JP2002171408A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP2002171408A
JP2002171408A JP2000366640A JP2000366640A JP2002171408A JP 2002171408 A JP2002171408 A JP 2002171408A JP 2000366640 A JP2000366640 A JP 2000366640A JP 2000366640 A JP2000366640 A JP 2000366640A JP 2002171408 A JP2002171408 A JP 2002171408A
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JP2000366640A
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Masahiro Kubo
雅裕 久保
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 類似したシーンの画像が形成された写真プリ
ントから新たな写真プリントを作成するときに、容易に
仕上がりの色階調等を揃えることができるようにする。 【解決手段】 写真プリントの焼増し処理を行うとき
に、基準となる写真プリントの画像データから基準画像
特性を抽出する(ステップ200〜212)。また、基
準となる写真プリントと類似したシーンの写真プリント
に対する画像処理を行うときに、この写真プリントの画
像データから抽出した画像特性を、基準画像特性と一致
するように画像データに対する画像処理を行う(ステッ
プ214〜232)。これにより、マニュアル操作を行
うことなく、基準となる写真プリントの画像を複写した
写真プリントと、類似シーンの写真プリントの画像を複
写した写真プリントの色階調等の仕上がり品質を揃える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば印画紙に画
像が形成された写真プリントから新たな写真プリントを
得るなどの際に、画像が形成された画像記録媒体を原稿
として、この原稿の画像を新たな画像記録媒体に形成す
るときの画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DPE店やラボ等では、撮影された写真
フィルムが持ち込まれると、この写真フィルムに現像処
理を施す。このとき、同時プリントの作成が依頼されて
いれば、写真フィルムに記録されている画像に応じて印
画紙を露光して写真プリントを作成し、写真フィルムと
共に写真プリントを顧客に返却する。
【0003】一方、画像処理の多様化に伴って、写真フ
ィルムに記録されている画像をスキャナ等によって読込
んで作成した画像データ(デジタル画像データ)に対し
て種々の画像処理を施した後に、この画像データを用い
て写真プリントを作成するプリントシステムが普及して
いる。
【0004】近年のデジタルスチルカメラ(DSC)等
の普及に伴い、DPE店などでは、デジタルスチルカメ
ラによって撮影された画像の画像データから写真プリン
トを作成するDTPサービスが依頼されることがある
が、上記写真プリントシステムを用いることにより、D
TPサービスが可能となっている。
【0005】ところで、このような写真プリントは、ア
ルバム等に整理して保管され、焼増し依頼は、このアル
バム等の写真プリントを見て行われる。このために、D
PE店等では、写真プリントが持ちこまれて焼増しが依
頼されることがある。
【0006】一方、写真プリントには、例えば連続した
シーンや被写体や背景が同じ等のように類似したシーン
であるにも拘わらず、形成されている画像の色バランス
や画像濃度等が異なることにより、仕上がりが異なって
見えることがある。一般に同時プリントを行う場合、写
真フィルムに記録されている画像濃度の平均を用いて画
像処理を行って写真プリントを作成する。このために、
例えば撮影条件が僅かでも異なると、連続したシーン又
は類似したシーンであるにも拘わらず仕上がりが異なっ
て見えることがある。
【0007】このような類似シーンの写真プリントの焼
増しが依頼されたときに、仕上がりを揃えるように要求
されることがある。この場合、それぞれの写真プリント
に対して、画像をモニター等に表示しながらマニュアル
操作によって各種の処理条件を設定して画像処理を行わ
なければならず、時間を要する煩雑な作業となってしま
うと言う問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、類似したシーンの画像が形
成された写真プリントなどの画像記録媒体等の原稿が持
ちこまれて、この原稿に形成されている画像を新たな画
像記録媒体に形成する焼増し(画像複写)の依頼を受け
たときに、焼増しした画像の仕上がりを容易に揃えるこ
とができる画像処理方法及び画像処理装置を提案するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数の原稿に記録されている画像の画像デ
ータに基づいて、それぞれの原稿の画像を画像記録媒体
に形成するときの画像処理方法であって、前記原稿の画
像の画像データを読込み、該画像データから前記原稿に
形成されている画像の画像特性を抽出し、該画像データ
の画像特性を、前記複数の原稿の中から基準として設定
した原稿の画像データから抽出した基準画像特性と比較
し、前記画像特性が前記基準画像特性と一致するように
設定した補正条件に基づいて前記画像データに対する画
像処理を施すことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、複数の原稿に記録され
