JPH07291159A - 装軌式車両の履帯用ゴムパッド - Google Patents

装軌式車両の履帯用ゴムパッド

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JPH07291159A
JPH07291159A JP21090794A JP21090794A JPH07291159A JP H07291159 A JPH07291159 A JP H07291159A JP 21090794 A JP21090794 A JP 21090794A JP 21090794 A JP21090794 A JP 21090794A JP H07291159 A JPH07291159 A JP H07291159A
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JP
Japan
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rubber pad
track
plate
crawler
shoe plate
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JP21090794A
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English (en)
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Toshihisa Sasame
敏久 笹目
Haruo Shikata
春夫 志方
Kazuo Tanihira
一夫 谷平
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Original Assignee
JONAN DRIVE CENTER KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歪み等を防止でき、強固な履板への固着状態
を維持でき、履板との間への土石の侵入や詰まりによる
損傷もなく、交換作業が容易であり、履板からの剥離を
確実に防止し、高い耐久性を得ることができる装軌式車
両の履帯用ゴムパッドを提供する。 【構成】 履帯を構成する履板2に装着されたゴムパッ
ド3は、その内部にボルト7とボルト7を支持した骨材
18とを埋設して備える。ゴムパッド3は、その装着部
10から突出するボルト7の螺着部19に、履板2の取
付穴8を介してナットを螺着して履板2に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械等の装軌式車
両に設けられた履帯用のゴムパッドに関し、特に、履帯
を構成する複数の履板の各々の接地側に装着する装軌式
車両の履帯用ゴムパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装軌式車両の走行時に路面の損傷
を防止するために、履帯を構成する複数の履板の夫々の
接地側に設けるゴムパッドが知られている。
【0003】この種のゴムパッドは、路面との摩擦、土
石との接触、装軌式車両の重量等の影響を常に受けて、
摩耗や損傷が比較的多く見られる。このため、摩耗や損
傷が進行した場合には、ゴムパッドを交換することが必
要となる。
【0004】しかし、ゴムパッドが直接履板に接着固定
されてる場合には、ゴムパッドを交換するために履板を
共に外さなければならず、手間がかかる不都合がある。
それに対して、ゴムパッドがボルトによって履板に着脱
自在に取り付けられていれば、ボルトを外すだけでゴム
パッドのみを交換することができる。しかし、ボルトの
一端はゴムパッドのゴムにより支持されるので、ボルト
周辺のゴムが痛みやすくボルトを履板に残してゴムパッ
ドのみが履板から脱落する不都合がある。
【0005】そこで、実開昭59−80176号公報や
実開平5−78684号公報に見られるように、ゴムパ
ッドを金属板に接着固定し、該金属板を履板に連結する
ためのボルトを該金属板に支持するようにしたものが知
られている。ゴムパッドの摩耗や損傷が進行した場合に
は、金属板と共にゴムパッドが交換され、履板の着脱作
業を行うことなくゴムパッドを交換することができる。
しかも、前記金属板を履板にボルト締めするようにした
ことによって、ゴムパッドを直接履板にボルト締めする
