JP2009256301A - プロピレンオキサイドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロピレンオキシドの生産性を改善する方法を提供すること。
【解決手段】チタノシリケート触媒と、パラジウムを担体上に担持させた触媒の存在下、アセトニトリルあるいはアセトニトリルと水の混合溶媒中、水素と酸素とプロピレンを反応させてプロピレンオキシドを製造する方法であって、液状のプロピレンを反応に供することを特徴とするプロピレンオキサイドの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、アセトニトリルあるいはアセトニトリルと水の混合溶媒中、プロピレンと水素と酸素をチタノシリケート触媒とパラジウムを担体上に担持させた触媒存在下で反応させてプロピレンオキシドを製造する方法において、プロピレンを液で供給する製造方法に関するものである。
アセトニトリルと水の混合溶媒中で、貴金属触媒及びチタノシリケート触媒の存在下、水素と酸素とプロピレンガスを反応させプロピレンオキシドを製造する非特許文献1に記載の方法が知られている。
平成14年度次世代化学プロセス技術開発・ノンハロゲン化学プロセス技術開発成果報告書161頁、175頁
しかし、非特許文献1に記載の方法は、プロピレンオキシドの生産性は、必ずしも工業的に優れた方法とはいえなかった。
本発明は、チタノシリケート触媒と、パラジウムを担体上に担持させた触媒の存在下、アセトニトリルあるいはアセトニトリルと水の混合溶媒中、水素と酸素とプロピレンを反応させてプロピレンオキシドを製造する方法であって、液状のプロピレンを反応に供することを特徴とするプロピレンオキサイドの製造方法を提供するものである。
本発明の方法により、プロピレンオキシドの製造を良好な生産性で実施することができる。
本発明の反応において使用されるプロピレンは、例えば、熱分解、重質油接触分解、あるいはメタノール接触改質により製造されものが使用される。当該プロピレンは、精製プロピレン、特に精製工程を経ない粗プロピレンのどちらでもよい。プロピレンとしては、通常、90体積パーセント以上、好ましくは、95体積パーセント以上のプロピレンが使用される。かかるプロピレンとしては、プロピレン以外に、例えば、プロパン、シクロプロパン、メチルアセチレン、プロパジエン、ブタジエン、ブタン類、ブテン類、エチレン、エタン、メタン、水素等を含むものが例示される。
本発明の反応は、液状のプロピレンを反応に供して実施される。反応器に入る前にアセトニトリルもしくはアセトニトリルと水との混合溶媒と事前混合し溶解させて反応に供すか、あるいは溶媒とは別に、プロピレン単独で液体として反応器に供給する等の方法が好ましい。反応に供されるプロピレンは、窒素ガス、水素ガス等のガス成分を含でいてもよい。
本発明の反応においては、アセトニトリルもしくはアセトニトリルと水との混合溶媒が使用され、水とアセトニトリルの重量比は、通常、0:100〜50:50の範囲であり、好ましくは21:79〜40:60の範囲である。
プロピレン供給量に対する水とアセトニトリルの混合液の供給量は、通常、0.02〜70重量倍、好ましくは、0.2〜20重量倍、より好ましくは、1〜10重量倍の範囲である。
アセトニトリルは、アクリロニトリルの製造工程で副生する粗アセトニトリルでもよいし、精製アセトニトリルでもかまわない。通常、純度95パーセント以上、好ましくは99パーセント以上、より好ましくは、99.9パーセント以上の精製アセトニトリルが使用される。粗アセトニトリルとしては、典型的には、アセトニトリル以外に、例えば、水、アセトン、アクリロニトリル、オキサゾール、アリルアルコール、プロピオニトリル、青酸、アンモニア、微量の、銅、鉄等を含むものが例示される。
分子状酸素は、深冷分離により精製された酸素、PSA(圧力スイング吸着法)により精製された酸素、空気を使用できる。酸素の供給量は、通常、供給プロピレンに対して、0.005から10モル倍、好ましくは、0.05〜5モル倍の範囲である。
水素は、その製造法は特に限定されないが、例えば、炭化水素類の水蒸気改質で製造されたものが使用される。通常、純度が80体積パーセント以上、好ましくは、90体積パーセント以上のものが使用される。供給量は、供給プロピレンに対して、通常、0.05から10モル倍、好ましくは、0.05〜5モル倍の範囲である。
通常、安全防災面より、水素、プロピレンの爆発範囲を外した組成とすることが好ましく、そのために希釈ガスを同伴して反応することが好ましい。希釈ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、メタン、エタン、プロパン、二酸化炭素等であるが、好ましくは、窒素、プロパンであり、より好ましくは窒素である。供給量は、水素濃度で爆発範囲を外す場合は、通常、供給ガス中の水素濃度が3.9体積パーセント以下であり、その際、酸素は、プロピレンの限界酸素濃度以下であればよく、通常、11.5体積パーセント以下、好ましくは9体積パーセント以下であり、そのような組成となるように希釈ガスでバランスされる。酸素濃度で爆発範囲を外す場合は、供給ガス中の酸素濃度が、通常、4.9体積パーセント以下、好ましくは、4体積パーセント以下であり、その際、水素濃度、プロピレン濃度は特に制限されないが、通常、水素、プロピレンとも10体積パーセント以下であり、そのような組成となるように希釈ガスでバランスされる。
反応器出口ガス中の水素に対する酸素の体積比(酸素/水素)は、上限を3.5までにすることが好ましい。3.5までとすることによりプロパンの副生が抑制できる。下限は特に限定されないが、通常、0.01以上、好ましくは、0.1以上である。かかる反応器出口ガス中の水素と酸素の体積比の設定は、例えば、反応器入口および出口ガス中の水素と酸素の体積比を計測して、それに対応して反応器入口の水素と酸素の体積比を制御して実施される。