ている画像のそれぞれを読込んだ画像データから、色階
調などの画像の仕上がりに影響する画像特性を抽出す
る。この後、複数の原稿の中で指定した基準となる原稿
の画像特性を基準画像特性とし、他の原稿の画像データ
を、画像特性が基準画像特性と一致するように設定した
補正条件に基づいて画像処理を施す。
【0011】これにより、例えば、類似したシーンが形
成されている複数の原稿の画像を、画像記録媒体に形成
するときに、画像の仕上がりを基準としている原稿の画
像の仕上がりと一致させるのが容易となり、類似したシ
ーンが異なるシーンと見えてしまうことがない。
【0012】本発明の画像処理装置は、複数の原稿のそ
れぞれに形成されている画像の画像データからそれぞれ
の画像特性を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によっ
て抽出した画像特性と前記複数の原稿の中から基準とし
て設定した原稿の画像特性である基準画像特性とを比較
して、抽出した画像特性が基準画像特性と一致するよう
に前記画像データに対する補正条件を設定する補正条件
設定手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、原稿に記録されている
画像の画像データを画像データ読込み手段によって読み
込む。抽出手段は、この画像データから色階調等の画像
の仕上がりに影響する画像特性を抽出する。また、補正
条件設定手段は、この画像特性が基準となる画像の画像
特性(基準画像特性)と一致するように、画像処理を行
う時の補正条件を設定する。この補正条件に基づいて、
画像データに対する画像処理を行うことにより、画像特
性が基準となる画像と仕上がりが一致する画像データを
生成することができる。
【0014】これにより、類似したシーンが形成された
複数の原稿の画像を画像記録媒体に形成するときに、例
えば複数の原稿から基準となる原稿を指定することによ
り、この基準となる原稿の画像特性に合わせた画像とな
る画像データの生成が可能となり、画像記録媒体に形成
する画像の仕上がりを揃えることができ、類似したシー
ンが異なるシーンに見えてしまうことがない。
【0015】このとき、画像データからの画像特性の抽
出や、画像特性に基づいた補正条件の設定は、自動化が
可能となるので、容易にかつ正確に画像記録媒体に形成
する画像の仕上がりを揃えることができる。すなわち、
補正条件をマニュアル操作によって設定することなく、
画像記録媒体に形成する複数の画像の仕上がりを揃える
ことができる。
【0016】このような本発明に適用される複数の原稿
は、複数の原稿の間で被写体ないし背景が同じで連続し
て撮影された画像や、被写体又は背景が類似している画
像が形成されているものであれば良い。
【0017】また、本発明の画像処理装置では、前記抽
出手段が、前記画像特性として少なくともハイライト、
シャドー及び画像濃度を抽出し、前記補正条件設定手段
がハイライト、シャドー、画像濃度の平均値ないし中央
値を基準画像特性と合わせるように設定するものであれ
ば良い。
【0018】この発明によれば、画像特性のうちのハイ
ライト、シャドー、画像濃度を画像特性として抽出す
る。例えば、類似したシーンの画像の間では、ハイライ
ト、シャドーまたは画像濃度の平均値ないし中央値が一
致することになる。すなわち、被写体または背景が同じ
であれば画像のハイライト、シャドーまたは画像濃度の
平均値や中央値が一致するはずである。
【0019】したがって、類似したシーンの画像であれ
ば、画像記録媒体に形成したときの画像のハイライト、
シャドー、画像濃度の平均値ないし中央値を合わせるこ
とにより、画像記録媒体に形成した画像の仕上がりを揃
えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適
用したプリント処理システム10の概略構成を示してい
る。プリント処理システム10は、画像処理装置12及
びプリンタプロセッサ18を備えており、画像処理装置
12とプリンタプロセッサ18は、例えばIEEE13
94規格等のインターフェイスによって接続されてい
る。これにより、画像処理装置12とプリンタプロセッ
サ18の間で、画像データ等の送受信が可能となってい
る。
【0021】図1及び図2に示すように、プリンタプロ
セッサ18は、スキャナ28、デジタルプリンタ(以下
「プリンタ42」と言う)及びプロセッサ44によって
形成されており、スキャナ28によって読込んだ画像デ
ータに応じて、プリンタ42で写真感光材料の一種であ
る印画紙50(図4参照)を走査露光可能となってい
る。また、プロセッサ44は、プリンタ42によって走
査露光した印画紙50を現像処理する。なお、プリント
処理システム10としては、スキャナ28とプリンタ4
2及びプロセッサ44が別体であっても良い。
【0022】プリント処理システム10では、スキャナ
28を画像データ読取り手段として用いており、写真プ
リント62等の種々の原稿に形成されている画像をスキ
ャナ28によって読込んで、読込んだ画像データを画像
処理装置12へ出力する。また、プリント処理システム
10では、画像処理装置12によって画像処理の施した
画像データをプリンタプロセッサ18のプリンタ42へ
出力する。これにより、図1に示すように、写真プリン
ト62から新たな写真プリント(以下「写真プリント6
4」と言う)を作成するPrint to Printサービスが可
能となっている。
【0023】図3に示すように、スキャナ28は、R、
G、Bの各色の光を原稿(原稿画像)へ向けて発する光
源76(76R、76G、76B)と、原稿画像に応じ
て反射したR、G、Bの各色の光を検出するCCDアレ
イ78R、78G、78Bによって形成されているCC
