JPS6114767B2 - - Google Patents

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JPS6114767B2
JPS6114767B2 JP56023546A JP2354681A JPS6114767B2 JP S6114767 B2 JPS6114767 B2 JP S6114767B2 JP 56023546 A JP56023546 A JP 56023546A JP 2354681 A JP2354681 A JP 2354681A JP S6114767 B2 JPS6114767 B2 JP S6114767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
physiologically active
active substance
liquid
container
Prior art date
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Expired
Application number
JP56023546A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57136513A (en
Inventor
Keiichi Ushama
Takayuki Hyori
Yoshe Ishida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP56023546A priority Critical patent/JPS57136513A/ja
Publication of JPS57136513A publication Critical patent/JPS57136513A/ja
Publication of JPS6114767B2 publication Critical patent/JPS6114767B2/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は構造物の表面から生理活性物質を放出
する生理活性物質放出制御体(以下放出制御体と
いう)に関する。
生理活性物質の放出を制御する一つの方法とし
て、該物質をポリエチレンチユーブ又はマイクロ
カプセルの如き被覆物内に充填する方法が知られ
ているが、放出速度が該物質の被覆物に対する拡
散速度及び被覆物の厚みによつて影響を受けるた
めに、制御できる範囲が限定されるという問題が
ある。
また他の方法として、前記物質をゴム又は紙
に吸着させる方法も提案されているが、定量的で
且つ連続的に放出できないという問題がある。
本発明はかかる従来技術の問題点を解決した新
規な放出制御体を提供するもので、その具体化し
た態様は、容器内部に封入した生理活性物質を容
器壁材中を移動させて容器表面から放出させる生
理活性物質放出制御体であつて、前記容器壁材は
少なくとも2つの皮膜から構成されており、且つ
外面側皮膜は前記物質が実質的に制御されること
なく拡散透過しうる高分子材料で形成されている
と共に内面側皮膜は前記物質を溶解しうる液状物
を孔中に保有する多孔質材料で形成されているこ
とである。
本発明の放出制御体は、液状物に溶解された生
理活性物質が高分子材料からなる皮膜中を拡散透
過して容器の表面に放出されるもので、放出量及
び放出速度は、液状物に対する物質の溶解度にて
制御され、従つて物質及び液状物を選択して組み
合せることによつて溶解度の調整を行い、放出量
及び速度を自由にコントロールすることができる
ものである。
本発明の一つの具体例は、内外を実質的に貫通
する孔を有する周壁によつて中空部を有するよう
に構成された管状の皮膜と、該皮膜外面に形成さ
れた生理活性物質が実質的に制御されることなく
拡散透過しうる高分子材料からなる皮膜とを容器
壁材の基本構成とし、さらに該中空部に充填され
た生理活性物質と、前記孔中に保持された前記物
質を溶解しうる液状物とからなる放出制御体にあ
る。中空部に充填されている物質は、孔中に保持
されている液状物に、その液状物の溶解限度まで
溶解されて液状物を飽和状態となさしめる。そし
て液状物に溶解している前記物質は、これと接触
している高分子材料からなる皮膜中を拡散移動し
て透過して放出させるものである。液状物は物質
が皮膜に拡散されるに従つて、拡散されただけの
量の物質を溶解し、供給−溶解の繰り返しによつ
て、物質は定量的で且つ連続的に放出されるので
ある。
本発明の他の具体例は、少なくとも容器壁材の
一部(又は大部分)が、表裏を実質的に貫通する
孔を有するフイルム状(又はシート状)の皮膜
と、生理活性物質を拡散透過しうる高分子材料か
らなる皮膜とから構成されていることにある。
これらの具体例は、以下の図面を用いての説明
からより理解される。
第1図及び第2図の本発明の放出制御体Aは、
中空部15を有するように実質的に貫通型の孔1
2を有する周壁11によつて構成された多孔質な
皮膜13と、該皮膜13の表面に形成された生理
活性物質2が実質的に制御されることなく拡散透
過しうる高分子材料からなる皮膜14とを壁材の
基本構成とし、孔中には液状物3が、また中空部
15には生理活性物質が保持された構成を有して
いる。
第3図の放出制御体A′は、実質的に貫通する