チタノシリケート触媒としては、多孔性シリケートのSiの一部がTiに置換されたものであれば特に限定されず、結晶性チタノシリケート、層状チタノシリケート、メソポーラスチタノシリケートが挙げられる。結晶性チタノシリケートとしては、例えばIZA(国際ゼオライト学会)の構造コードで、MEL構造を有するTS-2、MTW構造を有するTi-ZSM-12(Zeolites 15, 236-242 (1995)に記載されたもの)、BEA構造を有するTi-Beta(Journal of Catalysis 199, 41-47 (2001)に記載)MWW構造を有するTi-MWW(Chemistry. Letters. 774-775 (2000)に記載)、DON構造を有するTi-UTD-1(Zeolites 15, 519-525 (1995)に記載)、MFI構造を有するTS-1(Journal of Catalysis, 130, (1991), 1-8に記載)等が挙げられる。層状チタノシリケートとしては、Ti-MWW前駆体(特開2003−327425に記載)や、Ti-YNU(Angewante Chemie International Edition 43, 236-240 (2004)に記載)が挙げられる。メソポーラスチタノシリケートとしては、Ti-MCM-41(Microporous Material 10, 259-271 (1997)に記載)、Ti-MCM-48(Chemical Comunications 145-146 (1996)に記載)、Ti-SBA-15(Chemistry of Materials 14, 1657-1664 (2002)に記載)、Ti-MMM-1(Microporous and Mesoporou Materials 52, 11-18 (2002)に記載)等が挙げられる。好ましくは、酸素12員環以上の細孔を有する結晶性チタノシリケートあるいは層状チタノシリケートが好ましい。酸素12員環以上の細孔を有する結晶性チタノシリケートとしてはTi-ZSM-12、Ti-MWW、Ti-UTD-1が挙げられる。酸素12員環以上の細孔を有する層状チタノシリケートとしては、Ti-MWW前駆体、Ti-YNUが挙げられる。より好ましくは、Ti-MWW、Ti-MWW前駆体が使用される。
チタノシリケート触媒はシリル化剤でシラノール基をシリル化したものでも良い。シリル化剤としては、例えば、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン、塩化トリメチルシリル、塩化トリエチルシリル等が挙げられる。
チタノシリケート触媒は通常、使用前に過酸化水素水により処理される。過酸化水素水濃度は0.0001重量パーセント〜50重量パーセントの範囲である。シリル化するチタノシリケート触媒としては、Ti−MWWあるいはTi−MWW前駆体が好ましい。シリル化することによりプロピレンオキシドのプロピレングリコールへの分解を抑制できる。
パラジウムを担体上に担持した触媒の担体としては、通常、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、ニオビア等の酸化物、ニオブ酸、ジルコニウム酸、タングステン酸、チタン酸等の水化物、活性炭、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ等の炭素あるいはチタノシリケートが挙げられ、好ましくは、活性炭、Ti−MWWあるいはTi−MWW前駆体である。化学工学の観点からは、反応器中の触媒分散をより均一とするには、反応器中に比重の異なる複数の触媒を入れるよりも、複数の機能を1つの触媒に持たせ1種の触媒とする方がよい。よって当該観点より、担体としては、Ti−MWW、Ti−MWW前駆体がより好ましい。パラジウム錯体あるいはパラジウムコロイドの水溶液とTi−MWWあるいはTi−MWW前駆体と混合し、パラジウムを担持させた後で、通常、濾過あるいは濃縮操作により水を除去することによりパラジウム担持Ti−MWWあるいはパラジウム担持Ti−MWW前駆体を製造することができる。パラジウム錯体としては例えば塩化テトラアンミンパラジウムが挙げられる。パラジウムコロイド溶液としては、パラジウム粒子が分散した溶液であれば特に限定されない。通常、水溶液が用いられる。パラジウムコロイド濃度は特に限定されない。パラジウムを担持処理する際の温度は、通常、0〜100℃、好ましくは20〜60℃の範囲である。パラジウム錯体を使用した場合は、通常、還元処理を行ことが好ましい。一方、選択率/反応速度の観点からは、パラジウムをTi−MWW前駆体に担持するのがさらにより好ましい。プロピレンオキサイドの生成速度を向上し、且つ、生成したプロピレンオキシドのプロピレングリコールへの分解を抑制することができる。
チタノシリケート以外を担体として使用した場合は、例えば、パラジウムは、パラジウムコロイド溶液とした後に担体に含浸させるか、パラジウム塩を溶解させた後含浸させることにより担持することができる。パラジウム塩としては、例えば、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウム、酢酸パラジウム、塩化テトラアンミンパラジウム等が挙げられる。コロイド溶液を使用して担持した場合は、通常、担持後に不活性ガス下で焼成するのが良い。パラジウム塩を使用して担持した場合は、通常、液相あるいは気相で還元剤により還元した後使用される。塩化テトラアンミンパラジウムを使用した場合は、担持後に不活性ガス存在下、熱分解により発生するアンモニアで還元することもできる。
パラジウムの担持量は、パラジウムをチタノシリケート以外の担体上に担持する場合は、担持触媒重量に対して、通常、0.01〜20重量パーセント、好ましくは、0.1〜5重量パーセントの範囲である。パラジウムをチタノシリケートに担持する場合は、通常、0.001〜5重量パーセント、好ましくは、0.01〜0.5重量パーセントの範囲である。
パラジウムを担体上に担持した触媒は、パラジウム以外の貴金属を1種以上含んでいてもよい。パラジウム以外の貴金属としては、白金、ルテニウム、ロジウム、イリジウム、オスミウム、金が挙げられる。パラジウム以外の貴金属の含量は特に限定されない。
触媒性能を維持するためには、反応器中のパラジウム量をある一定量以上に保持することが好ましい。その下限値は触媒種類によって異なる。例えば、チタノシリケート以外にパラジウムを担持した場合は、パラジウムの反応溶媒に対する重量比が13重量ppmよりも大きいことが好ましい。チタノシリケートにパラジウムを担持した場合は、パラジウムの反応溶媒に対する重量比が4重量ppmよりも大きいことが好ましい。下限値を下回ると触媒性能が低下するおそれがあるため前記のような好ましい範囲でパラジウムは使用される。上限は特に限定されないが、パラジウム量が多過ぎると生成した過酸化水素の分解が優先するおそれがあるため、通常、3000重量ppm、好ましくは1000重量ppmである。
反応形式は、回分方式、スラリー床連続流通方式、固定床連続流通方式が挙げられるが、生産性の関点よりスラリー床連続流通方式、固定床連続流通方式が好ましい。
