JP4030433B2 - 画像処理方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムに撮影された画像を一旦デジタル画像データに変換した上で写真プリントとして再生するデジタルプリントシステムの技術分野に属し、特に、このようなデジタルプリントシステムにおいて、再プリント時の処理を効率化し、再プリントと同時プリントの画像を好適に一致させることを可能とする画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接露光が主流であった。
これに対し、近年では、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0003】
デジタルフォトプリンタは、基本的に、フィルムに読取光を入射して、その投影光を読み取ることによって、フィルムに記録された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)と、スキャナによって読み取られた画像データ等に所定の処理を施し、画像記録のための画像データすなわち露光条件とする画像処理装置と、画像処理装置から出力された画像データに応じて、例えば光ビーム走査によって感光材料を走査露光して潜像を記録するプリンタ(画像記録装置)と、プリンタによって露光された感光材料に現像処理を施して、画像が再生された(仕上り)プリントとするプロセサ(現像装置)とを有する。
【0004】
このようなデジタルフォトプリンタによれば、画像をデジタルの画像データとして、画像データの処理によって画像を調整することができるので、逆光やストロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャープネス(鮮鋭化)処理等を好適に行って、従来の直接露光では得られなかった高品位なプリントを得ることができる。
【0005】
このようなデジタルフォトプリンタのみならず、直接露光を利用するアナログフォトプリンタにおいても、フィルムに撮影された画像から出力されたプリントでは、焼き増しの依頼等に応じて、1回プリントした画像(コマ)を再度プリントとして出力する、いわゆる、再プリントを行うことも多い。
ところで、従来から現像された写真フィルムは、保管の便宜等を考慮して、ロールフィルムのままでなく、例えば135フィルムの場合には、一般に撮影コマの4〜6コマ分を1ピースとするピースフィルムにカットされてフィルム収容袋に収容されて顧客に返却される。顧客が再プリント(焼き増し)の注文をする場合には、このフィルム収容袋に収容されたピースフィルムを写真店に持ち込んで注文するのが通常である。
【0006】
写真店ではフィルム収容袋からピースフィルムを取り出し、スキャナで指定されたコマの画像を読み込んで再プリントの作成を行う。このとき、特に修正指示が無い場合には、先に出力されたプリント(通常は、同時プリントの際に出力されたプリント)と、再プリントとで、プリントに再現された画像が一致していることが要求される。そこで再プリント時にも、同時プリント時と同じ画像が再現できるように、データベースに記憶されている画像データから、同じ画像データを検索し、同時プリント時の画像処理条件を取り出して画像処理を行う。
しかし、フィルム収容袋からピースフィルムを取り出したり、手動で検索を行う等、煩雑な作業が必要とされ、オペレータの判断や操作の違い等によって、先のプリントと再プリントとで画像の色や濃度が異なってしまう場合も多々あり、顧客からの苦情も多い。
【0007】
そこで、これらに対処するために、例えば、フィルムを扱わないで再注文をできるようにするプリントシステムが特許文献1や特許文献2において提案されている。
また、画像処理情報の検索を効率良く行うプリントシステムが、例えば特許文献3あるいは特許文献4等に開示されている。
【0008】
しかしながら、従来、再プリント処理時に、同時プリント時と同じ画像処理条件を適用するために行う検索は、例えば注文用紙等から再注文であること(再注文モード)が指定されている場合、あるいはプリントの初期枚数が0枚ではなく1枚以上とされている場合等に再プリントであると判断して、オペレータがキー入力等したりすること等をきっかけとして、手動で行われていたため、非常に効率が悪く、誤判断等により再プリントと同時プリントとを好適に一致させることができないという問題があった。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−55834号公報
【特許文献2】
特開平09−179211号公報
【特許文献3】
特開2000−222437号公報
【特許文献4】
特開2001−7965号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであり、特に再プリント処理時に行われる検索を効率的に行い、簡単な作業で、再プリントと同時プリントの一致を実現することのできる画像処理方法および装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取る画像入力手段と、前記画像入力手段により入力された入力画像を処理して処理画像とする画像処理手段と、前記画像処理手段が前記入力画像に対して行った画像処理情報と前記入力画像を特定する検索情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記入力画像の再処理の指示に応じて前記記憶手段内を前記入力画像の前記検索情報を用いて検索する検索手段とを有し、前記画像処理手段によって、前記検索手段が検索した前記画像処理情報を少なくとも用いて前記再処理の指示のあった前記入力画像に対して再処理を行う画像処理装置であって、さらに、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムか否かを判定するフィルム判定手段を有し、前記フィルム判定手段によって前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムと判定された場合には、前記検索手段は、前記記憶手段内を自動で検索することを特徴とする画像処理装置を提供するものである。
【0012】
ここで、前記記憶手段は、さらに、前記画像入力手段が処理した前記入力画像の画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを前記画像処理情報または前記検索情報と対応付けて記憶し、
前記検索手段は、前記検索情報として、前記入力画像の画像特徴量、前記画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを用いて前記記憶手段内を検索し、前記記憶手段から少なくとも前記画像処理情報を呼び出すものであるのが好ましい。
また、前記検索手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが前記フィルム判定手段によってピースフィルムと判定された場合には、自動で前記記憶手段内を検索し、少なくとも前記画像処理情報を呼び出すものであるのが好ましい。
また、前記検索手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが前記フィルム判定手段によってピースフィルムでないと判定された場合には、検索を行わないモードを備えるのが好ましい。
【0013】
また、前記検索手段は、前記フィルム判定手段によって前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムでないと判定された場合であっても、予め選択可能な、前記記憶手段内を自動で検索を行う自動検索モードを備えるのが好ましい。
