JP4936035B2 - 写真プリント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント出力画像に対応するシミュレート画像をモニタに表示するために用いられるシミュレート画像データを写真フィルムやスマートメディアなどの撮影画像メディアより取得されたプレジャッジ用画像情報から生成するシミュレート画像生成部と、モニタに表示されたシミュレート画像を見ながら画像補正処理を設定する補正管理部と、この画像補正処理を前記撮影画像メディアから取得されたプリント用画像データに対して行うことで所望の写真プリントを作製する写真プリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の前述したタイプの写真プリント装置では、撮影画像メディアが写真フィルムの場合、写真フィルムをフィルムスキャナにセットし、プレスキャンによって読み取られたコマ画像単位の低解像度の画像データをプレジャッジ用画像データとしてシミュレート画像生成部に転送し、そこで生成されたプリント出力画像に対応するシミュレート画像をモニタに表示させ、オペレータはその表示されたシミュレート画像をみて、適切なプリント仕上がりになるように、必要に応じて色調補正等の画像補正処理を設定する。このような作業はプレジャッジ作業と呼ばれている。その後、本スキャンで読み取られたプリント用画像データとしての高解像度の画像データに対してプレジャッジで設定された画像補正処理を施した後プリントデータに変換され、印画紙等の写真記録シートにコマ画像を形成するプリント部に送られる。撮影画像メディアがデジタルカメラによる撮影画像データを格納しているスマートメディアなどの半導体メモリの場合、スキャニングの工程は省かれ、通常は高解像度の撮影画像データから解像度変換によって低解像度のプレジャッジ用画像タが作り出され、シミュレート画像生成部に転送される。プレジャッジ作業の後に行われるプリント工程に用いられるプリント用画像データには撮影画像データがそのまま流用されるか、あるいは、プリントサイズに応じて適当な解像度変換がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにせよ、プレジャッジ作業を行うことにより品質の安定した写真プリントを作製することが可能となるが、場合によっては生じる不適切な画像補正やその後のプリント工程でのトラブルによって写真プリントが十分な品質に達していない場合がある。このような写真プリントのやり直しにあたっては、従来の装置では、再度撮影画像メディアからプレジャッジ用画像データを作り出すことによりプレジャッジ作業をやり直す必要があった。また、後日顧客が異なる色調やトリミングなどを希望して焼き増しプリント注文を行った場合も、再度プリジャッジ作業を行うためには、撮影画像メディアからプレジャッジ用画像データを作り出す必要があった。このため、1コマだけの再プリントにおいても、プレジャッジ作業を最初から行わなければならず、再プリントの作業効率が悪かった。また、前回のプレジャッジの状況もわからないので、前回のプレジャッジと比較しながら新たにプレジャッジを行うといった作業も不可能であった。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、以前に行われたプレジャッジ作業を簡単に再現することができる技術を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、撮影画像メディアからプレジャッジ用画像情報を取得し、当該プレジャッジ用画像情報に基づいて得られるプレジャッジ用画像データからプリント出力画像に対応するシミュレート画像をモニタに表示するために用いられるシミュレート画像データを撮影画像メディアより取得されたプレジャッジ用画像情報から生成するシミュレート画像生成部と、モニタに表示されたシミュレート画像を見ながら画像補正処理を設定する補正管理部と、この画像補正処理を前記プリント用画像データに対して行うことで所望の写真プリントを作製する写真プリント装置において、本発明では、前記プレジャッジ用画像情報と前記設定された画像補正処理を定義する画像処理コマンド履歴データと前記プリント用画像データとを組み合わせて再プレジャッジプリントファイルを作成するフォーマッター部が備えられ、前記再プレジャッジプリントファイル読み込まれた際に、当該再プレジャッジプリントファイルから得られる前記プレジャッジ用画像データに対して画像処理コマンド履歴データにより定義された前記画像補正処理を適用したシミュレート画像をモニタに再現するとともに前記画像補正処理の再設定を可能にすることを特徴としている。
【0005】