孔52を有するフイルム状の多孔質な皮膜53
と、該皮膜53の表面に形成された拡散透過能を
有する外面側の皮膜54とを壁材の基本構成と
し、物質2を封入するための中空部6は、上記壁
材と基材4との端末相互を袋状に接着することに
よつて構成されている。基材4は、熱接着性の層
41と前記物質2が透過しないシート42とから
構成されている。
第3図の例では、生理活性物質の放出は片面側
しか得られないが、基材4を前記壁材に置き代え
ることによつて両面から物質の放出を得るように
することができる。
前記孔12及び52の孔径は、10μm以下、好
ましくは0.001〜5μmであり、また皮膜13及
び53の厚みは約15〜500μmが好ましいもので
ある。
また皮膜14及び54は、一つまたは二つ以上
の複合体から構成することができ、その厚みは約
0.1〜500μmが好ましいものである。
本発明において多孔質な皮膜13及び53を構
成するのに用いられる多孔質材料としては、生理
活性物質2及び孔中に保持される液状物3によつ
て膨潤又は溶解などされないものであれば特に制
限されないが、その一例を示すとポリアミド、ポ
リイミド、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフ
ルオロエチレン、スルホン化ポリスチレ、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、酢酸セルロースなどの
重合体が挙げられる。
また皮膜14及び54を構成するのに用いられ
る高分子材料としては、前記物質2の拡散透過能
を実質的に阻害せず、且つ物質2及び液状物3に
よつて膨潤又は溶解などされないものが選択され
るが、とりわけポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂、エチレン共重合体系樹脂(例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)が好ましいも
のであり、他にポリオレフイン系樹脂も使用でき
る。
実質的に貫通型の孔中に充填される液状物は、
生理活性物質を溶解する機能を有するものであ
り、例えばオリーブ油、サラダ油の如き植物性油
脂、スクワレン、ラノリン、ラードの如き動物性
油脂、流動パラフイン、ワセリンの如きパラフイ
ン類、プロピレンアルコール、エチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、グリセリンの如き多価アルコール類及
びそれらの誘導体、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、セバシン酸の如き高級脂肪酸類及び
それらの誘導体、ジメチルフルフオキサイド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアニドの如
き皮膚に対して適度な刺激性を有する溶剤などの
群から選ばれた少なくとも一種が使用される。
これらの液状物は、生理活性物質をその溶解限
度まで溶解する。そして放出制御体の外面側皮膜
が接触している適用体に濃度勾配によつて活性物
質が吸着及び/又は吸収されるか或いは該皮膜か
ら空気中に放出されると、吸着及び/又は吸収又
は放出された量だけ拡散され順次液状物は生理活
性物質を溶解し、これらの実質的な繰り返しによ
つて適用体又は空気中に定量で連続的に生理活性
物質が放出される。
本発明の実施に当つて用いられる生理活性物質
としては、常温で液状であるか、或いは常温で固
体であつても生理活性物質を比較的低い温度で加
熱することによつて液状になるものが選択され
る。本発明において使用される常温で液状の生理
活性物質としては、例えば、香料、殺虫剤として
はシトロネラール、アレスリン、フレスリン、バ
ースリン、ジメスリン、ペルメトリンなどのピレ
スロイド、テツプ、マラソン、ダイアジノン、ス
ミチオンなどの有機リン系殺虫剤など、メチルオ
イゲノール、フエロモン類などの誘引剤類、医薬
品としては生薬精油成分、トコフエロール、サト
トネリコエキスなどを挙げることができ、また加
熱によつて液状になりうる生理活性物質として
は、例えば、カルバメート系殺虫剤、ジメトエー
ト、サリチオン、アツパーモニターなどの有機リ
ン系散虫剤、フエンサクシミド、メトサクシミド
などのコハク酸イミド鎮ケイ剤、イブフエナツク
ブコローム、メトピリマゾール、メトカルバモー
ルなどの比較的融点の低い物質が適用できる。
上記の生理活性物質は単独で容器内に封入して
使用することができるが、例えばワツクス類、ポ
リビニルアルコール、軟質ポリアミド、軟質ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル系樹
脂、熱硬化及び常温硬化型シリコーンゴムの如き
生理活性物質の拡散移動を比較的に自由に許容し
うる担持体と混合系で使用することもできる。
このように構成してなる本発明の放出制御体は
液状物が生理活性物質に対して選択された溶解性
を持つように設計されているので、液状物中の生
理活性物質量は、飽和溶解量まで達し、常に一定
値を示し、また生理活性物質の拡散移動速度は液
状物中の方が皮膜の固体中よりはるかに大きな値
を示すので、多孔質皮膜の厚みに実質的に影響さ
れず、生理活性物質は該物質の拡散透過能を実質
