JPH07202646A - 電圧制御発振回路 - Google Patents

電圧制御発振回路

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JPH07202646A
JPH07202646A JP5334970A JP33497093A JPH07202646A JP H07202646 A JPH07202646 A JP H07202646A JP 5334970 A JP5334970 A JP 5334970A JP 33497093 A JP33497093 A JP 33497093A JP H07202646 A JPH07202646 A JP H07202646A
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JP
Japan
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circuit
voltage
inverter circuits
inverter
side power
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JP5334970A
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English (en)
Inventor
Koji Okada
浩司 岡田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低い駆動電圧で安定に発振できるとともに、そ
の発振周波数の範囲を広くすることができる電圧制御発
振回路を提供する。 【構成】電圧制御発振回路にはCMOS構造のインバー
タ回路1とトランスミッションゲート2とが設けられて
いる。インバータ回路1は奇数段設けられ縦列接続され
ている。各インバータ回路1は高電位側電源Vccと低電
位側電源Vss間に接続され動作する。各インバータ回路
1間にはトランスミッションゲート2が挿入接続されて
いる。各トランスミッションゲート2の一対のゲート端
子には一対の周波数制御電圧V1,V2が印加され、そ
の一対の周波数制御電圧V1,V2に応じたオン抵抗に
より各インバータ回路1の入力を遅延させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧制御発振回路に係
り、詳しくはPLL(Phase Locked Loop )回路等に用
いられる電圧制御発振回路に関するものである。
【0002】近年、PLL回路は様々な分野で利用され
るようになり、IC化が進められている。一方、ICの
高集積化が進むにつれて、低駆動電圧化及び低消費電力
化が要求されている。そのため、PLL回路に用いられ
るVCOにも低駆動電圧化、低消費電力化が望まれてい
る。
【0003】
【従来の技術】図10は従来の電圧制御発振回路を示す
回路図である。電圧制御発振回路(VCO:Voltage Con
trolled Oscillator)50は縦列接続された3段(奇数
段)のインバータ回路INV1〜INV3とPチャネル
MOSトランジスタTP1〜TP3及びNチャネルMO
SトランジスタTN1〜TN3とから構成されている。
【0004】インバータ回路INV1〜INV3はCM
OS構造のインバータ回路であって、各インバータ回路
INV1〜INV3と高電位側電源Vcc間にはPチャネ
ルMOSトランジスタTP1〜TP3がそれぞれ接続さ
れている。また、各インバータ回路INV1〜INV3
と低電位側電源Vss間にはNチャネルMOSトランジス
タTN1〜TN3がそれぞれ接続されている。
【0005】PチャネルMOSトランジスタTP1〜T
P3のゲート端子には周波数制御電圧V1が印加され、
NチャネルMOSトランジスタTN1〜TN3のゲート
端子には周波数制御電圧V2が印加される。そして、P
チャネルMOSトランジスタTP1〜TP3及びNチャ
ネルMOSトランジスタTN1〜TN3は周波数制御電
圧V1,V2に応じたオン抵抗となる。その結果、イン
バータ回路INV1〜INV3には周波数制御電圧V
1,V2に応じた電圧、即ち駆動電圧VINV が印加され
る。インバータ回路INV1〜INV3は印加される駆
動電圧VINV に基づいて駆動し、出力端子51から信号
SGが出力される。
【0006】一般に、VCO50から出力される信号S
Gの発振周波数fは、 f=1/(n・(tUP+tDN)) で表される。ここで、nはインバータ回路の段数であ
る。また、図11に示すように、tUPはインバータ回路
