JP2003046377A - リング発振回路および遅延回路 - Google Patents

リング発振回路および遅延回路

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JP2003046377A JP2002043313A JP2002043313A JP2003046377A JP 2003046377 A JP2003046377 A JP 2003046377A JP 2002043313 A JP2002043313 A JP 2002043313A JP 2002043313 A JP2002043313 A JP 2002043313A JP 2003046377 A JP2003046377 A JP 2003046377A
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Minoru Kanzaki
神崎  実
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変周波数型リング発振回路の発振周波数、お
よび可変遅延回路の遅延時間の電源電圧依存性を低減さ
せる。 【解決手段】 このリング発振回路は、K個のインバー
タ回路U11、U12、・・・・U1Kをリング状に接続し
たものである。インバータ回路U11は、MOSトラン
ジスタMP4とMN4からなるCMOSインバータIV
1と、CMOSインバータIV1の電流源として機能す
るPチャネルMOSトランジスタMP3と、CMOSイ
ンバータIV1の電流源として機能するNチャネルMO
SトランジスタMN3と、CMOSインバータIV1に
並列に接続されてMOSトランジスタMP5とMN5と
からなるCMOSインバータIV2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変周波数型リン
グ発振回路などのリング発振回路、および可変遅延回路
などの遅延回路に関し、特に、発振周波数の電源電圧依
存性が低いリング発振回路、および遅延時間の電源電圧
依存性が低い遅延回路を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の可変周波数型リング発振
回路の一例を示す図である。図5において、Vinは発
振周波数を制御するための制御電圧、Soutは発振出
力である。このリング発振回路は、K個のインバータ回
路U21、U22、・・・・U2Kを、リング状に接続した
ものである。ここで、Kはたとえば3、5、7・・・・のよ
うな奇数である。
【0003】図5では、初段のインバータ回路U21以
外のインバータ回路U22、・・・・U2Kは、その内部構
成が省略されているが、いずれも初段のインバータ回路
U21と同一の回路構成からなる。インバータ回路U2
1は、図5に示すように、PチャネルMOSトランジス
タMP4およびNチャネルMOSトランジスタMN4か
らなるCMOSインバータIV1と、このCMOSイン
バータIV1の電流源として機能するPチャネルMOS
トランジスタMP3およびNチャネルMOSトランジス
タMN3とを備えている。
【0004】さらに詳述すると、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP4は、ゲート端子がインバータ回路U21
の入力端子(IN)に接続され、ドレイン端子がインバ
ータ回路U21の出力端子(OUT)に接続され、ソー
ス端子はPチャネルMOSトランジスタMP3を介して
電源電位に接続されている。NチャネルMOSトランジ
スタMN4は、ゲート端子がインバータ回路U21の入
力端子(IN)に接続され、ドレイン端子がインバータ
回路U21の出力端子(OUT)に接続され、ソース端
子はNチャネルMOSトランジスタMN3を介して接地
電位に接続されている。
【0005】CMOSインバータIV1の電流源として
機能するPチャネルMOSトランジスタMP3およびN
チャネルMOSトランジスタMN3は、その電流値が制
御電圧Vinによって可変されるように構成されてい
る。以下に、この構成について説明する。すなわち、N
チャネルMOSトランジスタMN1はソースフォロアを
形成しており、制御電圧VinからMOSトランジスタ
MN1の閾値電圧Vtを差し引いた電圧(Vin−V
t)に概略等しい電圧値を抵抗器Rの両端に発生させ
る。これにより、NチャネルMOSトランジスタMN1
およびPチャネルMOSトランジスタMP1には、制御
電圧Vinに応じて変化する電流I1=(Vin−V
t)/Rが流れる。
【0006】PチャネルMOSトランジスタMP1とM
P2はカレントミラーを構成している。このため、Pチ
ャネルMOSトランジスタMP2およびNチャネルMO
SトランジスタMN2にも、電流I1に等しい電流I2
が流れる。さらに、PチャネルMOSトランジスタMP
1とMP3、およびNチャネルMOSトランジスタMN
2とMN3もカレントミラーを構成している。このた
め、PチャネルMOSトランジスタMP3とNチャネル
MOSトランジスタMN3は、共に電流I1と等しい電
