JP3016155B2 - 浄化槽内害虫防除方法 - Google Patents

浄化槽内害虫防除方法

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JP3016155B2
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光良 鈴江
務 根岸
正治 亀井
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アース製薬株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、浄化槽及び汚水槽内の壁面及び水中、水際
で生息する害虫の成虫、サナギ、幼虫を効率よく防除す
る方法に関する。
〈従来の技術〉 従来、浄化槽及び汚水槽内の害虫防除手段としては、
スプレー方法による高濃度の薬剤散布、或いは残留噴霧
処理が行われたり、揮産性の薬剤蒸散材の利用、最近で
は昆虫幼若ホルモン系化合物を単独で利用する方法も行
われている。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来、知られていた防除手段では、むやみに薬量を多
くしてしまうため活性汚泥菌を死滅させてしまったり、
排流水の魚毒性の問題等薬剤の大量使用による種々の害
があり、また昆虫幼若ホルモン系化合物又は揮散性の薬
剤蒸散材のそれぞれ単独利用の方法においては、効力は
十分満足しうるものではなかった。
本発明は、安全で、殺虫効力が長く、確実な害虫防除
方法を目的とし完成されたものである。
〈課題が解決するための手段〉 本発明は、浄化槽及び汚水槽内の壁面及び水中、水際
で生息する害虫の成虫、サナギ、幼虫を同時に防除する
にあたり、揮散性のピレスロイド系化合物を有効成分と
して含有させた蒸散材を用いて前記化合物を揮散させ、
昆虫幼若ホルモン系化合物を有効成分とする薬剤を当初
に前記害虫の防除に必要な量を同時に散布することを特
徴とする浄化槽内害虫防除方法によって、前記の課題を
解決した。
本発明において用いる揮散性のピレスロイド系化合物
としては次のものが挙げられる。
3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン) 3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製)。
3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロペンタ−
2−エニル トランス−2,2−ジメチル−3−シクロプ
ロパンカルボキシレート(一般名バイオアレスリン:商
品名エキスリン(住友化学工業株式会社製))。
N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製)。
(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピ
ニル)シクロペント−2−エニル(IR)−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名プラレトリン:特公昭52
−45768号公報参照) 5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(商品名クリスロンフォルテ:住
友化学工業株式会社製)。
3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学工
業株式会社製)。
α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名フェン
バレレート)。
α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テ
トラメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名フ
ェンプロパトリン)。
1−エチニル−2−メチルペント−2−エニル−2,2
−ジメチル−3−シクロプロパンカルボキシレート(一
般名エムペンスリン)。
2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−3−(2,2−ジ
クロロビニル)−2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シレート(一般名フェンフルスリン)。
本発明において用いられる上記殺虫剤等には通常用い
られている効力増強剤、揮散率向上剤、消臭剤、香料等
の各種添加剤を任意に添加することができる。効力増強
剤としては、ピペロニルブトキサイド、N−プロピルイ
ゾーム、MGK−264、サイネピリン222、サイネピリン50
0、リーセン384、IBTA、S−421等が、揮散率向上剤と
してはフェネチルイソチオシアネート、ハイミックス酸
ジメチル等が、消臭剤としてはラウリン酸メタクリレー
ト(LMA)等が、香料としてはシトラール、シトロネラ
ール、アネトール等が夫々挙げられる。
本発明において蒸散材としてはピレスロイド系化合物
の含侵方法により種々のものが考えられるが、合成樹脂
が好ましく、合成樹脂としては、混和性とか混和に必要
な加熱温度の点から、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、アクリル系親油性重合体(協和ガス化
学(株)製)、高吸油性樹脂KX−OA100〜600(日本触媒
(株)製)、特殊線状ポリマー(登録商標ウォセップ、
東レ(株)製)等を1種若しくは2種以上組合せたもの
を用いるのが好ましい。ただし、担体として昇華性物質
を除く。
本発明のピレスロイド系化合物を保持した蒸散材は、
ピレスロイド系化合物の含有量、保持態様によって殺虫
