放送局や映像編集の現場等においては、ビデオプレーヤー等からの複数の入力映像の切り換えや合成等を行って出力する、いわゆるスイッチャ装置が広く使用されている。さらに、近年では、入力映像に対して拡大 縮小、回転等の様々な特殊効果をデジタル処理によって加えた映像に対して、合成や切り換えを行って出力する機会が高まり、入力された映像に対して特殊効果を与える特殊効果装置を、前記のスイッチャ装置とともに使用することが多くなっている。
以下、スイッチャ装置と特殊効果装置とを使用して特殊効果が施された映像を出力する画像切り換え装置の例について説明する。図21に、本件出願人による、下記特許文献1に記載の従来の画像切り換え装置の概略構成例を示す。
図21に示す画像切り換え装置300は、入力される複数の画像信号に対する出力の切り換えおよび合成処理を行うスイッチャ装置である画像合成切り換え部310と、画像合成切り換え部310からの画像信号に対して各種の特殊効果処理を与える特殊効果処理部320と、画像合成切り換え部310における出力切り換えおよび合成処理に対する操作入力を行うための切り換え操作入力部330と、特殊効果処理部320における特殊効果処理に対する操作入力を行うための特殊効果操作入力部340によって構成される。この画像切り換え装置300では、画像合成切り換え部310と特殊効果処理部320とを組み合わせて、特殊効果処理を伴う出力画像の切り換えや合成処理を実現することが可能である。
画像合成切り換え部310は、入力された複数の画像信号を選択して複数の出力チャンネルに接続する入力選択部311と、入力選択部311からの出力画像信号に対して種々の合成処理を施して出力する合成処理部312と、これらの入力選択部311および合成処理部312の動作を制御する合成切り換え制御部313によって構成される。入力選択部311は、外部からの複数の画像信号が入力される入力ライン314a〜314iのそれぞれを、合成処理部312への複数の入力バス315a〜315cのいずれかに接続させるマトリクス状の選択スイッチ群316を具備し、これによって外部からの複数の画像信号が選択されて合成処理部312に入力される。この選択スイッチ群316における入力画像の選択動作は、合成切り換え制御部313によって制御される。なお、入力ライン314a〜314iおよび入力バス315a〜315cが設けられる数は、これに限ったことではない。
合成処理部312は、複数の入力バス315a〜315cからの画像信号に対して、種々の画像切り換え処理および合成処理を行って出力する。この合成処理部312において行うことが可能な処理としては、通常の画像合成出力処理の他に例えば、一方の画像上に他方の画像を重ねて表示する、いわゆるキーイング合成処理や、元の画像と新たな画像との境界が、画面の一方から他方へ移動しながら画像が切り換えられていく、いわゆるワイプ機能を用いた処理(以下、ワイプ処理と呼称する)等が含まれる。また、合成処理部312は、複数の入力バス315a〜315cのうちの任意の画像信号を特殊効果処理部320に対して出力する機能を有し、またこの画像信号に対して特殊効果処理部320で種々の特殊効果処理が施され、出力された画像信号の入力を受けて、この画像信号を用いて画像切り換え処理や合成処理を行うことが可能となっている。
この合成処理部312では、例えば、あらかじめ設定された処理パターンにしたがって、所定の画像切り換え処理および合成処理が行われる。この処理パターンでは、例えばキーイング合成処理を用いて画像を切り換えるか、あるいはワイプ処理を用いて切り換えるか、あるいは合成する比率を変化させて切り換えるか等の、合成処理部312における処理動作の種類が指定される。また、元の画像と新たな画像との境界位置や合成比率等が時間経過とともにどのように移動して画像表示が切り換えられるかといった、その処理動作の時系列的な遷移状況について指定する情報が含まれる。また、この処理パターンによって指定された処理動作の進行の度合いは、処理パターンが指定された初期状態を0%とし、この指定された処理パターンにしたがった画像の切り換え処理や合成処理が徐々に進行して、処理動作が終了した状態を100%とみなす進行比率という概念で与えられる。合成処理部312では、合成切り換え制御部313によって処理パターンや進行比率が制御されて、処理動作が進行する。
合成切り換え制御部313は、切り換え操作入力部330より出力される制御信号に基づいて、入力選択部311および合成処理部312における処理動作を制御する。例えば、合成処理部312における処理パターンを指定するパターン指定情報と、指定した処理パターンによる処理動作の進行比率を指定する進行比率指定情報と、選択スイッチ群316における入力画像選択切り換え動作について指示する選択指示情報とを含む制御信号を、切り換え操作入力部330より受信して、入力選択部311および合成処理部312に対してこれらにおける処理動作を指定することで制御を行う。
切り換え操作入力部330は、合成処理部312における処理パターンや進行比率、および入力選択部311における入力画像の選択切り換え動作等を指示、指定するためのスイッチ類を具備し、これらの操作によってパターン指定情報、進行比率指定情報および選択指示情報を生成して合成切り換え制御部313に送出する。例えば、テンキーやボタンスイッチ等により合成処理部312における処理パターンの番号や入力選択部311において接続させる入力ライン314a〜314iおよび入力バス315a〜315cの番号の指定が行われ、フェーダスイッチの移動により合成処理部312における進行比率の指定が行われる。また、切り換え操作入力部330では、スイッチ類の操作により、合成処理部312における処理パターンの内容を設定することが可能となっている。
一方、特殊効果処理部320は、合成処理部312から出力された画像に対して、例えば拡大縮小、回転、表示位置の移動、変形、色調変化、および輝度変化の強調等のデジタル演算を伴う各種の特殊効果処理を施す機能を有する。この特殊効果処理部320では、合成処理部312と同様に、特殊効果処理の種類やその動作遷移の情報があらかじめ設定された処理パターンが、特殊効果操作入力部340より指定され、この処理パターンによる処理動作の進行比率も特殊効果操作入力部340によって制御される。
特殊効果操作入力部340は、特殊効果処理部320における特殊効果処理の処理パターンおよびその進行比率を指定するためのスイッチ類を具備し、この操作により特殊効果処理部320に対して処理パターンを指定するパターン指定情報と、進行比率を指定する進行比率指定情報とを含む制御信号を、特殊効果処理部320に対して送出する。切り換え操作入力部330と同様に、例えば、テンキーやボタンスイッチ等により処理パターンの番号の指定が行われ、フェーダスイッチの移動により進行比率の指定が行われる。また、特殊効果操作入力部340では、スイッチ類の操作により、特殊効果処理部320における処理パターンの内容を設定することが可能となっている。
このように、画像切り換え装置300では、切り換え操作入力部330および特殊効果操作入力部340において、画像合成切り換え部310および特殊効果処理部320におけるそれぞれの処理動作を操作することによって、特殊効果処理部320による特殊効果を伴うキーイング処理やワイプ処理等の表示切り換え処理および合成処理を行うことが可能となっている。
また、特殊効果処理部320における処理パターンとして、画像合成切り換え部310の合成処理部312における処理動作を指定する処理パターンに対応して設定し、この合成処理部312と共通の進行比率の指定にしたがって処理動作を進行させることによって、特殊効果処理部320の処理動作を、合成処理部312の処理動作と連動させることが可能となる。この場合、画像合成切り換え部310と特殊効果処理部320とに対する共通の制御情報が切り換え操作入力部330より合成切り換え制御部313に供給され、特殊効果処理部320には、パターン指定情報および進行比率指定情報が、合成切り換え制御部313を介して供給される。すなわち、特殊効果処理部320と合成処理部312とに対する動作制御を、切り換え操作入力部330のみで行うことが可能となる。
