JP2006036972A - 熱線遮蔽性合成樹脂製積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
長期にわたって各樹脂層間が良好な密着性を有し、耐候性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐熱性及び耐水性に優れ、生産性の高いポリカーボネート樹脂積層体を提供することにある。
【解決手段】
射出成形により形成される熱線遮蔽性合成樹脂層(A)の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなる塗膜厚み1〜10μmのプライマー塗膜層(B)が形成され、該塗膜上に多官能アルコキシシランからなる塗膜厚み1〜10μmの硬化皮膜層(C)が形成されてなる合成樹脂製積層体(D)。
【選択図】 図2
Description
(1)射出成形により形成される熱線遮蔽性合成樹脂層(A)の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなる塗膜厚み1〜10μmのプライマー塗膜層(B)が形成され、該塗膜上に多官能アルコキシシランからなる塗膜厚み1〜10μmの硬化皮膜層(C)が形成されてなることを特徴とする合成樹脂製積層体(D)に係る。
(数1)
0.333×粒子径+0.083×DBP吸油量≧17 (1)
(式(1)中、粒子径は一次粒子径であり単位はnm、DBP吸油量はml/100gである。)
(化1)
(RCOO)mX (2)
(式(2)中、Rは炭素数7〜30の飽和脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であり、mは1〜4の整数であり、Xは水素原子又はアルコール性水酸基を有する炭素数2〜30の多価アルコール残基であり、Rは同一でも異なってよい)。
(数2)
0.25≦α/β≦100 (3)
(式(3)中、αは該分散剤の含有量(重量部)であり、βは熱線遮蔽性無機化合物の含有量(重量部)である)。
(イ)下記式(4)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化2)
R1 nSi(OR2)4-n (4)
(式(4)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1〜5重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重量部である。
(数3)
0.333×粒子径+0.083×DBP吸油量≧17 (1)
(式(1)中、粒子径は一次粒子径であり単位はnm、DBP吸油量はml/100gである。)
に関する。
また、本発明請求項2記載の特定の遮蔽材を使用することにより、合成樹脂製積層体は優れた熱線遮蔽性を発現することができる。
また、請求項6記載の分散剤を使用することにより、熱線遮蔽性無機化合物と合成樹脂との混合性を高め均質な混合ができる利点がある。
また、硬化皮膜を形成する多官能性アルコキシシランとして請求項10に記載の特定のコーティング組成物を用いることにより、密着性に優れ、透明性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性に優れた硬化皮膜が形成される。
本発明における熱線遮蔽性合成樹脂層(A)を構成する合成樹脂は、可視領域の光線透過率が高い透明樹脂であることが好ましく、例えば、3mm厚の板状成形体としたときのJIS R 3106記載による可視光透過率が50%以上で、JIS K7105記載によるヘイズが30%以下のものが挙げられる。具体的には、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、塩化ビニル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1等を挙げることができる。これらの中でも、ポリカーボネートは耐衝撃性に優れるために好ましい。ポリカーボネートとしては、芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、芳香族−脂肪族ポリカーボネートを用いることができるが、芳香族ポリカーボネートが好ましい。
0.333×粒子径+0.083×DBP吸油量≧17 (1)
(式(1)中、粒子径は一次粒子径であり単位はnm、DBP吸油量はml/gである。)
(a)アンチモンドープ酸化錫微粒子(ATO)、
(b)In、Ga、Al及びSbよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素を含有する酸化亜鉛微粒子、
(c)錫ドープ酸化インジウム微粒子(ITO)
上記ATOは、酸化錫と酸化アンチモンの固溶体であり、ATO中のアンチモン含有量は1〜20重量%であることが好ましい。上記酸化亜鉛微粒子の場合、In、Ga、Al及びSbよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素の含有量は、該微粒子の重量に対し1〜40重量%であることが好ましく、これらの元素の中では、アンチモンが特に好ましい。また、ITOの場合、ITOに対して錫原子が30重量%以下であることが好ましく、1〜20重量%であることがより好ましい。この他、酸化錫や、インジウム−亜鉛−酸素を構成成分とする非晶質酸化物も挙げられる。
(RCOO)mX (2)
