JP2005329831A - 泥付き防止走行体 - Google Patents
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Abstract
【課題】農業機械などの車輪に対する泥土の付着を防止して舗装道路などでの泥土のまき散らしを防止する。
【解決手段】路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されたトレッド面2aを有する走行体において、ラグ3とラグ3との相互間となるトレッド面2aに、泥離れを良好にする排泥シート5が着脱自在に設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されたトレッド面2aを有する走行体において、ラグ3とラグ3との相互間となるトレッド面2aに、泥離れを良好にする排泥シート5が着脱自在に設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、トレッド面に対して泥の付着を防止できるようにした泥付き防止走行体に関するものである。
水田などの軟弱地盤を走行するトラクターなどの農業機械では、その車輪に付着した泥を舗装道路などでまき散らし、汚れの問題もさることながら、まき散らされた泥土が乾燥し硬化したときには通行障害にまで発展するなど、いろいろ問題視されることがあった。そのため従来、それを防止するための対策が種々提案されている。例えば、車輪のトレッド面に対して発泡ゴム製の泥土剥離促進体を被着させる構造(特許文献1等参照)などが知られている。
この泥土剥離促進体は、車輪のトレッド面に突出状に設けられたラグの1/4高さ分に相当するほどの厚みを有したもので、トレッド面の周方向に並ぶラグとラグとの間へ接着剤によって固定される。
特許第3169475号公報
この泥土剥離促進体は、車輪のトレッド面に突出状に設けられたラグの1/4高さ分に相当するほどの厚みを有したもので、トレッド面の周方向に並ぶラグとラグとの間へ接着剤によって固定される。
上記した従来の泥土剥離促進体を車輪のトレッド面に固定する構造は、泥土剥離促進体が比較的厚肉なため、トレッド面からのラグ突出高さを実質的に低くさせてしまうという難点があった。従って、そのままでは牽引力を低下させる原因となるので、これを防止するためにラグパターンやラグ形状、突出寸法など、車輪全体としての基本的な設計変更が必要であった。すなわち、既存の車輪などに対しての改造(泥土剥離促進体の後付け)は容易ではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、農業機械などの車輪(農耕用車輪、田植機用タイヤ、クローラ等を総じて、以下、「走行体」と言う)においてその牽引力低下といった走行性能の低下を生ずることなく、泥土付着の防止、及び付着した泥土に対しては剥離性を高め、もって舗装道路などでの泥土のまき散らしを防止できるようにした泥付き防止走行体を提供することを目的とする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、農業機械などの車輪(農耕用車輪、田植機用タイヤ、クローラ等を総じて、以下、「走行体」と言う)においてその牽引力低下といった走行性能の低下を生ずることなく、泥土付着の防止、及び付着した泥土に対しては剥離性を高め、もって舗装道路などでの泥土のまき散らしを防止できるようにした泥付き防止走行体を提供することを目的とする。
また本発明は、既存の走行体に対する後付け的な改造によって実施できるようにした泥付き防止走行体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る泥付き防止走行体は、路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグが突設されたトレッド面を有したもので、ラグとラグとの相互間となるトレッド面に、泥離れを良好にする排泥シートが着脱自在に設けられている。
排泥シートは例えばスポンジや発泡ゴム、或いは人工芝などにより形成されており、表面に小さな凹部や開口が多数形成されていることで、この表面に付着しようとする泥土との間の接触面積を小さくさせ、排水を良好にさせ、また空気層を形成させる等といった様々な作用を生じさせる。従って泥土付着の防止、及び付着した泥土に対する剥離性を高めることができる。
即ち、本発明に係る泥付き防止走行体は、路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグが突設されたトレッド面を有したもので、ラグとラグとの相互間となるトレッド面に、泥離れを良好にする排泥シートが着脱自在に設けられている。
