JP3646086B2 - マルチシグナルマトリクススイッチャ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の入力チャンネルから入力される、NTSCやRGBなどの複数種類の映像信号を、複数の出力チャンネルに出力することの出来る、マルチシグナルマトリクススイッチャに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種のマルチシグナルマトリクススイッチャは、複数の入力チャンネルを持ち、かつ複数の出力チャンネルを持っており、入力チャンネルにビデオ装置、パソコンその他の複数の映像入力ソースが接続され、出力チャンネルにディスプレイやプロジェクタなどの複数の映像出力装置が接続され、それら映像入力ソースと複数の映像出力装置を、内部のマトリクススイッチで適宜切り替えることにより、特定の映像入力ソースと特定の映像出力装置を接続する機能を有している。
【0003】
そして、このマルチシグナルマトリクススイッチャを用いることにより、特定の映像入力ソースと特定の映像出力装置を接続して映像出力ラインを構築し、該映像出力ラインを複数組、同時に稼働させることにより、各映像出力ラインを介して、複数の映像入力を同時に、複数の映像出力装置に出力して、多様な映像表現を可能とすることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のマルチシグナルマトリクススイッチャは、個々の入力チャンネル毎に、画質、サイズ、表示位置などの出力映像パラメータを調整することは出来なかった。また、入力チャンネルを切り替えて、特定の出力チャンネルに入力チャンネルを介して接続される入力機器を変更するたびに、出力映像パラメータの調整が必要で、極めて操作が煩雑であった。
【0005】
更に、効果的なプレゼンテーションを行うには、映像入力ソース及び映像出力装置を適宜切り替えて、即ち、映像出力ラインを変更して映像を表示することが行われるが、ある時点の複数組の映像出力ラインを、他の映像入力ソース及び映像出力装置の組み合わせから成る複数組の映像出力ラインに切り替え変更することは、極めて煩雑で、切り替えミスが生じやすい欠点があった。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑み、各入力チャンネル毎に出力映像パラメータを調整し、その状態を格納しておくことが出来、また、入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせ複数、格納しておくことの出来る、マルチシグナルマトリクススイッチャを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数種類の映像信号が入力される複数の入力チャンネル(A、B、C、D、E、F、G、H)を有し、映像信号が出力される複数の出力チャンネル(I、J、K)を有し、それら入力チャンネルと出力チャンネルの間に、特定の前記出力チャンネル(例えば、出力チャンネルJ(出力2))と特定の前記入力チャンネル(例えば、入力チャンネルC(入力3))を接続することにより構築される映像出力ラインを複数組、構築し得るスイッチング手段(7)を設けた、マルチシグナルマトリクススイッチャ(1)において、
前記各出力チャンネルに出力される映像信号の出力映像を、前記映像出力ライン毎に調整し得る出力映像調整手段(10)と、
前記映像出力ライン毎に調整された出力映像に付いての出力映像パラメータを、該映像出力ライン毎に区別して格納する、出力映像パラメータ格納手段(11)と、を設け、
