JP3618823B2 - 金属製クローラの履板用弾性パッド - Google Patents

金属製クローラの履板用弾性パッド Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、金属製クローラの履板用弾性パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業、土木、建設等の作業に用いられる無限軌道車のうち、金属製クローラを装備するものにあっては、舗装路面を走行する際に、路面の保護と振動の抑制のためにクローラを構成する履板にゴム製の弾性パッドを着脱自在に装着している。
【0003】
従来の金属製クローラの履板用弾性パッドには、例えば特公平2─36432号公報に記載のものがある。
図13に示すように、弾性パッド31は、金属製の芯体36と、該芯体36の接地面側及びクローラ周方向両端縁を覆うように固着した弾性材料よりなるパッド部37とを有している。また、金属製クローラの履板33は、クローラ周方向に複数の突条33aを設け、該突条33a間に弾性パッド31を装着するための連結ボルト39が挿通する挿通孔33bを設けている。
【0004】
そして、前記連結ボルト39は、頭部39aを有しており、芯体36に設けた貫通孔36aに接地面側から嵌挿、固定することにより弾性パッド31の非接地面側に突出状に備えられている。
また、履板33に弾性パッド31を装着するには、連結ボルト36を履板33の挿通孔33aに挿通し、履板33の非接地面側からナット40を締め付けて装着する。この際に、芯体36の非接地面側の面と、履板33の突条33a間の面とが接するように装着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような弾性パッド31は、芯体36に設けた貫通孔36aに芯体36の接地面側から頭部39aを有する連結ボルト39を嵌挿、固定しているため、該ボルト39の頭部39aが芯体36の接地面側に突出することとなり、したがって、パッド部37の接地面からボルト39の頭部39aまでの肉厚を減少させている。そのため弾性パッドの使用限界が小さくなってしまうという問題がある。
【0006】
また、パッド部37は、芯体36の接地面側とクローラ周方向両端縁とを覆うように固着しているが、パッド部37が芯体36への固着端部分から剥離しやすいという問題があり、弾性パッド31の耐久性を損なう原因となっていた。
また、芯体36の非接地面側の面と履板33の突条33a間の面とが接触するように装着しているため、芯体36と履板33とを強固に連結することができるが、過度のクローラ走行時の上下の振動、あるいは、地面上の障害物の乗り越えの際の衝撃等のパッド部37によって緩和しきれないような振動または衝撃が、芯体36より履板33へと伝達しやすく乗り心地の悪いものとなっていた。
【0007】
そこで、本発明は、弾性パッドの使用限界を高めることができ、また、耐久性を向上し、振動、衝撃等を十分に緩和して乗り心地を良くする金属製クローラの履板用弾性パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、弾性材料よりなるパッド部7と、該パッド部7の非接地面側に固着した芯体6とを有し、該芯体6と金属製クローラ2の各履板3とを連結する連結ボルト9が前記芯体6にパッド非接地面側へ突出状に設けられ、この連結ボルト9による連結によって前記履板3に装着する金属製クローラの履板用弾性パッドにおいて、上述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。
【0009】
即ち、前記連結ボルト9は、前記芯体6の非接地面側のみに突出しており、前記パッド部7は、少なくともパッド部7の接地面から芯体6の接地面側の面6bまでの肉厚を有することを特徴としている。
また、芯体6平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部7の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部7に固着していることを特徴としている。
【0010】
そして、前記芯体6の厚さ方向に貫通した雌ネジを形成してなるボルト保持部6aを設け、連結ボルト(9)を軸部のみの構成としてその全長にわたって雄ネジを形成し、この連結ボルト9の一端面9aが、芯体6の接地面側の面6bと同一面上、又は芯体6の接地面側の面6bより凹んだ位置となるように前記ボルト保持部6aに螺合して芯体6に連結ボルト9を保持していることを特徴としている。
【0011】
