JP4857860B2 - 縮小画像表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子的に取り込まれた写真画像にその写真画像を撮影した日付情報を、画像として合成して出力処理し得る機能を備えた写真処理装置に関するものである。
現在のデジタルカメラでは、撮影した写真画像自体に撮影日付情報を合成した画像データをフラッシュメモリ等の記録媒体に出力・保存する機能に設定可能なものがある。このような設定で出力・保存された画像データをプリント処理すると、撮影した写真画像中に日付情報が合成された状態で出力され、日付情報が合成されていない状態の写真画像をプリント処理することは、特別な画像処理なくしてはできない。
一方、ラボに設定された写真処理装置の機能の一つとして、出力する画像に別途生成した日付情報を印字する機能を備えているものがある。このような機能を用いると、日付情報が合成されていない写真画像であっても、別途指定した日付情報を写真画像に合成してプリント処理することが可能となる。
このような場合、処理する画像データが、DPOF(Digital Print Order Format)規格やExif(Exchangeable imagefile format)規格等で作成される場合には、写真画像のデータに、撮影した日付情報を含んだ撮影関連情報を示すフロントプリントデータが付加されている場合がある。
ラボに設置されている従来のデジタルプリンタ等の写真処理装置では、依頼主の要望を受けて、前記フロントプリントデータの日付情報を写真画像に合成するプリントチャンネルの設定がオペレータによって操作部を介して入力され、その後、複数枚の写真画像の写真画像データとそれぞれのフロントプリントデータとを読み込んで、プリントチャンネルの設定に基づいて、フロントプリントデータの画像を写真画像とともに焼き付けるプリント処理を行っている。
この写真処理装置で、前述したように、撮影した写真画像中に日付情報が画像として合成された状態の画像データを処理すると、デジタルカメラの機能によって、写真画像中に画像として合成された日付情報と、写真処理装置の機能によって、フロントプリントデータに基づいて写真画像とともに焼き付けられた日付情報とが、二重に重複してプリントされることになって、写真プリントとしては見苦しいものとなる。そこで、写真処理装置を、フロントプリントデータに基づいた日付情報をプリント出力しない設定に切り換えて、再度プリント処理しなければならなかった。
そのため、再度プリント処理するために、余計な手間と時間がかかるという問題があった。
また、以上のような日付情報の重複プリントを防止するために、従来のデジタルプリンタでは、例えば特許文献1に示すように、読み取った写真画像データをプリント処理するまでの途中工程において、例えば、6コマ分の写真画像のイメージ画像を画面に表示するジャッジ画面を表示する機能を備えている。
このジャッジ画面の表示によって、オペレータに対して、表示された写真画像に日付情報の画像が予め焼き込まれているかどうかを確認させることが可能となる。そして、表示された写真画像に日付情報の画像が確認された場合には、日付情報の画像を写真画像に合成しないものにプリントチャンネルを設定しなおして、写真画像データの読み込みを行う作業のやり直しがオペレータによってなされることで、印画紙に日付情報が二重に重複プリント出力されることが防止されている。
特開2002−006418号公報
しかし、ジャッジ画面に表示されるコマ画像は低解像度で小さいものであるので、日付情報の画像の有無を視認することは、オペレータに負担をかけるという問題がある。
この場合、縮小表示されたコマ画像の一部を拡大表示させても、ジャッジ画面用の画像データは低解像度であるので、日付情報の画像を容易に識別することは困難である。
また、日付情報が合成されている領域の写真画像の色合いなどによっては日付情報の画像の有無の確認が困難であるという問題がある。
また、最近では、ラボ等の店頭に設置された受付端末機で、一般顧客が自分で記録媒体をセットして、そこに記録された写真画像データのなかからプリント処理する写真画像を選択することが多い。この場合、受付端末機では、操作性の向上のために、デジタルカメラ等によって別途縮小して作成・保存されたサムネイル画像を読み出して表示するようになっているが、そのサムネイル画像にはもともと日付情報の画像は省略されて合成されていないため、一般顧客がプリント処理の注文を行うときに日付情報の画像の有無を確認することはできないという問題がある。