Dラインセンサ80が設けられている。
【0024】スキャナ28には、透明ガラスであるプラ
テンガラス82が設けられており、原稿として用いる写
真プリント62は、プラテンガラス82に画像面が下方
へ向けられた状態で載置され、押えカバー84によって
覆われて保持される。また、スキャナ28には、プラテ
ンガラス82の内方側(下面側)に、前記した光源76
とCCDラインセンサ80と共に、複数の反射ミラー8
6及び各種レンズ及びフィルタによって構成された光学
系88が設けられている。
【0025】これにより、光源76から写真プリント6
2に照射した光が、写真プリント62で反射されると、
複数の反射ミラー86によって反射されて折り返され、
さらに光学系88を透過することによりCCDラインセ
ンサ80に結像される。また、光源76及び複数の反射
ミラー86を、写真プリント62とCCDラインセンサ
80との光路長が一定となるように写真プリント62に
対して相対移動(副走査)することにより、写真プリン
ト62に形成されている画像がCCDラインセンサ80
に読込まれる。
【0026】スキャナ28は、CCDラインセンサ80
によって読込んだ画像をA/D変換して、写真プリント
62に形成されている画像のR、G、Bの各色の画像デ
ータ(デジタル画像データ)として出力する。また、ス
キャナ28では、低解像度で画像を読込むプレスキャン
を行った後に、高解像度で画像を読込むファインスキャ
ンを行う。これにより、プレスキャンによって読込まれ
た画像データ(プレスキャンデータ)とファインスキャ
ンによって読込まれた画像データ(ファインスキャンデ
ータ)が画像処理装置12に入力される。
【0027】なお、スキャナ28では、ファインスキャ
ンのみを行い、ファインスキャンによって読込まれた画
像データをスキャナ28又は画像処理装置12で低解像
度の画像データに変換して、プレスキャンされた画像デ
ータとして用いるようにしても良い。また、スキャナ2
8としては、反射原稿に記録されている画像を読込む一
般的構成の反射型画像読取り装置を適用することがで
き、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0028】図4に示すように、プリンタプロセッサ1
8に設けているプリンタ42は、画像メモリ46及び露
光部48を備えており、画像処理装置12から入力され
る画像データを、一旦、画像メモリ46に記憶する。
【0029】プリンタ42の露光部48には、画像記録
媒体として印画紙50が装填されており、プリンタ42
は、画像データが入力されると、ロール状の印画紙50
を外周端から引き出して、この印画紙50を画像データ
に応じて露光する。画像露光された印画紙50は、プロ
セッサ44へ送り出される。なお、露光部48として
は、例えば、R、G、Bの各色のレーザ光源52と、ポ
リゴンミラー、fθレンズ等によって構成されている走
査光学系(図示省略)を備え、印画紙50を一定速度で
副走査搬送しながらレーザ光源52から画像データに応
じてR、G、Bの各色のレーザ光を照射(主走査)する
ことにより、印画紙50を画像データに応じて露光する
一般的構成を用いることができる。
【0030】プロセッサ44は、処理液処理部54、乾
燥部56及びソータ部58を備えた一般的構成となって
おり、プロセッサ44は、画像露光されて送り込まれる
印画紙50に対し、発色現像、漂白定着、水洗等の処理
液処理を施した後、乾燥処理を施す。これにより、印画
紙50に露光された画像が顕像化される。また、プロセ
ッサ44には、カッタ60が設けられており、乾燥処理
の終了した印画紙50を、画像(画像コマ)毎に切断し
て新たな写真プリント(以下「写真プリント64」とす
る)としてソータ部58へ排出して集積する。
【0031】なお、プリント処理システム10では、画
像処理装置12にスキャナ28によって読込んだ画像デ
ータ以外の画像データを入力することにより、この画像
データに基づいた写真プリント(以下「写真プリント6
2」とする)の作成が可能となっており、以下では、ス
キャナ28によって読み込んだ画像データに基づいて作
成した写真プリントを「写真プリント64」として区別
する。
【0032】また、写真プリント62を作成するときの
画像データとしては、現像処理の終了したネガフィルム
やポジフィルムなどの写真フィルムに記録されている画
像をフィルムスキャナによって読込んだ画像データを用
いることができる。これにより、写真フィルムの現像処
理に連続して写真プリント62を作成することができる
(同時プリント処理)。
【0033】また、このような画像データとしては、デ
ジタルスチルカメラ(DSC)等によって撮影されてス
マートメディア等の種々の記憶メディアに記録されたも
のであっても良い。すなわち、記憶メディアに記憶され
ている画像データから写真プリント62を作成するデジ
タルプリントサービスが可能となっているものであって
も良い。
【0034】さらに、プリント処理システム10は、画
像処理装置12から写真フィルムの一本分の画像やスマ
ートメディアの1枚分の画像(画像データ)をマトリッ
クス状に配置したインデックスプリント用の画像データ
を、プリンタプロセッサ18へ出力することによりこの
画像データに応じて印画紙50を露光したインデックス
プリントの作成が可能となっているものであっても良
い。
【0035】また、プリント処理システム10として
は、ネットワーク等の通信手段によって画像処理装置1
2に入力された画像データに基づいて写真プリント62
を作成可能となっているものであっても良い。
【0036】図5に示すように、画像処理装置12は、
スキャナ28等から入力される画像データを記憶する画
像メモリ30を備えている。この画像メモリ30は、プ
