JP2005522371A - 自動車のボンネット又はフードの後側部分を持ち上げる安全装置 - Google Patents

自動車のボンネット又はフードの後側部分を持ち上げる安全装置 Download PDF

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Abstract

自動車が歩行者に衝突した場合に自動車のフード又はボンネットの後側部分を持ち上げる安全装置が提供される。フード又はボンネットの後側部分は、ヒンジ(20)により自動車の主要部分に連結され、ヒンジは、フード又はボンネットの前側部分を開くことができるよう連結され、かかるヒンジによりフード又はボンネットの後側部分を持ち上げるよう作動できる。ヒンジは、ヒンジアーム(40)を有し、このヒンジアームは、自動車の主要部分(43)に回動自在に連結された一端部(41)及びフード又はボンネット(42)に符号(27)のところで回動自在に連結された部分(35)を有する。持上げ要素(1)の作動に応答して連結を解除する解除機構(26)が設けられている。

Description

本発明は、安全装置に関し、特に、事故状況において車両が追突した歩行者を保護するよう自動車に取り付けられる安全装置に関する。
歩行者が事故状況において自動車と衝突した場合、歩行者は、その頭又は胴体が自動車のフード又はボンネットに当たるように投げ出される場合がある。自動車のフード又はボンネットは、かかる衝撃の結果として変形する場合があるが、フード又はボンネットが閉じられていると、フード又はボンネットは、フード又はボンネットの下面がフード又はボンネットの下に位置するエンジンの一部と係合する前に非常に短い距離だけ変形するに過ぎない場合がある。
したがって、歩行者との衝撃の感知に応答して、自動車のフード又はボンネットを部分的に上昇させる機構を提供することが提案された。かくして、歩行者がフード又はボンネットに当たると、フード又はボンネットは、その下側がエンジンに係合する前に相当長い距離にわたって変形することができる。フード又はボンネットのこの大幅な変形中、歩行者の頭又は胴体を自動車に対して適度に減速させることができ、それほど怪我をすることはない。
歩行者との衝突を含む事故状況に応答してボンネット又はフードの後側部分を持ち上げる種々の装置が提案された。しかしながら、典型的には、ボンネット又はフードは、ボンネットの後側部分のところに設けられたヒンジ周りに点検整備目的で持ち上げられる。したがって、先ず第1にボンネットをヒンジによりボンネット又はフードの後部のところに定められたピボット軸線周りに通常の仕方で持ち上げることができ、第2に、ボンネットの後側部分を事故状況において持ち上げることができる特別のヒンジ構造を案出することが必要である。
欧州特許出願公開第0967128号明細書は、この種の構造を開示している。この明細書に記載された実施形態では、ボンネット又はフードの後側部分は、フード又はボンネットの後側縁部のところに位置するヒンジピンを構成するピボットピンに取り付けられている。ピボットピンは、拡大下方部分を有する垂直チャネル内に受け入れられ、チャネルの一方の側壁は、チャネルの他方の側壁を構成する部材に回動自在に連結された部材によって構成され、回動自在に取り付けられた部材は、チャネルが最小の波動を持つようばね押しされている。チャネルの最小幅は、チャネルの下方部分は別として、ピンの直径よりも小さい。かくして、ピンは、チャネルの下方部分内に保持されるが、相当大きな上向きの力を受けるとチャネルから外れることができ、回動自在に取り付けられた部材は、上述の一方の側部を構成し、この場合チャネルは、ばねの付勢力に抗して僅かに動く。この種の構造は、フード又はボンネットの後部が例えば非常に凸凹した道路を走行している際に突然上向きの力を受けると切り離し状態になる場合がある。
ドイツ国特許出願公開第19957872号明細書は、フード又はボンネットを自動車の主要部分にヒンジ留めするピボットピンそれ自体が、回動自在に取り付けられたアームの自由端部に設けられている別の構造を開示している。回動自在に取り付けられたアームの初期位置では、フード又はボンネットは、従来態様で開閉できる。しかしながら、事故状況に応答して、アクチュエータが回動自在に取り付けられたアームを動かす場合があり、かくしてフード又はボンネットの後側部分を自動車の主要部分に連結するピボットピンが持ち上がる。その結果、フード又はボンネットの後側部分それ自体が持ち上げられる。かかる構造は、比較的複雑である。
イギリス国特許出願公開第2,354,797号明細書は、ボンネットを通常回動させるピボットピンが回動自在に取り付けられたアームによって自動車の主要部分に連結された別のヒンジ構造を開示している。回動自在に取りつけられたアームは、キャッチ部材によって通常の位置に保持されるが、キャッチ部材の解除時、フード又はボンネットの後側部分が持ち上げられる位置まで回動する場合がある。キャッチ部材は、フード又はボンネットの後側部分が相当大きな上向きの力を受けるといつでもそれ自体解除するようになっている。この場合も又、例えば自動車が非常に凸凹した状態の道路を走行している場合ボンネットの後側部分が持ち上がる場合があるという点で誤動作を生じる。
ドイツ国特許出願公開第19957872号明細書及びイギリス国特許出願公開第2,354,797号明細書に記載された構造で生じる場合のある別の問題は、ボンネットの後側部分が実質的に垂直方向上方に動くのが拘束される場合があるということである。ボンネットがボンネットを閉鎖位置に通常保持するラッチを前部に有している場合、その前部のラッチは、もし適当に動くような特別に設計されたラッチが設けられていなければ、ボンネットの後方部分のかかる垂直運動を許容しない場合がある。かかるラッチが設けられている場合、フード又はボンネットの結果的に生じる運動により、歩行者が自動車に当たる領域で下に位置するシャーシの硬い部分が露出する場合がある。当然のことながら、変形例として、ラッチは、大き過ぎる力を受けると破損する場合がある。
本発明は、歩行者との衝突を含む事故状況に応答して、フード又はボンネットを持ち上げるようになった形式の安全装置に関する。