本発明では、上記課題を解決するために、写真処理装置を用いた作業効率の向上を図りながら、撮影関連情報の画像が重複して出力処理されることを防止できる縮小画像表示制御方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、電子的に取り込まれた写真画像の縮小画像を表示手段に表示可能であるとともに、前記写真画像に撮影関連情報を画像として合成してなる合成画像をプリント処理部で出力処理可能な写真処理装置における縮小画像表示制御方法において、
前記写真画像に対応して、大きな縮小率の画像と、小さな縮小率の画像とを記憶させておき、
前記表示手段には、
前記大きな縮小率の画像の特定領域を、当該画像に対応した前記小さな縮小率の画像の特定領域に置き換えて表示させるように前記写真処理装置を制御することを特徴としている。
請求項2の発明では、
電子的に取り込まれた写真画像の縮小画像を表示手段に表示可能であるとともに、前記写真画像に撮影関連情報を画像として合成してなる合成画像をプリント処理部で出力処理可能な写真処理装置における縮小画像表示制御方法において、
前記写真画像に対応して、より低解像度の画像と、より高解像度の画像とを記憶させておき、
前記表示手段には、
前記低解像度の画像の特定領域を、当該画像に対応した前記高解像度の画像の特定領域に置き換えて表示させるように前記写真処理装置を制御することを特徴としている。
本発明の請求項1によれば、大きな縮小率の画像と、小さな縮小率の画像とを記憶させておき、表示手段に前記大きな縮小率の画像を表示させているときに、オペレータが選択しなくても、表示手段には、大きな縮小率の画像の特定領域を、当該画像に対応した小さな縮小率の画像の特定領域に置き換えて表示されているので、写真画像の特定領域に撮影関連情報が合成されているか否かを、容易に確認することができ、撮影関連情報が重複して出力処理されることを防止できる。
なお、小さな縮小率の画像とは、取り込んだ写真画像を縮小しない、もしくは僅かに縮小したものであって、例えばa%縮小したものであり、大きな縮小率の画像とは、前記取り込んだ写真画像を大きく縮小したものであって、例えばb%縮小したものであるとしたとき、a<bとなる。そして、いわゆる画像のサイズは小さな縮小率の画像の方が、大きな縮小率の画像より大きくなる。
請求項2では、写真画像に対応して、より低解像度の画像と、より高解像度の画像とを記憶させておき、表示手段に前記低解像度の画像を表示させているときに、
前記表示手段には、オペレータが選択しなくても、前記低解像度の画像の特定領域を、当該画像に対応した前記高解像度の画像の特定領域に置き換えて表示されているので、写真画像の特定領域に撮影関連情報が合成されているか否かを、容易に確認することができ、撮影関連情報が重複して出力処理されることを防止できる。
以下に、本発明にかかる写真処理装置を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の写真処理装置をデジタルプリンタに適用した形態の外観構成図である。デジタルプリンタとは、デジタルカメラ等の撮影装置で撮像した写真画像を直接印画紙片上にプリントしたり、銀塩フィルム上に形成された写真画像を一旦スキャナで読み込み、印画紙片上にプリントしたりするためのものである。
デジタルプリンタ1は、デジタルカメラやスキャナの撮像素子の各画素に対応する印画紙上の微小領域をR(赤)、G(緑)及びB(青)又はY(黄)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の三原色のいずれかの光で露光処理し、露光処理された印画紙を現像処理することによって写真画像を形成する画像形成部100と、入力された写真画像データに所定の処理を施して画像形成部100に出力する画像データ処理部200とで構成されている。
前記画像形成部100には、さらに、受付端末機300が接続され、一般顧客が自分で持ち込んだ記録媒体を読み取り装置にセットして、タッチパネル等を操作してプリント処理したいコマを選択して、前記画像形成部100に出力するように構成されている。
画像形成部100は、それぞれ幅の異なる複数種類(例えば2種類)の長尺印画紙を巻回収納したマガジン101,102と、マガジン101又は102から引き出した印画紙を所定サイズに切断し、切断された印画紙片上に画像データ処理部200から送信された画像を露光する露光ユニット103と、露光された印画紙片を現像、漂白、定着及び安定化処理する現像処理部104と、現像された印画紙片を乾燥する乾燥部105と、乾燥された印画紙片を例えばフィルム単位に仕分けて排出するソータ部106等とで構成されている。以下、この写真画像の露光、現像、乾燥、乾燥された印画紙片の排出の処理について、「プリント処理」と記載する。
