JP2005506461A - ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法ならびにこの方法により得られるバイオマスおよびヘミセルロース - Google Patents

ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法ならびにこの方法により得られるバイオマスおよびヘミセルロース Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法に関する。
【解決手段】該方法は、次のステップ、a)水溶液の形の錯化合物で処理して、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを抽出し、可溶性のヘミセルロース錯体を生成するステップと、b)バイオマスから錯化されたヘミセルロースを分離するステップとを含む。本発明の方法は特に、原料パルプから高品質なケミカルパルプを製造するのに適している。本発明の方法は、高い純度の生成物が得られる他に、優れた経済性および低排出である。この方法はさらに、副産物としてポリマーヘミセルロースが純粋な形で得られることができることを特徴とする。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法ならびにこの方法により得られるバイオマスおよびヘミセルロースに関する。
【背景技術】
【0002】
セルロースの場合、主成分のα−セルロースの他に、ヘミセルロースを25%まで含有してもよい製紙用パルプと、90%を上回るα−セルロース成分を有し、そのヘミセルロース成分が、数パーセントを超えてはならないより高級の溶解パルプとに区別される。既知のように、溶解パルプは、酢酸セルロース、フィルタートウおよび他の高級セルロース製品を製造する際の最も重要なコストファクターの1つである。これらのセルロース製品を製造するための出発物質として使用される溶解パルプには、最も高い品質が要求される。したがって、特にその後引続きアセチル化が予定されている場合、α−セルロース含有率は、通常96%を上回るべきである。これらの高級タイプの溶解パルプは、僅かな供給者によって、世界中のパルプ製造の2%未満のマーケットシェアーで供給されているにすぎない。
【0003】
木材または匹敵するバイオマスからこのような溶解パルプを製造するためには、リグニンを除去することと共に、ヘミセルロースを可能な限り十分に分離することも必要である。それというのも、木材は、基本的な成分であるセルロース、リグニンおよびヘミセルロースを有する複合材料であるためである。
【0004】
当該技術水準によれば、化学分解し、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを除去するため数多くの方法が開発されている。ヘミセルロースを除去するための古典的な方法は、加水分解プロセスによるものである。この関連で、処理される材料を、例えば高圧で過熱水蒸気と接触させることにより、加水分解させることが可能である。しかし、ヘミセルロースのこの場合に達成される分解は、選択的ではなく、それにより、セルロース自体の著しい分解も生じる。
【0005】
もう1つの可能性は、酸性条件下での加水分解である。この分解法でも、ヘミセルロースは十分には選択的に分解されない。粘度の明らかな低下が観察され、これは、セルロースのかなりの分解を説明している。このセルロース分解は、一部では、白色度の劣化も伴う。蒸気もしくは酸で前処理されたパルプを下流に接続された抽出でアルカリ性媒体で抽出することにより、改善することはできる。これによって、やや高いα−セルロース含有率を達成することができる。しかし、この後処理を用いても、ヘミセルロースの除去は十分選択的ではない。酸および塩基でのヘミセルロースのこの古典的な分解法は、全く役に立たないと判明したことは意外である。これはおそらく、高収量−製紙用パルプにおいて、ヘミセルロースが、部分的に再びセルロース繊維の上に析出することに起因する。この形では、元々の原料である木材中でよりも、ヘミセルロースを加水分解により分解させることは明らかに難しい。
【0006】
ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離するためのもう1つの既知の可能性は、ヘミセルロースを適切な酸化もしくは還元処理を用いて選択的に分解して、可溶な形、したがって抽出可能な形にすることである。この関連で進行する化学的反応は、パルプ改良の際にも使用される反応に似ている。この場合、部分的にアルカリ性または酸性条件下に、水溶液の形の硝酸尿素、Hおよびペルカルバミド(percarbamide)などの典型的な酸化剤を、あるいは例えば水またはメタノール中のNa[BH]などの還元剤を使用する。例えばペルカルバミドでの酸化分解により、製紙用パルプ中のヘミセルロースを分解することは原理的に可能である。しかし、96%以上のα−セルロースの含有率を有する高品質の溶解パルプの範囲を、セルロースの知覚できるDP分解を伴わずに達成することができない。セルロースの分解を伴うことなくヘミセルロースを十分に選択的に分解することは、この方法によっても、達成することはできない。
