JP2002268647A - 吸音体 - Google Patents

吸音体

Info

Publication number
JP2002268647A
JP2002268647A JP2001066459A JP2001066459A JP2002268647A JP 2002268647 A JP2002268647 A JP 2002268647A JP 2001066459 A JP2001066459 A JP 2001066459A JP 2001066459 A JP2001066459 A JP 2001066459A JP 2002268647 A JP2002268647 A JP 2002268647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
source side
fiber
sound source
absorbing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001066459A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shima
広志 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2001066459A priority Critical patent/JP2002268647A/ja
Publication of JP2002268647A publication Critical patent/JP2002268647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 道路、鉄道、工場等の騒音源より発生する騒
音の防止対策として設けられる防音壁等として好適に用
いられる吸音体を得る。 【解決手段】 繊維成形体1の音源側面1a及び反音源
側面1bに膜材2を設けてなる所定形状の多孔質吸音体
3と、この多孔質吸音体3の背後(反音源側)に空気層
4とを有することを特徴とする吸音体10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、鉄道、工場
等の騒音源より発生する騒音の防止対策として設けられ
る防音壁等として好適に用いられる吸音体に関し、特に
周波数500Hz〜2000Hzの中高周波数帯域での
吸音性に優れた吸音体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会資本整備としての高速道路
網、高速鉄道網の整備が進む中、その沿線の住環境とし
ての交通騒音の低減が求められており、その対策として
吸遮音壁を設置することが行われている。
【0003】このような吸遮音壁として、例えばガラス
繊維積層成形体が広く用いられている。この場合、降雨
等により繊維積層成形体の間隙に水分が浸入して繊維積
層成形体の吸音率が低下しないようにするため種々の対
策がとられてきた。例えば、水分の浸入を防ぐため、撥
水処理したフィルム等で繊維積層成形体表面を被覆した
り、フッ素樹脂フィルム(例えば、PVF、ETFE
等)の袋にグラスウール又はロックウールを入れたりす
ることが行われていた。また、繊維系吸音材の表面にセ
ラミック系の撥水材を塗布する方法、フッ素コーティン
グを施す方法、更には片面側に撥水性不織布を設ける対
策などが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水分浸入防止対策は、十分なものではなく、吸音率を低
下させたり、コスト的に高価になっていた。また特に、
周波数500Hz〜2000Hzの中高周波数帯域での
吸音性が低下する場合があり、その改善が強く望まれて
いた。
【0005】本発明は、このような状況下、従来におけ
る諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題と
する。即ち、本発明は、水分の浸入を防止し、かつ吸音
性能等の吸音材が有する性能を低下させることがなく、
特に周波数500Hz〜2000Hzの中高周波数帯域
での吸音性に優れた吸音体を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、繊維成形体の音源
側面及び反音源側面に膜材を設けてなる所定形状の多孔
質吸音材と、この多孔質吸音材の背後(反音源側)に空
気層を有する吸音体が、水分の浸入を防止し、かつ吸音
性能等の吸音材が有する性能を低下させることがなく、
周波数300Hz〜2000Hzでの吸音率が0.65
以上となり、特に周波数500Hz〜2000Hzの中
高周波数帯域での吸音性に優れた高品質な吸音体が得ら
れることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】即ち、本発明は、下記の吸音体を提供す
る。請求項1の発明は、繊維成形体の音源側面及び反音
源側面に膜材を設けてなる所定形状の多孔質吸音材と、
この多孔質吸音材の背後(反音源側)に空気層とを有す
ることを特徴とする吸音体である。