また、前記予め選択可能な自動検索モードは、前記フィルムの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、前記フィルム判定手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであることも判定することができ、前記フィルム判定手段が前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであることを判定した場合には、前記検索手段は、前記自動検索モードに入り、前記記憶手段内を自動で検索するのが好ましい。
【0014】
また、同様に上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って入力画像を入力し、入力された入力画像を処理して出力画像とするに際し、前記入力画像に対して行われた画像処理情報と前記入力画像を特定する検索情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、
前記入力画像の再処理の指示に応じて前記入力画像の前記検索情報を用いて前記記憶手段内の検索を行い、検索された、前記再処理の指示のあった前記入力画像に関連する前記画像処理情報を少なくとも用いて、前記再処理の指示のあった前記入力画像に対して再処理を行う画像処理方法であって、前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムか否かを判定し、前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムと判定された場合には、自動で前記検索を行うことを特徴とする画像処理方法を提供するものである。
【0015】
ここで、前記記憶手段は、さらに、前記画像入力手段が処理した前記入力画像の画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを、前記画像処理情報または前記検索情報と対応付けて記憶し、前記検索は、前記入力画像の画像特徴量、前記画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを用いて行われ、少なくとも前記画像処理情報を前記記憶手段から呼び出すものであるのが好ましい。
また、前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムと判定された場合には、自動で前記検索が行われ、少なくとも前記画像処理情報が呼び出されるのが好ましい。
【0016】
また、前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムでないと判定された場合には、前記検索を行わないのが好ましい。
また、前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムでないと判定された場合であっても、予め選択されている場合には、自動で前記検索を行うのが好ましい。
また、前記予め選択されている場合は、前記フィルムの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであると判定された場合には、自動で前記検索を行うのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理方法および装置を添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
【0018】
図1に、本発明の画像処理方法を実施する本発明の画像処理装置を用いたデジタルフォトプリンタの一実施形態のブロック図を示す。
図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フォトプリンタという)10は、基本的に、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み取られた画像データの画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力された画像データに応じて変調した光ビームで感光材料(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上がり)プリントとして出力するプリンタ16とを有する。また、画像処理装置14には、様々な条件の入力や設定、処理の選択や指示、色/濃度補正等の指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等を表示するディスプレイ20が接続される。
【0019】
スキャナ12は、フィルムF等に撮影された画像を1コマずつ光電的に読み取る装置(画像入力手段)で、光源22と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有する。
【0020】
また、フォトプリンタ10においては、135サイズやブローニーサイズやAPSフィルムのネガフィルム等のフィルムの種類やサイズに応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用のキャリア30が用意されており、キャリア30を交換することにより、各種のフィルムや処理等に対応することができる。フィルムに撮影され、プリント作成に供される画像(コマ)は、このキャリア30によって所定の読取位置に搬送される。
このようなスキャナ12において、フィルムFに撮影された画像を読み取る際には、光源22から射出され、可変絞り24によって光量調整された読取光が、キャリア30によって所定の読取位置に位置されたフィルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得る。
【0021】
読取光はキャリア30に保持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光となり、この投影光は、結像レンズユニット32によってイメージセンサ34の受光面に結像される。スキャナは、スリット走査によるものでもよいし、1コマの画像の全面を一度に読み取る、面露光を利用するものであってもよい。
イメージセンサ34の出力信号は、アンプ36で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされて、画像処理装置14に送られる。
また、本発明においては、キャリア30にフィルム判定部31が設けられており、キャリア30にフィルムを挿入すると、フィルム判定部31が、搬送したフィルムの長さや読み取った画像数(コマ数)等から、画像を読み取ったフィルムFがピースフィルムか否かを判定する。フィルム判定部31の判定信号(判定結果)は画像処理装置14に送られる。
なお、フィルム判定部31は、画像が読み取られたフィルムFがピースフィルムか否かを判定するものに限定されず、長巻きフィルム、例えば、通常の1本のパトローネに収納されたロールフィルム(12枚、24枚、36枚撮り(以上、135フィルム)、25枚、40枚撮り(以上、APSフィルム))や、これらのロールフィルムを複数本繋げたスプライスしたフィルム等を判定するようにしても良い。
【0022】
スキャナ12においては、フィルムFに撮影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレスキャンと、出力画像の画像データを得るためのファインスキャンとの、2回の画像読取で行う。
プレスキャンは、スキャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イメージセンサ34が飽和することなく読み取れるように、予め設定された、プレスキャンの読取条件で行われる。一方、ファインスキャンは、プレスキャンデータから、その画像(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度でイメージセンサ34が飽和するように、各コマ毎に設定されたファインスキャンの読取条件で行われる。従って、プレスキャンとファインスキャンの出力信号は、同じ画像であっても解像度と出力レベルが異なる。
