JP2005338795A - 多孔質吸音構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広い周波数帯域での吸音性能の低下を抑制する。
【解決手段】 多孔質吸音構造体10は、外装板1と閉塞板2とを備えている。外装板1と閉塞板2との間には、空気層4,5を介して配置された内装板3が配置されており、外装板1、内装板3及び閉塞板2がそれぞれ対向配置されている。外装板1及び内装板3には、多数の貫通穴1a,3aが形成されている。内装板3は、板厚t2、貫通穴3aの直径φ2及び開口率β2が貫通穴3aを流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されている。外装板1の貫通穴1aの開口率β1が3%を超え50%以下となっている。
【選択図】 図1


Description

本発明は、騒音発生源からの音を低減する多孔質吸音構造体に関する。
近年、穴の形成されていない板材と多数の貫通穴が板面全体に形成された板材とをそれぞれ音源に対して外側及び内側に空気層を介して対向配置させることにより、ヘルムホルツ共鳴原理を利用して防音する多孔質防音構造体が様々な分野で用いられてきている。ヘルムホルツ共鳴原理を用いる場合、例えば、一般式“f=(c/2π)×√{β/(t+1.6φ)d}”(f:共鳴周波数、c:音速、β:開口率、t:内側板の板厚、φ:貫通穴の直径、d:空気層厚)に基づいて、特定の共鳴周波数の騒音を効率よく低減することができる(特許文献1参照)。
しかし、ヘルムホルツの共鳴原理を用いる場合、特定の共鳴周波数の音のみに対して防音効果を発揮し、共鳴周波数以外の周波数を有する音に対しては防音効果が極めて低くなる問題がある。このような問題を解決する、吸音板となる多数の貫通穴(微細孔)が形成された内装板が空気層を介して複数設けられ吸音帯域を広帯域化した多孔質防音構造体が知られている(特許文献2参照)。これによると、吸音帯域を広帯域化することで、特定の共鳴周波数以外の騒音も吸音することが可能となる。
特開平6−298014号公報 特開2003−50586号公報
しかしながら、特許文献2に記載の多孔質防音構造体においては、内装板が音源側に露出されており、且つその貫通穴の直径が非常に小さいため、貫通穴が目詰まりを起こすことがある。また他の機能(水抜き、塗装など)からの制約により貫通穴の直径が小さくできない場合がある。これらによって、広い周波数帯域における吸音性能が低下する問題がある。
そこで、本発明の目的は、広い周波数帯域での吸音性能の低下を抑制する多孔質吸音構造体を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の多孔質吸音構造体は、第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下である(請求項1)。
また、本発明の多孔質吸音構造体は、別の観点では、第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、前記第2外側部材の貫通穴の直径が3mmを超えている(請求項2)。
また、本発明の多孔質吸音構造体は、別の観点では、第1外側部材と、前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えている。そして、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下である(請求項4)。
また、本発明の多孔質吸音構造体は、別の観点では、第1外側部材と、前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えている。そして、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、前記外側部材の第2貫通穴の直径が3mmを超えている(請求項5)。
これによると、第2外側部材の開口率が3%を超えることによって、内側部材の貫通穴の粘性作用による空気振動の熱エネルギへの変換が促進され、広い周波数帯域で十分な吸音性能を発揮することができる。また、第2外側部材の開口率が50%以下になっているので、第2外側部材の剛性をある程度確保することができる。また、第2外側部材の貫通穴の直径が3mmを超えることで、第2外側部材の貫通穴が目詰まりしないように、且つ他の機能(水抜き、塗装など)からの制約も十分に満たすことが可能なように、その直径を比較的大きくすることが可能になる。そのため、第2外側部材の内側に配置された内側部材の吸音性能を維持することができる。
また、本発明の多孔質吸音構造体は、別の観点では、第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であり、その貫通穴の直径が3mmを超えている(請求項3)。
