JP2006041491A - 半導体レーザ素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エピタキシャル成長層中のクラックが抑制された高歩留の半導体レーザ素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 GaN基板1、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、p型GaNガイド層8、SiO2ブロック層9、透明電極としてのNi/ITOクラッド層電極10、Ti/Auパッド電極11及びTi/Al/Ni/Au電極12を備え、SiO2ブロック層9はInGaN多重量子井戸活性層5上方に位置し、開口部を有し、Ni/ITOクラッド層電極10は開口部内に形成され、InGaN多重量子井戸活性層5の光を透過させ、クラッド層として機能する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば高密度光ディスクの書き込み・読み出し用光源の青紫色半導体レーザ素子に適用される半導体レーザ素子及びその製造方法に関するものである。
GaNに代表される3−5族窒化物化合物半導体(InGaAlNと表記)は、大きな
禁制帯幅(室温GaNで3.4eV)を有し、緑色から紫外の波長領域で発光するデバイスを実現可能な材料として注目されてきた。これまでに各種表示や信号機用等でInGaAlNを用いた緑色・青色発光ダイオードが商品化されて広く普及している。また、蛍光体を青色発光ダイオードや紫外発光ダイオードで励起することで白色光を発する白色発光ダイオードも商品化され、液晶バックライト用等で使用されている。InGaAlNの応用分野として、発光ダイオードに次いで期待されているのが次世代高密度光ディスク用光源に応用可能な青紫色半導体レーザ素子である。実用化に向けては高速書き込みに対応するための高出力化及び長寿命化が必要不可欠であるが、エピタキシャル成長技術の進展に伴う低欠陥化、デバイス構造・プロセス開発の進展に伴う高性能化を通して、これらは次世代光ディスクの仕様をほぼ満足するレベルにまで達している。今後は、出力スペックを満たし、かつ量産性に優れた高歩留まり・低コストで生産可能な青紫色半導体レーザ素子の開発が必要である。
以下、これまでに報告のある高出力青紫色半導体レーザ素子の構造について説明する。
図7は、従来のGaN系青紫色半導体レーザ素子(例えば、非特許文献1参照)の構造を示す断面図である。
この青紫色半導体レーザ素子は、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、Ti/Auパッド電極11、Ti/Al/Ni/Au電極12、サファイア基板13、Ni/Au電極21、p型AlGaNクラッド層20、p型GaNコンタクト層23及びSiO2パッシベーション膜22を備える。
サファイア基板13上には、例えば有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :MOCVD法)等を用いたエピタキシャル成長法により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、p型AlGaNクラッド層20及びp型GaNコンタクト層21が順次形成されている。
p型AlGaNクラッド層20及びp型GaNコンタクト層21は、その一部がエッチングされており、ストライプ状の凸部を形成している。SiO2パッシベーション膜22は、この凸部の側壁を覆う形で形成されている。凸部の最上部において、SiO2パッシベーション膜22には開口部が設けられており、Ni/Au電極19及びTi/Auパッド電極11がp型側のオーミック電極として形成されている。このとき、n型GaN層2が露出するように、エピタキシャル成長層の一部がエッチングされており、露出するn型GaN層2上には、Ti/Al/Ni/Au電極12がn型側のオーミック電極として形成されている。
上記構造を有する青紫色半導体レーザ素子において、凸部は半導体レーザ素子の導波路ストライプとして機能し、InGaN多重量子井戸活性層5からの405nmの発光は、p型AlGaNクラッド層20とSiO2パッシベーション膜22との屈折率差により凸部内に閉じ込められる。このような、いわゆるリッジ導波路構造により、青紫色レーザが実現されている。
S.Nakamura et. al., "The Blue Laser Diode" , Springer-Verlag Berlin Heidelberg New York: p255
ところで、図7に示される従来のリッジ構造を有する半導体レーザ素子及びその製造方法では、活性層に垂直方向の光の閉じ込め係数を十分に大きくする目的で、具体的にはAl組成7%のAlGaNであればn型クラッド層の膜厚を1μm、p型クラッド層の膜厚を0.5μmにして合計1.5μm程度のクラッド層を形成する必要がある。しかしながら、従来の半導体レーザ素子のエピタキシャル成長層では、n型GaN層にてサファイア基板との格子不整合は十分緩和されており、その上に形成するAlGaN層は、GaN層に格子整合すべく結晶歪みを有しながら結晶成長している。AlGaNはGaNに比べ格子定数が小さいために、AlGaN層は、引張り歪みを有しながら結晶成長している。このため、結晶成長中あるいは結晶成長後に、AlGaN層にクラックが発生しやすくなる。このクラックは、AlGaN層のAl組成が大きい程、あるいはAlGaN層の膜厚が大きい程、発生しやすい。従って、クラックを抑制する方法として、Al組成を減らす、あるいは膜厚を薄くする方法が考えられるが、半導体レーザ素子にて十分な垂直光閉じ込めを得るためには、前述の通り組成7%のAl組成と1.5μm程度の膜厚が必要であるため、この方法ではAlGaN層のクラックを抑制できない。また、低閾値電流を実現するためには、光分布のピークと利得のピークとを一致させる必要があるため、p型クラッド層の膜厚を0.5μm以下にすることができず、この方法ではAlGaN層のクラックを抑制できない。
また、一般に用いられているMOCVD法にてAlGaNをエピタキシャル成長させる場合には、例えばTMA(Tri-Methyl Aluminium)等のAlソースとNH3等のNソースとの気相反応のため、十分な結晶成長速度が得にくく、例えば1μm/hour以上の速度を得ることが非常に困難である。その結果、AlGaNを多く含む半導体層を形成するためのエピタキシャル成長の成長速度は遅くなるので、AlGaN層をクラッド層とする従来の半導体レーザ素子は高コストとなる。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、エピタキシャル成長層中のクラックが抑制された高歩留まりの半導体レーザ素子及びその製造方法を提供することを第1の目的とする。
また、エピタキシャル成長時間が短縮された低コストの半導体レーザ素子及びその製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体レーザ素子は、半導体から構成される発光層と、前記発光層上方に位置し、開口部を有し、第1誘電体から構成される電流阻止層と、前記開口部内に形成され、前記発光層の光に対して透明であり、クラッド層として機能する透明電極とを備えることを特徴とする。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、透明電極により構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、AlGaN層で生じるクラックの影響を受けにくくなるので、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、エピタキシャル成長層の層厚、特に成長速度が遅く、成長に長時間を要するAlGaN層の層厚が薄くなるので、結晶成長時間が短縮され、製造コストが低減される。
ここで、前記透明電極は、導電性酸化物から構成され、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有してもよい。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、導電性酸化物により構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記導電性酸化物は、錫が添加された酸化インジウム、アンチモンが添加された酸化錫、及び酸化亜鉛のうちのいずれかであってもよい。