【0008】請求項2の発明は、繊維成形体の音源側面
及び反音源側面に膜材を設けてなる所定形状の多孔質吸
音材と、この多孔質吸音材の背後(反音源側)に空気層
とを有すると共に、周波数300Hz〜2000Hzで
の吸音率が0.65以上であることを特徴とする吸音体
である。
【0009】請求項3の発明は、周波数800Hz〜1
500Hzでの吸音率が0.65以上である請求項2記
載の吸音体である。
【0010】請求項4の発明は、繊維成形体として、有
機繊維系吸音材を用いた請求項1乃至3のいずれか1項
記載の吸音体である。
【0011】請求項5の発明は、繊維成形体として、ポ
リエステル繊維系吸音材を用いた請求項4記載の吸音体
である。
【0012】請求項6の発明は、繊維成形体の音源側面
及び反音源側面のいずれか一方又は両方に設ける膜材と
して、通気性を有する撥水性不織布、又は面密度100
g/m以下の通気性を持たないフィルムを用いた請求
項1乃至5のいずれか1項記載の吸音体である。
【0013】請求項7の発明は、繊維成形体の音源側面
及び反音源側面のいずれか一方又は両方に設ける膜材と
して、撥水性を有する塗料を用いた請求項1乃至6のい
ずれか1項記載の吸音体である。
【0014】請求項8の発明は、周波数500Hz〜2
000Hzの中高周波数帯域での吸音に用いられる請求
項1乃至7のいずれか1項記載の吸音体である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明の吸音体は、図1に一例として示した
ように、繊維成形体1の音源側面1a及び反音源側面1
bに膜材2をそれぞれ設けてなる所定形状の多孔質吸音
材3と、この多孔質吸音材3の背後(反音源側)に空気
層4を有するものである。この場合、繊維成形体1の寸
法及び形状は、特に制限されないが、例えば横寸法19
80mm程度、縦寸法325〜500mm程度、厚さ寸
法52mm程度の直方体であることが好ましい。
【0016】本発明の吸音体は、上記構成をとることに
より、周波数300Hz〜2000Hz、特に800H
z〜1500Hzでの吸音率が0.65以上、好ましく
は0.7以上、より好ましくは0.75以上、更に好ま
しくは0.8以上である。周波数300Hz〜2000
Hzでの吸音率が0.65未満では、従来の単に繊維構
造体のみを多孔質吸音材として用いた場合や繊維構造体
の片面側だけに膜材を設けた多孔質吸音材との差異がな
くなり、本発明の目的及び作用効果を達成することがで
きない。
【0017】即ち、図2に示したように、繊維構造体の
みを多孔質吸音材として用いた比較例1は周波数100
0Hz付近に大きな吸音率の減少ピークが存在する。ま
た、繊維構造体の片面側だけに膜材を設けた多孔質吸音
材を用いた比較例2は周波数1300Hz付近に大きな
吸音率の減少ピーク存在し、いずれも実施例1に比べて
周波数500Hz〜2000Hzの中高周波数帯域での
吸音率が劣るものである。
【0018】なお、吸音率はインピーダンス管における
吸音率及びインピーダンスの測定法(ISO 1053
4−2)による吸音試験により測定したものである。
【0019】本発明の多孔質吸音材を構成する繊維成形
体は、好ましくは、繊維径分布の中心が30デニール以
下、より好ましくは10デニール以下、更に好ましくは
6デニール以下の短繊維を素材として用い、全体の平均
見かけ密度が0.01〜0.15g/cm、好ましく
は0.01〜0.1g/cm、より好ましくは0.0
2〜0.07g/cmの繊維集合体に成形してなるも
のである。
【0020】繊維径分布の中心が30デニール以下の細
い短繊維を用いると共に、見かけ密度を所定範囲とする
ことにより、繊維成形体内部の通気抵抗を大きくし得、
吸音特性を高めることができる。仮に、30デニールを
超える繊維を用いると、同一見かけ密度において粗な状
態になり、通気抵抗が上がらず吸音特性の劣ったものに
なる場合がある。一方、これを見かけ密度の高いものに
するだけで吸音性を改善しようとすると、硬くなりすぎ
て音を反射し易くなり、逆に防音性能は低下してしまう
場合がある。このことから、見かけ密度の上限は0.1
5g/cmに設定することが好ましい。なお、30デ
ニール以下の細い繊維を用いても、見かけ密度が0.0
1g/cmより小さいと、通気抵抗が大きくならず、
吸音性を維持することができず、防音性能が不十分とな
る場合がある。従って繊維成形体に使用する短繊維は、
基本的には30デニール以下とし、高吸音性能を実現す
るためには10デニール以下、更に好適には6デニール
以下の短繊維を用いることが望ましい。
【0021】短繊維の材質としては、例えばポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ビニロ
ン、レーヨン、アセテート、テトロン、羊毛、綿、麻等
の合成又は天然の有機繊維を用いることができるが、こ
れらの中でポリエステル繊維が好ましい。更に、これら
の繊維を使用した布から開繊した短繊維を使用すること
もできる。この場合、歴青質又はその類似材料を溶融紡
糸あるいはその他の方法で繊維状にし、これを前記短繊