(式(2)中、Rは、炭素数7〜30の飽和脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であり、mは、1〜4の整数であり、Xは、水素原子又はアルコール性水酸基を有する炭素数2〜30の多価アルコール残基であり、Rは、同一でも異なってもよい。)
上記式(2)において、好ましくは、Rは炭素数12〜30の飽和脂肪族炭化水素基又は炭素数12〜30の芳香族炭化水素基であり、Xはアルコール性水酸基を有する炭素数3〜10の多価アルコール残基である。
25≦α/β≦100 (3)
上記式(3)中、αは、該分散剤の含有量(重量部)であり、βは、熱線遮蔽性無機化合物の含有量(重量部)である。また、重量部は、いずれも透明熱可塑性樹脂100重量部に対する値である。すなわち、α/βは、0.25以上、好ましくは0.5以上である。0.25未満では、分散剤の効果が十分でなく、成形体のヘイズが増加し、赤外線遮蔽性能の改良効果は殆ど認められない。また、α/βが100を超えると、ヘイズの改良及び赤外線遮蔽性能改善効果は認められるものの、分散剤の含有量が樹脂成分量に対して過剰となり、機械強度等の品質に悪影響を与える虞がある。
下記多官能アルコキシシランコーティング組成物(CC)からなる。
(イ)下記式(4)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化4)
R1 nSi(OR2)4-n (4)
(式(4)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1.0〜5.0重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重量部である。
アルコキシシランと共重合可能な他の単量体としては、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートなどのアルキルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、エチレングリコール、ジメタクリレートなどがある。
(式(5)中、R11は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜6のアルコキシル基を示す。R12は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、m1は0又は1を示す。R13は水素原子、又は低級アルキル基を示す。X1はエステル結合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示す。)
(式(6)中、R21 は水素原子、ハロゲン原子、又はメチル基を示す。R22は水素原子、又は炭素数1〜6の炭化水素基を示す。R23は炭素数1〜10のアルキレン基、又は炭素数1〜10のオキシアルキレン基を示し、m21は0又は1を示す。R24は炭素数1〜8のアルキレン基、アミノ基を有する炭素数1〜8のアルキレン基、又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜8のアルキレン基を示し、m22は0又は1を示す。R25は水素原子、又は低級アルキル基を示す。X2はエステル結合、アミド結合、エーテル結合、又はウレタン結合を示す。)
(式(7)中、R31は水素原子、又はメチル基を示す。R32は炭素数1〜6のアルキレン基、又は炭素数1〜6のオキシアルキレン基を示し、m31は0又は1を示す。R33は炭素数1〜6のアルキレン基、アミノ基を有する炭素数1〜6のアルキレン基、又はヒドロキシル基を有する炭素数1〜6のアルキレン基を示し、m32は0又は1を示す。nは1〜200の整数を示し、X3はエステル結合又はアミド結合を示す。)
(熱線遮蔽性合成樹脂層 1〜8の製造)
表1に示したように、ポリカーボネート(三菱ガス化学(株)製、商品名:S3000F)100部に対して、炭素微粒子として球状炭素微粒子のカーボンビーズ 3−1000、又は10−1000(以上三井鉱山(株)製、商品名、表中「CB3−1000、CB10−1000」と標記)、又は種々のカーボンブラック[三菱化学(株)製、商品名:三菱カーボンブラック#20、#3050、CF9、#50、#1000(表中「CB#20、CB#3050、CB#50、CB#1000、CF9」と標記、)]またはケッチェンブラック EC(ライオン(株)製、表中「KB EC」と標記)を各々0.005部配合し、単軸押出機(田辺プラスチック(株)製、VS−40)によりバレル温度280℃で混練ペレット化した。このペレットを熱風乾燥機で120℃で5時間以上乾燥した後、射出圧縮成形機(三菱重工(株)製1600MMIIIW、240オンス)にサンルーフ形状(600mm×400mm、厚み5mm)のモデル型を装備し、可動金型部を操作して型締めし、そして、溶融樹脂の温度を300℃、金型温度を70゜C、金型の保持圧力を50MPaに設定した後、射出速度200mm/secにてキャビティ内に溶融樹脂を射出した。そして、キャビティ内の樹脂を冷却、固化させ、次いで、型開きを行って熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を取り出した。評価結果を表1に示した。尚、熱暑感試験は、該成形品を300mm×300mmの大きさに切り出して測定した。
(熱線遮蔽性合成樹脂層 9の製造)
カーボンブラック「BC#20」0.0036部に加えて、市販の樹脂用染料としてアンスラキノン系染料(バイエル社製、商品名:マクロレックス−ブルーRR)、及び複素環系染料(バイエル社製、マクロレックス−イエロー6G)をそれぞれ0.0015部、及び0.0002部使用して調色した以外は、上記の製造例1と同様に製造した樹脂組成物ペレットを成形し、熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を取り出し、評価結果を表1に示した。尚、熱暑感試験は、製造例1と同様に試験した。