の入力がLレベルに変化した際に出力がHレベルにスイ
ッチする遅延時間であって、tDNはその反対に入力がH
レベルに変化した際に出力がLレベルにスイッチする遅
延時間である。
【0007】そして、この両遅延時間tUP,tDNはイン
バータ回路INV1〜INV3に印加される駆動電圧V
INV に基づいて変化する。即ち、駆動電圧VINV が高い
と遅延時間tUP,tDNは短くなり発振周波数fは高くな
る。一方、駆動電圧VINV が低いと遅延時間tUP,tDN
は長くなり発振周波数fは低くなる。
【0008】このインバータ回路INV1〜INV3の
駆動電圧VINV は周波数制御電圧V1,V2によって変
化する。そして、駆動電圧VINV が変化する幅は周波数
制御電圧V1,V2を変化させる幅に対応している。従
って、発振周波数fは周波数制御電圧V1,V2によっ
て決定される。また、発振周波数fの可変幅は周波数制
御電圧V1,V2を変化させる電圧幅、即ちインバータ
回路INV1〜INV3の駆動電圧VINV が変化する幅
に対応している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、VCO50
の消費電力を抑えるために、高電位側電源Vccの電圧を
低下(5Vから3.3V又は3V)させる要望がある。
しかしながら、高電位側電源Vccの電圧を低くすると、
インバータ回路INV1〜INV3に印加される駆動電
圧VINV は更に低くなる。この状態で発振周波数fを大
きく変更するために周波数制御電圧V1,V2を変化さ
せると、インバータ回路INV1〜INV3に印加され
る駆動電圧VINV が大きく変化する。その結果、駆動電
圧VINV があまりに低くなると、インバータ回路INV
1〜INV3自体が動作することができなくなってしま
う場合がある。従って、駆動電圧VINV を変化させる幅
は狭くなり、発振周波数fの可変幅が減少してしまうと
いう問題があった。
【0010】一方、VCO50の消費電力を抑えるため
に、インバータ回路INV1〜INV3を消費電流が小
さくなるように形成して低い駆動電圧VINV で動作でき
るようにする方法がある。この場合、駆動電圧VINV
低いのでインバータ回路INV1〜INV3の遅延時間
UP,tDNは長くなり、VCO50の発振周波数fは低
くなる。
【0011】このインバータ回路INV1〜INV3を
用いてVCO50を高い発振周波数fで発振させようと
すると、インバータ回路INV1〜INV3の駆動電圧
IN V を大きくする必要がある。すると、各MOSトラ
ンジスタTP1〜TP3及びTN1〜TN3のソース−
ドレイン端子間の電圧は小さくしなければならない。そ
の結果、各MOSトランジスタTP1〜TP3及びTN
1〜TN3は安定して動作しなくなり、VCO50の発
振が不安定になったり、又は発振できなくなるという問
題があった。
【0012】また、インバータ回路INV1〜INV3
の設計を変更しようとすると、その変更に対応して各M
OSトランジスタTP1〜TP3及びTN1〜TN3を
設計しなければならず、VCO50の設計が面倒である
という問題があった。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は低い駆動電圧で安定に発
振できるとともに、その発振周波数の範囲を広くするこ
とができる電圧制御発振回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。電圧制御発振回路にはCMOS構造のインバ
ータ回路1とトランスミッションゲート2とが設けられ
ている。インバータ回路1は奇数段設けられ縦列接続さ
れている。各インバータ回路1は高電位側電源Vccと低
電位側電源Vss間に接続され動作する。各インバータ回
路1間にはトランスミッションゲート2が挿入接続され
ている。各トランスミッションゲート2の一対のゲート
端子には一対の周波数制御電圧V1,V2が印加され、
その一対の周波数制御電圧V1,V2に応じたオン抵抗
により各インバータ回路1の入力を遅延させる。
【0015】
【作用】従って、本発明によれば、各インバータ回路1
は高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間の電圧で動作
するので、周波数制御電圧V1,V2に関わらず安定に
発振することができる。また、電圧制御発振回路の発振
周波数はトランスミッションゲート2のゲート端子に印
加される一対の周波数制御電圧V1,V2のみにより可
変されるので、その発振周波数の範囲を広くすることが
できる。
【0016】
【実施例】
(第一実施例)以下、本発明を具体化した電圧制御発振