【0023】
前述のように、スキャナ12からの出力信号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図2に、画像処理装置14のブロック図を示す。図2に示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置14とする)は、データ処理部46、Log変換器48、プレスキャン(フレーム)メモリ50、ファインスキャン(フレーム)メモリ52、プレスキャン処理部54、ファインスキャン処理部56、および条件設定部58を有する。
なお、図2は、主に画像処理関連の部位を示すものであり、画像処理装置14には、これ以外にも画像処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶するメモリ、可変絞り24の絞り値やCCDセンサ34の蓄積時間を決定する手段等が配置され、また、操作系18やディスプレイ20は、このCPU等(CPUバス)を介して各部位に接続される。
【0024】
スキャナ12から出力されたR、GおよびBの各出力信号は、まず、データ処理部46において、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所定の処理を施され、Log変換器48で変換されてデジタルの画像データとされて、プレスキャン(画像)データはプレスキャンメモリ50に、ファインスキャン(画像)データはファインスキャンメモリ52に、それぞれ記憶(格納)される。
なお、スキャナ12以外の画像データ供給源から供給された画像データを用いてプリントを作成する場合には、例えば、データ処理部46でデータの変換を行い、フォトプリンタ10(画像処理装置14)に対応する画像データとする。
【0025】
プレスキャンメモリ50に記憶されたプレスキャンデータはプレスキャン処理部54において、ファインスキャンメモリ52に記憶されたファインスキャンデータはファインスキャン処理部56において、それぞれ処理される。
ここで、プレスキャン処理部54は、画像処理部62および信号変換部64を有する。他方、ファインスキャン処理部56は、画像処理部66および信号変換部68を有する。
【0026】
プレスキャン処理部54の画像処理部62(以下、処理部62とする)と、ファインスキャン処理部56の画像処理部66(以下、処理部66とする)は、共に、後に詳述する条件設定部58の設定に応じて、スキャナ12によって読み取られた画像(画像データ)に画像処理を施す部位(画像処理手段)である。両者は、処理する画像データの画素密度が異なる以外には、基本的に同様の処理を行う。
【0027】
処理部62および処理部66において行われる画像処理としては、グレイバランス調整、階調調整、濃度調整、幾何学歪補正、周辺光量補正、シャープネス(鮮鋭化)処理、覆い焼き処理、電子変倍処理、ソフトフォーカスや白黒仕上げ等の特殊仕上げ、赤目補正等、公知の各種の画像処理の1以上が例示される。
【0028】
これらの各補正は、公知の方法で行えばよく、処理演算、LUT(ルックアップテーブル)による処理、マトリクス(MTX)演算、ローパスフィルタ(LPF)による処理等を適宜組み合わせて行われる。
一例を挙げれば、グレーバランス調整、濃度調整および階調調整は、共に、画像特徴量に応じて作成されるLUTを用いる方法が例示される。なお、これらの補正テーブルは、通常、R、GおよびBの各色毎に作成される。
彩度調整は、MTX演算を用いて行う方法が例示される。
シャープネス処理は、画像を周波数成分に分け、中・高周波数成分から得られた輝度信号にシャープネスゲイン(鮮鋭度強調(補正)係数)を乗算して、得られた輝度情報を低周波数成分に加算する方法が例示される。
【0029】
プレスキャン処理部54の信号変換部64は、処理部62によって処理された画像データを、3D(3次元)−LUT等で変換して、ディスプレイ20による表示に対応する画像データにする部位である。
他方、ファインスキャン処理部56の信号変換部68は、処理部66によって処理された画像データを3D−LUT等で変換して、プリンタ16による画像記録に対応する画像データに変換し、プリンタ16に供給する部位である。プリンタ16は、この画像データに応じて変調した光ビームで感光材料(印画紙)を走査露光して潜像を形成し、所定の現像処理を施してプリントとして出力する。
両変換部64および68における処理条件は、共に、条件設定部58で設定される。
【0030】
プレスキャン処理部54およびファインスキャン処理部56で施す画像処理および画像処理条件は、条件設定部58によって設定される。
この条件設定部58は、セットアップ部70、画像圧縮部72、キー補正部74およびパラメータ統合部76を有する。また、パラメータ統合部76には、先にプリントを作成したコマの画像を処理した際の画像処理情報とこのコマの画像を特定する検索情報とを対応付けて記憶する記憶手段78が接続されている。この例では、記憶手段78は、データベースとしても機能する。ここで、記憶手段78は、当該コマの画像処理情報および検索情報に加え、処理された当該コマの画像(入力画像)の画像情報および画像、例えば、処理前後の当該コマの画像の圧縮画像のすくなくとも1つを当該コマの画像処理情報または検索情報に対応付けて記憶するものであっても良い。
なお、プリントを作成した際に、記憶手段78に上記画像処理情報や検索情報等が記憶されるのは、通常は、いわゆる同時プリントの際であるので、以下、これを同時プリントとし、それ以外を再プリントとする。
【0031】
セットアップ部70は、プレスキャン処理部54およびファインスキャン処理部56で施す画像処理を設定するものである。
具体的には、同時プリントの際には、セットアップ部70はプレスキャンデータから、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、ハイライト(最低濃度)やシャドー(最高濃度)等の濃度ヒストグラムの頻度の所定%点、LATD(大面積透過濃度)、ヒストグラムの極大値濃度および極小値濃度等の画像特徴量の算出、主要部抽出等を行い、前述のようにファインスキャンの読取条件を設定し、さらに、濃度ヒストグラムや画像特徴量、オペレータによる指示等に応じて、画像処理を設定、すなわち、実行する画像処理および順序、各画像処理の画像処理条件を決定し、パラメータ統合部76に供給する。
【0032】
他方、再プリントの際には、セットアップ部70は、同時プリントと同様に濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出を行ってファインスキャンの読取条件を設定すると共に、パラメータ統合部76が記憶手段78から読み出した、そのコマの同時プリントの画像処理情報を用いて、基本的に、同時プリントの画像処理を再現するように、実行する画像処理の種類ならびに順序、画像処理条件を決定し、パラメータ統合部76に供給する。
なお、同時プリントと再プリントとで、プリント条件等が異なる場合には、必要に応じて、再プリント時の画像処理条件等を変更してもよい。例えばプリントサイズや解像度が異なる場合のように、像構造にかかる条件が異なる場合には、それに応じて、像構造にかかる画像処理の画像処理条件、例えばシャープネス処理や粒状抑制処理等の強度を変更するのが好ましい。
【0033】
なお、同時プリントおよび再プリントのいずれであっても、セットアップ部70は、プリントを作成するコマの画像データのみから画像処理条件を設定するのに限定はされず、例えば、フィルム1本の全コマの画像データや、先に処理された複数コマの画像データも用いて、画像処理条件を設定してもよい。
【0034】