このような構成とすることにより、透明電極の屈折率はSiO2やSiN等の誘電体よりも大きくなり、また抵抗率は10-3Ωcm以下と小さくなるので、透明電極を導波路及び電極として機能させることができ、歩留まりが高く、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子は、さらに、前記開口部内に形成され、第2誘電体から構成される誘電体層を備え、前記誘電体層は、前記透明電極を挟んで前記発光層上方に位置し、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有してもよい。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、薄い透明電極と高屈折率の誘電体層とにより構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。さらに、高屈折率の誘電体層を導波路として機能させることができるので、導波路内における吸収が少なくなる。その結果、高出力の半導体レーザ素子が実現される。
また、前記第2誘電体は、SiN、Nb25、ZrO2、TiO2及びTa25のうちのいずれかであってもよい。
このような構成とすることにより、気相堆積法あるいはスパッタ法等により、再現性良く同じ屈折率の誘電体膜を容易に形成することができるので、歩留まりが高く、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子は、さらに、半導体から構成され、前記発光層と前記電流阻止層との間に位置し、前記透明電極と接するp型の光ガイド層を備えてもよい。
このような構成とすることにより、透明電極とのオーミック接触を確保できるようになるので、直列抵抗・直列電圧の小さな半導体レーザ素子を実現することができる。例えば、1Ωcm以下の抵抗率が可能となる。
また、前記光ガイド層の不純物濃度は、前記発光層から前記透明電極に向かう方向に高くなってもよい。
このような構成とすることにより、光ガイド層に対する透明電極のコンタクト抵抗を低減することができるので、更に直列抵抗・直列電圧の小さな半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記光ガイド層は、Mgが添加された半導体から構成されてもよい。
このような構成とすることにより、p型ガイド層として大きなキャリア濃度を有するp型GaN系半導体を用いて、透明電極とのコンタクト抵抗を低減することができるので、直列抵抗・直列電圧の小さな半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子は、さらに、前記透明電極上方に位置する金属膜と、前記金属膜上方に位置する第1基板とを備え、前記第1基板は、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向と垂直な劈開面を有してもよい。
このような構成とすることにより、一般に劈開性に乏しい透明電極を基板と共に劈開することができるので、共振器ミラーの反射率が高く、低閾値電流・低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記金属膜は、Au及びAuSnの少なくとも1つを含んでもよい。
このような構成とすることにより、金属膜を加熱し、共晶化することにより、異種基板を貼り合わせることができ、例えば放熱に優れた基板あるいは劈開性に優れた基板への転写が可能になるので、長寿命で低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第1基板は、Si、GaAs、InP及びSiCのうちのいずれかにより構成されてもよい。
このような構成とすることにより、貼り合わせる基板が結晶性・劈開性に優れた基板となるので、長寿命で低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第1基板の劈開面は、<110>方向あるいは<1−100>方向と平行であってもよい。
このような構成とすることにより、劈開面の平坦性が向上するので、低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記発光層は、窒素を含む化合物半導体から構成されてもよい。
このような構成とすることにより、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを抑制することができるので、高歩留まりの青紫色半導体レーザ素子を実現することができる。また、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの青紫色半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子は、さらに、前記発光層が形成される第2基板を備え、前記第2基板は、サファイア、SiC、GaN、AlN、MgO、LiGaO2及びLiAlO2のうちのいずれかにより構成されてもよい。
このような構成とすることにより、基板上に結晶性に優れたエピタキシャル成長層を形成することができるので、低閾値電流・低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第1誘電体は、SiO2、SiN、Nb25、ZrO2及びTa25のうちのいずれかであってもよい。
このような構成とすることにより、気相堆積法あるいはスパッタ法等により、再現性良く同じ屈折率の誘電体膜を容易に形成することができるので、歩留まりが高く、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記透明電極は、Niを含んでもよい。
このような構成とすることにより、例えばNi/ITOあるいはNi/Au等により透明電極を形成し、GaNにより構成される光ガイド層に対するコンタクト抵抗を低減することができるので、直列抵抗が小さく、低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本発明は、第1基板上に、半導体から構成される発光層を形成する発光層形成工程と、前記発光層上方に、第1誘電体から構成される電流阻止層を形成する電流阻止層形成工程と、前記電流阻止層に、開口部を形成する開口部形成工程と、前記開口部内に、前記発光層の光に対して透明であり、クラッド層として機能する透明電極を形成する透明電極形成工程とを含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法とすることもできる。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、透明電極により構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、AlGaN層で生じるクラックの影響を受けにくくなるので、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、エピタキシャル成長層の層厚、特に成長速度が遅く、成長に長時間を要するAlGaN層の層厚が薄くなるので、結晶成長時間が短縮され、製造コストが低減される。
ここで、前記透明電極形成工程において、導電性酸化物から構成され、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する透明電極を形成してもよい。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、導電性酸化物により構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記半導体レーザ素子の製造方法は、さらに、前記開口部内に、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する第2誘電体から構成される誘電体層を形成する誘電体層形成工程を含み、前記誘電体層形成工程において、前記透明電極を挟んで前記発光層上方に位置するように誘電体層を形成してもよい。
このような構成とすることにより、半導体レーザ構造において、クラッド層をエピタキシャル成長層ではなく、薄い透明電極と高屈折率の誘電体層とにより構成でき、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚を薄くできるので、層中のストレスを低減し、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを低減できる。その結果、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。さらに、高屈折率の誘電体層を導波路として機能させることができるので、導波路内における吸収が少なくなる。その結果、高出力の半導体レーザ素子を実現できる。