この構成では、プレジャッジ作業に用いられたプレジャッジ用画像情報とプレジャッジ作業において設定された画像補整処理の手順とプリント用画像データが再プレジャッジプリントファイルとして作成されるので、この再プレジャッジプリントファイルをハードディスクに一時的に格納しておいたり、CDーRなどの記録メディアに書き込んでおくことにより、いつでもプレジャッジ作業を伴う再プリントに必要なデータを、撮影画像メディアを必要とせずに、取り出すことができ、前回行われたプレジャッジ作業を迅速に再現することができ、さらには前回のプレジャッジ画面を再現することができるので、前回プリント時の補正と今回の補正の比較、つまり色調やトリミングなどの比較が容易となる。
【0006】
撮影画像メディアが写真フィルムの場合、フィルムスキャナによる画像読み取りが必須となるが、その際プレジャッジ画像はフィルム1本分を1つの長尺画像として取り込んだものであり、それぞれのコマ画像は別に求められたコマ位置データに基づいてその長尺画像から切り出す必要がある。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記撮影画像メディアが写真フィルムであり、前記プレジャッジ用画像情報にはフィルム属性データとコマ位置データと前記写真フィルムの低解像度スキャン画像データが含まれており、前記コマ位置データを用いて前記低解像度スキャン画像データ(プレスキャン画像データ)コマ単位に切り出して前記プレジャッジ用画像データを生成するように構成されている。コマ画像位置データは読み取られた画像データにおける濃度差に基づいてコマ画面エッジを検出することによって生成されるが、コマ画像の状態によっては、例えば夜景が被写体となっている場合、コマ画面エッジの検出が困難であり、オペレータが目で確認してコマ画面エッジを決定してコマ画像位置データを決定することもある。このように苦労して決定したコマ位置データも確実にプレジャッジ用画像情報に含まれてファイル化されるので、次回のプレジャッジ工程において再びコマ画面エッジの決定に苦労するようなことは避けられる。
【0007】
撮影画像メディアがデジタルカメラの撮影画像メモリである場合、各コマ画像データは独立しているので、コマ位置データは必要ないが、プレジャッジに適した解像度の画像データが必要であるので、プレジャッジ用画像情報には高解像度の撮影画像データを解像度変換することによって得られた低解像度画像データを含むように構成することが好ましい。さらに、デジタルカメラの機種によって特徴的な色調をもっており、この機種間の差をプレジャッジに普遍化するためには、プレジャッジ用画像情報にそのような機種特性を表すカメラ属性データを含めることも利点をもたらす。
【0008】
フィルム1本分の全てのコマ画像を1枚のプリントに納めたインデックスプリントが作成される場合、このインデックスプリント用の画像データをも前記再プレジャッジプリントファイルに組み込むならば、インデックスプリントの焼き増し注文が迅速に処理できる。インデックスプリントの利便性が認識されているにもかかわらず、インデックスプリント焼き増しサービスに適した技術が現状では提案されていないので、この特徴は重要である。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の1つの実施形態として、写真画像記録シートとしての銀塩印画紙P(以下、印画紙Pと称する)に対して露光処理と現像処理とを行うプリントステーション1Bと、このプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとに分割された写真プリント装置が構成されている。この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを該ステーション1Bの内部に搬送してプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、露光処理部12で露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した現像処理部13に送って現像する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア14からソータ15に送られた印画紙、つまり写真プリントPは、このソータ15の複数のトレイ15aに対してオーダ単位で仕分けられた状態で集積される。
【0010】
露光処理部12は、操作ステーション1Aから送られてくるプリントデータに基づいて印画紙Pを送りながらR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光線の露光を行う露光ヘッド(図示せず)を備えており、露光時には印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、この搬送速度と同期して主走査方向に沿ったライン状に露光を行うよう構成されている。尚、露光ヘッドとしては、露光仕様に応じて、蛍光ビーム方式、液晶シャッター方式、DMD方式又はFOCRT方式の採用が可能である。又、前記現像処理部13は露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽に対して連続的に送るよう多数の圧着ローラ(図示せず)を有した搬送系を備えている。
