JP2002120779A - 履帯及び弾性パッド - Google Patents

履帯及び弾性パッド

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JP2002120779A
JP2002120779A JP2000310817A JP2000310817A JP2002120779A JP 2002120779 A JP2002120779 A JP 2002120779A JP 2000310817 A JP2000310817 A JP 2000310817A JP 2000310817 A JP2000310817 A JP 2000310817A JP 2002120779 A JP2002120779 A JP 2002120779A
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crawler
inclined surface
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lug
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JP2000310817A
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Inventor
Tomohisa Yoshida
知久 吉田
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性パッドのラグ部の接地側の角部の欠け、
カット等を減少させる。 【解決手段】 エンドレス状に配置されると共に、相互
に連結されてクローラ式走行装置の履帯を構成する弾性
パッドであって、リンクを介して相互に連結されるベー
ス部材2と、弾性体から形成されていてベース部材2の
履帯外周側Cに設けられたラグ部3とを備えて構成され
た弾性パッドにおいて、ラグ部3の、接地面12と履帯
幅方向端面13との間の肩部14が、接地面12の履帯
幅方向Bの端部から履帯幅方向B外方に向かうにしたが
って履帯内周側Dに移行するように傾斜する第1傾斜面
15と、この第1傾斜面15から履帯幅方向端面13へ
と延びる傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方向Eとの
成す角度X2が前記第1傾斜面15と履帯厚さ方向Eと
の成す角度X1よりも小さい第2傾斜面16とから構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショベル、バック
ホー、キャリアダンプ等の土木・建設機械や、トラクタ
等の農業機械等の走行部に使用されるクローラ式走行装
置の履帯及び履帯を形成する弾性パッドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラ式走行装置の履帯とし
て、多数のクローラシューを、リンクによってエンドレ
ス状に連結して無端帯状に構成されたシュークローラが
あり、このシュークローラを構成するクローラシューと
して、リンクが取り付けられるベース部材の履帯外周側
(接地側)にゴム等の弾性体からなるラグ部を固着して
構成された弾性パッド(ゴムパッド)があり、この弾性
パッドの需要が高まってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記弾性パッドにあっ
ては、ラグ部の接地面側の角部(縁端部)のゴム欠け及
びカット等を改善する必要があり、このゴム欠け及びカ
ット等を改善する弾性パッドとして、図27及び図28
に示すものがある。この弾性パッド30は、リンクを介
して相互に連結されるベース部材31と、このベース部
材31の履帯外周側に加硫接着されるゴム等の弾性体か
らなるラグ部32とから主構成されている。
【0004】この弾性パッド30にあっては、ラグ部3
2の、接地面33と履帯幅方向端面34との間の肩部3
5の外表面は履帯幅方向B外方に向かうにしたがって履
帯内周側Dに移行するように傾斜する傾斜面36によっ
て構成されていると共に、ラグ部32の、接地面33と
履帯周方向端面37との間の肩部38の外表面は履帯周
方向B外方に向かうにしたがって履帯内周側Dに移行す
るように傾斜する傾斜面39によって構成されており、
この肩部35,38外表面をそれぞれ傾斜面36,39
に形成することによって、ラグ部32の接地面側の角部
