JPH08332979A - 金属製クローラの履板用弾性パッド - Google Patents

金属製クローラの履板用弾性パッド

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JPH08332979A
JPH08332979A JP10647395A JP10647395A JPH08332979A JP H08332979 A JPH08332979 A JP H08332979A JP 10647395 A JP10647395 A JP 10647395A JP 10647395 A JP10647395 A JP 10647395A JP H08332979 A JPH08332979 A JP H08332979A
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elastic
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Kageyuki Arimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製クローラの履板に装着する弾性パッド
の使用限界を高め、また、耐久性を向上し、振動、衝撃
等を十分に緩和して乗り心地良くする。 【構成】 弾性パッド1の芯体6は、パッド部7と、該
パッド部7と一体的に形成した被覆層13によって覆わ
れており、芯体6とクローラ2の各履板3とを連結する
連結ボルト9は軸部のみで構成で、芯体6の設けたボル
ト保持部6aに、連結ボルト9の一端面9aが芯体6の
接地面側の面6bと同一面上に位置するように備えてい
る。また、履板3の接地面3aに前記被覆層13が当接
し、この被覆層13とともに履板3の接地面3aに当接
する当接部材8を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製クローラの履板
用弾性パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】農業、土木、建設等の作業に用いられる
無限軌道車のうち、金属製クローラを装備するものにあ
っては、舗装路面を走行する際に、路面の保護と振動の
抑制のためにクローラを構成する履板にゴム製の弾性パ
ッドを着脱自在に装着している。
【0003】従来の金属製クローラの履板用弾性パッド
には、例えば特公平2─36432号公報に記載のもの
がある。図13に示すように、弾性パッド31は、金属
製の芯体36と、該芯体36の接地面側及びクローラ周
方向両端縁を覆うように固着した弾性材料よりなるパッ
ド部37とを有している。また、金属製クローラの履板
33は、クローラ周方向に複数の突条33aを設け、該
突条33a間に弾性パッド31を装着するための連結ボ
ルト39が挿通する挿通孔33bを設けている。
【0004】そして、前記連結ボルト39は、頭部39
aを有しており、芯体36に設けた貫通孔36aに接地
面側から嵌挿、固定することにより弾性パッド31の非
接地面側に突出状に備えられている。また、履板33に
弾性パッド31を装着するには、連結ボルト36を履板
33の挿通孔33aに挿通し、履板33の非接地面側か
らナット40を締め付けて装着する。この際に、芯体3
6の非接地面側の面と、履板33の突条33a間の面と
が接するように装着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような弾性パッ
ド31は、芯体36に設けた貫通孔36aに芯体36の
接地面側から頭部39aを有する連結ボルト39を嵌
挿、固定しているため、該ボルト39の頭部39aが芯
体36の接地面側に突出することとなり、したがって、
パッド部37の接地面からボルト39の頭部39aまで
の肉厚を減少させている。そのため弾性パッドの使用限
界が小さくなってしまうという問題がある。
【0006】また、パッド部37は、芯体36の接地面
側とクローラ周方向両端縁とを覆うように固着している
が、パッド部37が芯体36への固着端部分から剥離し
やすいという問題があり、弾性パッド31の耐久性を損
なう原因となっていた。また、芯体36の非接地面側の
