JP3352391B2 - 弾性パッド及びクローラ - Google Patents

弾性パッド及びクローラ

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JP3352391B2 JP13524998A JP13524998A JP3352391B2 JP 3352391 B2 JP3352391 B2 JP 3352391B2 JP 13524998 A JP13524998 A JP 13524998A JP 13524998 A JP13524998 A JP 13524998A JP 3352391 B2 JP3352391 B2 JP 3352391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ用弾性パ
ッドと、この弾性パッドを用いて構成したクローラとに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】農業・土木・建設等の各種作業に用いら
れる無限軌道車に装備されるクローラ(弾性クローラは
除く)として、エンドレスに連結される多数のクローラ
リンクに対し、その個々の外周面側に弾性パッドを直接
に取り付けて、舗装路面等の保護を図ったものがある。
この種、クローラで用いられる弾性パッドは、金属材等
によって形成された芯材と、この芯材の少なくとも踏面
側を被覆する状態で、ゴム等の弾性材によって形成され
たパッド本体とを有したものとなっている(特開平8−
104262号公報、特開平8−119159号公報等
参照)。
【0003】ところで、このクローラでは、走行中に遊
動輪や駆動輪に巻き付けられるときに、隣接する弾性パ
ッド相互間が拡開状態となり、また両輪間の平坦架設部
分を送り移動されるときには、隣接する弾性パッド相互
間が元の狭い状態に戻るといった動きを繰り返すことに
なる。このような弾性パッド相互の動きは、拡開時にお
いて路上の石や木片、その他(以下、「石物類」と言
う)を拾い上げ、元の狭い状態に戻るときにこの石物類
を圧迫するといった現象を誘発させることになる。
【0004】そこで、上記の各公報記載のクローラで
は、弾性パッドにおけるパッド本体の形状を種々工夫す
ることで、上記石物類の排出を促すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】隣接する弾性パッドの
相互間で拾われた石物類が排出されるときには、この石
物類が各弾性パッドのパッド本体に強くこすられること
になり、パッド本体には、これを原因として芯材から部
分的に剥離される、いわゆる口開き現象が発生すること
になる。また、この他、クローラ周方向に直交した幅方
向の外向き縁部が縁石等にぶつかって、強くこすられた
ような場合にも、上記口開き現象が発生することにな
る。
【0006】言うまでもなく、これらの口開き現象が生
じたときには、その該当する弾性パッドを交換する必要
が生じ、交換作業の面倒化及びランニングコストの高騰
化等を招来することになっていた。本発明は、上記事情
に鑑みてなされたものであって、拾い上げた石物類の排
出時や縁石へのぶつかり時等にもパッド本体と芯材との
間に剥離(口開き)が生じることがないようにして、そ
の長寿命化を図り、交換作業の面倒化やランニングコス
トの高騰化等を解消できるようにした弾性パッドとこの
弾性パッドを用いたクローラとを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る弾性パッドは、エンドレスに連結された多数の
クローラリンクの外周側に取り付けられる芯材と、該芯
材の少なくとも踏面側を被覆した弾性材製のパッド本体
5とを有する弾性パッドにおいて、前記芯材4には、
芯材4をクローラリンク2に取り付けるためのボルトを
挿通するボルト挿通孔16又は前記ボルトを螺合するね
じ孔が芯材4の肉厚方向に形成されていると共に、芯材
4の肉厚方向を貫通するリベット用孔12が設けられて
おり、リベット用孔12は、前記ボルト挿通孔16又は
ねじ孔よりも小さい小孔に形成されており、複数のリベ
ット用孔12が、芯材4の平面外周部の縁部近傍におい
て、該縁部に沿って且つ相互に間隔をおいて形成されて
おり、該リベット用孔12の内部でパッド本体5の素材
の弾性材によるリベット部13が形成されている。
【0008】従って、芯材に対するパッド部材の固着力
は、リベット部を通じるかたちでその軸線方向(芯材の
肉厚方向)に生じる引張力を伴って増強されたものとな
り、剥離(口開き現象)を防止できる。このようなリベ
ット用孔は、芯材において、クローラ周方向に直交した
幅方向の外向き縁部寄りに設けることで、特に、縁石へ
のぶつかり時等に有効なものとなる。また、弾性パッド
相互間で拾われる石物類に対し、積極的な掃きだし作用
を奏するための各種構造を採用する場合等にあっては、
石物類がその掃き出し時にパッド本体と擦過するおそれ
のある部位等を重点的にして、リベット用孔の配設を行
えばよい(即ち、必要範囲で必要個数だけリベット用孔
