JP2005333645A - 少なくとも1つの遅延セルを備える回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも1つの遅延セルを備える回路を改善することであり、複数のこのようなセルを1つの閉じたリング発振器に接続することにより非常に小さい遅延時間を以て信号を、または位相の異なる信号を順次連続する遅延セルの出力端に出力することができるように構成することである。
【解決手段】各インバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)のそれぞれ1つの入力端は別のインバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)の入力端とは別個に遅延セル(14;92,94,96,98)の固有の入力端と接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも1つの遅延セルを備える回路に関し、この遅延セルは入力信号変化を遅延して出力信号に反映し、少なくとも2ペアのインバータを有する。ここでペアのインバータの各出力端はインバータにより相互に接続されており、これにより第1ペアのインバータの接続された出力端は遅延セルの第1の出力を形成し、第2ペアのインバータの接続された出力端は遅延セルの第2の出力を形成する。
遅延セルは例えば電圧制御発振器または電流制御発振器で電気振動を形成するため、または信号処理回路で入力信号変化を遅延して送出するために用いられる。
冒頭に述べた形式の回路はUS5300898から公知である。この刊行物には、CMOSインバータからなる非同期リング発振器の変形が記載されている。このリング発振器は奇数の遅延セル、とりわけ3つのセルを発振器セルとして有する。これらのセルは1つのリングに接続されている。これにより任意のセルの信号が奇数回の反転の後、再びこのセルにフィードバックされ、このセルの出力信号は新たに反転される。その結果、リングには周期的な振動が形成される。すなわち各セルの出力信号レベルが周期的に交番する。これに対して、偶数のセルを1つのリングに接続すると、信号の反転がリングを通過した後に所定のセルにおいて新たな反転を引き起こさない。従って偶数構造では周期的な振動が発生するのではなく、2つの安定した状態が形成される。
セルはUS5300898では微分インバータを有し、この微分インバータでは2つのインバータの結合が共通の電流源により実現される。ここで微分インバータとは、微分入力信号を受け取る個別のインバータの並列接続であると理解されたい。この微分入力信号は一方のインバータに対しては論理1であり、他方のインバータに対しては論理0であるか、またはその反対である。一方のインバータは発振器セルの第1の入力端と出力端であり、並列に接続された他方のインバータは発振器セルの第2の入力端と出力端である。この発振器セルはUS5300898によればリング構造に接続されており、発振器セルの第1(または第2)の入力端は先行の発振器セルの第1(または第2)の出力端に接続されている。このことにより2つのチェーンが形成される。ここで第1のチェーンは第1の入力端を介する信号流に相応し、第2のチェーンは第2の入力端および出力端を介する信号流に相応する。これにより理論的には、2つのチェーンで連続的に同期して信号反転が行われる場合、各発振器セルの後方には伝送される信号の相補相(例えば0,1)が発生する。
電流源によりインバータは、これが固定の供給電圧値に接続される場合よりも比較的に緩慢になる。それでもなお十分に短い遅延時間を達成するためには、電流源として用いるトランジスタを、線形抵抗特性を示すトリオード領域で駆動しなければならない。高い周波数を達成するためにはこの電流源の抵抗ができるだけ小さくなければならない。しかし抵抗が小さいと並列に接続されたインバータの結合がますます小さくなる。従って周波数が高い場合には基本的に、2つのインバータチェーンが同期しないという危険性がある。
対称性微分段を備える発振器の別の例としてUS20030034850がある。この刊行物は、BiCMOS技術(BiCMOS=バイポーラ技術とCMOS技術の結合)での微分段の実現を開示している。しかしこのような微分段はインバータよりも緩慢である。なぜならゲート制御電圧が小さいからである。さらにこのようなリング発振器の遅延セルは恒久的に電流を消費する。従ってこの電流消費は遅延セルの数に比例する。電圧変動は負荷抵抗と電流次第では小さく、供給電圧を中心にしないから、リング内の信号はCMOS互換性のあるものではない。従って信号を出力結合するためにはやや複雑な回路(通常は微分増幅器)が必要であり、これも同様に恒久的に電流を消費する。
WO01/43274A2には、双安定増幅器を遅延セルとして発振器に接続し、相互に相補相の種々の信号を出力結合することのできる発振器が記載されている。