本発明によれば、自動車のフード又はボンネットの後側部分を持ち上げる安全装置であって、安全装置は、フード又はボンネットの前側部分を開放できるようフード又はボンネットの後側部分を自動車の主要部分に連結する回動連結部を有し、回動連結部の一部は、ヒンジ又はボンネットに取り付けられるマウントと自動車の主要部分に取り付けられるマウントとの間に延びるヒンジに組み込まれたヒンジアーム上に形成され、ヒンジアームを一方のマウントに対する第1の状態に保持するキャッチが設けられ、安全装置は、ヘッド又はボンネットの後側部分を持ち上げる持上げ要素を更に有し、キャッチを持上げ要素の作動に応答して解除する機構が設けられ、ヒンジアームは、持上げ要素が作動されたときに、マウントに対して動いてフード又はボンネットの後側部分を持ち上げることができるようになっていることを特徴とする安全装置が提供される。
好ましくは、キャッチは、可動要素を有し、可動要素は、持上げ要素の作動に応答して直接動くことができる。
有利には、持上げ要素は、インフレート可能な要素を有し、インフレート可能な要素をインフレートさせるガスを生じさせるガス発生器が設けられ、可動要素は、ガスの発生に応答して動くことができる。
好ましくは、持上げ要素は、キャニスタを有し、キャニスタには2つのラグが設けられ、ラグは、持上げ要素の作動に応答して分離状態になるようになっており、可動要素は、ラグの運動の結果として動かされる。
有利には、ボーデンケーブルが設けられ、ボーデンケーブルは、2つのラグが分離状態になると、張力をボーデンケーブルに加えるよう2つのラグを貫通して延びるコアを有し、ボーデンケーブルの一端部は、可動要素に連結されている。
好ましくは、ボーデンケーブルの他端部は、手動により動作可能なレバーに取り付けられる。
一実施形態では、持上げ要素は、インフレート可能なスリーブを収容したキャニスタを有し、キャニスタの側壁は、2つのラグの間に延びる少なくとも1本の弱め線を備え、スリーブのインフレーションに応答してキャニスタが破裂してラグが互いに離れるような構成になっている。
変形例として、ピストンシリンダユニットが設けられ、ピストンシリンダユニットは、ガス発生器からのガスを受け入れてピストンを初期位置から動かすよう連結されており、可動要素は、ピストンの運動に応答して動かされる。
好ましくは、ピストンは、ワイヤ又はケーブルによって可動要素に連結される。
変形例として、可動要素は、ピストンと一体に形成されている。
有利には、ピストンは、シリンダ内で動き、シリンダは、持上げ要素に通じたガス流路と連通した孔を有する。
有利には、ピストンは、ピストンロッドを備え、ピストンロッドは、初期位置からのピストンの運動時、シリンダを越えて延びる。
好ましくは、ガス流れダクトが、ガス発生器からシリンダまで延びており、シリンダと連通したガス流れダクトの少なくとも一部は、シリンダの軸線に対して鋭角をなしている。
有利には、ヒンジは、2つのマウント相互間に延びる単一のヒンジアームを有し、ヒンジの一方のアームは、互いに協働するスタッドとスロットによって一方のマウントに連結され、キャッチは、ヒンジアームのその端部を一方のマウントに対して所定の位置に保持し、ヒンジアームの他端部は、他方のマウントに回動自在に連結されている。
有利には、スロットは、ヒンジに設けられ、スタッドは、マウントに設けられている。
一実施形態では、弾性的に付勢される係止アームが設けられ、係止アームは、スタッドがスロットの一端部に動かされると、初期位置から係止位置に動くことができ、アームは、係止位置では、スタッドをスロットのその一端部のところに保持するのに役立つ。
有利には、係止アームは、引張ばねによってばね押しされており、引張ばねの一部は、キャッチに連結されていて、キャッチが解除位置に動かされると、張力がばねに加えられるようになっている。
本発明の幾つかの実施形態では、キャッチは、回転自在なキャッチである。
有利には、回転自在なキャッチは、ボーデンケーブルに連結されている。
本発明の変形実施形態では、キャッチは、引っ込み可能なピンであり、ピンは当初、ヒンジアームに形成された孔に嵌まっていてヒンジアームをマウントに対して第1の状態に保持するようになっている。
有利には、ヒンジは、2つの回動自在に相互連結されたアームを有し、一方のアームの一端部は、一方のマウントに回動自在に連結され、他方のアームの他端部は、他方のマウントに回動自在に連結され、他方のアームの他端部は又、キャッチによって一方のマウントに対して保持されている。
好ましくは、安全装置は、フード又はボンネットの後側部分が持ち上げられると、エネルギを吸収するエネルギ吸収要素を有する。
有利には、エネルギ吸収要素は、変形可能なバーから成り、変形可能なバーは、一方のヒンジアームに設けられた少なくとも1つの案内ポストとマウントに設けられた少なくとも1つの案内ポストとの間に延び、ヒンジアームがマウントに対して動くと、変形可能なバーは、案内ポストを越えて引っ張られてエネルギを吸収して変形するようになっている。
本発明をより容易に理解できるようにするために、又その別の特徴を理解できるようにするため、次に、本発明を添付の図面を参照して例示として説明する。
先ず最初に図1〜図3を参照すると、キャニスタ1が、自動車のボンネット又はヘッドの後側部分を持ち上げるよう作動できる持上げ要素を形成している。キャニスタ1は、例えばプラスチック材料で作られた全体として円筒形のハウジング2を有している。円筒形ハウジング2は、その側壁に形成された少なくとも1本の機械的弱め線3を有しており、好ましい機械的弱め線の構成は、3つの機械的弱め線3,4,5を含み、これら弱め線は、全体として逆“Y”字形の形態をしたものであり、弱め線3は、ハウジングの側壁の頂部に向かって垂直に延びている。キャニスタの側壁の頂部のところで垂直弱め線3の互いの反対側の側部には、半径方向外方に突き出た有孔ラグ(突起)6,7が設けられている。
ハウジング2の側壁の上方部分のところには、図2に示すように、内側リム8が設けられ、この内側リム8は、内方に傾斜した下面9を有している。
キャニスタ内にはファブリックスリーブ10が収容されている。スリーブ10は、この実施形態では、当初「蛇腹」のように折り畳まれている。
キャニスタ1内に収納されたスリーブ10の最も上に位置する部分は、上方キャップ11を備えている。上方キャップ11は、上方に延びる刺付き突片13を備えた中央の平らな領域12を有している。下方に傾斜した周囲環状領域14が平らな領域12を包囲しており、その最も外側の周辺部分は、ハウジング2の側壁に設けられたリム8の傾斜下面9にしっかりと当接してこれに係合している。キャップ11を取り付けプレート15によってファブリックスリーブ10の上方部分に固定するのがよく、この取り付けプレート15は、ねじ16によってキャップ11に固定されているスリーブ10の末端部分内に設けられる。