前記出力映像調整手段(10)は、前記スイッチング手段(7)により構築された映像出力ラインが、前記出力映像パラメータ格納手段(11)に格納された出力映像パラメータに対応する映像出力ラインである場合に、前記出力映像パラメータ格納手段(11)から前記対応する映像出力ラインに対応する出力映像パラメータを読み出して、該読み出された出力映像パラメータに基づいて前記出力画像を調整することを特徴として構成される。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のマルチシグナルマトリクススイッチャにおいて、前記出力映像調整手段(10)は、各出力チャンネルに出力される映像信号の出力映像を調整する際に、該出力チャンネルに接続された映像出力装置上に、調整すべき出力映像についての出力映像パラメータに関する調整メニュー(MENU)を表示させるようにしたことを特徴として構成される。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のマルチシグナルマトリクススイッチャにおいて、前記複数組の映像出力ラインの前記出力チャンネルと前記入力チャンネルの接続状態(即ち、映像出力ライン)を格納する、映像出力ライン格納手段(13)を設けて構 成される。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3記載のマルチシグナルマトリクススイッチャにおいて、前記映像出力ライン格納手段(13)は、複数組の映像出力ラインの前記出力チャンネル(I、J、K)と前記入力チャンネル(A、B、C、D、E、F、G、H)の接続状態を、複数格納することが出来、
前記映像出力ライン格納手段に対して、それら格納された複数の映像出力ラインの出力チャンネル(I、J、K)と入力チャンネル(A、B、C、D、E、F、G、H)の接続状態の組み合わせを、選択的に読み出し、前記スイッチング手段(7)に当該接続状態を実現するように制御する、スイッチング制御手段(12)を設けて構成される。
【0011】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、出力映像調整手段(10)により、各出力チャンネルに出力される映像信号の出力映像を、前記映像出力ライン毎に調整する事が出来、出力チャンネルに接続される映像出力装置の種類に応じたきめの細かな調整が可能となる。また、出力映像パラメータ(例えば、画質、画像サイズ、座標位置、解像度など)が、映像出力ライン毎に区別して格納され、出力映像調整手段による出力画像の調整は、対応する映像出力ラインに関する出力映像パラメータを読み出して、該読み出された出力映像パラメータに基づいて行われるので、予め映像出力ライン毎に出力画像パラメータを調整して格納しておくことにより、プレゼンテーションの本番などで、画像の調整作業を行うことなく、直ちに適切な状態で映像を表示することが出来る。
【0012】
請求項2の発明によれば、出力チャンネルに接続される映像出力装置の種類に応じたきめの細かな調整が可能となると共に、映像出力装置上に表示される調整メニュー(MENU)を見ながら、出力映像の調整を行うことが出来る。
【0013】
請求項3の発明によれば、出力チャンネルに接続される映像出力装置の種類に応じたきめの細かな調整が可能となると共に、複数組の映像出力ラインの前記出力チャンネルと前記入力チャンネルの接続状態(即ち、映像出力ライン)を格納する、映像出力ライン格納手段(13)を設けたので、複雑な入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせからなる映像出力ラインを複数組、間違いなく記録しておくことが出来、信頼性の高いマルチシグナルマトリクススイッチャの提供が可能となる。
【0014】
請求項4の発明によれば、出力チャンネルに接続される映像出力装置の種類に応じたきめの細かな調整が可能となると共に、スイッチング制御手段(12)が、格納された複数の映像出力ラインの出力チャンネルと入力チャンネルの接続状態の組み合わせを、選択的に読み出し、スイッチング手段が当該接続状態を実現し得るように制御するので、複雑で困難な映像出力ラインの切り替えを、素早くかつ誤り無く行うことが可能となる。
【0015】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される、マルチシグナルマトリクススイッチャの外観図、図2はマルチシグナルマトリクススイッチャの回路構成の一例を示すブロック図、図3は各映像出力装置上に表示されるオンスクリーンメニューの一例を示す図である。
【0017】