を設ければよく、例えば芯材の平面外周部の全周又は一
部に1列又は2列等のように単列又は複列にわたるよう
になってもよい)。
【0009】芯材において、パッド本体が設けられる側
の面に肉掴み用の凹部を設けて、この凹部にパッド本体
を形成する弾性材を充満させてこの弾性材によるアンカ
ー部を形成させるようにしても、芯材に対するパッド部
材の剥離を防止できることになる。この場合、上記凹部
は、リベット用孔の開口部まわりを囲むように設ける
と、双方の作用が相乗的に奏され、パッド部材の剥離防
止作用として、より一層強力なものが得られることにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図4は、エンドレスに連結された
多数のクローラリンク2の外周側に、本発明に係る弾性
パッド3の第1実施形態を取り付けることによって構成
したクローラ1の一部を示しており、図1乃至図3は、
この第1実施形態の弾性パッド3を示している。図1及
び図2に示すように、各弾性パッド3は、金属材等によ
って形成された芯材4と、この芯材4の少なくとも踏面
側を被覆する弾性材製のパッド本体5とを有したものと
なっている。
【0011】芯材4には、鉄等を素材として引抜、鋳
造、鍛造等された一体品又は複数部材の溶接組立品とし
て形成したもの、他に樹脂材等によって形成されたもの
を用いればよく、パッド本体5としては、ゴムをはじ
め、ウレタン等を素材としたものとすればよい。また、
これら芯材4とパッド本体5とは、焼き付け、インサー
ト、接着等の適宜方法により一体化すればよい。図4に
示すように、この第1実施形態の弾性パッド3を用いた
クローラ1では、互いに隣接する弾性パッド3の相互間
において、石物類7を排出可能な石掃き部8が設けられ
ている。この石掃き部8は、各弾性パッド3の芯材4に
対してその平面外周部の全周に設けられた延出部10相
互が、クローラ周方向の両側から対向することによって
構成されている。
【0012】すなわち、隣接する弾性パッド3の相互間
が、遊動輪や駆動輪(図示略)に巻き付けられるときに
拡開状態となり、ここに石物類7が拾われることになっ
たとしても、これら弾性パッド3が遊動輪や駆動輪の相
互間となる平坦架設部分へと送られるときには、石掃き
部8として設けられた芯材4の延出部10により、石物
類7が強制的に弾き出されるようになる。そして、この
ような延出部10が設けられることに対して、芯材4に
は、延出部10の根元寄りとなる部分(通常の芯材大き
さに比べて大型化されている境界部分)、特に、クロー
ラ周方向に直交した幅方向における両側の外向き縁部
(図1の左右両側)と、この前後の両隅角部寄りに、そ
れぞれ、芯材4を肉厚方向に貫通するリベット用孔12
が複数、設けられたものとなっている。
【0013】また、芯材4にこのリベット用孔12が設
けられている関係上、パッド本体5の形成時には、図3
に示すようにこのリベット用孔12内にパッド本体5を
形成する弾性材が充満されることになって、結果とし
て、このリベット用孔12内を充満するかたちとして、
弾性材製のリベット部13が形成されていることにな
る。従って、このようなリベット部13が形成されるこ
とで、芯材4に対するパッド本体5の固着力が高まるこ
とになる。そのため、上記した石掃き部8で石物類7を
はじき出すような場合に、この石物類7がパッド本体5
に引っ掛かって友連れ方向への引張力を作用させるよう
なことがあったとしても、これによってパッド本体5が
芯材4から剥離されるような、いわゆる口開き現象が生
じるのを物理的に防止できるものである。
【0014】このことは、同時に、芯材4に対する錆の
発生及び進行を抑制できる利点をも招来し、有益とな
る。なお、この弾性パッド3は、パッド本体5の踏面に
対し、その幅方向中央部に凹部状の非接地部15が設け
られており、この非接地部15の内側に、パッド本体5
及び芯材4を厚さ方向へ貫通するボルト挿通孔16が設
けられている。従って、この弾性パッド3をクローラリ
ンク2へ取り付けるには、上記ボルト挿通孔16に対し
て踏面側からボルト(図示略)を差し込み、このボルト
をクローラリンク2へ螺合させることによって行う。
【0015】ところで、芯材4に設けられた上記延出部
10は、その全周の延出端部がパッド本体5から露出す
るようになっている。そして、この露出部分には、肉厚
方向の一方(図3の上側であって踏面向きとなる方向)
へ突出するリブ18が設けられている。このように延出
部10の全周の延出端部をパッド本体5から露出させ、
且つリブ18を設けることで、このリブ18が、パッド
本体5に対してバンパー的な作用を奏することになり、
それだけパッド本体5が縁石等に対しても擦過を回避さ
れ、保護されるものとなる。
【0016】しかも、このリブ18は、芯材4の一方面
にその外周部に沿わせるようにして凹部19を形成させ
ることに伴い、この凹部19と凹部19以外の部分との
肉厚差によって生じさせてある。この凹部19は、延出
部10の近傍に位置付けられたものであり、パッド本体