また、本発明の多孔質吸音構造体は、別の観点では、第1外側部材と、前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えている。そして、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であり、その貫通穴の直径が3mmを超えている(請求項6)。
これによると、第2外側部材の開口率が3%及び貫通穴の直径が3mmを超えているので、第2外側部材の貫通穴の直径が比較的小さくできない環境下においても、広い周波数帯域で十分な吸音性能を確実に発揮することができる。また、第2外側部材の開口率が50%以下になっているので、第2外側部材の剛性をある程度確保することができる。
また、本発明において、前記内側部材の貫通穴の開口率が3%以下であることが好ましい(請求項7)。これにより、内側部材が十分な吸音性能を有すると共に、内側部材の貫通穴を減らすことで内側部材の作製時間を短縮することができ、製造コストを下げることができる。
また、本発明において、前記内側部材の貫通穴の直径が3mm以下であることが好ましい(請求項8)。これにより、吸音率の急激な落込を抑制することが可能になる。したがって、吸音する騒音の周波数帯域をさらに広帯域化することが可能になる。
また、本発明において、前記第1外側部材と前記内側部材との間及び前記内側部材と前記第2外側部材との間には、夫々空気層が形成されており、それら前記空気層の少なくともいずれかに、吸音材が配置されていることが好ましい(請求項9)。これにより、吸音性能が向上する。なお、吸音材としては、グラスウール、金属繊維、発泡金属及び樹脂又は金属製の薄膜、繊維系の不織布などが利用できる。
また、本発明において、前記第1外側部材と前記内側部材との間及び前記内側部材と前記第2外側部材との間には、夫々空気層が形成されており、それら前記空気層の少なくともいずれかには、多数の貫通穴が形成された樹脂又は金属製の薄膜からなる吸音材が配置されており、前記薄膜の貫通穴の開口率及び直径がそれぞれ3%以下及び3mm以下であることが好ましい(請求項10)。これにより、吸音性能がより一層向上する。
また、本発明において、前記内側部材又は前記第2外側部材の少なくともいずれか一方が、水平面に対して傾斜して設けられていることが好ましい(請求項11)。これにより、所定の方向へ液体を流すことができ、前記内側部材や前記第2外側部材の貫通穴の目詰まりを防止できる。
また、上記の構成において、傾斜して設けられた前記内側部材又は前記第2外側部材には、当該傾斜により高さが低くなっている部分に排出口が設けられていることが好ましい(請求項12)。これにより、所定の方向へ流れた液体を排出口を介してスムーズに排出できるので、前記内側部材や前記第2外側部材の貫通穴の目詰まりを一層良好に防止できる。
また、本発明において、前記内側部材が、珪素又はフッ素の少なくともいずれか一方を含む撥水性素材からなるか、若しくは、前記内側部材の表面が、前記貫通孔の内部を含め、珪素又はフッ素の少なくともいずれか一方を含む撥水性材料で被覆されていることが好ましい(請求項13)。これにより、内側部材の貫通穴への雨水等の侵入を効果的に防止でき、目詰まりによる吸音性能の低下を確実に回避できる。
また、本発明において、前記第1外側部材、前記第2外側部材、前記内側部材のうち少なくともいずれか一つが、凹凸形状を有することが好ましい(請求項14)。なお、「凹凸形状」には、例えばリブ等の凸部を形成してなる形状や、波形形状、エンボス加工を施した形状等が含まれる。これにより、多孔質吸音構造体の剛性を高めることができる。また、前記第1外側部材、前記第2外側部材、前記内側部材を単に重ねることで前記空気層を形成するように構成することもでき、構成を簡素にすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。図1に示すように、本実施の形態の多孔質吸音構造体10は、音源側に配置された外装板(第2外側部材)1と、遮音側に配置された閉塞板(第1外側部材)2と、外装板1との間及び閉塞板2との間にそれぞれ空気層4,5を介して配置された内装板(内側部材)3とを有している。これら外装板1、閉塞板2及び内装板3は、いずれも鉄やアルミニウムなどの金属や合成樹脂や繊維強化複合材などにより形成されている。なお、外装板1、閉塞板2及び内装板3は、リサイクル時の分別処理を不要にするように、同一の材質で形成されていることが望ましい。本実施の形態における外装板1、閉塞板2及び内装板3はすべて矩形平板形状を有しているが、例えば、円形形状、楕円形状及び三角形形状の平面を有していてもよい。また、外装板1及び内装板3は、平板ではなく薄膜であってもよく、例えば、アルミ箔などの金属製の薄膜や塩化ビニルなどの樹脂製の薄膜などを適用できる。さらに、閉塞板2は、断面が環形状であってもよい。