流I3を出力する電流源となる。
【0007】次に、図5に示す従来の可変周波数型リン
グ発振回路の動作の一例について、説明する。いま、イ
ンバータ回路U21の入力端子(IN)に“L”レベル
の電圧信号が入力されると、スイッチング部を構成する
PチャネルMOSトランジスタMP4がオン、Nチャネ
ルトランジスタMN4がオフとなり、出力端子(OU
T)より電流I3が吐き出される。逆に、インバータ回
路U21の入力端子(IN)に“H”レベルの電圧信号
が入力されると、PチャネルMOSトランジスタMP4
がオフ、NチャネルトランジスタMN4がオンとなり、
出力端子(OUT)より電流I3が吸い込まれる。
【0008】インバータ回路U21の伝播遅延時間τは
次の近似式で表される。 τ=C(Vdd/2)/I3・・・・(1) ここで、Cは、インバータ回路U21の出力容量、Vd
dは電源電圧である。これより、図5の可変周波数型リ
ング発振回路の発振周波数fは次の式で与えられる。
【0009】 f=1/(2K・τ)=I3/(K・C・Vdd)・・・・(2) ここで、Kはインバータ回路の接続個数である。したが
って、このリング発振回路は、電流源の電流I3を可変
すること、すなわち制御電圧Vinを可変することによ
って、発振周波数fを可変できる仕組みとなっている。
【0010】次に、図6は従来の可変遅延回路の一例を
示す図である。図6において、Sinは入力信号、So
utは遅延出力信号である。この遅延回路は、図6に示
すように、K個のインバータ回路U21、U22、・・・・
U2Kを縦続接続したものである。ここで、この遅延回
路は、終段のインバータ回路U2Kの出力が初段のイン
バータ回路U21に帰還されていない点を除けば、その
他の構成は図5の可変周波数型リング発振回路と全く同
一である。したがって、その詳細な説明は、ここでは省
略する。
【0011】このような構成からなる遅延回路では、イ
ンバータ回路U21の伝播遅延時間τは先の(1)式で
与えられるので、その遅延時間tは次式となる。 t=K・τ=K・C(Vdd/2)/I3・・・・(3) したがって、この遅延回路は、電流源の電流I3を可変
すること、すなわち制御電圧Vinを可変することによ
って、遅延時間tを可変できる仕組みとなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変周波数型リ
ング発振回路および可変遅延回路においては、先に述べ
た通り、各インバータ回路の伝播遅延時間τが電源電圧
Vddに比例した量となっている。この結果、可変周波
数型リング発振回路では、発振周波数fが電源電圧Vd
dに反比例して変化する。また、可変遅延回路では、遅
延時間tが電源電圧Vddに比例して変化する。
【0013】このことから、従来の可変周波数型リング
発振回路および従来の可変遅延回路では、電源電圧Vd
dが周辺回路の動作に伴って変動すると、発振周波数f
または遅延時間tに揺らぎを生じてしまうという不具合
があった。そのため、例えば、PLL(位相同期ルー
プ)回路に可変周波数型リング発振回路を用いた場合
や、DLL(遅延同期ループ)回路に可変遅延回路を用
いた場合に、電源電圧Vddの変動によって、信号の位
相が揺らいでしまい、これら回路を用いたシステムの動
作信頼性を低下させてしまっていた。
【0014】そこで、本発明の第1の目的は、発振周波
数の電源電圧依存性を低減できるようにしたリング発振
回路を提供することにある。また、本発明の第2の目的
は、遅延時間の電源電圧依存性を低減できるようにした
遅延回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の第1の目的を達成するために、請求項1〜請求項4
に記載の発明は以下のように構成した。請求項1に記載
の発明は、インバータ回路を奇数個リング状に接続して
なるリング発振回路であって、前記インバータ回路は、
少なくとも2つのMOSトランジスタからなる第1のス
イッチング部と、この第1のスイッチング部の電流源
と、前記第1のスイッチング部に並列に設け、少なくと
も2つのMOSトランジスタからなる第2のスイッチン
グ部と、を含み、前記第1のスイッチング部と前記第2
のスイッチング部とは、その双方の入力端子を共通接続
し、その双方の出力端子を共通接続するようにした。
【0016】請求項2に記載の発明は、インバータ回路
を奇数個リング状に接続してなるリング発振回路であっ
て、前記インバータ回路は、第1のCMOSインバータ
と、この第1のCMOSインバータの電流源と、前記第
1のCMOSインバータに並列に設ける第2のCMOS
インバータと、を含み、前記第1のCMOSインバータ
と前記第2のCMOSインバータとは、その双方の入力
端子を共通接続し、その双方の出力端子を共通接続する
ようにした。
【0017】請求項3に記載の発明は、インバータ回路
を奇数個リング状に接続してなるリング発振回路であっ
て、前記インバータ回路は、1組のCMOSインバータ
からなる第1の差動型インバータと、この第1の差動型
インバータの電流源と、前記第1の差動型インバータに
並列に設け、1組のCMOSインバータからなる第2の
