JPH0742937Y2 - クローラシュー - Google Patents

クローラシュー

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JPH0742937Y2
JPH0742937Y2 JP1989005077U JP507789U JPH0742937Y2 JP H0742937 Y2 JPH0742937 Y2 JP H0742937Y2 JP 1989005077 U JP1989005077 U JP 1989005077U JP 507789 U JP507789 U JP 507789U JP H0742937 Y2 JPH0742937 Y2 JP H0742937Y2
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JP
Japan
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rubber layer
crawler shoe
crawler
hardness
weight
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Application number
JP1989005077U
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English (en)
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JPH0296382U (ja
Inventor
正彦 矢後
敏夫 東海林
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Okamoto Industries Inc
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクローラシュー、更に詳しくは、パワーショベ
ル,バックホー等の車輌に装着されるエンドレス状のク
ローラを構成するクローラシューであって、シュー本体
の接地面側にゴム層を設けてなるクローラシューの改良
に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、この種のクローラシューには、実公昭59-1883号
公報記載のように、シュー本体表面側に低発熱性のゴム
層を設けてシュー本体との接着良好性を図り、そしてそ
の低発熱性ゴム層の表面に、そのゴム層よりも耐摩耗性
である接地面平坦状のゴム層を設けることにより、接地
面の耐摩耗性を向上せしめるものとしていた。
しかし、クローラ式のパワーショベルやバックホー等
は、車輌の方向転換時や右,左折時等、または左右逆回
転を連続して繰り返す時には、ゴム層の表面(接地面)
に捩れ力が掛かるものであるが、上記従来技術では低発
熱性のゴム層をシュー本体表面に設けることにより、両
者接着面に生じやすい発熱を抑えて接着力の低下を防止
しているにすぎず、また接地面のゴム層は単なる平坦面
であるため、発熱により生じる剥離作用は防げたとして
も、この従来構成ではシュー本体表面とゴム層との接着
面に上記捩じれ力が掛かってくる虞れがあり、この捩れ
力による剥離作用は防げないものであった。
また、上記従来技術は、低発熱性ゴム層よりも耐摩耗性
であるゴム層を接地面とするが、このゴム層表面(接地
面)は単に平坦状(フラット状)であったため、ゴム層
によりある程度の衝撃力は吸収されていたが、オペレー
ターの疲労度は高く問題を残していたもので改良が望ま
れいた。
また、実公昭63-12066号公報記載のように、鉄クローラ
の幅方向に平行な多数の溝を形成したゴムパットが知ら
れているが、長尺状に多数が連続的に接地した場合には
接地面前体が略フラット(平坦)に近似した状態とな
り、衝撃吸収効果は期待出来ず、捩れ力によるゴムパッ
ドと鉄クローラとの剥離作用にも有効な作用とはならな
いものである。
更に農業用コンバインに装着されるクローラには全体が
ゴムで出来たものがあるが、これはゴムで一体型のエン
ドレス状に形成されたクローラ本体の長手方向に対して
直角に多数の芯金を互いに平行になるように埋設したも
のであり、これをパワーショベル等の車輌に合うような
大きさに形成するとなると、エンドレス状の長尺物とな
るため面倒かつ製作が困難であると共に高価となり、結
果としてコスト高を招く虞れを有していた。
更に長尺状の一体物であるため強度的にも弱く、また一
部分消耗した場合などにあっても、その部分のみの取り
換えは不可能であり、全体一体として交換しなければな
らず不都合である。
また、特殊の駆動系を用いていたため金属クローラと共
有できなかった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、車輌の方
向転換時、右,左折時、または左右逆回転を連続して繰
り返す時等にゴム層の表面(接地面)に掛かる捩れ力
を、シュー本体とゴム層との接着面に及ぼさないことで
