JP2005533655A - 粗圧延ラインと仕上げ圧延ラインとの間に設けられたコイルボックス - Google Patents

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Abstract

束に形成するために高温で巻取られており、かつ熱シールド装置(7)により、コイル正面(5a;5b)において、巻取りおよび/または巻戻しステーション(6)の領域内でさらなる冷却から保護される、粗金属ストリップ、特に鋼ストリップ用の、粗圧延ラインと仕上げ圧延ラインとの間に設けられたコイルボックスは、
熱シールド装置(7)が旋回可能にコイル正面(5a;5b)に立てかけ可能な側壁(8a;8b)から形成されており、かつ形成された側壁対において、互いに相対している熱シールド装置(7)が様々なコイル幅(5c)に平行に調節可能であることにより、
自在に形成できる。

Description

本発明は、束に形成するために高温で巻取られており、かつ熱シールド装置により、コイル正面において、巻取りおよび/または巻戻しステーションの領域内で付加的冷却から保護される粗金属ストリップ、特に鋼ストリップ用の、粗圧延ラインと仕上げ圧延ラインとの間に設けられたコイルボックスに関する。
このようなコイルボックスは、特許文献1から公知である。そこでは、高温の金属材料を第一の巻取り設備内で巻取るために、側壁が無芯の巻取り工程のために設けられている。それに続いて、鋼ストリップを仕上げ圧延ラインへ案内する巻戻しステーションが接続している。熱シールド側壁は、同じ間隔が必要な、無芯の巻取りあるいは巻戻し装置と連結されている。熱シールド装置は、反射する内側表面を備えている。このような熱シールド装置は、巻取りステーションにおいても、巻戻しステーションにおいても使用される。その際、コイル正面の十分な被覆が常に達せられるとは限らない。
ヨーロッパ特許出願第0507800号明細書
本発明の根底をなす課題は、前述の圧延ラインにおいて加工されるコイル寸法をさらに変更するための、このような熱シールド装置を提供することである。
上記課題は、本発明により、熱シールド装置が旋回可能にコイル正面に立てかけ可能な側壁から形成されており、それと共に、形成された側壁対において、互いに相対している熱シールド装置が、様々なコイル幅に平行に調節可能であることにより解決される。コイルボックスの巻取りステーションの領域において、熱シールド装置はストリップ縁部とストリップ中心部の間の温度差を縮小し、かつストリップ中心部においてストリップ長さに渡り熱分布を保持することに役立つ。それにより、粗ストリップが仕上げ圧延ライン内に走入する前に、粗ストリップにおける優れた熱分布が得られ、したがって最終製品の優れた品質が得られる。同時に、全く異なる幅の金属ストリップを保護することができる。
実施形態においては、熱シールド装置が各々逆方向に駆動可能なピストンシリンダユニットにより、コイル正面に立てかけ可能である。それにより、ストリップ縁部と側壁間の空域はできるだけ狭く保持することができる。
費用のかかる手段により、巻戻しステーションへのアクセスが阻害されることは全く必要ない。熱シールド装置の旋回性の原理は、熱シールド装置が各々コイル側毎にユニットとして旋回駆動機構により巻戻しステーションの領域から外側へ旋回可能であることに利用できる。
さらに、圧延ライン内における状況を考慮すると、後方のコイル側では、熱シールド装置が旋回駆動機構により水平旋回軸線を中心にして円軌道上の垂直平面内で、そして前方のコイル側では、熱シールド装置が旋回駆動機構により垂直旋回軸線を中心にして水平円軌道上で外側かあるいは元の方向へ旋回可能であることは有利である。
他の実施形態によれば、側壁がドア状に形成されており、かつ各々旋回駆動機構により旋回して離間可能であるかあるいは閉鎖可能である。それと同時に、故障の場合巻取られたコイルをC形フックによりコイルボックスから取外すために、この長所が関連している。さらにドアに類似して形成されているので、保守作業を容易に行うことができる。
さらに実施形態によれば、コイル側毎に外側に旋回可能な熱シールド装置が、各々液圧式の旋回駆動機構、ピストンシリンダユニットの片持ちアーム、旋回レバー、架橋枠および各々の側壁から成り、この場合ユニットが横方向に延びている枠に支承されている。したがってユニットは後になってもなお巻戻しステーションに設けることができる。
側壁を平行に調節することは、他の特徴によれば、巻戻しステーションにおいて、圧延ラインの中心に対して横方向に延びる横枠に、各々外側へ突出していて、各々ピストンシリンダユニットのシリンダが枢着されている片持ちアームが固定されていること、
所属するピストンロッドが、枠に枢着により支承されている旋回レバーにほぼ中心で把持していること、
および旋回レバーの端部において、例えば側壁の長さに渡って延在していて、各々の側壁が複数の支持位置に固定されている架橋枠が、枢着するように固定されていることにより構成されている。
行われた測定に基づき、側壁が高温側で外部でフィルム状の鋼皮膜を備えた絶縁材料で被覆されていることがさらに有利である。鋼フィルムは明らかに急速に熱くなる。さらに鋼皮膜の絶縁材料との直接の接触に基づき、絶縁材料はより急速に熱せられる。熱シールド部の内側表面温度が高くなるほど、絶縁作用が一層強くなるので、フィルムを備えた熱シールド部は、このフィルムを備えていない絶縁部よりも迅速に完全な絶縁が達せられる。
