JP2006014268A - データ伝送装置、及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送信号の電圧振幅を安定してデータ通信を行うデータ転送装置の提供。
【解決手段】構成は、データ伝送装置1は、伝送線6、7を含む伝送線路と、送信装置2と、前記伝送線路に接続された受信装置3、送信装置2は、第1伝送線6と接地端子の間に接続された第1出力トランジスタ23と、第2伝送線7と接地端子との間に接続された第2出力トランジスタ24。第1出力トランジスタ23と第2出力トランジスタ24とは、送信用データ/DINに応答して排他的にオンされる。受信装置3は、第1伝送線6に接続されたノード14と第2伝送線7に接続されたノード15との間に接続された終端抵抗12と、第1ノード14に第1電流Iを供給し、第2ノード15に第2電流Iを供給し、且つ、第1ノード14と第2ノード15の電位差に応答して送信用データに対応する受信データを出力するように構成されたレシーバ回路30とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ伝送装置、及びそれに使用される受信装置に関し、特に、一対の伝送線を含む伝送線路を介してデータを伝送する技術に関する。
半導体技術の進歩に伴って、高速で動作し、且つ、高密度な半導体集積回路を搭載した情報処理装置(コンピュータ)が普及している。そのような情報処理装置において、より情報処理速度が早い装置が求められている。また、高密度な半導体集積回路で構成された、携帯可能な情報処理装置(携帯端末)が普及してきている。携帯端末を構成する半導体集積回路では、高速で動作しつつ、消費される電力が少ない半導体集積回路が要求されている。情報処理速度を向上させるための技術には様々なものが存在する。そのなかの一つとして、半導体集積回路で送受信されるデータの転送速度を高速化させる技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。上記特許文献1、2に記載の技術において、半導体集積回路から出力されるデータは、伝送線路を介して他の半導体集積回路に供給されている。データを出力する側の半導体集積回路には送信回路(以下、トランスミッタ回路と呼ぶ。)が備えられ、そのデータを受信する側の半導体集積回路には受信回路(以下、レシーバ回路と呼ぶ。)が備えられている。
図1は、上記特許文献1に記載のレシーバ回路の構成を示す回路図である。図1に示されているように、レシーバ回路100(特許文献1における受信部51)は、Nチャネルトランジスタ101と、Nチャネルトランジスタ102と、第1受信部110と、第2受信部120と、フリップフロップ回路130と、インバータ103とで構成されている。
Nチャネルトランジスタ101と、Nチャネルトランジスタ102とはゲートが互いに接続されている。Nチャネルトランジスタ101は、ノード141と接地線GNDとの間に介設されており、そのノード141を介して第1受信部110に接続されている。また、Nチャネルトランジスタ101は、そのノード141を介して第2受信部120にも接続されている。同様にNチャネルトランジスタ102は、ノード142と接地線GNDとの間に介設されており、そのノード142を介して第1受信部110と第2受信部120との各々に接続されている。
第1受信部110はさらに、第1Pチャネルトランジスタ111と第2Pチャネルトランジスタ112と第1Nチャネルトランジスタ113と第2Nチャネルトランジスタ114とで構成されている。同様に、第2受信部120はさらに、第3Pチャネルトランジスタ121と、第4Pチャネルトランジスタ122と、第3Nチャネルトランジスタ123と、第4Nチャネルトランジスタ124とで構成されている。また、フリップフロップ回路130は、第1NAND回路131と第2NAND回路132とを含み、その第1NAND回路131と第2NAND回路132とは互いに接続されてRSラッチ回路を構成している。
また、第1入力端子104及び第2入力端子105は、2本の伝送線を介してトランスミッタ回路(図示されず)と接続されている。さらに、バイアス端子106は、上述の第1Nチャネルトランジスタ113と、第2Nチャネルトランジスタ114と、第3Nチャネルトランジスタ123と、第4Nチャネルトランジスタ124のゲートに接続されている。上記のトランジスタの各々のゲートには、バイアス端子106から供給される所定の電圧が印加される。トランスミッタ回路は、第1入力端子104または第2入力端子105を送信データの信号レベルに基づいて、グランド電位又は高インピーダンス状態(以下、フローティング電位と呼ぶ)の何れかにする。第1入力端子104および第2入力端子105は、一方の端子がグランド電位になると、他方の電位はフローティング電位となる。
第1入力端子104がグランド電位で、第2入力端子105がフローティング電位の場合には、第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123がオンするので、ノード125がLレベルになる。このとき、第2Nチャネルトランジスタ114および第4Nチャネルトランジスタ124がオフするので、ノード115がHレベルになる。(ここでいうトランジスタのオン、オフとは、第1入力端子104、第2入力端子105からの信号に応答してレシーバ回路100のMOSトランジスタを流れるドレイン電流がより大きくなる状態をオンしているという。この場合オン電流はオフ電流より大きい。)
第1入力端子104がフローティング電位で、第2入力端子105がグランド電位の場合には、第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123がオフするので、ノード125がHレベルになる。また、このとき第2Nチャネルトランジスタ114およびノード125がオンするのでノード115はLレベルになる。フリップフロップ回路130は、ノード115およびノード125のレベルに基づいて、出力信号を保持し、インバータ103を経由して、その保持する値を出力端子107から出力している。
第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123(又は第2Nチャネルトランジスタ114および第4Nチャネルトランジスタ124)は、第1入力端子104(又は第2入力端子105)がフローティング電位となっても、Nチャネルトランジスタ101(又はNチャネルトランジスタ102)に電流を供給する。そのため第1入力端子104(又は第2入力端子105)はフローティングとなっても50〜200mVの電位となる。このときの電圧が伝送線の振幅電圧となる。このとき第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123(又は第2Nチャネルトランジスタ114および第4Nチャネルトランジスタ124)に流れる電流は第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123(又は第2Nチャネルトランジスタ114および第4Nチャネルトランジスタ124)のゲート−ソース間電圧(以下それぞれ電圧GS113、電圧GS114、電圧GS123、電圧GS124と呼ぶ)に依存する。
つまり、第1Nチャネルトランジスタ113および第3Nチャネルトランジスタ123(又は第2Nチャネルトランジスタ114および第4Nチャネルトランジスタ124)に流れる電流は、バイアス端子106の電位から第1入力端子104(又は第2入力端子105)の電位を引いた値に依存する。これは、第1入力端子104(又は第2入力端子105)がグランド電位となっても同様である。レシーバ回路100の第1入力端子104と、第2入力端子105の振幅電圧は、Nチャネルトランジスタ101の抵抗値とNチャネルトランジスタ102の抵抗値、トランスミッタ回路を構成する出力トランジスタから第1入力端子104(または第2入力端子105)までの抵抗値に依存してしまう。
例えば、トランスミッタ回路を構成する出力トランジスタから第1入力端子104(または第2入力端子105)までの抵抗値を200Ωとする。また、トランスミッタ回路からの信号に応答して、第2入力端子105からトランスミッタ回路へ流れる電流値が200uAとすると、第2入力端子105はグランド電位から40mV(=200Ω×200uA)浮いた値となる。そのトランジスタがOFFしたときの第2入力端子105は、図1のレシーバ回路100のNチャネルトランジスタ102の抵抗値とNチャネルトランジスタ102に流れる電流値によって決まる。よって第2入力端子105の振幅電圧はNチャネルトランジスタ101、Nチャネルトランジスタ102の抵抗値および、トランスミッタ回路を構成するトランジスタから第1入力端子104(または第2入力端子105)までの抵抗値によって変動してしまう。
第1入力端子104(又は第2入力端子105)はグランド電位となったとしても、トランスミッタ回路を構成するトランジスタのON抵抗や、伝送線のインピーダンス等があるため、グランド電位より若干高い電位となる(以下、この電位を浮き電位と呼ぶ)。したがって、電圧GS113〜電圧GS124は、この浮き電位のばらつき変動による影響を受けてしまう。そのため、レシーバ回路100の消費電力が変動してしまうことになる。
また、第1入力端子104(又は第2入力端子105)の電位差(伝送線の振幅電圧)も、浮き電位により変動してしまう。消費電力の変動は低消費電力が必須である携帯用機器にとっては問題であり、また伝送線の振幅電圧の変動も高速伝送動作の不安定につながる。また、何らかの理由によりレシーバ回路のグランド電位に比べて、トランスミッタ回路のグランド電位が上昇すると、伝送線の振幅電圧が小さくなってしまう。このため、トランスミッタ回路を構成するトランジスタのゲート幅を広くする等の対策が必要な場合がある。この場合、レイアウト面積を大きくする必要が生じてしまい高密度化を行う場合の制限になってしまう。また、伝送線路とのインピーダンス整合をとるために極端にON抵抗を低抵抗化することになってしまうことは好ましくない。
また、図2は、上記特許文献2に記載のトランスミッタ回路の構成を示す回路図である。図2に示されているように、トランスミッタ回路200(上記特許文献2のトランスミッタ41)は、インバータ201と、インバータ202と、第1Nチャネルトランジスタ203と、第2Nチャネルトランジスタ204と、第3Nチャネルトランジスタ205とを備えている。トランスミッタ回路200は、相補信号出力が第3Nチャネルトランジスタ203を介して接続されている。第3Nチャネルトランジスタ205は信号伝送するときにはON、信号伝送しないときはOFFとなる。これによって相補信号出力の振幅電圧を小さくし、トランスミッタ回路からレシーバ回路へ信号伝送するときの遅延時間を小さくしている。
図2の高速伝送線路は相補信号出力間にトランジスタをトランスミッタ回路側で接続している。図2に示されているように、トランスミッタ回路200には、トランスミッタ回路内部に第3Nチャネルトランジスタ205が付加されている。トランスミッタ回路の構成はシンプルであることが望ましく、トランスミッタ回路200の構成は、その要求を満たすことを困難にしている。また、レシーバ回路とトランスミッタ回路とは、各々独立した製品である。トランスミッタ回路側において、何らかの変更が要求された場合、速やかに変更可能な構成であることが好ましい。
特開2001−53598号公報 特開2003−348176号公報
本発明が解決しようとする課題は、レシーバ回路とトランスミッタ回路との間に備えられた伝送線路で、安定した振幅電圧でデータ通信を行うデータ転送装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、安定した電流で回路を動作させることで高速にデータ送信を行いつつ、さらに、電力の消費が少ないデータ転送装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、高速にデータを伝送し、電力の消費が少ないデータ転送装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、レシーバ回路の電流を全てトランスミッタ回路に供給するデータ転送装置を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、設計変更が容易であり、異なる設計のトランスミッタ回路に柔軟に対応可能なレシーバ回路を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記の課題を解決するために、本発明によるデータ伝送装置(1、1A)は、第1伝送線(6)と第2伝送線(7)とを含む伝送線路と、送信装置(2、2A)と、前記伝送線路に接続された受信装置(3、3A)とを具備する。送信装置(2、2A)は、前記第1伝送線(6)と接地端子の間に接続された第1スイッチ(23)と、第2伝送線(7)と接地端子との間に接続された第2スイッチ(24)とを備えている。第1スイッチ(23)と第2スイッチ(24)とは、送信用データ(/DIN)に応答して排他的にオンされる。受信装置(3、3A)は、第1伝送線(6)に接続された第1ノード(14)と第2伝送線(7)に接続された第2ノード(15)との間に接続された終端抵抗(12)と、第1ノード(14)に第1電流(I)を供給し、第2ノード(15)に第2電流(I)を供給し、且つ、第1ノード(14)と第2ノード(15)の電位差に応答して送信用データに対応する受信データを出力するように構成されたレシーバ回路(30)とを備える。
このような構成のデータ伝送装置では、レシーバ回路(30)が受信データの判別に使用する電位差(即ち、第1ノード(14)と第2ノード(15)の電位差)が、終端抵抗(12)の抵抗値と、その終端抵抗(12)に流れる電流に依存して決定される;終端抵抗12に生成される電圧の振幅は、第1出力トランジスタ(23)、第2出力トランジスタ(24)のオン抵抗や、伝送線(6、7)のインピーダンスに依存しない。したがって、かかるデータ伝送装置では、伝送線(6、7)を伝送される信号の電圧振幅が安定化される。これは、安定なデータ通信を行うことを可能にする。
好適には、レシーバ回路(30)は、第1ノード(14)に第1電流(I)の主部分である第1定電流(I)を供給する第1定電流源(32)と、第2電流(I)の主部分であり、かつ、第1定電流(I)と同一の大きさの第2定電流(I)を第2ノード(15)に供給する第2定電流源(33)と、第1ノード(14)に第1電流(I)の残存部分である第1副電流(I)を供給し、第2ノード(15)に第2電流(I)の残存部分である第2副電流(I)を供給し、且つ、第1ノード(14)及び第2ノード(15)の間の電位差に応答して受信データを生成するように構成されたデータ検出回路(34)とを備える。