5の形成時には、この凹部19内にパッド本体5を形成
する弾性材が充満されることになる。すなわち、この凹
部19は、パッド本体5に対する部分的な肉掴みとして
の作用をも奏しているものであり、その結果、凹部19
内を充満するかたちとして、弾性材製のアンカー部20
が形成されていることになる。
【0017】このようなことから、上記したリベット用
孔12とリベット部13とによってもたらされる芯材4
に対するパッド本体5の固着力アップの作用は、上記凹
部19とアンカー部20とによって奏される作用と相ま
って、パッド本体5の固着力を更にアップさせることに
なっている。なお、この第1実施形態の弾性パッド3で
は、その他、図3に示すように、芯材4及びパッド本体
5に対して、それらの幅方向中央部に長丸状の孔21,
22が設けられており、これら両孔21,22により、
弾性パッド3全体として、クローラリンク2側と踏面側
とを貫通させた排土用孔23が形成されている。
【0018】そのため、クローラリンク2の内側等へ巻
き込まれた泥土や石物類7が、この排土用孔23を介し
て排出され易くなっている。図5は、本発明に係る弾性
パッド3の第2実施形態を示している。この弾性パッド
3では、芯材4に対して、その肉厚方向を貫通して設け
るリベット用孔12の開口周部に、突堤状の囲みリブ3
5を形成させてあり、その結果として、この囲みリブ3
5の内側に凹部19を形成させる構造としてある。従っ
て、リベット用孔12内に形成されるリベット部13に
よる作用に加えて、凹部19内で形成されるアンカー部
20が作用して、芯材4とパッド本体5との固着力増強
が図られているものである。
【0019】図6は、本発明に係る弾性パッド3の第3
実施形態を示している。この弾性パッド3の芯材4で
は、リベット用孔12のまわりにこれを取り囲むように
溝36を設けてあり、この溝36内で上記した凹部19
と同様な効果、即ち、アンカー部20を形成させること
に伴う作用を期待したものである。なお、このような溝
36を、芯材4の外周部に沿って縁取り状に設けるよう
にしてもよい。図7は、本発明に係る弾性パッド3の第
4実施形態を示している。
【0020】この弾性パッド3の芯材4では、リベット
用孔12を挟んで、その両側位置に補強リブ37,38
を設けてあり、特に、端部寄りの補強リブ37は芯材4
の肉厚方向両側へ突出するものとして、補強力のアップ
を図ってある。このような補強リブ37,38を設ける
場合も、その表面積の増加や接着面の凹凸形状化に伴っ
て、芯材4とパッド本体5との固着力増強を期待できる
ものである。図8は、本発明に係る弾性パッド3の第5
実施形態を示している。
【0021】この弾性パッド3の芯材4では、全体的な
厚肉化を行ったうえで、リベット用孔12の開口周部を
極端に薄肉化し、更に凹部19を設けるようにしたもの
である。従って、凹部19内だけでなく、その上側(厚
肉部と薄肉部との差厚分)内にまで及んでアンカー部2
0が形成されたものとなっている。図9は、本発明に係
る弾性パッド3の第6実施形態を示している。この弾性
パッド3の芯材4では、リベット用孔12及びこれに伴
って形成されるリベット部13を、クローラ周方向に直
交する幅方向両側で、平面コ字状として、且つ対向配置
状にしたものである。即ち、第1実施形態(図1参照)
に比べてリベット用孔12及びリベット部13の個数を
増やしてある。
【0022】このような措置は、上記第2乃至第5実施
形態(図5乃至図8)の併用策として適用してもよい。
なお、図示は省略するが、リベット用孔12及びリベッ
ト部13は、芯材4の平面外周部の全周にわたって設け
るようにしてもよい。図10及び図11は、本発明に係
る弾性パッド3の第7実施形態を示している。この弾性
パッド3では、クローラリンク2への取り付けに際し、
両者間に平板状の中間部材47を用いるようにしたもの
である。すなわち、クローラリンク2の周方向外面側に
対し、第1ボルト48によって中間部材47をボルト止
めしておき、この中間部材47に対して弾性パッド3の
芯材4を重ね合わせるようにしたうえで、この中間部材
47側から芯材4へ向けて第2ボルト49を差し込み、
この第2ボルト49で弾性パッド3(芯材4)をボルト
止めする構造になっている。
【0023】そのため、この第7実施形態の弾性パッド
3の芯材4には、第1ボルト48のボルト頭との干渉を
避けるための孔と、第2ボルト49を螺合するためのね
じ孔とが、それぞれ所定配置で設けられたものとなって
いる。このような構造を採用すると、弾性パッド3にお
けるパッド本体5の踏面側にはボルト挿通孔(図1など
で示した符号16参照)を設ける必要がなくなり、走行
時において上記ボルト挿通孔における踏面側の開口縁部
に過度の磨耗や亀裂、欠損等が生じるのを防止したり、
このボルト挿通孔に比較的小さな石物類が詰まって亀裂
や欠損等が生じたりするのを防止したりできる利点があ
る。
【0024】従って、上記リベット用孔12とリベット
13とによる作用効果、更には凹部19とアンカー部2