排泥シートは例えばスポンジや発泡ゴム、或いは人工芝などにより形成されており、表面に小さな凹部や開口が多数形成されていることで、この表面に付着しようとする泥土との間の接触面積を小さくさせ、排水を良好にさせ、また空気層を形成させる等といった様々な作用を生じさせる。従って泥土付着の防止、及び付着した泥土に対する剥離性を高めることができる。
このような排泥シートは、トレッド面に対して後付け的に接着すればよい。
トレッド面には、排泥シートを設ける位置に対応させるようにして、この排泥シートが嵌まるシート用凹部を設けておくのが好適となる。
このようなシート凹部を設けることで、トレッド面に対する排泥シートの膨出を可及的に低減させ、場合によっては皆無にできるようになる。そのため、トレッド面でのラグの突出高さを必要十分量だけ確保させておくことができる。このことから、牽引力低下といった走行性能の低下を招来するおそれがない。
トレッド面には、排泥シートを設ける位置に対応させるようにして、この排泥シートが嵌まるシート用凹部を設けておくのが好適となる。
このようなシート凹部を設けることで、トレッド面に対する排泥シートの膨出を可及的に低減させ、場合によっては皆無にできるようになる。そのため、トレッド面でのラグの突出高さを必要十分量だけ確保させておくことができる。このことから、牽引力低下といった走行性能の低下を招来するおそれがない。
いま、排泥シートの肉厚をT、シート用凹部の深さをDとおく。このとき、これらTとDとはD/10≦T≦5Dに関係付けておくのが好適である。D/10>Tでは排泥シートによる泥土付着防止作用や付着泥土の剥離作用が乏しくなり、またT>5Dではトレッド面でのラグの突出高さに悪影響を与えるおそれがある。
排泥シートには、その表面側にシート外周部をシート中央部よりも徐々に薄くさせる方向の傾斜面を形成させておくのが好適である。このようにすることで、トレッド面から排泥シートが膨出する影響を抑えながらも、この排泥シートとしてシート中央部での肉厚を可及的に分厚くできることになり、もって泥土付着防止作用や付着泥土の剥離作用を十分に高めることができる。
排泥シートには、その表面側にシート外周部をシート中央部よりも徐々に薄くさせる方向の傾斜面を形成させておくのが好適である。このようにすることで、トレッド面から排泥シートが膨出する影響を抑えながらも、この排泥シートとしてシート中央部での肉厚を可及的に分厚くできることになり、もって泥土付着防止作用や付着泥土の剥離作用を十分に高めることができる。
この場合、排泥シートにおけるシート外周部の肉厚をt、シート用凹部の深さをDとおいて、これらtとDとをt≦3Dに関係付けておくのが好適である。t>3Dではトレッド面でのラグの突出高さに悪影響を与えるおそれがある。
排泥シートはラグの前面に設けることも可能である。
また排泥シートは、ラグに対する前面側の根本に位置付けるようにしてもよい。この部分は泥土が付着しやすい箇所であるからである。
本発明に係る走行体は、農耕用車輪、田植機用タイヤ、クローラ等として実施することができる。
排泥シートはラグの前面に設けることも可能である。
また排泥シートは、ラグに対する前面側の根本に位置付けるようにしてもよい。この部分は泥土が付着しやすい箇所であるからである。
本発明に係る走行体は、農耕用車輪、田植機用タイヤ、クローラ等として実施することができる。
本発明に係る泥付き防止走行体であれば、その牽引力低下といった走行性能の低下を生ずることなく、泥土の付着が防止され、また付着した泥土に対しては剥離性が高められ、もって舗装道路などでの泥土のまき散らしは防止される。
また本発明は、既存の走行体に対する後付け的な改造によって実施できる。
また本発明は、既存の走行体に対する後付け的な改造によって実施できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第1実施形態を示している。なお、本第1実施形態の泥付き防止走行体1は、トラクターなどの農業機械で採用される比較的径大で且つ幅広の農耕用車輪2に適用されるものである。
この車輪2の外周面、即ち、路面にエンドレスで接地する円環形状のトレッド面2aには、そのエンドレス方向(周方向)にわたり互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されている。各ラグ3は台形の突条形に隆起したもので、トレッド面2aの周方向で隣接するもの同士がトレッド面2aの幅方向両側へ互い違いに振り分けられ、全体として千鳥配置状を呈している。
図1乃至図3は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第1実施形態を示している。なお、本第1実施形態の泥付き防止走行体1は、トラクターなどの農業機械で採用される比較的径大で且つ幅広の農耕用車輪2に適用されるものである。