従来の、図21に示したような構成のシステムでは、特殊効果処理部320は合成処理部312と直接接続されるため、専用のインターフェースおよび専用の制御方法を備えた特殊効果処理部320である必要がある。この構成により、高い操作性・高い利便性が得られる。一方、画像切り換え装置300と同じメーカーの専用の特殊効果処理部320を採用・設置する必要がある。
一方、従来、図22のような、汎用の特殊効果装置を用いた画像切り換えシステムも広く使用されている。図22に示す画像切り換えシステムにあって、画像切り換え装置350は、画像合成切り換え部360と、切り換え操作入力部380によって構成される。画像切り換え装置350は、外部の特殊効果装置370とSDI伝送路によって接続されている。外部の特殊効果装置370は、特殊効果処理に対する操作入力を行うための特殊効果操作入力部390に接続している。このシステムにあって、画像切り換え装置350は、外部の特殊効果装置370とSDI伝送路によって画像をやりとりする。このため、画像切り換え装置350は、補助出力を選択的に外部の特殊効果装置370に出力するための補助出力選択バス366も備えている。
この画像切り換えシステムにあって、画像切り換え装置350は、画像合成切り換え部360と外部の特殊効果装置370とを組み合わせて、特殊効果処理を伴う出力画像の切り換えや合成処理を実現することが可能である。
画像合成切り換え部360は、入力選択部361と、入力選択部361からの出力画像信号に対して種々の合成処理を施して出力する合成処理部362と、これらの入力選択部361および合成処理部362の動作を制御する合成切り換え制御部363によって構成される。入力選択部361は、外部からの複数の画像信号が入力される入力ライン364a〜364iのそれぞれを、合成処理部362への複数の入力バス365a〜365cのいずれかに接続させるマトリクス状の選択スイッチ群366を具備し、これによって外部からの複数の画像信号が選択されて合成処理部362に入力される。この選択スイッチ群366における入力画像の選択動作は、合成切り換え制御部363によって制御される。なお、入力ライン364a〜364iおよび入力バス365a〜365cが設けられる数は、これに限ったことではない。
画像切り換え装置350に備えられている補助出力ライン(Aux出力)から補助出力選択バス366を用いて選択された画像を出力し、それが特殊効果装置370に入力され、加工されてから画像切り換え装置350の入力の一つに(特殊効果済み出力として)戻される。
このような構成では、特殊効果装置370は必ずしも画像切り換え装置350と同じメーカーによる製品である必要もなく、また高価な特殊効果装置を必要に応じていろんな場所のさまざまな画像切り換え装置に接続して使用できるという利点もある。
画像切り換え装置350は、例えばテレビ放送の生放送で画面を切り換えるために使用され、操作者が誤り無く所望の画像を選択できるように、操作性が高いことが求められている。同時に、近年では、画像に各種の特殊効果を施して放送することが求められている。
以下、本発明を実施するためのいくつかの最良の形態について図面を参照して説明する。先ず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、本発明の具体例の画像切り換え装置を有する画像切り換えシステム1である。
図1に示す画像切り換えシステム1にあって、画像切り換え装置10は、入力された複数の画像に対して、入出力インターフェースの相互に異なる2種類以上の特殊効果装置を用いて特殊効果処理を施し、さらに画像合成手段を用いて画像合成処理を伴った切り換え処理を施す。
このため、画像切り換え装置10は、後述する画像合成処理部30に接続される第一の特殊効果装置22用の第一の画像出力インターフェース(SDI)20と、前記第一の特殊効果装置22用の第一の画像入力インターフェース(SDI)19と、画像合成処理部30に接続される第二の特殊効果装置27用の第二の画像出力インターフェース25(パラレル専用インターフェース)と、前記第二の特殊効果装置27用の第二の画像入力インターフェース26と、前記第一の画像出力インターフェースと前記第一の画像入力インターフェースとの組に基づいた第一経路と前記第二の画像出力インターフェースと前記第二の画像入力インターフェースとの組とに基づいた第二経路のいずれを使用するかの設定を記憶する種類記憶部33と、画像が特殊効果装置を経由するように指示を操作入力する経由指示手段36と、外部から入力された複数の画像から選択した画像および前記第一の画像入力インターフェースまたは前記第二の画像入力インターフェースからの画像について切り換え処理を行う選択スイッチ群16と、合成処理を行う合成処理部30とを備えてなる1つまたは複数の画像合成切り換え部11と、前記画像合成切り換え部11への入力画像の選択を操作入力する合成切り換え操作入力部35と、前記経由指示手段36からの指示により前記種類記憶部33を参照して設定が第一経路ならば第一の画像出力インターフェースへ前記画像合成切り換え部11に入力されている画像を出力するとともに第一の画像入力インターフェースから入力画像を取って前記画像合成切り換え部11への入力とし、設定が第二経路ならば第二の画像出力インターフェースへ前記画像合成切り換え部11に入力されている画像を出力するとともに第二の画像入力インターフェースから入力画像を取って前記画像合成切り換え部11へ入力するように制御し、前記合成切り換え操作入力部35からの入力画像選択指示に応じて前記種類記憶部33を参照して設定が第一経路ならば第一の画像出力インターフェースへの画像を選択し、設定が第二経路ならば第二の画像出力インターフェースへの画像を選択する割り当て管理部32とを有する。
以下詳細に画像切り換え装置10の構成について説明する。画像切り換え装置10は、入力される複数の画像信号に対する出力の切り換えおよび合成処理を行うスイッチャ装置である画像合成切り換え部11と、補助出力の選択を行う補助出力部40と、装置の制御を行う合成切り換え制御部31と、画像合成切り換え部11における出力切り換えおよび合成処理に対する操作入力を行うための合成切り換え操作入力部35とによって構成される。
画像切り換えシステム1を構成するとき、画像切り換え装置10は、外部の特殊効果装置と接続して、特殊効果を伴う画像の切り換え、合成を行う。以下、画像切り換えシステム1を構成している、特殊効果装置と画像切り換え装置10との接続関係について説明する。
画像切り換え装置10は、外部の特殊効果装置として、補助出力部40からSDIインターフェースで画像を受け取り、各種特殊効果を加えて、SDIインターフェースでSDI入力ライン(群)15の一つに画像を送る特殊効果装置22が利用できる。特殊効果操作入力部23は、特殊効果装置22における特殊効果処理に対する操作入力を受けるものである。なお、SDI特殊効果装置入力としては、一経路しか図示していないが、実際はV,Kの対の伝送路が設けられることが多い。
また、画像切り換え装置10は、画像合成切り換え部11から専用のパラレルインターフェースで画像を受け取り、各種特殊効果を加えて、専用のパラレルインターフェースで画像を戻す特殊効果装置27が利用できる。特殊効果操作入力部28は、特殊効果装置27における特殊効果処理に対する操作入力を受けるものである。
画像合成切り換え部11は、入力された複数の画像信号を選択して複数の出力チャンネルに接続する入力選択部12と、入力選択部12からの出力画像信号に対して種々の合成処理を施し合成処理済み出力信号37を出力端子(output)に出力する合成処理部30とによって構成される。