面と履板33の突条33a間の面とが接触するように装
着しているため、芯体36と履板33とを強固に連結す
ることができるが、過度のクローラ走行時の上下の振
動、あるいは、地面上の障害物の乗り越えの際の衝撃等
のパッド部37によって緩和しきれないような振動また
は衝撃が、芯体36より履板33へと伝達しやすく乗り
心地の悪いものとなっていた。
【0007】そこで、本発明は、弾性パッドの使用限界
を高めることができ、また、耐久性を向上し、振動、衝
撃等を十分に緩和して乗り心地を良くする金属製クロー
ラの履板用弾性パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性材料より
なるパッド部7と、該パッド部7の非接地面側に固着し
た芯体6とを有し、該芯体6と金属製クローラ2の各履
板3とを連結する連結ボルト9が前記芯体6にパッド非
接地面側へ突出状に設けられ、この連結ボルト9による
連結によって前記履板3に装着する金属製クローラの履
板用弾性パッドにおいて、上述の目的を達成するために
以下の技術的手段を講じている。
【0009】即ち、前記連結ボルト9は、前記芯体6の
非接地面側のみに突出しており、前記パッド部7は、少
なくともパッド部7の接地面から芯体6の接地面側の面
6bまでの肉厚を有することを特徴としている。また、
芯体6は平板状に形成し、その厚さ方向が前記パッド部
7の厚さ方向と同一方向となるように該パッド部7に固
着していることを特徴としている。
【0010】そして、前記芯体6に、前記連結ボルト9
を保持し、前記芯体6の厚さ方向に貫通した雌ネジを形
成してなるボルト保持部6aを設け、前記連結ボルト9
の一端面9aが、芯体6の接地面側の面6bと同一面
上、又は芯体6の接地面側の面6bより凹んだ位置とな
るように前記ボルト保持部6aに螺合して備えることを
特徴としている。
【0011】そして、前記芯体6は、前記パッド部7
と、該パッド部7と一体的に形成した弾性材料よりなる
被覆層13によって覆われており、履板3への装着の際
に、履板3の接地面3aに前記被覆層13が当接し、該
被覆層13とともに履板3の接地面3aに当接する当接
部材8を前記芯体6に備えることを特徴としている。
【0012】そして、前記各履板3は、少なくともクロ
ーラ2周方向中央に突条3bを備え、履板3への装着の
際に、該突条3bは前記芯体6に当接し、且つ前記連結
ボルト9及び前記当接部材8は前記突条3bのクローラ
2周方向両側に配置して備えることを特徴としている。
更に、前記芯体6は平板状に形成し、その厚さ方向が前
記パッド部7の厚さ方向と同一方向となるように該パッ
ド部7の非接地面側に偏在して固着され、前記ボルト保
持部6aは、前記芯体6に形成した嵌合孔6dにナット
6eを嵌合固着して構成したことを特徴としている。
【0013】また、前記嵌合孔6dは、ナット6eの回
り止めのため角孔に形成されていることを特徴としてい
る。更に、前記パッド部7の接地面7aには、段差、
孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦面に形
成されていることを特徴としている。また、金属製クロ
ーラ2の各履板3に弾性パッド1を装着したとき、クロ
ーラ巻掛け部2aにおいてクローラ長手方向で相対する
パッド部7の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円
弧面に形成していることを特徴としている。
【0014】
【作用】履板3と、芯体6とを連結する連結ボルト9
は、芯体6の非接地面側のみに突出しており、前記パッ
ド部7は、少なくともパッド部7の接地面から芯体6の
接地面側の面6bまでの肉厚を有しているため、パッド
部の接地面から芯体6までの肉厚を最大限に確保して弾
性パッド1の使用限界を高めている。
【0015】具体的には、平板状に形成した芯体6の厚
さ方向とパッド部7の厚さ方向が同一方向となるように
該パッド部7に芯体6を固着して、パッド部7の肉厚を
確保しやすくしており、また、前記芯体6に、連結ボル
ト9を保持し、芯体6の厚さ方向に貫通した雌ネジを形
成してなるボルト保持部6aを設け、前記連結ボルト9