外装板1は、内装板3に対向配置されており、内装板3は閉塞板2に対向配置されている。つまり、多孔質吸音構造体10は、外装板1、内装板3及び閉塞板2がそれぞれ対向配置されて構成されている。外装板1及び内装板3には、それぞれ円形状の貫通穴1a,3aが多数形成されており、外装板1の貫通穴1aが内装板3の貫通穴3aよりその直径が若干大きく形成されている。そして、空気層4,5の層厚d1,d2、外装板1及び内装板3の開口率β1,β2、板厚t1,t2及び貫通穴1a,3aの直径φ1,φ2からなるパラメータは、外装板1及び内装板3の貫通穴1a,3aを通過する空気に対して粘性作用を生じさせるように設定されている。これにより、貫通穴1a,3aを通過する空気に粘性減衰作用が発生すると、空気振動が熱エネルギへと変換され、空気の振動に減衰性が生じる結果、比較的広い周波数帯域で高い吸音効果を発揮できるようになる。したがって、共鳴周波数以外の周波数成分を有する騒音にも対応できる。
外装板1の貫通穴1aの開口率β1は、3%を超え50%以下にすることが好ましい。これは、開口率β1が大きい方が十分な吸音効果となる吸音率0.3に近づく又はそれ以上に大きくなるという実験結果(図2参照)によるものである。図2は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体10における吸音率と外装板1の開口率β1との関係を示すグラフである。図2に示すように、外装板1の貫通穴1aの開口率β1が3%を超え、約5%のときにほぼ吸音率が0.3となり、開口率β1が10%になるときに、吸音率が0.35となっている。そして、開口率β1が10%を超えると吸音率は徐々に減少し、50%になるときに吸音率が0.27となる。図2から外装板1の開口率β1は、吸音率の観点において、ただ単純に3%を超えて大きくするばかりでなく、十分な吸音効果となる吸音率0.3以上となる開口率β1が5%〜28%の範囲で最適化することがより好ましく、さらに吸音率が0.33以上となる開口率β1が7%〜20%の範囲で最適化することが最も好ましい。ただし、開口率β1が3%以下になると、吸音率が0.2に近づく又はそれ以下になり、吸音率が低下した状態になるため、所望の吸音効果が期待できない。また、開口率β1が50%を超えると外装板1の開口面積が大きくなりすぎて剛性低下をまねく。
図3は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフであり、外装板1の開口率β1を2.5%と一定にし、内装板3の開口率β2を0.1%〜5.0%と変化させたときの吸音特性を示している。図4は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフであり、外装板1の開口率β1を5.0%と一定にし、内装板3の開口率β2を0.1%〜5.0%と変化させたときの吸音特性を示している。図5は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフであり、外装板1の開口率β1を10.0%と一定にし、内装板3の開口率β2を0.1%〜5.0%と変化させたときの吸音特性を示している。なお、表1には、図3〜図5に示す実験番号S1〜S18の諸条件を示している。
Figure 2005338795
表1に示すように、外装板1の開口率β1が2.5%、5.0%、10.0%というような条件で、且つ内装板3の開口率β2を0.1%、0.2%、0.5%、1.0%、2.0%、5.0%と変化させていくと、図3〜図5に示すように、多孔質吸音構造体10によって吸音する騒音の周波数帯域が、外装板1の開口率β1が増加するにつれて、広帯域化するのがわかる。つまり、実験番号S1を実験番号S7,S13のように、外装板1の開口率β1を2.5%から5%、10.0%と増加させると、吸音する騒音の周波数帯域が拡大し、広帯域の周波数を有する騒音を吸音することができる。また、実験番号S2〜S6も同様に、実験番号S8〜S12、S14〜S18のように、外装板1の開口率β1を2.5%から5%、10.0%とそれぞれ増加させると、上述と同様に吸音する騒音の周波数帯域が拡大し、広帯域の周波数を有する騒音を吸音することができる。このような図3〜図5に見られる実験結果より、外装板1の開口率β1が3%を超えると吸音する騒音の周波数帯域が広帯域化した多孔質吸音構造体10となることがわかる。したがって、外装板1の開口率β1が3%を超え50%以下の範囲にすることで、吸音する騒音の周波数帯域が広帯域化した状態で十分な吸音性能を有し、且つ外装板1の剛性をある程度確保した多孔質吸音構造体10になる。なお、外装板1の開口率β1が小さくなるに連れ、外装板1の剛性度は大きくなる。
また、外装板1の貫通穴1aの直径φ1が3mmを超えることが好ましい。これは、外装板1の貫通穴1aの直径φ1が3mm以下だと実際に使用しているときに、その貫通穴1aが目詰まりを起こしたり、また外装板1の他の機能としての水抜きや塗装などの制約から貫通穴1aの直径φ1が3mm以下にできない場合が生じるからである。したがって、外装板1の貫通穴1aの直径φ1が3mmを超えると、上述のような問題を回避することが可能になる。