入力選択部12は、外部からの複数の画像信号が入力される入力ライン15a〜15iのそれぞれを、合成処理部30への複数の入力バス13a〜13cのいずれかに接続させるマトリクス状の選択スイッチ群(マトリックス)16を具備している。この選択スイッチ群16によって外部から入力される複数の画像信号が選択されて合成処理部30に供給される。
なお、入力ライン15および入力バス13が設けられる数は、これに限ったことではない。
合成処理部30は、複数の入力バス13a〜13cからの画像信号に対して、種々の画像切り換え処理および合成処理を行って合成処理済み出力信号37を出力端子(output)から出力する。この合成処理部30において行うことが可能な処理としては、通常の画像合成出力処理の他に例えば、一方の画像上に他方の画像を重ねて表示する、いわゆるキーイング合成処理や、元の画像と新たな画像との境界が、画面の一方から他方へ移動しながら画像が切り換えられていく、いわゆるワイプ機能を用いた処理(以下、ワイプ処理と呼称する)等が含まれる。
また、合成処理部30は、複数の入力バス13a〜13cのうちの任意の画像信号を、特殊効果装置27へのパラレルインタフェース出力25に対して出力する機能を有する。また、合成処理部30は、特殊効果装置27が前記出力した画像信号に対して種々の特殊効果処理を施した出力画像信号をパラレルインターフェース入力26経由で受けとり、この画像信号を用いて画像切り換え処理や合成処理を行うことが可能となっている。
この合成処理部30では、例えば、あらかじめ設定された処理パターンにしたがって、所定の画像切り換え処理(遷移処理)および合成処理が行われる。この処理パターンでは、例えばキーイング合成処理を用いて画像を切り換えるか、あるいはワイプ処理を用いて切り換えるか、あるいは合成する比率を変化させて切り換えるか等の、合成処理部30における処理動作の種類が指定されるだけでなく、元の画像と新たな画像との境界位置や合成比率等が時間経過とともにどのように移動して画像表示が切り換えられるかといった、その処理動作の時系列的な遷移状況について指定する情報が含まれる。また、この処理パターンによって指定された処理動作の進行の度合いは、処理パターンが指定された初期状態を0%とし、この指定された処理パターンにしたがった画像の切り換え処理や合成処理が徐々に進行して、処理動作が終了した状態を100%とみなす進行比率(フェーダー値)という概念で与えられる。
また合成処理部30は、切り換えの目的以外にも、たとえば字幕を画像に入れるためや、そのほかの画像の重畳のために、キーイング合成の機能を有する。例えば、入力バス13bを基本の画像を取るために使用し、入力バス13aを字幕画像を取るために使用し、基本の画像に字幕画像を重ねたものを前記合成処理済み出力信号37として出力端子(output)から出力できる。
補助出力の選択を行う補助出力部40は、外部からの複数の画像信号が入力される入力ライン15a〜15iのそれぞれを、補助出力選択バス18に接続させる(マトリクス状の)選択スイッチ群17を具備し、これによって外部からの画像信号が選択されてSDI補助出力ライン21から出力される。
なお、補助出力選択バス18およびSDI補助出力ライン21が設けられる数は、これに限ったことではない。
補助出力部40は、本装置の設置形態により特殊効果装置を接続しない場合は、外部のその他装置への、単なる画像切り換え用途として利用されることも可能である。
合成切り換え制御部31は、合成切り換え操作入力部35より出力される制御信号に基づいて、入力選択部12および合成処理部30ならびに補助出力部40における処理動作を制御する。例えば、合成処理部30における処理パターンを指定するパターン指定情報と、指定した処理パターンによる処理動作の進行比率を指定する進行比率指定情報と、選択スイッチ群16における入力画像の選択切り換え動作について指示する選択指示情報とを含む制御信号を、合成切り換え操作入力部35より受信して、入力選択部12および合成処理部30に対してこれらにおける処理動作を指定することで制御を行う。また合成処理部30におけるキーイング合成を同様に制御する。また選択スイッチ群17における補助出力画像の選択を同様に制御する。
合成切り換え制御部31には、種類記憶部33が設けられ、現在接続され使用可能な特殊効果装置が、専用インターフェースを備えたものか、それともSDIインターフェースを備えたものかを記憶する。種類記憶部33の内容は合成切り換え操作入力部35をユーザが操作することによって書き替えられる(ユーザーが設定する)。また、合成切り換え制御部31には、割り当て管理部32が設けられている。
合成切り換え操作入力部35は、合成処理部30における処理パターンや進行比率やキーイング合成動作、および入力選択部12および補助出力部40における入力画像の選択切り換え動作等を指示、指定するためのスイッチ類を具備し、これらの操作によってパターン指定情報、進行比率指定情報および選択指示情報を生成して合成切り換え制御部31に送出する。例えば、テンキーやボタンスイッチ等により合成処理部30における処理パターンの番号や入力選択部12において接続させる入力ライン15a〜15iおよび入力バス13a〜13cの番号の指定が行われ、フェーダスイッチの移動により合成処理部30における進行比率の指定が行われる。また、合成切り換え操作入力部35では、スイッチ類の操作により、合成処理部30における処理パターンの内容を設定することが可能となっている。
図2は合成切り換え操作入力部35のボタン等の配置面を示す。背景(バックグラウンド:Bkgd)の入力バスとして2系統(A,B)と、キーイング合成画像に使用するキーヤーの入力バスとしてKey1、Key2の2系統を操作するためのボタン等が図示されている。
詳細には、図2に示すように、入力バスに対応した、Key1特殊効果装置経由指示ボタン301、Key2特殊効果装置経由指示ボタン302、Bkgd−A特殊効果装置経由指示ボタン303、Bkgd−B特殊効果装置経由指示ボタン304が配置されている。これらのボタンは、該当の入力バスの画像を特殊効果装置を経由させる指示(および解除する指示)を出すものである。詳細な動作は後述する。また、Key1入力Xpt選択ボタン列305、Key2入力Xpt選択ボタン列306、Bkgd−A入力Xpt選択ボタン列307、Bkgd−B入力Xpt選択ボタン列308が配置されている。また、入力名称表示器配列309、フェーダレバー310、遷移対象指示ボタン群(Key1、Key2、Bkgd)311が配置されている。また、遷移タイプMIX指示ボタン312、遷移タイプNAM指示ボタン313、遷移タイプワイプ指示ボタン314が配置されている。
一方、画像切り換え装置10と組み合わせて使用される特殊効果装置(B)27は、合成処理部30から専用インターフェース25経由で出力された画像に対して、例えば拡大縮小、回転、表示位置の移動、変形、色調変化、および輝度変化の強調等のデジタル演算を伴う各種の特殊効果処理を施す機能を有する。特殊効果装置27は特殊効果を施した画像を専用インターフェース26経由で合成処理部30へ入力する。この特殊効果装置27では、合成処理部30と同様に、特殊効果処理の種類やその動作遷移の情報があらかじめ設定された処理パターンが、特殊効果操作入力部28によって指定され、遷移動作を行うことも可能である。特殊効果操作入力部28は、特殊効果装置27の特殊効果処理を指示するスイッチ類を備えている。
また同様に、画像切り換え装置10と組み合わせて使用される特殊効果装置(A)22は、補助出力部40からSDI補助出力ライン21経由で出力された画像に対して、例えば拡大縮小、回転、表示位置の移動、変形、色調変化、および輝度変化の強調等のデジタル演算を伴う各種の特殊効果処理を施す機能を有する。特殊効果装置22は特殊効果を施した画像30をSDI入力ライン15iへ入力する。この特殊効果装置22では、合成処理部30と同様に、特殊効果処理の種類やその動作遷移の情報があらかじめ設定された処理パターンが、特殊効果操作入力部23によって指定され、遷移動作を行うことも可能である。この構成では、特殊効果装置22から画像を受け取るSDI入力ライン(15i)は、固定的に決まっている。特殊効果操作入力部23は、特殊効果装置(A)22の特殊効果処理を指示するスイッチ類を備えている。
