動して下流端に至ると、その下方に形成された通常誘導路としての下部入賞空間の側部34a、34b、又は特定誘導路としての所定の玉通路を通過し、玉排出口33a、33bから下部入賞空間に送り込まれる。
玉排出口33a、33bの直下となる位置には、V入賞口35が設けられており、玉排出口33a、33bから排出された遊技球は、下部入賞空間の側部34a、34bを落下する遊技球に比べて高い割合で、V入賞口35に誘導される。
V入賞口35には、遊技球の進入を検出する特定玉検出器40が設けられている。可変入賞装置5が始動動作を行っているとき、及び始動動作が終了して開閉部材30a、30bが閉じてから所定の有効期間(V入賞有効期間)が経過するまでの期間において、大入賞口31a、31bに入賞した遊技球がV入賞口35に進入(V入賞)して、この遊技球が特定玉検出器40によって検出されたときに、このパチンコ遊技機1は、特定遊技状態(大当り遊技状態)となる。
また、下部入賞空間には、V入賞口35とは異なる通常領域36が設けられており、V入賞口35に進入しなかった遊技球は、通常領域36を経由して可変入賞装置5から排出される。この通常領域36を経由して排出される遊技球は、排出玉検出器44(図3)によって検出される。
図1に示す特別可変入賞球装置7は、ソレノイド51(図3)によって入賞領域を開成・閉成制御する開閉板を備え、この開閉板は、通常時には閉成している。
大当り遊技状態になった場合には、特別可変入賞球装置7の入賞領域を開成する状態となるラウンド(第1ラウンド)と、図2に示す開閉部材30a、30bが可変入賞装置5の始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特定態様で大入賞口31a、31bを開口させる傾斜状態となるラウンド(第2ラウンド)と、が継続ラウンド回数として決定された上限回数まで択一的に実行可能となる。この実施の形態では、継続ラウンド回数が「2」、「8」、「16」のうちのいずれかに決定されるものとする。
特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドにおいては、遊技領域を落下する遊技球を受け止め、特別可変入賞球装置7に入賞した遊技球は、カウントスイッチ43(図3)により検出される。そして、入賞球の検出に応答し、後述する主基板11(図3)と払出制御基板15(図3)とにより、所定数の賞球の払い出しが行われる。そして、第1ラウンドでは、ソレノイド51によって入賞領域が開成される期間が所定期間(例えば29秒)に達するまで、あるいは所定個数の(例えば10個)の入賞球がカウントスイッチ43(図3)により検出されるまで、入賞領域が開成され続ける。
一方、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2のラウンドにおいては、開閉部材30a、30bが大入賞口31a、31bを開成する回数が所定回数(例えば、18回)に達するまで、あるいは所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞玉検出器42a、42bにより検出されるまで、開閉部材30a、30bが大入賞口31a、31bの開成/閉鎖を繰り返す。そして、第1ラウンドと第2ラウンドとの実行回数の合計が上限回数に達したときには、大当り遊技状態が終了する。
ここで、この実施の形態において、第1ラウンドと第2ラウンドとでは、その有利度合が異なるように設定されている。ここでいう有利度合とは、例えばラウンド中に遊技領域内に打ち出された遊技球のうち大入賞口内に入賞しない遊技球が少なさや、所定個数の遊技球を大入賞口に入賞させるまでに要する時間の短さ、次のラウンドへの移行のし易さ、ラウンドが終了してから次のラウンドへ移行するまでのインターバルの短さなどを指す。
この実施の形態においては、第1ラウンドでは入賞領域が開成され続けるのに対し、第2ラウンドでは大入賞口31a、31bの開成/閉鎖が繰り返される。このため、第1ラウンドの方が第2ラウンドよりもラウンド中に遊技領域内に打ち出された遊技球のうち、大入賞口内に入賞しない遊技球が少なくなる。さらに、短時間で所定個数の遊技球を大入賞口に入賞させることができ、遊技の進行を早くすることができる。即ち、第1ラウンドと第2ラウンドとではその有利度合が異なり、第2ラウンドが実行されているときよりも第1ラウンドが実行されているときの方が、遊技者にとって有利となる。このため、大当り遊技状態において、遊技者にいずれのラウンドが実行されるかということについて興味を持たせることができる。
第1表示装置4Aは、7セグメントLEDやドットマトリクスLEDなどから構成されている。第1表示装置4Aは、継続ラウンド回数として決定されたラウンドの実行回数や、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちのいずれを開放するかを示す開放パターンに応じて表示態様を異ならせることで、遊技者等に継続ラウンド回数や、開放パターンを特定可能に報知するものである。
また、可変入賞装置5内には、液晶パネルなどから構成された第2表示装置4Bが設けられている。第2表示装置4Bは、後述する演出制御基板12の制御下に画像の切換表示を行うなどして、大当り遊技状態が発生するときに行われるラウンド抽選演出といった各種の演出表示を実行する。
また、パチンコ遊技機1の遊技領域内には、複数の一般入賞口や、打球の流れにランダム性を与える風車、多数の障害釘、遊技球を排出するアウト口等が設けられている。さらに、遊技機用枠3には、音声出力用のスピーカ8L、8R、装飾・演出用の複数の遊技効果ランプ9、遊技球を遊技領域内に打ち出す球発射装置内の発射モータ(図示せず)の操作を行うための打玉操作ハンドルなどが配置されている。
図3は、主基板11を中心としたシステム構成の一例を示すブロック図である。パチンコ遊技機1には、電源基板10と、主基板11と、演出制御基板12と、払出制御基板15、情報端子基板16といった、各種の制御基板が搭載されている。ここで、電源基板10から出力される電源電圧は、主基板11を経由して演出制御基板12や払出制御基板15などの各制御基板に供給される。
主基板11は、遊技の進行を制御する制御基板であり、各種の検出器40、41a〜41c、42a、42b、43、44から入力される検出信号を伝送する配線、ソレノイド50a、50b及び51や情報端子基板16、第1表示装置4Aへの制御信号を伝送する配線などが接続されている。また、主基板11は、演出制御基板12や払出制御基板15といったサブ側の制御基板に対して、それぞれ指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能を備えている。
ここで、主基板11から演出制御基板12に対して送信される制御コマンドは、演出制御コマンドである。この実施の形態では、演出制御コマンドとして、始動入賞コマンド、特定領域入賞コマンド、ラウンド開始コマンド、異常検出コマンド、排出中コマンド、特定遊技状態終了コマンドなどが予め用意されている。
始動入賞コマンドは、始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって遊技球が検出されたときに、可変入賞装置5による始動動作を実行する旨を指示する制御信号として送信される演出制御コマンドである。ここで、始動入賞コマンドは、始動玉検出器41a〜41cのいずれかによる遊技球の検出時に継続ラウンド回数として決定されるラウンドの実行回数と、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちのいずれを開放するかの開放パターンと、始動時待機用タイマ初期値と、示すデータを含んでいる。
ここで、始動時待機用タイマ初期値は、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を行ってから、可変入賞装置5内に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間が経過するまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ初期値である。
特定領域入賞コマンドは、可変入賞装置5による始動動作が開始された後に可変入賞装置5内へ進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出されたときに、遊技球が特定玉検出器40によって検出された旨を示す制御信号として送信される演出制御コマンドである。ラウンド開始コマンドは、大当り遊技状態において新たなラウンドが開始されるときに送信される演出制御コマンドである。
異常検出コマンドは、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドにおいて入賞玉検出器42a,42bによって遊技球が検出されたときや、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2のラウンドにおいてカウントスイッチ43によって遊技球が検出されたときに、その旨を示す制御信号として送信される演出制御コマンドである。排出中コマンドは、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを閉鎖した後、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球があるとき送信される演出制御コマンドである。特定遊技状態終了コマンドは、大当り遊技状態が終了するときに送信される演出制御コマンドである。
主基板11から払出制御基板15に対して送信される制御コマンドは、払出制御コマンドである。この実施の形態では、払出制御コマンドとして、始動入賞時賞球払出コマンド、大入賞時賞球払出コマンドなどが予め用意されている。始動入賞時賞球払出コマンドは、遊技領域を流下した遊技球が左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに進入して始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって検出されたときに、所定の景品個数(例えば5個)の遊技球を賞球として払い出す旨を指示する払出制御コマンドである。
大入賞時賞球払出コマンドは、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドにおいて遊技球がカウントスイッチ43によって検出されたときや、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2のラウンドにおいて左・右の大入賞口31a、31bのいずれかに進入した遊技球が入賞玉検出器42a、42bのいずれかによって検出されたときに、所定の景品個数(例えば10個)の遊技球を賞球として払い出す旨を指示する払出制御コマンドである。
主基板11は、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路107、ソレノイド回路108、情報出力回路109などを備えて構成されている。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば遊技の進行を制御するための遊技制御用に構成された1チップマイクロコンピュータであり、各種のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)101、ワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)102、プログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103及びI/O(Input/Output)ポート104を含んでいる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、図4に示すように、ランダムカウンタ111と、継続ラウンド回数決定用テーブルメモリ112と、開放パターン決定用テーブルメモリ113と、ラウンドカウンタ114と、未排出カウンタ115と、大入賞カウンタ116と、フラグメモリ117と、遊技制御時間タイマ118と、を備えている。
ランダムカウンタ111は、遊技制御に用いられる判定用乱数や表示用乱数のカウントを行うものである。図5は、ランダムカウンタ111によりカウントされる各乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ111は、図5に示すように、ランダムR1、R2のカウントを行う。ランダムR1は、例えば大当り遊技状態にて実行可能なラウンド数を、継続ラウンド回数として決定するために用いられる乱数であり、例えば「0」〜「99」の範囲の値をとる。ランダムR2は、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちのいずれを開放するかを示す開放パターンを決定するための乱数であり、「0」〜「149」の範囲の値をとる。
図4に示す継続ラウンド回数決定用テーブルメモリ112は、大当り遊技状態にて実行可能なラウンド数を、継続ラウンド回数として決定するための継続ラウンド回数決定用テーブルを格納する。継続ラウンド回数決定用テーブルは、図6に示すように、ランダムR1の値と、継続ラウンド回数を示す決定結果と、を対応付ける設定データから構成されている。この実施の形態においては、継続ラウンド回数として、「2」、「8」、「16」が設定されている。
図4に示す開放パターン決定用テーブルメモリ113は、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちのいずれを開放するかを示す複数の開放パターンを記憶する。具体的には、開放パターン決定用テーブルメモリ113は、図7(A)に示す2ラウンド開放パターン決定用テーブル120、図7(B)に示す8ラウンド開放パターン決定用テーブル121と、図7(C)に示す16ラウンド開放パターン決定用テーブル122と、を格納する。
図7(A)に示す2ラウンド開放パターン決定用テーブル120は、継続ラウンド回数が「2」回のときの開放パターンを決定するためのテーブルである。図7(B)に示す8ラウンド開放パターン決定用テーブル121は、継続ラウンド回数が「8」回のときの開放パターンを決定するためのテーブルである。図7(C)に示す16ラウンド開放パターン決定用テーブル122は、継続ラウンド回数が「16」回のときの開放パターンを決定するためのテーブルである。
開放パターン決定用テーブル120は、大当り遊技状態における特別可変入賞球装置7の開放回数(第1ラウンド回数)と可変入賞装置5の開放回数(第2ラウンド回数)とが共に「1」である開放パターン#1を示す設定データのみから構成されている。従って、継続ラウンド回数が「2」回のときには、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR2の値に関わらず、常に開放パターン#1が決定され、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドと、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2のラウンドと、が各々一回ずつ実行される。
他方、開放パターン決定用テーブル121及び122は、例えば、複数の開放パターンと、ランダムR2の値と、を対応付ける設定データから構成されている。ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR2の値に基づいて、開放パターン決定用テーブル120及び121からは、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちのいずれを開放するかを示す複数の開放パターンが選択決定される。
主基板11から演出制御基板12に対して送出される始動入賞コマンドは、大当り遊技状態における開放パターンを、EXTデータにより指定する。また、継続ラウンド回数に応じて、異なる開放パターンが用いられる。さらに、始動入賞コマンドは、V入賞有効期間を特定可能なデータを含んでいる。このため、演出制御基板12の側では、主基板11から送信された始動入賞コマンドにより、継続ラウンド回数、開放パターン及びV入賞有効期間を特定することが可能となる。
ここで、大当り遊技状態における特別可変入賞球装置7の開放回数(第1ラウンド回数)と可変入賞装置5の開放回数(第2ラウンド回数)とは、開放パターン毎に異なっている。例えば、開放パターン#2では、第1ラウンド回数が「1」、第2ラウンド回数が「7」となっており、図7(B)に示す8ラウンド開放パターン決定用テーブル121のうちから、この開放パターン#2が選択決定されたときには、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドが「1」回実行され、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2のラウンドが「7」回実行される。
また、上述したように第1ラウンドよりも第2ラウンドの方が入賞し易く遊技者にとって有利であるので、継続ラウンド回数が同一の開放パターンでは、第1ラウンド回数が多く、第2ラウンド回数が少ないものの方が有利なものとなる。例えば、開放パターン#2と開放パターン#3とを比べると、開放パターン#2での第1ラウンド回数は「1」で、第2ラウンド回数が「7」である一方、開放パターン#3での第1ラウンド回数は「2」で、第2ラウンド回数が「6」であるので、開放パターン#2よりも開放パターン#3の方が有利な開放パターンということになる。
さらに、各開放パターンは、図8に示すように、ラウンドカウンタ114におけるカウント値と、特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうち開放状態とする大入賞口と、を示す制御データからなる。この実施の形態において、開放データ「1」は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値に対応するラウンドにおいて、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成することを指定する制御データであり、開放データ「2」は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値に対応するラウンドにおいて、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口することを指定する制御データである。
図4に示すラウンドカウンタ114は、大当り遊技状態にてラウンドが開始される毎に1ずつカウントアップされることで、大当り遊技状態にて既に開始されたラウンドの回数をカウントするためのものである。
未排出カウンタ115は、可変入賞装置5による始動動作が実行されたときや、大当り遊技状態において可変入賞装置5を開放状態にする第2のラウンドが実行されているときに大入賞口31a、31bから可変入賞装置5内に進入した後に、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球の個数をカウントするためのものである。
大入賞カウンタ116は、大当り遊技状態における1回のラウンド中において開成された特別可変入賞球装置7の入賞領域や、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bに進入した遊技球の個数をカウントするためのものである。
フラグメモリ117は、パチンコ遊技機1における遊技状態やスイッチ回路107を介して各種の検出器から伝送される検出信号などに応じて各々セットあるいはクリアされる複数種類のフラグを設定するためのものである。フラグメモリ117には、例えば、遊技制御プロセスフラグや、始動入賞モードフラグ、大入賞口選択フラグ、排出中フラグ、エラーフラグなどが設けられている。
遊技制御プロセスフラグは、後述する遊技制御プロセス処理(図21)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。
始動動作モードフラグは、可変入賞装置5による始動動作における動作態様を指示する。具体的な一例として、この実施の形態では、左側の始動入賞口6aに配置された始動玉検出器41aあるいは右側の始動入賞口6cに配置された始動玉検出器41cにより遊技球が検出されたことにより大入賞口31a、31bを1回開閉する始動動作を行うときに、始動動作モードフラグの値が“1”に設定される。他方、中央の始動入賞口6bに配置された始動玉検出器41bにより遊技球が検出されたことにより大入賞口31a、31bを2回開閉する始動動作を行うときには、始動動作モードフラグの値が“2”に設定される。
大入賞口選択フラグは、特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちいずれの大入賞口を開放状態とするかを指定するフラグである。この実施の形態において、大入賞口選択フラグは、特別可変入賞球装置7の入賞領域を開成する場合には、クリアされオフ状態となり、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる場合には、オン状態にセットされる。
排出中フラグは、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを閉鎖させた後、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球が検出された場合にオン状態にセットされ、その後遊技球が全て排出された場合にクリアされオフ状態となる。エラーフラグは、パチンコ遊技機1において各種のエラーが発生したときに、発生したエラーの種類に対応するビットがセットされる複数ビットからなるフラグである。
遊技制御時間タイマ118は、パチンコ遊技機1における遊技状態や特別可変入賞球装置7及び可変入賞装置5の動作状態などを制御するために、予め定められた様々な動作時間や経過時間を計測するためのものである。
図3に示すスイッチ回路107には、可変入賞装置5内のV入賞口35に配置された特定玉検出器40、左・中・右の始動入賞口6a〜6cにそれぞれ配置された始動玉検出器41a〜41c、可変入賞装置5における大入賞口31a、31bのそれぞれに対応して配置された入賞玉検出器42a、42b、特別可変入賞球装置7の入賞領域に配置されたカウントスイッチ43、及び通常領域36を介して可変入賞装置5から排出される遊技球を検出する排出玉検出器44から、それぞれの検出信号が入力される。スイッチ回路107は、これらの検出信号を取り込んで、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。
ソレノイド回路108は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの指令に従って各ソレノイド50a、50b、及び51を駆動する。また、情報出力回路109は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの指令に従って、大当りの発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する。
演出制御基板12は、第2表示装置4Bにおける表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9におけるランプの点灯動作及び消灯動作などの制御を行うものである。例えば、演出制御基板12は、主基板11から伝送される演出制御コマンドに基づいて第2表示装置4Bに画像の切換表示を実行させることなどにより、各種の演出表示を実行する制御を行う。また、演出制御基板12には、音声出力回路13やランプドライバ回路14への制御信号を伝送する配線などが接続されている。
図9は、演出制御基板12のハードウェア構成例を示すブロック図である。演出制御基板12は、CPU200と、ROM201と、RAM202と、VDP(Video Display Processor)203と、CGROM(Character Generator ROM)204と、VRAM(Video RAM)205と、音声データ出力回路206と、ランプデータ出力回路207とを備えている。
CPU200は、主基板11から送信された演出制御コマンドを受信すると、RAM202の所定領域をワークエリアとして用いながら、ROM201から演出制御を行うための制御データを読み出す。こうして読み出した制御データに基づいて、CPU200は、VDP203に描画指令を送るなどして第2表示装置4Bの表示制御を行ったり、音声データ出力回路206から音声出力回路13に音声データを出力させるなどして音声出力制御を行ったり、ランプデータ出力回路207からランプドライバ回路14にランプデータを出力させるなどしてランプ点灯制御を行ったりする。
VDP203は、例えば第2表示装置4Bによる画像表示を行うための表示制御機能及び高速描画機能を有し、CPU200からの描画指令に従った画像処理を実行する。また、CPU200とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM205をマッピングしている。例えばVDP203は、CGROM204から読み出した画像データをVRAM205の所定領域に展開する。そして、第2表示装置4Bに対してR(赤)、G(緑)、B(青)信号及び同期信号などからなる映像信号を出力する。一例として、R、G、B信号はそれぞれ8ビットで表され、第2表示装置4BはVDP203からの指示に従ってR、G、Bのそれぞれを256階調、これらを合成して約1670万色の多色表示を行うことができる。なお、R、G、B信号のビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R、G、B信号の各ビット数が互いに異なる数であってもよい。
CGROM204は、第2表示装置4Bにて画像表示を行うために使用される各種の画像データを記憶しておくためのものである。例えば図10に示すように、CGROM204には、画像読出用に使用される所定のポインタ(画像ポインタ)におけるポインタ値によって指定可能なアドレス毎に、複数種類の画像データが記憶されている。CGROM204には、第2表示装置4Bにて表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等が予め記憶されていてもよい。VRAM205は、VDP203による画像データの展開が行われるフレームバッファメモリである。