マルチシグナルマトリクススイッチャ1は、図1に示すように、筐体2を有しており、筐体2の正面には、操作パネル2aが設けられている。操作パネル2には、各8個づつの押しボタンスイッチから構成される、第1出力チャンネルボタン群3、第2出力チャンネルボタン群5、第3出力チャンネルボタン群6が設けられており、各出力チャンネルボタン群3、5、6は、マルチシグナルマトリクススイッチャ1の、I、J、Kの3個の出力チャンネル(図2で、出力1、出力2、出力3と表示)にそれぞれ対応している。なお、出力チャンネルの数は、任意であり、2チャンネル以上、何チャンネル設けられていても良い。その場合、設けられた出力チャンネルの数だけ、出力チャンネルボタン群が設けられる。
【0018】
なお、入力チャンネルは、図2に示すように、A、B、C、D、E、F、G、Hの8チャンネル設けられており、図中、入力1、入力2……入力8と表示されている。この8つの入力チャンネルが、図1の各出力チャンネルボタン群の8個に対応しており、8個の入力チャンネルと3個の出力チャンネルにより、合計24個の押しボタンスイッチから成るマトリクスが構成されている。また、入力チャンネル数も、出力チャンネル数と同様に任意であり、2チャンネル以上、何チャンネル設けてもよい。
【0019】
いま、各出力チャンネルボタン群を構成する押しボタンスイッチを入力チャンネルの数に対応させて、A(入力1)、B(入力2)、C(入力3)、D(入力4)、E(入力5)、F(入力6)、G(入力7)、H(入力8)の8つのアルファベット記号で区分し、次に、出力チャンネルを表示する数字を付けてそれらの押しボタンスイッチを区別すると、図1に示すように表示される。例えば、A1は、入力チャンネルがA(入力1)で出力チャンネルがI(出力1)に対応する押しボタンスイッチであり、B3は、入力チャンネルがB(入力2)で出力チャンネルがC(出力3)に対応する押しボタンスイッチであり、F2は、入力チャンネルがF(入力6)で出力チャンネルがB(出力2)に対応する押しボタンスイッチであり、H1は、入力チャンネルがH(入力8)で出力チャンネルがA(出力1)に対応する押しボタンスイッチである。
【0020】
即ち、各出力チャンネルボタン群3、5、6を構成する押しボタンスイッチは、特定の入力チャンネルと特定の出力チャンネルを1対1に対応させる唯一無二のスイッチ手段であり、各出力チャンネルボタン群3、5、6を構成する、ある押しボタンスイッチを押下することは、特定の入力チャンネルと特定の出力チャンネルとが当該押しボタンスイッチにより唯一選択されて、特定の映像出力ラインが構築されることを意味する。
【0021】
なお、操作パネル上には、他の押しボタンスイッチも多数も設けられているが、本発明に関連する押しボタンスイッチに付いては、後に説明する。
【0022】
また、マルチシグナルマトリクススイッチャ1には、図2に示すように、入力信号セレクタ7が設けられており、入力信号セレクタ7には、前述の8個の入力チャンネルA、B、C、D、E、F、G、Hが設けられている。入力チャンネルA、B、C、Dは、NTSCの映像信号用の入力チャンネルであり、入力チャンネルE、F、G、Hは、RGBの映像信号用の入力チャンネルである。入力信号セレクタ7には、前述の24個の出力チャンネルボタン群3、5、6が設けられており、更に入力信号セレクタ7には、3個の信号変換部9A、9B、9Cが接続している。
【0023】
各信号変換部9A、9B、9Cには、それぞれ信号調整部10が接続しており、信号調整部10には、信号調整データメモリ11が接続している。信号調整データメモリ11には、各映像出力ライン毎、即ち、特定の入力チャンネルと特定の出力チャンネル毎に、出力映像パラメータを格納するための格納領域11aが設けられており、各格納領域11aは、各映像出力ライン、従って、各出力チャンネルボタン群3、5、6を構成する、ある押しボタンスイッチと対応する形で24個設けられている。図2では、各格納領域11aを区別するために、8つの入力チャンネルを区別するための記号として、IN1、IN2……IN8を、出力チャンネルを区別するための記号として、OUT1、OUT2、OUT3を組み合わせて、マトリクスとして表示している。例えば、IN4.OUT1は、入力チャンネルがD(入力4)で、出力チャンネルがI(出力1)の映像出力ラインに対応する格納領域11aであり、同時に出力チャンネルボタン群の押しボタンスイッチD1に対応している。
【0024】