このように、図1に構成を示した画像切り換えシステム1にあって画像切り換え装置10では、合成切り換え操作入力部35からの操作により、キーイング処理やワイプ処理等の画像切り換え処理および合成処理を行うことが可能となっている。また、画像切り換え装置10では、入力された画像を専用インターフェース25を備えた特殊効果装置27か、またはSDIインターフェース20を備えた特殊効果装置22を経由させて、使用することが出来る。
次に、本発明の特徴である、特殊効果装置を経由される指示による動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
合成切り換え制御部31には、割り当て管理部32の機能が設けられており、この機能を用いることによって特殊効果装置を経由される動作を行うことになる。
図3は、操作者が合成切り換え操作入力部35を用いて、特殊効果装置経由指示を操作入力した際の動作を説明するフローチャートである。
例えば、操作者により、入力バス13aについて、特殊効果装置経由指示が入力され、合成切り換え制御部31がその指示を受信する(ステップS1)。すると、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33を参照し(ステップS2)、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているかを(ステップS3)にて判断する。
ステップS3にて、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESでステップS4に進み、入力バス13aが選択している入力画像を、補助出力選択バス18で選択する。
かつ、入力バス13aで、特殊効果済み出力19が来ているSDI入力ライン19iを選択する(ステップS5)。この結果、特殊効果装置22を経由した画像を合成処理部30に入力することができる。
一方、ステップS3にて専用インターフェースが設定されていると判断したならば、NOでステップS6に進み、合成処理部30で入力バス13aからの画像を一旦パラレル専用インターフェース25経由で特殊効果装置27へ送り、パラレル専用インターフェース26経由で戻ってくる画像を取る(ステップS6)。この結果、特殊効果装置27を経由した画像を合成処理部30に入力することができる。
図4は、合成切り換え操作入力部35から入力バス13aの入力選択指示を操作入力された際の動作を説明するフローチャートである。先ず、操作者が合成切り換え操作入力部35を用いて入力選択指示を出したのに対して、合成切り換え制御部31が入力xの選択操作を受信する(ステップS11)。すると、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33を参照し、特殊効果装置を経由しているバスに対する指示か、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているか判断する(ステップS12)。
ステップS12にて、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESによりステップS13に進み、入力バス13aは切り換えずに、補助出力選択バス18で、入力xを選択する。
一方、ステップS12にて、専用インターフェースが設定されていると判断したか、または特殊効果装置を経由していないバスに対する指示と判断したならば、NOでステップS14に進み、入力バス13aで入力xを選択する。
この動作により、どちらの種類の特殊効果装置22又は27が使用されていても、操作入力された選択画像を正しく選択し、特殊効果装置経由で合成処理部30に送ることができる。
特殊効果装置経由を解除する指示を受けた場合は、各バスの選択を復元する処理(SDIインターフェースが設定されていれば、補助出力選択バスの選択を入力バス13aに移す処理)を行うが、これは自明であるので処理手順の説明を省略する。
図5は、別の種類の操作入力部として、画像の切り換え遷移タイプ(Transition Type)の選択肢として特殊効果指示を有する合成切り換え操作入力部35’を示す図である。切り換え遷移タイプに特殊効果指示(特殊効果装置を使用するもの)を設ける場合、合成切り換え制御部31から制御信号を各特殊効果装置へ送る必要があり、そのための制御ラインで両者が接続されている必要がある。
この遷移タイプ特殊効果指示ボタン315が選択された場合は、切り換え遷移タイプとして特殊効果が選択され、切り換え対象の入力バスについて、前記の処理と同様にして種類記憶部33の設定に従って特殊効果装置を経由させ、かつ切り換え制御(進行比率など)を種類記憶部33の設定に従っていずれかの特殊効果装置に送り、切り換え遷移を実行する。
この場合、画像合成切り換え部31と特殊効果装置とに対する共通の制御情報が合成切り換え操作入力部35より合成切り換え制御部31に供給され、特殊効果装置には、切り換えのパターン指定情報および進行比率指定情報等が、合成切り換え制御部31を介して供給される。すなわち、特殊効果装置と合成処理部30とに対する動作制御を、合成切り換え操作入力部35のみで行うことが可能である。
以上説明したように、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33を参照して処理を変える制御により、二種類のインターフェースの特殊効果装置のいずれも設定を変えるだけで同じように使用でき、また常に、特殊効果装置を経由しない場合と同じ操作で所望の入力を選択できる。
なお、この画像切り換えシステム1では、特殊効果装置のインターフェースの種類を、予め操作者が合成切り換え操作入力部35等を用いて、合成切り換え制御部31の種類記憶部33に手動で設定している。
好ましくは、合成切り換え制御部31と、設置した特殊効果装置22又は27とを結ぶ通信路を設け、双方が起動して通信が可能になった時点で、特殊効果装置が自身の(インターフェースの)種類を合成切り換え制御部31に伝えるようにしてもよい。合成切り換え制御部31は、受信した種類を種類記憶部33に書き込む。この処理により、種類記憶部33への設定を手動で行う必要が無くなり、設置されている特殊効果装置に合ったインターフェースが自動的に選択されるようになる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態も、本発明の具体例の画像切り換え装置を有する画像切り換えシステム5である。
図6に示す画像切り換えシステム5にあって、画像切り換え装置50は、入力される複数の画像信号に対する出力の切り換えおよび合成処理を行うスイッチャ装置である複数の画像合成切り換え部11a及び11bと、補助出力の選択を行う補助出力部40と、装置の制御を行う合成切り換え制御部51と、画像合成切り換え部11a及び11bにおける出力切り換えおよび合成処理に対する操作入力を行うための合成切り換え操作入力部55とによって構成される。
画像切り換えシステム5を構成するとき、画像切り換え装置50は、外部の複数の特殊効果装置と接続して、特殊効果を伴う画像の切り換え、合成を行う。以下、画像切り換えシステム5を構成している、2系統の各複数の特殊効果装置と画像切り換え装置50との接続関係について説明する。
外部の特殊効果装置としては、補助出力部40からSDIインターフェースで画像を受け取り、各種特殊効果を加えて、SDIインターフェースでSDI入力ライン(群)の一つに画像を送る特殊効果装置22a・・・22mが利用できる。特殊効果操作入力部23a・・・23mは、特殊効果装置22a・・・22mにおける特殊効果処理に対する操作入力を受けるものである。なお、SDI特殊効果装置入力としては、実際はV,Kの対の伝送路が設けられることが多い。