この車輪2の外周面、即ち、路面にエンドレスで接地する円環形状のトレッド面2aには、そのエンドレス方向(周方向)にわたり互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されている。各ラグ3は台形の突条形に隆起したもので、トレッド面2aの周方向で隣接するもの同士がトレッド面2aの幅方向両側へ互い違いに振り分けられ、全体として千鳥配置状を呈している。
そして、トレッド面2aの周方向で左側寄りとなるラグ3とラグ3との相互間、及び右側寄りとなるラグ3とラグ3との相互間に、それぞれ排泥シート5が設けられている。トレッド面2aには、各排泥シート5の位置付けに対応して、排泥シート5の平面形状と略同じ開口形に形成されたシート用凹部6が設けられており、このシート用凹部6内に排泥シート5をガタツキなく嵌め入れることができるようになっている。そのため、トレッド面2aに対する排泥シート5の位置決めが可能になっている。
排泥シート5は、例えばスポンジや発泡ゴム、或いは人工芝などによって形成されている。スポンジ製や発泡ゴム製の排泥シート5ではそのシート内部に無数の小さな連通気孔が設けられているものであり、シート表面には、これらの連通気孔が開口することに伴う小さな凹部や開口が多数形成されている。一方、人工芝製の排泥シート5ではそのシート内部に芝草間の隙間が設けられているものであり、シート表面には、これらの隙間が開口することに伴う小さな開口が多数形成されている。
排泥シート5は、例えばスポンジや発泡ゴム、或いは人工芝などによって形成されている。スポンジ製や発泡ゴム製の排泥シート5ではそのシート内部に無数の小さな連通気孔が設けられているものであり、シート表面には、これらの連通気孔が開口することに伴う小さな凹部や開口が多数形成されている。一方、人工芝製の排泥シート5ではそのシート内部に芝草間の隙間が設けられているものであり、シート表面には、これらの隙間が開口することに伴う小さな開口が多数形成されている。
このように、排泥シート5の表面には小さな凹部や開口が多数形成されているものであり、シート表面に泥土が付着しようとする場合には、これらの小さな凹部や開口が泥土との間の接触面積を小さくさせ、排水を良好にさせ、また空気層を形成させる等といった様々な作用を生じさせることになる。従ってこれらの作用により、泥土付着の防止、及び付着した泥土に対する剥離性(泥離れ)が高められる。
図3に示すように、排泥シート5はシート用凹部6内に接着層7を介して貼り付けられている。この接着層7は接着剤や両面テープにより形成されている。場合によっては面ファスナなども使用可能である。この接着層7は、泥土中での走行によっては排泥シート5が簡単に剥がれることなく、それでいて故意に剥がそうとするときにはトレッド面2a(シート用凹部6の内底部)に傷を付けたり剥離剤で侵食させたりすることなく比較的簡単に剥がせるようなものを用いる。これにより排泥シート5は、トレッド面2aに対して着脱自在になっている。接着層7に接着剤を用いる場合には、例えば天然ゴム系のものを用いるのが適当である。
図3に示すように、排泥シート5はシート用凹部6内に接着層7を介して貼り付けられている。この接着層7は接着剤や両面テープにより形成されている。場合によっては面ファスナなども使用可能である。この接着層7は、泥土中での走行によっては排泥シート5が簡単に剥がれることなく、それでいて故意に剥がそうとするときにはトレッド面2a(シート用凹部6の内底部)に傷を付けたり剥離剤で侵食させたりすることなく比較的簡単に剥がせるようなものを用いる。これにより排泥シート5は、トレッド面2aに対して着脱自在になっている。接着層7に接着剤を用いる場合には、例えば天然ゴム系のものを用いるのが適当である。
排泥シート5の肉厚は、ある程度分厚い方が泥土付着防止作用や付着泥土の剥離作用を十分に高めるうえで好適であるが、トレッド面2aにシート用凹部6が形成されていることで、トレッド面2aに対する排泥シート5の膨出は可及的に低減され、場合によっては膨出が皆無になっている。
排泥シート5の表面側において、シート外周部をシート中央部よりも徐々に薄くさせる方向の傾斜面5aを形成させておけば、トレッド面2aから排泥シート5が膨出する影響を抑えながらも、この排泥シート5としてシート中央部での肉厚を可及的に分厚くできる。
排泥シート5の表面側において、シート外周部をシート中央部よりも徐々に薄くさせる方向の傾斜面5aを形成させておけば、トレッド面2aから排泥シート5が膨出する影響を抑えながらも、この排泥シート5としてシート中央部での肉厚を可及的に分厚くできる。
いま、排泥シート5のシート中央部の肉厚をT、シート外周部の肉厚をt、シート用凹部6の深さをDとおく。このときこれらT、t、Dの関係は次のようにする。