音声データ出力回路206は、CPU200からの制御指令を受けて音声出力回路13に音声データを出力する。音声出力回路13では、例えば音声データ出力回路206から受けた音声データにデジタル/アナログ変換を施すなどして音声信号を生成し、スピーカ8L、8Rに供給することによって音声を出力させる。ランプデータ出力回路207は、CPU200からの制御指令を受けてランプドライバ回路14にランプデータを出力する。ランプドライバ回路14では、例えばランプデータ出力回路207から受けたランプデータに応じたランプ駆動信号を生成し、遊技効果ランプ9に供給することによってランプの点灯/消灯切換を行う。
また、演出制御基板12は、図11に示すように、ランダムカウンタ211と、演出制御データ決定用テーブルメモリ212と、報知開放パターン決定用テーブルメモリ213と、報知ラウンド回数決定用テーブルメモリ214と、ラウンド残り回数カウンタ215と、第2ラウンド回数カウンタ216と、報知ラウンド回数カウンタ217と、フラグメモリ218と、演出制御時間タイマ219と、受信コマンドバッファメモリ210と、を備えている。
ランダムカウンタ211は、第2表示装置4Bにおける表示による演出内容を決定するために用いられる各種乱数のカウントを行うものである。図12は、ランダムカウンタ211によりカウントされる乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ211は、図12に示すように、ランダムR10、R11及びR12のカウントを行う。
ランダムR10は、可変入賞装置5が始動動作を開始するときに第2表示装置4Bによる演出表示の表示態様を決定するために用いられる乱数であり、「0」〜「49」の範囲の値をとる。ランダムR11は、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される開放パターン(報知開放パターン)を決定するための乱数であり、「0」〜「149」の範囲の値をとる。ランダムR12は、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される継続ラウンド回数を決定するための乱数であり、「0」〜「9」の範囲の値をとる。
図11に示す演出制御データ決定用テーブルメモリ212は、第2表示装置4Bの表示による各種の演出動作における画像の表示タイミングや切換タイミング、画像の読出位置(例えば、CGROM204のアドレスなど)等を決定するための演出制御データ決定用テーブルなどが格納されている。具体的には、演出制御データ決定用テーブルには、図13(A)〜(F)に示すような演出A、図13(G)〜(L)に示すような演出B、図13(M)〜(R)に示すような演出Cのそれぞれに対応して第2表示装置4Bの表示制御を行うために予め複数種類用意された演出制御データが格納されている。
この実施の形態では、可変入賞装置5による始動動作が開始されてから大入賞口31a、31bに進入した遊技球がV入賞口35に入賞したことにより大当り遊技状態が発生するまでの期間において、図13(A)〜(F)に示すような演出A、図13(G)〜(L)に示すような演出B、図13(M)〜(R)に示すような演出Cのいずれかを、選択して第2表示装置4Bにて表示することができる。
より詳細には、可変入賞装置5による始動動作が実行可能であるときに左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに進入した遊技球が始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって検出されると、例えば図13の(A)、(G)、(M)に示すような「チャンス!!」といった、始動動作が開始される旨を報知する画像が第2表示装置4Bに表示される。
この後、第2表示装置4Bによる演出表示の表示態様を示す演出制御データとして、演出Aを示す演出制御データが選択されたときには、可変入賞装置5による始動動作が行われてV入賞口35に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間において、図13(B)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示される。演出Bを示す演出制御データが選択されたときには、有効期間において図13(H)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示され、演出Cを示す演出制御データが選択されたときには、有効期間において図13(N)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示される。
可変入賞装置5による始動動作が行われて開成された大入賞口31a、31bに進入した遊技球が、特定領域としてのV入賞口35に入賞することなく、全て通常領域36から可変入賞装置5の外部へと排出されることにより、特定玉検出器40によって遊技球が検出されることなく有効期間が経過したときには、第2表示装置4Bの表示状態を初期化するなどして、上述した画像の表示を終了する。
他方、可変入賞装置5による始動動作が行われて開成された大入賞口31a、31bに進入した遊技球が、特定領域としてのV入賞口35に進入して特定玉検出器40によって検出されたときには、例えば図13の(C)、(I)、(O)に示すような「V」といった、V入賞口35に遊技球が入賞した旨を報知する画像が第2表示装置4Bに表示される。
この後、演出Aを示す演出制御データが選択されているときには、大当り遊技状態における最初のラウンドが開始されるまでの抽選演出期間において、図13(D)及び(E)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示される。演出Bを示す演出制御データが選択されているときには、抽選演出期間において図13(J)及び(K)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示され、演出Cを示す演出表示制御データが選択されているときには、抽選演出期間において図13(P)及び(Q)に示すような画像が第2表示装置4Bに表示される。
そして、例えば後述する報知ラウンド回数として「16」が決定されたときには、図13の(F)、(L)、(R)に示すようなラウンドの実行回数を報知する画像を第2表示装置4Bに表示させることができる。
また、演出制御データ決定用テーブルは、図14に示すように、継続ラウンド回数とランダムR10の値とを、演出A、演出B、演出Cのいずれかに対応付ける設定データから構成されている。CPU200は、可変入賞装置5による始動動作を開始するときに、演出制御データ決定テーブルを参照することにより、始動動作中や大当り遊技状態が発生したときに行われるラウンド抽選演出における第2表示装置4Bの表示態様を決定する。
ここで、演出制御データ決定用テーブルでは、継続ラウンド回数に応じて、演出A、演出B、演出Cのそれぞれに対するランダムR10の値の割当てが異なっている。そのため、始動動作中やラウンド抽選演出における第2表示装置4Bの表示態様は、継続ラウンド回数として決定されたラウンドの実行回数に応じて異なるものとなる。
図11に示す報知開放パターン決定用テーブルメモリ213は、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される開放パターンを決定するための報知開放パターン決定用テーブルを格納する。報知開放パターン決定用テーブルには、図15に示すように、始動動作コマンドから特定される実際の開放パターンと、ランダムR11の値と、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される開放パターン(報知開放パターン)と、を対応づける設定データが格納されている。
係る報知開放パターン決定用テーブルを用いることで、CPU200がランダムカウンタ211より抽出したランダムR11の値に基づいて、実際の開放パターンと同一か、あるいはそれよりも不利な報知開放パターンが決定され、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて特定可能に報知される。具体的には、大当り遊技状態における特別可変入賞球装置7の開放回数(第1ラウンド回数)と可変入賞装置5の開放回数(第2ラウンド回数)とが特定可能に報知される。
例えば、実際の開放パターンが開放パターン#8である場合、報知開放パターンとして、実際の開放パターンと同一の開放パターン#8か、これよりも不利な、即ち、第1ラウンド回数が少なく第2ラウンド回数が多い開放パターン#2〜#7が決定される。ここで、実際の開放パターンと同一の開放パターン#8が決定され、さらに後述する報知ラウンド回数として、実際の継続ラウンド回数「8」と同一のラウンド回数である「8」が決定されたときには、実際の開放パターンと同一の開放回数、即ち第1ラウンド回数として「7」が、また第2ラウンド回数として「1」が、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて特定可能に報知される。
他方、実際の開放パターンよりも不利な開放パターン#2〜#7が決定されたときには、実際の第1ラウンド回数「7」よりも少ない第1ラウンド回数「1」〜「6」と、実際の第2ラウンド回数「1」よりも多い第2ラウンド回数「2」〜「7」とが第2表示装置4Bの表示による演出動作にて特定可能に報知される。
なお、継続ラウンド回数が「2」のときの開放パターンは、開放パターン#1のみであるため、ランダムカウンタ211より抽出されるランダムR11の値に関わらず、常の実際の開放パターンと同一の開放パターン#1が決定され、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される。また、開放パターン#2や、開放パターン#9は、継続ラウンド回数が「8」や、「16」のときでの最も不利な開放パターンであり、これ以上不利な開放パターンは存在しないため、ランダムカウンタ211より抽出されるランダムR11の値に関わらず、常に実際の開放パターンと同一の開放パターン#2や、#9が決定され、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される。
図11に示す報知ラウンド回数決定用テーブルメモリ214は、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される継続ラウンド回数を決定するための報知ラウンド回数決定用テーブルを格納する。報知ラウンド回数決定用テーブルには、図16に示すように、始動動作コマンドから特定される実際の継続ラウンド回数と、ランダムR12の値と、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)と、を対応づける設定データが格納されている。
係る報知ラウンド回数決定用テーブルを用いることで、CPU200がランダムカウンタ211より抽出したランダムR12の値に基づいて、実際の継続ラウンド回数と同一かあるいはそれよりも少ない継続ラウンド回数が決定され、第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知される。具体的には、実際の継続ラウンド回数が「2」のときは、第2表示装置4Bからは継続ラウンド回数として「2」が報知される。また、実際の継続ラウンド回数が「8」のときは、第2表示装置4Bからは継続ラウンド回数として「2」あるいは「8」が報知される。そして、実際の継続ラウンド回数が「16」のときは、第2表示装置4Bからは継続ラウンド回数として「2」、「8」又は「16」が報知される。
ここで、実際の継続ラウンド回数が「2」のときには、これよりも少ない継続ラウンド回数が存在しないことから、ランダムカウンタ211より抽出されるランダムR12の値に関わらず、実際の継続ラウンド回数と同一の継続ラウンド回数「2」が第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される。
図11に示すラウンド残り回数カウンタ215は、大当り遊技状態にて実行可能なラウンドの残り回数を演出制御基板12の側でカウントするためのものである。
第2ラウンド回数カウンタ216は、大当り遊技状態にて実行可能な第2ラウンドの残り回数を演出制御基板12の側でカウントするためのものである。
報知ラウンド回数カウンタ217は、大当り遊技状態が発生するときに第2表示装置4Bの表示による演出動作で報知されたラウンドの実行回数のうちで未だ実行されていない残りのラウンド回数をカウントするためのものである。
フラグメモリ218は、主基板11から受信した演出制御コマンドや、第2表示装置4Bにおける表示状態などに応じて、各々セットあるいはクリアされる複数種類のフラグを設定するためのものである。フラグメモリ218には、例えば、演出制御プロセスフラグや、始動入賞フラグ、V入賞フラグ、ラウンド開始フラグ、異常検出フラグ、排出中フラグ、大当り終了フラグ、不利フラグ、予告演出中フラグ、上乗せ演出フラグ、変更演出フラグなどが設けられている。
演出制御プロセスフラグは、後述する演出制御プロセス処理(図35)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。始動入賞フラグは、主基板11から送信された始動入賞コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。V入賞フラグは、主基板11から送信された特定領域入賞コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。
ラウンド開始フラグは、主基板11から送信されたラウンド開始コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。異常検出フラグは、主基板11から異常検出コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。排出中フラグは、主基板11から送信された排出中コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。大当り終了フラグは、主基板11から特定遊技状態終了コマンドを受信したときにオン状態にセットされる。
不利フラグは、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される開放パターンが実際の開放パターンよりも不利なときにオン状態にセットされる。予告演出中フラグは、ラウンド演出中に排出中フラグがオンとなったときにオン状態にセットされる。上乗せ演出フラグは、大当り遊技状態が発生するときに継続ラウンド回数よりも少ないラウンド回数を報知した後、その報知されたラウンド回数に達したときにオン状態にセットされることにより、継続ラウンド回数を特定可能に報知するための演出表示を実行可能に設定する。変更演出フラグは、大当り遊技状態が発生するときに実際の開放パターンよりも不利な開放パターンを報知した後、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」となったときにオン状態にセットされることにより、実際の開放パターンを特定可能に報知するための演出表示を実行可能に設定する。
演出制御時間タイマ219は、第2表示装置4Bにおける表示状態などを制御するために、予め定められた様々な動作時間や経過時間を計測するためのものである。例えば、演出制御時間タイマ219は、可変入賞装置5による始動動作の実行を開始するタイミングからV入賞口35に進入した遊技球を特定玉検出器40によって有効な入賞玉(V入賞玉)として検出する待機時間が終了するまでの経過時間を計測する。
受信コマンドバッファメモリ210には、主基板11から受信した表示制御コマンドを格納するための受信コマンドバッファが複数設けられている。図17は、受信コマンドバッファメモリ210の構成例を示す図である。図17に示す例では、12個の受信コマンドバッファが設けられており、受信したコマンドを格納する受信コマンドバッファは、コマンド受信個数カウンタで指定される。コマンド受信個数カウンタは、「0」〜「11」の値をとる。各受信コマンドバッファは、例えば1バイトで構成され、複数の受信コマンドバッファをリングバッファとして使用することにより、2バイト構成の表示制御コマンドを6個格納することができる。
また、図3に示す払出制御基板15は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。情報端子基板16は、各種の遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。図18は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。主基板11では、電源基板10からの電源電圧が供給されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103は、まず、図18のフローチャートに示す遊技制御メイン処理を実行する。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込禁止に設定した後(ステップS1)、必要な初期設定を行う(ステップS2)。この初期設定では、例えば、RAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行うことにより、定期的(例えば、2ミリ秒ごと)にタイマ割込を発生させる。初期設定が終了すると、割込を許可した後(ステップS3)、ループ処理に入る。
こうした遊技制御メイン処理の実行により、2ミリ秒ごとに繰り返しタイマ割込が発生するように設定され、タイマ割込が発生すると、CPU103は、図19のフローチャートに示す遊技制御割込処理を実行する。
図19のフローチャートに示す遊技制御割込処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路107を介して各検出器40、41a〜41c、42a、42b、43、及び44から入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要であれば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、ランダムカウンタ111によりカウントされるランダムR1及びR2の値を更新する乱数更新処理(ステップS13)が実行される。
続いて、CPU103は、始動入賞処理を実行し(ステップS14)、左・中・右の始動入賞口6a、6b、6cのいずれかに遊技球が入賞したことに応じて、継続ラウンド回数を決定する処理などを行う。この後、CPU103は、遊技制御プロセス処理を実行する(ステップS15)。遊技制御プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の手順で制御するために各種の処理が選択されて実行される。
続いて、所定のコマンド制御処理が実行され、主基板11から演出制御基板12等といったサブ側の制御基板に対して制御コマンドが送信され、遊技状態に合わせた動作制御の指示が行われる(ステップS16)。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100にて、各制御基板用に設けられた出力ポートバッファの格納データを読み出し、対応するI/Oポート104の出力ポートにセットするなどして、サブ側の制御基板に対する制御コマンドの送出を行う。
また、CPU103は、所定の情報出力処理を実行することにより、各種出力データの格納領域の内容をI/Oポート104に含まれる各出力ポートに出力する(ステップS17)。この情報出力処理では、主基板11から情報端子基板16に、大当り情報などをホール管理用コンピュータに対して出力する指令の送出も行われる。続いて、CPU103は、所定のソレノイド出力処理を実行することにより、ソレノイド回路108を介して各ソレノイド50a、50b、及び51の励磁あるいは消磁を制御(オン/オフ制御)する(ステップS18)。例えば、RAM102等に設けられたソレノイド駆動信号送信テーブルなどに格納された駆動信号の送信指令などを読み出し、ソレノイド回路108に対応するI/Oポート104における出力ポートにセットする。
この後、CPU103は、所定の賞球処理を実行することにより、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100にて払出制御基板15用に設けられたコマンド送信テーブルの格納データを読み出し、対応するI/Oポート104における出力ポートにセットするなどして、各入賞口に遊技球が入賞したことに対応した賞球数(景品個数)の賞球の払出を指示する払出制御コマンドを、払出制御基板15に対して送信する(ステップS19)。
図20は、ステップS14にて実行される始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。この始動入賞処理において、CPU103は、まず、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞したか否かを、始動玉検出器41a〜41cからスイッチ回路107を介して入力される検出信号がオン状態となっているか否かをチェックするなどして判定する(ステップS101)。始動玉検出器41a〜41cからの検出信号のいずれかがオン状態となっている場合には(ステップS101;Yes)、ソレノイド50a、50bにより可変入賞装置5の開閉部材30a、30bを駆動して大入賞口31a、31bを開閉させる始動動作を実行可能であるか否かを判定する(ステップS102)。
例えば、CPU103は、遊技制御プロセスフラグの値が“0”であるときには、始動動作を実行可能であるとして(ステップS102;Yes)、ランダムカウンタ111よりランダムR1の値を抽出し(ステップS103)、抽出したランダムR1の値に基づき、図6に示す継続ラウンド回数決定用テーブルを用いて継続ラウンド回数を決定する(ステップS104)。
続いて、CPU103は、ステップS104の処理にて決定した継続ラウンド回数に対応する開放パターン決定用テーブルを設定する(ステップS105)。そして、ランダムカウンタ111よりランダムR2の値を抽出し(ステップS106)、抽出したランダムR2の値に基づき、ステップS105の処理にて設定した開放パターン決定用テーブルを用いて開放パターンを決定する(ステップS107)。こうして決定された継続ラウンド回数及び開放パターンは、例えばRAM102に設けられた所定の領域に制御データを記憶させることによりセーブしておく。
その後、左側の始動入賞口6aに配置された始動玉検出器41a、及び右側の始動入賞口6cに配置された始動玉検出器41cのいずれかから送信された検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS108及びS109)。このとき、始動玉検出器41a、41cのいずれかからの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS108;Yes、ステップS109;Yes)、フラグメモリ117に設けられた始動動作モードフラグの値を“1”に更新する(ステップS110)。
これに対して、始動玉検出器41a、41cからの検出信号がいずれもオフ状態であるときには(ステップS108;No、ステップS109;No)、中央の始動入賞口6bに配置された始動玉検出器41bから送信された検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS111)。そして、始動玉検出器41bからの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS111;Yes)、始動動作モードフラグの値を“2”に更新する(ステップS112)。
他方、始動玉検出器41bからの検出信号がオフ状態であるときには(ステップS111;No)、始動玉検出器41a〜41cからの検出信号の判定に誤りが生じたと判断して、所定のエラーフラグをセットする(ステップS113)。これにより、図19に示すステップS12のエラー処理にて、オン状態にセットされたエラーフラグに対応したエラー検出時の処理が実行されることになる。
ステップS110又はS112の処理にて始動動作モードフラグの値を更新した後には、例えば演出制御基板12用に設けられたコマンド送信テーブルに所定の制御データをセットするなど、演出制御基板12に対して始動入賞コマンドを送信するための設定を行う(ステップS114)。ステップS102の処理にて例えば遊技制御プロセスフラグの値が“1”以上であるとして可変入賞装置5による始動動作を実行できないと判定したときや(ステップS102;No)、ステップS114の処理を実行した後には、例えば払出制御基板15用に設けられたコマンド送信テーブルに所定の制御データをセットするなど、払出制御基板15に対して始動入賞時賞球払出コマンドを送信するための設定を行う(ステップS115)。
図21は、図19のステップS15にて実行される遊技制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この遊技制御プロセス処理において、CPU103は、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて更新される遊技制御プロセスフラグの値に対応して、以下に示すステップS120〜S125の各処理を実行する。
遊技制御プロセスフラグの値が“0”のとき、CPU103は「始動動作設定処理」を実行して、始動動作モードフラグのチェックなどを行う(ステップS120)。遊技制御プロセスフラグの値が“1”のとき、CPU103は「始動動作中処理」を実行して、可変入賞装置5における始動動作の制御などを行う(ステップS121)。遊技制御プロセスフラグの値が“2”のとき、CPU103は「特定遊技動作開始待ち処理」を実行して、大当り遊技状態におけるラウンドが開始される前に第2表示装置4Bなどによって行われる演出等が終了するのを待機する(ステップS122)。
