JP2006036658A - 嫌食性ペットハウス用殺虫材 - Google Patents
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Abstract
直火や電源を必要とせずに手軽に簡単に使用することができ、ペットハウス内の動物がこれを繰り返し噛んだり口に咥えたりすることが防止できるとともに、常温で揮散した殺虫成分がペットハウス内に容易に分散しえる嫌食性ペットハウス用殺虫材を提供する。
【解決手段】
フィルム状の多孔性基材よりなるセル壁から形成される多数の中空部を有する立体形状の薬剤保持体がシート状基板に固定されてなり、該薬剤保持体を形成するフィルム状の多孔質基材中に常温揮散性殺虫成分および嫌食成分が保持されているとともに、シート状基板裏面の一部または全部に接着剤層が設けられている嫌食性ペットハウス用殺虫材。
【選択図】 図1
Description
しかし、蚊取り線香は火を直接扱う問題とともに線香基材の燃焼に伴う煙の発生の問題があり、又、マット型加熱蒸散装置、吸液芯型加熱蒸散装置は加熱ヒーター用の電源を必要とし、ファン式常温揮散装置ではファン稼動用の電池が必要とされるため、その使用場所、時間が制限されるなどの問題がある。
図1における薬剤保持体は、フィルム状の多孔性基材よりなるセル壁(1)で四方が囲まれた断面が、四角形の両端が解放された筒状の中空部(2)が、長さ方向の中心線(3)を軸として、中空部(2)のセル壁(1)および長さ方向のセル辺を共有しながら左右の横方向に順次多数連続するとともに、上方向にも多数連続した、全体として扇状の構造となっている。
尚、この例では中空部の断面は四角形であるが、四角形に限られず、六角形であってもよい。
また、水溶性の場合には適宜の濃度の嫌食成分水溶液を作成し、これを前記殺虫剤溶液と混合して均一あるいは不均一混合液として薬剤保持体に含浸させることもできるし、殺虫剤溶液および嫌食成分水溶液のそれぞれを適宜の順序で個別に含浸させることもできる。
この場合のそれぞれの側の接着剤層の設け方も先に記載と同様である。
また、折畳みできない場合には、不使用時には密閉容器に保管したり、包装して密閉状態で保管しておけばよい。
図1に示す扇状の薬剤保持体を以下の方法で製造した。
セル壁を構成するフィルム状の多孔性基材として20g/m2の薄葉紙を用い、20mmの距離を離して2mm幅の線状に接着剤を塗布した。次にもう1枚の同じ薄葉紙に同様に接着剤を塗布して1枚目の薄葉紙の接着剤塗布面に線状の接着剤を10mmずらして2枚目の薄葉紙の非接着剤面を重ねて接着した。同様に1枚ごとに重ね合わせる薄葉紙と10mmずらしながら50枚まで重ねて接着した。最後に接着剤を塗布していない薄葉紙を重ねて接着して得られた積層体を60mm×30mmに裁断し、これを65mm×65mmの大きさの800g/m2の板紙からなる台紙4(中心線3を入れて折り曲げ可能としたもの)に接着した。この台紙4の反対面には剥離性フィルム7を貼った接着剤層6を両面接着テープでその四周に貼り付けた。
これに安息香酸デナトニウムの0.01%水溶液を1ml噴霧したものと噴霧していないものを用意して剥離性フィルム7をはがして別個に市販犬小屋(スチール製)の天井に図1のような形状となるように貼り、犬が噛んだ跡があるかないかを1週間後に観察した。
その結果、安息香酸デナトニウムを噴霧したものでは全く噛んだ跡が認められなかったが、噴霧してないものでは薄葉紙部分にちぎれた箇所が認められた。またいずれの場合も犬の皮膚に蚊の刺した形跡は認められなかった。
2 中空部
3 中心線(折り曲げ部)
4 シート状基材(台紙)
5 薬剤保持体外周端部
6 接着剤層
7 剥離性フィルム
Claims (10)
- フィルム状の多孔性基材よりなるセル壁から形成される多数の中空部を有する立体形状の薬剤保持体がシート状基板に固定されてなり、該薬剤保持体を形成するフィルム状の多孔性基材中に常温揮散性殺虫成分および嫌食成分が保持されているとともに、シート状基板裏面の一部または全部に接着剤層が設けられてなることを特徴とする嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 常温揮散性殺虫成分がピレスロイド系化合物である請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 請求項2のピレスロイド系化合物がメトフルトリンである請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 請求項2のピレスロイド系化合物がプロフルトリンである請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 請求項2のピレスロイド系化合物がエンペントリンである請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 請求項2のピレスロイド系化合物がトランスフルスリンである請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 嫌食成分が苦味剤である請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 請求項7における苦味剤が安息香酸デナトニウムである請求項3記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- フィルム状の多孔性基材が薄葉紙である請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
- 立体形状の薬剤保持体がシート状基板と一体となって折畳み可能に構成されてなる請求項1記載の嫌食性ペットハウス用殺虫材。
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2004
- 2004-07-23 JP JP2004215392A patent/JP2006036658A/ja active Pending
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