対称性微分段からなるこのようなリング発振器の他に、CMOSインバータからなる遅延セルを備える非対称性(非微分)リング発振器も公知である。この構造の変形はDE19728248から公知である。このリング発振器はただ1つのリングだけを有し、従って相の数は奇数である。なぜなら偶数では同数の遅延セルが必要となるからである。しかし偶数の場合、発振器は2つの安定状態の一方に固定されることとなる。リングから出力結合される同相(例えば0または1)の2つの信号の間隔は2つのインバータ伝搬時間に相応する。ここでインバータ伝搬時間とは、通常のグリッド伝搬時間であると理解されたい。従って位相間の最小間隔は不所望なほどに大きい。
US5300898 US20030034850 WO01/43274A2 DE19728248
本発明の課題は、少なくとも1つの遅延セルを備える回路を改善することであり、複数のこのようなセルを1つの閉じたリング発振器に接続することにより非常に小さい遅延時間を以て信号を、または位相の異なる信号を順次連続する遅延セルの出力端に出力することができるように構成することである。
この課題は冒頭に述べた形式の回路において、各インバータのそれぞれの入力端を別のインバータの入力端とは別個に遅延セルの固有の入力端に接続することにより解決される。
この構成により本発明の課題は解決される。なぜなら1ペアのインバータの相互に接続された出力端が2つの相互に別個の入力端を介して制御されるので、回路設計の際に複数のこのような遅延セルを備えるという付加的な自由度が得られるからである。例えばリング発振器の種々異なる個所から取り出される信号を、別個の入力端を介して1ペアのインバータに供給することができる。入力端を時間的にずらして制御することにより、順次連続する1ペアのインバータの出力間の位相差を短縮することができる。
本発明の枠内で、インバータがCMOSインバータとして実現されると有利である。
他のインバータと異なりCMOSインバータ(すなわち相補的なNチャネルFETとPチャネルFETを備えるインバータ)は回路の電流消費を低減する。なぜなら論理的CMOS素子はインバータのように2つの安定状態間での移行時にだけある程度の電流を消費するだけであり、このような移行時以外では実質的に無電流で動作するからである。
遅延セルの少なくとも1つの出力端を増幅素子に接続すると有利である。
増幅器は通常、高い入力インピーダンスと低い出力インピーダンスを有するから、この構成の利点は、出力端に接続されたスイッチング回路の遅延セルの信号形成に及ぼす影響が小さいことである。
さらなる有利な構成では、別のCMOSインバータは増幅素子である。
別のCMOSインバータは回路の他のCMOSインバータと共に簡単にCMOSプロセスにより形成することができる。信号出力結合のために使用される増幅素子をCMOSインバータにより実現すると回路の電流消費がさらに低下する。なぜならCMOSインバータはスイッチング過程の際にだけある程度の電流を消費するからである。このことにより回路の電流消費は、インバータの数および信号相の数を増大させても一次近似で上昇することはない。
回路が2により割り切れる数の遅延セルを有すると有利であり、この数は4より大きいかまたは等しい。ここで少なくとも1つのn番目の遅延セルの入力端は、少なくとも1つのn−1モジュロN番目またはn−2モジュロN番目の遅延セルの出力端と接続されている。ただしNは遅延セルの数である。
この構成により、第1の遅延セルの出力信号を2つの別の遅延セルの信号により制御することができる。とりわけ順次連続する遅延セルの出力端から取り出される信号間での位相差を小さくすることができる。
択一的に少なくとも4つの遅延セルを相互に接続し、第1の信号経路がインバータの第1のチェーンを介して得られ、第2の信号経路がインバータの第2のチェーンを介して得られるようにすると有利である。この場合、2つの信号経路の信号は逆相で同期し、n番目の遅延セルに所属する第1のチェーンのインバータ入力端は、第1チェーンのn−2k±1モジュロN番目の遅延セルに所属するインバータ出力端と、第2チェーンのn−2kモジュロN番目の遅延セルに所属するインバータ出力端に接続される。ここでkは1より大きい自然数である。
この構成によっても遅延セルの出力は2つの入力により時間的にずらされて制御され、その結果チェーンの後方のインバータ間で出力結合される信号の位相差が小さくなる。単純なリング発振器の場合、所定のインバータの出力端に発生する所定の位相は、次の次のインバータの出力端で初めて、すなわち2つのインバータ伝搬時間の後で繰り返されるが、k=1による構成での繰り返しはインバータ伝搬時間の2/3後に行われる。k>1の値に対しては同じ位相間の間隔はさらに小さくなる。
さらに有利には回路の少なくとも4つの遅延セルが1つのリング発振器に接続されている。
