JP2006010941A - 写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オペレータの負担を軽減し、プリント作製の作業効率を低下させない、写真処理装置を提供する。
【解決手段】 写真処理装置10は、フィルム16に記録されたコマ画像を印画紙42の表面に形成し裏面にコレクション印字する装置である。写真処理装置10においては、印字内容設定画面200の設定欄202,204に入力されたコードやテキストに基づくコレクション印字情報が印画紙42の裏面にコレクション印字される。設定欄202,204にフィルム16のロールナンバーを印字するコードが入力された場合、CPU34aはフィルム16のロールナンバーを設定し、当該ロールナンバーが印画紙42の裏面にコレクション印字される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、写真処理装置に関し、より特定的には、プリント材料の裏面にコレクション印字する写真処理装置に関する。
写真用のフィルムに記録された画像(コマ画像)のプリント作製時には、プリント材料の表面にフィルムの画像が露光され、裏面にコレクション印字(CVP:Correction Value Print)が施される。プリント材料の裏面に施されるコレクション印字は、たとえば、各種画像処理情報、オーダーナンバー、およびプリント材料に形成されるコマ画像のコマナンバー等のコレクション印字情報からなる。この種の技術として、たとえば特許文献1には、プリント材料のサイズ毎にコレクション印字の態様を設定し、最大印字可能文字数の範囲内で重要なコレクション印字情報の順にコレクション印字できる写真処理装置が開示されている。
コレクション印字情報は、焼き直しや焼き増し等同じコマ画像を複数回プリントする再プリントの作製時に前回と同様の品質(画質)のプリントを作製するためにオペレータにとって必要な情報となる。また、コレクション印字情報は、作製したプリントの検品作業時にオペレータにとって必要な情報となる。検品作業時にオペレータは、フィルムに予め付与されているオーダーナンバーおよびコマナンバーとプリントにコレクション印字されたオーダーナンバーおよびコマナンバーとを用いて、フィルムと当該フィルムのコマ画像が形成されたプリントとを照合する。検品作業後、フィルムと当該フィルムのコマ画像が形成されたプリントとは、たとえば同一の収容袋に収容され、出荷される。
特開2002−156710号
しかし、従来の技術では、コレクション印字情報にフィルムの識別情報であるロールナンバーが含まれていなかった。現像所(ラボ)等では、複数のフィルムのプリント作製を1つのオーダーとして受け付けることもある。この場合、同一のオーダーナンバーおよびコマナンバーがコレクション印字されたプリントが1つのオーダー内で複数作製されることになり、検品作業時にフィルムとプリントとの関連付けができず、オペレータはフィルムの画像とプリントの画像とを視認しながら照合しなければならなかった。また、この場合、同一のオーダーナンバーおよびコマナンバーがコレクション印字されたプリントが複数作製されるので、1つのオーダー内で任意の画像について再プリントを作製する際に、当該画像がどのフィルムに記録されているのかを視認する必要があった。その結果、オペレータの負担が増大し、プリント作製の作業効率が低下してしまうという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、オペレータの負担を軽減し、プリント作製の作業効率を低下させない、写真処理装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の写真処理装置は、画像記録媒体に記録された画像をプリント材料に形成する写真処理装置であって、画像記録媒体の識別情報を設定する設定手段、および設定手段によって設定された画像記録媒体の識別情報をプリント材料に形成する印字手段を備える。
請求項1に記載の写真処理装置では、設定手段によって設定された画像記録媒体の識別情報を、当該画像記録媒体に記録された画像が形成されるプリント材料に印字手段によって形成する。これによって、1つのオーダー内で複数の画像記録媒体の画像をそれぞれプリント材料に形成する場合であっても、各画像記録媒体毎に設定された識別情報と各プリント材料に形成された識別情報とを照合することによって、各画像記録媒体と各プリントとを関連付けることができる。したがって、1つのオーダー内で複数の画像記録媒体の画像をそれぞれプリント材料に形成する場合であっても、画像記憶媒体とプリントとの照合に要するオペレータの負担を軽減し、プリント作製の作業効率が低下せず、また、再プリントを作製すべき画像がどの画像記録媒体に記録されているのかをプリント材料に形成された画像記録媒体の識別情報によって確認することができ、再プリント作製の作業効率も低下しない。