しかしながら、フィルムがあまりにも厚く選択されると積極的な作用は失われる。ほんの0.5mmの厚さの金属膜は、もはや識別可能な作用を有していない。このような認識に基づき、フィルム状の鋼皮膜は約0.05mm〜0.3mmの、好ましくは0.1mmの厚さを有している。
なお本発明の改善点は、側壁に対して付加的に、および側壁に引続いて巻戻しステーション上で対の安定装置が絶縁材料を備え、巻取りステーション上で同様に対の安定装置が絶縁材料を備えていることを示している。同時に、それにより絶縁がなお効果的になる場合には、絶縁材料上で、フィルム状の鋼皮膜が使用できる。さらにそれにより、コイルの正面はより良好に絶縁することができる。
本発明の実施例を図で示し、以下に詳細に説明する。
図1において、粗圧延ラインと仕上げ圧延ラインとの間にコイルボックスが設けられており、このコイルボックスは入口ローラ2と、曲げローラ3と矯正ローラ4を経てコイル5が巻取られる巻取りステーション1を備えている。コイル5は巻戻しステーション6内にある。巻戻しステーション6において、コイル5は図の平面内にある両方のコイル正面5a,5bにおいて、および巻戻しステーション6の領域内の熱シールド装置7により、付加的な冷却から保護される。
さらに熱シールド装置7は旋回可能にコイル正面5a,5bに立てかけ可能な側壁8a,8bから形成されており、形成された対内で互いに相対している熱シールド装置7は、様々なコイル幅5c(最大と最小のコイル幅)に平行に調節可能である。側壁8a,8bは圧延ラインの中心9に対して各々対称に案内されている。
図3によれば、熱シールド装置7は各々逆方向に駆動可能なピストンシリンダユニット10により、コイル正面5a,5bに立てかけられる。
図2において、前方のコイル側11で、ユニット15全体が、図2の下側の部分に示すように、(液圧式の)旋回駆動機構13により、垂直旋回軸線13aを中心にして、水平な円軌道14上で水平に外側へ旋回可能であるかあるいは元の方向へ旋回可能である。旋回駆動機構13の旋回軸線は図の平面に対して垂直に延びている。
同様に、後方のコイル側11で、熱シールド装置7が、旋回駆動機構13により、水平旋回軸線13bを中心にして、垂直平面内で外側に旋回可能かあるいは再度元に旋回可能である。
側壁8a,8bは例えば図示したようにドア状に形成可能であり、かつ旋回駆動機構13により、開閉のために円軌道14上の垂直旋回軸線13a上で旋回可能である。
その際、外側に旋回可能な熱シールド装置7のユニット15全体は、旋回駆動機構13、ピストンシリンダユニット10の片持ちアーム16、旋回レバー17、架橋枠18、および各々の側壁8a,8bとから成り、この場合ユニット15が横方向に延びている枠19に支承されている(図1を参照のこと)。
図3によれば、巻戻しステーション6内で、圧延ラインの中心9に対して横方向に延びる横枠19に、各々外側へ突出している担持体20が固定されている。ピストンシリンダユニット10のシリンダ10aは、枢着するように担持体20と連結している。所属するピストンロッド10bは横枠19と連結した旋回レバー21において、同様に枢着するように接続されており、この場合作用点は中心にあってもよい。旋回レバー19の端部21aには、例えば側壁8a,8bの長さに渡って延在している架橋枠22が枢着するように固定されており、その一方で架橋枠22には支持位置23が側壁8a,8bへの連結部として形成されている。
側壁8a,8bは、高温側24で絶縁材料25により被覆されており、この絶縁材料25はフィルム状の鋼皮膜26により被覆されている。鋼皮膜26は約0.1mmの厚さがあり、かつわずかに厚いかあるいは薄くてもよい。
なお同時に、補足的には、側壁8a;8bに対して付加的に、およびこの側壁に引き続いて巻戻しステーション6上で対の安定装置27が絶縁材料25を備え、巻取りステーション1上で同様に対の安定装置28が絶縁材料25を備えている(図1)。さらに、絶縁材料25がフィルム状の金属膜26で被覆されているのは実用的である。
圧延ラインのコイルボックスを収容する部分の側面図である。 図1による、方向“X”における設備の平面図である。 図1による断面A−Aである。
符号の説明
1 巻取りステーション
2 入口ローラ
3 曲げローラ
4 矯正ローラ
5 コイル
5a コイル正面
5b コイル正面
5c コイル幅
6 巻戻しステーション
7 熱シールド装置
8a 側壁
8b 側壁
9 圧延ラインの中心
10 ピストンシリンダユニット
10a シリンダ
10b ピストンロッド
11 コイル側
12 コイル側
13 旋回駆動機構
13a 垂直旋回軸線
13b 水平旋回軸線
13c 開口角度の円軌道
14 円軌道
15 ユニット
16 片持ちアーム
17 旋回レバー
18 架橋枠
19 横枠
20 担持体
21 旋回レバー
21a 旋回レバーの端部
22 架橋枠
23 支持位置
24 高温側
25 絶縁材料
26 鋼皮膜
27 巻戻しステーションの安定装置
28 巻戻しステーションの安定装置