使用などの効力の持続時間が決まるが、本発明は浄化槽
内の害虫防除、幼若ホルモン系化合物の効力期間との関
係で通常少なくとも3ヵ月を有効期間に設定される。
本発明のピレスロイド系化合物の蒸散材に対する含有
量は、通常基材1gあたり、5〜20%の範囲で選択される
のが望ましい。
本発明において幼若ホルモン系化合物としては11−メ
トキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノイッ
クアシド−1−メチルエチルエステル(一般名メトプレ
ン(特開昭47−19025号公報に記載と同一またはその各
種類緑体))、エチル−3,7,11−トリメチル−2,4−ド
デカジエノエート(一般名ハイドロプレン、(特開昭48
−44430号公報に記載と同一またはその各種類緑体))
2−〔1−メチル−2−(4−フェノキシフェノキシ)
エトキシ〕ピリジン、幼若ホルモン化合物(特開昭58−
121267号公報、特開昭58−140066号公報、特開昭58−16
7563号公報または特開昭58−21663号公報に記載された
S−2−(4−フェノキシ)フェノキシエチル−N−メ
チルオールカーバメート、S−2−(4−フェノキシ)
フェノキシエチル−N−メチル−N−メチルオールカー
バメート、S−2−(4−フェノキシ)フェノキシエチ
ル−N,N−ジメチルチオールカーバメート、S−2−
(4−フェノキシ)フェノキシエチル−N,N−ジメチル
オールカーバメート、S−2−(4−フェノキシ)フェ
ノキシエチル−N−エチルチオールカーバメートなどの
チオールカーバメート誘導体、特開昭58−29767号公報
に記載された5−ブロモ−3−(4−クロロフェニル)
−1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ヒダントインな
どの5−ブロモヒダントイン誘導体や特開昭58−55468
号公報に記載された5−クロロ−3−(4−クロロフェ
ニル)−1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−1−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ヒダントインなどの5
−ブロモヒダントイン誘導体などを挙げることができ
る。
本発明の幼若ホルモン化合物を有効成分とする薬剤の
剤型として液剤、粒剤、粉剤等種々の剤型を例示でき、
使用に際して、例えば浄化槽、浄水槽などのような静止
水系に載置、撒布、投入などの方法により使用すること
ができる。
かかる害虫防除成分の水中における濃度は、使用する
成分により異なるが、通常0.05ppm以上の濃度で使用す
ることができる。
〈作用〉 本発明の害虫防除方法は昆虫幼若ホルモン系化合物に
より、幼虫の駆除、ピレスロイド系化合物により成虫の
駆除とを同時に行なうことにより、長期間にわたり、浄
化槽内の害虫駆除が行なえ、安全性が高く、活性汚泥に
も影響がない。
〈実施例〉 以下実施例により本発明を具体的に説明する。ただし
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 5〜7人槽の規模の浄化槽内にメトプレン(10%製
剤)5mlを100倍に希釈した液剤を均一に散布し、同時に
エンペンスリンを練りこんだプレート状の蒸散材(重さ
10g、縦70mm、横150mm、厚み0.6mm、ポリ塩化ビニル
製)1ヶを槽内の側壁に吊るし、浄化槽内のチョウバエ
の殺虫効果を観察した。比較として、5〜7人槽の規模
の浄化槽内にエンペンスリンを練りこんだブレート状の
蒸散材(重さ10g、縦70mm、横150mm、厚み0.6mm、ポリ
塩化ビニル製)1ヶを槽内の側壁に吊り下げた(比較例
1)ものと、5〜7人槽の規模の浄化槽内にメトプレン
(10%製剤)5mlを100倍に希釈した液剤を均一に散布し
た(比較例2)ものを使用し、浄化槽内のチョウバエの
殺虫効果を観察した。
結果を表1に示す。
考察 比較例1の特長:処理直後より殺成虫効果が高いが、
産下された卵は正常に発育し、約1.5か月後羽化が認め
られた。殺成虫効果の期間は約2か月程度であった。
比較例2の特長:処理後2週間程度は殺成虫効果は認め
られなかった。その後羽化阻害効果で成虫の出現が抑え
られたが、少数のチョウバエは発生した。防除効果は約
2.5か月程度であった。
本発明の特長:処理直後より速効的に殺成虫効果が認
められ、その後羽化阻害効果で完全に成虫の出現が抑え
られた。その結果防除効果が長く持続し約3.5か月であ
った。
〈発明の効果〉 本発明の害虫防除方法は2種の殺虫剤を同時に使用す
ることにより、浄化槽内等の室内において、速効的かつ
長期間にわたり殺虫効果を持続することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−89404(JP,A) 特開 平1−172307(JP,A) 特開 昭54−92620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 25/00 102 A01N 25/18 102 A01N 53/00 A01N 63/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化槽及び汚水槽内の壁面及び水中、水際
    で生息する害虫の成虫、サナギ、幼虫を同時に防除する
    にあたり、揮散性のピレスロイド系化合物を有効成分と
    して含有させた蒸散材を用いて前記化合物を揮散させ、
    昆虫幼若ホルモン系化合物を有効成分とする薬剤を当初
    に前記害虫の防除に必要な量を同時に散布することを特
    徴とする浄化槽内害虫防除方法。
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