JP2006044709A - ガゼット袋及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
この発明はガゼット袋に幅のある品物を入れた時、この品物と前記ガゼット部の幅が一致しないときでも、前記のガゼット部の傾斜溶着部と袋の一辺に設けた溶着部との交点に荷重乃至応力の集中しない袋を提供する。
【解決手段】
この発明は熱可塑性合成樹脂フイルム製のガゼット袋において、
前記袋の折り曲げ縁より45度傾斜して、二枚ずつのフイルムを溶着した傾斜溶着部は袋の底溶着部に達することなく、その長さは前記底熱溶着縁に向けてガゼット折り込み深さの半分乃至75%位置長さとしてあり、前記傾斜溶着部と前記溶着縁との間に非溶着場所が形成してあることを特徴とするガゼット袋とした。
【選択図】 図6
Description
従って、中に入れる品物の幅と前記のガゼット折り込みの幅が一致する場合は問題ないが、殆どの場合一致しない。
このような時には、ガゼット部の傾斜溶着部と袋の一辺に設けた溶着部との交点に荷重乃至応力の集中が起こり、この部分が破れる傾向にある。
前記交点の溶着部が別の目的で若干離反させガゼット折り込み袋は特公平5−23944公報で知られているが、傾斜溶着部の端部とガゼット折り込みと直行する袋の辺の溶着部が接近しており、前記の荷重乃至応力の集中の回避が不十分であった。
この発明は熱可塑性合成樹脂フイルム製の袋の底、側縁のうちの一方にガゼット折り込みがあり、このガゼット折り込みのある辺と直角の隣の辺が全長において前記ガゼット折り込みのある部分を含めて、重ね合わせてある全てのフイルムが熱溶着してあるガゼット袋において、
前記ガゼット折り曲げ縁と前記溶着縁で挟まれた袋の角からガゼット折り込みのある辺に沿い、前記ガゼット深さ離れた位置のフイルム折り曲げ縁から2枚ずつのフイルムを前記熱溶着縁に向けてそれぞれ独立して45度傾斜した溶着部が形成してあり、これら傾斜溶着部の長さは前記ガゼット折り込み深さの半分乃至75%位置までの長さとしてあり、前記傾斜溶着部と前記溶着縁との間に非溶着場所が形成してあることを特徴とするガゼット袋とした。
前記の課題を達成するためにこの発明のガゼット袋の袋の口縁には袋のフイルムと一体の吊り下げ手が形成してあることを特徴とする。
この袋素材帯を一枚の袋の長さ相当寸法ずつ.その長さ方向に間歇移送し、その停止時毎に、最初のステーションにおいて、左右のガゼット折り込みの間に熱溶着しない離型シートを挿入しておき、前記袋素材帯の両面より袋素材帯の進行方向に対し45度傾斜した左右2組上下一対のヒートシーラを、袋素材帯に上下より圧接し、傾斜溶着部をガゼット折り込みの二枚ずつのフイルム上下二組それぞれ形成する、
次にその下流側に任意のステーションにおいて、前記傾斜溶着部の延長線上であって、前記ガゼット折り込みとの交点を通り、袋の底と吊り下げ手を形成する部分と袋の底を形成するため、袋素材帯の横断方向に両ガゼット折り込みを含んで四枚のフイルムを溶着し、その溶着幅の中央を溶断乃至切断する、
このようにして密閉袋を順次製袋し、これらを整然と適宜枚数ずつ重ね、前記の吊り下げ手及び開口部を形成するため、密閉袋の上端縁であり、両側のガゼット折り込み部からU字乃至緩やかなW字形状に打ち抜き目的のガゼット袋の製造方法とする。
前記傾斜溶着部の長さが前記の範囲より短い時は袋を角底に保つ効果は少ないし、長すぎるときは、前記の荷重乃至応力集中の回避が不十分である。
また傾斜溶着部がガゼット折り込みの谷の位置までないため、これをインフレーション方式により製造されたチューブラーフイルムより製袋するとき、両側ガゼット折り込みの中にフッ素樹脂シート、シリコンゴム薄板などの離型シートを挿入し、上下より傾斜方向にシール面を持つヒートシーラにより簡単に溶着でき、装置も簡単となり、製袋加工コストが節約できる。
請求項3記載の発明においては、袋の手提げ部分に別個のハンドルを取り付けたものであるから、ファッション性にも優れた袋となる。
請求項4記載の方法発明においては前記の請求項3記載のガゼット袋が容易に製袋できる効果を奏する。
図1に示すものであり、袋素材帯Fとして熱可塑性合成樹脂をインフレーション方式によりチューブラーフイルムの両側又は片側ガゼット折り込み10したものを用い、又はガゼット折り込み10の片側のガゼット折り込み底11又はガゼット折り込みのない側縁を順次切開12し、この袋素材帯Fを通常製袋すべき袋の幅相当寸法ピッチで間歇で間歇移送しその停止時毎に前記切開12とは反対側のガゼット折り込み13の各二枚毎のフイルムをその折り曲げ縁14より斜め45度にハの字に溶着して傾斜溶着部15を順次形成し、これと同一ステーションの先の切開12によって形成された折り返し部16部分を含めて、一括に手提げ用の長孔18を穿孔する。折り返し部16の無い袋素材帯Fを用いる場合はそのまま長孔18を穿孔してある。よって前記長孔18及びその周りのフイルムによって形成されている吊り下げ手22は袋の厚みと同じである。