(熱線遮蔽性合成樹脂層 10の製造)
カーボンブラック「#1000」 0.0028部に加えて、市販の樹脂用染料としてアンスラキノン系染料(バイエル社製、商品名:マクロレックス−ブルーRR)、及び複素環系染料(バイエル社製、マクロレックス−イエロー6G)及びペリノン系染料(三菱化学(株)製、商品名:ダイアレンジン(登録商標)−レッド−HS)をそれぞれ0.0028部、0.00011部及び0.0007部を使用した以外は、上記の製造例1と同様に製造した樹脂組成物ペレットを成形し、熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を取り出した。尚、熱暑感試験は、製造例1と同様に試験した。評価結果を表1に示した。
(熱線遮蔽性合成樹脂層 11の製造)
熱線遮蔽材としてカーボンブラックに代えてチオール系有機系熱線遮蔽材(三井化学(株)製、商品名:SIR132)を0.007部使用し、市販の樹脂用染料としてアンスラキノン系染料(バイエル社製、商品名:マクロレックス−ブルーRR)、及び複素環系染料(バイエル社製、マクロレックス−イエロー6G)及びペリノン系染料(三菱化学(株)製、商品名:ダイアレンジン−レッド−HS)をそれぞれ0.0077部、0.0001部及び0.0066部を使用した以外は、上記の製造例1と同様に製造した樹脂組成物ペレットを成形し、熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を取り出した。評価結果を表1に示した。尚、熱暑感試験は、製造例1と同様に試験した。
(熱線遮蔽性合成樹脂層 12〜22の製造)
表2に示したように、ポリカーボネート(三菱ガス化学(株)製、商品名:S3000F)100部に対して、熱線遮蔽材としてATO又はアンチモン酸亜鉛微粒子、及び表2記載の分散剤を、表2記載の割合で配合した以外は、製造例1と同様に製造した樹脂組成物ペレットを成形し、熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を成形した。評価結果を表2に示した。尚、熱暑感試験は、製造例1と同様に試験した。
ATO:アンチモンドープ酸化錫微粒子(平均一次粒子径0.01μm以下、触媒化成
工業(株)、商品名:ELCOM TL30)。
SZO:アンチモン酸亜鉛微粒子(平均一次粒子径0.02μm)。
SMG:ステアリン酸モノグリセリド。
PDS:ペンタエリスリトールジステアレート。
SA:ステアリン酸。
PDEH:フタル酸ジエチルヘキシル。
(熱線遮蔽性合成樹脂層 23〜29の製造)
表3に示したように、ポリカーボネート(三菱ガス化学(株)製、商品名:S3000F)100部に対して、熱線遮蔽材としてITO及び表3記載の分散剤を、表3記載の割合で配合し、以下、製造例1と同様に製造した樹脂組成物ペレットを成形し、熱線遮蔽性合成樹脂層(A)となる成形品を成形した。評価結果を表3に示した。尚、熱暑感試験は、製造例1と同様に試験した。
ITO:錫ドープ酸化インジウム微粒子(平均一次粒子径0.1μm)。
SMG: ステアリン酸モノグリセリド。
PDS: ペンタエリスリトールジステアレート。
SA:ステアリン酸。
ZS:ステアリン酸亜鉛。
(プライマー塗膜層(B)用プライマー塗料の製造例)
プライマー塗料の調製ジムロート型コンデンサー付500mlセパラブルフラスコにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン40部、メチルメタクリレート40部、エチルアクリレート5部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート10部、エチレングリコールジメタクリレート0.2部及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.5部並びに溶剤としてジアセトンアルコール20部、エチレングリコールモノメチルエーテルを80部仕込み、窒素気流下にて80〜90℃で5時間攪拌した。得られた熱硬化性アクリル樹脂溶液の粘度は38500cst、また該共重合体中のアルコキシル基含有量は40重量%であった。 次に、得られた樹脂溶液を不揮発分(JIS K5407)10%となるように、ジアセトンアルコールとエチレングリコールモノメチルエーテルの比率を20/80とした混合溶液にて調製した。この調製して得られたプライマー塗料の粘度は20〜40cstであった。得られたプライマー塗料組成物中に紫外線吸収剤として2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン(シプロ化成(株)製、シーソーブ106)を塗料組成物中の不揮発分100部に対して15部添加し、十分溶解させてプライマー塗料を製造した。
(プライマー塗膜層(B)用プライマー塗料の製造例)