【0007】
したがって、当該技術水準による方法は、高価な原料、特にコットンリンター(Baumwoll-Linters)に基づくか、その方法を念入りに管理することが必要となり、その際、通常、パルプは多かれ少なかれ損傷され、これは、重合度(DP値)の低下、感受性(Zuganglichkeit)または反応性の損失、および例えば、後にアセチル化する際の望ましくない着色をもたらす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この背景により、本発明の課題は、上記の方法の欠点を回避し、簡単かつ穏やかな方法で、高級パルプを得ることを可能にする、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法を提供することである。特に、この方法は、セルロースの著しい分解をもたらすことなく、セルロース含有バイオマスからヘミセルロースの選択的な分離を可能にするべきである。さらに、この方法は経済的に、すなわちコスト的に有利に行われるべきであり、環境に負担を与える排出を全くあるいはほとんどもたらさないべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、この課題は、次の工程
a) 水溶液の形の錯化合物で処理して、ヘミセルロースの可溶性錯体を生じさせることにより、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを抽出するステップと、
b) バイオマスから錯化されたヘミセルロースを分離するステップと
による、ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離するための方法により解決される。
【発明の効果】
【0010】
したがって本発明による方法は、約96%を上回るα−セルロース割合および非常に低いヘミセルロース成分を有する高級パルプの製造に関する。したがって、抽出の形で、穏やかな条件下にヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを高度に選択的に分離することが可能であり、この際、セルロースの著しい分解は全く生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明による方法で出発原料として使用することができるバイオマスは、本発明の範囲内では何らの制限も受けない。好ましい原料パルプの例は、針葉樹硫酸パルプ(nadelholzsulfat)、松亜硫酸パルプ(Fichtensulfit)、ブナ亜硫酸パルプ(Buchensulfit)およびユーカリ硫酸(Eucalyptussulfat)パルプである。例えば、原料パルプは本方法に特に適した出発物質であり、したがってこれを、高級溶解パルプに精製することができる。リグノセルロース含有バイオマス、特に木材の脱リグニンにより得られる原料パルプが好ましい。好ましくは、バイオマスを微細に粉砕された形、特に粉にひいた(gemahlener)形で使用する。
【0012】
本発明による方法のステップa)では、ヘミセルロースと共に可溶性錯体を形成し、これをバイオマスから溶出する錯化合物を、水溶液に導入する。好ましくは、遷移金属と単座または多座の窒素含有および/または酸素含有リガンドからなる配位化合物を使用する。特に好ましい遷移金属は、ニッケル、銅、カドミウム、コバルト、パラジウムおよび/または亜鉛である。リガンドとして、多座の窒素含有リガンド、特には、トリス(2−アミノエチル)アミン、エチレンジアミンおよび/またはジエチレントリアミンが好ましい。本発明による好ましい実施形態では、錯化合物として[Ni(トリス(2−アミノエチル)アミン)(OH)](後記では、「ニトレン(Nitren)」とも称され、ここで、「トレン(tren)」は、リガンドのトリス(2−アミノエチル)アミンを表す)を使用する。
【0013】
水溶液の錯化合物の濃度は、好ましくは約0.1〜10重量%、特には約1〜3重量%の範囲内である。0.1重量%を下回ると、ヘミセルロースの可溶性錯体はもはや生じ得ない。水溶液の錯化合物の濃度が10重量%を超えると、セルロースの顕著な溶解が生じる可能性があり、これは望ましくない。