そして、前記芯体6は、前記パッド部7と、該パッド部7と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆層13によって覆われており、
履板3への装着の際に、履板3の接地面3aに前記被覆層13が当接し、該被覆層13とともに履板3の接地面3aに当接する当接部材8を前記芯体6に備えることを特徴としている。
【0012】
そして、前記各履板3は、少なくともクローラ2周方向中央に突条3bを備え、履板3への装着の際に、該突条3bは前記芯体6に当接し、且つ前記連結ボルト9及び前記当接部材8は前記突条3bのクローラ2周方向両側に配置して備えることを特徴としている。
更に、前記芯体6は平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部7の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部7の非接地面側に偏在して固着され、前記ボルト保持部6aは、前記芯体6に形成した嵌合孔6dにナット6eを嵌合固着して構成したことを特徴としている。
【0013】
また、前記嵌合孔6dは、ナット6eの回り止めのため角孔に形成されていることを特徴としている。
更に、前記パッド部7の接地面7aには、段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦面に形成されていることを特徴としている。
また、金属製クローラ2の各履板3に弾性パッド1を装着したとき、クローラ巻掛け部2aにおいてクローラ長手方向で相対するパッド部7の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円弧面に形成していることを特徴としている。
【0014】
【作用】
履板3と、芯体6とを連結する連結ボルト9は、芯体6の非接地面側のみに突出しており、前記パッド部7は、少なくともパッド部7の接地面から芯体6の接地面側の面6bまでの肉厚を有しているため、パッド部の接地面から芯体6までの肉厚を最大限に確保して弾性パッド1の使用限界を高めている。
【0015】
具体的には、平板状に形成した芯体6の厚さ方向とパッド部7の厚さ方向が同一方向となるように該パッド部7に芯体6を固着して、パッド部7の肉厚を確保しやすくしており、また、前記芯体6に、連結ボルト9を保持し、芯体6の厚さ方向に貫通した雌ネジを形成してなるボルト保持部6aを設け、前記連結ボルト9の一端面9aが、芯体6の接地面側の面6bと同一面上、又は芯体6の接地面側の面6bより凹んだ位置となるように前記ボルト保持部6aに螺合して備えており、芯体6の非接地面側の面6cからのみに連結ボルト9が突出し、接地面側の面6bから連結ボルト9が突出せず、パッド部7の接地面から芯体6までの肉厚を確保するようにしている。
【0016】
また、前記芯体6は、前記パッド部7と、該パッド部7と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆層13によって覆われているため、芯体6がパッド部7から剥離することは殆どなく、また、履板3への装着の際に、前記被覆層13が履板3の接地面3aに当接し、該被覆層13とともに履板3の接地面3aに当接する当接部材8を芯体6に備えているため、この当接部材8を介して、履板3と芯体6を強固に連結することができ、更に、履板3の接地面と被覆層13とが当接して、クローラ2走行時の振動や衝撃等をこの被覆層13にて緩和し、乗り心地を良くすることができる。
【0017】
また、前記各履板3は、少なくともクローラ2周方向中央に突条3bを備え、履板3への装着の際に、該突条3bは前記芯体6に当接し、且つ前記連結ボルト9及び前記当接部材8を前記突条3bのクローラ2周方向両側に配置して備えており、前記芯体6は、突条3bと当接し、かつ芯体6に設けた当接部材8が履板3の接地面3aに当接するため強固に連結することができ、前記当接部材8は、突条3bのクローラ2周方向両側に配置することにより弾性パッド1が突条3bを支点としてグラつくことがないようにしている。
【0018】
更に、前記芯体6は平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部7の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部7の非接地面側に偏在して固着され、前記ボルト保持部6aは、前記芯体6に形成した嵌合孔6dにナット6eを嵌合固着して構成することによって、パッド部7の肉厚を大きくして使用限界を高めている。
【0019】