なお、画像形成部100は、従来のアナログ式の写真処理装置におけるフィルム上の画像を印画紙片上に拡大露光するための光源、レンズ及びシャッタ等は具備していない。
画像データ処理部200は、外部から写真画像データを読み込んだり、あるいは補正後の写真画像データを外部に出力するためのデータ記録読み出し装置201と、フィルムや印画紙上に形成された写真画像を直接読み込むためのスキャナ202と、読み込んだ写真画像をモニタ表示するためのディスプレイ203と、所定の画像処理やプリント処理の指示を入力するためのキーボード204及びマウス205と、プリントする写真画像データに所定の処理を施し、露光ユニット103を制御するための制御データに変換して画像形成部100に出力するための制御回路206等とで構成されている。
図2は、図1に示すデジタルプリンタの機能的構成を示す機能ブロック図である。デジタルプリンタ1は、操作部10、記録媒体20、入出力部30、表示部40、記憶部50、制御部60及びプリント処理部70を備える。
操作部10は、キーボード204及びマウス205等から実現され、オペレータから写真画像のプリントに関する各種設定事項の選択を、複数枚の写真画像について全コマ単位で乃至は1コマ単位で受け付けるものである。
各種設定事項には、電子的に取り込まれた写真画像のプリントサイズ、プリント枚数、日付合成モード等がある。なお、プリントサイズ、プリント枚数、日付合成モード等の所定の各種設定事項は、複数のプリントチャンネルから、オペレータが1のプリントチャンネルを選択することで、複数枚の写真画像について全コマ単位で乃至は1コマ単位で行う構成とすることができる。
プリントチャンネルとは、プリントを行うラボ等で受け付け可能な注文内容に応じてオペレータによってデジタルプリンタ1に予め設定されており、1のプリントチャンネルの選択により複数種類の設定事項、例えばプリントサイズ、プリント枚数、日付合成モードの設定事項の選択を同時に行うことを可能にする制御パッケージである。
なお、プリントチャンネルは、DPOF規格で作成された写真画像データをプリント処理する場合には、1コマ単位で写真画像のプリントサイズ、日付合成モードの設定、プリント枚数等の各種設定事項を指定するプリント情報が付加されているため、各種設定事項は、オペレータに操作部10を用いて選択されなくても、プリント情報に基づいて自動的に選択される構成であってもよい。
日付合成モードは、写真画像に、そのフロントプリントデータに基づいた日付情報の画像を合成するモードであり、複数枚の写真画像について全コマ単位で乃至は1コマ単位で設定可能である。
日付合成モードが設定されない場合には、写真画像にその日付情報の画像を合成しないフロントプリント無しモードが設定される。日付情報は、DPOF規格やExif規格等で写真画像が作成され、写真画像を撮像したデジタルカメラ等の撮像装置で付加する設定があった場合に写真画像データに付加される。
なお、前記日付情報は、特許請求の範囲に記載された撮影関連情報に対応するものであり、この実施形態においては、撮影関連情報の一例として日付情報を用いて説明する。
また、操作部10は、フロントプリント無しモードが設定されているコマについて日付情報の画像の合成を個別に指示する合成指示や、日付合成モードが設定されているコマについて日付情報の画像の合成を個別に禁止する合成禁止指示の操作を外部から受け付けるものである。
操作部10が合成指示の操作を受け付けた場合には、フロントプリント無しモードが設定されていても、日付情報の画像が写真画像に合成され、合成禁止指示の操作を受け付けた場合には、日付合成モードが設定されていても、日付情報の画像が写真画像に合成されない。
また、操作部10は、オペレータの写真画像をプリント処理するプリント処理指令の操作を受け付ける。
記録媒体20は、フラッシュメモリを用いたメモリカードや、CD−R等で実現され、デジタルカメラ等の撮像装置で撮像された写真画像の写真画像データや日付情報等が記録されるものである。
入出力部30は、データ記録読み出し装置201等で実現され、例えば操作部10でプリントチャンネル等の各種設定事項の選択がなされて制御部60で設定された後、記録媒体20に記録されている写真画像データや日付情報を入力し、記憶部50に読み込ませるものである。なお、入出力部30は、記録媒体20からではなく、モデムやLANボード及び通信回線などを介して、他の装置との間で直接データの送受信をすることで、写真画像データと日付情報とを入力する構成であってもよい。