このような構成のデータ伝送装置では、第1副電流(I)及び第2副電流(I)の大きさを第1定電流(I)及び第2定電流(I)の大きさよりも顕著に小さくすることにより、終端抵抗(12)に生成される電圧の振幅を、概略的に、一定値にすることができる。具体的には、当該データ伝送装置では、終端抵抗(12)に生成される電圧の振幅は、第1定電流の大きさ(I)と終端抵抗(12)の抵抗値(R)との積で略一定である。このような構成は、伝送線(6、7)を伝送される信号の電圧振幅を一層に安定化することを可能にする。
上述の終端抵抗(12)の抵抗値は、前記伝送線路の差動インピーダンスと一致することが好適である。終端抵抗の抵抗値を前記伝送線路の差動インピーダンスと一致させることにより、伝送線(6、7)を伝送される信号がレシーバ回路によって反射することが防止され、伝送される信号のノイズを低減することができる。
他の観点において、本発明による受信装置は、第1信号を伝送する第1伝送線(14)と、第2信号を伝送する第2伝送線(15)と、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)との間に接続される抵抗(12)と、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)との各々に接続され、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)とを伝送する信号の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて出力信号を生成する信号検出回路と、前記信号検出回路に所定の電流を供給する定電流源とを備える。そのうえで、前記信号検出回路は、前記抵抗(12)の抵抗値と、前記抵抗(12)を介して流れる電流とに基づいて前記振幅電圧を検出するように受信装置を構成する。
その受信装置において、前記信号検出回路は、第1検出回路(40b)と第2検出回路(50b)とを含むように構成する。そして、前記第1検出回路(40b)は、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)との各々に接続され、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成し、前記第2検出回路(50b)は、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)との各々に接続され、前記第1伝送線(14)と前記第2伝送線(15)の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する。それによって、受信装置は受信した信号を適切に受信データとして出力することができる。
その受信装置において、前記定電流源が、前記第1検出回路(40b)に電流を供給する第1定電流源(40a)と、前記第2検出回路(50b)に電流を供給する第2定電流源(50a)とを備えるように回路を構成する。さらに、その定電流源は、前記第1定電流源(40a)と前記第2定電流源(50a)の各々に印加されるバイアスに応答して、所定の電流を前記信号検出回路に供給する。このような受信装置を構成することで、安定した電流で回路を動作させることが可能になる。
受信装置。
その受信装置において、更に詳細に構成を説明するならば、前記第1検出回路(40b)は、ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第1伝送線(14)との間に接続される第1トランジスタ(43)と、前記第1トランジスタ(43)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線(15)との間に接続される第2トランジスタ(44)とを含むように構成されている。また、第2検出回路(50b)は、ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第1伝送線(14)との間に接続される第3トランジスタ(53)と、前記第3トランジスタ(53)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線(15)との間に接続される第4トランジスタ(54)とを含むように構成されている。
そのような構成である前記第1検出回路(40b)は、前記第1トランジスタ(43)のゲートとソースとの間の電位差(GS43)と、前記第2トランジスタ(44)のゲートとソースとの間の電位差(GS44)とに基づいて第1振幅電圧を検出し、前記第1振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成する。さらに、第2検出回路(50b)は、前記第3トランジスタ(53)のゲートとソースとの間の電位差(GS53)と、前記第4トランジスタ(54)のゲートとソースとの間の電位差(GS54)とに基づいて第2振幅電圧を検出し、前記第2振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する。
受信装置をこのような構成にすることによって、受信した信号を適切に受信データとして出力することができる。
その受信装置において、さらに、前記第1定電流源(40a)が、第1Pチャネルトランジスタ(41)と、前記第1Pチャネルトランジスタ(41)のゲートに接続されるゲートを有する第2Pチャネルトランジスタ(42)とを含むように構成する。そして、前記第1Pチャネルトランジスタ(41)と前記第2Pチャネルトランジスタ(42)との各々の前記ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第1検出回路(40b)に供給する回路を構成する。また、前記第2定電流源(50a)が、第3Pチャネルトランジスタ(51)と、前記第3Pチャネルトランジスタ(51)のゲートに接続されるゲートを有する第4Pチャネルトランジスタ(52)とを含むように構成する。そして、前記第3Pチャネルトランジスタ(51)と前記第4Pチャネルトランジスタ(52)との各々の前記ゲートに印加されるバイアスに応答して、所定の電流を前記第2検出回路(50b)に供給する。このような受信装置を構成することで、安定した電流で回路を動作させることが可能になる。
その受信装置において、さらに、前記第1Pチャネルトランジスタ(41)と、前記第2Pチャネルトランジスタ(42)とのサイズ比が
n:m(n、mは任意の自然数)
であるようにして、カレントミラーを構成することも可能である。
その受信装置において、上記の回路とは若干構成が異なるような回路であっても、本願の課題を解決することが可能である。その場合、前記第1検出回路(70b)が、ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源(70a)と前記第1伝送線(14)との間に接続される第1トランジスタ(74)と、前記第1トランジスタ(74)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源(70a)と前記第2伝送線(15)との間に接続される第2トランジスタ(75)と、前記第1トランジスタ(74)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源(70a)と前記第2伝送線(15)との間に接続される第3トランジスタ(76)とを含むように回路を構成する。
さらに、前記第2検出回路(80b)が、ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源(80a)と前記第2伝送線(15)との間に接続される第4トランジスタ(84)と、前記第4トランジスタ(84)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源(80a)と前記第1伝送線(14)との間に接続される第5トランジスタ(85)と、前記第4トランジスタ(84)のゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源(80a)と前記第1伝送線(14)との間に接続される第6トランジスタ(86)とを含むようにする。
そして、前記第1検出回路(70b)は、前記第1トランジスタ(74)のゲートとソースとの間の電位差(GS74)と、前記第2トランジスタ(75)のゲートとソースとの間の電位差(GS75)、または、前記第3トランジスタ(76)のゲートとソースとの間の電位差(GS76)とに基づいて第1振幅電圧を検出して前記第1振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成する。
同様に、前記第2検出回路(80b)は、前記第4トランジスタ(84)のゲートとソースとの間の電位差(GS84)と、前記第5トランジスタ(85)のゲートとソースとの間の電位差(GS85)、または、前記第6トランジスタ(86)のゲートとソースとの間の電位差(GS86)とに基づいて第2振幅電圧を検出して前記第2振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する。これによって、高速に動作しつつ、低消費電力の受信装置を構成することができる。
その受信装置において、前記第1定電流源(70a)は、ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第1検出回路(70b)に供給する第1Pチャネルトランジスタ(71)と、第2Pチャネルトランジスタ(72)と、ゲートとソースとが短絡され、前記第2Pチャネルトランジスタ(72)のゲートに接続されるゲートを有する第3Pチャネルトランジスタ(73)とを含むように構成され、前記第3Pチャネルトランジスタ(73)のドレインは、前記第6トランジスタ(86)のドレインに接続されていることが好ましい。
また同様に、前記第2定電流源(80a)は、ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第2検出回路(80b)に供給する第4Pチャネルトランジスタ(81)と、第5Pチャネルトランジスタ(82)と、ゲートとソースとが短絡され、前記第5Pチャネルトランジスタ(82)のゲートに接続されるゲートを有する第6Pチャネルトランジスタ(83)とを含むように構成され、前記第6Pチャネルトランジスタ(83)のドレインは、前記第3トランジスタ(76)のドレインに接続されていることが好ましい。
その受信装置において、前記第1Pチャネルトランジスタ(71)、前記第2Pチャネルトランジスタ(72)および前記第1Pチャネルトランジスタ(71)のサイズ比が
x:y:z(x、y、zは任意の自然数)
であるカレントミラーを用いて受信装置を構成することも可能である。
その受信装置において、さらにフリップフロップ回路(60、90)を備えるように回路を構成すると、より適切な回路にすることが可能である。ここで、前記フリップフロップ回路(60、90)は、前記第1出力信号と前記第2出力信号とに応答して、保持する値を受信信号として出力するものである。また、前記フリップフロップ回路(60)は、前記第1出力信号が供給される第1NAND回路(61)と、前記第1NAND回路に接続され、前記第2出力信号が供給される第2NAND回路(62)とで構成されていてもよいし、前記第1出力信号が供給される第1NOR回路(91)と、前記第1NOR回路に接続され、前記第2出力信号が供給される第2NOR回路(92)とを備える攻勢であっても良い。
本発明によると、受信装置とトランスミッタ回路との間に備えられた伝送線路の振幅電圧を安定させることが可能になる。
さらに、本発明によると、受信装置にカレントミラーで構成される定電流源を備えることで、安定した電流を回路に供給することが可能になる。
さらに、本発明によると、受信装置の電流を全てトランスミッタ回路に供給することができるので、消費電力を低減することが可能になる。
以下に、図面を使用して本発明を実施するための形態について述べる。以下に述べられているデータ伝送装置1は、本発明の理解を容易にするための、データ送信側である送信装置2と、データ受信側である受信装置3とを備えているが、これは、本発明におけるデータ伝送装置1が、一方向のデータ通信に限定されることを意味するものではない。
図3は、本発明の実施の一形態に係るデータ伝送装置1の構成を示すブロック図である。図3に示されているように、データ伝送装置1は、送信装置2と、受信装置3と、その送信装置2と受信装置3との間に介設されている第1伝送線6および第2伝送線7とから構成されている。送信装置2は、さらにトランスミッタ回路20、第1出力端子4および第2出力端子5とを備えている。トランスミッタ回路20は送信用データに対応する出力信号を生成する送信回路である。トランスミッタ回路20で生成された出力信号は、第1出力端子4、第2出力端子5から出力され、第1伝送線6、第2伝送線7を介して受信装置3に供給される。
詳細には、トランスミッタ回路20は、データ入力端子25と、第1インバータ21と、第2インバータ22と、第1出力トランジスタ23と、第2出力トランジスタ24とを備えている。
データ入力端子25は、送信用データに対応する送信データ信号/DINを受け取る端子である。
第1インバータ21は、入力される信号に応答して、その反転信号を生成する回路である。第1インバータ21は、データ入力端子25から供給される送信データ信号/DINを反転して出力する。第2インバータ22は第1インバータ21と同様に、入力される信号に応答して、その反転信号を生成する回路である。第1インバータ21から出力される信号INはノード26を介して第2インバータ22に供給される。第2インバータ22は、その信号を反転して信号INBを出力する。
第1出力トランジスタ23および第2出力トランジスタ24は、ソースが接地線GNDに接続されているMOSトランジスタである。第1出力トランジスタ23は、信号INに応答して第1出力端子4を接地線GNDに電気的に接続するスイッチ素子として機能し、第2出力トランジスタ24は、信号INBに応答して第2出力端子5を接地線GNDに電気的に接続するスイッチ素子として機能する。第1出力トランジスタ23のゲートはノード26に接続され、第1インバータ21から出力される信号INがその第1出力トランジスタ23のゲートに印加される。第2出力トランジスタ24のゲートは第2インバータ22の出力に接続されている。第2インバータ22から出力される信号INBは、ノード27を介して第2出力トランジスタ24のゲートに印加される。第1出力トランジスタ23は、第1インバータ21から出力される信号INに応答して第1出力端子4から供給される電流を接地線GNDへ流している。同様に、第2出力トランジスタ24は、第2インバータ22から出力される信号INBに応答して第2出力端子5から供給される電流を接地線GNDへ流している。
