JP2005508362A - 混合触媒系を使用する直接エポキシ化方法 - Google Patents

混合触媒系を使用する直接エポキシ化方法 Download PDF

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Abstract

チタンゼオライトと担持触媒とを含む触媒混合物の存在下にオレフィンの水素および酸素との液層エポキシ化反応では、緩衝剤の存在下に実施されたときには、グリコールのような開環生産物が驚くほど少ない。このことは、一般的なパラジウム/チタンゼオライト触媒は緩衝剤の存在にほとんど影響されないので、特に驚くべきである。意外にも、緩衝剤の使用は一般にこの方法の作用能率も高める。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、水素、酸素、およびオレフィンからエポキシドを製造するため混合触媒系を使用する、液相系が緩衝剤を含む、液相エポキシ化方法に関する。混合触媒系はチタンゼオライトおよび貴金属触媒を含んでいる。意外なことに、この方法において緩衝剤の使用は、オレフィンのエポキシ化において、好ましくないグリコール及びグリコールエーテルへの開環を減少させる結果となり、一般にこの方法の作用効率を高める。
【背景技術】
【0002】
エポキシドを製造する多くの様々な方法が開発されている。一般に、エポキシドは、オレフィンを触媒の存在下で酸化剤と反応させることによって生成する。プロピレンおよびエチルベンゼンヒドロペルオキシドまたはt−ブチルヒドロペルオキシド等の有機ヒドロペルオキシド酸化剤からの酸化プロピレンの生産は、工業的に実施されている技術である。この方法は、可溶化モリブデン触媒(特許文献1参照)、または不均一系チタニア/シリカ触媒(特許文献2参照)の存在下で実施される。過酸化水素は、エポキシドを製造するのに有用な別の酸化剤である。過酸化水素とケイ酸チタンゼオライトを使用するオレフィンのエポキシ化が、特許文献3に示されている。これら2つの方法に共通する1つの欠点は、オレフィンと反応させる前に酸化剤を前もって形成しておく必要があることである。
【0003】
工業的に実施されている他の技術は、銀触媒上で酸素と反応させてエチレンオキシドにするエチレンの直接エポキシ化である。残念ながら、銀触媒は、高級オレフィンのエポキシ化にはあまり有用でないことがわかっている。それ故、最近の研究の多くは、触媒の存在下で高級オレフィンを酸素および水素と反応させる直接エポキシ化に集中している。この方法においては、酸素と水素がその場で反応して酸化剤を形成するものと考えられる。したがって、効率的な方法(および触媒)が開発されると、前もって形成した酸化剤を使用する工業的技術と比較して費用のより掛からない技術が約束される。
【0004】
多くの様々な触媒が、高級オレフィンの直接エポキシ化に使用するために提案されている。液相反応のために、触媒は一般にパラジウム/チタンゼオライト担体からなる。例えば、特許文献4は、パラジウム/結晶性チタノシリケートのような第VIII族金属を含有する触媒を使用するプロピレン、酸素、および水素の反応からのプロピレンオキシドのエポキシ化を開示している。オレフィンの気相酸化は、酸化チタンに担持された金(Au/TiO2またはAu/TiO2−SiO2、特許文献5参照)およびチタノシリケートに担持された金(特許文献6参照)上でエポキシドが製造されることを示している。
【0005】
また、オレフィンの水素および酸素でのエポキシ化のための混合触媒系も開示されている。例えば、特許文献4の実施例13にはプロピレンのエポキシ化にチタノシリケートとPd/Cの混合物を使用することが記載されている。特許文献7もまたパラジウムが一般に触媒系を形成するためにチタンゼオライトに加えられた触媒を記載しているが、加えて、パラジウムがゼオライトと混合される前に担体と一体とされることを教えている。しかしながら、開示されている担体はシリカ、アルミナ、及び活性炭素のみである。さらに、係属中の出願である米国特許出願09/624,942にはオレフィンのエポキシ化に有用な、チタンゼオライトと金を含む担持触媒を含む混合触媒系が開示されている。
【0006】