さらに、内装板3の貫通穴3aの開口率β2は、3%以下であることが好ましい。これは、図4及び図5に示すように、内装板3の開口率β2が3%を超えるとき、すなわち、実験番号S12,S18のとき、吸音率が0.3以下となっているため、十分な吸音効果を得ることが難しいからである。逆に内装板3の開口率β2が3%以下のとき、すなわち、実験番号S7〜S11,S13〜S17のとき、特定の共鳴周波数帯域近傍の吸音率が0.3以上となるため、騒音を十分に吸音することが可能になるからである。一方、図3では、どの実験番号S1〜S6においても吸音率が0.3を超えているが、外装板1の開口率β1が3%以下となるため、吸音する騒音の周波数帯域が狭くなる(すなわち、特定の共鳴周波数帯域近傍の幅が狭くなる)。つまり、図4及び図5に示すように、外装板1の開口率β1が3%を超え、内装板3の貫通穴3aの開口率β2が2%以下になると、実験番号S7〜11,S13〜S17の特定の共鳴周波数帯域近傍の吸音率が0.3を超える。これら図4及び図5の結果から、内装板3の開口率β2が3%以下になることで、吸音する騒音の周波数帯域を広帯域化した状態で、吸音率が0.3以上の多孔質吸音構造体10とすることが可能となる。また、開口率β2が3%以下になることで、貫通穴3aの数を減らすことが可能となるので、内装板3の作製時間を短縮することができ、多孔質吸音構造体10の製造コストを下げることができる。
また、内装板3の貫通穴3aの直径φ2が3mm以下であることが好ましい。これは、貫通穴3aの直径φ2が小さい方が吸音する騒音の周波数帯域が広帯域化した状態における吸音率の急激な落込を抑制することができるという実験結果(図6参照)によるものである。図6は、本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフであり、外装板1の貫通穴1aの開口率β1を10%と一定にし、内装板3の開口率β2を0.1%〜5.0%と変化させ、且つ貫通穴3aの直径φ2を0.2mmと一定にしたときの吸音特性を示している。なお、表2には、図6に示す実験番号S19〜S24の諸条件を示している。
Figure 2005338795
表2に示すように、図6の実験番号S19〜S24の諸条件は、図5の実験番号S13〜S18の諸条件の内装板3の板厚t2が0.3mmから0.1mmに変更され、且つ貫通穴3aの直径が0.5mmから0.2mmに変更されたものである。このような諸条件による実験番号S19〜S24は、図6に示すように、吸音率の急激な落込が抑制されている。つまり、図5と図6とを比較することで、貫通穴3aの直径φ2が小さくなることで、吸音率の急激な落込を防ぐことが可能となり、好ましくは、貫通穴3aの直径φ2が3mm以下で図5のような吸音率の急激な落込を防ぐことができる。これにより、多孔質吸音構造体10の吸音する騒音の周波数帯域の急激な落込を抑制しつつ広帯域化することが可能になる。
以上のように、第1実施形態における多孔質吸音構造体10によると、外装板1の開口率β1が3%を超えるように形成されているので、内装板3の貫通穴3aの粘性減衰作用による空気振動の熱エネルギへの変換が促進され、広い周波数帯域で十分な吸音性能を発揮することができる。また、貫通穴1aの直径φ1が3mmを超えるように形成されており、且つ内装板3が外装板1の内側に配置され且つ外部に露出していないので、多孔質吸音構造体10を実際に使用しているときに、貫通穴1a,3aの目詰まりが起こりにくくなるとともに、外装板1の他の機能としての水抜きや塗装などによって直径φ1の大きさの制約を解消することができる。そのため、多孔質吸音構造体10の内装板3が吸音する騒音の周波数帯域が広帯域化した状態で、且つ吸音性能の劣化が生じにくくなる。また、外装板1の貫通穴1aの開口率β1及び直径φ1がそれぞれ3%及び3mmを超えているので、外装板1の貫通穴1aの直径φ1が比較的小さくできない環境下においても、広い周波数帯域で十分な吸音性能を確実に発揮する多孔質吸音構造体10を得ることができる。
また、内装板3の開口率β2が3%以下になることで、多孔質吸音構造体10が十分な吸音性能を有することになる。さらに、内装板3の貫通穴3aの数を減らすことが可能となり、内装板3の作製時間を短縮することができ、製造コストを下げることができる。また、内装板3の貫通穴3aの直径φ2が3mm以下になることで、多孔質吸音構造体10において、吸音率の急激な落込を抑制することが可能になる。そのため、多孔質吸音構造体10が吸音する騒音の周波数帯域をさらに広帯域化することが可能になる。
[第1実施形態の変形例]
図7には前述の第1実施形態の変形例が示され、この変形例では、外装板1に、内装板3へ向かって突出する凸部1bが形成されている(凸部1bが形成されていない部分は凹部に相当する)。この場合は、外装板1と内装板3を単に重ね合わせるだけで、両者の間に空気層4を設けることが可能になるので、空気層4の形成のための構成を簡素化できる。また図8に示すように、内装板3側に、外装板1へ向かって突出する凸部3bを形成してもよい。更には、図9に示すように、外装板1と内装板3の両方に、相手側へ向かって突出する凸部1b,3bを、互いに対応する位置に形成してもよい。
