JPH11321732A - 弾性パッド及びクローラ - Google Patents

弾性パッド及びクローラ

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JPH11321732A
JPH11321732A JP13524998A JP13524998A JPH11321732A JP H11321732 A JPH11321732 A JP H11321732A JP 13524998 A JP13524998 A JP 13524998A JP 13524998 A JP13524998 A JP 13524998A JP H11321732 A JPH11321732 A JP H11321732A
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elastic pad
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンドレスに連結されたクローラリンクの周
方向外面側に弾性パッドを取り付けることによって構成
するクローラにおいて、互いに隣接する弾性パッドが遊
動輪等に巻き掛けられるときには相互間隔が拡開し、こ
こで石等が拾い上げられることになる。この石は、弾性
パッドが直線架設部を移動するに際して隣接する弾性パ
ッドとの相互間隔を狭めるときに、各弾性パッドのパッ
ド本体に食い込んで、このパッド本体を芯材から剥離さ
せる、いわゆる口開き現象を招来させることになる。こ
のようなことが起こらないようにする。 【解決手段】 弾性パッド3に内蔵された金属製芯材4
に、その肉厚方向を貫通するリベット用孔12を設け
る。従って、パッド本体5の形成に伴い、リベット用孔
12内に弾性材製のリベット部13が形成される。これ
により、芯材4に対するパッド本体5の固着力が強くな
り、剥離が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ用弾性パ
ッドと、この弾性パッドを用いて構成したクローラとに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】農業・土木・建設等の各種作業に用いら
れる無限軌道車に装備されるクローラ(弾性クローラは
除く)として、エンドレスに連結される多数のクローラ
リンクに対し、その個々の外周面側に弾性パッドを直接
に取り付けて、舗装路面等の保護を図ったものがある。
【0003】この種、クローラで用いられる弾性パッド
は、金属材等によって形成された芯材と、この芯材の少
なくとも踏面側を被覆する状態で、ゴム等の弾性材によ
って形成されたパッド本体とを有したものとなっている
(特開平8−104262号公報、特開平8−1191
59号公報等参照)。ところで、このクローラでは、走
行中に遊動輪や駆動輪に巻き付けられるときに、隣接す
る弾性パッド相互間が拡開状態となり、また両輪間の平
坦架設部分を送り移動されるときには、隣接する弾性パ
ッド相互間が元の狭い状態に戻るといった動きを繰り返
すことになる。
【0004】このような弾性パッド相互の動きは、拡開
時において路上の石や木片、その他(以下、「石物類」
と言う)を拾い上げ、元の狭い状態に戻るときにこの石
物類を圧迫するといった現象を誘発させることになる。
そこで、上記の各公報記載のクローラでは、弾性パッド
におけるパッド本体の形状を種々工夫することで、上記
石物類の排出を促すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】隣接する弾性パッドの
相互間で拾われた石物類が排出されるときには、この石
物類が各弾性パッドのパッド本体に強くこすられること
になり、パッド本体には、これを原因として芯材から部
分的に剥離される、いわゆる口開き現象が発生すること
になる。
【0006】また、この他、クローラ周方向に直交した
幅方向の外向き縁部が縁石等にぶつかって、強くこすら
れたような場合にも、上記口開き現象が発生することに
なる。言うまでもなく、これらの口開き現象が生じたと
きには、その該当する弾性パッドを交換する必要が生
じ、交換作業の面倒化及びランニングコストの高騰化等
を招来することになっていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、拾い上げた石物類の排出時や縁石へのぶつか
り時等にもパッド本体と芯材との間に剥離(口開き)が
生じることがないようにして、その長寿命化を図り、交
換作業の面倒化やランニングコストの高騰化等を解消で
きるようにした弾性パッドとこの弾性パッドを用いたク
ローラとを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る弾性パッドは、エンドレスに連結された多数の
クローラリンクの外周側に取り付けられる芯材と、この
芯材の少なくとも踏面側を被覆した弾性材製のパッド本
体とを有したもので、芯材に対して、その平面外周部の
近傍に肉厚方向を貫通するリベット用孔を設け、このリ
