JP3159379B2 - 履帯ゴムシュ−及び芯金 - Google Patents
履帯ゴムシュ−及び芯金Info
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Description
業用機械の走行部に取り付けられる履帯ゴムシュ−及び
その芯金に関するものである。
従来より鉄シュ−が取り付けられていたが、近年これに
代って履帯ゴムシュ−が取り付けられるケ−スが多くな
ってきた。この履帯ゴムシュ−は、振動発生の低減と走
行路面を傷付けない等の特徴があり、帯状の芯金の少な
くとも接地面側にゴム材を加硫接着してなるものであっ
て、この芯金を走行部側のリンクにボルト止めされてな
るものである。
−が形成されるが、このため、加硫接着されたゴム材の
厚さがグロ−サ−に対向する部位とそれ以外の部位との
間で大きく異なることになる。従って、履帯ゴムシュ−
が走行時に供された場合にはゴム材に掛かる負荷が前記
各部位で大きく異なったものとなる。このため、グロ−
サ−に対応する部位のゴム材はその厚さが薄いため早期
に劣化を生じ、ゴム欠けの発生が顕著であった。
しない履帯ゴムシュ−もあるが、リンクとの連結に供さ
れるボルトの周囲のゴム欠けや摩耗がしばしば発生し、
更に、走行路面や鉱石等とボルト頭が接触することとな
ってボルトの頭がつぶれてしまい、履帯ゴムシュ−の交
換時等にリンクからこれを取り外すことができなくなる
という欠点がある。
願人は図10〜図11にて示す芯金及びこれを用いた履
帯ゴムシュ−を提供した。図中、21は芯金であり、そ
の中央部22が図示しないリンクとの接触部である。こ
こにはリンクへの取り付けに供されるボルト挿通孔23
が穿孔され、このボルト挿通孔23をはさんで芯金21
の左右両端に向ってのびるリブ24が形成されている。
このリブ24はリンクとの連結に供されるボルトの頭の
保護を主目的としたものであり、必ずしもボルト挿通孔
23を完全に囲む形状とする必要はなく、芯金21の強
度の向上ももたらされる。即ち、このリブ24の存在に
よりボルト頭の保護がなされ、このため、ボルトの取り
外しが確実になると共に強度の面からも芯金21全体を
薄くすることが可能となり、軽量化の要請を満足するも
のである。
左右翼部25、26はリンクとの非接触部であって、こ
の部位がゴム材にて囲まれることとなる。この例にあっ
ては、中央部22を含めて接地面側がフラットな面とし
たものである。そして、その内表面側(リンク側)中央
には補強用のリブ27が形成されている。
し、走行に要する駆動力を伝達する部位と、履帯ゴムシ
ュ−をリンクへ取り付ける部位とを機能分離して構成し
たものであり、前者の機能を司るゴム材の劣化を極力防
止し、ゴム材の寿命を向上させるために芯金との加硫接
着面をフラットな面としてゴム材に掛かる負担をできる
だけ均一化したものである。一方、ボルトの頭を保護す
るために、接地面側にリブを形成したものである。
はほぼ均一に負荷がかかることからゴム材の極部的な劣
化やゴム欠けは低減され、又、リブ24の存在によりボ
ルトの頭がつぶれてしまうことも少なくなり、交換作業
もスム−ズに行うことができるようになった。しかしな
がら、場合によっては課題のあることも指摘され、リブ
24の上に加硫されるゴム材の厚みは比較的薄いことか
ら、この部位のゴム材が接地するようになると比較的早
くこの部位が劣化、ゴム欠け等が生ずることともなり、
更にリンク側に形成したリブが場合によっては機体側の
フレ−ム等に接触してしまい不具合が生じることがあっ
た。
案の芯金を改良したものであり、履帯ゴムシュ−として
の耐久性の向上を図ったものである。
履帯ゴムシュ−芯金の外表面にゴム材を加硫接着させた
履帯ゴムシュ−であって、前記履帯ゴムシュ−芯金は中
央部の接地面側を芯金翼部の接地面側に対しリンク側に
後退させ、かつリンク側表面は芯金の中央部表面が最も
リンク側に位置してリンクに装着される構造とし、当該
芯金中央部にリンクへの取り付けに供されるボルト挿通
孔を備え、かつ芯金中央部の接地面側にボルト挿通孔に
挿通されるボルトの頭部よりも背丈の高いリブを形成し
たことを特徴とする履帯ゴムシュ−にかかるものであ
る。
加硫接着させる履帯ゴムシュ−用芯金であって、芯金中
央部の接地面側を芯金翼部の接地面側に対しリンク側に
後退させ、かつリンク側表面は、芯金の中央部表面が最
もリンク側に位置する構造とし、当該芯金中央部にリン
クへの取り付けに供されるボルト挿通孔を備え、かつ芯
金中央部の接地面側にボルト挿通孔に挿通されるボルト
の頭部よりも背丈の高いリブを形成したことを特徴とす
る履帯ゴムシュ−用芯金であり、好ましくは、芯金の中