本発明で特に有利には、4より大きいか4に等しい偶数の遅延セルによりリング発振器が実現される。これに対して従来技術では、奇数の遅延セルを備えるリング発振器しか開示されていない。本発明の特徴を備える各遅延セルにより、相補位相の2つの信号を出力結合することができるから、本発明では、相互に位相のずれた偶数の信号を最小数の遅延セルにより送出するリング発振器を設計することができる。これに対して、リング発振器での振動形成に奇数の遅延セルを必要とする従来技術では、1つの遅延セル当たりに2つの信号を出力結合することを前提にすれば、6,10,14,..の信号しか出力結合できない。
別の有利な構成では、少なくとも1つの電気エネルギー源が制御可能であり、これは少なくとも1つのインバータの給電端子に接続されている。
電気エネルギー源が制御可能であることにより、個々のインバータの遅延時間、および回路の周波数を簡単に制御することができる。ここでは制御電圧または制御電流とリング発振器の周波数とのほぼ線形な関係が上記の構成と関連して得られる。
さらに有利な構成では、電気エネルギー源として少なくとも1つの電圧源および/または電流源が設けられている。
択一的にまたは補充的に、ただ1つの電流源がすべての遅延セルに電気エネルギーを供給するか、または各遅延セルは電気エネルギーを供給するために固有の電流源を有する。
ここでは電圧供給により、電流供給と比較して制御と周波数応答との間でより良好な線形性の得られることが判明した。
図1には詳細に、入力スイッチ回路12,遅延セル14および出力スイッチ回路16を備える回路10が示されている。遅延セル14はインバータ22,24とインバータ26,28の2ペア18,20を有する。第1ペア18の第1インバータ22は有利にはCMOSインバータとして、PMOS電界効果トランジスタ30とNMOS電界効果トランジスタ32から形成されている。このインバータのチャネルは正電位BIAS_Pの端子34と負電位BIAS_Nの端子36との間に接続されている。インバータ22の入力端として用いるゲート端子38が正電位により制御される場合、NMOSトランジスタ32のチャネルは導通し、PMOSトランジスタ30のチャネルは阻止される。その結果、インバータ22の出力端40は端子36の負電位に調整される。反対にゲート端子38が負電位であれば、NMOSトランジスタ32が阻止され、PMOSトランジスタ30が導通し、出力端40は端子34の正電位に調整される。これにより出力端40にはそれぞれ反転されたゲート電位または入力信号が調整され、出力端40の信号は入力端38の信号に、トランジスタ特性に起因する遅延を以てそれぞれ続く。この遅延は例えば端子34と36との間の電位差に依存する。
他方のインバータ24,26,28も相応にPMOSトランジスタ44,46,48とNMOSトランジスタ50,52,54から形成され、相応にして動作する。第1ペア18のインバータ24はその入力端(ゲート)42に印加される入力信号を反転する。インバータ24の出力端はインバータ22の出力端と共に共通の出力端40に接続されているから、この出力端40の電位はインバータ22,24の2つの入力端38,42のそれぞれ一方を介して調整することができる。安定した電位は、2つのインバータが同じ極性の信号により制御されるとき出力端に形成される。これに対して極性が異なる場合、2つのインバータのそれぞれ1つの導通トランジスタと共通の出力端を介して電流が流れる。
同様にしてインバータ26,28の第2ペア20の出力端56の電位は、インバータ28,26の2つの入力端58,60のそれぞれ1つを介して調整することができる。ここで、インバータ22の入力端38は他方のインバータ24,26,28の入力端42,58,60とは別個に遅延セル14の固有の入力端62と接続されている。このことは同様に、インバータ24,26,28のそれぞれの入力端42,58,60と遅延セル14の固有の入力端64,66,68との接続にも当てはまる。入力端62は以下、IN1+入力端と称する。同様に入力端64,66,68はこの順番でIN2+,IN2−、およびIN1−入力端と称する。
オプションとして遅延セル10はインバータ22,24および26,28のペア18,20の各出力端40,56に対してそれぞれ1つの増幅器素子70,72を有し、この増幅器素子は出力端40,56の信号を出力結合する。図1の実施例では同様にPMOSトランジスタ74,76およびNMOSトランジスタ78,80を有するCMOSインバータとして実現された増幅器素子70,72は、出力スイッチ回路16におけるインピーダンスが遅延セル14の出力端40,56の信号に不所望にフィードバック作用するのを最小にする。図1の実施例で、増幅器70と72から出力結合すべき反転信号OUT_BUF+、OUT_BUF−は出力回路16の入力端82,84に伝送され、一方、増幅器70,72から入力端86,88に伝送された非反転信号OR−,OR+は出力回路16にある別の遅延セルにさらに導くことができる。