スリーブ10をインフレートするようになった火工装填物がキャニスタ内に設けられている。キャニスタの下方部分は、キャニスタを定位置に(以下に説明する)に取り付け、更に、スリーブ10をインフレートする火工装填物内に設けられた点火スクイブへの電気的接触を可能にするために用いることができる差し込み型取り付け部を備えるのがよい。 図1に示すように、ボーデンケーブル17をキャニスタに関連させるのがよい。ケーブルの内部コア18は、半径方向外方に差し向けられたラグ6,7に形成されている互いに整列状態にある孔を通過する。ケーブルのスリーブ部分19,20は、ラグ6,7の外側部分に当接することになる。
安全装置の展開時、スリーブ10と関連した火工装填物は点火され、ガスがスリーブ10内へ噴射されることは理解されるべきである。かくして、スリーブ10は膨張し始める。スリーブ10の膨張により、キャニスタ1のハウジング2は、機械的弱め線に沿って破断する。この破断は、キャップ11に加わる全体として上向きの力によって支援でき、かかる力により、キャップ11の傾斜周辺部分14は、力をリムの下面9に及ぼし、それにより円筒形ハウジング2の側壁が拡張し、かくしてハウジング2の側壁を機械的弱め線に沿って分割するようになる。
図3で理解できるように、ファブリックスリーブ10がインフレートしてキャップ11が上方に動くと、分割線3の各側の2つの半径方向外方に向いた突起6,7が離れ、それにより、ボーデンケーブル17の内部コア18に張力が効果的に加えられることになる。
次に図4を参照すると、ヒンジ組立体が示されており、この種の2つのヒンジ組立体は、自動車のフード又はボンネットを定位置に取り付けるために用いられ、各ヒンジ組立体は、上述したようなキャニスタ1と関連していることは理解されるべきである。
ヒンジ組立体は、2つの互いに間隔を置いた取り付け孔22,23を備えた矩形の平らなプレート21aを含む取り付けブラケット21を有している。平らなプレートは、2つの取り付け孔22,23を挿通するねじ等によってフード又はボンネットの下側に取り付けられるようになっている。平らなプレート21aの長い方の側縁部のうちの一方には、2つの外方に延びるラグ24,25が設けられている。ラグ24,25は、垂下壁26の上方に延びこれを越えて突き出ており、この垂下壁は、上述の長い方の側縁部から垂下している。“T”字形のヘッド付きのスタッド27が、垂下壁26からその一端部に隣接したところで垂直に延び、ピボット28が、垂下壁26からその他端部に隣接したところで垂直に延びている。ピボット28は、解除機構の一部を形成する回転自在なキャッチ要素29を回動自在に支持する。キャッチ要素29は、第1の半径方向に延びる作動アーム30及び第2の半径方向に延びるリテーナアーム31を有している。第1の作動アーム30は、ボーデンケーブル17のコア18に連結されている。リテーナアーム31は、以下に説明するようにヒンジ組立体の一部を定位置に保持するのに役立つ。
キャッチ29の下には水平に突き出たラグ32が設けられ、このラグ32は、垂下壁26の下方縁部から水平に延びている。ラグ32は、その一方の側縁部に鍵穴形凹部33を備えている。凹部33は、ボーデンケーブルのコア18が凹部を貫通して延び、これに対しボーデンケーブルのスリーブ19が凹部に隣接してラグに係合するよう寸法決めされている。ボーデンケーブルのコア18に加えられた張力により、キャッチ29が回転することになる。
ヒンジアーム34が設けられており、このヒンジアームは、垂下プレート21aに隣接して位置する第1の直線状部分35を有している。直線状部分35の実質的に直線状又は真っ直ぐな上方縁部36は、ラグ24,25の各々の下面に係合する。直線状部分35の一端部には、ヒンジアームの傾斜延長部37が設けられており、この延長部37には長円形スロット38が設けられている。スロット38は、縁部36に対して傾斜している。“T”字形ヘッド付きスタッド27は、スロット38を貫通している。スタッドのステムは、スロットに沿って摺動するよう寸法決めされている。
ヒンジアーム34の直線状部分35の他端部のところには、傾斜端面39が設けられており、この傾斜端面は、キャッチ要素29の保持アームと係合する。かくして、端面39は、ブラケット21に解除自在に連結され、このブラケット21は、フード又はボンネットに連結されている。傾斜端面39は、ヒンジアームの2つの端部の中間に位置している。この構造は、図4に示すようにキャッチ要素29がラッチ止め位置にある状態では、保持アーム31の端面がヒンジアーム34の直線状部分35の傾斜端面39に係合し、その結果ヒンジアーム34が取り付けブラケット21と共に固定状態に保持されるようなものである。しかしながら、ボーデンケーブル17のコア18に加えられた張力によりキャッチ要素29が半時計回りの方向に回転すると、ヒンジアーム34が解除され、かかるヒンジアームは、“T”字形ヘッド付きスタッド27とスロット38の係合によって拘束された状態でブラケット21に対して動くことができる。
ヒンジアーム34の直線状部分35は、ヒンジアームの細長い弧状部分40に連結されており、この弧状部分40は、取り付け孔41で終端している。孔41は、取り付けブラケット43に設けられたピボットピン42を受け入れるよう寸法決めされている。取り付けブラケット43は、ねじ等を受け入れる孔44を備え、ブラケット43は、自動車の主要部分に取り付けられるように構成されている。
次に図5を参照すると、自動車の一部が示されている。図5は、自動車のフード又はボンネット45を示しており、これはウインドスクリーン又はウインドシールド(フロントガラス)46の前の位置に取り付けられている。フード又はボンネットの最も前方の端部は、フード又はボンネットの下のエンジンスペースに接近できるようにフード又はボンネットを解除する従来設計の解除自在なキャッチ47を備えている。図4に示すように、ヒンジ組立体の取り付けプレート21は、フード又はボンネットの後部寄りでフード又はボンネットの下面に取り付けられており、取り付けブラケット43は、ウインドスクリーン46の基部に隣接して自動車の主要部分に取り付けられている。2つのヒンジ組立体が設けられ、自動車の各側にそれぞれ1つ設けられている。凹部又は「ソケット」48が、各キャニスタ1の上方でヘッド又はボンネットの下側に設けられていて、安全装置を展開したとき刺付き突片13を受け入れるようになっている。
ボーデンケーブル17の自由端部を自動車の内部に設けられた作動レバーに連結するのがよく、或いは変形例として、固定箇所に取り付けてもよい。