差動型インバータと、を含み、前記第1の差動型インバ
ータと前記第2の差動型インバータとは、その双方の入
力端子を共通接続し、その双方の出力端子を共通接続す
るようにした。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載のリング発振回路において、前
記電流源は、電流を可変できるようにした。このような
構成からなる本発明のリング発振回路によれば、動作点
近傍において、電源電圧の変化に対する発振周波数の変
化率を零にすることが可能となる。したがって、電源電
圧が多少変動したとしても、発振周波数が変動すること
がない。
【0019】本発明の第2の目的を達成するために、請
求項5〜請求項8に記載の各発明は以下のように構成し
た。請求項5に記載の発明は、インバータ回路を奇数
個、縦続接続してなる遅延回路であって、前記インバー
タ回路は、少なくとも2つのMOSトランジスタからな
る第1のスイッチング部と、この第1のスイッチング部
の電流源と、前記第1のスイッチング部に並列に設け、
少なくとも2つのMOSトランジスタからなる第2のス
イッチング部と、を含み、前記第1のスイッチング部と
前記第2のスイッチング部とは、その双方の入力端子を
共通接続し、その双方の出力端子を共通接続するように
した。
【0020】請求項6に記載の発明は、インバータ回路
を奇数個、縦続接続してなる遅延回路であって、前記イ
ンバータ回路は、第1のCMOSインバータと、この第
1のCMOSインバータの電流源と、前記第1のCMO
Sインバータに並列に設ける第2のCMOSインバータ
と、を含み、前記第1のCMOSインバータと前記第2
のCMOSインバータとは、その双方の入力端子を共通
接続し、その双方の出力端子を共通接続するようにし
た。
【0021】請求項7に記載の発明は、インバータ回路
を奇数個、縦続接続してなる遅延回路であって、前記イ
ンバータ回路は、1組のCMOSインバータからなる第
1の差動型インバータと、この第1の差動型インバータ
の電流源と、前記第1の差動型インバータに並列に設
け、1組のCMOSインバータからなる第2の差動型イ
ンバータと、を含み、前記第1の差動型インバータと前
記第2の差動型インバータとは、その双方の入力端子を
共通接続し、その双方の出力端子を共通接続するように
した。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請
求項7のいずれかに記載の遅延回路において、前記電流
源は、電流を可変できるようにした。このような構成か
らなる本発明の遅延回路によれば、動作点近傍におい
て、電源電圧の変化に対する遅延時間の変化率を零にす
ることが可能となる。したがって、電源電圧が多少変動
したとしても、遅延時間が変動することがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明のリング発振回路
の第1実施形態の回路構成を示す回路図である。このリ
ング発振回路の第1実施形態は、K個のインバータ回路
U11、U12、・・・・U1Kをリング状に接続したもの
であり、周波数可変型のリング発振回路である。
【0024】換言すると、このリング発振回路は、図1
に示すように、K個のインバータ回路U11、U12、
・・・・U1Kを縦続接続するとともに、最終段のインバー
タ回路U1Kの出力を初段のインバータ回路U11に帰
還させて、自己発振させるようにしたものである。図1
では、初段のインバータ回路U11以外のインバータ回
路U12、・・・・U1Kは、その内部構成が省略されてい
るが、いずれも初段のインバータ回路U11と同一の回
路構成からなる。したがって、以下では、インバータ回
路U11の構成についてのみ説明する。
【0025】インバータ回路U11は、第1のスイッチ
部であるMOSインバータIV1と、このCMOSイン
バータIV1の電流源として機能するPチャネルMOS
トランジスタMP3と、CMOSインバータIV1の電
流源として機能するNチャネルMOSトランジスタMN
3と、CMOSインバータIV1に並列に接続され第2
のスイッチ部であるCMOSインバータIV2と、を備
えている。
【0026】CMOSインバータIV1は、Pチャネル
MOSトランジスタMP4とNチャネルMOSトランジ
スタMN4とからなる。すなわち、PチャネルMOSト
ランジスタMP4は、ゲート端子がインバータ回路U1
1の入力端子(IN)に接続され、ドレイン端子がイン
バータ回路U11の出力端子(OUT)に接続され、ソ
ース端子はPチャネルMOSトランジスタMP3を介し
て電源電位に接続されている。NチャネルMOSトラン
ジスタMN4は、ゲート端子がインバータ回路U11の
入力端子(IN)に接続され、ドレイン端子がインバー
タ回路U11の出力端子(OUT)に接続され、ソース
端子はNチャネルMOSトランジスタMN3を介して接
地電位に接続されている。
【0027】CMOSインバータIV2は、Pチャネル
MOSトランジスタMP5とNチャネルMOSトランジ
スタMN5とからなる。すなわち、PチャネルMOSト
ランジスタMP5は、ゲート端子がインバータ回路U1