このステーションより、袋素材帯Fの搬送方向を基準として下流側の別のステーションにおいて、前記ハの字の傾斜溶着部15の丁度中間を袋素材帯Fの横断方向に、双方のガゼット折り込み10及び13の部分を含めて、横断方向にやや広幅例えば5mm乃至7mmに溶着するか、或いはこれと同時にその溶着部の幅のセンターを溶断し、両側に溶着部17のある底ガゼット両サイド溶着型の袋Bを順次製袋する。
前記溶着部17をやや広幅に溶着する代わりに、細い二本溶着の場合もある。この場合は溶断の代わり下流側にステーションにおいて二本の溶着部の間を切断する。
実施の形態1と同一符号のところは同一の構成部分である。異なるところは前記長孔18の周りの二枚のフイルムが溶着して補強溶着部20が形成した点である(図2参照)。
実施の形態2と同一符号のところは同一の構成部分である。異なるところは前記長孔18の周りの二枚のフイルムを溶着するときに、長孔18の周りに別に成型した熱可塑性合成樹脂製の環状の長孔マウス片21を熱溶着した点である(図3参照)。
この実施の形態1の袋Bを広げ角底にし、側溶着部17のある側より見ると図4に示す通りになり、傾斜溶着部15と側溶着部17の間に非溶着場所Nが広がっている。
このようになっている各実施の形態1乃至3においては内部に品物を入れても、袋Fの底の折り曲げ縁14の両端部は傾斜溶着部15によって、二枚ずつのフイルムが溶着され(図5参照)、その部分において一体となっているから、形態が崩れ難く、特に前記P点付近に非溶着場所Nが形成されているため、前記P点に荷重乃至応力集中が起こらず、この部分からの袋の破断は絶無に等しい。
図6及び図7に示すものであり、底溶着型の両側ガゼット折り込み型袋B1である。
つまりインフレーション方式によりチューブラーフイルムとしたものを袋素材帯F1とし、この両側にガゼット折り込み13aを施し、底部23を袋素材帯F1の横断方向に前記ガゼット折り込み13aと共に熱溶着し、前記底溶着部17aを形成している。
この底溶着部17aとガゼット折り込み底19aの交点Pに向け、袋Bの側縁の折り曲げ縁14aより、それずれ二枚ずつのフイルムが45度傾斜して溶着されて傾斜溶着部15aが形成され、これら傾斜溶着部15aの各長さは前記折り曲げ縁14aから点Pまでの長さの半分乃至75%位置までの長さとしてある。従ってこれら傾斜溶着部15aの先端と点Pの間には非溶着場所Nが形成された状態となっている。
また袋の開口部24側のガゼット折り込み13aの部分は4枚のフイルム全部が溶着された吊り下げ手溶着部17bがそれぞれ形成してあり、中央部は袋の前記吊り下げ手溶着部17bから袋底方向にU字乃至丸みあるW字形状にくり抜き、左右に吊り下げ手22aが形成されたものである。
袋B1にガゼット折り込み13a幅の概ね2倍幅の品物を挿入すると、図8Yのように袋B1の側端面においては袋B1の稜線25部分の下部においては、前記傾斜溶着部15aによって、角張った状態となり、内部の品物は安定して支持される。
また、品物の幅が前記ガゼット折り込み13a幅の概ね2倍幅よりかなり狭い場合であっても、前記袋B1の起立した稜線25は、やはり前記の傾斜溶着部15aによって、垂直方向のフィンのような形態(図8X参照)となり、袋B1の内部の品物はやはり安定する。また袋B1の点Pの荷重乃至応力の集中は起こらず、この部分から袋が破断することはない。
前述の実施の形態4に示す袋B1の製造方法の一例請求項4記載の方法発明の実施の形態5として、これを次に説明する。
袋素材帯F1としてはインフレーション方式により製造された両側ガゼット折り込みの熱可塑性合成樹脂製チューブラーフイルムを用いる。
この袋素材帯F1を一枚の袋B1の長さ相当寸法ずつ、例えば一対挟持型の移送ローラ(図示してない)を用い、その長さ方向に間歇移送し、その停止時毎に、最初のステーションS1において、左右のガゼット折り込み13aの間に熱溶着しない離型シート例えば製袋装置の機枠に固定してあるフッ素樹脂シート、シリコンゴムシートなどよりなる離型シート31を移動しないように挿入して、おき、前記袋素材帯F1の両面より袋素材帯F1の進行方向に対し45度傾斜した左右2組で上下一対のヒートシーラ32を、袋素材帯F1に圧接し、傾斜溶着部15aをガゼット折り込み13aの二枚ずつのフイルムを溶着して形成する。このとき傾斜溶着部15の位置は両側縁の折り曲げ縁より、ガゼット折り込み13aの底19まで達しない位置とし、その内端位置は折り曲げ縁より、ガゼット折り込み13aの深さの半分乃至75%位置とする。