キャニスタ1は、上述したように、各ブラケット21の水平プレート21aに隣接したヘッド又はボンネットの部分の下の定位置に設けられており、例えば上述した差し込み連結方式により自動車のしっかりとした又は不動の部分49上の定位置に適切に取り付けられている。かくして、自動車の各側にはそれぞれキャニスタ1が設けられている。刺付き突片13は、凹部又はソケット48の下に位置する。フード又はボンネット45の前部に設けられた従来型キャッチ47を解除し、次にフード又はボンネットの最も前方に位置する縁部を持ち上げることによりフード又はボンネットを通常の仕方で開放することができる。フード又はボンネットは、ピボットピン42回りに回動することになる。ヒンジアーム34の直線状部分35は、ブラケット21と共に固定された状態を保つ。というのは、これは、この状態では細長いスロット38の一端部のところの“T”字形ヘッド付きスタッド27とキャッチ29の保持アーム31の組み合わせによって保持されることになるからである。
歩行者との衝突を含む事故がもし万が一生じた場合、安全装置が展開されることになる。上述したように、各ハウジング2は、破断し、スリーブ10が拡張できるようにする。キャップ11は、上方に動き、キャップ11に設けられている刺付き突片13が上方に動いて凹部又はソケット48と嵌合し、刺付き突片の作用により、端部キャップ11はその後凹部又はソケット48から離脱状態になるのが阻止される。ハウジング2が破断すると、張力がボーデンケーブルに加えられ、この張力は、キャッチ29を、半径方向リテーナアーム31の端面が最早ヒンジアーム34の直線状部分35の端壁39に係合しない位置まで回転させるのに役立ち、かくして、ヒンジアームの直線状部分35を効果的に解除し、ヒンジアームが“T”字形ヘッド付きスタッド27により定められた軸線回りにブラケット21に対して回転できる。
スリーブ10が引き続きインフレートすると、スリーブ10は、上方に延び、かくしてフード又はボンネットの後方部分を上方に押し遣る。すると、フード又はボンネットは、フード又はボンネットの前部のところに設けられた従来型キャッチ47回りに回動する。フード又はボンネットの後側部分が上方に動くと、従来型キャッチ47と実質的に一致した軸線回りの事実上の回動運動が生じる。各ヒンジのヒンジアーム34は、ピボット軸線27回りに回動し、“T”字形ヘッド付きスタッド27は、細長いスロット38に沿って摺動する。“T”字形ヘッド付きスタッド27が細長いスロット38の他端部に到達すると、フード又はボンネットのそれ以上の上方運動が阻止されることになる。
フード又はボンネットの後側部分が持ち上がると、この後側部分は持ち上がっているとき、この後側部分は、垂直方向に持ち上がるのが拘束されないことは理解されるべきである。“T”字形ヘッド付きスタッドが細長いスロット38に沿って摺動することができるので、フード又はボンネットは、実際に事実上の回動運動を行うことができ、この回動運動は、フード又はボンネットの前部のところに設けられた従来型キャッチ47と実質的に一致した軸線回りである。典型的な従来型キャッチは、この種の運動を破損しないで許容でき、かかる運動は、自動車の下に位置するシャーシの堅固な部分がこの運動中露呈されることが無いようなものである。
次に図7及び図8を参照すると、変形例としてのヒンジ構造が示されている。
ヒンジ構造の基本的な設計は、図4〜図6のヒンジの基本的設計と極めて類似している。
最初に図7を参照すると、ヒンジ組立体が側面図で示されている。この場合も又、この種の2つのヒンジ組立体は、自動車のボンネット又はフードを自動車の主要部分に固定するために利用される。
ヒンジ組立体は、“L”字形断面の取り付けブラケット50を有している。ブラケット50はかくして、2本のボルト53,54によって自動車のボンネット52に固定された水平上側プレート51を有している。このブラケットは、プレート51の一縁部から垂下した垂下プレート55を有しており、この垂下プレートは、その一端部のところに水平方向に延びるピン又は“T”字形ヘッド付きスタッド56を有している。プレートの他端部には、凹部57が構成されており、この凹部57は、以下に説明するようにキャッチと協働する。凹部は、垂下プレート55の下側縁部に設けられた開口部を有する。
ヒンジアーム58が設けられ、このヒンジアームは、細長い形態のものである。ヒンジアームは、細長いスロット60を備えた第1の末端領域59を有し、スロットの軸線は、末端領域59の軸線と整列している。
末端領域59は、直線状領域61の一端部に隣接して設けられ、この直線状領域61は、ヒンジアームの湾曲領域62によって第2の末端領域63に連結されている。第2の末端領域63は、ピボットピン64を受け入れる孔を備えている。ピン64は、ヒンジアーム58の回動支持手段となる。ピン64は、ブラケット65に取り付けられ、このブラケットはそれ自体、自動車の主要部分66に取り付けられている。
ヒンジアーム58は、ピボットピン68によりヒンジアーム58の直線状部分61に回動自在に連結されたキャッチ部材67を支持している。プッシュピン68は、半径方向に延びる作動アーム69を備えている。キャッチ部材67は、直線状部分の一方の側に位置し、作動アーム69は、その他方の側に位置している。ボーデンケーブル71のコア70は、作動アーム69に連結され、ボーデンケーブル71のスリーブは、ヒンジアーム58に取り付けられた有孔ラグ72によって保持されている。ボーデンケーブル71に加えられた張力により、キャッチ部材67は回転する傾向がある。
また、引張ばね73の一端部が半径方向に延びるアーム69に連結されている。ばね73の他端部は、係止アーム75の一端部のところに設けられた作動ラグ74に連結されている。傾斜アーム75は、細長い形態のものであり、ピボット76によりヒンジアーム58の直線状部分61に回動自在に取り付けられている。ピボット76は、作動ラグ74を有するアーム75の端部のところに設けられている。作動ラグ74及び係止アーム75の構成は、ばね73によりラグに加えられた張力により、係止アームがピボット76回りに回転する傾向があるようなものである。係止アーム75は、これが“T”字形ヘッド付きスタッド56のヘッドと係合できるような位置に配置されている。
ヒンジがその通常の又は非展開状態にあるとき、ヒンジアーム58によって支持されたキャッチ部材67は、垂下プレート55に設けられている凹部57内に受け入れられる。凹部57の構成は、キャッチ部材が初期位置にあるとき、キャッチ部材に隣接したヒンジアームの部分がキャッチ部材の部分と凹部の対応の部分との係合により上方には動くことができず、しかもこの場合も又キャッチ部材の部分と凹部の対応の部分との係合により下方には動くことができないようなものである。かくして、ヒンジアームは、垂下プレート55と固定状態に保持され、それによりフード又はボンネット52をピボットピン64によって定められたピボット軸線回りに従来の仕方で開放することができる。
