JP2005354037A - トレンチmosfet - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを考慮し半導体基板上での面積占有が小さくかつ機能阻害要因の少ないショットキーダイオードを内蔵するトレンチMOSFETを提供すること。
【解決手段】トレンチゲート構造を有するゲート電極と、ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、トレンチの上部においてゲート電極にゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、トレンチの上部より下の部位においてゲート電極にゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、トレンチの上記下の部位よりさらに下の部位においてゲート電極にゲート絶縁膜を介して対向して位置するn型エピタキシャル層と、トレンチの深さ方向と平行にトレンチから離間してn型拡散層およびp型ベース層を貫通しn型エピタキシャル層に達するように形成された金属層と、p型ベース層と金属層とに接触するように位置するp型ベース層より高不純物濃度のp型層とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、トレンチゲート構造を備えたゲート電極を有するトレンチMOSFETに係り、特に、そのソース−ドレイン間に並列のショットキーダイオードが形成・内蔵されたトレンチMOSFETに関する。
降圧するためのDC−DCコンバータでは、スイッチング(チョッピング)素子としてMOSFETが用いられている。スイッチングによる1次側から2次側への電流不通の期間は、通常、負荷側での電流が途切れないようにフライホイールダイオードによる還流構成が用いられる。しかしながら負荷側の出力電圧として低圧のものが必要とされるに従い、上記ダイオードの順方向電圧降下が損失として無視できなくなる。そこで、ダイオードの代わりにもう一つのMOSFET(第2のMOSFET)のソース−ドレイン間を用い、ダイオードが導通する期間と同じ期間で、これをオンさせるような構成も用いられている。このような用途に用いられるMOSFETの代表的なものに、トレンチゲート構造を有するいわゆるトレンチMOSFETがある。
上記の構成において、ダイオードが導通する期間と全く同じ期間で第2のMOSFETをオンさせるようにゲート電圧を制御するのは難しく、実際には、チョッピングのMOSFETも第2のMOSFETもともにオフとなる期間(デッドタイム)が生じる使い方をする。このデッドタイムでは、第2のMOSFETは、その寄生素子として有するダイオード(pn接合のダイオード)として機能することになる。その期間は短いとは言えこのときはやはりその順方向電圧降下が損失として問題になる。そこで、デッドタイムの順方向電圧降下を低減するには、第2のMOSFETに並列にショットキーダイオードを接続する構成が用いられる。
このようなショットキーダイオードは、第2のMOSFETとは別の部品として接続することも考えられるが、コンバータ構成上の利点から第2のMOSFETに内蔵することも考えられる。内蔵する場合、いくつか考慮すべきことがある。ひとつはコストである。この意味でショットキーダイオードは、半導体基板上での面積をあまり取らない構造で、かつ、プロセスを過剰に複雑化しないものが望ましい。また、これらのコストに影響を与える要因の除去により基本的なショットキーダイオードとしての機能(例えば低抵抗性や低リーク電流など)やトランジスタとしての機能を阻害しないように考慮することも必要である。なお、半導体中に意図的にショットキーバリアを形成する半導体素子には、例えば下記各特許文献に記載のものがある。
特開平11−251573号公報 特開2003−17701号公報 米国特許出願公開第2003/0207538号公報
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、トレンチゲート構造を備えたゲート電極を有するトレンチMOSFETにおいて、コストを考慮し半導体基板上での面積占有が小さくかつ機能阻害要因の少ないショットキーダイオードを内蔵するトレンチMOSFETを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るトレンチMOSFETは、トレンチゲート構造を有するゲート電極と、前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、前記トレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、前記トレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、前記トレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置するn型エピタキシャル層と、前記トレンチの深さ方向と平行に前記トレンチから離間して前記n型拡散層および前記p型ベース層を貫通し前記n型エピタキシャル層に達するように形成された金属層と、前記p型ベース層と前記金属層とに接触するように位置する前記p型ベース層より高不純物濃度のp型層とを具備する。
また、本発明の別の態様に係るトレンチMOSFETは、トレンチ(第1のトレンチ)ゲート構造を有するゲート電極と、前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、前記第1のトレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、前記第1のトレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、前記第1のトレンチに前記p型ベース層を介して対向して位置し、側壁面に絶縁膜を、底面にp型半導体層をそれぞれ有し、かつ導電体層が埋め込み形成されている第2のトレンチと、前記第1のトレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置し、かつ前記第2のトレンチの前記p型ベース層が位置する側とは反対側にも位置するn型エピタキシャル層と、前記第2のトレンチの前記p型ベース層が位置する側とは反対側の部位の前記n型エピタキシャル層の上面に接触形成された金属層とを具備する。