受信装置3はさらに、終端抵抗12と、レシーバ回路30と、第1入力端子8と、第2入力端子9とを備えている。終端抵抗12は、第1入力端子8に接続されたノード14と第2入力端子9に接続されたノード15との間に介設されている抵抗成分である。終端抵抗12は、ノード14とノード15との間を流れる電流に対応して所望の振幅電圧を供給できるような抵抗値Rを有している。
レシーバ回路30は、受信データを生成する受信回路である。レシーバ回路30の機能は2つある。一つは、データの送受信に使用される電流I、Iを、それぞれノード14、15に供給する機能である。ノード14、15に供給された電流I、Iの経路は、トランスミッタ回路20の2つのトランジスタ:第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のいずれがターンオンされているかによって決定される。図4Aに示されているように、第1出力トランジスタ23がオンされ、第2出力トランジスタ24がオフされている場合には、ノード15に供給された電流Iは、終端抵抗12を介してノード14に流れ込む。ノード14では電流Iと電流Iとが重ねあわされ、電流Iと電流Iとが重ねあわされた電流I+Iが、第1伝送線6、第1出力トランジスタ23を介してトランスミッタ回路20の接地線GNDに流れ込む。一方、図4Bに示されているように、第1出力トランジスタ23がオフされ、第2出力トランジスタ24がオンされている場合には、電流Iは、終端抵抗12を介してノード15に流れ込む。ノード15では電流Iと電流Iとが重ねあわされ、電流Iと電流Iとが重ねあわされた電流I+Iが、第2伝送線7、第2出力トランジスタ24を介してトランスミッタ回路20の接地線GNDに流れ込む。
レシーバ回路30のもう一つの機能は、終端抵抗12に生成される電圧(即ち、ノード14とノード15の電位差)から送信装置2から送られるデータを判別することである。上述されているように、終端抵抗12には、第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のいずれがターンオンされているかに応じて(即ち、送信されるべきデータに応じて)、異なる向きの電流が流れる。したがって、終端抵抗12によって接続されるノード14とノード15には、送信されるべきデータに応じた電位差が生じる。レシーバ回路30は、この電位差から送信されたデータを判別し、判別したデータを受信データとして出力する。
このような構成のデータ伝送装置1の利点は、レシーバ回路30によってデータの判別に使用される電圧(即ち、終端抵抗12に生成される電圧)が、終端抵抗12の抵抗値Rと、その終端抵抗12に流れる電流Iに依存して決定されることである;終端抵抗12に生成される電圧の振幅は、第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のON抵抗や、第1伝送線6、第2伝送線7のインピーダンスに依存しない。これは、浮き電位のばらつき変動によっては受信装置3の消費電力は変動しないことを意味している。既述のとおり、受信装置3の消費電力の変動が小さいことは、低消費電力が必須である携帯用機器にとって重要である。加えて、終端抵抗12に生成される電圧の振幅が第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のON抵抗や、第1伝送線6、第2伝送線7のインピーダンスに依存しないため、これらのバラツキは、終端抵抗12に生成される電圧の振幅に影響を与えない。これは、高速でデータを伝送するための安定性を有効に向上させる。
終端抵抗12に生成される電圧の振幅を一層に安定にするためには、ノード14が(第1伝送線6及び第1出力トランジスタ23を介して)接地されたときにノード14に供給される電流Iの大きさと、ノード15が(第2伝送線7及び第2出力トランジスタ24を介して)接地されたときにノード15に供給される電流Iの大きさが同一であることが好適である。このような構成によれば、第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のいずれがオンされているかに関わらず、終端抵抗12に生成される電圧の振幅がR(=R)で一定になる。これは、データを高速に伝送するために好適である。
図5は、終端抵抗12に生成される電圧の振幅を安定にするために好適なレシーバ回路30の構成を示す回路図である。好適な実施形態では、レシーバ回路30は、定電流源32と、定電流源33と、データ検出回路34とを備える。定電流源32、33は、定電流Iを、それぞれノード14、15に供給する。データ検出回路34は、終端抵抗12に生成される電圧(即ち、ノード14とノード15の電位差)に応じて送信されたデータを判別し、判別したデータを受信データとして出力する。
データ検出回路34が、それぞれノード14、15に供給する電流I、Iは、定電流源32、33が生成する定電流Iと比べて無視できる程度に小さくされる。これにより、終端抵抗12を流れる電流Iの大きさは、第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のいずれがオンされているかに関わらず概ね定電流Iと同じになる。したがって、終端抵抗12に生成される電圧の振幅が概ねRで一定になり、データを高速に伝送するために有利である。
レシーバ回路30が図5に示されているように構成されることのもう一つの利点は、レシーバ回路30を流れる電流を全てトランスミッタ回路20に供給することができることである。このような構成では、図1のレシーバ回路100とは異なり、レシーバ回路30の内部のみで消費される電流を無くすことができる。このため、データ伝送装置1の消費電力を有効に低減することができる。
消費電流を小さくするためには、電流I、Iの大きさは零にされることが理想的である。しかしながら、電流I、Iの大きさが零でない場合にも、ノード14が(第1伝送線6及び第1出力トランジスタ23を介して)接地されたときにノード14に供給される電流Iの大きさと、ノード15が(第2伝送線7及び第2出力トランジスタ24を介して)接地されたときにノード15に供給される電流Iの大きさが同一であることが好適である。このような構成によれば、終端抵抗12に生成される電圧の振幅が第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のいずれがオンされているかに関わらず一定になる。
図3(及び図5)の構成のデータ伝送装置1で起こり得る問題の一つは、第1伝送線6、第2伝送線7を介してトランスミッタ回路20からレシーバ回路30に伝送される信号が、レシーバ回路30の側で反射され得ることである。例えば、図5の構成のデータ伝送装置1について、初期的(t<0)に、信号INが”High”レベル、信号INBが”Low”レベルであったときに、時間t=0において信号IN、INBが反転される場合を考える(図6A〜図6E参照)。
初期的には、2つの定電流源32、33が生成する定電流Iは、いずれも、第1伝送線6を介して第1出力トランジスタ23を流れる。したがって、図6Aに示されているように、初期的には、第1伝送線6の電位は、その全体に渡ってRON×2Iであり、第2伝送線7の電位は、その全体に渡ってR×I+RON×2Iである;ここでRONは、第1出力トランジスタ23、第2出力トランジスタ24のオン抵抗である。第1伝送線6と第2伝送線7との電位差は、−R×Iである。図6A(及び後述の図6B〜図6D)において、d=0は、送信装置2の第1出力端子4、第2出力端子5の座標であり、d=Lは、受信装置3の第1入力端子8、第2入力端子9の座標であることに留意されたい。
時間t=0において信号IN、INBが反転されると、第1出力トランジスタ23がターンオフされ、第2出力トランジスタ24がターンオンされる。これにより、第1伝送線6、第2伝送線7の電圧及び電流が、トランスミッタ回路20の側の端(即ち、第1出力端子4、第2出力端子5)から反転され始める。言い換えれば、図6B、6Cに示されているように、電圧波及び電流波が、トランスミッタ回路20からレシーバ回路30に向かって進行し始める。
反射された電圧波及び電流波は第1伝送線6、第2伝送線7の上を伝送される信号のノイズとして作用するから、トランスミッタ回路20からレシーバ回路30に向かう電圧波及び電流波がレシーバ回路30によって反射されることは好ましくない。
この電圧波及び電流波の反射を抑制するためには、第1伝送線6と第2伝送線7からなる伝送線路と、終端抵抗12のインピーダンスが整合していることが好適である。より具体的には、終端抵抗12の抵抗値Rは、第1伝送線6と第2伝送線7からなる伝送線路の差動インピーダンスZdiffと同一であることが好ましい。インピーダンスを整合させることにより、電圧波及び電流波の反射を抑制し、伝送線路の上を伝送される信号のノイズを抑制することができる。
電圧波及び電流波の反射による影響を一層に抑制するためには、レシーバ回路30の側だけではなく、トランスミッタ回路20の側における反射も抑制することが好適である。このためには、トランスミッタ回路20のインピーダンスを、第1伝送線6と第2伝送線7からなる伝送線路のコモンインピーダンスと整合されればよい。このためには、トランスミッタ回路20の第1出力トランジスタ23、及び第2出力トランジスタ24のオン抵抗を、第1伝送線6と第2伝送線7からなる伝送線路のコモンインピーダンスZと同一にすることが好適である。これにより、トランスミッタ回路20の側における反射を抑制し、更に、伝送線路の上を伝送される信号のノイズを一層に抑制することができる。
以下では、図3、及び図5に示されている受信装置3の具体的な構成が実施例として詳細に説明される。
図7は、実施例1に係る受信装置3の好適な構成を示す回路図である。実施例1に係る受信装置3は、図3に対応する構成を有している。より具体的には、実施例1に係る受信装置3では、レシーバ回路30が、第1受信回路40と、第2受信回路50と、フリップフロップ回路60と、インバータ11とから構成されている。さらにレシーバ回路30は、第1受信回路40と第2受信回路50にバイアスを供給するバイアス供給端子13と、受信データに対応する出力信号を出力する出力端子10とを備えている。
第1受信回路40は、第1入力端子8及び第2入力端子9を介して入力される信号に応答して第1出力信号を生成する受信回路である。第1定電流源40aと第1検出回路40bとで構成されており、第1受信回路40で生成される第1出力信号は、ノード45から出力され、フリップフロップ回路60に供給される。第2受信回路50は、第1受信回路40と同様の受信回路である。第2定電流源50aと第2検出回路50bとで構成されており、第2受信回路50は、第1入力端子8及び第2入力端子9を介して入力される信号に応答して第2出力信号を生成する。第2受信回路50で生成される第2出力信号はノード55から出力され、フリップフロップ回路60に供給される。フリップフロップ回路60は上記の第1出力信号、第2出力信号とに応答して、各々の信号を波形整形して出力するフリップフロップ回路である。インバータ11は、そのフリップフロップ回路60から出力される出力信号を反転して出力する反転回路である。終端抵抗12は、ノード14とノード15との間に介設されている抵抗成分である。終端抵抗12は、ノード14とノード15との間を流れる電流に対応して所望の振幅電圧を供給できるような抵抗値Rを有している。
第1受信回路40はさらに、第1PチャネルMOSトランジスタ41と、第2PチャネルMOSトランジスタ42と、第1NチャネルMOSトランジスタ43と、第2NチャネルMOSトランジスタ44で構成されている。第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42の各々は、そのソースが電源線VDDに接続されている。また、第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42とは、そのゲート同士が互いに接続され、各々のゲートにはバイアス供給端子13から供給されるバイアスが印加される。第1NチャネルMOSトランジスタ43は、第1PチャネルMOSトランジスタ41とノード14との間に介設され、第2NチャネルMOSトランジスタ44は第2PチャネルMOSトランジスタ42とノード15との間に介設されている。第1NチャネルMOSトランジスタ43のゲートと第2NチャネルMOSトランジスタ44のゲートは互いに接続され、さらに、第1NチャネルMOSトランジスタ43のゲートは、ノード46を介して第1NチャネルMOSトランジスタ43のドレインに短絡されている。
第2受信回路50は、上述の第1受信回路40と同様の構成である。第2受信回路50は、第3PチャネルMOSトランジスタ51と、第4PチャネルMOSトランジスタ52と、第3NチャネルMOSトランジスタ53と、第4NチャネルMOSトランジスタ54とで構成されている。第3PチャネルMOSトランジスタ51と第2PチャネルMOSトランジスタ42の各々は、そのソースが電源線VDDに接続されている。また、第3PチャネルMOSトランジスタ51と第4PチャネルMOSトランジスタ52とは、そのゲート同士が互いに接続され、各々のゲートにはバイアス供給端子13から供給されるバイアスが印加される。第3NチャネルMOSトランジスタ53は、第3PチャネルMOSトランジスタ51とノード14との間に介設され、第4NチャネルMOSトランジスタ54は第4PチャネルMOSトランジスタ52とノード15との間に介設されている。第3NチャネルMOSトランジスタ53のゲートと第4NチャネルMOSトランジスタ54のゲートは互いに接続され、さらに、第4NチャネルMOSトランジスタ54のゲートは、ノード56を介して第4NチャネルMOSトランジスタ54のドレインに短絡されている。