キー補正部74は、オペレータによって操作系18のキーボード18aやマウス18bから入力された色補正、濃度補正、コントラスト(階調)補正等の画像補正の指示に応じて、それぞれの補正量を算出し、パラメータ統合部76に供給するものである。
【0035】
パラメータ統合部76は、セットアップ部70が設定した画像処理条件等を受け取り、供給された画像処理条件等をプレスキャン処理部54およびファインスキャン処理部56の所定部位に設定し、また、キー補正部74で算出された補正量等に応じて、この補正を実行するための処理条件(LUT等)を設定してプレスキャン処理部54およびファインスキャン処理部56の所定部位に設定し、また、先に設定した画像処理条件を調整する。
【0036】
また、パラメータ統合部76は、同時プリントの際には、画像処理が確定した後に、このコマの画像を処理した際の画像処理情報および検索情報、あるいはこれらに加え、処理した読取画像の画像情報や処理前後の画像を記憶手段78に送る。また、このとき、そのコマの処理前後の画像を圧縮した圧縮画像(画像圧縮部72による生成)と、このコマの画像処理情報または検索情報等とを対応付けて記憶手段78に記憶するようにしてもよい。
他方、再プリントの際には、パラメータ統合部76は、再プリントするコマの画像の画像データ、画像特徴量(以上、135などの通常のフィルム)、あるいはFID(フィルムID)とコマ番号(以上、APSフィルム)の画像情報等を検索情報として用いて記憶手段78内を検索して、画像処理情報等を記憶手段78から読み出し、セットアップ部70に供給する。
また、パラメータ統合部76は、記憶手段78が、当該コマの画像を圧縮した圧縮画像を記憶している場合には、この圧縮画像(画像データ)または上記検索情報を用いて検索を行い、記憶手段78が記憶している圧縮画像から一致度の高い画像(候補画像)を順位付けし、必要に応じて、所定順位までを読み出し、そのまま(圧縮画像のまま)あるいは伸張してディスプレイ20に表示し、検索結果を確認できるようにすることが好ましい。
【0037】
本発明法は、まず、基本的に、スキャナ12が画像を読み取ったフィルムFがピースフィルムか否かを判定し、判定の結果、ピースフィルムの場合には、再プリントであると判断して、自動で検索を行い、検索した同時プリント時の画像処理情報を用いて再処理を行うものである。
この時、判定の結果、画像が読み取られたフィルムFがピースフィルムでない場合には、同時プリントであると判断して検索を行わないようにするのが好ましい。
なお、画像が読み取られたフィルムFが、ピースフィルムでないと判定された場合であっても、予め選択されている場合には、自動で検索を行っても良い。例えば、APSフィルムでは自動検索を行うことが予め設定で選択されている時、画像が読み取られたフィルムが予め設定されたAPSフィルムであると判定された場合には、長巻きフィルムであっても、自動検索を行うことができる。
ここで、自動検索を行うことが予め設定で選択されている場合というのは、フィルムFの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、例えば上述したAPSフィルムなどのロールフィルム(長巻きフィルム)等の種類に対して設定され、画像が読み取られたフィルムFが予め設定されたフィルムであると判定された場合には、自動検索を行うことができる。
【0038】
具体的には、画像処理装置14では、キャリア30に設けられたフィルム判定部31において、フィルムFの画像読取時にピースフィルムか否かを判定し、その結果が画像処理装置14のパラメータ統合部76に送られ、パラメータ統合部76は、その判定結果に応じて、ピースフィルムであるならば自動で検索を行うようにする。一方、判定の結果、画像が読み取られたフィルムFがピースフィルムでなければ検索を行わないようにするのが好ましい。
なお、自動で検索を行うか否かは、設定で選択できる、すなわち自動検索を行うモードおよび自動検索を行わないモードを設定しておき、いずれかのモードを選択できるようになっていることが好ましい。例えば、APSフィルムの場合、ロールフィルム(長巻きフィルム)であるので、常にピースフィルムでないと判定され、検索が行われないが、この場合でも検索を行うようにしてもよい。APSフィルムの場合に自動で検索を行うときは、フィルムを挿入するとFIDが自動的に読み取られ、FIDとコマ番号を組み合わせて、これを用いて自動で検索が行われる。なお、この場合には、フィルム判定部31は、APSフィルムであることを判定できるようになっているのはもちろんである
【0039】
ここで、自動検索を行うか否かが予め設定で選択されている場合というのは、フィルムFの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、例えば上述したようにAPSフィルムなどのロールフィルム(長巻きフィルム)等の種類に対して設定され、画像が読み取られたフィルムFがフィルム判定部31によって予め設定されたフィルムであると判定された場合には、パラメータ統合部76は、自動検索を行うことができる。
【0040】
画像圧縮部72は、同時プリント時、および必要に応じて再プリント時に、セットアップ部70からプレスキャンデータを受け取り、対応する画像の画像データ(以下、単に画像ともいう)を圧縮して、パラメータ統合部76に供給する。パラメータ統合部76は、画像データ(圧縮画像データ)、画像特徴量データもしくはFIDなどを用いて検索を行う。
検索用圧縮画像の生成方法に適用される画像データの圧縮の方法には、特に限定はなく、JPEG等の公知の画像圧縮方法が各種利用可能である。
【0041】
画像圧縮部72によって生成された圧縮画像は、パラメータ統合部76によって、そのコマの画像処理情報または検索情報と対応付けされて、ともに記憶手段78に記憶されるのが好ましい。
なお、本実施例においては、データベースとして記憶手段78に、当該コマの画像を処理した際の画像処理情報および当該コマの画像を特定する検索情報が対応付けられて、あるいはこれらの情報に加えて、処理した当該コマの画像の画像情報および処理前または処理後の画像の圧縮画像等が対応付けられて記憶されるが、本発明は、これに限定はされず、両者の対応付けができていれば、画像処理情報を記憶するデータベース(記憶手段)と、検索情報、画像情報または圧縮画像を記憶するデータベース(記憶手段)とを、別のものとしてもよい。また、必ずしも画像データ自体は記憶されていなくともよい。なお、画像や圧縮画像を記憶している場合には、検索後、画像や圧縮画像をディスプレイ20に表示して、オペレータが確認できるようにしておくのがより好ましい。実際、検索効率や記憶容量を考慮すると、基本的には処理スピードの確保や容量削減のために、画像そのものは記憶せず、画像特徴量(通常のフィルム)やFIDとコマ番号(APSフィルム)等の検索情報を用いて検索を行う方がさらに好ましい。
【0042】
画像処理情報とは、同じ画像の再プリント時に、同時プリントと同じ画像処理を再現するための画像処理情報であって、例えば、施した画像処理の種類、画像処理の順序、画像処理条件(パラメータや関連データを含む)等である。
【0043】
画像処理条件としては、入力画像(データ)に施す画像処理に応じて、先の画像処理(条件)を再現できる各種の情報、具体的には、画像処理のために作成したLUTや処理演算式、予め定められている画像処理にかかる係数等が例示される。
例えば、グレイバランス調整等のようにLUTで処理を行う画像処理ではLUTを、彩度補正のようにMTX演算で処理を行う画像処理ではMTX演算式を、それぞれ記憶すればよい。シャープネス処理は、シャープネスゲイン(鮮鋭度強調係数)を記憶すればよい。覆い焼き処理は、LUTや処理演算を設定して画像データを処理し、処理して得られた画像データを用いてダイナミックレンジを圧縮するので、このLUTあるいは処理演算を記憶すればよい。