また、本発明のさらに別の態様に係るトレンチMOSFETは、トレンチゲート構造を有するゲート電極と、前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、前記トレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、前記トレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、前記トレンチに前記p型ベース層を介して対向しかつ該トレンチより深くまで達して形成されたp型半導体層と、前記トレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置し、かつ前記p型半導体層の前記p型ベース層が位置する側とは反対側にも位置するn型エピタキシャル層と、前記p型半導体層の前記p型ベース層が位置する側とは反対側の部位の前記n型エピタキシャル層の上面に接触形成された金属層とを具備する。
本発明によれば、トレンチゲート構造を備えたゲート電極を有するトレンチMOSFETにおいて、コストを考慮し半導体基板上での面積占有が小さくかつ機能阻害要因の少ないショットキーダイオードを内蔵するトレンチMOSFETを提供することができる。
本発明の一態様に係るトレンチMOSFETによれば、ゲート絶縁膜に対向するp型ベース層がチャネルとなるトレンチMOSFETにおいて、ソースとなるn型拡散層、さらにp型ベース層を貫通して、ドレイン領域の一部となるn型エピタキシャル層に達する金属層が存在する。よって、この金属層からn型エピタキシャル層への接合がショットキー接合となりその方向が順方向となるショットキーダイオードが形成される。また、この金属層がトレンチの深さ方向と平行にトレンチから離間して位置するので、トレンチと同じ程度に平面的な面積占有を小さくすることができる。
よって、コストを考慮して、半導体基板上での面積占有の小さいショットキーダイオード内蔵が可能である。なお、p型ベース層と金属層とに接触するように位置するp型ベース層より高不純物濃度のp型層を設けるのは、金属層とp型ベース層との導通がオーミック接合を介してなされるように保証して、ショットキーダイオードに逆方向電圧が印加された状態におけるアバランシェ耐量を確保するためである。ひとつの機能阻害要因の除去である。
この態様における実施態様として、前記金属層の深さは前記トレンチの深さより浅い、とすることができる。構造的に、トレンチより浅くても金属層はn型エピタキシャル層に達することが可能だからである。なおトレンチ形成と同時工程により金属層を埋め込む凹部を形成する場合には、それらの深さは同程度になる。
また、実施態様として、前記金属層の深さは前記p型ベース層の最深部の深さより浅い、とすることができる。例えばp型ベース層の厚さを、金属層付近よりそれ以外の領域で深くした場合にこのような態様になる。
また、実施態様として、前記p型ベース層の最深部の深さは前記トレンチの深さおよび前記金属層の深さより深い、とすることができる。例えばp型ベース層の厚さを、トレンチおよび金属層の付近よりそれ以外の領域で深くした場合にこのような態様になる。
また、実施態様として、前記n型拡散層と前記金属層との間に挟まれて位置する前記n型拡散層より高不純物濃度のn型層をさらに具備する、としてもよい。例えば、ソース領域となるn型拡散層へのソース電極層からの接触を金属層および高不純物濃度のn型層を介して行う態様である。このような高不純物濃度のn型層は、例えば、高加速度のイオンインプラント法を用いて選択的に形成することができる。
また、別の態様に係るトレンチMOSFETによれば、ゲート絶縁膜に対向するp型ベース層がチャネルとなるトレンチMOSFETにおいて、ゲート電極が埋め込み形成されたトレンチ(第1のトレンチ)とは別にこれにp型ベース層を介して対向して形成されたトレンチ(第2のトレンチ)が存在する。第2のトレンチは、側壁面に絶縁膜を、底面にp型半導体層をそれぞれ有し、さらにp型ベース層が位置する側と反対側がn型エピタキシャル層になっている。この部位のn型エピタキシャル層の上面には金属層が接触・形成されている。よって、この金属層からn型エピタキシャル層への接合がショットキー接合となりその方向が順方向となるショットキーダイオードが形成される。また、この金属層が第2のトレンチに隣接して設けられることになるので、平面的な面積占有を小さくすることができる。
よって、コストを考慮して、半導体基板上での面積占有の小さいショットキーダイオード内蔵が可能である。なお、第2のトレンチの底面がp型半導体層になっているのは、ショットキー接合に逆方向電圧が印加された状態における、付近のn型エピタキシャル層での空乏層形成を容易にし、ショットキー接合のリーク電流を小さく抑えるためである。ひとつの機能阻害要因の除去である。
この態様における実施態様として、前記第2のトレンチの前記導電体層は、p型多結晶シリコンである、とすることができる。導電体として多結晶シリコンを用いる態様である。p型とするのは、第2のトレンチの底部に形成されたp型半導体層との接触がpn接合となるのを避けるためである。また、n型多結晶シリコンと異なり、p型多結晶シリコンはシリコンとの仕事関数差が大きいため、第2のトレンチの絶縁膜を介して対向するn型エピタキシャル層は、第2のトレンチから空乏層が広がりやすくなる。よって、ショットキーダイオードのリーク電流をさらに抑制し、機能阻害要因をなお除去できる。
