JP2006051655A - 合成樹脂製積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
表面に硬化皮膜層を有し、皮膜の密着性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性に優れ、かつ、高い光拡散性と光線透過率を有する合成樹脂製積層体を提供することにある。
【解決手段】
透明合成樹脂(a)100重量部に対して、透明性微粒子の平均粒子径0.2〜20μmのビーズ状架橋アクリル樹脂(b)1〜30重量部が添加分散され、かつ炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪族酸(c)0〜2重量部、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸とペンタエリスリトールとのエステル(d)0.01〜1重量部、及びリン系酸化防止剤(e)0.001〜1重量部、並びに窒素原子含有紫外線吸収剤(f)0.01〜1重量部を含有した射出成形により形成される透明合成樹脂層(A)の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなる塗膜厚み1〜10μmのプライマー塗膜層(B)が形成され、該プライマー塗膜層上に多官能アルコキシシランからなる塗膜厚み1〜10μmの硬化皮膜層(C)が形成されてなることを特徴とする合成樹脂製積層体(D)である。
【選択図】 図2
Description
さらに、透明な基材層と、この基材層の表面側に形成された光学的機能層とを備えており、この基材層が100℃以上180℃以下のガラス転移温度の合成樹脂を含み、基材層の裏面にエンボス加工により微細凹凸が形成され、かつ基材層の裏面の鉛筆硬度が2B以上HB以下であるバックライトユニットに好適な光学シートが提案されている(例えば、特許文献3)。しかし、耐擦傷性や耐候性が不十分であった。また、芳香族ポリカーボネートとポリアルキルシルセスキオキサンからなり、約0.1μm以下の中心線平均粗さRa、約1.0μm以下の十点平均粗さRz及び約1.0μm以下の最大高さRmaxとして表される表面粗さを有し、厚さ約3〜10μmの保護コーティング層を設けた光拡散性基材が提案されている(例えば、特許文献4)が、特に具体的な耐擦傷性、耐摩耗性を考慮した記載はない。以上のように従来技術では、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性に優れ、かつ、高い光拡散性と光線透過率を有する合成樹脂製積層体及びその製造方法は見出されていなかった。
(イ)下記式(1)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化1)
R1 nSi(OR2)4-n (1)
(式(1)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1.0〜5.0重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重量部である。
に関する。
(イ)下記式(1)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化2)
R1 nSi(OR2)4-n (1)
(式(1)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1.0〜5.0重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重である。
本発明では、安定性に優れた分散体を得るとともに特に耐候性に優れた硬化皮膜層(C)を得るために、平均粒径が4〜20nm、特に好ましくは4〜7nmの範囲にあるコロイダルシリカを使用する。また、コロイダルシリカ(e)は、前記オルガノアルコキシシラン(d)100重量部に対して50〜200重量部、好ましくは70〜180重量部の範囲で使用するのが好ましい。
アルコキシシランと共重合可能な他の単量体としては、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートなどのアルキルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、エチレングリコール、ジメタクリレートなどがある。
(式(2)中、R11は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜6のアルコキシル基を示す。R12は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、m1は0又は1を示す。R13は水素原子、又は低級アルキル基を示す。X1はエステル結合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示す。)
(式(3)中、R21 は水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を示す。R22は水素原子、又は炭素数1〜6の炭化水素基を示す。R23は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、m21は0又は1を示す。R24は炭素数1〜8のアルキレン基、アミノ基を有する炭素数1〜8のアルキレン基、又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜8のアルキレン基を示し、m22は0又は1を示す。R25は水素原子、又は低級アルキル基を示す。X2はエステル結合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示す。)
(式(4)中、R31は水素原子、又はメチル基を示す。R32は炭素数1〜6のアルキレン基、又は炭素数1〜6のオキシアルキレン基を示し、m31は0又は1を示す。R33は炭素数1〜6のアルキレン基、アミノ基を有する炭素数1〜6のアルキレン基、又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜6のアルキレン基を示し、m32は0又は1を示す。nは1〜200の整数を示し、X3はエステル結合又はアミド結合を示す。)
(プライマー塗膜層(B)用プライマー塗料の製造)