回路の第一実施例を図2に従って説明する。
【0017】図2は電圧制御発振回路を示す。電圧制御
発振回路(以下、VCOという)10はバイアス回路部
11とリングオシレータ部12とから構成されている。
バイアス回路部11にはNチャネルMOSトランジスタ
T1〜T5が設けられている。NチャネルMOSトラン
ジスタT1のゲート端子には入力電圧Vinが印加され、
ドレイン端子はNチャネルMOSトランジスタT2を介
して高電位側電源Vccに接続されている。また、Nチャ
ネルMOSトランジスタT1のソース端子はNチャネル
MOSトランジスタT3を介して低電位側電源Vss(高
電位側電源Vccに対して低電源電圧であって、本実施例
ではゼロボルト)に接続されている。
【0018】NチャネルMOSトランジスタT3のゲー
ト端子は高電位側電源Vccに接続されている。Nチャネ
ルMOSトランジスタT1,T3間にはNチャネルMO
SトランジスタT4のソース端子が接続されている。N
チャネルMOSトランジスタT4のドレイン端子はNチ
ャネルMOSトランジスタT5を介して高電位側電源V
ccに接続され、ゲート端子はNチャネルMOSトランジ
スタT1,T2間に接続されている。
【0019】NチャネルMOSトランジスタT2はその
ソース端子とゲート端子とが互いに接続されている。
又、NチャネルMOSトランジスタT5はそのソース端
子とゲート端子とが互いに接続されている。
【0020】NチャネルMOSトランジスタT1,T2
間のノード13とNチャネルMOSトランジスタT4,
T5間のノード14はリングオシレータ部12に接続さ
れている。
【0021】バイアス回路部11の入力電圧VinはNチ
ャネルMOSトランジスタT1のゲート端子に入力され
る。すると、NチャネルMOSトランジスタT1はオン
となる。そして、ノード13の周波数制御電圧V1は高
電位側電源Vccと低電位側電源Vss間の電圧をNチャネ
ルMOSトランジスタT2,T1,T3のオン抵抗で分
圧した電圧となる。そして、NチャネルMOSトランジ
スタT1のオン抵抗は入力電圧Vinに応じた値となる。
【0022】ノード13の周波数制御電圧V1はNチャ
ネルMOSトランジスタT4のゲート端子に入力され
る。すると、NチャネルMOSトランジスタT4はオン
となる。そして、ノード14の周波数制御電圧V2は高
電位側電源Vccと低電位側電源Vss間の電圧をNチャネ
ルMOSトランジスタT5,T4,T3のオン抵抗で分
圧した電圧となる。そして、NチャネルMOSトランジ
スタT4のオン抵抗は周波数制御電圧V1に応じた値と
なる。
【0023】従って、周波数制御電圧V1,V2は高電
位側電源Vccと低電位側電源Vss間の電圧の相補電圧で
あって、その電圧は入力電圧Vinに対応している。そし
て、ノード13,14の周波数制御電圧V1,V2はリ
ングオシレータ部12に出力される。
【0024】リングオシレータ部12はインバータ回路
INV1〜INV3とトランスミッションゲートG1〜
G3とから構成されている。インバータ回路INV1〜
INV3は、奇数段(本実施例では3段)設けられ、縦
列接続されている。各インバータ回路INV1〜INV
3は同一に形成され、電気的特性は同じになっている。
インバータ回路INV1〜INV3は、それぞれPチャ
ネルMOSトランジスタTa1〜Ta3及びNチャネル
MOSトランジスタTb1〜Tb3で構成されている。
インバータ回路INV1〜INV3のPチャネルMOS
トランジスタTa1〜Ta3のソースは高電位側電源V
ccに接続され、NチャネルMOSトランジスタTb1〜
Tb3のソースは低電位側電源Vssに接続されている。
従って、各インバータ回路INV1〜INV3の駆動電
圧VINV は高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間の電
圧(本実施例では低電位側電源Vssはゼロボルトである
ので、駆動電圧VINV は高電位側電源Vccの電圧)とな
る。
【0025】各インバータ回路INV1〜INV3の間
にはトランスミッションゲートG1〜G3が挿入接続さ
れている。各トランスミッションゲートG1〜G3は同
一に形成され、電気的特性は同じになっている。各トラ
ンスミッションゲートG1〜G3を構成するPチャネル
MOSトランジスタのゲート端子は前記ノード13に接
続され、周波数制御電圧V1が印加される。一方、各ト
ランスミッションゲートG1〜G3を構成するNチャネ
ルMOSトランジスタのゲート端子はノード14に接続
され、周波数制御電圧V2が印加される。すると、各ト
ランスミッションゲートG1〜G3は周波数制御電圧V