更には、図10に示すように、内装板3を凹凸を有する波形に形成してもよい。この場合は、単に3枚の板1,2,3を重ね合わせるだけで、2つの空気層4,5を形成することができる。また、図11に示すように、外装板1に内装板3に向かって突出するリブ1c(凸部)を設け、内装板3に閉塞板2に向かって突出するリブ3c(凸部)を設けてもよい。また、外装板1や内装板3にエンボス加工が施されていてもよい。図12は、図10の構成の外装板1にエンボス加工1dを施した例である。
以上に説明した図7〜図12の構成のように、外装板1や内装板3に凸部(リブ)を設けたり、波形にしたり、エンボス等の加工がされてる場合は、外装板1や内装板3の剛性を高めることができ、好ましい。
[第2実施形態]
図13は、本発明の第2実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。本実施の形態における多孔質吸音構造体20は、図13に示すように、第1実施形態の多孔質吸音構造体10の空気層5にグラスウール(吸音材)21が配置された構成となっており、それ以外は前述した多孔質吸音構造体10とほぼ同様である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
本実施の形態においては、空気層5にグラスウール21が設けられているが、これに代えて、例えば、金属繊維、発泡金属、樹脂又は金属製の薄膜及び繊維系の不織布からなる吸音材が設けられていてもよい。また、グラスウール21は空気層5のみならず、空気層4にも設けられていてもよいし、空気層4のみに設けられていてもよい。このようにグラスウール21が空気層5に設けられていることで、外装板1及び内装板3の貫通穴1a,3aを通過した空気振動がグラスウール21によってさらに減衰する。つまり、内装板3の貫通穴3aを通過したときに粘性減衰作用によって減衰した空気振動がさらにグラスウール21で減衰する。
以上のような第2実施形態の多孔質吸音構造体20においても、第1実施形態の多孔質吸音構造体10とほぼ同様な効果を得ることができる。さらに多孔質吸音構造体20は、グラスウールによる吸音効果がプラスされるので、第1実施形態の多孔質吸音構造体10よりも吸音性能が向上する。
[第3実施形態]
図14は、本発明の第3実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。本実施の形態における多孔質吸音構造体30は、図14に示すように、第1実施形態の多孔質吸音構造体10の空気層5を上下に区画するように多重薄膜31が配置された構成となっており、それ以外は前述した多孔質吸音構造体10とほぼ同様である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
多重薄膜31は、内装板3と同様な開口率および直径を有する多数の貫通穴32a,33aが形成された2枚の薄膜32,33が互いに隣接しながら積層されてなる。図14に示すように、2枚の薄膜32,33に形成された貫通穴32a,33aは、両薄膜32,33の積層方向で見たときに、互いに重ならない位置に形成されている。すなわち、夫々の薄膜32,33の貫通穴32a,33aは、互いに反対側となる薄膜33,32の貫通穴33a,32aと重複しない位置に形成されている。なお、多重薄膜31の2枚の薄膜32,33は、アルミ箔等の金属製の薄膜や塩化ビニルなどの樹脂製の薄膜などが使用できるが、特に限定されない。
このように多重薄膜31が空気層5に設けられていることで、外装板1及び内装板3の貫通穴1a,3aを通過した空気振動によって、多重薄膜31の2枚の薄膜32,33が振動し、これに伴って2枚の薄膜32,33どうしが接触し擦れ合い、空気振動が減衰する。つまり、内装板3の貫通穴3aを通過したときに粘性減衰作用によって減衰した空気振動がさらに多重薄膜31で減衰する。さらに、2枚の薄膜32,33には、互いに重複しない位置に貫通穴32a,33aが形成されているので、空気層5に流入した空気振動は、薄膜32の貫通穴32aを通過し、両薄膜32,33間を通って、薄膜33の貫通穴33aを介して抜けることになる。すなわち、空気振動は、2枚の薄膜32,33の内面に沿って伝播するので、貫通穴32a,33aを通過する際の減衰作用と薄膜32,33の表面を空気振動が伝播する際の粘性減衰作用とが相まって、より一層の吸音効果が発揮されることになる。また、多重薄膜31は、吸音する騒音の周波数帯域を選ばないため、広い周波数帯域の騒音を効果的に減衰することになる。
以上のような第3実施形態の多孔質吸音構造体30においても、第1実施形態の多孔質吸音構造体10とほぼ同様な効果を得ることができる。さらに多孔質吸音構造体30は、多重薄膜31による吸音効果がプラスされるので、第1実施形態の多孔質吸音構造体10よりも吸音性能が向上する。
なお、第2実施形態の多孔質吸音構造体30においては、貫通穴32a,33aが形成された2枚の薄膜32,33からなる多重薄膜31が適用されていたが、貫通穴32a,33aが形成されていない薄膜からなる多重薄膜を適用してもよい。これによっても上述したように空気振動によって薄膜どうしが接触し擦れ合い、空気振動が減衰する。また、多重薄膜は3枚以上の薄膜から構成されていてもよい。これによってさらに空気振動を減衰することが可能になり、吸音効果が向上する。また、単一(1枚)の薄膜で構成されていてもよい。