この発明によれば、オペレータの負担を軽減し、プリント作製の作業効率を低下させない。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、この発明の一実施形態の写真処理装置10は、スキャナ部12およびプリント部14を備える。
スキャナ部12は、画像記録媒体の一例であるたとえば240フィルム(APS(Advanced Photo System)フィルム)等の写真用のフィルム16に向けて光を発する光源18を含む。複数の画像(コマ画像)が形成されたフィルム16は、図示しない駆動モータによって回転駆動される搬送用ローラ20によって搬送され、ネガマスク22によってフィルム16のコマ画像が位置決めされる。搬送用ローラ20およびネガマスク22は搬送ユニットであるネガキャリア24内に一体的に組み込まれる。また、ネガキャリア24内にはさらに、フィルム16に形成された撮影年月日、撮影時刻、コマナンバー等のフィルム情報を読み取るための磁気ヘッド26が設けられる。
光源18とフィルム16との間には、光源18から発せられた光をフィルム16に導くためのミラートンネル28が配置される。光源18から発せられフィルム16を透過した光の光路上に、ラインセンサ等である画像センサ30が配置される。また、フィルム16と画像センサ30との間には、フィルム16を透過した光を画像センサ30に結像させるためのレンズ32が配置される。
画像センサ30に結像された光は、デジタルデータとして出力され、スキャナ部12およびプリント部14を統括的に制御するコントローラ34に入力される。また、コントローラ34には、磁気ヘッド26によって読み取られたフィルム情報も入力される。
コントローラ34は、CPUバスで相互に接続されたCPU34a、ROM34bおよびRAM34cを含む。また、コントローラ34には、モニタ等の表示部36、ハードディスクドライブ(HDD:ハードディスクを含む)等の記憶部38、およびオペレータによる種々の指示や設定を行うキーボードやマウス等の入力部40が接続される。表示部36には、写真処理装置10の操作を容易にするGUI(Graphical User Interface)や印画紙42に形成すべき画像等が表示される。さらに、コントローラ34には、デジタルカメラ用の画像記録メディア等から画像データを読み取るためのメディアリーダ41が接続されている。
CPU34aは、ROM34bや記憶部38に記録された各種のプログラムを実行し、データを処理し、写真処理装置10の各構成要素に指示を与え、写真処理装置10の動作を制御する。この実施形態では、CPU34aが設定手段としても機能する。
ROM34bは、起動用プログラム等を記録している。起動用プログラムは、写真処理装置10の電源投入時にCPU34aによって実行される。これによって、記憶部38に記録されているオペレーティングシステム(OS)等のプログラムがRAM34cにロードされ、各種の処理や制御が実行可能となる。
RAM34cには、写真処理装置10を制御するプログラム等が展開され、プログラムによる処理結果、処理のための一時データ、表示部36の画面上に情報を表示するための表示用データ(テキストデータ、画像データ等)等を保持し、CPU34aの作業領域として使用される。RAM34c上に展開された表示用データは、表示部36に伝達され、表示部36は、その画面上に表示用データに対応する表示内容(テキスト、画像等)を表示する。
記憶部38は、CPU34aの指示に従って、プログラム、制御用データ、テキストデータ、画像データ等を、ハードディスクに対して書き込みまたは読み出す。この実施形態では、記憶部38内のハードディスクに、図4および図5に示す動作を実行するためのプログラムが格納される。
プリント部14は、プリント材料である長尺の印画紙42が収納されるペーパーマガジン44を含む。ペーパーマガジン44は所定の幅寸法の印画紙42を収納し、たとえば作製するプリントのサイズの変更に伴って交換される。ペーパーマガジン44に収納される印画紙42は所定の経路に沿って引き出され、図示しないカッタによって適宜のサイズにカットされ、カット済みの印画紙42が搬送用ローラ46によって所定の搬送経路上を搬送される。搬送用ローラ46は駆動モータ48によって回転駆動され、駆動モータ48はコントローラ34によって制御される。