的に阻害しない皮膜を通過して放出されるもので
ある。
従つて時間当りの放出量(放出速度)は、液状
物中における生理活性物質の飽和溶解量と比例す
るものである。
本発明の放出制御体は以上の如く時間当りの放
出量は、液状物に対する生理活性物質の飽和溶解
量によつて制御されるために、液状物と該物質と
の組み合せを選択することによつて定量的で連続
的な放出を得ることができるという特徴を有する
ものである。また容器の外面を構成する皮膜は、
液状物の食み出しを有効に防止するものである。
そして本発明の生理活性物質放出制御体は、中
空部に充填される生理活性物質の種類によつて、
多くの適用体に対して用いることができる。
例えば生理活性物質が人体、動物或いは他の生
物に対して有効な生理活性の薬物であるときは、
これらの適用体に定量で連続的に活性な薬物を供
給する。
人体面には身体外皮或いは粘膜に本発明の供給
制御体が接触するように外科用接着テープ、包帯
などの適宜の手段を用いて固定するか或いは挿入
することによつて適用され、活性な薬物は身体外
皮或いは粘膜を通して全身或いは局部的に、定量
で且つ所定時間、活性な薬物が連続的に供給され
る。
他の生理活性物質として、小動物に対して毒
性、忌避、繁殖防止などの機能を発揮する活性な
農薬類を用いることによつて、油虫、ネズミなど
の害虫や小動物を死滅させたり、忌避したり或い
は繁殖を防止したりする用途に用いることができ
る。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 外径1000μm、内径600μmで、周壁部分に
0.003〜0.005μmの孔を有するポリアミド系管状
物の両端をシールした後、表面にポリ塩化ビニル
50重量部とフタル酸ジオクチル50重量部との混合
物を塗布(塗布約10μm)し、100℃で10分間乾
燥する。
冷却後両端のシール部分を切り、エチルアルコ
ール中に10分間浸漬後取り出して、中空部分のエ
チルアルコールを除去し、ポリエチレングリコー
ル(グレード200)中に2時間浸漬して、孔中の
エチルアルコールをポリエチレングリコールに置
換する。
次に表面及び中空部のポリエチレングリコール
を除去し、中空部にメイガフエロモンである5−
ヘキサデセンを充填し、これを3cm間隔でヒート
シールを行うと共にヒートシール部分の中央で切
断して、本発明の放出制御体を得る。
この放出制御体は、約200μgの5−ヘキサデ
センを36日間連続して放出した。
実施例 2 厚さ60μm、平均孔径0.2μm、空孔率120%の
エチレン−ポリビニルアルコール共重合体フイル
ムの片面に厚さ50μmのエチレン−酢酸ビニル共
重合体フイルムを加熱圧着して貼り合せる。
次にエチレン−ポリビニルアルコール共重合体
露出面にグリセリンを塗布して、孔中にグリセリ
ンを吸着させ、余剰のグリセリンを除去する。こ
れを25mm角の正方形に切断すると共に、この塗布
面に同一大きさの基材(ポリエチレンをラミネー
トしたアルミニユウム箔)をポリエチレン層を介
して重ね合せ、2.5mmのシール幅で三方をヒート
シールを行つて袋を作り、開口部から2mlのシト
ロネラールを充填して密封し、本発明の放出制御
体を得る。
この放出制御体は、約0.6mgのシトロネラール
を30日間連続して放出した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実例を示す側面図、第2図は
第1図を−′線で切断した拡大断面図、第3
図は他の実例を示す拡大部分断面図である。 12及び52……孔、2……生理活性物質、3
……液状物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 容器内部に封入した生理活性物質を容器壁材
    中を移動させて容器表面から放出させる生理活性
    物質放出制御体であつて、前記容器壁材は少なく
    とも2つの皮膜から構成されており、且つ外面側
    皮膜は前記物質が実質的に制御されることなく拡
    散透過しうる高分子材料で形成されていると共に
    内面側皮膜は前記物質を溶解しうる液状物を孔中
    に保有する多孔質材料で形成されていることを特
    徴とする生理活性物質放出制御体。 2 高分子材料がポリウレタン系樹脂、ポリ塩化
    ビニル系樹脂、エチレン共重合体系樹脂の群から
    選ばれた少なくとも一種である特許請求の範囲第
    1項記載の生理活性物質放出制御体。
JP56023546A 1981-02-18 1981-02-18 Material for controlling release of physiologically active substance Granted JPS57136513A (en)

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JPS57136513A JPS57136513A (en) 1982-08-23
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JPS60232163A (ja) * 1984-05-02 1985-11-18 エステ−化学株式会社 芳香剤
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