図1の実施例で増幅器素子70,72には供給電位VDD,VSSを介してエネルギーが供給される。この供給電位VDD,VSSから入力スイッチ回路12内で入力スイッチ回路の端子34と36での電位も形成され、この電位によりインバータ22,24,26,28の遅延時間を調整することができる。
図2は、4つの遅延セル92,94,96,98を備えるリング発振器90を示す。これら遅延セルの各々は、共通の出力端を備えるインバータ・ペアによる(図1と関連して説明した)構造を有している。ここで図2では分かり易くするため、エネルギー供給および信号出力結合は図示されていない。
第2遅延セル96は信号int1+,int1−を直前に配置された第1遅延セル94から受け取り、信号int0+,int0−を遅延セル94の前の遅延セル、すなわち第0遅延セル92から受け取る。同様に第3遅延セル98は信号int2+とint2−をその先行の第2遅延セルから受け取り、信号int1+とint1−をその前の前の遅延セル、すなわち第1遅延セル94から受け取る。第3遅延セル98の出力信号int3+、int3−と、第2遅延セル96の出力信号int2+,int2−はそれぞれ交差して第0遅延セル92にフィードバックされる。第1遅延素子94には第0遅延セル92の出力信号int0+,int0−、並びに第3遅延セル98の、交差してフィードバックされた出力信号int3−とint3+が供給される。遅延セル92,94,96,98をこのように順次接続することにより、2つのチェーン91,93を備えるリング発振器90が得られる。この2つのチェーン内で信号は逆相で同期して伝播する。第1チェーン91は信号int0+,int1−,int2+およびint3−の信号経路により実現される。同様に第2チェーン93は信号int0−,int1+,int2−およびint3+の信号経路により形成される。このことは図3との関係で明らかとなる。
図3は図2のリング発振器90を、4つの遅延セル92,94,96,98の内部構造と共に示す。この図から図1と図2の関連がよりよく理解されよう。ここで図1の個々の遅延セル18のCMOSインバータ22,24,26,28,70,72は図3ではインバータの一般的図示により置換されている。これらのインバータは本発明の実現の際に、同様に一般的形態で使用することができる。
図3では、セル92の2つの上方インバータ100,102の統合接続により信号int0+が生じる。この信号は図1の信号OR+に相応する。図1によればOR+は図1の下方インバータ・ペア20から送出される。この下方インバータ・ペア20の出力端も統合接続されている。従ってセル92の2つの上方インバータ100,102は信号的に図1の2つの下方インバータ26,28に相応する。図3のセル92の2つの下方インバータ104,106の統合接続により信号int0−が発生する。この信号は図1の信号OR−に相応し、そこでは上方インバータ・ペア22,24から送出される。これらのインバータ・ペアの出力端も統合接続されている。従って遅延セル92の下方インバータ104,106は信号的に、図1の2つの上方インバータ22,24に相応する。
遅延セル94の2つの上方インバータ108,110を統合接続するとint1−が生じる。図2によればint1−は出力端OR−から取り出される。図2によればOR−は上方インバータ・ペア18から送出され、このインバータ・ペアの出力端は統合接続されている。従って遅延セル94の2つの上方インバータ108,110は図1の2つの上方インバータ22,24に相応する。図3の遅延セル94の2つの下方インバータ112,114を統合接続すると、int1+が得られる。図2ではint1+は出力端OR+から取り出される。図1ではOR+は下方インバータ・ペア20から送出され、その出力端は統合接続されている。従って遅延セル94の下方インバータは図1の2つの下方インバータ26,28に相応する。
遅延セル96の2つの上方インバータ116,118を統合接続すると、int2+が得られる。図2によればint2+は出力端OR+から、すなわち図1の下方インバータ・ペア20から送出される。遅延セル96の2つの上方インバータ116,118は図1の2つの下方インバータ26,28に相応する。図3の遅延セル96の2つの下方インバータ120,122を統合接続すると、int2−が得られる。図2によればint2−は出力端OR−から取り出される。図1によればOR−は上方インバータ・ペア18から送出される。遅延セル96の下方インバータ120,122は図1の2つの上方インバータ22,24に相応する。