あると共に、自走時に掛かる衝撃力の吸収緩和を向上し
てオペレーターの疲労軽減を図ることである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段
は、クローラシュー本体の接地面側にゴム層を設けてな
るクローラシューであって、該ゴム層をシュー本体の表
面に設けられるA硬度80〜90とした硬質ゴム層と、該硬
質ゴム層上に設けられるA硬度70〜80とした軟質層とで
構成し、上記軟質ゴム層は平坦部の長手方向の中心線上
に同一ブロックとして幅広状に平坦部より突出形成する
幅広突条部を設けたことである。
(作用) 上記せる技術的手段により、硬質ゴム層をA硬度80〜90
とすることにより接着良好性とすると共に、該車輌の方
向転換時、右,左折時、或いは左右逆回転せしめたりす
る時等にかかる捩れ力は、上記硬質ゴム層上に設けられ
たA硬度70〜80とした軟質ゴム層の幅広突条部が吸収
し、クローラシュー本体とゴム層との密着部位には及ば
せない。
また、A硬度70〜80の軟質ゴム層からなる幅広突条部が
路面に対してソフトに接地すると共に、該幅広突条部が
スプリング的なクッション効果を奏して車輌自走時にお
ける衝撃(ショック)を吸収緩和する。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
本考案クローラシュー(A)はクローラシュー本体
(1)と、硬質ゴム層(2)及び軟質ゴム層(3)とか
ら構成される。
クローラシュー本体(1)は、例えば略平板状の金属材
からなり、接地面側(1a)の長手方向に複数の凸条部
(4)を設けると共に、接地面側(1a)からリンク取付
面側(1b)にわたって取付孔(1c)を穿孔する。
次いで、ショットブラスト(錆おとし)→脱脂→接着剤
塗布(接地面側(1a))を行う。
硬質ゴム層(2)は、硬質ゴム材からなり、上記接地面
側(1a)に形成されるもので所要配合されたゴムコンパ
ウンドをプレフォーミングし、接地面側(1a)と合致す
る所要な形状、例えば前記凸条部(4)と合致する凹凸
状、あるいは凸条部(4)を埋設する平坦状に成形され
る。
上記硬質ゴム層(2)は、天然ゴム100重量部,亜鉛華
5重量部,ステアリン酸3重量部,促進剤、例えばスル
フェンアミド系促進剤0.6〜0.8重量部,硫黄3〜4重量
部,カーボンブラック60〜100重量部,プロセスオイル
0〜10重量部,老化防止剤3重量部,レジン2〜5重量
部であり、この場合、A硬度80〜90を示し、100%モジ
ュラス120Kgf/cm2〜160Kgf/cm2を示す。
尚、上記せる配合例は一例を示したにすぎず、これに限
定されるものではないが、金属材からなるクローラシュ
ー本体(1)との接着性を考慮し、硬度が高く、モジュ
ラスの大きいものとする。
軟質ゴム層(3)は、軟質ゴム材からなり、上記硬質ゴ
ム層(2)の表面に形成されるもので、所要配合された
ゴムコンパウンドをプレフォーミングし、平坦部(3a)
の長手方向中心軸線上に同一ブロックとして幅広状に平
坦部より突出状となるように幅広突条部(3b)が成形さ
れ、平坦部(3a)と幅広突条部(3b)とで構成たれたも
のである。この幅広突条部(3b)の幅広の程度は接地面
側の全幅の約3分の1程度が好ましいが、これに限定さ
れるものではない。
上記軟質ゴム層(3)は、天然ゴム60〜100重量部,ポ
リブタジエン0〜40重量部,亜鉛華5重量部,ステアリ
ン酸2重量部,促進剤、例えばスルフェンアミド系促進
剤1.0〜1.6重量部,硫黄3重量部,カーボンブラック50
〜70重量部,シリカ15重量部,プロセスオイル0〜20重
量部,老化防止剤3重量部,ワックス、例えばマイクロ
クリスタリンワックス2重量部であり、この場合、A硬
度70〜80を示し、100%モジュラス100Kgf/cm2〜120Kgf/
cm2を示す。尚、上記せる配合例は一例を示したにすぎ
ず、これに限定されるものではない。
そして、前記クローラシュー本体(1)の接地面側(1
a)に硬質ゴムコンパウンド及び軟質ゴムコンパウンド
を重ね合わせてモールドに挿入してプレス加硫するとク
ローラシュー本体(1)の接地面側(1a)に硬質ゴム層
(2)、そしてその表面に軟質ゴム層(3)が加硫接着
され、軟質ゴム層(3)の表面が接地面(5)となるク
ローラシュー(A)が形成される。尚、前記クローラシ
ュー本体(1)の取付孔(1c)と連通状に取付孔(2a)
がモールド内で形成され、リンク(B)にボルト(C)
で取付け保持する。
本考案クローラシュー(A)は、そのクローラシュー本
体(1)の長手方向一側縁(1a′)には、隣接して連結
される各クローラシュー(A)の他の側縁が重なるた
め、ゴムは設けないものとする方が好ましい。
(考案の効果) 本考案は、上記せるように所定硬度の硬質ゴム層と軟質
ゴム層との組み合わせ及びその硬度の軟質ゴム層を特定
形状とした、すなわち表面長手方向の中心線上に同一ブ
ロックとして幅広状に平坦部より突出形成する幅広突条
部を設けたことにより下記の如き特有の効果を奏する。
シュー本体表面と接着される硬質ゴム層をA硬度80〜90