また、カット済みの印画紙42の搬送経路上には、デジタル露光ヘッド50および印字ユニット52が配置される。デジタル露光ヘッド50は、コントローラ34から入力される画像データに基づく画像を印画紙42の表面に露光し、画像(潜像)を形成する。デジタル露光ヘッド50には、たとえば蛍光プリンタ、PLZT式プリンタまたはCRTプリンタ等のプリンタヘッドが用いられる。印字手段である印字ユニット52は、コントローラ34から入力されるコレクション印字情報のデータに基づくコレクション印字情報を印画紙42の裏面に、印画紙42の搬送方向に沿ってコレクション印字する。印字ユニット52には、たとえばドットインパクトプリンタが用いられる。
このように表面に画像が形成されかつ裏面にコレクション印字されたカット済みの印画紙42は、現像処理部54で現像処理され、乾燥部56で乾燥され、写真処理装置10から排出される。
図2に写真処理装置10から排出された印画紙42(プリント)の裏面におけるコレクション印字の一例を示す。
ここでは、上下2段にコレクション印字情報が印字され、上段(1行目)のコレクション印字情報101〜104は、順に、プリントを作製したオーダーのオーダーナンバー、プリントに形成された画像を記録するフィルム16の識別情報であるロールナンバー、プリントに形成された画像のコマナンバー、図3の印字内容設定画面200でオペレータによって任意に入力されたバックプリントテキストである。また、下段(2行目)のコレクション印字情報105〜109は、順に、YMCD・スキャナ補正値、オートコントラスト(全体)補正値、オートコントラスト(シャドー)補正値、オートコントラスト(ハイライト)補正値、シャープネス補正値である。
ついで、図3(a)を参照して、露光済み印画紙42の裏面に施されるコレクション印字の内容および態様を設定するために表示部36に表示される印字内容設定画面200について説明する。
印字内容設定画面200には、設定欄202,204が設けられる。設定欄202は露光済みの印画紙42の裏面において1行目に印字するコレクション印字情報を設定するために用いられ、同様に設定欄204は露光済みの印画紙42の裏面において2行目に印字するコレクション印字情報を設定するために用いられる。
設定欄202,204にそれぞれ対応して設けられるチェックボックス202a,204aにマークを入れることによって、設定欄202,204へのテキストの入力が可能となる。また、チェックボックス202a,204aにマークを入れることによって、設定欄202,204にそれぞれ対応して設けられるコード選択ボタン202b,204bを押すことができるようになる。コード選択ボタン202b,204bを押すことによって、コード選択画面300が表示部36に表示される。
図3(b)に示すように、コード選択画面300には入力コード表示欄302が設けられる。入力コード表示欄302に隣接する選択ボタン302aを押すことによって、所定のコードを複数表示するコード選択欄304が入力コード表示欄302の下方に展開される。コード選択欄304において選択されたコードが入力コード表示欄302に表示される。図3(b)においては、コード選択欄304において[O]というコードが選択され、入力コード表示欄302に表示されている。
コード選択欄304に表示される各コードは、それぞれ所定項目のコレクション印字情報に関連付けられている。具体的には、フィルム情報として、撮影年月日、撮影時刻、コマナンバー等の項目のコレクション印字情報、写真処理装置の設定情報として、オーダーナンバー、ロールナンバー、チャンネルナンバー、プリント枚数、YMCD・スキャナ補正値、コピーライトマーク、テンプレート等の項目のコレクション印字情報、画像処理情報として、オートコントラスト(全体)、オートコントラスト(シャドー)、オートコントラスト(ハイライト)、シャープネス、彩度、粒状抑制、モアレ抑制、赤目補正、ソフトフォーカス、色調変換、クロスフィルタ、画像回転、拡大縮小等の項目のコレクション印字情報が、それぞれ別々のコードに関連付けられている。