1の入力端子(IN)に接続され、ドレイン端子がイン
バータ回路U11の出力端子(OUT)に接続され、ソ
ース端子は電源電位に接続されている。NチャネルMO
SトランジスタMN5は、ゲート端子がインバータ回路
U11の入力端子(IN)に接続され、ドレイン端子が
インバータ回路U11の出力端子(OUT)に接続さ
れ、ソース端子が接地電位に接続されている。
【0028】以上からわかるように、CMOSインバー
タIV1、IV2は、その双方の入力端子が共通接続さ
れるとともに、その共通接続部がインバータ回路U11
の入力端子(IN)に接続されている。また、CMOS
インバータIV1、IV2は、その双方の出力端子が共
通接続されるとともに、その共通接続部がインバータ回
路U11の出力端子(OUT)に接続されている。
【0029】図1に示すように、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP1、MP2、MP3は、カレントミラーを
構成している。また、NチャネルMOSトランジスタM
N2、MN3はカレントミラーを構成している。さら
に、PチャネルMOSトランジスタMP1には、直列に
NチャネルMOSトランジスタMN1が接続され、その
ゲート端子に制御電圧Vinが供給されるようになって
いる。
【0030】このため、PチャネルMOSトランジスタ
MP3とNチャネルMOSトランジスタMN3は、いず
れも電流I1と等しい電流I3を出力する電流源とな
る。また、その電流I3は、上記の制御電圧Vinを可
変することにより可変できるようになっている。次に、
このような構成からなるリング発振回路の第1実施形態
の動作について説明する。
【0031】いま、インバータ回路U11の入力端子
(IN)に“L”レベルの電圧信号が入力されると、P
チャネルMOSトランジスタMP4およびMP5はオ
ン、NチャネルトランジスタMN4およびMN5はオフ
となる。このとき、PチャネルMOSトランジスタMP
5を流れる電流Ipは、次の(4)式で与えられる。 Ip=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(4) ここで、βはPチャネルMOSトランジスタMP5の相
互コンダクタンスパラメータであり、トランジスタの寸
法(サイズ)を変えることによって、任意に設定できる
値である。
【0032】このとき、PチャネルトランジスタMP4
に流れる電流I3と合わせて、インバータ回路U11の
出力端子(OUT)からは次の電流Iが吐き出される。 I=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(5) 逆に、インバータ回路U11の入力端子(IN)に
“H”レベルの電圧信号が入力されると、PチャネルM
OSトランジスタMP4およびMP5はオフ、Nチャネ
ルトランジスタMN4およびMN5はオンとなる。この
とき、NチャネルMOSトランジスタMN5を流れる電
流値Inは、次の(6)式で与えられる。
【0033】 In=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(6) ここで、βはNチャネルMOSトランジスタMN5の相
互コンダクタンスパラメータであり、PチャネルMOS
トランジスタMP5のそれと同一の値であるものとす
る。このとき、NチャネルトランジスタMN4に流れる
電流I3と合わせて、インバータ回路U11の出力端子
(OUT)には次の電流Iが吸い込まれる。
【0034】 I=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(7) したがって、インバータ回路U11の伝播遅延時間τ
は、次の近似式で表される。 τ=C(Vdd/2)/I =C(Vdd/2)/{I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }・・・・(8) これより、図1の可変周波数型リング発振回路の発振周
波数fは、次の式で与えられる。
【0035】 f=1/(2K・τ) ={I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }/(K・C・Vdd)・・・・(9 ) ここで、∂f/∂Vdd=0となる条件を計算すると次
の式が得られる。 β=(2×I3)/(Vdd2 −Vt2 )・・・・(10) すなわち、上式を満たすように、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP5およびNチャネルMOSトランジスタM
N5の相互コンダクタンスパラメータβの値を設定する
ことにより、動作点近傍において、電源電圧Vddの変
化に対する発振周波数fの変化率を0にすることが可能
となる。このようにして設計されたリング発振回路で
は、電源電圧Vddが多少変動したとしても、発振周波
数fが変動することはない。
【0036】このため、例えば、このようにして設計さ
れた可変周波数型リング発振回路をPLL(位相同期ル
ープ)回路に用いた場合に、電源電圧Vddが周辺回路