レスキャンによって読込んだ画像データ(プレスキャナ
データ)を記憶するメモリ30Aと、ファインスキャン
によって読込んだ画像データ(ファンスキャンデータ)
を記憶するメモリ30Bと、が設けられている。このメ
モリ30A、30Bのそれぞれは、複数枚の写真プリン
ト62から読込んだ画像データ(プレスキャンデータ及
びファインスキャンデータ)を記憶することができるよ
うになっている。なお、画像メモリ30には、スキャナ
28から読込んでA/D変換された画像データに対し
て、対数変換(Log変換)、DCオフセット補正、暗時
補正、シェーディング補正等を行った画像データを記憶
するようにしても良い。
【0037】画像処理装置12には、プレスキャンデー
タの処理を行うオートセットアップ部100と、ファン
スキャンデータの処理を行うファンスキャンデータ処理
部102が設けられている。画像メモリ30のメモリ3
0Aに記憶されているプレスキャンデータは、オートセ
ットアップ部100に読み出され、メモリ30Bに記憶
されているファンスキャンデータは、ファインスキャン
データ処理部102に読み出される。
【0038】オートセットアップ部100は、画像処理
部104に色バランス調整、コントラスト補正、色濃度
補正等を行うLUT・MTX演算部106、レンズの色
収差特性に基づく歪曲収差補正や倍率色収差の補正処
理、シャープネス処理や自動覆い焼処理を行う画像補正
部108が設けられている。これにより、オートセット
アップ部100では、プレスキャンデータを画像処理部
104に読み込み、LUT・MTX演算部106におい
て、予め設定されているLUT(ルックアップテーブ
ル)に基づいた色バランス調整、コントラスト補正(階
調処理)、色濃度補正等を行い、マトリックス演算によ
って彩度補正等を行う。また、オートセットアップ部1
00では、画像補正部108において、プレスキャンデ
ータに対して、レンズの収差特性に基づく歪曲収差の補
正や倍率色収差の補正処理、シャープネス処理や自動覆
い焼処理等を行う。
【0039】なお、図2に示すように、画像処理装置1
2は、モニタ12Mおよびキーボード12K等を備えて
おり、オートセットアップ部100で処理された画像デ
ータに基づいた画像をモニタ12Mに表示可能となって
いる。また、オートセットアップ部100では、画像デ
ータに対する各種処理を自動的に行うようになっている
が、キーボード12Kのキー操作によって画像処理を行
うときの処理条件の入力ないし設定等が可能となってお
り、オートセットアップ部100は、キー操作等にによ
って処理条件等が入力されると、この処理条件に基づい
た画像処理を行うマニュアル操作が可能となっている。
【0040】図5に示すように、オートセットアップ部
100には、パラメータ設定部110が設けられてい
る。このパラメータ設定部110は、LUT・MTX演
算部106及び画像補正部108で行ったプレスキャン
データに対する画像処理に基づいて、ファインスキャン
データに対する画像処理を行うときの各種のパラメータ
を設定する。
【0041】また、ファインスキャンデータ処理部10
2には、画像処理部112にLUT・MTX演算部11
4及び画像補正部116が設けられており、画像メモリ
30Bに記憶したファインスキャンデータに対して、オ
ートセットアップ部100の画像処理部104でプレス
キャンデータに対して行う画像処理と同等の処理を行
う。このとき、画像処理部112では、オートセットア
ップ部100のパラメータ設定部110で設定されたパ
ラメータに基づいてファインスキャンデータに対して、
色バランス調整、コントラスト補正(階調補正)、色濃
度補正、彩度補正及びレンズの収差特性に基づく歪曲収
差の補正や倍率収差の補正処理、シャープネス処理や自
動覆い焼処理等の画像処理を行う。
【0042】すなわち、ファインスキャンデータ処理部
102では、オートセットアップ部100のパラメータ
設定部110で設定されたパラメータに基づいてファイ
ンスキャンデータに対して画像処理を行うことにより、
ファインスキャンデータに対してプレスキャンデータと
同等の画像処理が可能となっている。
【0043】なお、オートセットアップ部100の画像
処理部104及びファインスキャンデータ処理部102
の画像処理部112では、LUT・MTX演算部10
6、114及び画像補正部108、116によって例え
ば、グレイバランス調整、階調調整、濃度調整、彩度調
整、シャープネス(鮮鋭化)処理、自動覆い焼き処理、
電子変倍処理、幾何学処理、周辺光量補正処理、ソフト
フォーカス処理、赤目補正処理等の従来公知の種々の処
理が施される。すなわち、オートセットアップ部100
の画像処理部104及びファンスキャンデータ処理部1
02の画像処理部112としては、グレイバランス調
整、階調調整、濃度調整、彩度調整、シャープネス(鮮
鋭化)処理、自動覆い焼き処理、電子変倍処理、幾何学
処理、周辺光量補正処理、ソフトフォーカス処理、赤目
補正処理等の従来公知の各種処理を施す任意の構成を用
いることができる。
【0044】ところで、オートセットアップ部100に
は、画像特性抽出部120が設けられている。この画像
特性抽出部120は、画像処理部104で処理された画
像データ(プレスキャンデータ)から濃度ヒストグラム
の作成、画像濃度の平均値及び中央値、LATD(大面
積透過濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最
高濃度)等の写真プリント62に形成されている画像の
特徴を抽出する。
【0045】また、オートセットアップ部100は、補
正条件設定部122及びメモリ124を備えている。メ
モリ124には、画像特性抽出部120で基準となる画
像の画像データから画像特性を抽出したときに、この画