維中に10質量%以上混入するか、又は単独で使用した
繊維集合体の成形品を用いることによっても大きな吸音
効果が得られる。
【0022】また、繊維成形体は、結合剤を含み、かつ
平板状に予備成形された見かけ密度0.025g/cm
以下の短繊維集合体(予備成形体)をモールド内に敷
設し、これを容積が1/2〜1/4になるように加熱圧
縮成形することによっても得ることができる。このよう
な予備成形体としては、ポリエステル繊維をポリエチレ
ン繊維、低融点ポリエステル繊維又は歴青質繊維等の結
合剤で固めたものを使用することができる。
【0023】この予備成形体を圧縮成形して繊維成形体
を得る場合、圧縮比は2〜4の範囲が好適である。圧縮
比が2未満では通気性が大きくなりすぎて吸音性が低く
なり、一方、圧縮比が4を超えると過圧縮部分が生じ、
防音性能が不十分になる場合がある。
【0024】繊維成形体は、上述したように種々の成形
方法により得ることができるが、一層均質な充填を行い
密度分布を小さくするためには、開繊しバラバラになっ
た繊維を気体(空気)と共にモールド内に吹き込み、多
数の網孔よりこの空気のみを排出し、短繊維のみをモー
ルド内に充填して成形する方法(空気搬送式充填法)が
特に好ましい。このような空気搬送式充填法によれば、
自由な形状の充填が可能となり、全体に均質で軟らかい
多孔質繊維成形体が得られる。
【0025】このようにして得られる充填物を成形固化
するためには結合剤が必要である。この結合剤として
は、加熱溶融し、かつ反応固化するフェノール樹脂又は
蒸気吹き込みにより反応固化するウレタン系接着剤など
の種々の材料を用いることができるが、中でも繊維状の
形態を備えた結合剤が好適である。
【0026】このような繊維状の結合剤としては、加熱
又は蒸気によって溶融する低融点のポリエステル繊維、
あるいは加熱によって溶融し、かつ冷却によって固化す
るポリエチレンやポリプロピレンの繊維を使用すること
ができる。この場合、好ましくは繊維素材が低融点成分
と高融点成分とから構成され、低融点成分が高融点成分
の外側、即ち繊維表面となるように配置してなる複合繊
維が、耐久性及び音響性能の面から好都合である。これ
は、この複合繊維を低融点成分の融点より高く、かつ高
融点成分の融点よりも低い温度で加熱成形すれば、結合
剤繊維も完全な繊維状態のままで低融点成分の溶融によ
り結合でき、高い耐久性と音響性能を得ることができる
からである。
【0027】なお、歴青質の繊維など、繊維形態であ
り、加熱により溶融するものであれば、その他の結合剤
を使用することもできる。
【0028】繊維状の結合剤を混合した成形方法として
は、型温度を結合剤の融点以下に調節し、この融点以上
の温度の熱風又は蒸気の吹き込みにより結合剤を溶融し
て繊維成形体を形成する方法が好ましい。この場合、熱
風及び冷風の切換え手段を取り付ければ更に成形サイク
ルを改善することができ、更に熱風等の吹き込みによ
り、繊維成形体内部にまで、均一な溶融及び硬化を行う
ことができる。
【0029】このように、モールド内に素材としての短
繊維を繊維状の結合剤と共に吹き込み、更に熱風を吹き
込んで結合剤を溶融させ、短繊維を結合せしめることに
より、軟らかく、かつ軽量で所望の形状を有する繊維成
形体を得ることができる。
【0030】本発明の多孔質吸音材は、上記のようにし
て得られる繊維成形体の音源側面及び反音源側面のいず
れか一方又は両方に膜材を設けてなるものである。
【0031】ここで、膜材としては、通気性を有する撥
水性不織布、又は面密度100g/m以下の通気性を
持たないフィルムを用いることが好ましい。
【0032】通気性を有する撥水性不織布を構成する有
機繊維としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイ
ロン、アクリル、塩化ビニリデン等の繊維からなるもの
が好適である。これら繊維は外部からの水の浸入に対し
ても劣化がなく、長期にわたる屋外での吸音性能を安定
して発揮することができる。これらの中でも特にポリエ
ステル系繊維が好ましい。
【0033】前記有機繊維不織布の繊度の分布の中心は
吸音性能及びコスト面から好ましくは0.5〜10デニ
ールである。また、不織布の目付け量は良好な吸音性能
を得るため50〜500g/mであることが好まし
い。
【0034】この不織布を常法により撥水加工すること
により、通気性を有する撥水性不織布が得られる。具体
的には、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂を添加した水溶
液に不織布をどぶづけ処理後、乾燥・熱処理することに
より得ることができる。
【0035】なお、通気性を有する撥水性不織布の繊維
成形体に形成する方法としては、特に制限されず、公知
の接着、溶着等の方法で行うことができる。
【0036】また、面密度100g/m以下、好まし
くは30g/m以下の通気性を持たないフィルムとし
ては、例えばポリエステル、ポリエチレンなどが挙げら
れ、繊維成形体の音源側面及び反音源側面のいずれか一
方又は両方に積層することができる。
【0037】更に、繊維成形体の音源側面及び反音源側