【0014】
抽出は、一段または多段で実施することができ、好ましくは向流で処理する。抽出の際の温度は好ましくは、約0〜90℃、特には約10〜80℃、最も好ましくは約20〜40℃の範囲内である。抽出の所要時間は、好ましくは、約5分〜16時間、特に約15分〜2時間である。抽出の際に使用される浴比(Flottenverhaeltnis)は、好ましい実施形態では、約1:3〜1:30、特には約1:5〜1:20であり、この際、本発明の範囲内において、「浴比(Flottenverhaeltnis)」とは、ヘミセルロース含有バイオマス(kg)と錯化合物の水溶液(l)との比であると理解されたい。抽出の際のpH値は、好ましくは約10〜14、特には約13〜14である。
【0015】
錯化合物との反応により溶液中に存在する錯化ヘミセルロースを、引き続きステップb)で、本方法で改質された残留しているバイオマスから分離する。分離は好ましくは、フィルタープレスにより行う。本方法で改質され、搾り出されたバイオマスを、錯化ヘミセルロースの付着性残基から精製するために、バイオマスを適切に、1回または複数回の洗浄段階に掛ける。該洗浄は、好ましくは、水および/または酢酸などの希酸の水溶液、トリス(2−アミノエチル)アミンなどの遷移金属用の錯化剤(Komplexbildner)、および/またはエタノールアミン、NaOHまたはアンモニアで遂行される。濃度約0.5%〜3%、特に約1%のアンモニアの水溶液での洗浄が、特に有利であることも判明している。本方法で改質されたバイオマスのさらに有効な精製を果たすために、洗浄ステップを、例えば約0.5〜3%の酢酸を用いるソックスレー抽出の形で実施することもできる。こうして得られたパルプはそのまま使用することも、慣用の方法で、例えば誘導体化によってさらに処理することもできる。
【0016】
錯化ヘミセルロースの分離された溶液から、pH値を10以下に、特に約5〜3に低下させることにより、ヘミセルロースを析出させることができる。pH値の低下により、生じたオラート錯体(Olat-Komplexe)が不安定になり、ヘミセルロースが析出する。ヘミセルロースを、析出の後に、例えば濾過により単離し、引き続き1回または複数回できるだけ洗浄してよい。
【0017】
本発明の主題はさらに、本方法により改質され、ヘミセルロースの分離により得られるバイオマスであり、これは、低いヘミセルロース残留含有率(Restgehalt)を特徴とする。こうして得られた改質されたバイオマスは、好ましくは、約8%未満、特に約4%未満のヘミセルロース残留含有率を有する。
【0018】
さらに本発明は、本発明による方法により得られるヘミセルロース、例えばキシランまたはガラクトマンナンにも関する。ヘミセルロースを単離する際に存在する特に重要な生成物は、キシランである。ポリマーのキシランは、特に薬学分野で大きな需要がある。キシランは、キシランポリサルフェート(ペントサンポリサルフェート)を製造するための原料として使用される。キシランポリサルフェートは、多様な活性スペクトルを有し、これはヘパリンの活性スペクトルに匹敵する。このような作用物質に対する増大し続ける需要は、天然のヘパリンではカバーできないので、代替物質が常に求められている。キシランポリサルフェートは、例えば、抗血栓薬、抗凝血剤として、血液脂肪値を下げるために、関節症に対して、免疫促進剤(抗エイズ、抗腫瘍)として、および広範囲の適用スペクトルを有する医薬品(例えば、TAVAN-SP 54(登録商標)、Fibrezym(登録商標)、Thrombocid(登録商標)、Klismacort(登録商標)、Tacholiquin(登録商標)、CARTOPHEN VET(登録商標)、Elmiron(登録商標)など)として使用される。したがって、本発明により単離可能なヘミセルロースは、工業的に使用するために特に重要であることが分かる。
【0019】
本方法のステップb)の終了後に考慮すべきもう1つのファクターは、例えばニッケルなどの遷移金属の残留含有率(Restgehalt)であり、これは、錯化合物を介して、生じた本方法で改質されたバイオマスおよびヘミセルロースに達する。本方法の生成物中の遷移金属の含有率が、所望の更なる処理には高すぎる場合には、これを、洗浄ステップおよび/または処理ステップによって望ましい程度まで低下させることができる。ある場合には、本発明による方法により改質され、得られるバイオマスが、約100ppm未満、特に、約10ppm未満の当該遷移金属の含有率を有するのが有利であり、これは例えば、適切な洗浄により達成することができる。
【0020】
