JP2000098506A - プリントシステムおよびこれに用いられる再注文用紙 - Google Patents

プリントシステムおよびこれに用いられる再注文用紙

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JP2000098506A
JP2000098506A JP11160102A JP16010299A JP2000098506A JP 2000098506 A JP2000098506 A JP 2000098506A JP 11160102 A JP11160102 A JP 11160102A JP 16010299 A JP16010299 A JP 16010299A JP 2000098506 A JP2000098506 A JP 2000098506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客が再注文、すなわち焼き増しの依頼等を簡
便に行うことができ、しかも、先のプリントと画像の色
や濃度が好適に一致した再プリントを出力できるプリン
トシステムおよびこれに用いられる再注文用紙を提供す
る。 【解決手段】原画像に画像処理を施して、原画像を再生
したプリントを出力する際に、1件のプリント作成に対
する識別情報を設定して、記憶手段に識別情報と各原画
像に施した画像処理の情報と1件における各原画像の情
報とを対応付けて記憶すると共に、1件の原画像と識別
情報と1件における各原画像の情報とを記録した再注文
用紙を出力し、再プリントの際には、再注文用紙に記録
された識別情報と1件における各原画像の情報とを用い
て、記憶手段から再プリントする原画像の画像処理の情
報を読み出し、この画像処理の情報を用いて、基本的
に、先のプリントの際の画像処理を再現することによ
り、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに撮影さ
れた画像等を再現したプリント(写真)を出力するプリ
ントシステムおよびこれに用いられる再注文用紙の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われてい
る。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、アン
ダー露光やオーバー露光の補正、周辺光量不足の補正、
シャープネス(鮮鋭化)処理等、従来の直接露光では不
可能あるいは困難であった各種の画像処理を、高い自由
度で行うことができ、直接露光に比して非常に高品位な
プリントを得ることができる。しかも、複数画像の合成
や画像分割、さらには文字の合成等も画像データ処理に
よって行うことができ、用途に応じて自由に編集/処理
したプリントも出力可能である。また、デジタルフォト
プリンタによれば、画像をプリント(写真)として出力
するのみならず、画像データをコンピュータ等に供給し
たり、フロッピーディスク等の記録媒体に保存しておく
こともできるので、画像データを、写真以外の様々な用
途に利用することができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像をCCDセンサ等に
よって光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)、ス
キャナが読み取った画像データに各種の画像処理(画像
データ処理)を施し、出力用の画像データすなわちプリ
ントとなる感光材料の露光条件を決定する画像処理装
置、および画像処理装置が決定した画像データに応じて
変調した光ビーム等の記録光で感光材料を露光して、露
光済の感光材料に所定の現像処理を施して(仕上り)プ
リントとして出力するプリンタ(画像記録装置)より構
成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルムを
用いたプリントでは、同じコマの画像を複数回プリント
する、いわゆる焼き増しの依頼を受けることも多い。焼
き増しの場合には、先のプリント(通常は、同時プリン
トの際に出力されたプリント)と、焼き増しで出力され
るプリント(再プリント)とで、プリントに再現された
画像の色や濃度が一致していることが要求される。とこ
ろが、プリントシステムの違いやオペレータの判断や操
作の違い等によって、先のプリントと再プリントとで画
像の色や濃度が異なってしまう場合も多々あり、顧客か
らの苦情も多い。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、写真フィルムに撮影された画像や
デジタルカメラ等で撮影された画像を再現したプリント
を出力するプリントシステムにおいて、顧客が再注文す
なわち焼き増しの依頼等を簡便に行うことができ、しか
も、先のプリントと画像の色や濃度が好適に一致した再
プリントを出力できるプリントシステムおよびこれに用
いられる再注文用紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原画像に画像処理を施して、前記原画像
を再生したプリントを出力するプリントシステムであっ
て、1件のプリント作成に対する識別情報を設定して、
記憶手段に前記識別情報と各原画像に施した画像処理の
情報と前記1件における各原画像の情報とを対応付けて
記憶すると共に、前記1件の原画像と前記識別情報と前
記1件における各原画像の情報とを記録した再注文用紙
を出力し、先にプリントした原画像を再度プリントして
出力する際には、前記再注文用紙に記録された識別情報
および前記1件における各原画像の情報を用いて、前記
記憶手段から再度プリントする原画像の画像処理の情報
を読み出し、読み出された画像処理の情報を用いて、基
本的に、先にプリントを作成した際の画像処理を再現す
ることを特徴とするプリントシステムを提供するもので
ある。
【0009】また、前記識別情報をバーコード化して前
記再注文用紙に記録し、このバーコードを読み取って、
前記記憶手段から原画像の画像処理の情報を読み出すの
が好ましく、また、前記画像処理の情報が、施した画像
処理の種類、画像処理の順序および画像処理条件の少な
くとも1つを含むのが好ましく、さらに、前記プリント
における前記原画像の再生を、前記画像処理によって得
られた画像データによるデジタル画像記録で行うもので
あり、前記画像処理によって得られた画像データを前記
記憶手段に記憶するのが好ましい。
【0010】また、本発明は、原画像に画像処理を施し