コード選択ボタン202bが押されることで表示されたコード選択画面300上で追加ボタン306が押されることによって、入力コード表示欄302のコードが設定欄202に入力される。同様に、コード選択ボタン204bが押されることで表示されたコード選択画面300上で追加ボタン306が押されることによって、入力コード表示欄302のコードが設定欄204に入力される。
また、印字内容設定画面200には、コードやコードを構成しないテキスト(バックプリントテキスト)を組み合わせたフォーマットが複数表示されるフォーマット選択欄206が設けられる。フォーマットは予め記憶部38に記憶されており、フォーマット選択欄206の任意のフォーマットを選択することによって、当該フォーマットに対応するコードやバックプリントテキストが記憶部38から読み出され、設定欄202,204に入力される。
なお、設定欄202,204には、入力部40を介して所定のコードを直接入力することもできる。
設定欄202に入力されたコードに関連付けられる項目のコレクション印字情報および設定欄202に入力されたバックプリントテキストが露光済みの印画紙42の裏面において1行目に印字される。また、設定欄204に入力されたコードに関連付けられる項目のコレクション印字情報および設定欄204に入力されたバックプリントテキストが露光済みの印画紙42の裏面において2行目に印字される。露光済みの印画紙42の裏面においてコードに関連付けられる項目のコレクション印字情報およびバックプリントテキストは設定欄202,204に入力された順に印字される。
このように、写真処理装置10では印字内容設定画面200上で露光済みの印画紙42の裏面に施されるコレクション印字の内容および態様を各行(ここでは上下2行)についてそれぞれ設定できる。言い換えれば、写真処理装置10では印字内容設定画面200上でコレクション印字をフルラインコントロールできる。
なお、図3(a)においては、図2と同様の内容および態様でコレクション印字する場合の設定欄202,204への入力状態が示されている。
設定欄202のコード[O]、[R]、[K]およびテキスト「CVPData」は、それぞれ図2のコレクション印字情報101〜104に対応している。つまり、コード[O]、[R]、[K]は、コレクション印字情報の項目として、オーダーナンバー、ロールナンバー、コマナンバーにそれぞれ関連付けられている。同様に、設定欄204のコード[YYYY]、[AC]、[ACs]、[ACh]、[AS]は、それぞれ図2のコレクション印字情報105〜109に対応している。つまり、コード[YYYY]、[AC]、[ACs]、[ACh]、[AS]は、コレクション印字情報の項目として、YMCD・スキャナ補正値、オートコントラスト(全体)補正値、オートコントラスト(シャドー)補正値、オートコントラスト(ハイライト)補正値にそれぞれに関連付けられている。
ついで、図4および図5を参照して、写真処理装置10の主要動作について説明する。
ここでは、フィルム16には、予めロールナンバーが記載されたシール等が貼り付けられており、ロールナンバーが付与されているものとする。通常、1つのオーダー内において複数のフィルム16を処理する(スキャンする)場合、各フィルム16には「1」から順にロールナンバーが付与され、ロールナンバー「1」のフィルム16から順に処理される。
まず、入力部40からの指示に従って、作製するプリントのサイズやオーダーナンバーが設定され(ステップS1)、設定されたオーダーナンバーのデータがRAM34cに保持される。つづいて、印字内容設定画面200が表示部36に表示され(ステップS3)、設定欄202,204にコードやバックプリントテキストが入力される。印字内容設定画面200のYESボタン208が押されることによって、設定欄202,204に入力されたコードやバックプリントテキストのデータが印字内容設定データとしてRAM34cに保持される(ステップS5)。
ステップS5でRAM34cに保持された印字内容設定データ中に、コード[R]のデータつまりコレクション印字情報の項目としてロールナンバーを印字する設定データがある場合(ステップS7でYESの場合)、つづいて図6に示すロールナンバー設定方法選択画面400が表示部36に表示される(ステップS9)。
つづいて、入力部40からの指示に従って、ロールナンバー設定方法選択画面400の設定方法選択欄402に表示される「Auto」または「Manual」のいずれかが表示欄404に入力され、YESボタン406が押されることによってロールナンバー設定方法の設定データがRAM34cに保持される。「Auto」が選択された場合は設定データ「Auto」がRAM34cに保持され、また「Manual」が選択された場合は設定データ「Manual」がRAM34cに保持される。