検定等によってオペレータによって、例えばDCMYキーなどによる補正入力がされ、それに応じて画像処理条件が変更された場合には、変更された画像処理条件を記憶し、あるいはさらに、元の条件も記憶する。
【0044】
また、検定等によってオペレータによって補正入力がされ、それに応じて前述の様にLUT等の新たな処理条件が設定され、組み込まれた場合には、この処理条件、およびその順序(組み込まれた位置)も、画像処理情報に含めるのが好ましい。
なお、LUTや関数式等をR、GおよびBの各色毎に作成した場合には、それぞれを記憶する。
この他、内部セットアップ条件や、モノクロ仕上げ、セピア仕上げ等の仕上げ条件等の種々の条件をも画像処理情報に含めるのが好ましい。
【0045】
検索情報とは、処理するのに用いた画像処理情報がデータベース(記憶手段78など)に記憶されたコマの画像を特定するためのデータ等の情報であって、処理されたコマの画像の画像処理情報と対応付けられて記憶される。ここで、検索情報としては、当該コマの画像の画像特徴量(データ)、圧縮画像(データ)(以上、135やブローニーなどの通常のフィルム)、FIDとコマ番号やフィルム種等の画像情報(以上、APSフィルム)などを挙げることができる。
この他、検索情報として、画像特徴量、圧縮画像、FIDとコマ番号やフィルム種などの主たる検索情報の補助検索情報として、当該コマの画像の画像情報を用いても良い。
また、必要に応じて、このような画像処理情報とともに記憶手段78に記憶される画像処理が施された画像の画像情報としては、検索情報として用いられる当該画像のコマ番号、FID(フィルム識別符号)およびフィルム種などを挙げることができるが、さらに、補助検索情報として用いることができる画像情報として、カメラ機種、顧客ID、画像の固有ID、注文の受付日時(年月日)、注文の受付店ID、機器ID、オーダー、フィルムフォーマット(ASP、135、ブローニー等)、フィルムキャリア種、フィルムマスク、撮影日時(年月日時間)、画像フォーマット(BMP、JPEG等)および注文端末IDなどを用いても良い。
【0046】
画像処理情報および検索情報等あるいは画像情報や(圧縮)画像データを記憶する記憶手段78には特に限定はなく、各種の手段が利用可能である。
例えば、ラボ業者(店)が顧客のデータベースを作成している場合には、このデータベースを利用すればよい。なお、これらの情報を永久に保存すると、情報量が膨大な量となってしまうので、この保存は適宜決定した一定期間としてもよい。例えば、一般的に、再プリントの依頼は同時プリントから一か月以内であるので、保存期間は、同時プリントから一か月程度とすればよい。
また、フレキシブルディスク、光磁気記録媒体、ICカード等の記録媒体を記憶手段78として用いてもよい。この際には、プリントと共に顧客に渡し、再プリントの際にフィルムFと共にこの記録媒体を顧客から提供してもらい、フォトプリンタ10に接続されるドライブ等で読み取る。
【0047】
あるいは、記憶手段78と、処理装置14あるいはラボ業者が所有するパーソナルコンピュータとを、LANやWAN(Wide Area Network) のようなコンピュータ通信ネットワーク等の通信手段に接続して、アクセスして検索情報および画像処理情報等の記憶や検索を行ってもよい。
この際には、各コマの検索情報およびその画像処理情報をセンター方式で一括で管理してもよく、フィルムFの再プリントの依頼を受けた際に、同時プリントを行った他のラボ業者のデータベースにアクセスして画像処理情報等を得てもよく、また、顧客が所有するパーソナルコンピュータを記憶手段78として同時プリント時等に検索情報および画像処理情報を記憶しておき、再プリント時にアクセスして画像処理情報等を得てもよい。
【0048】
前述のように、処理装置14のプレスキャン処理部54で処理された画像データはディスプレイ20に、ファインスキャン処理部56で処理された画像データはプリンタ16に、それぞれ送られる。
プリンタ16は、供給された画像データに応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録するプリンタ(焼付装置)と、露光済の感光材料に所定の処理を施してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)とを有する。
【0049】
プリンタ16では、例えば、感光材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、バックプリントを記録し、次いで感光材料の分光感度特性に応じたR露光、G露光およびB露光の3種の光ビームを処理装置14から出力された画像データに応じて変調して主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することにより、前記光ビームで感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロセサに供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾燥してプリントとし、フィルム1本分等の所定単位に仕分して集積する。
【0050】
以下、フォトプリンタ10の作用を説明することにより、本発明の画像処理方法および装置について、より詳細に説明する。
【0051】
図3に、本発明の画像処理方法の概略フローチャートを示す。
まず、ステップ100において、フィルムFのプリント作成を依頼されたオペレータは、フィルムFに応じたキャリア30をスキャナ12の所定位置に装着して、キャリア30の所定位置にフィルムFをセットし、スキャナ12によりフィルムFから画像を入力する。
すなわち、スキャナ12の可変絞り24の絞り値やイメージセンサ(ラインCCDセンサ)34の蓄積時間がプレスキャンの読取条件に応じて設定され、その後、キャリア30がフィルムFをプレスキャンに応じた速度で副走査方向に搬送して、プレスキャンが開始され、前述のように所定の読取位置において、フィルムFがスリット走査されて投影光がイメージセンサ34に結像して、フィルムFに撮影された画像がR、GおよびBに分解されて光電的に読み取られる。
【0052】
イメージセンサ34からの出力は、アンプ36で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされて、処理装置14に送られ、データ処理部46でオフセット補正等の所定の処理を施された後、Log変換器48で変換されてデジタルの画像データとされ、プレスキャンメモリ50に記憶される。
【0053】
プレスキャンメモリ50にプレスキャンデータが記憶されると、セットアップ部70が、これを読み出し、濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出などを行い、その結果から、可変絞り24の絞り値等のファインスキャンの読取条件を設定し、スキャナ12に送る。また、セットアップ部70は、プレスキャンデータを画像圧縮部72にも送る。このとき、セットアップ部70は、検索情報として画像特徴量をパラメータ統合部76に送るが、直接データベースとするために記憶手段78に送っても良い。
【0054】
一方、ステップ110において、フィルム判定部31で、今スキャナ12が画像を読み取ったフィルムFがピースフィルムか否かが判定される。この判定は、前述したように、例えば、キャリア30でフィルムFを搬送して画像を読み取る際に、読み取った画像数(コマ数)をカウントし、そのコマ数により、例えば、4コマあるいは6コマ以下であればピースフィルムと判定してもよいし、あるいは、フィルムFの長さにより判定するようにしてもよい。これは、通常同時プリントは、現像直後のそのままのフィルムからプリントを行うので、長巻フィルム(ロールフィルム)のままであるため、長さによりピースフィルムか否か判定してもよいと思われるからである。
【0055】