総じて、本発明による方法の経済性を考察すると、非常にポジティブな結果に通じている。経済性は、溶液中に錯化されて存在するヘミセルロースを、多大な経費を伴わずに、簡単な本方法のステップによりバイオマスから分離することができるという事実に起因する。経済的な観点から、分離されたヘミセルロースが、特にキシランおよびマンナンの形で析出し、したがって、価値のある副生成物である場合に、特に有利である。したがって、本方法は、例えばユーカリパルプ(Cellbi von Bacell)などの高いキシラン比率を有するような製紙用パルプに特に有効であることが分かる。
【0021】
経済性をさらに改善するために、有利には、溶液中で使用される錯化合物を回収もしくは濃縮するため、蒸気再圧搾(Dampfrekompression)または膜分離(Membranabtrennung)などの技術に適切に依拠することができるので、抽出剤を再使用することができ、循環での経済的な管理が可能になる。例えば、製紙用パルプなどの割安な原料から出発することができる。本方法は、高級溶解パルプをもたらし、この際、セルロースが、加水分解または酸化分解によるDP低下を被ることはない。
【0022】
本発明による方法と既知の方法との組合せも可能である。したがって、既知の脱リグニンプロセスは、本発明による方法を都合よく組み合わせることができ、経済的に重要な統合プロセス(Gesamtprozess)にすることができる。したがって、割安で高収量なパルプを、第1段階で脱リグニン処理することができ(例えば、エタノールアミンでの松木材の処理)、その後直ちに、第2段階として本発明による方法を続けることができる。両方の方法を組み合わせることにより、エネルギーが節約される。それというのも、精製または乾燥のための付加的な中間段階を省くことができるためである。さらに、ヘミセルロースを分解するために通常使用されるpH−変更をやめることができる。このことは、収量損失の回避およびより少ないセルロース分解が、両方の方法を組み合わせることにより達成可能であることを意味している。
【0023】
本発明による技術的な教示を、添付の図面に基づき以下にさらに具体的に示すが、本発明は、詳述される実施形態に制限されるものではない。むしろ、当業者には、本発明による教示の範囲内での更なる改良は、想到容易であろう。
【0024】
図1には、本発明による方法のステップa)によりヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを抽出するための錯化合物の例が示されている。この場合、遷移金属および多座窒素含有リガンドからなる配位化合物を取り扱い、ここで、遷移金属はニッケルである。この例では、この多座窒素含有リガンドは、トリス−(2−アミノエチル)アミンであり、水酸化ニッケル(II)とトリス−(2−アミノエチル)アミンとを1:1の比で反応させることにより、錯体として得られる。反応(1)は、[Ni(トリス(2−アミノエチル)アミン)(OH)](「ニトレン」)の生成を示している。ここで、約13〜14のpH値を有する紺色溶液を処理する。この錯体は、たとえば糖アルコールなどのジオールを有する比較的安定なオラート錯体を形成する。ニトレンとヘミセルロースとの錯体形成は、キシランの例で反応(2)に示されている。
【0025】
錯体形成特性により、ニトレンは多糖類を溶解する立場にある。このために必要なニトレンの濃度は、多糖類の構造、すなわち、特に糖構成ブロック(Zuckerbausteinen)、結合、鎖長および分子量に左右される。好ましくは、水溶液中の錯化合物の濃度は、約0.1〜10重量%の範囲内である。
【0026】
図2は、本発明による方法の好ましい一実施態様の簡略化された図を示している。ここでは、ステップa)で、抽出されるべきパルプに、希釈された1〜4%濃度水溶液の形の錯化合物[Ni(tren)(OH)](「ニトレン」)を反応させ、ある時間激しく混合する。これを、ステップb)で濾別し、0.4%濃度の水酸化ナトリウムで洗浄し、続いて水で洗浄した。本方法で改質し、抽出されたパルプを引き続き、場合によっては乾燥の後に、例えば誘導体化によりさらに処理することができる。青色の濾液に、少量の酸を反応させて、pH値を13から10に変える。これにより、ヘミセルロースが、析出し、簡単な方法で分離することができる。NaOHを添加し、10のpH値をpH13に高めることにより、抽出剤を再生し、循環系に戻すことができる。
【0027】
上記のpH調整は、イオン交換体を介して行うこともできる。したがって例えば、抽出循環系中における塩の濃縮を、これは抽出剤の特性を劣化させるので、回避することができる。パルプを精製する際に生じる洗浄液(Waschlaugen)を、蒸発器を介して濃縮して、循環系に戻すことができる。したがって、この本発明のこの変形例で用いる化学薬品は、水酸化ナトリウム、酸もしくはイオン交換体であり、この際、これらは、既知のアルカリ性抽出方法におけるよりも総じてかなり少ない量で使用される。