(縁端部)のゴム欠け及びカット等を減少させるように
しているが、このものにあっても、ラグ部32の接地面
側の角部(縁端部)のゴム欠け、カット等の防止は十分
であるとはいえず、まだ、改善の余地が残されている。
【0005】なお、傾斜面36と履帯厚さ方向Eとの成
す角度X3は、30〜60°、傾斜面39と履帯厚さ方
向Eとの成す角度Y3は、15〜30°が一般的であ
る。そこで、本発明は、主として、ラグ部の接地面側の
角部のゴム欠け、カット等の改善を企図した履帯及び弾
性パッドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、無端帯状に構成され
た履帯であって、履帯外周側Cに、弾性体からなるラグ
部3を備えた履帯において、ラグ部3の、接地面12と
履帯幅方向端面13との間の肩部14が、接地面12の
履帯幅方向Bの端部から履帯幅方向B外方に向かうにし
たがって履帯内周側Dに移行するように傾斜する第1傾
斜面15と、この第1傾斜面15から履帯幅方向端面1
3へと延びる傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方向E
との成す角度X2が前記第1傾斜面15と履帯厚さ方向
Eとの成す角度X1よりも小さい第2傾斜面16とから
構成されていることを特徴とする。
【0007】他の技術的手段は、エンドレス状に配置さ
れると共に、相互に連結されてクローラ式走行装置の履
帯を構成する弾性パッドであって、リンクを介して相互
に連結されるベース部材2と、弾性体から形成されてい
てベース部材2の履帯外周側Cに設けられたラグ部3と
を備えて構成された弾性パッドにおいて、ラグ部3の、
接地面12と履帯幅方向端面13との間の肩部14が、
接地面12の履帯幅方向Bの端部から履帯幅方向B外方
に向かうにしたがって履帯内周側Dに移行するように傾
斜する第1傾斜面15と、この第1傾斜面15から履帯
幅方向端面13へと延びる傾斜面であって該傾斜面と履
帯厚さ方向Eとの成す角度X2が前記第1傾斜面15と
履帯厚さ方向Eとの成す角度X1よりも小さい第2傾斜
面16とから構成されていることを特徴とする。
【0008】また、ラグ部3の、接地面12と履帯周方
向端面17との間の肩部18が、接地面12の履帯周方
向Aの端部から履帯周方向A外方に向かうにしたがって
履帯内周側Dに移行するように傾斜する第1傾斜面19
と、この第1傾斜面19から履帯周方向端面17へと延
びる傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方向Eとの成す
角度Y2が前記第1傾斜面19と履帯厚さ方向Eとの成
す角度Y1よりも小さい第2傾斜面20とから構成され
ているのがよい。また、ベース部材2の履帯周方向Aの
端部から履帯外周側Cへと延設されると共に、ラグ部3
の履帯周方向端面17よりも履帯周方向A外方に位置す
る保護壁5がベース部材2に設けられているのがよい。
【0009】また、ベース部材2の、ラグ部3が固着さ
れる面に凹凸部を形成するのがよい。また、ベース部材
2同志を連結するリンクは、ラグ部3の接地面12側か
らラグ部3及びベース部材2を貫通するボルトによって
ベース部材2に固定され、ラグ部3の接地面12側に、
履帯外周側Cに突出するボルト保護部23を設けるのが
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図8は、第1の実施の形態
に係る弾性パッド1(クローラシュー)を示しており、
この弾性パッド1が、多数個、リンクを介してエンドレ
ス状に連結されることで、クローラ走行装置に採用され
る無端帯状の履帯が構成される。この弾性パッド1は、
金属等からなる履帯内周側Dのベース部材2(履板)
と、このベース部材2に加硫接着等によって固着された
ゴム様弾性体からなる履帯外周側Cのラグ部3とから主
構成されている。
【0011】ベース部材2は、履帯幅方向(左右方向)
B両側が中央側よりも履帯内周側Dに突出していて、履
帯幅方向B中央側が履帯外周側(接地側)Cに凹むよう
に形成されている。また、ベース部材2の履帯幅方向B
中央側には、左右一対のボルト挿通孔6が履帯周方向A
前後に形成されている。また、ベース部材2の履帯周方
向A前後部には、履帯周方向Aの端縁から履帯外周側C
に向けて延設された保護壁5が一体形成されている。
【0012】この保護壁5は、図4、図7及び図8に示
すように、ラグ部3の履帯周方向端面17よりも履帯周
方向A外方に位置しており、ラグ部3の履帯内周側Dの