この場合も又、ヒンジ組立体がその初期状態にあるとき、“T”字形ヘッド付きスタッド56は、ヒンジアーム58の直線状部分61に隣接して位置する長円形スロット60の端部のところに位置する。“T”字形ヘッド付きスタッド56は、係止アームと作動ラグ74が合体する領域で係止アーム75に係合する。係止アーム75は、長円形スロット60と実質的に平行に延びている。
張力をボーデンケーブルのコアに加えると、ボーデンケーブルに連結されている図1〜図3に示すキャニスタの作動の結果として、キャッチ部材67は、ピボット軸線68回りに回動し、かくしてキャッチ部材を、キャッチ部材が図7に示す位置から下方に動いて凹部から離脱するような仕方で凹部57に対して位置決めし、かくして、ヒンジ組立体が図8に示す状態に向かって動くことができるようにする。これと同時に、張力がばね53に加られる。というのは、作動アーム69は、張力をばね73に加えるような方向で回動するからである。その結果、ばね力が係止アーム75に加えられ、かくしてアーム75を押圧してこれを“T”字形ヘッド付きスタッド56にしっかりと係合させる。
ヒンジ組立体に連結されているフード又はボンネット52の後側部分が上方に動くと、この場合も又、例えば図1〜図3に示すキャニスタの展開の結果として、ヒンジアーム58は、ピボットピン64により定められた軸線回りに回動し、上述した実施形態の場合と同様、“T”字形ヘッド付きスタッド56は、細長いスロット60に沿ってヒンジアーム58の末端領域59の終端部に隣接したその端部に向かって摺動する傾向がある。
“T”字形ヘッド付きスタッド56がスロット60の末端部に達すると、係止アーム75は、僅かに回転することができ、したがって係止アームのまさしく端部が“T”字形ヘッド付きスタッド56に係合し、かくして“T”字形ヘッド付きスタッド56がスロットに沿って後方に摺動するのを阻止するようになっている。かくして、係止アームは、フード又はボンネットの後側部分を完全上昇状態に係止するのに役立つ。
図1〜図3に示すようなキャニスタの展開に続き、インフレート可能なスリーブ10がデフレートすると(これは、所定時間後に生じる)、ラグ6,7はこれらの初期相対位置に弾性的に戻り、張力はボーデンケーブル71のコア70に最早加えられない。かくして、ばね73に加わる張力が減少する。この場合、下方に作用するボンネットの重量は、“T”字形ヘッド付きスタッド56により係止アーム75の端部に加えられた力が係止アームを、係止アームが細長いスロット60と全体として平行に延びるその初期位置に向かって戻すことができるのに十分であり、かくして“T”字形ヘッド付きスタッド56は、スロットに沿って摺動して初期位置に戻ることができる。かくして、フード又はボンネットは、重力の影響下で、初期下降位置に戻ることになる。
したがって、安全装置を不適当にもし万が一トリガしても又は自動車が安全装置の作動後もし万が一道路に沿って走行し続けても、延長された期間にわたり上昇状態のままではなく、これと異なり、フード又はボンネットは、自動的に下降位置に戻ることになる。かくして、ボンネットが上昇位置にある間、運転手の視界が遮られても、ボンネットは、最小時間にわたって視界を遮るに過ぎないであろう。
図9は、安全装置に設けられる別の変形例としてのヒンジ構造を示しており、これについて図9〜図11を参照して説明する。ヒンジ構造の基本設計は、図4〜図6のヒンジの設計と極めて類似しており、同一の部品は同一の参照符号で示されており、以下においては再び説明しない。図9に示すタイプの2つのヒンジは、自動車のボンネット又はフードを自動車の主要部分に固定するために利用される。
図9〜図11に示す本発明の実施形態では、回転自在なキャッチ要素29は、引っ込み可能なピン77によって置き換えられており、この引っ込み可能なピンは、ヒンジアームをブラケットに解除自在に固定するようヒンジアーム34の直線状部分35に形成されている孔78を当初貫通している。引っ込み可能なピン77は、ワイヤ79により全体を符号80で示す解除機構付きフード又はボンネット持上げ装置に連結されており、フード又はボンネット持上げ機構の作動時に、張力がワイヤ79に加えられてピン77を移動させ、それによりヒンジアーム34をブラケット20から外すようになっている。
解除機構付きフード又はボンネット持上げ機構は、図10により明確に示されている。解除機構は、中空“L”字形ハウジング83の第1の管状アーム82の端部に連結されたガス発生器81を有している。ハウジング83は、第2の管状アーム84を有し、第1のアームの基部のところで第2のアーム84と対向した箇所には小さな孔85が設けられており、この目的については以下の説明から明らかになろう。
ピストンシリンダ装置の管状シリンダ86は、一端部がハウジング83の第2のアーム84の開口端部に連結されている。シリンダ86の第2の端部は、実質的に閉鎖されているが、これには孔87が形成されている。別の孔88が、シリンダの2つの反対側の端部相互間のほぼ真ん中でシリンダ86の側壁に設けられている。
拡張可能なベロー89がシリンダ86に取り付けられている。ベロー89は、シリンダに直接取り付けられた環状ベースプレート90を有している。金属製蛇腹状折り畳み式円筒形スリーブ91の下端部は、環状ベースプレート90に固定されている。スリーブ91の頂部は、カバーディスク92によって封止されている。ベロー89は、スリーブ91の中心軸線がシリンダ86の側壁に形成された孔88と実質的に整列して孔88がスリーブ91の内部と連通するようシリンダユニットに対して位置決めされている。
引っ込み可能なピン77から見て遠くに位置したワイヤ89の端部は、第1のアーム82の基部に形成された小さな孔85を貫通することにより中空“L”字形ハウジング83内に延びている。ワイヤ79は、孔85と実質的にガス密嵌合状態にある。
ワイヤ79は、クリンプ(圧着部)95によってピストン94に連結されている。ピストン94は、ガス密滑り嵌め関係をなしてシリンダ86内に設けられている。ピストンは、シリンダ86の第1の端部、即ち、ガス発生器81に最も近く位置するシリンダの端部のところに当初位置決めされている。