或いは広幅に熱溶着部17aを形成し、更に次のステーションにおいて溶着幅の中央を切断する。吊り下げ手22aのトップの吊り下げ手溶着部17bとに分割される(図9参照)。或いは同一ステーションにおいて、同時に溶断する。
このようにして密閉袋B0を順次製袋し、これらを整然と適宜枚数ずつ重ね、前記の吊り下げ手及び開口部を形成するため、密閉袋B0の一端の両側のガゼット折り込み13a部からU字乃至緩やかなW字形状に総型カッターによって一括打ち抜き33し、実施の形態4の吊り下げ手22aのある袋B1を製造する。
この袋の製袋方法に用いる溶着装置30は左右2組設けてあり、相互に相接近離反し(図10参照)、任意の場所で機枠に固定自在に設けてあり、袋素材帯F2の幅に対応可能に設けてある。また片側の傾斜溶着装置を更に溶着装置30aを付加して、袋素材帯F1の片側のみがハ字型の溶着装置としてある。
このようにすれば、図9の左側の溶着装置30のヒートシーラを長孔18穿孔刃に取り替えれば、実施の形態1乃至3の製袋にも使用でき、実施の形態4に使用するときは、前記溶着装置30aのヒートシーラを外して使用しないか、この電熱スイッチを切っておけばよく、前記のすべての実施の形態の製袋に対応できる。
その他実施の形態1と同一符号の所は同一の部分を示す。
P 点
N 非溶着場所
10 ガゼット折り込み
11 ガゼット折り込み底
12 切開
13 他のガゼット折り込み
13a 両側ガゼット折り込み
14 折り曲げ縁
15、15a 傾斜溶着部
16 折り返し部
17 側縁溶着部
17a 底溶着部
17b 吊り下げ手溶着部
18 長孔
19、19a ガゼット折り込み底
20 補強溶着部
30、30a 溶着装置
31 離型シート
32、32a ヒートシーラ
Claims (4)
- 熱可塑性合成樹脂フイルム製の袋の底、側縁のうちの一方にガゼット折り込みがあり、このガゼット折り込みのある辺と直角の隣の辺が全長において前記ガゼット折り込みのある部分を含めて、重ね合わせてある全てのフイルムが熱溶着してあるガゼット袋において、
前記ガゼット折り曲げ縁と前記溶着縁で挟まれた袋の角から、ガゼット折り込みのある辺に沿い、前記ガゼット深さ離れた位置のフイルム折り曲げ縁から2枚ずつのフイルムを前記熱溶着縁に向けてそれぞれ独立して45度傾斜した溶着部が形成してあり、これら傾斜溶着部の長さは前記ガゼット折り込み深さの半分乃至75%位置まで形成してあることを特徴とするガゼット袋。 - 前記請求項1記載の袋の口縁には袋のフイルムとは別の吊り下げ手が溶着してある請求項1記載のガゼット袋。
- 前記請求項1記載の袋の口縁には袋のフイルムと一体の吊り下げ手が形成してある請求項1記載のガゼット袋。
- インフレーション方式により製造された両側ガゼット折り込みの熱可塑性合成樹脂製チューブラーフイルムを用い、
この袋素材帯を一枚の袋の長さ相当寸法ずつ、その長さ方向に間歇移送し、その停止時毎に、最初のステーションにおいて、左右のガゼット折り込みの間に熱溶着しない離型シートを挿入しておき、前記袋素材帯の両面より袋素材帯の進行方向に対し45度傾斜した左右2組上下一対のヒートシーラを、袋素材帯に上下より圧接し、傾斜溶着部をガゼット折り込みの二枚ずつのフイルム上下二組それぞれ形成する、
次にその下流側に任意のステーションにおいて、前記傾斜溶着部の延長線上であって、前記ガゼット折り込みとの交点を通り、袋の底と吊り下げ手を形成する部分と袋の底を形成するため、袋素材帯の横断方向に両ガゼット折り込みを含んで四枚のフイルムを溶着し、その溶着幅の中央を溶断乃至切断する、
このようにして密閉袋を順次製袋し、これらを整然と適宜枚数ずつ重ね、前記の吊り下げ手及び開口部を形成するため、密閉袋の上端縁であり、両側のガゼット折り込み部からU字乃至緩やかなW字形状に打ち抜き目的のガゼット袋の製造方法。
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JP2009202914A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toppan Printing Co Ltd | フィルム裂けを防止した角底袋 |
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