ステップ110において、ピースフィルムでないと判定された場合には、同時プリントであると判断し、ステップ120に進み、検索は行わず、通常の同時プリント処理を行う。
すなわち、セットアップ部70は、濃度ヒストグラムおよび画像特徴量、オペレータによる指示に応じて、そのコマ(画像)に実行する画像処理を選択し、その順番を決定し、さらに各画像処理の画像処理条件を設定(算出)する。
設定された画像処理条件は、パラメータ統合部76に送られ、パラメータ統合部76によってプレスキャン処理部54およびファインスキャン処理部56の所定位置(ハードウエア)に設定される。
【0056】
セットアップ部70から画像圧縮部72に送られたプレスキャンデータは、圧縮され圧縮画像として、パラメータ統合部76から記憶手段78に送られ、データベースとして保存される。
なお、ピースフィルムでないと判定された場合であっても、必要に応じて、オペレータが手動で検索を行うようにしてもよい。例えば、前述したようにAPSフィルムの場合には常にピースフィルムでないと判定され検索が行われないが、APSフィルムの再プリントの場合には、やはり検索が必要である。この検索はオペレータが手動で行ってもよいし、あるいは予め再プリントであることがわかっている場合には、自動で検索するように設定しておいてもよい。
【0057】
画像検定を行う場合には、画像処理条件がプレスキャン処理部54に設定されると、プレスキャンメモリ50からプレスキャンデータが読み出され、処理部62において設定された画像処理条件に応じて画像処理され、次いで信号変換部64に供給されてディスプレイ20での表示に応じた画像データに変換され、プレスキャン画像がシュミレーション画像としてディスプレイ20に表示される。
【0058】
オペレータは、ディスプレイ20の表示を見て、画像すなわち処理結果の確認(検定)を行い、必要に応じて、キーボード18aに設定された調整キー等を用いて、色、濃度、階調等の調整等を行う。
調整の信号は、キー補正部74に送られ、キー補正部74は入力に応じた画像処理条件の補正量を算出し、これをパラメータ統合部76に送る。
パラメータ統合部76は、送られた補正量に応じて、前述のように、この補正を実行するための画像処理条件を生成し、両処理部の所定位置に設定し、先に両処理部に設定した画像処理条件を補正する。従って、オペレータによる入力に応じて、ディスプレイ20に表示される画像も変化する。
【0059】
オペレータは、ディスプレイ20に表示される画像が適正であると判定(検定OK)すると、キーボード18a等を用いて、その旨を指示する。
これにより、画像処理条件が確定し、本実施例では、ファインスキャンが開始され、スキャナ12において可変絞り24の絞り値等が設定されたファインスキャンの読取条件に設定されると共に、キャリア30がファインスキャンに対応する速度でフィルムFを搬送し、ファインスキャンが開始される。
なお、検定を行わない場合には、パラメータ統合部76によるファインスキャン処理部56への画像処理条件の設定を終了した時点で画像処理条件が確定し、ファインスキャンが開始される。このような検定の有無は、モードとして選択可能にするのが好ましい。
【0060】
ファインスキャンは、可変絞り24の絞り値等の読取条件が設定されたファインスキャンの読取条件となる以外はプレスキャンと同様に行われ、イメージセンサ34からの出力信号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器38でデジタル信号とされ、処理装置14のデータ処理部46で処理されて、Log変換器48でファインスキャンデータとされ、ファインスキャンメモリ52に送られる。
ファインスキャンデータがファインスキャンメモリ52に送られると、ファインスキャン処理部58によって読み出され、処理部66において確定した画像処理条件で画像処理され、次いで、信号変換部68で変換されて出力用の画像データとされ、プリンタ16に出力され、この画像データを再生したプリントが作成される。
【0061】
ステップ130において、画像処理条件の確定に応じて、パラメータ統合部76は、画像処理情報およびこれに対応する画像特徴量やFIDなどの検索情報、あるいはこれらの情報に加え、処理した画像の画像情報、もしくは、画像圧縮部72から送られた圧縮画像とを対応付けて記憶手段78に送り、記憶手段78がこれらを記憶する。
なお、記憶手段78に画像処理情報および検索情報等を記憶するのは同時プリントまたは最初のプリントの際に限定はされず、例えば、オペレータによる焼き直しの場合や、顧客が同時プリントの画像に不満を持ち、色/濃度処理等を指示して再プリントを依頼した場合等においても保存してもよい。
【0062】
一方、ステップ110における判定で、ピースフィルムであると判定された場合には、パラメータ統合部76は、再プリントであると判断し、ステップ140において、自動で記憶手段78内の検索を行う。
すなわち、条件設定部58の画像圧縮部72およびパラメータ統合部76、ならびに記憶手段78において、条件設定部58のセットアップ部70でセットアップされた再プリントプレスキャン画像を用いた再プリント時の画像データベースの検索が行われる。
【0063】
検索の方法は、特に限定されるものではなく、例えば、検索の準備として、セットアップ部70で、同時プリントの場合と同様にして、再プリントプレスキャン画像の画像特徴量を検索情報として生成し、あるいは画像圧縮部72は、同時プリントの場合の画像圧縮方法と同様にして、プレスキャンデータをそのまま圧縮して、または再プリントプレスキャン画像特徴量変換を行い、プレスキャンデータを圧縮して、再プリントするコマの圧縮画像または画像特徴量圧縮画像を検索情報として生成し、パラメータ統合部76に送り、パラメータ統合部76は、こうして得られた画像特徴量や圧縮画像や画像特徴量圧縮画像を用いて、記憶手段78を検索し、再プリントを行うコマと一致度の高い圧縮画像(候補画像)の順位付けを行う。
【0064】
以下、さらに詳しくこの圧縮画像を用いた検索方法について説明する。
パラメータ統合部76は、フィルム種、フィルム番号(FID)、またはコマ番号などの検索対象画像(再プリント画像)の画像情報が判っている場合には、これらの画像情報を検索補助情報として検索の対象となる記憶手段78の領域(データベース)を特定し、プレスキャン圧縮画像データベースを読み取り、記憶手段78(データベース)の特定された領域に記憶されている全てのまたは少なくとも1つの圧縮画像を読み出す。なお、この時、検索対象画像の画像特徴量データの少なくとも一部を用いて記憶手段の78から粗検索を行い、1つ以上の圧縮画像を読み出すようにしても良い。
次に、パラメータ統合部76は、記憶手段78(データベース)から読み出された圧縮画像および画像圧縮部72で圧縮されて送られてきた再プリントするコマの圧縮画像について、その画像内で、点対称となる位置のブロックのデータを統合する。
【0065】
フィルムFをスキャナ12で読み取る際においては、スキャナ12へのフィルムFの装填方向、すなわちコマ番号の若い方が先端とされるか、逆とされるかによって、画像が回転し、同時プリントと再プリントとで画像の天地および向きが異なってしまう場合ある。この場合には、同じ画像であっても圧縮画像のデータ(その配列等)が全く異なってしまい、適正な検索ができなくなってしまう。
これに対し、上述のように画像をブロックに分割し、点対称となるブロックを統合することにより、フィルムの装填方向によらず、圧縮画像のデータを一致させることができ、安定して正確な検索を行うことが可能となる。
【0066】
次いで、以下のように検索を行う。
まず、再プリントするコマの圧縮画像と、記憶手段78から読み出された圧縮画像とで、各統合ブロック毎にDC成分(輝度成分)の特性値、すなわち本例においてはY成分の空間度数を所定の次数まで比較し、一次検索を行う。