また、前記嵌合孔6dは、ナット6eの回り止めのため角孔に形成されていることによって、ボルト保持部6aは弛み止めされ、連結ボルト9を確実に保持している。
更に、前記パッド部7の接地面7aには、段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦面に形成されていることによって、接地面7aの接地圧が低くなって摩耗が少なくなるし、欠損するおそれも少なくなって耐久性を向上する。
【0020】
また、金属製クローラ2の各履板3に弾性パッド1を装着したとき、クローラ巻掛け部2aにおいてクローラ長手方向で相対するパッド部7の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円弧面に形成していることによって、弾性パッド1間に石等がかみ込んでも巻掛け部2aにおいて脱落されてパッド部7の欠けの要因をなくすことができる。
【0021】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜5は、本発明の第1実施例を示しており、弾性パッド1は、図5に示すように金属製クローラ2の各履板3に装着され、必要に応じて着脱自在となっている。なお、4はクローラ2を構成する連接リンクであり、5は、該連接リンク4を連結するピンである。
【0022】
前記履板3は、図1及び図3に示すように、その接地面側に履板3の幅方向に亘る長さを有し、クローラ2周方向に2条の突条3cを設けており、該突条3cは、前記履板3にてクローラ2を走行させる際に、牽引力を発生させるものである。
また、前記履板3の幅方向中心の突条3c間には泥等を排出するための排出孔14を設けている。
【0023】
弾性パッド1は、ゴム等の弾性材料よりなり地面に接地するパッド部7と、該パッド部7の芯材となり、該パッド部7の非接地面側に固着している芯体6と、前記パッド部7とともに芯体6の外周面を被覆し、パッド部7と一体的に形成したゴム等の弾性材料よりなる被覆層13とを有しており、弾性パッド1の幅方向の長さは、履板3の幅方向の長さとほぼ同一となっている。
【0024】
また、弾性パッド1を履板3に装着した際に、履板3に設けた排出孔14と連通するように弾性パッド1に厚さ方向に貫通する排出孔15を設けている。
前記芯体6は、金属製又は硬質樹脂製よりなる平板状で、その厚さ方向がパッド部7の厚さ方向と同一方向となるようにパッド部7に固着しており、芯体6の幅方向の両端部分には履板3へ連結するための連結ボルト9が弾性パッド1の非接地面側へ突出状に備えられ、芯体6の非接地面側の面6cには、前記連結ボルト9が挿通し、弾性パッド1を履板3に装着した際に該履板3の接地面3aに当接する当接部材8を溶接12により固着して備えている。
【0025】
なお、前記履板3には、芯体6に設けた連結ボルト9に適合した位置に該連結ボルト9が挿通する挿通孔3dを設けている。
前記パッド部7は、前記被覆層13と一体で、芯体6の全外周面を被覆しており、芯体6の幅方向両端縁も被覆していることとなり、従って、芯体6の幅方向長さは、弾性パッド1の幅方向の長さと比べて小さくなっている。
【0026】
前記連結ボルト9は、軸部のみの構成となっており、その全長に亘ってネジを形成している。
前記当接部材8は、芯体6の非接地面側を被覆する被覆層13の肉厚と同じ厚さのものとなっている。
前記芯体6には、該芯体6の厚さ方向に貫通する雌ネジを形成してなるボルト保持部6aを備えており、このボルト保持部6aに連結ボルト9の接地面側の一端面9aとが同一面上に位置するように連結ボルト9を螺合させ、芯体6の接地面側の面6bと連結ボルト9の端面9aとを溶接11によって固定している。
【0027】
これにより、連結ボルト9は、ボルト保持部6aによって位置決めすることができ、また、連結ボルト9は、芯体6の非接地面側の面6cのみに突出し、芯体6の接地面側の面6bには、何ら突出するものがないので、パッド部7は、該パッド部7の接地面から芯体6の接地面側の面6bまでの肉厚を確保することができ、連結ボルト9によってパッド部の肉厚を減少させることはない。従って弾性パッド1の使用限界を高めることができる。
【0028】
弾性パッド1を履板3に装着するには、芯体6に固定している連結ボルト9を履板3に設けた挿通孔3bに挿通し、履板3の非接地面側からナット10によって締め付けて固定する。この際に、弾性パッド1は、履板3の突条3c間に位置するように装着される。