また、実施態様として、前記第2のトレンチの前記導電体層は、金属である、とすることもできる。導電体として金属を用いる態様である。
また、実施態様として、前記第2のトレンチの前記導電体層は、その上面で前記金属層と接触導通している、とすることができる。第2のトレンチ内の導電体層の電位を金属層と同一に保つためのひとつの構造例である。
また、実施態様として、前記第2のトレンチの側壁面の前記絶縁膜は、前記第2のトレンチの前記導電体層の上面にも延設されて該導電体層と前記金属層とを絶縁している、とすることもできる。この場合にも、第2のトレンチ内の導電体層と金属層とは同一の電位に保つことが好ましいが、このためには、第2のトレンチの長手方向端部において導電体層へのコンタクトを設ければよい。
また、実施態様として、前記第2のトレンチの底面の前記p型半導体層は、前記p型ベース層に接触している、とすることができる。p型ベース層の形成厚さに対する第2のトレンチの形成深さの程度またはその底面のp型半導体層の形成厚さの程度によってはこのような態様になる。
また、実施態様として、前記ゲート絶縁膜は、前記第1のトレンチから上部にはみ出した絶縁層と一体である、としてもよい。ゲート絶縁膜となる絶縁層の形状例である。
また、本発明のさらに別の態様に係るトレンチMOSFETによれば、ゲート絶縁膜に対向するp型ベース層がチャネルとなるトレンチMOSFETにおいて、ゲート電極が埋め込み形成されたトレンチにp型ベース層を介して対向して形成された、該トレンチより深いp型半導体層が存在する。このp型半導体層は、p型ベース層が位置する側とは反対側がn型エピタキシャル層になっている。この部位のn型エピタキシャル層の上面には金属層が接触・形成されている。よって、この金属層からn型エピタキシャル層への接合がショットキー接合となりその方向が順方向となるショットキーダイオードが形成される。また、この金属層がp型半導体層に隣接して設けられることになるので、平面的な面積占有を小さくすることができる。
よって、コストを考慮して、半導体基板上での面積占有の小さいショットキーダイオード内蔵が可能である。なお、p型半導体層がトレンチより深く形成されているので、ショットキー接合に逆方向電圧が印加された状態における、付近のn型エピタキシャル層での空乏層形成がさらに大きく広がり、ショットキー接合のリーク電流をさらに小さく抑えることができる。機能阻害要因の除去のひとつである。
この態様における実施態様として、前記ゲート絶縁膜は、前記トレンチから上部にはみ出した絶縁層と一体である、とすることができる。ゲート絶縁膜となる絶縁層の形状例である。
また、実施態様として、前記p型半導体層は、トレンチ構造である、とすることができる。すなわち、トレンチを形成してからその内部にp型半導体層を埋め込んだ態様である。このような態様以外に、イオン打ち込み(インプラント)によりこのようなp型半導体層を形成することも可能である。
また、実施態様として、前記トレンチは、互いに平行に複数本形成され、それらの形成ピッチに前記トレンチの抜けが存在する、とすることができる。トレンチの抜けの部位にショットキー接合を形成する態様である。
また、実施態様として、前記トレンチは、互いに平行に複数本形成され、それらの形成ピッチがほぼ均一である、としてもよい。均一ピッチで形成されたトレンチ間にp型半導体層とショットキー接合の部位とを形成する態様である。これにより、セルピッチを広げることなくショットキーダイオードを混載することが可能となり、MOSFETとして面積が増大しないのでMOSFETとしてのオン抵抗の増加もない。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の各実施形態に係るトレンチMOSFETを使用する回路(DCDCコンバータ)の例を示す図である。図1で使用のトレンチMOSFETはトランジスタQ2であるが、このトランジスタQ2の機能についてまず説明する。
図1は、図左側の入力端子間(1次側)に高電圧(例えば17V)の入力電圧を加えて図右側の出力端子間(2次側)に低電圧(例えば1.5V)の出力電圧を得る回路(DCDCコンバータ)である。トランジスタQ1におけるスイッチング(チョッピング)のデューティ比によってこれらの電圧比を設定することができる。トランジスタQ1がオンのとき電流は1次側から2次側に流れ、トランジスタQ1がオフのときは2次側の電流をそのままの向きで還流するためトランジスタQ2がオンする。インダクタLおよびコンデンサCはローパスフィルタである。トランジスタQ1、Q2のオンオフを制御するため、ゲート入力信号発生回路10で生成されたほぼ反転位相のゲート入力信号がトランジスタQ1、Q2の各ゲートに供給される。
トランジスタQ1がオフのときの還流は、本来、ダイオードDを設けるだけで可能でありトランジスタQ2は必要ない。しかしながら、2次側で必要とする出力電圧が低い場合には、ダイオードDの順方向電圧降下が損失として無視できない大きさとなり、低電圧化が必要である。そこで、トランジスタQ1のオンオフとほぼ反対位相でオンオフするトランジスタQ2を図示するように設けるものである。
トランジスタQ1、Q2をオンオフする位相の設定は、厳密には両者ともオフとなる短い期間を設けるように行う(図示するパルスでいうとQ2への負のパルス幅の方がQ1への正のパスル幅より多少広い)。これにより1次側に短絡する期間が生じるのを防止する。しかし、トランジスタQ1、Q2が両者ともオフとなる期間(デッドタイム)の発生により、通常のトランジスタQ2ではその構造的な寄生素子としてのダイオードがオンする。このダイオードの順方向電圧降下はやはり損失として無視できない。そこで、各実施形態のトランジスタQ2は、構造的に内蔵してソース−ドレイン間に並列にショットキーダイオードを有している。これによりデッドタイムにおけるトランジスタQ2のソース−ドレイン間電圧を効果的に低下させることができる。また、以下に述べるように、トランジスタQ2として低コストおよび基本的機能性を確保するように考慮されている。