ことに比べれば、ボルト周辺の強度を向上させることが
できる。
【0006】しかし、ゴムパッドと金属板とは弾性に違
いがあるためゴムパッドの変形に金属板が追従すること
ができず、装軌式車両の走行時に前記金属板からゴムパ
ッドが剥離することが考えられ、完全に脱落を防止する
ことは困難である。
【0007】また、前記公報に記載された履板は、その
両端部に形成されているラグへのゴムパッドの接触によ
って該ゴムパッドの端縁部にクラック等が発生すること
を防止するために、ゴムパッドの端縁部をラグから離間
させた状態に構成し、或いは、ゴムパッドを一対のラグ
間に装着するように構成している。
【0008】しかし、ゴムパッドをその端縁部がラグか
ら離間するように設けたり、ゴムパッドを単に一対のラ
グ間に装着するようにしただけでは、装軌式車両の走行
時にゴムパッドと履板との間に土石が侵入し易く、その
ような土石を介して履板とゴムパッドとに荷重がかけら
れた場合には土石が侵入した部分のゴムパッドにクラッ
ク等が発生する不都合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、履板の接地側に設けて路面の損傷を防止
する装軌式車両の履帯用ゴムパッドの改良を目的とする
ものであり、具体的には、履板への着脱が容易であると
共に、履板に強固に固着してしかもその固着状態を確実
に維持することができ、ゴムパッドと履板との間への土
石の侵入や詰まりによる損傷もなく、高い耐久性を有す
る装軌式車両の履帯用ゴムパッドを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、無端状に複数連設して履帯を構成し該
履帯の回動方向に直交して接地側の両側端に沿って延設
された一対の側端ラグを備えた履板の接地側に装着する
装軌式車両の履帯用ゴムパッドにおいて、前記履板の両
側端ラグ間に沿って該ゴムパッドの内部に一体に埋設さ
れた鉄製骨材と、該骨材に回動不能に支持され、前記履
板に向かって螺着部が突出した状態で該ゴムパッドの内
部に一体に埋設されたボルトと、前記履板に形成された
ゴムパッド取付穴を介して前記ボルトの螺着部に螺着す
るナットとを備えていることを特徴とする。
【0011】また、本発明のゴムパッドは、前記履板に
装着したとき、両側端ラグの頂部に沿って張り出して両
側端ラグの側壁とゴムパッドの側壁とが接触する部分を
外方から覆う張出部を備えていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の履帯用ゴムパッドは、前記ボルトを支
持する骨材が、ゴムパッドの内部に一体に埋設されてい
るので、ゴムパッドと骨材との分離が確実に防止された
状態で、履板にボルトを介して取り付けられる。
【0013】本発明のゴムパッドにおいては、装着部を
硬質ゴム製とすることにより、骨材と履板との間に弾性
変形が少ない硬質ゴムを介在させて履板への安定した取
り付け状態を維持する。更に、接地部を軟質ゴム製とす
ることにより、路面の状態に柔軟に対応させる。そし
て、本発明のゴムパッドを圧縮成形するにあたり、装着
部を形成する硬質ゴムと接地部を形成する軟質ゴムとを
合成繊維製のネット材を介して接合させることにより接
合状態が強固となる。
【0014】また、前記骨材においては、該骨材の上下
に貫通する複数の穴を設け、本発明のゴムパッドの材料
であるゴムを穴の内部に侵入させることで、骨材は該ゴ
ムパッドの内部に確実に保持される。骨材の形状につい
ては、履板の形状やボルトの位置等に対応して形成され
ている。具体的には、前記履板に平行に形成された平坦
部と、該平坦部の両端から履板に接近する方向に屈曲す
る一対の屈曲部と、各屈曲部の先端から履板に平行に延
出して前記ボルトを支持するボルト支持部とによって形
成する。このように形成された骨材は、例えば複数の履
板をトラックリンクによって無端状に連結するために、
履板をトラックリンクに連結する連結部材等が履板のゴ
ムパッドの装着側に突出していても、前記屈曲部によっ
て平坦部と履板とに間隔が形成され、連結部材等と骨材
との干渉を防止して履板にゴムパッドを装着することが
可能となる。
【0015】本発明のゴムパッドにおいては、前記履板
が両側端ラグ間に中間ラグを備えている場合に、互いに
隣合うラグ間に対応する部分の内部に一対の骨材を並列
して埋設する。このとき、両骨材を連結部材により連結
することにより、骨材の並列状態を堅固とする。また、