各信号変換部9A、9B、9Cは、図2に示すように、3個の出力チャンネルI(出力1)、J(出力2)、K(出力2)に接続している。また、入力信号セレクタ7には、クロスポイントセレクトデータ設定部12が接続しており、クロスポイントセレクトデータ設定部12には、クロスポイントセレクトデータメモリ13が接続している。クロスポイントセレクトデータメモリ13には、出力チャンネルボタン群を構成する各押しボタンスイッチに対応する形で、各出力チャンネルボタン群3、5、6の押下状況、即ち、映像出力ラインの構築状態を格納するための格納領域13aが24個設けられている。図2では、各格納領域13aを区別するために、8つの入力チャンネルを区別するための記号として、IN1、IN2……IN8を、出力チャンネルを区別するための記号として、OUT1、OUT2、OUT3を組み合わせて、マトリクスとして表示している。例えば、IN6.OUT2は、出力チャンネルボタン群の押しボタンスイッチF2に対応している。なお、各信号調整データメモリ11及びクロスポイントセレクトデータメモリ13の各格納領域の数は任意であり、必要に応じて何個設けられていてもよく、また特にこうした格納領域11a、13aを固定的に設けることなく、何らかのフラグを用いてデータ領域を圧縮する形で格納領域11a、13aを設けることもできる。
【0025】
マルチシグナルマトリクススイッチャ1は、以上のような構成を有するので、マルチシグナルマトリクススイッチャ1を用いて、複数の映像入力ソースを用いて、複数の映像出力装置に映像を表示させるプレゼンテーションを行うには、まず、当該プレゼンテーションに先立って、所定の段取り作業を行う。
【0026】
ます、入力すべき複数の図示しない、ビデオ装置やパソコンなどの映像入力ソースを、マルチシグナルマトリクススイッチャ1の各入力チャンネルA(入力1)、B(入力2)、C(入力3)、D(入力4)、E(入力5)、F(入力6)、G(入力7)、H(入力8)に接続する。この際、映像入力ソースの映像信号がNTSCの場合には、入力チャンネルのA(入力1)、B(入力2)、C(入力3)、D(入力4)に接続し、RGBの場合には、入力チャンネルのE(入力5)、F(入力6)、G(入力7)、H(入力8)に接続する。
【0027】
次に、各出力チャンネルI(出力1)、J(出力2)、K(出力2)には、プロジェクタやディスプレイなどの映像出力装置をそれぞれ接続し、その状態で、オペレータは、最初に各映像出力装置で使用する入力ソースを、出力チャンネルボタン群の各押しボタンスイッチを押下することにより、選択し、各映像出力装置を、特定の入力ソースに関連付けて、映像出力ラインを構築する。
【0028】
例えば、出力チャンネルI(出力1)に接続された映像出力装置で表示すべき入力ソースを選択するには、第1出力チャンネルボタン群3を構成する8個の押しボタンスイッチA1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1の内、表示すべき入力ソースが接続された入力チャンネルに対応する押しボタンスイッチを選択的に押下する。すると、入力信号セレクタ7は、入力チャンネルA、B、C、D、E、F、G、Hの内、押下された押しボタンスイッチに対応する入力チャンネルと、出力チャンネルI(出力1)を、信号変換部9Aを介して接続して、押下された押しボタンスイッチに対応した入力チャンネルと出力チャンネルI(出力1)からなる、第1の映像出力ラインを構築する。
【0029】
次に、出力チャンネルJ(出力2)に接続された映像出力装置で表示すべき入力ソースを選択するには、第2出力チャンネルボタン群5を構成する8個の押しボタンスイッチA2、B2、C2、D2、E2、F2、G2、H2の内、表示すべき入力ソースが接続された入力チャンネルに対応する押しボタンスイッチを選択的に押下する。すると、入力信号セレクタ7は、入力チャンネルA、B、C、D、E、F、G、Hの内、押下された押しボタンスイッチに対応する入力チャンネルと、出力チャンネルJ(出力2)を、信号変換部9Bを介して接続して、押下された押しボタンスイッチに対応した入力チャンネルと出力チャンネルJ(出力2)からなる、第2の映像出力ラインを構築する。
【0030】