これらの触媒を使用する液相エポキシ化反応の1つの欠点は、それらが標準的な反応条件下で開環させて、グリコールまたはグリコールエーテル等の望ましくない開環生成物を形成する傾向があることである。これらの望ましくない副生物の形成は、水を溶媒として用いた時に特に起きやすい。
【特許文献1】
米国特許第3,351,635号
【特許文献2】
米国特許第4,376,342号
【特許文献3】
米国特許第4,833,260号
【特許文献4】
特開平4−352771号
【特許文献5】
米国特許第5,623,090号
【特許文献6】
WO98/00413
【特許文献7】
米国特許第6,008,388号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
要約すると、オレフィンを直接エポキシ化するための新規な方法が必要とされる。特に価値ある方法は、エポキシドをグリコールやグリコールエーテルへ開環する可能性を減少させる一方、エポキシドに対する良好な生産性と選択性をもたらすものであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、溶媒中触媒混合物の存在下で、オレフィン、酸素、および水素を反応させることを含むオレフィンのエポキシ化方法であって、該溶媒が緩衝剤を含むことを特徴とする。触媒混合物はチタンゼオライトと貴金属触媒を含む。この方法が、意外にも、緩衝剤を用いない方法に比べ望ましくないグリコール副生物の産生が極めて少ないことが見出された。意外にも、緩衝剤を用いることも一般に本方法の作用効率を高める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の方法では、チタンゼオライトおよび貴金属含有担持触媒を含む触媒混合物を使用する。適当なチタンゼオライトは、骨格中にチタン原子が置換されている多孔質モレキュラーシーブ構造を有するような結晶性物質である。使用するチタンゼオライトの選択は、エポキシ化するオレフィンの大きさと形状を含む多数の要因に依存する。例えば、オレフィンが、エチレン、プロピレン、または1−ブテン等の低級脂肪族オレフィンである場合は、細孔の比較的小さいチタンゼオライト、例えば、チタンシリカライトを使用するのが好ましい。オレフィンがプロピレンである場合は、TS−1チタンシリカライトの使用が断然有利である。シクロヘキセン等の嵩高いオレフィンに対しては、ゼオライトベータと同形の構造を有するチタンゼオライト等の大きい細孔のチタンゼオライトが好ましい場合がある。
【0010】
チタンゼオライトは、チタン原子がモレキュラーシーブの格子中のケイ素原子の一部と置き換わっているゼオライト様物質の類を含む。そのような物質は、当技術分野ではよく知られている。
【0011】
特に好ましいチタンゼオライトとしては、通常チタンシリカライトと呼ばれるモレキュラーシーブの類、特に、「TS−1」(ZSM−5アルミノシリケートゼオライトと類似のMFI立体配置を有する)、「TS−2」(ZSM−11アルミノシリケートゼオライトと類似のMEL立体配置を有する)、および「TS−3」(ベルギー特許第1,001,038号に記載されている)を含む。ゼオライトベータ、モルデナイト、ZSM−48、ZSM−12、およびMCM−41と同形の骨格構造を有するチタン含有モレキュラーシーブもまた使用するのに適している。チタンゼオライトは、少量のホウ素、鉄、アルミニウム、ナトリウム、カリウム、銅などが存在してもよいが、チタン、シリコン、および酸素以外の元素が含有されないことが望ましい。
【0012】
好ましいチタンゼオライトは、一般に、次の実験式xTiO2(1−x)SiO2(ただし、xは、0.0001〜0.5000である)に対応する組成を有する。より好ましくは、xの値は、0.01〜0.125である。ゼオライトの格子骨格中のSi:Tiのモル比は、9.5:1〜99:1(最も好ましくは、9.5:1〜60:1)が有利である。比較的チタンの多いゼオライトを使用することも望ましい。
【0013】
本発明の方法で使用される触媒混合物はまた、貴金属触媒も含有する。任意の貴金属触媒(すなわち、金、銀、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム金属触媒)を単独もしくは組み合わせて利用することができるが、パラジウムおよび金が特に好ましい。好適な貴金属触媒は、大きな表面積を有する貴金属、貴金属合金および担持貴金属触媒を含む。適切な貴金属触媒の例は、大きな表面積を有するパラジウムおよびパラジウム合金を含む。しかし、特に好ましい貴金属触媒は貴金属と担体を含む担持貴金属触媒である。