このとき、履板3の接地面3aに前記被覆層13が当接するとともに、履板3と芯体6との連結部分においては、当接部材8が履板3の接地面3aに当接しているため、この連結部分においては強固な連結をすることができ、また、クローラ2走行時の振動や衝撃等は、この被覆層13にて緩和することができ、乗り心地を良くすることができる。
【0029】
なお、芯体6は、パッド部7及び被覆層13によって全外周面を覆われており、パッド部7が芯体6より剥離するのを防いでいる。
また、本実施例において、当接部材8を被覆層13よりも薄く形成すると、弾性パッド1を履板3に装着する際に、被覆層13が履板の接地面3aに当接し、当接部材8は、被覆層13の弾性力に反して連結ボルト9にナット10を締め付け、これにより履板3の接地面3aに当接するようになる(当接部材8と被覆層13の厚さの差が締付代となる)ので、連結ボルト9とナットの締結を強固にし、ゆるみを防ぐことができる。
【0030】
図6〜9は、本発明の第2実施例を示している。
第2実施例は、クローラ2周方向に3条の突条3b、3cを備えている履板3に弾性パッド1を装着しているものである。
弾性パッド1は、履板3のクローラ2周方向両端側の突条3c間に配置するように装着しており、芯体6の外周面をパッド部7と一体で被覆する被覆層13を履板3の接地面3a及びクローラ2周方向中央の突条3bに沿った形状(中央の突条3bの部分を凹ませた二股形状)としており、中央の突条3bが芯体6と当接するようになっている。
【0031】
また、連結ボルト9及び当接部材8は前記突条3bのクローラ2周方向両側に配置して備え、芯体6と履板3とは、中央の突条3bと両端の突条3cとの間で連結するようにしている。
なお、本実施例における履板3は、クローラ2のリンク4にボルト17及びナット18で着脱自在に連結しているものであり、被覆層13には、リンク4に履板3を取り付ける際のナット18が収まる凹部19を形成している。
【0032】
本実施例では、突条3bが前記芯体6に当接し、且つ前記連結ボルト9及び前記当接部材8を前記突条3bのクローラ2周方向両側に配置し、当接部材8が芯体6と履板3とに挟まれた状態に当接しているため、芯体6と履板3を強固に連結することができ、また、前記当接部材8は、突条3bのクローラ2周方向両側に配置することにより弾性パッド1が突条3bを支点としてグラつくことがないようにしている。
【0033】
なお、上記第1、第2実施例において、芯体6の幅方向両側部は、パッド部7及び被覆層13によって覆われており、芯体6の長さが、弾性パッド1の幅方向の長さの約90%程となっている。これにより、弾性パッド1の比較的強度の弱い部分である幅方向両端部分が、クローラ2の走行中に、芯体6と地面との間に挟まって損傷を受けることをなくしている。
【0034】
また、前記連結ボルト9は、その一端面9aが芯体6の接地面側の面6bよりも凹んだ状態で固定することができる(図10(a)参照)。
この際には、弾性パッド1の成形時にこの凹部分にゴム等の弾性材料入り込み、芯体6とパッド部7との固着面積を大とするため、両者6、7の結合を強固にすることができる。
【0035】
また、ボルト保持部6aに雌ネジを設けず、連結ボルト9を挿通して溶接のみで固定してやってもよい。
また、連結ボルト9と当接部材8を一体的に形成し、連結ボルト9と当接部材8の少なくとも一方を芯体に溶接等により固定してもよいし、ボルト保持部6aを、芯体6の厚さ方向に貫通せずに芯体6の非接地面側の面6cに凹状穴のボルト保持部6aを形成したものとしてもよい(図10(b)参照)。
【0036】
図11(a)(b)および図12は本発明の第3実施例を示しており、基本構成は既述と同様であることから、以下、専ら相違点を主眼に説明する。金属製又は硬質樹脂製よりなる芯体6は平板状に形成され、その厚さ方向がパッド部7の厚さ方向と同一方向になるように該パッド部7の非接地面側に偏在して固着され、実質的に幅方向中央部域では芯体6が露出されている。
【0037】
芯体6の幅方向中央域には嵌合孔6dが形成されていて、この嵌合孔6dにナット6eが嵌合されて溶接によって固着されてボルト保持部6aを構成している。
前記嵌合孔6dはこれを円形とすることもできるがナット6eの回り止めのため角孔と形成することが望ましい。
【0038】
更に、前記パッド部7の接地面7aには、段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦面に形成されていることによって接地面圧を低くし摩耗を少なくしており、欠損もなく耐久性を向上できる。
特に、パッド部7として天然ゴムと合成ゴムをブレンドして耐カット性に優れたゴム素材を使用することと相まって耐久性を一層向上できる。
【0039】