プライマー塗料の調製ジムロート型コンデンサー付500mlセパラブルフラスコにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン40部、メチルメタクリレート40部、エチルアクリレート5部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート10部、エチレングリコールジメタクリレート0.2部及び重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを0.5部並びに溶剤としてジアセトンアルコール20部、エチレングリコールモノメチルエーテルを80部仕込み、窒素気流下にて80〜90℃で5時間攪拌した。得られた熱硬化性アクリル樹脂溶液の粘度は38500cst、また該共重合体中のアルコキシル基含有量は40重量%であった。 次に、得られた樹脂溶液を不揮発分(JIS K5407)10%となるように、ジアセトンアルコールとエチレングリコールモノメチルエーテルの比率を20/80とした混合溶液にて調製した。この調製にて得られたプライマー塗料の粘度は20〜40cstであった。得られたプライマー塗料組成物中に紫外線吸収剤として2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン(シプロ化成(株)製、シーソーブ106)15部を、N−アセチル−3−ドデシル−1−(2,2,6,6、−テトラメチル−4−ピペリジニル)ピロリジン−2,5−ジオン(クラリアント(株)製、サンドバー3058)1部をそれぞれ塗料組成物中の不揮発分100部に対して添加し、十分溶解させてプライマー塗料を製造した。
(有機共重合体(f−1)の合成)
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン20部に、これと共重合可能な単量体としてメチルメタクリレート58部、エチルアクリレート6部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート11部、エチレングリコール・ジメタクリレート0.2部及び重合触媒としてのアゾビスイソブチロニトリル0.5部、ジアセトンアルコール100部を配合し、窒素気流下に80〜90℃で5時間加熱撹拌し、粘度42,200cpsで、アルコキシシリル基20重量%を含有する有機共重合体(f−1)を得た。
(有機共重合体(f−2)の合成)
メチルメタクリレート58部、エチルアクリレート6部、酢酸ビニル5部、グリシジルメタクリレート31部、エチレングリコール・ジメタクリレート0.2部及び重合触媒としてのアゾビスイソブチロニトリル0.5部、ジアセトンアルコール100部を配合し、窒素気流下に80〜90℃で5時間加熱撹拌し、粘度50,200cpsで、アルコキシシリル基を含有しない有機共重合体(f−2)を得た。
(コーティング組成物1〜4の製造)
表4に示すようにメチルトリメトキシシラン(d−1)と3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)の配合率を変化させ、酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いでスノーテックス30(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO230wt%、平均粒径10〜20nm)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にスノーテックスIBA−ST(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO225〜26wt%、平均粒子径10〜20nm)84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。次に、酢酸セロソルブ45部、イソブチルアルコール50部及びKP−341(信越化学工業(株)製ポリオキシアルキレングリコールジメチルシロキサン共重合体)0.02部を滴下混合し、更に硬化触媒としてテトラメチルアンモニウムアセテートを2部滴下し混合しコーティング組成物を調製した。調製後、高分子タイプの紫外線吸収剤(一方社油脂工業(株)製XL−183 50wt%)を該組成物中の樹脂分100部に対して10部添加しコーティング組成物を製造した。
(コーティング組成物5〜8の製造)
参考例1の13,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)をジメチルジメトキシシラン(d−4)に替えて配合率を表5のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物を製造した。
(コーティング組成物9〜12の製造)
参考例1の3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン(d−2)に替えてプロピルトリメトキシシラン(d−6)を使用し配合率を表6のように変えた以外は、参考例1と全く同一条件でコーティング組成物を製造した。
(コーティング組成物13〜15の製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)100重量部に、酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いで表7に示した平均粒径のコロイダルシリカ(e)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にコロイダルシリカ(e)84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。以後、参考例1と同一条件でコーティング組成物を製造した。