像特性が基準画像特性として記憶される。
【0046】補正条件設定部122は、画像特性抽出部
120で基準となる画像と同等の画像として仕上げるよ
うに設定された画像の画像特性を画像データから抽出す
ると、この画像特性とメモリ124に記憶している基準
画像特性を比較し、基準となる画像と仕上がりを同等と
するための補正条件を設定する。
【0047】オートセットアップ部100では、補正条
件設定部122で補正条件が設定されると、再度、LU
T・MTX演算部106及び画像補正部108で、この
補正条件に基づいた画像処理(補正処理)を行う。ま
た、パラメータ設定部110では、補正条件設定部12
2で設定した補正条件に基づいた画像処理に合わせてパ
ラメータを設定する。
【0048】ファインスキャンデータ処理部102で
は、このようにして画像処理されて設定されたパラメー
タに基づいて画像処理を行う。これにより、補正条件設
定部122で設定された補正条件に基づいたファインス
キャンデータに対する画像処理が可能となっている。
【0049】画像処理装置12では、例えば類似したシ
ーンが形成されている複数の写真プリント62に対する
焼増し処理(再プリント処理)が依頼されたときに、基
準となる画像が形成されていると指定された写真プリン
ト62(以下「写真プリント62A」とする)の画像デ
ータから抽出した画像特性を、基準画像特性としてメモ
リ124に記憶し、この写真プリント62Aと類似した
シーンが形成されていると指定された写真プリント62
(以下「写真プリント62B」とする)の画像を読込む
と、この写真プリント62Bの画像データから抽出した
画像特性を、メモリ124に記憶している基準画像特性
と比較し、写真プリント62Bの画像特性が写真プリン
ト62Aの画像特性(基準画像特性)と一致するように
補正条件を設定する。
【0050】このとき、画像特性抽出部120では、画
像の濃度ヒストグラムを作成すると共に、この濃度ヒス
トグラムに基づいて画像濃度の平均値ないし中央値、L
ATD、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃
度)等を画像特性として抽出する。
【0051】補正条件設定部122では、好ましくは濃
度ヒストグラム、LATD、画像濃度(平均値ないし中
央値)、ハイライトないしシャドー、少なくとも画像濃
度(平均値ないし中央値)、ハイライトないしシャドー
が一致するように補正条件を設定し、パラメータ設定部
110では、写真プリント62Bの画像の画像特性を写
真プリント62Aの画像特性と一致させるようにパラメ
ータを設定する。
【0052】ここで、例えば画像濃度の平均値や中央値
を合わせることにより、写真プリント62Bの画像の画
像濃度が、写真プリント62Aの画像の画像濃度と一致
するようにシフトすることができ、さらに、写真プリン
ト62Bの画像(画像データ)のシャドー及びハイライ
トを、写真プリント62Aの画像のシャドー及びハイラ
イトと一致させることにより、写真プリント62Bの画
像の色バランス、画像濃度、色階調等を写真プリント6
2Aに合わせることができる。
【0053】このようにして設定されたパラメータに基
づいて画像処理された画像データを用いて、印画紙50
を露光することにより、互いの画像特性が一致した写真
プリント64が得られる。
【0054】すなわち、画像処理装置12では、複数枚
の写真プリント62から新たな写真プリント64を作成
するときに、複数枚の写真プリント62が類似したシー
ンであると選択されたときには、複数枚の写真プリント
62から基準として指定された写真プリント62(写真
プリント62A)の画像特性に、他の写真プリント62
(写真プリント62B)の画像特性を一致させて、それ
ぞれの写真プリント62に形成されている画像を形成し
た写真プリント64が得られるようにしている。これに
より、画像処理装置12では、基準となる写真プリント
62Aに対する写真プリント64の画像と、この画像に
類似したシーンの画像が形成されている写真プリント6
2Bに対する写真プリント64の画像の仕上がりが同じ
になるようにしている。
【0055】なお、プリント処理システム10には、プ
リントサイズ、プリント枚数や仕上がり等のプリント条
件や注文条件を入力する図示しない入力手段を備えてお
り、この入力手段によって入力されるプリント条件及び
注文条件に基づいた処理が行われるようになっている。
【0056】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に適用したプリント処理システム10で
は、写真プリント62が持ちこまれて、この写真プリン
ト62から新たな写真プリント64を作成するPrint t
o Printサービスの依頼を受けると、この写真プリント
62をスキャナ28に装填し、プレスキャン及びファイ
ンスキャンによって画像を読込む。
【0057】これにより得られた画像データ(プレスキ
ャンデータ及びファインスキャンデータ)は、画像処理
装置12の画像メモリ30のメモリ30A、30Bに記
憶される。
【0058】画像処理装置12では、メモリ30Aに記
憶されたプレスキャンデータを読み出すと、オートセッ
トアップ部100で、このプレスキャンデータに対し
て、色バランス調整、コントラスト補正(階調処理)、
色濃度補正、彩度補正歪曲収差の補正、倍率収差の補
正、シャープネス処理や自動覆い焼処理等の各種補正が
自動的に行い、この補正処理に基づくパラメータを設定
する。なお、画像処理装置12では、補正した画像をモ
ニタ12Mに表示することにより適否の確認を行うこと
ができ、必要に応じて、補正条件をキー操作(マニュア
ル操作)によって入力することにより、入力される補正
条件に基づいた画像処理が行われると共に、この画像処