【0011】
前記操作ステーション1Aは、操作テーブル16を設けたデスク状コンソールの上部位置に写真フィルムFがもつ撮影画像情報を取得するフィルム読取部2Aと、各種情報を表示するCRTディスプレイ(以下単にモニタと呼ぶ)17とを備えている。さらに操作テーブル16上にはこの写真プリント装置を操作するための操作コマンドを入力するための操作キーを有するキーボード18とマウス18aが配置されている。また、この操作テーブル16の下方には、スキャナ20で写真フィルム2から読み取られた画像情報の処理やプリントデータの生成、プリントステーション1Bの制御を行うコントローラ4として機能する汎用コンピュータが備えられている。この汎用コンピュータ4にはデジタルカメラの撮影画像メモリとして用いられているスマートメディアやコンパクトフラッシュなどから撮影画像情報を取得するメディアリーダ2Bと、コントローラ4によって作り出された情報を格納する外部記憶装置3が、詳しくは情報を一時的に格納するハードディスクドライブ30や情報を半永久的に格納するCDーRドライブ31が備えられている。
【0012】
フィルム読取部2Aには、図2に模式的に示されているようにフィルムに形成された撮影画像をデジタル信号化するフィルムスキャナ(以下単にスキャナと呼ぶ)20以外に、潜像化されたDXコードなどのフィルム属性データを読み取るバーコードリーダ21や磁気記録層を備えたフィルムから磁気記録されたフィルム属性データを読み取る磁気リーダ22が備えられている。スキャナ20は、フィルム読取部2Aのフィルム搬送ラインの上方に位置する光源20aと、フィルム搬送ラインの下側でこれに対して直交する方向に延びたスリット20bの下方に位置する光学レンズ20cとこの光学レンズ20cによって結像されたフィルムFの透過光を光電変換するCCD型のセンサユニット20dを備えている。
【0013】
現像済みのフィルムFから撮影画像情報を読み込む際には、フィルム読取部2AにセットされたフィルムFを搬送しながら、この搬送速度と同期してセンサユニットでフィルム透過光を主走査方向に沿って1ラインずつR(赤)、G(緑)、B(青)に色分解した後光電変換して、R(赤)、G(緑)、B(青)夫々の輝度データからなる撮影画像データがコントローラ4に転送される。このスキャナ20は、プレスキャン時には低解像度スキャン画像データ(プレスキャン画像データ)を得るためフィルム1本分を連続的に低解像度で読み取る。このプレスキャン画像データは、コントローラ4によって濃度差に基づいてコマ画像毎に切り出されてプレジャッジ用画像データとなるが、その切り出し時に求められたコマ位置情報をコマ位置データとした後で行われる本スキャン時に利用される。被写体によっては撮影画面領域と非撮影画面領域との間で濃度差がほとんどなく機械的にコマ画像エッジが検出されないことがあるが、その場合はオペレータによる目視判断でコマ位置データを入力することも可能である。
【0014】
DXコード等のフィルム属性データがバーコードで与えられているようなフィルムFがスキャン対象である場合、プレスキャンと同時に、フィルムコードリーダ21によってそのフィルム属性データが読み取られ、コントローラ4に転送される。DXコード等のフィルム属性データが磁気記録層に記録されているようなフィルムFがスキャン対象である場合、磁気リーダ22によってフィルム属性データが読み取られ、コントローラ4に転送される。
【0015】
高解像度での本スキャン時には、先ほど述べたコマ位置データに基づいて各コマ画像の前エッジでセンサユニット20dによるスキャニングを開始し、後エッジでスキャニングを停止することで、コマ画像単位の高解像度画像データ、つまりプリント用画像データが取得されコントローラ4に転送される。
【0016】
デジタルカメラによる撮影画像をコントローラ4に転送する場合は、使用されている撮影画像メモリに適したメディアリーダ2Bを通じて撮影画像情報として高解像度画像データが読み込まれるが、この高解像度画像データはプリント用画像データとして利用され、解像度変換によって低解像度化された画像データが、プレジャッジ用画像データとして利用される。
【0017】