て、前記原画像を再生したプリントを出力するプリント
システムに用いられる再注文用紙であって、1件の原画
像とこの1件における各原画像の情報とを記録したこと
を特徴とする再注文用紙を提供するものである。ここ
で、さらに、前記1件のプリント作成に対する識別情報
とを記録したものであるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリントシス
テムおよびこれに用いられる再注文用紙について、添付
の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0012】図1に、本発明のプリントシステムに係る
デジタルフォトプリンタの一実施例のブロック図が示さ
れる。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、
フォトプリンタとする)10は、基本的に、フィルムF
に撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読
取装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)
の画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御
等を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出
力された画像データに応じて変調された光ビームで感光
材料(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上り)
プリントすなわち写真として出力するプリンタ16と、
本発明の再注文用紙を出力する再注文用紙プリンタ22
とを有する。また、画像処理装置14には、様々な条件
等の入力(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正な
どの指示等を入力するためのキーボード18aおよびマ
ウス18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み
取られた画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面
等を表示するディスプレイ20が接続される。
【0013】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源24
と、可変絞り26と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有する。
【0014】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced PhotoSystem)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリアが用意されており、キャリアを交換すること
により、各種のフィルムや処理に対応することができ
る。フィルムに撮影され、プリント作成に供される画像
(コマ)は、このキャリアによって所定の読取位置に搬
送される。このようなスキャナ12において、フィルム
Fに撮影された画像を読み取る際には、光源24から射
出され、可変絞り26によって光量調整された読取光
が、キャリアによって所定の読取位置に位置されたフィ
ルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに
撮影された画像を担持する投影光を得る。
【0015】図示例のキャリア30は、図2(A)に模
式的に示されるように、所定の読取位置にフィルムFを
位置しつつ、イメージセンサ34のラインCCDセンサ
の延在方向(主走査方向)と直交する副走査方向に、フ
ィルムFの長手方向を一致して搬送する、読取位置を副
走査方向に挟んで配置される搬送ローラ対30aおよび
30bと、フィルムFの投影光を所定のスリット状に規
制する、読取位置に対応して位置する主走査方向に延在
するスリット40aを有するマスク40とを有する。フ
ィルムFは、このキャリア30によって読取位置に位置
されて副走査方向に搬送されつつ、読取光を入射され
る。これにより、結果的にフィルムFが主走査方向に延
在するスリット40aによって2次元的にスリット走査
され、フィルムFに撮影された各コマの画像が読み取ら
れる。
【0016】前述のように、読取光はキャリア30に保
持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光と
なり、この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ34の受光面に結像される。図2(B)
に示されるように、イメージセンサ34は、R画像の読
み取りを行うラインCCDセンサ34R、G画像の読み
取りを行うラインCCDセンサ34G、およびB画像の
読み取りを行うラインCCDセンサ34Bを有する、い
わゆる3ラインのカラーCCDセンサで、各ラインCC
Dセンサは、前述のように主走査方向に延在している。
フィルムFの投影光は、このイメージセンサ34によっ
て、R、GおよびBの3原色に分解されて光電的に読み
取られる。イメージセンサ34の出力信号は、アンプ3
6で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされ
て、画像処理装置14に送られる。
【0017】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るための本スキャ
ンとの、2回の画像読取で行う。プレスキャンは、スキ
ャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イメー
ジセンサ34が飽和することなく読み取れるように、あ
らかじめ設定された、プレスキャンの読取条件で行われ
る。一方、本スキャンは、プレスキャンデータから、そ
の画像(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度でイメー
ジセンサ34が飽和するように、各コマ毎に設定された
本スキャンの読取条件で行われる。従って、プレスキャ
ンと本スキャンの出力信号は、解像度と出力レベルが異
なる。
【0018】なお、本発明に係るフォトプリンタ10に
おいて、スキャナは、このようなスリット走査によるも
のに限定はされず、1コマの画像の全面を一度に読み取