の一端面9aが、芯体6の接地面側の面6bと同一面
上、又は芯体6の接地面側の面6bより凹んだ位置とな
るように前記ボルト保持部6aに螺合して備えており、
芯体6の非接地面側の面6cからのみに連結ボルト9が
突出し、接地面側の面6bから連結ボルト9が突出せ
ず、パッド部7の接地面から芯体6までの肉厚を確保す
るようにしている。
【0016】また、前記芯体6は、前記パッド部7と、
該パッド部7と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆
層13によって覆われているため、芯体6がパッド部7
から剥離することは殆どなく、また、履板3への装着の
際に、前記被覆層13が履板3の接地面3aに当接し、
該被覆層13とともに履板3の接地面3aに当接する当
接部材8を芯体6に備えているため、この当接部材8を
介して、履板3と芯体6を強固に連結することができ、
更に、履板3の接地面と被覆層13とが当接して、クロ
ーラ2走行時の振動や衝撃等をこの被覆層13にて緩和
し、乗り心地を良くすることができる。
【0017】また、前記各履板3は、少なくともクロー
ラ2周方向中央に突条3bを備え、履板3への装着の際
に、該突条3bは前記芯体6に当接し、且つ前記連結ボ
ルト9及び前記当接部材8を前記突条3bのクローラ2
周方向両側に配置して備えており、前記芯体6は、突条
3bと当接し、かつ芯体6に設けた当接部材8が履板3
の接地面3aに当接するため強固に連結することがで
き、前記当接部材8は、突条3bのクローラ2周方向両
側に配置することにより弾性パッド1が突条3bを支点
としてグラつくことがないようにしている。
【0018】更に、前記芯体6は平板状に形成し、その
厚さ方向が前記パッド部7の厚さ方向と同一方向となる
ように該パッド部7の非接地面側に偏在して固着され、
前記ボルト保持部6aは、前記芯体6に形成した嵌合孔
6dにナット6eを嵌合固着して構成することによっ
て、パッド部7の肉厚を大きくして使用限界を高めてい
る。
【0019】また、前記嵌合孔6dは、ナット6eの回
り止めのため角孔に形成されていることによって、ボル
ト保持部6aは弛み止めされ、連結ボルト9を確実に保
持している。更に、前記パッド部7の接地面7aには、
段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦
面に形成されていることによって、接地面7aの接地圧
が低くなって摩耗が少なくなるし、欠損するおそれも少
なくなって耐久性を向上する。
【0020】また、金属製クローラ2の各履板3に弾性
パッド1を装着したとき、クローラ巻掛け部2aにおい
てクローラ長手方向で相対するパッド部7の対向間が拡
開すべくテーパー面若しくは円弧面に形成していること
によって、弾性パッド1間に石等がかみ込んでも巻掛け
部2aにおいて脱落されてパッド部7の欠けの要因をな
くすことができる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜5は、本発明の第1実施例を示しており、弾性パ
ッド1は、図5に示すように金属製クローラ2の各履板
3に装着され、必要に応じて着脱自在となっている。な
お、4はクローラ2を構成する連接リンクであり、5
は、該連接リンク4を連結するピンである。
【0022】前記履板3は、図1及び図3に示すよう
に、その接地面側に履板3の幅方向に亘る長さを有し、
クローラ2周方向に2条の突条3cを設けており、該突
条3cは、前記履板3にてクローラ2を走行させる際
に、牽引力を発生させるものである。また、前記履板3
の幅方向中心の突条3c間には泥等を排出するための排
出孔14を設けている。
【0023】弾性パッド1は、ゴム等の弾性材料よりな
り地面に接地するパッド部7と、該パッド部7の芯材と
なり、該パッド部7の非接地面側に固着している芯体6
と、前記パッド部7とともに芯体6の外周面を被覆し、
パッド部7と一体的に形成したゴム等の弾性材料よりな
る被覆層13とを有しており、弾性パッド1の幅方向の
長さは、履板3の幅方向の長さとほぼ同一となってい
る。
【0024】また、弾性パッド1を履板3に装着した際
に、履板3に設けた排出孔14と連通するように弾性パ