ベット用孔にパッド本体を形成する弾性材を充満させて
この弾性材によるリベット部を形成させている。
【0009】従って、芯材に対するパッド部材の固着力
は、リベット部を通じるかたちでその軸線方向(芯材の
肉厚方向)に生じる引張力を伴って増強されたものとな
り、剥離(口開き現象)を防止できる。このようなリベ
ット用孔は、芯材において、クローラ周方向に直交した
幅方向の外向き縁部寄りに設けることで、特に、縁石へ
のぶつかり時等に有効なものとなる。
【0010】また、弾性パッド相互間で拾われる石物類
に対し、積極的な掃きだし作用を奏するための各種構造
を採用する場合等にあっては、石物類がその掃き出し時
にパッド本体と擦過するおそれのある部位等を重点的に
して、リベット用孔の配設を行えばよい(即ち、必要範
囲で必要個数だけリベット用孔を設ければよく、例えば
芯材の平面外周部の全周又は一部に1列又は2列等のよ
うに単列又は複列にわたるようになってもよい)。
【0011】芯材において、パッド本体が設けられる側
の面に肉掴み用の凹部を設けて、この凹部にパッド本体
を形成する弾性材を充満させてこの弾性材によるアンカ
ー部を形成させるようにしても、芯材に対するパッド部
材の剥離を防止できることになる。この場合、上記凹部
は、リベット用孔の開口部まわりを囲むように設ける
と、双方の作用が相乗的に奏され、パッド部材の剥離防
止作用として、より一層強力なものが得られることにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図4は、エンドレスに連結された
多数のクローラリンク2の外周側に、本発明に係る弾性
パッド3の第1実施形態を取り付けることによって構成
したクローラ1の一部を示しており、図1乃至図3は、
この第1実施形態の弾性パッド3を示している。
【0013】図1及び図2に示すように、各弾性パッド
3は、金属材等によって形成された芯材4と、この芯材
4の少なくとも踏面側を被覆する弾性材製のパッド本体
5とを有したものとなっている。芯材4には、鉄等を素
材として引抜、鋳造、鍛造等された一体品又は複数部材
の溶接組立品として形成したもの、他に樹脂材等によっ
て形成されたものを用いればよく、パッド本体5として
は、ゴムをはじめ、ウレタン等を素材としたものとすれ
ばよい。また、これら芯材4とパッド本体5とは、焼き
付け、インサート、接着等の適宜方法により一体化すれ
ばよい。
【0014】図4に示すように、この第1実施形態の弾
性パッド3を用いたクローラ1では、互いに隣接する弾
性パッド3の相互間において、石物類7を排出可能な石
掃き部8が設けられている。この石掃き部8は、各弾性
パッド3の芯材4に対してその平面外周部の全周に設け
られた延出部10相互が、クローラ周方向の両側から対
向することによって構成されている。
【0015】すなわち、隣接する弾性パッド3の相互間
が、遊動輪や駆動輪(図示略)に巻き付けられるときに
拡開状態となり、ここに石物類7が拾われることになっ
たとしても、これら弾性パッド3が遊動輪や駆動輪の相
互間となる平坦架設部分へと送られるときには、石掃き
部8として設けられた芯材4の延出部10により、石物
類7が強制的に弾き出されるようになる。
【0016】そして、このような延出部10が設けられ
ることに対して、芯材4には、延出部10の根元寄りと
なる部分(通常の芯材大きさに比べて大型化されている
境界部分)、特に、クローラ周方向に直交した幅方向に
おける両側の外向き縁部(図1の左右両側)と、この前
後の両隅角部寄りに、それぞれ、芯材4を肉厚方向に貫
通するリベット用孔12が複数、設けられたものとなっ
ている。
【0017】また、芯材4にこのリベット用孔12が設
けられている関係上、パッド本体5の形成時には、図3
に示すようにこのリベット用孔12内にパッド本体5を
形成する弾性材が充満されることになって、結果とし
て、このリベット用孔12内を充満するかたちとして、
弾性材製のリベット部13が形成されていることにな
る。
【0018】従って、このようなリベット部13が形成
されることで、芯材4に対するパッド本体5の固着力が
高まることになる。そのため、上記した石掃き部8で石
物類7をはじき出すような場合に、この石物類7がパッ
ド本体5に引っ掛かって友連れ方向への引張力を作用さ
せるようなことがあったとしても、これによってパッド
本体5が芯材4から剥離されるような、いわゆる口開き
現象が生じるのを物理的に防止できるものである。
【0019】このことは、同時に、芯材4に対する錆の
発生及び進行を抑制できる利点をも招来し、有益とな
る。なお、この弾性パッド3は、パッド本体5の踏面に
対し、その幅方向中央部に凹部状の非接地部15が設け
られており、この非接地部15の内側に、パッド本体5
及び芯材4を厚さ方向へ貫通するボルト挿通孔16が設
けられている。
【0020】従って、この弾性パッド3をクローラリン
ク2へ取り付けるには、上記ボルト挿通孔16に対して
踏面側からボルト(図示略)を差し込み、このボルトを
クローラリンク2へ螺合させることによって行う。とこ