以下に、上述の図7を参照してレシーバ回路30の動作について述べていく。以下の説明においては、図7の第1NチャネルMOSトランジスタ43のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS43とし、第2NチャネルMOSトランジスタ44のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS44として説明をする。また同様に、第3NチャネルMOSトランジスタ53のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS53とし、第4NチャネルMOSトランジスタ54のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS54として説明を行う。またここで、以下の説明では、ノード14がフローティング電位になり、ノード15が接地電位になった場合に特定して動作の説明を行うが、下記に示す動作はノード14が接地電位、ノード15がフローティング電位となった場合も同様である。
図7に示されているように、第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42とはカレントミラー定電流源を構成している。したがって第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42は等しい値の電流をノードに供給している。このとき、電圧GS43と電圧GS44とが等しければ、ノード45とノード46とは同電位になる。さらに、電圧GS53と電圧GS54とが等しければ、ノード55とノード56とは同電位になる。
ここで、ノード14がフローティング電位になり、ノード15が接地電位になった場合、ノード46とノード14との電位差(電圧GS43)は、ノード46とノード15との電位差(電圧GS44)よりも小さくなる。同様に、ノード56とノード14との電位差(電圧GS53)は、ノード56とノード15との電位差(電圧GS53)よりも小さくなる。つまり、
ノード14=フローティング電位、ノード15=接地電位
電圧GS43<電圧GS44…(1)
電圧GS53<電圧GS54…(2)
となる。
このとき、ノード45の電位とノード46の電位を比較すると、ノード45の電位は、
電圧GS43<電圧GS44
となったことによって、ノード46の電位よりも低くなる。また、ノード55とノード56との電位を比較すると、ノード55の電位は、
電圧GS53<電圧GS54
となったことによって、ノード56の電位よりも高くなる。
ノード45の電圧変動は、電圧GS44の電圧変動を増幅したものであり、同様に、ノード55の電圧変動は、電圧GS53の電圧変動を増幅したものである。したがって、電圧GS44と電圧GS53との電圧が所定の電圧以上であれば、ノード45、ノード55に電圧変動は、電源電位と接地電位との間でフルレンジに近い変動をする。
例えばここで、終端抵抗12に流れる電流が電流Iであり、振幅電圧が50mVであるとすると、
電圧GS44−電圧GS43=電圧GS54−電圧GS53=50mV
となる。
図8は、前述のトランスミッタ回路20のデータ入力端子25に入力信号Vinが入力された場合における、レシーバ回路30の動作を示すタイミングチャートである。図8に示されているグラフの縦軸は電圧を示し、横軸は時間を示している。図8(a)は、データ入力端子25に印加される入力信号Vinを示している。図8(b)は、ノード14の電圧変化を示している。図8(c)は、ノード15の電圧変化を示している。図6(d)は、ノード45の電圧変化を示している。図8(e)は、ノード55の電圧変化を示している。図8(f)は、出力端子10の電圧変化を示している。図8に示されているように、レシーバ回路30に備えられたノード14とノード15の振幅電圧は、終端抵抗12の抵抗値Rと、その終端抵抗12に流れる電流Iに依存して決定される。
例えば、第2出力トランジスタ24から第2入力端子9までの抵抗値を100Ωとし、同様に第1出力トランジスタ23から第1入力端子8までの抵抗値を100Ωとする。このとき、第2出力トランジスタ24がONし第1出力トランジスタ23がOFFしたとき、第2入力端子9から第2出力トランジスタ24へ流れる電流値が1mAであるとすると、ノード15の電位はグランド電位から100mV(=100Ω×1mA)浮いた値となる。このとき、ノード14とノード15とは終端抵抗12(=100Ω)で終端されているため、ノード14から終端抵抗12を介してノード15へ流れる電流を0.5mAとすると、ノード15の電圧は150mV(=100Ω×0.5mA+100mV)となる。
同様に、第1出力トランジスタ23がONし第2出力トランジスタ24がOFFしたとき、第2入力端子9から第2出力トランジスタ24へ流れる電流値は1mAとなるので、ノード15の電位はグランド電位から100mV(=100Ω×1mA)浮いた値となる。よって、ノード15の振幅電圧は50mV(=150mV−100mV)となる。この値は、終端抵抗12の抵抗値と、その終端抵抗12に流れる電流値Iに依存して決定される。
レシーバ回路30をこのように構成することによって、ノード15の振幅電圧がトランスミッタ回路20の接地線GNDと第1出力トランジスタ23のオン抵抗、第2出力トランジスタ24のオン抵抗および伝送線の抵抗値に依存しない回路を構成することが可能になる。
また、終端抵抗12に流れる電流Iは、レシーバ回路30のPMOSトランジスタ(41、42、51、52)で構成されるカレントミラー電流源で決まるため、消費電力のばらつきを低減させることができる。さらに、伝送線路のインピーダンス、寄生素子、保護回路の影響や伝送線路に乗る外来ノイズの影響を終端抵抗12を低抵抗に調整することで最小限にできるとともに、この終端抵抗12の調整によりインピーダンスマッチングを取ることが容易になる。
なお、上記の説明では、第1受信回路40を構成する第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42とが等しいサイズであることを前提に説明を行ってきたが、第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42とのサイズ比をm:1(mは1よりも大きい数)にして回路を構成することも可能である。同様に、第3PチャネルMOSトランジスタ51と第4PチャネルMOSトランジスタ52とのサイズ比をm:1にして回路を構成することも可能である。第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42とのサイズ比をm:1にした場合、第1NチャネルMOSトランジスタ43と第2NチャネルMOSトランジスタ44とのサイズ比をm:1にすることが有効である。同様に、第3PチャネルMOSトランジスタ51と第4PチャネルMOSトランジスタ52とのサイズ比をm:1にした場合、第3NチャネルMOSトランジスタ53と第4NチャネルMOSトランジスタ54とのサイズ比をm:1にすることが有効である。
上述のレシーバ回路30において、ノード14がフローティング電位となり、ノード15がグランド電位となった場合、終端抵抗12にはノード14からノード15へ電流Iが流れ、ノード14、ノード15の振幅電圧を確保する。このとき、第2PチャネルMOSトランジスタ42からノード15へ流れる電流はノード45の電圧変動に必要な電流である。また、第3PチャネルMOSトランジスタ51からノード15へ流れる電流はノード55の電圧変動に必要な電流である。つまりこの電流は、大きな負荷容量がついている伝送線の電圧変動に必要な電流ではない。したがって、ノード45およびノード55には伝送線ほどの負荷は付いていないため、第2PチャネルMOSトランジスタ42および第3PチャネルMOSトランジスタ51の電流を小さくしても回路を適切に動作させることができる。よって、図5に示されているレシーバ回路30のカレントミラー構成である第1PチャネルMOSトランジスタ41と第2PチャネルMOSトランジスタ42のサイズ比、および、第3PチャネルMOSトランジスタ51と第4PチャネルMOSトランジスタ52のサイズ比を、各々m:1にすることによって、ノード45および第2PチャネルMOSトランジスタ42と第3PチャネルMOSトランジスタ51に流れる電流を低減させ、レシーバ回路の消費電力を低減することができる。
図9は、実施例2に係る受信回路3の構成を示す回路図である。以下の説明において、上述の実施の形態で説明したものと同一又は対応する構成要素には、同一又は対応する符号が付されており、同様の構成であるものに関しては、その説明が省略されていることに留意されたい。
図9に示されているように、実施例2における受信回路3も、実施例1と同様に、図3に対応する構成を有している。ただし、実施例2では、図7のレシーバ回路30の構成と異なるレシーバ回路31が使用される。具体的には、レシーバ回路31は、第1受信回路70と、第2受信回路80と、フリップフロップ回路60と、インバータ11とを備えている。また、レシーバ回路31は、第1受信回路70と第2受信回路80にバイアスを供給するバイアス供給端子13と、受信データに対応する出力信号を出力する出力端子10とをさらに備えている。
第1受信回路70はさらに、第1〜第3PチャネルMOSトランジスタ(71〜73)で構成される第1定電流源70aと、第1〜第3NチャネルMOSトランジスタ(74〜76)で構成される第1検出回路70bとで構成されている。第1PチャネルMOSトランジスタ71のソースは電源線VDDに接続され、そのゲートはバイアス供給端子13に接続されている。第2PチャネルMOSトランジスタ72と第3PチャネルMOSトランジスタ73との各々は、ソースが電源線に接続されている。さらに、第2PチャネルMOSトランジスタ72のゲートと第3PチャネルMOSトランジスタ73のゲートは、互いに接続されている。また、第3PチャネルMOSトランジスタ73のゲートはそのドレインに短絡されている。
第1NチャネルMOSトランジスタ74は、第1PチャネルMOSトランジスタ71とノード14との間に介設され、第1NチャネルMOSトランジスタ74のソースは、ノード14に接続されている。同様に、第2NチャネルMOSトランジスタ75は、第2PチャネルMOSトランジスタ72とノード15との間に介設され、第2NチャネルMOSトランジスタ75のソースは、ノード15に接続されている。第1NチャネルMOSトランジスタ74のゲートと第2NチャネルMOSトランジスタ75のゲートは互いに接続されている。さらに第3NチャネルMOSトランジスタ76のゲートに接続されている。第3NチャネルMOSトランジスタ76は、ノード77とノード15との間に介設され、そのソースがノード15に接続されている。
第2受信回路80は、第1受信回路70と同様の構成であり、第4〜第6PチャネルMOSトランジスタ(81〜83)で構成される第2定電流源80aと、第4〜第6NチャネルMOSトランジスタ(84〜86)で構成される第1検出回路70bとで構成されている。第4PチャネルMOSトランジスタ81のソースは、電源線VDDに接続され、そのゲートはバイアス供給端子13に接続されている。第5PチャネルMOSトランジスタ82と第6PチャネルMOSトランジスタ83と各々は、ソースが電源線VDDに接続され、さらに、第5PチャネルMOSトランジスタ82のゲートと第6PチャネルMOSトランジスタ83のゲートは互いに接続されている。また、第6PチャネルMOSトランジスタ83のゲートはそのドレインに短絡されている。
第4NチャネルMOSトランジスタ84は、第4PチャネルMOSトランジスタ81とノード15との間に介設され、第4NチャネルMOSトランジスタ84のソースは、ノード15に接続されている。同様に、第5NチャネルMOSトランジスタ85は第5PチャネルMOSトランジスタ82とノード14との間に介設され、第5NチャネルMOSトランジスタ85のソースはノード14に接続されている。第4NチャネルMOSトランジスタ84のゲートと第5NチャネルMOSトランジスタ85のゲートは互いに接続され、さらに第6NチャネルMOSトランジスタ86のゲートに接続されている。第6NチャネルMOSトランジスタ86は、ノード89とノード14との間に介設され、そのソースがノード14に接続されている。
図9に示されているように、第3PチャネルMOSトランジスタ73のドレインと第6NチャネルMOSトランジスタ86のドレインは、ノード89を介して互いに接続されている。同様に、第6PチャネルMOSトランジスタ83のドレインと第3NチャネルMOSトランジスタ76のドレインは、ノード79を介して互いに接続されている。第1受信回路70で生成される出力信号は、ノード78を介して第2NAND回路62に供給され、第2受信回路80で生成される出力信号は、ノード88を介して第1NAND回路61に供給される。
以下に、図9に図示されているレシーバ回路31の動作について述べていく。以下の説明においては、第1NチャネルMOSトランジスタ74のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS74とし、第2NチャネルMOSトランジスタ75のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS75とし、さらに、第3NチャネルMOSトランジスタ76のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS76として説明をする。また同様に、第4NチャネルMOSトランジスタ84のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS84とし、第5NチャネルMOSトランジスタ85のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS8とし、さらに、第6NチャネルMOSトランジスタ86のゲートとソースとの間の電圧を電圧GS86として説明をする。ここで、以下の説明では、ノード14がフローティング電位になり、ノード15が接地電位になった場合に特定して説明を行うが、下記に示す動作はノード14が接地電位、ノード15がフローティング電位となった場合も同様である。
図9に示されているように、第1PチャネルMOSトランジスタ71〜第3PチャネルMOSトランジスタ73はカレントミラー定電流源を構成している。したがって電圧GS74、電圧GS75および電圧GS76が等しければ、ノード77、ノード78およびノード79は同電位になる。同様に、電圧GS84、電圧GS85および電圧GS86が等しければ、ノード87、ノード88およびノード89は同電位になる。
ここで、ノード14がフローティング電位になり、ノード15が接地電位になった場合、ノード77とノード14の電位差(電圧GS74)は、ノード77とノード15の電位差(電圧GS75、電圧GS76)より小さくなる。同様に、ノード87とノード14の電位差(電圧GS86、電圧GS85)は、ノード87とノード15の電位差(電圧GS84)より小さくなる。つまり、