また、画像切り換え装置50は、画像合成切り換え部11a及び11bから専用のパラレルインターフェースで画像を受け取り、各種特殊効果を加えて、専用のパラレルインターフェースで画像を戻す特殊効果装置27a、27b・・・27nが利用できる。特殊効果操作入力部28は、特殊効果装置27a、27b・・・27nにおける特殊効果処理に対する操作入力を受けるものである。
パラレル専用インターフェースによって接続される複数の特殊効果装置27a、27b、...27n(数は限定しない)は、切り換えインターフェースの機能を有する効果接続部56によって接続されており、画像合成切り換え11a,11bに動的に割り当てて接続される。効果接続部56は、合成切り換え制御部51によって制御される。
画像合成切り換え部11a及び11bは、図1に示した画像合成切り換え部11と同様に、入力された複数の画像信号を選択して複数の出力チャンネルに接続する入力選択部12と、入力選択部12からの出力画像信号に対して種々の合成処理を施して出力する合成処理部30とによって構成される。
よって、画像切り換え部11a及び11b内の構成は、図1に示したのと同様であるのでここでは説明を省略する。
また、補助出力部40、合成切り換え制御部51の構成も、図1に示した、補助出力部40、合成切り換え制御部31の構成と同様である。
以上に説明した構成では、2系統の各複数の特殊効果装置と画像合成切り換え部11a及び11bとの組み合わせは固定的ではなく、接続可能な数の範囲で任意に組み合わせることが可能である。
合成切り換え制御部51の種類記憶部53には、利用可能な特殊効果装置の数だけ、特殊効果装置の種類を記憶する領域が設けられている。特殊効果装置は番号によって識別されるが、ある番号の特殊効果装置は、(SDIインターフェースかパラレル専用インターフェースかの)いずれかのインターフェースを備え、その情報が種類記憶部53に設定されている。また、種類記憶部53は、特殊効果装置の番号毎に、SDIインターフェースの場合の補助出力選択バスとSDI入力ラインが設定されている。これらは、通常V,Kの対が必要なため、対で記憶される。
種類記憶部53の設定は、合成切り換え操作入力部55から設定できる。図7には、種類記憶部53の内容例90を示す。ただし、以下の動作説明には対応していない。図7にあって、番号欄91の“1”〜“4”は、各特殊効果装置に対応している。番号“1”、“2”の特殊効果装置は、I/F欄92に示すようにSDIインターフェースを備えている。補助出力バス番号欄93に示すように、番号1の特殊効果装置の補助出力バスは7,8であり、番号2の特殊効果装置の補助出力バスは9,10である。また、入力ライン番号欄94に示すように、番号1の特殊効果装置の入力ライン番号は17,18であり、番号2の特殊効果装置の入力ライン番号は19,20である。
なお、特殊効果装置によっては、V,Kの対に加えて、オプションで別の入力を受け取る場合もあり、そのような特殊効果装置に対応する場合、さらに追加で補助出力バス番号を記憶する。
図8は合成切り換え操作入力部55に設けられる特殊効果装置経由指示ボタンと関連するボタンを示す図である。ME1、ME2、ME3及びME4と記された画像合成切り換え部選択ボタン601は、指示の対象とする画像合成切り換え部を選択するためのボタンである。最後に押された一つのボタンのみが点灯し、選択されていることを示す。消灯しているボタンを押すことで、それを選択点灯させることが出来る。
KEY1、KEY2、BKGD−A、BKGD−Bと記された対象バス選択ボタン602は、指示の対象とする入力バスを選択するためのボタンである。最後に押された一つのボタンのみが点灯し、選択されていることを示す。消灯しているボタンを押すことで、それを選択点灯させることが出来る。
DME1〜DME8と記された特殊効果装置経由指示ボタン603は、画像合成切り換え部選択ボタン601,対象バス選択ボタン602の両ボタンにより選択されたバスの画像について、特殊効果装置を経由するよう、指示を出す。特殊効果装置経由指示ボタン603は、押すと点灯状態になり、特殊効果装置を経由していることを示す。点灯状態で再度押すと、消灯し、経由しなくなったことを示す。
特殊効果装置経由指示ボタン603は前述したように8個という複数設けられており複数の特殊効果装置のいずれかを選択して利用可能になっている。ただし、既に他のバス(他の画像合成切り換え部のバス、または同じ画像合成切り換え部の別のバス)で利用されているものは押しても利用できない。また、一つの画像合成切り換え部11から利用できる特殊効果装置の数は限られており、例えば2系統までで、3つ以上は利用できない。
図9は、操作者が合成切り換え操作入力部55を用いて、特殊効果装置経由指示を操作入力した際の動作を説明するフローチャートである。説明を簡単にするため、種類記憶部に記憶する経路のV,Kの対を、一つの番号で示して説明する。また、図7に示した表の内容を例示するため、変数Cで表を参照して説明する。図10は、画像合成切り換え部11b内の各部と、周辺各部との接続関係を示す図である。
例えば、操作者により、入力バス13aに対する特殊効果装置(番号C)経由指示が入力され、合成切り換え制御部51がその指示を受信する(ステップS31)。すると、合成切り換え制御部51は、ステップS32にて、特殊効果装置(番号C)は空いていて、かつ指定入力バス13aの画像合成切り換え部11bから利用可能か否かという条件をチェックする。ステップS32にて前記の条件をチェックし、利用可能である(YES)と判断すれば、ステップS33に進んで図7に示したような内容例の種類記憶部53を参照する。種類記憶部53を参照し、行95にて指定された特殊効果装置番号(番号C)について、ステップS34にて、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているか判断する。
ステップS34にて、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESとなり、ステップS35に進み、種類記憶部53から、番号Cに対応する補助出力選択バスの番号A(18)とSDI入力ラインP(19)を得る。次に、ステップS35にて入力バスN(13a)が選択している入力画像を、特殊効果装置番号Cに対応する補助出力選択バスA(18)で選択する。
かつ、ステップS37にて、入力バスN(13a)で、番号Cに該当する特殊効果装置から特殊効果済み出力(19)が来ているSDI入力ラインP(19i)(特殊効果装置番号に対応する入力ライン)を選択する。この結果、特殊効果装置22iを経由した画像を画像合成切り換え部内の合成処理部30に入力することができる。
一方、ステップS34にて、図7の行96を参照して、専用インターフェースが設定されていると判断したならば、NOとなり、ステップS38に進み、効果接続部56において、番号Cの特殊効果装置27iへ経路を接続する。そして、ステップS39にて、合成処理部30で入力バス(13a)からの画像を効果接続部56経由で特殊効果装置27iへ送り、効果接続部56経由で戻ってくる画像を後の処理に使う。
同時に、効果接続部56を制御して、番号に該当する特殊効果装置27iに画像の入出力(送りと戻り)経路が接続されるようにする。この結果、特殊効果装置27iを経由した画像を合成処理部30に入力することができる。
図11は、合成切り換え操作入力部55から入力バス(13a)の入力選択指示を操作入力された際の動作を説明するフローチャートである。先ず、操作者が合成切り換え操作入力部55を用いて入力選択指示を出したのに対して、合成切り換え制御部51が入力xの選択操作を受信する(ステップS41)。すると、合成切り換え制御部51は、種類記憶部53を参照し、特殊効果装置を経由しているバスに対する指示か、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているか判断する(ステップS42)。