[第4実施形態]
図15は、本発明の第4実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。本実施の形態における多孔質吸音構造体40は、図15に示すように、第3実施形態の多孔質吸音構造体30の空気層4に前述したグラスウール21が配置された構成となっており、それ以外は前述した多孔質吸音構造体30とほぼ同様である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
このように、空気層4にグラスウール21が配置され、空気層5に多重薄膜31が配置されていることで、外装板1の貫通穴1aを通過した空気振動がグラスウール21によって減衰し、グラスウール21によって減衰した空気振動が内装板3の貫通穴3aを通過するときにさらに減衰し、グラスウール21及び内装板3の貫通穴3aによって減衰した空気振動がさらに多重薄膜31によって減衰する。
以上のような第4実施形態の多孔質吸音構造体40によると、第1〜第3実施形態の多孔質吸音構造体10,20,30の効果を得ることができるとともに、それらの効果が相まって、吸音効果が向上し、且つ吸音する騒音の周波数帯域が広帯域化した多孔質吸音構造体40となる。
[第5実施形態]
図16は、本発明の第5実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。本実施の形態における多孔質吸音構造体50は、図16に示すように、第1実施形態の多孔質吸音構造体10の外装板1及び内装板3を、閉塞板2に対し若干傾斜させ、水平から傾けたものである。また、傾斜して設けられた外装板1及び内装板3のそれぞれには、当該傾斜により高さが低くなっている部分に、排出口6,6が設けられている。この排出口6の開口面積は、前記貫通穴1a,3aの開口面積よりも大きく構成している。それ以外は第1実施形態の多孔質吸音構造体10とほぼ同様である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
このように、外装板1及び内装板3を傾斜させることで、1方向(高さが低くなる方向)に水や塗装液を集め、排出口6から液体を外部へ排出し易くしている。これにより、貫通穴1a,3aの目詰まりをより効果的に防止でき、吸音性能の低下を回避できる。なお、外装板1及び内装板3は、同じ方向に傾斜しなくてもよい。例えば、外装板1と内装板3の傾斜向きが反対でもよく、90°異なる向きに傾斜してもよい。また、外装板1(内装板3も同様)は、全体が1方向に傾斜していなくてもよく、例えば中央部分が高く両端が低くなるように屋根状の傾斜を呈していてもよいし、もっと複雑なジグザグ状の傾斜となっていてもよい。また、外装板1と内装板3のいずれか一方のみが傾斜していてもよい。
[第6実施形態]
図17は、本発明の第6実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。本実施の形態における多孔質吸音構造体60は、図17に示すように、第1実施形態の変形例(図9)の多孔質吸音構造体10の内装板3を、閉塞板2に対し傾斜させ、水平から傾けたものである。また、外装板1の凸部1b及び内装板3の凸部3bのそれぞれには、排出口6,6が設けられている。この排出口6は、内装板3において、傾斜により高さが低くなっている部分に形成された、下方へ向かって突出する凸部3bに配置されている。この第6実施形態で例示したように、内装板3あるいは外装板1を傾斜させる構成は、図1,図7〜図15で示す構成を始めとして、様々な構成に適用することができる。
[内装板の撥水性について]
なお、上述の第1〜第6実施形態における多孔質吸音構造体10,20,30,40,50,60においては、内装板3の貫通穴3aの目詰まりを抑制するために、表面が撥水性を有する内装板3を使用することが好ましい。特に、内装板3の貫通穴3aの直径φ2が3mm以下であることが好ましいことは前述したが、このように直径φ2が小さい場合は、内装板3が撥水性を有することが特に望ましい。
即ち、貫通穴3aの目詰まりの一因としては、雨水等、ホコリや泥を含む水が外装板1の貫通穴1aを通り抜けて内装板3に到達し、内装板3の貫通穴3aに侵入することが挙げられる。従って、内装板3に雨水等が到達しても、内装板3の表面が撥水性を有するならば、目詰まりをより抑制することができる。
この場合、貫通穴3aの内面を含む内装板3の表面が撥水性を有することが特に重要である。貫通穴3aの内周面を含めて撥水性であれば、仮に雨水等が内装板3に到達しても、雨水の貫通穴3aへの侵入を防止できる。一方、貫通穴3aの内面が撥水性を有しないと、(貫通穴3aの直径φ2が小さい場合は特に)毛細管力により雨水等が貫通穴3aに吸い込まれて、目詰まりの原因となってしまう。