ろで、芯材4に設けられた上記延出部10は、その全周
の延出端部がパッド本体5から露出するようになってい
る。そして、この露出部分には、肉厚方向の一方(図3
の上側であって踏面向きとなる方向)へ突出するリブ1
8が設けられている。
【0021】このように延出部10の全周の延出端部を
パッド本体5から露出させ、且つリブ18を設けること
で、このリブ18が、パッド本体5に対してバンパー的
な作用を奏することになり、それだけパッド本体5が縁
石等に対しても擦過を回避され、保護されるものとな
る。しかも、このリブ18は、芯材4の一方面にその外
周部に沿わせるようにして凹部19を形成させることに
伴い、この凹部19と凹部19以外の部分との肉厚差に
よって生じさせてある。この凹部19は、延出部10の
近傍に位置付けられたものであり、パッド本体5の形成
時には、この凹部19内にパッド本体5を形成する弾性
材が充満されることになる。
【0022】すなわち、この凹部19は、パッド本体5
に対する部分的な肉掴みとしての作用をも奏しているも
のであり、その結果、凹部19内を充満するかたちとし
て、弾性材製のアンカー部20が形成されていることに
なる。このようなことから、上記したリベット用孔12
とリベット部13とによってもたらされる芯材4に対す
るパッド本体5の固着力アップの作用は、上記凹部19
とアンカー部20とによって奏される作用と相まって、
パッド本体5の固着力を更にアップさせることになって
いる。
【0023】なお、この第1実施形態の弾性パッド3で
は、その他、図3に示すように、芯材4及びパッド本体
5に対して、それらの幅方向中央部に長丸状の孔21,
22が設けられており、これら両孔21,22により、
弾性パッド3全体として、クローラリンク2側と踏面側
とを貫通させた排土用孔23が形成されている。そのた
め、クローラリンク2の内側等へ巻き込まれた泥土や石
物類7が、この排土用孔23を介して排出され易くなっ
ている。
【0024】図5は、本発明に係る弾性パッド3の第2
実施形態を示している。この弾性パッド3では、芯材4
に対して、その肉厚方向を貫通して設けるリベット用孔
12の開口周部に、突堤状の囲みリブ35を形成させて
あり、その結果として、この囲みリブ35の内側に凹部
19を形成させる構造としてある。従って、リベット用
孔12内に形成されるリベット部13による作用に加え
て、凹部19内で形成されるアンカー部20が作用し
て、芯材4とパッド本体5との固着力増強が図られてい
るものである。
【0025】図6は、本発明に係る弾性パッド3の第3
実施形態を示している。この弾性パッド3の芯材4で
は、リベット用孔12のまわりにこれを取り囲むように
溝36を設けてあり、この溝36内で上記した凹部19
と同様な効果、即ち、アンカー部20を形成させること
に伴う作用を期待したものである。なお、このような溝
36を、芯材4の外周部に沿って縁取り状に設けるよう
にしてもよい。
【0026】図7は、本発明に係る弾性パッド3の第4
実施形態を示している。この弾性パッド3の芯材4で
は、リベット用孔12を挟んで、その両側位置に補強リ
ブ37,38を設けてあり、特に、端部寄りの補強リブ
37は芯材4の肉厚方向両側へ突出するものとして、補
強力のアップを図ってある。このような補強リブ37,
38を設ける場合も、その表面積の増加や接着面の凹凸
形状化に伴って、芯材4とパッド本体5との固着力増強
を期待できるものである。
【0027】図8は、本発明に係る弾性パッド3の第5
実施形態を示している。この弾性パッド3の芯材4で
は、全体的な厚肉化を行ったうえで、リベット用孔12
の開口周部を極端に薄肉化し、更に凹部19を設けるよ
うにしたものである。従って、凹部19内だけでなく、
その上側(厚肉部と薄肉部との差厚分)内にまで及んで
アンカー部20が形成されたものとなっている。
【0028】図9は、本発明に係る弾性パッド3の第6
実施形態を示している。この弾性パッド3の芯材4で
は、リベット用孔12及びこれに伴って形成されるリベ
ット部13を、クローラ周方向に直交する幅方向両側
で、平面コ字状として、且つ対向配置状にしたものであ
る。即ち、第1実施形態(図1参照)に比べてリベット
用孔12及びリベット部13の個数を増やしてある。
【0029】このような措置は、上記第2乃至第5実施
形態(図5乃至図8)の併用策として適用してもよい。
なお、図示は省略するが、リベット用孔12及びリベッ
ト部13は、芯材4の平面外周部の全周にわたって設け
るようにしてもよい。図10及び図11は、本発明に係
る弾性パッド3の第7実施形態を示している。
【0030】この弾性パッド3では、クローラリンク2
への取り付けに際し、両者間に平板状の中間部材47を
用いるようにしたものである。すなわち、クローラリン
ク2の周方向外面側に対し、第1ボルト48によって中
間部材47をボルト止めしておき、この中間部材47に
対して弾性パッド3の芯材4を重ね合わせるようにした
うえで、この中間部材47側から芯材4へ向けて第2ボ
ルト49を差し込み、この第2ボルト49で弾性パッド