ノード14=フローティング電位、ノード15=接地電位
ならば、
電圧GS74<電圧GS75、電圧GS74<電圧GS76
電圧GS86<電圧GS84、電圧GS85<電圧GS84
となる。
このとき、ノード78の電位は、
電圧GS74<電圧GS75
となったことで、ノード77よりも低電位に下がる。また、ノード88の電位は、
電圧GS85<電圧GS84
になったことで、ノード87よりも高電位に上がる。
さらに、ノード78の電位は、
電圧GS86<電圧GS84
となることで、カレントミラー構成である第2PチャネルMOSトランジスタ72、第3PチャネルMOSトランジスタ73に流れる電流が減少するため、ノード78の電位はより低電位に下がる。また、ノード88の電位は、
電圧GS74<電圧GS76
になったことで、カレントミラー構成である第6PチャネルMOSトランジスタ83、第4NチャネルMOSトランジスタ84に流れる電流が増加するため、ノード88はより高電位に上がる。ここでのノード78の電圧変動は電圧GS75と電圧GS86の電圧変動を増幅したものである。同様に、ノード88の電圧変動は電圧GS76と電圧GS85の電圧変動を増幅したものである。したがって、電圧GS75〜電圧GS85の電圧が所定の電圧以上であれば、ノード78、ノード88は電源電位とGND電位との間のフルレンジに近い電圧変動をする。
この実施例2のレシーバ回路31は、電圧GS75と電圧GS86、または電圧GS76と電圧GS85と2つの電圧変動を増幅している。そのため、電圧増幅率は実施例1に述べている回路(レシーバ回路30)よりも大きい。例えばここで、終端抵抗12に電流Iが流れ、振幅電圧50mVであったとすると、
電圧GS75−電圧GS74=電圧GS86−電圧GS84=50mV
(電圧GS76−電圧GS74=電圧GS85−電圧GS84=50mV)
となる。
実施例2に述べられているレシーバ回路31は、実施例1のレシーバ回路30と同様の効果を有する。例えば、前述のトランスミッタ回路20に備えられた第2出力トランジスタ24から第2入力端子9までの抵抗値を100Ωとし、同様に第1出力トランジスタ23から第1入力端子8までの抵抗値を100Ωとする。第2出力トランジスタ24がONし、第1出力トランジスタ23がOFFしたとき、ノード15の電位はグランド電位から浮いた値となる。具体的に言うと、第2入力端子9から第2出力トランジスタ24へ流れる電流値が1mAであるとすると、ノード15の電位は、グランド電位から100mV(=100Ω×1mA)浮いた値となる。
このとき、ノード14とノード15とは終端抵抗12(=100Ω)で終端されている。そのため、ノード14から終端抵抗12を介してノード15へ流れる電流を0.5mAとすると、ノード15の電圧は150mV(=100Ω×0.5mA+100mV)となる。同様に、第1出力トランジスタ23がONし第2出力トランジスタ24がOFFしたとき、第2入力端子9から第2出力トランジスタ24へ流れる電流値は0.5mAとなるので、ノード15の電位はグランド電位から100mV(=100Ω×1mA)浮いた値となる。よって、ノード15の振幅電圧は50mV(=100mV−50mV)となる。この値は、終端抵抗12の抵抗値と、その終端抵抗12に流れる電流値Iに依存して決定される。
なお、上記の説明では、第1受信回路70を構成する第1PチャネルMOSトランジスタ71、第2PチャネルMOSトランジスタ72および第3PチャネルMOSトランジスタ73とが等しいサイズであることを前提に説明を行ってきたが、第1PチャネルMOSトランジスタ71、第2PチャネルMOSトランジスタ72および第3PチャネルMOSトランジスタ73のサイズ比をm:n:1(ただし、m、nはm>n≧1を成立させる数)にして回路を構成することも可能である。同様に、第4PチャネルMOSトランジスタ81、第5PチャネルMOSトランジスタ82および第6PチャネルMOSトランジスタ83のサイズ比をm:n:1にして回路を構成することも可能である。第1PチャネルMOSトランジスタ71、第2PチャネルMOSトランジスタ72および第3PチャネルMOSトランジスタ73のサイズ比をm:n:1にした場合、第1NチャネルMOSトランジスタ74、第2NチャネルMOSトランジスタ75および第3NチャネルMOSトランジスタ76のサイズ比をm:n:1にすることが有効である。同様に、第4PチャネルMOSトランジスタ81、第5PチャネルMOSトランジスタ82および第6PチャネルMOSトランジスタ83のサイズ比をm:n:1にした場合、第4NチャネルMOSトランジスタ84、第5NチャネルMOSトランジスタ85および第6NチャネルMOSトランジスタ86のサイズ比をm:n:1にすることが有効である。
図9のレシーバ回路31において、ノード14がフローティング電位となり、ノード15がグランド電位となった場合、終端抵抗12にはノード14からノード15へ電流Iが流れ、ノード14、ノード15の振幅電圧を確保する。このとき、第2PチャネルMOSトランジスタ72と第4PチャネルMOSトランジスタ81からノード15へ流れる電流は、ノード78の電圧変動に必要な電流である。また、第3PチャネルMOSトランジスタ73と第5PチャネルMOSトランジスタ82からノード15へ流れる電流は、ノード88の電圧変動に必要な電流である。つまりこの電流は、大きな負荷容量がついている伝送線の電圧変動に必要な電流ではない。したがって、ノード78およびノード88には伝送線ほどの負荷は付いていないため、第2PチャネルMOSトランジスタ72、第4PチャネルMOSトランジスタ81および第3PチャネルMOSトランジスタ73、第5PチャネルMOSトランジスタ82の電流を小さくしても回路を適切に動作させることができる。よって、図6のレシーバ回路31の第1PチャネルMOSトランジスタ71、第2PチャネルMOSトランジスタ72及び第3PチャネルMOSトランジスタ73のサイズ比をm:n:1にし、同様に第4PチャネルMOSトランジスタ81、第5PチャネルMOSトランジスタ82および第6PチャネルMOSトランジスタ83のサイズ比をm:n:1にすることによって、ノード78および第2PチャネルMOSトランジスタ72と第3PチャネルMOSトランジスタ73に流れる電流を低減し、レシーバ回路31の消費電力を低減することができる。
図10は、実施例3に係る受信装置3の構成を示す回路図である。図10に示されているように、実施例3に係る受信装置3では、レシーバ回路30の構成が、実施例1の受信装置3と部分的に異なる。具体的には、実施例3では、レシーバ回路30がフリップフロップ回路60に代えてフリップフロップ回路90を備えている。フリップフロップ回路90は、さらに、第1NOR回路91と第2NOR回路92とを有し、その第1NOR回路91と第2NOR回路92はラッチ回路を構成するように接続されている。このような構成のフリップフロップ回路90を備える実施例3のレシーバ回路30が、実施例1におけるレシーバ回路30と等価的に動作することは、当業者には自明的である。
図11は、実施例4に係る受信装置3の構成を示す回路図である。図11に示されているように、実施例4にに係る受信装置3では、レシーバ回路31の構成が、実施例2の受信装置3と部分的に異なる。具体的には、実施例4では、フリップフロップ回路60に代えてフリップフロップ回路90を備えている。フリップフロップ回路90はさらに第1NOR回路91と第2NOR回路92とを有し、その第1NOR回路91と第2NOR回路92はラッチ回路を構成するように接続されている。このような構成のフリップフロップ回路90を備える実施例4のレシーバ回路31が、実施例2におけるレシーバ回路31(図9参照)と等価的に動作することは、当業者には自明的である。
図12は、実施例5に係る受信装置3の構成を示す回路図である。図12に示されているように、実施例5のレシーバ回路30の構成は、インバータ11の入力がノード45に直接に接続されている点において、実施例1のレシーバ回路30の構成と相違している;実施例5のレシーバ回路30では、フリップフロップ回路60が設けられない。
確かに、フリップフロップ回路60の使用は、動作の確実性の向上のために好適ではある。しかし、上述されてように、レシーバ回路30のノード45の電位(及びノード45の電位)は、ほぼ、接地電位と電源電位との間でフルに遷移するから、インバータ11の入力がノード45に直接に接続されても動作上の問題はない。むしろ、フリップフロップ回路60が使用されないことは、動作の高速性を向上するために好適である。
インバータ11の入力は、ノード45ではなくノード55に接続されてもよい。また、フリップフロップ回路60が使用されない構成がレシーバ回路31にも適用可能であることは、当業者には自明的である。
図13は、実施例6に係る受信装置3の構成を示す回路図である。図13に示されているように、実施例6に係る受信装置3は、図5に対応する構成を有するレシーバ回路30を備えている;即ち、実施例6のレシーバ回路30は、定電流Iをそれぞれノード14、15に供給する定電流源32、33と、終端抵抗12に印加される電圧(即ち、ノード14とノード15との電位差)から送信されたデータを判別するデータ検出回路34とを備えている。データ検出回路34は、定電流Iと比較すれば無視できる程度に小さい電流I、Iを、それぞれノード14、15に供給するような構成を有している。
実施例6のレシーバ回路30の具体的な構成は、それを構成する素子の接続関係という観点からは、図7に示されている実施例1のレシーバ回路30と同一である。
より具体的には、定電流源32は、第1PチャネルMOSトランジスタ41と、第1NチャネルMOSトランジスタ43とで構成され、定電流源33は、第4PチャネルMOSトランジスタ52と第4PチャネルMOSトランジスタ54とで構成される。第1PチャネルMOSトランジスタ41と第4PチャネルMOSトランジスタ52のディメンジョンは、それらのドライブ能力が同一であるように選択され、第1NチャネルMOSトランジスタ43と第4NチャネルMOSトランジスタ54のディメンジョンは、それらのドライブ能力が同一であるように選択される。定電流源32、33は、バイアス供給端子13から供給されるバイアスに応じた同一の定電流Iを、それぞれ、ノード14、15に供給する。
データ検出回路34は、第2PチャネルMOSトランジスタ42Aと、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ51Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ53Aと、フリップフロップ回路60と、インバータ11とを備えている。第2PチャネルMOSトランジスタ42Aと、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ51Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ53Aとは、それぞれ、実施例1のレシーバ回路30の第2PチャネルMOSトランジスタ42と、第2NチャネルMOSトランジスタ44と、第3PチャネルMOSトランジスタ51と、第3PチャネルMOSトランジスタ53と対応した構成要素であり、類似の符号で参照されている。
実施例6と実施例1との相違点は、実施例6では、第2PチャネルMOSトランジスタ42Aと、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ51Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ53Aのゲート幅が(言い換えれば、MOSトランジスタのドライブ能力が)、実施例1のレシーバ回路30の対応するMOSトランジスタと比較して、極めて小さいことである。例えば、第2PチャネルMOSトランジスタ42A及び第2NチャネルMOSトランジスタ44Aのゲート幅は、第1PチャネルMOSトランジスタ41、第1NチャネルMOSトランジスタ43のゲート幅の20分の1にされ、第3PチャネルMOSトランジスタ51A及び第3NチャネルMOSトランジスタ44Aのゲート幅が、第4PチャネルMOSトランジスタ52、第4NチャネルMOSトランジスタ54のゲート幅の20分の1にされる。第2PチャネルMOSトランジスタ42Aと、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ51Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ53Aのゲート幅が小さいことは、データ検出回路34が出力する電流I、Iを定電流Iと比較して極めて小さくするために重要である。
実施例6のレシーバ回路30の動作が、第2入力端子9(及びノード15)が、第2伝送線7及びトランスミッタ回路20の第2出力トランジスタ24を介して接地された場合を例に挙げて説明される。この場合、ノード14の電位は、ノード15よりもRだけ高いことに留意されたい。ここでRは、終端抵抗12の抵抗値である。
第1NチャネルMOSトランジスタ43、及び第4NチャネルMOSトランジスタ54は、いずれも、ダイオード接続されているから、それらゲートの電位(即ち、ノード46、ノード56の電位)は、同一、且つ、ほぼ一定に保たれる。
ノード15が接地電位にプルダウンされると、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS44)が増大し、従って、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aのドレインに接続されているノード45の電位がノード46の電位よりも低下する。
一方、ノード14の電位が電位Rにプルアップされるから、第4NチャネルMOSトランジスタ54Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS54)が減少し、従って、第5NチャネルMOSトランジスタ54Aのドレインに接続されているノード55の電位がノード56の電位よりも上昇する。
ノード45の電位変動は、電圧GS44の電圧変動を増幅したものであり、同様に、ノード55の電位変動は、電圧GS53の電圧変動を増幅したものである。したがって、電圧GS44と電圧GS53との電圧が所定の電圧以上であれば、ノード45、ノード55の電位は、電源電位と接地電位との間でフルレンジに近い変動をする。ノード45、ノード55の電位の変動は、トランスミッタ回路20から送られるデータに対応している。このノード45、ノード55の電位の変動が、フリップフロップ回路60によってラッチされ、受信データとして出力端子10から出力される。