ステップS42にて、図7の行95に例示するような内容が参照され、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESによりステップS43に進み、種類記憶部53から、番号Cに対応する補助出力選択バスの番号Aを得る。次に、ステップS43にて、補助出力選択バスAで、入力xを選択する。
一方、ステップS42にて、図7の行96に例示するような内容が参照され、専用インターフェースが設定されていると判断したか、または特殊効果装置を経由していないバスに対する指示と判断したならば、NOでステップS45に進み、入力バスNで指定入力xを選択する。
この動作により、どちらの種類の特殊効果装置22又は27が使用されていても、操作入力された選択画像を正しく選択し、特殊効果装置経由で合成処理部30に送ることができる。
このような、合成切り換え制御部51による種類記憶部53を用いた制御により、特殊効果装置を複数接続・使用する構成に置いて、二種類のインターフェースの特殊効果装置を混在して使用でき、また常に、特殊効果装置を経由しない場合と同じ操作で所望の入力を選択できる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態も、本発明の具体例の画像切り換え装置を有する画像切り換えシステム9である。
図12に示す画像切り換えシステム9にあって、画像切り換え装置90は、入力される複数の画像信号に対する出力の切り換えおよび合成処理を行うスイッチャ装置である画像合成切り換え部91と、補助出力の選択を行う補助出力部40と、装置の制御を行う合成切り換え制御部31と、画像合成切り換え部91における出力切り換えおよび合成処理に対する操作入力を行うための合成切り換え操作入力部35とによって構成される。
この画像切り換えシステム9にあって、画像切り換え装置90は、画像合成切り換え部91の中で画像を加工してから合成処理する。そして、加工済みの画像に対して特殊効果を施すように特殊効果装置22、27が画像切り換え装置90に接続される。
画像合成切り換え部91は、入力選択部12と、合成処理部30の他に、画像加工部92を備える。画像加工部92は、入力バス13a〜13c、及び予備入力バス14のいずれにも配置可能であり、配置されると、そのバスから受けた画像を加工できる。この加工は、例えばキーイング合成に好適な信号となるように信号波形を変化させるものである。画像加工部92で加工処理済みの画像は、加工画像再入力経路93を通って補助出力選択バス18へ入力の一つとして送られる。
画像加工部92は、この図12では1入力を受け1出力を出すように書かれているが、ビデオ(Video)用画像とキー(Key)ソース用画像の対の入力を受け、加工して対で出力するものも、この構成が適用可能である。画像加工部92が2入力、2出力となり、加工画像再入力経路93が、対応して2経路となる。
予備入力バス14は、他の入力バス13a〜13cと同じ機能を有するが、合成切り換え操作入力部35から直接入力選択を指定することは出来ない。操作者には直接存在を見せない、内部用途のバスである。
なお、図12では、SDI補助出力ラインなど、一経路しか図示していないが、実際はV,Kの対の伝送路が設けられていることが多い。また、図12では、特殊効果装置(B)22周辺の記載を省略しているが、前記図6と同様に、効果接続部56を介して複数の特殊効果装置27a、27b・・・27nに接続可能な構成である。
次に、画像切り換えシステム9を構成している画像切り換え装置90の動作について、前記第1の実施の形態と異なる点を説明する。図13は、操作者が合成切り換え操作入力部35を用いて、特殊効果装置経由指示を操作入力した際の動作を説明するフローチャートである。
例えば、操作者により、入力バス13aに対する特殊効果装置(番号C)経由指示が入力され、合成切り換え制御部51がその指示を受信する(ステップS51)。すると、合成切り換え制御部31は、ステップS52にて、特殊効果装置(番号C)は空いていて、かつ指定入力バス13aの画像合成切り換え部11から利用可能か否かという条件をチェックする。
ステップS52にて前記の条件をチェックし、利用可能である(YES)と判断すれば、ステップS53に進んで図7に示したような内容例の種類記憶部33を参照する。種類記憶部33を参照し、行95にて指定された特殊効果装置番号(番号C)について、ステップS54にて、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているか判断する。
ステップS54にて、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESとなり、ステップS55に進み、入力バスN(13a)は、画像加工部92を経由するバスか否かをチェックする。ステップS55にて、指定入力バスN(13a)は、画像加工部92を経由するバスであると判断すると、YESとなり、ステップS56に進む。
ステップS56にて、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33から、番号Cに対応する補助出力選択バスの番号A(18)とSDI入力ラインP(19)を得る。次に、ステップS57にて、加工画像再入力経路93を、補助出力選択バスA(18)で選択する。そして、ステップS58にて、予備入力バス14で、特殊効果済み出力であるSDI入力ラインPを選択する。
ステップS55にて、入力バスNは、画像加工部92を経由するバスではないと判断すると、NOとなり、ステップS59に進み、種類記憶部33から、番号Cに対応する補助出力選択バスの番号AとSDI入力ラインPを得る。次に、ステップS60にて、入力バスNが選択している入力画像を、補助出力選択バスAで選択する。そして、ステップS61にて、入力バスNで、特殊効果済み出力であるSDI入力ラインPを選択する。
一方、ステップS54にて、専用インターフェースが設定されていると判断したならば、NOとなり、ステップS62に進み、前記図6に示したような構成の効果接続部56において、番号Cの特殊効果装置27iへ経路を接続する。そして、ステップS63にて、合成処理部30の中で入力バスNから入った画像を効果接続部56経由で特殊効果装置27iへ送り、効果接続部56経由で戻ってくる画像を、後の処理に使う。
同時に、効果接続部56を制御して、番号に該当する特殊効果装置27iに画像の入出力(送りと戻り)経路が接続されるようにする。この結果、特殊効果装置27iを経由した画像を合成処理部30に入力することができる。
図14は、合成切り換え操作入力部35から入力バス(13a)の入力選択指示を操作入力された際の動作を説明するフローチャートである。先ず、操作者が合成切り換え操作入力部35を用いて入力選択指示を出したのに対して、合成切り換え制御部31が入力xの選択操作を受信する(ステップS71)。すると、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33を参照し、特殊効果装置を経由しているバスに対する指示か、SDIインターフェースが設定されているか、専用インターフェースが設定されているか判断する(ステップS72)。
ステップS72にて、SDIインターフェースが設定されていると判断したならば、YESによりステップS73に進み、種類記憶部33を参照し、入力バスNは画像加工部92を経由するバスか否かをチェックする。このステップS73にて、入力バスNは画像加工部92を経由するバスであると判断すると、ステップS74に進み、入力バスNで指定入力xを選択する。
ステップS73にて、入力バスNは画像加工部92を経由するバスではないと判断すると、NOとなり、ステップS75に進む。ステップS75にて、合成切り換え制御部31は、種類記憶部33から、番号Cに対応する補助出力選択バスの番号Aを得る。そして、ステップS76に進み、補助出力選択バスAで指定入力xを選択する。