スラリー床連続流通方式の場合、チタノシリケート触媒、パラジウムを担体上に担持した触媒とも、反応器内あるいは外のフィルターにより濾過され、反応器内に滞留する。反応器内の触媒のうち一部を連続的あるいは間欠的に抜き出して再生処理を行い、その後、当該再生触媒を反応器に戻しながら反応を行ってもいいし、一部を系外に排出しながら、排出分に相当する分量の新しいチタノシリケート触媒とパラジウムを担体上に担持した触媒を反応器に追加しながら反応を行っても良い。反応器内の触媒量は、通常反応液に対して、0.01〜20重量パーセント、好ましくは、0.1〜10重量パーセントの範囲である。
固定床連続流通反応方式の場合は、通常、反応と再生を交互に繰り返しながら反応する。その際、触媒は、型剤等により成型されたものを用いることが好ましい。
反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは20〜100℃、より好ましくは40℃〜70℃の範囲である。
反応圧力は、通常、絶対圧力で0.6〜20MPa、好ましくは1〜10Mpaの範囲である。
収率よくプロピレンオキシドを製造するには、一種類のキノイド化合物あるいは複数のキノイド化合物の混合物、あるいは一種類のアンモニウム塩あるいは複数のアンモニウム塩の混合物を、それぞれ単独もしくは両者を併用して反応に供することが好ましい。
キノイド化合物には、ρ−キノイド化合物とο−キノイド化合物との2種があり、本発明において用いられるキノイド化合物はその両方を含む。
キノイド化合物としては、下記式(1)のρ−キノイド化合物およびフェナントラキノン化合物が例示される。
式(1)

Figure 2009256301
(式中、R、R、RおよびRは、水素原子を表すかあるいは、互いに相隣り合うRとR、あるいはRとRは、それぞれ独立に、その末端で結合し、それぞれが結合しているキノンの炭素原子とともに、アルキル基もしくはヒドロキシル基で置換されていてもよいベンゼン環もしくはアルキル基もしくはヒドロキシル基で置換されていてもよいナフタレン環を表し、XおよびYは同一または互いに相異なり、酸素原子もしくはNH基を表す。)
式(1)の化合物としては、
1)式(1)にいおいて、R、R、RおよびRが、水素原子であり、XおよびYが共に酸素原子であるキノン化合物(1A)、
2)式(1)において、R、R、RおよびRが、水素原子であり、Xが酸素原子であり、YがNH基であるキノンイミン化合物(1B)、
3)式(1)において、R、R、RおよびRが、水素原子であり、XおよびYがNH基であるキノンジイミン化合物(1C)が例示される。
式(1)のキノイド化合物には、下記のアントラキノン化合物(2)が含まれる。
式(2)

Figure 2009256301
(式中、XおよびYは式(1)において定義されたとおりであり、R、R、RおよびRは、同一または互いに相異なり、水素原子、ヒドロキシル基もしくはアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル等のC1-Cアルキル基)を表す。)の化合物。
式(1)および式(2)において、XおよびYは好ましくは、酸素原子を表す。式(1)のXおよびYが酸素原子であるキノイド化合物は、特別にキノン化合物あるいはρ−キノン化合物と呼ばれており、また、式(2)のXおよびYが酸素原子であるキノイド化合物は、更に特別にアントラキノン化合物と呼ばれている。
キノイド化合物のジヒドロ体としては、前記式(1)および(2)の化合物のジヒドロ体である下記の式(3)および(4)の化合物が例示される。
式(3)

Figure 2009256301
(式中、R、R、R、R、XおよびYは、前記式(1)に関して定義されたとおり。)
式(4)
Figure 2009256301
(式中、X、Y、R、R、RおよびRは前記式(2)に関して定義されたとおり。)
式(3)および式(4)において、XおよびYは好ましくは、酸素原子を表す。式(3)のXおよびYが酸素原子であるキノイド化合物のジヒドロ体は、特別にジヒドロキノン化合物あるいはジヒドロρ−キノン化合物と呼ばれており、また、式(4)のXおよびYが酸素原子であるキノイド化合物のジヒドロ体は、更に特別にジヒドロアントラキノン化合物と呼ばれている。
フェナントラキノン化合物としては、ρ−キノイド化合物である1,4-フェナントラキノン、ο−キノイド化合物である1,2-、3,4-および9,10-フェナントラキノンが例示される。
具体的なキノン化合物としては、ベンゾキノンやナフトキノン、アントラキノン、例えば2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−ブチルアントラキノン、2−t−アミルアントラキノン、2−イソプロピルアントラキノン、2−s−ブチルアントラキノンまたは2−s−アミルアントラキノン等の2−アルキルアントラキノン化合物ならびに、2−ヒドロキシアントラキノン、例えば1,3−ジエチルアントラキノン、2,3−ジメチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2,7−ジメチルアントラキノン等のポリアルキルアントラキノン化合物、2,6−ジヒドロキシアントラキノン等のポリヒドロキシアントラキノン、ナフトキノンおよびその混合物があげられる。
好ましいキノイド化合物としては、アントラキノンや、2−アルキルアントラキノン化合物(式(2)において、XおよびYが酸素原子であり、R5が2位に置換したアルキル基であり、R6が水素を表し、R7およびR8が水素原子を表す。)があげられる。好ましいキノイド化合物のジヒドロ体としては、これらの好ましいキノイド化合物に対応するジヒドロ体が挙げられる。
キノイド化合物もしくはキノイド化合物のジヒドロ体(以下、キノイド化合物誘導体と略記する。)を反応溶媒に添加する方法としては、キノイド化合物誘導体を液相中に溶解させた後、反応に使用する方法が挙げられる。例えばヒドロキノンや、9,10-アントラセンジオールのようにキノイド化合物が水素化された化合物を液相中に添加し、反応器内で酸素により酸化してキノイド化合物を発生させて使用しても良い。
さらに、例示したキノイド化合物を含め、本発明で用いるキノイド化合物は、反応条件によっては、一部が水素化されたキノイド化合物のジヒドロ体となり得るが、これらの化合物を使用してもよい。
キノイド化合物は、通常、アセトニトリルに溶解させて反応器に供給される。供給量の下限は通常、供給プロピレンに対して1×10−7モル倍、好ましくは、1×10−6モル倍である。上限は、溶媒への溶解度に依存するが、通常、1モル倍、好ましくは0.1モル倍までである。
