JP2006305186A - 遊技機 - Google Patents

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詔八 鵜川
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Abstract

【課題】 特定遊技状態中の遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】 演出制御基板のCPUは、主基板からの可変表示開始コマンドと表示結果コマンドとにより大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行の指令の双方がなされた場合、表示結果コマンドにより指定された表示結果が確変大当りであっても、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置に導出表示させて可変表示結果を確変大当りに成り上げず、その後実行される大当り終了後再抽選演出表示にて、大当り終了後の遊技状態を可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示にて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
【選択図】 図37

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に係り、詳しくは、各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示手段を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態に制御する遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下LCD:Liquid Crystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下表示図柄)を更新表示やスクロール表示させることで可変表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
可変表示ゲームの1つとして行われる特図ゲームは、始動入賞口を通過する遊技球の検出(可変表示の始動条件が成立したこと)に基づいて表示図柄の可変表示を行い、表示図柄の可変表示が完全に停止した際の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となっている場合を「大当り」とするゲームである。この特図ゲームにおいて「大当り」となると、大入賞口又はアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。こうした状態を「特定遊技状態」あるいは「大当り遊技状態」という。
また、特図ゲームの表示結果が特定の表示図柄(以下確変図柄)であった場合には、特定遊技状態の終了後、可変表示ゲームが複数回実行されている間、特図ゲームで「大当り」となる確率を通常よりも向上させる確率変動状態等、遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する。
こうした特定遊技状態の終了後に特別遊技状態に制御する遊技機としては、確率変動用可変表示器を設け、確率変動状態に移行させるときには特定遊技状態の終了後、この確率変動用可変表示器に特定の値を表示させることにより、確率変動状態に移行させることを遊技者に報知するものが開示されている(例えば特許文献1参照)。
また、特定遊技状態への制御中に、可変表示装置の可変表示部に所定の物語、例えば勇者キャラクタが山や洞窟等を冒険する物語などの演出表示を行い、その物語の結果、例えば勇者キャラクタが冒険の途中で発見した宝箱の中のリングの種類などにより、確率変動状態に移行させることを遊技者に報知するものも開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開平5−177041号公報 特開平6−304312号公報
しかしながら、特許文献1に開示された遊技機では、確率変動用可変表示器に表示される値によって、一目で確率変動状態に移行されるか否かが判明してしまうため、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができないおそれがあった。
特許文献2に開示された遊技機では、確変図柄以外の表示図柄(通常図柄)が特定遊技態様で停止表示された状態から再変動され、その後確変図柄又は通常図柄が再度特定遊技態様で停止表示させる再抽選演出表示を行うものでは、再抽選による成り上げ演出を行った上で、さらに特定遊技状態制御中に、確率変動状態に移行されることを遊技者に報知してしまうおそれがあった。
この発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、特定遊技状態中の遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の請求項1に記載の遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば飾り図柄)の可変表示を行う可変表示手段(例えば画像表示装置5)を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果(例えば確変大当り図柄)となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態(例えば確率向上状態)に制御する遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば主基板11)と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段(例えば演出制御基板12)と、を備え、前記遊技制御手段は、前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段(例えばCPU103がステップS301〜S311の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS227〜S229の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS319、S322〜S324の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンド(例えば通常ハズレ時可変表示パターン、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150から決定されたリーチ時可変表示パターン、図9(B)に示す大当り時可変表示パターン決定用テーブル151から決定された大当り時可変表示パターンのうちのいずれかの可変表示パターンに対応する可変表示開始コマンド80XX(h))を送信する可変表示開始コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS230の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記事前決定手段の決定結果と、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果と、を示す表示結果コマンド(例えば図3(B)に示す表示結果コマンド90XX(h))を送信する表示結果コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS318,S321,S325,及びS327の処理を実行する部分)と、前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンド(例えば大当り終了コマンドB000(h)など)を送信する演出切替コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS242の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS514の処理にてYesと判定してステップS515及びS516の処理を実行した後に、ステップS517〜S530の処理を実行する部分)と、前記表示結果コマンド送信手段によって送信された表示結果コマンドに基づいて、前記第2演出表示の実行が指示されたか否かを判定する第2演出表示実行判定手段(例えばCPU200がステップS518及びS521の処理を実行する部分)と、前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされ(例えばCPU200がステップS518及びS521の処理にてYesと判定し)、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS536〜S547の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされたとき(例えばCPU200がステップS514、S518及びS521の処理にてYesと判定したとき)、前記第1演出実行制御手段により前記表示結果コマンドが前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御される旨を示していても(例えばCPU200がステップS518の処理にてYesと判定したときでも)、前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ(例えばCPU200がステップS521の処理にてYesと判定してステップS523〜S530の処理を実行することにより、画像表示装置5上にて図37(A)〜(I)に示すような表示をさせ)、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる(例えばCPU200がステップS536の処理にてYesと判定してステップS538〜S547の処理を実行することにより、画像表示装置5にて図37(J)〜(N)に示すような表示をさせる)、ことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば飾り図柄)の可変表示を行う可変表示手段(例えば画像表示装置5)を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果(例えば確変大当り図柄)となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態(例えば確率向上状態)に制御する遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば主基板11)と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段(例えば演出制御基板12)と、を備え、前記遊技制御手段は、前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段(例えばCPU103がステップS301〜S311の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS263〜S266の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS263〜S266の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンド(例えば通常ハズレ時可変表示パターン、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150から決定されたリーチ時可変表示パターン、図40に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル152から決定された通常大当り時可変表示パターン、図41に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153から決定された確変大当り時可変表示パターンのうちのいずれかの可変表示パターンに対応する可変表示開始コマンド80XX(h))を送信する可変表示開始コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS269の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記事前決定手段の決定結果を示す表示結果コマンド(例えば図38に示す表示結果コマンド90XX(h))を送信する表示結果コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS332,S334,及びS335の処理を実行する部分)と、前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンド(例えば大当り終了コマンドB000(h)など)を送信する演出切替コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS242の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS551の処理にてYesと判定してステップS552及びS553の処理を実行した後に、ステップS554〜S563及びS527〜S530の処理を実行する部分)と、前記可変表示コマンド送信手段によって送信された可変表示結果コマンドに基づいて、前記第2演出表示の実行が指示されたか否かを判定する第2演出表示実行判定手段(例えばCPU200がステップS554の処理を実行する部分)と、前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされ(例えばCPU200がステップS554の処理にてYesと判定し)、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS536〜S547の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされたとき(例えばCPU200がステップS551及びS554の処理にてYesと判定したとき)、前記第1演出実行制御手段により前記表示結果コマンドが前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御される旨を示していても、前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ(例えばCPU200がステップS554の処理にてYesと判定してステップS556〜S563及びS527〜S530の処理を実行することにより、画像表示装置5上にて図37(A)〜(I)に示すような表示をさせ)、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる(例えばCPU200がステップS536の処理にてYesと判定してステップS538〜S547の処理を実行することにより、画像表示装置5にて図37(J)〜(N)に示すような表示をさせる)、ことを特徴とする。
本願の請求項3に記載の遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば飾り図柄)の可変表示を行う可変表示手段(例えば画像表示装置5)を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果(例えば大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果(例えば確変大当り図柄)となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態(例えば確率向上状態)に制御する遊技機(例えばパチンコ遊技機1)であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば主基板11)と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段(例えば演出制御基板12)と、を備え、前記遊技制御手段は、前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段(例えばCPU103がステップS301〜S311の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS227〜S229の処理を実行する部分)と、前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき(例えばCPU103がステップS305の処理にてYesと判定したとき)、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段(例えばCPU103がステップS343,S346〜S348の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、前記事前決定手段の決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンド(例えば通常ハズレ時可変表示パターン、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150から決定されたリーチ時可変表示パターン、図46に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル154から決定された通常大当り時可変表示パターン、図47に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル155から決定された確変大当り時可変表示パターンのうちのいずれかの可変表示パターンに対応する可変表示開始コマンド80XX(h))を送信する可変表示開始コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS230の処理を実行する部分)と、前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、該識別情報の可変表示を開始してから前記可変表示時間が経過したときに導出表示される表示結果の種類を示す表示結果コマンド(例えば図45に示す表示結果コマンド90XX(h))を送信する表示結果コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS342,S345,S349,及びS351の処理を実行する部分)と、前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンド(例えば大当り終了コマンドB000(h)など)を送信する演出切替コマンド送信手段(例えばCPU103がステップS242の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS571の処理にてYesと判定してステップS572及びS573の処理を実行した後に、ステップS574〜S583及びS527〜S530の処理を実行する部分)と、前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドに基づいて、前記事前決定手段によって決定された表示結果の種類を特定する最終表示結果特定手段(例えばCPU200がステップS501の処理を実行する部分)と、前記表示結果コマンド送信手段によって送信された表示結果コマンドに基づいて、前記識別情報の可変表示を開始してから前記可変表示時間が経過した後に導出表示される表示結果の種類を特定する導出表示結果特定手段(例えばCPU200がステップS577の処理を実行する部分)と、前記最終表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果であり、前記導出表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果以外の特定表示結果であるときには(例えばCPU200がステップS574の処理にてYesと判定した後、ステップS578の処理にてNoと判定したときには)、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段(例えばCPU200がステップS536〜S547の処理を実行する部分)と、を含み、前記表示制御手段は、前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされたとき(例えばCPU200がステップS571及びS574の処理にてYesと判定した後、ステップS578の処理にてNoと判定したとき)、前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ(例えばCPU200がステップS578の処理にてNoと判定してステップS580〜S583及びS527〜S530の処理を実行することにより、画像表示装置5上にて図37(A)〜(I)に示すような表示をさせ)、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる(例えばCPU200がステップS536の処理にてYesと判定してステップS538〜S547の処理を実行することにより、画像表示装置5にて図37(J)〜(N)に示すような表示をさせる)、ことを特徴とする。
請求項4に記載の遊技機においては、前記演出切替コマンド送信手段は、前記特定遊技状態が終了したとき(例えば特別図柄プロセスフラグの値が「6」に更新されたとき)を前記所定の演出切替タイミングとして、前記演出切替コマンドを送信する。
請求項5に記載の遊技機においては、前記表示制御手段は、前記第2演出表示実行制御手段により第2演出表示が実行されないとき、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記特定技状態が終了した旨を表示する特定遊技状態終了演出表示を実行させる特定遊技状態終了演出表示実行制御手段(例えばCPU103がステップS534,S535及びS543〜S547の処理を実行する部分)を含み、前記第2演出表示実行制御手段による前記第2演出表示の実行時間(例えば12秒)は、前記特定遊技状態終了演出表示実行制御手段による前記特定遊技状態終了演出表示の実行時間(例えば4秒)よりも長くなるように設定されている。
本願の請求項1乃至5に記載の発明は、以下に示す効果を有する。
請求項1に記載の構成によれば、特別遊技状態に移行されるか否かを報知する演出表示として、特定遊技状態が開始する前に行われる第1演出表示、及び特定遊技状態が開始した後に行われる第2演出表示といった二種類の演出表示が用意されているため、一種類しかない場合に比べて遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、表示制御手段は、遊技制御手段により第1演出表示及び第2演出表示双方について実行の指示がなされたとき、表示結果コマンドが特定遊技状態が終了した後に特別遊技状態に制御される旨を示していても、第1演出表示では、特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、その後に実行される第2演出表示にて特別遊技状態になる旨を表示させる。これにより、第1演出表示にて特別表示結果が導出表示されたにも関わらず、第2演出表示が行われるといった不都合を防止することができる。
その上、所定の演出切替タイミングに遊技制御手段から表示制御手段に対して送信されるコマンドを、第2演出表示実行判定手段による判定結果に関わらず、演出切替コマンドとして共通化したことで、コマンドの種類を減らすことができる。
請求項2に記載の構成によれば、特別遊技状態に移行されるか否かを報知する演出表示として、特定遊技状態が開始する前に行われる第1演出表示、及び特定遊技状態が開始した後に行われる第2演出表示といった二種類の演出表示が用意されているため、一種類しかない場合に比べて遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、表示制御手段は、遊技制御手段により第1演出表示及び第2演出表示双方について実行の指示がなされたとき、表示結果コマンドが特定遊技状態が終了した後に特別遊技状態に制御される旨を示していても、第1演出表示では、特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、その後に実行される第2演出表示にて特別遊技状態になる旨を表示させる。これにより、第1演出表示にて特別表示結果が導出表示されたにも関わらず、第2演出表示が行われるといった不都合を防止することができる。
その上、所定の演出切替タイミングに遊技制御手段から表示制御手段に対して送信されるコマンドを、第2演出表示実行判定手段による判定結果に関わらず、演出切替コマンドとして共通化したことで、コマンドの種類を減らすことができる。