第1入力端子8(及びノード14)が、第1伝送線6及びトランスミッタ回路20の第1出力トランジスタ23を介して接地された場合の動作も同様であることは、当業者には理解されよう。
実施例6のレシーバ回路30が実施例1のレシーバ回路30と比較して有利な点は、消費電力を小さくできる点である。確かに、ノード14、15の電位の変動を充分に大きくするためには、ある程度の大きさの定電流Iが必要であり、この点は、実施例1のレシーバ回路30と同様である。しかしながら、実施例6のレシーバ回路30は、第2PチャネルMOSトランジスタ42Aと、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ51Aと、第3PチャネルMOSトランジスタ53Aを流れる電流I、Iが抑えられているため、消費電力の低減のために有利である。
図14は、実施例7に係る受信装置3の構成を示す回路図である。実施例6と同様に、実施例7に係る受信装置3は、図5に対応する構成を有するレシーバ回路を備えている;即ち、実施例7のレシーバ回路31は、定電流Iをそれぞれノード14、15に供給する定電流源32A、33Aと、終端抵抗12に印加される電圧(即ち、ノード14とノード15との電位差)から送信されたデータを判別するデータ検出回路34Aとを備えている。データ検出回路34Aは、定電流Iと比較すれば無視できる程度に小さい電流I、Iを、それぞれノード14、15に供給するような構成を有している。
実施例7のレシーバ回路31の具体的な構成は、それを構成する素子の接続関係という観点からは、図9に示されている実施例2のレシーバ回路31と同一である。
具体的には、定電流源32Aは、第1PチャネルMOSトランジスタ71と、第1NチャネルMOSトランジスタ74とで構成され、定電流源33Aは、第4PチャネルMOSトランジスタ81と第4PチャネルMOSトランジスタ84とで構成される。第1PチャネルMOSトランジスタ71と第4PチャネルMOSトランジスタ81のディメンジョンは、それらのドライブ能力が同一であるように選択され、第1NチャネルMOSトランジスタ74と第4NチャネルMOSトランジスタ84のディメンジョンは、それらのドライブ能力が同一であるように選択される。定電流源32A、33Aは、バイアス供給端子13から供給されるバイアスに応じた同一の定電流Iを、それぞれ、ノード14、15に供給する。
データ検出回路34Aは、第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72A、73Aと、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82A、83Aと、第2、第3NチャネルMOSトランジスタ75A、76Aと、第5、第6NチャネルMOSトランジスタ85A、86Aと、フリップフロップ回路60と、インバータ11とで構成されている。第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72A、73Aと、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82A、83Aと、第2、第3NチャネルMOSトランジスタ75A、76Aと、第5、第6NチャネルMOSトランジスタ85A、86Aとは、それぞれ、実施例2のレシーバ回路31の第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72、73と、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82、83と、第2、第3NチャネルMOSトランジスタ75、76と、第5、第6NチャネルMOSトランジスタ85A、86Aと対応した構成要素であり、類似の符号で参照されている。
実施例2と実施例7との相違点は、実施例7では、第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72A、73Aと、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82A、83Aと、第2、第3NチャネルMOSトランジスタ75A、76Aと、第5、第6NチャネルMOSトランジスタ85A、86Aのゲート幅が(言い換えれば、これらのMOSトランジスタのドライブ能力が)、実施例2のレシーバ回路31の対応するMOSトランジスタと比較して極めて小さいことである。第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72A、73Aと、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82A、83Aと、第2、第3NチャネルMOSトランジスタ75A、76Aと、第5、第6NチャネルMOSトランジスタ85A、86Aのゲート幅が小さいことは、データ検出回路34Aが出力する電流I、Iを定電流Iと比較して極めて小さくするために重要である。
実施例7のレシーバ回路31の動作が、第2入力端子9(及びノード15)が、第2伝送線7及びトランスミッタ回路20の第2出力トランジスタ24を介して接地された場合を例に挙げて説明される。この場合、ノード14の電位は、ノード15よりもRだけ高いことに留意されたい。ここでRは、終端抵抗12の抵抗値である。
第1NチャネルMOSトランジスタ74、及び第4NチャネルMOSトランジスタ84は、いずれも、ダイオード接続されているから、それらのゲートの電位(即ち、ノード77、ノード87の電位)は、同一、且つ、ほぼ一定に保たれる。
ノード15が接地電位にプルダウンされると、第2NチャネルMOSトランジスタ75Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS75)が増大し、従って、第2NチャネルMOSトランジスタ44Aのドレインに接続されているノード78の電位がノード77の電位よりも低下する。
一方、ノード14の電位が電位Rにプルアップされるから、第5NチャネルMOSトランジスタ85Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS85)が減少し、従って、第5NチャネルMOSトランジスタ85Aのドレインに接続されているノード88の電位がノード87の電位よりも上昇する。
ノード14の電位がプルアップされると、更に、第6NチャネルMOSトランジスタ86Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS86)が減少し、従って、第6NチャネルMOSトランジスタ86Aのドレインに接続されているノード89の電位が上昇する。ノード89の電位が上昇すると、第2、第3PチャネルMOSトランジスタ72A,73Aに流れる電流が減少し、したがって、ノード78の電位が更に下がる。
同様に、ノード15の接地電位にプルダウンされると、更に、第3NチャネルMOSトランジスタ76Aのゲート−ソース間電圧(電圧GS76)が増大し、従って、第3NチャネルMOSトランジスタ76Aのドレインに接続されているノード79の電位が低下する。ノード79の電位が低下すると、第5、第6PチャネルMOSトランジスタ82A,83Aに流れる電流が増大し、したがって、ノード88の電位が更に上昇する。
このように、ノード78の電位変動は、電圧GS75及び電圧GS86の電圧変動を増幅したものであり、同様に、ノード88の電位変動は、電圧GS76及び電圧GS85の電圧変動を増幅したものである。従って、電圧GS75、電圧GS86、電圧GS76、及び電圧GS85の電圧変動が、ある程度あれば、ノード78、ノード88の電位は、電源電位と接地電位との間でフルレンジに近い変動をする。ノード78、ノード88の電位の変動は、トランスミッタ回路20から送られるデータに対応している。このノード78、ノード88の電位の変動が、フリップフロップ回路60によってラッチされ、受信データとして出力端子10から出力される。
実施例7の受信装置3の、実施例6に対する有利な点は、電圧増幅率が大きいことである。実施例7では、ノード78の電位変動を、電圧GS75及び電圧GS86の2つの電圧の変動によって発生させ、且つ、ノード88の電位変動を、電圧GS76及び電圧GS85の2つの電圧の変動によって発生させている。このため、実施例7の受信装置3は、大きな電圧増幅率を達成することができる。
[他の実施の形態]
図15は、他の実施の形態に係るデータ伝送装置1Aの構成を示す回路図である。図15に図示されているデータ伝送装置1Aでは、受信装置3の構成が、以下のように変更される。まず、受信装置3の終端抵抗12が、直列に接続された2つの抵抗素子12a、12bで構成される。加えて、抵抗素子12a、12bが接続する接続ノード16と接地端子19との間に、直列に接続されている抵抗素子17、及び容量素子18が接続される。
このような構成は、第1伝送線6及び第2伝送線7を伝送される信号のノイズを低減するために有効である。なぜなら、抵抗素子17、及び容量素子18が、コモンノイズの高周波成分を接地端子19に放出する経路として機能するからである。仮に高周波のコモンノイズが第1伝送線6及び第2伝送線7を伝送される信号に重畳されても、そのノイズは抵抗素子17、及び容量素子18によって除去される。
図15の構成において、抵抗素子12a、12bの抵抗の和は、第1伝送線6及び第2伝送線7からなる伝送線路の差動インピーダンスZdiffと同一であることが好ましい。上述されているように、抵抗素子12a、12bの抵抗の和が差動インピーダンスZdiffと同一であることは、レシーバ回路30における電圧波及び電流波の反射を抑制し、伝送線路を伝送される信号のノイズを低減するために有効である。
図16は、更に他の実施の形態に係るデータ伝送装置1Bの構成を示す回路図である。図16のデータ伝送装置1Bは、送受信装置2B、3Bの間で双方向通信を行うための構成を有している。より具体的には、送受信装置2B、3Bは、いずれも、上述された構成のトランスミッタ回路20とレシーバ回路30とを備えている。送受信装置2Bのトランスミッタ回路20とレシーバ回路30は、入出力端子4B、5Bに接続され、送受信装置3Bのトランスミッタ回路20とレシーバ回路30は入出力端子8B、9Bに接続されている。終端抵抗12は、送受信装置2Bの入出力端子4B、5Bの間、及び、送受信装置3Bの入出力端子8B、9Bの間の両方に接続されている。このような構成のデータ伝送装置1Bが双方向に通信可能であることは、当業者には自明的であろう。
図17は、更に他の実施の形態に係るデータ伝送装置1Cの構成を示す回路図である。図17のデータ伝送装置1Cでは、トランスミッタ回路の出力トランジスタとしてNチャネルMOSトランジスタではなくPチャネルMOSトランジスタが使用される。これに伴い、レシーバ回路の構成及び動作が変更される。
具体的には、図17のデータ伝送装置1Cは、送信装置2Cと、受信装置3Cとから構成されている。
送信装置2Cは、トランスミッタ回路20Cと、第1出力端子4と、第2出力端子5とを備えている。トランスミッタ回路20Cは、データ入力端子25と、第1インバータ21と、第2インバータ22と、第1出力トランジスタ23Cと、第2出力トランジスタ24Cとを備えている。データ入力端子25は、送信用データに対応する送信データ信号/DINを受け取る端子である。第1インバータ21は、データ入力端子25から供給される送信データ信号/DINを反転して信号INを生成する。第2インバータ22は、その信号INを反転して信号INBを生成する。このようにして生成された信号IN、信号INBは、送信データに対応する一組の相補信号である。
第1出力トランジスタ23Cおよび第2出力トランジスタ24Cは、ソースが電源線VDDに接続されているPチャネルMOSトランジスタである。第1出力トランジスタ23は、信号INに応答して第1出力端子4を電源線VDDに電気的に接続するスイッチ素子として機能し、第2出力トランジスタ24Cは、信号INBに応答して第2出力端子5を電源線VDDに電気的に接続するスイッチ素子として機能する。第1出力トランジスタ23Cおよび第2出力トランジスタ24Cは、信号IN、信号INBに応じて排他的にターンオンする。第1出力トランジスタ23Cおよび第2出力トランジスタ24Cの状態は、送信用データによって定まる。
受信装置3Cは、終端抵抗12と、レシーバ回路30Cと、第1入力端子8と、第2入力端子9とを備えている。終端抵抗12は、第1入力端子8に接続されたノード14と第2入力端子9に接続されたノード15との間に介設されている抵抗素子である。
レシーバ回路30Cは、受信データを生成する受信回路である。レシーバ回路30Cの機能は2つある。一つは、データの送受信に使用される電流I、Iを、それぞれノード14、15から引き出す機能である。ノード14、15から引き出される電流I、Iが流れる経路は、トランスミッタ回路20Cの2つのトランジスタ:第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24Cのいずれがターンオンされているかによって決定される。図17に示されているように、第1出力トランジスタ23Cがオンされ、第2出力トランジスタ24がオフされている場合には、電流Iと電流Iとが重ねあわされた電流I+Iが、第1出力トランジスタ23Cから第1伝送線6を介してノード14に供給される。ノード14に供給された電流のうち、電流Iはノード14から直接にレシーバ回路30に流れ込み、電流Iは、ノード14から終端抵抗12を介してノード15に流れ、更に、レシーバ回路30Cに流れ込む。一方、第1出力トランジスタ23Cがオフされ、第2出力トランジスタ24Cがオンされている場合には、電流Iと電流Iとが重ねあわされた電流I+Iが、第2出力トランジスタ24Cから第2伝送線7を介してノード15に供給される。ノード15に供給された電流のうち、電流Iはノード15から直接にレシーバ回路30Cに流れ込み、電流Iは、ノード15から終端抵抗12を介してノード14に流れ、更に、レシーバ回路30Cに流れ込む。
レシーバ回路30Cのもう一つの機能は、終端抵抗12に生成される電圧(即ち、ノード14とノード15の電位差)から、送信装置2Cから送られるデータを判別することである。上述されているように、終端抵抗12には、第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24Cのいずれがターンオンされているかに応じて(即ち、送信されるべきデータに応じて)、異なる向きの電流が流れる。したがって、終端抵抗12によって接続されるノード14とノード15には、送信されるべきデータに応じた電位差が生じる。レシーバ回路30Cは、この電位差から送信されたデータを判別し、判別したデータを受信データとして出力する。