アンモニウム塩としては、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルキルアリールアンモニウムからなる塩が例示され、具体的には、1)硫酸イオン、硫酸水素イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸2水素イオン、ピロリン酸水素イオン、ピロリン酸イオン、ハロゲンイオン、硝酸イオン、水酸化物イオンもしくはC1-C10カルボン酸イオンから選ばれるアニオンと、2)アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルキルアリールアンモニウムから選ばれるカチオンとからなる塩が例示される。
C1-C10カルボン酸イオンとしては、安息香酸イオン、酢酸イオン、蟻酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、酪酸イオン、吉草酸イオン、カプロン酸イオン、カプリル酸イオン、カプリン酸イオンが例示される。
アルキルアンモニウムの例としては、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ-n-プロピルアンモニウム、テトラ-n-ブチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
好ましいアンモニウム、アルキルアンモニウム、アルキルアリールアンモニウムからなる塩としては、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、リン酸アンモニウム、ピロリン酸水素アンモニウム、ピロリン酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等の無機酸のアンモニウム塩または安息香酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等のC1-C10カルボン酸のアンモニウム塩が例示され、より好ましくは、リン酸2水素アンモニウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウムがあげられる。反応液中にアンモニウム塩が存在することで過酸化水素を安定化し、当該濃度を高めることができ、更にプロパン生成速度、プロピレングリコール生成速度を減少できる。特にアンモニウム塩を添加して、反応に供する溶媒のpHを弱塩基性にすることにより、プロパン生成速度、及びプロピレングリコール生成速度を大幅に減少でき、この場合、pHを7.7以上にすることがさらに好ましい。pHの上限は通常12.0以下、好ましくは10.0以下、より好ましくは9.0以下である。ここで、pHは、20℃において、内部液が4mol/L塩化カリウム水溶液である銀/塩化銀参照電極と、内部液が酢酸塩緩衝液である銀/塩化銀指示電極を用いて、これらを反応に供するアセトニトリル/水混合溶媒に浸し、電極電位を測定することにより算出される。
アンモニウム塩は、通常、溶媒に溶解させて反応器に供給される。供給量の下限は通常、供給プロピレンに対して1×10−6モル倍以上、好ましくは、1×10−5モル倍以上である。上限は、溶媒への溶解度に依存するが、通常、2モル倍、好ましくは0.2モル倍である。
反応後は、気液分離塔、溶媒分離塔、粗プロピレンオキシド分離塔、プロパン分離塔、溶媒精製塔を通して、粗プロピレンオキシド、主として水素/酸素/窒素よりなるガス成分、回収プロピレン、回収アセトニトリル水および回収アントラキノン化合物に分離される。回収プロピレン、回収アセトニトリル水および回収アントラキノンは経済的理由により、反応器に再び供し、リサイクル使用することが望ましい。かかる回収プロピレンはプロパン、シクロプロパン、メチルアセチレン、プロパジエン、ブタジエン、ブタン類、ブテン類、エチレン、エタン、メタンまたは水素を含んでいる場合は、必要により分離精製してリサイクルすればよい。
また回収されたアセトニトリルおよび水の混合溶媒は、アセトン、アクリロニトリル、オキサゾール、アリルアルコール、プロピオニトリルプロパノール、2,4−ジメチルオキサゾリン、または2,5−ジメチルオキサゾリンに代表される反応で副生するアセトニトリル水の共沸温度と沸点が近い成分を含んでいる場合は、必要により分離精製してから使用すればよい。回収アントラキノンは、水、アセトニトリル、アントラセン化合物、アントラヒドロキノン化合物、テトラヒドロアントラキノン化合物、またはプロピレングリコール、アセトアミド、N−(2−ヒドロキシプロパン−1−イル)アセトアミド、N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アセトアミドに代表される反応で副生するアセトニトリルと水の共沸温度よりも沸点の高い成分を含んでいる場合は、必要により分離精製して使用すればよい。
実施例
以下、本発明を実施例を挙げ説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例1 Ti−MWW前駆体の製造例
本反応に用いたTi−MWW前駆体は、室温、Air雰囲気下、オートクレーブにピペリジン899g、純水2402gに、TBOT(テトラ−n−ブチルオルソチタネート)112g、ホウ酸565g、ヒュームドシリカ(cab-o-sil M7D)410gを撹拌しながら溶解させてゲルを調製し、1.5時間熟成させた後、密閉した。さらに撹拌しながら8時間かけて昇温した後、160℃で120時間保持することで、水熱合成を行い、懸濁溶液を得た。得られた懸濁溶液をろ過した後、ろ液がpH10付近になるまで水洗した。次にろ塊を50℃で乾燥し、未だ水を含んだ状態の白色粉末を得た。得られた粉末15gに2Nの硝酸750mLを加え、20時間、還流下に加熱した。次いで、ろ過し、中性付近まで水洗し、50℃で十分乾燥して11gの白色粉末を得た。この白色粉末を銅K-アルファ放射線を使用したX線回折装置を用いてX線回折パターンを測定した結果、Ti−MWW前駆体であることを確認し、ICP発光分析によるチタン含量は1.65重量%であった。
参考例2 Ti−MWWの製造例
参考例1で得られたTi−MWW前駆体を530℃で6時間焼成し、Ti−MWW触媒粉末を得た。得られた粉末がMWW構造を持つことは、参考例1と同様にX線回折パターンを測定することにより確認し、ICP発光分析によるチタン含量は1.77重量%であった。
参考例3 Pd担持Ti−MWW前駆体の製造例
1Lナスフラスコにパラジウムコロイド0.0847mmolを含む水溶液300mLを調製した。この水溶液に参考例1で得られたTi−MWW前駆体9gを加え、8時間攪拌した。攪拌終了後、ロータリーエバポレータを用いて水分を除去し、さらに80℃にて8時間真空乾燥を行った。得られた触媒粉末を水1Lで洗浄し、再度80℃にて8時間真空乾燥を行い、Pd担持Ti−MWW前駆体を得た。ICP発光分析によるパラジウム含量は0.11重量%であった。