請求項3に記載の構成によれば、特別遊技状態に移行されるか否かを報知する演出表示として、特定遊技状態が開始する前に行われる第1演出表示、及び特定遊技状態が開始した後に行われる第2演出表示といった二種類の演出表示が用意されているため、一種類しかない場合に比べて遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、表示制御手段は、遊技制御手段により第1演出表示について実行の指示がなされ、可変表示開始コマンドから特定される表示結果が特別表示結果であり、表示結果コマンドから特定される表示結果が特別表示結果以外の特定表示結果であるときには、第1演出表示では、特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、その後に実行される第2演出表示にて特別遊技状態になる旨を表示させる。これにより、第1演出表示にて特別表示結果が導出表示されたにも関わらず、第2演出表示が行われるといった不都合を防止することができる。
その上、所定の演出切替タイミングに遊技制御手段から表示制御手段に対して送信されるコマンドを、第2演出表示実行判定手段による判定結果に関わらず、演出切替コマンドとして共通化したことで、コマンドの種類を減らすことができる。
請求項4に記載の構成によれば、特定遊技状態が終了したときに、第2演出表示を開始することができるようになるため、遊技者の遊技に対する興趣を長時間保つことができる。
請求項5に記載の構成によれば、特定遊技状態終了演出表示の実行時間を第2演出表示の実行時間よりも短くなるように設定することで、第2演出表示が行われない際に、演出時間が無駄に長くなることを防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施例における遊技機としては、7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等からなる表示装置により特図ゲームを行う遊技機等であればよい。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域の中央位置上方には、識別可能な識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示装置4が設けられている。特別図柄表示装置4の下方には、特別図柄とは異なる飾り図柄の可変表示や所定の演出表示となる画像表示などを行うことができる画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5の下方には、普通可変入賞球装置(始動入賞口)6が配置されている。普通可変入賞球装置6の下方には、特別可変入賞球装置7や普通図柄表示装置40が設けられている。
特別図柄表示装置4は、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成されている。特別図柄表示装置4は、普通可変入賞球装置6への遊技球の入賞により始動条件が成立したことに基づいて行われる可変表示ゲームとしての特図ゲームにおいて、例えば「0」〜「9」を示す数字等から構成され、各々が識別可能な複数種類の識別情報として機能する特別図柄を可変表示する。
特別図柄表示装置4により行われる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、特別図柄表示装置4にて特図ゲームでの確定図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になると、特別可変入賞球装置7が備える開閉板を開閉させることによる特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、具体的な一例として、図柄番号が奇数である特別図柄を大当り図柄とし、偶数である特別図柄をハズレ図柄としている。
特別図柄表示装置4による特図ゲームで大当り図柄が停止表示されたことに基づく大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の開閉板が、所定期間(例えば29秒)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間において開成され、開成されている間は遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に閉成することで1回のラウンドが終了する。そして、この開閉サイクルとしてのラウンドを所定の上限回数(例えば16ラウンド)まで繰り返すことができる。
画像表示装置5は、例えばLCD等から構成され、多数の画素(ピクセル)を用いたドットマトリクス方式による画面表示を行うものであればよい。画像表示装置5の表示画面では、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して、例えば3つに分割された表示領域としての可変表示部にて、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄を可変表示する。具体的な一例として、画像表示装置5には、「左」、「中」、「右」の可変表示部が配置され、各可変表示部にて飾り図柄が可変表示される。そして、特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示が開始されるときには、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて飾り図柄の可変表示(例えば切替表示やスクロール表示)を開始させ、その後、特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示結果として確定図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各可変表示部にて確定図柄となる飾り図柄が停止表示されることで、可変表示結果となる飾り図柄の組合せが停止表示(導出表示)される。
例えば、「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、10種類の数字「0」〜「9」を示す図柄が飾り図柄として変動可能に表示される。そして、「左」、「中」、「右」の各可変表示部では、飾り図柄の可変表示が開始されると、図柄が示す番号の小さいものから大きいものへと切替表示やスクロール表示が行われ、飾り図柄「9」が表示されると、次に飾り図柄「0」が表示される。そして、特別図柄表示装置4における特別図柄の確定図柄が大当り図柄である場合すなわち大当り発生時には、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて同一の飾り図柄が停止表示される。
この実施の形態では、図柄番号が奇数である飾り図柄「1」、「3」、「5」、「7」または「9」を確変大当り用飾り図柄とし、偶数である飾り図柄「0」、「2」、「4」、「6」または「8」を示す飾り図柄を通常大当り用飾り図柄とする。飾り図柄の可変表示結果として確変大当り用飾り図柄が停止表示されたときや、後述する大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として確変大当り用飾りが停止表示されたときは、所定の特別表示結果としての確変大当りとなる。確変大当りとなったときには、その確変大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されるまで、あるいは、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなるまで、特別遊技状態の1つとして、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる高確率状態(確率向上状態)となる。この高確率状態では、特図ゲームにおいて可変表示結果として大当り図柄が停止表示されて大当り遊技状態に制御される確率が、通常遊技状態時よりも向上する。なお、通常遊技状態とは、大当り遊技状態や特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける確定図柄として大当り図柄が停止表示されて大当りとなる確率が、電源投入直後などの初期設定状態と同一に制御されている。
他方、飾り図柄における可変表示結果として通常大当り用飾り図柄が停止表示されたときには通常大当りとなる。この通常大当りとなったときには、大当り遊技状態が終了した後に確変制御が行われないため、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなって大当り遊技状態に制御される確率は向上しない。なお、通常大当りとなって大当り遊技状態が終了した後には、その通常大当りに基づく大当り遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されるまで、または、特図ゲームにおける可変表示結果が大当りとなるまで、高確率状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、継続して時間短縮制御(時短制御)が行われる時間短縮状態となるようにしてもよい。時短制御が行われる時間短縮状態では、各特図ゲームにて大当りとなって大当り遊技状態に制御される確率は通常遊技状態と同一であるが、特図ゲームにおいて特別図柄の可変表示が開始されてから表示結果となる確定図柄が停止表示されるまでの時間である可変表示時間は、通常遊技状態よりも短くなるように制御される。
加えて、画像表示装置5には、普通可変入賞球装置6に入った有効入賞球数すなわち保留記憶数(始動入賞記憶数)を表示する特別図柄始動記憶表示エリアが設けられていてもよい。特別図柄始動記憶表示エリアでは、保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満のときの有効始動入賞に対応して、入賞表示が行われる。具体的な一例として、通常青色であった表示を赤色表示に変化させる。この場合、飾り図柄の表示エリア(可変表示部)と特別図柄始動記憶表示エリアとを区分けして設けることで、飾り図柄の可変表示中も保留記憶数が表示された状態とすることができる。なお、特別図柄始動記憶表示エリアを飾り図柄の表示エリアの一部に設けるようにしてもよい。この場合には、飾り図柄の可変表示中には保留記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、保留記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)が、画像表示装置5とは別個に設けられてもよい。
普通可変入賞球装置6は、図示せぬソレノイドによって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置との間で可動制御される一対の可動翼片を有するチューリップ型役物(普通電動役物)を備えて構成されている。普通可変入賞球装置6は、普通図柄表示装置40による普通図柄の可変表示(普通図ゲーム)で表示結果が「当り」となったときに、電動チューリップの可動翼片を所定時間が経過するまで傾動位置に制御することで、可動翼片を垂直位置としたときに比べて遊技球が入賞しやすくなる。普通可変入賞球装置6に入賞した遊技球は、各入賞口スイッチ70(図2)に含まれる始動入賞口スイッチによって検出される。
特別可変入賞球装置7は、図示せぬソレノイドによって入賞領域を開成及び閉成制御する開閉板を備えて構成されている。この開閉板は、例えばパチンコ遊技機1の電源投入後に大当り遊技状態が発生する以前までのような通常時には、閉成した状態にある。他方、特別図柄表示装置4による特図ゲームでの可変表示結果などに基づいて大当り遊技状態となった場合に、ソレノイドによって入賞領域を所定期間あるいは所定個数の入賞球が発生するまでの期間において開成した後、閉成する。特別可変入賞球装置7にて開閉板が開成しているときに入賞領域に遊技球が入賞した場合には、各入賞口スイッチ70(図2)に含まれる大入賞口スイッチによって当該遊技球が検出されたことに基づいて、所定数の賞球の払い出しが行われる。
普通図柄表示装置40は、例えばLED等から構成され、遊技領域に設けられた所定の通過ゲートを遊技球が通過することを始動条件とする普通図ゲームにおいて、点灯、点滅、発色などが制御される。この普通図ゲームにおいて所定の当りパターンで表示が行われると、普通図ゲームにおける表示結果が「当り」となる。ここで、前述の高確率状態と時間短縮状態では、普通図柄表示装置40による普通図ゲームにおける可変表示時間が通常遊技状態のときよりも短くなるとともに、各回の普通図ゲームで表示結果が当り図柄となる確率が向上するようにしてもよい。このときにはさらに、普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動時間が通常遊技状態のときよりも長くなるとともに、その傾動回数が通常遊技状態のときよりも増加するようにしてもよい。このように、高確率状態や時間短縮状態では、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態となる。ここで、時間短縮状態では、確変制御が行われず、大当り遊技状態となる確率は通常遊技状態のときと同じであるので、高確率状態の方が時間短縮状態よりも遊技者にとって有利である。
また、遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、ランプを内蔵した風車、アウト口等が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通可変入賞球装置6や特別可変入賞球装置7等)の周囲には装飾用LEDが設置されていてもよい。
パチンコ遊技機1には、図2に示すような主基板11と、演出制御基板12が搭載されている。主基板11と演出制御基板12は、パチンコ遊技機1の背面にて適所に配置され、両基板の間に、例えば演出制御信号の信号線やストローブ信号を送受信するための演出制御INT信号の信号線などが配線されている。なお、演出制御基板12は、演出制御基板や音声制御基板、ランプ制御基板といった複数の独立した基板によって構成されてもよいし、これらをまとめた1つの基板として構成されてもよい。その他、パチンコ遊技機1の背面には、電源電圧を供給する電源基板や、払出制御基板、情報端子基板などといった、各種の制御基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、それぞれに指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、特別図柄表示装置4を構成する各セグメントの点灯/消灯制御を行うことにより特別図柄表示装置4における特別図柄の可変表示を制御する一方で、普通図柄表示装置40の点灯/点滅/発色制御を行うことにより普通図柄表示装置40における普通図柄の可変表示を制御する。
このような主基板11から演出制御基板12に対して送信される制御コマンドは、例えば電気信号として伝送される演出制御コマンドである。図3は、この実施の形態で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。なお、図3(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図3(A)に示す例において、コマンド8000(h)〜80XX(h)は、特別図柄表示装置4による特図ゲームで特別図柄の可変表示を開始するときに送信される可変表示開始コマンドである。なお、XX(h)は不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。可変表示開始コマンドは、例えば特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示が開始されてから確定図柄が停止表示されるまでの時間である特別図柄の可変表示時間や、飾り図柄の可変表示態様をリーチとしてからハズレとなるリーチハズレとするかリーチとすることなくハズレとなる通常ハズレとするか、さらには大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かなどを示すEXTデータを含んでいる。すなわち、可変表示開始コマンドは、特別図柄の可変表示時間(総可変表示時間)を示す演出制御コマンドであり、表示に使用する可変表示パターン(変動パターン)を指定する可変表示パターンコマンドである。
ここで、リーチとは、画像表示装置5にて導出表示した飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ導出表示していない飾り図柄(リーチ変動図柄という)については可変表示が行われている表示態様、あるいは、全て又は一部の飾り図柄が大当り図柄の全て又は一部を構成しながら同期して可変表示している表示態様のことである。具体的には、予め定められた組合せ有効ライン上の一部の可変表示部に予め定められた大当り組合せを構成する図柄を停止表示しているときに未だ停止表示していない組合せ有効ライン上の可変表示部において可変表示が行われている表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部のうち「左」、「右」の可変表示部には大当り図柄の一部となる(例えば「7」)が停止表示されている状態で「中」の可変表示部は未だ可変表示が行われている表示態様)、あるいは、有効ライン上の可変表示部の全て又は一部の飾り図柄が大当り図柄の全て又は一部を構成しながら同期して可変表示している表示態様(例えば、表示領域に設けられた「左」、「中」、「右」の可変表示部の全てで可変表示が行われてどの状態が表示されても同一の飾り図柄が揃っている態様で可変表示が行われている表示態様)である。また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音などで行われることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、画像表示装置5にてキャラクタ(人物等を模した演出表示であり、飾り図柄とは異なるもの)を表示させたり、背景の表示態様を変化させたり、飾り図柄の可変表示態様を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様、飾り図柄の変動態様の変化を、リーチ演出表示という。
また、大当り開始前再抽選演出表示とは、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示時間が経過する以前に、通常大当り組合せとなる飾り図柄を仮停止表示させて特図ゲームの可変表示結果が大当りとなった旨を報知した後に、飾り図柄を再可変表示させて可変表示時間が経過したときに通常大当り図柄又は確変大当り図柄を導出表示させることにより、特図ゲームの可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げるか否かの再抽選を行う演出表示のことである。具体的には、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過前の所定タイミングに、「左」、「中」、「右」の可変表示部に通常大当り図柄を仮停止表示させるとともに、例えば画像表示装置5に所定の大当り報知用画像を表示させたり、スピーカ8L,8Rから所定の大当り報知用音声を出力させたりするなどして、遊技者に大当りが発生した旨を報知する。それから所定期間経過した後、例えば画像表示装置5に所定の再抽選報知用画像を表示させたり、スピーカ8L,8Rから再抽選報知用音声を出力させたりするなどして、発生した通常大当りを確変大当りに成り上げるか否かの再抽選が行われる旨を遊技者に報知するとともに、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を再開させる。そして、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過したときに、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示させる。この結果、確変大当り飾り図柄が導出表示されたときには、画像表示装置5やスピーカ8L,8Rなどを用いて、確変大当りに成り上がった旨の報知演出が実行される一方で、通常大当り飾り図柄が導出表示されたときには、成り上がらなかった旨の報知演出が実行される。なお、この実施の形態では、再抽選を行う際、仮停止表示された通常大当り組合せの飾り図柄を再度可変表示させてから、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示するものとしたが、仮停止表示された通常大当り図柄を可変表示させることなく、例えば所定のアニメ画像を伴った演出表示などを行った後に、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄に変更させるようにしてもよい。
コマンド90XX(h)は、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果が大当りとなるか否かや、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となるか否かを示す表示結果コマンドである。例えば図3(B)に示すように、コマンド9000(h)は、飾り図柄の可変表示結果が大当りとならないことを示している。コマンド9001(h)は、大当り終了後の遊技状態が高確率状態にならないことを示している。コマンド9002(h)は、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、大当終了後再抽選演出表示を行わないことと、を示している。コマンド9003(h)は、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることと、大当終了後再抽選演出表示を行うことと、を示している。このため、演出制御基板12の側では、表示結果コマンドによって特図ゲームにおける可変表示結果の種類がハズレであるか通常大当りであるか確変大当りであるかを特定することが可能となるとともに、特図ゲームにおける可変表示結果の種類が確変大当りのときには、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無をも特定することができる。
ここで、大当り終了後再抽選演出表示とは、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果として通常大当り組合せの飾り図柄が導出表示されたことに基づいて発生した大当り遊技状態の終了後に、その後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から、高確率状態に成り上げるか否かの再抽選を行う演出表示である。具体的には、大当り遊技状態が終了した後に、通常の大当り終了時(再抽選を行わない大当り終了時)とは異なる態様のエンディング画像を画像表示装置5に表示することにより、終了した通常大当りを確変大当りに成上げるか否かの再抽選が行われる旨を遊技者に報知する。その後、画像表示装置5による飾り図柄を可変表示させ、所定期間経過後、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示させる。この結果、確変大当り飾り図柄が導出表示されたときには、画像表示装置5やスピーカ8L,8Rなどを用いて、高確率状態に成り上がった旨の報知演出が実行される一方で、通常大当り飾り図柄が導出表示されたときには、成り上がらなかった旨の報知演出が実行される。なお、この実施の形態では、再抽選を行う際、導出表示された通常大当り組合せの飾り図柄を可変表示させてから、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄を導出表示するものとしたが、導出表示させた通常大当り図柄を可変表示させることなく、例えば所定のアニメ画像を伴った演出表示などを行った後に、通常大当り組合せの飾り図柄又は確変大当り組合せの飾り図柄に変更させるようにしてもよい。また、飾り図柄に表示することなく、確変大当りとするか否かを報知するアニメ画像などを表示するようにしてもよい。例えば大当り終了時に画像表示装置5でルーレートゲームを開始させ、回転するルーレートに投入されたボールが「奇数」に入ったときには、画像表示装置5上に「確変!!」と表示して、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となることを報知するようにし、投入されたボールが「偶数」に入ったときには、画像表示装置5上に「残念!!」と表示して、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となることを報知するようにしてもよい。