る、面露光を利用するものであってもよい。この場合に
は、例えば、エリアCCDセンサを用い、光源とフィル
ムFとの間に、R、GおよびBの各色フィルタの挿入手
段を設け、色フィルタを挿入してエリアCCDセンサで
画像を読み取ることを、R、GおよびBの各色フィルタ
で順次行い、フィルムに撮影された画像を3原色に分解
して順次行う。
【0019】また、本発明に係るフォトプリンタ10
は、フィルムFの画像を光電的に読み取るフィルムスキ
ャナ以外にも、反射原稿の画像を読み取る画像読取装
置、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デ
バイス、LAN(Local AreaNetwork)やコンピュータ通
信ネットワーク等の通信手段、メモリカードやMO(光
磁気記録媒体)等のメディア(記録媒体)等の、各種の
画像読取手段や撮像手段、画像データの記憶手段等の、
各種の画像データ供給源から画像を担持する画像データ
を受け取り、その画像を再生したプリントを作成しても
よい。
【0020】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図3に、画像処理装置14のブロック図を示す。図3に
示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置1
4とする)は、データ処理部42、Log変換器44、
プレスキャン(フレーム)メモリ46、本スキャン(フ
レーム)メモリ48、プレスキャン処理部50、本スキ
ャン処理部52、および条件設定部54を有する。な
お、図3は、主に画像処理関連の部位を示すものであ
り、画像処理装置14には、これ以外にも、画像処理装
置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理
行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報
を記憶するメモリ、可変絞り26の絞り値やCCDセン
サ34の蓄積時間を決定する手段等が配置され、また、
操作系18やディスプレイ20は、このCPU等(CP
Uバス)を介して各部位に接続される。
【0021】スキャナ12から出力されたR,Gおよび
Bの各出力信号は、まず、データ処理部42において、
DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等
の所定の処理を施され、次いで、Log変換器44にお
いてLog変換されてデジタルの画像データとされ、プ
レスキャンの画像データ(プレスキャンデータ)はプレ
スキャンメモリ46に、本スキャンの画像データ(本ス
キャンデータ)は本スキャンメモリ48に、それぞれ記
憶(格納)される。
【0022】プレスキャンメモリ46に記憶されたプレ
スキャンデータはプレスキャン処理部50において、本
スキャンメモリ48に記憶された本スキャンデータは本
スキャン処理部52において、それぞれ処理される。プ
レスキャン処理部50は、画像処理部56およびデータ
変換部58を有し、他方、本スキャン処理部52は、画
像処理部60、データ変換部62および第2データ変換
部63を有する。
【0023】プレスキャン処理部50の画像処理部56
と、本スキャン処理部52の画像処理部60は、共に、
後に詳述する条件設定部54が設定した画像処理条件に
応じて、スキャナ12によって読み取られた画像(画像
データ)に所定の画像処理を施す部位である。両者は、
処理する画像データの画素密度が異なる以外には、基本
的に同様の処理を行う。
【0024】画像処理部56および画像処理部60にお
ける画像処理としては、グレイバランス調整、階調調
整、濃度調整、彩度調整、シャープネス(鮮鋭化)処
理、覆い焼き処理、電子変倍処理、幾何学歪補正、周辺
光量補正、ソフトフォーカス仕上げや白黒仕上げ等の特
殊仕上げ、赤目補正等の1以上が例示される。
【0025】これらの各補正は、公知の方法で行えばよ
く、処理演算、LUT(ルックアップテーブル)による
処理、マトリクス(MTX)演算、ローパスフィルタ
(LPF)による処理等を適宜組み合わせて行われる。
一例を挙げれば、グレイバランス調整、濃度調整および
階調調整は、共に、画像特徴量に応じて作成されるLU
Tを用いる方法が例示される。なお、これらの補正テー
ブルは、通常、R、GおよびBの各色毎に作成される。
彩度調整は、MTX演算を用いて行う方法が例示され
る。シャープネス処理は、画像を周波数成分に分け、中
・高周波数成分から得られた輝度信号にシャープネスゲ
イン(鮮鋭度補正係数)を乗算して、この輝度信号を低
周波数成分に加算する方法が例示される。覆い焼き処理
は、画像データを変換した輝度信号やフィルタ処理によ
ってボケ画像(データ)を生成し、このボケ画像を用い
てLUT等を作成して、このLUT等で処理した画像デ
ータで、高濃度領域および低濃度領域を圧縮もしくは伸
長することにより、中間階調を保持して画像のダイナミ
ックレンジを圧縮/伸長して、直接露光における覆い焼
き効果を付与する方法が例示される(特開平9−187
04、同9−182093号の各公報等参照)。電子変
倍処理は、補間演算による方法が例示される。
【0026】プレスキャン処理部50のデータ変換部5
8は、画像処理部56によって処理された画像データ
を、3D(三次元)−LUT等を用いて変換して、ディ
スプレイ20による表示に対応する画像データとしてデ
ィスプレイ20に供給する。他方、本スキャン処理部5
2のデータ変換部62は、画像処理部60によって処理
された画像データ(出力画像データ)を3D−LUT等
を用いて変換して、プリンタ16による画像記録に対応
する画像データとして、プリンタ16に供給する。
【0027】本スキャン処理部52の第2データ変換部
63は、後述する記憶手段68に画像処理の情報が記憶
されていない1件(通常は同時プリントであるので、以
下、これを同時プリントとし、これ以外を再プリントと
する)のプリント作成を行う際に、画像処理部60によ
って処理された画像データを、間引いて、3D−LUT
等を用いて再注文用紙プリンタ22による画像記録に対
応する画像データに変換すると共に、1件の各コマの画
像を割り振って、さらに後述する識別情報の画像データ
を組み込み、再注文用紙を出力するための画像データと
し、再注文用紙プリンタ22に供給する。また、再注文
用紙の画像データには、必要に応じて、識別情報をバー
コード化した画像データも組み込む。