面のいずれか一方又は両方に設ける膜材として、撥水性
を有する塗料を用いることもできる。撥水性を有する塗
料としては、フッ素系塗料、シリコーン系塗料などを用
いることができ、繊維成形体の音源側面及び反音源側面
のいずれか一方又は両方にスプレーするか、ローラーな
どで塗装することにより形成することができる。
【0038】なお、繊維成形体及び膜材の厚さは、使用
目的等に応じて適宜選定されるが、例えば防音壁に取付
ける吸音材として用いる場合には、繊維成形体の厚さを
3〜100mm、好ましくは4〜60mmとし、膜材を
繊維成形体の厚さの1/100〜1/3、好ましくは1
/60〜1/5とすることが、吸音性能やコストの点か
ら好ましい。
【0039】本発明の吸音体10は、図1に示したよう
に、上記多孔質吸音体3と、この多孔質吸音材3の背後
(反音源側)に空気層4を10mm以上、好ましくは2
0〜100mmとなるように設けたものであり、このよ
うに背後空気層を設けることにより、特に周波数500
Hz〜2000Hzの中高周波数帯域での吸音性に優れ
た吸音体が得られるものである。
【0040】本発明の吸音体は、道路、鉄道、工場等の
騒音源より発生する騒音の防止対策として設けられる防
音壁等として好適なものである。
【0041】以上、本発明の吸音体について詳細に説明
したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えない。
【0042】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。
【0043】〔実施例1〕繊維径分布の中心が4.95
デニールのポリエステル系短繊維を用いて常法により全
体の平均見かけ密度40kg/cmである、厚さ寸法
48mmの繊維成形体を作成した。
【0044】繊度2デニールのポリエステル繊維からな
る目付け量100g/mのスパンボンド不織布(旭化
成工業(株)製、商品名:エルタス)を下記方法で撥水
処理加工した。
【0045】<撥水処理加工>フッ素系加工剤(旭硝子
(株)製:アサヒガードAG−850)を水で希釈し、
10質量%の溶液にし、アクリルエマルジョンを3質量
%添加した水溶液に不織布をどぶづけ処理後、乾燥・熱
処理した。
【0046】次に、この撥水処理加工した不織布を繊維
成形体の両面に接着し、実施例1の多孔質吸音材を作成
した。
【0047】〔比較例1〕実施例1において、撥水処理
加工した不織布を接着しない以外は実施例1と同様にし
て比較例1の多孔質吸音材を作成した。
【0048】〔比較例2〕実施例1において、撥水処理
加工した不織布を片面側のみに接着した以外は実施例1
と同様にして比較例2の多孔質吸音材を作成した。
【0049】次に、実施例1、比較例1,2の多孔質吸
音材を図1に示したように、背後空気層4が52mmと
なるように取り付け、下記方法により吸音率を測定し
た。結果を図2に示す。
【0050】<吸音率の測定方法>吸音率はインピーダン
ス管における吸音率及びインピーダンスの測定法(IS
O 10534−2)による吸音試験により測定した。
【0051】図2の結果から、繊維成形体の音源側面及
び反音源側面を撥水性不織布を設けた実施例1は、撥水
性不織布を設けていない比較例1、片面側だけに撥水性
不織布を設けた比較例2に比べて全体的に吸音率が高
く、特に周波数500Hz〜2000Hzの中高周波数
帯域での吸音性に優れていることが認められる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、水分の浸入を防止し、
かつ吸音性能等の吸音材が有する性能を低下させること
がなく、特に周波数500Hz〜2000Hzの中高周
波数帯域での吸音率に優れた吸音体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸音体の概略断面図で
ある。
【図2】実施例1と比較例1〜2の吸音率と周波数との
関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 繊維成形体 1a 音源側面 1b 反音源側面 2 膜材 3 多孔質吸音体 4 空気層 10 吸音体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E01F 8/02 G10K 11/16 A E04B 1/82 E01F 8/00 1/86 G10K 11/16 D G10K 11/16 Fターム(参考) 2D001 AA01 BA01 CA02 CB01 CD02 CD03 2E001 DF04 GA12 GA45 HD07 HD08 HE05 HF15 4F100 AK04B AK04C AK41A AK41B AK41C AT00B AT00C BA03 BA06 BA10B BA10C CC00B CC00C DG00A DG01A DG15B DG15C DJ10 GB90 JA13B JA13C JB06B JB06C JD02B JD02C JH01 YY00 YY00B YY00C 5D061 AA22 AA25 BB01 BB21 BB28