或る特定の所定の条件に応答して、例えば、正面衝突に応答して、信号がガス発生器81に送られ、それにガス発生器81がガスを発生させてこれを放出する。ガスは、中空ハウジング83を通ってシリンダ86内に入り、それによりピストン94は、その初期位置から“A”付きの矢印によって示された方向に動く。ピストンが動くと、張力がワイヤ79に、それ故引っ込み可能なピン77に加えられることになる。ピストン94がシリンダ86に沿って動くと、引っ込み可能なピン77が引っ張られてヒンジアーム34の孔78から離脱することになる。かくして、ヒンジアーム34は、“T”字形ヘッド付きスタッド27によって定められた軸線回りにブラケット21に対して自由に回転することができる。スタッド27は又、スロット38に沿って動くことができる。
ピストン94がシリンダ86に沿って動くと、ピストン94の前に閉じ込められているガス又は空気がシリンダ86の第2の端壁に形成されている孔87を通って追い出されることになる。ピストン94が引き続きシリンダに沿って動くと、ピストン94は、シリンダ86の頂壁に形成されている孔88を通過することになる。この結果、ガスが孔88を通ってベロー89のスリーブ91内へ差し向けられることになる。
金属製の蛇腹折り畳み式拡張可能なスリーブ91は、上方に拡張して塑性変形する。かくして、カバーディスク92は“B”付き矢印によって示される方向に動かされ、安全装置が取り付けられている自動車のフード又はボンネットの下面に圧接する。それ故、フード又はボンネットは、図6に示すのとほぼ同じ態様で持ち上げられることになる。
フード又はボンネットの後側部分が事実上回動運動を伴って上方に押し上げられると、フード又はボンネットは、フード又はボンネットの前部のところに設けられた従来型キャッチ47回りに回動することになる。ヒンジのヒンジアーム34は、ピボット軸線42回りに回動し、“T”字形ヘッド付きスタッド27は、細長いスロット38に沿って摺動する。“T”字形ヘッド付きスタッド27が細長いスロット38の他端部に到達すると、フード又はボンネットのそれ以上の上方運動が阻止されることになる。
“T”字形ヘッド付きスタッドが細長いスロット38に沿って摺動することができるので、フード又はボンネットはこの場合も又、フード又はボンネットの前部に設けられた従来型キャッチ47と実質的に一致した軸線回りの事実上回動運動を行うことができる。
図12〜図14は、更に別のヒンジ構造を示している。
全体を符号96で示すこの別のヒンジは、全体として矩形の垂直支持プレート97を備えている。支持プレート97は、支持プレート97の下側縁部の一部に沿って形成されたフランジ付き部分98により自動車の主要部分に取り付けられるのがよい。
第1の横方向に延びるピボットピン99が、支持プレート97の下側側縁部から突き出ている。2つの別の互いに間隔を置いた状態で横方向に延びる案内ポスト100,101(以下に説明する目的のために設けられている)が、支持プレート97の上側コーナ部のところに形成されている。円形孔102(図13参照)が、支持プレート97の他方の上側コーナ部に形成されている。
第1の細長いヒンジアーム103の第1の端部が、ピボットピン99により支持プレート97に回動自在に連結されている。第1のヒンジアームの他端部から間隔を置いた箇所に、横方向に延びる案内ポスト104(以下に説明する目的のために設けられている)がある。第1のヒンジアーム103の第2の端部は、ピボット105により第2の細長いヒンジアーム106の第1の端部に回動自在に連結されている。第2のヒンジアームは、その第1の端部に隣接してピボットピン107を支持している。第2のヒンジアーム106は、第2のヒンジアームの第2の端部が図12で分かるように支持プレート97の後ろに位置するようその第2の端部の近くに形成された曲げ領域108を有している。第2のヒンジアーム106の第2の端部は、2つの互いに間隔を置いた端部を有する“T”字形ヘッド部分109として形成されている。穴110が、“T”字形部分109の第1の端部のところに形成されている。“T”字形領域の第2の端部は、ピボット付き連結部111によりフード又はボンネット112に回動自在に連結されている。
細長い案内アーム113の第1の端部が、第2のヒンジアーム106に取り付けられたピボットピン107に回動自在に連結されている。案内アーム113の第2の端部は、図13に最も明確に示されているようにピストンシリンダユニット114のハウジングの一部によってベースプレート97に回動自在に取り付けられている。
ピストンシリンダユニット114は、中空シリンダ116を構成する円筒形本体部分115を有している。ガス発生器117がガスをシリンダの一端部に供給するよう本体部分115に取り付けられている。出口ポート118が、シリンダの他端部に隣接して設けられており、この出口ポート118は、上述のベロー89に類似した拡張可能なベローまで延びる導管119に連結されている。
ピストン120が、シリンダ116内に納められている。ピストンは、ハウジング115の延長部を通ってシリンダ116から出たロッド121に連結されており、この延長部は、直径がハウジング115の本体部分の直径よりも小さな第1の部分122及び直径が第1の部分122の直径よりも小さな第2の末端部分123を有している。かくして、2つの「段部」が形成され、第1の「段部」124は、本体部分115と延長部の第1の部分112の開始部との間に形成され、第2の「段部」125は、延長部の第1の部分と延長部の第2の部分との間に形成されている。延長部の第2の部分の端部には、符号126で示すところにねじ山が設けられている。
延長部の第1の部分122は、案内アーム113の第2の端部に形成された孔の中に受け入れられている。孔は、案内アーム113が延長部の第1の部分122回りに回動し又は回転できるよう寸法決めされている。延長部の第2の部分は、取り付けプレート97の孔102を貫通している。取り付けプレート97の一部は、第2の「段部」125に当接している。ナット127が、延長部の螺設端部126に取り付けられていて、このナット127は、取り付けプレート97がナット127と第2の「段部」125との間にしっかりと捕捉されるよう取り付けプレート97にしっかりと係合している。第1の「段部」124と第2の「段部」125との間の距離は、案内アーム113が自由に回動できるよう取り付けプレート97が案内アーム113に摩擦係合しないような距離である。
ヒンジの初期状態では、図12に示すように、ピストン120に連結されているロッド121は、ハウジング115から突き出て第2のヒンジアーム106の端部のところに設けられている“T”字形ヘッド109の一端部のところに形成された穴110を貫通している。かくして、第2のヒンジアーム106は、ロッド121によって構成されたキャッチによって、ベースプレート97に対し初期位置に保持される。