D/10≦T≦5D
t≦3D
このようにする中で、T=t=Dとするのが最適である。これらの関係を満たしておけば、トレッド面2aでのラグ3の突出高さを必要十分量だけ確保でき、牽引力低下といった走行性能の低下を防止できる。
D/10≦T≦5D
t≦3D
このようにする中で、T=t=Dとするのが最適である。これらの関係を満たしておけば、トレッド面2aでのラグ3の突出高さを必要十分量だけ確保でき、牽引力低下といった走行性能の低下を防止できる。
図2に示すように、このような構成の走行体1(車輪2)を、トラクター等の農業機械へ装着させ、この農業機械を走行させた場合、車輪2の回転に伴ってトレッド面2aが地盤へ接地する部分では排泥シート5が泥土へ押し付けられるが、排泥シート5の表面に小さな凹部や開口で形成されることに伴う各種作用(接触面積の縮小化、排水性促進、空気層形成等々)により、泥土の付着は防止される。また地盤への接地後、トレッド面2aが地盤から離れる(上昇する)と排泥シート5から泥土が剥離されることになる。このようにしてトレッド面2aのまわりには泥土の付着が殆どない綺麗な状態に保持されることになる。
なお、排泥シート5はトレッド面2aに対して着脱自在であるから、排泥シート5に寿命がきたり石等を踏んで破損したりした場合でも車輪2全体を交換する必要がなく、排泥シート5だけを張り替えれば済む。そのため非常に経済的である。
図4は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の走行体1も農耕用車輪2に適用されている。この走行体1が上記第1実施形態と最も異なるところは、トレッド面2aに対し、排泥シート5がラグ3に対する前面側の根本に相当させた位置付けで設けられている点にある。すなわち、この部分は泥土が付着しやすい箇所である。
図4は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の走行体1も農耕用車輪2に適用されている。この走行体1が上記第1実施形態と最も異なるところは、トレッド面2aに対し、排泥シート5がラグ3に対する前面側の根本に相当させた位置付けで設けられている点にある。すなわち、この部分は泥土が付着しやすい箇所である。
なお、第1実施形態で示したようにラグ3とラグ3との間に設けた排泥シート5をラグ3の前面側根本部へも及ばせるような形状で形成させることも可能である。
その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様である。
図5は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第3実施形態を示している。この第3実施形態の走行体1は、コンバインなどに装着するクローラ10に適用されたものである。このクローラ10では、路面にエンドレスで接地する帯状のトレッド面10aに対し、そのエンドレス方向(周方向)にわたり互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されている。
その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様である。
図5は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第3実施形態を示している。この第3実施形態の走行体1は、コンバインなどに装着するクローラ10に適用されたものである。このクローラ10では、路面にエンドレスで接地する帯状のトレッド面10aに対し、そのエンドレス方向(周方向)にわたり互いに所定間隔をおいて複数のラグ3が突設されている。
排泥シート5がラグ3とラグ3との相互間に設けられている点など、本発明の主構成及び作用効果などは第1実施形態と同様である。
図6は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第4実施形態を示している。この第4実施形態の走行体1は、田植機などに装着する比較的幅狭で且つ周方向の複数箇所に径方向外方及び幅方向両側へ張り出す羽根ラグ11が設けられたタイヤ12に適用されるものである。
このタイヤ12では、各羽根ラグ11における前面に排泥シート5が設けられている。この場合、羽根ラグ11には、排泥シート5を嵌め入れるためのシート用凹部6を設けても、又は設けなくてもよい。また、このタイヤ12のトレッド面12aは羽根ラグ11の他にも、トレッド面12aの周方向に並んで円錐台状に突出するラグ13が設けられている。そのためこれら各ラグ13の相互間に、上記した第1乃至第3実施形態で示したのと同じように排泥シート5を設けてもよい。