【0028】図4に、本発明の再注文用紙の一実施例が
示される。本発明のプリントシステムにおいて、本発明
の再注文用紙は、フィルム1本や一人の顧客から一度に
依頼されたプリント作成等の、1件の各コマの画像(イ
ンデックス画像)あるいはさらにそのコマ番号と、その
1件を識別する識別情報とを記録したものであり、図示
例においては、一例として、1件分の各コマのインデッ
クス画像INDおよびコマ番号と、各インデックス画像
INDの下に設けられる再注文の際のプリント枚数を書
き込むための欄COLと、識別情報IDN(図示例では
ID番号)と、識別情報IDNをバーコード化した識別
情報IDBとが記録される。
【0029】後に詳述するが、本発明のプリントシステ
ムにおいては、同時プリント等の際に、後述する識別情
報取得部66においてその1件の識別情報を生成すると
ともに、この識別情報と、その1件の各コマの画像を記
録した再注文用紙を出力し、他方、再プリントの際に
は、この再注文用紙に再プリントするコマやプリント枚
数等を記入して顧客に提供してもらい、オペレータは、
この再注文用紙を用いて再プリントするコマ、プリント
枚数、識別情報をフォトプリンタ10(処理装置14)
に入力する。なお、再注文用紙は、必要に応じて、再プ
リントの際にも、出力してもよい。
【0030】このような再注文用紙は、新写真システム
で出力されるインデックスプリントと同様にして、プリ
ント(写真)を出力するプリンタ16によって出力して
もよい。しかしながら、再注文用紙に記録されるインデ
ックス画像は、顧客が画像を識別できる程度の画質で十
分である。そのため、プリントのコストを低減するため
に、図示例においては、再注文用紙を出力するための再
注文用紙プリンタ22を設け、第2データ変換部63で
再注文用紙を出力するための画像データを生成して、再
注文用紙プリンタ22で再注文用紙を出力している。従
って、再注文用紙プリンタ22は、画像の判別に必要な
画質を得られるのものであればよく、電子写真プリン
タ、インクジェットプリンタ、インクリボンプリンタ、
ドットインパクトプリンタ、感熱記録プリンタ等が利用
でき、また、市販のプリンタを利用することもできる。
また、必ずしもカラー画像である必要もないので、コス
トを抑えるために白黒画像としてもよい。さらに、本ス
キャンデータではなく、プレスキャンデータを用いて、
再注文用紙を作成する画像データを生成してもよい。
【0031】再注文用紙は、1件に付き1枚に限定はさ
れず、例えば、1件のコマ数が非常に多い場合等は、必
要に応じて複数枚に分けて出力してもよい。また、再注
文のプリント枚数を書き込むための欄COLや識別情報
を書き込む欄等を作成した再注文用紙のフォームを作成
しておき、再注文用紙プリンタ22は、インデックス画
像INDおよび識別情報、あるいはさらにバーコードI
DBのみをフォームに記録するようにしてもよい。
【0032】プレスキャン処理部50および本スキャン
処理部52で施す画像処理および画像処理条件は、条件
設定部54によって設定される。この条件設定部54
は、セットアップ部64、識別情報取得部66、キー補
正部70、パラメータ統合部72、およびパラメータ統
合部72に接続される記憶手段68を有する。
【0033】セットアップ部64は、プレスキャン画像
や、必要に応じて行われるオペレータによる指示等に応
じて、さらに、再プリントの際には、記憶手段68に記
憶される画像処理の情報を用いて、プレスキャン処理部
50および本スキャン処理部52で施す画像処理および
画像処理条件を設定し、パラメータ統合部72に供給す
る。
【0034】具体的には、セットアップ部64は、同時
プリントの際には、プレスキャンデータから、濃度ヒス
トグラムの作成、平均濃度、ハイライトやシャドー、L
ATD(大面積透過濃度)、ヒストグラムの極大値およ
び極小値濃度等の画像特徴量の算出を行い、本スキャン
の読取条件を設定し、また、得られた画像特徴量、さら
にはオペレータの指示等に応じて、前述の各種の画像処
理から、実行する画像処理ならびに実行順序を決定し、
さらに、その画像処理条件を決定し、パラメータ統合部
72に供給する。他方、再プリントの際には、同様にプ
レスキャンデータを用いて画像特徴量等を算出して、本
スキャンの読取条件を設定し、また、画像特徴量等に加
えて、後述するパラメータ統合部72から供給された再
プリントするコマの画像処理の情報を用いて、同時プリ
ントの際の画像処理を再現して、パラメータ統合部72
に供給する。
【0035】なお、同時プリントと再プリントとで、プ
リント条件が異なる場合には、必要に応じて再プリント
の際の画像処理条件を変更してもよい。例えば、プリン
トサイズ等が異なる場合には、シャープネス処理等の像
構造にかかる画像処理条件(例えば、シャープネスゲイ
ン)を、プリントサイズに応じて変更してもよい。
【0036】キー補正部70は、検定の際に操作系18
のキーボード18aやマウス18bによって入力され
た、画像の色補正、濃度補正、階調補正等の各指示に応
じて、それに応じた画像の補正量を算出し、パラメータ
統合部72に供給するものである。
【0037】パラメータ統合部72は、セットアップ部
64が設定した画像処理条件を受け取り、供給された画
像処理条件をプレスキャン処理部50および本スキャン
処理部52の所定部位(ハードウエア)に設定し、さら
に、キー補正部70で算出された画像補正量に応じて、
各部位に設定した画像処理条件を調整し、および/また
は、この画像補正を行う処理条件を算出して、プレスキ
ャン処理部50および本スキャン処理部52の所定部位
に設定する。さらに、パラメータ統合部72は、同時プ
リントの際に、識別情報取得部66から供給されるプリ
ント1件の識別情報、この1件における各コマの情報、
およびそのコマの画像処理の情報を記憶手段68に送り
記憶させ、また、識別情報を第2データ変換手段63に
送る。他方、再プリントの際には、識別情報取得部66
が取得した識別情報等を用いて、記憶手段68を検索し
て再プリントするコマの画像処理の情報を読み出し、セ
ットアップ部64に供給する。なお、各コマの情報とし
ては、フィルムFには通常各コマにコマ番号が記録され
ているので、それを用いればよく、あるいはコマ番号の
代わりにDXコード、拡張DXコード、FNSコード等
を利用してもよく、例えばスキャナ12(キャリア3
0)によるカウント、オペレータによる入力、キャリア
30による前記各種のコードの読み取り等によって、コ