表示部40は、ディスプレイ203等から実現され、プリントチャンネル等、操作部10を用いての各種設定の入力をオペレータに対してガイドするガイド画面や、デジタルプリンタ1の読み取った写真画像のイメージ画像を1コマ単位で乃至は所定数のコマ単位で表示する画面をジャッジ画面として表示するものである。
このイメージ画像は、写真画像と同内容(同一コマ)で、低解像度の画像である。表示部40は、プリントチャンネルの設定、写真画像データの読み込み等、所定の処理の実行後にジャッジ画面を表示し、イメージ画像の表示によって写真画像データに日付情報の画像データが予め含まれていないかをオペレータに確認させることができるようになっている。
すなわち、デジタルカメラ等の撮影装置によっては、撮影時に写真画像に撮影された日付情報を焼き付ける設定を行うことができ、この設定で撮像されることで、写真画像データに日付情報の画像データ(以下、「日付データ」とする)が予め含まれている場合がある。かかる場合に、日付合成モードが設定されて日付情報の画像が写真画像に合成されると、同内容の日付情報が重複して印画紙片にプリントされることになり、商品価値のないプリントが出力されることになる。
表示部40では、ジャッジ画面を表示することで、写真画像データに日付データが含まれているか否か、オペレータに視覚的に確認させることが可能になっている。
また、表示部40は、ジャッジ画面の表示後、ジャッジ画面にイメージ画像として表示された写真画像に対する画像補正の指示及び合成指示や合成禁止指示等の操作部10への入力を、オペレータにガイドする設定変更用ガイド画面を表示するものである。
なお、画像補正には、色補正、露光量調整等が含まれ、イメージ画像は画像補正の指示の入力に応じて変更されるため、調整量をオペレータに確認させることが可能となっている。画像補正指示が入力されることにより、その内容を示す調整用データが生成されてコマ毎に対応して記憶され、調整用データはプリントデータ生成時に読み出されて反映されるため、調整量に応じたプリント処理が行われることになる。
これらの指示は、表示された写真画像について1コマ単位で(表示された写真画像のそれぞれに対して)入力可能になっている。
これによって、ジャッジ画面で写真画像データに日付データが含まれていると確認される場合であっても、再度プリントチャンネルの設定等でフロントプリント無しモードを設定し、写真画像データの読み込みを行う等の作業のやり直しをオペレータに対して要求することなく、撮影関連情報の画像データが含まれるコマの写真画像データについてのみ合成禁止指示を入力するだけの簡易な作業で、日付情報の画像が写真画像に合成されることで、同内容の撮影関連情報が重複して印画紙片にプリントされる不具合を防止することが可能になっている。
記憶部50は、画像データ処理部200等で実現され、RAM(Random Access Memory)等で構成されることで、後述する制御部60の作業領域として機能するものである。記憶部50は、入出力部30を介して入力される写真画像データと日付情報とを読み込むと共に、プリントチャンネル等の各種設定の内容を示す情報である設定情報や、操作部10で合成指示や合成禁止指示を受け付けたことを示す設定変更情報等を記憶する。
制御部60は、制御回路206等で実現され、モード設定部61、画像表示制御部62、設定変更部63、画像処理部64及びプリント制御部65を有する。モード設定部61は、操作部10に受け付けられたプリントチャンネル、日付合成モード等の各種設定事項の選択に従って、各種設定を記憶部50に読み込まれた写真画像に全コマ単位で乃至は1コマ単位で対応づけて行い、該各種設定の内容を示す設定情報を記憶部50に記憶させる。
また、モード設定部61は、合成モード設定手段として機能し、日付合成モードを設定することで、写真画像にその日付情報の画像を合成する設定を行うものである。
画像表示制御部62は、ガイド画面や、縮小画面によるジャッジ画面等の表示画面を作成して、表示部40に表示させるものである。また、画像表示制御部62は、写真画像のイメージ画像を作成してジャッジ画面において表示させる。
この画像表示制御部62の動作の要部は、図5のフローチャートに示した。
設定変更部63は、上述したジャッジ画面の表示に基づいて、各種設定の変更の指示が操作部10に受け付けられた場合に各種設定を変更し、該変更内容を反映させて記憶部50の設定情報の内容を変更するものである。また、設定変更部63は、操作部10によって合成指示及び合成禁止指示の操作が受け付けられた場合に、これらの指示の受け付けを示す設定変更情報を写真画像に1コマ単位で乃至は全コマ単位で対応づけて記憶部50に記憶させるものである。