遊技制御プロセスフラグの値が“3”のとき、CPU103は「ラウンド開始時処理」を実行して、ラウンドにおける特別可変入賞球装置7や可変入賞装置5等の動作を設定するための処理を行う(ステップS123)。遊技制御プロセスフラグの値が“4”のとき、CPU103は「ラウンド中制御処理」を実行して、ラウンド中における特別可変入賞球装置7や可変入賞装置5の動作などに関する様々な処理を行う(ステップS124)。遊技制御プロセスフラグの値が“5”のとき、CPU103は「特定遊技終了処理」を実行して、大当り遊技状態を終了させる(ステップS125)。
図22は、図21のステップS120にて実行される始動動作設定処理の一例を示すフローチャートである。この始動動作設定処理を開始すると、CPU103は、まず、始動動作モードフラグの値が“0”となっているか否かを判定する(ステップS201)。このとき、始動動作モードフラグの値が“0”であれば(ステップS201;Yes)、始動動作を行わないものと判断して、そのまま始動動作設定処理を終了する。
ステップS201の処理にて始動動作モードフラグの値が“0”以外であるときには(ステップS201;No)、その始動動作モードフラグの値は“1”であるか否かを判定する(ステップS202)。このとき、始動動作モードフラグの値が“1”であれば(ステップS201;Yes)、例えばソレノイド回路108に対応して予め設けられたソレノイド駆動信号送信テーブルなどに、ソレノイド50a、50bを駆動する駆動信号の送信指令をセットするなどして、可変入賞装置5に設けられた開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを所定期間(例えば0.35秒)にわたり1回開成させた後に閉成させる始動動作を実行するための設定を行う(ステップS203)。このときにセットされた駆動信号の送信指令は、例えば図19のステップS18のソレノイド出力処理が実行されることによって遊技制御用マイクロコンピュータ100からソレノイド回路108に出力される。
また、ステップS202の処理にて始動動作モードフラグの値が“1”ではないと判定されたときには(ステップS202;No)、始動動作モードフラグの値は“2”であるか否かを判定する(ステップS204)。このとき、始動動作モードフラグの値が“2”であれば(ステップS204;Yes)、例えばソレノイド駆動信号送信テーブルなどに所定の駆動信号の送信指令をセットするなどして、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを所定期間(例えば0.65秒間)ずつ2回開成させる始動動作を実行するための設定を行う(ステップS205)。他方、ステップS204の処理にて始動動作モードフラグの値が“2”ではないと判定されたときには(ステップS204;No)、始動動作モードフラグの値の判定に誤りが生じたと判断して、所定のエラーフラグをオン状態にセットする(ステップS206)。
ステップS203又はS205の処理にて開閉部材30a、30bの動作設定を行った後には、始動動作モードフラグの値を“0”に更新する(ステップS207)。続いて、遊技制御時間タイマ118に、始動時待機用タイマ初期値を設定する(ステップS208)。ここで、始動時待機用タイマ初期値は、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を行ってから、可変入賞装置5内に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間が経過するまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ初期値である。
この後、CPU103は、第1表示装置4Aにおける表示状態を継続的に変化させる可変表示を開始させる設定を行い(ステップS209)、遊技制御プロセスフラグの値を始動動作中処理に対応した値である“1”に更新する(ステップS210)。
図23は、図21のステップS121にて実行される始動動作中処理の一例を示すフローチャートである。この始動動作中処理を開始すると、CPU103は、まず、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値を1減算する(ステップS211)。続いて、CPU103は、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS212)。このとき、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS212;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算した後(ステップS213)、大当り決定フラグをオン状態にセットする(ステップS214)。
他方、ステップS212の処理にて特定玉検出器40からの検出信号がオフ状態であるときには(ステップS212;No)、ステップS211の処理にて減算された遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となったか否かを判定する(ステップS215)。ここで、始動動作終了基準値は、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を開始した後に大入賞口31a、31bが閉成されるまでの所要時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
ステップS215の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値よりも大きい値である旨の判定がなされたときには(ステップS215;No)、左側の大入賞口31aに対応して設けられた入賞玉検出器42aからの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS216)。このとき、入賞玉検出器42aからの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS216;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1加算した後(ステップS217)、払出制御基板15に対して大入賞時賞球払出コマンドを送信する設定を行う(ステップS218)。ステップS216の処理にて入賞玉検出器42aからの検出信号がオフ状態であるときには(ステップS216;No)、ステップS217及び218の処理をスキップする。
続いて、右側の大入賞口31bに対応して設けられた入賞玉検出器42bからの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS219)。このとき、入賞玉検出器42bからの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS219;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1加算した後(ステップS220)、払出制御基板15に対して大入賞時賞球払出コマンドを送信する設定を行う(ステップS221)。ステップS219の処理にて入賞玉検出器42bからの検出信号がオフ状態であるときには(ステップS219;No)、ステップS220及びS221の処理をスキップする。
また、ステップS215の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となった旨の判定がなされたときには(ステップS215;Yes)、ステップS216〜S221の処理をスキップする。この後、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS222)。このとき、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態となっていれば(ステップS222;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算する(ステップS223)。
続いて、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となっているか否かを判定する(図24のステップS224)。そして、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」である旨の判定がなされたときには(ステップS224;Yes)、大当り決定フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS225)。そして、大当り決定フラグがオンとなっているときには(ステップS225;Yes)、大当り決定フラグをクリアしてオフ状態にすると共に(ステップS226)、遊技制御時間タイマ118に特定遊技待機用タイマ初期値をセットする(ステップS227)。
ここで、特定遊技待機用タイマ初期値は、可変入賞装置5による始動動作を行った後に大入賞口31a、31bに進入した遊技球がV入賞口35に進入して特定玉検出器40によって検出されてから、大当り遊技状態における最初のラウンドが開始される前に行われる所定の演出(ラウンド抽選演出)等が終了するまでの所要時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ初期値である。
その後、演出制御基板12に対して特定領域入賞コマンドを送信する設定を行うとともに(ステップS228)、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技動作開始待ち処理に対応した値である“2”に更新する(ステップS229)。
他方、ステップS225の処理にて大当り決定フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS225;No)、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となったか否かを判定する(ステップS230)。遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となった旨の判定がなされたときには(ステップS230;Yes)、第1表示装置4Aにおける可変表示を終了して所定の表示状態とする設定を行う(ステップS231)。
また、このとき、CPU103は、始動動作中に大入賞口31a、31bに進入した遊技球が全て可変入賞装置5内から排出されたと判断して、次の始動動作を実行可能に設定するための処理を行う。即ち、遊技制御時間タイマ118をクリアして初期化した後(ステップS232)、遊技制御プロセスフラグの値を始動動作設定処理に対応した値である“0”に更新する(ステップS233)。こうして、始動動作を行った後には、特定玉検出器40によって遊技球が検出されることなく可変入賞装置5内から遊技球が全て排出されたときに、次の始動動作が実行可能に設定される。
これに対して、ステップS224の処理にて未排出カウンタにおけるカウント値が「0」以外である旨の判定がなされたときには(ステップS224;No)、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が排出待機基準値以下となったか否かを判定する(ステップS234)。ここで、排出待機基準値は、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を行った後に、可変入賞装置5内に進入した遊技球がV入賞口35あるいは通常領域36を経由して可変入賞装置5の外部に排出されるまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値(例えば「0」)である。
ステップS234の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が排出待機基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS234;Yes)、可変入賞装置5内から遊技球が適切に排出されなかったと判断して、所定のエラーフラグをオン状態にセットする(ステップS235)。
なお、ステップS235の処理にて所定のエラーフラグがオン状態にセットされた後に図19に示すステップS12が実行されたときには、例えば所定のエラーランプを点灯させたり、警告音を出力させるなどして、予め定められたエラー報知動作を行う。このときには、特定玉検出器40や排出玉検出器44によって遊技球が検出された場合に、未排出カウンタにおけるカウント値を1減算する。そして、例えば可変入賞装置5内に進入した遊技球が自然にV入賞口35や通常領域36を経て可変入賞装置5の外部へと排出されることにより未排出カウンタにおけるカウント値が「0」となったときには、予め定められた自動復旧処理を実行するなどして、パチンコ遊技機1の動作状態を所定の復旧状態(例えば通常遊技状態)に制御してもよい。また、例えばパチンコホールの店員がV入賞口35や通常領域36に遊技球を通過させたときや、所定のリセットスイッチを操作してエラーのリセットを指示したときに、所定のエラー解除処理を実行するなどして、エラー状態を解除するようにしてもよい。
また、ステップS230の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が始動動作終了基準値よりも大きい値である旨の判定がなされたときや(ステップS230;No)、ステップS234の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が排出待機基準値よりも大きい旨の判定がなされたときには(ステップS234;No)、そのまま始動時遊技検出処理を終了する。
図25は、図21のステップS122にて実行される特定遊技動作開始待ち処理の一例を示すフローチャートである。この特定遊技動作開始待ち処理を開始すると、CPU103は、まず、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値を1減算する(ステップS241)。そして、ステップS241の処理にて減算された遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が特定遊技開始基準値以下となったか否かを判定する(ステップS242)。
このとき、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が特定遊技開始基準値よりも大きな値であれば(ステップS242;No)、第1表示装置における表示状態を、継続ラウンド回数と開放パターンとを特定可能となるような表示態様で停止させた表示を行わせる(ステップS243)。すなわち、CPU103は、図20のステップS105の処理にて決定してセーブした継続ラウンド回数や、ステップS107の処理にて決定してセーブした開放パターンに対応して、第1表示装置4Aにおける表示状態を制御して、遊技者等が継続ラウンド回数や、開放パターンを特定できるような表示を行わせる。
例えば、継続ラウンド回数が「2」のときには「2」と、「8」のときには「8」と、「16」のときには「F」と表示するようにすれば、第1表示装置4Aにおける表示状態で継続ラウンド回数を特定することが可能となる。また、開放パターンについては、最も不利なものを赤色、最も有利なものを青色とし、その有利度合によって段階的に変化させるようにすれば、第1表示装置4Aにおける表示状態で開放パターンを特定することが可能となる。
これに対して、ステップS242の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が特定遊技開始基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS242;Yes)、第1表示装置4Aにおける表示状態を初期化した後(ステップS244)、ラウンドカウンタ114にカウント初期値として「0」を設定する(ステップS245)。そして、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS246)。
図26は、図21のステップS123にて実行されるラウンド開始時処理の一例を示すフローチャートである。このラウンド開始時処理を開始すると、CPU103は、まず、ラウンドカウンタ114におけるカウント値を1加算する(ステップS251)。続いて、CPU103は、図20のステップS107の処理にて決定してセーブした開放パターンより、ステップS251の処理にて加算したカウント値に対応する開放データを読み出し(ステップS252)、読み出した開放データの値が「1」であるか否かを判定する(ステップS253)。
ステップS253の処理にて開放データの値が「1」である旨の判定がなされたときには(ステップS253;Yes)、今回のラウンドが特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドであるものと判断して、ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド51を駆動する駆動信号の送信指令をセットするなどして、特別可変入賞球装置7に設けられた開閉板により入賞領域を所定期間(例えば29秒)開成させる動作を実行するための設定を行う(ステップS254)。続いて、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた大入賞口選択フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS255)。
他方、ステップS253の処理にて開放データの値が「1」以外である旨の判定がなされたときには(ステップS253;No)、続いて開放データの値が「2」であるか否かを判定する(ステップS256)。
ステップS256の処理にて開放データの値が「2」である旨の判定がなされたときには(ステップS256;Yes)、今回のラウンドが可変入賞装置5の大入賞口31a、31bが特定態様で開口される第2ラウンドであるものと判断して、ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50bを駆動する駆動信号の送信指令をセットするなどして、可変入賞装置5に設けられた開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを始動動作よりも遊技者にとって有利な特定態様で所定回数(例えば18回)開成させる動作を実行するための設定を行う(ステップS257)。続いて、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた大入賞口選択フラグをオン状態にセットする(ステップS258)。
他方、ステップS256の処理にて開放データの値が「2」以外である旨の判定がなされたときには(ステップS256;No)、開放パターンの設定に誤りが生じたと判断して、所定のエラーフラグをセットする(ステップS259)。これにより、図19に示すステップS12のエラー処理にて、オン状態にセットされたエラーフラグに対応したエラー検出時の処理が実行されることになる。
ステップS255又はS258の処理にて大入賞口選択フラグをセットあるいはクリアした後、CPU103は、遊技制御時間タイマ118に、今回のラウンドに対応するラウンド遊技用タイマ初期値をセットする(ステップS260)。ここで、ラウンド遊技用タイマ初期値は、1回のラウンドにて特別可変入賞球装置7の開閉板により入賞領域を開成させる動作、又は開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる動作を行ってから、当該ラウンドを終了させるまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ初期値である。
この後、CPU103は、大入賞カウンタ116にカウント初期値として「0」を設定するとともに(ステップS261)、演出制御基板12に対してラウンド開始コマンドを送信する設定を行う(ステップS262)。また、第1表示装置4Aにおける表示状態を制御して、ラウンド中における第1表示装置4Aの表示設定を行う(ステップS263)。そして、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド中制御処理に対応した値である“4”に更新する(ステップS264)。
図27は、図21のステップS124にて実行されるラウンド中制御処理の一例を示すフローチャートである。このラウンド中制御処理を開始すると、CPU103は、まず、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値を1減算する(ステップS271)。続いて、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた排出中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS272)。ステップS272の処理にて排出中フラグがオンとなっている旨の判定がなされたときには(ステップS272;Yes)、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球があるものと判断して、後述する閉鎖後遊技球検出処理(ステップS273)を実行する。
他方、ステップS272の処理にて排出中フラグがオフとなっている旨の判定がなされたときには(ステップS272;No)、ステップS271の処理にて減算した遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値以下となったか否かを判定する(ステップS274)。ここで、開成終了基準値は、1回のラウンド中にて特別可変入賞球装置7の開閉板により入賞領域を開成させる期間(例えば29秒)、あるいは可変入賞装置5の開閉部材30a、30bにより特定態様で大入賞口31a、31bを開成させる動作を所定回数(例えば18回)実行した後に大入賞口31a、31bが閉成されるまでの所要時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
ステップS274の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値よりも大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS274;No)、後述する開成中遊技球検出処理(ステップS275)を実行する。他方、ステップS274の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS274;Yes)、さらに遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値と一致しているか否かを判定する(ステップS276)。
そして、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値と一致しているときには(ステップS276;Yes)、ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50b、又は51の駆動を停止させる駆動停止信号の送信指令をセットするなどして、特別可変入賞球装置7の開閉板による入賞領域の開成動作、又は可変入賞装置5の開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を終了させるための設定を行う(ステップS277)。ステップS276の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が開成終了基準値とは異なるときには(ステップS276;No)、ステップS277の処理をスキップする。
続いて、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致したか否かを判定する(ステップS278)。ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していれば(ステップS278;Yes)、大当り遊技状態を終了すべく、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS279)。
これに対し、ステップS278の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していない旨の判定がなされたときには(ステップS278;No)、さらに大入賞口選択フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS280)。大入賞口選択フラグがオンであれば(ステップS280;Yes)、今回のラウンドが可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが開成される第2ラウンドであると判断して、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS281)。
そして、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」以外の値である旨の判定がなされたときには(ステップS281;No)、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球があるものと判断して、演出制御基板12に対して排出中コマンドを送信する設定を行うと共に(ステップS282)、フラグメモリ117に設けられた排出中フラグをオン状態にセットする(ステップS283)。そして、CPU103は、遊技制御プロセスフラグの値を更新することなく、ラウンド中制御処理を終了する。
他方、ステップS280の処理にて大入賞口選択フラグがオフである旨の判定がなされたときや(ステップS280;No)、ステップS281の処理にて未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となった旨の判定がなされたときには(ステップS281;Yes)、新たなラウンドに移行すべく、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS284)。
図28は、図27に示すステップS275にて実行される開成中遊技球検出処理の一例を示すフローチャートである。この開成中遊技球検出処理において、CPU103は、まず、フラグメモリ117に設けられた大入賞口選択フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS301)。