また、前記半導体レーザ素子の製造方法は、さらに、前記透明電極上方に第1金属膜を形成する第1金属膜形成工程と、第2基板上に第2金属膜を形成する第2金属膜形成工程と、前記第1金属膜と前記第2金属膜とを圧着する圧着工程と、前記第1基板を除去する除去工程とを含み、前記圧着工程において、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向が前記第2基板の劈開面と垂直になるように圧着してもよい。
このような構成とすることにより、第1金属膜及び第2金属膜の圧着後における例えば加熱による共晶化により異種基板を貼り合わせ、さらに基板を分離することで例えば放熱に優れた基板あるいは劈開性に優れた基板への転写が可能になるので、長寿命で低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記除去工程において、前記活性層が形成されていない前記第1基板裏面より光を照射することで、前記半導体レーザ素子から前記第1基板を分離させて前記第1基板を除去してもよい。
このような構成とすることにより、再現性良く大面積の基板を分離することができるので、研磨による基板分離が困難である場合でも、容易に基板を分離することが可能な半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記除去工程において、パルス状に発振するレーザを光源として用いて光を照射してもよい。
このような構成とすることにより、基板分離に用いられる光の出力パワーを増大させることができるので、更に容易に基板を分離することが可能な半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記除去工程において、水銀灯の輝線を光源として用いて光を照射してもよい。
このような構成とすることにより、基板分離に用いられる光のスポットサイズを大きくすることができるので、基板分離に要する時間を短くすることが可能な半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記除去工程において、前記第1基板裏面をスキャンするように光を照射してもよい。
このような構成とすることにより、基板分離に用いられる光の光源のビームサイズに影響されることなく、大面積の基板を分離することができるので、容易に基板を分離することが可能な半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記除去工程において、前記第1基板を研磨することで前記第1基板を除去してもよい。
このような構成とすることにより、大面積の基板を低コストに分離することが可能な半導体レーザ素子の製造方法を実現することができる。
また、前記第1金属膜形成工程あるいは前記第2金属膜形成工程において、Au及びAuSnの少なくとも1つを含む第1金属膜あるいは第2金属膜を形成してもよい。
このような構成とすることにより、金属膜を加熱し、共晶化することにより、異種基板を貼り合わせることができ、例えば放熱に優れた基板あるいは劈開性に優れた基板への転写が可能になるので、長寿命で低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記第2金属膜形成工程において、Si、GaAs、InP及びSiCのうちのいずれかにより構成される第2基板上に前記第2金属膜を形成してもよい。
このような構成とすることにより、貼り合わせる基板が結晶性・劈開性に優れた基板となるので、長寿命で低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記圧着工程において、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向が<110>方向あるいは<1−100>方向と平行になるように圧着してもよい。
このような構成とすることにより、劈開面の平坦性が向上するので、低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記発光層形成工程において、窒素を含む化合物半導体から構成される発光層を形成してもよい。
このような構成とすることにより、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックを抑制することができるので、高歩留まりの半導体レーザ素子を実現することができる。また、短時間で結晶成長を行えるので、低コストの半導体レーザ素子を実現することができる。
また、前記発光層形成工程において、サファイア、SiC、GaN、AlN、MgO、LiGaO2及びLiAlO2のうちのいずれかにより構成される第1基板上に前記発光層を形成してもよい。
このような構成とすることにより、基板上に結晶性に優れたエピタキシャル成長層を形成することができるので、低閾値電流・低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る半導体レーザ素子及びその製造方法によれば、高歩留まりの半導体レーザ素子を実現できる。また、低コストの半導体レーザ素子を実現できる。また、低動作電流の半導体レーザ素子を実現できる。また、高出力の半導体レーザ素子を実現できる。また、低閾値電流・低動作電流の半導体レーザ素子を実現できる。また、長寿命の半導体レーザ素子を実現できる。
高出力動作時の電流−光出力特性におけるキンクの発生を抑制し、安定した単一横モード高出力レーザ素子を得るための設計マージンを大きくすることができる。また、屈折率差を精密に制御することで、自己発振型の低雑音レーザ素子の構造設計における設計マージンを大きくすることができる。さらに、再成長部分での界面抵抗を小さくし、p型GaN層上の電極面積を大きくできるので、直列抵抗が小さく、低動作電圧の半導体レーザ素子が実現される。さらにまた、n型GaNクラッド層下部に例えばn型AlGaN層が形成される構成とし、クラッド層内にさらに屈折率差を設けることにより、活性層に垂直な光閉じ込め係数ΓVを高く保ちつつ、垂直拡がり角θVを小さくする構造設計が可能であり、低閾値電流かつ光ディスク用途にてビーム利用効率の高い特性の半導体レーザ素子が実現される。
以下、本発明の実施の形態における半導体レーザ素子及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。
この半導体レーザ素子は、GaN基板1、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、発光層としてのInGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、光ガイド層としてのp型GaNガイド層8、電流阻止層としてのSiO2ブロック層9、透明電極としてのNi/ITOクラッド層電極10、Ti/Auパッド電極11及びTi/Al/Ni/Au電極12を備える。
GaN基板1上には、例えばMOCVD法等を用いたエピタキシャル成長法により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、及びp型GaNガイド層8が順次形成されている。すなわち、GaN基板1上には、窒化物半導体層が形成されている。このとき、電流注入により、InGaN多重量子井戸活性層5からは405nmの青紫色発光が生じる。また、p型GaNガイド層8の不純物濃度は、InGaN多重量子井戸活性層5からNi/ITOクラッド層電極10に向かう方向に高くなる。
p型GaNガイド層8上に形成されたSiO2ブロック層9には、例えば幅2μmのストライプ状(ストライプ方向は、図1のA方向)の開口部が形成されている。p型GaNガイド層8及びSiO2ブロック層9上には、そのストライプ状の開口部を埋め込むようにNi/ITOクラッド層電極10が形成されている。このNi/ITOクラッド層電極10上には、Ti/Auパッド電極11が形成されており、GaN基板1裏面には、Ti/Al/Ni/Au電極12が形成されている。
Ni/ITOクラッド層電極10は、p型層へのオーミック電極として機能する。つまり、Ni/ITOクラッド層電極10は、抵抗率が10-4Ωcm以下であり、p型GaNガイド層8へのオーミック電極として機能する。例えば、Ni/ITOクラッド層電極10のp型GaNガイド層8に対するコンタクト抵抗は、10-3Ωcm2以下となる。