【0014】
担持貴金属触媒のために、担体は多孔質物質であることが好ましい。担体は技術上周知である。用いられる担体の種類については特段の制限はない。例えば、担体は無機酸化物、無機塩化物、炭素、および有機ポリマー樹脂であってよい。好ましい無機酸化物は周期律第2、3、4、5、6、13、あるいは14の元素の酸化物を含む。特に好ましい無機酸化物担体はシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化モリブデン、酸化タングステン、非晶質チタニア−シリカ、非晶質ジルコニア−シリカ、非晶質ニオビア−シリカ等である。好ましい有機ポリマー樹脂はポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、架橋ポリエチレンイミン、およびポリベンゾイミダゾールである。適切な担体はポリエチレンイミン−シリカのような、無機酸化物担体にグラフトした有機ポリマー樹脂もある。好ましい担体は炭素も含む。特に好ましい担体は炭素、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジルコニア、およびニオビアである。
【0015】
担体は好ましくは約10〜約700m2/g、より好ましくは約50〜約500m2/g、最も好ましくは約100〜約400m2/g範囲の表面積を有する。担体の細孔容積は好ましくは約0.1〜約4.0ml/g、より好ましくは約0.5〜約3.5ml/g、最も好ましくは約0.8〜3.0ml/gの範囲である。担体の平均粒径は好ましくは約0.1〜約500μm、より好ましくは約1〜約200μm、最も好ましくは約10〜約100μmである。平均細孔径は一般に約10〜約1000Åであり、好ましくは約20〜約500Å、最も好ましくは約50〜350Åの範囲である。
【0016】
担持貴金属触媒は貴金属も含有する。任意の貴金属(すなわち、金、銀、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム)を単独もしくは組み合わせて利用することができるが、パラジウムおよび金が特に好ましい。一般に、担持触媒中に存在する貴金属の量は、0.01〜20質量パーセント、好ましくは、0.1〜5質量パーセントの範囲である。貴金属を触媒中に組み込む仕方は特に重要であるとは考えられない。例えば、貴金属(例えば、Pdテトラアミンブロミド)は、含浸、吸着、イオン交換、沈殿化等により、担体に担持される。
【0017】
担持触媒の貴金属源として使用する貴金属化合物または錯体の選択に関しては特別の制限はない。例えば、適切な化合物は、貴金属の、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物(例えば、塩化物、臭化物)、カルボン酸塩(例えば、酢酸塩)、およびアミン錯体である。
【0018】
同様に、貴金属の酸化状態は重要とは見なされない。例えばパラジウムの場合、パラジウムは、0〜+4のいずれかの酸化状態もしくは上記酸化状態の任意の組合せであってよい。望ましい酸化状態または酸化状態の組合せを実現するには、担持触媒中に導入した後の貴金属化合物を完全にまたは部分的に前還元すればよい。しかしながら、何らの前還元なしでも、十分な触媒性能を得ることが可能である。
【0019】
担持触媒を製造した後、担持触媒は、付加的に、窒素、ヘリウム、真空、水素、酸素、空気等のガス中で熱処理をしてもよい。熱処理温度は一般に約50〜約550℃である。
【0020】
チタンゼオライトおよび貴金属触媒は粉末の混合状態であるいはペレットの混合状態でエポキシ化方法に使用してよい。さらに、チタンゼオライトおよび貴金属触媒はエポキシ化に使用する前に一緒にペッレト化あるいは押出されてもよい。もし一緒にペッレト化されたり押出されたりするときには、触媒混合物はさらにバインダなどを含んでもよく、エポキシ化に使用する前に、任意の望ましい形状に成型、噴霧乾燥、造形または押出しすることができる。チタンゼオライト:貴金属触媒の質量比は特に限定されない。しかし、チタンゼオライト:貴金属触媒比0.01−100(チタンゼオライトのグラム数/グラム貴金属触媒)が好ましい。