設定変更情報は、例えば合成指示や合成禁止指示の受け付けによって立てられるフラグ等である。設定情報で日付合成モードの設定が示されている場合であっても、設定変更情報で合成禁止指示の受け付けが示されているときには、そのコマの写真画像に日付情報の画像を合成することが禁止されるため、設定変更部63は、合成禁止指示手段として機能し、設定変更情報を記憶部50に記憶させることで該禁止の指示を実行するものである。設定情報でフロントプリント無しモードの設定が示されている場合であっても、設定変更情報で合成指示の受け付けが示されているときには、そのコマの写真画像に日付情報の画像が合成されるため、設定変更部63は、設定変更情報を記憶部50に記憶させることで該合成の指示を行うものである。
画像処理部64は、イメージ画像に基づいて入力された画像補正の指示に従って写真画像データを補正し、上述のように、設定情報及び設定変更情報に従って、補正された写真画像データの所定位置に日付データを合成して乃至は合成せずにプリントデータとして生成するものである。
すなわち、設定情報で日付合成モードの設定が示されている場合であっても、設定変更情報で合成禁止指示の受け付けが示されているときには、補正された写真画像データに日付データが合成処理されない。
設定情報で日付合成モードの設定が示されている場合であって、設定変更情報で合成禁止指示の受け付けが示されていないときには、補正された写真画像データに日付データが合成処理される。
設定情報でフロントプリント無しモードの設定が示されている場合であっても、設定変更情報で合成指示の受け付けが示されているときには、補正された写真画像データに日付データが合成処理される。
設定情報でフロントプリント無しモードの設定が示されている場合であって、設定変更情報で合成指示の受け付けが示されていないときには、補正された写真画像データに日付データが合成処理されない。
プリント制御部65は、画像処理部64で生成されたプリントデータを制御データに変換して出力する等、設定情報及び設定変更情報に従った内容でプリント処理をさせるための制御信号をプリント処理部70に対して出力するものである。
プリント処理部70は、画像形成部100等で実現され、プリント制御部65からの制御信号が入力され、該制御信号に従ってプリント処理を実行するものである。すなわち、プリント処理部70は、入力された制御信号に従って、所定種類の印画紙を所定サイズの印画紙片に切断し、入力されたプリントデータを該印画紙片上にドット単位で露光して焼き付け、所定の薬液で現像処理した後に乾燥させ、仕上がりプリントとして排出するものである。
ここで、日付データを合成処理されたプリントデータが入力された場合には、写真画像に日付情報の画像を合成してなる合成画像が仕上がりプリントとして出力処理され、日付データを合成処理されないプリントデータが入力された場合には、日付データの画像を合成されない写真画像からなる非合成画像が出力処理されることになる。
図3は、図2に示す写真処理装置の実行する処理の一例を示すフローチャートである。各種設定事項を入力するためのガイド画面であるプリントCH設定画面が表示部40に表示され、オペレータによるフロントプリントチャンネル等の各種設定事項の選択が操作部10に受け付けられると、モード設定部61によって各種設定がなされ、設定情報が記憶部50に記憶される(S1)。
ステップS2では、記録媒体20から写真画像データや日付情報等の読み込みが、入出力部30によって行われ、ステップS3では、画像表示制御部62によってジャッジ画面が表示される。
図4は、図3で示す処理のステップS3で表示されるジャッジ画面の一例を示す図である。
ジャッジ画面Sc2には、各コマの写真画像のイメージ画像P1〜Pnのうち最初の6枚分のイメージ画像P1〜P6が表示されている。
このうちイメージ画像P1、P2の特定領域Rには日付情報の画像p1、p2が表示されており、イメージ画像P1、P2に対応する写真画像データは予め日付情報を含むものであることが確認される。そのため、日付合成モードが設定されている場合には、イメージ画像P1、P2に対応する写真画像には、日付情報の画像が合成されるため、撮影日時が重複してプリントされてしまうことがオペレータに確認される。
前記メージ画像P1、P2特定領域Rには日付情報の画像p1、p2が表示されており、他のイメージ画像P3〜P6特定領域Rには日付情報の画像が表示されていないが、実際の画面ではこれらのイメージ画像は小さく表示されているため、特定領域Rでの日付情報の画像の有無を明確に視認できない場合がある。特に、日付情報の画像の色彩と背景のイメージ画像の色彩とが類似している場合には、表示されている日付情報の画像の視認が困難であり、日付情報の画像が表示されるべき特定領域Rの背景のイメージ画像が数字に類似したものである場合には、あたかも日付情報の画像が表示されているかのように見える場合がある。