【0028】
図3は、グラフに基づいて、様々な洗浄/処理段階に応じて、パルプもしくは酢酸セルロースの残留ニッケル含有率を示している。本発明により、使用される錯化合物から遷移金属の残留含有率(Restgehalt)を相応に低減することが有利であり得ることが判明した。したがって、例えば水を用いて適切な洗浄をすることにより、パルプからニトレン残留物を除去することができる。酢酸などの希酸でさらに洗浄することにより、遷移金属の残留含有率(verbleibende Gehalt)をかなり低減することができる。したがって、約40質量%の固体含有率および0.37g‐Ni/kg‐湿潤パルプのニッケル含有率を有するフィルターケークを圧搾した後、ニッケル含有率を、1%濃度の酢酸を用いるソックスレー抽出により、0.029g‐Ni/kg‐フィルターケークまで明瞭に低下させることができる。
【0029】
さらに、洗浄工程の際の効率を高めるために、向流洗浄を行うこともできる。
【0030】
アンモニア溶液または希水酸化ナトリウムなどの適切な排出性リガンド(verdraengender Liganden)を、洗浄に加えることも考えられ、これはオラート錯体から錯化合物と多糖類を遊離する。
【0031】
遷移金属含有率を低下させるためのもう1つの可能性は、溶剤交換を行うことにある。例えば、0.37g‐Ni/kg‐フィルターケークを有するパルプを、溶剤交換後、氷酢酸中でアセチル化し、およびして2,5−酢酸セルロースにけん化する。得られた酢酸セルロースは、23ppmの残留ニッケル含有率しか有さなかった。
【0032】
フィルタートウとして使用するためには、遷移金属含有率を10ppm未満に低下させることが好ましい。例えばこれは、酢酸セルロースを析出させることにより達成することができ、場合により、1ppm未満の残留含有率を得ることができる。
【0033】
それぞれの残留ニッケル含有率を有する個々の処理段階は、図3から明らかになる。
【0034】
図4には、分離されたヘミセルロースに関しても、適切な後処理により、ニッケル含有率を望ましい程度に低下させることができるという可能性があることが示されている。例えばキシランに、商業的に使用可能な品質が要求される場合に、これは適切に行われる。したがって、塩基性の排出性リガンド(verdraengender Liganden)での洗浄は、明らかにプラスの効果を示す。例えばキシランからのニッケル除去の効果は、それぞれ1%濃度溶液で、エタノールアミン<NaOH<アンモニア<トリス−(2−アミノエチル)の順序で高くなる。予期されるように、過剰のニトレンを用いてのニッケル含有キシラン析出の後処理が、最も効果的である。1%濃度のアンモニア溶液で処理する可能性も存在し、これが特に好ましい。それというのも、アンモニアは、その揮発性により、容易に強アルカリ性のニトレン溶液から放出および分離することができるためである。
【0035】
本発明に伴う利点は多様である。つまり、本発明による方法は、量的および質的条件に関して、冒頭に概説した従来技術の方法に比べて、驚くべき柔軟性を示す。数多くのパルプを出発材料として使用することができ、ヘミセルロースを除去することにより、溶解パルプを簡単に取得することができる。例えば、製紙用パルプなどの割安な原料から出発することができる。製紙用パルプが、高級溶解パルプをもたらし、この際、セルロースは、加水分解または酸化分解によるDP低下を被ることもない。したがって、ヘミセルロースの十分に選択的かつ有効な除去が簡単な方法で可能であり、その際、α−セルロースを傷つけることもない。したがって、製紙用パルプ(代表的なα−セルロース含有率は約81%)を、パルプを傷つけることなく(セルロース分解なしに)、96%を超えるα−セルロース含有率を有する溶解パルプに改良することができる。さらに、既知の方法により製造されたパルプに比べて、パルプの感受性(Zugaenglichkeit)、したがって反応性は高められている。
【0036】
こうして高度に精製された溶解パルプは、特殊用途のために、例えばリンター代用品として、あるいは、特に高い重合度およびα−セルロース含有率を必要とする誘導体、例えばセルロースエステル、セルロースエーテル、硝酸セルロースなどのために使用することができる。本発明により、原料リンターのリンターパルプへの改良も行われにすることもでき、これは、経済的な観点から特に重要である。
【0037】