参考例4 Pd担持Ti−MWWの製造例
1Lナスフラスコにパラジウムテトラアンミンクロリド0.047mmolを含む水溶液600gを調製した。この水溶液に参考例2で得られたTi−MWW5gを加え、8時間攪拌した。攪拌終了後、ロータリーエバポレータを用いて水分を除去し、さらに80℃にて8時間真空乾燥を行った。得られた触媒粉末を窒素雰囲気下300℃で6時間焼成し、Pd担持Ti−MWWを得た。ICP発光分析によるパラジウム含量は0.10重量%であった。
参考例5 Ti−MWW前駆体のシリル化
参考例1で得られたTi−MWW前駆体15gとトルエン175mLを混合し、シリル化剤として1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン11gを加え、4時間リフラックス(油浴温度:120℃、内温:110℃)することでシリル化を行った。リフラックス終了後、ろ別、洗浄し、更に150℃で真空乾燥し、シリル化Ti−MWW前駆体を得た。
実施例1
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=30/70であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒0.74gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素2.6体積パーセント、酸素8.6体積パーセント、窒素88.7体積パーセントの組成である混合ガスを195NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は30/70である)を87.4g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を29.2g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は684ミリモル/Hr、水素量87ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例2
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=40/60であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒0.74gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素2.6体積パーセント、酸素8.5体積パーセント、窒素88.9体積パーセントの組成である混合ガスを196NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は40/60である)を87.4g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を18.0g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は673ミリモル/Hr、水素量91ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例3
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=20/80であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒0.74gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素2.6体積パーセント、酸素8.4体積パーセント、窒素89.0体積パーセントの組成である混合ガスを196.9NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は20/80である)を86.6g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を36.9g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は645ミリモル/Hr、水素量75ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例4
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=0/100であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒0.74gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素2.6体積パーセント、酸素8.4体積パーセント、窒素89.0体積パーセントの組成である混合ガスを188.8NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は0/100である)を86.6g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を31.8g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は650ミリモル/Hr、水素量62ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例5
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=40/60であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒0.74gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素2.7体積パーセント、酸素8.5体積パーセント、窒素88.9体積パーセントの組成である混合ガスを203.6NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は40/60である)を81.4g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を35.2g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は705ミリモル/Hr、水素量108ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例6