1,V2に応じたオン抵抗となる。
【0026】一方、各インバータ回路INV1〜INV
3の入力端子には入力容量Cが存在する。そして、各ト
ランスミッションゲートG1〜G3のオン抵抗Rとイン
バータ回路INV1〜INV3の入力容量Cとが積分回
路を構成する。この積分回路は、インバータ回路INV
1〜INV3の入力をオン抵抗Rと入力容量Cとで決ま
る時定数τ(=C・R)により遅延させる。従って、各
段のインバータ回路では、インバータ回路固有の遅延時
間に積分回路の時定数τによる遅延時間が加わることに
なる。
【0027】従って、各インバータ回路INV1〜IN
V3の入力がLレベルに変化したときに出力がHレベル
にスイッチする遅延時間は、各インバータ回路INV1
〜INV3の遅延時間tUPと積分回路の時定数τを加え
た時間(=tUP+τ)となる。また、各インバータ回路
INV1〜INV3の入力がHレベルに変化したときに
出力がLレベルにスイッチする遅延時間は、各インバー
タ回路INV1〜INV3の遅延時間tDNと積分回路の
時定数τを加えた時間(=tDN+τ)となる。
【0028】そして、インバータ回路INV1〜INV
3の段数をn(本実施例では3)とすると、VCO10
の発振周波数fは、 f=1/(n・(tUP+tDN+2τ)) となる。
【0029】次に上記のように構成された電圧制御発振
回路の作用を説明する。バイアス回路部11は入力電圧
Vinを入力すると、ノード13,14の電圧、即ち、周
波数制御電圧V1,V2は入力電圧Vinに応じた電圧と
なる。この周波数制御電圧V1,V2はトランスミッシ
ョンゲートG1〜G3の各ゲート端子に入力される。
【0030】各トランスミッションゲートG1〜G3は
周波数制御電圧V1,V2を入力すると、その入力電圧
Vinに応じてオンとなり、オン抵抗Rとなる。このオン
抵抗Rと各インバータ回路INV1〜INV3の入力容
量Cとにより積分回路が構成され、その積分回路により
各インバータ回路INV1〜INV3の入力が遅延され
る。
【0031】そして、リングオシレータ部12は各イン
バータ回路INV1〜INV3固有の遅延時間と、各ト
ランスミッションゲートG1〜G3のオン抵抗Rと各イ
ンバータ回路INV1〜INV3の入力容量Cとにより
構成される積分回路の時定数τとによりVCO10が発
振周波数fで発振することになる。
【0032】この時、各インバータ回路INV1〜IN
V3は高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間に接続さ
れている。即ち、各インバータ回路INV1〜INV3
の駆動電圧VINV は高電位側電源Vccと低電位側電源V
ss間の電圧となる。
【0033】今、VCO10の発振周波数fを変更する
ために、入力電圧Vinを2ボルト可変するとする。先
ず、高電位側電源Vccの電圧が5ボルトの時について説
明する。この高電位側電源Vccはインバータ回路INV
1〜INV3に印加され、インバータ回路INV1〜I
NV3の駆動電圧VINV となる。この時、インバータ回
路INV1〜INV3は印加される駆動電圧VINV によ
り安定に動作する。
【0034】一方、バイアス回路部11には高電位側電
源Vccが5ボルトで印加されている。そして、入力電圧
Vinを2ボルト可変、例えば1.5ボルトから3.5ボ
ルトに変更する。すると、周波数制御電圧V1は3.5
ボルトから1.5ボルトに変化し、周波数制御電圧V2
は1.5ボルトから3.5ボルトに変化する。この両周
波数制御電圧V1,V2は各トランスミッションゲート
G1〜G3のゲート端子に印加される。
【0035】すると、トランスミッションゲートG1〜
G3は入力した周波数制御電圧V1,V2に基づいてオ
ン抵抗が変化する。そして、各トランスミッションゲー
トG1〜G3と各インバータ回路INV1〜INV3の
入力容量とによる積分回路の時定数τが変化する。その
結果、VCO10の発振周波数fは入力電圧Vinが変化
した2ボルトに対応する発振周波数に可変されることに
なる。
【0036】次に、低消費電力化のために高電位側電源
Vccを例えば3.3ボルトにしたとする。このとき、各
インバータ回路INV1〜INV3には駆動電圧VINV
として3.3ボルトが印加される。この時、各インバー
タ回路INV1〜INV3は印加される駆動電圧VINV
により安定に動作する。
【0037】一方、バイアス回路部11には高電位側電
源Vccが3.3ボルトで印加されている。そして、入力
電圧Vinを2ボルト可変するために0.5ボルトから
2.5ボルトに変更する。すると、周波数制御電圧V1