(コーティング組成物16〜20の製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)100重量部と酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いでスノーテックス30(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO230wt%、平均粒径10〜20nm)84部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にスノーテックスIBA−ST(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO225〜26wt%、平均粒子径10〜20nm)84部を滴下し、20℃で12時間攪拌を行い熟成を行った。その後、上記合成例1〜2の有機共重合体(f−1)及び有機共重合体(f−2)を、表8〜表9に示した比率で配合し、次に、酢酸セロソルブ45部、イソブチルアルコール50部及びKP−341(信越化学工業(株)製ポリオキシアルキレングリコールジメチルシロキサン共重合体)0.02部を滴下混合し、更に硬化触媒としてテトラメチルアンモニウムアセテートを2部滴下し混合しコーティング組成物を調製した。調製後、高分子タイプの紫外線吸収剤(一方社油脂工業(株)製XL−183 50wt%)を該組成物中の樹脂分100部に対して10部添加しコーティング組成物を製造した。
(コーティング組成物21の製造)
メチルトリメトキシシラン(d−1)100重量部に、酢酸1部を混合した後、氷浴で冷却し攪拌を行いながら温度を0〜10℃に保持し、次いでスノーテックス30(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO230wt% 平均粒径10〜20nm)10部を滴下した。滴下後温度を10℃に保持し4時間攪拌を行った後、更にスノーテックスIBA−ST(日産化学工業(株)製コロイダルシリカ SiO225〜26wt%、平均粒子径10〜20nm)10部を滴下し、20℃で50時間攪拌を行い熟成を行った。次に、酢酸セロソルブ45部、イソブチルアルコール50部及びKP−341(信越化学工業(株)製ポリオキシアルキレングリコールジメチルシロキサン共重合体)0.02部を滴下混合し、更に硬化触媒としてテトラメチルアンモニウムアセテートを2部滴下し混合しコーティング組成物を調製した。調製後、紫外線吸収剤として2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンを該組成物中の樹脂分100部に対して10部添加し比較例用コーティング組成物を製造した。
前記製造例1で製造した熱線遮蔽性合成樹脂層3上に、前記製造例7で製造したプライマー塗料を、硬化塗膜として2〜5μmになるようにフローコーティング法にて塗布し、約120℃にて約30分硬化させてプライマー塗膜層(B)を形成した。その後、プライマー塗膜層(B)上に前記酸恒例1で調製したコーティング組成物を硬化塗膜として3〜6μmになるようにフローコーティング法にて塗布し、室温で20分間自然乾燥させた後、130℃、1時間硬化させて硬化皮膜(C)を形成させてポリカーボネート樹脂積層体(D)を得た。評価結果を表4に示した
前記製造例1で製造した熱線遮蔽性合成樹脂層3上に、前記製造例8で製造したプライマー塗料を、硬化塗膜として2〜5μmになるようにフローコーティング法にて塗布し、約120℃にて約30分硬化させてプライマー塗膜層(B)を形成した。その後、プライマー塗膜層(B)上に前記参考例1で調製したコーティング組成物を硬化塗膜として3〜6μmになるようにフローコーティング法にて塗布し、室温で20分間自然乾燥させた後、130℃、1時間硬化させて硬化皮膜層(C)を形成させてポリカーボネート樹脂積層体(D)を得た。評価結果を表4に示した。
コーティング組成物として、参考例2で調製したコーティング組成物を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表5に示した。
コーティング組成物として、参考例3で調製したコーティング組成物を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表6に示した。
コーティング組成物として、参考例4で調製したコーティング組成物13〜15を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表7に示した。
コーティング組成物として、参考例5に調製した表8に示すコーティング組成物16〜20において、有機共重合体(f−1)を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表8に示した。
コーティング組成物として、参考例5に調製した表8に示すコーティング組成物20において有機共重合体(f−1)を表8に示す配合量を添加した以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表8に示した。
コーティング組成物として、参考例5に調製したコーティング組成物16〜20において有機共重合体(f−2)を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表9に示した。
コーティング組成物として、参考例5に調製したコーティング組成物20において有機共重合体(f−2)を表9に示す配合量を添加した以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表9に示した。
コーティング組成物として、参考例6に調製したコーティング組成物21を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価した結果、初期密着性と耐煮沸性、耐熱性は○、ヘイズは3.7%、テーバー摩耗性ΔHは2.8%、落錘衝撃高さは880mm、耐候性は1700時間であった。