Ni/ITOクラッド層電極10では、コンタクト抵抗低減のためのO2雰囲気下でのシンタにより、界面のNiが表面に拡散してNiOに変質するため、活性層からの発光に対しての吸収は小さく、活性層からの光は透過する。また、波長405nmでのITOの屈折率は2.1であり、波長405nmでのSiO2の屈折率は1.46であるため、Ni/ITOクラッド層電極10の屈折率は、SiO2ブロック層9の屈折率よりも大きい。さらに、Ni/ITOクラッド層電極10の屈折率は、InGaN多重量子井戸活性層5の屈折率である約2.3よりも小さく、かつInGaN多重量子井戸活性層5の屈折率に近い。
上記構造を有する半導体レーザ素子において、SiO2ブロック層9のストライプ状の開口部内に埋め込まれたNi/ITOクラッド層電極10は、Ni/ITOクラッド層電極10とSiO2ブロック層9との屈折率差により、青紫色レーザの導波路、つまり導波路ストライプ内に光を閉じ込めるクラッド層として機能し、この開口部内に形成されたNi/ITOクラッド層電極10に光が閉じ込められる。
これによって、従来の半導体レーザ素子におけるp型AlGaNクラッド層は、多結晶あるいはアモルファス状のNi/ITOクラッド層電極10に置き換えられる。よって、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚が薄くなるので、層中のストレスが低減され、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックが低減される。その結果、AlGaN層で生じるクラックの影響を受けにくくなるので、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、エピタキシャル成長層の層厚、特に成長速度が遅く、成長に長時間を要するAlGaN層の層厚が薄くなるので、結晶成長時間が短縮され、製造コストが低減される。さらに、クラッド層が低抵抗の層になるので、動作電圧が小さくなる。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、p型ガイド層上のSiO2ブロック層にストライプ状の開口部を形成し、その開口部内に、p型クラッド層及びp型オーミック電極を兼ねるNi/ITOクラッド層電極を形成する。よって、エピタキシャル成長層中のクラックを低減でき、高歩留まりを実現できる。また同時に、エピタキシャル成長時間を短くできるので、低コスト化を実現できる。
なお、本実施の形態の半導体レーザ素子において、半導体レーザ構造はGaN基板上に形成されるとした。しかし、半導体レーザ構造は、例えば106cm-2台の転位密度を実現できる限りは、ストライプ状にパターニングされた例えばSiO2等の絶縁膜上方の低転位化された部分に導波路ストライプが位置するように、横方向成長(Epitaxial Lateral Overgrowth: ELOG)を用いて他の基板上に形成されてもよい。また、半導体レーザ構造は、低転位化のために、例えばサファイア基板上のAlN層上に形成されてもよい。
また、クラッド層及びp型電極として機能する透明電極として、錫が添加された酸化インジウム(ITO)とNiとから構成されるNi/ITOクラッド層電極を例示した。しかし、レーザ光(405nmの青紫色発光)に対する吸収が十分に小さく、屈折率がブロック層を構成する材料(SiO2)の屈折率と活性層を構成する材料の屈折率との間にあり、かつp型層(p型GaN層)に対して良好なオーミック電極として機能すればこれに限られず、透明電極は、例えばアンチモンが添加された酸化錫(ATO)、酸化亜鉛(ZnO)あるいは単層のITO等の導電性酸化物から構成されてもよい。この場合にも、p型GaNガイド層上のブロック層にストライプ状の開口部を形成し、その開口部内に、p型クラッド層及びp型オーミック電極を兼ねる透明電極を形成することにより、高歩留まり及び低コスト化を実現できる。
また、ブロック層はSiO2から構成されるとしたが、誘電体から構成されればこれに限られず、例えばSiN、Nb25、ZrO2あるいはTa25から構成されてもよい。
次に、以上のような構造を有する青紫色半導体レーザ素子の製造方法について図2A〜図2Dに示す断面図に沿って説明する。
まず、図2Aに示されるように、例えば転移密度が106cm-2台のGaN基板1の(0001)面上にMOCVD法等により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7及びp型GaNガイド層8を形成する。このとき、n型層は例えばSiH4ガスを用いたSiドープにより形成され、p型層は例えばCp2Mgを用いたMgドープにより形成される。
次に、図2Bに示されるように、例えばSiH4ガス及びO2ガスを用いた気相堆積法(Chemical Vapor Deposition: CVD法)により、p型GaNガイド層8上に約500nm厚のSiO2ブロック層9を形成する。その後、SiO2ブロック層9上に、ストライプ状の開口部(ストライプ幅は約2μm)を有するフォトレジストを形成する。このフォトレジストをマスクとして、例えばCF4ガス及びO2ガスを用いた反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching: RIE)を行い、SiO2ブロック層9の一部を選択的に除去する。
次に、図2Cに示されるように、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、SiO2ブロック層9及びストライプ状の開口部内のp型GaNガイド層8上に、Ni/ITOクラッド層電極10を形成する。その後、p型層のコンタクト抵抗低減のために、例えば600℃、O2雰囲気中でシンタを行う。このシンタによりNiはNiOとしてNi/ITOクラッド層電極10表面付近に移動するので、クラッド層内での光吸収による内部損失はレーザ発振に必要なレベルまで小さくなる。このとき、Ni/ITOクラッド層電極10の劈開性及び配向性を向上させるためには、パルスレーザデポジション(Pulsed Laser Deposition: PLD)と呼ばれるエキシマレーザによるアブレーション法によりNi/ITOクラッド層電極10を形成することが望ましい。なお、p型GaNガイド層8の最表面には、コンタクト抵抗を低減する目的で、Mg濃度がp型GaNガイド層8内部よりも大きな層が形成されてもよい。
次に、図2Dに示されるように、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、Ni/ITOクラッド層電極10上に、p型層へのパッド電極としてTi/Auパッド電極11を形成する。その後、GaN基板1を例えば150μmになるまで研磨して薄膜化し、GaN基板1裏面にn型層へのオーミック電極としてTi/Al/Ni/Au電極12を形成する。続いて、ストライプ方向と垂直な方向にウエハを劈開し、半導体レーザ素子の共振器ミラーを形成する。これによって、図1に示されるような構造の半導体レーザ素子が形成される。このとき、劈開面の平坦性を向上させて高反射率のミラーを形成するためには、Ni/ITOクラッド層電極10の配向性が高い方が良い。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、従来の半導体レーザ素子の製造方法のように、p型AlGaNクラッド層をストライプ状にドライエッチングして導波路を形成する工程を含まない。つまり、GaN系半導体をドライエッチングする工程を含まないので、ドライエッチングにより導波路周辺にダメージ層が形成されず、このダメージ層を起因とするリーク電流が生じない。よって、リーク電流の少ない低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、従来の半導体レーザ素子の製造方法のように、p型層の層厚がドライエッチングのエッチングレートにより決定されず、p型ガイド層のエピタキシャル成長厚のみで決定される。高出力半導体レーザ素子の構造設計の観点では導波路側面のp型層の層厚の制御が非常に重要であり、p型層の層厚が変化すれば、電流−光特性におけるキンクが発生する光出力のレベル(キンクレベル)が変化すると共に、接合面に平行な方向のビーム拡がり角(水平拡がり角)も大きく変化する。よって、光ディスク光源への適用を考える上で非常に重要なp型層の層厚の制御が容易になるので、p型層の層厚の再現性及び均一性が向上し、歩留まりを向上させることが可能な高出力半導体レーザ素子を実現することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。