の動作に伴って変動したとしても、信号の位相が揺らぐ
ことがないので、このPLL回路を用いたシステムの動
作信頼性を向上することが可能である。次に、本発明の
リング発振回路の第2実施形態の回路構成について、図
2を参照して説明する。
【0037】このリング発振回路の第2実施形態は、K
個の差動型のインバータ回路U11’、U12’、・・・・
U1K’をリング状に接続したものであり、周波数可変
型のリング発振回路である。すなわち、この第2実施形
態は、図1に示す第1実施形態のインバータ回路U1
1、U12・・・・U1Kを、図2に示すように、差動型の
インバータ回路U11’、U12’、・・・・U1K’に置
き換えたものである。
【0038】なお、図2では、初段のインバータ回路U
11’以外のインバータ回路U12’、・・・・U1K’
は、その内部構成が省略されているが、いずれも初段の
インバータ回路U11’と同一の回路構成からなる。ま
た、この第2実施形態では、電流源の構成が、図1に示
す第1実施形態の電流源の構成と同一である。したがっ
て、以下では、インバータ回路U11’の構成を中心に
説明する。
【0039】インバータ回路U11’は、図2に示すよ
うに、CMOSインバータIV1aとCMOSインバー
タIV1bとからなる第1の差動型インバータと、この
第1の差動型インバータの電流源として機能するPチャ
ネルMOSトランジスタMP3と、その第1の差動型イ
ンバータの電流源として機能するNチャネルMOSトラ
ンジスタMN3と、CMOSインバータIV1aに並列
に接続されるCMOSインバータIV2aおよびCMO
SインバータIV1bに並列に接続されるCMOSイン
バータIV2bからなる第2の差動型インバータと、を
備えている。
【0040】CMOSインバータIV1aは、Pチャネ
ルMOSトランジスタMP4aと、NチャネルMOSト
ランジスタMN4aとからなる。すなわち、Pチャネル
MOSトランジスタMP4aは、ゲート端子がインバー
タ回路U11’の入力端子(INa)に接続され、ドレ
イン端子がインバータ回路U11’の出力端子(OUT
a)に接続され、ソース端子がPチャネルMOSトラン
ジスタMP3を介して電源電位に接続されている。Nチ
ャネルMOSトランジスタMN4aは、ゲート端子がイ
ンバータ回路U11’の入力端子(INa)に接続さ
れ、ドレイン端子がインバータ回路U11’の出力端子
(OUTa)に接続され、ソース端子がNチャネルMO
SトランジスタMN3を介して接地電位に接続されてい
る。
【0041】CMOSインバータIV1bは、Pチャネ
ルMOSトランジスタMP4bと、NチャネルMOSト
ランジスタMN4bとからなる。すなわち、Pチャネル
MOSトランジスタMP4bは、ゲート端子がインバー
タ回路U11’の入力端子(INb)に接続され、ドレ
イン端子がインバータ回路U11’の出力端子(OUT
b)に接続され、ソース端子はPチャネルMOSトラン
ジスタMP3を介して電源電位に接続されている。Nチ
ャネルMOSトランジスタMN4bは、ゲート端子がイ
ンバータ回路U11’の入力端子(INb)に接続さ
れ、ドレイン端子がインバータ回路U11’の出力端子
(OUTb)に接続され、ソース端子はNチャネルMO
SトランジスタMN3を介して接地電位に接続されてい
る。
【0042】CMOSインバータIV2aは、Pチャネ
ルMOSトランジスタMP5aとNチャネルMOSトラ
ンジスタMN5aとからなる。すなわち、PチャネルM
OSトランジスタMP5aは、ゲート端子がインバータ
回路U11’入力端子(INa)に接続され、ドレイン
端子がインバータ回路U11’の出力端子(OUTa)
に接続され、ソース端子が電源電位に接続されている。
NチャネルMOSトランジスタMN5aは、ゲート端子
がインバータ回路U11’の入力端子(INa)に接続
され、ドレイン端子がインバータ回路U11’の出力端
子(OUTa)に接続され、ソース端子が接地電位に接
続されている。
【0043】CMOSインバータIV2bは、Pチャネ
ルMOSトランジスタMP5bとNチャネルMOSトラ
ンジスタMN5bとからなる。すなわち、PチャネルM
OSトランジスタMP5bは、ゲート端子がインバータ
回路U11’入力端子(INb)に接続され、ドレイン
端子がインバータ回路U11’の出力端子(OUTb)
に接続され、ソース端子が電源電位に接続されている。
NチャネルMOSトランジスタMN5bは、ゲート端子
がインバータ回路U11’の入力端子(INb)に接続
され、ドレイン端子がインバータ回路U11’の出力端
子(OUTb)に接続され、ソース端子が接地電位に接
続されている。
【0044】次に、このような構成からなるリング発振
回路の第2実施形態の動作について説明する。いま、イ
ンバータ回路U11’の入力端子(INa)に“L”レ
ベルの電圧信号が入力され、その入力端子(INb)に
“H”レベルの電圧信号が入力されたものとする。この
場合には、PチャネルMOSトランジスタMP4aおよ
びMP5aがオンになるとともに、NチャネルMOSト
ランジスタMN4bおよびMN5bがオンになる。
【0045】そこで、PチャネルMOSトランジスタM