また、弾性パッド1におけるパッド部7の長辺側および短辺側を円弧状面又はテーパー面に形成することにより、図12で示すように長辺側を前後(同方向)として各履板3に弾性パッド1を装着したとき、クローラ巻掛け部2aにおいてクローラ長手方向で相対するパッド部7の対向間Lが拡開することによって石等の障害物Tが脱落し、巻掛け部2a以外で閉じても障害物Tによるパッド部7の欠け等が発生しないようにされまた、短辺側においては、右を外側に排出するし、石等に乗り上げても端部の欠け、角部の外傷をおさえることができる。
【0040】
なお、前述した第1〜3実施例において、パッド部7の接地面7aには各種形状のトレッドパターンを形成するか否かは自由である。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、履板と、芯体とを連結する連結ボルトは、芯体の非接地面側のみに突出しており、前記パッド部は、少なくともパッド部の接地面から芯体の接地面側の面までの肉厚を有しているため、パッド部の接地面から芯体までの肉厚を最大限に確保して弾性パッドの使用限界を高めている。
【0042】
また、芯体は平板状に形成してその厚さ方向がパッド部の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部に固着しており、該パッド部の肉厚を確保しやすくし、芯体には、連結ボルトを保持し、芯体の厚さ方向に貫通した雌ネジを形成してなるボルト保持部を設け、前記連結ボルトの一端面が、芯体の接地面側の面と同一面上、又は芯体の接地面側の面より凹んだ位置となるように前記ボルト保持部に螺合して備えており、芯体の非接地面側の面からのみに連結ボルトが突出し、接地面側の面から連結ボルトの頭部等が突出せず、パッド部の接地面から芯体までの肉厚を確保するようにしている。
【0043】
また、前記芯体は、前記パッド部と、該パッド部と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆層によって覆われているため、芯体がパッド部から剥離することは殆どなく、また、履板への装着の際に、前記被覆層が履板の接地面に当接し、該被覆層とともに履板の接地面に当接する当接部材を芯体に備えているため、この当接部材を介して、履板と芯体を強固に連結することができ、更に、履板の接地面と被覆層とが当接して、クローラ走行時の振動や衝撃等をこの被覆層にて緩和し、乗り心地を良くすることができる。
【0044】
また、前記各履板は、少なくともクローラ周方向中央に突条を備え、履板への装着の際に、該突条は前記芯体に当接し、且つ前記連結ボルト及び前記当接部材を前記突条のクローラ周方向両側に配置して備えているため、前記芯体は、突条と当接し、かつ芯体に設けた当接部材に履板の接地面に当接することとなり履板と芯体の連結を強固にし、前記当接部材は、突条のクローラ周方向両側に配置することにより弾性パッドが突条を支点としてグラつくことがないようにしている。
【0045】
更に、芯体をパッド部の非接地面側に偏在していることによってパッド部の有効厚みを増大できるし、該パッド部の接地面を平坦に形成することで接地面圧を均一化でき摩耗、欠損等を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す底面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示し、図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示し、図2のB−B断面図である。
【図5】本発明を採用した金属製クローラの構成図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す底面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示し、図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示し、図7のB−B断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示し、(a)は側面断面図、(b)は底面図である。
【図12】第3実施例によるクローラの構成図である。
【図13】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 弾性パッド
2 金属製クローラ
3 履板
3a 履板の接地面
3b 突条
6 芯体
6a ボルト保持部
6b 接地面側の面
6c 非接地面側の面
7 パッド部
8 当接部材
9 連結ボルト
13 被覆層