この半導体レーザ素子は、サファイア基板13、n型GaN層2、SiO2マスク14、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、p型GaNガイド層8、SiO2ブロック層9、透明電極としてのNi/ITO薄膜電極16、誘電体層としてのNb25クラッド層15、Ti/Auパッド電極11及びTi/Al/Ni/Au電極12を備える。
サファイア基板13上には、例えばMOCVD法等を用いたエピタキシャル成長法により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7及びp型GaNガイド層8が順次形成されている。このとき、電流注入により、InGaN多重量子井戸活性層5からは405nmの青紫色発光が生じる。また、p型GaNガイド層8の不純物濃度は、InGaN多重量子井戸活性層5からNi/ITO薄膜電極16に向かう方向に高くなる。
n型GaN層2内には、マスク幅が例えば10μmのストライプ状のSiO2マスク14が形成されている。このSiO2マスク14は、サファイア基板13上にn型GaN層2の一部を形成し、その上にSiO2マスク14を形成した後、SiO2マスク14を覆うように、n型GaN層2の一部上に残りのn型GaN層2を横方向成長させることで形成される。SiO2マスク14の上方のエピタキシャル成長層では、転位密度が106cm-2台になり、それ以外のエピタキシャル成長層の109cm-2台という転位密度から低減される。
p型GaNガイド層8上に形成されたSiO2ブロック層9には、例えば幅5μmのストライプ状(ストライプ方向は、図3のA方向)の開口部が形成されている。SiO2ブロック層9のストライプ状の開口部は、SiO2マスク14上方に位置し、導波路は転位密度が小さな部分に形成される。p型GaNガイド層8及びSiO2ブロック層9上には、そのストライプ状の開口部を埋め込むようにNb25クラッド層15及びNi/ITO薄膜電極16が選択的に形成されている。このNi/ITO薄膜電極16と接するようにNb25クラッド層15上には、Ti/Auパッド電極11がp型層のパッド電極として形成されている。Nb25クラッド層15は、Ni/ITO薄膜電極16を介してp型GaNガイド層8上に形成される。n型層の電極としてのTi/Al/Ni/Au電極12は、エピタキシャル成長層及びSiO2ブロック層9の一部を選択的に除去することにより露出したn型GaN層2の表面に形成されている。
Ni/ITO薄膜電極16は、p型層へのオーミック電極として機能する。つまり、Ni/ITO薄膜電極16は、p型GaNガイド層8へのオーミック電極として機能する。例えば、Ni/ITO薄膜電極16のp型GaNガイド層8に対するコンタクト抵抗は、10-3Ωcm2以下となる。
ここで、Ni/ITO薄膜電極16の膜厚は、例えば約10nm以下であるため、活性層からの発光に対しての吸収は小さく、活性層からの光は透過する。
また、波長405nmでのSiO2ブロック層9の屈折率は1.46であり、波長405nmでのNb25クラッド層15の屈折率は2.1であるため、Nb25クラッド層15の屈折率は、SiO2ブロック層9の屈折率よりも大きい。さらに、Nb25クラッド層15の屈折率は、InGaN多重量子井戸活性層5の屈折率である約2.3よりも小さく、かつInGaN多重量子井戸活性層5の屈折率に近い。
上記構造を有する半導体レーザ素子において、SiO2ブロック層9のストライプ状の開口部内に埋め込まれたNb25クラッド層15及びNi/ITO薄膜電極16は、Nb25クラッド層15とSiO2ブロック層9との屈折率差により、青紫色レーザの導波路、つまり導波路ストライプ内に光を閉じ込めるクラッド層として機能し、この開口部内に形成されたNb25クラッド層15及びNi/ITO薄膜電極16に光が閉じ込められる。
これによって、従来の半導体レーザ素子におけるp型AlGaNクラッド層は、アモルファス状のNb25クラッド層15及びNi/ITO薄膜電極16に置き換えられる。よって、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚が薄くなるので、層中のストレスが低減され、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックが低減される。その結果、AlGaN層で生じるクラックの影響を受けにくくなるので、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、エピタキシャル成長層の層厚、特に成長速度が遅く、成長に長時間を要するAlGaN層の層厚が薄くなるので、結晶成長時間が短縮され、製造コストが低減される。さらに、クラッド層の一部が低抵抗の層になるので、動作電圧が小さくなる。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、p型ガイド層上のSiO2ブロック層にストライプ状の開口部を形成し、その開口部内に、Nb25クラッド層及びNi/ITO薄膜電極を形成する。よって、エピタキシャル成長層中のクラックを低減でき、高歩留まりを実現できる。また同時に、エピタキシャル成長層厚を薄くし、成長時間を短くできるので、結果として低コスト化を実現できる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、Nb25クラッド層15がクラッド層として機能する。よって、第1の実施の形態の半導体レーザ素子と比較して導波路内における光吸収を少なくすることができるので、高出力の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、SiO2ブロック層9のストライプ状の開口部は、SiO2マスク14上方に位置する。よって、活性層及び導波路は転位密度が小さな部分に形成されるので、長寿命の半導体レーザ素子を実現することができる。
なお、本実施の形態の半導体レーザ素子において、半導体レーザ構造は、低転位化された部分に導波路ストライプが位置するように、横方向成長を用いてサファイア基板上に形成されるとした。しかし、半導体レーザ構造は、例えば106cm-2台の転位密度を実現できる限りは、GaN基板上に形成されてもよい。また、半導体レーザ構造は、低転位化のために、例えばサファイア基板上のAlN層上に形成されてもよい。
また、クラッド層として機能する誘電体層として、Nb25クラッド層を例示した。しかし、レーザ光(405nmの青紫色発光)に対する吸収が十分に小さく、屈折率がブロック層を構成する材料(SiO2)の屈折率と活性層を構成する材料の屈折率との間にあればこれに限られず、誘電体層は、例えばSiN、ZrO2、TiO2あるいはTa25等の誘電体から構成されてもよい。また同様に、クラッド層及びp型電極として機能する透明電極として、Ni/ITO薄膜電極を例示した。しかし、レーザ光(405nmの青紫色発光)に対する吸収が十分に小さく、p型層(p型GaN層)に対して良好なオーミック電極として機能すればこれに限られず、透明電極は、例えばATO、ZnOあるいは単層のITOから構成されてもよい。
次に、以上のような構造を有する青紫色半導体レーザ素子の製造方法について図4A〜図4Fに示す断面図に沿って説明する。
まず、図4Aに示されるように、例えばサファイア基板13の(0001)面上にMOCVD法等により、n型GaN層2を形成する。その後、n型GaN層2上に、例えばSiH4ガス及びO2ガスを用いたCVD法により、約100nm厚のSiO2マスク14を形成する。続いて、例えばフォトレジストをマスクとしたフッ化水素(HF)水溶液を用いた選択エッチングにより、幅が約5μmのストライプ状の開口部をSiO2マスク14に形成し、幅が約10μmのストライプ状のSiO2マスク14を形成する。
次に、図4Bに示されるように、SiO2マスク14の開口部で露出したn型GaN層2から成長が生じるように、例えばMOCVD法等により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7及びp型GaNガイド層8を形成する。この結晶成長においては、SiO2マスク14上に横方向成長するように結晶成長が行われるので、SiO2マスク14上方に位置するエピタキシャル成長層では貫通転位密度が大幅に減少し、結果として106cm-2台の転位密度となる。このとき、n型層は例えばSiH4ガスを用いたSiドープにより形成され、p型層は例えばCp2Mgを用いたMgドープにより形成される。