ジムロート型コンデンサー付き500mlセパラブルフラスコにγーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン40部、メチルメタクリレート40部、エチルアクリレート5部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート10部、エチレングリコールジメタクリレート0.2部及び重合触媒としてアゾビスイソブチルニトリルを0.5部ならびに溶剤としてジアセトンアルコール20部、エチレングリコールモノメチルエーテルを80部仕込み窒素気流下にて80〜90℃で5時間攪拌した。得られた熱硬化型アクリル樹脂溶液の粘度は38500cst、また該共重合体中のアルコキシシリル基含有量は40重量%であった。次に、得られた樹脂溶液を不揮発分10%になる様、ジアセトンアルコールとエチレングリコールモノメチルエーテルの比率を20/80とした混合溶剤にて調整した。この調整して得られたプライマー塗料(B−1)の粘度は20〜40cstであった。このプライマー塗料(B−1)に、塗料中の不揮発成分100部に対し、紫外線吸収剤として2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを15部配合し、プライマー塗料BB−1(以下、単に(BB−1)と略記することがある)を得た。また、プライマー塗料(B-1)に、塗料中の不揮発成分100部に対し、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを10部、ヒンダードアミン構造を有する光安定剤としてアデカスタブLA−62(旭電化工業(株)製)を10部配合し、プライマー塗料BB−2(以下、単に(BB−2)と略記することがある)を得た。
(有機共重合体(f−1)の合成)
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン20部に、これと共重合可能な単量体としてメチルメタクリレート58部、エチルアクリレート6部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート11部、エチレングリコールジメタクリレート0.2部及び重合触媒としてのアゾビスイソブチロニトリル0.5部、ジアセトンアルコール100部を配合し、窒素気流下に80〜90℃で5時間加熱撹拌し、粘度42,200cpsで、アルコキシシリル基20重量%を含有する有機共重合体f−1(以下、単に(f−1)と略記することがある)を得た。
(コーティング組成物CC−1A、CC−2Aの製造)
表1および表2に示すようにメチルトリメトキシシラン(d−1)(以下、単に(d−1)と略記することがある)と3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)(以下、単に(d−2)と略記することがある)の配合率を変化させ、酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いでスノーテックス30(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO230wt%、平均粒径10〜20nm)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にスノーテックスIBA−ST(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO225〜26wt%、平均粒子径10〜20nm)84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。次に、酢酸セロソルブ45部、イソブチルアルコール50部及びKP−341(信越化学工業(株)製ポリオキシアルキレングリコールジメチルシロキサン共重合体)0.02部を滴下混合し、更に硬化触媒としてテトラメチルアンモニウムアセテートを2部滴下し混合しコーティング組成物を調製した。調製後、高分子タイプの紫外線吸収剤(一方社油脂工業(株)製XL−183 50wt%)を該組成物中の樹脂分100部に対して10部添加し、コーティング組成物CC−1AとCC−2A(以下、単に(CC−1A)、(CC−2A)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−1B、CC−2Bの製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)と3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)との配合率を表1のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−1BとCC−2B(以下、単に(CC−1B)、(CC−2B)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−3A、CC−4Aの製造)
参考例1(CC−1A),(CC−2A)の製造において3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)をジメチルジメトキシシラン(d−4)(以下、単に(d−4)と略記することがある)に替えて配合率を表2のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−3AとCC−4A(以下、単に(CC−3A)、(CC−4A)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−3B、CC−4Bの製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)とジメチルジメトキシシラン(d−4)との配合率を表2のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−3BとCC−4B(以下、単に(CC−3B)、(CC−4B)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−5A、CC−6Aの製造)
参考例1(CC−1A),(CC−2A)の製造において3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)をプロピルトリメトキシシラン(d−6)(以下、単に(d−6)と略記することがある)に替えて配合率を表3のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−5AとCC−6A(以下、単に(CC−5A)、(CC−6A)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−5B、CC−6Bの製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)とプロピルトリメトキシシラン(d−6)との配合率を表3のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−5BBとCC−6B(以下、単に(CC−5B)、(CC−6B)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−7A、CC−8A、コーティング組成物CC−7Bの製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)(以下、単に(d−1)と略記することがある)100部に、酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いで表4に示した平均粒径のコロイダルシリカ(e)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にコロイダルシリカ(e)を84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。