理に応じたパラメータの設定変更が行われる。
【0059】画像処理装置12は、プレスキャンデータ
に基づいて各種のパラメータを設定すると、画像メモリ
30(メモリ30B)に記憶しているファインスキャン
データを読出し、ファインスキャンデータ処理部102
でこのパラメータに基づく、ファインスキャンデータに
対する画像処理を施す。
【0060】このようにして画像処理装置12で画像処
理が施されたファインスキャンデータは、印画紙50を
露光するための画像データに変換されて、プリンタプロ
セッサ18のプリンタ42へ出力される。
【0061】プリンタ42では、画像処理装置12から
入力される画像データに基づいて印画紙50を走査露光
すると、この印画紙50をプロセッサ44へ送り出す。
プロセッサ44は、画像露光された印画紙50が送り込
まれると、この印画紙50に対して、処理液処理及び乾
燥処理を施した後、画像コマ毎に切断して排出する。こ
れにより、プリント処理システム10では、写真プリン
ト62の画像と同等の仕上がりの画像を形成した写真プ
リント64を得ることができる。
【0062】ところで、類似したシーンの画像が形成さ
れている複数枚の写真プリント62が持ち込まれて、Pr
int to Printサービスが依頼されることがある。この
とき、類似したシーンであるにもかかわらず、色バラン
スや画像濃度、色階調等に相違があるために、類似した
シーンとして見えないことがあり、類似したシートであ
ると見えるような写真プリント64の作成が依頼される
ことがある。すなわち、複数枚の写真プリント62を複
写して写真プリント64を作成するときに、写真プリン
ト64の仕上がりの画質を揃えるように依頼されること
がある。
【0063】ここで、図6に示すフローチャートを参照
しながら類似したシーンの写真プリント62から仕上が
りの画質を揃えた写真プリント64を得るための焼増し
処理の概略を説明する。
【0064】このフローチャートは、図示しない操作手
段によって類似シーンの複写処理が選択されることによ
り実行され、最初のステップ200では、類似したシー
ンの画像が形成されている複数枚の写真プリント62の
中から基準として指定された写真プリント62Aをスキ
ャナ28に装填し、この写真プリント62Aに形成され
ている画像のプレスキャンおよびファインスキャンを行
う。これにより得られる画像データであるプレスキャン
データとファインスキャンデータは、それぞれ画像処理
装置12の画像メモリ30(メモリ30A、30B)に
記憶される。
【0065】写真プリント62Aの画像に対するプレス
キャンデータとファインスキャンデータが画像メモリ3
0に記憶されると、ステップ202へ移行して、オート
セットアップ部100の画像処理部104で、メモリ3
0Aに記憶しているプレスキャンデータを読込み、この
プレスキャンデータに対して画像処理を施す。
【0066】このとき、画像処理部104では、写真プ
リント62Aの画像を複写した写真プリント64に形成
される画像の仕上がりが写真プリント62Aの画像の仕
上がりと一致するように画像処理を施す。
【0067】また、プレスキャンデータに対する画像処
理は、通常、自動的に行われるが、写真プリント64の
仕上がりを補正するときには、このステップで画像処理
を行う時の処理条件や補正条件等をキー操作によって入
力するマニュアル操作で行うようにしても良い。これに
より、基準となる画像を所望の仕上がりを所望の画質に
することができる。
【0068】基準となる写真プリント62Aの画像のプ
レスキャンデータに対する画像処理が終了すると、ステ
ップ204へ移行し、画像処理の終了したプレスキャン
データから濃度ヒストグラム、平均濃度、LATD、ハ
イライト、シャドー等の画像特性の抽出を行う。ここで
抽出した画像特性は、基準画像特性としてメモリ124
に記憶される(ステップ206)。
【0069】また、ステップ208では、画像処理部1
04での処理結果に基づいて、ファインスキャンデータ
に対してプレスキャンデータと同等の画像処理を施すた
めの各種のパラメータを設定する。
【0070】このようにしてプレスキャンデータに対す
る画像処理が終了すると、ステップ210へ移行して、
ファインスキャンデータに対する画像処理を行う。ファ
インスキャンデータに対する画像処理は、ファインスキ
ャンデータ処理部102へ、メモリ30Bに記憶してい
るファインスキャンデータを読み出し、このファインス
キャンデータに対してパラメータ設定部110で設定さ
れたパラメータに基づいて画像処理を施す。
【0071】このとき、パラメータ設定部110で設定
された各種パラメータに基づいて、ファインスキャンデ
ータに対する画像処理を行うことにより、プレスキャン
データに対する画像処理と同等の画像処理を施すことが
できる。
【0072】ファンスキャンデータに対する画像処理が
終了すると、ステップ212では、処理の終了したファ
インスキャンデータに応じた画像データ(例えばプリン
タ42での画像露光用に変換された画像データ)をプリ
ンタプロセッサ18のプリンタ42へ出力する。
【0073】これにより、プリンタプロセッサ18で
は、画像処理装置12で処理した画像データに応じて印
画紙50を露光し、写真プリント62Aの画像を複写し
た写真プリント64を作成する。
【0074】一方、基準となる画像が記録されている写
真プリント62Aに対する処理が終了すると、ステップ
214へ移行して、スキャナ28に写真プリント62A
に形成されている画像と類似したシーンの画像が形成さ
れた写真プリント62Bを装填し、この写真プリント6
2Bの画像を読み込む。これにより得られる画像データ
(プレスキャンデータ及びファインスキャンデータ)
が、画像メモリ30(メモリ30A、30B)に記憶さ