つづいて、スキャナ部12へのフィルム16の装填が検出され(ステップS13)、ロールナンバー設定方法の設定データがRAM34cに保持されており(ステップS15でYES)かつ設定データ「Manual」である場合(ステップS17でYESの場合)、図7に示すロールナンバーを入力するためのエラー/お知らせ画面500が表示部36に表示される(ステップS19)。
つづいて、入力部40からの指示に従って、スキャナ部12に装填されているフィルム16のロールナンバーと同一のロールナンバーがエラー/お知らせ画面500のロールナンバー入力欄502に入力される。そして、YESボタン504が押されことによって、CPU34aはロールナンバー入力欄502に入力されたロールナンバーのデータをRAM34cに保持させる(ステップS21)。つまり、CPU34aはオペレータの指示に従ってロールナンバーを手動設定する。そして、スキャナ部12に装填されているフィルム16に記録された各コマ画像のプレスキャンが順次行われる(ステップ23)。
なお、エラー/お知らせ画面500が表示される際には、CPU34aによって自動取得されたロールナンバーがロールナンバー入力欄502に入力されている。CPU34aは、ステップS1でオーダーナンバーが設定されることによってロールナンバーを「0」に初期化し、ステップS13でスキャナ部12へのフィルム16の装填を検出する度にロールナンバーに自動的に「1」を加算する。このようにして、CPU34aはロールナンバーを自動取得する。図7においては、表示直後(未入力の)エラー/お知らせ画面500が示されている。ロールナンバー入力欄502にロールナンバーとして「1」が表示されているので、スキャナ部12に装填されているフィルム16が当該オーダー内で最初にスキャンされるフィルム16であることがわかる。
一方、ステップS17でNOの場合、つまりロールナンバー設定方法の設定データが「Auto」である場合、CPU34aは、自動取得したロールナンバーのデータをRAM34cに保持させ、ロールナンバーを自動設定する(ステップS22)。そして、ステップS23に移る。ステップS15でNOの場合、つまりロールナンバー設定方法の設定データがRAM34cに保持されていない場合も同様にステップS23に移る。
ステップS23では、スキャナ部12に装填されているフィルム16に記録された各コマ画像およびフィルム情報がデジタルデータとしてコントローラ34に順次入力され、各コマ画像の画像データ(プレスキャン画像データ)に基づくプレスキャン画像が表示部36に表示される。そして、プレスキャン画像の画像状態に応じて必要であれば本スキャン画像データに施すべき各種画像処理の設定がなされ、その画像処理設定データがRAM34cに保持される。
つづいて、スキャナ部12に装填されているフィルム16に記録された各コマ画像の本スキャンが順次行われ(ステップS25)、各コマ画像の画像データ(本スキャン画像データ)がコントローラ34に入力され、記憶部38に記憶される。ステップS23でRAM34cに画像処理設定データが保持されている場合、当該画像処理設定データに基づく画像処理が本スキャン画像データに施された後に、記憶部38に記憶される。つづいて、カット済みの印画紙42への露光およびコレクション印字が行われる(ステップS27)。
ステップS27では、記憶部38に記憶された各本スキャン画像データがデジタル露光ヘッド50に順次入力され、カット済みの印画紙42の表面に本スキャン画像データに基づく画像がそれぞれ露光される。そして、RAM34cに保持されている印字内容設定データ中のコードのデータに関連付けられた項目のコレクション印字情報のデータおよびバックプリントテキストのデータが印字ユニット52に入力され、露光済みの印画紙42の裏面にコレクション印字される。このとき、印字内容設定データ中にコード[R]のデータがある場合、RAM34cに保持されているロールナンバーのデータが印字ユニット52に入力され、露光済みの印画紙42の裏面にロールナンバーがコレクション印字される。露光およびコレクション印字済みの印画紙42は、現像処理部54で現像処理され、乾燥部56で乾燥され、写真処理装置10からプリントとして排出される。