ステップS301の処理にて大入賞口選択フラグがオフとなっている旨の判定がなされたときには(ステップS301;No)、今回のラウンドが特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドであると判断して、可変入賞装置5内に設けられた左側の大入賞口31aに対応して設けられた入賞玉検出器42a、あるいは右側の大入賞口31bに対応して設けられた入賞玉検出器42bからの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS302、ステップS303)。
入賞玉検出器42a及び42bからの検出信号が共にオフ状態であるときには(ステップS302;No、ステップS303;No)、さらにカウントスイッチ43からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS304)。このとき、カウントスイッチ43からの検出信号がオン状態であれば(ステップS304;Yes)、大入賞カウンタ116におけるカウント値を1加算するとともに(ステップS305)、払出制御基板15に対して大入賞時賞球払出コマンドを送信する設定を行う(ステップS306)。
続いて、ステップS306の処理にて加算された大入賞カウンタ116におけるカウント値が所定の開成停止基準値(例えば「10」)と一致しているか否かを判定する(ステップS307)。ステップS307の処理にて大入賞カウンタ116におけるカウント値が開成停止基準値と一致している旨の判定がなされたときには(ステップS307;Yes)、開閉板による入賞領域の開成動作を停止させるための設定を行う(ステップS308)。
続いて、CPU103は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致しているか否かを判定する(ステップS309)。そして、ステップS309の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは異なる値であるときには(ステップS309;No)、新たなラウンドに移行するものと判断して、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS310)。
他方、ステップS309の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致しているときには(ステップS309;Yes)、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS311)。これにより、大当り遊技状態にて実行されたラウンドの回数が継続ラウンド回数に達し、そのラウンド中に入賞領域に進入した遊技球の個数が所定の開成停止基準値(例えば「10」)に達したときには、その時点で大当り遊技状態を終了させることができる。
これに対し、入賞玉検出器42a及び42bからの検出信号のいずれかがオン状態であるときには(ステップS302;Yes、ステップS303;Yes)、今回のラウンドが特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドであるにも関わらず、遊技球が可変入賞装置5内に設けられた大入賞口31a及び31bに進入したものと判断して、演出制御基板12に対して異常検出コマンドを送信する設定を行うと共に(ステップS312)、所定のエラーフラグをセットする(ステップS313)。これにより、図19に示すステップS12のエラー処理にて、オン状態にセットされたエラーフラグに対応したエラー検出時の処理が実行されることになる。
また、ステップS301の処理にて大入賞口選択フラグがオンとなっている旨の判定がなされたときには(ステップS301;Yes)、今回のラウンドが可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが開成される第2ラウンドであると判断して、特別可変入賞球装置7に設けられたカウントスイッチ43からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS314)。
カウントスイッチ43からの検出信号がオン状態であるときには(ステップS314;Yes)、今回のラウンドが可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが開成される第2ラウンドであるにも関わらず、遊技球が特別可変入賞球装置7内に設けられた入賞領域に進入したものと判断して、ステップS312及びS313の処理へと進む。
これに対し、カウントスイッチ43からの検出信号がオフ状態であるときには(ステップS314;No)、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(図29のステップS315)。このとき、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態であれば(ステップS315;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算する(ステップS316)。他方、特定玉検出器40からの検出信号がオフ状態であれば(ステップS315;No)、ステップS316の処理をスキップする。
また、CPU103は、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS317)。このとき、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態であれば(ステップS317;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算する(ステップS318)。他方、排出玉検出器44からの検出信号がオフ状態であれば(ステップS317;No)、ステップS318の処理をスキップする。
さらに、CPU103は、可変入賞装置5内に設けられた左側の大入賞口31aに対応して設けられた入賞玉検出器42aがオン状態となっているか否かを判定する(ステップS319)。このとき、入賞玉検出器42aからの検出信号がオン状態であれば(ステップS319;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1加算すると共に(ステップS320)、大入賞カウンタ116におけるカウント値を1加算し(ステップS321)、払出制御基板15に対して大入賞時賞球払出コマンドを送信する設定を行う(ステップS322)。
続いて、ステップS321の処理にて加算された大入賞カウンタ116におけるカウント値が所定の開成停止基準値(例えば「10」)と一致しているか否かを判定する(ステップS323)。ステップS323の処理にて大入賞カウンタ116におけるカウント値が開成停止基準値と一致している旨の判定がなされたときには(ステップS323;Yes)、
ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50bの駆動を停止する駆動停止信号の送信指令をセットするなどして、開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を停止させるための設定を行う(ステップS324)。
ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50bの駆動を停止する駆動停止信号の送信指令をセットするなどして、開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を停止させるための設定を行う(ステップS324)。
ステップS324の処理にて開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開閉動作を停止させるための設定を行った後、CPU103は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致しているか否かを判定する(ステップS325)。ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは一致していれば(ステップS325;Yes)、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS326)。なお、この場合、特定遊技終了処理において可変入賞装置5内の未排出の遊技球がカウントされる。
ステップS319の処理にて入賞玉検出器42aからの検出信号がオフ状態である旨の判定がなされたときや(ステップS319;No)、ステップS323の処理にて大入賞カウンタ116におけるカウント値が開閉停止基準値とは異なる値である旨の判定がなされたとき(ステップS323;No)、ステップS325の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは異なる値である旨の判定がなされたときには(ステップS325;No)、右側の大入賞口31bに対応して設けられた入賞玉検出器42bからの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS327)。
ステップS327の処理にて入賞玉検出器42bからの検出信号がオン状態である旨の判定がなされたときには(ステップS327;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1加算すると共に(ステップS328)、大入賞カウンタ116におけるカウント値を1加算し(ステップS329)、払出制御基板15に対して大入賞時賞球払出コマンドを送信する設定を行う(ステップS330)。
続いて、ステップS329の処理にて加算された大入賞カウンタ116におけるカウント値が所定の開成停止基準値と一致しているか否かを判定する(ステップS331)。ステップS331の処理にて大入賞カウンタ116におけるカウント値が開閉停止基準値と一致している旨の判定がなされたときには(ステップS331;Yes)、ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50bの駆動を停止する駆動停止信号の送信指令をセットするなどして、開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を停止させるための設定を行う(ステップS332)。
ステップS332の処理にて開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開閉動作を停止させるための設定を行った後、CPU103は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致しているか否かを判定する(ステップS333)。ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは一致していれば(ステップS333;Yes)、ステップS326の処理に進み、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する。
他方、ステップS333の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは異なる値である旨の判定がなされたときには(ステップS333;No)、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となっているか否かを判定する(図30のステップS334)。
そして、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」以外の値である旨の判定がなされたときには(ステップS334;No)、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球があるものと判断して、演出制御基板12に対して排出中コマンドを送信する設定を行うと共に(ステップS335)、フラグメモリ117に設けられた排出中フラグをオン状態にセットする(ステップS336)。そして、CPU103は、遊技制御プロセスフラグの値を更新することなく、ラウンド中制御処理を終了する。
他方、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となった旨の判定がなされたときには(ステップS334;Yes)、新たなラウンドに移行すべく、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS337)。
これに対し、ステップS327の処理にて入賞玉検出器42bからの検出信号がオフ状態である旨の判定がなされたときや(ステップS327;No)、ステップS331の処理にて大入賞カウンタ116におけるカウント値が開閉停止基準値とは異なる値である旨の判定がなされたときには(ステップS331;No)、そのまま開成中遊技検出処理を終了する。
図31は、図27に示すステップS273にて実行される閉鎖後遊技球検出処理の一例を示すフローチャートである。この閉鎖後遊技球検出処理において、CPU103は、まず、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS341)。このとき、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態であれば(ステップS341;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算し(ステップS342)、オフ状態であれば(ステップS341;No)、ステップS342の処理をスキップする。
続いて、CPU103は、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態となっているか否かを判定する(ステップS343)。このとき、排出玉検出器44からの検出信号がオン状態であれば(ステップS343;Yes)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算し(ステップS344)、オフ状態であれば(ステップS343;No)、ステップS344の処理をスキップする。
そして、CPU103は、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS345)。未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となった旨の判定がなされたときには(ステップS345;Yes)、新たなラウンドに移行すべく、フラグメモリ117に設けられた排出中フラグをクリアしてオフ状態とすると共に(ステップS346)、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS347)。これにより、大入賞口31a、31bを閉鎖した後、可変表示装置5内の遊技球が全て排出されるまで、CPU103は、新たなラウンドへの移行を規制することができる。
これに対して、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」以外の値である旨の判定がなされたときには(ステップS345;No)、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が排出待機基準値以下となったか否かを判定する(ステップS348)。ここで、排出待機基準値は、開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を行った後に、可変入賞装置5内に進入した遊技球がV入賞口35あるいは通常領域36を経由して可変入賞装置5の外部に排出されるまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値(例えば「0」)である。
ステップS348の処理にて遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値が排出待機基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS348;Yes)、可変入賞装置5内から遊技球が適切に排出されなかったと判断して、所定のエラーフラグをオン状態にセットする(ステップS349)。
なお、ステップS349の処理にて所定のエラーフラグがオン状態にセットされた後に図19に示すステップS12が実行されたときには、ステップS235の処理にて所定のエラーフラグがオン状態にセットされた場合と同様に、例えば所定のエラーランプを点灯させたり、警告音を出力させるなどして、予め定められたエラー報知動作を行う。このときには、特定玉検出器40や排出玉検出器44によって遊技球が検出された場合に、未排出カウンタにおけるカウント値を1減算する。そして、例えば可変入賞装置5内に進入した遊技球が自然にV入賞口35や通常領域36を経て可変入賞装置5の外部へと排出されることにより未排出カウンタにおけるカウント値が「0」となったときには、予め定められた自動復旧処理を実行するなどして、パチンコ遊技機1の動作状態を所定の復旧状態(例えば通常遊技状態)に制御してもよい。また、例えばパチンコホールの店員がV入賞口35や通常領域36に遊技球を通過させたときや、所定のリセットスイッチを操作してエラーのリセットを指示したときに、所定のエラー解除処理を実行するなどして、エラー状態を解除するようにしてもよい。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。図32は、演出制御基板12に搭載された表示制御用のCPU200が実行する表示制御メイン処理を示すフローチャートである。表示制御メイン処理を開始すると、まず、所定の初期化処理を実行することにより、RAM202のクリアや各種初期値の設定、また表示制御の起動間隔を決めるための33ミリ秒タイマの初期設定等を行う(ステップS31)。
その後、CPU200は、所定のタイマ割込フラグを監視し、タイマ割込フラグがセットされるまでループ処理を実行する(ステップS32;No)。この実施の形態では、CPU200にて33ミリ秒ごとにタイマ割込みが発生し、このタイマ割込みが発生すると、所定のタイマ割込処理を実行することにより、タイマ割込フラグがセットされる。
CPU200では、33ミリ秒ごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの表示制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、主基板11からの表示制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。表示制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、CPU200は、自動的に割込禁止状態に設定するが、自動的に割込禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込禁止命令(DI命令)を発行することが好ましい。
主基板11からの表示制御INT信号がオン状態となることによりCPU200において割込みが発生することで、図33のフローチャートに示すコマンド受信割込処理の実行が開始される。このコマンド受信割込処理において、CPU200は、まず、各レジスタの値をスタックに退避する(ステップS41)。続いて、表示制御コマンドデータの入力に割り当てられて主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートなどから、表示制御コマンドを読み込む(ステップS42)。そして、2バイト構成の表示制御コマンドのうちの1バイト目であるか否かを判別する(ステップS43)。ここで、表示制御コマンドの1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)とは、受信側で直ちに区別可能に構成されている。すなわち、先頭ビットによって、MODEとしてのデータを受信したのかEXTとしてのデータを受信したのかを、受信側において直ちに検出できる。受信したコマンドの先頭ビットが「1」である場合には、2バイト構成である表示制御コマンドのうちの有効な1バイト目(MODEデータ)を受信したと判別される。
ステップS43の処理にて1バイト目のMODEデータであると判別したときには(ステップS43;Yes)、受信コマンドバッファメモリ210にて、コマンド受信個数カウンタにより指定される受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS44)。ステップS44の処理を実行した後には、ステップS50の処理へと進む。一方、表示制御コマンドの1バイト目でなければ(ステップS43;No)、1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かを判別する(ステップS45)。1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かは、受信コマンドバッファに格納されているコマンドデータを確認することにより、判別することができる。
1バイト目を既に受信している場合には(ステップS45;Yes)、今回受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか否かを判別し、先頭ビットが「0」であれば、有効な2バイト目を受信したとして、コマンド受信個数カウンタにより指定される次の受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS46)。なお、ステップS45の処理にて表示制御コマンドの1バイト目を受信していないと判別した場合や(ステップS45;No)、2バイト目として受信したデータのうちの先頭ビットが「0」でない場合には、ステップS50の処理へと進む。
ステップS46の処理にて2バイト目のコマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウンタの値を2加算し(ステップS47)、その値が「12」以上であるか否かを判別する(ステップS48)。「12」以上であれば(ステップS48;Yes)、コマンド受信個数カウンタをクリアして、その値を「0」に戻す(ステップS49)。一方、「12」未満のときには(ステップS48;No)、ステップS49の処理をスキップする。その後、ステップS41の処理にて退避されていたレジスタを復帰し(ステップS50)、割込許可に設定する(ステップS51)。
こうしたコマンド受信割込処理により、主基板11から送信された表示制御コマンドが受信コマンドバッファメモリ210に設けられた受信コマンドバッファに格納される一方で、図32に示すステップS32の処理にてタイマ割込みの発生が確認される。タイマ割込みの発生が確認されたときには(ステップS32;Yes)、受信した表示制御コマンドを解析するコマンド解析処理(ステップS33)や、ランダムカウンタ211がカウントするランダムR10、R11及びR12を更新するためのカウンタ更新処理(ステップS34)などを実行した後、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS35)。
演出制御プロセス処理では、表示状態に応じて第2表示装置4Bにおける表示動作などを所定の順序で制御するために、フラグメモリ218に設けられた表示制御プロセスフラグの値に従って該当する処理が選択されて実行される。この後、CPU200は、ステップS32の処理へとリターンする。
図34は、ステップS33のコマンド解析処理を示すフローチャートである。このコマンド解析処理を開始すると、CPU200は、まず、主基板11から受信した表示制御コマンドがあるか否かを確認する(ステップS401)。例えば、受信コマンドバッファに受信コマンドが格納されているなどして、受信コマンドがあることを確認したときには(ステップS401;Yes)、受信コマンドを読み出し(ステップS402)、そのコマンドが始動入賞コマンドであるか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが始動入賞コマンドであれば(ステップS403;Yes)、その始動入賞コマンドに含まれるデータによって示される始動時待機用タイマ初期値、継続ラウンド回数、及び開放パターンをRAM202に確保された所定エリアにセーブすると共に(ステップS404)、フラグメモリ218に設けられた始動入賞フラグをオン状態にセットする(ステップS405)。その後、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが始動入賞コマンドではないときには(ステップS403;No)、そのコマンドが特定領域入賞コマンドであるか否かを判定する(ステップS406)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが特定領域入賞コマンドであれば(ステップS406;Yes)、フラグメモリ218に設けられたV入賞フラグをオン状態にセットして(ステップS407)、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが特定領域入賞コマンドではないときには(ステップS406;No)、そのコマンドがラウンド開始コマンドであるか否かを判定する(ステップS408)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがラウンド開始コマンドであれば(ステップS408;Yes)、フラグメモリ218に設けられたラウンド開始フラグをオン状態にセットして(ステップS409)、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがラウンド開始コマンドではないときには(ステップS408;No)、そのコマンドが異常検出コマンドであるか否かを判定する(ステップS410)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが異常検出コマンドであれば(ステップS410;Yes)、フラグメモリ218に設けられた異常検出フラグをオン状態にセットして(ステップS411)、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが異常検出コマンドではないときには(ステップS410;No)、そのコマンドが排出中コマンドであるか否かを判定する(ステップS412)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが排出中コマンドであれば(ステップS412;Yes)、フラグメモリ218に設けられた排出中フラグをオン状態にセットして(ステップS413)、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが排出中コマンドではないときには(ステップS412;No)、そのコマンドが特定遊技状態終了コマンドであるか否かを判定する(ステップS414)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが特定遊技状態終了コマンドであれば(ステップS414;Yes)、フラグメモリ218に設けられた大当り終了フラグをオン状態にセットして(ステップS415)、ステップS401の処理にリターンする。これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドであるときには(ステップS414;No)、フラグメモリ218にて受信した表示制御コマンドに対応するコマンド受信フラグをセットし(ステップS416)、ステップS401の処理にリターンする。こうして全ての受信コマンドが読み出されると(ステップS401;No)、コマンド解析処理が終了する。