そこで、例えば、イメージ画像P1の一部などをカーソルなどで選択すると、画像の特定領域、例えば右下の日付情報の画像が表示されるべき特定領域Rが、当該コマに対応した詳細画像に置き換えられるように構成されている。
前記詳細画像は、予め、対応するコマのイメージ画像の縮小率(大きな縮小率)とは異なる別縮小率(小さな縮小率)で、当該コマ画像の日付情報の画像が含まれる領域の画像を生成したものとする。このような詳細画像を、各コマにわたって予め生成しておくとよい。
なお、カーソルを動かさなくても、常に、日付情報の画像が表示されるべき特定領域Rが、当該コマに対応した詳細画像に置き換えられるように構成してもよい。
また、前記詳細画像の表示倍率は表示領域に応じて大小適宜設定するとよい。または、前記詳細画像は、はじめは拡大せずに表示し、カーソルで選択などした場合に拡大表示するようにしてもよい。
また、図4に示した特定領域Rは拡大表示してもよく、別の場所に拡大表示してもよい。
このようにして、コマ毎に、日付情報の画像の有無をジャッジ画面で確実に視認することができるので、後述するステップS6で、日付情報の画像を合成する合成指示か、合成を禁止する合成禁止指示を設定することができるのである。
前記ジャッジ画面を表示するための動作手順を、図5のフローチャートを参照して説明する。この動作手順に基づいて前記画像表示制御部62が制御される。
ステップS51では、読み込んだ写真画像に日付情報の画像が設定され、且つ、写真処理装置による日付情報の重複処理の可能性があるか否かをチェックし、[No]の場合はステップS52へ進み、[Yes]の場合はステップS53へ進む。このときの日付情報の重複処理の可能性のチェック方法としては、例えば、予め市販されている各種のカメラで、日付情報の画像を写真画像に合成して記録する機能を備えた機種の識別情報を登録しておき、読み込んだ写真画像のExifデータを確認して、前記機能を備えた機種の識別情報が記録されていた場合は日付情報の重複処理の可能性が有ると判断し、前記機能を備えた機種の識別情報が記録されていない場合は日付情報の重複処理の可能性が無いと判断する。
ステップS52ではジャッジ画面用の縮小画像を作成する。ステップS53ではジャッジ画面用の縮小画像を作成するとともに、日付情報の画像が表示されるべき特定領域(一般的には右下の領域)の詳細画像を作成する。
ステップS54では、ジャッジ画面の一画面分(例えば6コマ分)の縮小画像の生成が終了したか否かをチェックし、まだであれば、ステップS51へ戻って繰り返し、終了するとステップS55へ進み、生成したジャッジ画面を表示して、ステップS56へ進む。
ステップS56では、いずれかのコマの特定領域をカーソルなどで選択すると、選択されたコマの特定領域Rに対応する詳細画像の有無をチェックし、無ければ、図3のステップS4へ進み、有れば、ステップS57へ進む。
ステップS57では、前記特定領域Rに対応する詳細画像を拡大して表示して、図3のステップS4へ進む。
受付端末機300を利用して一般顧客がプリント処理すべきコマを選択する場合には、図4のような日付情報の画像は選択画面には表示されない。受付端末機では、操作性の向上のために、デジタルカメラ等によってプリント用の高解像度の写真画像とは別途に作成・保存された低解像度のサムネイル画像を読み出して表示するようになっているが、そのサムネイル画像にはもともと日付情報の画像は省略されて含まれていないからである。
この場合には、選択しようとする特定のコマの特定領域をカーソルなどで選択すると、画像の右下の日付情報の画像が表示されるべき領域が、当該コマに対応した詳細画像に置き換えられるように構成する。前記詳細画像は、サムネイル画像とは別であって、前記コマに対応したプリント用の高解像度の写真画像の、例えば右下の日付情報の画像が表示されるべき領域を切り出した画像とする。この高解像度の画像はプリント用の画像であるので、もし、撮影に使用したデジタルカメラが日付情報を写真画像に合成して記録するように設定されている場合には、前記プリント用の画像には日付情報の画像が含まれており、日付情報の画像の有無は前記詳細画像で明確に視認することができるのである。
なお、特定領域を選択しなくても、常に、日付情報の画像が表示されるべき領域が、当該コマに対応した詳細画像に置き換えられ、適当な大きさで表示されるように構成してもよい。