ここで、撥水性を有するとは、部材の表面に水滴を滴下したときの接触角が90°より大きくなることである。接触角が90°より大きいということは、部材の表面が大気に晒された状態よりも、水と接触した状態の方が熱力学的に不安定であることであり、逆に接触角が90°より小さいということは、部材の表面が大気に晒された状態よりも、水と接触した状態の方が熱力学的に安定であることである。内装板3の貫通穴3aへの雨水等の侵入を抑制するためには、接触角は90°以上、好ましくは100°以上、更に好ましくは110°以上であることが好ましい。
内装板3の表面に貫通穴3aの内面も含めて撥水性を持たせるには、内装板3自体を撥水性を有する素材で製作しても良いし、アルミ等金属製部材の表面を撥水性を有する材料を塗布すること等で被覆したものでも良い。
また、実用的な撥水性を得るためには、材料としてシリコーン樹脂に代表されるポリアルキルシロキサン構造を有するもの、シランカップリング剤で代表される珪素原子に炭素原子を介して結合された有機官能基をもつシラン化合物、フッ素系樹脂で代表されるフッ素化炭化水素構造を有するもの、フッ化炭素鎖をシランカップリング剤に導入したフッ素系シランカップリング剤、あるいはそれらの混合物を適用できる。これらの化合物は、単独でも使用できるし、2種類以上の化合物を混合して使用することもできる。また、水との接触角が90°以上を維持できるのであれば、珪素やフッ素を含まない他のビヒクルに混合して撥水剤として適用してもよい。
[その他の変形例]
また、上述した第1〜第6実施形態における多孔質吸音構造体10,20,30,40,50,60は、従来の吸音部材が用いられる部位に同様に適用することができるものであり、例えば、内側の吸音と外側の遮音とを実現する防音囲の構成パネルとしてモータやギヤ等の多種多様の騒音源に対して使用される。また、ホールや居室などの吸音板としても適用できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述した第1〜第6実施形態の多孔質吸音構造体10,20,30,40,50,60における外装板1は、開口率β1が3%及び貫通穴1aの直径φ1が3mmを超えているが、いずれか一方だけ満たしていてもよい。また、内装板3は、開口率β2が3%を超えていてもよい。また、内装板3の貫通穴3aの直径φ2が、3mmを超えていてもよい。また、内装板3は外装板1と閉塞板2との間において、隣接して複数枚配置されていてもよい。これにより、内装板の貫通穴の粘性減衰作用が向上し、多孔質吸音構造体の吸音性能が向上する。
本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音率と外装板の開口率との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による多孔質吸音構造体における吸音特性を示すグラフである。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 変形例の多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第2実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第3実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第4実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第5実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。 本発明の第6実施形態による多孔質吸音構造体の横断面図である。
符号の説明
1 外装板(第2外側部材)
1a 貫通穴
2 閉塞板(第1外側部材)
3 内装板(内側部材)
3a 貫通穴
4,5 空気層
10,20,30,40,50,60 多孔質吸音構造体
21 グラスウール(吸音材)
31 多重薄膜
32,33 薄膜
32a,33a 貫通穴

Claims (14)

  1. 第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、
    前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、
    前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  2. 第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、
    前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、
    前記第2外側部材の貫通穴の直径が3mmを超えていることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  3. 第1外側部材と多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを対向配置して形成され、前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定された多孔質吸音構造体において、