マ番号(各コード)を取得すればよい。
【0038】識別情報取得部66は、同時プリントの際
に、その1件を識別するための独特な識別情報を生成
し、パラメータ統合部72に供給する。他方、再プリン
トの際には、オペレータによる、キーボード18aを用
いた入力や図示しないバーコードリーダによる前記識別
情報IDBの読み取り等によって、その件の識別情報を
取得し、パラメータ統合部72に供給する。識別情報の
生成方法には特に限定はなく、例えばプリント日時や顧
客(顧客ID)等に応じて、他の件と識別できるID番
号や記号配列等を適宜決定すればよい。また、識別情報
は、識別情報取得部66が自動生成するものに限定され
ず、オペレータが同様にプリント日時等を用いて識別情
報を設定し、キーボード18a等を用いて入力して、識
別情報取得部66に供給してもよい。
【0039】また、ラボ業者(ラボ店)で、顧客のID
や同時プリント依頼日、処理件数データ等を管理してお
けば、これらの組み合わせからフィルムF本体を特定す
ることができるので、これらを適宜組み合わせて、フィ
ルムFの識別情報として用いてもよい。あるいは、(デ
ジタル)フォトプリンタにおいては、画像の画像データ
をファイルとしてフロッピーディスク等の記録媒体に保
存することもできるので、この画像ファイル名を識別情
報として利用してもよい。
【0040】記憶手段68は、1件に付与された前記識
別情報と、この件の各コマの画像処理の情報と、各コマ
の情報とを、対応付けて記憶するものである。記憶する
画像処理の情報(プリント条件)とは、再プリント時
に、先のプリント、例えば同時プリントと同じ画像処理
を再現するための画像処理の情報であって、例えば、施
した画像処理の種類、画像処理の順序、画像処理条件
(これを再現するためのパラメータや関連データを含
む)等である。
【0041】画像処理条件や画像処理条件を再現するた
めのパラメータや関連データとしては、施す画像処理に
応じて、先の画像処理(条件)を再現できる各種の情
報、具体的には、画像処理のために作成したLUTや処
理演算式、予め定められている画像処理演算式に掛かる
係数等が例示される。例えば、グレイバランス調整やデ
ータ変換部62におけるデータ変換などのように、LU
Tで処理を行うものは、LUT(R、GおよびB毎)を
記憶すればよい。なお、カスケード(合成)できるLU
Tはカスケードして記憶してもよい。彩度調整のよう
に、MTX演算で処理を行う画像処理では、MTX演算
式やそれにかかる係数を記憶すればよい。シャープネス
処理では、前述のシャープネスゲインを記憶すればよ
い。覆い焼き処理も、LUTや処理演算を設定して画像
データを処理し、処理して得られた画像データを用いて
ダイナミックレンジを圧縮/処理するので、このLUT
あるいは処理演算を記憶すればよい。また、オペレータ
による画像の補正があった場合には、補正後の画像処理
条件を記憶し、また、画像補正に応じて、補正を実行す
るためのLUT等の処理条件を作成した場合には、これ
も記憶しておく。なお、LUT等をR、GおよびBのそ
れぞれ毎に作成した際には、それぞれを記憶する。
【0042】また、本発明においては、このような画像
処理の情報として、上述の画像処理条件等に代えて、あ
るいは、これらに加えて、本スキャン処理部52のデー
タ変換部62で変換して得られた画像データそのものを
記憶してもよい。この態様によれば、フィルムFを不要
とし、再注文用紙のみの提供で、顧客からの再プリント
の依頼に応じることも可能となる。画像データは、圧縮
して記憶してもよい。また、必要に応じて、プレスキャ
ン処理部50のデータ変換部58で処理された画像デー
タも記憶してもよい。
【0043】識別情報および画像処理の情報を記憶する
記憶手段68は、図3に示すように内部メモリであって
よいが、特に限定はなく、各種の手段が利用可能であ
る。例えば、フロッピーディスク、光磁気記録媒体、I
Cカード等の記録媒体を記憶手段68として用いてもよ
い。この際には、プリントと共に顧客に渡し、再プリン
トの際にフィルムFと共にこの記録媒体を顧客から供給
してもらい、フォトプリンタ10に接続されるドライブ
等で読み取る。ラボ業者(店)が顧客のデータベースを
作成している場合には、このデータベースを記憶手段6
8としてもよい。なお、これらの情報を永久に保存する
と、情報量が膨大な量となってしまうので、この保存は
適宜決定した一定期間とするのが好ましい。例えば、一
般的に、再プリントの依頼は同時プリントから一か月以
内であるので、保存期間は、同時プリントから一か月程
度とすればよい。あるいは、処理装置14あるいはラボ
業者が所有するパーソナルコンピュータをLANやWA
N(Wide Area Network) のようなコンピュータ通信ネッ
トワーク等の通信手段に接続して、フィルムFの再プリ
ントの依頼を受けた際に、先のプリントを行った他のラ
ボ業者のデータベースにアクセスして画像処理の情報を
得てもよく、また、顧客が所有するパーソナルコンピュ
ータを記憶手段68として同時プリント時等に識別情報
および画像処理の情報を記憶しておき、再プリント時に
アクセスして画像処理の情報を得てもよい。
【0044】前述のように、処理装置14で処理された
画像データは、ディスプレイ20やプリンタ16に送ら
れる。ディスプレイ20は、CRT(Cathord Ray Tube)
や液晶ディスプレイ等の公知の表示手段である。
【0045】他方、プリンタ16は、供給された画像デ
ータに応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録
するプリンタ(焼付装置)と、露光済の感光材料を処理
してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)とを
有する。プリンタ16では、例えば、感光材料をプリン
トに応じた所定長に切断した後に、バックプリントを記
録し、次いで感光材料の分光感度特性に応じたR露光、
G露光およびB露光の3種の光ビームを処理装置14か
ら出力された画像データに応じて変調して主走査方向に
偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に
感光材料を搬送することにより、前記光ビームで感光材
料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロセサに
供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発色現