ジャッジ画面Sc2には、Fボタンb5と、スタートボタンb6が表示される。Fボタンb5は、イメージ画像P1〜Pnを見たオペレータが画像補正等の各種設定を変更したい場合や合成指示、合成禁止指示を入力したい場合に、設定変更用ガイド画面の表示を指示するためのものである。
また、スタートボタンb6は、イメージ画像p1〜pnの内容でプリント処理の開始を指示するためのものである。なお、各種設定の変更や合成指示、合成禁止指示は、設定を変更するコマに対応するイメージ画像を選択することによってコマ単位で行うことが可能である。
ステップS4では、表示部40に設定変更用ガイド画面が表示され、この表示にガイドされて、操作部10によって各種設定の変更指示の受け付けが有ったか設定変更部63で判断される。各種設定の変更指示の受け付けが有ったと判断される場合には(S4でYES)、ステップS5で、設定変更部63によって各種設定の変更処理が行われ、設定情報の変更を行う。各種設定の変更指示の受け付けが有ったと判断されない場合には(S4でNO)、ステップ6が実行される。
ステップS6では、合成指示・合成禁止指示入力用ガイド画面が表示され、この表示にガイドされて、合成指示又は合成禁止指示が操作部10に受け付けられたか設定変更部63によって判断され、合成指示又は合成禁止指示が受け付けられたと判断される場合には(S6でYES)、ステップS7で、設定変更部63によって設定変更情報としてフラグが立てられる。合成指示又は合成禁止指示が受け付けられたと判断されない場合には(S6でNO)、ステップS8が実行される。
ステップ8では、スタートボタンの選択操作等でプリント処理開始の指示が操作部10に受け付けられたかプリント制御部65で判断される。プリント処理開始の指示が受け付けられたと判断されない場合には(S8でNO)、再度ステップS4に戻り、プリント処理開始の指示が受け付けられたと判断される場合には(S8でYES)、ステップS9が実行される。ステップS9では、1コマ単位でプリントデータ生成処理が実行される。
図6は、図3の処理で示すステップS9で実行されるプリントデータ生成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、画像処理部64によってコマ単位で写真画像データの画像補正が指示されて、調整用データが記憶されているかどうかが判断され(ステップS91)、画像補正が指示されていると判断される場合には(S91でYES)、調整用データに基づいて補正処理がなされ(S92)、その後ステップS93が実行される。画像補正が指示されていないと判断される場合には(S91でNO)、ステップS93が実行され、日付データを写真画像データに合成する設定がなされているか画像処理部64によって判断される。
すなわち、日付データを写真画像データに合成する設定がなされている場合とは、日付合成モードが設定されている場合であって設定変更情報としてフラグが立てられていない場合と、フロントプリント無しモードが設定されている場合であって設定変更情報としてフラグが立てられている場合とであるため、設定情報及び設定変更情報に基づいて、かかる場合であるか否か画像処理部64によって判断される。
日付データを写真画像データに合成する設定がなされていると判断されない場合には(S93でNO)、プリントデータ生成処理が終了し、日付データを合成しない写真画像データがプリントデータとされる。
日付データを写真画像データに合成する設定がなされていると判断される場合には(S93でYES)、写真画像データに日付データが付加されているか、すなわち写真画像データに対応する日付データが記憶部50に記憶されているか画像処理部64によって判断され(S94)、記憶されていると判断されない場合には(S94でNO)、プリントデータ生成処理が終了し、日付データを合成しない写真画像データがプリントデータとされる。
日付データが記憶部50に記憶されていると判断される場合には(S94でYES)、画像処理部64によって写真画像データの所定位置に日付データが合成処理されて、プリントデータが生成され、プリントデータ生成処理は終了する(S95)。
ここで写真画像データの日付データを合成処理される位置は、設定情報の設定(例えば、左詰め、右詰め、中央部等の設定)に基づいて決定される。