ッド1に厚さ方向に貫通する排出孔15を設けている。
前記芯体6は、金属製又は硬質樹脂製よりなる平板状
で、その厚さ方向がパッド部7の厚さ方向と同一方向と
なるようにパッド部7に固着しており、芯体6の幅方向
の両端部分には履板3へ連結するための連結ボルト9が
弾性パッド1の非接地面側へ突出状に備えられ、芯体6
の非接地面側の面6cには、前記連結ボルト9が挿通
し、弾性パッド1を履板3に装着した際に該履板3の接
地面3aに当接する当接部材8を溶接12により固着し
て備えている。
【0025】なお、前記履板3には、芯体6に設けた連
結ボルト9に適合した位置に該連結ボルト9が挿通する
挿通孔3dを設けている。前記パッド部7は、前記被覆
層13と一体で、芯体6の全外周面を被覆しており、芯
体6の幅方向両端縁も被覆していることとなり、従っ
て、芯体6の幅方向長さは、弾性パッド1の幅方向の長
さと比べて小さくなっている。
【0026】前記連結ボルト9は、軸部のみの構成とな
っており、その全長に亘ってネジを形成している。前記
当接部材8は、芯体6の非接地面側を被覆する被覆層1
3の肉厚と同じ厚さのものとなっている。前記芯体6に
は、該芯体6の厚さ方向に貫通する雌ネジを形成してな
るボルト保持部6aを備えており、このボルト保持部6
aに連結ボルト9の接地面側の一端面9aとが同一面上
に位置するように連結ボルト9を螺合させ、芯体6の接
地面側の面6bと連結ボルト9の端面9aとを溶接11
によって固定している。
【0027】これにより、連結ボルト9は、ボルト保持
部6aによって位置決めすることができ、また、連結ボ
ルト9は、芯体6の非接地面側の面6cのみに突出し、
芯体6の接地面側の面6bには、何ら突出するものがな
いので、パッド部7は、該パッド部7の接地面から芯体
6の接地面側の面6bまでの肉厚を確保することがで
き、連結ボルト9によってパッド部の肉厚を減少させる
ことはない。従って弾性パッド1の使用限界を高めるこ
とができる。
【0028】弾性パッド1を履板3に装着するには、芯
体6に固定している連結ボルト9を履板3に設けた挿通
孔3bに挿通し、履板3の非接地面側からナット10に
よって締め付けて固定する。この際に、弾性パッド1
は、履板3の突条3c間に位置するように装着される。
このとき、履板3の接地面3aに前記被覆層13が当接
するとともに、履板3と芯体6との連結部分において
は、当接部材8が履板3の接地面3aに当接しているた
め、この連結部分においては強固な連結をすることがで
き、また、クローラ2走行時の振動や衝撃等は、この被
覆層13にて緩和することができ、乗り心地を良くする
ことができる。
【0029】なお、芯体6は、パッド部7及び被覆層1
3によって全外周面を覆われており、パッド部7が芯体
6より剥離するのを防いでいる。また、本実施例におい
て、当接部材8を被覆層13よりも薄く形成すると、弾
性パッド1を履板3に装着する際に、被覆層13が履板
の接地面3aに当接し、当接部材8は、被覆層13の弾
性力に反して連結ボルト9にナット10を締め付け、こ
れにより履板3の接地面3aに当接するようになる(当
接部材8と被覆層13の厚さの差が締付代となる)の
で、連結ボルト9とナットの締結を強固にし、ゆるみを
防ぐことができる。
【0030】図6〜9は、本発明の第2実施例を示して
いる。第2実施例は、クローラ2周方向に3条の突条3
b、3cを備えている履板3に弾性パッド1を装着して
いるものである。弾性パッド1は、履板3のクローラ2
周方向両端側の突条3c間に配置するように装着してお
り、芯体6の外周面をパッド部7と一体で被覆する被覆
層13を履板3の接地面3a及びクローラ2周方向中央
の突条3bに沿った形状(中央の突条3bの部分を凹ま
せた二股形状)としており、中央の突条3bが芯体6と
当接するようになっている。
【0031】また、連結ボルト9及び当接部材8は前記
突条3bのクローラ2周方向両側に配置して備え、芯体
6と履板3とは、中央の突条3bと両端の突条3cとの
間で連結するようにしている。なお、本実施例における
履板3は、クローラ2のリンク4にボルト17及びナッ
ト18で着脱自在に連結しているものであり、被覆層1
3には、リンク4に履板3を取り付ける際のナット18