Claims (10)

  1. 束に形成するために高温で巻取られており、かつ熱シールド装置により、コイル正面において、巻取りおよび/または巻戻しステーションの領域内で付加的冷却から保護される、粗金属ストリップ、特に鋼ストリップ用の、粗圧延ラインと仕上げ圧延ラインとの間に設けられたコイルボックスにおいて、
    熱シールド装置(7)が旋回可能にコイル正面(5a;5b)に立てかけ可能な側壁(8a;8b)から形成されており、かつ形成された側壁対において、互いに相対している熱シールド装置(7)が様々なコイル幅(5c)に平行に調節可能であることを特徴とするコイルボックス。
  2. 熱シールド装置(7)が各々逆方向に駆動可能なピストンシリンダユニット(10)により、コイル正面(5a;5b)に立てかけ可能であることを特徴とする請求項1記載のコイルボックス。
  3. 熱シールド装置(7)が各々コイル側(11;12)毎にユニット(15)として旋回駆動機構(13)により巻戻しステーション(6)の領域から旋回可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のコイルボックス。
  4. 後方のコイル側(11)では、熱シールド装置(7)が旋回駆動機構(13)により水平旋回軸線(13b)を中心にして円軌道(13c)上の垂直平面内で、そして前方のコイル側(12)では、熱シールド装置(7)が旋回駆動機構(13)により垂直旋回軸線(13a)を中心にして水平円軌道(14)上で外側へ旋回可能であるかあるいは元の方向へ旋回可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のコイルボックス。
  5. 側壁(8a;8b)がドア状に形成されており、かつ各々旋回駆動機構(13)により旋回して離間可能であるかあるいは閉鎖可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のコイルボックス。
  6. コイル側(11;12)毎につき外側へ旋回可能な熱シールド装置(7)が、各々液圧式の旋回駆動機構(13)、ピストンシリンダユニット(10)の片持ちアーム(16)、旋回レバー(17)、架橋枠(18)および各々の側壁(8a;8b)から成り、この場合ユニット(15)が横方向に延びている枠(19)に支承されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のコイルボックス。
  7. 巻戻しステーション(6)において、圧延ラインの中心(9)に対して横方向に延びる横枠(19)に、各々外側へ突出していて、各々ピストンシリンダユニット(10)のシリンダ(10a)が枢着されている担持体(20)が固定されていること、
    所属するピストンロッド(10b)が、横枠(19)に枢着するように支承されている旋回レバー(21)にほぼ中心で把持していること、
    および旋回レバー(21)の端部(21a)において、例えば側壁(8a;8b)の長さに渡って延在していて、各々の側壁(8a;8b)が複数の支持位置(23)に固定されている架橋枠(22)が、枢着するように固定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のコイルボックス。
  8. 側壁(8a;8b)が高温側(24)で外側でフィルム状の鋼皮膜(26)を備えた絶縁物(25)で被覆されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のコイルボックス。
  9. フィルム状の鋼皮膜(26)が約0.05mm〜0.3mmの厚さを有していることを特徴とする請求項8記載のコイルボックス。
  10. 側壁(8a;8b)に対して付加的に、および側壁に引続いて巻戻しステーション(6)上にて対で、安定装置(27)が絶縁物(25)を備え、巻取りステーション(1)上で同様に対で安定装置(28)が絶縁物(25)を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のコイルボックス。
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