【0021】
本発明の方法は、オレフィン、酸素、および水素を溶媒中触媒混合物の存在下で接触させることである。適当なオレフィンは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合、および一般に2〜60個の炭素原子を有する任意のオレフィンを含む。好ましくは、オレフィンは、2〜30個の炭素原子を有する非環式アルケンであり、本発明の方法は、C2〜C6のオレフィンのエポキシ化に特に適する。例えばジエンまたはトリエンにおけるように複数の二重結合が存在していてもよい。オレフィンは、炭化水素(すなわち、炭素原子および水素原子のみからなる)でもよく、あるいは、ハライド基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エーテル基、カルボニル基、シアノ基、もしくはニトロ基などの官能基を含んでいてもよい。本発明の方法は、プロピレンをプロピレンオキシドに転化するのに特に有用である。
【0022】
本発明の方法は溶媒を用いることも必要である。適切な溶媒は反応条件下で液体である化学物質を含み、それだけに限らないが、アルコールのような含酸素炭化水素、トルエンおよびヘキサンのような芳香族および脂肪族炭化水素、メチレンクロリドおよびクロロベンゼンのような塩素化芳香族および脂肪族炭化水素、および水である。適切な含酸素溶媒は水およびアルコール、エーテル、エステル、ケトン、等の含酸素炭化水素である。好ましい含酸素溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノール、およびt−ブタノール、あるいはこれらの混合物などの低級脂肪族C1〜C4アルコール、および水である。フッ素化アルコールは使用できる。好ましい溶媒は水である。例として挙げたアルコール類の水との混合物を使用することもできる。
【0023】
本発明の方法は緩衝剤の使用も必要とする。緩衝剤は一般に溶媒に加えられて緩衝液を形成する。緩衝液はエポキシ化の間にグリコールが形成されるのを防止するために反応に使用される。緩衝剤は技術上周知である。
【0024】
本発明において用いうる緩衝剤は、その混合物中での性質と割合によって溶液のpHが3〜10、好ましくは4〜9、より好ましくは5〜8となるようなオキシ酸の適切な塩を含む。オキシ酸の適切な塩はアニオンとカチオンを含む。塩のアニオン成分は燐酸塩、炭酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、ホウ酸塩、フタール酸塩、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩等のアニオンである。塩のカチオン成分はアンモニウム、アルキルアンモニウム(例えば、テトラアルキルアンモニウム)、アルカリ金属、アルカリ土類金属等のカチオンである。カチオンの例はNH4カチオン、NBu4カチオン、Liカチオン、Naカチオン、Kカチオン、Csカチオン、Mgカチオン、およびCaカチオンである。より好ましい緩衝剤はアルカリ金属燐酸緩衝剤である。緩衝剤は好ましくは複数の適当な塩の組み合わせを含む。一般に、溶媒中の緩衝剤の濃度は約0.0001M〜約1M、好ましくは約0.001M〜約0.1M、最も好ましくは約0.005M〜約0.05Mである。
【0025】
酸素および水素も本発明の方法のために要求される。酸素および水素のソースは如何なるものでもよいが、分子状酸素および分子状水素が好ましい。水素対酸素のモル比は、通常は、H2:O2=1:100〜5:1の範囲と変えることが可能であり、1:5〜2:1が特に有利である。酸素対オレフィンのモル比は、通常は、1:1〜1:20であり、好ましくは、1:1.5〜1:10である。比較的高い酸素対オレフィンのモル比(例えば、1:1〜1:3)が、ある種のオレフィンには有利である。
【0026】