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維成形体の音源側面及び反音源側面に
    膜材を設けてなる所定形状の多孔質吸音材と、この多孔
    質吸音材の背後(反音源側)に空気層とを有することを
    特徴とする吸音体。
  2. 【請求項2】 繊維成形体の音源側面及び反音源側面に
    膜材を設けてなる所定形状の多孔質吸音材と、この多孔
    質吸音材の背後(反音源側)に空気層とを有すると共
    に、周波数300Hz〜2000Hzでの吸音率が0.
    65以上であることを特徴とする吸音体。
  3. 【請求項3】 周波数800Hz〜1500Hzでの吸
    音率が0.65以上である請求項2記載の吸音体。
  4. 【請求項4】 繊維成形体として、有機繊維系吸音材を
    用いた請求項1乃至3のいずれか1項記載の吸音体。
  5. 【請求項5】 繊維成形体として、ポリエステル繊維系
    吸音材を用いた請求項4記載の吸音体。
  6. 【請求項6】 繊維成形体の音源側面及び反音源側面の
    いずれか一方又は両方に設ける膜材として、通気性を有
    する撥水性不織布、又は面密度100g/m 以下の通
    気性を持たないフィルムを用いた請求項1乃至5のいず
    れか1項記載の吸音体。
  7. 【請求項7】 繊維成形体の音源側面及び反音源側面の
    いずれか一方又は両方に設ける膜材として、撥水性を有
    する塗料を用いた請求項1乃至6のいずれか1項記載の
    吸音体。
  8. 【請求項8】 周波数500Hz〜2000Hzの中高
    周波数帯域での吸音に用いられる請求項1乃至7のいず
    れか1項記載の吸音体。
JP2001066459A 2001-03-09 2001-03-09 吸音体 Pending JP2002268647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001066459A JP2002268647A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 吸音体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001066459A JP2002268647A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 吸音体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002268647A true JP2002268647A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18924941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001066459A Pending JP2002268647A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 吸音体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002268647A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004238611A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Bridgestone Corp 微細セル軟質ポリウレタンフォーム
JP2005282076A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Panahome Corp 吸音板
JP2005338795A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Kobe Steel Ltd 多孔質吸音構造体
JP2006323204A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Bridgestone Kbg Co Ltd 複層吸音構造体
JP2008121395A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Endeavor House Ltd 伸縮性に優れた線路用吸音材
JP2010122605A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 板状吸音部材
JP2010120830A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 通気構造体
CN101806103A (zh) * 2010-03-19 2010-08-18 中国京冶工程技术有限公司 砖组合隔音墙
WO2012008428A1 (ja) * 2010-07-15 2012-01-19 日東紡音響エンジニアリング株式会社 空気層開放式振動低減構造