このような構成のデータ伝送装置1Cは、流れる電流の向きが異なる点において図3のデータ伝送装置1と相違するものの、図3のデータ伝送装置1と同一の利点を享受できる。具体的には、レシーバ回路30Cによってデータの判別に使用される電圧(即ち、終端抵抗12に生成される電圧)が、終端抵抗12の抵抗値Rと、その終端抵抗12に流れる電流Iに依存して決定され、終端抵抗12に生成される電圧の振幅は、第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24CのON抵抗や、第1伝送線6、第2伝送線7のインピーダンスに依存しない。このことが消費電力の変動の抑制、及び高速でデータを伝送するための安定性の向上に有効であることは、上述されたとおりである。
終端抵抗12に生成される電圧の振幅を一層に安定にするためには、第2出力トランジスタ24がターンオフされて)ノード15が電源線VDDから切り離された場合にノード15からレシーバ回路30Cに流れ込む電流Iと、(第1出力トランジスタ23がターンオフされて)ノード14が電源線VDDから切り離された場合にノード14からレシーバ回路30Cに流れ込む電流Iとが同一であることが好適である。このような構成によれば、第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24Cのいずれがオンされているかに関わらず、終端抵抗12に生成される電圧の振幅がR(=R)で一定になる。これは、データを高速に伝送するために好適である。
図18は、好適なレシーバ回路30Cの構成を示す回路図である。好適な実施形態では、レシーバ回路30Cは、定電流源32Cと、定電流源33Cと、データ検出回路34Cとを備える。定電流源32C、33Cは、定電流Iを、ノード14、15から引き出して接地端子に流し込む。データ検出回路34は、終端抵抗12に生成される電圧(即ち、ノード14とノード15の電位差)に応じて送信されたデータを判別し、判別したデータを受信データとして出力する。
データ検出回路34Cが、それぞれノード14、15から引き出す電流I、Iは、定電流源32C、33Cがノード14、15から引き出す定電流Iと比べて無視できる程度に小さくされる。これにより、終端抵抗12を流れる電流Iの大きさは、第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24Cのいずれがオンされているかに関わらず概ね定電流Iと同じになる。したがって、終端抵抗12に生成される電圧の振幅が概ねRで一定になり、データを高速に伝送するために有利である。理想的には、電流I、Iの大きさは零にされることが好ましい。
電流I、Iの大きさが零でない場合にも、(第2出力トランジスタ24Cがターンオフされて)ノード15が電源線VDDから切り離された場合にノード15からデータ検出回路34Cに流れ込む電流Iと、(第1出力トランジスタ23Cがターンオフされて)ノード14が電源線VDDから切り離された場合にノード14からデータ検出回路34Cに流れ込む電流Iとが同一であることが好適である。このような構成によれば、終端抵抗12に生成される電圧の振幅が第1出力トランジスタ23C、第2出力トランジスタ24Cのいずれがオンされているかに関わらずRで一定になる。
図1は、従来のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図2は、従来のトランスミッタ回路の構成を示す回路図である。 図3は、実施の一形態に係るデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。 図4Aは、データ伝送装置の動作を示す概念図である。 図4Bは、データ伝送装置の動作を示す概念図である。 図5は、好適なレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図6Aは、伝送線路の上の電位、電流の分布を示すグラフである。 図6Bは、伝送線路の上の電位、電流の分布を示すグラフである。 図6Cは、伝送線路の上の電位、電流の分布を示すグラフである。 図6Dは、伝送線路の上の電位、電流の分布を示すグラフである。 図6Eは、伝送線路の等価回路の構成を示す回路図である。 図7は、実施例1のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図8は、タイミングチャートである。 図9は、実施例2のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図10は、実施例3のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図11は、実施例4のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図12は、実施例5のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図13は、実施例6のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図14は、実施例7のレシーバ回路の構成を示す回路図である。 図15は、他の実施の形態に係るデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。 図16は、更に他の実施の形態に係るデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。 図17は、更に他の実施の形態に係るデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。 図18は、図17のデータ伝送装置における好適なレシーバ回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C…データ伝送装置
2、2B、2C…送信装置
3、3B、3C…受信装置
4…第1出力端子
4B…第1入出力端子
5…第2出力端子
5B…第2入出力端子
6…第1伝送線
7…第2伝送線
8…第1入力端子
8B…第2入出力端子
9…第2入力端子
9B…第2入出力端子
10…出力端子
11…インバータ
12…終端抵抗
12a、12b…抵抗素子
13…バイアス供給端子
14、15…ノード
16…接続ノード
17…抵抗素子
18…容量素子
20、20C…トランスミッタ回路
21…第1インバータ
22…第2インバータ
23、23C…第1出力トランジスタ、
24、24C…第2出力トランジスタ
25…データ入力端子、
26、27…ノード
30、30C…レシーバ回路
31…レシーバ回路
32、32A、32C、33、33A、33C…定電流源
34、34A、34C…データ検出回路
40…第1受信回路
40a…第1定電流源
40b…第1検出回路
41…第1PチャネルMOSトランジスタ
42、42A…第2PチャネルMOSトランジスタ
43…第1NチャネルMOSトランジスタ
44、44A…第2NチャネルMOSトランジスタ
45、46…ノード
50…第2受信回路
50a…第2定電流源
50b…第2検出回路
51、51A…第3PチャネルMOSトランジスタ
52…第4PチャネルMOSトランジスタ
53、53A…第3NチャネルMOSトランジスタ
54…第4NチャネルMOSトランジスタ
55、56…ノード
60…フリップフロップ回路
61、62…NAND回路
70…第1受信回路
70a…第1定電流源
70b…第1検出回路
71…第1PチャネルMOSトランジスタ
72、72A…第2PチャネルMOSトランジスタ
73、73A…第3PチャネルMOSトランジスタ
74…第1NチャネルMOSトランジスタ
75、75A…第2NチャネルMOSトランジスタ
76、76A…第3NチャネルMOSトランジスタ
77、78、79…ノード
80…第2受信回路
80a…第2定電流源
80b…第2検出回路
81…第4PチャネルMOSトランジスタ
82、82A…第5PチャネルMOSトランジスタ
83、83A…第6PチャネルMOSトランジスタ
84…第4NチャネルMOSトランジスタ
85、85A…第5NチャネルMOSトランジスタ
86…第6NチャネルMOSトランジスタ
87、88、89…ノード
90…フリップフロップ回路
91、92…NOR回路
100…レシーバ回路
101…Nチャネルトランジスタ
102…Nチャネルトランジスタ
103…インバータ
104…第1入力端子
105…第2入力端子
106…バイアス端子
107…出力端子
110…第1受信部
111…Pチャネルトランジスタ
112…Pチャネルトランジスタ
113…Nチャネルトランジスタ
114…Nチャネルトランジスタ
115…ノード
120…第2受信部
121…Pチャネルトランジスタ
122…Pチャネルトランジスタ
123…Nチャネルトランジスタ
124…Nチャネルトランジスタ
125…ノード
130…フリップフロップ回路
131…第1NAND回路
132…第2NAND回路
141、142、143、144…ノード
200…トランスミッタ回路
201、202…インバータ
203、204、205…Nチャネルトランジスタ

Claims (28)

  1. 第1伝送線と第2伝送線とを含む伝送線路と、
    前記第1伝送線と接地端子の間に接続された第1スイッチと、前記第2伝送線と接地端子との間に接続された第2スイッチとを備え、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが送信用データに応答して排他的にオンされるように構成された送信装置と、
    前記伝送線路に接続された受信装置
    とを具備し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送線に接続された第1ノードと前記第2伝送線に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1電流を供給し、前記第2ノードに第2電流を供給し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して前記送信用データに対応する受信データを出力するように構成されたレシーバ回路
    とを備える
    データ伝送装置。
  2. 請求項1に記載のデータ伝送装置であって、
    前記レシーバ回路は、
    前記第1ノードに前記第1電流の主部分である第1定電流を供給する第1定電流源と、
    前記第2ノードに前記第2電流の主部分であり、かつ、前記第1定電流と同一の大きさの第2定電流を供給する第2定電流源と、
    前記第1ノードに前記第1電流の残存部分である第1副電流を供給し、前記第2ノードに前記第2電流の残存部分である第2副電流を供給し、且つ、前記第1ノード及び前記第2ノードの間の電位差に応答して前記受信データを生成するように構成されたデータ検出回路
    とを備える
    データ伝送装置。
  3. 請求項1に記載のデータ伝送装置であって、
    前記終端抵抗の抵抗値は、前記伝送線路の差動インピーダンスと一致する
    データ伝送装置。
  4. 請求項1に記載のデータ伝送装置であって、
    前記第1スイッチは、
    ドレインが前記第1伝送線に接続され、ソースが前記接地端子に接続された第1MOSトランジスタを含み、
    前記第1MOSトランジスタは、そのオン抵抗が前記伝送線路の特性インピーダンスと一致するように形成された
    データ伝送装置。
  5. 請求項4に記載のデータ伝送装置であって、
    前記第2スイッチは、
    ドレインが前記第2伝送線に接続され、ソースが前記接地端子に接続された第2MOSトランジスタを含み、
    前記第2MOSトランジスタは、そのオン抵抗が前記伝送線路の特性インピーダンスと一致するように形成された
    データ伝送装置。
  6. 請求項2に記載のデータ伝送装置であって、
    前記受信装置は、
    第3抵抗素子と、
    容量素子
    とを更に備え、
    前記終端抵抗は、
    一端が前記第1ノードに、他端が接続ノードに接続された第1抵抗素子と、
    一端が前記接続ノードに、他端が前記第2ノードに接続された第2抵抗素子と、
    とを含み、
    前記第3抵抗素子と前記容量素子とは、前記接続ノードと接地端子との間に直列に接続された
    データ伝送装置。
  7. 第1伝送線と第2伝送線とを含む伝送線路と、
    前記第1伝送線と接地端子の間に接続された第1スイッチと、前記第2伝送線と接地端子との間に接続された第2スイッチとを備え、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが入力信号に応答して排他的にオンされるように構成された送信装置と、
    前記伝送線路に接続された受信装置
    とを具備し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送線に接続された第1ノードと前記第2伝送線に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1定電流を供給する第1定電流源と、
    前記第2ノードに前記第1定電流と同一の大きさの第2定電流を供給する第2定電流源と、
    前記第1ノード及び前記第2ノードの間の電位差に応答して、前記送信用データに対応する受信データを生成するように構成されたデータ検出回路
    とを備える
    データ伝送装置。
  8. 第1伝送線と第2伝送線とを含む伝送線路と、
    第1送受信装置と、
    前記伝送線路を介して前記第1送受信部に接続された第2送受信装置
    とを具備し、
    前記第1送受信装置は、
    前記第1伝送線と接地端子の間に接続された第1スイッチと、前記第2伝送線と電源端子との間に接続された第2スイッチとを備え、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが第1送信用データに応答して排他的にオンされるように構成された第1トランスミッタ回路と、
    前記第1伝送線に接続された第1ノードと前記第2伝送線に接続された第2ノードとの間に接続された第1終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1電流を供給し、前記第2ノードに第2電流を供給し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して前記第1送信用データに対応する第1受信データを出力するように構成された第1レシーバ回路