図12は、比較例としてのトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。まずこの比較例を説明する。図12に示すように、このトレンチMOSFETは、ドレイン電極層21、n層22、n型エピタキシャル層23、p型ベース層24、n型拡散層25、ソース電極層26、ゲート電極27、ゲート絶縁膜28を有する。なお、図示左右方向および図示紙面垂直方向のサイズは例えば5mmないし7mmであり、左右方向には図示と同じパターンが繰り返され、紙面垂直方向には図示と同じ断面構造である。この比較例および以下の各実施形態は、一応、電流定格として10Aないし20A、耐圧(逆方向電圧)として20Vないし30Vを想定するがこれに限られない。
ドレイン電極層21は、半導体基板の裏面に相当する側、すなわちn層22上に積層形成された導電層である。例えば下側(n層22側)から、バリア層としてのバナジウム層、地金であるニッケル層、さらに腐食防止のための金層の積層として形成することができる。n層22は、n型不純物濃度の高い半導体層であり、ドレイン電極層21とオーミック接合される。n層22のドレイン電極層21と反対側に位置するn型エピタキシャル層23は、n層22に比べて不純物濃度が低いエピタキシャル成長による半導体層である。n層22、n型エピタキシャル層23はMOSFETとしてのドレイン領域となる。
p型ベース層24は、例えば、n型エピタキシャル層23にp型不純物を注入・拡散して形成された半導体層である。後述するゲート電極27とゲート絶縁膜28を介して対向する領域がMOSFETとしてのチャネルになる。n型拡散層25は、例えば、n型エピタキシャル層23にn型不純物を注入・拡散して形成された半導体層である。n型拡散層25は、MOSFETとしてのソース領域になる。ソース電極層26は、n型拡散層25上に形成された導電層である。例えば、下側(n型拡散層25側)から、バリア層としてのチタン層、地金であるアルミニウム層の積層として形成することができる。
ゲート電極27は、n型拡散層25、p型ベース層24を貫通しn型エピタキシャル層23にも食い込んで形成されたトレンチの内側に埋め込み形成された例えば多結晶シリコンからなる半導体導電層である。トレンチの形状は、図示紙面に垂直方向に延長された形状である。図示するように、トレンチは、平行に多数本形成されその間隔(ピッチ)は例えば1μmないし2μmとすることができる。トレンチゲート構造を有する各ゲート電極27は、それらの両端部で例えばアルミニウムの共通電極に接続されており、一つの端子(ゲート端子)になる。ゲート絶縁膜28は、ゲート電極27を取り囲むように形成された例えば酸化膜である。
金属層29は、トレンチの深さ方向と平行にトレンチから離間してn型拡散層25およびp型ベース層24を貫通しn型エピタキシャル層23に食い込んで形成された導電層である。その形成方法は、例えばn型拡散層25、p型ベース層24、n型エピタキシャル層23にゲート電極27形成のトレンチとは別のトレンチを形成しその内部に金属層を埋め込み形成することによる。例えばその材料にはチタンを用いることができる。
以上のような構成のトレンチMOSFETによると、n型拡散層25のソース領域、p型ベース層24のチャネル、n型エピタキシャル層23のドレイン領域、ゲート絶縁膜28、およびゲート電極27により構成される本来のMOSFETのほかに、金属層29とn型エピタキシャル層23との接合によるショットキーダイオードが多数内蔵して形成されている。このショットキーダイオードは、ソース電極層26側からドレイン電極層21側に向かって順方向であり、上記MOSFETがオフのときには良好な電流のバイパス路となり得る。また、外付けのショットキーダイオードを設けた場合よりMOSFET部分との電流の切り換えが速く好ましい還流が可能である。これは外付けにショットキーダイオードを設けた場合は導線部分にインダクタ成分を持つので電流の切り換えが遅くなるからである。
さらに、ゲート電極27のトレンチ間の領域を利用して金属層29を形成しこれをショットキーダイオードの金属電極側としているため、デバイスとしての全体面積としてほとんど増加がない。また、ショットキーダイオードが多数形成されるためそれら全体として電流密度が分散し順方向電圧を増大させる要因とならないという利点もある。
なお、ドレイン電極層21側が正、ソース電極層26側が負のときは、図1を参照すればわかるようにトランジスタQ1がオンであり、この実施形態のトレンチMOSFET(Q2)はオフである。また、内部に形成されたショットキーダイオードには逆方向電圧が印加される。このとき、n型エピタキシャル層23内には、p型ベース層24近辺から、さらに金属層29近辺からも空乏層が広がるが、相対的に金属層29の側面近辺での空乏層形成領域は小さい。そのため使用条件によってはリーク電流(ショットキーダイオードの逆方向電流)が懸念される場合がある。このような場合には、金属層29としてその材質を変えてリーク電流が小さくなる材料を利用することが考えられる。例えばプラチナやプラチナシリサイドである。
以上述べたように、図12に示す比較例としてのトレンチMOSFETは、ショットキーダイオードの内蔵が達成されているが、構造的にリーク電流が懸念される場合がある。また、MOSFETとして機能する部位での耐圧やアバランシェ耐量の観点で十分な仕様を確保できない場合があり得る。これらは、以下述べる各実施形態の場合との比較でより明らかになる。