が収まる凹部19を形成している。
【0032】本実施例では、突条3bが前記芯体6に当
接し、且つ前記連結ボルト9及び前記当接部材8を前記
突条3bのクローラ2周方向両側に配置し、当接部材8
が芯体6と履板3とに挟まれた状態に当接しているた
め、芯体6と履板3を強固に連結することができ、ま
た、前記当接部材8は、突条3bのクローラ2周方向両
側に配置することにより弾性パッド1が突条3bを支点
としてグラつくことがないようにしている。
【0033】なお、上記第1、第2実施例において、芯
体6の幅方向両側部は、パッド部7及び被覆層13によ
って覆われており、芯体6の長さが、弾性パッド1の幅
方向の長さの約90%程となっている。これにより、弾
性パッド1の比較的強度の弱い部分である幅方向両端部
分が、クローラ2の走行中に、芯体6と地面との間に挟
まって損傷を受けることをなくしている。
【0034】また、前記連結ボルト9は、その一端面9
aが芯体6の接地面側の面6bよりも凹んだ状態で固定
することができる(図10(a)参照)。この際には、
弾性パッド1の成形時にこの凹部分にゴム等の弾性材料
入り込み、芯体6とパッド部7との固着面積を大とする
ため、両者6、7の結合を強固にすることができる。
【0035】また、ボルト保持部6aに雌ネジを設け
ず、連結ボルト9を挿通して溶接のみで固定してやって
もよい。また、連結ボルト9と当接部材8を一体的に形
成し、連結ボルト9と当接部材8の少なくとも一方を芯
体に溶接等により固定してもよいし、ボルト保持部6a
を、芯体6の厚さ方向に貫通せずに芯体6の非接地面側
の面6cに凹状穴のボルト保持部6aを形成したものと
してもよい(図10(b)参照)。
【0036】図11(a)(b)および図12は本発明
の第3実施例を示しており、基本構成は既述と同様であ
ることから、以下、専ら相違点を主眼に説明する。金属
製又は硬質樹脂製よりなる芯体6は平板状に形成され、
その厚さ方向がパッド部7の厚さ方向と同一方向になる
ように該パッド部7の非接地面側に偏在して固着され、
実質的に幅方向中央部域では芯体6が露出されている。
【0037】芯体6の幅方向中央域には嵌合孔6dが形
成されていて、この嵌合孔6dにナット6eが嵌合され
て溶接によって固着されてボルト保持部6aを構成して
いる。前記嵌合孔6dはこれを円形とすることもできる
がナット6eの回り止めのため角孔と形成することが望
ましい。
【0038】更に、前記パッド部7の接地面7aには、
段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な平坦
面に形成されていることによって接地面圧を低くし摩耗
を少なくしており、欠損もなく耐久性を向上できる。特
に、パッド部7として天然ゴムと合成ゴムをブレンドし
て耐カット性に優れたゴム素材を使用することと相まっ
て耐久性を一層向上できる。
【0039】また、弾性パッド1におけるパッド部7の
長辺側および短辺側を円弧状面又はテーパー面に形成す
ることにより、図12で示すように長辺側を前後(同方
向)として各履板3に弾性パッド1を装着したとき、ク
ローラ巻掛け部2aにおいてクローラ長手方向で相対す
るパッド部7の対向間Lが拡開することによって石等の
障害物Tが脱落し、巻掛け部2a以外で閉じても障害物
Tによるパッド部7の欠け等が発生しないようにされま
た、短辺側においては、右を外側に排出するし、石等に
乗り上げても端部の欠け、角部の外傷をおさえることが
できる。
【0040】なお、前述した第1〜3実施例において、
パッド部7の接地面7aには各種形状のトレッドパター
ンを形成するか否かは自由である。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、履板と、
芯体とを連結する連結ボルトは、芯体の非接地面側のみ
に突出しており、前記パッド部は、少なくともパッド部
の接地面から芯体の接地面側の面までの肉厚を有してい
るため、パッド部の接地面から芯体までの肉厚を最大限
に確保して弾性パッドの使用限界を高めている。
【0042】また、芯体は平板状に形成してその厚さ方
向がパッド部の厚さ方向と同一方向となるように該パッ