縁部の欠け等を防止するように保護している。さらに、
ベース部材2の履帯幅方向B両側には、履帯周方向Aに
適宜間隔をおいて形成された3つの孔7が貫通形成され
ており、この孔7には、例えば加硫時において、ラグ部
3を構成する弾性材料(ゴム材料)が流れ込むことによ
り、該弾性材料が充填されており、これによって、ラグ
部3のベース部材2からの剥離を困難にしている(ラグ
部3のベース部材2への固着を強固にしている)。
【0013】ラグ部3は、ブロック状に形成されてお
り、ラグ部3の履帯外周側Cの面(接地面)12の履帯
幅方向B中央側部分は履帯内周側Dに凹んでおり、この
凹み部分10に、ボルトの頭部が挿通されると共にベー
ス部材2のボルト挿通孔6に連通する挿通孔11が各ボ
ルト挿通孔6に対応して形成されている。そして、ボル
トのネジ部を、前記挿通孔11を介してボルト挿通孔6
に挿通し、ベース部材2の履帯内周側Dに配置されるリ
ンク(又はリンクが固定された取付プレート等)に形成
されたネジ孔に螺合することで、弾性パッド1にリンク
が取り付けられ、このリンク同志を履帯幅方向Bの枢軸
で枢支連結することで、弾性パッド1同志が相互に連結
されるように構成されている。
【0014】また、ラグ部3の、接地面12と履帯幅方
向端面13との間の肩部14(の外表面)は、接地面1
2の履帯幅方向Bの端部(端縁)から履帯幅方向B外方
に向かうにしたがって履帯内周側Dに移行するように傾
斜する第1傾斜面15と、この第1傾斜面15から履帯
幅方向端面13へと延びる傾斜面であって履帯幅方向B
外方に向かうにしたがって履帯内周側Dに移行するよう
に傾斜する第2傾斜面16とから構成されている。前記
第1傾斜面15と履帯厚さ方向Eとの成す角度X1は、
第2傾斜面と履帯厚さ方向Eとの成す角度X2よりも大
に形成されている。
【0015】このように、肩部14を第1傾斜面15と
第2傾斜面16とから構成することで、ラグ部3の履帯
幅方向Bの寸法Z1及び接地面12の履帯幅方向Bの寸
法Z2を、従来の弾性パッドと同様の寸法のものとすれ
ば、図1に示す、P1部分の角度(接地面12と第1傾
斜面15との成す角度)及びP2部分の角度(第2傾斜
面16とラグ部3の履帯幅方向端面13との成す角度)
が従来のものに比べ緩やかと(角度が大きく)なり、こ
れによって、ラグ部3を構成する弾性材料の欠けが減少
する(ラグ欠けが低減する)。
【0016】また、旋回する際において、肩部14の図
1に示す斜線部分が、クローラ走行装置を装着した機械
の本機から作用する荷重に対する支えとなり、これによ
って旋回性能が良好となる。また、従来のものに比べ、
第1傾斜面15は接地面12に対して傾斜が緩やかとな
るので、突起物を踏みつけた場合、平面で踏みつけた様
に、全体に力が緩和され(分散され)、また、第2傾斜
面16では、接地面12に対する急な斜面により、力及
び突起物を逃がすことが可能となり、サイドカット及び
欠けの減少へとつながった。
【0017】また、図9に示すように、P1部分の角度
(接地面12と第1傾斜面15との成す角度)を、図2
7に示す従来の弾性パッド30のP1部分の角度(接地
面33と傾斜面36との成す角度)と同様のものとすれ
ば、図9の斜線部分の分だけゴム量を減少させることが
でき、軽量化が図れることとなる。また、図10に示す
ように、P2部分の角度(第2傾斜面16とラグ部3の
履帯幅方向端面13との成す角度)を、図27に示す従
来の弾性パッドのP2部分の角度(傾斜面39とラグ部
32の履帯幅方向端面34との成す角度)と同様のもの
とすれば、本願発明の弾性パッド1は第1傾斜面15が
あることで、ラグ部3の接地面12の履帯幅方向Bの寸
法Z2が短くなって接地面積が小さくなり、旋回性能が
よくなることとなると共に、図10の斜線部分の分だけ
ゴム量を減少させることができ、軽量化が図れることと
なる。
【0018】また、ラグ部3の、接地面12と履帯周方
向端面17との間の肩部18(の外表面)は、接地面1
2の履帯周方向Aの端部から履帯周方向A外方に向かう
にしたがって履帯内周側Dに移行するように傾斜する第
1傾斜面19と、この第1傾斜面19から履帯周方向端
面へと延びる傾斜面であって履帯周方向Aの端部から履
帯周方向A外方に向かうにしたがって履帯内周側Dに移
行するように傾斜する第2傾斜面20とから構成されて
いる。第1傾斜面19と履帯厚さ方向Eとの成す角度Y
1は、第2傾斜面20と履帯厚さ方向Eとの成す角度Y2
よりも大に形成されている。