その後、当該オーダー内でフィルム16を交換し引き続きプリントを作製する場合(ステップS29でYESの場合)、ステップS13に戻る。一方、当該オーダー内で引き続きプリントを作製しない場合(ステップS29でNOの場合)、RAM34cに保持されているオーダーナンバーのデータを初期化し、当該オーダー内でのプリント作製の作業を終了する。
プリント作製の作業終了後、フィルム16と作製されたプリントとが照合され、フィルム16と当該フィルム16のコマ画像が形成されたプリントとが同一の収容袋に収容され、出荷される。
なお、複数のフィルム16をスキャンしプリントを作製する場合、全てのフィルム16についてプレスキャンおよび本スキャンを行ってから印画紙42に露光およびコレクション印字するようにしてもよい。
また、メディアリーダ41によって画像記録メディアから画像データを読み取る場合であっても、上述のよう画像記録メディアの識別情報を露光済みの印画紙42の裏面にコレクション印字できる。
このような写真処理装置10では、CPU34aによって設定されたフィルム16のロールナンバーを、当該フィルム16に記録されたコマ画像が表面に露光される印画紙42の裏面に印字ユニット52によってコレクション印字できる。これによって、1つのオーダー内で複数のフィルム16をスキャンしてプリントを作製する場合であっても、各フィルム16毎のロールナンバーと各プリントの裏面のコレクション印字されたロールナンバーとを照合することによって、各フィルム16と各プリントとを関連付けることができる。したがって、フィルム16とプリントとの照合におけるオペレータの負担を軽減し、プリント作製の作業効率を低下させない。また、再プリントを作製する際に、再プリントを作製すべきコマ画像がどのフィルム16に記録されているのかをプリントの裏面にコレクション印字されたロールナンバーによって確認することができ、再プリント作製の作業効率を低下させない。
さらに、ロールナンバー設定方法を「Manual」にすることによってコレクション印字するロールナンバーを任意に設定できるので、たとえば、スキャナ部12にフィルム16を装填する順序を誤った場合やオーダー内でスキャンのやり直し(焼き直し)を行う場合であっても所望のロールナンバーをプリントの裏面にコレクション印字できる。
なお、上述の実施形態では、プリント部14内で印字ユニット52がデジタル露光ヘッド50よりも印画紙42の搬送経路の下流側に配置される場合について説明したが、印字ユニット52をデジタル露光ヘッド50よりも搬送経路の上流側に配置し、印画紙42の裏面にコレクション印字した後に印画紙42の表面に画像を形成するようにしてもよい。
また、ロールナンバー等の識別情報の形成面は、プリント材料において表面または裏面のどちらの面であってもよい。当該識別情報は、印字以外のたとえば露光やインクジェット等の手段でプリント材料に形成されてもよい。
また、この発明で用いられるプリント材料は、印画紙に限定されず、インクジェット用プリント用紙や布やプラスチックフィルム等であってもよい。
さらに、この発明は、インクジェット写真処理装置やアナログ写真処理装置にも適用することができる。
この発明の一実施形態を示すブロック図である。 印画紙の裏面に印字されるコレクション印字の一例を示す図解図である。 印字内容設定画面の一例を示す図解図である。 図1の実施形態の動作の一例を示すフロー図である。 図4の動作の続きを示すフロー図である。 図4の動作中に表示部に表示される画面を示す図解図である。 図4の動作中に表示部に表示される画面を示す図解図である。
符号の説明
10 写真処理装置
12 スキャナ部
14 プリント部
16 フィルム
34 コントローラ
34a CPU
34c RAM
36 表示部
40 入力部
42 印画紙
50 デジタル露光ヘッド
52 印字ユニット
101,102,103,104,105,106,107,108,109 コレクション印字情報
200 印字内容設定画面
400 ロールナンバー設定方法選択画面
500 エラー/お知らせ画面

Claims (1)

  1. 画像記録媒体に記録された画像をプリント材料に形成する写真処理装置であって、
    前記画像記録媒体の識別情報を設定する設定手段、および
    前記設定手段によって設定された前記画像記録媒体の識別情報を前記プリント材料に形成する印字手段を備える、写真処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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