次に、出力チャンネルK(出力3)に接続された映像出力装置で表示すべき入力ソースを選択するには、第3出力チャンネルボタン群6を構成する8個の押しボタンスイッチA3、B3、C3、D3、E3、F3、G3、H3の内、表示すべき入力ソースが接続された入力チャンネルに対応する押しボタンスイッチを選択的に押下する。すると、入力信号セレクタ7は、入力チャンネルA、B、C、D、E、F、G、Hの内、押下された押しボタンスイッチに対応する入力チャンネルと、出力チャンネルK(出力3)を、信号変換部9Cを介して接続して、押下された押しボタンスイッチに対応した入力チャンネルと出力チャンネルK(出力3)からなる、第3の映像出力ラインを構築する。
【0031】
こうすることにより、3つ映像出力装置に対してそれぞれの入力ソースが、選択された入力チャンネルを介して関連付けられ、特定の入力チャンネルと特定の出力チャンネルが関連付けられた形の、3つの映像出力ラインが構築される。
【0032】
この状態で、オペレータは、操作パネル2a上のクロスポイント設定ボタン15を押下する。すると、クロスポイントセレクトデータ設定部12が起動される。その状態で、オペレータが出力チャンネルボタン群の24個の押しボタンスイッチの内、適宜な押しボタンスイッチを押下することにより、クロスポイントセレクトデータ設定部12は、当該押下された押しボタンスイッチに対応するクロスポイントセレクトデータメモリ13の格納領域13aに、クロスポイント設定ボタン15が押下された時点の、3つの映像出力ラインの構築状態を格納する。
【0033】
例えば、出力チャンネルI(出力1)に入力チャンネルC(入力3)が、出力チャンネルJ(出力2)に入力チャンネルH(入力8)が、出力チャンネルK(出力3)に入力チャンネルA(入力1)が接続され、出力チャンネルI(出力1)/入力チャンネルC(入力3)、出力チャンネルJ(出力2)/入力チャンネルH(入力8)、出力チャンネルK(出力3)/入力チャンネルA(入力1)なる3つの映像出力ラインが構築された状態で、クロスポイント設定ボタン15が押下され、例えば押しボタンスイッチD2が押下された場合には、押しボタンスイッチD2に対応した、クロスポイントセレクトデータメモリ13内の、「IN4.OUT2」なる格納領域13aに、上記した3つの映像出力ライン、即ち、「出力チャンネルI(出力1)/入力チャンネルC(入力3)、出力チャンネルJ(出力2)/入力チャンネルH(入力8)、出力チャンネルK(出力3)/入力チャンネルA(入力1)」が格納される。
【0034】
なお、クロスポイントセレクトデータメモリ13への、映像出力ラインの組み合わせの格納は、必ずしも行う必要はない。例えば、プレゼンテーションで、映像出力ラインの組み合わせをプレゼンテーション最初の設定のまま使用し、プレゼンテーション中に、切り替えを行わないような場合には、特に設定された映像出力ラインの組み合わせを格納する必要はない。
【0035】
こうして、各出力チャンネルについての映像出力ラインが構築されたところで、オペレータは、操作パネル2a上の映像調整パネル2bに設けられた適宜な押しボタンスイッチを押下して、各映像出力ライン毎に、接続された入力ソース及び映像出力装置に対応した形で、画質、サイズ、表示位置などの出力映像パラメータを調整する。各出力チャンネルに接続された信号変換部9A、9B、9Cでは、映像出力ラインに接続された入力ソースの映像信号(NTSC、RGBなど)を、出力チャンネルに接続された映像出力装置の映像信号(NTSC、RGBなど)に適合するように変換し、出力するが、この際、各信号調整部10では、映像出力装置で表示されるべき映像の、画質、画像サイズ、座標位置、解像度などの出力映像パラメータを設定する。
【0036】
出力映像パラメータの設定は、図3に示すように、対応する映像出力ラインに接続された映像出力装置のスクリーン上に、出力映像パラメータについての調整メニューMENUを表示させ、該調整メニューMENUを参照しながら、オペレータが映像調整パネル2b上の押しボタンスイッチ16を操作することにより、行う。オペレータは、調整すべき映像出力装置の画面上の映像を見ながら、マルチシグナルマトリクススイッチャ1の映像調整パネル2b上で、各映像出力装置の映像パラメータを調整することが出来るので、映像出力装置が高所などに設けられていたような場合に、わざわざ映像出力装置にまで出向く必要がなく、極めて便利である。