次に、図4Cに示されるように、CVD法により、p型GaNガイド層8上に約500nm厚のSiO2ブロック層9を形成する。その後、SiO2ブロック層9上に、ストライプ状の開口部(ストライプ幅は約2μm)を有するフォトレジストを形成する。このフォトレジストをマスクとして、例えばRIEを行い、SiO2ブロック層9の一部を選択的に除去する。
次に、図4Dに示されるように、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、SiO2ブロック層9及びストライプ状の開口部内のp型GaNガイド層8上に、p型オーミック電極としてのNi/ITO薄膜電極16を形成する。その後、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、少なくとも一部がSiO2ブロック層9のストライプ状の開口部内に形成されるように、Ni/ITO薄膜電極16上にストライプ状のNb25クラッド層15を形成する。このとき、p型層のコンタクト抵抗低減のために、Ni/ITO薄膜電極16あるいはNb25クラッド層15形成後に、例えば600℃、O2雰囲気中でシンタを行う。このシンタによりNiはNiOとしてNi/ITO薄膜電極16表面付近に移動するので、クラッド層内での光吸収による内部損失はレーザ発振に必要なレベルまで小さくなる。なお、p型GaNガイド層8の最表面には、コンタクト抵抗を低減する目的で、Mg濃度がp型GaNガイド層8内部よりも大きな層が形成されてもよい。
次に、図4Eに示されるように、例えばICP(Inductive Coupled Plasma)エッチングのようなドライエッチングを用いて、n型GaN層2の表面が露出するように、エピタキシャル成長層及びSiO2ブロック層9の一部を選択的に除去する。ここでは、導波路ストライプであるSiO2ブロック層9の開口部パターンに平行に開口部を有する形でn型GaN層2の表面が露出している。
次に、図4Fに示されるように、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、Nb25クラッド層15を覆い、Ni/ITO薄膜電極16と接するようにNb25クラッド層15上に、p型層のパッド電極としてTi/Auパッド電極11を形成する。その後、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、n型GaN層2上にTi/Al/Ni/Au電極12及びTi/Auパッド電極11を形成する。これによって、図3に示されるような構造の半導体レーザ素子が形成される。このとき、劈開面の平坦性を向上させて高反射率のミラーを形成するためには、Nb25クラッド層15の配向性が高い方が良く、PLD等の製法によりNb25クラッド層15を形成することが望ましい。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、従来の半導体レーザ素子の製造方法のように、p型AlGaNクラッド層をストライプ状にドライエッチングして導波路を形成する工程を含まない。つまり、GaN系半導体をドライエッチングする工程を含まないので、ドライエッチングにより導波路周辺にダメージ層が形成されず、このダメージ層を起因とするリーク電流が生じない。よって、リーク電流の少ない低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、従来の半導体レーザ素子の製造方法のように、p型層の層厚がドライエッチングのエッチングレートにより決定されず、p型ガイド層のエピタキシャル成長厚のみで決定される。よって、電流−光特性における安定したキンクレベル、及び安定した水平拡がり角を得ることができるので、歩留まりを向上させることが可能な高出力半導体レーザ素子を実現することができる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。
この半導体レーザ素子は、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7、p型GaNガイド層8、SiO2ブロック層9、Ni/ITOクラッド層電極10、金属膜としてのTi/Au電極30、Ti/Al/Ni/Au電極12、金属膜としてのAu/AuSn/Au/Ni電極17、低抵抗SiC基板18及びNi/Au電極19を備える。
n型GaN層2上には、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7及びp型GaNガイド層8が順次形成されている。このとき、電流注入により、InGaN多重量子井戸活性層5からは405nmの青紫色発光が生じる。
p型GaNガイド層8上に形成されたSiO2ブロック層9には、ストライプ状(ストライプ方向は、図5のA方向)の開口部が形成されている。p型GaNガイド層8及びSiO2ブロック層9上には、そのストライプ状の開口部を埋め込むようにNi/ITOクラッド層電極10が形成されている。このNi/ITOクラッド層電極10及びSiO2ブロック層9上には、Ti/Au電極30が形成されており、Ti/Au電極30上には、Au/AuSn/Au/Ni電極17、低抵抗SiC基板18及びp型層へのオーミック電極として機能するNi/Au電極19が順次形成されている。n型層へのオーミック電極として機能するTi/Al/Ni/Au電極12は、n型GaN層2上に形成されている。
Ni/ITOクラッド層電極10は、p型層へのオーミック電極として機能する。つまり、Ni/ITOクラッド層電極10は、p型GaNガイド層8へのオーミック電極として機能する。
ここで、エピタキシャル成長層は、エピタキシャル成長層の劈開方向と低抵抗SiC基板18の劈開方向とが一致するように、Ti/Au電極30及びAu/AuSn/Au/Ni電極17を介して低抵抗SiC基板18に貼り合わされた後、結晶成長に用いられた例えばサファイア基板より分離される。このとき、低抵抗SiC基板18の劈開面がストライプ方向、つまり半導体レーザ素子の導波路に沿う(共振器方向)と垂直になるようにエピタキシャル成長層と低抵抗SiC基板18とを貼り合わせる。
上記構造を有する半導体レーザ素子において、SiO2ブロック層9のストライプ状の開口部内に埋め込まれたNi/ITOクラッド層電極10は、Ni/ITOクラッド層電極10とSiO2ブロック層9との屈折率差により、青紫色レーザの導波路、つまり導波路ストライプ内に光を閉じ込めるクラッド層として機能し、この開口部内に形成されたNi/ITOクラッド層電極10に光が閉じ込められる。
これによって、第1の実施の形態の半導体レーザ素子と同様に、エピタキシャル成長層中のAlGaN層の層厚が薄くなるので、エピタキシャル成長中あるいはエピタキシャル成長後に生じるクラックが低減され、高歩留まりの半導体レーザ素子が実現される。また同時に、エピタキシャル成長層の層厚、特に成長速度が遅く、成長に長時間を要するAlGaN層の層厚が薄くなるので、結晶成長時間が短縮され、製造コストが低減される。さらに、クラッド層が低抵抗の層になるので、動作電圧が小さくなる。さらにまた、Ni/ITOクラッド層電極10が低抵抗SiC基板18とエピタキシャル成長層とで挟みこまれ、エピタキシャル成長層と低抵抗SiC基板18との劈開面が一致しているので、平坦な共振器ミラーを形成することが可能となり、低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することが可能になる。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、p型ガイド層上のSiO2ブロック層にストライプ状の開口部を形成し、その開口部内に、クラッド層として機能するNi/ITOクラッド層電極を形成する。よって、エピタキシャル成長層中のクラックを低減でき、高歩留まりを実現できる。また同時に、エピタキシャル成長層厚を薄くし、成長時間を短くできるので、結果として低コスト化を実現できる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、エピタキシャル成長層は、劈開面が一致するようにSiC基板に貼り合わされる。よって、Ni/ITOクラッド層電極等の劈開し難い層を含む本実施の形態の半導体レーザ素子においても、劈開性に優れ、低閾値電流の半導体レーザ素子を実現することが可能になる。
また、本実施の形態の半導体レーザ素子によれば、SiC基板を備える。よって、放熱性に優れた長寿命の半導体レーザ素子を実現することが可能になる。