オレフィン、酸素および水素に加えて、好ましくは不活性キャリヤガスが本方法で使用されてもよい。キャリヤガスとしては、任意の所望される不活性ガスを使用することができる。不活性ガスキャリヤとしては、窒素および二酸化炭素に加えて、ヘリウム、ネオン、およびアルゴン等の希ガスが適する。1〜8個、特に1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する飽和炭化水素、例えば、メタン、エタン、プロパン、およびn−ブタンもまた適当である。窒素および飽和C1〜C4の炭化水素が、好ましい不活性キャリヤガスである。列挙した不活性キャリヤガスの混合物もまた使用することが可能である。オレフィン対キャリヤガスのモル比は、通常、100:1〜1:10、特に20:1〜1:10の範囲である。
【0027】
特に、本発明によるプロピレンのエポキシ化においては、プロパンは、適切な過剰のキャリヤガスの存在下で、プロピレン、プロパン、水素、および酸素の混合物の爆発限界が安全に避けられ、それによって、爆発混合物が反応器内または供給配管および取り出し配管中に形成できないように供給することが可能である。
【0028】
使用される触媒の量は、チタンゼオライト中に含まれるチタンと単位時間当たり供給されるオレフィンのモル比に基づいて決定することができる。一般に、十分量の触媒は、時間あたりチタン/オレフィンモル供給比0.0001〜0.1を与えることである。
【0029】
本発明の液相方法にとって、触媒は懸濁あるいは固定床の形態であることが好ましい。本方法は連続流モード、半バッチモードまたはバッチモードの操作を用いて実施できる。圧力1〜100バール(1バール=100000Pa)で実行することが有利である。本発明によるエポキシ化は、所望のオレフィンエポキシ化を達成するのに有効な温度、好ましくは、0〜250℃、より好ましくは、20〜100℃の範囲で実施される。
【実施例】
【0030】
以下の実施例は、単に本発明を説明するものである。当業者であれば、本発明の精神および請求項の範囲内にある多くの変形を認めるであろう。
【0031】
実施例1:緩衝液の調製
燐酸セシウム緩衝液:
水酸化セシウム(22.12g)をプラスチックビーカー中で脱イオン水(17.25g)に溶解する。別の容器にて、85%燐酸(5.85g)を400gの脱イオン水に冷却しながら加える。25gの水酸化セシウム溶液を燐酸溶液に注意しながら加える。加えた後、燐酸セシウム緩衝液が500ml容積になるのに十分な量の脱イオン水を加える。溶液のpHは6.9であると測定される。次いで220gの上記溶液(pH=6.9)を85%燐酸(1.01g)で処理し、pH=6.02である燐酸セシウム緩衝液を得る。
【0032】
ナトリウム燐酸緩衝液の調製:
燐酸二水素ナトリウム(6.0g)を500gの脱イオン水に溶解する。水酸化ナトリウム(1.2g)をプラスチックビーカー中で300mlの脱イオン水に溶かす。232gの水酸化ナトリウム溶液を400gの燐酸二水素ナトリウム溶液に加えることによってpH=7の緩衝液を得る。混合溶液のpHは7.02である。11.2gの水酸化ナトリウム溶液を100gの燐酸二水素ナトリウム溶液に加えることによってpH=6の緩衝液を得る。混合溶液のpHは6.0である。
【0033】
燐酸カリウム緩衝液の調製:
燐酸二水素カリウム(6.8g)を500gの脱イオン水に溶解する。水酸化カリウム(1.68g)をプラスチックビーカー中で300mlの脱イオン水に溶かす。pH=7の緩衝液が、232gの水酸化カリウム溶液を400gのカリウム燐酸二水素溶液に加えることによって得られる。混合溶液のpHは6.97である。pH=6の緩衝液が11.2gの水酸化カリウム溶液を100gの燐酸二水素カリウム溶液に加えて得られる。混合溶液のpHは6.03である。
【0034】
燐酸リチウム緩衝液の調製:
水酸化リチウム(5.0g)をプラスチックビーカー中で36gの脱イオン水に溶解する。別の容器にて、85%燐酸(6.0g)を400gの脱イオン水に冷却しながら加える。31gの水酸化リチウム溶液を注意ながら燐酸溶液に加える。加えた後、燐酸リチウム緩衝液に500mlの容積になる量の脱イオン水を加える。pHは7.12であると評価される。
【0035】
酢酸マグネシウム緩衝液の調製:
酢酸マグネシウム・四水塩(4.28g)を200gの脱イオン水に加える。得られる溶液のpHは8.02である。
【0036】
実施例2:触媒の調製
触媒2A:Pd/Nb25の調製