    とを備え、
    前記第2送受信装置は、
    前記第1伝送線と接地端子の間に接続された第3スイッチと、前記第2伝送線と接地端子との間に接続された第4スイッチとを備え、前記第3スイッチと前記第4スイッチとが第2送信用データに応答して排他的にオンされるように構成された第2トランスミッタ回路と、
    前記第1伝送線に接続された第3ノードと前記第2伝送線に接続された第4ノードとの間に接続された第2終端抵抗と、
    前記第3ノードに第3電流を供給し、前記第4ノードに第4電流を供給し、且つ、前記第3ノードと前記第4ノードの電位差に応答して前記第2送信用データに対応する第2受信データを出力するように構成された第2レシーバ回路
    とを備える
    データ伝送装置。
  9. 第1伝送線と第2伝送線とを含む伝送線路と、
    前記第1伝送線と電源端子の間に接続された第1スイッチと、前記第2伝送線と電源端子との間に接続された第2スイッチとを備え、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが送信用データに応答して排他的にオンされるように構成された送信装置と、
    前記伝送線路に接続された受信装置
    とを具備し、
    前記受信装置は、
    前記第1伝送線に接続された第1ノードと前記第2伝送線に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードから第1電流を引き出し、前記第2ノードから第2電流を引き出し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して前記送信用データに対応する受信データを生成するように構成されたレシーバ回路
    とを備える
    データ伝送装置。
  10. 第1信号を伝送する第1伝送線と第2信号を伝送する第2伝送線との間に接続される抵抗と、
    前記第1伝送線と前記第2伝送線との各々に接続され、前記第1伝送線と前記第2伝送線の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて出力信号を生成する信号検出回路と、
    前記信号検出回路に所定の電流を供給する定電流源と
    を備え、
    前記信号検出回路は、前記抵抗の抵抗値と、前記抵抗を介して流れる電流とに基づいて前記振幅電圧を検出する
    受信装置。
  11. 請求項10に記載の受信装置において、
    前記信号検出回路は、第1検出回路と第2検出回路とを含み、
    前記第1検出回路は、前記第1伝送線と前記第2伝送線との各々に接続され、前記第1伝送線と前記第2伝送線の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成し、
    前記第2検出回路は、前記第1伝送線と前記第2伝送線との各々に接続され、前記第1伝送線と前記第2伝送線の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する
    受信装置。
  12. 請求項11に記載の受信装置において、
    前記定電流源は、
    前記第1検出回路に電流を供給する第1定電流源と、
    前記第2検出回路に電流を供給する第2定電流源とを備え、
    前記第1定電流源と前記第2定電流源の各々に印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記信号検出回路に供給する
    受信装置。
  13. 請求項12に記載の受信装置において、
    前記第1検出回路は、
    ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第1伝送線との間に接続される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線との間に接続される第2トランジスタとを含み、
    第2検出回路は、
    ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第1伝送線との間に接続される第3トランジスタと、前記第3トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線との間に接続される第4トランジスタとを含み、
    前記第1検出回路は、前記第1トランジスタのゲートとソースとの間の電位差と、前記第2トランジスタのゲートとソースとの間の電位差とに基づいて第1振幅電圧を検出し、前記第1振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成し、
    前記第2検出回路は、前記第3トランジスタのゲートとソースとの間の電位差と、前記第4トランジスタのゲートとソースとの間の電位差とに基づいて第2振幅電圧を検出し、前記第2振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する
    受信装置。
  14. 請求項13に記載の受信装置において、
    前記第1定電流源は、
    第1Pチャネルトランジスタと、前記第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続されるゲートを有する第2Pチャネルトランジスタとを含み、前記第1Pチャネルトランジスタと前記第2Pチャネルトランジスタとの各々の前記ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第1検出回路に供給し
    前記第2定電流源は、
    第3Pチャネルトランジスタと、前記第3Pチャネルトランジスタのゲートに接続されるゲートを有する第4Pチャネルトランジスタとを含み、前記第3Pチャネルトランジスタと前記第4Pチャネルトランジスタとの各々の前記ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第2検出回路に供給する
    受信装置。
  15. 請求項14に記載の受信装置において、
    前記第1Pチャネルトランジスタと、前記第2Pチャネルトランジスタとのサイズ比が
    n:m(n、mは任意の自然数)
    である
    受信装置。
  16. 請求項12に記載の受信装置において、
    前記第1検出回路は、
    ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第1伝送線との間に接続される第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線との間に接続される第2トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第2伝送線との間に接続される第3トランジスタとを含み、
    前記第2検出回路は、
    ドレインとゲートとが短絡され、前記定電流源と前記第2伝送線との間に接続される第4トランジスタと、前記第4トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第1伝送線との間に接続される第5トランジスタと、前記第4トランジスタのゲートに接続されるゲートを有し、前記定電流源と前記第1伝送線との間に接続される第6トランジスタとを含み、
    前記第1検出回路は、
    前記第1トランジスタのゲートとソースとの間の電位差と、
    前記第2トランジスタのゲートとソースとの間の電位差、または、前記第3トランジスタのゲートとソースとの間の電位差とに基づいて第1振幅電圧を検出し、
    前記第1振幅電圧に基づいて第1出力信号を生成し、
    前記第2検出回路は、
    前記第4トランジスタのゲートとソースとの間の電位差と、
    前記第5トランジスタのゲートとソースとの間の電位差、または、前記第6トランジスタのゲートとソースとの間の電位差とに基づいて第2振幅電圧を検出し、
    前記第2振幅電圧に基づいて第2出力信号を生成する
    受信装置。
  17. 請求項16に記載の受信装置において、
    前記第1定電流源は、
    ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第1検出回路に供給する第1Pチャネルトランジスタと、
    第2Pチャネルトランジスタと、
    ゲートとソースとが短絡され、前記第2Pチャネルトランジスタのゲートに接続されるゲートを有する第3Pチャネルトランジスタとを含み、
    前記第3Pチャネルトランジスタのドレインは、前記第6トランジスタのドレインに接続され
    前記第2定電流源は、
    ゲートに印加されるバイアスに応答して所定の電流を前記第2検出回路に供給する第4Pチャネルトランジスタと、
    第5Pチャネルトランジスタと、
    ゲートとソースとが短絡され、前記第5Pチャネルトランジスタのゲートに接続されるゲートを有する第6Pチャネルトランジスタとを含み、
    前記第6Pチャネルトランジスタのドレインは、前記第3トランジスタのドレインに接続される
    受信装置。
  18. 請求項17に記載の受信装置において、
    前記第1Pチャネルトランジスタ、前記第2Pチャネルトランジスタおよび前記第1Pチャネルトランジスタのサイズ比が
    x:y:z(x、y、zは任意の自然数)
    である
    受信装置。
  19. 請求項13から18の何れか1項に記載の受信装置において、さらにフリップフロップ回路を備え、
    前記フリップフロップ回路は、前記第1出力信号と前記第2出力信号とに応答して、保持する値を受信信号として出力する。
    受信装置。
  20. 請求項19に記載の受信装置において、
    前記フリップフロップ回路は、
    前記第1出力信号が供給される第1NAND回路と、
    前記第1NAND回路に接続され、前記第2出力信号が供給される第2NAND回路とを備える
    受信装置。
  21. 請求項19に記載の受信装置において、
    前記フリップフロップ回路は、
    前記第1出力信号が供給される第1NOR回路と、
    前記第1NOR回路に接続され、前記第2出力信号が供給される第2NOR回路とを備える
    受信装置。
  22. 第1伝送線に接続されるための第1入力端子と、
    第2伝送線に接続されるための第2入力端子と、
    前記第1入力端子に接続された第1ノードと、前記第2入力端子に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1電流を供給し、前記第2ノードに第2電流を供給し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して受信データを出力するように構成されたレシーバ回路
    とを備える
    受信装置。
  23. 請求項22に記載の受信装置であって、
    前記レシーバ回路は、
    前記第1ノードに前記第1電流の主部分である第1定電流を供給する第1定電流源と、
    前記第2ノードに前記第2電流の主部分であり、かつ、前記第1定電流と同一の大きさの第2定電流を供給する第2定電流源と、
    前記第1ノードに前記第1電流の残存部分である第1副電流を供給し、前記第2ノードに前記第2電流の残存部分である第2副電流を供給し、且つ、前記第1ノード及び前記第2ノードの間の電位差に応答して前記受信データを生成するように構成されたデータ検出回路
    とを備える
    受信装置。
  24. 請求項22に記載の受信装置であって、
    前記終端抵抗の抵抗値は、前記第1伝送線と前記第2伝送線とで構成される伝送線路の差動インピーダンスと一致する
    受信装置。
  25. 請求項22に記載の受信装置であって、
    更に、
    第3抵抗素子と、
    容量素子
    とを具備し、
    前記終端抵抗は、
    一端が前記第1ノードに、他端が接続ノードに接続された第1抵抗素子と、
    一端が前記接続ノードに、他端が前記第2ノードに接続された第2抵抗素子
    とを含み、
    前記第3抵抗素子と前記容量素子とは、前記接続ノードと接地端子との間に直列に接続された
    受信装置。
  26. 第1伝送線に接続される第1ノードと第2伝送線に接続される第2ノードとを有する終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1定電流を供給する第1定電流源と、
    前記第2ノードに前記第1定電流と同一の大きさの第2定電流を供給する第2定電流源と、
    前記第1ノード及び前記第2ノードの間の電位差に応答して、前記送信用データに対応する受信データを生成するように構成されたデータ検出回路
    とを備える
    受信装置。
  27. 第1伝送線に接続されるための第1入出力端子と、
    第2伝送線に接続されるための第2入出力端子と、
    前記第1入出力端子と接地端子の間に接続された第1スイッチと、前記第2入出力端子と電源端子との間に接続された第2スイッチとを備え、前記第1スイッチと前記第2スイッチとが送信用データに応答して排他的にオンされるように構成されたトランスミッタ回路と、
    前記第1入出力端子に接続された第1ノードと前記第2入出力端子に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードに第1電流を供給し、前記第2ノードに第2電流を供給し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して受信データを出力するように構成されたレシーバ回路
    とを備える
    送受信装置。
  28. 第1伝送線に接続されるための第1入力端子と、
    第2伝送線に接続されるための第2入力端子と、
    前記第1入力端子に接続された第1ノードと前記第2入力端子に接続された第2ノードとの間に接続された終端抵抗と、
    前記第1ノードから第1電流を引き出し、前記第2ノードから第2電流を引き出し、且つ、前記第1ノードと前記第2ノードの電位差に応答して受信データを生成するように構成されたレシーバ回路
    を備える
    受信装置。
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