【0019】なお、この接地面12と履帯周方向端面1
7との間の肩部18の第1傾斜面19と第2傾斜面20
とによる効果は、前記接地面12と履帯幅方向端面13
との間の肩部14の第1傾斜面15と第2傾斜面16と
による効果と略同様であるので説明は省略する。ここ
で、前記第1傾斜面15,19及び第2傾斜面16,2
0の角度X1、X2、Y1、Y2の好適な値の範囲を以下に
示す。 X1=60〜80°(図例のものでは、65°) X2=5〜30°(図例のものでは、25°) Y1=30〜50°(図例のものでは、35°) Y2=5〜15°(図例のものでは、10°) また、図11〜図13に示すものは、本発明の第2の実
施の形態を示すものであり、ラグ部3の接地面12側の
凹み部分10に、履帯外周側Cに突出するボルト保護部
23が挿通孔11間に位置するように形成されている。
【0020】また、保護壁5の履帯外周側C端面の、履
帯幅方向B両端側は、ラグ部3によって覆われている。
その他の構成は、第1の実施の形態と略同様に構成され
ている。また、図7及び図8に示すように、ベース部材
2の履帯外周側Cの面(ラグ部3が接着される面)に
は、凸部8,9が形成されることで凹凸部が形成されて
おり、ベース部材2の履帯外周側Cの面の表面積を大き
くすることで、ラグ部3とベース部材2との接着力の向
上を図り、ラグ部3の剥離進行を防止すると共に、剥離
方向の分散化を図っている。
【0021】また、特に、凸部8は、模様を形成してお
り、この模様は、ベース部材2の履帯外周側Cの面の表
面積を大きくし、接着力を上げるのであれば、向きは関
係なく、細かく入れる方がよいが、該模様は、ベース部
材2の中心方向に剥離を進行させない様な形状に形成さ
れるのが好ましく、剥離の進行を考慮に入れるのであれ
ば、中心に向かう方向(剥離進行方向)に対し平行に入
れるのがよい。すなわち、表面積アップのみを考慮する
ならば、ランダムに数多く形成し、少ない量で効果を上
げるならば、剥離方向に対して平行にいれるのが理想で
ある。
【0022】なお、図15〜図20は、模様を形成する
凸部8を設けた弾性パッド1の例を示す。図15〜図1
7は、凸部8がベース部材2の履帯周方向Aの両側に形
成されているものであり、図15は、前記実施の形態と
同様、ベース部材2の履帯外周側Cに、凸部8及びラグ
部3が設けられているものである。また、図16は、履
帯外周側Cに凸部8が設けられたベース部材2がラグ部
3内に埋設されているものである。
【0023】また、図17は、ベース部材2がラグ部3
内に埋設されており、このベース部材3の履帯外周側C
及び履帯内周側Dの両面に凸部8が設けられているもの
である。図18及び図19は、凸部8がベース部材2の
履帯幅方向Bの両側に形成されているものであり、図1
8は、ベース部材2の履帯幅方向B両側のみラグ部3内
に埋設されており、ベース部材2の履帯外周側Cに凸部
8が形成されているものである。
【0024】図19は、前記実施の形態と同様、ベース
部材2の履帯外周側Cに、凸部8及びラグ部3が設けら
れているものである。図20は、ベース部材2の履帯外
周側Cの面に凹部21を形成することで、ベース部材2
の履帯外周側Cの面に凹凸部を形成するようにしたもの
である。また、図21〜図26に、凸部8又は凹部21
で形成される模様の形状をいくつか例示する。なお、模
様の高さ(ベース部材2からの突出方向の寸法)及び幅
(履帯周方向A及び履帯幅方向Bの寸法)は、弾性パッ
ド1の寿命に著しく影響し、凸が高くなると、その分だ
け耐摩耗性が悪くなると共に、ピッチングの原因とな
る。
【0025】また、模様が大きくなると、加工が難しく
なる上、重量アップ、コストアップを招く。また、凹部
21の場合、ラグ部を加硫接着する前に塗布される接着
剤が凹部21内に溜まらない深さ及び幅(開口側の履帯
周方向A及び履帯幅方向Bの寸法)に形成されなくては
ならない。前記凸部8の高さ及び幅は、0.5〜5mm
程度に形成されるのがよく、凹部21の深さ及び幅は、
1〜5mm程度に形成される。
【0026】なお、本発明は、前記弾性パッドからなる
履帯に採用されることに限定されることはなく、弾性ク
ローラ(ゴム様弾性体によって無端帯状に形成された履
帯本体内に、履帯周方向に適宜間隔をおいて芯金が埋設
されて主構成された履帯)の接地側に形成されるラグ部
に採用してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ラグ部3の、接地面1
2と履帯幅方向端面13との間の肩部14が、接地面1