れる。
【0075】次ぎのステップ216では、メモリ30A
からプレスキャンデータを読出し、オートセットアップ
部100の画像処理部104で写真プリント62Bと同
等の画像が得られるように画像処理を施す。この後、ス
テップ218では、画像処理されたプレスキャンデータ
から、濃度ヒストグラム、平均濃度、LATD、シャド
ー及びハイライト等の画像特性を抽出する。
【0076】写真プリント62Bのプレスキャンデータ
から画像特性を抽出すると、ステップ220では、この
写真プリント62Bの画像特性とメモリ124に記憶し
ている基準画像特性(写真プリント62Aの画像特性)
とを比較し、写真プリント62Bの画像特性を写真プリ
ント62Aの画像特性と一致させるための補正条件を設
定する(ステップ222)。
【0077】この後、ステップ224では、補正条件設
定部122で設定した補正条件に基づいて、写真プリン
ト62Bのプレスキャンデータに対する画像処理を行
う。また、ステップ226では、写真プリント62Bの
プレスキャンデータに対して施した画像処理に基づい
て、ファインスキャンデータに対する画像処理を行うた
めのパラメータを設定する。なお、写真プリント62B
のプレスキャンデータからの画像特性の抽出は、画像処
理部104で画像処理を施す前に行い、基準画像特性の
比較結果に基づいて写真プリント62Bのプレスキャン
データに対する画像処理を行うようにしても良い。
【0078】このようにして写真プリント62Bのプレ
スキャンデータに対する画像処理及び画像処理に基づい
たパラメータの設定が終了すると、ステップ228へ移
行し、ファインスキャンデータに対する画像処理を行
う。このファインスキャンデータに対する画像処理は、
ファインスキャンデータをメモリ30Bから読出し、こ
のファインスキャンデータに対して、ファインスキャン
データ処理部102の画像処理部112で、パラメータ
設定部110で設定したパラメータに基づいて行われ
る。
【0079】これにより、ファインスキャンデータ処理
部102では、プレスキャンデータに対する処理と同等
の画像処理を、ファインスキャンデータに対して施すこ
とができる。
【0080】ファインスキャンデータに対する画像処理
が終了すると、ステップ230では、画像処理されたフ
ァインスキャンデータを、印画紙50を露光するための
画像データとしてプリンタプロセッサ18のプリンタ4
2へ出力する。
【0081】プリンタプロセッサ18では、画像処理装
置12から画像データが入力されると、この画像データ
に基づいて印画紙50を走査露光した後、発色現像、漂
白定着、水洗、乾燥処理等を施し、写真プリント64と
して排出する。なお、ステップ232では、類似したシ
ーンとして選択されている全ての写真プリント62Bに
対する処理が終了したか否かを確認し、全ての写真プリ
ント62Bに対する焼増し処理が終了するまで繰り返
す。
【0082】このようにして作成された写真プリント6
4は、写真プリント62Aの画像を複写した写真プリン
ト64と、写真プリント62Bの画像を複写した写真プ
リント64との間では、平均濃度やシャドー、ハイライ
ト等の画像特性が一致されているので、色バランス、画
像濃度、色階調等が同じになっているので、明確に類似
したシーンに見えるように仕上がりの画質が揃えられて
いる。
【0083】このようにプリント処理システム10に設
けている画像処理装置12では、画像データからの画像
特性の抽出、抽出した画像特性の比較、比較結果に基づ
いた補正条件の設定、設定した補正条件に基づいた画像
処理、画像処理に基づいたパラメータの設定、パラメー
タに基づいた画像処理等の自動化可能な種々の画像処理
を行うので、写真プリント62Aの画像に合わせた写真
プリント64と、写真プリント62Bの画像を写真プリ
ント62Aの画像に合わせた写真プリント64の作成が
容易となっている。
【0084】したがって、プリント処理システム10で
は、例えば天体写真や連続写真などのように類似したシ
ーンが記録されている複数枚の写真プリント62が持ち
込まれた場合に、それぞれの写真プリント62に対する
写真プリント64に形成した画像の仕上がり品質を一定
に揃えることができる。
【0085】なお、本実施の形態では、最初に基準とな
る写真プリント62Aの画像を読込んで基準画像特性を
設定するようにしたが、例えば、複数枚の写真プリント
62の画像を読込んでモニタ12Mに表示し、モニタ1
2Mに表示した画像から基準となる画像を選択して、選
択した画像の画像データから基準画像特性を抽出し、た
の画像の画像データの画像特性を、この基準画像特性に
合わせるようにしても良い。
【0086】また、本実施の形態では、画像データ読込
み手段としてスキャナ28を用いたが、画像データ読込
み手段はこれに限るものではない。例えば、同時プリン
ト時に写真フィルムに記録された画像の画像データを読
込んで、この画像データから写真プリント62を作成す
る場合、写真プリント62を作成するときの画像データ
を、ハードディスクや画像サーバに記憶すると共に、写
真プリント62に画像データの記憶位置が明確となる情
報を記録する。
【0087】これにより、写真プリント62が持ち込ま
れて焼増しが依頼されたときに、写真プリント62に記
録されている情報に基づいてハードディスク等の記憶手
段や画像サーバ等から画像データを読出し、この画像デ
ータに基づいて画像特性の抽出や印画紙50への露光等
を行うようにしても良い。
【0088】すなわち、写真フィルムから読込んだ画像
データや、デジタルスチルカメラによって作成した画像
データに基づいて原稿となる写真プリント62が作成さ
れ、この画像データが、ハードディスク等の種々の記憶
手段や画像サーバ等に記憶されているときには、画像処