は2.5ボルトから0.5ボルトに変化し、周波数制御
電圧V2は0.5ボルトから2.5ボルトに変化する。
この両周波数制御電圧V1,V2は各トランスミッショ
ンゲートG1〜G3のゲート端子に印加される。
【0038】すると、トランスミッションゲートG1〜
G3は入力した周波数制御電圧V1,V2に基づいてオ
ン抵抗が変化する。そして、各トランスミッションゲー
トG1〜G3と各インバータ回路INV1〜INV3の
入力容量とによる積分回路の時定数τが変化する。その
結果、VCO10の発振周波数fは入力電圧Vinが変化
した2ボルトに対応する発振周波数に可変されることに
なる。
【0039】このように、本実施例では、奇数段のイン
バータ回路INV1〜INV3を縦列接続するととも
に、高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間に接続して
インバータ回路INV1〜INV3の駆動電圧VINV
供給する。各インバータ回路INV1〜INV3の間に
はトランスミッションゲートG1〜G3を挿入接続し、
各トランスミッションゲートG1〜G3のゲート端子に
入力電圧Vinにより生成され相補電圧となる周波数制御
電圧V1,V2を入力する。
【0040】そして、周波数制御電圧V1,V2に基づ
いたトランスミッションゲートG1〜G3のオン抵抗と
各インバータ回路INV1〜INV3の入力容量とによ
り積分回路を構成し、その積分回路により各インバータ
回路INV1〜INV3の入力を遅延させてVCO10
の発振周波数fを変更するようにした。
【0041】従って、各インバータ回路INV1〜IN
V3の駆動電圧VINV である高電位側電源Vccを低電圧
化してもその電圧は入力電圧Vinに対して変化しないの
で、各インバータ回路INV1〜INV3は安定に動作
することができる。また、低電圧化しても入力電圧Vin
を変更する幅は高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間
の電圧のみにより決定されるので、VCO10の発振周
波数fの可変幅が減少するのを抑えることができる。
【0042】更に、各インバータ回路INV1〜INV
3と各トランスミッションゲートG1〜G3はそれぞれ
独立してその電気的特性を設計することができるので、
設計の自由度を上げることができる。 (第二実施例)以下、本発明を具体化した第二実施例を
図3〜図5に従って説明する。
【0043】尚、説明の便宜上、図2と同様の構成につ
いては同一の符号を付してその説明を一部省略する。図
3は本実施例の原理説明図である。
【0044】リングオシレータ部12には5段(奇数
段)のインバータ回路INV1〜INV5とトランスミ
ッションゲートG1〜G5と排他的論理和回路(以下、
EXOR回路という)21とが設けらている。インバー
タ回路INV1〜INV5は縦列接続され、各インバー
タ回路INV1〜INV5間にはトランスミッションゲ
ートG1〜G5がそれぞれ挿入接続されている。
【0045】各インバータ回路INV1〜INV5の出
力端子とトランスミッションゲートG1〜G5間にはE
XOR回路21の入力がそれぞれ接続されている。EX
OR回路21は5入力の排他的論理和素子であって、入
力のうちHレベルとなる入力が奇数個ある場合に出力が
Lレベルとなるようになっている。そして、EXOR回
路21から出力信号SG2が出力される。
【0046】リングオシレータ部12は、前記実施例と
同様に入力した周波数制御電圧V1,V2に基づいて発
振周波数fで発振する。この時の各インバータ回路IN
V1〜INV5の出力はEXOR回路21に入力され
る。すると、EXOR回路21は各インバータ回路IN
V1〜INV5の入力のうち、Hレベルとなる入力が奇
数個ある場合に出力をLレベルにする。従って、図4に
示すように、各インバータ回路INV1〜INV5の出
力のうち、何れか1つのレベルが変化すると、その変化
に基づいて出力がLレベルからHレベル、又はHレベル
からLレベルに変化する。即ち、EXOR回路21の出
力SG2の周波数は各インバータ回路INV1〜INV
5の周波数の5倍となる。
【0047】尚、図5は本実施例を具体化した電圧制御
発振回路の回路図であって、各インバータ回路INV1
〜INV5の出力とEXOR回路21の入力との間には
インバータ回路22〜26が挿入接続されている。従っ
て、EXOR回路21には各インバータ回路INV1〜
INV5の出力がインバータ回路22〜26によってそ
れぞれ反転されて入力される。インバータ回路22〜2
6はEXOR回路21の入力負荷を同一にして生成した
出力信号SG2のパルス幅を等しくするために設けられ