コマンドA000(h)は、特別図柄表示装置4による特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」となったことにより、大当り遊技状態が開始されることを示す大当り開始コマンドである。例えば、大当り開始コマンドは、パチンコ遊技機1が大当り遊技状態に移行する前に、特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」となったことを報知するためのファンファーレコマンドである。コマンドB000(h)は、大当り遊技状態が終了することを示す大当り終了コマンドである。
その他、演出制御コマンドとしては、大当り遊技状態が終了するときに確変制御が開始されることを示す確変開始コマンド、大当り遊技状態が終了するときに時短制御が開始されることを示す時短開始コマンド、確変制御が終了されることを示す確変終了コマンドや時短制御が終了されることを示す時短終了コマンドなどが用意されていてもよい。
主基板11には、図2に示すように、始動入賞口である普通可変入賞球装置6、大入賞口である特別可変入賞球装置7やその他の入賞口への遊技球の入賞等を検出するための各入賞口スイッチ70からの検出信号を受信するための配線も接続されている。さらに、主基板11には、普通可変入賞球装置6における可動翼片の可動制御や特別可変入賞球装置7における開成・閉成制御を行うための指令信号をソレノイド21及び22へ送信するための配線が接続されている。
主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路107、ソレノイド回路108などを搭載して構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)101と、ワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、I/O(Input/Output)ポート104と、を含んでいる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、図4に示すように、特図保留メモリ110と、ランダムカウンタ111と、大当り判定用テーブルメモリ112と、確定特別図柄決定用テーブルメモリ113と、可変表示パターンテーブルメモリ114と、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115と、再抽選演出表示実行決定用テーブルメモリ116と、フラグメモリ117と、各種タイマ118と、を備えている。
特図保留メモリ110は、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞して特別図柄の可変表示(特図ゲーム)を実行するための条件(始動条件)が成立したが、従前の可変表示を実行中である等の理由のために可変表示を実際に開始するための条件(開始条件)が成立していない保留状態を記憶するためのメモリである。特図保留メモリ110では、4つのエントリが設けられており、各エントリには、普通可変入賞球装置6への入賞順に保留番号とその入賞により抽出された乱数値(後述するランダムR1の値)が対応付けて格納される。特別図柄の可変表示が1回終了したり、大当り遊技状態が終了したりするごとに、最上位の情報に基づいた可変表示の開始条件が成立し、最上位の情報に基づいた可変表示が実行される。このとき、第2位以下の格納データが1位ずつ繰り上がる。また、特別図柄の可変表示中等に遊技球が普通可変入賞球装置6に新たに入賞した場合には、その入賞による乱数値が最上位の空エントリに格納される。
ランダムカウンタ111は、遊技制御に用いられる判定用乱数や表示用乱数のカウントを行うものである。図5は、ランダムカウンタ111によりカウントされる各乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ111は、図5に示すように、ランダムR1〜R6のカウントを行う。ランダムR1は、大当りを発生させてパチンコ遊技機1を特定遊技状態とするか否かを決定する大当り判定用の乱数であり、「0」〜「65535」の範囲の値をとる。ランダムR2は、パチンコ遊技機1を大当り遊技状態とした後に高確率状態へと移行する確率変動制御(確変制御)を行うか否かを判定するための乱数であり、「0」〜「9」の範囲の値をとる。
ランダムR3は、確定図柄として導出表示する特別図柄を決定する確定特別図柄決定用の乱数であり、「0」〜「249」の範囲の値をとる。ランダムR4は、ハズレ時にリーチとするか否かを決定するリーチ判定用の乱数であり、「0」〜「1530」の範囲の値をとる。ランダムR5は、特別図柄の可変表示に用いる可変表示パターンを決定するための表示用の乱数であり、「0」〜「108」の範囲の値をとる。ランダムR6は、大当り遊技状態の終了後に再抽選演出表示を実行するか否かを判定する再抽選演出表示実行決定用の乱数であり、「0」〜「99」の範囲の値をとる。
図4に示す大当り判定用テーブルメモリ112は、CPU103が特図ゲームにおける表示結果を大当りとするか否かを判定するために設定される複数の大当り判定用テーブルを記憶する。具体的には、大当り判定用テーブルメモリ112は、図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120と、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121と、を格納する。
図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120と、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121と、は、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定するためのテーブルである。各大当り判定用テーブル120及び121では、ランダムR1の値と特図ゲームの表示結果を示す設定データとが対応付けて格納されている。そして、確変時大当り判定用テーブル121では、通常時大当り判定用テーブル120に比べてより多くのランダムR1の値が、「大当り」の表示結果と対応付けられている。すなわち、確変時大当り判定用テーブル121を用いて特図ゲームの表示結果を決定することで、通常遊技状態のときよりも大当り遊技状態となる確率が高い高確率状態とすることができる。
この実施の形態において、図6(A)に示す通常時大当り判定用テーブル120には、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR1の値「0〜65535」のうち「2001〜2184」が「大当り」の表示結果と対応付けられている。一方、図6(B)に示す確変時大当り判定用テーブル121には、ランダムカウンタ111によりカウントされるランダムR1の値「0〜65535」のうち「2001〜3104」が「大当り」の表示結果と対応付けられている。
図4に示す確定特別図柄決定用テーブルメモリ113は、特図ゲームでの確定図柄として導出表示する特別図柄を決定するために設定される複数の確定特別図柄決定用テーブルを記憶する。具体的には、確定特別図柄決定用テーブルメモリ113は、図7(A)に示すハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130と、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131と、を格納する。
図7(A)に示すハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130と、図7(B)に示す大当り時確定特別図柄決定用テーブル131と、は、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果として導出表示される確定特別図柄を決定するためのテーブルである。各確定特別図柄決定用テーブル130及び131では、ランダムR3の値と確定特別図柄を示す設定データとが対応付けて格納されている。
図4に示す可変表示パターンテーブルメモリ114は、特図ゲームや飾り図柄の可変表示で使用される複数の可変表示パターンを記憶する。具体的には、可変表示パターンテーブルメモリ114は、図8に示す可変表示パターンテーブル140を格納する。
図8に示す可変表示パターンテーブル140には、例えば、複数の可変表示パターンと、各種タイマ118に設けられた可変表示時間タイマが計測する特別図柄及び飾り図柄の総可変表示時間と、可変表示開始コマンド80XX(h)のEXTデータとして設定される制御コードと、が対応付けて格納されている。この実施の形態では、大当り、リーチハズレ、通常ハズレのそれぞれに対応して異なる可変表示パターンが用意されている。例えば、大当りに対応する可変表示パターンとして、リーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンが用意されている。また、リーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンのそれぞれには、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものと、伴わないものと、が用意されている。リーチハズレに対応する可変表示パターンとしては、リーチA〜リーチEのリーチ時可変表示パターンが用意されている。通常ハズレに対応する可変表示パターンとしては、通常ハズレ時可変表示パターン(図8の可変表示パターン#1)が用意されている。可変表示パターンは可変表示開始コマンドによって指定されることから、演出制御基板12の側においては、可変表示開始コマンドにて指定された可変表示パターンにより、画像表示装置5での飾り図柄の可変表示結果をハズレとするか大当りとするか、ハズレの場合にリーチとするか否か、及び、大当りの場合に大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを特定することができる。
図4に示す可変表示パターン決定用テーブルメモリ115は、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図9(B)に示す大当り時可変表示パターン決定用テーブル151と、を格納している。各可変表示パターン決定用テーブル150及び151は、表示結果を大当りあるいはリーチハズレとするときに、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR5の値に基づいて、複数種類ある可変表示パターンのうちから特図ゲームや飾り図柄の可変表示に使用するものを選択決定できるように構成されている。
ここで、リーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、大当り時可変表示パターン決定用テーブル151と、を比べると、各可変表示パターン(リーチの種類)に対するランダムR5の値の割当てが異なっている。すなわち、飾り図柄の可変表示における表示結果がリーチハズレとなるか、通常大当りとなるかに応じて、選択されるリーチ種類の割合が異なるものとなっている。これにより、表示結果が大当りとなる確率は、飾り図柄の可変表示中に出現するリーチの種類に応じて異なるものとなる。このように、リーチの種類毎に決められる表示結果が大当りとなる確率は、リーチの大当り信頼度、あるいは単に、リーチの信頼度とも称される。
図4に示す再抽選演出表示実行決定用テーブルメモリ116は、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を格納している。大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160は、ランダムカウンタ111より抽出されるランダムR6の値に基づいて、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定できるように構成されている。
フラグメモリ117は、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる複数種類のフラグを設定するためのものである。例えば、フラグメモリ117には、特別図柄プロセスフラグ、普通図柄プロセスフラグ、大当りフラグ、確変確定フラグ、確変中フラグ、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグ、入力状態フラグ、エラーフラグ及びタイマ割込フラグなどが設けられている。
特別図柄プロセスフラグは、後述する特別図柄プロセス処理(図21)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。普通図柄プロセスフラグは、普通図柄プロセス処理において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。大当りフラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲームの表示結果が大当りとなるときにオン状態にセットされ、ハズレとなるときにクリアされオフ状態となる。なお、大当りフラグは、大当り終了時にクリアされオフ状態になるようにしてもよい。
確変確定フラグは、特別図柄表示装置4による特図ゲーム及び画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始するときに、飾り図柄の可変表示結果が確変大当りとなる旨の判定がなされると、オン状態にセットされ、大当り遊技状態が終了するときにクリアされてオフ状態になる。確変中フラグは、大当り遊技状態が終了するときに確変確定フラグがオンとなっていれば、オン状態にセットされ、通常大当りとなったことに基づく大当り遊技状態が終了するとき等にクリアされてオフ状態となる。
メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグは、大当り終了後再抽選演出表示が実行される旨の決定がなされたときにオン状態にセットされ、大当り遊技状態を終了するときにクリアされ、オフ状態となる。
入力状態フラグは、I/Oポート104に入力される各種信号の状態や各入賞口スイッチ70から入力される検出信号の状態等に応じて各々セットあるいはクリアされる複数ビットからなるフラグである。エラーフラグは、パチンコ遊技機1において各種のエラーが発生したときに、発生したエラーの種類に対応するビットがセットされる複数ビットからなるフラグである。タイマ割込フラグは、所定時間が経過してタイマ割込みが発生するごとにオン状態にセットされる。
各種タイマ118は、遊技の制御に用いられる複数種類のタイマを含んで構成されている。例えば、各種タイマ118は、可変表示時間タイマや大当り終了演出表示時間タイマを含んでいる。可変表示時間タイマは、特図ゲームにおける特別図柄の残り可変表示時間に対応したタイマ値を記憶し、定期的にタイマ値をカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、可変表示時間タイマには、特別図柄表示装置4による特別図柄の可変表示が開始されるに際して決定された可変表示パターンに対応したタイマ初期値が設定される。大当り終了演出表示時間タイマは、画像表示装置5による大当り終了演出表示の実行時間を主基板11側で計測するためのダウンカウンタであり、主基板11から演出制御基板12に対して大当り終了コマンドが送出されるに際して、後述する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理(図25)での決定結果に対応したタイマ初期値が設定される。
図2に示すスイッチ回路107は、各入賞口スイッチ70からの検出信号を取り込んで、遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝達する。ソレノイド回路108は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からの指令に従って各ソレノイド21及び22を駆動する。ソレノイド21は、リンク機構を介して普通可変入賞球装置6の可動翼片に連結されている。ソレノイド22は、リンク機構を介して特別可変入賞球装置7の開閉板に連結されている。
演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9におけるランプの点灯動作及び消灯動作などの制御を行うものである。例えば、演出制御基板12は、主基板11から伝送される演出制御コマンドに基づいて画像表示装置5に画像の切換表示を実行させることなどにより、各種の演出表示を実行する制御を行う。また、演出制御基板12には、音声出力回路13やランプドライバ回路14への制御信号を伝送する配線などが接続されている。
図11は、演出制御基板12のハードウェア構成例を示すブロック図である。演出制御基板12は、CPU200と、ROM201と、RAM202と、VDP(Video Display Processor)203と、CGROM(Character Generator ROM)204と、VRAM(Video RAM)205と、音声データ出力回路206と、ランプデータ出力回路207と、を備えている。
CPU200は、主基板11から送信された演出制御コマンドを受信すると、RAM202の所定領域をワークエリアとして用いながら、ROM201から演出制御を行うための制御データを読み出す。こうして読み出した制御データに基づいて、CPU200は、VDP203に描画指令を送るなどして画像表示装置5の表示制御を行ったり、音声データ出力回路206から音声出力回路13に音声データを出力させるなどして音声出力制御を行ったり、ランプデータ出力回路207からランプドライバ回路14にランプデータを出力させるなどしてランプ点灯制御を行ったりする。
VDP203は、例えば画像表示装置5による画像表示を行うための表示制御機能及び高速描画機能を有し、CPU200からの描画指令に従った画像処理を実行する。また、CPU200とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM205をマッピングしている。例えばVDP203は、CGROM204から読み出した画像データをVRAM205の所定領域に展開する。そして、画像表示装置5に対してR(赤)、G(緑)、B(青)信号及び同期信号などからなる映像信号を出力する。一例として、R、G、B信号はそれぞれ8ビットで表され、画像表示装置5はVDP203からの指示に従ってR、G、Bのそれぞれを256階調、これらを合成して約1670万色の多色表示を行うことができる。なお、R、G、B信号のビット数は8ビット以外のビット数であってもよく、また、R、G、B信号の各ビット数が互いに異なる数であってもよい。
CGROM204は、画像表示装置5にて画像表示を行うために使用される各種の画像データを記憶しておくためのものである。例えば、CGROM204には、画像表示装置5にて表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等が予め記憶されていている。
VRAM205は、VDP203による画像データの展開が行われるフレームバッファメモリである。
音声データ出力回路206は、CPU200からの制御指令を受けて音声出力回路13に音声データを出力する。音声出力回路13では、例えば音声データ出力回路206から受けた音声データにデジタル/アナログ変換を施すなどして音声信号を生成し、スピーカ8L、8Rに供給することによって音声を出力させる。
ランプデータ出力回路207は、CPU200からの制御指令を受けてランプドライバ回路14にランプデータを出力する。ランプドライバ回路14では、例えばランプデータ出力回路207から受けたランプデータに応じたランプ駆動信号を生成し、遊技効果ランプ9に供給することによってランプの点灯/消灯切換を行う。
また、演出制御基板12は、図12に示すように、受信コマンドバッファメモリ210と、ランダムカウンタ211と、表示制御パターンテーブルメモリ212と、飾り図柄決定用テーブルメモリ213と、フラグメモリ214と、各種タイマ215と、を備えている。
図12に示す受信コマンドバッファメモリ210には、主基板11から受信した演出制御コマンドを格納するための受信コマンドバッファが複数設けられている。図13は、受信コマンドバッファメモリ210の構成例を示す図である。図13に示す例では、12個の受信コマンドバッファが設けられており、受信したコマンドを格納する受信コマンドバッファは、コマンド受信個数カウンタで指定される。コマンド受信個数カウンタは、「0」〜「11」の値をとる。各受信コマンドバッファは、例えば1バイトで構成され、複数の受信コマンドバッファをリングバッファとして使用することにより、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納することができる。
図12に示すランダムカウンタ211は、飾り図柄の可変表示内容を決定するために用いられる各種乱数のカウントを行うものである。図14は、ランダムカウンタ211によりカウントされる各乱数を示す説明図である。ランダムカウンタ211は、図14に示すように、ランダムR10〜R13のカウントを行う。ランダムR10は、大当り時における飾り図柄の確定図柄と、ハズレ時に左側の飾り図柄における確定図柄と、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として導出表示される大当り図柄と、を決定する乱数であり、「0」〜「249」の範囲の値をとる。ランダムR11は、ハズレ時に中央の飾り図柄における確定図柄を決定する乱数であり、「0」〜「162」の範囲の値をとる。ランダムR12は、リーチとしない通常ハズレ時に右側の飾り図柄における確定図柄を決定する乱数であり、「0」〜「72」の範囲の値をとる。ランダムR13は、大当り開始前再抽選演出表示が行われるときに、確定図柄が導出表示される前に仮停止表示される大当り図柄を決定する乱数であり、「0」〜「106」の範囲の値をとる。
図12に示す表示制御パターンテーブルメモリ212は、主基板11から受けた演出制御コマンドに基づいて選択される表示制御パターン決定用テーブルを記憶する。表示制御パターンテーブルメモリ212は、例えば図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220などを含んでいる。
図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220は、複数種類の図柄表示制御パターンを格納する。各図柄表示制御パターンは、図16に示すように、図柄表示制御プロセスタイマ設定値、図柄表示制御データなど、飾り図柄の表示状態を制御するためのデータからなり、時系列的に飾り図柄の可変表示速度や表示する図柄の大きさ、その表示状態での表示期間、キャラクタの切替タイミング等が設定されている。
図12に示す飾り図柄決定用テーブルメモリ213は、画像表示装置5にて可変表示される飾り図柄の確定図柄や、大当り再抽選演出表示の実行時に仮停止表示される飾り図柄を決定するために用いられる複数種類の飾り図柄決定用テーブルを記憶する。具体的には、飾り図柄決定用テーブルメモリ213は、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234、及び図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235を格納する。
図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230は、通常大当りとなるときや、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、また、大当り終了後の遊技状態が通常遊技状態となるときに、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて導出表示される同一の通常大当り用飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230は、ランダムR10の値と、確定図柄として選択決定される通常大当り用飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231は、確変大当りとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として、また、大当り終了後の遊技状態が高確率状態となるときに、大当り終了後再抽選演出表示の再抽選結果として、「左」、「中」、「右」の可変表示部にて導出表示される同一の確変大当り用飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231は、ランダムR10の値と、確定図柄として選択決定される確変大当り用飾り図柄の図柄番号とを対応付ける決定用データなどから構成されている。