P5aを流れる電流Ipaと、NチャネルMOSトラン
ジスタMN5bを流れる電流Inbとは、次の式で与え
られる。 Ipa=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(11) Inb=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(12) ここで、(11)式のβは、PチャネルMOSトランジ
スタMP5aの相互コンダクタンスパラメータである。
また、(12)式のβは、NチャネルMOSトランジス
タMN5bの相互コンダクタンスパラメータである。こ
れらの相互コンダクタンスパラメータβは、トランジス
タの寸法(サイズ)を変えることによって、任意に設定
できる値である。
【0046】このとき、PチャネルトランジスタMP4
aに流れる電流I3と合わせて、インバータ回路U1
1’の出力端子(OUTa)からは、次式の電流Iaが
吐き出される。 Ia=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(13) また、このとき、NチャネルトランジスタMN4bに流
れる電流I3と合わせて、インバータ回路U11’の出
力端子(OUTb)には次の電流Ibが吸い込まれる。
【0047】 Ib=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(14) 一方、インバータ回路U11’の入力端子(INa)に
“H”レベルの電圧信号が入力され、その入力端子(I
Nb)に“L”レベルの電圧信号が入力されたものとす
る。この場合には、NチャネルMOSトランジスタMN
4aおよびMN5aがオンになるとともに、Pチャネル
MOSトランジスタMP4bおよびMP5bがオンにな
る。
【0048】そこで、NチャネルMOSトランジスタM
N5aを流れる電流Inaと、PチャネルMOSトラン
ジスタMP5bを流れる電流Ipbとは、次の式で与え
られる。 Ina=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(15) Ipb=(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(16) ここで、(15)式のβは、NチャネルMOSトランジ
スタMN5aの相互コンダクタンスパラメータであり、
PチャネルMOSトランジスタMP5aのそれと同一の
値とする。
【0049】また、(16)式のβは、PチャネルMO
SトランジスタMP5bの相互コンダクタンスパラメー
タであり、NチャネルMOSトランジスタMN5bのそ
れと同一の値とする。このとき、Nチャネルトランジス
タMN4aに流れる電流I3と合わせて、インバータ回
路U11の出力端子(OUTa)には、次の式の電流I
aが吸い込まれる。
【0050】 Ia=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(17) また、このとき、PチャネルトランジスタMP4bに流
れる電流I3と合わせて、インバータ回路U11の出力
端子(OUTb)からは次の電流Ibが吐き出される。 Ib=I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 ・・・・(18) したがって、インバータ回路U11’の伝播遅延時間τ
は、次の近似式で表される。
【0051】 τ=C(Vdd/2)/I =C(Vdd/2)/{I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }・・・・(19 ) これより、図1の可変周波数型リング発振回路の発振周
波数fは、次の式で与えられる。
【0052】 f=1/(2K・τ) ={I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }/(K・C・Vdd)・・・・(2 0) ここで、∂f/∂Vdd=0となる条件を計算すると次
の式が得られる。 β=(2×I3)/(Vdd2 −Vt2 )・・・・(21) すなわち、上式を満たすように、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP5a、MP5bおよびNチャネルMOSト
ランジスタMN5a、MN5bの相互コンダクタンスパ
ラメータβの値を設定することにより、動作点近傍にお
いて、電源電圧Vddの変化に対する発振周波数fの変
化率を0にすることが可能となる。このようにして設計
された発振回路は、電源電圧Vddが多少変動したとし
ても、発振周波数fが変動することはない。
【0053】なお、上述のリング発振回路の実施形態で
は、MOSトランジスタMN1のゲートに印加する制御
電圧Vinを制御することにより、発振周波数を可変で
きるものとして説明した。しかし、本発明のリング発振
回路は、発振周波数が可変できなく固定の場合でも良
い。この場合には、図1および図2の回路において、M
OSトランジスタMN1と抵抗器Rが省略され、代わり
に基準電流源が接続される。
【0054】次に、本発明の遅延回路の第1実施形態の