また、ステップS72にて、専用インターフェースが設定されていると判断したか、または特殊効果装置を経由していないバスに対する指示と判断したならば、NOでステップS77に進み、入力バスNで指定入力xを選択する。
このような制御に基づいた動作により、特殊効果装置を経由しない場合、あるいは画像加工部92を経由しないバスの場合と、常に同じ操作で所望の入力を選択でき、また画像加工部92で先に処理された画像に特殊効果を施すことができる。
図15〜図20には、画像切り換えシステム9にて各種デジタルマルチエフェクトDME処理を行う際の信号処理の流れを示す。
図15は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にて特殊効果が施された画像1チャンネルを合成処理部30が画像切り換え遷移に使用して切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18からのAUX(DME CH1 V)と、AUX(DME CH1 K)がSDI補助出力ライン21からSDIDME22に送り系統(破線で図示する)にしたがって供給される。SDIDME22で特殊効果処理が施された経路であるプライマリーPrimary(DME CH1 V)と、プライマリーPrimary(DME CH1 K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、選択スイッチ群(クロスポイントXPT)16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、TRBG(V)、TRBG(K)、TRANS1(K)、TRANS2(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施された画像1CHをワイプ処理同様に切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
図16は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にて特殊効果が施された画像2チャンネルを合成処理部30が画像切り換え遷移に使用して切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18からのAUX(DME CH1 V)、AUX(DME CH1 K)、AUX(DME CH2 V)と、AUX(DME CH2 K)がSDI補助出力ライン21からSDIDME22に送り系統(破線で図示する)にしたがって供給される。SDIDME22で特殊効果処理が施されたプライマリーPrimary(DME CH V)と、プライマリーPrimary(DME CH K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、選択スイッチ群(クロスポイントXPT)16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、TRBG(V)、TRBG(K)、TRANS1(K)、TRANS2(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施された画像2CHをワイプ処理同様に切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
図17は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にてキー信号に特殊効果が施された画像1チャンネルを合成処理部30が画像切り換え遷移に使用して切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18から画像加工部92にキー信号KEY−V、KEY−Kが、KEY−FILL、KEY−SRCとして入力される。画像加工部92にて画像加工された画像信号ProcV、ProcKはローカルクロスポイント100を通り、補助出力選択バス18でリエントリーされた後、補助出力ラインからAUX(DME CH1 V)と、AUX(DME CH1 K)として、SDIDME22に送り系統(破線で図示する)にしたがって供給される。つまり、補助出力部40では、画像信号ProcV、ProcKを使い、SDI補助出力ラインにKEYの画像を送るため、固定でProcV、ProcKのリエントリを行う。SDIDME22で特殊効果処理が施されたプライマリーPrimary(DME CH V)と、プライマリーPrimary(DME CH K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、再度選択スイッチ群16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、TRK(V)、TRK(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施されたキー画像1CHをワイプ処理により切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
図18は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にてキー信号に特殊効果が施された画像2チャンネルを合成処理部30が画像切り換え遷移に使用して切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18から画像加工部92にキー信号KEY−V、KEY−Kが、KEY−FILL、KEY−SRCとして入力される。画像加工部92にて画像加工された画像信号ProcV、ProcKはローカルクロスポイント100を通り、補助出力選択バス18でリエントリ(一点鎖線で図示する)された後、補助出力ラインからAUX(DME CH1 V)、AUX(DME CH1 K)、AUX(DME CH2 V)と、AUX(DME CH2 K)として、SDIDME22に送り系統(破線と前記一点鎖線で図示する)にしたがって供給される。なお、セカンドチャンネルの画像は、ファーストチャンネルと同じ画像になるようにする。つまり、補助出力部40では、画像信号ProcV、ProcKを使い、SDI補助出力ラインにKEYの画像を送る(破線で図示する)ため、固定でProcV、ProcKのリエントリ(一点鎖線で図示する)を行い、同じ画像の2CHをSDIDME22に送る。SDIDME22で特殊効果処理が施されたプライマリーPrimary(DME CH V)と、プライマリーPrimary(DME CH K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、再度選択スイッチ群16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、TRK(V)、TRK(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施されたキー画像2CHをワイプ処理により切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