3(芯材4)をボルト止めする構造になっている。
【0031】そのため、この第7実施形態の弾性パッド
3の芯材4には、第1ボルト48のボルト頭との干渉を
避けるための孔と、第2ボルト49を螺合するためのね
じ孔とが、それぞれ所定配置で設けられたものとなって
いる。このような構造を採用すると、弾性パッド3にお
けるパッド本体5の踏面側にはボルト挿通孔(図1など
で示した符号16参照)を設ける必要がなくなり、走行
時において上記ボルト挿通孔における踏面側の開口縁部
に過度の磨耗や亀裂、欠損等が生じるのを防止したり、
このボルト挿通孔に比較的小さな石物類が詰まって亀裂
や欠損等が生じたりするのを防止したりできる利点があ
る。
【0032】従って、上記リベット用孔12とリベット
13とによる作用効果、更には凹部19とアンカー部2
0とによる作用効果等と併用することで、間接的ではあ
るが、弾性パッド3として一層の長寿命化を図れること
になる。また、クローラリンク2に対する弾性パッド3
の着脱を、中間部材47側、即ち、クローラリンク2側
から行えることから、弾性パッド3を交換する必要が生
じたときにおいて、この着脱に関して作業の容易性、迅
速性(高能率性)、確実性等が得られるといった利点が
ある。
【0033】この他、弾性パッド3と鉄シューとの履き
代え及びメーカーの異なる弾性パッドとの履き代え等が
可能になる等の利点もある。弾性パッド3におけるその
他の構成や作用効果等は、例えば図1に示した第1実施
形態と略同様である。図12乃至図14は、本発明に係
る弾性パッド3の第8実施形態を示している。
【0034】この第8実施形態の弾性パッド3におい
て、石掃き部8を構成させるための延出部10は、芯材
4の幅方向(クローラ周方向に直交する方向)に長い側
面部4aの中で、部分的な突出形状を有して、2個設け
られたものとしてある。そのため、これに対応して、芯
材4には、延出部10においてパッド本体5から露出す
る根元寄り部分に、この部分を肉厚方向に貫通するリベ
ット用孔12が設けられており、パッド本体5の形成に
伴って、このリベット用孔12内にリベット部13が形
成されるものとなっている。
【0035】なお、各延出部10の延出端側をパッド本
体5から露出させてあるが、この延出部10の延出度合
は、例えば路面上の突起物(石物類7の半埋没部分や段
差部等)の上を走行した場合にも、隣接する弾性パッド
3相互が、逆反りを起こさないようにできる程度(その
程度については、所望に応じたものとする)としておく
とよい。
【0036】図15は、本発明に係る弾性パッド3の第
9実施形態を示している。この弾性パッド3では、パッ
ド本体5において、芯材4との固着部分に繊維材等より
成る補強層55を埋設してあり、弾性材の伸びを抑えて
亀裂の発生を防止する構造としている。また、隣接する
弾性パッド3の相互間(好ましくは各弾性パッド3の幅
方向中央部)で、各パッド本体5からクローラ周方向に
沿って延長して、互いに重合状になるオーバーラップ部
56,57を設けて、主として軟弱地盤等の走行時に
も、石物類の拾い上げ防止、及び逆反り防止等の作用が
助成されるようにしてある。
【0037】すなわち、このようなことから芯材4に対
するパッド本体5の剥離防止作用が助成されるようにし
てある。図16は、本発明に係る弾性パッド3の第10
実施形態を示している。この弾性パッド3でも、補強層
55及びオーバーラップ部56,57を具備した構成と
なっており、そのうえで、各オーバーラップ部56,5
7の各延出端部に、互いに相手側へ突出する係合突起5
8,59が設けられたものとなっている。
【0038】図17及び図18は図1の他の例でリベッ
ト孔12(リベット部13)を、複列、図では2列とし
て形成したものであり、図17は左右で2列、図18で
は左右前後で2列にしたものであり、複数列としたとき
は図18で示すようにリベット孔12の大きさを大小と
することもできる。なお、その他の構成は図1と共通す
るので共通部分は共通符号で示している。
【0039】図19は図9の他の例であり、平面視でコ
字形に配列したリベット孔12(リベット部13)を左
右において2列に形成したものであり、その他は図9と
共通するので共通部分は共通符号で示している。なお、
コ字形配列の全体に亘って2列にすることもできる。図
20は図12の他の例であり、リベット孔12(リベッ
ト部13)を2列に形成したものであり、その他は図1
2と共通するので共通部分は共通符号で示している。
【0040】ところで、本発明は、上記各実施形態に限
定されるものではない。例えば、クローラ1として、互
いに隣接する弾性パッド3相互間で石掃き部8を構成さ
せることは限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る弾性パッドでは、芯材にリベット用孔を設けること
によってこのリベット用孔の内部で弾性材製のリベット
部を形成させているので、芯材に対するパッド本体の固
着力は、リベット部により増強されたものとなり、例え
ば、拾い上げた石物類の排出時や縁石へのぶつかり時等