回路構成について、図3を参照して説明する。この遅延
回路の第1実施形態は、図3に示すように、K個のイン
バータ回路U11、U12、・・・・U1Kを縦続接続した
可変遅延回路からなる。そして、この遅延回路は、初段
のインバータ回路U11に入力信号Sinを入力し、終
段のインバータ回路U1Kから遅延出力信号Soutを
取り出すようになっている。
【0055】図3では、初段のインバータ回路U11以
外のインバータ回路U12、・・・・U1Kは、その内部構
成が省略されているが、いずれも初段のインバータ回路
U11と同一の回路構成からなる。なお、この遅延回路
の第1実施形態は、終段のインバータ回路U1Kの出力
が初段のインバータ回路U11に帰還されていない点を
除けば、その他の部分の構成は図1のリング発振回路の
第1実施形態の構成と全く同一である。従って、同一の
構成要素には同一符号を付し、その構成の詳細な説明は
省略する。
【0056】このような構成からなる本発明の遅延回路
の第1実施形態では、インバータ回路U11の伝播遅延
時間τは先の(8)式で与えられるので、図3の遅延回
路の遅延時間tは次式となる。 t=K・τ=K・C(Vdd/2)/{I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }・・・・(22) ここで、∂t/∂Vdd=0となる条件を計算すると次
の式が得られる。
【0057】 β=(2×I3)/(Vdd2 −Vt2 )・・・・(23) すなわち、上式を満たすように、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP5およびNチャネルMOSトランジスタM
N5の相互コンダクタンスパラメータβの値を設定する
ことにより、動作点近傍において、電源電圧Vddの変
化に対する遅延時間tの変化率を0にすることが可能と
なる。このようにして設計された可変遅延回路は、電源
電圧Vddが多少変動したとしても、遅延時間tが変動
することはない。
【0058】このため、例えば、第1実施形態の遅延回
路をDLL(遅延同期ループ)回路に用いた場合、電源
電圧Vddが周辺回路の動作に伴って変動したとして
も、信号の位相が揺らぐことがないため、このDLL回
路を用いたシステムの動作信頼性を向上することが可能
である。次に、本発明の遅延回路の第2実施形態の回路
構成について、図4を参照して説明する。
【0059】この遅延回路の第2実施形態は、図4に示
すように、K個のインバータ回路U11’、U12’、
・・・・U1K’を縦続接続した可変遅延回路からなる。そ
して、この遅延回路は、初段のインバータ回路U11’
に差動の入力信号Sina、Sinbを入力し、終段の
インバータ回路U1K’から差動の遅延出力信号Sou
ta、Soutbを取り出すようになっている。
【0060】図4では、初段のインバータ回路U11’
以外のインバータ回路U12’、・・・・U1K’は、その
内部構成が省略されているが、いずれも初段のインバー
タ回路U11’と同一の回路構成からなる。なお、この
遅延回路の第2実施形態は、終段のインバータ回路U1
K’の出力が初段のインバータ回路U11’に帰還され
ていない点を除けば、その他の部分の構成は図2のリン
グ発振回路の第2実施形態の構成と全く同一である。従
って、同一の構成要素には同一符号を付し、その構成の
詳細な説明は省略する。
【0061】このような構成からなる本発明の遅延回路
の第2実施形態では、インバータ回路U11’の伝播遅
延時間τは先の(19)式で与えられるので、図4の遅
延回路の遅延時間tは次式となる。 t=K・τ=K・C(Vdd/2)/{I3+(β/2)(Vdd−Vt)2 }・・・・(24) ここで、∂t/∂Vdd=0となる条件を計算すると次
の式が得られる。
【0062】 β=(2×I3)/(Vdd2 −Vt2 )・・・・(25) すなわち、上式を満たすように、PチャネルMOSトラ
ンジスタMP5a、MP5bおよびNチャネルMOSト
ランジスタMN5a、MP5bの相互コンダクタンスパ
ラメータβの値を設定することにより、動作点近傍にお
いて、電源電圧Vddの変化に対する遅延時間tの変化
率を0にすることが可能となる。このようにして設計さ
れた可変遅延回路は、電源電圧Vddが多少変動したと
しても、遅延時間tが変動することはない。
【0063】なお、上述の遅延回路の実施形態では、M
OSトランジスタMN1のゲートに印加する制御電圧V
inを制御することにより、遅延時間を可変できるもの
として説明した。しかし、本発明の遅延回路は、遅延時
間が可変できなく固定の場合でも良い。この場合には、
図3および図4の回路において、MOSトランジスタM
N1と抵抗器Rが省略され、代わりに基準電流源が接続
される。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリング発
振回路によれば、発振周波数の電源電圧依存性を低減す
ることができる。また、本発明の遅延回路によれば、遅
延時間の電源電圧依存性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリング発振回路の第1実施形態の構成