図3に戻って、ステップ9の実行後、ステップS10が実行される。ステップS10では、プリント制御部65から出力された制御信号に従ってプリント処理がプリント処理部70で実行される。すなわち、ステップ9で生成されたプリントデータが制御データとして出力され、プリント処理のための制御信号が出力され、制御信号に従って所定の印画紙片に所定枚数だけ、入力されたプリントデータがドット単位で露光され、現像処理、乾燥処理、仕上がりプリント排出処理等の所定のプリント処理がなされる。その後、プリント制御部65で記憶部50に記憶されている写真画像データの全コマについてのプリント処理が終了したかどうか判断され(S11)、全コマのプリント処理が終了したと判断されない場合には(S11でNO)、ステップS3に戻り、全コマのプリント処理が終了したと判断される場合には(S11でYES)、本処理は終了する。
上述したデジタルプリンタ1では、ジャッジ画面の表示後、合成禁止指示の入力をガイドするための合成指示・合成禁止指示入力用ガイド画面が表示部40に表示され、ジャッジ画面に表示された写真画像について1コマ単位で乃至は全コマ単位で合成禁止指示を操作部10によって受け付け可能であり、合成禁止指示がなされた写真画像については、日付情報の画像が合成されることなくプリント処理部70でプリントされる。
これによって、写真画像データに撮影関連情報の画像データが含まれているとジャッジ画面の表示に基づいて確認される場合であっても、再度プリントチャンネル等を設定して写真画像データの読み込みを行う等の作業のやり直しをオペレータに対して要求することなく、撮影関連情報の画像データが含まれるコマの写真画像データについてのみ合成禁止指示を入力するだけの簡易な作業で、日付情報の画像が写真画像に合成されることで同内容の撮影関連情報が重複して印画紙片にプリントされる不具合を防止することができる。
なお、上記実施形態では、DPOFやExifで作成された場合に付加される日付情報を例として説明したが、本発明では、これに限定されず、写真画像に合成される撮影関連情報を示すデータであればよい。また、撮影関連情報は、撮影日時に限定されず、撮影場所等、写真画像についての説明的事項や記録的事項等であればよい。
なお、上記各実施の形態ではデジタルプリンタを例にして説明したが、これに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ及びそれに接続されたカラープリンタ、例えば熱転写式カラープリンタ、インクジェット式カラープリンタ及びレーザ式カラープリンタなどであってもよい。
本発明の実施形態に係るデジタルプリンタの外観構成図である。 図1に示すデジタルプリンタの機能的構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す写真処理装置の実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図3で示す処理のステップS3で表示されるジャッジ画面の一例を示す図である。 図3の処理で示すステップS3で実行されるジャッジ画面の表示制御方法を示すフローチャートである。 図3の処理で示すステップS9で実行されるプリントデータ生成処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 デジタルプリンタ(写真処理装置)
200 画像データ処理部
300 受付端末機
10 操作部
40 表示部
61 モード設定部
62 画像表示制御部
63 設定変更部
66 画像データ判断部
70 プリント処理部
R:特定領域

Claims (2)

  1. 電子的に取り込まれた写真画像の縮小画像を表示手段に表示可能であるとともに、前記写真画像に撮影関連情報を画像として合成してなる合成画像をプリント処理部で出力処理可能な写真処理装置における縮小画像表示制御方法において、
    前記写真画像に対応して、大きな縮小率の画像と、小さな縮小率の画像とを記憶させておき、
    前記表示手段には、
    前記大きな縮小率の画像の特定領域を、当該画像に対応した前記小さな縮小率の画像の特定領域に置き換えて表示させるように前記写真処理装置を制御することを特徴とする縮小画像表示制御方法。
  2. 電子的に取り込まれた写真画像の縮小画像を表示手段に表示可能であるとともに、前記写真画像に撮影関連情報を画像として合成してなる合成画像をプリント処理部で出力処理可能な写真処理装置における縮小画像表示制御方法において、
    前記写真画像に対応して、より低解像度の画像と、より高解像度の画像とを記憶させておき、
    前記表示手段には、
    前記低解像度の画像の特定領域を、当該画像に対応した前記高解像度の画像の特定領域に置き換えて表示させるように前記写真処理装置を制御することを特徴とする縮小画像表示制御方法。
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