として金属面との接着良好性を図りながら、車輌の方向
転換時、右,左折時、或いは左右逆回転せしめたりする
時等にゴム層の表面に掛かる捩れ力を、上記硬質ゴム層
上に設けられたA硬度70〜80としかつ中心線上に同一ブ
ロックとして幅広状に平坦部より突出形成された軟質ゴ
ム層の幅広突条部が吸収し、クローラシュー本体と硬質
ゴム層との密着部位には及ばせないものとしたため、捩
れ力による剥離作用が有効に防げるクローラシューの提
供が図れる。
また、A硬度70〜80の軟質ゴム層からなる同一ブロック
としての幅広突条部が路面に対してソフトに接地すると
共に該幅広突条部がスプリング的にクッション効果を奏
して車輌自走時における衝撃(ショック)を吸収緩和す
るため、接地面(表面)平坦状のゴム層に比べ、衝撃吸
収力が高く、オペレーターの疲労軽減が向上され、従来
抱えていた問題点が解消できるため大変有用である。
また、製作容易で、かつ安価にて供することができると
共に、従来の金属クローラ同様各クローラシューの互換
性を維持せしめたため、一部のクローラシューのみ摩
耗、破損等した場合には、そのクローラシューのみ取り
換えることのみでよく従来の全体がゴムで一体型にエン
ドレス状にできたものに比して大変便利かつ実用的であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案クローラシューの一実施例を示すもので、
第1図は斜視図、第2図は第1図の(II)‐(II)線断
面図、第3図は他の実施例を示す断面図、第4図は連結
状態を一部拡大して示す図で、図中、(A):クローラ
シュー、(B):リンク、(1):クローラシュー本
体、(1a):接地面側、(2):硬質ゴム層、(3):
軟質ゴム層、(3b):幅広突条部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クローラシュー本体の接地面側にゴム層を
    設けてなるクローラシューであって、該ゴム層をシュー
    本体の表面に設けられるA硬度80〜90とした硬質ゴム層
    と、該硬質ゴム層上に設けられるA硬度70〜80とした軟
    質ゴム層とで構成し、上記軟質ゴム層は平坦部と、該平
    坦部の長手方向の中心線上に同一ブロックとして幅広状
    に平坦部より突出形成する幅広突条部とからなることを
    特徴とするクローラシュー。
JP1989005077U 1989-01-20 1989-01-20 クローラシュー Expired - Lifetime JPH0742937Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989005077U JPH0742937Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 クローラシュー

Applications Claiming Priority (1)

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JP1989005077U JPH0742937Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 クローラシュー

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Publication Number Publication Date
JPH0296382U JPH0296382U (ja) 1990-08-01
JPH0742937Y2 true JPH0742937Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=31208140

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989005077U Expired - Lifetime JPH0742937Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 クローラシュー

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2572956Y2 (ja) * 1992-04-06 1998-05-25 株式会社鈴機商事 履帯用パッド
WO1999012799A1 (fr) * 1997-09-05 1999-03-18 Komatsu Ltd. Patin plat elastique

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591883U (ja) * 1982-06-26 1984-01-07 シャープ株式会社 電子レンジのターンテーブル駆動装置
JPS6312066U (ja) * 1986-07-04 1988-01-26

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