0とによる作用効果等と併用することで、間接的ではあ
るが、弾性パッド3として一層の長寿命化を図れること
になる。また、クローラリンク2に対する弾性パッド3
の着脱を、中間部材47側、即ち、クローラリンク2側
から行えることから、弾性パッド3を交換する必要が生
じたときにおいて、この着脱に関して作業の容易性、迅
速性(高能率性)、確実性等が得られるといった利点が
ある。
【0025】この他、弾性パッド3と鉄シューとの履き
代え及びメーカーの異なる弾性パッドとの履き代え等が
可能になる等の利点もある。弾性パッド3におけるその
他の構成や作用効果等は、例えば図1に示した第1実施
形態と略同様である。図12乃至図14は、本発明に係
る弾性パッド3の第8実施形態を示している。この第8
実施形態の弾性パッド3において、石掃き部8を構成さ
せるための延出部10は、芯材4の幅方向(クローラ周
方向に直交する方向)に長い側面部4aの中で、部分的
な突出形状を有して、2個設けられたものとしてある。
【0026】そのため、これに対応して、芯材4には、
延出部10においてパッド本体5から露出する根元寄り
部分に、この部分を肉厚方向に貫通するリベット用孔1
2が設けられており、パッド本体5の形成に伴って、こ
のリベット用孔12内にリベット部13が形成されるも
のとなっている。なお、各延出部10の延出端側をパッ
ド本体5から露出させてあるが、この延出部10の延出
度合は、例えば路面上の突起物(石物類7の半埋没部分
や段差部等)の上を走行した場合にも、隣接する弾性パ
ッド3相互が、逆反りを起こさないようにできる程度
(その程度については、所望に応じたものとする)とし
ておくとよい。
【0027】図15は、本発明に係る弾性パッド3の第
9実施形態を示している。この弾性パッド3では、パッ
ド本体5において、芯材4との固着部分に繊維材等より
成る補強層55を埋設してあり、弾性材の伸びを抑えて
亀裂の発生を防止する構造としている。また、隣接する
弾性パッド3の相互間(好ましくは各弾性パッド3の幅
方向中央部)で、各パッド本体5からクローラ周方向に
沿って延長して、互いに重合状になるオーバーラップ部
56,57を設けて、主として軟弱地盤等の走行時に
も、石物類の拾い上げ防止、及び逆反り防止等の作用が
助成されるようにしてある。
【0028】すなわち、このようなことから芯材4に対
するパッド本体5の剥離防止作用が助成されるようにし
てある。図16は、本発明に係る弾性パッド3の第10
実施形態を示している。この弾性パッド3でも、補強層
55及びオーバーラップ部56,57を具備した構成と
なっており、そのうえで、各オーバーラップ部56,5
7の各延出端部に、互いに相手側へ突出する係合突起5
8,59が設けられたものとなっている。
【0029】図17及び図18は図1の他の例でリベッ
ト孔12(リベット部13)を、複列、図では2列とし
て形成したものであり、図17は左右で2列、図18で
は左右前後で2列にしたものであり、複数列としたとき
は図18で示すようにリベット孔12の大きさを大小と
することもできる。なお、その他の構成は図1と共通す
るので共通部分は共通符号で示している。図19は図9
の他の例であり、平面視でコ字形に配列したリベット孔
12(リベット部13)を左右において2列に形成した
ものであり、その他は図9と共通するので共通部分は共
通符号で示している。なお、コ字形配列の全体に亘って
2列にすることもできる。
【0030】図20は図12の他の例であり、リベット
孔12(リベット部13)を2列に形成したものであ
り、その他は図12と共通するので共通部分は共通符号
で示している。ところで、本発明は、上記各実施形態に
限定されるものではない。例えば、クローラ1として、
互いに隣接する弾性パッド3相互間で石掃き部8を構成
させることは限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る弾性パッドでは、芯材にリベット用孔を設けること
によってこのリベット用孔の内部で弾性材製のリベット
部を形成させているので、芯材に対するパッド本体の固
着力は、リベット部により増強されたものとなり、例え
ば、拾い上げた石物類の排出時や縁石へのぶつかり時等
にもパッド本体と芯材との間で剥離(口開き)が生じる
ことを防止できる。そのため、この弾性パッドを用いて
構成したクローラとして、各弾性パッドの長寿命化が図
られ、交換作業の面倒化やランニングコストの高騰化等
を解消できることになる。
【0032】なお、上記のようなリベット用孔及びリベ
ット部だけでなく、芯材に対して肉掴み用の凹部とこの
凹部内で形成させる弾性材製のアンカー部とを設けるこ
とで、芯材に対するパッド部材の剥離防止作用を相乗的
に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性パッドの第1実施形態で用い
られる弾性パッドをその踏面側から示す平面図である。
【図2】図1のC−C線断面図である。
【図3】図1のD−D線拡大断面図である。
【図4】弾性パッドの第1実施形態を用いたクローラの