図35は、図32に示すステップS35にて実行される演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この演出制御プロセス処理において、CPU200は、主基板11から送信された演出制御コマンドなどに応じて更新される演出制御プロセスフラグの値に対応して、以下に示すステップS420〜S427の各処理を実行する。
演出制御プロセスフラグの値が“0”のとき、CPU200は「演出制御通常処理」を実行して、始動入賞フラグのチェックなどを行う(ステップS420)。演出制御プロセスフラグの値が“1”のとき、CPU200は「始動入賞時演出開始処理」を実行して、可変入賞装置5によって始動動作が実行されるときに第2表示装置4Bによる演出表示の表示態様を決定する(ステップS421)。演出制御プロセスフラグの値が“2”のとき、CPU200は「始動入賞時演出中処理」を実行して、可変入賞装置5による始動動作が実行されたときに第2表示装置4Bによって所定の演出表示を実行する制御を行う(ステップS422)。
演出制御プロセスフラグの値が“3”のとき、CPU200は「抽選演出開始処理」を実行して、大当り遊技状態が発生するときに第2表示装置4Bにて継続ラウンド回数や開放パターンを報知する演出表示を実行するための設定を行う(ステップS423)。演出制御プロセスフラグの値が“4”のとき、CPU200は「抽選演出中処理」を実行して、第2表示装置4Bにて継続ラウンド回数や開放パターンを報知する演出表示を実行する制御を行う(ステップS424)。演出制御プロセスフラグの値が“5”のとき、CPU200は「ラウンド演出開始処理」を実行して、大当り遊技状態における各ラウンドの開始時に第2表示装置4Bにおける演出表示の設定を行う(ステップS425)。
演出制御プロセスフラグの値が“6”のとき、CPU200は「ラウンド演出中処理」を実行して、大当り遊技状態における各ラウンドの実行中にて第2表示装置4Bにより所定の演出表示を実行する制御を行う(ステップS426)。演出制御プロセスフラグの値が“7”のとき、CPU200は「大当り終了演出処理」を実行して、大当り遊技状態の終了時に第2表示装置4Bにより大当り遊技状態の終了を報知する演出表示を実行する制御を行う(ステップS427)。
図36は、図35のステップS421にて実行される始動入賞時演出開始処理の一例を示すフローチャートである。この始動入賞時演出開始処理において、CPU200は、まず、図34に示すステップS404の処理でセーブした始動時待機用タイマ初期値、及び継続ラウンド回数を読み出すと共に(ステップS501)、ランダムカウンタ211よりランダムR10の値を抽出する(ステップS502)。こうして取得した継続ラウンド回数及びランダムR10の値に基づき、図14に示す演出制御データ決定用テーブルを参照することにより、第2表示装置4Bによる演出表示における演出態様を決定する(ステップS503)。
これにより、演出制御データ決定用テーブルに格納された複数種類の演出制御データのうちから、図13(A)〜(F)に示す演出A、図13(G)〜(L)に示す演出B、図13(M)〜(R)に示す演出Cのいずれかを示す演出制御データが選択され、第2表示装置4Bによる演出表示の表示態様が決定される。
続いて、CPU200は、演出制御時間タイマ219に、ステップS501の処理にて読み出した始動時待機用タイマ初期値をセットする(ステップS504)。そして、ステップS503の処理にて決定した演出制御データを読み取り、画像ポインタ値を始動時演出用の先頭アドレスに設定する(ステップS505)。ここで、始動時演出用の先頭アドレスは、例えば複数種類の演出制御データそれぞれによって個別に指定されており、CPU200が演出制御データを読み取ることによって特定することができればよい。
ステップS505の処理にて画像ポインタ値が設定されることにより、VDP203は、CGROM204における始動時演出用の先頭アドレスから画像データの読み出しを開始し、読み出された画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ステップS503の処理にて決定した演出態様での第2表示装置4Bによる演出表示を開始させることができる。ステップS505の処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値を始動入賞時演出中処理に対応した値である“2”に更新する(ステップS506)。
図37は、図35のステップS422にて実行される始動入賞時演出中処理の一例を示すフローチャートである。この始動入賞時演出中処理において、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値を1減算する(ステップS511)。続いて、CPU200は、ステップS511の処理にて減算された演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となったか否かを判定する(ステップS512)。このとき、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値よりも大きい値である旨の判定がなされたときには(ステップS512;No)、そのまま始動入賞時演出中処理を終了する。
ステップS512の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となった旨の判定がなされたときには(ステップS512;Yes)、続いてV入賞フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS513)。このとき、V入賞フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS513;No)、画像ポインタ値を始動時演出終了用のアドレスに設定する(ステップS514)。
これにより、VDP203は、CGROM204における始動時演出終了用のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給して、可変入賞装置5による始動動作が終了した旨を報知する画像を表示させることができる。ステップS514の処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値を演出制御通常処理に対応した値である“0”に更新する(ステップS515)。
また、ステップS513の処理にてV入賞フラグがオンであれば(ステップS513;Yes)、V入賞フラグをクリアしてオフ状態とした後(ステップS516)、画像ポインタ値をV入賞報知用のアドレスに設定する(ステップS517)。ここで、V入賞報知用のアドレスは、例えば複数種類の演出制御データそれぞれによって個別に指定されており、CPU200が演出制御データを読み取ることによって特定することができればよい。
ステップS517の処理にて画像ポインタ値が設定されることにより、VDP203は、CGROM204におけるV入賞報知用のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、V入賞口35に遊技球が入賞した旨を報知する画像を表示させることができる。ステップS517の処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値を抽選演出開始処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS518)。
このように、CPU200は、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となるまで、V入賞フラグをチェックしない。即ち開閉部材30a、30bにより大入賞口31a、31bを開成させる始動動作を行ってから可変入賞装置5内に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間が経過するまで、大入賞口31a、31bに入賞した遊技球がV入賞したか否かは判定されない。この結果、例えV入賞があっても、有効期間が経過するまで図35の抽選演出開始処理が実行されないため、始動動作の終了後に、第2表示装置4Bにて報知する継続ラウンド回数や開放パターンが決定される。これにより、ラウンドが開始する前に第2表示装置4Bにて継続ラウンド回数や開放パターンを報知する演出表示が実行されることを防止することができる。
図38は、図35のステップS423にて実行される抽選演出開始処理の一例を示すフローチャートである。この抽選演出開始処理において、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219に抽選演出用タイマ初期値を設定する(ステップS521)。ここで、抽選演出用タイマ初期値は、大当り遊技状態における最初のラウンドが開始される前に行われるラウンド抽選演出の所要時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ初期値である。
ステップS521の処理にて演出制御時間タイマ219の設定を行った後には、図34に示すステップS404の処理でセーブした継続ラウンド回数、及び開放パターンを読み出し(ステップS522)、ラウンド残り回数カウンタ215に継続ラウンド回数をセットすると共に(ステップS523)、第2ラウンド回数カウンタ216に、大当り遊技状態における可変入賞装置5の開放回数(第2ラウンド回数)をセットする(ステップS524)。
続いて、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR11の値を抽出し(ステップS525)、こうして取得した開放パターン及びランダムR11の値に基づき、図15に示す報知開放パターン決定用テーブルを参照することにより、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される開放パターン(報知開放パターン)を決定する(ステップS526)。
そして、CPU200は、ステップS526の処理にて決定した報知演出パターンが、ステップS522の処理にて読み出した実際の開放パターンよりも不利なものであるか否かを判定する(ステップS527)。ステップS527の処理にて第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される開放パターンが実際の開放パターンよりも不利である旨の判定がなされたときには(ステップS527;Yes)、フラグメモリ218に設けられた不利フラグをセットすると共に(ステップS528)、報知ラウンド回数カウンタ217にステップS522の処理にて読み出した継続ラウンド回数をセットする(ステップS529)。
他方、ステップS527の処理にて第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される開放パターンが実際の開放パターンよりも不利でない旨の判定がなされたときには(ステップS527;No)、CPU200は、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される開放パターンと実際の開放パターンとが一致するものと判断してランダムカウンタ211よりランダムR12の値を抽出する(ステップS530)。
こうして取得した継続ラウンド回数及びランダムR12の値に基づき、図16に示す報知ラウンド回数決定用テーブルを参照することにより、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)を決定する(ステップS531)。そして、報知ラウンド回数カウンタ217にステップS531の処理にて決定した報知ラウンド回数をセットする(ステップS532)。
ステップS529又はS532の処理を実行した後には、画像ポインタの値を抽選演出用の先頭アドレスに設定する(ステップS533)。ここで、抽選演出用の先頭アドレスは、例えば複数種類の演出制御データそれぞれによって個別に指定されており、CPU200が演出制御データを読み取ることによって特定することができればよい。
ステップS533の処理にて画像ポインタ値が設定されることにより、VDP203は、CGROM204における抽選演出用の先頭アドレスから画像データの読み出しを開始し、読み出された画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、図36のステップS503の処理にて決定した演出態様でのラウンド抽選演出を開始させることができる。ステップS533の処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値を抽選演出中処理に対応した値である“4”に更新する(ステップS534)。
図39は、図35のステップS424にて実行される抽選演出中処理の一例を示すフローチャートである。この抽選演出中処理において、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値を1減算する(ステップS541)。そして、ステップS541の処理にて減算された演出時間タイマにおけるタイマ値が抽選結果出力基準値以下となったか否かを判定する(ステップS542)。
ここで、抽選結果出力基準値は、ラウンド抽選演出にてラウンドの実行回数を報知する表示結果を第2表示装置4Bに表示させるタイミングに対応したタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。ステップS542の処理にて演出時間タイマにおけるタイマ値が抽選結果出力基準値よりも大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS542;No)、そのまま抽選演出中処理を終了する。
これに対し、ステップS542の処理にて演出時間タイマにおけるタイマ値が抽選結果出力基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS542;Yes)、画像ポインタの値を、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値及びRAM202の所定エリアにセーブされた開放パターン(又はステップS526の処理にて決定した報知演出パターン)に対応する抽選結果出力用のアドレスに設定する(ステップS543)。
ステップS543の処理にて画像ポインタ値が設定されることにより、VDP203は、CGROM204における抽選結果出力用のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ラウンド抽選演出における抽選結果となる画像を表示させることができる。
具体的には、第2表示装置4B上に、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値に対応する継続ラウンド回数が特定可能に表示されると共に、RAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンに従ってこのカウント値に対応するラウンドまでに実行される第1ラウンドの回数と第2ラウンドの回数とが特定可能に表示される。
続いて、CPU200は、ラウンド開始フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS544)。ステップS544の処理にてラウンド開始フラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS544;Yes)、ラウンド開始フラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS545)、演出制御時間タイマ219をクリアして初期化した後(ステップS546)、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値を1減算する(ステップS547)。
そして、ステップS547の処理にて減算したラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に対応する開放データが「2」であるか否かを判定する(ステップS548)。このとき、開放データが「2」であれば(ステップS548;Yes)、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値を1減算し(ステップS549)、「2」以外の値(この実施の形態では「1」)であれば、ステップS549の処理をスキップする。
続いて、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値を1減算した後(ステップS550)、演出制御プロセスフラグの値をラウンド演出開始処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS551)。
また、ステップS544の処理にてラウンド開始フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS544;No)、ステップS541の処理にて減算された演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値以下となったか否かを判定する(ステップS552)。ここで、ラウンド開始待機基準値は、ラウンド抽選演出を開始してから大当り遊技状態における最初のラウンドに対応した演出表示を開始するまでの最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値であればよい。
ステップS552の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS552;Yes)、主基板11から送信されるラウンド開始コマンドを適切に受信することができなかったと判断して、所定のエラー処理を実行する(ステップS553)。これに対して、ステップS552の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値よりも大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS552;No)、ステップS553の処理をスキップして抽選演出中処理を終了する。
図40は、図35のステップS426にて実行されるラウンド演出中処理の一例を示すフローチャートである。このラウンド演出中処理を開始すると、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値を1減算した後(ステップS561)、異常検出フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS562)。異常検出フラグがオンであれば(ステップS562;Yes)、所定のエラー処理を実行する(ステップS563)。
ステップS563にて実行されるエラー処理は、特別可変入賞球装置7が開放状態に制御され、可変入賞装置5が閉鎖状態に制御される第1ラウンドにおいて、可変入賞装置5内に設けられた入賞玉検出器42a及び42bからの検出信号がオン状態となっている旨や、可変入賞装置5が開放状態に制御され、特別可変入賞球装置7が閉鎖状態に制御される第2ラウンドにおいて、特別可変入賞球装置7内に設けられたカウントスイッチ43からの検出信号がオン状態となっている旨を報知する演出動作が実行される。係るエラーは、主として、悪質な遊技者がパチンコ遊技機1内の基板に不正信号を送出する等の不正の手段によって、本来閉鎖されているはずの大入賞口を開放したときに生じるものである。このような不正行為が大当り遊技状態において行われると、通常遊技状態において行われたときよりも目立たないため、係るエラーを報知する必要性は非常に高いものといえる。
この実施の形態では、例えば図41(A)に示すように、第2表示装置4B上に「異常検出」があった旨が表示されると共に、所定のエラーランプを点灯させたり、スピーカ8L、8Rからブザー音などの警告音を出力させるなどして、パチンコホールの店員に「異常検出」があった旨を報知する演出動作が実行される。このようにすることで、悪質な遊技者が不正な手段により一回のラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞球装置5との両方を開成状態に制御させるなどの不正を防止することができる。なお、「異常検出」があった旨を報知する手法は、これに限定されるものではなく、例えば閉鎖状態にあるはずの特別可変入賞球装置7又は可変入賞球装置5において遊技球が検出されたことに基づき、パチンコホール内のホストコンピュータに所定の不正検出信号を送信するなどして、管理者等に「異常検出」があった旨を報知するものであってもよい。
他方、異常検出フラグがオフであれば(図40のステップS562;No)、続いてラウンド開始フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS564)。このとき、ラウンド開始フラグがオンであれば(ステップS564;Yes)、さらに予告演出中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS565)。
予告演出中フラグがオンであれば(ステップS565;Yes)、予告演出を終了すべく、予告演出中フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS566)。他方、予告演出中フラグがオフであれば(ステップS565;No)、予告演出が行われていないものと判断して、ステップS566の処理をスキップする。そして、CPU202は、後述するラウンド移行時カウント処理を実行する(ステップS567)。
他方、ステップS564の処理にてラウンド開始フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS564;No)、ステップS561の処理にて減算した演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値以下となったか否かを判定する(ステップS568)。
ここで、ラウンド演出終了基準値は、大当り遊技状態における1回のラウンド中に行われる演出表示の最長時間に相当するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値(例えば「0」)である。ステップS568の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS568;Yes)、さらに予告演出中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS569)。
予告演出中フラグがオンであれば(ステップS569;Yes)、予告演出を終了すべく、予告演出フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS570)。他方、予告演出中フラグがオフであれば(ステップS569;No)、予告演出が行われていないものと判断して、ステップS570の処理をスキップする。この後、CPU200は、後述するラウンド終了時演出処理を実行する(ステップS571)。
他方、ステップS568の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値よりも大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS568;No)、排出中フラグ又は予告演出中がオンとなっているか否かを判定する(ステップS572)。このとき、排出中フラグ又は予告演出中がオンであれば(ステップS572;Yes)、後述する予告演出処理を実行する(ステップS573)。他方、ステップS572の処理にて排出中フラグと予告演出中とが共にオフである旨の判定がなされたときには(ステップS572;No)、上乗せ演出フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS574)。
このとき、上乗せ演出フラグがオンであれば(ステップS574;Yes)、後述する上乗せ演出処理を実行する(ステップS575)。他方、ステップS574の処理にて上乗せ演出フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS574;No)、変更演出フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS576)。
このとき、変更演出フラグがオンであれば(ステップS576;Yes)、後述する変更演出処理を実行する(ステップS577)。他方、ステップS576の処理にて変更演出フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS576;No)、画像ポインタ値を演出制御時間タイマ219におけるタイマ値に応じて更新する(ステップS578)。