本発明のゴムパッドは、該履板に装着したとき、前記中
間ラグの頂部に対応する部分に空隙が形成されるので、
ゴムパッドに荷重がかかって該ゴムパッドが圧縮されて
も中間ラグの頂部がゴムパッドに強く当接することがな
い。
【0016】更に、本発明のゴムパッドは、両側端ラグ
の頂部に沿って張り出す張出部を設けて、前記履板に装
着したとき、両側端ラグの側壁と該ゴムパッドの側壁と
が接触する部分への土石の侵入や詰まりを防止する。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図5を参照して説
明する。図1は装軌式車両に装着された状態の本実施例
の履帯用ゴムパッドを示す概略説明図、図2は本実施例
の履帯用ゴムパッドを装着する履板の説明的分解斜視
図、図3は図2におけるゴムパッドの装着状態の III-I
II線断面図、図4は図2におけるゴムパッドの装着状態
のIV−IV線断面図、図5は本実施例の骨材の説明的斜視
図である。
【0018】図1に示すように、本実施例において使用
する履帯1は、図示しないトラックリンクを介して複数
の履板2が無端に連結されて成り、該履板2の接地側に
本発明のゴムパッド3を備えたものである。該ゴムパッ
ド3により路面の損傷を防止している。
【0019】図2に示すように、前記履板2は、鉄製で
あって、前記履帯1を構成して装軌式車両に装着された
とき該履帯1の回動方向に直交する方向を長手方向とす
る平面視長方形状に形成されている。該履板2は、その
長手方向に沿う両側端部に、接地側に突出して互いに平
行に延設された一対の側端ラグ4,5と、両側端ラグ
4,5間に接地側に向かって突出して両側端ラグ4,5
に平行に延設された中間ラグ6とを備えている。該履板
2は、その長手方向の両端部にゴムパッド3のボルト7
が挿通されるゴムパッド取付穴8と、該履板2を前記ト
ラックリンクに連結する際に図示しないボルト等の取付
部材を挿通させる連結穴9とを備えている。
【0020】図3及び図4に示すように、前記ゴムパッ
ド3は、前記履板2の形状に対応する大略直方体状であ
り、前記履板2の接地側の形状に対応して該履板2に装
着される硬質ゴム層である装着部10と、該装着部10
が前記履板2に装着されたときに該履板2の接地側に膨
出する軟質ゴム製の接地部11とを備えている。該ゴム
パッド3は、前記履板2の両側端ラグ4,5の頂部に向
かって張り出した張出部12を前記接地部11の装着部
10との境界側の長手方向に沿って備えている。該張出
部12は、前記側端ラグ4,5と装着部10とが接触す
る部分を外方から覆うので、側端ラグ4,5と装着部1
0との間への土石の侵入や詰まりが防止される。
【0021】図3に示すように、ゴムパッド3の装着部
10は、履板2の中間ラグ6に対応して溝部13を備え
ている。該溝部13は、ゴムパッド3の装着部10が履
板2に装着されたときに中間ラグ6の頂部との間に空隙
14を形成する。該空隙14は、装軌式車両の走行時に
ゴムパッド3に荷重がかけられて圧縮されたとき、中間
ラグ6の頂部がゴムパッド3の装着部10に当接するの
を防止する。これによって、中間ラグ6の頂部がゴムパ
ッド3の装着部10を圧迫するようなことがなく、ゴム
パッド3の耐久性が向上する。図4に示すように、該装
着部10の略中央部分には、前記履板2を前記トラック
リンクに連結した際に前記連結穴9から突出する前記取
付部材等を該装着部10に収納するために、各連結穴9
に対応する位置に凹部15が形成されている。
【0022】図3及び図4に示すように、ゴムパッド3
の内部における前記履板2の各ラグ4,5,6により形
成された谷部16,17に沿って骨材18が埋設されて
いる。該骨材18は、ゴムパッド3の内部において装着
部10と接地部11と境界に沿って設けられている。該
骨材18には、ゴムパッド3の前記装着部10から前記
履板2に向かって螺着部19が突出した状態でボルト7
が支持されている。該ボルト7はナット20を螺着する
ことによってゴムパッド3を履板2に固定する。
【0023】前記骨材18は、図5に示すように、ゴム
パッド3の長手方向に平行に延び、連結部材21によっ
て互いに一体に連結された一対の骨材部材22,23を
備えている。該骨材部材22,23は、夫々が鉄製帯状
の板材であり、それらの長手方向の両端部には、各ボル
ト7を挿通支持する平面視方形状の支持穴24が形成さ
れた一対のボルト支持部25と、該ボルト支持部25か