図2は、本発明の一実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図2において、図12に示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態では、金属層39とn型エピタキシャル層23とのショットキー接合領域が金属層39の下面だけに形成されるように改良している。したがって、逆方向電圧印加時のリーク電流を小さくすることができる。すなわち、逆方向電圧印加時のp型ベース層34近辺からn型エピタキシャル層23内に広がる空乏層は容易に金属層39との接合部分を覆いよりリーク電流を小さくする状態が作られる。また、ゲート電極27とn型エピタキシャル層23とがゲート絶縁膜28を介して対向する面積が減少しているのでゲート−ドレイン間容量が減少し、動作速度(スイッチング速度)を向上する効果もある。
n型拡散層25aは、図2におけるn型拡散層25と機能同様であるが、その一部領域に高濃度p型層34aを形成しこれを金属層39に接合させている。高濃度p型層34aは、例えば図示紙面垂直方向には不連続(飛び飛び)に形成することができる。これにより、金属層39は、n型半導体とはn型拡散層25aと、p型半導体(p型ベース層34)とは高濃度p型層34aを介して、それぞれオーミックな接合を確保することができる。よって、金属層39と半導体層との意図しないショットキー接合が防止され、これにより、寄生トランジスタの発生を防止しアバランシェ耐量を増加させることができる。
金属層39は、ソース電極層36と一体的に形成されている。その形成には、例えば、まずバリア層としてのチタンの層をトレンチ内および上面に形成し、そのあとトレンチ内を埋め込み上面を覆うようにアルミニウムの層を形成すればよい。
ゲート電極27のトレンチ、金属層39のトレンチ、およびp型ベース層34を図示のような領域関係にするためには、例えば次のような工程によることができる。まずイオン注入によりn型エピタキシャル層23のやや深い位置にp型ベース層34のもととなるp型層を形成する。次に金属層39のためのトレンチを、このp型層を貫通してn型エピタキシャル層23に食い込んで形成しその底にはn型不純物を注入しておく。そして上記形成されたp型層の不純物を拡散させると、金属層39のためのトレンチの底部まで達するp型ベース層34が形成される。このときn型不純物が注入されていない領域ではよりp型領域が広がるので図示するような金属層39のトレンチ間で下に凸のp型ベース層34が形成できる。その後、p型ベース層34を貫通してn型エピタキシャル層23に食い込むようにゲート電極27のためのトレンチを形成する。
次に、本発明の別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図3を参照して説明する。図3は、本発明の別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図3において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態では、金属層39とp型半導体とのオーミックな接合を確保するため、p型ベース層34の領域と金属層39とに挟まれて一部に高濃度p型層34bが位置している。これは機能として図2に示した実施形態における高濃度p型層34aと同じである。ただしこの実施形態は、高濃度p型層34bと金属層39との接合面積を深さ方向に稼ぐことが容易な構造であり、また図2に示した実施形態のようにn型拡散層25aの領域を犠牲にしないのでゲート電極27間のピッチをより小さくすることが可能である。これはデバイスとして狭面積化および低コスト化に都合がよい。
なお、図示するような高濃度p型層34bの形成は、例えば、p型ベース層34の所定深さ中に平面視で選択的にp型不純物を注入することよって可能である。このためには例えば高加速度のイオン注入法を用いることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図4、図5を参照して説明する。図4、図5は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの製造過程を模式的な断面で示す工程図であり、図4(a)、図4(b)、図5の順に工程が進行する。図4、図5において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については説明を省略する場合がある。
この実施形態では、上記実施形態における金属層39(29)を形成するためのトレンチとゲート電極27を形成するためのトレンチをひとつの同時工程で形成し製造工程を簡易化することができる。さらに、図3に示した実施形態のゲート電極間のピッチをより狭くできる利点や、ショットキーダイオードのリーク電流抑制、ゲートドレイン間容量の低減、アバランシェ耐量の増加などの利点を継承する。
まず、図4(a)を参照して、n型エピタキシャル層23の表面に近いところにリンを、深いところにボロンを、それぞれ高エネルギイオン注入し、n型層55、p型層54を形成する。次に、金属層のためのトレンチ61およびゲート電極のためのトレンチ61を同時に形成する。そしてトレンチ61の底部にはリンをイオン注入しn型濃度を高めた領域を形成しておく。
次に、図4(b)を参照して、トレンチ61内壁を含めて酸化を行い絶縁膜58を形成する。このときトレンチ61の底部ではn型濃度を高めた領域のため絶縁膜58が厚く形成される。また、n型層55、p型層54中の不純物が拡散しそれらの領域が厚さ方向に大きくなり、それぞれn型拡散層55a、p型ベース層54aになる。特にp型ベース層54aは、各トレンチ61の底部に注入されたn型不純物のない領域でより広がるので、図示するように各トレンチ61間で下に凸のp型ベース層54aとなる。
次に、各トレンチ61内を含めて上面上に多結晶シリコン層57を形成する。続いて、トレンチ61のうち後で金属層を埋め込み形成するものについて、図示するように、n型拡散層55a上方の深さに高濃度n型層55bを、p型ベース層54aの深さに高濃度p型層54bを、それぞれイオン注入により形成する。高濃度n型層55b、高濃度p型層54bは、のちにトレンチ61内に埋め込み形成される金属層とのオーミックコンタクトのためである。これらの層がなくてもn型拡散層55a、p型ベース層54aとオーミック接合が形成可能な条件であれば必ずしも形成する必要はない。