ヒンジ96は、変形可能なロッド130によって構成されたエネルギ吸収装置を備えている。ロッド130の第1の端部131は、ベースプレート97にしっかりと連結されている。この場合、ロッド130は第1のヒンジアーム103に設けられた案内ポスト104の周りにループ状になり、次にベースプレート97に設けられた第1の案内プレート100の周りに戻り、次に第1の案内ポスト100と第2の案内ポスト101との間に延びている。ロッド130の真っ直ぐな部分は、ポスト100,101から遠ざかって延びている。
所定の条件に応答して、例えば正面衝突に応答して、信号がガス発生器117に送られ、ガス発生器はガスを発生させてこれを放出する。ガスは、シリンダ116の一端部に流入し、ピストン120はシリンダに沿って動く。ピストン120がシリンダに沿って動くと、ピン121が引っ込められ、かくして第2のヒンジアーム106に設けられている“T”字形ヘッド部分109の孔110から抜き出される。かくして、第2のヒンジアームが解除される。
ピストン120が引き続きシリンダ116内で動くと、ピストンは、出口ポート118を越えて移動し、するとガスが出口ポート118を通り、関連の管119を通ってベローユニット内に流入し、それによりベローユニットはインフレート状態になり、フード又はボンネットの後側部分を持ち上げる。
ピン121が孔110から抜き出されると、ヒンジアーム103,106は、これらそれぞれのピボット回りに運動することができる。かくして、ヒンジアームは図14に示す最終状態に向かって上方に動き、ヒンジアームの運動は、案内アーム113の案内作用によって案内される。
かくして、第1のピボットアーム103は、ベースプレート97に連結されたピボットピン99回りに回動することは理解されるべきである。第2のピボットアーム106は、第2のピボットアームと第1のピボットアーム103との間の回動連結部回りに回動する。フード又はボンネット112は、第2のヒンジアーム106の“T”字形ヘッド部分109に設けられた回動連結部111回りに回動する。案内アーム113は、第2のヒンジアーム106のピボットピン107回りに回動すると共にピストンシリンダユニット114のハウジング115の第1の延長部112回りに回動する。
ヒンジアーム103,106がこの運動を行っているとき、案内ポスト104は、ベースプレート97から遠ざけられ、かくして変形可能なバー130が、案内ポスト104,105,101を越えて引かれた状態になり、バーは、これに沿って引かれているときに変形する。バーは又、案内ポスト104を越えて引かれているときに変形する。かくして、エネルギが吸収される。
図15は、図13に示す実施形態と非常に類似した本発明の改造型実施形態を示している。同一の部品は、同一の参照符号で示されており、これらについては説明を繰り返さない。
図15の実施形態では、ピストン120は、第2のピストンロッド130aを備え、この第2のピストンロッドは、第1の部分122及び末端部分123を有する延長部から見て遠くに位置するピストンシリンダユニット114の円筒形本体部分115の端部のところに設けられた孔を貫通している。
ピストンシリンダユニットが図15に示すような初期状態にあるとき、第2のピストンロッド130aは、ハウジング本体115の端部をほんの僅かに越えて延びるに過ぎない。しかしながら、図示の装置の作動時、ピストン120は図15に示すように右側に向かって動き、すると第2のピストンロッド130aがハウジングの本体部分115の端部を更に越えて突き出ることは理解されるべきである。この装置を作動させてからリセットしようとする場合、露出状態の第2のピストンロッド130aを単に押してピストン120をその初期位置に戻すのがよく、そして新品のガス発生器117をピストンシリンダユニット114上の定位置に取り付けるのがよいことは理解されるべきである。
図16は、別のピストンシリンダユニットを関連のガス発生器を備えた状態で示す断面図である。図16に示すように、ピストンシリンダユニット140は、ピストン142を受け入れるシリンダ141を備え、ピストンは、シリンダ142の一端部のところに設けられたシール144を貫通したピストンロッド143を有し、ロッドは、ワイヤ又はケーブル145に連結されている。シリンダ141は、取り付けプレート146を有するハウジング内に形成され、この取り付けプレート146は、第1にピストンシリンダユニットを定位置に取り付け、第2に、上述した形式のベローをピストンシリンダユニットに連結するものであるのがよい。シリンダ141は、ベローの内部と連通できる孔147を備えている。シール144から見て遠くに位置したシリンダ141の端部は、ピストンがシリンダ内で一行程全体にわたり動くことができるようにするガス排出ダクト148を備えている。
シリンダは、ガス入口ダクト149と関連しており、このダクトの一端部は、シリンダの軸線と鋭角をなしている。ガス入口ダクトの他端部は、ガス発生器150と連通している。ガス入口ダクトは、シール144に最も近いピストンのヘッドの側でシリンダ内に開口するよう構成されている。かくして、ガス流れ導管149に沿って移動するガスは、ピストンのヘッドに当てられ、相当大きなモーメントをピストンに与え、それによりピストンをシリンダに沿って駆動する。ピストンがシリンダに沿って動くと、力がワイヤ又はケーブル145に加えられる。ピストン又はシリンダヘッドが孔147を越えるような程度までピストン又はシリンダがいったん動くと、ガスがガス発生器150からベローの中に流入する。シール144に関する要件はこの実施形態では、ガス発生器からのガス流がシリンダの軸線に実質的に垂直なラインに沿って、シリンダに流入する上述の実施形態よりも厳しさの度合いが低い。
上記説明(原文明細書)において、「〜を有する(comprise)」は、「〜を含む又はから成る(includes or consists of )」を意味し、「〜を有している(comprising)」は、「〜を含んでいる又はから成っている(including or consisting of)」を意味している。