ら立ち上がり方向に屈曲する一対の屈曲部26と、両屈
曲部26に連続する平坦部27とを備えている。ボルト
支持部25は、装着部10の硬質ゴムを介して履板2に
近接する位置に設けられている。前記平坦部27は、屈
曲部26によって装着部10の凹部15に干渉しない位
置であって且つ中間ラグ6の頂部よりも高い位置に設け
られている。
【0024】前記ボルト7は、頭部28は半球状に形成
されており、前記ボルト支持部25の支持穴24に対応
して該頭部28と螺着部19との間の根部29が横断面
視方形状に形成されている。ボルト支持部25に支持さ
れたボルト7は、根部29と支持穴24との係合により
回動不能とされる。ボルト7の頭部28の形状は、必ず
しも半球状の形状である必要はなく多角形状であっても
よい。
【0025】図3及び図4に示すように、ゴムパッド3
の前記装着部10と前記接地部11との境界及び骨材1
8と装着部10との境界には合成繊維製のネット材30
が設けられている。
【0026】該ネット材30は、ゴムパッド3が圧縮成
形によって成形された場合に、硬質ゴム、軟質ゴム、骨
材18の相互の接合状態を強化するものである。ゴムパ
ッド3の圧縮成形においては、図示しないが、先ず、ゴ
ムパッド3の下半部(装着部10側)に対応する下型
と、ゴムパッド3の上半部(接地部11側)に対応する
上型との間に、装着部10を形成するための硬質ゴム
片、ネット材30、前記骨材18、接地部11を形成す
る軟質ゴム片を順次重ねて120〜170℃に加熱、7
0〜250kg/cm2の圧力で10〜60分程度加圧するこ
とで加硫成形が行われる。この時点で、硬質ゴムや軟質
ゴムのネット材30に接する面はネット材30の編み目
に従って凹凸状に形成され、硬質ゴム、軟質ゴム、骨材
18の相互の接合状態が強化される。ネット材30は、
装着部10を形成するための硬質ゴム上に万遍なく敷き
つめる必要はなく、ネット材30の小片を間隔を存して
配設してもよい。
【0027】次に、本発明の他の実施例を図6乃至図9
に基づいて説明する。図6は他の実施例の履帯用ゴムパ
ッドを装着する履板の説明的分解斜視図、図7は図6に
おけるゴムパッドの装着状態の VII-VII線断面図、図8
は図6におけるゴムパッドの装着状態のVIII−VIII線断
面図、図9は他の実施例の骨材の説明的斜視図である。
【0028】本実施例において使用する履板31は、図
6に示すように、その長手方向に沿う両側端部に、接地
側に突出して互いに平行に延設された一対の側端ラグ3
2,33を備えている。該履板31は、その長手方向の
両端部に本発明のゴムパッド34のボルト35が挿通さ
れるゴムパッド取付穴36を備え、図示しない手段によ
ってトラックリンクに連結されるものである。
【0029】前記ゴムパッド34は、図7及び図8に示
すように、前記履板31の接地側の形状に対応して該履
板31に装着される硬質ゴム製の装着部37と、該装着
部37が前記履板31に装着されたときに該履板31の
接地側に膨出する軟質ゴム製の接地部38とを備えてい
る。該ゴムパッド34は、前記履板31の両側端ラグ3
2,33の頂部に向かって張り出した張出部39を接地
部38の装着部37との境界側の長手方向に沿って備え
ている。該張出部39により前記側端ラグ32,33と
装着部37との接触部分が外方から覆われ、側端ラグ3
2,33と装着部37との間への土石の侵入や詰まりが
防止できることは前記実施例と同様である。
【0030】図7及び図8に示すように、前記履板31
の各ラグ32,33により形成された谷部40に沿って
ゴムパッド34の装着部37の内部には骨材41が埋設
されている。該骨材41は、ゴムパッド34の内部にお
いて装着部37と接地部38と境界に沿って設けられて
いる。該骨材41には、ゴムパッド34の前記装着部3
7から前記履板31に向かって螺着部42が突出した状
態でボルト35が支持されている。該ボルト35はナッ
ト43を螺着することによってゴムパッド34を履板3
1に固定する。
【0031】前記骨材41は、図9に示すように、ゴム
パッド34の長手方向に平行に延びた鉄製帯状の平坦な
板材であり、それらの長手方向の両端部には、各ボルト
35を挿通支持する平面視方形状の支持穴44が形成さ
れた一対のボルト支持部45を備えている。該ボルト3
5の形状は、前述した実施例のボルト7と同様のものが
使用されている。ボルト支持部45の間には該骨材41