像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾
燥してプリントとし、フィルム1本分等の所定単位に仕
分して集積する。
【0046】以下、フォトプリンタ10の作用を説明す
ることにより、本発明のプリントシステムについて、よ
り詳細に説明する。
【0047】まず、図5を参照して、いわゆる同時プリ
ントの場合を説明する。顧客から同時プリントを受け付
けた(ステップ200)オペレータは、フィルムFに応
じたキャリア30をスキャナ12の所定位置に装着し
て、フィルムFをキャリアの所定位置にセットすると共
に、プリントサイズや顧客ID等の必要な指示や情報を
キーボード18aによって入力する。これらの情報は、
必要に応じて、各種の部位に転送され、識別情報取得部
66は、必要な情報を受け取って、その1件すなわち図
示例ではプリントを作成するフィルムF1本を識別する
ための識別情報(ID番号)を生成する(ステップ20
2)。
【0048】次いで、光源24の光量等、スキャナ12
が所定の状態であることが確認されて、オペレータによ
ってプリント開始の指示が出されると、各コマのプリン
ト処理が行われる(ステップ204)。すなわち、スキ
ャナ12の可変絞り24の絞り値やイメージセンサ(ラ
インCCDセンサ)34の蓄積時間がプレスキャンの読
取条件に応じて設定され、その後、キャリア30がフィ
ルムFをプレスキャンに応じた速度で副走査方向に搬送
して、プレスキャンが開始され、前述のように所定の読
取位置において、フィルムFがスリット走査されて投影
光がイメージセンサ34に結像して、フィルムFに撮影
された画像がR,GおよびBに分解されて光電的に読み
取られる。
【0049】なお、プレスキャンおよび本スキャンは、
1コマずつ行ってもよく、全コマあるいは所定の複数コ
マずつ、連続的にプレスキャンおよび本スキャンを行っ
てもよい。以下の例では、説明を簡潔にするために、1
コマずつプレスキャンおよび本スキャンする場合を例に
説明を行う。
【0050】プレスキャンによるイメージセンサ34の
出力信号は、アンプ36で増幅されて、A/D変換器3
8に送られ、デジタル信号とされる。デジタル信号は、
処理装置14に送られ、データ処理部42で所定のデー
タ処理を施され、Log変換器44でプレスキャンデー
タとされ、プレスキャンメモリ46に記憶される。
【0051】プレスキャンメモリ46にプレスキャンデ
ータが記憶されると、セットアップ部64がこれを読み
出し、前述のように、濃度ヒストグラムの作成や画像特
徴量の算出を行い、その結果から、さらには必要に応じ
て行われるオペレータによる入力に応じて、可変絞り2
6の絞り値等の本スキャンの読取条件を設定し、さら
に、実行する画像処理を選択し、その順番を決定し、さ
らに各画像処理の画像処理条件を設定する。設定された
画像処理条件は、パラメータ統合部72に送られ、パラ
メータ統合部72によって、プレスキャン処理部50お
よび本スキャン処理部52の所定部位(ハードウエア)
に設定される。
【0052】検定を行う場合には、画像処理条件が、プ
レスキャン処理部50に設定されると、プレスキャンメ
モリ46からプレスキャンデータが読み出され、プレス
キャン処理部50において、設定された画像処理条件に
応じて画像処理され、処理済のプレスキャンデータの画
像が、シュミレーション画像(仕上り予測画像)として
ディスプレイ20に表示される。
【0053】オペレータは、ディスプレイ20の表示を
見て、画像すなわち処理結果の確認(検定)を行い、必
要に応じて、キーボード18aやマウス18bを用い
て、色/濃度、階調等の補正を行う。調整の信号は、キ
ー補正部70に送られ、キー補正部70は入力に応じた
画像処理条件の補正量を算出し、これをパラメータ統合
部72に送る。パラメータ統合部72は、送られた補正
量に応じて、前述のように、プレスキャン処理部50お
よび本スキャン処理部52に設定した画像処理条件を補
正し、あるいは、この補正を行うための処理条件を算出
して、プレスキャン処理部50および本スキャン処理部
52の所定部位に設定する。従って、オペレータによる
入力に応じて、ディスプレイ20に表示される画像も変
化する。
【0054】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れる画像が適正であると判定(検定OK)すると、キー
ボード18a等を用いてプリント開始を指示する。これ
により、画像処理条件が確定し、本スキャンが開始され
る。本スキャンは、可変絞り24の絞り値等の読取条件
が設定された本スキャンの読取条件となる以外はプレス
キャンと同様に行われ、イメージセンサ34からの出力
信号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器38でデ
ジタル信号とされ、処理装置14のデータ処理部42で
処理されて、Log変換器44で本スキャンデータとさ
れ、本スキャンメモリ48に記憶される。次いで、本ス
キャンメモリ48から本スキャンデータが読み出され、
本スキャン処理部52の画像処理部60およびデータ変
換部62において、確定された条件で処理されてプリン
タ16による画像記録に応じた画像データに変換され、
プリンタ16に送られ、プリントが作成される。
【0055】同時に、パラメータ統合部72は、識別情
報取得部66からこの1件(フィルムF)のID番号を
受取り、確定した画像処理条件に対応する画像処理の情
報、具体的には、実行する画像処理ならびに順序および
画像処理条件と、このコマの情報(コマ番号)と、ID
番号とを対応させて、記憶手段68に送り、記憶させる
(ステップ206)。また、画像処理部60で処理され
た本スキャンデータは、第2データ変換部63にも送ら
れ、第2データ変換部63はこれを間引いて記憶し、ま
た、第2データ変換部63はパラメータ統合部72か
ら、この1件のID番号も取得する。
【0056】なお、この例では、オペレータによる検定
が行われているが、検定を行わない場合には、セットア
ップ部64が設定した画像処理条件を、パラメータ統合
部72がプレスキャン処理部50および本スキャン処理
部52に設定した時点で画像処理条件が確定し、同様
に、プリント開始、および識別情報と画像処理の情報と
コマ番号との記憶手段68への転送、画像処理部60で
処理された本スキャンデータの第2データ変換部63へ
の転送、第2データ変換部63によるID番号の取得等