にもパッド本体と芯材との間で剥離(口開き)が生じる
ことを防止できる。
【0042】そのため、この弾性パッドを用いて構成し
たクローラとして、各弾性パッドの長寿命化が図られ、
交換作業の面倒化やランニングコストの高騰化等を解消
できることになる。なお、上記のようなリベット用孔及
びリベット部だけでなく、芯材に対して肉掴み用の凹部
とこの凹部内で形成させる弾性材製のアンカー部とを設
けることで、芯材に対するパッド部材の剥離防止作用を
相乗的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性パッドの第1実施形態で用い
られる弾性パッドをその踏面側から示す平面図である。
【図2】図1のC−C線断面図である。
【図3】図1のD−D線拡大断面図である。
【図4】弾性パッドの第1実施形態を用いたクローラの
一部を示す側面図である。
【図5】本発明に係る弾性パッドの第2実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図6】本発明に係る弾性パッドの第3実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図7】本発明に係る弾性パッドの第4実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図8】本発明に係る弾性パッドの第5実施形態を図3
と同視点で示した断面図である。
【図9】本発明に係る弾性パッドの第6実施形態その踏
面側から示す平面図である。
【図10】本発明に係る弾性パッドの第7実施形態その
踏面側から示す平面図である。
【図11】図10のF−F線断面図である。
【図12】本発明に係る弾性パッドの第8実施形態その
踏面側から示す平面図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図12のB−B線拡大断面図である。
【図15】本発明に係る弾性パッドの第9実施形態その
幅方向中央部で側断面にして示した図である。
【図16】本発明に係る弾性パッドの第10実施形態そ
の幅方向中央部で側断面にして示した図である。
【図17】図1の他の例を示す平面図である。
【図18】図1の他の例を示す平面図である。
【図19】図9の他の例を示す平面図である。
【図20】図12の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 クローラ 2 クローラリンク 3 弾性パッド 4 芯材 5 パッド本体 7 石物類 12 リベット用孔 13 リベット部 18 リブ 19 凹部 20 アンカー部 23 排土用孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスに連結された多数のクローラ
    リンク(2)の外周側に取り付けられる芯材(4)と該
    芯材(4)の少なくとも踏面側を被覆した弾性材製のパ
    ッド本体(5)とを有する弾性パッドにおいて、 前記芯材(4)には、平面外周部の近傍に肉厚方向を貫
    通するリベット用孔(12)が設けられており、該リベ
    ット用孔(12)の内部でパッド本体(5)の素材の弾
    性材によるリベット部(13)が形成されていることを
    特徴とする弾性パッド。
  2. 【請求項2】 前記芯材(4)において、リベット用孔
    (12)は、クローラ周方向に直交した幅方向の少なく
    とも外向き縁部寄りに設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の弾性パッド。
  3. 【請求項3】 前記芯材(4)において、リベット用孔
    (12)は、芯材(4)の平面外周部のうちでパッド本
    体(5)に口開き作用が生じる部位に応じて必要範囲で
    必要個数だけ設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の弾性パッド。
  4. 【請求項4】 前記芯材(4)には、パッド本体(5)
    が設けられる側の面に肉掴み用の凹部(19)が設けら
    れており、該凹部(19)の内部でパッド本体(5)の
    素材の弾性材によるアンカー部(20)が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の弾性パッド。
  5. 【請求項5】 前記芯材(4)において、前記凹部(1
    9)がリベット用孔(12)の開口部まわりを囲むよう
    に設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾性
    パッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の弾性パッドを用いたクローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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