なお、クラッド層及びp型電極として機能する透明電極としてNi/ITOクラッド層電極を例示した。しかし、レーザ光(405nmの青紫色発光)に対する吸収が十分に小さく、屈折率がブロック層を構成する材料(SiO2)の屈折率と活性層を構成する材料の屈折率との間にあり、かつp型層(p型GaN層)に対して良好なオーミック電極として機能すればこれに限られず、透明電極は、例えばATO、ZnOあるいは単層のITO等の導電性酸化物から構成されてもよい。また、エピタキシャル成長層が貼り合わされる基板としてSiC基板例示した。しかし、良好な放熱性及び劈開性を有する基板であればこれに限られず、エピタキシャル成長層が貼り合わされる基板は、例えばInP基板、Si基板あるいはGaAs基板であってもよい。
また、低抵抗SiC基板18とエピタキシャル成長層とを貼り合わす金属膜としてTi/Au電極30及びAu/AuSn/Au/Ni電極17を例示したが、Au及びAuSnを含む金属膜であればこれに限られない。
次に、以上のような構造を有する青紫色半導体レーザ素子の製造方法について図6A〜図6Gに示す断面図に沿って説明する。
まず、図6Aに示されるように、第2の実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法と同様に、例えばサファイア基板の(0001)面上にMOCVD法等により、n型GaN層2を形成する。その後、n型GaN層2上に、CVD法及びウェットエッチングにより、5μmの間隔でならんだ幅が約10μmのストライプ状の約100nm厚のSiO2マスク14を形成する。
次に、図6Bに示されるように、SiO2マスク14の開口部で露出したn型GaN層2から成長が生じるように、例えばMOCVD法等により、n型GaN層2、n型AlGaNクラッド層3、n型GaNガイド層4、InGaN多重量子井戸活性層5、アンドープGaNガイド層6、p型AlGaN電子障壁層7及びp型GaNガイド層8を形成する。この結晶成長においては、SiO2マスク14上に横方向成長するように結晶成長が行われるので、SiO2マスク14上方に位置するエピタキシャル成長層では貫通転位密度が大幅に減少し、結果として106cm-2台の転位密度となる。このとき、n型層は例えばSiH4ガスを用いたSiドープにより形成され、p型層は例えばCp2Mgを用いたMgドープにより形成される。
次に、図6Cに示されるように、CVD法により、p型GaNガイド層8上に約500nm厚のSiO2ブロック層9を形成する。その後、例えばRIEを行い、ストライプ状の開口部(ストライプ幅は約2μm)をSiO2ブロック層9に形成する。続いて、例えば電子ビーム蒸着及びリフトオフにより、SiO2ブロック層9及びストライプ状の開口部内のp型GaNガイド層8上に、Ni/ITOクラッド層電極10を形成する。このとき、p型層のコンタクト抵抗低減のために、例えば600℃、O2雰囲気中でシンタを行う。
次に、図6Dに示されるように、例えば電子ビーム蒸着により、Ni/ITOクラッド層電極10上にTi/Au電極30を形成する。その後、例えば真空蒸着により、低抵抗SiC基板18の(0001)面上に、Au/AuSn/Au/Ni電極17を形成する。続いて、低抵抗SiC基板18上のAuと、Ni/ITOクラッド層電極10上のAuとが接するように、例えば370℃にて加重を掛けて基板の貼り合わせを行う。このとき、劈開方向である<11−20>方向、<110>方向あるいは<1−100>方向が一致するように、貼り合わせを行う。
次に、図6Eに示されるように、基板面内をスキャンするように、エピタキシャル成長層が形成されていないサファイア基板13の裏面からKrFエキシマレーザ(波長248nm)を照射する。このとき、照射されたレーザ光は、サファイア基板13で吸収されずn型GaN層2でのみ吸収される。よって、局所的な発熱が起き、サファイア基板13とn型GaN層2との界面付近にてGaN結合が分解する。その結果、ファイア基板13が分離して除去され、低抵抗SiC基板18と貼り合わされたエピタキシャル成長層が得られる。サファイア基板13の分離に使用する光源として、パルス状に発振するKrFエキシマレーザ(波長248nm)では無く、パルス状に発振するYAGレーザの第3高調波(波長355nm)を使用してもよいし、水銀灯輝線(波長365nm)を使用してもよい。
次に、図6Fに示されるように、研磨によりn型GaN層2の一部及びSiO2マスク14を除去する。
次に、図6Gに示されるように、例えば電子ビーム蒸着により、研磨により露出したn型GaN層2上にTi/Al/Ni/Au電極12を形成する。これによって、図5に示されるような構造の半導体レーザ素子が形成される。
以上のように本実施の形態の半導体レーザ素子の製造方法によれば、従来の半導体レーザ素子の製造方法のように、p型AlGaNクラッド層をストライプ状にドライエッチングして導波路を形成する工程を含まない。つまり、GaN系半導体をドライエッチングする工程を含まないので、ドライエッチングにより導波路周辺にダメージ層が形成されず、このダメージ層を起因とするリーク電流が生じない。よって、リーク電流の少ない低動作電流の半導体レーザ素子を実現することができる。
以上、本発明に係る半導体レーザ素子及びその製造方法について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能であることはいうまでもない。
例えば、GaN基板及びサファイア基板は、いかなる面方位でも良く、また例えば(0001)面等の代表面からオフアングルのついた面方位であっても良い。また、基板は、SiC基板、ZnO基板、Si基板、GaAs基板、GaP基板、InP基板、LiGaO2基板、AlN基板、MgO基板、LiAlO2基板あるいはこれらの混晶等であっても良い。また、エピタキシャル成長層は、所望のレーザ特性を実現できる限りはいかなる組成比であっても良く、いかなる多層構造を含んでもよく、またMOCVD法ではなく、例えば分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy: MBE)あるいはハイドライド気相成長法(Hydride Vapor Phase Epitaxy: HVPE)等の結晶成長法により形成された層を含んでもよい。エピタキシャル成長層は、As及びP等の5族元素又はB等の3族元素を構成元素として含んでも良い。また、導波路を構成するITO、Nb25等の誘電体膜の形成方法は、電子ビーム蒸着あるいはPLDに限られず、RFスパッタあるいはイオンビームスパッタ等の方法であっても良い。
本発明は、半導体レーザ素子及びその製造方法に利用でき、特に高密度光ディスクの書き込み及び読み出し光源としての高出力あるいは低雑音青紫色半導体レーザ素子等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す斜視図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 同半導体レーザ素子の製造方法を説明するための断面図である。 従来の青紫色半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 GaN基板
2 n型GaN層
3 n型AlGaNクラッド層
4 n型GaNガイド層
5 InGaN多重量子井戸活性層
6 アンドープGaNガイド層
7 p型AlGaN電子障壁層
8 p型GaNガイド層
9 SiO2ブロック層
10、16 Ni/ITO薄膜電極
11 Ti/Auパッド電極
12 Ti/Al/Ni/Au電極
13 サファイア基板
14 SiO2マスク
15 Nb25クラッド層
17 Au/AuSn/Au/Ni電極
18 低抵抗SiC基板
19、21 Ni/Au電極
20 p型AlGaNクラッド層
22 SiO2パッシベーション膜
23 p型GaNコンタクト層
30 Ti/Au電極

Claims (30)

  1. 半導体から構成される発光層と、
    前記発光層上方に位置し、開口部を有し、第1誘電体から構成される電流阻止層と、
    前記開口部内に形成され、前記発光層の光に対して透明であり、クラッド層として機能する透明電極とを備える
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記透明電極は、導電性酸化物から構成され、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記導電性酸化物は、錫が添加された酸化インジウム、アンチモンが添加された酸化錫、及び酸化亜鉛のうちのいずれかである