本発明による方法の本質的な利点は、室温または冷却下での僅かなステップでの簡単な実施の他に、例えば、蒸気再圧搾または膜分離を使用することによって、抽出剤を再使用することができるので、循環系での経済的な管理が可能となることである。錯化合物を回収することにより、プロセス循環あたりのその損失を、約2%未満に調節することができるので、化学薬品コストを低く抑えられる。これにより、本発明による方法は工業的規模での使用が可能となる。
【0038】
本方法で改質され、抽出されたバイオマスから錯化ヘミセルロースを含有する溶液を分離した後に、例えば、キシランおよびガラクトマンナンの形のヘミセルロースを、析出によりほぼ等量的に、ポリマーの形で単離するころができ、さらに処理して完成製品にし、商業的に利用することができる。ヘミセルロースは、本発明による方法の価値のある副生成物であり、例えば、薬学分野で非常に需要がある。
【0039】
さらに、本方法により得られる生成物中の遷移金属含有率を、必要ならば、洗浄および処理段階のような適切な処理により、所望の程度に低下させることができる可能性があるので、さらなる処理の際に、これに関して何ら問題は生じない。
【0040】
上記の方法はさらに、エタノールアミン抽出による脱リグニン木材からヘミセルロースを分離するためなどの他の既知の方法と組み合わせるのに適しており、したがって特に有利には、この方法と結合することができる。これにより、方法ステップを省くことができる。それというのも、直接的なさらなる処理が可能であるためである。
【0041】
高い効率、低いエネルギー必要量および、使用される錯化合物をほぼ完全に回収できることにより、本発明による方法は非常に経済的であると同時に環境に優しい。
【0042】
以下に、本発明を実施例に基づき詳述するが、これは、本発明による教示を限定するものではない。本発明による開示の範囲内で、さらなる実施態様は、当業者には明らかである。
【0043】
以下に記載のκ(Kappa)数(リグニン含有率)は、Zellcheming Merkblatt IV/37/80による測定に基づき予め決定した。これに関連して、滴定は、0.1Nの過マンガン酸カリウム溶液(3.161g/l)を用いて行った。パルプ1gの水和反応で消費される0.1N過マンガン酸カリウム溶液のmlにおける量が、κ数に相当する。リグニン含有率(パルプ中の%で)は、このκ数に0.15を乗じることにより算出することができる。
【実施例1】
【0044】
出発パルプの組成
実験のために、出発物質として様々な製造者の製紙用パルプを選択した。これらは、使用される原料(木材のタイプ)ならびに溶解法および漂白法に関して異なる。対応する分析データを、表1〜表3にまとめた。
【0045】
【表1】
Figure 2005506461
【0046】
【表2】
Figure 2005506461
【0047】
値はそれぞれ、3回の個々の測定の平均値である。
【0048】
【表3】
Figure 2005506461
【0049】
したがって、選択されたパルプは、ヘミセルロースの様々な組成(キシラン4〜19%、マンナン0〜7%)で、さまざまなα−セルロース含有率(約80〜89%)を有する製紙用パルプタイプからの幅広い選択である。さらに、製造方法によって、特に層−および繊維構造(Blatt-und faserstruktur)において、残留リグニン含有率(κ数)において、ならびにヘミセルロースの分布において、一部にはかなりの違いが存在する。
【0050】
製紙用パルプから溶解パルプを製造するために、様々な経路を取ることができる。これには、酸および塩基を用いるヘミセルロースの古典的な分解、ならびにヘミセルロースの酸化または還元による分解が該当する。以下では、比較例に基づき、幾つかの可能性を記載する。
【比較例1】
【0051】
加水分解による分解
酸性または塩基性添加物を用いずに加水分解するために、蒸気処理を、140℃(p=3.6〜3.7 bar)で、20〜80分の処理時間で、例としてユーカリパルプについて実施した。R18値(18%水酸化ナトリウム溶液;DIN54355参照)が、この際に、約95%から91.5%へと低下し、DPに正比例する粘度が、920ml/gから370ml/gに低下した。α−セルロース含有率約80%を有する出発パルプの分析と比較すると、これらの条件下では、ヘミセルロースの選択的な分解は生じず、セルロースの著しい分解が生じたことが分かる。したがって、上記の条件下でのパルプタイプのこのような処理は、極めて不利である。
【比較例2】
【0052】
酸性条件下での分解
ヘミセルロースを酸により加水分解する実験を、氷酢酸ならびに希酢酸(1%)を用いて実施した。処理を、40〜140℃の温度で20〜120分間続けた。この溶解方法によっても、ヘミセルロースを十分に選択的に分解することはできなかった。明らかな粘度の低下も観察され、これは、セルロースのかなりの分解で説明される。このセルロース分解は、一部では、白色度の劣化とともに起こる。結果を表4に示す。