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=20/80であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.4体積パーセント、酸素3.1体積パーセント、窒素93.5体積パーセントの組成である混合ガスを152.8NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は20/80である)を84.0g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を36.1g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は99ミリモル/Hr、水素量30ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例7
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=20/80であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.4体積パーセント、酸素2.3体積パーセント、窒素93.5体積パーセントの組成である混合ガスを153.2NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は20/80である)を86.6g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を35.2g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は34ミリモル/Hr、水素量24ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例8
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=20/80であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.9体積パーセント、酸素1.9体積パーセント、窒素94.1体積パーセントの組成である混合ガスを153.9NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は20/80である)を86.6g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を30.9g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は23ミリモル/Hr、水素量52ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例9
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=30/70であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.6体積パーセント、酸素2.4体積パーセント、窒素94.0体積パーセントの組成である混合ガスを144.1NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は30/70である)を84.0g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を33.5g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は59ミリモル/Hr、水素量55ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例10
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=30/70であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を60℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.9体積パーセント、酸素2.5体積パーセント、窒素93.6体積パーセントの組成である混合ガスを138.7NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は30/70である)を84.0g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を28.4g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は60℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は53ミリモル/Hr、水素量34ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
実施例11
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=20/80であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW触媒2.28g、パラジウム1パーセント担持活性炭触媒1.06gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.1体積パーセント、酸素8.3体積パーセント、窒素88.6体積パーセントの組成である混合ガスを154.8NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は20/80である)を87.4g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を32.6g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW触媒、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、常圧に戻した後、気液分離し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。4.5時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。出口反応ガス中の酸素量は484ミリモル/Hr、水素量78ミリモル/Hrであった。プロピレンオキシドとプロパン生成量を表1に示す。
表1
Figure 2009256301
表1(続き)
Figure 2009256301
実施例12