ガラスビーカー中、Pd(NH34Br2(0.64g)を40gの脱イオン水に溶かす。別のビーカーに、酸化ニオブ粉末(20g、Reference Matals社製)を90gの脱イオン水にスラリー化する。パラジウム塩溶液を酸化ニオブスラリーに撹拌しながら10分間かけて加える。得られるスラリーを23℃で2時間撹拌し、次いで固体を遠心分離して分離する。固体は80gの水への懸濁と遠心により4回洗浄する。その後固体を真空炉(1torr(=133.3Pa))中50℃で4時間乾燥し、14.6gの触媒1を得る。元素分析はパラジウム=1.01質量%、臭素=1.6質量%、窒素=0.22質量%およびニオブ=68質量%であった。
【0037】
触媒2B:Pd/Cの調製
500ml丸底フラスコ中に、Acticarbone 2LS活性炭(16g、Elf Atochem社製)を脱イオン水(50g)とメタノール(150ml)にスラリー化する。次いでアセトン(80ml)中の酢酸パラジウム(0.36g)を炭素スラリーへ20分かけて加える。得られるスラリーを50℃で1時間撹拌する。約半分の溶媒をロータリーエバポレータで除去し、その後スラリーをろ過して固体を洗浄し(脱イオン水100ml分で3回)、空気乾燥し、次いで真空炉(1torr)中50℃で4時間乾燥する。元素分析は0.93質量%パラジウムを示す。
【0038】
触媒2C:Pd/スルホン化Cの調製
Acticarbone 2LS活性炭をEP0978316A1実施例1および2に報告された手順に従って予備処理およびスルホン化する。1リットル三口フラスコ中にて、濃塩酸(90g、37質量%HCl)を脱イオン水(520g)にゆっくりと加える。次にActicarbone 2LS活性炭(26g、Elf Atochem社製)をこの溶液に加え、スラリーを撹拌しながら80℃で2.5時間加熱する。23℃に冷却した後、固体をろ過し、洗浄し(脱イオン水100ml分で5回)、それから120℃で2時間炉乾燥する。
【0039】
乾燥固体を250ml三口丸底フラスコに移す。次いで濃硫酸(80ml)を5分かけて加える。濃厚スラリーを140℃で4時間加熱し、冷却して、500gの脱イオン水の入ったビーカーに移す。固体をろ過により単離し、洗浄し(脱イオン水250ml分で8回)、空気乾燥する。
【0040】
この固体を500ml三口丸底フラスコに移し、140gの脱イオン水にスラリー化する。次いで過酸化水素(24g、30質量%H22)をスラリーに加え、さらに70℃で2時間加熱する。23℃に冷却した後、固体をろ過し、洗浄し(150mlの脱イオン水で)、次いで120℃で2時間炉乾燥して、22gのスルホン化炭素を得る。スラリーを23℃に冷却し、ろ過し、固体を150mlの脱イオン水で洗浄する。固体を120℃で2時間炉乾燥して、22gのスルホン化炭素を得た。元素分析は80質量%の炭素、0.5質量%の硫黄、0.39質量%の塩素、0.2質量%のケイ素、および0.2質量%の窒素を示した。
【0041】
250ml丸底フラスコ中に、スルホン化炭素(6g、上記より)を脱イオン水(10g)とメタノール(80ml)中にスラリー化する。次いでアセトン(30ml)中の酢酸パラジウム(0.14g)を炭素スラリーに5分かけて加える。得られるスラリーを23℃で30分撹拌し、その後50℃で1時間加熱する。溶媒の約半量をロータリーエバポレータで除去し、次いでスラリーをろ過し、固体を洗浄し(脱イオン水50ml分で2回)、空気乾燥し、最後に110℃で2時間乾燥する。元素分析は0.89質量%パラジウムおよび0.6質量%硫黄を示す。
【0042】
触媒2D:ズード−ケミー(Sud−Chemie)社から入手可能な市販の1.3質量%Pd/アルミノケイ酸ナトリウムである。
【0043】
触媒2E:ストレム ケミカル(Strem Chemical)社から入手可能な市販の1質量%Pd/ポリエチレンイミン−シリカである。
【0044】
実施例3:緩衝剤の添加有無でのTS−1および担持パラジウム触媒を用いるエポキシ化反応
既知文献の手順に従ってTS−1を作製することができる。例えば、米国特許第4,410,501号、DiRenzo等、Microporous Materials(1997)、Vol.10、283、またはEdler等、J.Chem.Soc.,Chem.Comm.(1995)、155を参照されたい。TS−1を使用する前には550℃で4時間焼成する。