を貫通する複数の貫通穴46が形成されている。該貫通
穴46により、前記装着部37を形成する硬質ゴムと前
記接地部を形成する軟質ゴムとが互いに該貫通穴46に
侵入して、硬質ゴムと軟質ゴムとの接合状態が強化さ
れ、前記装着部37と前記接地部との間に骨材41が強
固に保持される。
【0032】図7及び図8に示すように、ゴムパッド3
4の前記装着部37と前記接地部38との境界及び骨材
41と装着部37との境界には合成繊維製のネット材4
7が設けられている。これにより、ゴムパッド34が圧
縮成形によって成形されたとき、軟質ゴムと硬質ゴムと
の接合部分はネット材47の編み目に従って凹凸状に形
成され、両ゴムの接合状態が強化される。ネット材47
は、装着部37を形成するための硬質ゴム上に万遍なく
敷きつめる必要はなく、ネット材47の小片を間隔を存
して配設してもよいことは前述した通りである。ゴムパ
ッド34の圧縮成形については前記実施例のゴムパッド
3の圧縮成形と同様に行われる。
【0033】本実施例において用いた骨材41であって
も、図示しないが、側端ラグ32,33の間に中間ラグ
が設けられている場合には骨材41を各ラグ間に沿って
並設することができる。このときにも、前述した実施例
における骨材18と同様に各骨材41を連結する連結部
材を設けてもよい。骨材41には、前述の実施例に示し
た骨材18のような屈曲部26を備えていず、その全体
が平坦に形成されているが、前記連結部材は図示しない
が中間ラグを跨いで各骨材41を連結するように、中間
ラグに対応して屈曲していればよい。
【0034】前述した実施例の骨材18においても、図
示しないが、本実施例の骨材41に設けた複数の貫通穴
46と同様の穴を設けてもよいことは言うまでもない。
【0035】上記の各実施例においては、前記ゴムパッ
ド3(34)を圧縮成形によって成形したが、他の成形
方法、例えば射出成形やトランスファ成形等によって成
形してもよい。接地部11(38)及び装着部10(3
7)の材料となるゴムの材質は適宜選択してもよい。接
地部11(38)と装着部10(37)とを同一の材質
のゴムにより成形する場合や、ゴムの材質が異なっても
接地部11(38)と装着部10(37)とに強い接合
力が得られる場合には、前記ネット材30(47)を設
けなくてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
のゴムパッドは、前記ボルトを支持する骨材が内部に一
体に埋設されているので、骨材との分離が確実に防止さ
れて、前記ボルトによる強固な履板への取り付け状態を
維持することができる。また、本発明のゴムパッドは、
装着部を硬質ゴム製として骨材と履板との間の弾性変形
を少なくすることにより、履板への安定した取り付け状
態を維持することができる。本発明のゴムパッドを圧縮
成形する場合には装着部と接地部との間に合成繊維製の
ネット材を介することにより、装着部と接地部との接合
状態を強固とすることができる。また、前記骨材は、そ
の上下に貫通する複数の穴を設けて本発明のゴムパッド
の材料であるゴムを該穴の内部に侵入させ、骨材を内部
に確実に保持することができる。
【0037】また、前記履板に前記中間ラグが設けられ
ていても、本発明のゴムパッドは、中間ラグの頂部に対
応する部分に空隙が形成されるので、ゴムパッドが圧縮
されても中間ラグの頂部がゴムパッドに強く当接するこ
とがなく、損傷を防止することができる。
【0038】更に、本発明のゴムパッドは、両側端ラグ
の頂部に沿って張り出す張出部を設けたことにより、両
側端ラグの側壁とゴムパッドの側壁とが接触する部分へ
の土石の侵入や詰まりを確実に防止することができる。
従って、ゴムパッドは高い耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装軌式車両に装着された状態の本実施例の履帯
用ゴムパッドを示す概略説明図。
【図2】図1のゴムパッドを装着する履板の説明的分解
斜視図。
【図3】図2におけるゴムパッドの装着状態の III-III
線断面図。
【図4】図2におけるゴムパッドの装着状態のIV−IV線
断面図。
【図5】本実施例の骨材の説明的斜視図。
【図6】他の実施例のゴムパッドを装着する履板の説明
的分解斜視図。
【図7】図6におけるゴムパッドの装着状態の VII-VII
線断面図。
【図8】図6におけるゴムパッドの装着状態のVIII−VI
II線断面図。