ている。
【0048】次に上記のように構成された電圧制御発振
回路の作用を説明する。各トランスミッションゲートG
1〜G5はそのゲート端子に周波数制御電圧V1,V2
を入力すると、その電圧に応じたオン抵抗となる。この
オン抵抗と各インバータ回路INV1〜INV5の入力
容量とにより構成される積分回路と、各インバータ回路
INV1〜INV5固有の遅延時間tUP,tDNとにより
決定される発振周波数fでリングオシレータ部12が発
振する。
【0049】この発振した各インバータ回路INV1〜
INV5の出力はEXOR回路21に入力される。そし
て、EXOR回路21により5倍の発振周波数となる出
力信号SG2が出力される。
【0050】一方、出力信号SG2の発振周波数f2を
リングオシレータ部12のみの場合の発振周波数fと同
じ発振周波数にしようとすると、各インバータ回路IN
V1〜INV5の出力の周波数はf2の5分の1でよい
ことになる。即ち、各トランスミッションゲートG1〜
G5と各インバータ回路INV1〜INV5の遅延時間
はリングオシレータ部12のみのVCOの遅延時間の5
倍長いことになる。従って、各インバータ回路INV1
〜INV5の電流は1/5となるので、VCO10の消
費電力を抑えることができる。
【0051】このように、本実施例では、奇数段のイン
バータ回路INV1〜INV5を縦列接続するととも
に、高電位側電源Vccと低電位側電源Vss間に接続して
インバータ回路INV1〜INV5の駆動電圧VINV
供給する。各インバータ回路INV1〜INV5の間に
はトランスミッションゲートG1〜G5を挿入接続し、
各トランスミッションゲートG1〜G5のゲート端子に
は周波数制御電圧V1,V2を入力する。
【0052】そして、周波数制御電圧V1,V2に基づ
いたトランスミッションゲートG1〜G5のオン抵抗と
各インバータ回路INV1〜INV5の入力容量とによ
り積分回路を構成し、その積分回路により各インバータ
回路INV1〜INV5の入力を遅延させて発振させ
る。各インバータ回路INV1〜INV5の出力をEX
OR回路21に入力し、そのEXOR回路21によりリ
ングオシレータ部12の5倍の周波数でVCO10の発
振周波数f2を発振させるようにした。
【0053】従って、第一実施例の効果に加えて、各イ
ンバータ回路INV1〜INV5の駆動電圧VINV と各
トランスミッションゲートG1〜G5に入力する周波数
制御電圧V1,V2との電圧を変更することなく容易に
高い周波数の出力信号SG2を得ることができる。
【0054】また、出力信号SG2の周波数をリングオ
シレータ部12のみの場合の周波数にすると、各インバ
ータ回路INV1〜INV5に流れる電流を1/5にす
ることができるので、VCO10の消費電力を抑えるこ
とができる。
【0055】更に、各インバータ回路INV1〜INV
5、トランスミッションゲートG1〜G5及びEXOR
回路21はそれぞれ独立して設計することができるの
で、設計の自由度が高くなる。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、図6に示すように、トランスミッ
ションゲートG1〜G3とインバータ回路INV1〜I
NV3の間に抵抗とコンデンサからなる積分回路31〜
33をそれぞれ挿入接続して実施してもよい。このと
き、積分回路31〜33を挿入接続することにより各イ
ンバータ回路INV1〜INV3の遅延時間を長くする
ことができ、インバータ回路INV1〜INV3の駆動
電圧VINV を高くすることなくVCO10の発振周波数
fを容易に変更することができる。
【0057】また、図7に示すように、トランスミッシ
ョンゲートG1〜G3とインバータ回路INV1〜IN
V3の間に抵抗34〜36をそれぞれ挿入接続して実施
してもよい。このとき、トランスミッションゲートG1
〜G3と抵抗34〜36及び各インバータ回路INV1
〜INV3の入力容量により積分回路を構成する。この
積分回路の時低数τ2は、トランスミッションゲートG
1〜G3のオン抵抗をR、挿入された抵抗34〜36の
抵抗値をR1,各インバータ回路INV1〜INV3の
入力容量をCとすると、τ2=C・(R+R1)とな
る。その結果、VCO10の駆動電圧VINV を高くする
ことなく、容易に発振周波数を変更することができる。
【0058】図8に示すように、各インバータ回路IN
V1〜INV3の間にトランスミッションゲートG1〜
G3の一端をそれぞれ接続し、トランスミッションゲー
トG1〜G3の他端をコンデンサ37〜39を介して低
電位側電源Vssに接続して実施するようにしてもよい。