図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232は、大当り開始前再抽選演出表示が行われるときに、確定図柄が導出表示される前に仮停止表示される大当り図柄を決定するためのテーブルである。例えば仮停止飾り図柄決定用テーブル232は、ランダムR13の値と、仮停止表示される飾り図柄として選択決定される通常大当り用飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233は、リーチハズレまたは通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「左」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、左確定飾り図柄決定用テーブル233は、ランダムR10の値と、「左」の可変表示部における確定図柄となる飾り図柄の図柄番号と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234は、リーチハズレまたは通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「中」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、中確定飾り図柄決定用テーブル234は、ランダムR11の値と、「左」の可変表示部における確定図柄の図柄番号に対する加算値と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。すなわち、リーチハズレ時または通常ハズレ時には、ランダムR11に基づき中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて決定した加算値を、左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて決定した確定図柄の図柄番号に加算することで、「中」の可変表示部における確定図柄を決定することができる。なお、リーチハズレ時に中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて決定された加算値が「0」である場合には、可変表示結果をハズレとするために、「中」の可変表示部における確定図柄の図柄番号を1加算するなどしてもよい。
図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235は、通常ハズレとなるときに、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示結果として「右」の可変表示部にて導出表示される飾り図柄を決定するためのテーブルである。例えば、右確定飾り図柄決定用テーブル235は、ランダムR12の値と、「左」の可変表示部における確定図柄の図柄番号に対する加算値と、を対応付ける決定用データなどから構成されている。
図12に示すフラグメモリ214は、画像表示装置5における表示状態や主基板11からのコマンド受信に応じて各々セットあるいはクリアされる複数種類のフラグを設定するためのものである。例えば、フラグメモリ214には、演出制御プロセスフラグ、可変表示開始フラグ、有効フラグ、大当り開始フラグ、大当り終了フラグ、確変フラグ、サブ側大当り終了後再抽選表示フラグ、大当り終了演出表示中フラグ、及びタイマ割込フラグなどが設けられている。
演出制御プロセスフラグは、後述する演出制御プロセス処理(図33)において、どの処理を選択・実行すべきかを指示する。可変表示開始フラグは、主基板11から可変表示開始コマンド80XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。有効フラグは、主基板11から表示結果コマンド90XX(h)を受信したときにオン状態にセットされる。大当り開始フラグは、主基板11から大当り開始コマンドA000(h)を受信したときにオン状態にセットされ、大当り終了フラグは、主基板11から大当り終了コマンドB000(h)を受信したときにオン状態にセットされる。
確変フラグは、主基板11から表示結果コマンド9002(h)又は表示結果コマンド9003(h)を受信したときにオン状態にセットされ、表示結果コマンド9001(h)を受信したときにクリアされオフ状態となる。サブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグは、主基板11から表示結果コマンド9001(h)又は表示結果コマンド9003(h)を受信したときにオン状態にセットされる。大当り終了演出表示中フラグは、主基板11から大当り終了コマンドB000(h)を受信したときにオン状態にセットされる。タイマ割込フラグは、所定時間が経過してタイマ割込みが発生するごとにオン状態にセットされる。
各種タイマ215は、画像表示装置5の表示制御に用いられる複数種類のタイマを含んで構成される。例えば、各種タイマ215は、図柄表示制御プロセスタイマや、可変表示時間タイマ、大当り終了演出表示時間タイマを含んでいる。
図柄表示制御プロセスタイマは、図柄表示プロセステーブルに設定されているプロセスタイマ値をカウントダウンすることにより、画像表示装置にて特別図柄を表示制御パターンに従った態様で可変表示させる可変表示期間を計測する。
可変表示時間タイマは、特別図柄表示装置4による特図ゲームに対応して画像表示装置5にて実行される飾り図柄の可変表示時間を演出制御基板12側で計測するためのものである。例えば、可変表示時間タイマは、飾り図柄の可変表示が実行される残り時間に対応したタイマ値を記憶し、定期的にタイマ値をカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。この場合、可変表示時間タイマには、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示が開始されるに際して、主基板11から送信された可変表示開始コマンドにて示された可変表示パターンに対応したタイマ初期値が設定される。
大当り終了演出表示時間タイマは、画像表示装置5による大当り終了演出表示の実行時間を演出制御基板12側で計測するためのダウンカウンタであり、主基板11から送信される大当り終了コマンドにて示された後述する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理(図25)での決定結果に対応したタイマ初期値が設定される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。図19は、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。主基板11では、所定の電源基板からの電源電圧が供給されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103が、まず、図19のフローチャートに示す遊技制御メイン処理を実行する。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込禁止に設定した後(ステップS1)、必要な初期設定を行う(ステップS2)。この初期設定では、例えば、RAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込を許可した後(ステップS3)、ループ処理に入る。
図19に示す遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込要求信号を受信して割込要求を受け付けると、図20のフローチャートに示す遊技制御割込処理を実行する。
遊技制御割込処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路107を介して各入賞口スイッチ70から入力される検出信号の状態を判定する(ステップS11)。続いて、所定のエラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS12)。この後、所定の判定用乱数を更新する判定用乱数更新処理(ステップS13)、所定の表示用乱数を更新する表示用乱数更新処理(ステップS14)と、を順次実行する。
次に、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS15)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するために、フラグメモリ117に設けられた特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行される。特別図柄プロセス処理に続いて、CPU103は、普通図柄プロセス処理を実行する(ステップS16)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示装置40を所定の順序で制御するために、フラグメモリ117に設けられた普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行される。
さらに、CPU103は、所定のコマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12等のサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送出し、遊技状態に合わせた演出動作等の動作制御を指示する(ステップS17)。例えば、CPU103が所定のコマンド送信テーブルに設定された制御データに基づいてI/Oポート104からの信号出力動作を制御することなどにより、演出制御基板12等のサブ側の制御基板に対して、遊技の進行を制御する制御信号を送信させる。このコマンド制御処理により主基板11から送出された演出制御コマンドを演出制御基板12のCPU200が受け取り、その表示制御コマンドに従って画像表示装置5の表示制御などが行われる。
また、CPU103は、所定の情報出力処理を実行することにより、各種出力データの格納領域の内容をI/Oポート104に含まれる各出力ポートに出力する(ステップS18)。この情報出力処理では、主基板11から所定の情報端子基板に、大当り情報、始動情報、確率変動情報などをホール管理用コンピュータに対して出力する指令の送出も行われる。
続いて、CPU103は、所定のソレノイド出力処理を実行することにより、所定の条件が成立したときに普通可変入賞球装置6における可動翼片の可動制御や特別可変入賞球装置7における開閉板の開閉駆動を行う(ステップS19)。この後、所定の賞球処理を実行することにより、各入賞口スイッチ70から入力された検出信号に基づく賞球数の設定などを行い、払出制御基板に対して払出制御コマンドを出力可能とする(ステップS20)。
その後、CPU103は、特別図柄表示装置4の各セグメントLEDや各ドットLEDの点灯/消灯動作を制御する特別図柄表示制御処理(ステップS21)と、普通図柄表示装置40のLEDの点灯/消灯動作を制御する普通図柄表示制御処理(ステップS22)と、を順次実行する。
図21は、ステップS15にて実行される特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理を開始すると、CPU103は、まず、遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞したか否かを、各入賞口スイッチ70に含まれる始動球検出スイッチから入力される検出信号や、フラグメモリ117に設けられた入力状態フラグなどをチェックすることにより、判別する(ステップS101)。遊技球が入賞して始動球検出スイッチからの検出信号がオン状態となった場合(ステップS101;Yes)、入賞処理を実行する(ステップS102)。一方、遊技球が入賞していない場合(ステップS101;No)には、入賞処理をスキップする。
図22は、ステップS102の入賞処理を示すフローチャートである。この入賞処理において、CPU103は、まず、特図保留メモリ110が記憶している始動入賞記憶数が最大値の「4」であるか否かを判別する(ステップS201)。
始動入賞記憶数が「4」であるときには(ステップS201;Yes)、今回の入賞による始動検出は無効として、そのまま入賞処理が終了する。一方、始動入賞記憶数が4未満であるときには(ステップS201;No)、特図保留メモリ110の始動入賞記憶数を1加算し(ステップS202)、ランダムカウンタ111よりランダムR1の値を抽出し(ステップS203)、抽出したランダムR1の値を特図保留メモリ110の空エントリの先頭にセットする(ステップS204)。
この後、CPU103は、フラグメモリ117に格納されている特別図柄プロセスフラグの値に基づいて、図21に示すステップS110〜S116の7個の処理のいずれかを選択する。以下に、ステップS110〜S116の各処理について説明する。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特別図柄プロセスフラグの値が初期値「0」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図23に示すように、まず、特図保留メモリ110が記憶している保留記憶数が「0」であるか否かを判別する(ステップS211)。ここで、特図保留メモリ110において、保留番号「1」に対応した大当り判定用乱数R1の値等の各種データが記憶されていない場合には、保留記憶数が「0」であると判別される。保留記憶数が「0」であれば(ステップS211;Yes)、特別図柄通常処理を終了する。
一方、保留記憶数が「0」ではないと判別すると(ステップS211;No)、特図保留メモリ110から保留番号「1」に対応して格納されているランダムR1の値を読み出す(ステップS212)。この際、保留記憶数を「1」減算し、且つ、特図保留メモリ110の第2〜第4エントリ(保留番号「2」〜「4」)に格納されたランダムR1の値を1エントリずつ上位にシフトする(ステップS213)。
その後、CPU103は、ステップS212の処理にて読み出したランダムR1の値に基づき、特別図柄表示装置4にて実行される特図ゲームにおける表示結果として、大当り図柄(例えば図柄番号が奇数の特別図柄)を停止表示するか、ハズレ図柄(例えば図柄番号が偶数の特別図柄)を停止表示するかを判定する特別図柄判定処理を実行する(ステップS214)。この特別図柄判定処理を実行した後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示パターン設定処理に対応した値である「1」に更新する(ステップS215)。
図24及び図25は、図23に示すステップS214にて実行される特別図柄判定処理を示すフローチャートである。この特別図柄判定処理において、CPU103は、図24に示すように、まず、フラグメモリ117に設けられている確変中フラグをチェックして高確率状態(確変中)であるか否かを判別し(ステップS301)、確変中ではなければ(ステップS301;No)、通常遊技状態であると判断し、特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定するためのテーブルとして、図6(A)に示すような通常時大当り判定用テーブル120を設定する(ステップS302)。これに対して、確変中であれば(ステップS301;Yes)、図6(B)に示すような確変時大当り判定用テーブル121を設定する(ステップS303)。
続いて、CPU103は、ステップS212の処理にて読み出したランダムR1の値に基づき、ステップS302又はS303の処理にて設定した大当り判定用テーブル120又は121を用いて特図ゲームの表示結果を大当りとするか否かを判定する大当り判定処理を実行する(ステップS304)。そして、ハズレとすることに決定した場合には(ステップS305;No)、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグをクリアしてオフ状態とした後(ステップS306)、ステップS312の処理へと進む。
これに対して、大当りとすることに決定した場合には(ステップS305;Yes)、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグをオン状態にセットする(ステップS307)。続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR2の値を抽出し(ステップS308)、抽出したランダムR2の値が奇数であるか偶数であるかにより、確変大当りとするか通常大当りとするかを判定する確変判定処理を実行する(ステップS309)。
抽出したランダムR2の値が奇数である場合には、確変大当りとするものと判定して(ステップS310;Yes)、フラグメモリ117に設けられた確変確定フラグをオン状態にセットする(ステップS311)。一方、偶数である場合には、通常大当りにするものと判定して(ステップS310;No)、ステップS311の処理をスキップする。
続いて、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS312)。この判定の結果、大当りフラグがオフの場合には(ステップS312;No)、特別図柄表示装置4による特図ゲームの確定図柄を決定するためのテーブルとして、図7(A)に示すハズレ時確定図柄決定用テーブル130を設定する(ステップS313)。これに対して、大当りフラグがオンであれば(ステップS312;Yes)、図7(B)に示すような大当り時確定図柄決定用テーブル131を設定する(ステップS314)。
続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR3の値を抽出し(ステップS315)、抽出したランダムR3の値に基づき、ステップS313又はS314の処理にて設定したハズレ時確定特別図柄決定用テーブル130又は大当り時確定特別図柄決定用テーブル131を用いて、今回の特図ゲームにおける確定図柄を決定する確定図柄決定処理を実行する(ステップS316)。
そして、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを再度判定し(図25のステップS317)、オフである場合には(ステップS317;No)、ハズレの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS318)。
これに対して、大当りフラグがオンである場合には(ステップS317;Yes)、さらに確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS319)。この判定の結果、確変確定フラグがオフの場合には(ステップS319;No)、フラグメモリ117に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS320)、通常大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS321)。
また、確変確定フラグがオンの場合には(ステップS319;Yes)、ランダムカウンタ111よりランダムR6の値を抽出し(ステップS322)、抽出したランダムR6の値に基づき、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を用いて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理を実行する(ステップS323)。
ステップS323の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行しない旨の決定がなされた場合には(ステップS324;No)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を含まない確変大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS325)。
一方、ステップS323の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには(ステップS324;Yes)、フラグメモリ117に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS326)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を含む確変大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9003(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS327)。
図21に示すステップS111の可変表示パターン設定処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「1」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図26に示すように、まず、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判別する(ステップS221)。大当りフラグがオフであるときには(ステップS221;No)、ランダムカウンタよりランダムR4の値を抽出し(ステップS222)、抽出したランダムR4の値に基づいて、リーチとするか否かを判定するリーチ判定処理を実行する(ステップS223)。
リーチとしない場合には(ステップS224;No)、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンとして、図8に示す可変表示パターンテーブル140に格納された通常ハズレの可変表示パターン#1を選択決定する(ステップS225)。これに対して、リーチとする場合には(ステップS224;Yes)、可変表示パターンを選択するためのテーブルとして、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150を設定する(ステップS226)。
また、ステップS221の処理にて大当りフラグがオンであると判別したときには(ステップS221;Yes)、可変表示パターンを選択するためのテーブルとして、図9(B)に示す大当り時可変表示パターン決定用テーブル151を設定する(ステップS227)。
CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR5の値を抽出し(ステップS228)、抽出したランダムR5の値に基づいて、ステップS226又はS227の処理にて設定した可変表示パターン決定用テーブルのうちから、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンを選択決定する(ステップS229)。
ステップS225又はS229の処理にて可変表示パターンを選択決定した後、この選択決定された可変表示パターンに対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルにセットするなどして、可変表示開始コマンド80XX(h)を演出制御基板12に対して送信可能に設定する(ステップS230)。
この後、今回の特図ゲームで用いられる可変表示パターンにおける特別図柄の可変表示時間に対応したタイマ初期値が、各種タイマ118に設けられた可変表示時間タイマに設定される(ステップS231)。また、このときには、特別図柄表示装置4において特別図柄の可変表示を開始させるための設定なども行われる。その後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示制御処理に対応した値である「2」に更新して、可変表示パターン決定処理を終了する(ステップS232)。
図21に示すステップS112の特別図柄可変表示処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「2」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、各種タイマ118に設けられた可変表示時間タイマにより経過時間を計測し、経過時間が可変表示パターンに対応する特別図柄の可変表示時間に達したか否かを判定する。この後、可変表示時間タイマがタイムアウトすることにより可変表示パターンに対応した特別図柄の総可変表示時間に達した旨の判定がなされると、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理に対応した値である「3」に更新する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「3」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、フラグメモリ117に設けられている大当りフラグをチェックして、可変表示結果が大当りであるかハズレであるかを判定し、大当りであるときには、大当り開始コマンドA000(h)を主基板11から演出制御基板12に対して送出するための設定を行う。具体的には、所定の制御データを所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、大当り開始コマンドA000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する。また、パチンコ遊技機1が高確率状態となっているときには、高確率状態から通常遊技状態に戻すか否かを判定し、戻すと判定すると、パチンコ遊技機1における遊技状態を高確率状態から通常遊技状態に移行させる。具体的には、高確率状態にて実行された特図ゲームの回数を、RAM102等に設けられた所定の確変カウンタを用いるなどしてカウントし、高確率状態にて実行された特図ゲームの回数が例えば100回に達すると、高確率状態から通常遊技状態に戻すと判定し、フラグメモリ117に設けられた確変中フラグをクリアしてオフ状態にするなどして、パチンコ遊技機1における遊技状態を高確率状態から通常遊技状態に移行させる。そして、可変表示結果が大当りになるときは、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理に対応した値である「4」に更新し、ハズレとなるときには、特別図柄プロセスフラグの値を「0」に更新する。