【図9】他の実施例の骨材の説明的斜視図。
【符号の説明】
1…履帯、2,31…履板、3,34…ゴムパッド、
4,5,32,33…側端ラグ、6…中間ラグ、7,3
5…ボルト、8,36…ゴムパッド取付穴、10,37
…装着部、11,38…接地部、12,39…張出部、
14…空隙、18,41…骨材、19,42…螺着部、
20,43…ナット、21…連結部材、25,45…ボ
ルト支持部、26…屈曲部、27…平坦部、30,47
…ネット材、46…貫通穴。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状に複数連設して履帯を構成し該履帯
    の回動方向に直交して接地側の両側端に沿って延設され
    た一対の側端ラグを備えた履板の接地側に装着する装軌
    式車両の履帯用ゴムパッドにおいて、前記履板の両側端
    ラグ間に沿って該ゴムパッドの内部に一体に埋設された
    鉄製骨材と、該骨材に回動不能に支持され、前記履板に
    向かって螺着部が突出した状態で該ゴムパッドの内部に
    一体に埋設されたボルトと、前記履板に形成されたゴム
    パッド取付穴を介して前記ボルトの螺着部に螺着するナ
    ットとを備えていることを特徴とする装軌式車両の履帯
    用ゴムパッド。
  2. 【請求項2】前記履板に装着される硬質ゴム製の装着部
    と、接地側に膨出する軟質ゴム製の接地部とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の装軌式車両の履帯用
    ゴムパッド。
  3. 【請求項3】前記装着部と前記接地部とは、合成繊維製
    のネット材を介して一体に接合されていることを特徴と
    する請求項2記載の装軌式車両の履帯用ゴムパッド。
  4. 【請求項4】前記骨材は、板状であって上下面に貫通す
    る複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れか1項に記載の装軌式車両の履帯用ゴムパ
    ッド。
  5. 【請求項5】前記骨材は、前記履板に平行に形成された
    平坦部と、該平坦部の両端から履板に接近する方向に屈
    曲する一対の屈曲部と、各屈曲部の先端から履板に平行
    に延出して前記ボルトを支持するボルト支持部とによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れか1項に記載の装軌式車両の履帯用ゴムパッド。
  6. 【請求項6】前記履板に、両側端ラグ間に沿って延設さ
    れた中間ラグが備えられているとき、互いに隣合うラグ
    間に対応して、一対の前記骨材が並列して内部に埋設さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項
    に記載の装軌式車両の履帯用ゴムパッド。
  7. 【請求項7】各骨材は、前記履板に平行に形成された平
    坦部と、該平坦部の両端から履板に接近する方向に屈曲
    する一対の屈曲部と、各屈曲部の先端から履板に平行に
    延出して前記ボルトを支持するボルト支持部とによって
    形成されており、前記平坦部は前記中間ラグよりも高い
    位置となるように設けられ、互いに隣合う骨材同士は、
    夫々の平坦部を介して連結部材により連結されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の装軌式車両の履帯用ゴム
    パッド。
  8. 【請求項8】前記履板に、両側端ラグ間に沿って延設さ
    れた中間ラグが備えられているとき、前記中間ラグの少
    なくとも頂部に対応する部分に空隙が形成されることを
    特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の装軌式
    車両の履帯用ゴムパッド。
  9. 【請求項9】前記履板に装着したとき、両側端ラグの頂
    部に沿って張り出して両側端ラグの側壁とゴムパッドの
    側壁とが接触する部分を外方から覆う張出部を備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載
    の装軌式車両の履帯用ゴムパッド。
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