【0053】
【表4】
Figure 2005506461
【比較例3】
【0054】
蒸気および酸処理後のアルカリ抽出
蒸気または酸で処理されたパルプを下流に結合された抽出により、約90%以上のやや高いα−セルロース含有率が得られたが、この処理によっても、ヘミセルロースの除去は、パルプ試料のいずれの場合でも、十分に選択的でなく、または完全ではない。
【実施例2】
【0055】
ユーカリパルプの1段階抽出
原料パルプからヘミセルロースを丁寧に分離するための本発明による方法の適性を、ニトレンを用いるユーカリパルプの抽出を例に実験した。抽出を、3%ニトレン溶液を用いて、室温で様々な時間で行う。結果を表5に示す。
【0056】
【表5】
Figure 2005506461
【0057】
表5に記載の結果は、ニトレンでの抽出により、ヘミセルロースの効率的な分離が、高いα−セルロース含有率を有するパルプの製造下に達成されることを明らかに示している。さらに、ユーカリパルプ使用の場合では、30分以上に抽出時間を延長しても、利点はもたらされないことが判明した。実験した時間(30分および16時間)では、異なる抽出時間で得られるα−セルロース含有率の間に実質的に全く差異を観察することはできない。得られた値はこの方法の誤差範囲内で変動する。しかし、パルププレート(または粗く粉砕されたパルプ)を使用する場合には、パルプの均一な濡れおよび膨潤のためには約1〜2時間必要であるので、相応に抽出時間が長くなることは注意すべきである。
【0058】
上記の条件下では、セルロース分解は測定できなかった。直接的に比較すると、ニトレン抽出の後には、未処理のパルプにおいてよりも高い限界粘度(Grenzviskositaten)が測定された。これは第一に、ヘミセルロースの抽出により説明される。
【実施例3】
【0059】
ユーカリパルプの1段階および2段階抽出
1段階ニトレン抽出の他に、比較のために、2段階ニトレン抽出も実施例2と同じ条件下で実施した。結果を表6に示す。
【0060】
【表6】
Figure 2005506461
【0061】
上記の粘度値は、いずれの抽出でもセルロース分解が生じないことを示している。
【実施例4】
【0062】
ユーカリパルプおよび松亜硫酸パルプの2段階抽出
比較のために、ユーカリパルプの他に、松亜硫酸パルプ(Paskov)も、3%ニトレン溶液を用いて、浴比1:10で2段階抽出した。結果を表7に示す。
【0063】
【表7】
Figure 2005506461
【0064】
松亜硫酸パルプでの結果は、ニトレンは有利に、製紙用パルプからキシランを溶出することを示している。
【0065】
こうして溶解されたヘミセルロースは、ニトレン溶液から、pH値を低下させることによりほぼ等量的に析出された。析出はpH10で始まり、pH4で完了した。1段階抽出の場合には、炭水化物分析により、ほぼ純粋な(約99%)キシランが得られた。2段階抽出後、抽出物からの析出により、約85%のキシランおよび約15%のグルコースを得た。このような方法で得られたキシランは、そうでなければポリマーの形で通常の褐色を示さないことは、注目すべきことである。
【実施例5】
【0066】
次の洗浄ステップを伴うパルプの1段階抽出に基づくニッケルバランス
続いて、表にしたまとめに基づき、本発明による方法の変形例を詳細に説明する。錯化合物としてニトレンを用いた。抽出の後に、圧搾し、水で2回、0.5%酢酸で1回洗浄した。
【0067】
【表8】
Figure 2005506461
【0068】
【表9】
Figure 2005506461
【0069】
【表10】
Figure 2005506461
【0070】
【表11】
Figure 2005506461
【0071】
ニッケルの全損失は、2.2%である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】バイオマスからヘミセルロースを抽出するために本発明で使用可能な錯化合物の化学式ならびにその生成反応および本発明による反応を示す図である。
【図2】本発明による方法の好ましい一実施態様を示す図である。
【図3】様々な洗浄段階/プロセス段階の後のパルプもしくは酢酸セルロース中の残留ニッケル含有率を示すグラフである。
【図4】様々な洗浄段階の後のキシラン中の残留ニッケル含有率を示すグラフである。

Claims (24)

  1. ヘミセルロース含有バイオマスからヘミセルロースを分離する方法において、
    a) 水溶液の形の錯化合物で処理して、ヘミセルロースの可溶性錯体を生じさせることにより、前記ヘミセルロース含有バイオマスから前記ヘミセルロースを抽出するステップと、