さらに、一次検索で選択した画像について、各統合ブロック毎にAC成分、すなわち、本例においては色差成分であるCbおよびCrの空間度数を所定の次数まで比較し、再プリントするコマの圧縮画像と一致度の高いもの(候補画像)から、順位付けを行う(ソーティング)。
なお、上述した一次検索および二次検索の代わりに、前記一次検索を行った後に、輝度成分の特性値を前記一次検索よりも高次数まで検索して2段回の検索を行ってもよく、前記一次検索を行った後に、色差成分と前記高次数までの輝度成分の検索の両者を行って2段回の検索を行ってもよい。
【0067】
この順位付けは、例えば、再プリントするコマの圧縮画像と、記憶手段78から読み出された圧縮画像とで、各統合ブロック毎に特性値の差分の絶対値を算出し、差分0が最大値である「1」となるような重みを算出して、全統合ブロックの重みを乗算して、1に近いものから一致度が高い画像として、順位付けする方法が例示される。
【0068】
ここで、一致度が最も高いとされた圧縮画像を再プリントするコマの同時プリント時の圧縮画像(以下、対象画像とする)として決定してもよく、あるいは一致度が最も高いとされた圧縮画像の乗算値が閾値を超えた場合に、これを対象画像として決定してもよく、あるいは順位の高いものから所定数をディスプレイ20に表示して、対象画像をオペレータが選択してもよい。あるいは、これらを適宜選択可能にしてもよい。
なお、閾値を用いて対象画像を決定する際に一致度が最も高い画像が閾値を超えない場合や、ディスプレイ表示から対象画像を選択できなかった場合には、前述の同時プリントと同様の処理を行えばよい。
【0069】
なお、画像をディスプレイ20に表示する場合には、パラメータ統合部76において、記憶手段78から読み出された圧縮画像の内の一致度の高い順に候補画像を展開する。すなわち、候補画像の圧縮画像、すなわち空間度数(DCT出力項)に対して、逆DCT変換を施し、YCC画像の画素データを求め、得られたYCC画像に、YCC変換の逆のマトリクス変換を施して、RGB画像に変換する。
最後に、パラメータ統合部76は、こうして検索の結果得られた画像データを信号変換部64に供給して、データ変換を行い、検索結果の画像をディスプレイ20に表示する。
【0070】
このようにして記憶手段78に記憶されている圧縮画像から、対象画像が選択されると、パラメータ統合部76は、記憶手段78から、選択された対象画像に付随する、あるいは対応付けられて記憶されている画像処理情報を読み出し、セットアップ部70に送る。
セットアップ部70は、算出した画像特徴量等とパラメータ統合部76から送られた画像処理情報から、画像処理条件等を設定し、パラメータ統合部76に送る。なお、この画像処理は、基本的に、同時プリントの際の画像処理を再現するように設定される。
パラメータ統合部76は、画像処理条件等をファインスキャン処理部56の所定位置に設定する。
【0071】
例えば、上述したような方法で、自動検索を行い、同時プリント時の画像処理条件が設定されると、次のステップ150において、再プリントの処理が行われる。
すなわち、このファインスキャン処理部56への画像処理条件の設定で、画像処理条件が確定し、ファインスキャンが開始される。あるいは、必要に応じて、同時プリントと同様に検定を行って、画像処理条件を確定してもよい。
ファインスキャンは、基本的に、同時プリントと同様に行われ、スキャナ12は、供給されたファインスキャンの読取条件の下、イメージセンサ34からの出力信号はアンプ36で増幅されて、A/D変換器38でデジタル信号とされ、処理装置14のデータ処理部46で処理されて、Log変換器48でファインスキャンデータとされ、ファインスキャンメモリ52に送られ、記憶される。
【0072】
次いで、ファインスキャンデータがファインスキャンメモリ52から読み出され、処理部66において設定された処理条件で処理され、信号変換部68において変換されて出力用の画像データとされ、プリンタ16に出力され、これを再現したプリントが出力される。
この再プリントで再現された画像は、基本的に、同時プリントと同じ画像処理を、同じ画像処理条件で施された画像であるので、同時プリントの画像と、色や濃度が好適に一致した画像となる。
【0073】
すなわち、本実施形態によれば、スキャナ12で画像が読み取られたフィルムFが、ピースフィルムであると判定された場合には、再プリントであると判断して、記憶手段78から、圧縮画像を用いて、目的とする画像関連の情報をデータベース等から好適に検索することができる。しかも、圧縮画像を利用することにより、少ない記憶容量で、多くの検索対象に対応することができる。
また、本発明の画像処理装置によれば、上記検索方法を利用して、適正に同時プリントの際の画像処理情報を読み出して、同時プリントの画像処理を再現することができ、同時プリントと再プリントとの画像一致を図ることができる。従って、135サイズのフィルムのように、フィルムに固有のID番号を有さず、また、同時プリント後にピースに切断される場合であっても、安定して、同時プリントと再プリントとの画像一致を図ることができる。
【0074】
上述した例では、本発明の検索システムおよび画像処理装置として、パラメータ統合部76が、画像圧縮部72においてプレスキャン画像を圧縮し、得られたプレスキャン画像の圧縮画像とこの圧縮画像の画像処理条件などの画像処理情報とを対応付けてデータベースとして記憶手段78に記憶し、記憶手段78に記憶された圧縮画像をそのまま検索するものおよび検索された圧縮画像の画像処理情報を読み出してファインスキャン画像の読取条件や画像処理条件などとして用いるものを説明しているが、本発明はこれに限定されず、画像圧縮部72を備えておらず、別個に外部で作成されたプレスキャン画像の圧縮画像を記憶手段78に記憶し、記憶された圧縮画像をそのまま検索するものであってもよいし、圧縮画像の画像処理情報が圧縮画像と対応付けて記憶されておらず、圧縮画像のみを検索するものであってもよい。
また、上述した例では、圧縮画像(データ)をプレスキャン画像(データ)を圧縮して生成しているが、本発明はこれに限定されず、ファインスキャン画像(データ)を圧縮して生成しても良い。
【0075】
なお、検索は、上述したような圧縮画像を用いた検索(画像検索)に限定されるものではない。例えば、135フィルムやブローニーフィルムの場合には、上述したように、圧縮画像のみならず、画像を用いた検索(画像検索)を行ってもよいし、好ましくは、画像特徴量(データのみ)を用いて検索を行ってもよい。また、APSフィルムの場合には、これらの他、好ましくは、FIDとコマ番号とを使用して検索を行うことができる。
検索に要する処理速度の確保や、記憶手段78の記憶容量を考慮すると、画像特徴量データやFIDとコマ番号は、単なる数値であるので、画像や圧縮画像(データ)を用いた画像検索よりも、画像特徴量データやFIDとコマ番号を用いた検索の方が好ましい。なお、これらの検索の場合に、圧縮画像をデータベース(記憶手段)に記憶しておく場合には、検索された圧縮画像をディスプレイに表示し、検索結果を確認するのに用いることができる。ここで、検索や検索結果の確認に用いるには、処理前の画像の圧縮画像であるのが好ましいが、再プリント画像、すなわち仕上りプリント画像の確認には、処理後の画像の圧縮画像であるのが好ましい。
【0076】
以上、本発明に係る画像処理方法および装置について種々の実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0077】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、スキャナで読み取るフィルムがピースフィルムか否かによって、あるいは、これに加え、設定で選択できる場合か否かによって、検索を行うか否かを判定しているため、フィルムをキャリアに装填すれば自動で検索が実施されるため、キー操作なしで、自動で検索を行うことができ、処理を効率化、簡単化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理方法を実施する画像処理装置を用いたデジタルフォトプリンタの一実施形態のブロック図である。