WO2021117901A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 旭化成株式会社 多層吸音材

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004238611A (ja) * 2003-01-17 2004-08-26 Bridgestone Corp 微細セル軟質ポリウレタンフォーム
JP4617659B2 (ja) * 2003-01-17 2011-01-26 株式会社ブリヂストン 吸音材
JP2005282076A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Panahome Corp 吸音板
JP4567513B2 (ja) * 2004-04-30 2010-10-20 株式会社神戸製鋼所 多孔質吸音構造体
JP2005338795A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Kobe Steel Ltd 多孔質吸音構造体
JP2006323204A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Bridgestone Kbg Co Ltd 複層吸音構造体
JP2008121395A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Endeavor House Ltd 伸縮性に優れた線路用吸音材
JP2010120830A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 通気構造体
JP2010122605A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Fukuda Denshi Co Ltd 板状吸音部材
CN101806103A (zh) * 2010-03-19 2010-08-18 中国京冶工程技术有限公司 砖组合隔音墙
WO2012008428A1 (ja) * 2010-07-15 2012-01-19 日東紡音響エンジニアリング株式会社 空気層開放式振動低減構造
CN103080598A (zh) * 2010-07-15 2013-05-01 日东纺音响工程株式会社 空气层开放式振动降低结构
US8833514B2 (en) 2010-07-15 2014-09-16 Nittobo Acoustic Engineering Co., Ltd. Open air layer-type vibration reduction structure
JP5847715B2 (ja) * 2010-07-15 2016-01-27 日本音響エンジニアリング株式会社 空気層開放式振動低減構造
WO2021117901A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 旭化成株式会社 多層吸音材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2405435C (en) Equipment and duct liner insulation and method
US8322487B1 (en) Acoustically coupled non-woven composite
JP4387367B2 (ja) 車両外装用吸音材および該車両外装用吸音材を製造する方法
KR100938190B1 (ko) 열성형 가능한 방음 시트
CN101990586B (zh) 非织造材料以及制造此类材料的方法
JP5510756B2 (ja) 天井タイル
KR101408581B1 (ko) 다공성 막
CA3010870C (en) Mineral fiber based ceiling tile
JP2002268647A (ja) 吸音体
KR101756303B1 (ko) 차량용 언더커버 및 그의 제조방법
CN107454872A (zh) 非织造的红外反射纤维材料
JP2023184609A (ja) 吸音材及びその製造方法
US20030211262A1 (en) Duct board having two facings
CN111016816B (zh) 一种流阻可控高吸音车用底护板多孔吸音板材及其制备方法
CN109130340A (zh) 一种吸音降噪装饰板及其制备方法和应用
JP2001022359A (ja) 吸音体
JPH0827738A (ja) 吸音体
JP3651840B2 (ja) 吸音板およびその製造方法
JP2002137318A (ja) 吸音材用保護材および吸音材
JPS60115991A (ja) 成形防音材
KR101958482B1 (ko) 흡음성능이 우수한 섬유집합체 및 그 제조방법
JP6872496B2 (ja) ファイアウォール
JP3601542B2 (ja) 自動車内装材
JPH0887278A (ja) 吸音体
JP2002146725A (ja) 透光型吸音体