自動車の安全装置の一部を形成するインフレート可能なスリーブを収容したキャニスタの斜視図である 図1のキャニスタの上方部分の断面図である。 安全装置が展開されている場合のキャニスタを示す図1のキャニスタの図である。 ヒンジ構造の斜視図である。 通常の状態で図1のキャニスタ及び図4のヒンジ構造を有する安全装置を装備した自動車の一部の概略側面図である。 安全装置を展開状態で示す図5に対応した図である。 変形例としてのヒンジ構造の側面図である。 ヒンジ構造を展開位置で示す図7に対応した図である。 本発明の変形実施形態の斜視図である。 図9の実施形態の一部の断面図である。 図9の実施形態の図10に示す部分の平面図である。 本発明の変形実施形態の側面図である。 図12の実施形態の一部の断面図である。 安全装置の作動後における別の状態で図12の実施形態を示す図である。 本発明の改造型の別の実施形態を示す図13に対応した図である。 本発明の別の実施形態に用いられるピストンシリンダユニットの断面図である。

Claims (23)

  1. 自動車のフード又はボンネットの後側部分を持ち上げる安全装置であって、安全装置は、フード又はボンネットの前側部分を開放できるようフード又はボンネットの後側部分を自動車の主要部分に連結する回動連結部を有し、回動連結部の一部は、ヒンジ又はボンネットに取り付けられるマウントと自動車の主要部分に取り付けられるマウントとの間に延びるヒンジに組み込まれたヒンジアーム上に形成され、ヒンジアームを一方のマウントに対する第1の状態に保持するキャッチが設けられ、安全装置は、ヘッド又はボンネットの後側部分を持ち上げる持上げ要素を更に有し、キャッチを持上げ要素の作動に応答して解除する機構が設けられ、ヒンジアームは、持上げ要素が作動されたときに、マウントに対して動いてフード又はボンネットの後側部分を持ち上げることができるようになっていることを特徴とする安全装置。
  2. キャッチは、可動要素を有し、可動要素は、持上げ要素の作動に応答して直接動くことができる請求項1記載の安全装置。
  3. 持上げ要素は、インフレート可能な要素を有し、インフレート可能な要素をインフレートさせるガスを生じさせるガス発生器が設けられ、可動要素は、ガスの発生に応答して動くことができる請求項1又は2記載の安全装置。
  4. 持上げ要素は、キャニスタを有し、キャニスタには2つのラグが設けられ、ラグは、持上げ要素の作動に応答して分離状態になるようになっており、前記可動要素は、ラグの運動の結果として動かされる請求項3記載の安全装置。
  5. ボーデンケーブルが設けられ、ボーデンケーブルは、前記2つのラグが分離状態になると、張力をボーデンケーブルに加えるよう前記2つのラグを貫通して延びるコアを有し、ボーデンケーブルの一端部は、可動要素に連結されている請求項4記載の安全装置。
  6. ボーデンケーブルの他端部は、手動により動作可能なレバーに取り付けられている請求項5記載の安全装置。
  7. 持上げ要素は、インフレート可能なスリーブを収容したキャニスタを有し、キャニスタの側壁は、前記2つのラグの間に延びる少なくとも1本の弱め線を備え、スリーブのインフレーションに応答してキャニスタが破裂してラグが互いに離れるような構成になっている請求項4乃至6の何れか1項に記載の安全装置。
  8. ピストンシリンダユニットが設けられ、ピストンシリンダユニットは、ガス発生器からのガスを受け入れてピストンを初期位置から動かすよう連結されており、可動要素は、ピストンの運動に応答して動かされる請求項3記載の安全装置。
  9. ピストンは、ワイヤ又はケーブルによって可動要素に連結されている請求項8記載の安全装置。
  10. 可動要素は、ピストンと一体に形成されている請求項8記載の安全装置。
  11. ピストンは、シリンダ内で動き、シリンダは、持上げ要素に通じたガス流路と連通した孔を有している請求項8乃至10の何れか1項に記載の安全装置。
  12. ピストンは、ピストンロッドを備え、ピストンロッドは、初期位置からのピストンの運動時、シリンダを越えて延びる請求項11記載の安全装置。
  13. ガス流れダクトが、ガス発生器からシリンダまで延びており、シリンダと連通したガス流れダクトの少なくとも一部は、シリンダの軸線に対して鋭角をなしている請求項8乃至12の何れか1項に記載の安全装置。
  14. ヒンジは、前記2つのマウント相互間に延びる単一のヒンジアームを有し、ヒンジの一方のアームは、互いに協働するスタッドとスロットによって一方のマウントに連結され、キャッチは、ヒンジアームのその端部を前記一方のマウントに対して所定の位置に保持し、ヒンジアームの他端部は、他方のマウントに回動自在に連結されている請求項1乃至13の何れか1項に記載の安全装置。
  15. スロットは、ヒンジに設けられ、スタッドは、マウントに設けられている請求項14記載の安全装置。
  16. 弾性的に付勢される係止アームが設けられ、係止アームは、スタッドがスロットの一端部に動かされると、初期位置から係止位置に動くことができ、アームは、係止位置では、スタッドをスロットのその一端部のところに保持するのに役立つ請求項14又は15記載の安全装置。
  17. 係止アームは、引張ばねによってばね押しされており、引張ばねの一部は、キャッチに連結されていて、キャッチが解除位置に動かされると、張力がばねに加えられるようになっている請求項16記載の安全装置。
  18. キャッチは、回転自在なキャッチである請求項1乃至17の何れか1項に記載の安全装置。
  19. 回転自在なキャッチは、ボーデンケーブルに連結されている請求項5に従属する請求項18に記載の安全装置。
  20. キャッチは、引っ込み可能なピンであり、ピンは当初、ヒンジアームに形成された孔に嵌まっていてヒンジアームをマウントに対して前記第1の状態に保持するようになっている請求項1乃至19の何れか1項に記載の安全装置。
  21. ヒンジは、2つの回動自在に相互連結されたアームを有し、一方のアームの一端部は、一方のマウントに回動自在に連結され、他方のアームの他端部は、他方のマウントに回動自在に連結され、他方のアームの前記他端部は又、キャッチによって前記一方のマウントに対して保持されている請求項1乃至20の何れか1項に記載の安全装置。
  22. 安全装置は、フード又はボンネットの後側部分が持ち上げられると、エネルギを吸収するエネルギ吸収要素を有している請求項1乃至21の何れか1項に記載の安全装置。
  23. エネルギ吸収要素は、変形可能なバーから成り、変形可能なバーは、一方のヒンジアームに設けられた少なくとも1つの案内ポストとマウントに設けられた少なくとも1つの案内ポストとの間に延び、ヒンジアームがマウントに対して動くと、変形可能なバーは、案内ポストを越えて引っ張られてエネルギを吸収して変形するようになっている請求項21に従属する請求項22記載の安全装置。
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