次に、形成された多結晶シリコン層57にリンをドープし、さらにその表面を平坦化する。そして、平坦化された表面を酸化し、図5に示すようにゲート電極57aを孤立形成する。このとき絶縁膜58の一部と多結晶シリコン層57の表層の酸化絶縁膜とでゲート絶縁膜58aが形成される。次に、金属層59を形成するためのトレンチを得るため、多結晶シリコン層57、絶縁膜58をすべて除去するようにトレンチをひとつおきに掘り直す。このとき高濃度n型層55b、高濃度p型層54bの一部もトレンチ形状に沿って除去され、それぞれ最終的な形状の高濃度n型層55c、高濃度p型層54cになる。
次に、掘り直されたトレンチ内を含めて上面に金属層を成膜し金属層59およびソース電極層56とする。また、半導体基板の裏面に相当するn層22上にはドレイン電極層21を形成する。金属層59およびソース電極層56には、その材質として例えばタングステンを、あるいはチタンまたはプラチナシリサイドをバリア層とするアルミニウムを用いることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図6を参照して説明する。図6は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図6において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態のトレンチMOSFETの構造は、図3に示したものとほぼ同様である。違いは、p型ベース層34cの深さ方向形成領域が図3に示したものと異なることである。このような構造にするには、上記の図4、5を参照した実施形態と同様に、ゲート電極27のためのトレンチおよび金属層39のためのトレンチを形成した後でp型層を深さ方向に拡散させてp型ベース層34cに形成すればよい。
以上、比較例と4つの実施形態とについて説明したが、形態的に言うと、図12、図2、図3の実施形態は、金属層29、39の深さが、ゲート電極27のトレンチの深さより浅い。また、図2、図3、図5、図6の実施形態は、金属層39、59の深さが、p型ベース層34、54a、34cの最深部の深さより浅い。さらに、図5、図6の実施形態は、p型ベース層54a、34cの最深部の深さが、ゲート電極57a、27のトレンチの深さおよび金属層59、39の深さより深い。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図7を参照して説明する。図7は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図7において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
図7に示すように、このトレンチMOSFETは、ドレイン電極層21、n層22、n型エピタキシャル層23のほかに、p型ベース層74、n型拡散層75、ソース電極層76、ゲート電極77、ゲート絶縁膜78を有する。また、ゲート電極78に対向して第2のトレンチがあり、その内部は、側壁が絶縁膜70a、底部がp型半導体層70b、それらのさらに内部が導電体層70cの充填構造になっている。また、p型ベース層74の上面の一部はp型不純物濃度が高い高濃度p型層74aとなっており、これによりソース電極層76と確実なオーミック接合を得ている。
p型ベース層74、n型拡散層75、ソース電極層76、ゲート電極77、ゲート絶縁膜78の各機能は、先に挙げた実施形態におけるp型ベース層34、54a、34c、n型拡散層25a、25、55a、ソース電極層36、56、ゲート電極27、57a、ゲート絶縁膜28、58aと、それぞれ同様である。ただし、この実施形態では、トレンチ内のゲート電極77を取り囲むゲート絶縁膜78が、このトレンチから上部にはみ出した絶縁膜と一体になっている。このような絶縁膜構造を得るには、トレンチ内のゲート電極77、ゲート絶縁膜78を形成した後、例えば、全面に絶縁膜を堆積し図示するような領域で絶縁膜が残るように選択的にエッチングをすればよい。
また、導電体層70c等からなる第2のトレンチは、その片側ではp型ベース層74に対向するものの、その反対側にはp型ベース層74が形成されておらず、n型エピタキシャル層23が半導体領域の表面まで広がっている。このように選択的な領域でp型ベース層74を形成するには、例えば、第2のトレンチを形成後、所定の領域に形成されたマスクを介してp型不純物を注入・拡散させればよい。また、第2のトレンチでは、n型拡散層75との対向がゲート電極77用のトレンチと異なりその両側いずれもない。このように選択的な領域でn型拡散層75を形成するには、例えば、やはり所定領域に形成されたマスクを利用すればよい。
第2のトレンチ底部のp型半導体層70bは、トレンチを形成してその内壁および底面に酸化膜を形成後、選択的にその底面の絶縁膜を除去し、さらにp型不純物をトレンチ底部に注入すれば形成することができる。このp型半導体層70bは、p型ベース層74に接触するように形成されてもよい。内部を充填する導電体層70cは、例えばp型多結晶シリコンをその材料とすることができる。n型とするとp型半導体層70bとの接触がpn接合になるので好ましくない。p型多結晶シリコンとする代わりに金属(金属シリサイド)を用いることもできる。導電体層70cは、その上面でソース電極層76と接触するが、トレンチのすべてで接触させず図示紙面垂直方向の一部(例えば飛び飛び)でソース電極層76に接触する形態でもよい。
以上説明の構造のトレンチMOSFETでは、半導体領域の表面にまで広がるn型エピタキシャル層23と金属層であるソース電極層76との接触部位がショットキー接合になる。ここで、この領域のn型エピタキシャル層23に隣接するトレンチの底部でp型半導体層70bがこのショットキー接合でのリーク電流を低減させる役割を果たしている。すなわち、ショットキー接合に逆電圧が印加される状態においては、図示するようにp型半導体層70b近辺のn型エピタキシャル層23に空乏層が形成され、電流の担い手であるキャリア濃度が下がり、ショートキー接合界面付近への電界の寄与が減少するためリーク電流を低減させる。