【0037】
各映像パラメータとしては、画質として、輝度、コントラスト、彩度、色相、シャープネス、ガンマ係数などがあり、画像サイズとして、拡大、縮小などがあり、座標位置として、水平座標、垂直座標などがあり、解像度として、SVGA、XGA、SXGAなどがあるが、これ等のパラメータは以上のものに限定されず、必要に応じて適宜設定が可能である。
【0038】
こうして、各映像出力ラインについて、出力映像パラメータが設定されると、各信号調整部10は、各映像出力ラインの入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせにより決定される信号調整データメモリ11の対応する格納領域11a内に、調整された出力映像パラメータを格納する。信号調整データメモリ11には、既に述べたように、入力チャンネルと出力チャンネルの可能な組み合わせの全てについて(この場合、24個)、出力映像パラメータを格納する格納領域11aが設けられているので、全ての入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせに関して、出力映像パラメータを格納しておくことが出来る。これにより、同じ入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせで映像出力ラインが構築された場合、対応する信号調整データメモリ11の格納領域11aから、出力映像パラメータを読み出して、信号調整部10の出力映像パラメータの調整に使用することにより、ワンタッチで調整が完了し、一度調整が済んだ映像出力ラインについて、再度同じ調整を行う必要が無く、作業を効率的に行うことが出来る。
【0039】
こうして、ある3組の映像出力ラインについて、それぞれの出力映像パラメータの調整及び、信号調整データメモリ11への格納が完了したところで、オペレータは、必要がある場合には、更なる映像出力ラインの構築を行う。
【0040】
この場合でも、既に述べたように、新たに構築された複数の映像出力ライン、即ち入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせは、クロスポイントセレクトデータ設定部12により、出力チャンネルボタン群を構成する任意の押しボタンスイッチに対応したクロスポイントセレクトデータメモリ13の格納領域13aに格納される。
【0041】
こうして、全ての設定が終了したとことで、マルチシグナルマトリクススイッチャ1を使用した、プレゼンテーション本番にはいるが、オペレータはまず、最初に使用する映像出力ラインの組み合わせを再現するために、自己が記憶させた出力チャンネルボタン群中の特定の押しボタンスイッチを押下する。すると、クロスポイントセレクトデータ設定部12は、押下された押しボタンスイッチに対応するクロスポイントセレクトデータメモリ13の格納領域13aから、オペレータにより予め設定格納された映像出力ラインの組み合わせを呼び出し、入力信号セレクタ7の接続状態を、当該映像出力ラインの組み合わせに基づいて設定するように制御する。これにより、ワンタッチで、複数の映像出力ラインが設定される。
【0042】
複数の映像出力ラインが設定されると、各信号変換部9A、9B、9Cに接続された信号調整部10は、当該設定された映像出力ラインの、入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせから、信号調整データメモリ11の、入力チャンネルと出力チャンネルの組み合わせに対応した格納領域11aから、既にオペレータにより調整済みの出力映像パラメータを読み出して、当該出力映像パラメータに基づいて、映像出力装置の出力画像を調整する。この出力映像パラメータは、既に述べたように、予めオペレータが当該映像出力ラインについて調整したパラメータであるので、映像出力ラインの出力画像は直ちに適正な状態に調整される。
【0043】