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=30/70であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW2.28g、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒0.198gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.6体積パーセント、酸素2.1体積パーセント、窒素94.3体積パーセントの組成である混合ガスを146NL/Hr、アントラキノン0.7ミリモル/kg、燐酸二水素アンモニウム0.7ミリモル/kgを含有するアセトニトリル水(水/アセトニトリルの重量比は30/70である)を90g/Hr、プロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を36g/Hrで連続的に供給した。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、気液分離した後、常圧に戻し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。6時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析した。プロピレンオキサイドの生成量は44mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は3.1mmol/hrであった。
実施例13
Ti−MWWの替わりにTi−MWW前駆体2.28gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は61mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は、11mmol/hrであった。
実施例14
Ti−MWWの替わりに表面をシリル化したTi−MWW前駆体2.28gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は56mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は、4.3mmol/hrであった。
実施例15
Ti−MWW、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の替わりにパラジウムを0.1重量パーセント担持したTi−MWW前駆体1.98gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は66mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は、4.2mmol/hrであった。
実施例16
Ti−MWW、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の替わりにパラジウムを0.1重量パーセント担持したTi−MWW1.98gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は52mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は、3.6mmol/hrであった。
実施例17
パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の使用量を1.056gとした以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は44mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は2.4mmol/hrであった。
実施例18
パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の使用量を0.528gとした以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は42mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は2.5mmol/hrであった。
実施例19
パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の使用量を0.264gとした以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は44mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は2.4mmol/hrであった。
実施例20
パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の使用量を0.132gとした以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は8.6mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は1.4mmol/hrであった。
実施例21
Ti−MWW、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の替わりにパラジウムを0.12重量パーセント担持したTi−MWW前駆体1.98gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は67mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は4.8mmol/hrであった。
実施例22
Ti−MWW、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の替わりにパラジウムを0.05重量パーセント担持したTi−MWW前駆体1.98gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は55mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は4.7mmol/hrであった。
実施例23
Ti−MWW、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒の替わりにパラジウムを0.025重量パーセント担持したTi−MWW前駆体1.98gを使用した以外は実施例12と同様の操作を行った。プロピレンオキサイドの生成量は6.6mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は1.3mmol/hrであった。