以後、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−7AとCC−8A(以下、単に(CC−7A)、(CC−8A)と略記することがある)、及びコーティング組成物CC−7B(以下、単に(CC−7B)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−9A、CC−10Aの製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)100部と酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いでスノーテックス30(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO2 30wt%、平均粒径10〜20nm)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にスノーテックスIBA−ST(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO225〜26wt%、平均粒子径10〜20nm)84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。その後、上記(有機共重合体(f-1)の調整)で得た共重合体を、表5に示した比率で配合し、次に、酢酸セロソルブ45部、イソブチルアルコール50部及びKP−341(商品名信越化学工業(株)製ポリオキシアルキレングリコールジメチルシロキサン共重合体)0.02部を滴下混合し、更に硬化触媒としてテトラメチルアンモニウムアセテートを2部滴下し混合し塗料組成物を調製した。調製後、高分子タイプの紫外線吸収剤(一方社油脂工業(株)製XL−183 50wt%)を、該組成物中の樹脂分100部に対して10部添加しコーティング組成物CC−9A、CC−10A(以下、単に(CC−9A)、(CC−10A)と略記することがある)を製造した。
(コーティング組成物CC−8B、CC−9Bの製造)
上記合成例1で得た有機共重合体(f−1)の配合率を表5のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物CC−8B,CC−9B(以下、単に(CC−8B)、(CC−9B)と略記することがある)を製造した。
拡散率(%) =(100) ×(20゜輝度値+70゜輝度値)/(5゜の輝度値×2)
(5−1)耐候塗膜密着性:塗膜が剥離しないものを合格、剥離したものを不合格とした。
(5−2)耐候黄変度:JIS Z―8722に準拠し、日本電色工業製分光式色彩計SE−2000にて測定した。黄変度5以下を合格、5をこえるものを不合格とした。
下記(1)〜(7)の原材料を表1に示した樹脂組成の比率で混合し、一軸のベント式押出機で押し出し、ペレット化した樹脂組成物を120℃の熱風乾燥機中で5時間以上乾燥した後、射出圧縮成形機(三菱重工(株)製1600MMIIIW、240オンス)にサンルーフ形状(600mm×400mm、厚み5mm)のモデル型を装備し、可動金型部を操作して型締めし、そして、溶融樹脂の温度を300℃、金型温度を70゜C、金型の保持圧力を50MPaに設定した後、射出速度200mm/secにてキャビティ内に溶融樹脂を射出した。そして、キャビティ内の樹脂を冷却、固化させ、次いで、型開きを行って透明合成樹脂層(A)となる成形品A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、A−6およびA−7を取り出した。
(2)ビーズ状架橋アクリル樹脂、ガンツ化成(株)製、商品名GM−0630H(非架橋性モノマー95重量%、架橋性モノマー5重量%)。(以下、単に「アクリル」と略記する。)
(3)比較例用光拡散剤としての繊維径10μm、繊維長100〜200μmのガラス繊維。(以下、「ガラス繊維」と略記する。)
(4)リン系酸化防止剤、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト。(以下、「酸化防止剤」と略記する。)
(5)窒素原子含有紫外線吸収剤、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール。以下、「UV剤」と略記することがある。
(6)ペンタエリスリトールテトラステアレート(以下、「PETS」と略記する。)
(7)ステアリン酸(以下、「SA」と略記する。)
実施例1と全く同一方法で得られた透明合成樹脂層(A)を形成する成形品A−1に、実施例1と同様にプライマー塗料BB−1を乾燥塗膜厚2〜5μmになる様フロー方法により塗布し、120℃にて30分間硬化させた後、表2に示す参考例1および2のコーティング組成物CC−2A,CC−1B,CC−2Bを塗布し、実施例1と同様にして硬化皮膜層を有する合成樹脂製積層体を得た。得られた合成樹脂製積層体の評価結果を表2に示した。
実施例1同一樹脂組成で、透明合成樹脂層(A)を形成する成形品A−1に、実施例1と同様にプライマー塗料BB−2を乾燥塗膜厚2〜5μmになる様フロー方法により塗布し、120℃にて30分間硬化させた後、表3に示す参考例3および4のコーティング組成物CC−3A、CC−4A、CC−3B、CC−4Bを塗布し、実施例1と同様にして硬化皮膜層を有する合成樹脂製積層体を得た。得られた合成樹脂製積層体の評価結果を表3に示した。
実施例1と全く同一方法で得られた透明合成樹脂層(A)を形成する成形品A−1に、実施例1と同様に、プライマー塗料BB−2を乾燥塗膜厚2〜5μmになる様フロー方法により塗布し、120℃にて30分間硬化させた後、表4に示す参考例5および6のコーティング組成物CC−5A、CC−6A、CC−5B、CC−6Bを塗布し、実施例1と同様にして硬化皮膜層を有する合成樹脂製積層体を得た。得られた合成樹脂製積層体の評価結果を表4示した。
実施例1と全く同一方法で得られた透明合成樹脂層(A)を形成する成形品A−1に、プライマー塗料BB−2を乾燥塗膜厚2〜5μmになる様フロー方法により塗布し、120℃にて30分間硬化させた後、参考例7のコーティング組成物CC−7A、CC−8A、CC−7Bを塗布し、実施例1と同様にして硬化皮膜層を有する合成樹脂製積層体を得た。得られた合成樹脂製積層体の評価結果を表5に示した。