コーティング組成物として、参考例4に調製したコーティング組成物14を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表10に示した。
プライマー塗膜層(B)を設けず、コーティング組成物として、参考例4に調製したコーティング組成物14を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表10に示した。
プライマー塗膜層(B)の膜厚を20μmに設定し、コーティング組成物として、参考例4で調製したコーティング組成物14を用いた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表10に示した。
硬化皮膜層(C)を設けず、プライマー塗膜層(B)のみを設けた以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し評価結果を表10に示した。
コーティング組成物として、参考例4で調製したコーティング組成物14を用い、該膜厚を15μmに設定した以外は、実施例1と同一条件でポリカーボネート樹脂積層体を製造し、評価結果を表10に示した。
2 プライマー塗膜層
3 硬化皮膜層
4 ブラックアウト印刷部
Claims (24)
- 射出成形により形成される熱線遮蔽性合成樹脂層(A)の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなる塗膜厚み1〜10μmのプライマー塗膜層(B)が形成され、該塗膜上に多官能アルコキシシランからなる塗膜厚み1〜10μmの硬化皮膜層(C)が形成されてなることを特徴とする合成樹脂製積層体(D)。
- 熱線遮蔽性合成樹脂層(A)が、下記式(1)の関係式を満足するカーボンブラック(a)、平均粒子径100nm〜100000nmの炭素微粒子(b)および熱線遮蔽性無機化合物(c)の少なくとも1種を含有する合成樹脂層からなることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製積層体(D)。
(数1)
0.333×粒子径+0.083×DBP吸油量≧17 (1)
(式(1)中、粒子径は一次粒子径であり単位はnm、DBP吸油量はml/100gである。) - 上記カーボンブラック(a)及び/又は炭素微粒子(b)は、合成樹脂100重量部に対して0.00005〜0.5重量部配合されることを特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 上記熱線遮蔽性無機化合物(c)は、In、Ga、Al、及びSbよりなる群から選ばれた少なくとも1種の元素を含有する酸化亜鉛微粒子、またはアンチモンドープ酸化錫微粒子、錫ドープ酸化インジウム微粒子の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 上記熱線遮蔽性無機化合物(c)は、合成樹脂100重量部に対して0.001〜1重量部配合されることを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 熱線遮蔽性無機化合物(c)は、下記式(2)で表される分散剤を、下記関係式(3)を満たす量で配合されていることを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
(化1)
(RCOO)mX (2)
(式(2)中、Rは炭素数7〜30の飽和脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基であり、mは1〜4の整数であり、Xは水素原子又はアルコール性水酸基を有する炭素数2〜30の多価アルコール残基であり、Rは同一でも異なってよい)。
(数2)
0.25≦α/β≦100 (3)
(式(3)中、αは該分散剤の含有量(重量部)であり、βは熱線遮蔽性無機化合物の含有量(重量部)である)。 - 熱線遮蔽性合成樹脂層(A)を構成する合成樹脂が、透明性樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 透明性樹脂がポリカーボネート樹脂であることを特徴とする請求項7記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗膜層(B)が、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンを含むベンゾフェノン系紫外線吸収剤を塗料中の不揮発分100重量部に対して5〜30重量部添加された熱硬化性アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗膜層(B)に、更に、分子内に1個以上の環状ヒンダードアミン構造を有する光安定剤を塗料中の不揮発分100重量部に対して0.1〜5重量部添加された熱硬化性アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 硬化皮膜層(C)は、下記多官能アルコキシシランコーティング組成物(CC)からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
(イ)下記式(4)で示されるオルガノアルコキシシラン(d)
(化2)
R1 nSi(OR2)4-n (4)
(式(4)中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の炭化水素基、R2は炭素数1〜5のアルキル基、nは1または2)