    b) バイオマスから錯化されたヘミセルロースを分離するステップと、
    を特徴とする方法。
  2. ヘミセルロース含有バイオマスとして、原料パルプを使用することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. リグノセルロース含有バイオマスを脱リグニンすることにより得られた原料パルプを使用することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記バイオマスを、微細に粉砕された形、特に叩解された(gemahlener)形で使用することを特徴とする、請求項1から3の少なくとも1項に記載の方法。
  5. ステップa)で錯化合物として、遷移金属ならびに単座または多座の窒素含有および/または酸素含有リガンドからの配位化合物を使用することを特徴とする、請求項1〜4の少なくとも1項に記載の方法。
  6. 遷移金属として、ニッケル、銅、カドミウム、コバルト、パラジウムおよび/または亜鉛を使用することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 多座の窒素含有リガンドを使用することを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
  8. 多座の窒素含有リガンドは、トリス(2−アミノエチル)アミン、エチレンジアミンおよび/またはジエチレントリアミンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 錯化合物として、[Ni(トリス(2−アミノエチル)アミン)(OH)]を使用することを特徴とする、請求項1〜8の少なくとも1項に記載の方法。
  10. 水溶液中の錯化合物は、約0.1〜10重量%、特には約1〜3重量%の濃度で存在することを特徴とする、請求項1〜9の少なくとも1項に記載の方法。
  11. 抽出を、約0〜90℃、特には約10〜80℃の温度で実施することを特徴とする、請求項1〜10の少なくとも1項に記載の方法。
  12. 抽出を、約20〜40℃の温度で実施することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 抽出を、約5分〜16時間、特には約15分〜2時間の間実施することを特徴とする、請求項1〜12の少なくとも1項に記載の方法。
  14. 抽出の際に、約1:3〜1:30、特には約1:5〜1:20の範囲の浴比を選択することを特徴とする、請求項1〜13の少なくとも1項に記載の方法。
  15. 抽出を、約10〜14、特には約13〜14のpH値で実施することを特徴とする、請求項1〜14の少なくとも1項に記載の方法。
  16. ステップb)において、残ったバイオマスから、錯化ヘミセルロースをフィルタープレスにより分離することを特徴とする、請求項1〜15の少なくとも1項に記載の方法。
  17. 本方法で改質されたバイオマスを、1回または複数回の洗浄段階にかけることを特徴とする、請求項1〜16の少なくとも1項に記載の方法。
  18. ニッケル含有率(Nichelgehalts)を低下させるために、本方法で改質されたバイオマスを、水で洗浄し、続いて希酸および/または遷移金属用の錯化剤で洗浄することを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記バイオマスから分離した後に、錯化ヘミセルロースを、前記ヘミセルロースが溶液から析出するように処理することを特徴とする、請求項1〜18の少なくとも1項に記載の方法。
  20. ヘミセルロースの析出を、pH値を約10以下に、特に約5〜3に低下させることにより行うことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
  21. 析出後、ヘミセルロースを単離することを特徴とする、請求項19または20に記載の方法。
  22. ニッケル含有率を低下させるために、分離されたヘミセルロースを、エタノールアミン、NaOH、アンモニアおよび/またはトリス−(2−アミノエチル)アミンの水溶液で洗浄することを特徴とする、請求項1〜21の少なくとも1項に記載の方法。
  23. 少なくとも請求項1〜22の1項に記載の方法により得られるヘミセルロース。
  24. 請求項1〜22の1項に記載の方法により得られる、約8%未満、特に、約4%未満のヘミセルロース残留含有率(Restgehhalt)を有する、改質されたバイオマス。
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