このとき、トランスミッションゲートG1〜G3とコン
デンサ37〜39は各インバータ回路INV1〜INV
3の入力の負荷となり、各インバータ回路INV1〜I
NV3の遅延時間を長くする。その結果、VCO10の
発振周波数を容易に変更することができる。
【0059】更に、図9に示すように、各インバータ回
路INV1〜INV3の出力と入力をコンデンサ40〜
42を介して互いに接続して実施するようにしてもよ
い。このとき、インバータ回路INV1〜INV3は反
転増幅回路としてみなすことができ、その増幅度を−A
とし、接続したコンデンサ40〜42の容量をC1とす
ると、インバータ回路INV1〜INV3の入力側には
−A・Cの容量が付加されたことになる。この容量とト
ランスミッションゲートG1〜G3のオン抵抗とにより
積分回路が構成され、インバータ回路INV1〜INV
3の入力が遅延される。その結果、VCO10の発振周
波数fを容易に変更することができる。
【0060】また、第一実施例では3段のインバータ回
路を縦列接続して発振させるようにしたが、5段以上の
奇数段のインバータ回路を接続して実施するようにして
もよい。又、第二実施例において、3段又は7段以上の
奇数段のインバータ回路を縦列接続して実施するように
してもよい。第二実施例の段数を変更した場合、接続し
たインバータ回路の段数に応じてEXOR回路の入力端
子を変更することはいうまでもない。
【0061】第二実施例において、EXOR回路21の
入力にインバータ回路22〜26を接続することなく実
施してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
低い駆動電圧で安定に発振できるとともに、その発振周
波数の範囲を広くすることができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第一実施例の電圧制御発振回路を説明
する回路図である。
【図3】請求項3に記載の発明の原理説明図である。
【図4】第二実施例の動作を説明するタイミングチャー
トである。
【図5】第二実施例の電圧制御発振回路を説明する一部
回路図である。
【図6】第一実施例の別例を説明する電圧制御発振回路
の一部回路図である。
【図7】第一実施例の別例を説明する電圧制御発振回路
の一部回路図である。
【図8】第一実施例の別例を説明する電圧制御発振回路
の一部回路図である。
【図9】第一実施例の別例を説明する電圧制御発振回路
の一部回路図である。
【図10】従来の電圧制御発振回路を説明する回路図で
ある。
【図11】電圧制御発振回路の発振動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 トランスミッションゲート Vcc 高電位側電源 Vss 低電位側電源 V1 周波数制御電圧 V2 周波数制御電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦列接続された奇数段のCMOS構造の
    インバータ回路(1)で構成された発振器を有する電圧
    制御発振回路であって、 前記インバータ回路(1)を高電位側電源Vccと低電位
    側電源Vss間に接続し、該インバータ回路(1)の各段
    間にはその一対のゲート端子に一対の周波数制御電圧
    (V1,V2)をそれぞれ入力したトランスミッション
    ゲート(2)を挿入接続したことを特徴とする電圧制御
    発振回路。
  2. 【請求項2】 縦列接続された奇数段のCMOS構造の
    インバータ回路(1)で構成された発振器を有する電圧
    制御発振回路であって、 前記インバータ回路(1)を高電位側電源Vccと低電位
    側電源Vss間に接続し、該インバータ回路(1)の各段
    間にはその一対のゲート端子に一対の周波数制御電圧
    (V1,V2)をそれぞれ入力したトランスミッション
    ゲート(2)の一端を接続し、該トランスミッションゲ
    ート(2)の他端をコンデンサを介して高電位側電源V
    ccに接続したことを特徴とする電圧制御発振回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電圧制御発振回
    路において、 奇数段のインバータ回路(1)に対応した入力を持つ排
    他的論理和素子(21)を設け、該排他的論理和素子
    (21)の入力を各段のインバータ回路(1)の出力に
    接続したことを特徴とする電圧制御発振回路。
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