ステップS114の大入賞口開放前処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「4」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、大入賞口としての特別可変入賞球装置7を開放する制御を開始するための設定を行う。そして、特別可変入賞球装置7を開放する制御を開始するとともに、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放中処理に対応した値である「5」に更新する。
ステップS115の大入賞口開放中処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「5」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、開成された特別可変入賞球装置7への遊技球の入賞検出、開成時間の計測、及びラウンド数表示のための表示制御コマンド設定等を行う。そして、例えば、1回の大当りについて、特別可変入賞球装置7の開成回数をカウントし、開成回数が例えば16回に達していれば、特定遊技状態(大当り遊技状態)を終了する条件が成立したとして特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理に対応した値である「6」に更新する。一方、開成回数が16回に達していなければ、特別可変入賞球装置7を一旦閉成した後、所定時間が経過するのを待って再度開成する。
ステップS116の大当り終了処理は、特別図柄プロセスフラグの値が「6」のときに実行される処理である。この処理において、CPU103は、図27に示すように、まず、フラグメモリ117に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS241)。大当り終了演出表示中フラグがオフのときには(ステップS241;No)、大当り終了コマンドB000(h)を主基板11から演出制御基板12に対して送出するための設定を行う(ステップS242)。具体的には、所定の制御データを所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、大当り終了コマンドB000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する。続いて、CPU103は、フラグメモリ117に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンとなっている否かを判定する(ステップS243)。
メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオフであれば(ステップS243;No)、CPU103は、フラグメモリ117に設けられた確変確定フラグをクリアしてオフ状態にすると共に、確変中フラグをオン状態にセットする(ステップS244)。その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない確変大当りの終了時の大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ118に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS245)。
これに対し、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンのときには(ステップS243;Yes)、CPU103は、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをクリアしてオフ状態とした後(図28のステップS246)、フラグメモリ117に設けられた確変確定フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS247)。
確変確定フラグがオフであれば(ステップS247;No)、CPU103は、確変中フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS248)。すなわち、通常大当りに基づく大当り遊技状態が終了するときには、確率向上状態が終了して通常遊技状態へと戻る。一方、確変確定フラグがオンであれば(ステップS247;Yes)、CPU103は、確変確定フラグをクリアしてオフ状態にすると共に、確変中フラグをオン状態にセットする(ステップS249)。
ステップS248又はS249の処理の後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うときの大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ118に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS250)。
そして、ステップS245又はS250の処理にて大当り終了演出表示時間タイマの設定が行われた後には、フラグメモリ117に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(図27のステップS251)。
また、ステップS241の処理にて大当り終了演出表示中フラグがオンであると判定されたときには(ステップS241;Yes)、各種タイマ118に設けられている大当り終了演出表示時間タイマにおけるタイマ値を1減算してタイマ値の更新を行う(ステップS252)。そして、更新された大当り終了演出表示時間タイマのタイマ値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS253)。
ここで、タイマ値が「0」となっていれば(ステップS253;Yes)、大当り終了演出表示時間タイマがタイムアウトしたとして、フラグメモリ117に設けられている大当り終了演出表示中フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS254)、特別図柄プロセスフラグの値を初期値である「0」に更新して、大当り終了処理を終了する(ステップS255)。一方、タイマ値が「0」となっていないときには(ステップS253;No)、大当り終了演出表示時間タイマが未だタイムアウトしていないものとして、特別図柄プロセスフラグを更新することなく大当り終了処理を終了する。
次に、演出制御基板12における動作を説明する。図29は、演出制御基板12に搭載された演出制御用のCPU200が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御メイン処理を開始すると、図29に示すように、まず、所定の初期化処理を実行することにより、RAM202のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載された図示しないCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う
(ステップS31)。
その後、CPU200は、所定のタイマ割込フラグを監視し、タイマ割込フラグがセットされるまでループ処理を実行する(ステップS32;No)。この実施の形態では、CPU200にて33ミリ秒ごとにタイマ割込みが発生し、このタイマ割込みが発生すると、所定のタイマ割込処理を実行することにより、タイマ割込フラグがセットされる。
CPU200では、33ミリ秒ごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、CPU200は、自動的に割込禁止状態に設定するが、自動的に割込禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込禁止命令(DI命令)を発行することが好ましい。
主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることによりCPU200において割込みが発生することで、図30のフローチャートに示すコマンド受信割込処理の実行が開始される。このコマンド受信割込処理において、CPU200は、まず、各レジスタの値をスタックに退避する(ステップS41)。続いて、演出制御コマンドデータの入力に割り当てられて主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートなどから、演出制御コマンドを読み込む(ステップS42)。そして、2バイト構成の演出制御コマンドのうちの1バイト目であるか否かを判別する(ステップS43)。ここで、演出制御コマンドの1バイト目(MODE)と2バイト目(EXT)とは、受信側で直ちに区別可能に構成されている。すなわち、先頭ビットによって、MODEとしてのデータを受信したのかEXTとしてのデータを受信したのかを、受信側において直ちに検出できる。受信したコマンドの先頭ビットが「1」である場合には、2バイト構成である演出制御コマンドのうちの有効な1バイト目(MODEデータ)を受信したと判別される。
ステップS43の処理にて1バイト目のMODEデータであると判別したときには(ステップS43;Yes)、受信コマンドバッファメモリ210にて、コマンド受信個数カウンタにより指定される受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS44)。ステップS44の処理を実行した後には、ステップS50の処理へと進む。一方、演出制御コマンドの1バイト目でなければ(ステップS43;No)、1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かを判別する(ステップS45)。1バイト目のMODEデータを既に受信したか否かは、受信コマンドバッファに格納されているコマンドデータを確認することにより、判別することができる。
1バイト目を既に受信している場合には(ステップS45;Yes)、今回受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか否かを判別し、先頭ビットが「0」であれば、有効な2バイト目を受信したとして、コマンド受信個数カウンタにより指定される次の受信コマンドバッファに、受信したコマンドを格納する(ステップS46)。なお、ステップS45の処理にて演出制御コマンドの1バイト目を受信していないと判別した場合や(ステップS45;No)、2バイト目として受信したデータのうちの先頭ビットが「0」でない場合には、ステップS50の処理へと進む。
ステップS46の処理にて2バイト目のコマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウンタの値を2加算し(ステップS47)、その値が「12」以上であるか否かを判別する(ステップS48)。「12」以上であれば(ステップS48;Yes)、コマンド受信個数カウンタをクリアして、その値を「0」に戻す(ステップS49)。一方、「12」未満のときには(ステップS48;No)、ステップS49の処理をスキップする。その後、ステップS41の処理にて退避されていたレジスタを復帰し(ステップS50)、割込許可に設定する(ステップS51)。
こうしたコマンド受信割込処理により、主基板11から送信された演出制御コマンドが受信コマンドバッファメモリ210に設けられた受信コマンドバッファに格納される一方で、図29に示すステップS32の処理にてタイマ割込みの発生が確認される。タイマ割込みの発生が確認されたときには(ステップS32;Yes)、フラグメモリ214に設けられたタイマ割込フラグをクリアしてオフ状態とした後に、所定のコマンド解析処理を実行する(ステップS33)。
コマンド解析処理が終了すると、CPU200は、所定のランダムカウンタがカウントするランダムの値を更新するためのカウンタ更新処理(ステップS34)などを実行した後、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS35)。
図31は、図29に示すステップS33のコマンド解析処理を示すフローチャートである。このコマンド解析処理において、CPU200は、図31に示すように、まず、受信コマンドバッファメモリ210に設けられたコマンド受信テーブルに、主基板11から受信した演出制御コマンドが格納されているか否かを確認する(ステップS401)。
コマンド受信テーブルに受信コマンドが格納されている場合(ステップS401;Yes)、CPU200は、コマンド受信テーブルから受信コマンドを読み出し(ステップS402)、この読み出した受信コマンドが可変表示開始コマンド80XX(h)であれば(ステップS403;Yes)、そのコマンドのEXTデータをRAM202に確保された可変表示パターン格納エリアに格納してセーブするとともに(ステップS404)、フラグメモリ214に設けられた可変表示開始フラグをオン状態にセットし(ステップS405)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが可変表示開始コマンド80XX(h)ではないときには(ステップS403;No)、そのコマンドが表示結果コマンド90XX(h)であるか否かを判別する(ステップS406)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが表示結果コマンド90XX(h)であれば(ステップS406;Yes)、そのコマンドのEXTデータをRAM202に確保された表示結果格納エリアに格納してセーブするとともに(ステップS407)、フラグメモリ214に設けられた有効フラグをオン状態にセットし(ステップS408)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが表示結果コマンド90XX(h)ではないときには(ステップS406;No)、そのコマンドが大当り開始コマンドA000(h)であるか否かを判別する(ステップS409)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り開始コマンドA000(h)であれば(ステップS409;Yes)、フラグメモリ214に設けられた大当り開始フラグをオン状態にセットし(ステップS410)、ステップS401の処理へとリターンする。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り開始コマンドA000(h)ではないときには(ステップS409;No)、そのコマンドがそのコマンドが大当り終了コマンドB000(h)であるか否かを判別する(ステップS411)。
ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドが大当り終了コマンドB000(h)であれば(ステップS411;Yes)、フラグメモリ214に設けられた大当り終了フラグをオン状態にセットする(ステップS412)。
これに対して、ステップS402の処理にて読み出した受信コマンドがその他の演出制御コマンドである場合には(ステップS411;No)、受信コマンドに対応するコマンド受信フラグをセットし(ステップS413)、ステップS401の処理へとリターンする。
一方、ステップS401の処理にてコマンド受信テーブルに受信コマンドが格納されていないと判別した場合には(ステップS401;No)、そのままコマンド解析処理を終了する。
図32は、ステップS35の演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。この演出制御プロセス処理において、CPU200は、フラグメモリ214に設けられている演出制御プロセスフラグの値に基づいて、図32に示すステップS420〜S425の6個の処理のいずれかを選択する。以下に、ステップS420〜S425の各処理について説明する。
ステップS420の可変表示開始コマンド受信待ち処理は、演出制御プロセスフラグの値が「0」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、フラグメモリ214に設けられた可変表示開始フラグがオンとなっているか否かを判別する。上述したコマンド解析処理において、可変表示開始コマンドが受信コマンドバッファから読み出されたときには、可変表示開始フラグがオン状態にセットされている。可変表示開始フラグがオン状態であれば、可変表示開始フラグをクリアしてオフ状態とし、演出制御プロセスフラグの値を演出制御設定処理に対応した値である「1」に更新する。一方、可変表示開始フラグがオフのときには、そのまま可変表示開始コマンド受信待ち処理を終了する。
ステップS421の演出制御設定処理は、演出制御プロセスフラグの値が「1」のときに実行される処理である。図33及び図34は、図32のステップS421にて実行される演出制御設定処理の一例を示すフローチャートである。図33及び図34に示す演出制御設定処理を開始すると、CPU200は、まず、例えばRAM202の可変表示パターン格納エリアに格納された可変表示開始コマンドのEXTデータを読み取るなどして、可変表示パターンを特定する(ステップS501)。
そして、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンであるか否かを判定する(ステップS502)。ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンでないときには(ステップS502;No)、さらにこの可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンであるか否かを判定する(ステップS503)。
ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンでなければ(ステップS503;No)、CPU200は、通常時可変表示パターンであると判断して、ランダムカウンタ211よりランダムR10の値を抽出し(ステップS504)、抽出したランダムR10の値に基づき、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて左確定図柄を決定する(ステップS505)。
また、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR11の値を抽出し(ステップS506)、抽出したランダムR11の値に基づき、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて中確定図柄を決定する(ステップS507)。さらに、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR12の値を抽出し(ステップS508)、抽出したランダムR12の値に基づき、図18(C)に示す右確定飾り図柄決定用テーブル235を用いて右確定図柄を決定する(ステップS509)。この後、CPU200は、ステップS527の処理へと進む。
一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンがリーチ時可変表示パターンであれば(ステップS503;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR10の値を抽出し(ステップS510)、抽出したランダムR10の値に基づき、図18(A)に示す左確定飾り図柄決定用テーブル233を用いて左確定図柄を決定する(ステップS511)。また、左確定図柄と同一の図柄番号である飾り図柄を右確定図柄とすることを決定すると共に(ステップS512)、左・右確定図柄とは異なる図柄番号の飾り図柄を中確定図柄とすることを決定する(ステップS513)。具体的には、CPU200は、まず、ランダムカウンタ211よりランダムR11の値を抽出し、抽出したランダムR11の値に基づき、図18(B)に示す中確定飾り図柄決定用テーブル234を用いて加算値を決定する。そして、決定した加算値が「0」以外の値であれば、決定した加算値を、ステップS512の処理にて決定した左確定図柄の図柄番号に加算することで、中確定図柄を決定する。一方、決定した加算値が「0」である場合には、任意の値(例えば「1」)を、ステップS512の処理にて決定した左確定図柄の図柄番号に加算することで、中確定図柄を決定する。この後、CPU200は、ステップS527の処理へと進む。
また、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り時可変表示パターンであるときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定する(図34のステップS514)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS514;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS515)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定する(ステップS516)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り可変表示パターンであれば(ステップS514;No)、CPU200は、ステップS515及びS516の処理をスキップする。
続いて、CPU200は、例えばRAM202の表示結果格納エリアに格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、表示結果を特定する(ステップS517)。そして、ステップS517の処理にて特定した表示結果が通常大当りであるか確変大当りであるかを判定する(ステップS518)。
ステップS517の処理にて特定した表示結果が確変大当りであるときには(ステップS518;Yes)、フラグメモリ214に設けられている確変フラグをオン状態にセットする一方で(ステップS519)、通常大当りであるときには(ステップS518;No)、確変フラグをクリアしてオフ状態にする(ステップS520)。
ステップS519の処理の後には、さらにこの確変大当りが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否を判定する(ステップS521)。大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないものであるときには(ステップS521;No)、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定する(ステップS522)。
一方、ステップS520の処理の後や、ステップS521の処理にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであると判定したときには(ステップS521;Yes)、フラグメモリ214に設けられているサブ側大当り後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS523)、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定する(ステップS524)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS525)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS522又はS524の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定する(ステップS526)。
続いて、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンに対応する図柄表示制御パターンを決定する(図33のステップS527)。具体的には、RAM202の可変表示パターン格納エリアに格納されたEXTデータに応じて、図15に示す図柄表示制御パターンテーブル220のうちから、図柄表示制御パターンを選択決定する。続いて、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、飾り図柄の可変表示を開始するための表示設定を行う(ステップS528)。この際、ステップS527の処理にて決定した図柄表示制御パターンに従って、各種タイマ215に設けられている図柄表示制御プロセスタイマの設定なども行われる。