を行う。このような検定の有無は、モードとして選択可
能にするのが好ましい。
【0057】1コマ目の本スキャンが終了すると、キャ
リア30がフィルムFを搬送して、2コマ目のプレスキ
ャンが開始されて、同様に、画像処理条件等の設定、検
定、画像処理条件の確定、本スキャン、プリント作成、
ID番号とコマ番号と画像処理の情報との記憶手段68
への記憶、画像処理部60で処理された本スキャンデー
タの第2データ変換部63への転送・記憶等が行われ、
以降、3コマ目、4コマ目……、と同様の処理が行われ
る。
【0058】このようにして、この1件すなわちフィル
ムFに撮影された全コマの処理(プリンタ16への画像
データの出力)が終了すると、第2データ変換部63
は、記憶している各コマの画像データを再注文用紙用プ
リンタ22での画像記録に対応する画像データに変換す
ると共に、再注文用紙上における各コマの対応位置に割
り振り、さらに、取得したこの件のID番号、あるいは
さらにID番号をバーコード化して、それぞれの画像デ
ータを所定位置に組み込んで、図4に示されるような、
再注文用紙の画像データを作成する。作成された画像デ
ータは、再注文用紙用プリンタ22に送られ、再注文用
紙用プリンタ22によって再注文用紙が出力され、プリ
ンタ16から出力されたプリントと共に顧客に供給され
る。
【0059】本発明のプリントシステムにおいて、画像
処理の情報等を記憶手段68に記憶するのは同時プリン
トの際に限定はされず、例えば、顧客が同時プリントの
画像に不満を持ち色/濃度処理等を指示して再プリント
を依頼した場合や、画像処理の情報を記憶していないコ
マの再プリントの際には、この際に確定した画像処理条
件を保存してもよい。
【0060】次に、図6を参照して、いわゆる再プリン
トの場合を説明する。本発明において、再プリント(リ
オーダープリント)は、フィルムFと共に、再プリント
するコマやその枚数を記入した、前述の図4に示される
ような再注文用紙を顧客から提供してもらって受け付け
られる(ステップ300)。再プリントを受け付ける
と、オペレータが、再プリントである旨を入力すると共
に、依頼を受けたフィルムFに応じたキャリアをスキャ
ナ12に装填し、フィルムFをキャリアに装着して、さ
らに再注文用紙に記録されたID番号をキーボード18
a等を用いて入力し、もしくは再注文用紙に記録された
バーコードIDBをバーコードリーダで読み取って、I
D番号を入力し(ステップ302)、また、再プリント
するコマを指示する。これにより、識別情報取得部66
がフィルムF(対応する1件)のID番号(識別情報)
を取得する。
【0061】なお、オペレータによる再プリントである
旨の指示を行わず、識別情報の入力の有無に応じて、入
力がなかった場合には、前述の同時プリントと同様の処
理を行い、入力があった場合には、以下に示す再プリン
トの処理を行うようにしてもよい。
【0062】次いで、スキャナ12が所定状態であるこ
とが確認された後に、プリント開始の指示が出される
と、フィルムFが搬送されて再プリントを指示されたコ
マが読取位置まで搬送されて、プレスキャンが開始され
る。プレスキャンは、同時プリントと同様に行われ、プ
レスキャンの読取条件のもと、フィルムFの投影光がイ
メージセンサ34に結像して、出力信号がアンプ36で
増幅されて、A/D変換器38でデジタル信号とされ、
処理装置14に送られ、データ処理部42で処理され、
Log変換器44で変換されて、プレスキャンデータと
してプレスキャンメモリ46に記憶される。
【0063】一方、パラメータ統合部72は、識別情報
取得部66からID番号を受取り、再プリントするコマ
のコマ番号、およびID番号を用いて、記憶手段68を
検索して、そのコマの同時プリントの際の画像処理の情
報(プリント条件)を読み出し、セットアップ部64に
送る(ステップ304)。プレスキャンメモリ46にプ
レスキャンデータが記憶されると、セットアップ部64
は、同時プリントと同様にして、濃度ヒストグラムの作
成や画像特徴量の算出を行い、本スキャンの読取条件を
決定すると共に、記憶手段68から読み出した画像処理
の情報および画像特徴量等を用いて、同時プリントの画
像処理を再現するように、施す画像処理および順番、画
像処理条件を設定して、パラメータ統合部72に設定す
る。
【0064】パラメータ統合部72は、この画像処理条
件等を本スキャン処理部52の処理部60に設定する。
基本的に、再プリントの場合には、これで画像処理条件
が確定し、本スキャンが開始される。本スキャンも、同
時プリントと同様に行われ、スキャナ12は、設定され
た本スキャンの読取条件の基、画像読取を行い、イメー
ジセンサ34の出力信号がアンプ36で増幅されて、A
/D変換器38でデジタル信号とされ、データ処理部4
2およびLog変換器44で処理されて、本スキャンデ
ータとして本スキャンメモリ48に記憶される。本スキ
ャンデータが本スキャンメモリ48に記憶されると、本
スキャン処理部52に読み出され、確定した画像処理条
件のもと画像処理部60で処理され、データ変換部62
で変換されて、出力用の画像データとされてプリンタ1
6に出力され、同様に、これを再現したプリントが出力
される。
【0065】なお、再プリントの際も前述の同時プリン
トと同様に、必要に応じて、プレスキャン処理部50に
も画像処理条件を設定して、シュミレーション画像をデ
ィスプレイ20に表示して、オペレータによる検定を行
ってもよい。
【0066】以上の説明より明らかであるが、本発明の
プリントシステムを利用するフォトプリンタで作成され
た再プリントの画像は、同時プリントと同じ画像処理
を、同じ画像処理条件で施された画像であるので、同時
プリントの画像と、色や濃度が好適に一致している。ま
た、本発明によれば、135サイズのネガフィルムのよ
うに、新写真システムのようなカートリッジIDや磁気
情報が設定されていないフィルムの再プリントであって
も、識別情報やコマ番号を用いて、正確に同時プリント
の際の画像処理の情報を読み出して、画像処理条件を再
現することができる。しかも、通常のフィルムは、同時
プリントの際に、ピースに切断されて、フィルムシート
に挿入されて顧客に返却されるため、ID番号等を設定
してフィルムに記録しておいても切断されたフィルムか
らは情報が無くなってしまい、また、ID番号等を設定
してフィルムシートやその収納袋に記録しておいても、
顧客によるフィルムの整理等で他のフィルムシートや収
納袋にフィルムが入れ替えられてしまうと、画像処理の