図3の遅延セル98の2つの上方インバータ124,126を統合接続すると、int3−が得られる。図2によればint3−は出力端OR−から取り出される。図1ではOR−は上方インバータ・ペア18から送出される。遅延セル98の2つの上方インバータ124,126は図1の2つの上方インバータ22,24に相応する。図3の遅延セル98の2つの下方インバータ128,130を統合接続すると、int3+が得られる。図2ではint3+は出力端OR+から取り出される。図1によればOR+は下方インバータ・ペア20から送出される。従って図3の遅延セル98の2つの下方インバータ128,130は図1の2つの下方インバータ26,28に相応する。インバータ132,134,136,138,140,142,144,146は位相状態が種々異なる信号をリング発振器90から出力結合するために用いられ、従って図1の増幅器素子70,72に相応する。
既に図2に関連して説明したように、遅延セル92,94,96,98をこのように順次接続することにより2つのチェーンが形成され、これらのチェーンにおいては逆相の信号が同期して伝播する。第1チェーンは信号int0+,int1−,int2+およびint3−の信号経路により実現される。すなわち並置されたインバータの第1列にあるインバータ100,108,116および124により実現される。同様に第2チェーンは信号int0−,int1+,int2−およびint3+の信号経路により実現される。すなわち並置されたインバータの第4列にあるインバータ106,114,122,130により実現される。第1チェーンと第2チェーンは同期しているが逆相である。従って増幅器132は増幅器140とは逆相に出力結合し、増幅器134は増幅器142とは逆相に出力結合し、増幅器134は増幅器144とは逆相に出力結合し、増幅器138は増幅器146とは逆相に出力結合する。2つのチェーンを同期させるためにこれらを結合することは、別のインバータ102,104,110,112,118,120,126,128により実現される。これらのインバータの入力端はそれぞれ一方のチェーンに、出力端はそれぞれ他方のチェーンに接続されている。
図2および/または図3の回路構成によって、その出力端がそれぞれ統合接続された2つのインバータの入力信号の位相が僅かだけ異なるようになる。このことが図4に示されている。
図4は、図2または図3の第3遅延セル98の出力信号int3+を部分的に示す。その入力信号は第1遅延セル94の出力信号int1−と、第2遅延セル96の出力信号int2−である。これらの信号のエッジはほぼ重なっている。従ってint3+を出力する遅延セル98の2つのインバータ128,130は時間的に相互に僅かにずれて動作する。さらに速度的利点も得られる。なぜなら指数nの各遅延セルは、指数n−1モジュロNの直前の遅延セルから出力される信号に応答するだけでなく、指数(n−2)モジュロNの前の前の遅延セルの信号によっても応答するからである。このことにより隣接する位相の間隔が大きく低減される。通常の非同期リング発振器の場合、同じ位相、すなわち1または0は2回の反転の後に再び発生する。そのため時間間隔は2つのインバータによる信号伝搬時間の和に相応する。これに対してk=1による実現に基づく図4では、隣接する位相の間隔は1つのインバータの信号伝搬時間の約2/3に相応する。従ってこの回路は通常のリング発振器の3倍の速度である。速度の利点は、回路をk>1により変形して実現することによりさらに増大される。さらに図4は信号int3−の部分を示し、この信号は信号int3+に対して逆相である。図4での信号はそれぞれ任意の単位で時間上にプロットされている。
全体として本発明により、周波数が同じであり位相の異なる偶数のクロック信号を形成することのできるリング発振器が実現される。このリング発振器の電流消費は小さく、位相数に依存し、その遅延時間または位相と同調可能な周波数との間の位相差は非常に小さくかつ可変である。ここで周波数は有利にはインバータの供給電圧を介して調整される。なぜなら電圧と周波数との関係はほぼ線形だからである。一方、制御電流を介して周波数を制御すると、電流は周波数が非常に高い場合、過度に上昇する。この周波数調整は、リング発振器におけるインバータの正または負または両者の供給電圧により行うことができる。さらにこの周波数調整は1つの電圧源または電流源によってすべての遅延セルに対して行うことができる。択一的に別個の電流源を各セル(電流バンク)内に設けることもできる。このことはUS5300898に記載されている。さらに択一的に周波数の調整は可変のキャパシタを介して行うこともできる。このキャパシタはインバータの出力信号に応じて充放電される。さらに閉じたリングの代わりに開いたリング、すなわち図1による遅延セルの1つのチェーンを使用することもできる。これにより入力信号を種々異なって遅延することができる。
本発明の回路の実施例を示す図である。 図1による内部構造を有する4つの遅延セルを備えるリング発振器の概略図である。 図2のリング発振器を遅延セルの一般的内部構造と共に示す回路図である。 遅延セルの入力信号と出力信号の一部を示す線図である。 本発明の実施例を示す図である。