実施例24
300ccオートクレーブに重量比が水/アセトニトリル=30/70であるアセトニトリル水を131gとTi−MWW前駆体2.28g、パラジウム1.29パーセント担持活性炭触媒0.198gを仕込んだ後、圧力を窒素にて絶対圧4MPaに調整し、ジャケットへの温水循環によりオートクレーブ内の温度を50℃に調整した。当該オートクレーブに水素3.6体積パーセント、酸素2.1体積パーセント、窒素94.3体積パーセントの組成である混合ガスを146NL/Hr、アントラキノン0.7mmol/kgを含有する水/アセトニトリル混合溶媒(重量比は30/70である)を90g/Hr、ガスクロマトグラフィー分析値としてプロパンを0.4体積パーセント含むプロピレン液を36g/Hrで連続的に供給した。反応器に供給する水/アセトニトリル混合溶媒のpHは7.1であった。反応中、反応温度は50℃、反応圧力は4MPaになるように制御した。固体成分であるTi−MWW前駆体、パラジウム担持活性炭触媒は焼結フィルターによりろ過し、気液分離した後、常圧に戻し、液成分とガス成分を連続的に抜き出した。6時間後、反応液、ガスを同時にサンプリングし、液側、ガス側を各々ガスクロマトグラフィーにより分析し、反応液中の過酸化水素濃度は過マンガン酸カリウム滴定により算出した。プロピレンオキサイドの生成量は53mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は5.9mmol/hr、プロパンの生成量は6.3mmol/hr、反応液中の過酸化水素濃度は0.03%であった。
実施例25
アントラキノン0.7mmol/kgを含有する水/アセトニトリル混合溶媒の替わりに、アントラキノン0.7mmol/kg、燐酸二水素アンモニウム3.0mmol/kgを含有する水/アセトニトリル混合溶媒(重量比は30/70である)を調製して使用した以外は実施例24と同様の操作を行った。反応器に供給する溶媒のpHは6.0であった。プロピレンオキサイドの生成量は55mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は5.3mmol/hr、プロパンの生成量は5.5mmol/hr、反応液中の過酸化水素濃度は0.07%であった。
実施例26
燐酸二水素アンモニウム3.0mmol/kgの替わりに安息香酸アンモニウム3.0mmol/kgを使用した以外は実施例25と同様の操作を行った。反応器に供給する溶媒のpHは7.7であった。プロピレンオキサイドの生成量は50mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は3.4mmol/hr、プロパンの生成量は3.8mmol/hr、反応液中の過酸化水素濃度は0.05%であった。
実施例27
燐酸二水素アンモニウム3.0mmol/kgの替わりに燐酸水素ニアンモニウム3.0mmol/kgを使用した以外は実施例25と同様の操作を行った。反応器に供給する溶媒のpHは8.2であった。プロピレンオキサイドの生成量は52mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は2.4mmol/hr、プロパンの生成量は4.5mmol/hr、反応液中の過酸化水素濃度は0.07%であった。
実施例28
燐酸二水素アンモニウム3.0mmol/kgの替わりに燐酸アンモニウム3.0mmol/kgを使用した以外は実施例25と同様の操作を行った。反応器に供給する溶媒のpHは8.6であった。プロピレンオキサイドの生成量は44mmol/hr、プロピレングリコールの生成量は2.8mmol/hr、プロパンの生成量は4.4mmol/hr、反応液中の過酸化水素濃度は0.10%であった。
プロピレンオキシドの製造を良好な生産性で実施することができる。

Claims (16)

  1. チタノシリケート触媒と、パラジウムを担体上に担持させた触媒の存在下、アセトニトリルあるいはアセトニトリルと水の混合溶媒中、水素と酸素とプロピレンを反応させてプロピレンオキシドを製造する方法であって、液状のプロピレンを反応に供することを特徴とするプロピレンオキサイドの製造方法。
  2. 水とアセトニトリルの重量比が50:50〜0:100である請求項1に記載の製造方法。
  3. 水とアセトニトリルの重量比が21:79〜40:60である請求項1に記載の製造方法。
  4. アセトニトリルと水の混合溶媒の供給量がプロピレン供給量に対し0.02〜70重量倍の範囲である請求項2または3に記載の製造方法。
  5. アセトニトリルと水の混合溶媒の供給量がプロピレン供給量に対して0.2〜20重量倍の範囲である請求項2または3に記載の製造方法。
  6. アセトニトリルと水の混合溶媒の供給量がプロピレン供給量に対して1〜10重量倍の範囲である請求項2または3に記載の製造方法。
  7. 反応器出口における水素に対する酸素の体積比率が3.5までである請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
  8. パラジウムを担体上に担持させた触媒がパラジウム担持活性炭である請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
  9. パラジウムを担持する担体がチタノシリケートである請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
  10. チタノシリケート触媒が酸素12員環以上の細孔をもつチタノシリケート触媒である請求項1から9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 酸素12員環以上の細孔をもつチタノシリケート触媒がTi−MWWあるいはTi−MWW前駆体である請求項10に記載の製造方法。
  12. パラジウムの反応溶媒に対する重量比が13重量ppmよりも大きい請求項8に記載の製造方法。
  13. パラジウムの反応溶媒に対する重量比が4重量ppmよりも大きい請求項9に記載の製造方法。
  14. 反応溶媒がアンモニウム塩を含む反応溶媒である請求項1から13のいずれかに記載の製造方法。
  15. 反応器に供給する反応溶媒のpHが弱塩基性である請求項14に記載の製造方法。
  16. 反応器に供給する反応溶媒のpHが7.7以上である請求項14または15に記載の製造方法。
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