ド部に固着しており、該パッド部の肉厚を確保しやすく
し、芯体には、連結ボルトを保持し、芯体の厚さ方向に
貫通した雌ネジを形成してなるボルト保持部を設け、前
記連結ボルトの一端面が、芯体の接地面側の面と同一面
上、又は芯体の接地面側の面より凹んだ位置となるよう
に前記ボルト保持部に螺合して備えており、芯体の非接
地面側の面からのみに連結ボルトが突出し、接地面側の
面から連結ボルトの頭部等が突出せず、パッド部の接地
面から芯体までの肉厚を確保するようにしている。
【0043】また、前記芯体は、前記パッド部と、該パ
ッド部と一体的に形成した弾性材料よりなる被覆層によ
って覆われているため、芯体がパッド部から剥離するこ
とは殆どなく、また、履板への装着の際に、前記被覆層
が履板の接地面に当接し、該被覆層とともに履板の接地
面に当接する当接部材を芯体に備えているため、この当
接部材を介して、履板と芯体を強固に連結することがで
き、更に、履板の接地面と被覆層とが当接して、クロー
ラ走行時の振動や衝撃等をこの被覆層にて緩和し、乗り
心地を良くすることができる。
【0044】また、前記各履板は、少なくともクローラ
周方向中央に突条を備え、履板への装着の際に、該突条
は前記芯体に当接し、且つ前記連結ボルト及び前記当接
部材を前記突条のクローラ周方向両側に配置して備えて
いるため、前記芯体は、突条と当接し、かつ芯体に設け
た当接部材に履板の接地面に当接することとなり履板と
芯体の連結を強固にし、前記当接部材は、突条のクロー
ラ周方向両側に配置することにより弾性パッドが突条を
支点としてグラつくことがないようにしている。
【0045】更に、芯体をパッド部の非接地面側に偏在
していることによってパッド部の有効厚みを増大できる
し、該パッド部の接地面を平坦に形成することで接地面
圧を均一化でき摩耗、欠損等を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す底面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示し、図2のA−A断面
図である。
【図4】本発明の第1実施例を示し、図2のB−B断面
図である。
【図5】本発明を採用した金属製クローラの構成図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す底面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示し、図7のA−A断面
図である。
【図9】本発明の第2実施例を示し、図7のB−B断面
図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施例を示し、(a)は側面断
面図、(b)は底面図である。
【図12】第3実施例によるクローラの構成図である。
【図13】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 弾性パッド 2 金属製クローラ 3 履板 3a 履板の接地面 3b 突条 6 芯体 6a ボルト保持部 6b 接地面側の面 6c 非接地面側の面 7 パッド部 8 当接部材 9 連結ボルト 13 被覆層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料よりなるパッド部(7)と、該
    パッド部(7)の非接地面側に固着した芯体(6)とを
    有し、該芯体(6)と金属製クローラ(2)の各履板
    (3)とを連結する連結ボルト(9)が前記芯体(6)
    にパッド非接地面側へ突出状に設けられ、この連結ボル
    ト(9)による連結によって前記履板(3)に装着する
    金属製クローラの履板用弾性パッドにおいて、 前記連結ボルト(9)は、前記芯体(6)の非接地面側
    のみに突出しており、前記パッド部(7)は、少なくと
    もパッド部(7)の接地面から芯体(6)の接地面側の
    面(6b)までの肉厚を有することを特徴とする金属製
    クローラの履板用弾性パッド。
  2. 【請求項2】 前記芯体(6)は平板状に形成し、その
    厚さ方向が前記パッド部(7)の厚さ方向と同一方向と
    なるように該パッド部(7)に固着していることを特徴