2の履帯幅方向Bの端部から履帯幅方向B外方に向かう
にしたがって履帯内周側Dに移行するように傾斜する第
1傾斜面15と、この第1傾斜面15から履帯幅方向端
面13へと延びる傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方
向Eとの成す角度X2が前記第1傾斜面15と履帯厚さ
方向Eとの成す角度X1よりも小さい第2傾斜面16と
から構成されていることにより、ラグ部3の接地側の角
部の欠け、カット等を低減させることができる。
【0028】また、ラグ部3の、接地面12と履帯周方
向端面17との間の肩部18が、接地面12の履帯周方
向Aの端部から履帯周方向A外方に向かうにしたがって
履帯内周側Dに移行するように傾斜する第1傾斜面19
と、この第1傾斜面19から履帯周方向端面17へと延
びる傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方向Eとの成す
角度Y2が前記第1傾斜面19と履帯厚さ方向Eとの成
す角度Y1よりも小さい第2傾斜面20とから構成され
ていることにより、ラグ部3の接地側の角部の欠け、カ
ット等を、さらに、低減させることができる。
【0029】また、ベース部材2の履帯周方向Aの端部
から履帯外周側Cへと延設されると共に、ラグ部3の履
帯周方向端面17よりも履帯周方向A外方に位置する保
護壁5がベース部材2に設けられていることにより、ラ
グ部3の履帯内周側Dの縁部の欠けを防止することがで
きる。また、ベース部材2の、ラグ部3が固着される面
に凹凸部を形成することにより、ラグ部3のベース部材
2に対する固着力を向上させることができる。また、ベ
ース部材2同志を連結するリンクは、ラグ部3の接地面
12側からラグ部3及びベース部材2を貫通するボルト
によってベース部材2に固定され、ラグ部3の接地面1
2側に履帯外周側Cに突出するボルト保護部23を設け
ることにより、ベース部材2にリンクを取付固定するボ
ルトを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のF部の拡大図である。
【図2】第1の実施の形態に係る弾性パッドの平面図で
ある。
【図3】第1の実施の形態に係る弾性パッドの正面図で
ある。
【図4】第1の実施の形態に係る弾性パッドの側面図で
ある。
【図5】第1の実施の形態に係る弾性パッドの底面図で
ある。
【図6】図2のG−G線矢示断面図である。
【図7】図2のH−H線矢示断面図である。
【図8】弾性パッドの履帯幅方向端部側の拡大断面図で
ある。
【図9】第1傾斜面と第2傾斜面の形成例を示す正面図
である。
【図10】第1傾斜面と第2傾斜面の形成例を示す正面
図である。
【図11】第2の実施の形態に係る平面図である。
【図12】第2の実施の形態に係る正面図である。
【図13】図12のJ−J線矢示断面図である。
【図14】弾性パッドの平面図である。
【図15】図14のK−K線矢示断面に対応する弾性パ
ッドの一例に係る断面図である。
【図16】図14のK−K線矢示断面に対応する弾性パ
ッドの他の例に係る断面図である。
【図17】図14のK−K線矢示断面に対応する弾性パ
ッドのさらに他の例に係る断面図である。
【図18】図14のL−L線矢示断面に対応する弾性パ
ッドの一例に係る断面図である。
【図19】図14のL−L線矢示断面に対応する弾性パ
ッドの他の例に係る断面図である。
【図20】凹凸部の他の例を示す弾性パッドの断面図で
ある。
【図21】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図22】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図23】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図24】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図25】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図26】凹凸部の模様を示すベース部材の平面図であ
る。
【図27】従来例に係る弾性パッドの正面図である。
【図28】図27のM−M線矢示断面図である。
【符号の説明】