コントローラ4は、CPUを中核部材として、転送された写真画像データに対して種々の処理を行うための機能部がハードウエア又はソフトウエア或いはその両方で実装されているが、本発明に特に関係する機能部として、図3に示されているように、フィルム読取部2Aやメディアリーダ2Bから転送された画像データを各種処理のために一時的に格納するワーキングメモリ41、画像ソースがフィルムFの場合、プレスキャン画像データから濃度差を考慮してコマ位置を示すコマ位置データを生成するコマ位置決定部42、コマ位置データを用いてフィルム全体をカバーするプレスキャン画像データからコマ画像単位のプレジャッジ用画像データを作り出すコマ切り出し部43、プレジャッジ用画像データから予想されるプリント出力画像に対応するシミュレート画像データを生成するシミュレート画像生成部44、シミュレート画像データを利用してフィルムFから取得した全てのコマ画像を一覧プリントするためのインデックスプリントデータを生成するインデックスプリントデータ作成部44a、使用されているスキャナ20やモニタ17さらには露光処理部12などの画像入出力機器の色特性を考慮してシミュレート画像を作り出すためその特性値を格納している機器特性テーブル44bと、ワーキングメモリ41に展開されている画像データに対して色調補正やフィルタリング(ぼかしやシャープネスなど)やトリミングなどの各種画像処理を施す画像処理部45、モニタ17に表示されたシミュレート画像を見ながら画像補正処理を設定する補正管理部46と、補正管理部46に連係して設定された画像補正処理のコマンド履歴データを生成するコマンド履歴生成部46aと、シミュレート画像やその他の表示アイテムの画像データをビデオメモリに取り込むとともにこのビデオメモリに展開されたイメージをビデオコントローラによってビデオ信号に変換してモニタ17に送るビデオ制御部47と、本スキャンによって又は記録メディアから直接転送されてきた高解像度画像データに対してプレジャッジ時に設定された画像補正処理を施して生成したプリント用画像データをプリントステーション1Bの露光処理部12に送るプリント制御部48と、プレジャッジ用画像情報と画像処理コマンド履歴データとプリント用画像データとインデックスプリントデータなどを組み合わせて再プレジャッジプリントファイルを作成するフォーマッター部49が挙げられる。
【0018】
この写真プリント装置による写真プリントの作製と再プレジャッジプリントファイルの作成の手順を図4を用いて説明する。
このケースで処理対象となる撮影画像メディアは現像済みの135写真フィルムとする。フィルムFがフィルム読取部2Aにセットされると、スキャナ20によってプレスキャン画像データが、DXコードなどのフィルム属性データがバーコードリーダ21によって読み取られワーキングメモリ41に格納される。さらにコマ位置決定部42がプレスキャン画像データからコマ位置データを生成する。ここでは、フィルム属性データとコマ位置データとプレスキャン(低解像度)画像データがプレジャッジ用情報を構成している。
【0019】
続いて、コマ切り出し部43がコマ位置データを用いてプレスキャン画像データをコマ画像単位で切り出してフィルムFに形成されていた全ての撮影画像のためのプレジャッジ用画像データを生成する。さらに、このプレジャッジ用画像データはシミュレート画像生成部44によって所定の処理が施されることによりシミュレート画像データとなるが、その際使用されているスキャナ20のスキャナ特性や露光処理部12で用いられている露光ヘッドと印画紙のタイプによって決まるプリント特性、それにシミュレート画像の表示に用いられているモニタ17のモニタ特性などが特性テーブル44bから読み出され、シミュレート画像生成過程において考慮される。
【0020】
生成されたシミュレート画像データがビデオ制御部47に送られることで、モニタ17にシュミレート画像が表示されるが、オペレータはこのシミュレート画像を見ながら、必要に応じて、キーボード18上の所定の操作キーやマウス18aを操作して、画像処理のための補正コマンドを補正管理部46に入力する。補正管理部46は入力された画像処理コマンドをシミュレート画像生成部44に与えることでシミュレート画像データを補正し、これによりモニタ17に表示されるシミュレート画像がオペレータの要求通りに調整される。このようにして行われる処理対象コマ画像に対するプレジャッジ作業が完了すると、このコマ画像に対して施された画像処理コマンドはコマンド履歴生成部46aに一時的に保持される。なお、この画像処理コマンドからなる画像処理コマンド履歴データにはオペレータ操作入力による画像補正以外に自動的に設定される画像補正に関する補正コマンドも含まれている。
【0021】
プレジャッジ作業は種々の形態で行われるが、ここでは典型的な例を図5を用いながら簡単に説明する。
このモニタ画面では、6のコマ画像のためのシミュレート画像70が表示されており、夫々のシミュレート画像70の上側の枠領域71には対応コマ画像を特定するコマ番号を示す数字が表示され、下側の補正情報枠72にはイエローに対応して「Y」、マゼンタに対応して「M」、シアンに対応して「C」の文字、及び、濃度補正情報を示すよう「D」の文字が表示され、又、この下側のプリント枚数枠73にはプリント枚数を示す数値が表示されている。このように複数のシミュレート画像70が表示される場合これらのシミュレート画像70のうちの1つの周囲を取り囲む選択枠74に目につきやすい色相を与えることで、そのシミュレート画像が選択状態にあることを明示している。モニタ画面の下辺領域にはオーダ番号と画像メディアの種別を示す枠75が表示されている。