情報とID番号とが対応しなくなってしまうが、インデ
ックス画像と識別情報とが記録された再注文用紙を用い
る本発明によれば、このような不都合はない。しかも、
顧客は、再注文用紙のインデックス画像を見ながら再プ
リントの依頼ができるので、簡便で、しかも間違いの少
ない再プリントの依頼を行うことができる。
【0067】本発明のプリントシステムは、図1に示さ
れるようなデジタルフォトプリンタのみならず、従来の
直接露光(アナログ露光)のフォトプリンタにも好適に
利用可能である。周知のように、直接露光のフォトプリ
ンタでは、フィルムに撮影された画像の投影光を感光材
料に結像させ、この投影光で感光材料を露光(焼き付
け)して潜像を形成した後に、所定の現像処理を施して
フィルムに撮影された画像を再現したプリントを得る。
ここで、フィルムの投影光で感光材料を露光する際に
は、プリントに適正な画像を再現するために、光路中に
C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の
色フィルタを適当量挿入して画像の色調整を行い、さら
に、可変絞り等によって投影光量を調整して画像の濃度
調整を行う。なお、各フィルタの挿入量や可変絞りの調
整量は、例えば、フィルムに撮影された画像を光電的に
読み取って画像データを得、画像のLATDやハイライ
トやシャドー等の画像特徴量を算出して、これを用いて
決定される。
【0068】本発明のプリントシステムを直接露光のフ
ォトプリンタに利用する際には、同時プリントの際の各
フィルタの挿入量や絞りの調整量を、画像処理の情報と
して記憶手段に記憶しておき、再プリントの際に、前述
の例と同様にして取得した識別情報やコマ番号等に応じ
て、そのコマの画像処理の情報を読み出して、同時プリ
ントと同様の露光条件を再現して、再プリントの投影露
光を行う。
【0069】以上、本発明のプリントシステムおよびこ
れに用いる再注文用紙について詳細に説明したが、本発
明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよ
いのはもちろんである。
【0070】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
プリントシステムおよびこれに用いる再注文用紙によれ
ば、簡易な操作で、同時プリント(先のプリント)と同
様の画像が再生された再プリントを好適に出力すること
ができる。しかも、顧客による再プリントの依頼も、大
幅に簡易かつ正確なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプリントシステムが適用されるデジ
タルフォトプリンタの一例のブロック図である。
【図2】 (A)は図1に示されるデジタルフォトプリ
ンタに装着されるスキャナの概念図を、(B)は図1に
示されるデジタルフォトプリンタに配置されるイメージ
センサの概略図を、それぞれ示す。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の一例のブロック図である。
【図4】 本発明のプリントシステムに用いられる本発
明の再注文用紙の一実例の概略図である。
【図5】 本発明のプリントシステムによる同時プリン
ト処理時のフローチャートである。
【図6】 本発明のプリントシステムによる再プリント
処理時のフローチャートである。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 ディスプレイ 22 再注文用紙用プリンタ 24 光源 26 可変絞り 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 A/D変換器 40 マスク 42 データ処理部 44 Log変換器 46 プレスキャン(フレーム)メモリ 48 本スキャン(フレーム)メモリ 50 プレスキャン処理部 52 本スキャン処理部 54 条件設定部 56,60 画像処理部 58,62 データ変換部 63 第2データ変換部 64 セットアップ部 66 識別情報取得部 68 記憶手段 70 キー補正部 72 パラメータ統合部 IND インデックス画像 COL 再注文枚数書き込み欄 IDB,IDN 識別情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像に画像処理を施して、前記原画像を
    再生したプリントを出力するプリントシステムであっ
    て、 1件のプリント作成に対する識別情報を設定して、記憶
    手段に前記識別情報と各原画像に施した画像処理の情報
    と前記1件における各原画像の情報とを対応付けて記憶
    すると共に、前記1件の原画像と前記識別情報と前記1
    件における各原画像の情報とを記録した再注文用紙を出
    力し、 先にプリントした原画像を再度プリントして出力する際
    には、前記再注文用紙に記録された識別情報および前記
    1件における各原画像の情報を用いて、前記記憶手段か
    ら再度プリントする原画像の画像処理の情報を読み出
    し、読み出された画像処理の情報を用いて、基本的に、
    先にプリントを作成した際の画像処理を再現することを
    特徴とするプリントシステム。
  2. 【請求項2】前記識別情報をバーコード化して前記再注
    文用紙に記録し、このバーコードを読み取って、前記記
    憶手段から原画像の画像処理の情報を読み出す請求項1
    に記載のプリントシステム。
  3. 【請求項3】前記画像処理の情報が、施した画像処理の
    種類、画像処理の順序および画像処理条件の少なくとも
    1つを含む請求項1また2に記載のプリントシステム。
  4. 【請求項4】前記プリントにおける前記原画像の再生
    を、前記画像処理によって得られた画像データによるデ
    ジタル画像記録で行うものであり、前記画像処理によっ
    て得られた画像データを前記記憶手段に記憶する請求項
    1〜3のいずれかに記載のプリントシステム。
  5. 【請求項5】原画像に画像処理を施して、前記原画像を
    再生したプリントを出力するプリントシステムに用いら
    れる再注文用紙であって、1件の原画像とこの1件にお
    ける各原画像の情報とを記録したことを特徴とする再注
    文用紙。
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