一部を示す側面図である。
【図5】本発明に係る弾性パッドの第2実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図6】本発明に係る弾性パッドの第3実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図7】本発明に係る弾性パッドの第4実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図8】本発明に係る弾性パッドの第5実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図9】本発明に係る弾性パッドの第6実施形態その踏
面側から示す平面図である。
【図10】本発明に係る弾性パッドの第7実施形態その
踏面側から示す平面図である。
【図11】図10のF−F線断面図である。
【図12】本発明に係る弾性パッドの第8実施形態その
踏面側から示す平面図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図12のB−B線拡大断面図である。
【図15】本発明に係る弾性パッドの第9実施形態その
幅方向中央部で側断面にして示した図である。
【図16】本発明に係る弾性パッドの第10実施形態そ
の幅方向中央部で側断面にして示した図である。
【図17】図1の他の例を示す平面図である。
【図18】図1の他の例を示す平面図である。
【図19】図9の他の例を示す平面図である。
【図20】図12の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 クローラ 2 クローラリンク 3 弾性パッド 4 芯材 5 パッド本体 7 石物類 12 リベット用孔 13 リベット部 18 リブ 19 凹部 20 アンカー部 23 排土用孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに連結された多数のクローラ
    リンク(2)の外周側に取り付けられる芯材(4)と該
    芯材(4)の少なくとも踏面側を被覆した弾性材製のパ
    ッド本体(5)とを有する弾性パッドにおいて、 前記芯材(4)には、該芯材(4)をクローラリンク
    (2)に取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通
    孔(16)又は前記ボルトを螺合するねじ孔が芯材
    (4)の肉厚方向に形成されていると共に、芯材(4)
    の肉厚方向を貫通するリベット用孔(12)が設けられ
    ており、リベット用孔(12)は、前記ボルト挿通孔
    (16)又はねじ孔よりも小さい小孔に形成されてお
    り、複数のリベット用孔(12)が、芯材(4)の平面
    外周部の縁部近傍において、該縁部に沿って且つ相互に
    間隔をおいて形成されており、該リベット用孔(12)
    の内部でパッド本体(5)の素材の弾性材によるリベッ
    ト部(13)が形成されていることを特徴とする弾性パ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記芯材(4)において、リベット用孔
    (12)は、クローラ周方向に直交した幅方向の少なく
    とも外向き縁部寄りに設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の弾性パッド。
  3. 【請求項3】 前記芯材(4)において、リベット用孔
    (12)は、芯材(4)の平面外周部のうちでパッド本
    体(5)に口開き作用が生じる部位に応じて必要範囲で
    必要個数だけ設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の弾性パッド。
  4. 【請求項4】 前記芯材(4)には、パッド本体(5)
    が設けられる側の面に肉掴み用の凹部(19)が設けら
    れており、該凹部(19)の内部でパッド本体(5)の
    素材の弾性材によるアンカー部(20)が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の弾性パッド。
  5. 【請求項5】 前記芯材(4)において、前記凹部(1
    9)がリベット用孔(12)の開口部まわりを囲むよう
    に設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾性
    パッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の弾性パッドを用いたクローラ。
JP13524998A 1998-05-18 1998-05-18 弾性パッド及びクローラ Expired - Fee Related JP3352391B2 (ja)

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