図19は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にて画像加工信号Proc.Kに特殊効果が施された画像1チャンネルを使って合成処理部30が切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18から画像加工部92にキー信号KEY−V、KEY−Kが、KEY−FILL、KEY−SRCとして入力される。画像加工部92にて画像加工された画像信号ProcV、ProcKはローカルクロスポイント100を通り、補助出力選択バス18でリエントリ(一点鎖線で図示する)された後、補助出力ラインからAUX(DME CH1 V)と、AUX(DME CH1 K)として、SDIDME22に送り系統(破線と前記一点鎖線で図示する)にしたがって供給される。つまり、補助出力部40では、画像信号ProcV、ProcKを使い、SDI補助出力ラインにProc.Kを送る(破線で図示する)ため、固定でProcV、ProcKのリエントリ(一点鎖線で図示する)を行う。SDIDME22で特殊効果処理が施されたプライマリーPrimary(DME CH V)と、プライマリーPrimary(DME CH K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、再度選択スイッチ群16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、KEY(V)、KEY(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施された画像1CHのKEY(K)を使って合成することで出力画像を切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
図20は、外付けのSDIDME(特殊効果装置)22にて画像加工信号Proc.Kに特殊効果が施された画像2チャンネルを使って合成処理部30が切り換える処理の信号の流れを示す図である。補助出力部40の補助出力選択バス18から画像加工部92にキー信号KEY−V、KEY−Kが、KEY−FILL、KEY−SRCとして入力される。画像加工部92にて画像加工された画像信号ProcV、ProcKはローカルクロスポイント100を通り、補助出力選択バス18でリエントリ(一点鎖線で図示する)された後、補助出力ラインからAUX(DME CH1 V)、AUX(DME CH1 K)、AUX(DME CH2 V)と、AUX(DME CH2 K)として、SDIDME22に送り系統(破線と前記一点鎖線で図示する)にしたがって供給される。なお、セカンドチャンネルの画像のVは、AUXで選んだ画像を使い、Kはファーストチャンネルで選んだ画像を使う。つまり、補助出力部40では、画像信号ProcV、ProcKを使い、AUXにKEYの画像を送るため、固定でProcV、ProcKのリエントリを行う。SDIDME22で特殊効果処理が施されたプライマリーPrimary(DME CH V)と、プライマリーPrimary(DME CH K)は、戻り系統(実線で図示する)にしたがって、再度選択スイッチ群16で選択され、画像合成切り換え部91に戻る。つまり、画像合成切り換え部91は、DMEV,Kで戻ってきた信号を受け取る。これらの戻りの信号は、画像合成切り換え部91内のローカルクロスポイント100で選択されたのち、画像処理部(MIXER)30に、KEY(V)、KEY(K)として入る。合成処理部30は、特殊効果が施された画像2CHによるKEY(K)を使って合成することで出力画像を切り換える。ローカルクロスポイント100から合成処理部30へのバスは専用I/Fと同じようにする。なお、戻り系統は使用するDME CHの中で一番若いCHに設定されているプライマリーPrimaryに戻りの信号が特殊効果装置で合成されて出力されてくる。
ところで、前記第1〜第3の実施の形態の画像切り換えシステム1,5,9にあっては、特殊効果装置の種類によって、画像の入力を受けてから、特殊効果を施して出力するまでに、1フィールドないしは1フレームの遅延を要する場合がある。
このような特殊効果装置を前記各画像切り換え装置で利用する場合は、特殊効果装置へ送る画像の経路の切り換えなどの制御だけを、それ以外の部分の制御よりも前記遅延に応じて1フィールドないしは1フレーム先に行う。そして、それ以外の部分は、1フィールドないしは1フレーム後に、丁度特殊効果装置から所望の特殊効果が施された画が戻ってくるタイミングで、動作させる。このようなタイミング制御により、画の切り替わりを、特殊効果装置を経由しない(部分を通過した)画像と合わせることが出来る。本発明の実施には、このような制御の遅延を取り入れる事も可能である。
また、特殊効果装置の種類によって、この遅延の量を変えるように制御することも可能である。種類記憶部に遅延量に関する情報を記憶させ、参照して、送り元のバスの選択切り換えに対して、それ以外のバスの選択スイッチ群の動作などをその情報に応じた所定量だけ遅延させれば良い。
なお、以上の説明では特殊効果装置の種類を二種類として説明したが、接続インターフェースが異なる三種類の特殊効果装置を用いる構成であっても、本発明を適用することが出来る。また、画像合成切り換え部の数、特殊効果装置の数、入力バスの数なども、任意の数で適用可能である。
また、実施の形態にあっては、画像切り換え装置を、図1等を参照したハードウェア構成で説明したが、画像切り換え装置としては、本発明の画像切り換え方法に基づいたプログラムを、CD−ROM、HDD、その他ディスク状記録媒体や、半導体記録媒体などに格納し、ワークステーション、パーソナルコンピュータなどのコンピュータにて実行することにより実現してもよい。
以下、本発明の画像切り換え方法を記述する。すなわち、画像切り換え方法は、入力された複数の画像に対して、入出力インターフェースの相互に異なる2種類以上の特殊効果装置を用いて特殊効果処理を施し、さらに画像合成工程を用いて画像合成処理を伴った切り換え処理を施すための画像切り換え方法において、第一の特殊効果装置用の第一の画像出力インターフェースと第一の特殊効果装置用の第一の画像入力インターフェースとの組に基づく第一経路と、前記画像合成手段に接続される第二の特殊効果装置用の第二の画像出力インターフェースと前記第二の特殊効果装置用の第二の画像入力インターフェースとの組とに基づく第二経路のいずれを使用するかの設定を記憶する種類記憶部を用いてなり、 画像が特殊効果装置を経由するように指示を操作入力する経由指示工程と、外部から入力された複数の画像から選択した画像および前記第一の画像入力インターフェースまたは前記第二の画像入力インターフェースからの画像について切り換え処理を行う選択スイッチ工程と、合成処理を行う前記画像合成工程とを備えてなる画像合成切り換え工程と、前記画像合成切り換え工程への入力画像の選択を操作入力する合成切り換え操作入力工程と、前記経由指示工程からの指示により前記種類記憶部を参照して設定が第一経路ならば第一の画像出力インターフェースへ前記画像合成切り換え工程に入力されている画像を出力するとともに第一の画像入力インターフェースから入力画像を取って前記画像合成切り換え工程への入力とし、設定が第二経路ならば第二の画像出力インターフェースへ前記画像合成切り換え工程に入力されている画像を出力するとともに第二の画像入力インターフェースから入力画像を取って前記画像合成切り換え工程へ入力するように制御し、前記合成切り換え操作工程からの入力画像選択指示に応じて前記種類記憶部を参照して設定が第一経路ならば第一の画像出力インターフェースへの画像を選択し、設定が第二経路ならば第二の画像出力インターフェースへの画像を選択する割り当て管理工程とを有する。
この画像切り換え方法は、前記図3及び図4、図9及び図11、図13及び図14に示した処理手順を実行するプログラムに具体化できる。このプログラムは、前述したような各種記録媒体に格納できる。このプログラム記録媒体がコンピュータに装着されると、コンピュータは、中央演算処理部(CPU)により、バスを介してプログラムの各ステップ(工程)を逐次ワークエリア(RAMなど)に取り出し、実行することによって、前記図1等にハードウェア構成を示した画像切り換え装置として機能する。
1 画像切り換えシステム、10 画像切り換え装置、11 画像合成切り換え部、12 入力選択部、13 入力バス、15 入力ライン、16 選択スイッチ群、18 補助出力選択バス、22 外付けSDI特殊効果装置、23 特殊効果操作入力部、27 専用IF特殊効果装置、28 特殊効果操作入力部、31 合成切り換え制御部、32 割り当て管理部、33 種類記憶部、35 合成切り換え操作入力部