【0045】
300ccのステンレススチール製の反応器に担持パラジウム触媒(0.2g)、TS−1(0.5g、チタン量=1.6質量%)、脱イオン水(〜120g)、および13gの緩衝液(使用する時)を入れる。次に反応器に4%水素、4%酸素、5%プロピレン、0.5%メタンおよび残部窒素からなる供給ガスを200psig(1psi=6895Pa)になるまで入れる。反応器中の圧力を、反応器に1480cc/分(23℃、1気圧で測定して)で連続的に供給ガスを通しながら、背圧調整器により200psigに保つ。操作中の反応器中の溶媒量を一定に保つために、酸素、窒素およびプロピレンの供給ガスを、反応器の前に設けられ、1.5リットルの水を入れている2リットル容のステンレススチール容器(飽和器)に通す。反応器を1600rpmで撹拌する。反応混合物を60℃に加熱し(45℃で行われるラン3Kおよび3Lを除く)、ガス状流出物をオンラインGCで毎時間ごとに分析し、18時間の操作後に液体をオフラインGCで分析する。
【0046】
触媒2A〜2Eで緩衝剤の添加の有無でのランを比較して、結果を表1に示す。
【0047】
実施例4:Au/TiO2触媒の調製
触媒4Aおよび4B:塩素化金酸(0.25g、Alfa Aesar社製)を400mlの脱イオン水に溶かし、溶液を70℃に加熱する。次いで溶液のpHを5%水酸化ナトリウムの添加でpH7.5に調整する。チタニア(10g、Degussa P25)を溶液に加え、混合物を室温に冷却する前に1時間撹拌する。次いで混合物をろ過し、固体を回収し、1リットルの脱イオン水中で10分間撹拌して洗浄し、次いで混合物をろ過する。次いで回収された固体を同じ仕方でさらに3回洗浄・ろ過する。次いで回収された固体を真空下に室温で12時間乾燥し、空気中120℃に加熱し、2時間保持し、最後に400℃に加熱し、4時間保持する。
【0048】
触媒4Cは0.75gの塩素化金酸を用いる他は、上記と同様にして製造される。
【0049】
実施例5:TS−1とAu/TiO2の混合触媒を緩衝剤と共に使用するプロピレンのエポキシ化
TS−1(1.5g)と実施例4での触媒(1.0g)を含む混合触媒を、緩衝液(0.01モルMH2PO4+M2HPO4、M=2/1 K/Na)を含む100mlの水にスラリー化し、300mlの石英反応器と150mlの飽和器からなる反応系へ加える。次いでスラリーを60℃に加熱し、1000rpmで撹拌する。プロピレン、酸素、水素および残部窒素からなる気体供給物を、表2に示した全流量(cc/分)と反応器圧力(psig)で系に加える。ガス相および液相の両方の試料を採集し、GCにより分析する。
【0050】
実施例5A〜Cのエポキシ化ランの反応条件を表2に示す。実施例5Aは触媒4Aを使用し、実施例5Bは触媒4Bを使用し、実施例5Cは触媒4Cを使用する。
【0051】
比較例6:緩衝剤なしの混合触媒を用いるプロピレンのエポキシ化
水が緩衝剤を含まない他は、触媒4BとTS−1を使用する実施例5と同様にエポキシ化を実施する。反応条件を表2に示す。
【0052】
金担持触媒とTS−1を用いるエポキシ化の結果(表3参照)は、種々の混合触媒系と共に緩衝剤を使用することがH2とO2でのプロピレンのエポキシ化でPOへの高い生産性をもたらすことを示す。また、緩衝剤の使用が、PO:RO(RO:開環生産物)の増加に示されるように、好ましくない開環副生物の量の顕著な減少をもたらす。
【0053】
比較例7:緩衝剤の有無でのPd/TS−1を用いるプロピレンのエポキシ化
Pd/TS−1触媒を次のようにして作る。ガラスビーカー中で、PdBr2(0.38g)を30%アンモニア水(15g)に溶かす。別のビーカーに、TS−1(30g、チタン量=2.1質量%)を100gの脱イオン水にスラリー化する。次いで臭素化パラジウムアミン溶液をTS−1スラリーに10分間で加える。得られたスラリーを23℃で4時間撹拌する。このPd/TS−1の10gを石英管に詰め、環状炉内に置く。固体を窒素気流(100cc/分)下に100℃で4時間加熱する。元素分析は0.4質量%Pd、0.18質量%窒素、および0.57質量%Brである。
【0054】