【図2】 本実施形態の画像処理装置の概略を示すブロック図である。
【図3】 本実施形態の画像処理方法の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ
12 スキャナ
14 画像処理装置
16 プリンタ
18 操作系
20 ディスプレイ
22 光源
24 可変絞り
28 拡散ボックス
30 キャリア
31 フィルム判定部
32 結像レンズユニット
34 イメージセンサ
36 アンプ
38 A/D変換器
46 データ処理部
48 Log変換器
50 プレスキャン(フレーム)メモリ
52 ファインスキャン(フレーム)メモリ
54 プレスキャン処理部
56 ファインスキャン処理部
58 条件設定部
62、66 (画像)処理部
64、68 信号変換部
70 セットアップ部
72 画像圧縮部
74 キー補正部
76 パラメータ統合部
78 記憶手段

Claims (12)

  1. フィルムに撮影された画像を光電的に読み取る画像入力手段と、
    前記画像入力手段により入力された入力画像を処理して処理画像とする画像処理手段と、
    前記画像処理手段が前記入力画像に対して行った画像処理情報と前記入力画像を特定する検索情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記入力画像の再処理の指示に応じて前記記憶手段内を前記入力画像の前記検索情報を用いて検索する検索手段とを有し、
    前記画像処理手段によって、前記検索手段が検索した前記画像処理情報を少なくとも用いて前記再処理の指示のあった前記入力画像に対して再処理を行う画像処理装置であって、
    さらに、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムか否かを判定するフィルム判定手段を有し、
    前記フィルム判定手段によって前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムと判定された場合には、前記検索手段は、前記記憶手段内を自動で検索することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶手段は、さらに、前記画像入力手段が処理した前記入力画像の画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを前記画像処理情報または前記検索情報と対応付けて記憶し、
    前記検索手段は、前記検索情報として、前記入力画像の画像特徴量、前記画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを用いて前記記憶手段内を検索し、前記記憶手段から少なくとも前記画像処理情報を呼び出すものである請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検索手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが前記フィルム判定手段によってピースフィルムと判定された場合には、自動で前記記憶手段内を検索し、少なくとも前記画像処理情報を呼び出すものである請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記検索手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが前記フィルム判定手段によってピースフィルムでないと判定された場合には、検索を行わないモードを備える請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記検索手段は、前記フィルム判定手段によって前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムでないと判定された場合であっても、予め選択可能な、前記記憶手段内を自動で検索を行う自動検索モードを備える請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記予め選択可能な自動検索モードは、前記フィルムの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、
    前記フィルム判定手段は、前記画像入力手段が前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであることも判定することができ、
    前記フィルム判定手段が前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであることを判定した場合には、前記検索手段は、前記自動検索モードに入り、前記記憶手段内を自動で検索する請求項5に記載の画像処理装置。
  7. フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って入力画像を入力し、
    入力された入力画像を処理して出力画像とするに際し、
    前記入力画像に対して行われた画像処理情報と前記入力画像を特定する検索情報とを対応付けて記憶手段に記憶しておき、
    前記入力画像の再処理の指示に応じて前記入力画像の前記検索情報を用いて前記記憶手段内の検索を行い、
    検索された、前記再処理の指示のあった前記入力画像に関連する前記画像処理情報を少なくとも用いて、前記再処理の指示のあった前記入力画像に対して再処理を行う画像処理方法であって、
    前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムか否かを判定し、
    前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムと判定された場合には、自動で前記検索を行うことを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記記憶手段は、さらに、前記画像入力手段が処理した前記入力画像の画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを前記画像処理情報または前記検索情報と対応付けて記憶し、
    前記検索は、前記入力画像の画像特徴量、前記画像情報、前記入力画像の圧縮画像および前記処理画像の圧縮画像の少なくとも1つを用いて行われ、少なくとも前記画像処理情報を前記記憶手段から呼び出すものである請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムと判定された場合には、自動で前記検索が行われ、少なくとも前記画像処理情報が呼び出される請求項7または8に記載の画像処理方法。
  10. 前記画像を読み取ったフィルムが、ピースフィルムでないと判定された場合には、前記検索を行わない請求項7〜9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. 前記画像を読み取ったフィルムがピースフィルムでないと判定された場合であっても、予め選択されている場合には、自動で前記検索を行う請求項7〜10のいずれかに記載の画像処理方法。
  12. 前記予め選択されている場合は、前記フィルムの種類および形態の少なくとも一方に応じて設定され、
    前記画像を読み取ったフィルムが予め設定されたフィルムであると判定された場合には、自動で前記検索を行う請求項11に記載の画像処理方法。
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