図6は、本発明に係る泥付き防止走行体1の第4実施形態を示している。この第4実施形態の走行体1は、田植機などに装着する比較的幅狭で且つ周方向の複数箇所に径方向外方及び幅方向両側へ張り出す羽根ラグ11が設けられたタイヤ12に適用されるものである。
このタイヤ12では、各羽根ラグ11における前面に排泥シート5が設けられている。この場合、羽根ラグ11には、排泥シート5を嵌め入れるためのシート用凹部6を設けても、又は設けなくてもよい。また、このタイヤ12のトレッド面12aは羽根ラグ11の他にも、トレッド面12aの周方向に並んで円錐台状に突出するラグ13が設けられている。そのためこれら各ラグ13の相互間に、上記した第1乃至第3実施形態で示したのと同じように排泥シート5を設けてもよい。
ところで、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。例えば、ラグ3の設けられるラグパターンやラグ3の形状などは何ら限定されるものではない。また第1実施形態で示した車輪2では、中空の空気入り構造でも、鉄心無し(弾性材だけ)又は鉄芯入りの中実構造でもよい。
シート用凹部6は、必ずしも排泥シート5と同じ平面形状を呈するように形成しなくてもよく、単にトレッド面2a,10a等を削るようにしたものでもよい。
シート用凹部6は、必ずしも排泥シート5と同じ平面形状を呈するように形成しなくてもよく、単にトレッド面2a,10a等を削るようにしたものでもよい。
1 走行体
2 農耕用車輪
2a トレッド面
3 ラグ
5 排泥シート
5a 傾斜面
6 シート用凹部
10 クローラ
10a トレッド面
12 田植機用タイヤ
12a トレッド面
13 ラグ(羽根ラグ)
2 農耕用車輪
2a トレッド面
3 ラグ
5 排泥シート
5a 傾斜面
6 シート用凹部
10 クローラ
10a トレッド面
12 田植機用タイヤ
12a トレッド面
13 ラグ(羽根ラグ)
Claims (10)
- 路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグ(3)が突設されたトレッド面(2a)を有する走行体において、ラグ(3)とラグ(3)との相互間となるトレッド面(2a)に、泥離れを良好にする排泥シート(5)が着脱自在に設けられていることを特徴とする泥付き防止走行体。
- 前記トレッド面(2a)には、排泥シート(5)が設けられる位置に対応してこの排泥シート(5)を嵌め入れるシート用凹部(6)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の泥付き防止走行体。
- 前記排泥シート(5)の肉厚をT、シート用凹部(6)の深さをDとおくとき、これらTとDとが、
D/10≦T≦5Dに関係付けられていることを特徴とする請求項2記載の泥付き防止走行体。 - 前記排泥シート(5)には、その表面側にシート外周部をシート中央部よりも徐々に薄くさせる方向の傾斜面(5a)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の泥付き防止走行体。
- 前記排泥シート(5)におけるシート外周部の肉厚をt、シート用凹部(6)の深さをDとおくとき、これらtとDとが、t≦3Dに関係付けられていることを特徴とする請求項4記載の泥付き防止走行体。
- 路面にエンドレスで接地しつつこのエンドレス方向で互いに所定間隔をおいて複数のラグ(11)が突設されたトレッド面(12a)を有する走行体において、ラグ(11)の前面に対し、付着泥土との界面に空気層を形成して泥離れを良好にする排泥シート(5)が着脱自在に設けられていることを特徴とする泥付き防止走行体。
- 前記排泥シート(5)は、ラグ(3)に対する前面側の根本に位置付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の泥付き防止走行体。
- 前記走行体が農耕用車輪(2)であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の泥付き防止走行体。
- 前記走行体が田植機用タイヤ(12)であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の泥付き防止走行体。
- 前記走行体がクローラ(10)であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の泥付き防止走行体。
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- 2004-05-20 JP JP2004150551A patent/JP2005329831A/ja active Pending
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