図42は、図40のステップS573の予告演出処理の一例を示すフローチャートである。この予告演出処理を開始すると、CPU200は、まず、予告演出中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS601)。予告演出中フラグがオフであれば(ステップS601;No)、排出中フラグがオン状態となっていると判断して、排出中フラグをクリアしてオフ状態とした後(ステップS602)、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に1減算した値に対応する開放データを読み出して(ステップS603)、画像ポインタの値を、読み出した開放データに対応する予告演出用の先頭アドレスに設定すると共に(ステップS604)、予告演出中フラグをオン状態にセットする(ステップS605)。ここで、予告演出用の先頭アドレスは、開放データが「1」の場合と「2」の場合とで個別に指定されているものである。
ステップS604の処理にて画像ポインタ値が設定されることにより、VDP203は、CGROM204における予告演出用の先頭アドレスから画像データの読み出しを開始し、読み出された画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、図41(B)に示すように、次のラウンドで特別可変入賞球装置7と可変入賞球装置5とのうちのいずれが開放されるかを報知する予告演出が実行される。
他方、ステップS601の処理にて予告演出中フラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS601;Yes)、予告演出が実行中であるとして、画像ポインタ値を演出制御時間タイマ219におけるタイマ値に応じて更新する(ステップS606)。
このように排出中フラグがオン状態にある間、即ち可変入賞球装置5の大入賞口31a、31bを閉鎖した後、可変入賞装置5内の遊技球が全て排出されるまでの間、第2表示装置4Bにて、次のラウンドにおいて特別可変入賞球装置7及び可変入賞球装置5のうちいずれが開放されるかを報知する予告演出が実行されるため、遊技者の遊技に対する興味を継続することができる。
図43は、図40のステップS575の上乗せ演出処理の一例を示すフローチャートである。この上乗せ演出処理を開始すると、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値以下となっているか否かを判定する(ステップS611)。ここで、上乗せ演出開始値は、大当り遊技状態におけるラウンドの実行中において報知されているラウンドよりも多くのラウンドが実行可能である旨を報知する上乗せ演出の開始タイミングに対応するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
例えば、上乗せ演出開始値は、大当り遊技状態において各回のラウンドが開始されてから、次回のラウンドを開始するためのラウンド開始コマンドを受信するタイミングよりも上乗せ演出の開始タイミングが早く到来するようなタイマ値に設定されている。この場合、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値は、主基板11からラウンド開始コマンドを受信するよりも前の段階で、上乗せ演出開始値以下になる。
ステップS611の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS611;Yes)、さらに演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値と一致しているか否かを判定する(ステップS612)。演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値と一致しているときには(ステップS612;Yes)、画像ポインタ値をラウンド残りカウンタ215におけるカウント値に対応した上乗せ演出用の先頭アドレスに設定する(ステップS613)。
VDP203は、このときに設定されたCGROM204のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ラウンドの実行中においてこれまで報知されていたラウンドの実行回数よりも継続ラウンド回数として決定されたラウンドの実行回数の方が多く、さらにラウンドを継続させることが可能である旨を報知する演出表示を行わせることができる。このため、遊技者は、少ないラウンド数が報知されたときでも、報知された回数のラウンドの終了後、さらにラウンドが継続可能である旨が報知されるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、大当り状態における遊技の興趣を高めることができる。
他方、ステップS612の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値よりも小さい値である旨の判定がなされたときには(ステップS612;No)、上乗せ演出中であると判断して、続いて、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出終了値以下となったか否かを判定する(ステップS614)。ここで、上乗せ演出終了値は、上乗せ演出の終了タイミングに対応するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
ステップS614の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出終了値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS614;Yes)、画像ポインタ値を報知ラウンド回数カウンタにおけるカウント値及び第2ラウンド回数カウンタにおけるカウント値に対応したアドレスに設定し(ステップS615)、その後上乗せ演出フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS616)。
これに対し、ステップS611の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始値より大きな値である旨の判定がなされたときや(ステップS611;No)、ステップS614の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出終了値より大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS614;No)、画像ポインタ値を演出制御時間タイマ219におけるタイマ値に応じて更新する(ステップS617)。
図44は、図40のステップS577の変更演出処理の一例を示すフローチャートである。この変更演出処理を開始すると、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値以下となっているか否かを判定する(ステップS621)。ここで、変更演出開始値は、大当り遊技状態におけるラウンドの実行中において報知されている開放パターンよりも有利な開放パターンが実行可能である旨を報知する変更演出の開始タイミングに対応するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
例えば、変更演出開始値は、大当り遊技状態において各回のラウンドが開始されてから、次回のラウンドを開始するためのラウンド開始コマンドを受信するタイミングよりも変更演出の開始タイミングが早く到来するようなタイマ値に設定されている。この場合、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値は、主基板11からラウンド開始コマンドを受信するよりも前の段階で、変更演出開始値以下になる。
ステップS621の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS621;Yes)、さらに演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値と一致しているか否かを判定する(ステップS622)。演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値と一致しているときには(ステップS622;Yes)、画像ポインタ値をラウンド残りカウンタにおけるカウント値に対応した変更演出用の先頭アドレスに設定する(ステップS623)。
VDP203は、このときに設定されたCGROM204のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ラウンドの実行中においてこれまで報知されていた開放パターンよりも実際の開放パターンの方が有利であり、これまで報知されていた第1ラウンド回数よりも多くの第1ラウンドが実行可能である旨を報知する演出表示を行わせることができる。このため、遊技者は、不利な開放パターンが報知されたときでも、後にこれよりも有利な開放パターンが報知されるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、大当り状態における遊技の興趣を高めることができる。
他方、ステップS622の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値よりも小さい値である旨の判定がなされたときには(ステップS622;No)、変更演出中であると判断して、続いて、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出終了値以下となったか否かを判定する(ステップS624)。ここで、変更演出終了値は、変更演出の終了タイミングに対応するタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
ステップS624の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出終了値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS624;Yes)、画像ポインタ値を報知ラウンド回数カウンタにおけるカウント値及び第2ラウンド回数カウンタにおけるカウント値に対応したアドレスに設定し(ステップS625)、変更演出フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS626)。
これに対し、ステップS621の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始値より大きな値である旨の判定がなされたときや(ステップS621;No)、ステップS624の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出終了値より大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS624;No)、画像ポインタ値を演出制御時間タイマ219におけるタイマ値に応じて更新する(ステップS627)。
図45は、図40のステップS567などの処理にて実行されるラウンド移行時カウント処理の一例を示すフローチャートである。このラウンド移行時カウント処理において、CPU200は、まず、ラウンド開始フラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS631)、演出制御時間タイマ219をクリアして初期化する(ステップS632)。
続いて、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値を1減算すると共に(ステップS633)、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値を1減算する(ステップS634)。また、ステップS633の処理にて減算したラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に対応する開放データが「2」であるか否かを判定する(ステップS635)。開放データが「2」であるときには(ステップS635;Yes)、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値を1減算し(ステップS636)、開放データが「2」以外の値であるときには(ステップS635;No)、ステップS636の処理をスキップする。
続いて、CPU200は、不利フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS637)。ステップS637の処理にて不利フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS637;No)、ステップS634の処理にて減算した報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値が「0」となったか否かを判定する(ステップS638)。
報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値が「0」であれば、(ステップS638;Yes)、さらにラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値が「0」以下となっているか否かを判定する(ステップS639)。このとき、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値が「0」よりも大きな値であれば(ステップS639;No)、報知ラウンド回数カウンタ217に、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値をセットすると共に(ステップS640)、上乗せ演出フラグをオン状態にセットする(ステップS641)。
これに対し、ステップS637の処理にて不利フラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS637;Yes)、続いて第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」以下となっているか否かを判定する(ステップS642)。このとき、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」であれば(ステップS642;Yes)、不利フラグをクリアした後(ステップS643)、変更演出フラグをオン状態にセットする(ステップS644)。
これに対し、ステップS638の処理にて報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値が「0」よりも大きい値である旨の判定がなされたときや(ステップS638;No)、ステップS639の処理にてラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値が「0」である旨の判定がなされたとき(ステップS639;Yes)、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」よりも大きい値である旨の判定がなされたとき(ステップS642;No)、さらにステップS641及びS645の処理を実行した後には、演出制御プロセスフラグの値をラウンド演出開始処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS645)。
図46は、図40のステップS571にて実行されるラウンド終了時演出処理の一例を示すフローチャートである。このラウンド終了時演出処理において、CPU200は、まず、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値と一致するか否かを判定する(ステップS651)。このとき、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値に一致すれば(ステップS651;Yes)、画像ポインタ値をラウンド終了報知用のアドレスに設定する(ステップS652)。
これにより、VDP203は、CGROM204におけるラウンド終了報知用のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、大当り遊技状態にて実行される1回分のラウンドが終了した旨を特定可能に報知する演出表示を行わせることができる。
また、ステップS651の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド演出終了基準値とは異なる値である旨の判定がなされたときには(ステップS651;No)、ラウンド開始フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS653)。このとき、ラウンド開始フラグがオンであれば(ステップS653;Yes)、図45に示すラウンド移行時カウント処理を実行する(ステップS654)。
これに対して、ステップS653の処理にてラウンド開始フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS653;No)、大当り終了フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS655)。ステップS655の処理にて大当り終了フラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS655;Yes)、演出制御時間タイマ219をクリアして初期化した後(ステップS656)、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理に対応した値である“7”に更新する(ステップS657)。
また、ステップS655の処理にて大当り終了フラグがオフである旨の判定がなされたときには(ステップS655;No)、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値以下となっているか否かを判定する(ステップS658)。ここで、ラウンド開始待機基準値は、ラウンド中における演出表示を開始してから次のラウンドに移行可能である最長時間に対応したタイマ値として、予め定められたタイマ基準値である。
ステップS658の処理にて演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値以下である旨の判定がなされたときには(ステップS658;Yes)、主基板11から適切な演出表示制御コマンドを受信できなかったと判断して、所定のエラー処理を実行する(ステップS659)。他方、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値がラウンド開始待機基準値よりも大きな値である旨の判定がなされたときには(ステップS658;No)、ステップS659の処理をスキップしてラウンド終了時演出処理を終了する。
上述したパチンコ遊技機1の動作を、次に具体例に基づいて説明する。パチンコ遊技機1の右下位置に設けられた打玉操作ハンドルを遊技者が操作すると、発射モータにより遊技球が遊技領域に打ち込まれ、遊技領域内を下りてくる。そして、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞すると、始動玉検出器41a〜41cがこれを検出する。このとき、可変入賞装置5が始動動作を行っておらず、かつ、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態ではないなど、可変入賞装置5による始動動作を実行可能な状態であれば(図20のステップS102;Yes)、ランダムR1の値を抽出し(ステップS103)、図6に示す継続ラウンド回数決定用テーブルを参照して、継続ラウンド回数を決定すると共に(ステップS104)、ランダムR2の値を抽出し(ステップS106)、図7に示す開放パターン決定用テーブル120〜122を参照して、開放パターンを決定する(ステップS107)。
また、遊技球が左・右の始動入賞口6a、6cのいずれかに入賞したときには始動動作モードフラグの値が“1”に設定される一方(ステップS110)、遊技球が中央の始動入賞口6bに入賞したときには始動動作モードフラグの値が“2”に設定される(ステップS112)。このように始動動作を実行可能な状態で左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞したときには、主基板11から演出制御基板12に対して始動入賞コマンドが送信される(ステップS114)。演出制御基板12では、始動入賞コマンドに含まれるデータによって示される始動時待機用タイマ初期値、継続ラウンド回数、及び開放パターンをセーブする(図34のステップS404)。
この後、演出制御基板12に搭載されたCPU200は、図14に示す演出制御データ決定用テーブルを用いて、第2表示装置による演出表示の表示態様を決定すると共に、演出制御時間タイマ219に、図34のステップS404の処理にてセーブした始動時待機用タイマ初期値をセットする(図36の始動入賞時演出開始処理)
一方、主基板11の側では、遊技球が左・右の始動入賞口6a、6cのいずれかに入賞したときに、CPU103が開閉部材30a、30bによって大入賞口31a、31bを所定期間(例えば0.35秒)にわたり1回開成させる設定を行う(図22のステップS203)。これに対して、遊技球が中央の始動入賞口6bに入賞したときには、CPU103が開閉部材30a、30bによって大入賞口31a、31bを所定期間(例えば0.65秒)ずつ2回開成させる設定を行う(ステップS205)。大入賞口31a、31bを開成しているときに開閉部材30a、30bによって拾われた遊技球は、それぞれ、大入賞口31a、31bを通って可変入賞装置5内の入賞空間に進入する。このとき、入賞玉検出器42a、42bにより遊技球が検出され、払出制御基板15の制御下に球払出装置70による賞球の払出が行われる(図24のステップS228及びS231)。
図47(A)〜(I)及び図48(A)〜(I)は、始動動作時に大入賞口31a、31bに進入した遊技球がV入賞口35に進入してから大当り遊技状態が終了するまでの期間における第2表示装置4Bでの表示動作の一例を示している。この表示動作例では、始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞したことによって始動動作が開始されるときに、第2表示装置4Bによる演出表示の表示態様が演出Aに決定されている。また、始動動作時に大入賞口31a、31bに進入した遊技球が特定玉検出器40により検出されたことに応じて、継続ラウンド回数が「16」に決定されると共に、第1ラウンド回数が「10」で第2ラウンド回数が「6」の開放パターン#18が決定されている。
可変入賞装置5により始動動作を行っているときに大入賞口31a、31bに進入した遊技球がV入賞口35に進入して特定玉検出器40により検出されると、主基板11から演出制御基板12に特定領域入賞コマンドを送信するための設定が行われる(図23のステップS228)。演出制御基板12の側では、CPU200が演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値以下となった後、受信した旨の判定をしたとき、画像ポインタ値をV入賞報知用のアドレスに設定する。これにより、第2表示装置4Bには、図47及び図48(A)に示すようなV入賞口35に遊技球が入賞した旨を報知する画像が表示される(図37のステップS517)。
そして、CPU200は、図34のステップS404の処理にてセーブした継続ラウンド回数及び開放パターンを読み出し、ラウンド残り回数カウンタ215に、この継続ラウンド回数「16」をセットすると共に(図38のステップS523)、第2ラウンド回数カウンタ216に、開放パターンから特定される第2ラウンドの実行回数「6」をセットする(ステップS524)。続いて、CPU200は、ランダムR11の値を抽出し、開放パターンと抽出したランダムR11とに基づき、図15に示す報知開放パターン決定用テーブルを用いて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する開放パターンを決定する(図38のステップS526)。
その一例として、ステップS526の処理にて決定された開放パターンが、実際の開放パターン#18と同一であるときには、ランダムR12の値を抽出し、継続ラウンド回数と抽出したランダムR12の値とに基づき、図16に示す報知ラウンド回数決定用テーブルを用いて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)を決定すると共に、報知ラウンド回数カウンタ217に、決定した報知ラウンド回数をセットする(図38のステップS531及びS532)。ここでは、報知ラウンド回数として、実際の継続ラウンド回数「16」よりも少ない「8」が決定され、報知ラウンド回数カウンタ217には、「8」がカウント初期値としてセットされる。
その後、画像ポインタ値を抽選演出用の先頭アドレスに設定することで、第2表示装置4Bにて、図13(D)及び(E)に示すような演出Aによるラウンド抽選演出が開始される(図38のステップS533)。そして、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が抽選結果出力基準値以下となったとき(ステップS542;Yes)、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値及びRAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンに対応する画像ポインタの値の設定が行われる(ステップS543)。
これにより、第2表示装置4Bには、図47(B)に示すように、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値に対応する継続ラウンド回数である「8」が特定可能に報知されると共に、図47(C)に示すように、RAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンに従って、「8」ラウンド目までに実行される第1ラウンドの回数である「5」と第2ラウンドの回数である「3」とが特定可能に報知される。