(ロ)無水ケイ酸含有量が10〜50重量%で、粒径が4〜20nmのコロイダルシリカ(e)
(ハ)50重量%以下のアルコキシシリル基を含有するアクリル系および/またはビニル系有機共重合体(f)
(二)アミンカルボキシレート及び/又は第4級アンモニウムカルボキシレート(g)
および
(ホ)シリコーン含有高分子紫外線吸収剤(h)からなり、かつ(ロ)の配合量が(イ)100重量部に対して、50〜200重量部であり、(ハ)の配合量が、(イ)と(ロ)の合計100重量部に対して、0〜20重量部であり、(二)の配合量が、(イ)、(ロ)および(ハ)の合計量100重量部に対して、1〜5重量部であり、(ホ)の配合量が、(イ)、(ロ)、(ハ)および(二)の合計100重量部に対して、0〜35重量部である。 - オルガノアルコキシシランが、上記式(4)において、n=1、R1は炭素数1〜8の置換基又は非置換の一価の炭化水素基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−1)であることを特徴とする請求項11記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(4)において、n=1、R1がアルキル基であるオルガノアルコキシシラン(d−2)を80〜97重量部と、R1が3,3,3−トリフルオロプロピル基であるオルガノアルコキシシラン(d−3)を20〜3重量部とからなることを特徴とする請求項11記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(4)でn=1のアルキルトリアルコキシシラン(d−4)を99〜97重量部と、n=2のジアルキルジアルコキシシラン(d−5)を1〜3重量部とからなるオルガノアルコキシシランであることを特徴とする請求項11記載の合成樹脂製積層体(D)。
- オルガノアルコキシシランが、上記式(4)において、n=1で、R1が炭素数1または2のアルキル基で、R2が炭素数1〜5のアルキル基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−6)を80〜97重量部と、R1が炭素数3または4のアルキル基で、R2が炭素数1〜5のアルキル基であるオルガノトリアルコキシシラン(d−7)を20〜3重量部とからなることを特徴とする請求項11記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 無水ケイ酸を10〜50重量%含有し、かつ平均粒径が4〜7nmのコロイダルシリカ(e)からなるコーティング組成物(CC)であることを特徴とする上記(10)〜(15)のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 射出成形により形成される熱線遮蔽性合成樹脂層(A)とプライマー塗膜層(B)、プライマー塗膜層(B)と硬化被膜層(C)との線膨張係数の差が、それぞれ32×10-5/℃以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかにに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 射出成形により形成される熱線遮蔽性合成樹脂層(A)の厚みが、2〜70mmであることを特徴とする請求項1〜17のいずれかにに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 熱線遮蔽性合成樹脂層(A)の1500nmの光線透過率が成形品3mm厚みで70%以下であり、更にはヘイズが10%以下であることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- プライマー塗装層(B)と熱線遮蔽性合成樹脂層(A)との間に、あるいは硬化被膜層(C)の面に、熱線、アンテナ、ブラックアウト等の印刷部を有することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載の合成樹脂製積層体(D)。
- 熱線遮蔽材を含有する熱線遮蔽性合成樹脂組成物を、射出成形により熱線遮蔽性合成樹脂層を構成する成形体を形成し、該熱線遮蔽性合成樹脂成形体の少なくとも一方の面に、熱硬化性アクリル樹脂からなるプライマー塗料を塗膜厚み1〜10μmとなるように塗布してプライマー塗膜層を形成し、該プライマー塗膜層上に多官能アルコキシシランからなるコーティング組成物を塗膜厚み1〜10μmとなるように塗布し、硬化させて該プライマー塗膜層上に硬化皮膜層を形成することを特徴とする熱線遮蔽性合成樹脂積層体の製造方法。
- 熱線遮蔽材が、下記式(1)の関係式を満足するカーボンブラック(a)、平均粒子径100nm〜100000nmの炭素微粒子(b)および熱線遮蔽性無機化合物(c)の少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項21記載の合成樹脂製積層体の製造方法。
(数3)
0.333×粒子径+0.083×DBP吸油量≧17 (1)
(式(1)中、粒子径は一次粒子径であり単位はnm、DBP吸油量はml/100gである。) - 熱線遮蔽性合成樹脂層(A)が、射出圧縮成形により形成することを特徴とする請求項21または22に記載の合成樹脂製積層体(D)の製造方法。
- 請求項1〜20のいずれかに記載の合成樹脂製積層体からなることを特徴とする車輌用窓ガラス。
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