央部の厚さは翼部の厚さよりも肉薄とされたものであ
る。
で、履帯ゴムシュ−について言えば、芯金中央部の表面
を左右翼部のそれに対してリンク側に後退させたため
に、芯金の中央部に加硫接着されるゴム材の厚さが厚く
なるもので、このため、この部位のゴム材のカット傷、
ゴム欠けに対する耐久性が大きくなったものである。リ
ンクへの装着を考えれば、芯金の中央部が最もリンク側
に位置する構造としたため、装着しやすくなると共に、
機体側のフレーム等に履帯ゴムシュー側が接触すること
がなくなったものである。芯金中央部の接地面側に形成
したリブから見れば、リブの背丈が実質的に低くなり、
加硫接着されるゴム材は比較的均一になり、ゴム材への
負荷はほぼ均等化されるようになる。このため、ゴム材
の局所的な劣化やゴム欠け等の発生を著しく低減された
ものとなったものである。又、リンクとの連結に供され
るボルトとの関係にあっては、このボルトの頭部より背
丈の高いリブとしたため、ボルトの頭は走行時に鉱石等
に接触する程度は減少し、このため、ボルトの頭のつぶ
れ等の発生は少なく、簡単に取り外すことが可能で、履
帯ゴムシュ−の交換もスム−ズの行えることとなったも
のである。尚、リブは必ずしもボルト挿通孔を囲む必要
はなく、ボルト頭が走行路面や鉱石等に接触しにくいよ
うにリブが形成されていればよい。
央部をリンク側に後退させたため、結果的にリンク側に
突出する部位を形成しない。即ち、芯金の中央部が最も
リンク側に位置する形状とすることにより、前記例にお
ける補強リブ27のようなリンク側への突出部位がなく
なることになり、この突出部位は場合によっては機体側
のトラックフレ−ムと接触することもあったが、本発明
はかかる欠点も解消したものである。
て更に詳細に説明する。図1は本発明の履帯ゴムシュ−
に用いられる芯金の具体例を示すリンク側平面図、図2
はその正面図、図3は接地面側平面図である。又、図4
は側面図、図5はA−A線断面図である。図中、1は芯
金であり、その中央部2が図示しないリンクへの装着部
であり、後述する左右翼部7、8の接地面側表面よりも
リンク側に深さdだけ後退させたもので、この中央部2
にリンクへの取り付けに供されるボルト挿通孔3が穿孔
されている。そして、ボルト挿通孔3をはさんで接地面
側に芯金1の左右両端に向ってのびるリブ4、5、6が
配置されている。この図からも分かるように、リブ4、
5、6は必ずしもボルト挿通孔3を完全に囲む形状とす
る必要はない。
クとの連結に供されるボルトの頭の保護を主目的とした
ものであるが、芯金1の強度の向上ももたらされる。即
ち、このリブ4、5、6の存在によりボルト頭の保護が
なされ、このため、ボルトの取り外しが確実になると共
に強度の面からも芯金1全体を薄くすることが可能とな
り、軽量化の要請を満足するものである。図例にあって
も、中央部2の厚さは左右翼部7、8の厚さよりも薄く
なっている。
8はリンクとの非接触部であって、この左右翼部7、8
の内外表面がゴム材にて囲まれることとなる。この例に
あっては、左右翼部7、8は先端がややけずられた平面
台形状をなしており、接地面側をフラットな面としたも
のである。このフラット面はここに加硫接着されるゴム
材に対して重要な役割をなすもので、ゴム材に負荷を均
等に配するためのものである。そして、そのリンク側は
平坦な傾斜面とされ、これによって機体側の例えばフレ
−ム等との接触を回避しているものである。
は芯金1の厚みよりも大きな玉縁9が形成されている。
この玉縁9はこの種の履帯ゴムシュ−に用いられるあら
ゆる芯金に適用することができるものであって、芯金の
表面積が増えることによるゴム材と芯金との接触性を向
上すると共に、芯金の左右端近傍のゴム材に応力が集中
しないようにするためのものであり、これによりゴム材
の亀裂等が低減され履帯ゴムシュ−の耐久性を向上させ
るのに効果がある。
される状態によって適宜選択されることとなるが、例え
ば芯金1の左右端の長さは約42cm、幅は15cm、
リブ4、5、6の高さは2cm、中央部2の厚さは10
mm、左右翼部7、8の根元部の厚さは20mmであ
る。尚、芯金1の中央部2の厚さより芯金1の左右端部
7、8の厚さの方を大きくして左右端部7、8の強度を
保つのが好ましい。
ムシュ−であって、図6は前記した芯金1にゴム材を加
硫接着させたリンク側平面図、図7はその接地面側平面
図、図8は側面図、図9はB−B線での断面図である。
本発明の第2の芯金を用いた履帯ゴムシュ−は、図示し
たように芯金1の接地面側にゴム材11が加硫され、中
央部のゴム材111 の厚さは左右翼部7、8のゴム材1
12 の厚さ70mmよりも20mm程度低く形成されて