そして、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが示す総可変表示時間に対応するタイマ初期値を、各種タイマ215に設けられている可変表示時間タイマにセットしてカウントダウン動作を開始させることによって、飾り図柄の可変表示時間の計測を開始する(ステップS529)。この後、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄可変表示処理に対応した値である「2」に更新して(ステップS530)、演出制御設定処理を終了する。
図32のステップS422の飾り図柄可変表示処理は、演出制御プロセスフラグの値が「2」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、各種タイマ215に含まれる図柄表示制御プロセスタイマがタイムアウトするごとに、図柄表示制御パターンテーブルにおける読出位置を切り替え、その読出位置から読み出された図柄表示制御プロセスタイマ設定値及び図柄表示制御データに従って、画像表示装置5の表示制御を変更する。そして、各種タイマ215に設けられている可変表示時間タイマがタイムアウトすると、大当り開始コマンド受信待ち時間タイマに対して予め定められたタイマ初期値を設定し、その大当り開始コマンド受信待ち時間タイマのカウントダウン動作を開始すると共に、演出制御プロセスフラグの値を大当り開始コマンド受信待ち処理に対応した値である「3」に更新する。
ステップS423の大当り開始コマンド受信待ち処理は、演出制御プロセスフラグの値が「3」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、主基板11から送信された大当り開始コマンドを受信したか否かを判定する。そして、大当り開始コマンドを受信したきには、飾り図柄の可変表示結果が大当りであると判断して、演出制御プロセスフラグの値を大当り演出処理に対応した値である「4」に更新する。一方、主基板11から大当り開始コマンドを受信することなく、各種タイマ215に設けられた大当り開始コマンド受信待ち時間タイマがタイムアウトしたときには、飾り図柄の可変表示結果がハズレであると判断して、演出制御プロセスフラグの値を初期値である「0」に更新する。
ステップS424の大当り演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が「4」のときに実行される処理である。この処理において、CPU200は、画像表示装置5における表示動作を制御することにより、大当り遊技状態に応じた画像を表示する制御を行う。例えば、主基板11から受信した大当りラウンド数指示コマンドに対応したラウンド数を、画像表示装置5上に表示させることにより、遊技者に対して報知可能とする。そして、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技が最終ラウンド(例えば、16回目)になると、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理に対応した値である「5」に更新する。
ステップS425の大当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が「5」のときに実行される処理である。図35及図36は、図32のステップS425にて実行される大当り終了演出処理の一例を示すフローチャートである。図35及び図36に示す大当り終了演出処理を開始すると、CPU200は、まず、フラグメモリ214に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS531)。大当り終了演出表示中フラグがオフのときには(ステップS531;No)、続いてフラグメモリ214に設けられた大当り終了フラグがオンとなっているか否かを判定することにより、主基板11から送信された大当り終了コマンドB000(h)を受信したか否かを判定する(ステップS532)。
大当り終了コマンドB000(h)を受信していないときには(ステップS532;No)、そのまま大当り終了演出処理を終了する。一方、大当り終了コマンドB000(h)を受信したときには(ステップS532;Yes)、フラグメモリ214に設けられているサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS533)。
サブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオフであれば(ステップS533;No)、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS534)。その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ215に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS535)。
一方、大当り終了後再抽選演出表示フラグがオンであれば(ステップS533;Yes)、さらにフラグメモリ214に設けられている確変フラグがオンであるか否かを判定する(図36のステップS536)。
確変フラグがオフのときには(ステップS536;No)、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げないものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定する(ステップS537)。一方、確変フラグがオンのときには(ステップS536;Yes)、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上げるものと判断して、再可変表示後に導出表示する飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定する(ステップS538)。
CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS539)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS537又はS538の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる再変動後の確定飾り図柄を決定する(ステップS540)。
続いて、CPU200は、VDP203に対して所定の描画命令を送出するなどして、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS541)。その後、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)に対応するタイマ初期値が、各種タイマ215に設けられた大当り終了演出表示時間タイマに設定される(ステップS542)。
そして、ステップS535又はS542の処理にて大当り終了演出表示時間タイマの設定が行われた後には、フラグメモリ214に設けられた大当り終了演出表示中フラグがオン状態にセットされる(図35のステップS543)。
また、ステップS531処理にて大当り終了演出表示中フラグがオンであると判定されたときには(ステップS531;Yes)、各種タイマ215に設けられている大当り終了演出表示時間タイマにおけるタイマ値を1減算してタイマ値の更新を行う(ステップS544)。そして、更新された大当り終了演出表示時間タイマのタイマ値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS545)。
ここで、タイマ値が「0」となっていれば(ステップS545;Yes)、大当り終了演出表示時間タイマがタイムアウトしたとして、フラグメモリ215に設けられている大当り終了演出表示中フラグをクリアしてオフ状態にした後(ステップS546)、演出制御プロセスフラグの値を初期値である「0」に更新して、大当り終了演出処理を終了する(ステップS547)。一方、タイマ値が「0」となっていないときには(ステップS545;No)、大当り終了演出表示時間タイマが未だタイムアウトしていないものとして、演出制御プロセスフラグを更新することなく大当り終了演出処理を終了する。
以下、パチンコ遊技機1における具体的な制御の一例について説明する。
パチンコ遊技機1では、遊技者等がパチンコ遊技機1の右下位置に設けられた打玉操作ハンドルを操作したことに応答して、図示せぬ発射モータの駆動力により遊技球が遊技領域に打ち込まれる。そして、遊技領域に打ち込まれた遊技球が普通可変入賞球装置6に入賞することにより特図ゲームの開始条件が成立すると、ランダムカウンタ111により更新されるランダムR1が抽出され、特図保留メモリ110に記憶される。
CPU103は、特図ゲームが終了したとき、あるいは大当り遊技状態が終了したときに、特図保留メモリ110に記憶されているランダムR1の値を保留番号「1」のエントリから読み出し(図23のステップS212)、読み出したランダムR1の値に基づいて、開始条件が成立した特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果を決定する。すなわち、CPU103は、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理にて例えば図24に示すステップS304の大当り判定処理及びステップS309の確変判定処理を実行して、特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果を大当りとするかハズレとするか、大当りとする場合にはさらに大当り終了後の遊技状態を高確率状態とするか否かの判定を行う。また、ステップS316の確定図柄決定処理では、大当り判定処理における判定結果に基づいて、特別図柄表示装置4による特図ゲームにおける確定図柄が決定される。
大当り判定処理にて特図ゲームの可変表示結果及び飾り図柄の可変表示結果を大当りとする旨の判定がなされ、さらに確変判定処理にて大当り終了後の遊技状態を高確率状態とする旨の判定がなされた場合には、ランダムカウンタ111より抽出されたランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かの決定がなされる(図25のステップS323の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理)。そして、この大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされた場合には(ステップS324;Yes)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を含む表示結果コマンド9003(h)が演出制御基板12に対して送出可能に設定される(ステップS327)。
続く図26の可変表示パターン設定処理では、この場合、ステップS221の処理にて大当りフラグがオンであると判定されるため(ステップS221;Yes)、特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示における可変表示パターンを決定するためのテーブルとして、図9(B)の大当り時可変表示パターン決定用テーブル151が設定される(ステップS227)。そして、CPU103は、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR5の値の値に基づいて、ステップS227の処理にて設定した大当り時可変表示パターン決定用テーブル151を参照することにより、特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示における可変表示パターンを決定する(ステップS229)。
また、図9(B)の大当り時可変表示パターン決定用テーブル151には、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う可変表示パターンと、伴わない可変表示パターンと、が用意されていることから、ステップS229の処理では、可変表示パターンの決定と同時に、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無の決定も行われる。そして、ステップS229の処理にて可変表示パターンを決定した後には、決定した可変表示パターンに対応する可変表示開始コマンド80XX(h)が演出制御基板12に対して送出可能に設定される(ステップS230)。このため、ステップS229の処理にて大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う可変表示パターンを決定した場合には、大当り開始前再抽選演出表示の実行指令を含む可変表示パターンが演出制御基板12に対して送出可能に設定されることとなる。
これに対し、演出制御基板12の側では、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)を受信すると、CPU200がこの可変表示開始コマンド80XX(h)によって示された可変表示パターンを特定する(図33のステップS501)。このとき、ステップS501の処理にて特定される可変表示パターンは、大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴った大当り時可変表示パターンであるため、図34のステップS514の処理にてYesと判定され、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR13の値に基づいて、図17(C)の仮停止表示飾り図柄決定用テーブル232のうちから、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過前の所定のタイミングに仮停止表示される通常大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「2」)が決定される(ステップS516)。
また、表示結果コマンド9003(h)からは、確変大当りの表示結果と、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うことと、が特定されるため(ステップS517)、ステップS518の処理にてYesと判定されて、フラグメモリ214に設けられた確変フラグがオン状態にセットされる(ステップS519)。そして、ステップS521の処理にてYesと判定されて、フラグメモリ214に設けられたサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオン状態にセットされると共に(ステップS523)、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定テーブル230が設定される(ステップS524)。続いて、CPU200は、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR13の値に基づいて、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230のうちから、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間経過後に導出表示される通常大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「2」)を決定する(ステップS526)。
そして、CPU200は、受信した可変表示パターン、即ち大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンに対応する図柄表示制御パターンを、図柄表示制御パターンテーブル220のうちから読み出して(図33のステップS527)、読み出した図柄表示制御パターンに従って画像表示装置5による飾り図柄の可変表示を開始するための表示設定を行う(ステップS528)。
こうして画像表示装置5上では、図37(A)に示すように、飾り図柄の可変表示が開始され、その後、図37(B),(C)に示すように、左図柄と右図柄との可変表示が順次停止され、さらに飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過するまで間の所定のタイミングに中図柄の可変表示が停止されることにより、画像表示装置5上には、図37(D)に示すように、ステップS516の処理にて決定された通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」が仮停止表示される。このとき、CPU200は、図37(E)に示すような所定の大当り報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に大当りが発生した旨を報知する。これにより、パチンコ遊技機1は、遊技者に飾り図柄の可変表示結果が通常大当りになったものと判断させることができる。
そして、画像表示装置5に通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」を仮停止表示させてから所定期間経過後に、CPU200は、図37(F)に示すような所定の再抽選報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に通常大当りを確変大当りに成り上がらせるか否かの再抽選が行われることを報知する。続いて、CPU200は、図37(G)に示すように、通常大当り組合せで仮停止表示されている飾り図柄の可変表示を再開させる。
その後、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示時間が経過したとき、画像表示装置5上には、図37(H)に示すように、ステップS526の処理にて決定された通常大当り組合せとなる飾り図柄「2」が導出表示される。また、CPU200は、主基板11から送信された大当り開始コマンドA000(h)の受信をすると、図37(I)に示すような所定の再抽選結果報知画像を画像表示装置5に表示させて、再抽選の結果、確変大当りに成り上がらなかった旨が遊技者に報知する。
その後、パチンコ遊技機1は、大当り遊技状態となり、特別可変入賞球装置7の開閉板が一定時間又は一定数の遊技球が入賞するまで開成し、開閉を一定サイクル繰り返す。そして、大当り遊技状態が終了すると、主基板11から演出制御基板12に対しては、大当り終了コマンドが送出可能に設定される(図27のステップS242)。
これに対し、演出制御基板12側では、フラグメモリ214に設けられたサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグと確変フラグが共にオンになっていることから、図35のステップS533及び図36のステップS536の処理にてYesと判定され、再抽選後の確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231が設定される(ステップS538)。続いて、CPU200は、ランダムカウンタ211より抽出したランダムR10の値に基づいて、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231のうちから、再抽選後に導出表示される確変大当り組合せとなる飾り図柄(例えば「7」)を決定する(ステップS540)。
そして、CPU200は、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示を開始するための設定を行う(ステップS541)。これにより、画像表示装置5上には、図37(J)に示すような所定の大当り終了報知画像が表示された後、図37(K)に示すような所定の再抽選報知用画像を画像表示装置5に表示させて、遊技者に大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態から高確率状態に成り上がらせるか否かの再抽選が行われることを報知する。続いて、CPU200は、図37(L)に示すように、通常大当り組合せで仮停止表示されている飾り図柄の可変表示を再開させ、所定期間経過後、図37(M)に示すように、ステップS540の処理にて決定された確変大当り組合せとなる飾り図柄「7」を画像表示装置5に導出表示させる。そして、CPU200は、図37(N)に示すような所定の再抽選結果報知画像を画像表示装置5に表示させて、再抽選の結果、大当り終了後の遊技状態が高確率状態に成り上がった旨が遊技者に報知される。
以上説明したように、上記実施の形態におけるパチンコ遊技機1は、大当り終了後に高確率状態に移行させるか否かを報知する演出表示として、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示といった二種類の演出表示が用意されているため、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示とのいずれか一種類しからない場合に比べて、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)と表示結果コマンド90XX(h)とにより、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行の指令の双方がなされた場合、表示結果コマンド90XX(h)により指定された表示結果が確変大当りであっても、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
さらに、大当り遊技状態を終了するときには、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かに関わらず、主基板11から演出制御基板12に対しては、共通の大当り終了コマンドB000(h)が送信されるため、演出制御コマンドの種類を減らすことができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができ、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを表示結果コマンド90XX(h)から特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる。この結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を増加させることなく、多様な演出を実行することが可能となる。
加えて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かや、通常大当りとするか確変大当りとするか否かは、表示結果コマンド90XX(h)によって示されるため、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かや、通常大当りとするか確変大当りとするか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)によって示させる場合に比べて、可変表示開始コマンド80XX(h)の種類を減らすことができる。
さらに、CPU200は、主基板11から送信された大当り終了コマンドB000(h)を受信するとき、即ち大当り遊技状態が終了したときに、大当り終了後再抽選演出表示の実行を開始するため、大当り終了後においても遊技者に遊技に対する興味を持たせることが可能となる結果、遊技者の遊技に対する興趣を長期間保つことができる。
また、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示と、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示処理と、では、異なる態様のエンディング画像が画像表示装置5に表示される。このため、遊技者は、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるか否かといった遊技状態を、画像表示装置5の表示態様から把握することが可能となる。
さらに、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り終了演出表示の実行時間(例えば4秒)は、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り終了演出表示の実行時間(例えば12秒)よりも短くなるように設定されているので、大当り終了後再抽選演出表示が実行されない場合には、大当り終了演出表示時間が無駄に長くなってしまうことを防止することができる。
また、特別図柄表示装置4における特図ゲームでは、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを問わず、共通の大当り図柄が用いられるので、画像表示装置5にて大当り終了後再抽選演出表示が行われる場合には、特図ゲームの可変表示結果として導出表示された特別図柄の種類によって、遊技者に再抽選の結果を悟られてしまうといった事態を防止することができる。