実施例3のTS−1とパラジウム担持触媒の代わりに上記Pd/TS−1触媒を用い、反応温度が45℃であり、圧力が100psigであり、運転時間が20時間であり、1.0gのPd/TS−1を用いる他は実施例3と同様方法にしたがってエポキシ化を実施した。緩衝剤(燐酸カリウム、pH=6)の有無によるランを実施した。結果については表4を参照せよ。
【0055】
【表1】
Figure 2005508362
【0056】
【表2】
Figure 2005508362
【0057】
【表3】
Figure 2005508362
【0058】
【表4】
Figure 2005508362

Claims (20)

  1. 溶媒中でオレフィン、水素および酸素を触媒混合物の存在下に反応させることを含むエポキシドの製造方法であって、溶媒が緩衝剤を含み、触媒混合物がチタンゼオライトおよび貴金属と触媒を含むことを特徴とするエポキシドの製造方法。
  2. チタンゼオライトがチタンシリカライトである請求項1に記載の方法。
  3. チタンゼオライトがTS−1である請求項2に記載の方法。
  4. 貴金属触媒が貴金属および担体を含む貴金属担持触媒である請求項1に記載の方法。
  5. 貴金属がパラジウムおよび金からなる群より選ばれる請求項4に記載の方法。
  6. 担持触媒が0.01〜10質量%の貴金属を含有する請求項4に記載の方法。
  7. 担体が炭素、チタニア、ジルコニア、酸化ニオブ、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、酸化タンタル、酸化モリブデン、酸化タングステン、チタニア−シリカ、ジルコニア−シリカ、ニオビア−シリカおよびそれらの混合物である請求項4に記載の方法。
  8. 溶媒が酸素含有溶媒である請求項1に記載の方法。
  9. 酸素含有溶媒がアルコール、エーテル、エステル、ケトン、水およびそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項8に記載の方法。
  10. オレフィンがC2〜C6のオレフィンである請求項1に記載の方法。
  11. オレフィンがプロピレンである請求項10に記載の方法。
  12. 緩衝剤がアニオンとカチオンを含み、該アニオンがホスフェート、カーボネート、アセテート、シトレート、ボレート、フタレート、シリケートおよびアルミノシリケートからなる群より選択され、該カチオンがアンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群より選択される請求項1に記載の方法。
  13. アニオンがホスフェートである請求項12に記載の方法。
  14. 水中でプロピレン、水素および酸素を触媒混合物の存在下に反応させることを含む製造方法であって、水が緩衝剤を含み、触媒混合物がチタンシリカライトおよびパラジウムと担体を含む担持触媒を含むことを特徴とする方法。
  15. チタンシリカライトがTS−1である請求項14に記載の方法。
  16. 担持触媒が0.01〜10質量%のパラジウムを含有する請求項14に記載の方法。
  17. 担体が炭素、チタニア、ジルコニア、酸化ニオブ、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、酸化タンタル、酸化モリブデン、酸化タングステン、チタニア−シリカ、ジルコニア−シリカ、ニオビア−シリカおよびそれらの混合物である請求項14に記載の方法。
  18. 緩衝剤がアニオンとカチオンを含み、該アニオンがホスフェート、カーボネート、アセテート、シトレート、ボレート、フタレート、シリケートおよびアルミノシリケートからなる群より選択され、該カチオンがアンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属からなる群より選択される請求項14に記載の方法。
  19. 緩衝剤が燐酸セシウムである請求項18に記載の方法。
  20. さらにヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素、二酸化炭素およびC1-8の飽和炭化水素からなる群より選ばれるキャリヤガスを含む請求項14に記載の方法。
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