この後、主基板11から演出制御基板12に対してラウンド開始コマンドが送信されることによって、演出制御基板12にてラウンド開始フラグがオンになると(図39のステップS544;Yes)、ラウンド抽選演出を終了させて、ラウンド中における演出表示を開始するための設定が行われる(図35のラウンド演出開始処理)。
大当り遊技状態にて実行される各ラウンドでは、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値毎に定められたラウンド演出用のアドレスを画像ポインタ値に設定することで(図40のステップS578)、大当り遊技状態が発生してから行われたラウンド回数を特定可能に報知することができる。例えば、大当り遊技状態にて最初に行われるラウンドでは、第2表示装置4Bにて図47(D)に示すような画像が表示されることにより、1回目のラウンドであることが特定可能に報知される。
さらに、RAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンを構成する複数の開放データのうちから、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値に対応する開放データを読み出して、第2表示装置4Bにて、特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちいずれが開放されるかを特定可能に報知してもよい。例えば可変入賞装置5を開放するときには、図47(E)に示すように、第2表示装置4B上に「このラウンドでは上を開くよ!!」と表示させればよい。
こうして大当り遊技状態にて行われるラウンドが順次に次のラウンドへと移行しながら継続し、8回目のラウンドへと移行するときには、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値が「0」になる一方で(図45のステップS638;Yes)、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値は「8」であり「0」よりも大きな値となっている(ステップS639;No)。
そこで、上乗せ演出フラグがオン状態にセットされることにより(ステップS641)、8回目のラウンド中においては、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が上乗せ演出開始基準値と合致する所定タイミングにおいて、画像ポインタ値がラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値である「8」に対応した上乗せ演出用のアドレスに設定される(図43のステップS613)。
これにより、第2表示装置4Bでは、8回目のラウンドを開始するときには、図47(F)に示すような画像により8回目のラウンドであることが特定可能に報知される一方で、所定タイミングからは、図47(G)に示すように、8ラウンド上乗せされ、大当り遊技状態がされに継続される旨を報知することができる。また、図47(G)に示すような画像を表示することで、この後第1ラウンドと第2ラウンドとがそれぞれ何回ずつ実行されるかを特定可能に報知することができる。その後、最終ラウンドである16回目のラウンドに達したときには、例えば図47(I)に示すような画像を第2表示装置4Bに表示することで、16回目のラウンドであることを特定可能に報知することができる。
また、他の例として、ステップS526の処理にて決定された開放パターンが、実際の開放パターン#18よりも不利な開放パターン#14であるときには、不利フラグをオン状態にセットすると共に、RAM202の所定エリアから読み出した継続ラウンド回数である「16」を、報知ラウンド回数カウンタ217にセットする(図38のステップS528及びS529)。
その後、画像ポインタ値を抽選演出用の先頭アドレスに設定することで、第2表示装置4Bにて、図13(D)及び(E)に示すような演出Aによるラウンド抽選演出が開始される(図38のステップS533)。そして、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が抽選結果出力基準値以下となったとき(ステップS542;Yes)、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値及びRAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンに対応する画像ポインタの値の設定が行われる(ステップS543)。
これにより、第2表示装置4Bには、図48(B)に示すように、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値に対応する継続ラウンド回数である「16」が特定可能に報知されると共に、図48(C)に示すように、ステップS526の処理にて決定した演出パターン#8に従い、第1ラウンド回数として「6」が、又第2ラウンド回数として「10」が特定可能に報知される。
この後、主基板11から演出制御基板12に対してラウンド開始コマンドが送信されることによって、演出制御基板12にてラウンド開始フラグがオンになると(図39のステップS544;Yes)、ラウンド抽選演出を終了させて、ラウンド中における演出表示を開始するための設定が行われる(図35のラウンド演出開始処理)。
大当り遊技状態にて実行される各ラウンドでは、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値毎に定められたラウンド演出用のアドレスを画像ポインタ値に設定することで(図40のステップS578)、大当り遊技状態が発生してから行われたラウンド回数を特定可能に報知することができる。例えば、大当り遊技状態にて最初に行われるラウンドでは、第2表示装置4Bにて図48(D)に示すような画像が表示されることにより、1回目のラウンドであることが特定可能に報知される。
さらに、RAM202の所定エリアにセーブされた開放パターンを構成する複数の開放データのうちから、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値に対応する開放データを読み出して、第2表示装置4Bにて、特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちいずれが開放されるかを特定可能に報知してもよい。例えば可変入賞装置5を開放するときには、図48(E)に示すように、第2表示装置4B上に「このラウンドでは上を開くよ!!」と表示させればよい。
こうして大当り遊技状態にて行われるラウンドが順次に次のラウンドへと移行しながら継続し、12回目のラウンドへと移行するときには、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」になる(図45のステップS642;Yes)。
そこで、変更演出フラグがオン状態にセットされることにより(ステップS644)、12回目のラウンド中においては、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が変更演出開始基準値以下となる所定タイミングにおいて、画像ポインタ値がラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値である「4」に対応した変更演出用のアドレスに設定される(図44のステップS623)。
これにより、第2表示装置4Bでは、12回目のラウンドを開始するときには図48(F)に示すような画像により12回目のラウンドであることが特定可能に報知される一方で、所定タイミングからは、図48(G)及び(H)に示すように、残り4ラウンドの全ておいて可変入賞装置5が開放される旨の報知に代えて、残り4ラウンドの全ておいて特別可変入賞球装置7が開放される旨を報知することができる。その後、最終ラウンドである16回目のラウンドに達したときには、例えば図48(I)に示すような画像を第2表示装置4Bに表示することで、16回目のラウンドであることが特定可能に報知することができる。
以上説明したように、本発明のパチンコ遊技機1によれば、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞したとき(図20のステップS101;Yes)、CPU103は、図19のステップS14の始動入賞処理にて、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR1の値に基づいて、継続ラウンド回数を決定する(図20のステップS104)と共に、同じくランダムカウンタ111より抽出したランダムR2の値に基づいて、ステップS104の処理にて決定した継続ラウンド回数に対応する開放パターン決定用テーブルを用いて、開放パターンを決定する(ステップS107)。
そして、CPU103は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値に対応する開放データを読み出し(図26のステップS252)、開放データの値が「1」であれば(ステップS253;Yes)、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドを実行し(ステップS254)、開放データの値が「2」であれば(ステップS256;Yes)、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bが特定態様で開口される第2ラウンドを実行する(ステップS257)。その後、CPU103は、係る処理を、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が、図20のステップS104の処理にて決定した継続ラウンド回数と一致するまで継続的に実行する。
このため、パチンコ遊技機1は、一回の大当りで特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドと可変入賞装置5の大入賞口31a、31bが特定態様で開口される第2ラウンドとの両方を楽しむことができる。また、CPU103は、左・中・右の始動入賞口6a〜6cのいずれかに遊技球が入賞する毎に、継続ラウンド回数及び開放パターンを決定するため、大当り遊技状態毎にその遊技態様を異ならせることができる。このようにして、パチンコ遊技機1は、大当り遊技状態中、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのいずれが開放されるかということに対する遊技者の興味を高めることができる。
ここで、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドと可変入賞装置5の大入賞口31a、31bが特定態様で開口される第2ラウンドとを比較すると、第1ラウンドでは入賞領域が開成され続けるのに対し、第2ラウンドでは大入賞口31a、31bの開成/閉鎖が繰り返される。このため、第1ラウンドの方が第2ラウンドよりも遊技球が入賞し易くなる。即ち、第2ラウンドが実行されているときよりも第1ラウンドが実行されているときの方が、遊技者にとって有利となる。このため、大当り遊技状態において、遊技者にいずれのラウンドが実行されるかということについて興味を持たせることができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、主基板11より送信された始動入賞コマンドから特定される継続ラウンド回数に基づいて、第2表示装置4Bによる演出表示における演出態様を決定する(図36のステップS503)。さらに、CPU200は、この始動入賞コマンドから特定される開放パターンに基づいて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する開放パターン(報知開放パターン)を決定すると共に(図38のステップS526)、始動入賞コマンドから特定される継続ラウンド回数及びステップS526の処理にて決定した開放パターンに基づいて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)を決定する(ステップS530及びS531)。
このように、演出制御基板12のCPU200は、主基板11より送信された始動入賞コマンドから特定される継続ラウンド回数及び開放パターンに基づいて、第2表示装置4Bの表示による演出態様を決定することができるため、主基板11のCPU103がこれらを決定する必要がなくなる。この結果、パチンコ遊技機1は、主基板11のCPU103における処理負担を低減することが可能となる。
より詳細に説明すれば、CPU200は、主基板11より送信された始動入賞コマンドから特定される始動時待機用タイマ初期値、継続ラウンド回数及び開放パターンをRAM202に確保された所定エリアにセーブする(図34のステップS404)。また、CPU200は、始動入賞時演出開始処理において、ステップS404の処理にてセーブした始動時待機タイマ初期値を、演出制御時間タイマ219にセットする(図36のステップS504)。
そして、演出制御時間タイマ219におけるタイマ値が始動動作終了基準値に達したとき、即ち可変入賞装置5内に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間が経過したとき、CPU200は、V入賞フラグをチェックして、V入賞があったか否かを判定し(図37のステップS513)、V入賞していれば(ステップS513;Yes)、図34のステップS404の処理にてセーブした継続ラウンド回数及び開放パターンを読み出し(図38のステップS522)、この読み出した継続ラウンド回数をラウンド残り回数カウンタ215にセットすると共に(ステップS523)、同じく読み出した開放パターンから特定される第2ラウンドの実行回数を第2ラウンド回数カウンタ216にセットする(ステップS524)。さらに、CPU200は、ステップS522の処理にて読み出した開放パターンに基づいて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する開放パターン(報知開放パターン)を決定する(ステップS526)。
このように、CPU200は、可変入賞装置5内に進入した遊技球が特定玉検出器40によって有効に検出される有効期間が経過するまで、大入賞口31a、31bに入賞した遊技球がV入賞したか否かを判定しないため、第2表示装置4Bにて報知する継続ラウンド回数や開放パターンの決定を始動動作の終了後に行うことができる。この結果、ラウンドが開始する前に第2表示装置4Bにて継続ラウンド回数や開放パターンを報知する演出表示の実行を防止することが可能となる。
ここで、ステップS526の処理にて決定した報知開放パターンが、実際の開放パターンと同一であるときには、ステップS522の処理にて読み出した継続ラウンド回数に基づいて、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知する継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)を決定し(ステップS531)、決定した報知ラウンド回数を報知ラウンド回数カウンタ217にセットする(ステップS532)。
その後、ラウンドが終了する毎に継続ラウンド回数カウンタ215におけるカウント値と報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値とを1ずつ減算して行き、報知ラウンド回数カウンタ217におけるカウント値が「0」になったとき(図45のステップS638;Yes)、次のラウンドにおいて、CPU200は、画像ポインタ値をラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に対応した上乗せ演出用のアドレスに設定する(図43のステップS613)。
そして、VDP203が、このときに設定されたCGROM204のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ラウンドの実行中においてこれまで報知されていたラウンドの実行回数よりも継続ラウンド回数として決定されたラウンドの実行回数の方が多く、さらにラウンドを継続させることが可能である旨を報知する演出表示を行わせることができる。このため、遊技者は、少ないラウンド数が報知されたときでも、報知された回数のラウンドの終了後、さらにラウンドが継続可能である旨が報知されるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、大当り状態における遊技の興趣を高めることができる。
これに対し、図38のステップS526の処理にて決定した報知開放パターンが、実際の開放パターンよりも不利であるときには、ステップS522の処理にて読み出した継続ラウンド回数である「16」を、報知ラウンド回数カウンタ217にセットする(ステップS529)。
その後、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bが特定態様で開口される第2ラウンドが終了する毎に第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値を1ずつ減算して行き、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」になったとき(図45のステップS642;Yes)、次のラウンドにおいて、CPU200は、画像ポインタ値をラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に対応した変更演出用のアドレスに設定する(図44のステップS623)。
そして、VDP203が、このときに設定されたCGROM204のアドレスから画像データを読み出し、その画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、ラウンドの実行中においてこれまで報知されていた開放パターンよりも実際の開放パターンの方が有利であり、これまで報知されていた第1ラウンド回数よりも多くの第1ラウンドが実行可能である旨を報知する演出表示を行わせることができる。このため、遊技者は、不利な開放パターンが報知されたときでも、後にこれよりも有利な開放パターンが報知されるのではないかと期待を持つことができる。このようにして、大当り状態における遊技の興趣を高めることができる。
また、ラウンド中、大入賞カウンタ116におけるカウント値が開成停止基準値と一致したとき(図29のステップS323;Yes、ステップS331;Yes)、主基板11のCPU103は、開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を停止させる(ステップS324及びS332)。そして、継続ラウンドがある場合には(ステップS333;No)、未排出カウンタ115におけるカウント値をチェックするなどして、未だ可変入賞装置5から排出されていない遊技球があるか否かを判定する(図30のステップS334)。ステップS334の処理にて未だ可変入賞装置5から排出されていない遊技球がある旨の判定がなされたときには(ステップS334;No)、排出中コマンドを演出制御基板12に対して送出する(ステップS335)。
他方、演出制御基板12の側では、CPU200がラウンド演出中に排出中コマンドを受信したことに基づいて、ラウンド残り回数カウンタ215におけるカウント値に1減算した値に対応する開放データを読み出して(図42のステップS603)、画像ポインタの値を、読み出した開放データに対応する予告演出用の先頭アドレスに設定する(ステップS604)。
そして、VDP203が、CGROM204における予告演出用の先頭アドレスから画像データの読み出しを開始し、読み出された画像データから生成した映像信号を第2表示装置4Bに供給することで、次のラウンドで特別可変入賞球装置7と可変入賞球装置5とのうちのいずれが開放されるかを報知する予告演出が実行される。
その後、主基板11のCPU103は、可変入賞装置5内の遊技球が全て排出されると(図31のステップS345;Yes)、新たなラウンドへと移行し(ステップS347)、演出制御基板12に対しては、ラウンド開始コマンドが送出される(図26のステップS262)。そして、演出制御基板12の側では、CPU200がラウンド開始コマンドを受信したことに基づいて、予告演出を終了して(図40のステップS566)、ラウンド演出開始処理へと移行する(図45のステップS645)。
このように、パチンコ遊技機1は、可変入賞球装置5の大入賞口31a、31bが閉鎖された後、可変入賞装置5内の遊技球が全て排出されるまでの間、第2表示装置4Bにて、次のラウンドにおいて特別可変入賞球装置7及び可変入賞球装置5のうちいずれが開放されるかを報知する予告演出が実行されるため、遊技者の遊技に対する興味を継続することができる。
特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成されると共に可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが閉鎖される第1ラウンドにおいて、入賞玉検出器42a及び42bからの検出信号のいずれかがオン状態であるときには(図28のステップS302;Yes、ステップS303;Yes)、主基板11のCPU103は、閉鎖されているはずの大入賞口31a及び31bに遊技球が進入したものと判断して、異常検出コマンドを演出制御基板12に対して送出する(ステップS312)。
また、可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが開成されると共に特別可変入賞球装置7の入賞領域が閉鎖される第2ラウンドにおいて、カウントスイッチ43からの検出信号がオン状態にあるときにも(ステップS314;Yes)、CPU103は、閉鎖されているはずの入賞領域に遊技球が進入したものと判断して、上記と同様に、異常検出コマンドを演出制御基板12に対して送出する(ステップS312)。
そして、演出制御基板12の側では、CPU200が、異常検出コマンドを受信したことに基づいて、係る異常検出があった旨を報知する演出動作が実行される(図40のステップS563)。このようにすることで、悪質な遊技者が不正な手段により一回のラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞球装置5との両方を開成状態に制御させるなどの不正を防止することができる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、演出制御基板12が音声データ出力回路206及びランプデータ出力回路207を備えて、演出制御基板12の制御下にて、スピーカ8L、8Rからの音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯切換を行うものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、演出制御基板12とは別個にマイクロコンピュータが搭載された音声制御基板及びランプ制御基板を設けたものであってもよい。この場合、音声制御基板は、主基板11から制御信号として送信された音声制御コマンドに基づき、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御する一方、ランプ制御基板は、主基板11から制御信号として送信されたランプ制御コマンドに基づき、遊技効果ランプ9の点灯/消灯制御を行うようにすればよい。
あるいは、演出制御基板12とは別個のマイクロコンピュータが搭載された音声制御基板及びランプ制御基板が、演出制御基板12からの制御信号を受けて各種の制御を行うようにしてもよい。すなわち、音声制御基板は、演出制御基板から制御信号として送信された音声制御コマンドに基づき、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御する一方、ランプ制御基板は、演出制御基板12から制御信号として送信されたランプ制御コマンドに基づき、遊技効果ランプ9の点灯/消灯制御を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって遊技球が検出されたときに、大当り遊技状態で実行可能なラウンドの上限回数となる継続ラウンド回数と、各ラウンドにおいて特別可変入賞球装置7と可変入賞装置5とのうちいずれを開放状態とするかを示す開放パターンと、を別個の処理にて決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、継続ラウンド回数と開放パターンとを同一の処理にて決定するものとしてもよい。この場合、上記の継続ラウンド回数決定用テーブル及び開放パターン決定用テーブルに代えて、所定の大当り遊技態様決定用乱数の値と継続ラウンド回数と開放パターンとを対応付ける設定データからなる大当り遊技態様決定用テーブルを予め用意しておき、図20のステップS101及びS102の処理にてYesと判定されたときに、ランダムカウンタ111より大当り遊技態様決定用乱数の値を抽出し、抽出した大当り遊技態様決定用乱数の値に基づき、大当り遊技態様決定用テーブルを用いて、大当り遊技態様として継続ラウンド回数と開放パターンとを決定するようにしてもよい。また、これと同様に、第2表示装置4Bの表示による演出動作にて報知される継続ラウンド回数(報知ラウンド回数)と開放パターン(報知開放パターン)とを同一の処理にて決定するものとしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、図44に示す変更演出処理を、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント値が「0」をなったときに行うものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、所定回数のラウンドが終了した後に、変更演出処理を実行してもよい。この場合、図38に示す抽選演出開始処理のステップS531の処理において報知ラウンド回数を決定した後、図44の変更演出処理を実行するラウンドを、ランダムカウンタ211より抽出された所定の変更ラウンド決定用乱数の値に基づき、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント初期値を上限値として、決定するようにすればよい。また、第2ラウンド回数カウンタ216におけるカウント初期値に対応して、予め定められているものであってもよい。