図示では左右方向にひとつの単位が示され、この場合、ゲート電極77のトレンチひとつあたり第2のトレンチがふたつ(すなわちショットキーダイオードがひとつ)となっているが、これに限らず、ゲート電極77のトレンチをふたつ以上隣接させそれごとにショットキーダイオードがひとつとなるレイアウトにしてもよい。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図8を参照して説明する。図8は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図8において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態は、図7に示した実施形態におけるゲート電極78が、トレンチの外にはみ出した絶縁膜と一体でないゲート電極78aとなっている点が異なる。さらに、第2のトレンチについても、導電体層70caの上面をゲート電極78と同様の形態で絶縁膜70aaで覆っている点が異なるが、残りは基本的に同じである。
導電体層70caの上面を絶縁膜70aaで覆っているのは、ゲート絶縁膜78aおよび絶縁膜70aaの両上面部分の同時形成を意図したものである。これらの絶縁膜の上面部分の形成は、例えば、埋め込み形成されたゲート電極77および導電体膜70caの上面部分を同時に酸化させ絶縁層に変化させればよい。導電体層70caは、例えば、p型多結晶シリコンまたは金属を材料とすることができるが、その電位を固定するために、例えば、図示垂直方向の両端部でソース電極層76に導通させるように導電路を形成する。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図9を参照して説明する。図9は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図9において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態は、ゲート電極77が埋め込み形成されたトレンチ同士の間、およびゲート電極77が埋め込み形成されたトレンチとショットキー接合が形成された領域との間に、ゲート電極77用のトレンチより深くp型半導体層80が塀状に形成されている点が、上記実施形態との大きな違いである。このような構造により、MOSFETとして、耐圧が高い、オン抵抗が低いなどの利点がさらに得られる。ここで、n型エピタキシャル層73は、上記各実施形態におけるn型エピタキシャル層23より、不純物濃度の高いものとすることができる。
n型エピタキシャル層73が半導体領域の上面に表出している領域に隣接のp型半導体層80は、例えば図7に示した実施形態におけるp型半導体層70bより、形状的見地からその近傍のn型エピタキシャル層73に空乏層を形成する程度が高い。したがって、n型エピタキシャル層73がより高濃度の不純物を有する場合であっても、ショットキーダイオードのリーク電流を低減することが可能である。
図示するようなp型半導体層80を形成するには、例えば、トレンチを形成しその内部をp型半導体層で充填する方法、または注入エネルギを代えつつp型不純物をn型エピタキシャル層73中に打ち込む方法を採ることができる。形成深さは、耐圧仕様によるが、例えば100V耐圧で10μm程度以下であり、高耐圧とするにつれ深く形成する。
この実施形態の場合も、図7に示した実施形態と同様に、ゲート電極77のトレンチの数と形成されるショットキーダイオードの数の比率は、レイアウトにより大きく異ならせることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図10を参照して説明する。図10は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図10において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態は、図示するように、ショットキーダイオードが形成される領域の幅を節約したものである。すなわち、図9に示した実施形態は、ゲート電極77のためのトレンチをひとつ犠牲にするとひとつのショットキーダイオード領域が作り出されるものであるが、この実施形態では、ゲート電極77のためのトレンチをなんら犠牲にすることなくショットキーダイオード領域が形成される。
より具体的には、ゲート電極77のトレンチ同士の間のp型半導体層80とは別のp型半導体層80aを、ゲート電極77のトレンチ同士の間でショットキーダイオードを形成する領域に、ふたつ塀状に向かい合うように形成している。このような形状的な特徴により、n型エピタキシャル層73に形成されるp型半導体層80a近辺の空乏層は、さらにショットキーダイオードのリーク電流の流路形成を妨げるものとなりやすく好ましい。なお、p型半導体層80と同様に、p型半導体層80aの上面には、ソース電極層76との接合がオーミック接合となるように高濃度p型層74aaを形成する。
次に、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETについて図11を参照して説明する。図11は、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図である。図11において、すでに示したものと同一または同一相当の部位には同一符号を付してある。その部分については特に加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態は、図10に示した実施形態におけるゲート電極78が、トレンチの外にはみ出した絶縁膜と一体でないゲート電極78aとなっている点が異なる。残りは基本的に同じである。