3 ラグ部 5 保護壁 12 接地面 13 履帯幅方向端面 14 肩部 15 第1傾斜面 16 第2傾斜面 17 履帯周方向端面 18 肩部 19 第1傾斜面 20 第2傾斜面 23 ボルト保護部 A 履帯周方向 B 履帯幅方向 C 履帯外周側 D 履帯内周側 E 履帯厚さ方向 X1 履帯幅方向の肩部の第1傾斜面と履帯厚さ方向
との成す角度 X2 履帯幅方向の肩部の第2傾斜面と履帯厚さ方向
との成す角度 Y1 履帯周方向の肩部の第1傾斜面と履帯厚さ方向
との成す角度 Y2 履帯周方向の肩部の第2傾斜面と履帯厚さ方向
との成す角度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端帯状に構成された履帯であって、履
    帯外周側(C)に、弾性体からなるラグ部(3)を備え
    た履帯において、 ラグ部(3)の、接地面(12)と履帯幅方向端面(1
    3)との間の肩部(14)が、接地面(12)の履帯幅
    方向(B)の端部から履帯幅方向(B)外方に向かうに
    したがって履帯内周側(D)に移行するように傾斜する
    第1傾斜面(15)と、この第1傾斜面(15)から履
    帯幅方向端面(13)へと延びる傾斜面であって該傾斜
    面と履帯厚さ方向(E)との成す角度(X2)が前記第
    1傾斜面(15)と履帯厚さ方向(E)との成す角度
    (X1)よりも小さい第2傾斜面(16)とから構成さ
    れていることを特徴とする履帯。
  2. 【請求項2】 エンドレス状に配置されると共に、相互
    に連結されてクローラ式走行装置の履帯を構成する弾性
    パッドであって、リンクを介して相互に連結されるベー
    ス部材(2)と、弾性体から形成されていてベース部材
    (2)の履帯外周側(C)に設けられたラグ部(3)と
    を備えて構成された弾性パッドにおいて、 ラグ部(3)の、接地面(12)と履帯幅方向端面(1
    3)との間の肩部(14)が、接地面(12)の履帯幅
    方向(B)の端部から履帯幅方向(B)外方に向かうに
    したがって履帯内周側(D)に移行するように傾斜する
    第1傾斜面(15)と、この第1傾斜面(15)から履
    帯幅方向端面(13)へと延びる傾斜面であって該傾斜
    面と履帯厚さ方向(E)との成す角度(X2)が前記第
    1傾斜面(15)と履帯厚さ方向(E)との成す角度
    (X1)よりも小さい第2傾斜面(16)とから構成さ
    れていることを特徴とする弾性パッド。
  3. 【請求項3】 ラグ部(3)の、接地面(12)と履帯
    周方向端面(17)との間の肩部(18)が、接地面
    (12)の履帯周方向(A)の端部から履帯周方向
    (A)外方に向かうにしたがって履帯内周側(D)に移
    行するように傾斜する第1傾斜面(19)と、この第1
    傾斜面(19)から履帯周方向端面(17)へと延びる
    傾斜面であって該傾斜面と履帯厚さ方向(E)との成す
    角度(Y2)が前記第1傾斜面(19)と履帯厚さ方向
    (E)との成す角度(Y1)よりも小さい第2傾斜面
    (20)とから構成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の弾性パッド。
  4. 【請求項4】 ベース部材(2)の履帯周方向(A)の
    端部から履帯外周側(C)へと延設されると共に、ラグ
    部(3)の履帯周方向端面(17)よりも履帯周方向
    (A)外方に位置する保護壁(5)がベース部材(2)
    に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の弾性パッド。
  5. 【請求項5】 ベース部材(2)の、ラグ部(3)が固
    着される面に凹凸部を形成したことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載の弾性パッド。
  6. 【請求項6】 ベース部材(2)同志を連結するリンク
    は、ラグ部(3)の接地面(12)側からラグ部(3)
    及びベース部材(2)を貫通するボルトによってベース
    部材(2)に固定され、ラグ部(3)の接地面(12)
    側に、履帯外周側(C)に突出するボルト保護部(2
    3)を設けたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか
    に記載の弾性パッド。
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