この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態において、演出制御基板12側のCPU200は、主基板11から送信される可変表示開始コマンド80XX(h)に基づいて大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無を判定し、表示結果コマンド90XX(h)に基づいて大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無を判定するものとして説明した。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば可変表示開始コマンド80XX(h)から、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無と、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、の双方を特定できるようにしてもよい。
この場合には、図38に示すように、3種類の表示結果コマンド90XX(h)を設けるようにし、このうち、コマンド9000(h)は、飾り図柄の可変表示結果が大当りとならないことを示しものとし、コマンド9001(h)は、大当り終了後の遊技状態が高確率状態にならないことを示すものとし、コマンド9002(h)は、大当り終了後の遊技状態が高確率状態になることを示すものとすればよい。
また、可変表示パターンテーブルメモリ141には、図39に示すように、通常ハズレ時可変表示パターン及びリーチA〜Eのリーチ時可変表示パターンに加えて、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行を共に伴わないリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り開始前再抽選演出表示の実行のみを伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り終了後再抽選演出表示の実行のみを伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行を共に伴うリーチA〜リーチEの大当り時可変表示パターンと、からなる可変表示パターンテーブル141を格納しておく。
さらに、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115には、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図40に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル152と、図41に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153と、を格納しておく。
そして、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、図24のステップS316の確定図柄決定処理の後、図42に示すように、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS331)、オフであれば(ステップS331;No)、ハズレの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにする(ステップS332)。
一方、大当りフラグがオンのときには(ステップS331;Yes)、さらに確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS333)、確変確定フラグがオフであれば(ステップS333;No)、通常大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにする(ステップS334)。
一方、確変確定フラグがオンのときには(ステップS333;Yes)、確変大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにする(ステップS335)。
また、図21に示すステップS111の可変表示パターン設定処理では、図43に示すように、まず、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判別する(ステップS261)。大当りフラグがオンであれば(ステップS261;Yes)、さらに確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定するようにする(ステップS262)。このとき、確変確定フラグがオフであれば(ステップS262;No)、図40に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル152を設定するようにし(ステップS263)、オンであれば(ステップS262;Yes)、図41に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル153を設定するようにする(ステップS264)。
続いて、CPU103は、ランダムカウンタ111よりランダムR5の値を抽出し(ステップS265)、抽出したランダムR5の値に基づいて、ステップS263又はS264の処理にて設定した可変表示パターン決定用テーブルのうちから、今回の特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示で使用する可変表示パターンを選択決定するようにする(ステップS266)。
そして、この選択決定された可変表示パターンが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定し(ステップS267)、伴うのであれば(ステップS267;Yes)、フラグメモリ117に設けられているメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態に設定するようにし(ステップS268)、伴わないのであれば(ステップS267;No)、ステップS268の処理をスキップするようにする。
その後、ステップS266の処理にて選択決定された可変表示パターンに対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルにセットするなどして、可変表示開始コマンド80XX(h)を演出制御基板12に対して送信可能に設定するようにする(ステップS269)。この後、今回の特図ゲームで用いられる可変表示パターンにおける特別図柄の可変表示時間に対応したタイマ初期値が、各種タイマ118に設けられた可変表示時間タイマに設定される(ステップS270)。また、このときには、特別図柄表示装置4において特別図柄の可変表示を開始させるための設定なども行われる。その後、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を可変表示制御処理に対応した値である「2」に更新して、可変表示パターン決定処理を終了するようにする(ステップS271)。
そして、図32に示すステップS421の演出制御設定処理では、図44に示すように、まず、図33のステップS502の処理にて大当り時可変表示パターンであると判定されたときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS551)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS551;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS552)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定するようにする(ステップS553)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS551;No)、CPU200は、ステップS552及びS553の処理をスキップするようにする。
さらに、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS554)、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS554;No)、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231を設定するようにし(ステップS555)、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴う大当り時可変表示パターンであれば(ステップS554;Yes)、フラグメモリ214に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS556)、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230を設定するようにする(ステップS557)。
続いて、CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS558)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS555又はS557の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定するようにする(ステップS559)。
その後、CPU200は、例えばRAM202の表示結果格納エリアに格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、表示結果を特定するようにし(ステップS560)、この特定した表示結果が通常大当りであるか確変大当りであるかを判定するようにする(ステップS561)。
ステップS560の処理にて特定した表示結果が確変大当りであるときには(ステップS561;Yes)、フラグメモリ214に設けられている確変フラグをオン状態にセットするようにする一方で(ステップS562)、通常大当りであるときには(ステップS561;No)、確変フラグをクリアしてオフ状態にするようにする(ステップS563)。
このようにすれば、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)により、大当り開始前再抽選演出表示と大当り終了後再抽選演出表示との実行の指令の双方がなされた場合、表示結果コマンド90XX(h)により指定された表示結果が確変大当りであっても、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かと、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かと、を可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を減少させることができる。
さらに、可変表示開始コマンド80XX(h)を、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果をハズレとするか大当りとするか、ハズレの場合にリーチとするか否か、及び、大当りの場合に大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否か、に加え、さらに大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを示すものとし、表示結果コマンド90XX(h)を、画像表示装置5による飾り図柄の可変表示結果を示すものとしてもよい。この場合、可変表示開始コマンド80XX(h)が指定する可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンのときには、演出制御基板12側のCPU200は、大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態にするものと特定するようにし、確変大当り時可変表示パターンのときには、大当り終了後の遊技状態を高確率状態にするものと特定するようにすればよい。そして、可変表示開始コマンド80XX(h)が指定する可変表示パターンが通常大当り時可変表示パターンのときや、可変表示開始コマンド80XX(h)が指定する可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンであり、且つ表示結果コマンド90XX(h)によって示される飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであるときには、大当り終了後再抽選演出表示を実行するようにすればよい。
この場合には、図45に示すように、3種類の表示結果コマンド90XX(h)を設けるようにし、このうち、コマンド9000(h)は、飾り図柄の可変表示結果が大当りとならないことを示すものとし、コマンド9001(h)は、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りとなることを示すものとし、コマンド9002(h)は、飾り図柄の可変表示結果が確変大当りとなることを示すものとすればよい。また、可変表示パターン決定用テーブルメモリ115には、図9(A)に示すリーチ時可変表示パターン決定用テーブル150と、図46に示す通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル154と、図47に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル155と、を格納しておく。
そして、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、図24のステップS316の確定図柄決定処理の後、図48に示すように、フラグメモリ117に設けられた大当りフラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS341)、オフであれば(ステップS341;No)、ハズレの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9000(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定するようにする(ステップS342)。
一方、大当りフラグがオンのときには(ステップS341;Yes)、さらに確変確定フラグがオンとなっているか否かを判定し(ステップS343)、確変確定フラグがオフであれば(ステップS343;No)、フラグメモリ117に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS344)、通常大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS345)。
一方、確変確定フラグがオンのときには(ステップS343;Yes)、ランダムカウンタ111よりランダムR6の値を抽出し(ステップS346)、抽出したランダムR6の値に基づき、図10に示す大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル160を用いて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを決定する大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理を実行する(ステップS347)。
ステップS347の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行しない旨の決定がなされた場合には(ステップS348;No)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を含まない確変大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9002(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS349)。
一方、ステップS347の大当り終了後再抽選演出表示実行決定処理にて大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには(ステップS348;Yes)、フラグメモリ117に設けられたメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすると共に(ステップS350)、通常大当りの表示結果に対応する制御データを、所定のコマンド送信テーブルに設定するなどして、表示結果コマンド9001(h)を演出制御基板12に対して送出可能に設定する(ステップS351)。
そして、図32に示すステップS421の演出制御設定処理では、図49に示すように、まず、図33のステップS502の処理にて大当り時可変表示パターンであると判定されたときには(ステップS502;Yes)、さらにこの大当り時可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにする(ステップS571)。
大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴うものであれば(ステップS571;Yes)、CPU200は、ランダムカウンタ211よりランダムR13の値を抽出し(ステップS572)、抽出したランダムR13の値に基づき、図17(C)に示す仮停止飾り図柄決定用テーブル232を用いて、大当り組合せとなる仮停止図柄を決定するようにする(ステップS573)。一方、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが大当り開始前再抽選演出表示の実行を伴わない大当り時可変表示パターンであれば(ステップS571;No)、CPU200は、ステップS572及びS563の処理をスキップするようにする。
さらに、CPU200は、ステップS501の処理にて特定した可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンであるか否かを判定し(ステップS574)、確変大当り時可変表示パターンであれば(ステップS574;Yes)、フラグメモリ214に設けられている確変フラグをオン状態にセットするようにする一方で(ステップS575)、通常大当り時可変表示パターンであれば(ステップS574;No)、確変フラグをクリアしてオフ状態にするようにする(ステップS576)。
続いて、CPU200は、例えばRAM202の表示結果格納エリアに格納された表示結果コマンドのEXTデータを読み取るなどして、表示結果を特定する(ステップS577)。そして、ステップS577の処理にて特定した表示結果が通常大当りであるか確変大当りであるかを判定するようにする(ステップS578)。
ステップS577の処理にて特定した表示結果が確変大当りであるときには(ステップS578;Yes)、可変表示開始コマンド80XX(h)によって示される可変表示パターンの種類と、表示結果コマンド90XX(h)によって示される飾り図柄の可変表示結果と、が共に確変大当りで合致していることから、大当り終了後再抽選演出表示が実行されないものと判断される。この結果、確定飾り図柄を決定するためのテーブルとしては、図17(B)に示す確変大当り時確定飾り図柄決定用テーブル231が設定されることとなる(ステップS579)。
これに対し、ステップS577の処理にて特定した表示結果が通常大当りであるときには(ステップS578;No)、可変表示開始コマンド80XX(h)によって示される可変表示パターンが確変大当り時可変表示パターンとなっており、表示結果コマンド90XX(h)によって示される飾り図柄の可変表示結果が通常大当りとなっていることから、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものと判断される。この結果、フラグメモリ214に設けられているサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオン状態にセットされると共に(ステップS580)、可変表示時間経過時に導出表示される確定飾り図柄を決定するためのテーブルとしては、図17(A)に示す通常大当り時確定飾り図柄決定用テーブル230が設定されることとなる(ステップS581)。
その後、CPU200は、ランダムカウンタよりランダムR10の値を抽出し(ステップS582)、抽出したランダムR10の値に基づき、ステップS579又はS581の処理にて設定した確定飾り図柄決定用テーブルを用いて、大当り組合せとなる確定飾り図柄を決定するようにする(ステップS583)。
このようにすれば、演出制御基板12のCPU200は、主基板11から送信された可変表示開始コマンド80XX(h)により、大当り開始前再抽選演出表示の実行の指令がなされ、可変表示開始コマンド80XX(h)が示す可変表示パターンの種類と表示結果コマンド90XX(h)が示す可変表示結果とに基づいて大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものと判断した場合には、大当り開始前再抽選演出表示では、再可変表示後に通常大当り組合せとなる飾り図柄を画像表示装置5に導出表示させて、飾り図柄の可変表示結果を通常大当りから確変大当りに成り上げず、その後に実行される大当り終了後再抽選演出表示において、大当り終了後の遊技状態を、飾り図柄の可変表示結果に対応する通常遊技状態から高確率状態に成り上げる。これにより、大当り開始前再抽選演出表示において、再可変表示後に確変大当り組合せとなる飾り図柄が導出表示されて確変大当りに成り上げられた後に、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるといった不都合を防止することができる。
また、演出制御基板12のCPU200は、大当り開始前再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)から特定することができ、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否かを可変表示開始コマンド80XX(h)と表示結果コマンド90XX(h)とから特定することができる。このため、大当り開始前再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドや、大当り終了後再抽選演出表示の実行を指令する演出制御コマンドなどを別個設けなくても、大当り開始前再抽選演出表示や、大当り終了後再抽選演出表示を実行することができるようになる結果、パチンコ遊技機1は、演出制御コマンドの種類を減少させることができる。
また、上記実施の形態において、図23に示すステップS214の特別図柄判定処理では、ステップS317及びS319の処理にて飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであると判定されたときには、常にメイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグがオン状態にセットされ(ステップS320)、大当り終了後再抽選演出表示の実行指令を伴う表示結果コマンド9001(h)が主基板11から演出制御基板12に対して送出される(ステップS321)ものとして説明した。即ち、上記実施の形態では、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りのときには、常に大当り終了後再抽選演出表示が実行されるものとして説明した。
しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えばステップS317及びS319の処理にて飾り図柄の可変表示結果が通常大当りであると判定されたときにも、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否か決定を行うようにしてもよい。
この場合には、図3(B)に示す表示結果コマンド90XX(h)のうち、大当り終了後の遊技状態が高確率状態にならないことを示す表示結果コマンド9001(h)に代えて、図50に示すように、大当り終了後の遊技状態が高確率状態にならないことと大当り終了後再抽選演出表示を行わないこととを示す表示結果コマンド9004(h)と、大当り終了後の遊技状態が高確率状態にならないことと大当り終了後再抽選演出表示を行うこととを示す表示結果コマンド9005(h)と、を用意するようにすればよい。
そして、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS320)、表示結果コマンド9005(h)を演出制御基板12に対して送出するようにし、実行しない旨の決定がなされたときには、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすることなく、表示結果コマンド9004(h)を演出制御基板12に対して送出するようにすればよい。