なお、図9から図11に示す、n型エピタキシャル層73中で縦長のp型半導体層が図示左右方向に飛び飛びに配置された構造は、一般にスーパージャンクション構造と呼ばれる。この構造において、最も高耐圧、低オン抵抗特性とするためには、図9におけるA−Aa間で示される通常の単位セルにおいて水平方向のp型とn型の不純物総量がほぼ等しくなるようにするとよい。これは、図10においては、B−Ba間のp型とn型の不純物総量を等しくすることに相当し、このためp型半導体層80aの幅(図示左右方向)はMOSFETの部分の単位セルにおけるそれよりも狭く調整することが好ましい。
本発明の各実施形態に係るトレンチMOSFETを用いる場合の回路の例を示す図。 本発明の一実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明の別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの製造過程を模式的な断面で示す工程図。 図4の続図であって、本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの製造過程を模式的な断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。 比較例としてのトレンチMOSFETの構造を模式的に示す断面図。
符号の説明
10…ゲート信号発生回路、21…ドレイン電極層、22…n層、23,73…n型エピタキシャル層、24,34,34c,74…p型ベース層、34a,34b,74a,74aa…高濃度p型層、25,25a、75…n型拡散層、26,36,56,76…ソース電極層、27,77…ゲート電極、28,78,78a…ゲート絶縁膜、29,39,59…金属層、54…p型層、54a…p型ベース層、54b,54c…高濃度p型層、55…n型層、55a…n型拡散層、55b,55c…高濃度n型層、57…多結晶シリコン層、57a…ゲート電極、58…絶縁膜、58a…ゲート絶縁膜、61…トレンチ、70a,70aa…絶縁膜、70b…p型半導体層、70c,70ca…導電体層、80,80a…p型半導体層。

Claims (5)

  1. トレンチゲート構造を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記トレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、
    前記トレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、
    前記トレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置するn型エピタキシャル層と、
    前記トレンチの深さ方向と平行に前記トレンチから離間して前記n型拡散層および前記p型ベース層を貫通し前記n型エピタキシャル層に達するように形成された金属層と、
    前記p型ベース層と前記金属層とに接触するように位置する前記p型ベース層より高不純物濃度のp型層と
    を具備することを特徴とするトレンチMOSFET。
  2. 前記p型ベース層の最深部の深さが、前記トレンチの深さおよび前記金属層の深さより深いことを特徴とする請求項1記載のトレンチMOSFET。
  3. トレンチ(第1のトレンチ)ゲート構造を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記第1のトレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、
    前記第1のトレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、
    前記第1のトレンチに前記p型ベース層を介して対向して位置し、側壁面に絶縁膜を、底面にp型半導体層をそれぞれ有し、かつ導電体層が埋め込み形成されている第2のトレンチと、
    前記第1のトレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置し、かつ前記第2のトレンチの前記p型ベース層が位置する側とは反対側にも位置するn型エピタキシャル層と、
    前記第2のトレンチの前記p型ベース層が位置する側とは反対側の部位の前記n型エピタキシャル層の上面に接触形成された金属層と
    を具備することを特徴とするトレンチMOSFET。
  4. 前記第2のトレンチの前記導電体層が、p型多結晶シリコンであることを特徴とする請求項3記載のトレンチMOSFET。
  5. トレンチゲート構造を有するゲート電極と、
    前記ゲート電極を取り囲むように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記トレンチの上部において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたn型拡散層と、
    前記トレンチの前記上部より下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して形成されたp型ベース層と、
    前記トレンチに前記p型ベース層を介して対向しかつ該トレンチより深くまで達して形成されたp型半導体層と、
    前記トレンチの前記下の部位よりさらに下の部位において前記ゲート電極に前記ゲート絶縁膜を介して対向して位置し、かつ前記p型半導体層の前記p型ベース層が位置する側とは反対側にも位置するn型エピタキシャル層と、
    前記p型半導体層の前記p型ベース層が位置する側とは反対側の部位の前記n型エピタキシャル層の上面に接触形成された金属層と
    を具備することを特徴とするトレンチMOSFET。
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