Claims (6)

  1. 弾性材料よりなるパッド部(7)と、該パッド部(7)の非接地面側に固着した芯体(6)とを有し、該芯体(6)と金属製クローラ(2)の各履板(3)とを連結する連結ボルト(9)が前記芯体(6)にパッド非接地面側へ突出状に設けられ、この連結ボルト(9)による連結によって前記履板(3)に装着する金属製クローラの履板用弾性パッドにおいて、
    前記芯体(6)の厚さ方向に貫通した雌ネジを形成してなるボルト保持部(6a)を設け、連結ボルト(9)を軸部のみの構成としてその全長にわたって雄ネジを形成し、この連結ボルト(9)の一端面(9a)が、芯体(6)の接地面側の面(6b)と同一面上、又は芯体(6)の接地面側の面(6b)より凹んだ位置となるようにボルト保持部(6a)に螺合して芯体(6)に連結ボルト(9)を保持していることを特徴とする金属製クローラの履板用弾性パッド。
  2. 前記各履板(3)は、少なくともクローラ(2)周方向中央に突条(3b)を備え、履板(3)への装着の際に、該突条(3b)は前記芯体(6)に当接し、且つ前記連結ボルト(9)は、突条(3b)を支点としてグラつくことがないように前記突条(3b)のクローラ(2)周方向両側に配置していることを特徴とする請求項1に記載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  3. 前記芯体(6)を平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部(7)の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部(7)に固着していることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  4. 前記芯体(6)は、前記パッド部(7)と、該パッド部(7)と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆層(13)によって覆われており、
    履板(3)への装着の際に、履板(3)の接地面(3a)に前記被覆層(13)が当接し、該被覆層(13)とともに履板(3)の接地面(3a)に当接する当接部材(8)を前記芯体(6)に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  5. 金属製クローラ(2)の各履板(3)に弾性パッド(1)を装着したとき、クローラ巻掛け部(2a)においてクローラ長手方向で相対するパッド部(7)の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円弧面に形成していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  6. 弾性材料よりなるパッド部(7)と、該パッド部(7)の非接地面側に固着した芯体(6)とを有し、該芯体(6)と金属製クローラ(2)の各履板(3)とを連結する連結ボルト(9)が前記芯体(6)にパッド非接地面側へ突出状に設けられ、この連結ボルト(9)による連結によって前記履板(3)に装着する金属製クローラの履板用弾性パッドにおいて、
    前記連結ボルト(9)は、前記芯体(6)の非接地面側のみに突出しており、前記パッド部(7)は、少なくともパッド部(7)の接地面から芯体(6)の接地面側の面(6b)までの肉厚を有し、
    前記芯体(6)は平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部(7)の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部(7)の非接地面側に偏在して固着され、前記ボルト保持部(6a)は、前記芯体(6)に形成した嵌合孔(6d)にナット(6e)を嵌合固着し、前記嵌合孔(6d)は、ナット(6e)の回り止めのため角孔に形成され、前記パッド部(7)の接地面(7a)は、段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦面が形成されており、
    金属製クローラ(2)の各履板(3)に弾性パッド(1)を装着したとき、クローラ巻掛け部(2a)においてクローラ長手方向で相対するパッド部(7)の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円弧面に形成していることを特徴とする金属製クローラの履板用弾性パッド。
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