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの遅延セル(14;92,94,96,98)を備える回路であって、
    該遅延セルは、入力信号変化を遅延して出力信号に反映し、少なくとも2ペア(18,20)のインバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)を有し、
    1ペアのインバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)のそれぞれの出力端は相互に接続されており、これによりインバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)の第1ペアの接続された出力端は遅延セル(14;92,94,96,98)の第1の出力を形成し、第2ペアの接続された出力端は遅延セル(14;92,94,96,98)の第2の出力を形成する形式の回路において、
    各インバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)のそれぞれ1つの入力端は別のインバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)の入力端とは別個に遅延セル(14;92,94,96,98)の固有の入力端と接続されている、ことを特徴とする回路。
  2. 請求項1記載の回路において、インバータ(22,24,26,28;100,102,...,130)はCMOSインバータとして実現されている。
  3. 請求項1記載の回路において、遅延セル(14;92,94,96,98)の少なくとも1つの出力端は増幅器素子(70,72)に接続されている。
  4. 請求項3記載の回路において、別のインバータが増幅器素子(70,72)として設けられている。
  5. 請求項1項記載の回路において、
    該回路は2により割り切れる数Nの遅延セル(92,94,96,98)を有し、Nは4より大きいかまたはこれに等しく、
    少なくとも1つのn番目の遅延セルの入力端は、少なくとも1つのn−1モジュロN番目の遅延セルの出力端と、n−2モジュロN番目の遅延セルの出力端とに接続されている。
  6. 請求項1項記載の回路において、
    少なくとも4つの遅延セル(92,94,96,98)が相互に接続されており、これによりインバータ(100,108,116,124)の第1チェーン(91)を介する第1信号経路と、インバータ(106,114,122,130)の第2チェーン(93)を介する第2信号経路とが形成され、
    2つの信号経路の信号は逆相で同期して伝播し、
    第1チェーン(9)のn番目の遅延セルに所属するインバータの入力端は、第1チェーンの(n−2k±1)モジュロN番目の遅延セル(92,94,96,98)に所属するインバータ出力端および第2チェーンの(n−2k)モジュロN番目の遅延セル(92,94,96,98)に所属するインバータ出力端に接続されており、
    ここでkは1より大きいかまたはこれに等しい自然数である。
  7. 請求項1記載の回路において、回路(10)の少なくとも4つの遅延セル(92,94,96,98)はリング発振器(90)に接続されている。
  8. 請求項1項記載の回路において、少なくとも1つの電気エネルギー源が設けられており、該電気エネルギー源は少なくとも1つのインバータ(22,24,26,28)の給電端子に接続されている。
  9. 請求項8記載の回路において、少なくとも1つの電圧源および/または電流源が電気エネルギー源として設けられている。
  10. 請求項9記載の回路において、電気エネルギー源として少なくとも1つの電流源が設けられており、ただ1つの電流源がすべての遅延セルに電気エネルギーを供給するか、または各遅延セルは電気エネルギーの供給のために固有の電流源を有する。
  11. 入力信号を遅延するための方法において、
    出力信号を供給し、
    第2遅延セルの第1インバータユニットの第1インバータを接続し、先行の遅延セルからの信号の第2出力を受信し、
    第2遅延セルの第1インバータユニットの第2インバータを接続し、先行の遅延セルからの第1入力信号を受信し、
    第2遅延セルの第2インバータユニットの第1インバータを接続し、先行の遅延セルからの信号の第1出力を受信し、
    第2遅延セルの第2インバータユニットの第2インバータを接続し、先行の遅延セルからの第2入力信号を受信し、
    入力源を制御する、ことを特徴とする方法。
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