理装置12が、写真プリント62等に記録されている情
報に基づいてハードディスク等の記憶手段や画像サーバ
から、写真プリント62に形成されている画像データを
読込む構成であっても良い。
【0089】さらに、同時プリント時に写真プリント6
2を作成する時のプリント条件等を写真プリント62に
例えば裏印字等によって記録するのが一般的となってい
る。ここから、画像特性を抽出するときに、写真プリン
ト62に記録されているプリント条件を読込んで、この
プリント条件から本来の画像データを求め、この画像デ
ータから画像特性を抽出するようにしても良い。
【0090】なお、本実施の形態では、類似したシーン
の画像を一致させるための画像特性として、濃度ヒスト
グラムの作成、平均濃度、LATD(大面積透過濃
度)、ハイライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)
等を用いるようにし、この画像特性を画像特性抽出部1
20でプレスキャンデータから抽出するようにしたが、
抽出する画像特性はこれに限定するものではなく、写真
プリント64に形成する画像のシーンを一致ないし近似
させるためのための画像特性であれば任意の特性を用い
ることができる。また、このような特性としては、少な
くとも平均濃度、ハイライト及びシャドーを含むもので
あれば、色バランス、画像濃度、色階調を一致させて、
類似したシーンの画像に見えるように仕上がり品質を揃
えることができる。
【0091】また、本実施の形態では、原稿として印画
紙50に画像を形成した写真プリント62を用い、原稿
はこれに限るものではなく、可視画像が形成されたもの
であれば、任意の画像記録媒体を用いることができる。
【0092】さらに、本実施の形態では、プリント処理
システム10に本発明を適用した画像処理装置12を用
いたが、本発明の画像処理装置の適用はこれに限るもの
ではなく、画像記録媒体に形成した画像から得られる画
像データに対して画像処理を施す任意の画像処理装置に
適用することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明のによれば、
原稿の画像データから抽出した画像特性を基準画像特性
と合わせるように画像処理を施すことにより、基準とな
る画像に仕上がり品質を揃えた画像を形成するための画
像データを得ることができる。
【0094】これにより、例えば類似したシーンの画像
が形成された複数枚の写真プリントから、画像の仕上が
り品質を揃えた写真プリントを容易に得ることができる
と言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したプリント処理システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】プリント処理システムに用いる画像処理装置及
びプリンタプロセッサの一例を示す概観図である。
【図3】画像データ読込み手段として用いるスキャナの
一例を示す概略構成図である。
【図4】画像複写手段として用いるプリンタプロセッサ
の一例を示す概略構成図である。
【図5】画像処理装置の要部の概略構成を示すブロック
図である。
【図6】類似シーンの焼増し処理の概略を示す流れ図で
ある。
【符号の説明】
10 プリント処理システム 12 画像処理装置 18 プリンタプロセッサ 28 スキャナ(画像データ読込み手段) 42 プリンタ 44 プロセッサ 50 印画紙(画像記録媒体) 62(62A、62B) 写真プリント(原稿) 64 写真プリント 100 オートセットアップ部 102 ファンスキャンデータ処理部(画像処理手
段) 104 画像処理部 110 パラメータ設定部(補正条件設定手段) 112 画像処理手段(画像処理手段) 120 画像特性抽出部(抽出手段) 122 補正条件設定部(補正条件設定手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の原稿に記録されている画像の画像
    データに基づいて、それぞれの原稿の画像を画像記録媒
    体に形成するときの画像処理方法であって、前記原稿の
    画像の画像データを読込み、該画像データから前記原稿
    に形成されている画像の画像特性を抽出し、該画像デー
    タの画像特性を、前記複数の原稿の中から基準として設
    定した原稿の画像データから抽出した基準画像特性と比
    較し、前記画像特性が前記基準画像特性と一致するよう
    に設定した補正条件に基づいて前記画像データに対する
    画像処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 複数の原稿のそれぞれに形成されている
    画像の画像データからそれぞれの画像特性を抽出する抽
    出手段と、 前記抽出手段によって抽出した画像特性と前記複数の原
    稿の中から基準として設定した原稿の画像特性である基
    準画像特性とを比較して、抽出した画像特性が基準画像
    特性と一致するように前記画像データに対する補正条件
    を設定する補正条件設定手段と、 を含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記抽出手段が、前記画像特性として少
    なくともハイライト、シャドー及び画像濃度を抽出し、
    前記補正条件設定手段がハイライト、シャドー、画像濃
    度の平均値ないし中央値を基準画像特性と合わせるよう
    に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理
    装置。
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