また、図32に示すステップS421の演出制御設定処理において、図34のステップS517の処理にて特定した表示結果が通常大当りであるときには(ステップS518;No)、ステップS520の処理に前後してステップS521の処理と同様の処理を実行するようにすればよい。この結果、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うのであれば、即ち主基板11から送出された表示結果コマンドが表示結果コマンド9005(h)であれば、フラグメモリ214に設けられたサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS523)、ステップS524の処理に進むようにし、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないのであれば、即ち主基板11から送出された表示結果コマンドが表示結果コマンド9004(h)であれば、ステップS523の処理をスキップして、ステップS524の処理を実行するようにすればよい。
このようにすれば、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りの場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。
また、上述の可変表示開始コマンド80XX(h)から、大当り開始前再抽選演出表示の実行の有無と、大当り終了後再抽選演出表示の実行の有無と、の双方を特定できるようにした変形例の場合には、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りのときにも、図41に示す確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル163を用いるようにすればよい。このようにすれば、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りの場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。
さらに、上述のように大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とするか高確率状態とするかを特定可能な可変表示コマンド80XX(h)を用いた変形例の場合には、例えばステップS341の処理にて特図ゲームの可変表示結果が大当りである旨の判定がなされ、ステップS343の処理にて大当り終了後の遊技状態を通常遊技状態とする旨の判定がなされたときにも、ランダムカウンタ111より抽出したランダムR6の値に基づいて、大当り終了後再抽選演出表示を実行するか否か決定を行うようにすればよい。
そして、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときには、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS344)、図50に示す表示結果コマンド9005(h)を演出制御基板12に対して送出するようにし、実行しない旨の決定がなされたときには、メイン側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットすることなく、図50に示す表示結果コマンド9004(h)を演出制御基板12に対して送出するようにすればよい。
また、図32に示すステップS421の演出制御設定処理において、図49のステップS577の処理にて特定した表示結果が通常大当りであるときには(ステップS578;No)、さらにこれが大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うものであるか否かを判定するようにすればよい。この結果、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴うのであれば、即ち主基板11から送出された表示結果コマンドが表示結果コマンド9005(h)であれば、フラグメモリ214に設けられたサブ側大当り終了後再抽選演出表示フラグをオン状態にセットした後(ステップS580)、ステップS581の処理に進むようにし、大当り終了後再抽選演出表示の実行を伴わないのであれば、即ち主基板11から送出された表示結果コマンドが表示結果コマンド9004(h)であれば、ステップS580の処理をスキップして、ステップS581の処理を実行するようにすればよい。
このようにすれば、飾り図柄の可変表示結果が通常大当りの場合であっても、大当り終了後再抽選演出表示を実行する旨の決定がなされたときのみ、大当り終了後再抽選演出表示が実行されるようにすることができる。
さらに、上記実施の形態では、第2演出表示は、演出制御基板12側のCPU200が主基板11から大当り終了コマンドB000(h)を受信したときに、大当り終了後再抽選演出表示として実行されるものとして説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば大当り遊技状態中に主基板11から演出制御基板12に対して送出される大当りラウンド数指示コマンドや、ラウンド遊技終了コマンドなどを受信したときに、第2演出表示を実行するものとしてもよい。ここで、大当りラウンド数指示コマンドは、大当り遊技状態において開始されるラウンドの回数を示すものであり、ラウンド遊技終了コマンドは、ラウンド遊技が終了したことを示すものである。そして、このようにする場合には、大当りラウンド数指示コマンド及びラウンド遊技終了コマンドを、第2演出表示の実行の有無を示すようなものとすればよい。即ち、本発明にいう演出切替コマンドは、大当りラウンド数指示コマンドであっても、ラウンド遊技終了コマンドであっても、大当り終了コマンドであってもよく、大当り遊技状態の開始後に主基板11から演出制御基板12に送出され、画像表示装置5等の演出態様の切替を指令する演出制御コマンドであれば任意である。
また、図8に示す可変表示パターンテーブル140では、通常ハズレに対応するパターンとして、可変表示パターン#1のみが用意されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、リーチ時可変表示パターンなどと同様に、通常時可変表示パターンを複数用意してもよい。例えば、高確率状態では、通常遊技状態にて用いられる可変表示パターンに比べて特別図柄の可変表示時間が短い可変表示パターンが、通常時可変表示パターンとして用いられるようにしてもよい。あるいは、通常遊技状態で使用される通常ハズレに対応するパターンを複数用意しておき、リーチ時可変表示パターンなどと同様に、ランダムR5に基づき、所定の通常時可変表示パターン決定用テーブルを参照して特図ゲームなどで用いる可変表示パターンを決定するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、特別遊技状態は、高確率状態であったが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば可変表示時間が通常遊技状態よりも短くなるようにする時短短縮状態であってもよい。
また、上記実施の形態における大当り開始前再抽選演出表示や大当り終了後再抽選演出表示は、大当り終了後の遊技状態を、遊技者にとって不利な通常遊技状態から、遊技者にとって有利な高確率状態に成り上がらせる演出表示であるとして説明した。しかしながら、本発明の第1演出表示や第2演出表示は、これに限定されるものではなく、例えば大当り遊技を、不利なものから有利なものに成り上がらせる演出表示であるものとしてもよい。具体的には、大当り遊技状態の開始時に画像表示装置5による表示で報知されたラウンド数や大入賞口の開放時間を、再抽選により成り上げるような演出表示を行うものとしてもよい。例えば大当り遊技状態の開始時にラウンド数を「7」回と報知しておき、その後所定の再抽選演出表示を画像表示装置5にて実行してラウンド数が「15」回に成り上がった旨を報知するようにする態様であってもよいし、また、大当り遊技状態の開始時に大入賞口の開放時間を「15」秒と報知しておき、その後所定の再抽選演出表示を画像表示装置5にて実行して大入賞口の開放時間が「30」秒に成り上がった旨を報知するような態様であってもよい。
さらに、第1演出表示や第2演出表示は、有利度合いが不利なものから有利なものへと成り上がるものであれば任意であり、その他のものであっても構わない。
加えて、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機において画像表示装置を有するものであれば、例えば、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。また、本発明は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
さらに、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機におけるシステム構成例を示すブロック図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す図である。 遊技制御用マイクロコンピュータの構成例を示すブロック図である。 主基板の側でカウントされる各乱数の例を示す図である。 大当り判定用テーブルの構成例を示す図である。 確定特別図柄決定用テーブルの構成例を示す図である。 可変表示パターンテーブルの構成例を示す図である。 可変表示パターン決定用テーブルの構成例を示す図である。 大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブルの構成例を示す図である。 演出制御基板におけるハードウェア構成例を示すブロック図である。 演出制御基板の構成例を示すブロック図である。 受信コマンドバッファメモリの構成例を示す図である。 演出制御基板の側でカウントされる各乱数の例を示す図である。 図柄表示制御パターンテーブルの構成例を示す図である。 図柄表示制御パターンの構成例を示す図である。 確定飾り図柄決定用テーブルの構成例を示す図である。 確定飾り図柄決定用テーブルの構成例を示す図である。 遊技制御メイン処理の内容を示すフローチャートである。 遊技制御割込処理の内容を示すフローチャートである。 図20における特別図柄プロセス処理の詳細を示すフローチャートである。 図21における入賞処理の詳細を示すフローチャートである。 図21における特別図柄通常処理の詳細を示すフローチャートである。 図23における特別図柄判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図23における特別図柄判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図21における可変表示パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図21における大当り終了処理の詳細を示すフローチャートである。 図21における大当り終了処理の詳細を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の内容を示すフローチャートである。 コマンド受信割込処理の内容を示すフローチャートである。 図29におけるコマンド解析処理の詳細を示すフローチャートである。 図29における演出制御プロセス処理の詳細を示すフローチャートである。 図32における演出制御設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図32における演出制御設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図32における大当り終了演出処理の詳細を示すフローチャートである。 図32における大当り終了演出処理の詳細を示すフローチャートである。 画像表示装置における表示例を示す図である。 変形例における演出制御コマンドの内容を示す図である。 可変表示パターンテーブルの変形例を示す図である。 変形例における通常大当り時可変表示パターン決定用テーブルの構成例を示す図である。 変形例における確変大当り時可変表示パターン決定用テーブルの構成例を示す図である。 図23における特別図柄判定処理の変形例を示すフローチャートである。 図21における可変表示パターン設定処理の変形例を示すフローチャートである。 図32における演出制御設定処理の変形例を示すフローチャートである。 変形例における演出制御コマンドの内容を示す図である。 変形例における通常大当り時可変表示パターン決定用テーブルの構成例を示す図である。 変形例における確変大当り時可変表示パターン決定用テーブルの構成例を示す図である。 図24における特別図柄判定処理の変形例を示すフローチャートである。 図33における演出制御設定処理の変形例を示すフローチャートである。 変形例における演出制御コマンドの内容を示す図である。
符号の説明
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4 … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6 … 普通可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R… スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声出力回路
14 … ランプドライバ回路
40 … 普通図柄表示装置
70 … 各入賞口スイッチ
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101,201 … ROM
102,202 … RAM
103,200 … CPU
104 … I/Oポート
107 … スイッチ回路
108 … ソレノイド回路
110 … 特図保留メモリ
111,211 … ランダムカウンタ
112 … 大当り判定用テーブルメモリ
113 … 確定特別図柄決定用テーブルメモリ
114 … 可変表示パターンテーブルメモリ
115 … 可変表示パターン決定用テーブルメモリ
116 … 再抽選演出表示実行決定用テーブルメモリ
117,214 … フラグメモリ
118,215 … 各種タイマ
120 … 通常時大当り判定用テーブル
121 … 確変時大当り判定用テーブル
130 … ハズレ時確定特別図柄決定用テーブル
131 … 大当り時確定特別図柄決定用テーブル
140 … 可変表示パターンテーブル
141 … 可変表示パターンテーブル
150 … リーチ時可変表示パターン決定用テーブル
151 … 大当り時可変表示パターン決定用テーブル
152 … 通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル
153 … 確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル
154 … 通常大当り時可変表示パターン決定用テーブル
155 … 確変大当り時可変表示パターン決定用テーブル
160 … 大当り終了後再抽選演出表示実行決定用テーブル
210 … 受信コマンドバッファメモリ
212 … 表示制御パターンテーブルメモリ
213 … 飾り図柄決定用テーブルメモリ

Claims (5)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示手段を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態に制御する遊技機であって、
    遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンドを送信する可変表示開始コマンド送信手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記事前決定手段の決定結果と、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果と、を示す表示結果コマンドを送信する表示結果コマンド送信手段と、
    前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンドを送信する演出切替コマンド送信手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段と、
    前記表示結果コマンド送信手段によって送信された表示結果コマンドに基づいて、前記第2演出表示の実行が指示されたか否かを判定する第2演出表示実行判定手段と、
    前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされ、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされたとき、前記第1演出表示実行制御手段により前記表示結果コマンドが前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御される旨を示していても、前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示手段を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態に制御する遊技機であって、
    遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、前記第2演出表示実行決定手段による決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンドを送信する可変表示開始コマンド送信手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記事前決定手段の決定結果を示す表示結果コマンドを送信する表示結果コマンド送信手段と、
    前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンドを送信する演出切替コマンド送信手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段と、
    前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドに基づいて、前記第2演出表示の実行が指示されたか否かを判定する第2演出表示実行判定手段と、
    前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされ、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記第2演出表示実行判定手段によって前記第2演出表示の実行が指示された旨の判定がなされたとき、前記第1演出表示実行制御手段により前記表示結果コマンドが前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御される旨を示していても、前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 各々が識別可能な複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示手段を備え、前記識別情報の可変表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御し、さらに、前記識別情報の可変表示の表示結果が前記特定表示結果のうちで予め定められた特別表示結果となったときには、前記特定遊技状態が終了した後に該特定遊技状態とは異なる有利な特別遊技状態に制御する遊技機であって、
    遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    を備え、
    前記遊技制御手段は、
    前記識別情報の可変表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否か、及び前記特定遊技状態が終了した後に前記特別遊技状態に制御するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記可変表示手段に前記特別表示結果以外の特定表示結果を仮停止表示させた後、該特別表示結果と該特別表示結果以外の特定表示結果いずれかの種類の特定表示結果を導出表示させる第1演出表示を実行するか否かを決定する第1演出表示実行決定手段と、
    前記事前決定手段によって表示結果を前記特定表示結果とする旨の決定がなされたとき、前記特定遊技状態を開始した後、前記可変表示手段に前記特別遊技状態となるか否かを表示する第2演出表示を実行するか否かを決定する第2演出表示実行決定手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、前記第1演出表示実行決定手段による決定結果と、前記事前決定手段の決定結果と、該識別情報の可変表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの可変表示時間と、前記識別情報の可変表示の実行の開始と、を示す可変表示開始コマンドを送信する可変表示開始コマンド送信手段と、
    前記識別情報の可変表示を開始するときに、前記制御信号として、該識別情報の可変表示を開始してから前記可変表示時間が経過したときに導出表示される表示結果の種類を示す表示結果コマンドを送信する表示結果コマンド送信手段と、
    前記特定遊技状態を開始した後の所定の演出切替タイミングに、前記制御信号として、前記可変表示手段にて実行される演出表示の切替を示す演出切替コマンドを送信する演出切替コマンド送信手段と、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドが前記第1演出表示を実行する旨の決定結果を示す前記可変表示開始コマンドであったときは、前記第1演出表示を実行させる第1演出表示実行制御手段と、
    前記可変表示開始コマンド送信手段によって送信された可変表示開始コマンドに基づいて、前記事前決定手段によって決定された表示結果の種類を特定する最終表示結果特定手段と、
    前記表示結果コマンド送信手段によって送信された表示結果コマンドに基づいて、前記識別情報の可変表示を開始してから前記可変表示時間が経過した後に導出表示される表示結果の種類を特定する導出表示結果特定手段と、
    前記最終表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果であり、前記導出表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果以外の特定表示結果であるときには、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記第2演出表示を実行させる第2演出表示実行制御手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示開始コマンドによって示される前記第1演出表示実行決定手段による決定結果が前記第1演出表示の実行を指示するものであり、且つ前記最終表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果であり、前記導出表示結果特定手段によって特定された表示結果が前記特別表示結果以外の特定表示結果であるときには、前記第1演出表示実行制御手段により前記第1演出表示にて前記特別表示結果以外の特定表示結果を導出表示させ、前記第2演出表示実行制御手段により前記第2演出表示にて前記特別遊技状態になる旨を表示させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 前記演出切替コマンド送信手段は、前記特定遊技状態が終了したときを前記所定の演出切替タイミングとして、前記演出切替コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記表示制御手段は、
    前記第2演出表示実行制御手段により第2演出表示が実行されないとき、前記特定遊技状態を開始した後の前記所定の演出切替タイミングに、前記演出切替コマンド送信手段によって送信された演出切替コマンドを受信したときに、前記特定技状態が終了した旨を報知する特定遊技状態終了演出表示を実行させる特定遊技状態終了演出表示実行制御手段を含み、
    前記第2演出表示実行制御手段による前記第2演出表示の実行時間は、前記特定遊技状態終了演出表示実行制御手段による前記特定遊技状態終了演出表示の実行時間よりも長くなるように設定されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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