また、上記実施の形態では、第2の表示態様における表示態様を、継続ラウンド回数とランダムR10の値とに基づいて始動入賞時に決定するものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の表示態様における表示態様は、例えば継続ラウンド回数とランダムR10の値とに加え、開放パターンにも基づいて決定されるものとしてもよい。さらには、継続ラウンド回数と開放パターンとが如何なるものであるかに関わらず、ランダムR10の値のみに基づいて決定されるものであってよい。この場合、始動入賞時には、継続ラウンド回数や開放パターンに関わらない演出が、第2表示装置4Bの表示により開始される。始動動作中、あるいは始動動作が終了し、入賞玉検出器42a、42bによって遊技球が有効に検出される期間が経過するまでの間に、遊技球が入賞玉検出器42a、42bによって検出されたときには、V入賞したか否かに関わらず、係る期間の経過後に継続ラウンド回数及び開放パターンに対応する演出が開始されるようにすればよい。このようにすれば、役物への入賞がないときに、継続ラウンド回数や開放パターンが報知されるといった想定されうる弊害を防止することが可能となる。
さらに、上記実施の形態では、始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって遊技球が検出されたときに、図20の始動入賞処理のうちのステップS103〜S107の処理にて、継続ラウンド回数と開放パターンとを決定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、大当り遊技状態が発生するときに継続ラウンド回数と開放パターンとを決定するものであってもよい。例えば、図23のステップS212の処理にて特定玉検出器40からの検出信号がオン状態である旨の判定がなされたときに、図20のステップS103〜S107のような処理を実行することで、継続ラウンド回数と開放パターンとを決定するようにしてもよい。この場合、特定領域入賞コマンドに継続ラウンド回数と開放パターンとを示すデータを含ませることで、演出制御基板12の側にて継続ラウンド回数と開放パターンとを特定可能として、例えば図38に示す抽選演出開始処理にて、特定された継続ラウンド回数に応じて第2表示装置4Bによるラウンド抽選演出における表示態様を決定するようにしてもよい。このように大当り遊技状態が発生するときに継続ラウンド回数を決定する場合であっても、始動玉検出器41a〜41cのいずれかによって遊技球が検出されたときに、主基板11から演出制御基板12に対して始動入賞コマンドが送られたことに応答して、可変入賞装置5による始動動作が開始されるときから第2表示装置4Bの表示により、所定の演出表示を行うようにしてもよい。そして、特定領域入賞コマンドに含まれるデータに基づいて、継続ラウンド回数と開放パターンを特定したときには、例えば第2表示装置4Bに表示する画像の差し替えを行うなどして、継続ラウンド回数と開放パターンに対応した演出表示を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成状態となる第1ラウンドと、可変入賞装置5の大入賞口31a、31bを特定態様で開口させる第2ラウンドと、では、前者が入賞領域を開成し続けるのに対し、後者が大入賞口31a、31bの開成/閉鎖を繰り返すことから、前者の方が後者よりも入賞し易いため、有利であるものとしていた。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えばラウンドの移行し易さを異ならせることにより、有利度合を異ならせてもよい。具体的には、上記実施の形態では、第1ラウンド、第2ラウンドとも、無条件に新たなラウンドへと移行するものとしていたが、第2ラウンドでは特定玉検出器40からの検出信号がオン状態になったときこと、即ちラウンド中にV入賞したことを条件に新たなラウンドに移行するようにして、V入賞しなければ大当り遊技状態を終了するものとしてもよい。
この場合、ラウンド制御中処理において、CPU103は、図49に示すように、ステップS271〜S277の処理の後、まず、大入賞口選択フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS1278)。大入賞口選択フラグがオフであれば(ステップS1278;No)、今回のラウンドが特別可変入賞球装置7の入賞領域が開成される第1ラウンドであると判断して、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致したか否かを判定する(ステップS1279)。
ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していなければ(ステップS1279;No)、新たなラウンドに移行すべく、遊技制御プロセスフラグの値をラウンド開始時処理に対応した値である“3”に更新する(ステップS1280)。他方、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していれば(ステップS1279;Yes)、大当り遊技状態を終了すべく、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する(ステップS1281)。
これに対して、ステップS1278の処理にて大入賞口選択フラグがオンである旨の判定がなされたときには(ステップS1278;Yes)、今回のラウンドが可変入賞装置5の大入賞口31a及び31bが開成される第2ラウンドであると判断して、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値がラウンド終了基準値(例えば「0」)以下となっているか否かを判定する(ステップS1282)。
このとき、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値がラウンド終了基準値以下となっていれば(ステップS1282;Yes)、大当り遊技状態を終了すべく、ステップS1281の処理に進む。他方、遊技制御時間タイマ118におけるタイマ値がラウンド終了基準値よりも大きな値であるときには(ステップS1282;No)、続いて特定玉検出器40からの検出信号がオン状態になっているか否かを判定する(ステップS1283)。
このとき、特定玉検出器40からの検出信号がオン状態にあるときには(ステップS1283;Yes)、さらにラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致したか否かを判定する(ステップS1284)。ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していなければ(ステップS1284;No)、続いて未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS1285)。
未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」となったときには(ステップS1285;Yes)、新たなラウンドに移行すべく、ステップS1280の処理に進む。他方、未排出カウンタ115におけるカウント値が「0」以外の値であるときには(ステップS1285;No)、未だ可変入賞装置5内から排出されていない遊技球があるものと判断して、演出制御基板12に対して排出中コマンドを送信する設定を行うと共に(ステップS1286)、フラグメモリ117に設けられた排出中フラグをオン状態にセットする(ステップS1287)。
これに対し、ステップS1283の処理にて特定玉検出器40からの検出信号がオフ状態である旨の判定がなされたときや(ステップS1283;No)、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達しているときには(ステップS1284;Yes)、遊技制御プロセスフラグの値を更新することなく、ラウンド中制御処理を終了する。
また、図49の開成中遊技球検出処理において、CPU103は、図50に示すように、ステップS315の処理にて特定玉検出器40からの検出信号がオン状態にある旨の判定がなされたとき(ステップS315)、未排出カウンタ115におけるカウント値を1減算した後(ステップS316)、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致したか否かを判定する(ステップS1317)。
ここで、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していないと判定されたときには(ステップS1317;No)、新たなラウンドに移行するものと判断して、ソレノイド駆動信号送信テーブルなどにソレノイド50a、50bの駆動を停止する駆動停止信号の送信指令をセットするなどして、開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開成動作を停止させるための設定を行う(ステップS1318)。その後、図30のステップS334の処理に進む。他方、ステップS1317の処理にてラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達した旨の判定がなされたときには(ステップS1317;Yes)、ステップS317の処理に進む。
また、ステップS332の処理にて開閉部材30a、30bによる大入賞口31a、31bの開閉動作を停止させるための設定を行った後、CPU103は、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致しているか否かを判定する(ステップS1333)。ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数とは一致していれば(ステップS1333;Yes)、ステップS326の処理に進み、遊技制御プロセスフラグの値を特定遊技終了処理に対応した値である“5”に更新する。他方、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数と一致していないときには(ステップS1333;No)、遊技制御プロセスフラグの値を更新することなく、ラウンド中制御処理を終了する。
このように、第1ラウンドでは、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達していない限り、無条件で次のラウンドへと移行するのに対し、第2ラウンドでは、V入賞を条件として次のラウンドへと移行し、開閉部材30a、30bの閉鎖後、所定期間内にV入賞が検出されなければ、ラウンドカウンタ114におけるカウント値が継続ラウンド回数に達しているか否かに関わらず、大当り遊技状態が終了してしまう。この結果、無条件で次のラウンドへと移行する第1ラウンドの方が、V入賞を条件として次のラウンドへと移行する第2ラウンドよりも有利ということになり、係る変形例においても、いずれのラウンドが実行されるかについて遊技者に興味を持たせることができるという実施の形態と同様の効果を得ることができる。
その他、入賞時の賞球数を第1ラウンドでは「15」個、第2ラウンドでは「7」個というように設定することで、第1ラウンドと第2ラウンドとの有利度合を異ならせてもよいし、また、第1ラウンドが終了してから次のラウンドへ移行するまでのインターバルを、第2ラウンドが終了してからのインターバルに比べて、長くあるいは短くすることで、第1ラウンドと第2ラウンドとの有利度合を異ならせてもよい。
さらに、本発明は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。さらに、パチンコ遊技機1やパチンコ遊技機201の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
1 … パチンコ遊技機(遊技機)
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4A、4B… 表示装置
5 … 可変入賞装置
6a〜6c… 始動入賞口
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R… スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 電源基板
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声出力回路
14 … ランプドライバ回路
15 … 払出制御基板
16 … 情報端子基板
30a、30b… 開閉部材
31a、31b… 大入賞口
32 … 振分け部材
33a、33b… 玉排出口
35 … V入賞口(特定領域)
36 … 通常領域
37a、37b… 転動板
40 … 特定玉検出器
41a〜41c… 始動玉検出器
42a、42b… 入賞玉検出器
43 … カウントスイッチ
44 … 排出玉検出器
50a、50b… ソレノイド
51 … ソレノイド
70 … 球払出装置
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、201 … ROM
102、202 … RAM
103、200 … CPU
104 … I/Oポート
107 … スイッチ回路
108 … ソレノイド回路
109 … 情報出力回路
111、211 … ランダムカウンタ
112 … 継続ラウンド回数決定用テーブルメモリ
113 … 開放パターン決定用テーブルメモリ
114 … ラウンドカウンタ
115 … 未排出カウンタ
116 … 大入賞カウンタ
117、218 … フラグメモリ
118 … 遊技制御時間タイマ
120 … 2ラウンド開放パターン決定用テーブル
121 … 8ラウンド開放パターン決定用テーブル
122 … 16ラウンド開放パターン決定用テーブル
203 … VDP
204 … CGROM
205 … VRAM
206 … 音声データ出力回路
207 … ランプデータ出力回路
210 … 受信コマンドバッファメモリ
212 … 演出制御データ決定用テーブル
213 … 報知開放パターン決定用テーブル
214 … 報知ラウンド回数決定用テーブル
215 … ラウンド残り回数カウンタ
216 … 第2ラウンド回数カウンタ
217 … 報知ラウンド回数カウンタ
219 … 演出制御時間タイマ
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4A、4B… 表示装置
5 … 可変入賞装置
6a〜6c… 始動入賞口
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R… スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 電源基板
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声出力回路
14 … ランプドライバ回路
15 … 払出制御基板
16 … 情報端子基板
30a、30b… 開閉部材
31a、31b… 大入賞口
32 … 振分け部材
33a、33b… 玉排出口
35 … V入賞口(特定領域)
36 … 通常領域
37a、37b… 転動板
40 … 特定玉検出器
41a〜41c… 始動玉検出器
42a、42b… 入賞玉検出器
43 … カウントスイッチ
44 … 排出玉検出器
50a、50b… ソレノイド
51 … ソレノイド
70 … 球払出装置
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、201 … ROM
102、202 … RAM
103、200 … CPU
104 … I/Oポート
107 … スイッチ回路
108 … ソレノイド回路
109 … 情報出力回路
111、211 … ランダムカウンタ
112 … 継続ラウンド回数決定用テーブルメモリ
113 … 開放パターン決定用テーブルメモリ
114 … ラウンドカウンタ
115 … 未排出カウンタ
116 … 大入賞カウンタ
117、218 … フラグメモリ
118 … 遊技制御時間タイマ
120 … 2ラウンド開放パターン決定用テーブル
121 … 8ラウンド開放パターン決定用テーブル
122 … 16ラウンド開放パターン決定用テーブル
203 … VDP
204 … CGROM
205 … VRAM
206 … 音声データ出力回路
207 … ランプデータ出力回路
210 … 受信コマンドバッファメモリ
212 … 演出制御データ決定用テーブル
213 … 報知開放パターン決定用テーブル
214 … 報知ラウンド回数決定用テーブル
215 … ラウンド残り回数カウンタ
216 … 第2ラウンド回数カウンタ
217 … 報知ラウンド回数カウンタ
219 … 演出制御時間タイマ
Claims (9)
- 遊技者が遊技領域に遊技媒体を発射することにより遊技を行う遊技機において、
前記遊技領域に設けられた開閉板により開閉される第1可変入賞装置と、
前記遊技領域に設けられた始動領域にて遊技媒体を検出する始動検出手段と、
該始動検出手段により遊技媒体が検出されると、開閉部材により開閉される可変入賞口を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者によって有利な開放状態とする始動動作を行う第2可変入賞装置と、
該第2可変入賞装置に設けられた複数の領域のうちの特定領域に進入した遊技媒体を検出する特定検出手段と、
前記始動動作が行われているときに該第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が前記特定検出手段によって検出された場合、特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段と、
を含み、
前記特定遊技状態制御手段は、
前記特定遊技状態として、前記第1可変入賞装置を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者にとって有利な開放状態に制御するラウンドと前記第2可変入賞装置を前記始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特定態様で前記開放状態に制御するラウンドを所定の実行回数まで実行する機能を有し、
所定の条件が成立したことに基づいて、前記特定遊技状態において実行するラウンドの実行回数を決定するとともに、各ラウンドにおいて前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置のうちのいずれを開放状態に制御するかを示す制御パターンを決定する遊技態様決定手段をさらに含み、
前記特定遊技状態制御手段は、前記遊技態様決定手段によって決定された制御パターンに基づき前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置のいずれかを開放状態に制御する、
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて、所定の演出手段による演出動作を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記遊技制御手段は、
前記遊技態様決定手段と、
前記特定遊技状態制御手段と、
前記遊技態様決定手段によって決定された実行回数と制御パターンを特定可能な遊技態様指定コマンドを前記演出制御手段に送信する遊技態様指定コマンド送信手段と、を含み、
前記演出制御手段は、
前記演出手段において実行される演出のパターンを示す演出データを複数種類記憶する演出データ記憶手段と、
前記演出データ記憶手段に記憶されている複数種類の演出データのうちから、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数と制御パターンとに対応する演出データの一つを選択することにより、前記演出手段において実行される演出のパターンを決定する演出パターン決定手段と、
前記演出パターン決定手段によって決定された演出パターンに従って、所定の演出の実行を制御した後、前記実行回数と前記制御パターンとを特定可能に報知する演出の実行を制御する遊技態様報知演出制御手段と、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記演出データ記憶手段は、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数よりも少ないラウンド数を特定可能に一旦報知し、該少ないラウンド数を実行した後にさらに実行されるラウンドがあることを報知する上乗せ演出の実行が可能な上乗せ演出データを記憶し、
前記遊技態様報知演出制御手段は、
前記演出パターン決定手段によって前記上乗せ演出データが選択されたとき、前記遊技態様指定コマンドから特定される実行回数よりも少ないラウンド数を特定可能に一旦報知する演出の実行を制御する少数ラウンド報知演出制御手段と、
前記少数ラウンド報知演出制御手段によって報知されたラウンド数を実行したときに、更に実行されるラウンドがあることを報知する演出の実行を制御する継続可能報知演出制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記演出データ記憶手段は、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンよりも遊技者にとって不利な制御パターンを特定可能に一旦報知した後、該遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンを特定可能に報知する変更演出の実行が可能な変更演出データを記憶し、
前記遊技態様報知演出制御手段は、
前記演出パターン決定手段によって前記変更演出データが選択されたとき、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンよりも遊技者にとって不利な制御パターンを特定可能に一旦報知する演出の実行を制御する不利制御パターン報知演出制御手段と、
前記不利制御パターン報知演出制御手段によって前記遊技者にとって不利な制御パターンを報知した後に、前記遊技態様指定コマンドから特定される制御パターンを特定可能に報知する演出の実行を制御する特定制御パターン報知演出制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記遊技態様指定コマンド送信手段は、前記所定の条件の成立として前記始動検出手段によって遊技媒体が検出されたことに基づいて、前記実行回数と前記制御パターンとに加えて前記可変入賞装置による始動動作の実行時間を特定可能な始動動作制御コマンドを前記遊技態様指定コマンドとして前記演出制御手段に送信し、
前記演出制御手段は、
前記可変入賞装置による始動動作の実行時間を計測する始動動作時間計測手段と、
前記始動動作制御コマンドを受信したことに基づいて、前記始動動作時間計測手段による始動動作の実行時間の計測を開始する始動動作時間計測開始手段と、
を含み、
前記演出パターン決定手段は、前記始動動作時間計測手段によって計測された時間が前記始動動作制御コマンドから特定される時間に達した後に、前記演出手段において実行される演出のパターンを決定する、
ことを特徴とする請求項2,3又は4に記載の遊技機。 - 前記特定遊技状態制御手段は、前記遊技態様決定手段によって決定された制御パターンに従って、前記第1可変入賞装置を遊技者にとって不利な閉鎖状態から遊技者にとって有利な開放状態に制御する第1ラウンドと、該第1ラウンドとは有利度合が異なり、前記第2可変入賞装置を前記始動動作よりも遊技者にとってさらに有利な特定態様で前記開放状態に制御する第2ラウンドと、のいずれかを実行可能に制御するラウンド制御手段を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記遊技制御手段は、
前記ラウンド制御手段によって実行可能に制御された第1ラウンドの終了後、次のラウンドへの移行制御をする第1ラウンド移行制御手段と、
前記ラウンド制御手段によって実行可能に制御された第2ラウンド中において該第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が前記特定検出手段によって検出されたことを条件に、次のラウンドへの移行制御をする一方、該特定検出手段により検出されなかったとき前記特定遊技状態の終了制御をする第2ラウンド移行制御手段と、
を含む、
ことを特徴する請求項6に記載の遊技機。 - 前記第2可変入賞装置から排出された遊技媒体を検出する排出検出手段と、
前記第2可変入賞装置の開放状態が終了した後、該第2の可変入賞装置の開放状態中に進入した遊技媒体が前記排出検出手段又は前記特定検出手段によって全て検出されるまで、該第1可変入賞装置及び第2可変入賞装置を閉鎖状態に制御する排出時制御手段と、
前記第2可変入賞装置の開放状態が終了した後、ラウンド中に進入した遊技媒体が前記排出検出手段又は前記特定検出手段によって全て検出されるまでの期間に、次のラウンドにおいて前記第1可変入賞装置と前記第2可変入賞装置とのうちのいずれを開放状態に制御するかを予告する開放予告手段と、
を備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記第1可変入賞装置に進入した遊技媒体を検出する第1進入検出手段と、
前記第2可変入賞装置に進入した遊技媒体を検出する第2進入検出手段と、
前記第1可変入賞装置を開放状態に制御すると共に前記第2可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて前記第2進入検出手段によって前記第2可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたとき、又は前記第2可変入賞装置を開放状態に制御すると共に前記第1可変入賞装置を閉鎖状態に制御するラウンドにおいて前記第1進入検出手段によって前記第1可変入賞装置に進入した遊技媒体が検出されたとき、その旨を報知する異常検出時報知手段と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090526 |