実施例1と全く同一方法で得られた透明合成樹脂層(A)を形成する成形品A−1に、プライマー塗料BB−2を実施例1と同様に乾燥塗膜厚2〜5μmになる様フロー方法により塗布し、120℃にて30分間硬化させた後、表6に示した参考例8,9のコーティング組成物CC−9A、CC−10A、CC−8B、CC−9Bを塗布し実施例1と同様にして硬化皮膜層を有する合成樹脂製積層体を得た。得られた合成樹脂製積層体の評価結果を表6に示した。
2 プライマー塗膜層
3 硬化皮膜層
4 ブラックアウト印刷部
Claims (16)
- 透明合成樹脂(a)100重量部に対して、透明性微粒子の平均粒子径0.2〜20μmのビーズ状架橋アクリル樹脂(b)1〜30重量部が添加分散され、かつ炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪族酸(c)0〜2重量部、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸とペンタエリスリトールとのエステル(d)0.01〜1重量部、及びリン系酸化防止剤(e)0.001〜1重量部、並びに窒素原子含有紫外線吸収剤(f)0.01〜1重量部を含有した射出成形により形成される透明合成樹脂層(A)の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなる塗膜厚み1〜10μmのプライマー塗膜層(B)が形成され、該プライマー塗膜層上に多官能アルコキシシランからなる塗膜厚み1〜10μmの硬化皮膜層(C)が形成されてなることを特徴とする合成樹脂製積層体(D)。
- 平均粒子径0.2〜20μmのビーズ状架橋アクリル樹脂(b)は、非架橋性モノマー70〜99重量%に架橋性モノマー1〜30重量%を配合し懸濁重合して得られるものであることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 透明合成樹脂層(A)を構成する合成樹脂が、ポリカーボネート樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗膜層(B)が、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを含むベンゾフェノン系紫外線吸収剤を塗料中の不揮発分100重量部に対して5〜30重量部添加された熱硬化性アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗膜層(B)に、更に、分子内に1個以上の環状ヒンダードアミン構造を有する光安定剤を塗料中の不揮発分100重量部に対して0.1〜5重量部添加された熱硬化性アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 硬化皮膜層(C)は、下記多官能アルコキシシランコーティング組成物(CC)からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
(イ)下記式(1)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化1)
R1 nSi(OR2)4-n (1)
(式(1)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1.0〜5.0重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重量部である。 - オルガノアルコキシシランが、上記式(1)において、n=1、R1は炭素数1〜8の置換基又は非置換の一価の炭化水素基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−1)であることを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(1)において、n=1、R1がアルキル基であるオルガノアルコキシシラン(d−2)を80〜97重量部と、R1が3,3,3−トリフルオロプロピル基であるオルガノアルコキシシラン(d−3)を20〜3重量部とからなることを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(1)でn=1のアルキルトリアルコキシシラン(d−4)を99〜97重量部と、n=2のジアルキルジアルコキシシラン(d−5)を1〜3重量部とからなるオルガノアルコキシシランであることを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(1)において、n=1で、R1が炭素数1または2のアルキル基で、R2が炭素数1〜5のアルキル基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−6)を80〜97重量部と、R1が炭素数3または4のアルキル基で、R2が炭素数1〜5のアルキル基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−7)を20〜3重量部とからなることを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 無水ケイ酸を10〜50重量%含有し、かつ平均粒径が4〜7nmのコロイダルシリカ(e)からなるコーティング組成物(CC)であることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 射出成形により形成される透明合成樹脂層(A)とプライマー塗膜層(B)、プライマー塗膜層(B)と硬化皮膜層(C)との線膨張係数の差が、それぞれ32×10-5/℃以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 射出成形により形成される透明合成樹脂層(A)の厚みが、2〜70mmであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 透明合成樹脂層(A)が、射出圧縮成形により形成された成形体からなることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗装層(B)と透明合成樹脂層(A)との間に、あるいは硬化皮膜層(C)の面に、熱線回路、アンテナ、ブラックアウト等の印刷部を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 請求項1〜15のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)からなる磨りガラス調車輌用窓ガラス。
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