この状態で、各映像出力ラインを用いて、対応する入力チャンネルに接続された入力ソースから映像信号を出力し、所定の映像を各映像出力装置に表示して行くが、映像出力ラインの組み合わせを変更する場合には、オペレータは、変更すべき映像出力ラインの組み合わせをクロスポイントセレクトデータメモリ13に格納する際に、押下した出力チャンネルボタン群の対応する押しボタンスイッチを押下するだけで、当該押しボタンスイッチに対応するクロスポイントセレクトデータメモリ13内の格納領域13aに格納された映像出力ラインの組み合わせが読み出され、入力信号セレクタ7により直ちに設定され、同時に、新たに設定された各映像出力ラインの出力映像パラメータが、信号調整データメモリ11の対応する格納領域11aから読み出され、各信号調整部10により直ちに設定されるので、オペレータは何らの調整作業も行う必要はない。
【0044】
なお、各出力チャンネルに接続される映像出力装置が、同一の装置である場合には、映像信号の出力映像パラメータによる調整は、入力チャンネル毎に対してのみ行うようにしてもよい。こうすることにより、信号調整データメモリ11に格納する出力映像パラメータは、入力チャンネルにのみ対応させることが出来、メモリ領域の圧縮が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明が適用される、マルチシグナルマトリクススイッチャの外観図である。
【図2】 図2はマルチシグナルマトリクススイッチャの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 図3は各映像出力装置上に表示されるオンスクリーンメニューの一例を示す図である。
【符号の説明】
1……マルチシグナルマトリクススイッチャ
7……スイッチング手段(入力信号セレクタ)
10……出力映像調整手段(信号調整部)
11……出力映像パラメータ格納手段(信号調整データメモリ)
12……スイッチング制御手段(クロスポイントセレクトデータ設定部)
13……映像出力ライン格納手段(クロスポイントセレクトデータメモリ)
MENU……メニュー
A、B、C、D、E、F、G、H……入力チャンネル
I、J、K……出力チャンネル
Claims (4)
- 複数種類の映像信号が入力される複数の入力チャンネルを有し、映像信号が出力される複数の出力チャンネルを有し、それら入力チャンネルと出力チャンネルの間に、特定の前記出力チャンネルと特定の前記入力チャンネルを接続することにより構築される映像出力ラインを複数組、構築し得るスイッチング手段を設けた、マルチシグナルマトリクススイッチャにおいて、
前記各出力チャンネルに出力される映像信号の出力映像を、前記映像出力ライン毎に調整し得る出力映像調整手段と、
前記映像出力ライン毎に調整された出力映像に付いての出力映像パラメータを、該映像出力ライン毎に区別して格納する、出力映像パラメータ格納手段と、を設け、
前記出力映像調整手段は、前記スイッチング手段により構築された映像出力ラインが、前記出力映像パラメータ格納手段に格納された出力映像パラメータに対応する映像出力ラインである場合に、前記出力映像パラメータ格納手段から前記対応する映像出力ラインに対応する出力映像パラメータを読み出して、該読み出された出力映像パラメータに基づいて前記出力画像を調整することを特徴とする、マルチシグナルマトリクススイッチャ。 - 前記出力映像調整手段は、各出力チャンネルに出力される映像信号の出力映像を調整する際に、該出力チャンネルに接続された映像出力装置上に、調整すべき出力映像についての出力映像パラメータに関する調整メニューを表示させるようにしたことを特徴とする、請求項1記載のマルチシグナルマトリクススイッチャ。
- 前記複数組の映像出力ラインの前記出力チャンネルと前記入力チャンネルの接続状態を格納する、映像出力ライン格納手段を設けて構成した、請求項1又は2に記載のマルチシグナルマトリクススイッチャ。
- 前記映像出力ライン格納手段は、複数組の映像出力ラインの前記出力チャンネルと前記入力チャンネルの接続状態を、複数格納することが出来、
前記映像出力ライン格納手段に対して、それら格納された複数の映像出力ラインの出力チャンネルと入力チャンネルの接続状態の組み合わせを、選択的に読み出し、前記スイッチング手段に当該接続状態を実現するように制御する、スイッチング制御手段を設けて構成した、請求項3記載のマルチシグナルマトリクススイッチャ。
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