    前記内側部材に対して前記第1外側部材の反対側には、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材が前記内側部材と対向配置されており、
    前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であり、その貫通穴の直径が3mmを超えていることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  4. 第1外側部材と、
    前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、
    前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えており、
    前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、
    前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  5. 第1外側部材と、
    前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、
    前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えており、
    前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、
    前記外側部材の第2貫通穴の直径が3mmを超えていることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  6. 第1外側部材と、
    前記第1外側部材と対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された第2外側部材と、
    前記第1外側部材と前記第2外側部材との間に介在するように、前記第1外側部材と前記第2外側部材とに対向配置され、多数の貫通穴が平面に沿って形成された少なくとも1以上の内側部材とを備えており、
    前記内側部材の板厚、貫通穴の直径及び開口率が、前記貫通穴を流通する空気に粘性作用を発生させるように設定されており、
    前記第2外側部材の貫通穴の開口率が3%を超え50%以下であり、その貫通穴の直径が3mmを超えていることを特徴とする多孔質吸音構造体。
  7. 前記内側部材の貫通穴の開口率が3%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
  8. 前記内側部材の貫通穴の直径が3mm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
  9. 前記第1外側部材と前記内側部材との間及び前記内側部材と前記第2外側部材との間には、夫々空気層が形成されており、
    それら前記空気層の少なくともいずれかに、吸音材が配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
  10. 前記第1外側部材と前記内側部材との間及び前記内側部材と前記第2外側部材との間には、夫々空気層が形成されており、
    それら前記空気層の少なくともいずれかには、多数の貫通穴が形成された樹脂又は金属製の薄膜からなる吸音材が配置されており、
    前記薄膜の貫通穴の開口率及び直径がそれぞれ3%以下及び3mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
  11. 前記内側部材又は前記第2外側部材の少なくともいずれか一方が、水平面に対して傾斜して設けられていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の多孔質吸音構造体。
  12. 傾斜して設けられた前記内側部材又は前記第2外側部材には、当該傾斜により高さが低くなっている部分に排出口が設けられていることを特徴とする、請求項11に記載の多孔質吸音構造体。
  13. 前記内側部材が、珪素又はフッ素の少なくともいずれか一方を含む撥水性素材からなるか、若しくは、前記内側部材の表面が、前記貫通孔の内部を含め、珪素又はフッ素の少なくともいずれか一方を含む撥水性材料で被覆されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
  14. 前記第1外側部材、前記第2外側部材、前記内側部材のうち少なくともいずれか一つが、凹凸形状を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の多孔質吸音構造体。
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