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記半導体レーザ素子は、さらに、前記開口部内に形成され、第2誘電体から構成される誘電体層を備え、
    前記誘電体層は、前記透明電極を挟んで前記発光層上方に位置し、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記第2誘電体は、SiN、Nb25、ZrO2、TiO2及びTa25のうちのいずれかである
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記半導体レーザ素子は、さらに、半導体から構成され、前記発光層と前記電流阻止層との間に位置し、前記透明電極と接するp型の光ガイド層を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記光ガイド層の不純物濃度は、前記発光層から前記透明電極に向かう方向に高くなる
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記光ガイド層は、Mgが添加された半導体から構成される
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ素子。
  9. 前記半導体レーザ素子は、さらに、
    前記透明電極上方に位置する金属膜と、
    前記金属膜上方に位置する第1基板とを備え、
    前記第1基板は、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向と垂直な劈開面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  10. 前記金属膜は、Au及びAuSnの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体レーザ素子。
  11. 前記第1基板は、Si、GaAs、InP及びSiCのうちのいずれかにより構成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体レーザ素子。
  12. 前記第1基板の劈開面は、<110>方向あるいは<1−100>方向と平行である
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体レーザ素子。
  13. 前記発光層は、窒素を含む化合物半導体から構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  14. 前記半導体レーザ素子は、さらに、前記発光層が形成される第2基板を備え、
    前記第2基板は、サファイア、SiC、GaN、AlN、MgO、LiGaO2及びLiAlO2のうちのいずれかにより構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  15. 前記第1誘電体は、SiO2、SiN、Nb25、ZrO2及びTa25のうちのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  16. 前記透明電極は、Niを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  17. 第1基板上に、半導体から構成される発光層を形成する発光層形成工程と、
    前記発光層上方に、第1誘電体から構成される電流阻止層を形成する電流阻止層形成工程と、
    前記電流阻止層に、開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記開口部内に、前記発光層の光に対して透明であり、クラッド層として機能する透明電極を形成する透明電極形成工程とを含む
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  18. 前記透明電極形成工程において、導電性酸化物から構成され、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する透明電極を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  19. 前記半導体レーザ素子の製造方法は、さらに、
    前記開口部内に、前記電流阻止層の屈折率よりも大きく、前記発光層の屈折率よりも小さな屈折率を有する第2誘電体から構成される誘電体層を形成する誘電体層形成工程を含み、
    前記誘電体層形成工程において、前記透明電極を挟んで前記発光層上方に位置するように誘電体層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  20. 前記半導体レーザ素子の製造方法は、さらに、
    前記透明電極上方に第1金属膜を形成する第1金属膜形成工程と、
    第2基板上に第2金属膜を形成する第2金属膜形成工程と、
    前記第1金属膜と前記第2金属膜とを圧着する圧着工程と、
    前記第1基板を除去する除去工程とを含み、
    前記圧着工程において、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向が前記第2基板の劈開面と垂直になるように圧着する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  21. 前記除去工程において、前記活性層が形成されていない前記第1基板裏面より光を照射することで、前記半導体レーザ素子から前記第1基板を分離させて前記第1基板を除去する
    ことを特徴とする請求項20に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  22. 前記除去工程において、パルス状に発振するレーザを光源として用いて光を照射する
    ことを特徴とする請求項21に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  23. 前記除去工程において、水銀灯の輝線を光源として用いて光を照射する
    ことを特徴とする請求項21に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  24. 前記除去工程において、前記第1基板裏面をスキャンするように光を照射する
    ことを特徴とする請求項21に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  25. 前記除去工程において、前記第1基板を研磨することで前記第1基板を除去する
    ことを特徴とする請求項20に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  26. 前記第1金属膜形成工程あるいは前記第2金属膜形成工程において、Au及びAuSnの少なくとも1つを含む第1金属膜あるいは第2金属膜を形成する
    ことを特徴とする請求項20に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  27. 前記第2金属膜形成工程において、Si、GaAs、InP及びSiCのうちのいずれかにより構成される第2基板上に前記第2金属膜を形成する
    ことを特徴とする請求項20に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  28. 前記圧着工程において、前記半導体レーザ素子の導波路に沿う方向が<110>方向あるいは<1−100>方向と平行になるように圧着する
    ことを特徴とする請求項20に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  29. 前記発光層形成工程において、窒素を含む化合物半導体から構成される発光層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  30. 前記発光層形成工程において、サファイア、SiC、GaN、AlN、MgO、LiGaO2及びLiAlO2のうちのいずれかにより構成される第1基板上に前記発光層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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