    とする請求項1に記載の金属製クローラの履板用弾性パ
    ッド。
  3. 【請求項3】 前記芯体(6)に、前記連結ボルト
    (9)を保持し、前記芯体(6)の厚さ方向に貫通した
    雌ネジを形成してなるボルト保持部(6a)を設け、前
    記連結ボルト(9)の一端面(9a)が、芯体(6)の
    接地面側の面(6b)と同一面上、又は芯体(6)の接
    地面側の面(6b)より凹んだ位置となるように前記ボ
    ルト保持部(6a)に螺合して備えることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の金属製クローラの履板用弾性パ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記芯体(6)は、前記パッド部(7)
    と、該パッド部(7)と一体的に形成した弾性材料より
    なる被覆層(13)によって覆われており、履板(3)
    への装着の際に、履板(3)の接地面(3a)に前記被
    覆層(13)が当接し、該被覆層(13)とともに履板
    (3)の接地面(3a)に当接する当接部材(8)を前
    記芯体(6)に備えることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  5. 【請求項5】 前記各履板(3)は、少なくともクロー
    ラ(2)周方向中央に突条(3b)を備え、履板(3)
    への装着の際に、該突条(3b)は前記芯体(6)に当
    接し、且つ前記連結ボルト(9)及び前記当接部材
    (8)は前記突条(3b)のクローラ(2)周方向両側
    に配置して備えることを特徴とする請求項4に記載の金
    属製クローラの履板用弾性パッド。
  6. 【請求項6】 前記芯体(6)は平板状に形成し、その
    厚さ方向が前記パッド部(7)の厚さ方向と同一方向と
    なるように該パッド部(7)の非接地面側に偏在して固
    着され、前記ボルト保持部(6a)は、前記芯体(6)
    に形成した嵌合孔(6d)にナット(6e)を嵌合固着
    して構成したことを特徴とする請求項1に記載の金属製
    クローラの履板用弾性パッド。
  7. 【請求項7】 前記嵌合孔(6d)は、ナット(6e)
    の回り止めのため角孔に形成されていることを特徴とす
    る請求項6に記載の金属製クローラの履板用弾性パッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記パッド部(7)の接地面(7a)に
    は、段差、孔、凹部等が形成されてなく実質的に面一な
    平坦面に形成されていることを特徴とする請求項6に記
    載の金属製クローラの履板用弾性パッド。
  9. 【請求項9】 金属製クローラ(2)の各履板(3)に
    弾性パッド(1)を装着したとき、クローラ巻掛け部
    (2a)においてクローラ長手方向で相対するパッド部
    (7)の対向間が拡開すべくテーパー面若しくは円弧面
    に形成していることを特徴とする請求項1又は6に記載
    の金属製クローラの履板用弾性パッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007033403A1 (en) * 2005-09-19 2007-03-29 Ghd Pty Ltd Noise attenuation system
JP2008074394A (ja) * 2006-09-13 2008-04-03 Wirtgen Gmbh 履帯用の交換可能摩耗パッド、ならびに摩耗パッドの製造方法
US8011739B2 (en) * 2006-09-13 2011-09-06 Wirtgen Gmbh Replaceable wear pad
KR200494128Y1 (ko) * 2020-04-27 2021-08-06 문양수 수직 및 수평 방향으로 진흙 배출구가 구비된 건설기계용 고무패드

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