を示す回路図である。
【図2】本発明のリング発振回路の第2実施形態の構成
を示す回路図である。
【図3】本発明の遅延回路の第1実施形態の構成を示す
回路図である。
【図4】本発明の遅延回路の第2実施形態の構成を示す
回路図である。
【図5】従来の可変周波数型リング発振回路の構成を示
す回路図である。
【図6】従来の可変遅延回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
U11〜U1K インバータ回路 U11’〜U1K’ インバータ回路 IV1、IV2 CMOSインバータ IV1a、IV1b CMOSインバータ IV2a、IV2b CMOSインバータ MP1〜MP5 PチャネルMOSトランジスタ MN1〜MN5 NチャネルMOSトランジスタ R 抵抗器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ回路を奇数個リング状に接続
    してなるリング発振回路であって、 前記インバータ回路は、 少なくとも2つのMOSトランジスタからなる第1のス
    イッチング部と、 この第1のスイッチング部の電流源と、 前記第1のスイッチング部に並列に設け、少なくとも2
    つのMOSトランジスタからなる第2のスイッチング部
    と、を含み、 前記第1のスイッチング部と前記第2のスイッチング部
    とは、その双方の入力端子を共通接続し、その双方の出
    力端子を共通接続するようにしたことを特徴とするリン
    グ発振回路。
  2. 【請求項2】 インバータ回路を奇数個リング状に接続
    してなるリング発振回路であって、 前記インバータ回路は、 第1のCMOSインバータと、 この第1のCMOSインバータの電流源と、 前記第1のCMOSインバータに並列に設ける第2のC
    MOSインバータと、を含み、 前記第1のCMOSインバータと前記第2のCMOSイ
    ンバータとは、その双方の入力端子を共通接続し、その
    双方の出力端子を共通接続するようにしたことを特徴と
    するリング発振回路。
  3. 【請求項3】 インバータ回路を奇数個リング状に接続
    してなるリング発振回路であって、 前記インバータ回路は、 1組のCMOSインバータからなる第1の差動型インバ
    ータと、 この第1の差動型インバータの電流源と、 前記第1の差動型インバータに並列に設け、1組のCM
    OSインバータからなる第2の差動型インバータと、を
    含み、 前記第1の差動型インバータと前記第2の差動型インバ
    ータとは、その双方の入力端子を共通接続し、その双方
    の出力端子を共通接続するようにしたことを特徴とする
    リング発振回路。
  4. 【請求項4】 前記電流源は、電流を可変できるように
    なっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のリング発振回路。
  5. 【請求項5】 インバータ回路を奇数個、縦続接続して
    なる遅延回路であって、 前記インバータ回路は、 少なくとも2つのMOSトランジスタからなる第1のス
    イッチング部と、 この第1のスイッチング部の電流源と、 前記第1のスイッチング部に並列に設け、少なくとも2
    つのMOSトランジスタからなる第2のスイッチング部
    と、を含み、 前記第1のスイッチング部と前記第2のスイッチング部
    とは、その双方の入力端子を共通接続し、その双方の出
    力端子を共通接続するようにしたことを特徴とする遅延
    回路。
  6. 【請求項6】 インバータ回路を奇数個、縦続接続して
    なる遅延回路であって、 前記インバータ回路は、 第1のCMOSインバータと、 この第1のCMOSインバータの電流源と、 前記第1のCMOSインバータに並列に設ける第2のC
    MOSインバータと、を含み、 前記第1のCMOSインバータと前記第2のCMOSイ
    ンバータとは、その双方の入力端子を共通接続し、その
    双方の出力端子を共通接続するようにしたことを特徴と
    する遅延回路。
  7. 【請求項7】 インバータ回路を奇数個、縦続接続して
    なる遅延回路であって、 前記インバータ回路は、 1組のCMOSインバータからなる第1の差動型インバ
    ータと、 この第1の差動型インバータの電流源と、 前記第1の差動型インバータに並列に設け、1組のCM
    OSインバータからなる第2の差動型インバータと、を
    含み、 前記第1の差動型インバータと前記第2の差動型インバ
    ータとは、その双方の入力端子を共通接続し、その双方
    の出力端子を共通接続するようにしたことを特徴とする
    遅延回路。
  8. 【請求項8】 前記電流源は、電流を可変できるように
    なっていることを特徴とする請求項5乃至請求項7のい
    ずれかに記載の遅延回路。
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