【0022】
このように、モニタ17にシミュレート画像70が表示された状態で、例えば、キーボード18に設定された操作キーとしてのイエローキーを操作した場合には、選択状態のシミュレート画像70に対応する補正情報枠72の「Y」の文字を強調する表示や、文字を反転させる表示や、ブリンクさせる表示を行うことでイエロー成分を補正対象に選択していることをオペレータに認識させ、この状態でプラスキーを押し操作した場合には、押し操作した回数だけイエローの成分を段階的に増大させる画像処理コマンドが補正管理部46で生成されてシミュレート画像生成部44に与えられることでその画像補正処理が行われ、同様にマイナスキーを押し操作した場合には、押し操作した回数だけイエローの成分を段階的に減少させる処理が行われ、ニュートラルキーを押し操作した場合には補正前の状態に戻す処理が行われる。ぼかしやシャープネスなどのフィルタリング処理も設定されている操作キーを操作することで同様に行われる。
【0023】
なお、トリミング処理の場合は、正確なトリミングを行うために、ここでは図示されていないが、モニタ画面に処理対象の1つのシミュレート画像70が表示され、マウス18aによってトリミングカーソルを操作することでコマ画像におけるプリントすべき画像領域を設定する。このトリミングデータも、コマンド履歴作成部46aに保持される。
【0024】
全てのコマ画像に対する、つまりオーダ単位でのプレジャッジ作業が完了すると、写真プリント工程が開始されるが、まずインデックスプリントデータ作成部44aが全てのシュミレート画像データを使ってインデックスプリントデータを作成する。同時に、スキャナ20による本スキャンが行われ、プリント用画像データとして取得された本スキャン画像データに対して、プレジャッジで何らかの画像処理補正が設定されていた場合、画像処理部45はコマンド履歴生成部46aから取り出された画像処理コマンドに基づいて画像処理が行われる。画像処理補正の有無に係わらず画像処理部45に送られた本スキャン画像データはインデックスプリントデータとともにプリント制御部48に送られ、プリントステーション1Bで使用されるフォーマットのプリントデータに変換され、写真プリント及びインデックスプリントを作製すべく、露光処理部12に転送される。なお、この本スキャンは、プレジャッジ作業の完了後行うのではなく、プレジャッジ作業と平行して行うことも可能である。
【0025】
プリントステーション1Bにおいて処理対象オーダの露光現像処理が行われている間に、このオーダに属する、プレジャッジ用画像情報(フィルム属性データ、コマ位置データ、プレスキャン画像データ)と、一連の画像処理コマンドからなる画像処理コマンド履歴データと、本スキャン画像データであるプリント用画像データと、インデックスプリントデータがフォーマッター部49に転送される。フォーマッター部49は、送られてきた各種データを図6に示されているように所定の形式で階層化して、再プレジャッジプリントファイルを作成し、外部記録装置3に格納する。その際、この再プレジャッジプリントファイルは、一時的な保管の目的としてはハードディスクドライブ30に格納されるとともに、顧客による再プリント注文を便利にするための半永久的な保管の目的としてはリムーバブルディスクドライブ31を用いてCD−R等の記録メディアに格納される。
【0026】
この再プレジャッジプリントファイルには、プレジャッジ作業を経て写真プリントを作製するための全ての情報が含まれているので、このファイルのみを使って、再度プレジャッジを行って前回と異なる補正処理を施した画像を写真プリントとして出力することが可能となる。もちろん、新たな補正処理を施さない場合には、最初と同じ品質の写真プリントが焼き増しプリント出力される。この再プレジャッジプリント作業を図7を用いて説明する。
【0027】
ハードディスクドライブ30又はリムーバブルディスクドライ31に装着された記憶メディア(CD−Rなど)である外部記憶装置3から処理対象となる再プレジャッジプリントファイルを読み込んで、フィルム属性データはシミュレート画像生成部44に送られ、コマ位置データはコマ切り出し部43に送られ、画像処理コマンド履歴データはコマンド履歴生成部46aに送られ、プレスキャン画像データと本スキャン画像データはワーキングメモリ41に展開される。与えられたコマ位置データに基づいてコマ切り出し部43はプレスキャン画像データをコマ画像単位でプレジャッジ用画像データとして切り出れ、シミュレート画像生成部44に転送される。シミュレート画像生成部44がフィルム属性データを考慮しながら画像処理コマンド履歴データに基づいてシミュレート画像データを補正することで、前回のプレジャッジ時の最終的なプレジャッジ画像がモニタ17に表示される。後は、図5を用いて説明したプレジャッジ作業が行われるが、必要に応じて、操作キーを操作して、新たな画像処理コマンドを入力することができる。プレジャッジ作業が完了すると、対応する本スキャンデータに対してここで設定された画像処理が施され、プリント用画像データとしてプリント制御部48に転送される。これにより、前回と同一な写真プリント、あるいは前回と意識的に異ならせた写真プリントが作製される。