いる。
部2において、ボルト挿通孔3に対してボルト挿通用孔
12がゴム材111 に形成され、かつ挿通されるボルト
の頭部の背丈よりも接地面側に形成されたリブ4、5、
6の背丈のほうが高く構成されてボルトの頭部の保護が
なされることとなる。一方、芯金1の左右翼部7、8の
接地面側のフラット面に履帯ゴムシュ−の中心をなすゴ
ム材112 が左右に分散して加硫接着されており、ゴム
材112 に負荷ができるだけ均一に掛るようにされてい
る。
リンク側にゴム材113 がこれ又加硫接着されており、
ゴム材112 、113 により芯金1の左右翼部7、8の
縁部を囲んで一体化されているが、更に芯金1の左右翼
部7、8に図示しない貫通孔が形成されていれば、この
貫通孔を介してゴム材が相互に連結され、その接着性が
強固になる。
一つ使用した履帯ゴムシュ−をもって説明したが、これ
に限定されるものでないことは勿論であり、例えば複数
の芯金を用いてこれをゴム材にて一体化し、複数のリン
クに連結できるような履帯ゴムシュ−に適用できること
は言うまでもない。
ュ−用芯金は走行側のリンクへの連結機能と走行駆動力
伝達機能とを分離して構成したものであり、履帯ゴムシ
ュ−の寿命の向上と共にこの取り外し時に便ならしめた
ものである。
すリンク側平面図である。
側平面図である。
である。
面図である。
ンク側平面図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 履帯ゴムシュ−芯金の外表面にゴム材を
加硫接着させた履帯ゴムシュ−であって、前記履帯ゴム
シュ−芯金は中央部の接地面側を芯金翼部の接地面側に
対しリンク側に後退させ、かつリンク側表面は芯金の中
央部表面が最もリンク側に位置してリンクに装着される
構造とし、当該芯金中央部にリンクへの取り付けに供さ
れるボルト挿通孔を備え、かつ芯金中央部の接地面側に
ボルト挿通孔に挿通されるボルトの頭部よりも背丈の高
いリブを形成したことを特徴とする履帯ゴムシュ−。 - 【請求項2】 外表面にゴム材を加硫接着させる履帯ゴ
ムシュ−用芯金であって、芯金中央部の接地面側を芯金
翼部の接地面側に対しリンク側に後退させ、かつリンク
側表面は、芯金の中央部表面が最もリンク側に位置する
構造とし、当該芯金中央部にリンクへの取り付けに供さ
れるボルト挿通孔を備え、かつ芯金中央部の接地面側に
ボルト挿通孔に挿通されるボルトの頭部よりも背丈の高
いリブを形成したことを特徴とする履帯ゴムシュ−用芯
金。 - 【請求項3】 芯金の中央部の厚さは翼部の厚さよりも
肉薄とされた請求項第2項記載の履帯ゴムシュ−用芯
金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22307097A JP3159379B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 履帯ゴムシュ−及び芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22307097A JP3159379B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 履帯ゴムシュ−及び芯金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149046A JPH1149046A (ja) | 1999-02-23 |
JP3159379B2 true JP3159379B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=16792368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22307097A Expired - Fee Related JP3159379B2 (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 履帯ゴムシュ−及び芯金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3159379B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP22307097A patent/JP3159379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1149046A (ja) | 1999-02-23 |
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