【0028】
ここまでの、再プレジャッジプリントファイルの作成手順やその利用手順は、撮影画像メディアとして135フィルムを例にしたが、例えば、磁気記録層をもつIX240フィルムの場合では、実質的にはフィルム属性データが磁気リーダ22によって読み取られる点で異なっているだけである。撮影画像メディアがデジタルカメラの撮影画像メモリの場合、高解像度画像データとフィルム属性データの代わりであるカメラ属性データがともにメディアリーダ26で読み込まれ、フィルム属性データに代わるカメラ属性データはシミュレート画像生成部44に送られデジタルカメラ機種間の調整に用いられ、高解像度画像データはそのままで本スキャン画像データの代わりに用いられるとともに解像度変換により低解像度化された画像データはプレジャッジ用画像データとして用いられることになる。いずれにしても、類似の再プレジャッジプリントファイルが作成されることにより、プレジャッジをやり直して新たな写真プリントを作製する作業は容易に行われることになる。
【0029】
なお、上記の実施の形態では、プリントステーション2Bとして印画紙Pを露光・現像して写真プリントを作製する銀塩プリンタを取りあげたが、インクジェットプリンタや熱転写プリンタ・昇華型プリンタを採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真プリント装置の一例を示す外観図
【図2】フィルム読取部の構成を模式的に示す斜視図
【図3】コントローラに構築される機能部を示す機能ブロック図
【図4】プレジャッジ作業と再プレジャッジプリントファイルの作成の手順を説明する説明図
【図5】プレジャッジ時のモニタ画面を示す図
【図6】再プレジャッジプリントファイルのデータ構造図
【図7】再プレジャッジプリントの手順を説明する説明図
【符号の説明】
1A 操作ステーション
1B プリントステーション
2A フィルム読取部
2B メディアリーダ
3 外部記憶装置
4 コントローラ
20 スキャナ
21 バーコードリーダ(フィルム情報リーダ)
22 磁気リーダ(フィルム情報リーダ)
42 コマ位置決定部
43 コマ切り出し部
44 シミュレート画像生成部
45 画像処理部
46 補正管理部
46a コマンド履歴生成部
49 フォーマッター部

Claims (4)

  1. 撮影画像メディアからプレジャッジ用画像情報を取得し、当該プレジャッジ用画像情報に基づいて得られるプレジャッジ用画像データからプリント出力画像に対応するシミュレート画像をモニタに表示するために用いられるシミュレート画像データを生成するシミュレート画像生成部と、モニタに表示されたシミュレート画像を見ながら画像補正処理を設定する補正管理部と、この画像補正処理を前記撮影画像メディアから取得されたプリント用画像データに対して行うことで所望の写真プリントを作製する写真プリント装置において、
    前記プレジャッジ用画像情報と前記設定された画像補正処理を定義する画像処理コマンド履歴データと前記プリント用画像データとを組み合わせて再プレジャッジプリントファイルを作成するフォーマッター部が備えられ、前記再プレジャッジプリントファイル読み込まれた際に、当該再プレジャッジプリントファイルから得られる前記プレジャッジ用画像データに対して画像処理コマンド履歴データにより定義された前記画像補正処理を適用したシミュレート画像をモニタに再現するとともに前記画像補正処理の再設定を可能にすることを特徴とする写真プリント装置。
  2. 前記撮影画像メディアが写真フィルムであり、前記プレジャッジ用画像情報にはフィルム属性データとコマ位置データと前記写真フィルムの低解像度スキャン画像データが含まれており、前記コマ位置データを用いて前記低解像度スキャン画像データコマ単位に切り出して前記プレジャッジ用画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の写真プリント装置。
  3. 前記撮影画像メディアがデジタルカメラの撮影画像メモリであり、前記プレジャッジ用画像情報にはカメラ属性データと前記プレジャッジ用画像データとしての低解像度画像データが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の写真プリント装置。
  4. 前記シミュレート画像データからインデックスプリント用画像データが作成されるとともに、このインデックスプリント用画像データが前記再プレジャッジプリントファイルに組み込まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の写真プリント装置。
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